JP2017148418A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不正入賞行為の発生を適切に報知する。【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1では、遊技領域30から排出された遊技球の検出に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの計数値に所定加算値「1」が加算(更新)される。また、各入賞口51〜57への遊技球の入球の検出に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの計数値として所定初期値「0」が設定される。そして、アウトスイッチエラーカウンタの計数値が所定のアウトスイッチエラー判定値に達した場合に、アウトスイッチエラー報知設定処理(ステップS33−11)が実行される。【選択図】 図36

Description

本発明は、遊技球を入賞口に不正に入球させる行為(以下、「不正入賞行為」とする)を防止することが可能な遊技機に関する。
従来、不正入賞行為を防止することが可能な遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、主制御部が、入力部と、判断部と、報知信号生成部と、報知信号出力部と、を備えている。
入力部には、いずれかの入賞口への遊技球の入賞が検出される毎に、入賞信号が入力されるとともに、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球の排出が検出される毎に、アウト信号が入力される。
判断部は、入力部に入力された入賞信号又はアウト信号を示すデータを、過去、所定遊技球数分の期間について保存する。そして、保存されている所定遊技球数分の期間のデータについて、入賞信号とアウト信号との割合を算出する。
報知信号生成部は、判断部により算出された割合が、所定の閾値以上である場合に、算出された割合に対応するフラグを設定する。
報知信号出力部は、報知信号生成部により設定されたフラグに対応する報知信号を、センター制御装置及び演出制御部に出力する。
これによって、センター制御装置から従業員に対して異常が報知されるとともに、演出制御部により異常を報知する演出が実行される。
特開2008−154603号公報
しかしながら、従来の遊技機では、不正入賞行為の発生を適切に報知することができない恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、入賞信号とアウト信号との割合に基づいて、不正入賞行為の発生が判定される。したがって、所定遊技球数分の期間中に、入賞信号とアウト信号との割合が所定の閾値以上となることがないように、不正入賞行為(糸付きの遊技球により入賞を得る行為)が連続して実行された後に、回収孔(アウト口)から遊技球が連続して排出された場合には、当該不正入賞行為の発生を報知できない恐れがある。
本発明の課題は、不正入賞行為の発生を適切に報知することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、遊技領域に打ち込まれた遊技球の入球が可能な入賞口と、前記入賞口に入球した遊技球を検出する入賞球検出手段と、前記遊技領域から排出された遊技球を検出する排出球検出手段と、前記排出球検出手段による遊技球の検出に応じて、計数手段の計数値を更新する更新手段と、前記入賞球検出手段による遊技球の検出に応じて、前記計数手段の計数値として所定初期値を設定する初期値設定手段と、前記計数手段の計数値が所定判定値に達した場合に、報知設定処理を実行する報知設定処理手段と、を備えることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、遊技領域から排出された遊技球の検出に応じて、計数手段の計数値が更新され、入賞口に入球した遊技球の検出に応じて、計数手段の計数値として所定初期値が設定される。そして、計数手段の計数値が所定判定値に達した場合に、報知設定処理が実行される。
これによって、第一の発明に係る遊技機では、入賞口への遊技球の入球が検出されることなく、遊技領域から遊技球が連続して排出された場合に、報知設定処理を実行することができる。
したがって、第一の発明に係る遊技機では、不正入賞行為が連続して実行された後に、アウト口から遊技球が連続して排出された場合に、当該不正入賞行為の発生を報知することができる。
よって、第一の発明に係る遊技機によれば、不正入賞行為の発生を適切に報知することが可能となる。
ここで、遊技領域としては、後述する遊技領域30が該当する。入賞口としては、後述する入賞口51〜57が該当する。入賞球検出手段としては、後述する検知センサ101〜103,105〜108が該当する。排出球検出手段としては、後述するアウト球検知センサ109が該当する。計数手段としては、後述するアウトスイッチエラーカウンタが該当する。更新手段としては、後述する主制御回路200(ステップS31−10)が該当する。初期値設定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS33−5)が該当する。所定判定値としては、後述するアウトスイッチエラー判定値が該当する。報知設定処理としては、後述するアウトスイッチエラー報知設定処理(ステップS33−11)が該当する。報知設定処理手段としては、後述する主制御回路200(ステップS33−11)が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記初期値設定手段は、前記報知設定処理が実行された場合に、前記計数手段の計数値として前記所定初期値を設定することを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、報知設定処理を適切に実行することが可能となる。
本発明によれば、不正入賞行為の発生を適切に報知することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 CPU初期化処理を示すフローチャートである。 メインループ処理を示すフローチャートである。 電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 スイッチ管理処理を示すフローチャートである。 普図始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。 特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理を示すフローチャートである。 特図変動待ち処理を示すフローチャートである。 特図変動中処理を示すフローチャートである。 特図停止中処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。 大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 普通遊技管理処理を示すフローチャートである。 普図変動待ち処理を示すフローチャートである。 普図変動中処理を示すフローチャートである。 普図停止中処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。 普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 ベース異常エラー監視処理を示すフローチャートである。 入賞頻度異常エラー監視処理を示すフローチャートである。 入賞頻度異常エラー判定処理を示すフローチャートである。 スイッチチェックテーブルの内容を示す図である。 入賞口スイッチ処理を示すフローチャートである。 アウトスイッチエラー管理処理を示すフローチャートである。 演出制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、矩形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤ユニット10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。
装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。
また、装飾部4bの内部には、複数の枠ランプ20が配設されている。各枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を有している。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。発射ハンドル6の内部には、発射ハンドル6が回転操作された角度を検出する発射ボリューム(図示せず)が配設されている。発射ボリュームは、検出した角度に応じた検出信号を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
(遊技盤ユニット10の構成)
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板の正面側に取り付けられた遊技盤11と、セット板の背面側に取り付けられたメイン画像表示装置31と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。図2に示すように、遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ21(図3参照)が配設されている。各盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を有している。
メイン画像表示装置31は、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。メイン画像表示装置31は、演出画像を表示することが可能な表示画面31aを有している。
表示画面31aには、第1演出図柄z1(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3(図示せず)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が移動(スクロール)され、かつ、第2演出図柄表示領域a4に表示されている第2演出図柄z2の種類が変更される(カラーバーが表す色が、順次、変更される)表示をいう。また、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止され、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が表示される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。そして、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
メイン画像表示装置31の上方には、サブ画像表示装置32が配設されている。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
遊技領域30における表示画面31aの下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の左方には、左上他入賞口55と、左中他入賞口56と、左下他入賞口57と、が設けられている。各他入賞口55〜57は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口55〜57は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
左上他入賞口55内には、左上他入賞球検知センサ106(図3参照)が配設されている。左上他入賞球検知センサ106は、左上他入賞口55に入球した遊技球(左上他入賞口55への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左中他入賞口56内には、左中他入賞球検知センサ107(図3参照)が配設されている。左中他入賞球検知センサ107は、左中他入賞口56に入球した遊技球(左中他入賞口56への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左下他入賞口57内には、左下他入賞球検知センサ108(図3参照)が配設されている。左下他入賞球検知センサ108は、左下他入賞口57に入球した遊技球(左下他入賞口57への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における表示画面31aの右方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41は、右側経路を流下する遊技球の通過が可能(左側経路を流下する遊技球の通過が不可能)となっている。
始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における始動ゲート41の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、大入賞口53への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な特別電動役物53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53に入球した遊技球(大入賞口53への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における大入賞口53の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、第2始動口52への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な普通電動役物52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。
普通電動役物52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52に入球した遊技球(第2始動口52への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、右他入賞口54が設けられている。右他入賞口54は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。右他入賞口54は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
右他入賞口54内には、右他入賞球検知センサ105(図3参照)が配設されている。右他入賞球検知センサ105は、右他入賞口54に入球した遊技球(右他入賞口54への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、右他入賞球検知センサ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における最下方の位置には、いずれの入賞口51〜57にも入球(入賞)しなかった遊技球を排出するためのアウト口58が設けられている。
ここで、遊技盤11の背面側には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が設けられている。そして、遊技盤11では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51〜57に入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出される。
具体的には、各入賞口51〜57に入球した遊技球は、当該入賞口内に配設された検知センサ101〜103,105〜108により検出された後に、排出路に誘導される。また、アウト口58から排出された遊技球は、排出路に誘導される。
排出路には、アウト球検知センサ109(図3参照)が配設されている。アウト球検知センサ109は、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球は、アウト球検知センサ109によって検出される。
ここで、本実施形態では、アウト球検知センサ109が、アウト口58から排出された遊技球のみを検出する構成としても構わない。
遊技領域30には、各入賞口51〜57や始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
遊技盤11における第2始動口52の下方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、特図1保留数表示器、特図2保留数表示器、普図保留数表示器、ラウンド数表示器、右打ち表示器等が含まれる。
特図1保留数表示器には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図1保留数)が表示される。特図2保留数表示器には、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図2保留数)が表示される。普図保留数表示器には、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(普図保留数)が表示される。ラウンド数表示器には、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)が表示される。右打ち表示器には、右側経路への遊技球の打ち出しの指示が表示される。
遊技盤11における状態表示装置63の下方の位置には、普図表示装置60と、特図1表示装置61と、特図2表示装置62と、が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合、又は、特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
また、パチンコ機1には、各種の異常状態を検出する各種異常検知センサ110(図3参照)が配設されている。各種異常検知センサ110には、電波を検出する電波検知センサ、磁気を検出する磁気検知センサ、振動を検出する振動検知センサ、内枠3の開放を検出する内枠開放センサ、扉ユニット4の開放を検出するガラス枠開放センサ等が含まれている。そして、各種異常検知センサ110は、各種の異常状態の検出に応じて、当該異常状態に対応する検出信号を主制御回路200に対して出力する。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、出力ポート250と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、複数の入力ポート(本実施形態では、入力ポート0、入力ポート1、入力ポート2及び入力ポート3)から構成されている。
入力ポート0には、各種異常検知センサ110からの検出信号、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号等が入力される。
入力ポート1には、大入賞球検知センサ103からの検出信号、右他入賞球検知センサ105からの検出信号、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号、アウト球検知センサ109からの検出信号等が入力される。
入力ポート2には、特図1始動球検知センサ101からの検出信号、特図2始動球検知センサ102からの検出信号、普図始動球検知センサ104からの検出信号、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号等が入力される。
入力ポート3には、払出制御回路400からの制御コマンドが入力される。
各入力ポート(入力ポート0〜入力ポート2)には、各信号(各検知センサ)に対応する受信記憶領域が設けられている。各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。具体的には、各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
出力ポート250は、複数の出力ポート(本実施形態では、出力ポート0、出力ポート1及び出力ポート2)から構成されている。
出力ポート0は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力する。
出力ポート1は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。
出力ポート2は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。また、出力ポート2は、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ700に対して外部情報(賞球の払い出しに関する情報、エラー(異常状態)の発生に関する情報等)を出力する。
出力ポート1は、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2−4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための抽選テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンド等が格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートと、を備えている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、各ランプ20,21の点灯、音発生装置22による音の出力等を制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。
演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ等を生成する。そして、生成した各制御データに基づく制御信号を、各画像表示装置31,32、音発生装置22、各ランプ20,21等に対して出力する。
払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に基づいて、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して、払出制御回路400に対して送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して、度数表示装置7cに対して送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、普通電動役物52aが閉鎖状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種別として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選(普通図柄抽選に当選)した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される。本実施形態では、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上されるとともに、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普図当たり遊技状態において、普通電動役物52aの開放回数が増加されるとともに、普通電動役物52aの開放時間が延長される。
「普図当たり」に当選した場合には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]又は3[回]に設定され、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、時短制御の実行中には、普通電動役物52aの開放回数が、3[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、2.0[s]に設定される。一方、時短制御の停止中には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]に設定される。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別電動役物53aが閉鎖状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
本実施形態では、第1特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」及び「大当たり2」が設定され、第2特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり3」及び「大当たり4」が設定されている。
「大当たり1」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、1」等、所定の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「通常図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「通常図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり4」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「確変図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり1」〜「大当たり4」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、所定回数のラウンド遊技が実行される。本実施形態では、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が4[回]に設定され、「大当たり3」又は「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が16[回]に設定される。
また、「大当たり1」〜「大当たり4」に当選した場合には、各回のラウンド遊技における特別電動役物53aの最長開放時間が、所定時間(本実施形態では、30.0[s])に設定される。そして、各回のラウンド遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技における大入賞口53への遊技球の入球数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方の成立に応じて終了される。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」と、「特図高確率状態」と、が設定されている。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/320)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/32)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり4」)に当選する確率をいう。
そして、「大当たり1」又は「大当たり3」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態の生起前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。一方、「大当たり2」又は「大当たり4」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態の生起前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される。
また、「大当たり1」〜「大当たり4」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後に、時短制御が実行される。時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、特別図柄抽選に当選したこと(大当たり図柄が停止表示されたこと)、及び、所定時短回数(本実施形態では、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、のうち一方の成立に応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、遊技状態指定コマンド、保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止図柄の種別(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり4図柄」のうち一のもの)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄z1,z2)の変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動パターン(変動時間)を指定する。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち前半期間の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち後半期間の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
保留数指定コマンドは、保留数を指定するコマンドである。本実施形態では、保留数指定コマンドは、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したこと、保留数が「1」減少したこと、保留数等を指定する。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始(大当たり遊技状態の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、開始する大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり4」のうちいずれか)を指定する。オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始時(大当たり遊技状態の開始時)に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御回路400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において「1」ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、及び、第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、出力ポート1(出力ポート250)の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、出力ポート1(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図4は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図4に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1−1に移行する。
ステップS1−1では、初期設定処理を実行し、ステップS1−2に移行する。初期設定処理では、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
具体的には、初期設定処理では、スタックポインタにスタック領域の先頭アドレスを設定する。また、割込みモードとして、ベクタ方式の割込モードを設定する。
ステップS1−2では、ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS1−3に移行する。ウェイト時間設定処理では、所定のウェイト処理時間を、タイマカウンタに設定する。そして、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測を開始する。
ステップS1−3では、RAMクリア信号読込処理を実行し、ステップS1−4に移行する。RAMクリア信号読込処理では、RAMクリア信号の読み込みを行う。
ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。そして、ラムクリアスイッチが押下操作されている状態で電源が投入されると、ラムクリア信号が入力ポート240(入力ポート0)に入力される。
RAMクリア信号読込処理では、入力ポート240のラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS1−4では、ステップS1−2で設定したウェイト処理時間が経過したか否かを判定し、ウェイト処理時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS1−5に移行し、ウェイト処理時間が経過していないと判定した場合(No)には、ステップS1−4の処理を繰り返す。
ステップS1−5では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1−6に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス許可処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが許可された状態となる。
ステップS1−6では、ステップS1−3で読み込んだ値(ラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、ラムクリア信号が入力されているか否かを判定し、ラムクリア信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−7に移行し、ラムクリア信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−16に移行する。
ステップS1−7では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域に電源遮断発生情報が保存されているか否かを判定し、電源遮断発生情報が保存されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−8に移行し、電源遮断発生情報が保存されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−16に移行する。
ステップS1−8では、チェックサム算出処理を実行し、ステップS1−9に移行する。チェックサム算出処理では、バックアップ情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ここで、「バックアップ情報」とは、RAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含むワーク領域)のうち、電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報をいう。
ステップS1−9では、ステップS1−8で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−10に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−16に移行する。
ここで、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致している場合には、チェックサムが正常であると判定し、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1−10では、電源遮断発生情報解除処理を実行し、ステップS1−11に移行する。電源遮断発生情報解除処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域に設定されている電源遮断発生情報を解除(消去)する。
ステップS1−11では、遊技状態復帰処理を実行し、ステップS1−12に移行する。遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、RAM230のワーク領域に各種の値を設定して、電源遮断の発生を検出した時の遊技状態を復帰させる。
具体的には、遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値を設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ等)の値を設定する。
これによって、バックアップ情報に基づいて、RAM230に記憶されている情報が、電源遮断の発生を検出した時の状態に復帰する。
ステップS1−12では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−13に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−13では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンド(主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンド)を、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−14では、演出復帰用サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−15に移行する。演出開始用サブコマンド送信処理では、演出復帰用のサブコマンド(電源復帰時フェーズ指定コマンド、遊技状態指定コマンド等)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特別遊技フェーズを指定する制御コマンドである。
演出復帰用サブコマンド送信処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特別遊技フェーズフラグの値に基づいて、現在の特別遊技フェーズを確認する。そして、確認した特別遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−15では、割込み設定処理を実行し、メインループ処理(ステップS2−1)に移行する。割込み初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
ステップS1−16では、RAMクリア処理を実行し、ステップS1−17に移行する。RAMクリア処理では、RAM230の初期化を行う。
具体的には、RAMクリア処理では、RAM230(使用禁止領域を除く)に記憶されている情報をクリア(消去)する。これにより、RAM230のワーク領域及びスタック領域は全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容は消去される。
具体的には、RAM230の所定領域において、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値として、所定の初期値を設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ等)の値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。
ステップS1−17では、RAMクリア時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−18に移行する。RAMクリア時サブコマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−18では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
図5は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図4に示すCPU初期化処理(ステップS1−15)が終了すると、図5に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2−1に移行する。
ステップS2−1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2−2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2−2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2−3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2−3では、主コマンド解析処理を実行し、ステップS2−4に移行する。主コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した主コマンド(払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンド)を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
ステップS2−4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2−5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート250(出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS2−5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2−6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2−5の割込み許可処理が実行されてからステップS2−1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2−6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2−1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行する電源遮断時退避処理を説明する。
図6は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
電源回路600には、電源遮断検出回路(図示せず)が接続されている。そして、電源遮断検出回路は、電源回路600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を主制御回路300に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図6に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3−1に移行する。
ステップS3−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS3−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS3−2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−3では、ステップS3−2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定(ビットチェック)し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−13に移行する。
ステップS3−4では、出力ポート停止処理を実行し、ステップS3−5に移行する。出力ポート停止処理では、出力ポート250(出力ポート0〜出力ポート2)による制御信号及び制御コマンドの出力を停止する。また、入力ポート240(入力ポート0〜入力ポート3)への検出信号の入力を停止する。
ステップS3−5では、チェックサム保存処理を実行し、ステップS3−6に移行する。チェックサム保存処理では、RAM230のワーク領域のうち電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報について、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3−6では、電源遮断発生情報設定処理を実行し、ステップS3−7に移行する。電源遮断発生情報設定処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域において、電源遮断発生情報を設定(保存)する。
ステップS3−7では、RAMアクセス禁止処理を実行し、ステップS3−8に移行する。RAMアクセス禁止処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを禁止するための処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス禁止処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3−8では、ループカウンタ設定処理を実行し、ステップS3−9に移行する。ループカウンタ設定処理では、復帰判定用ループカウンタの値として、所定の電源遮断予告信号読込回数を設定する。
ステップS3−9では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−10に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−10では、ステップS3−9で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−11に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−8に移行する。
ステップS3−11では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS3−12に移行する。ループカウンタ更新処理では、復帰判定用ループカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに復帰判定用ループカウンタに設定する。
ステップS3−12では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1−1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3−9に移行する。
ステップS3−13では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
図7は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4−1に移行する。
ステップS4−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4−2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4−3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4−3では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4−4に移行する。ダイナミックポート出力処理では、各表示装置60〜63(各LED)に対して、制御信号を出力する。
具体的には、ダイナミックポート出力処理では、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動情報(駆動信号)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各表示装置60〜63(各LED)が、ダイナミック点灯方式により点灯制御される。
ステップS4−4では、ポート入力処理を実行し、ステップS4−5に移行する。ポート入力処理では、最新のスイッチ状態を正確に取得する。
ここで、RAM230には、入力ポート0状態フラグ領域と、入力ポート1状態フラグ領域と、入力ポート2状態フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート0状態フラグ領域は、入力ポート0に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号(検知センサ)のスイッチ状態(信号が入力されている状態、又は、信号が入力されていない状態)を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート0状態フラグ領域は、電波検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、磁気検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、振動検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、内枠開放センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、ガラス枠開放センサからの検出信号に対応するするスイッチ状態記憶領域と、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート1状態フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート1状態フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート2状態フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2状態フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
また、RAM230には、入力ポート1オン検出フラグ領域と、入力ポート2オン検出フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート1オン検出フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
ここで、「オン状態」とは、当該信号が入力されていない状態から当該信号が入力されている状態に変化した状態をいう。
本実施形態では、入力ポート1オン検出フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「左上他入賞口スイッチビットデータ」とし、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左中他入賞口スイッチビットデータ」とし、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左下他入賞口スイッチビットデータ」とし、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「右他入賞口スイッチビットデータ」とし、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「大入賞口スイッチビットデータ」とし、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「アウトスイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート1オン検出フラグ(入力ポート1オン検出フラグ領域に設定されている値)は、左上他入賞口スイッチビットデータと、左中他入賞口スイッチビットデータと、左下他入賞口スイッチビットデータと、右他入賞口スイッチビットデータと、大入賞口スイッチビットデータと、アウトスイッチビットデータと、を含んで構成されている。
入力ポート2オン検出フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2オン検出フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「第1始動口スイッチビットデータ」とし、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2始動口スイッチビットデータ」とし、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「ゲートスイッチビットデータ」とし、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「電源遮断スイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート2オン検出フラグ(入力ポート2オン検出フラグ領域に設定されている値)は、第1始動口スイッチビットデータと、第2始動口スイッチビットデータと、ゲートスイッチビットデータと、電源遮断スイッチビットデータと、を含んで構成されている。
ポート入力処理では、まず、入力ポート0の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値に基づいて、入力ポート0状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
次に、入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート1オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(各スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
次に、入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート2オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
ステップS4−5では、タイマ更新処理を実行し、ステップS4−6に移行する。タイマ更新処理では、各種タイマを更新する。具体的には、タイマ更新処理では、各種タイマカウンタ(特別遊技タイマ、普通遊技タイマ、外部情報タイマ等)の値を更新する。
ステップS4−6では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4−7に移行する。ステップS4−6の初期値乱数更新処理は、ステップS2−2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−7では、当たり図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4−8に移行する。当たり図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−8では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4−9に移行する。スイッチ管理処理では、各始動球検知センサ101,102,104の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
ステップS4−9では、特別遊技管理処理を実行し、ステップS4−10に移行する。特別遊技管理処理では、特図表示装置61,62の動作及び特別電動役物53aの動作を管理する。特別遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−10では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4−11に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置60の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−11では、エラー管理処理を実行し、ステップS4−12に移行する。エラー管理処理では、各種エラー(異常状態)を判定し、判定結果に応じた設定を行う。
ここで、エラー管理処理には、後述するベース異常エラー監視処理と、後述する入賞頻度異常エラー監視処理と、が含まれている。
ステップS4−12では、入賞口スイッチ処理を実行し、ステップS4−13に移行する。入賞口スイッチ処理では、各検知センサ101〜103,105〜109の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種カウンタの更新等)を実行する。入賞口スイッチ処理については、後述する。
ステップS4−13では、払出制御管理処理を実行し、ステップS4−14に移行する。払出制御管理処理では、ステップS4−12で設定された賞球制御カウンタの値に基づいて、払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを送信する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、右他入賞口54に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、左上・左中・左下他入賞口55〜57に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ5と、が設定されている。
そして、払出制御管理処理では、まず、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、15[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、払出制御回路400は、遊技球払出装置440による当該賞球の払い出しが完了すると、当該払い出しの完了を指定する主コマンドを、主制御回路200に対して送信する。そして、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ1の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、3[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ5の値から「1」が減算される。
ステップS4−14では、発射位置指定管理処理を実行し、ステップS4−15に移行する。発射位置指定管理処理では、発射位置の指定に関する処理を実行する。
具体的には、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(大当たり遊技状態の開始時等)に、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS4−15では、外部情報管理処理を実行し、ステップS4−16に移行する。外部情報管理処理では、ホールコンピュータ700に対して出力する外部情報(外部信号)を設定する。
具体的には、外部情報管理処理では、外部情報用始動口カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口51,52への入球数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[球])を減算する。
次に、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、アウト球検知センサ109による遊技球の検出数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウトスイッチカウンタの値から所定値を減算する。
次に、外部情報タイマ(タイマカウンタ)の値が「1」以上であるか否かを判定する。外部情報タイマの値が「1」以上であると判定した場合には、異常状態の発生を示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−16では、試験信号管理処理を実行し、ステップS4−17に移行する。試験信号管理処理では、試験用の情報(試験信号)を設定する。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当たり遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−17では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4−18に移行する。LED表示設定処理では、各表示装置60〜63(各LED)を点灯制御するための駆動情報(駆動信号)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4−18では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4−19に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する駆動情報(駆動信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−19では、ポート出力処理を実行し、ステップS4−20に移行する。ポート出力処理では、ホールコンピュータ700、各ソレノイド64,65等に対して、各種信号を出力する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ700に対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4−20では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS4−8のスイッチ管理処理を説明する。
図8は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4−8において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS5−1に移行する。
ステップS5−1では、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したか否かを判定し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−2に移行し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−3に移行する。
ここで、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「1」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定し、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「0」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5−3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−3では、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したか否かを判定し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−4に移行し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−5に移行する。
ここで、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定し、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5−5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−5では、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−6に移行し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。
ここで、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定し、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−6では、特図2始動球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
次に、ステップS5−2の普図始動球検出処理を説明する。
図9は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5−2において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS6−1に移行する。
ステップS6−1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6−2に移行する。普図乱数取得処理では、当たり乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6−2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6−3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。
ステップS6−3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6−4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6−4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6−1で取得した当たり乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS5−4の特図1始動球検出処理を説明する。
図10は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5−4において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS7−1に移行する。
ステップS7−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS7−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS5−6の特図2始動球検出処理を説明する。
図11は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5−6において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS8−1に移行する。
ステップS8−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS8−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS7−3,S8−3の特別図柄乱数取得処理を説明する。
図12は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7−3,S8−3において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS9−1に移行する。
ステップS9−1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9−2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9−2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9−3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9−3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9−4に移行する。特図乱数取得処理では、大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9−4では、ステップS9−2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9−5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。
ステップS9−5では、特図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS9−6に移行する。特図保留数カウンタ更新処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに当該特図保留数カウンタに設定する。
ステップS9−6では、特図乱数保存処理を実行し、ステップS9−7に移行する。特図乱数保存処理では、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1始動情報記憶領域に各種乱数(特図1始動情報)を記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2始動情報記憶領域に各種乱数(特図2始動情報)を記憶する。
ステップS9−7では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、ステップS4−9の特別遊技管理処理を説明する。
図13は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、特別遊技管理処理は、ステップS4−9において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS10−1に移行する。
ステップS10−1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10−2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10−2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10−3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10−1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10−3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10−2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10−1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動待ち処理を説明する。
図14は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10−3において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS11−1に移行する。
ステップS11−1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行する。
ステップS11−2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS11−3では、特図保留数更新処理を実行し、ステップS11−4に移行する。特図保留数更新処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を更新する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)が実行される。
したがって、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。この際、決定された判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに当該特図1保留数カウンタに設定する。一方、決定された判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに当該特図2保留数カウンタに設定する。
ステップS11−4では、特図当落判定処理を実行し、ステップS11−5に移行する。特図当落判定処理では、特別図柄抽選の結果を判定(特図当落判定)する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当たり値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
そして、特図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS11−5では、特図停止図柄判定処理を実行し、ステップS11−6に移行する。特図停止図柄判定処理では、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(特図停止図柄判定)する。
ROM220には、当たり図柄乱数の値と、大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」〜「大当たり4図柄」)と、の対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、が格納されている。
そして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)として、「大当たり1図柄」及び「大当たり2図柄」が登録されている。一方、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)として、「大当たり3図柄」及び「大当たり4図柄」が登録されている。
特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別を判定する。具体的には、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS11−6では、図柄種別指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−7に移行する。図柄種別指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−7では、特図変動パターン判定処理を実行し、ステップS11−8に移行する。特図変動パターン判定処理では、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(特図変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン抽選テーブルとして、「大当たり」に対応する第2変動パターン抽選テーブルと、「はずれ」に対応する第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、「はずれ」に対応する第2変動パターン抽選テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、保留数と、の組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンの種別が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンの種別が決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン抽選テーブルとして、第2変動パターンの各種別に対応する第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
特図変動パターン判定処理では、まず、特図当落判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
次に、判定した第2変動パターンの種別に対応する第1変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
ステップS11−8では、変動パターンコマンド設定処理を実行し、ステップS11−9に移行する。変動パターンコマンド設定処理では、ステップS11−7で判定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第1変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11−10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11−7で判定した1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS11−10では、特図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS11−11に移行する。特図変動表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに所定の初期値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11−11では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−12に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS11−12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動中処理を説明する。
図15は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10−3において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS12−1に移行する。
ステップS12−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−4に移行する。
ステップS12−2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS12−3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、特図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS12−4では、特図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS12−5に移行する。特図停止表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12−5では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12−6に移行する。特図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS12−6では、停止指定コマンド設定処理を実行し、ステップS12−7に移行する。停止指定コマンド設定処理では、停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS12−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図停止中処理を説明する。
図16は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10−3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS13−1に移行する。
ステップS13−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS13−2では、停止図柄が「大当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13−3に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−6に移行する。
ステップS13−3では、時短制御の実行中であるか否かを判定し、時短制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−4に移行し、時短制御の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS13−5に移行する。
ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
ステップS13−4では、時短制御管理処理を実行し、ステップS13−5に移行する。時短制御管理処理では、時短制御を終了するか否かを判定する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。
次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
ステップS13−5では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS13−6では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13−7に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS13−7では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS13−8に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、大当たり遊技状態の各種別に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、オープニング時間、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、エンディング時間、ラウンド遊技回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−8では、オープニング時間設定処理を実行し、ステップS13−9に移行する。オープニング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のオープニング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS13−9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、オープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS13−10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放前処理を説明する。
図17は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS14−1に移行する。
ステップS14−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS14−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS14−4では、特別電役開閉切替回数設定処理を実行し、ステップS14−5に移行する。特別電役開閉切替回数設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応する開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS14−5,S16−3の特別電役開閉切替処理を説明する。
図18は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14−5,S16−3において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS15−1に移行する。
ステップS15−1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15−2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。
ステップS15−2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15−3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS15−3では、特別電役制御時間設定処理を実行し、ステップS15−4に移行する。特別電役制御時間設定処理では、ステップS15−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15−4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放制御処理を説明する。
図19は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS16−1に移行する。
ステップS16−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行する。
ステップS16−3では、特別電役開閉切替処理(図18参照)を実行し、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS16−5では、大入賞口開放制御終了処理を実行し、ステップS16−6に移行する。大入賞口開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、特別電動役物53aが閉鎖状態に制御される。
ステップS16−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口閉鎖有効処理を説明する。
図20は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS17−1に移行する。
ステップS17−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS17−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17−5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17−3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17−4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−5では、エンディング時間設定処理を実行し、ステップS17−6に移行する。エンディング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のエンディング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放終了ウェイト処理を説明する。
図21は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS18−1に移行する。
ステップS18−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS18−2では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS18−3に移行する。遊技状態設定処理では、遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。この際、停止図柄の種別が「大当たり1図柄」又は「大当たり3図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。一方、停止図柄の種別が「大当たり2図柄」又は「大当たり4図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。
次に、所定の時短回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。
次に、RAM230の前回大当たり図柄フラグ領域に、大当たり図柄の種別に対応する値を設定する。
ステップS18−3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS4−10の普通遊技管理処理を説明する。
図22は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、普通遊技管理処理は、ステップS4−10において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS19−1に移行する。
ステップS19−1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19−2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19−2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19−3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19−1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19−3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19−2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS19−1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動待ち処理を説明する。
図23は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19−3において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS20−1に移行する。
ステップS20−1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20−2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS20−2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20−3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ステップS20−3では、普図当落判定処理を実行し、ステップS20−4に移行する。普図当落判定処理では、普通図柄抽選の結果を判定(普図当落判定)する。
ROM220には、普通図柄抽選の当たり値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当たり値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当たり乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS20−4では、普図停止図柄判定処理を実行し、ステップS20−5に移行する。普図停止図柄判定処理では、普通図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(普図停止図柄判定)する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当たり」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当たり図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20−5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20−6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20−6では、普図変動時間設定処理を実行し、ステップS20−7に移行する。普図変動時間設定処理では、ステップS20−6で判定した普図変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間を取得する。そして、取得した変動時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS20−7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20−8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20−8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動中処理を説明する。
図24は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19−3において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS21−1に移行する。
ステップS21−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−4に移行する。
ステップS21−2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS21−3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに普図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS21−4では、普図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS21−5に移行する。普図停止表示データ設定処理では、普図表示装置60の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、普図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21−5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21−6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図停止中処理を説明する。
図25は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19−3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS22−1に移行する。
ステップS22−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS22−2では、停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22−3に移行し、停止図柄が「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−4に移行する。
ステップS22−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22−4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22−5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22−5では、普通電役開放前時間設定処理を実行し、ステップS22−6に移行する。普通電役開放前時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役開放前時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS22−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放前処理を説明する。
図26は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19−3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS23−1に移行する。
ステップS23−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS23−2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23−3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS23−2,S25−3の普通電役開閉切替処理を説明する。
図27は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23−2,S25−3において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS24−1に移行する。
ステップS24−1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24−2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。
ステップS24−2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24−3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく始動口ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS24−3では、普通電役制御時間設定処理を実行し、ステップS24−4に移行する。普通電役制御時間設定処理では、ステップS24−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24−4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放制御処理を説明する。
図28は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19−3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS25−1に移行する。
ステップS25−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行する。
ステップS25−3では、普通電役開閉切替処理(図27参照)を実行し、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS25−5では、普通電役開放制御終了処理を実行し、ステップS25−6に移行する。普通電役開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、普通電動役物52aが閉鎖状態に制御される。
ステップS25−6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25−7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物閉鎖有効処理を説明する。
図29は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19−3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS26−1に移行する。
ステップS26−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS26−2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26−3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放終了ウェイト処理を説明する。
図30は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19−3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS27−1に移行する。
ステップS27−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS27−2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS4−11のエラー管理処理に含まれるベース異常エラー監視処理を説明する。
図31は、ベース異常エラー監視処理を示すフローチャートである。
ベース異常エラー監視処理は、ステップS4−11のベースエラー管理処理内において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS28−1に移行する。
ステップS28−1では、ベース異常確認カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS28−2に移行する。ベース異常確認カウンタアドレス設定処理では、ベース異常確認カウンタのアドレスを、RAM230のカウンタアドレス領域に設定する。
ステップS28−2では、遊技状態取得処理を実行し、ステップS28−3に移行する。遊技状態取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズフラグ)を取得する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値(時短制御フラグ)を取得する。
ステップS28−3では、所定の遊技状態中であるか否かを判定し、所定の遊技状態中でないと判定した場合(No)には、ステップS28−4に移行し、所定の遊技状態中であると判定した場合(Yes)には、ステップS28−13に移行する。
本実施形態では、大当たり遊技状態の生起中であること、及び、時短制御の実行中であること、のうち少なくとも一方を満たす場合に、所定の遊技状態中であると判定する。
具体的には、ステップS28−2で取得した特別遊技フェーズフラグの値が「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」又は「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値であること、及び、ステップS28−2で取得した時短制御フラグの値が「1」であること、のうち少なくとも一方を満たす場合には、所定の遊技状態中であると判定する。
一方、ステップS28−2で取得した特別遊技フェーズフラグの値が「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」又は「特図停止図柄表示状態」に対応する値であること、及び、ステップS28−2で取得した時短制御フラグの値が「0」であること、の両方を満たす場合には、所定の遊技状態の生起中でないと判定する。
ここで、大当たり遊技状態の生起中である場合に、所定の遊技状態中であると判定する構成としても構わない。また、時短制御の実行中である場合に、所定の遊技状態中であると判定する構成としても構わない。さらに、ベース異常エラー監視処理では、ステップS28−2,S28−3の処理を省略しても構わない。
ステップS28−4では、アウトスイッチビット取得処理を実行し、ステップS28−5に移行する。アウトスイッチビット取得処理では、RAM230のアウト球検知センサ109からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値(入力ポート1オン検出フラグのアウトスイッチビットデータ)を取得する。
ステップS28−5では、アウト球検知センサ109のオン状態を検出したか否かを判定し、アウト球検知センサ109のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS28−6に移行し、アウト球検知センサ109のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS28−9に移行する。
ここで、ステップS28−4で取得したアウトスイッチビットデータが「1」である場合には、アウト球検知センサ109のオン状態を検出したと判定し、ステップS28−4で取得したアウトスイッチビットデータが「0」である場合には、アウト球検知センサ109のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS28−6では、ベース異常確認カウンタ値取得処理を実行し、ステップS28−7に移行する。ベース異常確認カウンタ値取得処理では、RAM230のカウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるカウンタ(ベース異常確認カウンタ)の値を取得する。
ステップS28−7では、ステップS28−6で取得したベース異常確認カウンタの値が所定の下限値(本実施形態では、「0」)であるか否かを判定し、ベース異常確認カウンタの値が所定の下限値でないと判定した場合(No)には、ステップS28−8に移行し、ベース異常確認カウンタの値が所定の下限値であると判定した場合(Yes)には、ステップS28−9に移行する。
ステップS28−8では、ベース異常確認カウンタ更新処理を実行し、ステップS28−9に移行する。ベース異常確認カウンタ更新処理では、RAM230のカウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるカウンタ(ベース異常確認カウンタ)に設定されている値から「1」を減算する。
ステップS28−9では、ベース異常確認カウンタ値取得処理を実行し、ステップS28−10に移行する。ベース異常確認カウンタ値取得処理では、RAM230のカウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるカウンタ(ベース異常確認カウンタ)の値を取得する。
ステップS28−10では、ベース異常エラー判定値取得処理を実行し、ステップS28−11に移行する。ベース異常エラー判定値取得処理では、ROM220に格納されている所定のベース異常エラー判定値を取得して、RAM230の判定値領域に設定する。
ここで、所定のベース異常エラー判定値は、パチンコ機1の実射試験に基づいて設定される。
ステップS28−11では、ステップS28−9で取得したベース異常確認カウンタの値が、RAM230の判定値領域に設定されているベース異常エラー判定値以上であるか否かを判定し、ベース異常確認カウンタの値がベース異常エラー判定値以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS28−12に移行し、ベース異常確認カウンタの値がベース異常エラー判定値以上でない(未満である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ベースエラー管理処理内の次の処理)に移行する。
ステップS28−12では、ベース異常エラー報知設定処理を実行し、ステップS28−13に移行する。ベース異常エラー報知設定処理では、ベース異常エラーの発生を報知するための各種設定を行う。
具体的には、ベース異常エラー報知設定処理では、ベース異常エラーの発生を指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)を設定する。
ステップS28−13では、ベース異常確認カウンタクリア処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ベースエラー管理処理内の次の処理)に移行する。ベース異常確認カウンタクリア処理では、RAM230のカウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるカウンタ(ベース異常確認カウンタ)をクリア(カウンタの値として所定初期値(本実施形態では、「0」)を設定)する。
次に、ステップS4−11のエラー管理処理に含まれる入賞頻度異常エラー監視処理を説明する。
図32は、入賞頻度異常エラー監視処理を示すフローチャートである。
入賞頻度異常エラー監視処理は、ステップS4−11のベースエラー管理処理内において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS29−1に移行する。
ステップS29−1では、始動口エラーカウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS29−2に移行する。始動口エラーカウンタアドレス設定処理では、始動口エラーカウンタのアドレスを、RAM230のカウンタアドレス領域に設定する。
ステップS29−2では、始動口エラー監視タイマアドレス設定処理を実行し、ステップS29−3に移行する。始動口エラー監視タイマアドレス設定処理では、始動口エラー監視タイマのアドレスを、RAM230のタイマアドレス領域に設定する。
ステップS29−3では、始動口エラー判定値設定処理を実行し、ステップS29−4に移行する。始動口エラー判定値設定処理では、ROM220に格納されている所定の始動口エラー判定値を取得して、RAM230の判定値領域に設定する。
ここで、所定の始動口エラー判定値は、パチンコ機1の実射試験に基づいて設定される。
ステップS29−4では、始動口エラーサブコマンド設定処理を実行し、ステップS29−5に移行する。始動口エラーサブコマンド設定処理では、始動口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンド(下位データ)を、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS29−5では、入賞頻度異常エラー判定処理を実行し、ステップS29−6に移行する。入賞頻度異常エラー判定処理については、後述する。
ステップS29−6では、左他入賞口エラーカウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS29−7に移行する。左他入賞口エラーカウンタアドレス設定処理では、左他入賞口エラーカウンタのアドレスを、RAM230のカウンタアドレス領域に設定する。
ステップS29−7では、左他入賞口エラー監視タイマアドレス設定処理を実行し、ステップS29−8に移行する。左他入賞口エラー監視タイマアドレス設定処理では、左他入賞口エラー監視タイマのアドレスを、RAM230のタイマアドレス領域に設定する。
ステップS29−8では、左他入賞口エラー判定値設定処理を実行し、ステップS29−9に移行する。左他入賞口エラー判定値設定処理では、ROM220に格納されている所定の左他入賞口エラー判定値を取得して、RAM230の判定値領域に設定する。
ここで、所定の左他入賞口エラー判定値は、パチンコ機1の実射試験に基づいて設定される。
ステップS29−9では、左他入賞口エラーサブコマンド設定処理を実行し、ステップS29−10に移行する。左他入賞口エラーサブコマンド設定処理では、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンド(下位データ)を、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS29−10では、入賞頻度異常エラー判定処理を実行し、ステップS29−11に移行する。入賞頻度異常エラー判定処理については、後述する。
ステップS29−11では、右他入賞口エラーカウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS29−12に移行する。右他入賞口エラーカウンタアドレス設定処理では、右他入賞口エラーカウンタのアドレスを、RAM230のカウンタアドレス領域に設定する。
ステップS29−12では、右他入賞口エラー監視タイマアドレス設定処理を実行し、ステップS29−13に移行する。右他入賞口エラー監視タイマアドレス設定処理では、右他入賞口エラー監視タイマのアドレスを、RAM230のタイマアドレス領域に設定する。
ステップS29−13では、右他入賞口エラー判定値設定処理を実行し、ステップS29−14に移行する。右他入賞口エラー判定値設定処理では、ROM220に格納されている所定の右他入賞口エラー判定値を取得して、RAM230の判定値領域に設定する。
ここで、所定の右他入賞口エラー判定値は、パチンコ機1の実射試験に基づいて設定される。
ステップS29−14では、右他入賞口エラーサブコマンド設定処理を実行し、ステップS29−15に移行する。右他入賞口エラーサブコマンド設定処理では、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンド(下位データ)を、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS29−15では、入賞頻度異常エラー判定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ベースエラー管理処理内の次の処理)に移行する。入賞頻度異常エラー判定処理については、後述する。
次に、ステップS29−5,S29−10,S29−15の入賞頻度異常エラー判定処理を説明する。
図33は、入賞頻度異常エラー判定処理を示すフローチャートである。
入賞頻度異常エラー判定処理は、ステップS29−5,S29−10,S29−15において実行されると、図33に示すように、まず、ステップS30−1に移行する。
ステップS30−1では、エラーカウンタ値取得処理を実行し、ステップS30−2に移行する。エラーカウンタ値取得処理では、RAM230のカウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるエラーカウンタ(始動口エラーカウンタ、左他入賞口エラーカウンタ又は右他入賞口エラーカウンタ)の値を取得する。
ステップS30−2では、エラー判定値取得処理を実行し、ステップS30−3に移行する。エラー判定値取得処理では、RAM230の判定値領域に設定されているエラー判定値(始動口エラー判定値、左他入賞口エラー判定値又は右他入賞口エラー判定値)を取得する。
ステップS30−3では、ステップS30−1で取得したエラーカウンタの値が、ステップS30−2で取得したエラー判定値以上であるか否かを判定し、エラーカウンタの値がエラー判定値以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS30−4に移行し、エラーカウンタの値がエラー判定値以上でない(未満である)と判定した場合(No)には、ステップS30−5に移行する。
ステップS30−4では、入賞頻度異常エラー報知設定処理を実行し、ステップS30−9に移行する。入賞頻度異常エラー報知設定処理では、入賞頻度異常エラーの発生を報知するための各種設定を行う。
具体的には、入賞頻度異常エラー報知設定処理では、入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンド(ステップS29−4,S29−9又はS29−14で設定したサブコマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)を設定する。
ステップS30−5では、エラー監視タイマ値取得処理を実行し、ステップS30−6に移行する。エラー監視タイマ値取得処理では、RAM230のタイマアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるエラー監視タイマ(始動口エラー監視タイマ、左他入賞口エラー監視タイマ又は右他入賞口エラー監視タイマ)の値を取得する。
ステップS30−6では、ステップS30−5で取得したエラー監視タイマの値が「0」であるか否かを判定し、エラー監視タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS30−7に移行し、エラー監視タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS30−8に移行する。
ステップS30−7では、エラー監視タイマ更新処理を実行し、ステップS30−8に移行する。エラー監視タイマ更新処理では、RAM230のタイマアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるエラー監視タイマ(始動口エラー監視タイマ、左他入賞口エラー監視タイマ又は右他入賞口エラー監視タイマ)の値から「1」を減算する。
ステップS30−8では、ステップS30−7で更新されたエラー監視タイマ(始動口エラー監視タイマ、左他入賞口エラー監視タイマ又は右他入賞口エラー監視タイマ)の値が「0」であるか否かを判定し、エラー監視タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS30−9に移行し、エラー監視タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS29−6,S29−11又はベースエラー管理処理内の次の処理)に移行する。
ステップS30−9では、エラーカウンタクリア処理を実行し、ステップS30−10に移行する。エラーカウンタクリア処理では、RAM230のカウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるエラーカウンタ(始動口エラーカウンタ、左他入賞口エラーカウンタ又は右他入賞口エラーカウンタ)をクリア(カウンタの値として所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定)する。
ステップS30−10では、エラー監視タイマリセット処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS29−6,S29−11又はベースエラー管理処理内の次の処理)に移行する。エラー監視タイマリセット処理では、RAM230のタイマアドレス領域に設定されているアドレスにより特定されるエラー監視タイマ(始動口エラー監視タイマ、左他入賞口エラー監視タイマ又は右他入賞口エラー監視タイマ)をリセット(タイマの値として所定のエラー監視時間を設定)する。
本実施形態では、所定のエラー監視時間(エラータイマ値)は、60[s]に対応する値が規定されている。
次に、ステップS4−12の入賞口スイッチ処理を説明する。
図34は、スイッチチェックテーブルの内容を示す図である。図35は、入賞口スイッチ処理を示すフローチャートである。
ROM220には、入賞口スイッチ処理を実行するためのデータとして、図34に示すスイッチチェックテーブルが格納されている。
スイッチチェックテーブルには、入賞口スイッチチェック処理において参照される各種データが登録されている。具体的には、スイッチチェックテーブルには、所定数(本実施形態では、「16」)のデータブロックが登録されている。各データブロックには、3つのレコードデータ(レコードデータ1、レコードデータ2及びレコードデータ3)が登録されている。
各データブロックでは、レコードデータ1として、オン検出フラグを特定する情報(オン検出フラグのアドレス)が登録されており、レコードデータ2として、スイッチビットデータを特定する情報(以下、「スイッチビット特定データ」とする)が登録されており、レコードデータ3として、カウンタを特定する情報(カウンタのアドレス)が登録されている。また、各レコードデータには、テーブルアドレス(図34に示す例では、「00」〜「47」)が対応付けられている。
入賞口スイッチ処理では、スイッチチェックテーブルに登録されている全てのデータブロックについて、所定の順序で、各データブロックに基づくループ処理(後述するステップS31−3〜S31−16の処理)が実行される。
そして、各回のループ処理では、レコードデータ1,2により特定される検知センサについてオン状態を検出したか否かが判定され、オン状態を検出したと判定した場合には、レコードデータ3により特定されるカウンタの値が更新される。
入賞口スイッチ処理は、ステップS4−12において実行されると、図35に示すように、まず、ステップS31−1に移行する。
ステップS31−1では、スイッチチェックテーブルアドレス設定処理を実行し、ステップS31−2に移行する。スイッチチェックテーブルアドレス設定処理では、図34に示すスイッチチェックテーブルのアドレスを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS31−2では、ループカウンタ設定処理を実行し、ステップS31−3に移行する。ループカウンタ設定処理では、所定のループ回数を、ループカウンタに設定する。ここで、所定のループ回数として、スイッチチェックテーブルに登録されているデータブロックの数(本実施形態では、「16」)が設定される。
次に、テーブルアドレスカウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。
ステップS31−3では、オン検出フラグアドレス取得処理を実行し、ステップS31−4に移行する。オン検出フラグアドレス取得処理では、スイッチチェックテーブルを参照して、オン検出フラグのアドレスを取得する。
具体的には、オン検出フラグアドレス取得処理では、テーブルアドレスカウンタの値(テーブルアドレス)を確認する。そして、確認したテーブルアドレスに対応するレコードデータ(当該データブロックのレコードデータ1)を参照して、当該レコードデータに登録されているアドレス(入力ポート1オン検出フラグのアドレス又は入力ポート2オン検出フラグのアドレス)を取得する。
ステップS31−4では、テーブルアドレス更新処理を実行し、ステップS31−5に移行する。テーブルアドレス更新処理では、テーブルアドレスカウンタに設定されている値に「1」を加算した値(当該データブロックのレコードデータ2に対応するアドレスとなる)を、新たにテーブルアドレスカウンタに設定する。
ステップS31−5では、スイッチビットデータ取得処理を実行し、ステップS31−6に移行する。スイッチビットデータ取得処理では、スイッチチェックテーブルを参照して、スイッチビット特定データを取得する。
具体的には、スイッチビットデータ取得処理では、テーブルアドレスカウンタの値(テーブルアドレス)を確認する。そして、確認したテーブルアドレスに対応するレコードデータ(当該データブロックのレコードデータ2)を参照して、当該レコードデータに登録されているスイッチビット特定データを取得する。
ステップS31−6では、テーブルアドレス更新処理を実行し、ステップS31−7に移行する。テーブルアドレス更新処理では、テーブルアドレスカウンタに設定されている値に「1」を加算した値(当該データブロックのレコードデータ3に対応するアドレスとなる)を、新たにテーブルアドレスカウンタに設定する。
ステップS31−7では、オン検出フラグ取得処理を実行し、ステップS31−8に移行する。オン検出フラグ取得処理では、ステップSS31−3で取得したアドレスに基づいて、オン検出フラグ(入力ポート1オン検出フラグ又は入力ポート2オン検出フラグ)の値を取得する。
ステップS31−8では、オン状態演算処理を実行し、ステップS31−9に移行する。オン状態演算処理では、検知センサの状態(オン状態又はオフ状態)を演算する。
具体的には、ステップS31−7で取得したオン検出フラグを構成するビットデータ(スイッチビットデータ)のうち、ステップS31−5で取得したスイッチビット特定データにより特定されるビットデータの値を取得(演算)する。
ステップS31−9では、ステップS31−8の処理結果に基づいて、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS31−10に移行し、オン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS31−14に移行する。
ここで、ステップS31−8で取得(演算)した値が「1」である場合には、オン状態を検出したと判定し、ステップS31−8で取得(演算)した値が「0」である場合には、オン状態を検出していないと判定する。
ステップS31−10では、カウンタ更新処理を実行し、ステップS31−11に移行する。カウンタ更新処理では、スイッチチェックテーブルを参照して、カウンタを更新する。
具体的には、カウンタ更新処理では、テーブルアドレスカウンタの値(テーブルアドレス)を確認する。そして、確認したテーブルアドレスに対応するレコードデータ(当該データブロックのレコードデータ3)を参照して、当該レコードデータに登録されているアドレス(カウンタのアドレス)を取得する。そして、取得したアドレスにより特定されるカウンタに設定されている値に「1」を加算する。
ステップS31−11では、カウンタアドレス取得処理を実行し、ステップS31−12に移行する。カウンタアドレス取得処理では、テーブルアドレスカウンタの値(テーブルアドレス)を確認する。そして、確認したテーブルアドレスに対応するレコードデータ(当該データブロックのレコードデータ3)を参照して、当該レコードデータに登録されているアドレス(カウンタのアドレス)を取得する。
ステップS31−12では、ステップS31−11で取得したカウンタのアドレスが賞球制御カウンタ(賞球制御カウンタ1〜賞球制御カウンタ5のうちいずれか)のアドレスであるか否かを判定し、取得したカウンタのアドレスが賞球制御カウンタのアドレスであると判定した場合(Yes)には、ステップS31−13に移行し、取得したカウンタのアドレスが賞球制御カウンタのアドレスでないと判定した場合(No)には、ステップS31−14に移行する。
ステップS31−13では、ベース異常確認カウンタ更新処理を実行し、ステップS31−14に移行する。ベース異常確認カウンタ更新処理では、ベース異常確認カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たにベース異常確認カウンタに設定する。
ステップS31−14では、アウトスイッチエラー管理処理を実行し、ステップS31−15に移行する。アウトスイッチエラー管理処理については、後述する。
ステップS31−15では、テーブルアドレス更新処理を実行し、ステップS31−16に移行する。テーブルアドレス更新処理では、テーブルアドレスカウンタに設定されている値に「1」を加算した値(次のデータブロックのレコードデータ1に対応するアドレスとなる)を、新たにテーブルアドレスカウンタに設定する。
ステップ31−16では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS31−17に移行する。ループカウンタ更新処理では、ループカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにループカウンタに設定する。
ステップS31−17では、ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS31−3に移行し、ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
次に、ステップS31−14のアウトスイッチエラー管理処理を説明する。
図36は、アウトスイッチエラー管理処理を示すフローチャートである。
アウトスイッチエラー管理処理は、ステップS31−14において実行されると、図36に示すように、まず、ステップS33−1に移行する。
ステップS33−1では、カウンタアドレス取得処理を実行し、ステップS33−2に移行する。カウンタアドレス取得処理では、テーブルアドレスカウンタの値(テーブルアドレス)を確認する。そして、確認したテーブルアドレスに対応するレコードデータ(当該データブロックのレコードデータ3)を参照して、当該レコードデータに登録されているアドレス(カウンタのアドレス)を取得する。
ステップS33−2では、ステップS33−1で取得したカウンタのアドレスが賞球制御カウンタ(賞球制御カウンタ1〜賞球制御カウンタ5のうちいずれか)のアドレスであるか否かを判定し、取得したカウンタのアドレスが賞球制御カウンタのアドレスであると判定した場合(Yes)には、ステップS33−3に移行し、取得したカウンタのアドレスが賞球制御カウンタのアドレスでないと判定した場合(No)には、ステップS33−6に移行する。
ステップS33−3では、アウトスイッチエラーカウンタ値取得処理を実行し、ステップS33−4に移行する。アウトスイッチエラーカウンタ値取得処理では、アウトスイッチエラーカウンタの値を取得する。
ステップS33−4では、ステップS33−3で取得したアウトスイッチエラーカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、アウトスイッチエラーカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS33−5に移行し、アウトスイッチエラーカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS33−6に移行する。
ステップS33−5では、アウトスイッチエラーカウンタクリア処理を実行し、ステップS33−6に移行する。アウトスイッチエラーカウンタクリア処理では、アウトスイッチエラーカウンタをクリア(アウトスイッチエラーカウンタの値として所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定)する。
ステップS33−6では、カウンタアドレス取得処理を実行し、ステップS33−7に移行する。カウンタアドレス取得処理では、テーブルアドレスカウンタの値(テーブルアドレス)を確認する。そして、確認したテーブルアドレスに対応するレコードデータ(当該データブロックのレコードデータ3)を参照して、当該レコードデータに登録されているアドレス(カウンタのアドレス)を取得する。
ステップS33−7では、ステップS33−6で取得したカウンタのアドレスがアウトスイッチエラーカウンタのアドレスであるか否かを判定し、取得したカウンタのアドレスがアウトスイッチエラーカウンタのアドレスであると判定した場合(Yes)には、ステップS33−8に移行し、取得したカウンタのアドレスがアウトスイッチエラーカウンタのアドレスでないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−15)に移行する。
ステップS33−8では、アウトスイッチエラーカウンタ値取得処理を実行し、ステップS33−9に移行する。アウトスイッチエラーカウンタ値取得処理では、アウトスイッチエラーカウンタの値を取得する。
ステップS33−9では、アウトスイッチエラー判定値取得処理を実行し、ステップS33−10に移行する。アウトスイッチエラー判定値取得処理では、ROM220に格納されている所定のアウトスイッチエラー判定値を取得する。
ここで、所定のアウトスイッチエラー判定値は、パチンコ機1の実射試験に基づいて設定される。
ステップS33−10では、ステップS33−8で取得したアウトスイッチエラーカウンタの値が、ステップS33−9で取得したアウトスイッチエラー判定値以上であるか否かを判定し、アウトスイッチエラーカウンタの値がアウトスイッチエラー判定値以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS33−11に移行し、アウトスイッチエラーカウンタの値がアウトスイッチエラー判定値以上でない(未満である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−15)に移行する。
ステップS33−11では、アウトスイッチエラー報知設定処理を実行し、ステップS33−12に移行する。アウトスイッチエラー報知設定処理では、アウトスイッチエラーの発生を報知するための各種設定を行う。
具体的には、アウトスイッチエラー報知設定処理では、アウトスイッチエラーの発生を指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)を設定する。
ステップS33−12では、アウトスイッチエラーカウンタクリア処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−15)に移行する。アウトスイッチエラーカウンタクリア処理では、アウトスイッチエラーカウンタをクリア(アウトスイッチエラーカウンタの値として所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定)する。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300のCPUがROMに記憶されているプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する演出制御処理について説明する。
図37は、演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御回路300のCPUは、CPU初期化処理(図示せず)を実行した後に、メインループ処理(図示せず)を繰り返し実行する。
また、演出制御回路300の周波数発生回路(図示せず)は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])毎に、タイマ割込み要求信号を発生させる。そして、演出制御回路300のCPUは、タイマ割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中に、図37に示す演出制御処理を開始する。
演出制御処理が開始されると、ステップS32−1に移行する。
ステップS32−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS32−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS32−2では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS32−3に移行する。演出フラグ設定処理では、各種演出フラグを設定する。
具体的には、演出フラグ設定処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグ(時短制御中フラグ、特図高確率状態中フラグ等)の設定を行う。
ステップS32−3では、保留演出設定処理を実行し、ステップS32−4に移行する。保留演出設定処理では、保留演出を設定する。
具体的には、保留演出設定処理では、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを受信したと判定した場合には、保留図柄表示領域b2において、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を開始するための処理を実行する。
一方、保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを受信したと判定した場合には、保留図柄表示領域b2において、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を終了するとともに、保留図柄表示領域b1において、当該始動情報に対応する保留図柄hの表示を開始するための処理を実行する。
ステップS32−4では、変動演出設定処理を実行し、ステップS32−5に移行する。変動演出設定処理では、変動演出を設定する。
具体的には、変動演出設定処理では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
そして、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合には、まず、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に基づいて、停止表示させる演出図柄z1,z2(停止図柄)の態様(停止演出番号)を決定する。また、決定した停止図柄の態様を、RAMの所定領域に保存する。
次に、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種類に基づいて、第1変動パターンの態様(変動演出番号)を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種類に基づいて、第2変動パターンの態様(変動演出番号)を決定する。
次に、決定した第1変動パターンの態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、決定した第2変動パターンの態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、をROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。そして、生成した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに基づく変動演出が開始される。
ここで、「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出等)の進行を規定する情報となっている。
ステップS32−5では、停止演出設定処理を実行し、ステップS32−6に移行する。停止演出設定処理では、停止演出を設定する。
具体的には、停止演出設定処理では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS32−4で設定された停止図柄の態様(停止演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに基づく停止演出が開始される。
ステップS32−6では、大当たり演出設定処理を実行し、ステップS32−7に移行する。大当たり演出設定処理では、大当たり演出を設定する。
具体的には、大当たり演出設定処理では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合には、まず、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別に基づいて、大当たり演出の態様(大当たり演出番号)を決定する。また、決定した大当たり演出態様(大当たり演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに基づく大当たり演出が開始される。
ステップS32−7では、エラー報知演出設定処理を実行し、ステップS32−8に移行する。エラー報知演出設定処理では、エラー報知演出を設定する。
具体的には、エラー報知演出設定処理では、ベース異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したか否かを判定する。
そして、ベース異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したと判定した場合には、ベース異常エラー報知演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、ベース異常エラー報知演出が開始される。
ベース異常エラー報知演出は、所定時間(本実施形態では、60[s])実行される。そして、ベース異常エラー報知演出では、盤面ランプ21(全てのLED)が消灯され、枠ランプ20(全てのLED)が所定色(本実施形態では、赤色)で点灯され、音発生装置22から所定の警告音声(本実施形態では、警告音及び「ベース異常を検出しました」なる音声)が出力され、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて所定の警告画像(本実施形態では、「ベース異常を検出しました」なる文字を含む画像)が表示される。
次に、始動口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したか否かを判定する。
そして、始動口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したと判定した場合には、始動口入賞頻度異常エラー報知演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、始動口入賞頻度異常エラー報知演出が開始される。
始動口入賞頻度異常エラー報知演出は、所定時間(本実施形態では、60[s])実行される。そして、始動口入賞頻度異常エラー報知演出では、盤面ランプ21(全てのLED)が消灯され、枠ランプ20(全てのLED)が所定色(本実施形態では、赤色)で点灯され、音発生装置22から所定の警告音声(本実施形態では、警告音及び「入賞頻度異常を検出しました」なる音声)が出力され、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて所定の警告画像(本実施形態では、「入賞頻度異常1を検出しました」なる文字を含む画像)が表示される。
次に、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したか否かを判定する。
そして、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したと判定した場合には、左他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、左他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出が開始される。
左他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出は、所定時間(本実施形態では、60[s])実行される。そして、左他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出では、盤面ランプ21(全てのLED)が消灯され、枠ランプ20(全てのLED)が所定色(本実施形態では、赤色)で点灯され、音発生装置22から所定の警告音声(本実施形態では、警告音及び「入賞頻度異常を検出しました」なる音声)が出力され、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて所定の警告画像(本実施形態では、「入賞頻度異常2を検出しました」なる文字を含む画像)が表示される。
次に、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したか否かを判定する。
そして、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドを受信したと判定した場合には、右他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、右他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出が開始される。
右他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出は、所定時間(本実施形態では、60[s])実行される。そして、右他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出では、盤面ランプ21(全てのLED)が消灯され、枠ランプ20(全てのLED)が所定色(本実施形態では、赤色)で点灯され、音発生装置22から所定の警告音声(本実施形態では、警告音及び「入賞頻度異常を検出しました」なる音声)が出力され、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて所定の警告画像(本実施形態では、「入賞頻度異常3を検出しました」なる文字を含む画像)が表示される。
次に、アウトスイッチエラーの発生を指定するサブコマンドを受信したか否かを判定する。
そして、アウトスイッチエラーの発生を指定するサブコマンドを受信したと判定した場合には、アウトスイッチエラー報知演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、アウトスイッチエラー報知演出が開始される。
アウトスイッチエラー報知演出は、所定時間(本実施形態では、60[s])実行される。そして、アウトスイッチエラー報知演出では、音発生装置22から所定の注意喚起音声(本実施形態では、「入賞口に球を入れてください」なる音声)が出力され、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて所定の注意喚起画像(本実施形態では、「入賞口に球を入れてください」なる文字を含む画像)が表示される。
ここで、所定時間内におけるアウトスイッチエラーの発生を指定するサブコマンドを受信した回数(以下、「アウトスイッチエラー回数」とする)を記憶し、アウトスイッチエラー回数に応じたアウトスイッチエラー報知演出を実行する構成としても構わない。
例えば、アウトスイッチエラー回数が所定回数に達していない(未満である)場合には、アウトスイッチエラー報知演出を実行せず、アウトスイッチエラー回数が所定回数に達している(以上である)場合には、アウトスイッチエラー報知演出を実行する構成としても構わない。
または、アウトスイッチエラー回数に応じた内容のアウトスイッチエラー報知演出を実行する構成としても構わない。この際、アウトスイッチエラー回数が多いほど、より強調された内容(より報知効果が高い内容)のアウトスイッチエラー報知演出を実行する。
ステップS32−8では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS32−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
パチンコ機1では、大入賞口53への遊技球の入球に応じて、賞球制御カウンタ1に所定値(本実施形態では、「1」)が加算され、右他入賞口54への遊技球の入球に応じて、賞球制御カウンタ2の値に所定値(本実施形態では、「1」)が加算され、左上・左中・左下他入賞口55〜57への遊技球の入球に応じて、賞球制御カウンタ3の値に所定値(本実施形態では、「1」)が加算され、第1始動口51への遊技球の入球に応じて、賞球制御カウンタ4の値に所定値(本実施形態では、「1」)が加算され、第2始動口52への遊技球の入球に応じて、賞球制御カウンタ5の値に所定値「本実施形態では、「1」が加算される。
また、各賞球制御カウンタ1〜5に所定値が加算されたことに応じて、ベース異常確認カウンタの値に所定値(本実施形態では、「1」)が加算される。ここで、本実施形態では、入賞口スイッチ処理のプログラム(ソースコード)において、ベース異常確認カウンタの値を更新するための処理(ステップS31−11〜S31−13)が規定されている。これによって、スイッチチェックテーブルにおいて、ベース異常確認カウンタの値を更新するためのデータを規定し、スイッチチェックテーブルに基づくループ処理によってベース異常確認カウンタの値を更新する場合と比較して、ベース異常確認カウンタの値を更新するための処理に必要となるデータ量(ROM220に記憶されるデータ量)を低減することが可能となる。
一方、所定の遊技状態中(大当たり遊技状態の生起中又は時短制御の実行中)を除いて、遊技領域30からの遊技球の排出(アウト球検知センサ109による遊技球の検出)に応じて、ベース異常確認カウンタの値から所定値(本実施形態では、「1」)が減算される。この際、ベース異常確認カウンタの値が所定下限値(本実施形態では、「0」)である場合には、ベース異常確認カウンタの値から所定値が減算されない。
また、所定の遊技状態中を除いて、所定割込み周期で、ベース異常エラーが発生しているか否かの判定が実行される。具体的には、ベース異常確認カウンタの値がベース異常エラー判定値に達している(以上である)場合には、ベース異常エラーの発生が判定され、ベース異常確認カウンタの値がベース異常エラー判定値に達していない(未満である)場合には、ベース異常エラーの非発生が判定される。
そして、ベース異常エラーの発生が判定された場合には、ベース異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)が設定される。
これによって、ベース異常エラー報知演出が実行されるとともに、異常状態の発生を示す外部情報がホールコンピュータ700に対して出力される。
また、パチンコ機1では、遊技領域30からの遊技球の排出(アウト球検知センサ109による遊技球の検出)に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの値に所定値(本実施形態では、「1」)が加算される。
一方、各賞球制御カウンタ1〜5の値が加算されたこと(入賞口51〜57への遊技球の入球が検出されたこと)に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの値がクリアされる。
また、アウトスイッチエラーカウンタの値が加算される毎に、アウトスイッチエラーが発生しているか否かの判定が実行される。具体的には、アウトスイッチエラーカウンタの値がアウトスイッチエラー判定値に達している(以上である)場合には、アウトスイッチエラーの発生が判定され、アウトスイッチエラーカウンタの値がアウトスイッチエラー判定値に達していない(未満である)場合には、アウトスイッチエラーの非発生が判定される。
そして、アウトスイッチエラーの発生が判定された場合には、アウトスイッチエラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)が設定される。
これによって、アウトスイッチエラー報知演出が実行されるとともに、異常状態の発生を示す外部情報がホールコンピュータ700に対して出力される。
ここで、パチンコ機1では、不正入賞行為を実行しようとする者(以下、「不正入賞行為者」とする)に、ベース異常エラー判定値が知られている場合には、当該不正入賞行為者は、ベース異常エラー検出回避行為を繰り返すことによって、ベース異常エラーの発生が判定(報知)されることを回避しつつ、不正入賞行為を実行することができる。
「ベース異常エラー検出回避行為」とは、ベース異常確認カウンタの値がベース異常エラー判定値に達することがないように、不正入賞行為(糸付きの遊技球により入賞を得る行為)を連続して実行(これにより、ベース異常確認カウンタの値が増加する)した後に、アウト口58から遊技球を連続して排出させる(これにより、ベース異常確認カウンタの値が減少する)行為となっている。
しかしながら、パチンコ機1では、アウト口58から遊技球が連続して排出され、アウトスイッチエラーカウンタの値がアウトスイッチエラー判定値に達した場合には、アウトスイッチエラーの発生が判定(報知)される。
したがって、パチンコ機1によれば、ベース異常エラー検出回避行為の発生を判定(報知)することが可能となる。
また、パチンコ機1では、常時、遊技球の入球が可能な入賞口(第1始動口51、左他入賞口55〜57及び右他入賞口54)のそれぞれに対応するエラーカウンタ(始動口エラーカウンタ、左他入賞口エラーカウンタ又は右他入賞口エラーカウンタ)と、エラー監視タイマ(始動口エラー監視タイマ、左他入賞口エラー監視タイマ又は右他入賞口エラー監視タイマ)と、エラー判定値(始動口エラー判定値、左他入賞口エラー判定値又は右他入賞口エラー判定値)と、が設けられている。
本実施形態では、始動口エラー判定値、左他入賞口エラー判定値及び右他入賞口エラー判定値は、互いに異なる値となっている。また、右他入賞口エラー判定値は、左他入賞口エラー判定値より大きい値となっている。
なお、本実施形態では、左他入賞口55〜57については、3つの左他入賞口55〜57に対して、一のエラーカウンタと、一のエラー監視タイマと、一のエラー判定値と、が設けられている。しかしながら、3つの左他入賞口55〜57のそれぞれに対応するエラーカウンタと、エラー監視タイマと、エラー判定値と、が設けられていても構わない。
そして、第1始動口51への遊技球の入球に応じて、始動口エラーカウンタに所定値(本実施形態では、「1」)が加算され、各左他入賞口55〜57への遊技球の入球に応じて、左他入賞口エラーカウンタに所定値(本実施形態では、「1」)が加算され、右他入賞口54への遊技球の入球に応じて、右他入賞口エラーカウンタに所定値(本実施形態では、「1」)が加算される。
また、始動口エラー監視タイマに設定された所定のエラー監視時間(本実施形態では、60[s])が経過する毎に、始動口エラーカウンタの値がクリアされ、左他入賞口エラー監視タイマに設定された所定のエラー監視時間(本実施形態では、60[s])が経過する毎に、左他入賞口エラーカウンタの値がクリアされ、右他入賞口エラー監視タイマに設定された所定のエラー監視時間(本実施形態では、60[s])が経過する毎に、右他入賞口エラーカウンタの値がクリアされる。
さらに、所定の割込み周期で、始動口入賞頻度異常エラーが発生しているか否かの判定が実行される。具体的には、始動口エラーカウンタの値が始動口エラー判定値に達している(以上である)場合には、始動口入賞頻度異常エラーの発生が判定され、始動口エラーカウンタの値が始動口エラー判定値に達していない(未満である)場合には、始動口入賞頻度異常エラーの非発生が判定される。
そして、始動口入賞頻度異常エラーの発生が判定された場合には、始動口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)が設定される。さらに、始動口エラーカウンタの値がクリアされる。
これによって、始動口入賞頻度異常エラー報知演出が実行されるとともに、異常状態の発生を示す外部情報がホールコンピュータ700に対して出力される。
また、所定の割込み周期で、左他入賞口入賞頻度異常エラーが発生しているか否かの判定が実行される。具体的には、左他入賞口エラーカウンタの値が左他入賞口エラー判定値に達している(以上である)場合には、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定され、左他入賞口エラーカウンタの値が左他入賞口エラー判定値に達していない(未満である)場合には、左他入賞口入賞頻度異常エラーの非発生が判定される。
そして、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定された場合には、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)が設定される。さらに、左他入賞口エラーカウンタの値がクリアされる。
これによって、左他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出が実行されるとともに、異常状態の発生を示す外部情報がホールコンピュータ700に対して出力される。
さらに、所定の割込み周期で、右他入賞口入賞頻度異常エラーが発生しているか否かの判定が実行される。具体的には、右他入賞口エラーカウンタの値が右他入賞口エラー判定値に達している(以上である)場合には、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定され、右他入賞口エラーカウンタの値が右他入賞口エラー判定値に達していない(未満である)場合には、右他入賞口入賞頻度異常エラーの非発生が判定される。
そして、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定された場合には、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値(本実施形態では、0.12[s]に対応する値)が設定される。さらに、右他入賞口エラーカウンタの値がクリアされる。
これによって、右他入賞口入賞頻度異常エラー報知演出が実行されるとともに、異常状態の発生を示す外部情報がホールコンピュータ700に対して出力される。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、遊技領域30から排出された遊技球の検出に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの計数値が更新(本実施形態では、アウトスイッチエラーカウンタの計数値に所定加算値「1」が加算)され、各入賞口51〜57に入球した遊技球の検出に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの計数値として所定初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。そして、アウトスイッチエラーカウンタの計数値がアウトスイッチエラー判定値に達した場合に、アウトスイッチエラー報知設定処理(ステップS33−11)が実行される。
これによって、入賞口51〜57への遊技球の入球が検出されることなく、遊技領域30から遊技球が連続して排出された場合に、アウトスイッチエラー報知設定処理を実行することができる。
したがって、不正入賞行為が連続して実行された後に、アウト口58から遊技球が連続して排出された場合に、当該不正入賞行為の発生を報知することができる。
よって、不正入賞行為の発生を適切に報知することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、各入賞口51〜57に入球した遊技球の検出に応じて、ベース異常確認カウンタの計数値から、所定値(例えば、「1」)が減算され、遊技領域30から排出された遊技球の検出に応じて、ベース異常確認カウンタの計数値に所定値が加算される構成としても構わない。
具体的には、各賞球制御カウンタ1〜5に所定値が加算されたことに応じて、ベース異常確認カウンタの値から所定値(例えば、「1」)が減算される。
一方、遊技領域30からの遊技球の排出(アウト球検知センサ109による遊技球の検出)に応じて、ベース異常確認カウンタの値に所定値(例えば、「1」)が加算される。この際、ベース異常確認カウンタの値が所定初期値(例えば、「20」)である場合には、ベース異常確認カウンタの値に所定値が加算されない。
そして、所定の割込み周期で判定を実行し、ベース異常確認カウンタの値がベース異常エラー判定値(例えば、「0」)以下である場合には、ベース異常エラーの発生が判定され、ベース異常確認カウンタの値がベース異常エラー判定値以下でない場合には、ベース異常エラーの非発生が判定される。
さらに、ベース異常エラーの発生が判定された場合には、ベース異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値が設定される。
また、ベース異常エラーの発生が判定された場合には、ベース異常確認カウンタの値として所定初期値(例えば、「20」)が設定される。
また、上記実施形態では、各入賞口51,54〜57に入球した遊技球の検出に応じて、エラーカウンタ(始動口エラーカウンタ、左他入賞口エラーカウンタ又は右他入賞口エラーカウンタ)の計数値から所定値が減算される構成としても構わない。
具体的には、第1始動口51への遊技球の入球に応じて、始動口エラーカウンタの値から所定値(例えば、「1」)が減算され、各左他入賞口55〜57への遊技球の入球に応じて、左他入賞口エラーカウンタの値から所定値(例えば、「1」)が減算され、右他入賞口54への遊技球の入球に応じて、右他入賞口エラーカウンタの値から所定値(例えば、「1」)が減算される。
また、始動口エラー監視タイマに設定された所定のエラー監視時間(例えば、60[s])が経過する毎に、始動口エラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「20」)が設定され、左他入賞口エラー監視タイマに設定された所定のエラー監視時間(例えば、60[s])が経過する毎に、左他入賞口エラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「20」)が設定され、右他入賞口エラー監視タイマに設定された所定のエラー監視時間(例えば、60[s])が経過する毎に、右他入賞口エラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「20」)が設定される。
そして、所定の割込み周期で判定を実行し、始動口エラーカウンタの値が始動口エラー判定値(例えば、「0」)以下である場合には、始動口入賞頻度異常エラーの発生が判定され、始動口エラーカウンタの値が始動口エラー判定値以下でない場合には、始動口入賞頻度異常エラーの非発生が判定される。
さらに、始動口入賞頻度異常エラーの発生が判定された場合には、始動口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値が設定される。また、始動口エラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「20」)が設定される。
また、所定の割込み周期で判定を実行し、左他入賞口エラーカウンタの値が左他入賞口エラー判定値(例えば、「0」)以下である場合には、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定され、左他入賞口エラーカウンタの値が左他入賞口エラー判定値以下でない場合には、左他入賞口入賞頻度異常エラーの非発生が判定される。
さらに、左他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定された場合には、左他入所口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値が設定される。また、左他入賞口エラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「20」)が設定される。
また、所定の割込み周期で判定を実行し、右他入賞口エラーカウンタの値が右他入賞口エラー判定値(例えば、「0」)以下である場合には、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定され、右他入賞口エラーカウンタの値が右他入賞口エラー判定値以下でない場合には、右他入賞口入賞頻度異常エラーの非発生が判定される。
さらに、右他入賞口入賞頻度異常エラーの発生が判定された場合には、右他入所口入賞頻度異常エラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値が設定される。また、右他入賞口エラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「20」)が設定される。
さらに、上記実施形態では、遊技領域30から排出された遊技球の検出に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの計数値から所定値(例えば、「1」)が減算される構成としても構わない。
具体的には、遊技領域30からの遊技球の排出(アウト球検知センサ109による遊技球の検出)に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの値から所定値(例えば、「1」)が減算される。
一方、各賞球制御カウンタ1〜5の値が加算されたこと(入賞口51〜57への遊技球の入球が検出されたこと)に応じて、アウトスイッチエラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「100」)が設定される。
また、アウトスイッチエラーカウンタの値が減算される毎に判定を実行し、アウトスイッチエラーカウンタの値がアウトスイッチエラー判定値(例えば、「0」)以下である場合には、アウトスイッチエラーの発生が判定され、アウトスイッチエラーカウンタの値がアウトスイッチエラー判定値以下でない場合には、アウトスイッチエラーの非発生が判定される。
そして、アウトスイッチエラーの発生が判定された場合には、アウトスイッチエラーの発生を指定するサブコマンドが、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されるとともに、外部情報タイマに所定値が設定される。
また、アウトスイッチエラーの発生が判定された場合には、アウトスイッチエラーカウンタの値として所定初期値(例えば、「100」)が設定される。
1 パチンコ機
30 遊技領域
51 第1始動口
52 第2始動口
53 大入賞口
54 右他入賞口
55 左上他入賞口
56 左中他入賞口
57 左下他入賞口
101 特図1始動球検知センサ
102 特図2始動球検知センサ
103 大入賞球検知センサ
105 右他入賞球検知センサ
106 左上他入賞球検知センサ
107 左中他入賞球検知センサ
108 左下他入賞球検知センサ
109 アウト球検知センサ
200 主制御回路
210 CPU
220 ROM
230 RAM
300 演出制御回路

Claims (2)

  1. 遊技領域に打ち込まれた遊技球の入球が可能な入賞口と、
    前記入賞口に入球した遊技球を検出する入賞球検出手段と、
    前記遊技領域から排出された遊技球を検出する排出球検出手段と、
    前記排出球検出手段による遊技球の検出に応じて、計数手段の計数値を更新する更新手段と、
    前記入賞球検出手段による遊技球の検出に応じて、前記計数手段の計数値として所定初期値を設定する初期値設定手段と、
    前記計数手段の計数値が所定判定値に達した場合に、報知設定処理を実行する報知設定処理手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記初期値設定手段は、前記報知設定処理が実行された場合に、前記計数手段の計数値として前記所定初期値を設定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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