JP2018023466A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
この遊技機では、主制御用MPUが、大当り遊技において大入賞口への入賞数が規定数を超えると、オーバー入賞報知画像表示コマンドを、画像音声制御用MPUへ送信する。そして、画像音声制御用MPUが、オーバー入賞報知画像表示コマンドを受信する度に、オーバー入賞報知画像を、演出表示器30に表示する。これによって、遊技者は、オーバー入賞報知画像の表示により、大入賞口の入賞数が規定数を超えたことを知ることが可能となる。
すなわち、従来の遊技機では、オーバー入賞報知画像の態様として、一の態様のみが規定されている。このため、オーバー入賞画像の表示による演出が単調となり、遊技の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、遊技の興趣を向上することにある。
これによって、第一の発明に係る遊技機では、所定期間中における排出口への遊技球の入球数に応じて、特定演出の態様を変化させることができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
第二の発明に係る遊技機では、特定遊技の実行中に入球口へ入球した遊技球の数が、特定遊技の終了条件に係る規定数を超えた場合(いわゆる「オーバー入賞」が発生した場合)に、特定演出が実行される。
これによって、第二の発明に係る遊技機では、特定演出によりオーバー入賞の発生を示唆することが可能となる。
第三の発明に係る遊技機によれば、特定遊技状態の生起中における遊技の興趣を向上することが可能となる。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
扉ユニット4は、矩形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。
また、装飾部4bの内部には、複数の枠ランプ20が配設されている。各枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。発射ハンドル6の内部には、発射ハンドル6が回転操作された角度を検出する発射ボリューム(図示せず)が配設されている。発射ボリュームは、検出した角度に応じた検出信号を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板の正面側に取り付けられた遊技盤11と、セット板の背面側に取り付けられたメイン画像表示装置31と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。図2に示すように、遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ21(図3参照)が配設されている。各盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を有している。
表示画面31aには、第1演出図柄z1(図36から図38参照)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3(図36から図38参照)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が移動(スクロール)され、かつ、第2演出図柄表示領域a4に表示されている第2演出図柄z2の種類が変更される(カラーバーが表す色が、順次、変更される)表示をいう。また、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止され、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が表示される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。そして、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
遊技領域30における表示画面31aの下方には、第1始動口(第1始動入賞口)51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の左方には、左上他入賞口55と、左中他入賞口56と、左下他入賞口57と、が設けられている。各他入賞口55〜57は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口55〜57は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
左上他入賞口55内には、左上他入賞球検知センサ106(図3参照)が配設されている。左上他入賞球検知センサ106は、左上他入賞口55に入球した遊技球(左上他入賞口55への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左中他入賞口56内には、左中他入賞球検知センサ107(図3参照)が配設されている。左中他入賞球検知センサ107は、左中他入賞口56に入球した遊技球(左中他入賞口56への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左下他入賞口57内には、左下他入賞球検知センサ108(図3参照)が配設されている。左下他入賞球検知センサ108は、左下他入賞口57に入球した遊技球(左下他入賞口57への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における始動ゲート41の下方には、第2始動口(第2始動入賞口)52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、第2始動口52への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な普通電動役物(普通電役)52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。
普通電動役物52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52に入球した遊技球(第2始動口52への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
本実施形態では、右側経路を流下する遊技球のうち、第2始動口52に入球しなかった遊技球は、全て、大入賞口52の正面側を通過(流下)するように構成されている。これによって、遊技者は、大当たり遊技状態の生起中に、右側経路に遊技球を打ち出すタイミングを調整することで、アウト口58への遊技球の入球状況を調整することが可能となる。
すなわち、特別電動役物53aが開放状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過するように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された全ての遊技球を大入賞口53又は第2始動口52に入球させ、アウト口58への遊技球の入球を阻止することができる。
一方、特別電動役物53aが閉鎖状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過するように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された遊技球をアウト口58に入球させることができる。
大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53に入球した遊技球(大入賞口53への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
アウト口58内には、第1アウト球検知センサ109a(図3参照)が配設されている。第1アウト球検知センサ109aは、アウト口58に入球した遊技球(アウト口58への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。
ここで、第1アウト球検知センサ109aが、検出信号を演出制御回路300に対して出力する構成としても構わない。
遊技盤11の背面側には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が設けられている。そして、遊技盤11では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51〜53,55〜57に入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出される。
具体的には、各入賞口51〜53,55〜57に入球した遊技球は、当該入賞口内に配設された検知センサ101〜103,106〜108により検出された後に、排出路に誘導され、後述する第2アウト球検知センサ109bにより検出される。
また、アウト口58から排出された遊技球は、当該アウト口58内に配設された第1アウト球検知センサ109aにより検出された後に、排出路に誘導され、後述する第2アウト球検知センサ109bにより検出される。
排出路には、第2アウト球検知センサ109b(図3参照)が配設されている。第2アウト球検知センサ109bは、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球(遊技領域30に打ち出された全ての遊技球)は、第2アウト球検知センサ109bによって検出される。
ここで、第2アウト球検知センサ109bが、検出信号を演出制御回路300に対して出力する構成としても構わない。
さらに、遊技領域30には、各入賞口51〜53,55〜57や始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
特図1保留数表示器には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図1保留数)が表示される。特図2保留数表示器には、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図2保留数)が表示される。普図保留数表示器には、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(普図保留数)が表示される。ラウンド数表示器には、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)が表示される。右打ち表示器には、右側経路への遊技球の打ち出しの指示が表示される。
遊技盤11における状態表示装置63の下方には、普図表示装置60と、特図1表示装置61と、特図2表示装置62と、が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合、又は、特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
入力ポート240は、複数の入力ポート(本実施形態では、入力ポート0、入力ポート1、入力ポート2及び入力ポート3)から構成されている。
入力ポート0には、各種異常検知センサ110からの検出信号、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号等が入力される。
入力ポート1には、大入賞球検知センサ103からの検出信号、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号、等が入力される。
入力ポート2には、特図1始動球検知センサ101からの検出信号、特図2始動球検知センサ102からの検出信号、普図始動球検知センサ104からの検出信号、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号等が入力される。
入力ポート3には、払出制御回路400からの制御コマンドが入力される。
各入力ポート(入力ポート0〜入力ポート2)には、各信号(各検知センサ)に対応する受信記憶領域が設けられている。各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。具体的には、各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
出力ポート0は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力する。
出力ポート1は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。
出力ポート2は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。また、出力ポート2は、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ700に対して外部情報(賞球の払い出しに関する情報、エラー(異常状態)の発生に関する情報等)を出力する。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2−4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、各ランプ20,21の点灯、音発生装置22による音の出力等を制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。
演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ等を生成する。そして、生成した各制御データに基づく制御信号を、各画像表示装置31,32、音発生装置22、各ランプ20,21等に対して出力する。
具体的には、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して、払出制御回路400に対して送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して、度数表示装置7cに対して送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、普通電動役物52aが閉鎖状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種別として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される。本実施形態では、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上されるとともに、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普図当たり遊技状態において、普通電動役物52aの開放回数が増加されるとともに、普通電動役物52aの開放時間が延長される。
「普図当たり」に当選した場合には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]又は3[回]に設定され、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、時短制御の実行中には、普通電動役物52aの開放回数が、3[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、2.0[s]に設定される。一方、時短制御の停止中には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]に設定される。
本実施形態では、第1特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」及び「大当たり2」が設定され、第2特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり3」〜「大当たり7」が設定されている。
ここで、「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、1」等、所定の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「ボーナス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり4」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり5」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり5図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり6」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり6図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり7」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり7図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
各回のラウンド遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技中における大入賞口53への遊技球の入球数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
本実施形態では、ラウンド遊技の種類として、最長開放時間として第1所定時間が設定される入賞困難ラウンドと、最長開放時間として第1所定時間より長い第2所定時間が設定される入賞容易ラウンドと、を有している。
第1所定時間は、当該ラウンド遊技中における大入賞口53への遊技球の入球が困難となる時間(本実施形態では、0.1[s])に設定されている。一方、第2所定時間は、当該ラウンド遊技中における大入賞口53への遊技球の入球が容易となる時間(本実施形態では、29.0[s])に設定されている。
ここで、「実質ラウンド回数」とは、当該大当たり遊技状態において実行される入賞容易ラウンドの回数をいう。
「大当たり3」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、4[回]のラウンド遊技(1回目〜4回目のラウンド遊技)が入賞容易ラウンドとなり、11[回]のラウンド遊技(5回目〜15回目のラウンド遊技)が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、4[回]となる。
「大当たり4」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、6[回]のラウンド遊技(1回目〜6回目のラウンド遊技)が入賞容易ラウンドとなり、9[回]のラウンド遊技(7回目〜15回目のラウンド遊技)が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、6[回]となる。
「大当たり5」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、8[回]のラウンド遊技(1回目〜8回目のラウンド遊技)が入賞容易ラウンドとなり、7[回]のラウンド遊技(9回目〜15回目のラウンド遊技)が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、8[回]となる。
「大当たり6」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、10[回]のラウンド遊技(1回目〜10回目のラウンド遊技)が入賞容易ラウンドとなり、5[回]のラウンド遊技(11回目〜15回目のラウンド遊技)が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、10[回]となる。
「大当たり7」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、全て(15[回])のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなる。これによって、「大当たり7」に当選した場合の実質ラウンド回数は、15[回]となる。
ここで、「大当たり3」〜「大当たり7」では、大当たり遊技状態の生起中に実行されるラウンド遊技の回数が互いに同一(本実施形態では、15[回])となっており、かつ、大当たり遊技状態の生起中に実行される入賞容易ラウンドの回数が互いに異なっている。これによって、「大当たり3」〜「大当たり7」では、大当たり遊技状態に当選した際に状態表示装置63において表示されるラウンド遊技の実行回数を互いに同一としつつ、大当たり遊技状態により遊技者が獲得を期待できる賞球の数である期待賞球数を互いに異ならせることが可能となる。
また、「大当たり3」〜「大当たり7」では、全ての入賞容易ラウンドが実行された後に、入賞困難ラウンドが実行されるものとする。
一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(本実施形態では、1/32)に設定される。
なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり7」)に当選する確率をいう。
一方、「大当たり2」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後の遊技状態が、「特図低確率状態」となる。
「特図高確率状態」は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始される。そして、「特図高確率状態」は、所定確変回数(本実施形態では、100[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、及び、特別図柄抽選に当選したこと(大当たり図柄が停止表示されたこと)、のうち一方の成立に応じて終了される。
時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始される。そして、時短制御は、所定時短回数(本実施形態では、100[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、及び、特別図柄抽選に当選したこと(大当たり図柄が停止表示されたこと)のうち一方の成立に応じて終了される。
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止図柄の種別(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり7図柄」のうち一のもの)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち前半期間の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち後半期間の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、入賞容易ラウンドの開始時に送信される(入賞困難ラウンドの開始時には送信されない)。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、入賞容易ラウンドの終了時に送信される(入賞困難ラウンドの終了時には送信されない)。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
第2始動入賞指定コマンドは、第2始動口52への遊技球の入賞(入球)を指定するコマンドである。第2始動入賞指定コマンドは、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて送信される。
大入賞指定コマンドは、大入賞口53への遊技球の入賞(入球)を指定するコマンドである。大入賞指定コマンドは、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて送信される。
他入賞指定コマンドは、他入賞口55〜57への遊技球の入賞(入球)を指定するコマンドである。他入賞指定コマンドは、各他入賞球検知センサ106〜108からの検出信号の入力に応じて送信される。
第1アウト指定コマンドは、アウト口58への遊技球の入球(排出)を指定するコマンドである。第1アウト指定コマンドは、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号の入力に応じて送信される。
第2アウト指定コマンドは、排出路からの遊技球の排出を指定するコマンドである。第2アウト指定コマンドは、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号の入力に応じて送信される。
第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、変動パターンが不定であること(「変動パターン不定」)又はm種類の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンが不定であること(「変動パターン不定」)又はn種類の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御回路400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において「1」ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、及び、第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、出力ポート1(出力ポート250)の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、出力ポート1(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
図4は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図4に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1−1に移行する。
ステップS1−1では、初期設定処理を実行し、ステップS1−2に移行する。初期設定処理では、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
具体的には、初期設定処理では、スタックポインタにスタック領域の先頭アドレスを設定する。また、割込みモードとして、ベクタ方式の割込モードを設定する。
ステップS1−2では、ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS1−3に移行する。ウェイト時間設定処理では、所定のウェイト処理時間を、タイマカウンタに設定する。そして、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測を開始する。
ステップS1−3では、RAMクリア信号読込処理を実行し、ステップS1−4に移行する。RAMクリア信号読込処理では、RAMクリア信号の読み込みを行う。
ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。そして、ラムクリアスイッチが押下操作されている状態で電源が投入されると、ラムクリア信号が入力ポート240(入力ポート0)に入力される。
RAMクリア信号読込処理では、入力ポート240のラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS1−5では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1−6に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス許可処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが許可された状態となる。
ステップS1−6では、ステップS1−3で読み込んだ値(ラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、ラムクリア信号が入力されているか否かを判定し、ラムクリア信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−7に移行し、ラムクリア信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−16に移行する。
ステップS1−8では、チェックサム算出処理を実行し、ステップS1−9に移行する。チェックサム算出処理では、バックアップ情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ここで、「バックアップ情報」とは、RAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含むワーク領域)のうち、電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報をいう。
ステップS1−9では、ステップS1−8で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−10に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−16に移行する。
ここで、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致している場合には、チェックサムが正常であると判定し、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1−11では、遊技状態復帰処理を実行し、ステップS1−12に移行する。遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、RAM230のワーク領域に各種の値を設定して、電源遮断の発生を検出した時の遊技状態を復帰させる。
具体的には、遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値を設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ、時短カウンタ、確変カウンタ等)の値を設定する。
これによって、バックアップ情報に基づいて、RAM230に記憶されている情報が、電源遮断の発生を検出した時の状態に復帰する。
ステップS1−12では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−13に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−13では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンド(主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンド)を、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特別遊技フェーズを指定する制御コマンドである。
演出復帰用サブコマンド送信処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特別遊技フェーズフラグの値に基づいて、現在の特別遊技フェーズを確認する。そして、確認した特別遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−15では、割込み設定処理を実行し、メインループ処理(ステップS2−1)に移行する。割込み初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
具体的には、RAMクリア処理では、RAM230(使用禁止領域を除く)に記憶されている情報をクリア(消去)する。これにより、RAM230のワーク領域及びスタック領域は全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容は消去される。
具体的には、RAM230の所定領域において、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値として、所定の初期値を設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ等)の値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。
ステップS1−17では、RAMクリア時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−18に移行する。RAMクリア時サブコマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−18では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
図5は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図4に示すCPU初期化処理(ステップS1−15)が終了すると、図5に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2−1に移行する。
ステップS2−1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2−2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2−2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2−3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2−4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2−5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート250(出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS2−5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2−6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2−5の割込み許可処理が実行されてからステップS2−1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2−6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2−1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
図6は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
電源回路600には、電源遮断検出回路(図示せず)が接続されている。そして、電源遮断検出回路は、電源回路600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を主制御回路300に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図6に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3−1に移行する。
ステップS3−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS3−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS3−2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−3では、ステップS3−2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定(ビットチェック)し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−13に移行する。
ステップS3−5では、チェックサム保存処理を実行し、ステップS3−6に移行する。チェックサム保存処理では、RAM230のワーク領域のうち電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報について、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3−6では、電源遮断発生情報設定処理を実行し、ステップS3−7に移行する。電源遮断発生情報設定処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域において、電源遮断発生情報を設定(保存)する。
ステップS3−7では、RAMアクセス禁止処理を実行し、ステップS3−8に移行する。RAMアクセス禁止処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを禁止するための処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス禁止処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3−9では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−10に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−10では、ステップS3−9で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−11に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−8に移行する。
ステップS3−11では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS3−12に移行する。ループカウンタ更新処理では、復帰判定用ループカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに復帰判定用ループカウンタに設定する。
ステップS3−12では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1−1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3−9に移行する。
ステップS3−13では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図7は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4−1に移行する。
ステップS4−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4−2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4−3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4−3では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4−4に移行する。ダイナミックポート出力処理では、各表示装置60〜63(各LED)に対して、制御信号を出力する。
具体的には、ダイナミックポート出力処理では、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動情報(駆動信号)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各表示装置60〜63(各LED)が、ダイナミック点灯方式により点灯制御される。
ここで、RAM230には、入力ポート0状態フラグ領域と、入力ポート1状態フラグ領域と、入力ポート2状態フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート0状態フラグ領域は、入力ポート0に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号(検知センサ)のスイッチ状態(信号が入力されている状態、又は、信号が入力されていない状態)を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート0状態フラグ領域は、電波検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、磁気検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、振動検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、内枠開放センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、ガラス枠開放センサからの検出信号に対応するするスイッチ状態記憶領域と、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
本実施形態では、入力ポート1状態フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
本実施形態では、入力ポート2状態フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート1オン検出フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
ここで、「オン状態」とは、当該信号が入力されていない状態から当該信号が入力されている状態に変化した状態をいう。
本実施形態では、入力ポート1オン検出フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「左上他入賞口スイッチビットデータ」とし、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左中他入賞口スイッチビットデータ」とし、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左下他入賞口スイッチビットデータ」とし、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「大入賞口スイッチビットデータ」とし、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第1アウトスイッチビットデータ」とし、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2アウトスイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート1オン検出フラグ(入力ポート1オン検出フラグ領域に設定されている値)は、左上他入賞口スイッチビットデータと、左中他入賞口スイッチビットデータと、左下他入賞口スイッチビットデータと、大入賞口スイッチビットデータと、第1アウトスイッチビットデータと、第2アウトスイッチビットデータと、を含んで構成されている。
本実施形態では、入力ポート2オン検出フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「第1始動口スイッチビットデータ」とし、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2始動口スイッチビットデータ」とし、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「ゲートスイッチビットデータ」とし、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「電源遮断スイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート2オン検出フラグ(入力ポート2オン検出フラグ領域に設定されている値)は、第1始動口スイッチビットデータと、第2始動口スイッチビットデータと、ゲートスイッチビットデータと、電源遮断スイッチビットデータと、を含んで構成されている。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
ステップS4−6では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4−7に移行する。ステップS4−6の初期値乱数更新処理は、ステップS2−2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−7では、当たり図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4−8に移行する。当たり図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−8では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4−9に移行する。スイッチ管理処理では、各始動球検知センサ101〜103,106〜108,109a,109bの状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
ステップS4−9では、特別遊技管理処理を実行し、ステップS4−10に移行する。特別遊技管理処理では、特図表示装置61,62の動作及び特別電動役物53aの動作を管理する。特別遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−10では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4−11に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置60の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−11では、エラー管理処理を実行し、ステップS4−12に移行する。エラー管理処理では、各種エラー(異常状態)を判定し、判定結果に応じた設定を行う。
具体的には、入賞口スイッチ処理では、まず、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ1に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ1に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ2に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ2に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ2に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ2に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ2に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ2に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ3に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ3に設定する。また、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合には、外部情報用始動口カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに外部情報用始動口カウンタに設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ4に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ4に設定する。また、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合には、外部情報用始動口カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに外部情報用始動口カウンタに設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出したか否かを判定する。そして、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出したと判定した場合には、外部情報用アウトスイッチカウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに外部情報用アウトスイッチカウンタに設定する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、左上・左中・左下他入賞口55〜57に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、が設定されている。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、4[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、5[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
具体的には、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(大当たり遊技状態の開始時等)に、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS4−15では、外部情報管理処理を実行し、ステップS4−16に移行する。外部情報管理処理では、ホールコンピュータ700に対して出力する外部情報(外部信号)を設定する。
具体的には、外部情報管理処理では、外部情報用始動口カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口51,52への入球数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[球])を減算する。
次に、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、第2アウト球検知センサ109bによる遊技球の検出数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウトスイッチカウンタの値から所定値を減算する。
次に、外部情報タイマ(タイマカウンタ)の値が「1」以上であるか否かを判定する。外部情報タイマの値が「1」以上であると判定した場合には、異常状態の発生を示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当たり遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−17では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4−18に移行する。LED表示設定処理では、各表示装置60〜63(各LED)を点灯制御するための駆動情報(駆動信号)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4−18では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4−19に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する駆動情報(駆動信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ700に対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4−20では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図8は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4−8において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS5−1に移行する。
ステップS5−1では、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したか否かを判定し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−2に移行し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−3に移行する。
ここで、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「1」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定し、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「0」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5−3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ここで、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定し、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5−5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−5では、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−6に移行し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−7に移行する。
ここで、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定し、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−6では、特図2始動球検出処理を実行し、ステップS5−7に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
ここで、大入賞球検知センサ103の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの大入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出したと判定し、大入賞球検知センサ103の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの大入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−8では、大入賞球検出処理を実行し、ステップS5−9に移行する。大入賞球検出処理では、大入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、左上他入賞球検知センサ106の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左上他入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出したと判定し、左上他入賞球検知センサ106の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左上他入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−10では、他入賞球検出処理を実行し、ステップS5−11に移行する。他入賞球検出処理では、他入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、左中他入賞球検知センサ107の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左中他入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出したと判定し、左中他入賞球検知センサ107の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左中他入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−12では、他入賞球検出処理を実行し、ステップS5−13に移行する。他入賞球検出処理では、他入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、左下他入賞球検知センサ108の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左下他入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出したと判定し、左下他入賞球検知センサ108の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左下他入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−14では、他入賞球検出処理を実行し、ステップS5−15に移行する。他入賞球検出処理では、他入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、第1アウト球検知センサ109aの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1アウトスイッチビットデータが「1」である場合)には、第1アウト球検知センサ109aのオン状態を検出したと判定し、第1アウト球検知センサ109aの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1アウトスイッチビットデータが「0」である場合)には、第1アウト球検知センサ109aのオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−16では、第1アウト球検出処理を実行し、ステップS5−17に移行する。第1アウト球検出処理では、第1アウト指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、第2アウト球検知センサ109bの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2アウトスイッチビットデータが「1」である場合)には、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出したと判定し、第2アウト球検知センサ109bの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2アウトスイッチビットデータが「0」である場合)には、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−18では、第2アウト球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。第2アウト球検出処理では、第2アウト指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
図9は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5−2において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS6−1に移行する。
ステップS6−1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6−2に移行する。普図乱数取得処理では、当たり乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6−2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6−3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。
ステップS6−3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6−4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6−4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6−1で取得した当たり乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
図10は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5−4において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS7−1に移行する。
ステップS7−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS7−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7−3では、入賞指定コマンド設定処理を実行し、ステップS7−4に移行する。入賞指定コマンド設定処理では、第1始動入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS7−4では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図11は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5−6において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS8−1に移行する。
ステップS8−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS8−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8−3では、入賞指定コマンド設定処理を実行し、ステップS8−4に移行する。入賞指定コマンド設定処理では、第2始動入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS8−4では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−7)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図12は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7−3,S8−3において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS9−1に移行する。
ステップS9−1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9−2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9−2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9−3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9−3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9−4に移行する。特図乱数取得処理では、大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9−4では、ステップS9−2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9−5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。
ステップS9−6では、特図乱数保存処理を実行し、ステップS9−7に移行する。特図乱数保存処理では、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1始動情報記憶領域に各種乱数(特図1始動情報)を記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2始動情報記憶領域に各種乱数(特図2始動情報)を記憶する。
この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
本実施形態では、大当たり遊技状態(または、小当たり遊技状態)の生起中に取得(記憶)された始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
また、時短制御の停止中に取得(記憶)された特図2始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
さらに、時短制御の実行中に取得(記憶)された特図1始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
以上により、大当たり遊技状態(および、小当たり遊技状態)の非生起中、かつ、時短制御の停止中に、特図1始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
また、大当たり遊技状態(および、小当たり遊技状態)の非生起中、かつ、時短制御の実行中に、特図2始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
第1判定により大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS5−5又はステップS5−7)に移行する。
一方、第1判定により大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合には、更に、時短制御の実行中であるか否かを判定する(以下、「第2判定」とする)。ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
第2判定により時短制御の実行中でないと判定した場合には、更に、ステップS9−7で記憶された事前判定始動情報が特図1始動情報であるか否かを判定する(以下、「第3判定」とする)。
第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報であると判定した場合には、後述する抽選結果事前判定処理を実行する。
一方、第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報でない(特図2始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS5−5又はステップS5−7)に移行する。
一方、第2判定により時短制御の実行中であると判定した場合には、更に、ステップS9−7で記憶された事前判定始動情報が特図2始動情報であるか否かを判定する(以下、「第4判定」とする)。
第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報であると判定した場合には、後述する抽選結果事前判定処理を実行する。
一方、第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報でない(特図1始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS5−5又はステップS5−7)に移行する。
抽選結果事前判定処理では、まず、特別図柄抽選の結果を判定する事前特図当落判定処理を実行する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当たり値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
事前特図当落判定処理では、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、事前特図当落判定を実行する。
具体的には、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ここで、事前特図当落判定処理では、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に関わらず、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルに基づいて、事前特図当落判定を実行する構成としても構わない。
ROM220には、当たり図柄乱数の値と、大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」〜「大当たり7図柄」)と、の対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。
また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、が格納されている。
そして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)として、「大当たり1図柄」及び「大当たり2図柄」が登録されている。一方、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)として、「大当たり3図柄」〜「大当たり7図柄」が登録されている。
事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別を判定する。
具体的には、事前判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該事前判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
一方、事前判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該事前判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定(事前特図停止図柄判定)する。
第1先読み指定コマンド設定処理では、事前特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する第1先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ROM220には、変動パターン乱数と、変動パターン乱数の区分と、の対応が登録された乱数区分抽選テーブルが格納されている。
また、乱数区分抽選テーブルとして、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合に対応する当選時乱数区分抽選テーブルと、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合に対応する落選時乱数区分抽選テーブルと、が格納されている。
当選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターン乱数の区分として、「固定値」のみが登録されている。一方、落選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターン乱数の区分として、「不定値」及び「固定値」が登録されている。
「不定値」とは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の記憶(取得)時には、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されず、当該始動情報に基づく特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11−7の実行時)に、当該特別図柄の変動表示の開始時における保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定される変動パターン乱数の区分となっている。
「固定値」とは、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11−7の実行時)における保留数等に関わらず、始動情報の記憶時(ステップS9−8の実行時)において、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定される変動パターン乱数の区分となっている。
本実施形態では、変動パターン乱数の値は、「0」〜「1999」の範囲内で更新される。そして、当選時乱数区分抽選テーブルでは、「0」〜「1999」の全ての変動パターン乱数の値が「固定値」となっている。一方、落選時乱数区分抽選テーブルでは、「0」〜「1700」の範囲の変動パターン乱数の値が「不定値」とされ、「1701」〜「1999」の範囲の変動パターン乱数の値が「固定値」とされている。
また、第1変動パターン抽選テーブルとして、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「大当たり」(当選)と判定された場合に対応する当選時第1変動パターン抽選テーブルと、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「はずれ」(落選)と判定された場合に対応する落選時第1変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、落選時第1変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと、変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
当選時第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、「擬似連続変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、が登録されている。
一方、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)のみが登録されている(「擬似連続変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されていない)。
一方、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、「擬似連続変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、が登録されている。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
また、第2変動パターン抽選テーブルとして、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「大当たり」(当選)と判定された場合に対応する当選時第2変動パターン抽選テーブルと、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「はずれ」(落選)と判定された場合に対応する落選時第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、落選時第2変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
当選時第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別として、「リーチ変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されている。
一方、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、「リーチ変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されている。
一方、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別として、「リーチ変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)のみが登録されている(「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されていない)。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
具体的には、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する。
事前特図変動パターン判定処理では、次に、第1変動パターンの内容を判定する。
具体的には、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第1変動パターンの内容として「変動パターン不定」を判定する。
事前特図変動パターン判定処理では、次に、第2変動パターンの内容を判定する。
具体的には、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの内容として「変動パターン不定」を判定する。
第2,第3先読み指定コマンド設定処理では、事前特図変動パターン判定により判定された第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第2先読み指定コマンドと、事前特図変動パターン判定により判定された第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第3先読み指定コマンドと、を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
以上により、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されることなく、変動パターンが不定であることを指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
一方、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されて、判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
図13は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS10−1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10−2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10−2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10−3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10−1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10−3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10−2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10−1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
図14は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10−3において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS11−1に移行する。
ステップS11−1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行する。
ステップS11−2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS11−3では、特図保留数更新処理を実行し、ステップS11−4に移行する。特図保留数更新処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を更新する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)が実行される。
したがって、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。この際、決定された判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに当該特図1保留数カウンタに設定する。一方、決定された判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに当該特図2保留数カウンタに設定する。
特図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別を判定する。具体的には、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS11−6では、図柄種別指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−7に移行する。図柄種別指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
特図変動パターン判定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分を判定する。
具体的には、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
具体的には、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)、保留数等の組み合わせに対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
具体的には、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)、保留数等の組み合わせに対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
ステップS11−9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11−10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11−7で判定した1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS11−10では、特図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS11−11に移行する。特図変動表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに所定の初期値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11−12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
図15は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10−3において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS12−1に移行する。
ステップS12−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−4に移行する。
ステップS12−2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS12−3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、特図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図表示図柄カウンタに設定する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12−5では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12−6に移行する。特図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS12−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図16は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10−3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS13−1に移行する。
ステップS13−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS13−2では、停止図柄が「大当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13−3に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−6に移行する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短制御の実行中であるか否かを判定する。ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
そして、時短制御の実行中であると判定した場合には、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
一方、時短制御の実行中でないと判定した場合には、次の処理(ステップS13−4)に移行する。
具体的には、特図高確率状態管理処理では、まず、特図高確率状態の生起中であるか否かを判定する。ここで、RAM230の特図高確率状態フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、特図高確率状態の生起中であると判定し、「0」が設定されている場合には、特図高確率状態の生起中でない(特図低確率状態の生起中である)と判定する。
そして、特図高確率状態の生起中であると判定した場合には、まず、確変カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに確変カウンタの値として設定する。次に、確変カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、確変カウンタの値が「0」であると判定した場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する(特図高確率状態を終了して、特図低確率状態を生起させる)。一方、確変カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(特図高確率状態を維持する)。
一方、特図高確率状態の生起中でないと判定した場合には、次の処理(ステップS13−5)に移行する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS13−6では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13−7に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
ROM220には、大当たり遊技状態の各種別に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、オープニング時間、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、エンディング時間、ラウンド遊技回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ(最長開放時間))等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、オープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS13−10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
図17は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS14−1に移行する。
ステップS14−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS14−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
図18は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14−5,S16−3において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS15−1に移行する。
ステップS15−1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15−2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。
ステップS15−2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15−3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15−4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図19は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS16−1に移行する。
ステップS16−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行する。
ステップS16−3では、特別電役開閉切替処理(図18参照)を実行し、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS16−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図20は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS17−1に移行する。
ステップS17−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS17−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17−5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17−3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17−4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図21は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS18−1に移行する。
ステップS18−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS18−2では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS18−3に移行する。遊技状態設定処理では、遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定処理では、まず、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。
この際、停止図柄の種別が「大当たり1図柄」又は「大当たり3図柄」〜「大当たり7図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。また、所定の確変回数(本実施形態では、100[回])を、確変カウンタに設定する。
一方、停止図柄の種別が「大当たり2図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている状態を維持する。
遊技状態設定処理では、次に、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の時短制御フラグの値を設定する。
この際、本実施形態では、停止図柄の種別に関わらず、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。また、所定の時短回数(本実施形態では、100[回])を、時短カウンタに設定する。
ここで、大当たり遊技状態が生起される前の遊技状態(特別図柄抽選に係る遊技状態(特図高確率状態又は特図低確率状態)と時短制御の実行状態との組み合わせ)に応じて、時短回数カウンタに設定される時短回数を異ならせても構わない。
遊技状態設定処理では、次に、RAM230の前回大当たり図柄フラグ領域に、大当たり図柄の種別(大当たり遊技状態の種別)に対応する値を設定する。
ステップS18−3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
図22は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS19−1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19−2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19−2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19−3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19−1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19−3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19−2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS19−1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
図23は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19−3において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS20−1に移行する。
ステップS20−1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20−2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS20−2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20−3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ROM220には、普通図柄抽選の当たり値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当たり値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当たり乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当たり」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当たり図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20−5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20−6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20−7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20−8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20−8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
図24は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19−3において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS21−1に移行する。
ステップS21−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−4に移行する。
ステップS21−2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS21−3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに普図表示図柄カウンタに設定する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、普図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21−5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21−6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図25は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19−3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS22−1に移行する。
ステップS22−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS22−2では、停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22−3に移行し、停止図柄が「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−4に移行する。
ステップS22−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22−4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22−5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
図26は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19−3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS23−1に移行する。
ステップS23−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS23−2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23−3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
図27は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23−2,S25−3において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS24−1に移行する。
ステップS24−1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24−2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。
ステップS24−2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24−3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく始動口ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24−4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図28は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19−3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS25−1に移行する。
ステップS25−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行する。
ステップS25−3では、普通電役開閉切替処理(図27参照)を実行し、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS25−6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25−7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図29は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19−3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS26−1に移行する。
ステップS26−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS26−2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26−3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図30は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19−3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS27−1に移行する。
ステップS27−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS27−2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
次に、演出制御回路300のCPUがROMに記憶されているプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する演出制御処理について説明する。
図31は、演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御回路300のCPUは、CPU初期化処理(図示せず)を実行した後に、メインループ処理(図示せず)を繰り返し実行する。
また、演出制御回路300の周波数発生回路(図示せず)は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])毎に、タイマ割込み要求信号を発生させる。そして、演出制御回路300のCPUは、タイマ割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中に、図31に示す演出制御処理を開始する。
演出制御処理が開始されると、ステップS32−1に移行する。
ステップS32−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS32−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS32−2では、タイマ更新処理を実行し、ステップS32−3に移行する。タイマ更新処理では、各種タイマを更新する。具体的には、タイマ更新処理では、各種タイマカウンタ(後述する演出更新タイマ、演出時間タイマ等)の値を更新する。
具体的には、演出フラグ設定処理では、まず、大当たり遊技状態中フラグ更新処理を実行する。
大当たり遊技状態中フラグ更新処理では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合には、演出制御回路300のRAMの大当たり遊技状態中フラグ領域に、オープニング指定コマンドが指定する「大当たり図柄」の種別(大当たり遊技状態の種別)に対応する値(本実施形態では、「1」〜「7」)を設定する。
一方、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合には、次の処理(特定遊技期間開始処理)に移行する。
ここで、「特定遊技期間」とは、遊技者に有利となる遊技状態が生起されている期間をいう。本実施形態では、特定遊技期間は、大当たり遊技状態、特図高確率状態、及び、時短制御が実行されている状態のうち、少なくとも一の遊技状態が生起されている期間をいう。
ここで、特定遊技期間を、大当たり遊技状態及び特図高確率状態のうち少なくとも一方が生起されている期間としても構わない。
特定遊技期間開始処理では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合には、更に、特定遊技期間中であるか否かを判定する。この際、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、特定遊技期間中であると判定し、特定遊技期間中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、特定遊技期間中でないと判定する。
そして、特定遊技期間中でないと判定した場合には、特定期間開始時処理を実行する。特定期間開始時処理では、特定遊技期間中フラグ領域に「1」を設定する。これによって、特定遊技期間が開始される。また、持球増減数カウンタの値として初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。さらに、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間開始フラグ領域に「1」を設定する。
一方、特定遊技期間中であると判定した場合には、特定遊技期間中フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する。これによって、特定遊技期間が継続する。
一方、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合には、次の処理(確率状態更新処理)に移行する。
すなわち、オープニング指定コマンドを受信したと判定し、かつ、特定遊技期間中でないと判定した場合に、更に、受信したオープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別を確認する。
そして、確認した大当たり遊技状態の種別が、「大当たり1」又は「大当たり3」〜「大当たり7」(当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される大当たり遊技状態の種別)である場合には、RAMの特定遊技期間中フラグ領域に「1」を設定し、特定遊技期間を開始する。
一方、確認した大当たり遊技状態の種別が、「大当たり2」(当該大当たり遊技状態の終了後に「特図低確率状態」が生起される大当たり遊技状態の種別)である場合には、RAMの特定遊技期間中フラグ領域に「0」が設定されている状態を維持し、特定遊技期間を開始しない。
確率状態更新処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、受信した遊技状態指定コマンドが指定する遊技状態オフセット値と、演出制御回路300のRAMの特図高確率状態中フラグ領域に設定されている値と、に基づいて、特別図柄抽選の当選確率に係る遊技状態(特図高確率状態又は特図低確率状態)が更新(変更)されたか否かを判定する。そして、特別図柄抽選の当選確率に係る遊技状態が更新されたと判定した場合には、特図高確率状態中フラグ領域の値を更新する。
具体的には、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が特図高確率状態を指定しており、かつ、特図高確率状態中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、特図高確率状態中フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する。
一方、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が特図高確率状態を指定しており、かつ、特図高確率状態中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、特図高確率状態中フラグ領域に「1」を設定する。
一方、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が特図低確率状態を指定しており、かつ、特図高確率状態中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、特図高確率状態中フラグ領域に「0」が設定されている状態を維持する。
一方、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が特図低確率状態を指定しており、かつ、特図高確率状態中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、特図高確率状態中フラグ領域に「0」を設定する。
時短状態更新処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、受信した遊技状態指定コマンドが指定する遊技状態オフセット値と、演出制御回路300のRAMの時短制御中フラグ領域に設定されている値と、に基づいて、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)が更新(変更)されたか否かを判定する。そして、時短制御の実行状況が更新されたと判定した場合には、時短制御中フラグ領域の値を更新する。
具体的には、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が時短制御の実行中を指定しており、かつ、時短制御中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、時短制御中フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する。
一方、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が時短制御の実行中を指定しており、かつ、時短制御中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、時短制御中フラグ領域に「1」を設定する。
一方、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が時短制御の停止中を指定しており、かつ、時短制御中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、時短制御中フラグ領域に「0」が設定されている状態を維持する。
一方、受信した遊技状態指定コマンド(遊技状態オフセット値)が時短制御の停止中を指定しており、かつ、時短制御中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、時短制御中フラグ領域に「0」を設定する。また、演出制御回路300のRAMの特定期間終了判定フラグ領域に「1」を設定する。
特定期間終了処理では、特定期間終了判定フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定する。
そして、特定期間終了判定フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合には、更に、大当たり遊技状態中フラグ領域に「0」が設定されているか否かを判定する。
そして、大当たり遊技状態中フラグ領域に「0」が設定されていると判定した場合には、特定期間終了時処理を実行する。
特定期間終了時処理では、RAMの特定遊技期間中フラグ領域に「0」を設定する。これによって、特定遊技期間が終了される。また、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間終了フラグ領域に「1」を設定する。さらに、特定期間終了判定フラグ領域に「0」を設定する。
一方、大当たり遊技状態中フラグ領域に「0」が設定されていない(「1」〜「7」が設定されている)と判定した場合には、RAMの特定遊技期間中フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する。これによって、特定遊技期間が継続する。また、特定期間終了判定フラグ領域に「0」を設定する。
一方、特定期間終了判定フラグ領域に「0」が設定されていると判定した場合には、次の処理(ステップS32−4)に移行する。
ステップS32−5では、特定遊技期間中演出設定処理を実行し、ステップS32−6に移行する。特定遊技期間中演出設定処理については、後述する。
ステップS32−6では、持球増減数管理処理を実行し、ステップS32−7に移行する。持球増減数管理処理については、後述する。
ステップS32−7では、保留演出設定処理を実行し、ステップS32−8に移行する。保留演出設定処理では、保留演出を設定する。
具体的には、保留演出設定処理では、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを受信したと判定した場合には、保留図柄表示領域b2において、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を開始するための処理を実行する。
一方、保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを受信したと判定した場合には、保留図柄表示領域b2において、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を終了するとともに、保留図柄表示領域b1において、当該始動情報に対応する保留図柄hの表示を開始するための処理を実行する。
具体的には、変動演出設定処理では、まず、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
そして、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合には、まず、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に基づいて、停止表示させる演出図柄z1,z2(停止図柄)の態様(停止演出番号)を決定する停止図柄決定処理を実行する。
「はずれ図柄」に対応する停止図柄決定テーブルでは、停止図柄の態様として、複数種類の「はずれ態様(はずれ図柄)」が登録されている。
各種類の「はずれ態様」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様となっている。
「大当たり1図柄」又は「大当たり2図柄」に対応する停止図柄決定テーブルでは、停止図柄の態様として、複数種類の「チャンス態様(チャンス図柄)」が登録されている。
各種類の「チャンス態様」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、1」等、所定の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様となっている。
「大当たり3図柄」〜「大当たり7図柄」に対応する停止図柄決定テーブルでは、停止図柄の態様として、複数種類の「ボーナス態様(ボーナス図柄)」が登録されている。
各種類の「ボーナス態様」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
以下の説明では、「1」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「1図柄」、「2」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「2図柄」、「3」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「3図柄」、「4」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「4図柄」、「5」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「5図柄」、「6」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「6図柄」、「7」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「7図柄」、「8」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「8図柄」とする。
これによって、後述する「7図柄」に対応する出球予告演出である「15ラウンド確定演出」は、「大当たり7」(実質ラウンド回数=15[回])に当選した場合にのみ実行され得るようになっている。
また、「大当たり3」〜「大当たり7」のうち、実質ラウンド回数が多い大当たり遊技状態の種別ほど、「8図柄」が選択される確率が高く設定されている。
具体的には、「8図柄」が選択される確率は、「大当たり7図柄」に対応する停止図柄決定テーブル、「大当たり6図柄」に対応する停止図柄決定テーブル、「大当たり5図柄」に対応する停止図柄決定テーブル、「大当たり4図柄」に対応する停止図柄決定テーブル、「大当たり3図柄」に対応する停止図柄決定テーブルの順に高く(高→低となるように)設定されている。
これによって、後述する「8図柄」に対応する出球予告演出である「ボタン予告演出」は、実質ラウンド回数が多い大当たり遊技状態の種別ほど、実行される確率が高くなっている。
変動演出決定処理では、まず、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種類に基づいて、第1変動パターンの態様(変動演出番号)を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種類に基づいて、第2変動パターンの態様(変動演出番号)を決定する。
次に、決定した第1変動パターンの態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、決定した第2変動パターンの態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、をROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。そして、生成した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに基づく変動演出が開始される。
ここで、「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出等)の進行を規定する情報となっている。
具体的には、停止演出設定処理では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS32−8で設定された停止図柄の態様(停止演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに基づく停止演出が開始される。
ステップS32−11では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS32−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図54は、事前判定情報保存処理を示すフローチャートである。
事前判定情報保存処理は、ステップS32−4において実行されると、図54に示すように、まず、ステップS38−1に移行する。
ステップS38−1では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、全ての先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS38−2に移行し、少なくとも一の先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
演出制御回路300のRAMには、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。また、保留情報記憶領域として、第1特別図柄抽選(RAM230の特図1始動情報記憶領域)に対応する第1保留情報記憶領域と、第2特別図柄抽選(RAM230の特図2始動情報記憶領域)に対応する第2保留情報記憶領域と、が設定されている。
第1保留情報記憶領域には、所定数(本実施形態では、4つ)を限度として、保留情報を記憶することが可能となっている。第1保留情報記憶領域には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第1保留情報記憶領域に記憶されている各保留情報は、特図1始動情報記憶領域に記憶されている各特図1始動情報に対応している。
第2保留情報記憶領域には、所定数(本実施形態では、4つ)を限度として、保留情報を記憶することが可能となっている。第2保留情報記憶領域には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第2保留情報記憶領域に記憶されている各保留情報は、特図2始動情報記憶領域に記憶されている各特図1始動情報に対応している。
各保留情報は、停止図柄の種別を示す図柄情報と、第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第1変動情報と、第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第2変動情報と、を含んでいる。
保留情報記憶処理では、次に、受信した第1先読み指定コマンドが、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のうちいずれの抽選に対応するものであるかを判定する。
そして、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、生成した保留情報を、第1保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
一方、受信した第1先読み指定コマンドが第2特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、生成した保留情報を、第2保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
図32は、特定遊技期間中演出設定処理を示すフローチャートである。
特定遊技期間中演出設定処理は、ステップS32−5において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS33−1に移行する。
ステップS33−1では、特定遊技期間の開始が指定されているか否かを判定し、特定遊技期間の開始が指定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS33−2に移行し、特定遊技期間の開始が指定されていないと判定した場合(No)には、ステップS33−3に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間開始フラグ領域に「1」が設定されている場合には、特定遊技期間の開始が指定されていると判定し、特定遊技期間開始フラグ領域に「0」が設定されている場合には、特定遊技期間の開始が指定されていないと判定する。
「持球増減数示唆演出」は、特定遊技期間中における持球増減数を示唆する演出となっている。
「持球増減数」とは、遊技者の持球が増加又は減少した数をいう。持球増減数は、特定遊技期間中に遊技領域30から排出された遊技球の数と、特定遊技期間中に払い出された賞球の数と、に基づいて算出される。
すなわち、特定遊技期間中における所定時点の持球増減数は、特定遊技期間の開始時から所定時点までの期間中に払い出された賞球の合計から、特定遊技期間の開始時から所定時点までの期間中に遊技領域30から排出された遊技球の合計を減算した数となる。
本実施形態では、持球増減数を計数する持球増減数カウンタを備えている。持球増減数カウンタは、特定遊技期間の開始に応じて、持球増減数の計数を開始し、特定遊技期間の終了に応じて、持球増減数の計数を終了する。そして、特定遊技期間中には、各入賞口51〜53,55〜57に遊技球が入賞(入球)する毎に、当該入賞に応じて払い出される賞球数が、持球増減数カウンタの値に加算される。また、特定遊技期間中には、遊技領域30から遊技球が排出される毎に、持球増減数カウンタの値から「1」が減算される。
本実施形態では、持球増減数カウンタの値は、「0」未満に更新されることがない。これによって、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数の下限値は、「0」となる。すなわち、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が負の値(マイナスの値)となることがない。
なお、持球増減数カウンタの値は、「0」未満に更新され得る構成としても構わない。かかる構成とした場合には、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が負の値(マイナスの値)となり得る。
また、特定遊技期間中には、第2始動入賞指定コマンドを受信する毎に、第2始動口52への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「5」が、持球増減数カウンタの値に加算される。
また、特定遊技期間中には、大入賞指定コマンドを受信する毎に、大入賞口53への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「15」が、持球増減数カウンタの値に加算される。
また、特定遊技期間中には、他入賞指定コマンドを受信する毎に、他入賞口55〜57への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「10」が、持球増減数カウンタの値に加算される。
また、特定遊技期間中には、第2アウト指定コマンドを受信する毎に、持球増減数カウンタの値から「1」が減算される。
具体的には、特定遊技期間中において、第1始動入賞指定コマンドを受信する毎に、「3」(払い出される賞球数「4」−排出される遊技球の数「1」=「3」)を、持球増減数カウンタの値に加算する。
また、特定遊技期間中にはおいて、第2始動入賞指定コマンドを受信する毎に、「4」(払い出される賞球数「5」−排出される遊技球の数「1」=「4」)を、持球増減数カウンタの値に加算する。
また、特定遊技期間中において、大入賞指定コマンドを受信する毎に、「14」(払い出される賞球数「15」−排出される遊技球の数「1」=「14」)を、持球増減数カウンタの値に加算する。
また、特定遊技期間中において、他入賞指定コマンドを受信する毎に、「9」(払い出される賞球数「10」−排出される遊技球の数「1」=「9」)を、持球増減数カウンタの値に加算する。
また、特定遊技期間中において、第1アウト指定コマンドを受信する毎に、持球増減数カウンタの値から「1」を減算する。
かかる構成とすることにより、演出制御回路300の制御負担を軽減することが可能となる。
具体的には、持球増減数示唆情報xは、持球増減数を示唆する数字(以下、「持球増減示唆数」とする)と、所定の単位(本実施形態では、「PT(ポイント)」)と、を含んで構成されている。本実施形態では、持球増減数示唆情報xは、メイン画像表示装置31の表示画面31aの所定領域において表示される。
ここで、持球増減数示唆情報xが、サブ画像表示装置32の表示画面32aの所定領域において表示される構成としても構わない。かかる構成とした場合には、サブ画像表示装置32を第1位置(図2参照)と、第1位置より下方の第2位置と、に変位することが可能となるように構成する。そして、持球増減数示唆演出の非実行中には、サブ画像表示装置32を第1位置に変位させ、持球増減数示唆演出の実行中には、サブ画像表示装置32を第2位置に変位させる。
本実施形態では、持球増減数示唆演出(持球増減数示唆情報xの表示)は、特定遊技期間の開始に応じて開始され、特定遊技期間の終了に応じて終了される。
ここで、持球増減数示唆演出(持球増減数示唆情報xの表示)が、特定遊技期間の開始契機となる大当たり遊技状態(後述する「初当たり」)の終了に応じて開始される構成としても構わない。
これによって、設定された演出制御テーブルに基づく持球増減数示唆演出の開始時演出が開始される。持球増減数示唆演出の開始時演出では、特定遊技期間の開始を示唆する画像が表示されるとともに、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数として「0」が表示される。
また、持球増減数示唆演出開始処理では、演出更新タイマに所定更新値(本実施形態では、300[s]に対応する値)を設定する。
さらに、持球増減数示唆演出開始処理では、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間開始フラグ領域に「0」を設定する。
ここで、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間終了フラグ領域に「1」が設定されている場合には、特定遊技期間の終了が指定されていると判定し、特定遊技期間終了フラグ領域に「0」が設定されている場合には、特定遊技期間の終了が指定されていないと判定する。
ステップS33−4では、持球増減数示唆演出終了処理を実行し、ステップS33−5に移行する。持球増減数示唆演出終了処理では、持球増減数示唆演出を終了する。
具体的には、持球増減数示唆演出終了処理では、持球増減数示唆演出(終了時演出)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。
これによって、設定された演出制御テーブルに基づく持球増減数示唆演出の終了時演出が開始される。持球増減数示唆演出の終了時演出では、特定遊技期間の終了を示唆する画像が表示されるとともに、持球増減数示唆情報xに表示されている持球増減示唆数が拡大され、当該特定遊技期間中の持球増減数の最終結果が示唆される。
また、持球増減数示唆演出終了処理では、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間終了フラグ領域に「0」を設定する。
ここで、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、特定遊技期間中であると判定し、特定遊技期間中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、特定遊技期間中でないと判定する。
ステップS33−6では、演出更新タイマの値が「0」であるか否かを判定し、演出更新タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS33−7に移行し、演出更新タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−6)に移行する。
具体的には、持球増減数示唆演出更新処理では、持球増減数示唆演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。さらに、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数(値)として、現在の持球増減数カウンタの値を設定する。
これによって、設定された演出制御テーブルに基づいて、持球増減数示唆演出が更新(継続)される。この際、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数として、持球増減数カウンタの値が表示される。
また、持球増減数示唆演出更新処理では、演出更新タイマに所定更新値(本実施形態では、300[s]に対応する値)を設定する。
以上によって、持球増減数示唆演出の実行中には、所定時間(本実施形態では、300[s])毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、その時の持球増減数カウンタの値に応じて更新される。
ここで、大当たり遊技状態が生起されていない期間中には、所定時間(本実施形態では、300[s])毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新され、大当たり遊技状態が生起されている期間中には、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時に、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の終了時に、又は、エンディング期間の開始時に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新される構成としても構わない。
例えば、持球増減数カウンタの値が「1」増加する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、当該持球増減数カウンタの値と一致するように更新する。また、持球増減数カウンタの値が「1」減少する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、当該持球増減数カウンタの値と一致するように更新する。これによって、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、常に、持球増減数カウンタの値に一致させることができる。
または、持球増減数カウンタの値が「100」増加する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、当該持球増減数カウンタの値に一致するように更新する。また、持球増減数カウンタの値が「100」減少する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、当該持球増減数カウンタの値に一致するように更新する。これによって、持球増減数カウンタの値が「100」の倍数となったときに、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が更新される。すなわち、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、「100」の倍数で表示することができる。
なお、大当たり遊技状態が生起されていない期間中には、持球増減数カウンタの値が所定数増減する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新され、大当たり遊技状態が生起されている期間中には、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時に、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の終了時に、又は、エンディング期間の開始時に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新される構成としても構わない。
具体的には、持球増減数示唆演出の実行中において、第2アウト指定コマンドを受信する毎(排出路から遊技球が排出される毎)に、所定カウンタの値に「1」を加算する。そして、所定カウンタの値が所定値(例えば「10」)に達したことに応じて、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、その時の持球増減数カウンタの値に一致するように更新するとともに、所定カウンタの値をリセット(「0」を設定)する。
これによって、遊技領域30への遊技球の打ち込み状況に応じて、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が更新されるタイミングを変更することができる。
なお、大当たり遊技状態が生起されていない期間中には、所定数の遊技球が排出路から排出される毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新され、大当たり遊技状態が生起されている期間中には、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時に、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の終了時に、又は、エンディング期間の開始時に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新される構成としても構わない。
具体的には、持球増減数示唆演出の実行中において、第1アウト指定コマンドを受信する毎(アウト口58に遊技球が入球する毎)に、所定カウンタの値に「1」を加算する。そして、所定カウンタの値が所定値(例えば「10」)に達したことに応じて、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、その時の持球増減数カウンタの値に一致するように更新するとともに、所定カウンタの値をリセット(「0」を設定)する。
これによって、アウト口50への遊技球の入球状況に応じて、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が更新されるタイミングを変更することができる。
なお、大当たり遊技状態が生起されていない期間中には、所定数の遊技球がアウト口58から排出される毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新され、大当たり遊技状態が生起されている期間中には、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時に、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の終了時に、又は、エンディング期間の開始時に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新される構成としても構わない。
図33は、持球増減数管理処理を示すフローチャートである。
持球増減数管理処理は、ステップS32−6において実行されると、図33に示すように、まず、ステップS34−1に移行する。
ステップS34−1では、特定遊技期間中であるか否かを判定し、特定遊技期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS34−2に移行し、特定遊技期間中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−7)に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの特定遊技期間中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、特定遊技期間中であると判定し、特定遊技期間中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、特定遊技期間中でないと判定する。
ステップS34−3では、持球増減数カウンタ更新処理を実行し、ステップS34−4に移行する。持球増減数カウンタ更新処理では、持球増減数カウンタの値を更新する。
演出制御回路300のROMには、入賞指定コマンドの各種類(第1始動入賞指定コマンド、第2始動入賞指定コマンド、大入賞指定コマンド及び他入賞指定コマンドのそれぞれ)と、持球加算数と、の対応が登録された持球増加数判定テーブルが格納されている。
持球増加数判定テーブルには、第1始動入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「4」(第1始動口51への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数と同一の値)が登録されており、第2始動入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「5」(第2始動口52への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数と同一の値)が登録されており、大入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「15」(大入賞口53への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数と同一の値)が登録されており、他入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「10」(他入賞口55〜57への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数と同一の値)が登録されている。
持球増減数カウンタ更新処理では、まず、持球増加数判定テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した持球増加数判定テーブルに基づいて、第1始動入賞指定コマンドに対応する持球加算数(本実施形態では、「4」)を取得する。さらに、取得した持球加算数を、持球増減数カウンタの値に加算する。これによって、持球増減数カウンタの値が、「4」増加する。
ステップS34−5では、持球増減数カウンタ更新処理を実行し、ステップS34−6に移行する。持球増減数カウンタ更新処理では、持球増減数カウンタの値を更新する。
具体的には、持球増減数カウンタ更新処理では、まず、持球増加数判定テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した持球増加数判定テーブルに基づいて、第2始動入賞指定コマンドに対応する持球加算数(本実施形態では、「5」)を取得する。さらに、取得した持球加算数を、持球増減数カウンタの値に加算する。これによって、持球増減数カウンタの値が、「5」増加する。
ステップS34−7では、持球増減数カウンタ更新処理を実行し、ステップS34−8に移行する。持球増減数カウンタ更新処理では、持球増減数カウンタの値を更新する。
具体的には、持球増減数カウンタ更新処理では、まず、持球増加数判定テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した持球増加数判定テーブルに基づいて、大入賞指定コマンドに対応する持球加算数(本実施形態では、「15」)を取得する。さらに、取得した持球加算数を、持球増減数カウンタの値に加算する。これによって、持球増減数カウンタの値が、「15」増加する。
ステップS34−9では、持球増減数カウンタ更新処理を実行し、ステップS34−10に移行する。持球増減数カウンタ更新処理では、持球増減数カウンタの値を更新する。
具体的には、持球増減数カウンタ更新処理では、まず、持球増加数判定テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した持球増加数判定テーブルに基づいて、他入賞指定コマンドに対応する持球加算数(本実施形態では、「10」)を取得する。さらに、取得した持球加算数を、持球増減数カウンタの値に加算する。これによって、持球増減数カウンタの値が、「10」増加する。
ステップS34−11では、持球増減数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−7)に移行する。持球増減数カウンタ更新処理では、持球増減数カウンタの値を更新する。
具体的には、持球増減数カウンタ更新処理では、持球増減数カウンタの値から「1」を減算する。これによって、持球増減数カウンタの値が、「1」減少する。
かかる構成とした場合には、持球増加数判定テーブルにおいて、第1始動入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「3」(第1始動口51への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数「4」−排出される遊技球の数「1」=「3」)を登録し、第2始動入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「4」(第2始動口52への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数「5」−排出される遊技球の数「1」=「4」)を登録し、大入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「14」(大入賞口53への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数「15」−排出される遊技球の数「1」=「14」)を登録し、他入賞指定コマンドに対応する持球加算数として「9」(他入賞口55〜57への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数「10」−排出される遊技球の数「1」=「9」)を登録する。
そして、ステップS34−3,S34−5,S34−7,S34−9の持球増減数カウンタ更新処理において、当該持球増加数判定テーブルに基づいて、持球加算数を取得する。
また、ステップS34−10において、第1アウト指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1アウト指定コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS34−11に移行して、持球増減数カウンタの値から「1」を減算する。
図34は、大当たり演出設定処理を示すフローチャートである。
大当たり演出設定処理は、ステップS32−10において実行されると、図34に示すように、まず、ステップS35−1に移行する。
ステップS35−1では、オープニング演出設定処理を実行し、ステップS35−2に移行する。オープニング演出設定処理については、後述する。
ステップS35−2では、出球予告演出管理処理を実行し、ステップS35−3に移行する。出球予告演出管理処理については、後述する。
ステップS35−3では、賞球数報知演出管理処理を実行し、ステップS35−4に移行する。賞球数報知演出管理処理については、後述する。
ステップS35−4では、上乗せ演出管理処理を実行し、ステップS35−5に移行する。上乗せ演出管理処理については、後述する。
ステップS35−5では、獲得賞球数更新処理を実行し、ステップS35−6に移行する。獲得賞球数更新処理については、後述する。
ステップS35−6では、エンディング演出設定処理を実行し、ステップS35−7に移行する。エンディング演出設定処理については、後述する。
ステップS35−7では、保留内連チャン演出管理処理を実行し、ステップS35−8に移行する。保留内連チャン演出管理処理については、後述する。
ステップS35−8では、オーバー入賞演出管理処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−11)に移行する。オーバー入賞演出管理処理については、後述する。
図35は、オープニング演出設定処理を示すフローチャートである。図36は、出球予告演出の第1の例を示す図である。図37は、出球予告演出の第2の例を示す図である。図38は、出球予告演出の第3の例を示す図である。
オープニング演出設定処理は、ステップS35−1において実行されると、図35に示すように、まず、ステップS36−1に移行する。
ステップS36−1では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS36−2に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−2)に移行する。
ステップS36−2では、保留内連チャン演出設定処理を実行し、ステップS36−3に移行する。保留内連チャン演出設定処理については、後述する。
ステップS36−3では、オープニング指定コマンドが「大当たり1」又は「大当たり2」を指定しているか否かを判定し、「大当たり1」又は「大当たり2」を指定していない(「大当たり3」〜「大当たり7」を指定している)と判定した場合(No)には、ステップS36−4に移行し、「大当たり1」又は「大当たり2」を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS36−11に移行する。
ステップS36−4では、ステップS32−9で停止表示された停止図柄の態様が「8図柄」であるか否かを判定し、「8図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS36−5に移行し、「8図柄」でない(「1図柄」〜「7図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS36−8に移行する。
「出球予告演出」とは、単独で、又は、後述する上乗せ演出(後述する賞球数報知演出)と一連となって、当選した大当たり遊技状態の種別に係る期待賞球数を示唆する演出となっている。
本実施形態では、出球予告演出は、大当たり遊技状態に係るオープニング期間の開始後から1回目の入賞容易ラウンドの開始前までの期間中において実行される。
また、上乗せ演出(賞球数報知演出)は、1回目の入賞容易ラウンドの開始後から最終回の入賞容易ラウンドの開始前までの期間中において実行される。
「期待賞球数」とは、当該大当たり遊技状態により遊技者が獲得を期待できる賞球の数をいう。本実施形態では、各種別(大当たり遊技状態の種別)に係る期待賞球数は、当該種別の大当たり遊技状態において実行される入賞容易ラウンドの回数に基づいて設定されている。
具体的には、「大当たり3」に係る期待賞球数は、600球(15[球](1球の遊技球が大入賞口53へ入球するごとに払い出される賞球数)×10[球](1回のラウンド遊技の所定(入賞)上限数)×4[回](入賞容易ラウンドの回数)=600[球])に設定されている。
「大当たり4」に係る期待賞球数は、900球(15[球](1球の遊技球が大入賞口53へ入球するごとに払い出される賞球数)×10[球](1回のラウンド遊技の所定(入賞)上限数)×6[回](入賞容易ラウンドの回数)=780[球])に設定されている。
「大当たり5」に係る期待賞球数は、1200球(15[球](1球の遊技球が大入賞口53へ入球するごとに払い出される賞球数)×10[球](1回のラウンド遊技の所定(入賞)上限数)×8[回](入賞容易ラウンドの回数)=1200[球])に設定されている。
「大当たり6」に係る期待賞球数は、1500球(15[球](1球の遊技球が大入賞口53へ入球するごとに払い出される賞球数)×10[球](1回のラウンド遊技の所定(入賞)上限数)×10[回](入賞容易ラウンドの回数)=1500[球])に設定されている。
「大当たり7」に係る期待賞球数は、2250球(15[球](1球の遊技球が大入賞口53へ入球するごとに払い出される賞球数)×10[球](1回のラウンド遊技の所定(入賞)上限数)×15[回](入賞容易ラウンドの回数(長時間開放の回数))=2250[球])に設定されている。
本実施形態では、「大当たり3」〜「大当たり7」のうち期待賞球数が最も多い大当たり遊技状態の種別は、「大当たり7」となっている。そこで、以下の説明では、「大当たり7」に係る期待賞球数(2250[球])を、「期待賞球数最多値」とする。
各種類の出球予告演出では、当該出球予告演出に対応する「ボーナス態様」に含まれるキャラクターA〜Hによる演出画像が表示される。
各種類の出球予告演出では、当選した大当たり遊技状態の種別に係る期待賞球数(入賞容易ラウンドの回数)を示唆する情報である予告賞球数p(図36から図38参照)が表示される。特に、各種類の出球予告演出では、表示されている予告賞球数pの値を当選した大当たり遊技状態の種別に係る期待賞球数を上限として増加させる演出画像が表示される。そして、8種類の出球予告演出では、予告賞球数pの値の増加に係る演出内容(演出ボタン5bを使用するか否か等)が互いに異なっている。
また、出球予告演出を実行する際には、当該出球予告演出において最終的に表示する予告賞球数pの最終値(以下、「予告賞球数最終値」とする)が決定される。
この際、予告賞球数最終値は、当選した大当たり遊技状態の種別に係る期待賞球数(以下、「当選種別期待賞球数」とする)以下となるように設定される。また、予告賞球数最終値は、ラウンド最大賞球数の倍数となるように設定される。
「ラウンド最大賞球数」とは、1回の入賞容易ラウンドに基づいて遊技者が得ることができる最大の賞球数をいう。本実施形態では、ラウンド最大賞球数は、150球(15[球](1球の遊技球が大入賞口53へ入球するごとに払い出される賞球数)×10[球](1回のラウンド遊技の所定(入賞)上限数)=150[球])となる。
これによって、予告賞球数pを介して表示された予告賞球数最終値に基づいて、遊技者に対して、当該大当たり遊技状態において実行される入賞容易ラウンドの回数(実質ラウンド回数)を示唆することができる。
本実施形態では、「大当たり3」〜「大当たり7」のそれぞれでは、予告賞球数最終値は、ラウンド最大賞球数×「y」(「y」=「1」〜「15」のうちいずれかの値)となるように設定される。
また、出球予告演出を実行する際には、当該出球予告演出において最初に表示する予告賞球数pの初期値(以下、「予告賞球数初期値」)が決定される。
この際、予告賞球数初期値は、予告賞球数最終値(後述する「ボタン予告演出」が実行される場合には、「予告賞球数上限値」)未満となるように設定される。また、予告賞球数初期値は、ラウンド最大賞球数の倍数となるように設定される。
本実施形態では、全ての種類の出球予告演出について、予告賞球数初期値は、300球に設定される。
この際、予告賞球数上限値は、当選種別期待賞球数以下となるように設定される。また、予告賞球数上限値は、ラウンド最大賞球数の倍数となるように設定される。予告賞球数上限値は、ラウンド最大賞球数×「y」(「y」は、「1」〜「15」のうちいずれかの値)となるように設定される。
そして、「ボタン予告演出」が実行された結果、演出ボタン5bの操作に基づいて予告賞球数pの値が予告賞球数上限値まで増加された場合には、当該予告賞球数上限値が予告賞球数最終値として決定され、演出ボタン5bの操作不足により予告賞球数pの値が予告賞球数上限値まで増加されなかった場合には、当該予告賞球数pの値に基づいて予告賞球数最終値が決定される(後述するように、当該予告賞球数pの値に補正処理が施された後の値が予告賞球数最終値として決定される)。
なお、複数種類の出球予告演出のうち「ボタン予告演出」を除いた出球予告演出では、予告賞球数pの値は、必ず、予告賞球数初期値から予告賞球数最終値まで増加されるように演出内容(演出シナリオ)が設定されている。
具体的には、ハンマー演出画像y1では、では、予告賞球数pの初期値として、予め決定された予告賞球数初期値が表示されて、「キャラクターB」が予告賞球数pを繰り返し叩く演出画像が表示される。そして、予告賞球数pが叩かれるごとに、予告賞球数pの値が、所定数ずつ増加されて、最終的に予め決定された予告賞球数最終値に達する演出画像が表示される。
また、ハンマー演出画像y1では、縮小された演出図柄表示領域a1〜a3において、ステップS212で決定された「ボーナス態様」(「2図柄」)に係る停止図柄が表示される。
具体的には、15ラウンド確定演出画像y2では、では、予告賞球数pの初期値として、予め決定された予告賞球数初期値が表示されて、「キャラクターG」が繰り返しジャンプする演出画像が表示される。そして、「キャラクターG」がジャンプするごとに、予告賞球数pの値が、所定数ずつ増加されて、最終的に予め決定された予告賞球数最終値に達する演出画像が表示される。
この際、「15ラウンド確定演出」は、「大当たり7」に当選した場合にのみ選択され得るため、予告賞球数最終値は期待賞球数最多値と一致する。よって、15ラウンド確定演出画像y2では、予告賞球数pの値が予告賞球数最終値に達した際に、複数の大当たり遊技状態の種別のうち期待賞球数が最も多い大当たり遊技状態の種別(「大当たり7」)に当選したことを示す「MAXボーナス!!」という文字が表示される。
また、15ラウンド確定演出画像y2では、縮小された演出図柄表示領域a1〜a3において、ステップS212で決定された「ボーナス態様」(「7図柄」)に係る停止図柄が表示される。
具体的には、「ボタン予告演出」では、演出ボタン5bの操作が有効となる操作有効期間が設定される。そして、ボタン予告演出画像y3では、予告賞球数pの初期値として、予め決定された予告賞球数初期値が表示されて、「キャラクターH」が演出ボタン5bの押下操作を促す演出画像が表示される。さらに、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、予告賞球数pの値が、所定数ずつ増加される演出画像が表示される。本実施形態では、演出ボタン5bが押下操作されるごとに増加される予告賞球数pの値(後述する「更新賞球数」)は、後述する操作有効期間の残り時間、予め決定された予告賞球数上限値と現在の予告賞球数pの値との差等に基づいて、演出ボタン5bが押下操作されるごとに抽選により決定している。また、ボタン予告演出画像y3では、操作有効期間の残り時間を示すタイムバーが表示される。
そして、操作有効期間の終了後、現在の予告賞球数pの値が予め決定された予告賞球数上限値に達している場合には、当該予告賞球数上限値が予告賞球数最終値として決定され、現在の予告賞球数pの値が予め決定された予告賞球数上限値に達していない場合には、後述するように、現在の予告賞球数pの値に基づいて予告賞球数最終値が決定される。
また、ボタン予告演出画像y3では、縮小された演出図柄表示領域a1〜a3において、ステップS212で決定された「ボーナス態様」(「8図柄」)に係る停止図柄が表示される。
一方、出球予告演出が実行された結果、予告賞球数最終値が当選種別期待賞球数の値に達している場合には、上乗せ演出が実行されることはない。
以上により、パチンコ機1では、「大当たり3」〜「大当たり7」のうちいずれかに当選した場合には、出球予告演出によって、又は、出球予告演出及び上乗せ演出によって、当選種別期待賞球数(入賞容易ラウンドの回数)が遊技者に対して示唆される。
予告賞球数上限値は、当選種別期待賞球数以下の値に決定される。
演出制御回路300のROMには、出球予告演出乱数と、予告賞球数上限値と、の対応が登録された予告賞球数上限値抽選テーブルが格納されている。そして、予告賞球数上限値抽選テーブルとして、「大当たり3」〜「大当たり7」のそれぞれに対応する予告賞球数上限値抽選テーブルが格納されている。
各大当たり遊技状態の種別(「大当たり3」〜「大当たり7」)に対応する予告賞球数上限値抽選テーブルでは、当該予告賞球数上限値抽選テーブルに対応する大当たり遊技状態の種別に係る期待賞球数の値以下に設定された予告賞球数上限値(互いに異なる値に係る複数の予告賞球数上限値)が登録されている。
予告賞球数上限値決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから出球予告演出乱数を取得する。また、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別(「大当たり3」〜「大当たり7」)を確認して、この確認結果に対応する予告賞球数上限値抽選テーブルを読み出す。そして、取得した出球予告演出乱数及び予告賞球数上限値抽選テーブルに基づいて、予告賞球数上限値を決定する。
ここで、演出制御回路300のROMには、出球予告演出乱数と、「ボタン予告演出」の態様(ボタン予告演出番号)と、の対応が登録されたボタン予告演出抽選テーブルが格納されている。そして、ボタン予告演出抽選テーブルとして、ステップS36−5決定され得る各予告賞球数上限値に対応するボタン予告演出抽選テーブルが格納されている。
各予告賞球数上限値に対応するボタン予告演出抽選テーブルでは、互いに異なる複数種類のボタン予告演出の態様(ボタン予告演出番号)が登録されている。
演出制御回路300のROMには、ボタン予告演出の各態様(各ボタン予告演出番号)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
そして、各ボタン予告演出番号に対応する演出制御テーブルには、予告賞球数更新処理(ステップS243)の内容(後述する「更新数抽選」の内容)、当該ボタン予告演出に係る予告賞球数初期値、当該ボタン予告演出の演出時間等が含まれている。なお、予告賞球数初期値は、ステップS36−5で決定された予告賞球数上限値未満の値(本実施形態では、300[球])に設定されている。
また、決定したボタン予告演出の態様(ボタン予告演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。
また、読み出した演出制御テーブルにしたがって、「ボタン予告演出」において表示する予告賞球数pの初期値(予告賞球数初期値(300[球]))を設定するとともに、「ボタン予告演出」において表示する予告賞球数pの上限値として、ステップS36−5で決定した予告賞球数上限値を設定する。
さらに、読み出した演出制御テーブルに含まれる演出時間を、演出時間タイマに設定する。
これによって、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいてボタン予告演出画像y3の表示が開始される。
ボタン予告演出開始処理では、次に、演出制御回路300のRAMの操作有効期間中フラグ領域に「1」を設定する。これによって、演出ボタン5bの操作が有効となる操作有効期間が開始される。
本実施形態では、操作有効期間は、ボタン予告演出が実行される期間と一致している。そして、操作有効期間中には、演出ボタン5bの押下操作の検出(第1操作信号の入力)に基づく後述する予告賞球数更新処理(ステップS243)の実行が許可される。一方、操作有効期間外には、演出ボタン5bの押下操作の検出(第1操作信号の入力)に基づく予告賞球数更新処理の実行が禁止される。
ボタン予告演出開始処理では、次に、演出制御回路300のRAMの複数の出球予告演出中フラグ領域のうち、「ボタン予告演出」に対応するフラグ領域に「1」を設定する。
また、演出時間タイマに設定した演出時間の計測を開始する。
ここで、予告賞球数最終値は、当選種別期待賞球数以下の値に決定される。
演出制御回路300のROMには、出球予告演出乱数と、予告賞球数最終値と、の対応が登録された予告賞球数最終値抽選テーブルが格納されている。そして、予告賞球数最終値抽選テーブルとして、「大当たり3」〜「大当たり7」のそれぞれに対応する予告賞球数最終値抽選テーブルが格納されている。
各大当たり遊技状態の種別(「大当たり3」〜「大当たり7」)に対応する予告賞球数最終値抽選テーブルでは、当該予告賞球数最終値抽選テーブルに対応する大当たり遊技状態の種別に係る期待賞球数の値以下に設定された予告賞球数最終値(互いに異なる値に係る複数の予告賞球数最終値)が登録されている。
そして、予告賞球数最終値決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから出球予告演出乱数を取得する。また、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別(「大当たり3」〜「大当たり7」)を確認して、この確認結果に対応する予告賞球数最終値抽選テーブルを読み出す。そして、取得した出球予告演出乱数及び予告賞球数最終値抽選テーブルに基づいて、予告賞球数最終値を決定する。
演出制御回路300のROMには、出球予告演出乱数と、出球予告演出の態様(出球予告演出番号)と、の対応が登録された出球予告演出抽選テーブルが格納されている。そして、出球予告演出抽選テーブルとして、各種類の「ボーナス態様」(「1図柄」〜「8図柄」)と、ステップS36−8で決定され得る複数の予告賞球数最終値と、の組み合わせのそれぞれに対応する出球予告演出抽選テーブルが格納されている。
各種類の「ボーナス態様」(「1図柄」〜「8図柄」)に対応する出球予告演出抽選テーブルには、当該種類の「ボーナス態様」に対応する出球予告演出の態様が登録されている。
例えば、「2図柄」に対応する出球予告演出抽選テーブルには、演出内容が互いに異なる複数種類の「ハンマー演出」が登録されている(他の種類の出球予告演出の態様は登録されていない(他の種類の「ボーナス態様」に対応する出球予告演出抽選テーブルについても同様))。また、「7図柄」に対応する出球予告演出抽選テーブルには、演出内容が互いに異なる複数種類の「15ラウンド確定演出」が登録されている。
また、各予告賞球数最終値に対応する出球予告演出抽選テーブルでは、出球予告演出において最終的に表示される予告賞球数pの最終値が当該予告賞球数最終値となる出球予告演出の態様が登録されている。
演出制御回路300のROMには、出球予告演出の各態様(各出球予告演出番号)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
そして、各出球予告演出番号に対応する演出制御テーブルには、当該出球予告演出に係る予告賞球数初期値、当該出球予告演出の演出時間等が含まれている。なお、予告賞球数初期値は、ステップS36−8で決定された予告賞球数最終値未満の値(本実施形態では、300[球])に設定されている。
また、決定した出球予告演出の態様(出球予告演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。
また、読み出した演出制御テーブルにしたがって、出球予告演出において表示する予告賞球数pの初期値(予告賞球数初期値(300[球]))を設定するとともに、出球予告演出において表示する予告賞球数pの最終値として、ステップS36−8で決定した予告賞球数最終値を設定する。
さらに、読み出した演出制御テーブルに含まれる演出時間を、演出時間タイマに設定する。
これによって、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて当該出球予告演出に係る演出画像の表示が開始される。
出球予告演出開始処理では、次に、演出制御回路300のRAMの複数の出球予告演出中フラグ領域のうち、開始する出球予告演出の種類に対応するフラグ領域に「1」を設定する。
さらに、演出時間タイマに設定した演出時間の計測を開始する。
具体的には、オープニング演出内容設定処理では、オープニング演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。
ステップS36−12では、オープニング演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−2)に移行する。オープニング演出開始処理では、ステップS36−11で設定した演出制御テーブルに基づく「オープニング演出」を開始する。
図55は、保留内連チャン演出設定処理を示すフローチャートである。
保留内連チャン演出設定処理は、ステップS36−2において実行されると、図55に示すように、まず、ステップS39−1に移行する。
ステップS39−1では、保留内連チャン演出実行条件を満たしているか否かを判定し、保留内連チャン演出実行条件を満たしていると判定した場合(Yes)には、ステップS39−2に移行し、保留内連チャン演出実行条件を満たしていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS36−3)に移行する。
本実施形態では、(1)受信したオープニング指定コマンドにより指定されている大当たり遊技状態の種別が「大当たり3」〜「大当たり7」のうちいずれかであること(以下、「第1条件」とする)」、(2)第2保留情報記憶領域(特図2始動情報記憶領域)に記憶されている保留情報(特図2始動情報)に、「大当たり3」〜「大当たり7」のうちいずれかを指定する保留情報が含まれていること(以下、「第2条件」とする)、の全てを満たす場合に、保留内連チャン演出実行条件を満たすものと判定する。
なお、第1条件として、「受信したオープニング指定コマンドにより指定されている大当たり遊技状態の種別が、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される種別であること」、「受信したオープニング指定コマンドにより指定されている大当たり遊技状態の種別が、当該大当たり遊技状態の終了後に時短制御が開始される種別であること」等を設定しても構わない。
また、第2条件として、「第2保留情報記憶領域(特図2始動情報記憶領域)に記憶されている保留情報(特図2始動情報)に、いずれかの大当たり図柄を指定する保留情報が含まれていること」、「第2保留情報記憶領域(特図2始動情報記憶領域)に記憶されている保留情報(特図2始動情報)に、全ての大当たり遊技状態の種別のうち、実行される入賞容易ラウンドの回数が最も多い種別(本実施形態では、「大当たり7」)を指定する保留情報が含まれていること」等を設定しても構わない。
「保留内連チャン演出」は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆する演出となっている。本実施形態では、保留内連チャン演出は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報に、「大当たり3」〜「大当たり7」のうちいずれかに当選したことを示す始動情報が含まれていることを示唆する演出となっている。
演出制御回路300のROMには、保留内連チャン演出抽選乱数と、保留内連チャン演出抽選の当たり値と、の対応が登録された保留内連チャン演出抽選テーブルが格納されている。そして、保留内連チャン演出抽選テーブルとして、オープニング指定コマンドにより指定される大当たり遊技状態の種別と、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報が指定する大当たり遊技状態の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する保留内連チャン演出抽選テーブルが格納されている。
そして、オープニング指定コマンドにより指定される大当たり遊技状態の種別について、実行される入賞容易ラウンドの回数が多い大当たり遊技状態の種別に対応する保留内連チャン演出抽選テーブルほど、保留内連チャン演出抽選に当選する確率が高くなるように、各保留内連チャン演出抽選テーブルの内容が設定されている。
また、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報が指定する大当たり遊技状態の種別について、実行される入賞容易ラウンドの回数が多い大当たり遊技状態の種別に対応する保留内連チャン演出抽選テーブルほど、保留内連チャン演出抽選に当選する確率が高くなるように、各保留内連チャン演出抽選テーブルの内容が設定されている。
保留内連チャン演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから保留内連チャン演出抽選乱数を取得する。また、オープニング指定コマンドにより指定されている大当たり遊技状態の種別と、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報が指定する大当たり遊技状態の種別と、を確認して、この確認結果に対応する保留内連チャン演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留内連チャン演出抽選乱数及び保留内連チャン演出抽選テーブルに基づいて、抽選結果(当選又は落選)を判定する。
ステップS39−4では、演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS36−3)に移行する。演出設定処理では、保留内連チャン演出の実行(開始)契機を設定する。
保留内連チャン演出は、大当たり遊技状態の生起中に実行される。本実施形態では、保留内連チャン演出は、いずれかの回の入賞容易ラウンドの実行中、又は、エンディング期間中に実行される。
演出制御回路300のROMには、保留内連チャン演出抽選乱数と、保留内連チャン演出の実行契機と、の対応が登録された保留内連チャン演出実行契機抽選テーブルが格納されている。そして、保留内連チャン演出実行契機抽選テーブルとして、オープニング指定コマンドにより指定される大当たり遊技状態の各種別に対応する保留内連チャン演出実行契機抽選テーブルが格納されている。
そして、各保留内連チャン演出実行契機抽選テーブルには、保留内連チャン演出の実行契機として、複数の実行契機が登録されている。本実施形態では、複数の実行契機には、各回の入賞容易ラウンドの開始時と、エンディング期間の開始時と、が含まれている。
演出設定処理では、まず、オープニング指定コマンドにより指定されている大当たり遊技状態の種別を確認して、この確認結果に対応する保留内連チャン演出実行契機抽選テーブルを読み出す。そして、ステップS39−2で取得した保留内連チャン演出抽選乱数及び読み出した保留内連チャン演出実行契機抽選テーブルに基づいて、保留内連チャン演出の実行契機を判定する。
そして、判定した保留内連チャン演出の実行契機を、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定(記憶)する。
演出設定処理では、次に、演出制御回路300のRAMの保留内連チャン演出フラグ領域に「1」を設定する。また、アウト球カウンタの値として初期値(本実施形態では、「0」)を設定(アウト球カウンタの値をリセット)する。
図39は、出球予告演出管理処理を示すフローチャートである。図40は、予告賞球数最終値報知演出の一例を示す図である。図41は、上乗せ演出の一例を示す図である。図42は、上乗せ演出及び上乗せ前兆演出を実行するタイミングの一例を示す図である。
出球予告演出管理処理は、ステップS35−2において実行されると、図39に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、出球予告演出の実行中であるか否かを判定し、出球予告演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、出球予告演出の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−3)に復帰する。
演出制御回路300のRAMの複数の出球予告演出中フラグ領域のうち、いずれかのフラグ領域に「1」が設定されている場合には、出球予告演出の実行中であると判定し、全ての出球予告演出中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、出球予告演出の実行中でないと判定する。
ステップS241では、「ボタン予告演出」の実行中であるか否かを判定し、「ボタン予告演出」の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS242に移行し、「ボタン予告演出」の実行中でない(他の種類の出球予告演出の実行中)と判定した場合(No)には、ステップS248に移行する。
演出制御回路300のRAMの複数の出球予告演出中フラグ領域のうち、「ボタン予告演出」に対応するフラグ領域に「1」が設定されている場合には、「ボタン予告演出」の実行中であると判定し、「ボタン予告演出」に対応するフラグ領域に「0」が設定されている場合には、「ボタン予告演出」の実行中でないと判定する。
ここで、第1操作信号が入力されたか否かは、第1操作信号の入力を示す情報がRAMの所定領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS243では、予告賞球数更新処理を実行し、ステップS244に移行する。予告賞球数更新処理では、ボタン予告演出画像y3において表示されている予告賞球数pの値を更新する。
演出制御回路300のROMには、更新賞球数決定乱数と、更新賞球数と、の対応が登録された更新賞球数抽選テーブルが格納されている。そして、更新賞球数抽選テーブルとして、操作有効期間の残り時間、予告賞球数上限値と現在の予告賞球数pの値との差等の組み合わせのそれぞれに対応する更新賞球数抽選テーブルが格納されている。
さらに、更新数抽選により決定した更新賞球数を、現在の予告賞球数pの値に加算して、表示されている予告賞球数pの値を更新する。ここで、予告賞球数更新処理では、ステップS36−5で決定された予告賞球数上限値を上限として更新することが可能となっている。
ここで、演出時間タイマの値が「0」である場合には、ボタン予告演出を終了すると判定し、演出時間タイマの値が「1」以上である場合には、ボタン予告演出を終了しないと判定する。
ステップS245では、操作有効期間終了処理を実行し、ステップS246に移行する。操作有効期間終了処理では、演出制御回路300のRAMの操作有効期間中フラグ領域に「0」を設定する。これによって、操作有効期間が終了する。
ステップS246では、予告賞球数最終値決定処理を実行し、ステップS247に移行する。予告賞球数最終値決定処理では、「ボタン予告演出」における予告賞球数pの最終値である予告賞球数最終値を決定する。
ここで、予告賞球数最終値は、当選種別期待賞球数以下の値に決定される。
具体的には、予告賞球数最終値決定処理では、予告賞球数pの値がステップS36−5で決定された予告賞球数上限値に達しているか否かを判定し、予告賞球数pの値が予告賞球数上限値に達していると判定した場合には、当該予告賞球数上限値を、予告賞球数最終値として決定する。
一方、予告賞球数pの値が予告賞球数上限値に達していないと判定した場合には、当該予告賞球数pの値が、ラウンド区切値と一致しているか否かを判定し、予告賞球数pの値がラウンド区切値と一致していると判定した場合には、当該予告賞球数pを、予告賞球数最終値として決定する。ここで、ラウンド区切値とは、ラウンド最大賞球数(本実施形態では、150[球])×「y」(「y」=「1」〜「15」のうちいずれかの値)により求められる値をいう。
一方、予告賞球数pの値がラウンド区切値と一致していないと判定した場合には、当該予告賞球数pの値より大きいラウンド区切値のうち、当該予告賞球数pの値に最も近い値を、予告賞球数最終値として決定する(補正処理)。
例えば、予告賞球数pの値が「220[球]」である場合には、補正処理に基づいて、予告賞球数最終値は、「300[球]」に決定される。また、予告賞球数pの値が「715[球]」である場合には、補正処理に基づいて、予告賞球数最終値は、「750[球]」に決定される。
また、演出制御回路300のRAMの複数の出球予告演出中フラグ領域のうち、「ボタン予告演出」に対応するフラグ領域に「0」を設定する。
ステップS248では、出球予告演出を終了するか否かを判定し、出球予告演出を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS249に移行し、出球予告演出を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−3)に復帰する。
ここで、演出時間タイマの値が「0」である場合には、出球予告演出を終了すると判定し、演出時間タイマの値が「1」以上である場合には、出球予告演出を終了しないと判定する。
ステップS249では、出球予告演出終了処理を実行し、ステップS250に移行する。出球予告演出終了処理では、実行中の出球予告演出を終了する。
また、演出制御回路300のRAMの複数の出球予告演出中フラグ領域のうち、終了した出球予告演出の種類に対応するフラグ領域に「0」を設定する。
具体的には、予告賞球数最終値報知演出開始処理では、予告賞球数最終値報知演出に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。さらに、ステップS36−8又はステップS246で決定された予告賞球数最終値をRAMの所定領域に設定する。
そして、演出制御回路300のRAMの予告賞球数最終値報知演出中フラグ領域に「1」を設定して、予告賞球数最終値報知演出を開始する。
予告賞球数最終値報知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、図40に示す予告賞球数最終値報知演出画像hが表示される。予告賞球数最終値報知演出画像hでは、予告賞球数pが表示されるとともに、ステップS32−8で決定された「ボーナス態様」(「1図柄」〜「8図柄」)に含まれるキャラクターA〜Hによる演出画像が表示される。この際、予告賞球数pの値として、ステップS36−8又はステップS246で決定された予告賞球数最終値が表示される。また、予告賞球数最終値報知演出画像hでは、縮小された演出図柄表示領域a1〜a3において、ステップS32−8で決定された「ボーナス態様」(「1図柄」〜「8図柄」)に係る停止図柄が表示される。
ステップS252では、上乗せ演出内容設定処理を実行し、ステップS253に移行する。上乗せ演出内容設定処理では、上乗せ演出の演出データを設定する。
「上乗せ演出」は、出球予告演出と一連となって、当選した大当たり遊技状態の種別に係る期待賞球数(実行される入賞容易ラウンドの回数)を示唆する演出となっている。
本実施形態では、上乗せ演出は、1回目の入賞容易ラウンドの開始後から最終回の入賞容易ラウンドの開始前までの期間中において実行される。
図41に示すように、上乗せ演出は、賞球数報知演出に係る賞球数報知演出画像iにおいて表示されている予告賞球数pの値を、当選種別期待賞球数の値を上限として増加させる演出となっている。
具体的には、上乗せ演出では、その開始に応じて、演出ボタン5bの操作が有効となる操作有効期間が開始される。当該操作有効期間は、第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたこと(演出ボタン5bが押下操作されたこと)、及び、当該操作有効期間の開始から所定時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
そして、操作有効期間中に第1操作信号が入力された(演出ボタン5bが押下操作された)場合には、当該第1操作信号の入力に応じて、賞球数報知演出に係る賞球数報知演出画像iにおいて表示されている予告賞球数pの値が増加(加算)される(図41参照)。
一方、第1操作信号が入力されることなく(演出ボタン5bが押下操作されることなく)操作有効期間の開始から所定時間が経過した場合には、当該所定時間の経過に応じて、賞球数報知演出に係る賞球数報知演出画像iにおいて表示されている予告賞球数pの値が増加(加算)される(図41参照)。
上乗せ演出は、賞球数報知演出の実行中において、1回又は複数回実行される。この際、各回の上乗せ演出によって予告賞球数pに加算される値は、ラウンド最大賞球数の倍数(本実施形態では、ラウンド最大賞球数×「y」(「y」=「1」〜「13」のうちいずれかの値)となっている。
各上乗せ演出抽選テーブルでは、予告賞球数pの値を、当該上乗せ演出抽選テーブルに対応する予告賞球数最終値から当選種別期待賞球数の値まで増加させる上乗せ演出の態様が登録されている。また、各上乗せ演出抽選テーブルでは、互いに異なる複数種類の上乗せ演出の態様が登録されている。さらに、小さい値の当選種別期待賞球数に対応する上乗せ演出抽選テーブルほど、1回目の上乗せ演出が実行されるタイミングが早く設定されている。
演出制御回路300のROMには、上乗せ演出の各態様(各上乗せ演出番号)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
そして、各上乗せ演出番号に対応する演出制御テーブルには、上乗せ演出を実行する回数、各回の上乗せ演出を実行するタイミング(実行契機)、各回の上乗せ演出の演出内容(予告賞球数pに加算される値、演出画像の内容)等が含まれている。
各回の上乗せ演出は、当該上乗せ演出に対応する実行条件の成立に応じて実行(開始)される。特に、各回の上乗せ演出の実行契機として、複数の実行契機が設定されている。そして、複数の実行契機のうち一の実行契機の到来(発生)に応じて、当該上乗せ演出の実行条件が成立する。これによって、各回の上乗せ演出は、当該上乗せ演出に係る複数の実行契機のうち一の実行契機の到来に応じて実行される。
本実施形態では、各回の上乗せ演出の実行契機として、第1実行契機と、第2実行契機と、が設定されている。そして、第1実行契機及び第2実行契機のうち一の実行契機の到来(発生)に応じて、当該上乗せ演出の実行条件が成立する。これによって、各回の上乗せ演出は、当該上乗せ演出に係る第1実行契機及び第2実行契機のうち、一方の実行契機(先に到来した実行契機)の到来(発生)に応じて実行される。
「第1実行契機(第1実行条件)」は、大当たり遊技状態の進行状況に応じて到来(発生)する契機(成立する条件)となっている。
「第2実行契機(第2実行条件)」は、大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球(大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球数)に応じて到来(発生)する契機(成立する条件)となっている。
そして、1回の上乗せ演出の第1実行契機として、4回目の入賞容易ラウンドが終了したことが規定されている。また、1回の上乗せ演出の第2実行契機として、演出用カウンタの値が、「7」に達したこと(当該大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球数が、7[球]に達したこと)が規定されている。
これによって、図42(b)に示すように、第1実行契機(契機C)が到来する前に、第2実行契機が到来した場合には、当該第2実行契機の到来に応じて、上乗せ演出が実行(開始)される。この場合には、第1実行契機(契機C)が使用されることはない。
一方、図42(c)に示すように、第2実行契機が到来する前に、第1実行契機(契機C)が到来した場合には、当該第1実行契機(契機C)の到来に応じて、上乗せ演出が実行(開始)される。この場合には、第2実行契機が使用されることはない。
また、決定した上乗せ演出の態様(上乗せ演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルにしたがって、上乗せ演出を実行する回数、各回の上乗せ演出を実行するタイミング(第1実行契機及び第2実行契機)、各回の上乗せ演出の演出データ(予告賞球数pに加算される値、画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)等を設定する。
さらに、演出制御回路300のRAMの上乗せ演出フラウ領域に「1」を設定する。
ステップS254では、上乗せ前兆演出タイミング設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−3)に移行する。上乗せ前兆演出タイミング設定処理では、上乗せ前兆演出を実行するタイミングを設定する。
「上乗せ前兆演出」とは、上乗せ演出の実行を示唆する演出となっている。
本実施形態では、上乗せ前兆演出は、1回目の入賞容易ラウンドの開始後から最終回の入賞容易ラウンドの開始前までの期間中において、1回又は複数回実行される。
具体的には、上乗せ前兆演出は、ランプ21を点灯・点滅させる演出となっている。本実施形態では、上乗せ前兆演出の態様として、「はずれ前兆演出」、「弱前兆演出」、「中前兆演出」及び「強前兆演出」の4種類が設定されている。
「はずれ前兆演出」は、ランプ21が「白色」に点灯・点滅される演出となっている。なお、「はずれ前兆演出」は、後述する「アウト演出」と同じ内容の演出となっている。
「弱前兆演出」は、ランプ21が「緑色」に点灯・点滅される演出となっている。
「中前兆演出」は、ランプ21が「黄色」に点灯・点滅される演出となっている。
「強前兆演出」は、ランプ21が「赤色」に点灯・点滅される演出となっている。
本実施形態では、上乗せ前兆演出内容抽選の内容として、「弱前兆抽選」、「中前兆抽選」及び「強前兆抽選」の3種類が設定されている。
「弱前兆抽選」は、「弱前兆演出」に当選する確率が、他の演出(「中前兆抽選」、「強前兆抽選」、及び、「はずれ前兆演出」のそれぞれ)に当選する確率と比較して高く設定されている上乗せ前兆演出内容抽選をいう。
「中前兆抽選」は、「中前兆演出」に当選する確率が、他の演出(「弱前兆抽選」、「強前兆抽選」、及び、「はずれ前兆演出」のそれぞれ)に当選する確率と比較して高く設定されている上乗せ前兆演出内容抽選をいう。
「強前兆抽選」は、「強前兆演出」に当選する確率が、他の演出(「弱前兆抽選」、「中前兆抽選」、及び、「はずれ前兆演出」のそれぞれ)に当選する確率と比較して高く設定されている上乗せ前兆演出内容抽選をいう。
各前兆演出内容抽選プログラム抽選テーブルでは、互いに異なる内容に係る複数種類の上乗せ前兆演出内容抽選番号が登録されている。
演出制御回路300のROMには、各上乗せ前兆演出内容抽選番号に対応する演出制御テーブルが格納されている。
そして、各上乗せ前兆演出内容抽選番号に対応する演出制御テーブルには、上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)を実行する回数、各回の上乗せ前兆演出内容抽選を実行するタイミング(実行契機)、各回の上乗せ前兆演出内容抽選の内容(「弱前兆抽選」、「中前兆抽選」又は「強前兆抽選」)等が含まれている。
本実施形態では、各回の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)の実行契機として、第1実行契機と、第2実行契機と、が設定されている。そして、第1実行契機及び第2実行契機のうち一の実行契機の到来(発生)に応じて、当該上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)の実行条件が成立する。これによって、各回の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)は、当該上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第1実行契機及び第2実行契機のうち、一方の実行契機(先に到来した実行契機)の到来(発生)に応じて実行される。
「第1実行契機(第1実行条件)」は、大当たり遊技状態の進行状況に応じて到来(発生)する契機(成立する条件)となっている。
「第2実行契機(第2実行条件)」は、大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球(大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球数)に応じて到来(発生)する契機(成立する条件)となっている。
そして、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)の第1実行契機として、4回目の入賞容易ラウンドの開始から5.0[s]が経過したことが規定されている。また、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)の第2実行契機として、演出用カウンタの値が、「5」に達したこと(当該大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球数が、5[球]に達したこと)が規定されている。
また、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)の第1実行契機として、4回目の入賞容易ラウンドの開始から10.0[s]が経過したことが規定されている。また、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)の第2実行契機として、演出用カウンタの値が、「6」に達したこと(当該大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球数が、6[球]に達したこと)が規定されている。
これによって、図42(b)に示すように、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第1実行契機(契機A)が到来する前に、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第2実行契機が到来した場合には、当該第2実行契機の到来に応じて、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)が実行(開始)される。この場合には、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第1実行契機(契機A)が使用されることはない。
一方、図42(c)に示すように、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第2実行契機が到来する前に、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第1実行契機(契機A)が到来した場合には、当該第1実行契機(契機A)の到来に応じて、1回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)が実行(開始)される。この場合には、第2実行契機が使用されることはない。
また、図42(b)に示すように、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第1実行契機(契機B)が到来する前に、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第2実行契機が到来した場合には、当該第2実行契機の到来に応じて、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)が実行(開始)される。この場合には、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第1実行契機(契機B)が使用されることはない。
一方、図42(c)に示すように、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第2実行契機が到来する前に、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)に係る第1実行契機(契機B)が到来した場合には、当該第1実行契機(契機B)の到来に応じて、2回目の上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)が実行(開始)される。この場合には、第2実行契機が使用されることはない。
また、決定した上乗せ前兆演出内容抽選番号に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルにしたがって、上乗せ前兆演出内容抽選(上乗せ前兆演出)を実行する回数、各回の上乗せ前兆演出内容抽選を実行するタイミング(第1実行契機及び第2実行契機)、各回の上乗せ前兆演出内容抽選の内容(「弱前兆抽選」、「中前兆抽選」又は「強前兆抽選」)等を設定する。
さらに、演出制御回路300のRAMの上乗せ演出フラグ領域に「1」を設定する。
図43は、賞球数報知演出管理処理を示すフローチャートである。図44は、賞球数報知演出の一例を示す図である。
賞球数報知演出管理処理は、ステップS35−3において実行されると、図43に示すように、まず、ステップS260に移行する。
ステップS260では、ラウンド遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド遊技開始指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS261に移行し、ラウンド遊技開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS265に移行する。
ステップS261では、ラウンド開始時処理を実行し、ステップS262に移行する。ラウンド開始時処理では、ラウンド入賞数カウンタによる大入賞口53に入球した遊技球の数の計数を開始する。
ここで、ラウンド遊技中には、図示しない処理により、大入賞指定コマンドを受信する毎に、ラウンド入賞数カウンタの値に「1」が加算される。
また、ラウンド遊技開始時処理では、入賞容易ラウンド数カウンタの値に「1」を加算する。
演出制御回路300のRAMの予告賞球数最終値報知演出中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、予告賞球数最終値報知演出の実行中であると判定し、予告賞球数最終値報知演出中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、予告賞球数最終値報知演出の実行中でないと判定する。
ステップS263では、予告賞球数最終値報知演出終了処理を実行し、ステップS264に移行する。予告賞球数最終値報知演出終了処理では、実行中の予告賞球数最終値報知演出を終了して、演出制御回路300のRAMの予告賞球数最終値報知演出中フラグ領域に「0」を設定する。
「賞球数報知演出」とは、当該大当たり遊技状態の生起中において払い出された賞球数を遊技者に対して示唆する演出となっている。
賞球数報知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、賞球数報知演出画像iが表示される。図44に示すように、賞球数報知演出画像iには、遊技者が獲得した賞球数(消化された入賞容易ラウンドの回数)を示唆する情報である獲得賞球数qの表示と、ステップS32−8で決定された「ボーナス態様」(「1図柄」〜「8図柄」)に含まれるキャラクターA〜Hによる演出画像の表示と、が含まれる。ここで、獲得賞球数qの値は、賞球数カウンタの計数値と一致している。
また、賞球数報知演出画像iには、予告賞球数pの表示が含まれる。さらに、賞球数報知演出画像iには、縮小された演出図柄表示領域a1〜a3において、ステップS212で決定された「ボーナス態様」(「1図柄」〜「8図柄」)に係る停止図柄の表示が含まれる。
賞球数報知演出開始処理では、ステップS32−8で決定された「ボーナス態様」(「1図柄」〜「8図柄」)に対応する演出制御テーブル(賞球数報知演出の演出制御テーブル)を読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。
また、賞球数カウンタの初期値(賞球数報知演出画像iにおいて表示する獲得賞球数qの初期値)として「0」を設定する。さらに、賞球数報知演出画像iにおいて表示する予告賞球数qの初期値として、ステップS36−8又はステップS246で決定された予告賞球数最終値を設定する。
そして、演出制御回路300のRAMの賞球数報知演出中フラグ領域に「1」を設定して、賞球数報知演出を開始する。これによって、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、賞球数報知演出画像iの表示が開始される。また、賞球数カウンタによる払い出された賞球数の計数、演出用カウンタによるアウト口58に入球した遊技球の数の計数、及び、入賞容易ラウンド数カウンタによる入賞容易ラウンドが実行された回数の計数のそれぞれが開始される。
ステップS266では、ラウンド入賞数カウンタの値が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、所定上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS267に移行し、所定上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS268に移行する。
具体的には、獲得賞球数補正処理では、賞球数カウンタの値が通算ラウンド最大賞球数に達しているか否かを判定し、賞球数カウンタの値が通算ラウンド最大賞球数に達していると判定した場合には、次の処理(ステップS268)に移行する。一方、賞球数カウンタの値が通算ラウンド最大賞球数に達していないと判定した場合には、補正処理を実行する。
「通算ラウンド最大賞球数」とは、当該大当たり遊技状態において既に実行された入賞容易ラウンドに基づいて遊技者が得ることができる最大の賞球数をいう。
例えば、入賞容易ラウンド数カウンタの値が「2」である場合には、通算ラウンド最大賞球数は、300[球](150[球](ラウンド最大賞球数)×2[回](既に実行された入賞容易ラウンドの回数)=300[球])となる。また、入賞容易ラウンド数カウンタの値が「6」である場合には、通算ラウンド最大賞球数は、900[球](150[球](ラウンド最大賞球数)×6[回](既に実行された入賞容易ラウンドの回数)=900[球])となる。
補正処理では、賞球数カウンタの値が、通算ラウンド最大賞球数に補正される。これによって、獲得賞球数qの値が、通算ラウンド最大賞球数に補正される。
以上によって、各回の入賞容易ラウンドの終了時には、必ず、獲得賞球数qの値が、通算ラウンド最大賞球数に一致することになる。
図45は、上乗せ演出管理処理を示すフローチャートである。
上乗せ演出管理処理は、ステップS35−4において実行されると、図45に示すように、まず、ステップS270に移行する。
ステップS270では、演出制御回路300のRAMの上乗せ演出フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定し、上乗せ演出フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS271に移行し、上乗せ演出フラグ領域に「1」が設定されていない(上乗せ演出フラグ領域に「0」が設定されている)と判定した場合(No)には、ステップS276に移行する。
ステップS271では、第1アウト指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1アウト指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS272に移行し、第1アウト指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS273に移行する。
ステップS272では、演出用カウンタ更新処理を実行し、ステップS273に移行する。演出用カウンタ更新処理では、演出用カウンタの計数値に「1」を加算する。
すなわち、ステップS254で設定された内容に基づいて、各回の上乗せ前兆演出内容抽選(既に開始されたものを除く)について、実行契機が到来しているか否かを判定する。
具体的には、各回の上乗せ前兆演出内容抽選について、当該上乗せ前兆演出内容抽選に係る第1実行契機及び第2実行契機のうち一方が到来したか否かを判定する。そして、第1実行契機及び第2実行契機のうち一方が到来したと判定した場合には、当該上乗せ前兆演出内容抽選の実行契機が到来したと判定する。一方、第1実行契機及び第2実行契機が共に到来していないと判定した場合には、当該上乗せ前兆演出内容抽選の実行契機が到来していないと判定する。
ステップS274では、上乗せ前兆演出内容抽選処理を実行し、ステップS275に移行する。上乗せ前兆演出内容抽選処理では、実行する上乗せ前兆演出の態様(「はずれ前兆演出」、「弱前兆演出」、「中前兆演出」及び「強前兆演出」のうちいずれか)を決定する。
演出制御回路300のROMには、上乗せ前兆演出乱数と、上乗せ前兆演出の態様(「はずれ前兆演出」、「弱前兆演出」、「中前兆演出」及び「強前兆演出」)と、の対応が登録された上乗せ前兆演出内容抽選テーブルが格納されている。そして、上乗せ前兆演出内容抽選テーブルとして、ステップS254で決定され得る上乗せ前兆演出抽選の内容(「弱前兆抽選」、「中前兆抽選」及び「強前兆抽選」)のそれぞれに対応する上乗せ前兆演出内容抽選テーブルが格納されている。
「中前兆抽選」に対応する上乗せ前兆演出内容抽選テーブルでは、「中前兆演出」に当選する確率が、他の演出(「弱前兆抽選」、「強前兆抽選」、及び、「はずれ前兆演出」のそれぞれ)に当選する確率と比較して高く設定されている。
「強前兆抽選」に対応する上乗せ前兆演出内容抽選テーブルでは、「強前兆演出」に当選する確率が、他の演出(「弱前兆抽選」、「中前兆抽選」、及び、「はずれ前兆演出」のそれぞれ)に当選する確率と比較して高く設定されている。
さらに、決定した上乗せ前兆演出の態様に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。
ステップS276では、第1アウト指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1アウト指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS277に移行し、第1アウト指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の所定(ステップS35−5)に移行する。
ステップS277では、アウト演出実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−5)に移行する。アウト演出実行処理では、「アウト演出」を開始する。
具体的には、アウト演出実行処理では、「アウト演出」に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。
そして、設定した演出データに基づく演出を開始する。これによって、アウト演出が開始され、ランプ21の点灯・点滅が開始される。
なお、「アウト演出」の内容は、「はずれ前兆演出」の内容と同一となっている。
すなわち、ステップS252で設定された内容に基づいて、各回の上乗せ演出(既に開始されたものを除く)について、実行契機が到来しているか否かを判定する。
具体的には、各回の上乗せ演出について、当該上乗せ演出に係る第1実行契機及び第2実行契機のうち一方が到来したか否かを判定する。そして、第1実行契機及び第2実行契機のうち一方が到来したと判定した場合には、当該上乗せ演出の実行契機が到来したと判定する。一方、第1実行契機及び第2実行契機が共に到来していないと判定した場合には、当該上乗せ演出の実行契機が到来していないと判定する。
ステップS279では、上乗せ演出実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−5)に移行する。上乗せ演出実行処理では、ステップS252で設定された内容に基づいて、ステップS278で実行契機が到来したと判定された上乗せ演出に係る演出データに基づく演出を開始する。
これによって、上乗せ演出が開始され、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて表示されている予告賞球数p(賞球数報知演出画像iにおいて表示されている予告賞球数p)の値が、設定された演出データに基づいて増加される。
図46は、獲得賞球数更新処理を示すフローチャートである。
獲得賞球数更新処理は、ステップS35−5において実行されると、図46に示すように、まず、ステップS280に移行する。
ステップS280では、賞球数報知演出の実行中であるか否かを判定し、賞球数報知演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS281に移行し、賞球数報知演出の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−6)に移行する。
演出制御回路300のRAMの賞球数報知演出中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、賞球数報知演出の実行中であると判定し、賞球数報知演出中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、賞球数報知演出の実行中でないと判定する。
ステップS281では、大入賞指定コマンドを受信したか否かを判定し、大入賞指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS282に移行し、大入賞指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−6)に移行する。
ステップS282では、獲得賞球数表示更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−6)に移行する。獲得賞球数表示更新処理では、賞球数報知演出画像iにおいて表示されている獲得賞球数qの値を更新する。
具体的には、獲得賞球数表示更新処理では、まず、ラウンド入賞数カウンタの値が所定上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定する。
そして、ラウンド入賞数カウンタの値が所定上限値に達していないと判定した場合には、大入賞口53への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「15」を、賞球数カウンタの値に加算する。
また、賞球数報知演出画像iにおいて表示されている獲得賞球数qの値を、更新した賞球数カウンタの計数値と一致するように増加させる。これによって、獲得賞球数qの値に、新たに払い出された賞球数(15[球])が加算される。
一方、ラウンド入賞数カウンタの値が所定上限値に達していると判定した場合には、賞球数カウンタの加算を実行せず、また、獲得賞球数qの値を更新しない。
これによって、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)において、所定上限数(本実施形態では、10[球])を超える大入賞口53への遊技球の入賞(オーバー入賞)が検出された場合には、当該オーバー入賞に応じて払い出される賞球ついては、賞球数カウンタの値に加算されない。したがって、各回のラウンド遊技により賞球数カウンタの値に加算される値の上限値は、150[球]となる。
図47は、エンディング演出設定処理を示すフローチャートである。
エンディング演出設定処理は、ステップS35−6において実行されると、図47に示すように、まず、ステップS290に移行する。
ステップS290では、エンディング指定コマンドを受信したか否かを判定し、エンディング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS291に移行し、エンディング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−11)に移行する。
ステップS291では、賞球数報知演出の実行中であるか否かを判定し、賞球数報知演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS292に移行し、賞球数報知演出の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS293に移行する。
演出制御回路300のRAMの賞球数報知演出中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、賞球数報知演出の実行中であると判定し、賞球数報知演出中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、賞球数報知演出の実行中でないと判定する。
ステップS292では、賞球数報知演出終了処理を実行し、ステップS293に移行する。賞球数報知演出終了処理では、実行中の賞球数報知演出を終了する。
また、演出制御回路300のRAMの賞球数報知演出中フラグ領域に「0」を設定する。さらに、賞球数カウンタ、演出用カウンタ及び入賞容易ラウンド数カウンタのそれぞれの値として初期値(本実施形態では、「0」)を設定(それぞれのカウンタの値をリセット)する。
また、演出制御回路300のRAMの上乗せ演出フラグ領域に「0」を設定する。さらに、大当たり遊技状態中フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS293では、エンディング演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−7)に移行する。エンディング演出開始処理では、エンディング演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。さらに、設定した演出データに基づくエンディング演出を開始する。
図56は、保留内連チャン演出管理処理を示すフローチャートである。
保留内連チャン演出管理処理は、ステップS35−7において実行されると、図56に示すように、まず、ステップS40−1に移行する。
ステップS40−1では、演出制御回路300のRAMの保留内連チャン演出フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定し、保留内連チャン演出フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS40−2に移行し、保留内連チャン演出フラグ領域に「0」が設定されていると判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−8)に移行する。
ステップS40−2では、第1アウト指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1アウト指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS40−3に移行して、第1アウト指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS40−4に移行する。
ステップS40−4では、ステップS39−4で設定した保留内連チャン演出の実行契機が発生(到来)したか否かを判定し、保留内連チャン演出の実行契機が発生したと判定した場合(Yes)には、ステップS40−5に移行し、保留内連チャン演出の実行契機が発生していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS35−8)に移行する。
本実施形態では、保留内連チャン演出の演出態様の種別として、複数の種別(具体的には、第1種別及び第2種別)が設定されている。
第1種別は、「キャラクターA」による演出が実行される演出態様の種別となっている。第1種別には、互いに異なる内容の複数の演出態様が属している。すなわち、第1種別に属する各演出態様では、「キャラクターA」による演出が実行される。
第2種別は、「キャラクターB」による演出が実行される演出態様の種別となっている。第2種別には、互いに異なる内容の複数の演出態様が属している。すなわち、第2種別に属する各演出態様では、「キャラクターB」による演出が実行される。
第1演出態様抽選テーブルには、第1種別に属する複数の演出態様が登録されている(第2種別に属する演出態様が登録されていない)。一方、第2演出態様抽選テーブルには、第2種別に属する複数の演出態様が登録されている(第1種別に属する演出態様が登録されていない)。
演出態様決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから演出態様抽選乱数を取得する。
次に、現在のアウト球カウンタの値が所定判定値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定する。そして、アウト球カウンタの値が所定判定値に達していると判定した場合には、第1演出態様抽選テーブルを読み出す。一方、アウト球カウンタの値が所定判定値に達していないと判定した場合には、第2演出態様抽選テーブルを読み出す。
そして、取得した演出態様抽選乱数及び読み出した演出態様抽選テーブルに基づいて、保留内連チャン演出の演出態様を判定する。
これによって、現在のアウト球カウンタの値が所定判定値に達している場合には、第1種別に属する複数の演出態様のうち一の演出態様が、保留内連チャン演出の演出態様として選択される。
一方、現在のアウト球カウンタの値が所定判定値に達していない場合には、第2種別に属する複数の演出態様のうち一の演出態様が、保留内連チャン演出の演出態様として選択される。
または、ステップS39−4で設定された保留内連チャン演出の実行契機に対応する所定判定値が設定される構成としても構わない。具体的には、所定判定値として、保留内連チャン演出の各実行契機に対応する所定判定値を規定する。この際、後に発生(到来)する実行契機に対応する所定判定値ほど、大きい値を規定する。そして、ステップ40−5において、ステップS39−4で設定された保留内連チャン演出の実行契機に対応する所定判定値を設定して、現在のアウト球カウンタの値が所定判定値に達しているか否かを判定する。
保留内連チャン演出実行処理では、ステップS40−5で選択された保留内連チャン演出の演出態様(演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに基づく保留内連チャン演出が開始される。
保留内連チャン演出実行処理では、次に、保留内連チャン演出フラグ領域に「0」を設定する。
図57は、オーバー入賞演出管理処理を示すフローチャートである。
オーバー入賞演出管理処理は、ステップS35−8において実行されると、図57に示すように、まず、ステップS41−1に移行する。
ステップS41−1では、ラウンド終了指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド終了指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS41−2に移行して、ラウンド終了指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS41−3に移行する。
ステップS41−2では、ラウンド終了時処理を実行し、ステップS41−3に移行する。ラウンド終了時処理では、まず、現在の排出球カウンタの値を、判定期間中排出球数として、演出制御回路300のRAMの判定期間中排出球数記憶領域に保存(記憶)する。次に、排出球カウンタの値として初期値(本実施形態では、「0」)を設定(排出球カウンタの値をリセット)する。これによって、排出球カウンタによるアウト口58へ入球した遊技球の数の計数が、新たに開始される。
ステップS41−3では、第1アウト指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1アウト指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS41−4に移行して、第1アウト指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS41−5に移行する。
ステップS41−5では、ラウンド開始指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド開始指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS41−6に移行して、ラウンド開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS41−7に移行する。
ステップS41−6では、ラウンド開始時処理を実行し、ステップS41−7に移行する。ラウンド開始時処理では、ラウンド入球数カウンタの値として初期値(本実施形態では、「0」)を設定(ラウンド入球数カウンタの値をリセット)する。これによって、ラウンド入球数カウンタによる大入賞口53へ入球した遊技球の数の計数が、新たに開始される。
ステップS41−7では、大入賞指定コマンドを受信したか否かを判定し、大入賞指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS41−8に移行して、大入賞指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−11)に移行する。
ステップS41−9では、ラウンド入球数カウンタの値が所定上限値(本実施形態では、10[球])を超えているか否かを判定し、ラウンド入球数カウンタの値が所定上限値を超えていると判定した場合(Yes)には、ステップS41−10に移行し、ラウンド入球数カウンタの値が所定上限値を超えていない(ラウンド入球数カウンタの値が所定上限値以下である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−11)に移行する。
ここで、ステップS41−9に係る所定上限値は、ステップS16−4に係る所定の上限値(特別電役入賞数カウンタに係る所定の上限値)と一致している。
「オーバー入賞演出」は、オーバー入賞の発生を示唆(報知)する演出となっている。
「オーバー入賞」とは、各回のラウンド遊技(特に、入賞容易ラウンド)により大入賞口53へ入球した遊技球の数が、当該ラウンド遊技の終了条件に係る所定上限数(本実施形態では、10[球])に達している状態で発生した、大入賞口53への遊技球の入球(入賞)をいう。
本実施形態では、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)により大入賞口53へ入球した遊技球の数が、ラウンド入球数カウンタにより計数される。具体的には、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時から、当該ラウンド遊技の次の回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時までの期間中に大入賞口53へ入球した遊技球の数が、ラウンド入球数カウンタにより計数される。
そして、ラウンド入球数カウンタの値が所定上限値(本実施形態では、10[球])を超えた場合に、オーバー入賞の発生が判定され、オーバー入賞演出が実行される。この際、ラウンド入球数カウンタの値が所定上限数に達している状態で、大入賞口53への遊技球の入球(オーバー入賞に係る遊技球の入球)が検出される毎に、オーバー入賞演出が実行される。
特に、パチンコ機1では、オーバー入賞演出の演出態様が、所定の排出監視期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数に基づいて選択される。
本実施形態では、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の終了時から、当該ラウンド遊技の次の回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の終了時までの期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数に基づいて、当該次の回のラウンド遊技によりオーバー入賞が発生した場合に実行されるオーバー入賞演出の演出態様が選択される。
すなわち、各回のラウンド遊技の終了時から、当該ラウンド遊技の次の回のラウンド遊技の終了時までの期間が、排出監視期間として設定される。そして、当該排出監視期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数に基づいて、当該次の回のラウンド遊技によりオーバー入賞が発生した場合に実行されるオーバー入賞演出の演出態様が選択される。
第1種別は、所定の文字の表示を含む演出が実行される演出態様の種別となっている。第1種別には、表示される文字の内容が互いに異なる複数の演出態様が属している。本実施形態では、第1種別に属する各演出態様では、サブ画像表示装置32の表示画面32aにおける所定の文字の表示を含む演出が実行される。
第2種別は、所定の画像(所定のキャラクターの画像)の表示を含む演出が実行される演出態様の種別となっている。第2種別には、表示される画像の内容が互いに異なる複数の演出態様が属している。本実施形態では、第2種別に属する各演出態様では、サブ画像表示装置32の表示画面32aにおける所定の画像の表示を含む演出が実行される。
第1オーバー入賞演出抽選テーブルには、第1種別に属する複数の演出態様が登録されている(第2種別に属する演出態様が登録されていない)。一方、第2オーバー入賞演出抽選テーブルには、第2種別に属する複数の演出態様が登録されている(第1種別に属する演出態様が登録されていない)。
演出態様決定処理では、まず、所定の乱数カウンタからオーバー入賞演出抽選乱数を取得する。
次に、演出制御回路300のRAMの判定期間中排出球数記憶領域に保存されている判定期間中排出球数を読み出す。また、読み出した判定期間中排出球数が所定値(本実施形態では、1[球])に達しているか否かを判定する。そして、読み出した判定期間中排出球数が所定値に達していると判定した場合には、第1オーバー入賞演出抽選テーブルを読み出す。一方、読み出した判定期間中排出球数が所定値に達していないと判定した場合には、第2オーバー入賞演出抽選テーブルを読み出す。
そして、取得したオーバー入賞演出抽選乱数及び読み出したオーバー入賞演出抽選テーブルに基づいて、オーバー入賞演出の演出態様を判定する。
これによって、判定期間中排出球数記憶領域に保存されている判定期間中排出球数が所定値に達している場合には、第1種別に属する複数の演出態様のうち一の演出態様が、オーバー入賞演出の演出態様として選択される。
一方、判定期間中排出球数記憶領域に保存されている判定期間中排出球数がが所定値に達していない場合には、第2種別に属する複数の演出態様のうち一の演出態様が、オーバー入賞演出の演出態様として選択される。
オーバー入賞演出実行処理では、ステップS41−10で選択されたオーバー入賞演出の演出態様(演出番号)に対応する演出制御テーブルをROMから読み出す。また、読み出した演出制御テーブルを、RAMの所定領域に設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに基づくオーバー入賞演出が開始される。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
主制御回路200では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球を契機として、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得された各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。
始動情報記憶領域に記憶されている始動情報については、所定の順序で、大当たり遊技状態を生起させるか否かを判定する特図当落判定(ステップS11−4)と、停止図柄の種別を判定する特図停止図柄判定(ステップS11−5)と、変動パターンの種別(第1変動パターンの種別及び第2変動パターンの種別)を判定する特図変動パターン判定(ステップS11−7)と、を含む始動判定が実行される。
そして、始動判定が実行されると、特図表示装置61,62において、特図変動パターン判定により判定された変動パターンの種別(変動時間)に基づいて、特別図柄の変動表示が実行された後に、特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別に基づいて、特別図柄の停止表示が実行される。
そして、大当たり遊技状態では、特別電動役物53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、大当たり図柄の種別として、「大当たり1」〜「大当たり7」が設定されている。そして、「大当たり1」〜「大当たり7」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、15[回]のラウンド遊技が実行される。
この際、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、5[回]のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなり、10[回]のラウンド遊技が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合の実質ラウンド回数は、5[回]となる。
一方、「大当たり3」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、4[回]のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなり、11[回]のラウンド遊技が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、4[回]となる。
一方、「大当たり4」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、6[回]のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなり、9[回]のラウンド遊技が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、6[回]となる。
一方、「大当たり5」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、8[回]のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなり、7[回]のラウンド遊技が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、8[回]となる。
一方、「大当たり6」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、10[回]のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなり、5[回]のラウンド遊技が入賞困難ラウンドとなる。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、10[回]となる。
一方、「大当たり7」に当選した場合には、15[回]のラウンド遊技のうち、全て(15[回])のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなる。これによって、「大当たり7」に当選した場合の実質ラウンド回数は、15[回]となる。
大当たり遊技状態の終了に応じて開始された「特図高確率状態」は、当該「特図高確率状態」中において100[回]の特別図柄の報知表示が実行されたこと、及び、特別図柄抽選に当選したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
一方、「大当たり2」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「特図高確率状態」が開始されない(「特図低確率状態」が維持される)。
さらに、「大当たり1」〜「大当たり7」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、時短制御が開始される。
大当たり遊技状態の終了に応じて開始された時短制御は、当該時短制御の実行中において100[回]の特別図柄の報知表示が実行されたこと、及び、特別図柄抽選に当選したことのうち一方の条件の成立に応じて終了される。
「通常遊技状態」とは、大当たり遊技状態の非生起中であり、かつ、「特図低確率状態」の生起中(「特定高確率状態」の非生起中)であり、かつ、時短制御の停止中である遊技状態となっている。
本実施形態では、特定遊技期間は、大当たり遊技状態、特図高確率状態、及び、時短制御が実行されている状態のうち、少なくとも一の遊技状態が生起されている期間となっている。
具体的には、特定遊技期間は、通常遊技状態の生起中に実行された特別図柄抽選に当選して生起される大当たり遊技状態(以下、「初当たり」とする)の開始から、所定時短回数の消化(時短カウンタの値が「0」となったこと)に応じて時短制御が停止されるまでの期間となる。
具体的には、特定遊技期間中には、第1始動入賞指定コマンドを受信する毎(第1始動口51に遊技球が入賞する毎)に、第1始動口51への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「4」が、持球増減数カウンタの値に加算される。
また、特定遊技期間中には、第2始動入賞指定コマンドを受信する毎(第2始動口52に遊技球が入賞する毎)に、第2始動口52への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「5」が、持球増減数カウンタの値に加算される。
また、特定遊技期間中には、大入賞指定コマンドを受信する毎(大入賞口53に遊技球が入賞する毎)に、大入賞口53への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「15」が、持球増減数カウンタの値に加算される。
また、特定遊技期間中には、他入賞指定コマンドを受信する毎(各他入賞口55〜57に遊技球が入賞する毎)に、他入賞口55〜57への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数である「10」が、持球増減数カウンタの値に加算される。
さらに、特定遊技期間中には、第2アウト指定コマンドを受信する毎(排出路から遊技球が排出される毎)に、持球増減数カウンタの値から「1」が減算される。
そして、持球増減数示唆演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、持球増減数示唆情報xが表示され、当該持球増減数示唆情報xが示す数字(持球増減示唆数)によって、特定遊技期間中における持球増減数が示唆される。
具体的には、特定遊技期間中には、所定時間(本実施形態では、300[s])毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が更新される。この際、持球増減数示唆数は、持球増減数カウンタの値と一致するように更新される。
さらに、パチンコ機1では、「大当たり3」〜「大当たり7」に当選した場合に、大当たり遊技状態の生起中において、当該大当たり遊技状態の生起中に遊技者が獲得した賞球数(当該大当たり遊技状態において既に実行された入賞容易ラウンドの回数)を示唆する情報である獲得賞球数qが表示される。
すなわち、予告賞球数pは、「ラウンド数表示」(当該大当たり遊技状態の生起中に実行される入賞容易ラウンドの総数(実質ラウンド回数)を示す表示)として機能する。一方、獲得賞球数qは、「ラウンド表示」(現在の入賞容易ラウンドが当該大当たり遊技状態の生起中における何回目の入賞容易ラウンドであるか、又は、当該大当たり遊技状態の生起中において既に消化(実行)された入賞容易ラウンドの回数を示す表示)として機能する。
一方、特定遊技期間中のうち、大当たり遊技状態が生起されている期間中には、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、当該特定遊技期間中における持球増減数を示唆する情報である持球増減数示唆情報xと、当該大当たり遊技状態に係る期待賞球数を示唆する情報である予告賞球数pと、当該大当たり遊技状態の生起中に遊技者が獲得した賞球数を示唆する情報である獲得賞球数qと、が表示される。
そして、複数の特定種別(「大当たり3」〜「大当たり9」)のうちいずれか一の特定種別に当選した場合に、大当たり遊技状態に係るオープニング期間の開始後から1回目の入賞容易ラウンドの開始前までの期間中において、当選した大当たり遊技状態の種別(実質ラウンド回数)を示唆する出球予告演出が実行される。出球予告演出では、予告賞球数pが示唆する期待賞球数により、当選した大当たり遊技状態の種別(実質ラウンド回数)が示唆される。
また、出球予告演出の終了後、予告賞球数pにより示唆されている期待賞球数(実質ラウンド回数)が、当選した特定種別に係る期待賞球数(実質ラウンド回数)に達していない場合には、1回目の入賞容易ラウンドの開始後から最終回の入賞容易ラウンドの開始前までの期間中において、1回又は複数回の上乗せ演出が実行される。
そして、1回又は複数回の上乗せ演出によって、予告賞球数pにより示唆されている期待賞球数(実質ラウンド回数)が、当選した特定種別に係る期待賞球数(実質ラウンド回数)まで増加(加算)される。
これによって、最終回の上乗せ演出によって、予告賞球数pにより示唆されている期待賞球数(実質ラウンド回数)が、当選した特定種別に係る期待賞球数(実質ラウンド回数)と一致する。
特に、パチンコ機1では、各回の上乗せ演出の実行契機として、第1実行契機と、第2実行契機と、が設定されている。そして、各回の上乗せ演出は、当該上乗せ演出に係る第1実行契機及び第2実行契機のうち、一方の実行契機(先に到来した実行契機)の到来(発生)に応じて実行される。
そして、第1実行契機として、大当たり遊技状態の進行状況に応じて到来(発生)する契機が設定されている。
一方、第2実行契機として、大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球(演出カウンタの値)に応じて到来(発生)する契機が設定されている。
そして、1回の上乗せ演出の第1実行契機として、4回目の入賞容易ラウンドが終了したことが規定されている。また、1回の上乗せ演出の第2実行契機として、演出用カウンタの値が、「7」に達したこと(当該大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球数が、7[球]に達したこと)が規定されている。
これによって、図42(b)に示すように、4回目の入賞容易ラウンドが終了する前(第1実行契機(契機C)が到来する前)に、演出用カウンタの値が「7」に達した(第2実行契機が到来した)場合には、演出用カウンタの値が「7」に達したこと(第2実行契機の到来)に応じて、上乗せ演出が実行(開始)される。
一方、図42(c)に示すように、演出用カウンタの値が「7」に達する前(第2実行契機が到来する前)に、4回目の入賞容易ラウンドが終了した(第1実行契機(契機C)が到来した)場合には、4回目の入賞容易ラウンドの終了(第1実行契機(契機C)の到来)に応じて、上乗せ演出が実行(開始)される。
これによって、上乗せ演出が実行される契機(タイミング)を多様化することが可能となる。
図48は、本実施形態に係る遊技の進行例を示す図である。
図48に示す遊技の進行例では、通常遊技状態中に実行された特別図柄抽選により「大当たり1」(初当たり)に当選して、特定遊技期間が開始されたものとする。また、特定遊技期間中に実行された特別図柄抽選により2回の大当たり遊技状態(「大当たり7」及び「大当たり4」)に当選したものとする。さらに、「大当たり4」の終了に応じて開始された時短制御及び特図高確率状態)が、所定時短回数(所定確変回数)の消化に応じて終了されたものとする。
図48に示すように、当該遊技の進行例では、初当たりである「大当たり1」の開始に応じて、特定遊技期間が開始されるとともに、持球増減数示唆演出が開始される。
また、「大当たり1」の終了に応じて、特図高確率状態が生起されるとともに、時短制御が開始され、特定遊技期間が継続する。
また、特図高確率状態の生起中(時短制御の実行中)に実行された特別図柄抽選に基づいて「大当たり7」に当選することによって、大当たり遊技状態が生起され、特定遊技期間が継続する。
また、「大当たり7」の終了に応じて、特図高確率状態が生起されるとともに、時短制御が開始され、特定遊技期間が継続する。
また、特図高確率状態の生起中(時短制御の実行中)に実行された特別図柄抽選に基づいて「大当たり4」に当選することによって、大当たり遊技状態が生起され、特定遊技期間が継続する。
さらに、「大当たり4」の終了に応じて、特図高確率状態が生起されるとともに、時短制御が開始され、特定遊技期間が継続する。
そして、「大当たり4」の終了に応じて開始された時短制御及び特図高確率状態が、所定時短回数(所定確変回数)の消化に応じて終了されることによって、通常遊技状態となり、特定遊技期間が終了するとともに、持球増減数示唆演出が終了される。
図49は、持球増減数示唆演出の第1例を示す図である。図50は、持球増減数示唆演出の第2例を示す図である。
図48に示す遊技の進行例では、初当たりである「大当たり1」の開始に応じて、持球増減数示唆演出(持球増減数示唆情報xの表示)が開始される。
図49(a)に示すように、初当たりの開始時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、持球増減数カウンタの初期値である「0」が表示される。
そして、初当たり中において、750[球]の賞球数が払い出され、50[球]の遊技球が遊技領域30(排出路)から排出された場合、図49(b)に示すように、初当たりの終了時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「700」(750[球]−50[球]=700[球])が表示される。
また、初当たりの終了から300[s]が経過するまでの期間中に、特別図柄抽選に当選することがなく、50[球]の遊技球が遊技領域30(排出路)から排出された場合、図49(c)に示すように、初当たりの終了から300[s]の経過時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「650」(700[球]−50[球]=650[球])が表示される。
その後、初当たりの終了から360[s]の経過時(前回の持球増減示唆数の更新から300[s]が経過する前)に「大当たり7」に当選した場合、図49(d)に示すように、初当たりの終了から360[s]の経過時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「650」が表示され、「ボーナス図柄」が停止表示される。なお、この例では、「ボーナス図柄」として「7図柄」が選択されたものとする。
そして、図50(a)に示すように、「大当たり7」の開始(前回の持球増減示唆数の更新から300[s]が経過する前)に応じて、出球予告演出として「15ラウンド確定演出」が開始される。この際、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「650」が表示される。
さらに、1回目のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時に持球増減示唆数の更新タイミングが到来し、前回の持球増減示唆数の更新から今回の持球増減示唆数の更新までの期間中に、10[球]の遊技球が遊技領域30(排出路)から排出された場合、図50(b)に示すように、1回目のラウンド遊技の開始時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「640」(650[球]−10[球]=640[球])が表示される。
また、図50(b)に示すように、1回目のラウンド遊技の開始に応じて、獲得賞球数qの表示及び予告賞球数pの表示が開始される。この際、獲得賞球数qとして、賞球数カウンタの初期値である「0」が表示される。また、予告賞球数pとして、期待賞球数最多値である「2250」が表示される。
その後、2回目の入賞容易ラウンドの開始時に持球増減示唆数の更新タイミングが到来し、前回の持球増減示唆数の更新から今回の持球増減示唆数の更新までの期間中に、150[球]の賞球数が払い出され、15[球]の遊技球が遊技領域30(排出路)から排出された場合、図50(c)に示すように、2回目の入賞容易ラウンドの開始時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「775」(640[球]+150[球]−15[球]=775[球])が表示される。
また、図50(c)に示すように、2回目のラウンド遊技の開始に応じて、獲得賞球数qが、現在までの通算ラウンド最大賞球数である「150」に更新される。
そして、1回目のラウンド遊技の開始時から15回目のラウンド遊技の開始時までの期間中において、2250[球]の賞球数が払い出され、250[球]の遊技球が遊技領域30(排出路)から排出された場合、図50(d)に示すように、15回目のラウンド遊技の終了時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「2640」(640[球]+2250[球]−250[球]=2640[球])が表示される。
また、図50(d)に示すように、15回目のラウンド遊技の開始時には、獲得賞球数qとして、現在までの通算ラウンド最大賞球数である「2250」が表示される。
したがって、遊技者は、遊技中における持球増減数をより正確に把握することが可能となる。
例えば、「初当たり」までに5000[球]の遊技球を発射し、当該「初当たり」により開始された特定遊技期間中の持球増減数が5500[球]であった場合には、合計で500[球](5500[球]−5000[球]=500[球])の遊技球が増加したことを把握することが可能となる。
なお、上記の各例では、特定遊技期間中に払い出された賞球数には、当該特定遊技期間中における各入賞口(第1始動口51、第2始動口52、大入賞口53、左上他入賞口55、左中他入賞口56、及び、左下他入賞口57のそれぞれ)への遊技球の入球に応じて払い出された賞球が含まれる。すなわち、特定遊技期間中に払い出された賞球数には、当該特定遊技期間中における大当たり遊技状態の生起中に払い出された賞球数と、当該特定遊技期間中における大当たり遊技状態の非生起中に払い出された賞球数と、が含まれる。さらに、後述する小当たり遊技状態が設定されている場合には、当該特定遊技期間中における小当たり遊技状態の生起中に払い出された賞球数も含まれる。
保留内連チャン演出の実行が決定されると、当選した大当たり遊技状態の種別に応じて、保留内連チャン演出の実行契機が抽選により決定され、決定された保留内連チャン演出の実行契機が設定される。
また、当選した大当たり遊技状態の開始時から設定された保留内連チャン演出の実行契機の発生時までの期間中において、アウト口58から排出された遊技球の数(合計)が、アウト数カウンタにより計数される。
そして、設定された保留内連チャン演出の実行契機の発生に応じて、保留内連チャン演出の演出態様が決定され、決定された演出態様に応じた保留内連チャン演出が実行(開始)される。
この際、保留内連チャン演出の演出態様は、アウト数カウンタの値に応じて、抽選により決定される。
具体的には、アウト球カウンタの値が所定判定値に達している場合には、第1種別に属する複数の演出態様(「キャラクターA」による演出が実行される演出態様)のうち一の演出態様が、保留内連チャン演出の演出態様として選択される。
一方、アウト球カウンタの値が所定判定値に達していない場合には、第2種別に属する複数の演出態様(「キャラクターB」による演出が実行される演出態様)のうち一の演出態様が、保留内連チャン演出の演出態様として選択される。
これによって、遊技者は、遊技領域30に対する遊技球の打ち出し方を変更することで、保留内連チャン演出の演出態様(演出態様の種別)を変化させることができる。
具体的には、大当たり遊技状態の生起中において、特別電動役物53aが閉鎖状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過しないように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された遊技球のアウト口58への入球を阻止することができ、第2種別に属する演出態様に係る保留内連チャン演出を実行させることができる。
一方、特別電動役物53aが閉鎖状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過するように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された遊技球をアウト口58に入球させることができ、第1種別に属する演出態様に係る保留内連チャン演出を実行させることができる。
当該具体例では、「大当たり4」(実質ラウンド回数=6[回])に当選した際に、保留内連チャン演出実行条件を満たし、かつ、保留内連チャン演出抽選に当選したものとする。
また、「大当たり4」に対応する保留内連チャン演出の実行契機として、5回目の入賞容易ラウンドの開始時と、エンディング期間の開始時と、が設定されており、当該保留内連チャン演出の実行契機として、5回目の入賞容易ラウンドの開始時が決定されたものとする。
当該具体例では、「大当たり4」に係る大当たり遊技状態の開始に応じて、アウト球カウンタによるアウト口58から排出された遊技球の数の計数が開始される。
そして、1回目から4回目の各回の入賞容易ラウンド後の大入賞口閉鎖時間中に、右側経路への遊技球の打ち出しが継続され、5回目の入賞容易ラウンドの開始時に、アウト球カウンタの値が所定判定値に達している場合には、5回目の入賞容易ラウンドの開始に応じて、第1種別に属する演出態様による保留内連チャン演出が開始される。
一方、1回目から4回目の各回の入賞容易ラウンド後の大入賞口閉鎖時間中に、右側経路への遊技球の打ち出しが停止され、5回目の入賞容易ラウンドの開始時に、アウト球カウンタの値が所定判定値に達していない場合には、5回目の入賞容易ラウンドの開始に応じて、第2種別に属する演出態様による保留内連チャン演出が開始される。
オーバー入賞演出の実行が決定されると、対象ラウンド遊技の前の回のラウンド遊技の終了時から対象ラウンド遊技の終了時までの期間(排出監視期間)中にアウト口58から排出された遊技球の数(合計)に基づいて、オーバー入賞演出の演出態様が決定され、決定された演出態様に応じたオーバー入賞演出が実行(開始)される。
具体的には、排出監視期間中にアウト口58から排出された遊技球の数が所定値(本実施形態では、1[球])に達している場合には、第1種別に属する複数の演出態様のうち一の演出態様が、オーバー入賞演出の演出態様として選択される。
一方、排出監視期間中にアウト口58から排出された遊技球の数が所定値に達していない場合には、第2種別に属する複数の演出態様のうち一の演出態様が、オーバー入賞演出の演出態様として選択される。
これによって、遊技者は、遊技領域30に対する遊技球の打ち出し方を変更することで、オーバー入賞演出の演出態様(演出態様の種別)を変化させることができる。
具体的には、大当たり遊技状態の生起中において、特別電動役物53aが閉鎖状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過しないように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された遊技球のアウト口58への入球を阻止することができ、第2種別に属する演出態様に係るオーバー入賞演出を実行させることができる。
一方、特別電動役物53aが閉鎖状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過するように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された遊技球をアウト口58に入球させることができ、第1種別に属する演出態様に係るオーバー入賞演出を実行させることができる。
したがって、大当たり遊技状態の生起中において、インターバル期間(各回のラウンド遊技の終了から次の回のラウンド遊技の開始までの期間)中に止め打ち(遊技領域30に対する遊技球の打ち出しを停止する遊技手法)を行い、かつ、ラウンド遊技(入賞容易ラウンド)中に捻り打ち(遊技領域30に対して連続して打ち出される2[球]の遊技球について、当該2[球]の遊技球の間隔が近い状態となるように、各遊技球を遊技領域30に対して打ち出す遊技手法)を行うことによって、当該捻り打ちによるオーバー入賞の発生に応じて実行されるオーバー入賞演出として、第2種別に属する演出態様に係るオーバー入賞演出を実行させることができる。
一方、大当たり遊技状態の生起中において、インターバル期間中に止め打ちを行わず、かつ、ラウンド遊技(入賞容易ラウンド)中に捻り打ちを行うことによって、当該捻り打ちによるオーバー入賞の発生に応じて実行されるオーバー入賞演出として、第1種別に属する演出態様に係るオーバー入賞演出を実行させることができる。
一方、1回目の入賞容易ラウンドの終了時から2回目の入賞容易ラウンドの終了時までの期間中に、止め打ちが行われず、アウト口58から排出された遊技球の数が、3[球]となり、2回目の入賞容易ラウンドにより、11[球]の遊技球が大入賞口53へ入球した場合には、11球目の遊技球の入球(オーバー入賞の発生)に応じて、第1種別に属する演出態様に係るオーバー入賞演出が実行される。
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、ラウンド遊技により大入賞口53へ入球した遊技球の数が規定数(所定上減数)を超えた場合に、オーバー入賞演出が実行される。特に、排出監視期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数に基づいて、オーバー入賞演出の演出態様が決定される。
これによって、排出監視期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数に応じて、オーバー入賞演出の演出態様を変化させることができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果として、「大当たり」及び「はずれ」が設定されている。
しかしながら、特別図柄抽選の抽選結果として、「大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」が設定されている構成としても構わない。
そして、「小当たり」に当選した場合には、小当たり遊技状態が生起される。小当たり遊技状態の生起中には、複数回の小当たり遊技が実行される。そして、各回の小当たり遊技では、特別電動役物53aが閉鎖状態から開放状態に変位される。
具体的には、各回の小当たり遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された所定開放時間が経過したこと、及び、当該小当たり遊技中における大入賞口53への遊技球の入球数が所定上限数(例えば、10[球])に達したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
そして、各回の小当たり遊技では、所定開放時間として、当該小当たり遊技中における大入賞口53への遊技球の入球が困難となる時間(例えば、0.1[s])に設定される。
また、「小当たり」に当選した場合には、遊技状態(特別図柄抽選に係る遊技状態(特図高確率状態又は特図低確率状態)、及び、時短制御の実行状態)が変更することがない。
これによって、特定遊技期間中に実行された特別図柄抽選により「小当たり」に当選した場合には、当該「小当たり」の当選によって当該特定遊技期間が終了することがなく、当該「小当たり」の終了後も当該特定遊技期間が継続する。
また、通常遊技状態の生起中に実行された特別図柄抽選により「小当たり」に当選した場合には、当該「小当たり」の当選によって特定遊技期間が開始されることがない。
しかしながら、特図高確率状態が、所定確変種別に係る大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、所定通常種別に係る大当たり遊技状態に当選した場合に終了される構成としても構わない(いわゆる「ループタイプ」)。
具体的には、大当たり遊技状態の種別として、「大当たりa」(所定確変種別)及び「大当たりb」(所定通常種別)を含む構成とする。そして、「大当たりa」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、特図高確率状態を生起させる。一方、「大当たりb」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後の遊技状態を、特図低確率状態とする。すなわち、特図高確率状態の生起中に実行された特別図柄抽選により「大当たりb」に当選した場合には、当該「大当たりb」の開始(特別図柄の停止表示の終了)に応じて、特図低確率状態を生起させる。
または、特図高確率状態が、所定の種別に係る大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、転落抽選当選した場合に終了される構成としても構わない(いわゆる「転落抽選タイプ」)。
具体的には、始動口51,52への遊技球の入賞に応じて取得される始動情報に、転落判定乱数を含める。また、特図高確率状態の生起中には、始動判定に、転落判定を含める。転落判定では、始動情報に含まれる転落判定乱数に基づいて特図高確率状態を終了するか否かを判定する。そして、転落判定により特図高確率状態を終了すると判定された場合には、当該判定に応じて、特定低確率状態を生起させる。
または、特図高確率状態が、所定の種別に係る大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、その後、所定回数の「大当たり」に当選した場合に終了される構成としても構わない(いわゆる「リミッタータイプ」)。
しかしながら、特図低確率状態の生起中(時短制御の実行状況を問わない)に実行された特別図柄抽選により特定種別の「大当たり」に当選した場合に、当該「大当たり」を「初当たり」とする構成としても構わない。この際、特定種別の「大当たり」を、当該大当たり遊技状態の終了後に特図高確率状態が生起される「大当たり」とする。そして、当該「初当たり」の開始に応じて、特定遊技期間を開始する。かかる構成とした場合には、特定遊技期間は、大当たり遊技状態、及び、特図高確率状態のうち一方が生起されている状態となる。
具体的には、特図低確率状態の生起中に実行された特別図柄抽選により、当該大当たり遊技状態の終了後に特図高確率状態が生起される「大当たり」の種別に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の開始に応じて、特定遊技期間が開始される。
一方、特図低確率状態の生起中に実行された特別図柄抽選により、当該大当たり遊技状態の終了後に特図低確率状態が生起される「大当たり」の種別に当選した場合には、特定遊技期間が開始されない。
図51は、第1変形例に係る遊技の進行例を示す図である。
具体的には、図51に示すように、特図低確率状態の生起中に実行された特別図柄抽選により、「大当たり2」に当選した場合には、特定遊技期間を開始しない。
一方、特図低確率状態の生起中(図51に示す例では、時短状態の生起中となっている)に実行された特別図柄抽選により、「大当たり1」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の開始に応じて、特定遊技期間を開始する。
しかしながら、特定遊技期間が、所定確変回数の消化(確変カウンタの値が「0」となったこと)に応じて終了される構成としても構わない。
または、特定遊技期間が、特定遊技期間中に実行された特別図柄抽選により、当該大当たり遊技状態の終了後に特図低確率状態が生起される「大当たり」の種別に当選した場合に、当該大当たり遊技状態の終了に応じて終了される構成としても構わない。かかる構成とした場合には、特定遊技期間は、大当たり遊技状態、及び、特図高確率状態のうち一方が生起されている状態となる。
図52は、第2変形例に係る遊技の進行例を示す図である。
具体的には、上記実施形態において、第2特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり2」を含める。
そして、図52に示すように、特定遊技期間中に実行された特別図柄抽選により「大当たり2」に当選した場合に、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、当該特定遊技期間を終了する。
または、特定遊技期間が、特定遊技期間中に実行された特別図柄抽選により、当該大当たり遊技状態の終了後に時短制御が開始されない「大当たり」の種別に当選した場合に、当該大当たり遊技状態の終了に応じて終了される構成としても構わない。
しかしながら、「初当たり」の開始(特定遊技期間の開始)に応じて、持球増減数の算出が開始され、「初当たり」(大当たり遊技状態)の終了に応じて、算出された持球増減数を示唆する持球増減数示唆演出が開始される構成としても構わない。
図53は、第3変形例に係る遊技の進行を示す図である。
具体的には、図53に示すように、通常遊技状態の生起中に実行された特別図柄抽選により「大当たり1」に当選した場合に、当該「大当たり1」の開始に応じて、特定遊技期間が開始されるとともに、持球増減数カウンタによる持球増減数の計数を開始する。
その後、「大当たり1」の終了に応じて、特図高確率状態が生起されるとともに、持球増減数示唆演出(持球増減数示唆情報xの表示)が開始される。
かかる構成とすることによって、例えば、「大当たり1」の生起中において、750[球]の賞球数が払い出され、60[球]の遊技球が遊技領域30(排出路)から排出された場合には、「大当たり1」の終了時における持球増減数カウンタの値は、「690」(750[球]−60[球]=690[球])となる。
したがって、持球増減数示唆演出の開始時には、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数として、「690」が表示される。
しかしながら、持球増減数示唆演出の実行中において、持球増減数カウンタの値が所定数増減する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新される構成としても構わない。
例えば、持球増減数カウンタの値が「100」増加する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、持球増減数カウンタの値と一致するように更新する。また、持球増減数カウンタの値が「100」減少する毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、持球増減数カウンタの値と一致するように更新する。
これによって、持球増減数カウンタの値が所定増減数(「100」)の倍数となる毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値と一致するように更新される。
かかる構成とすることによって、持球増減数示唆情報xの内容の更新タイミングを不規則とすることができ、演出の興趣を向上することが可能となる。
または、持球増減数示唆演出の実行中において、持球増減数カウンタの値が更新される毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値と一致するように更新される構成としても構わない。
かかる構成とすることによって、常に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、持球増減数カウンタの値に一致させることができる。
または、持球増減数示唆演出の実行中において、所定数の遊技球がアウト口58から排出される毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新される構成としても構わない。
例えば、持球増減数の実行中において、10[球]の遊技球がアウト口58から排出される毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数を、持球増減数カウンタの値と一致するように更新する。
かかる構成とすることによって、持球増減数示唆情報xの内容の更新タイミングを不規則とすることができ、演出の興趣を向上することが可能となる。
しかしながら、持球増減数示唆演出の実行中において、大当たり遊技状態が生起されていない期間中には、所定時間(本実施形態では、300[s])毎に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新され、大当たり遊技状態が生起されている期間中には、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時に、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の終了時に、又は、エンディング期間の開始時に、持球増減数示唆情報xに表示される持球増減示唆数が、持球増減数カウンタの値に応じて更新される構成としても構わない。
しかしながら、特定遊技期間中において、大当たり遊技状態の生起中には、持球増減数示唆演出(持球増減数示唆情報xの表示)を実行せず、大当たり遊技状態の非生起中には、持球増減数示唆演出(持球増減数示唆情報xの表示)を実行する構成としても構わない。なお、かかる構成とした場合であっても、特定遊技期間中には、持球増減数示唆演出の実行状況に関わらず、持球増減数カウンタによる持球増減数の計数を継続する。
かかる構成によって、特定遊技期間中において、大当たり遊技状態の開始に応じて、持球増減数示唆情報xの表示が終了される。そして、大当たり遊技状態の生起中には、持球増減数示唆情報xが表示されずに、予告賞球数p及び獲得賞球数qが表示される。さらに、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、持球増減数示唆情報xの表示が再び開始される。この際、持球増減数示唆情報xが示す持球増減示唆数は、持球増減数カウンタの値と一致する。
これによって、遊技者において、持球増減数示唆情報xを「ラウンド数表示」又は「ラウンド表示」と誤認することを防止することが可能となる。
すなわち、上記のように、大当たり遊技状態の生起中には、予告賞球数pが、「ラウンド数表示」(当該大当たり遊技状態の生起中に実行される入賞容易ラウンドの総数を示す表示)として機能し、獲得賞球数qが、「ラウンド表示」(現在の入賞容易ラウンドが当該大当たり遊技状態の生起中における何回目の入賞容易ラウンドであるか、又は、当該大当たり遊技状態の生起中において既に消化(実行)された入賞容易ラウンドの回数を示す表示)として機能する。
そこで、大当たり遊技状態の生起中には、持球増減数示唆情報xの表示を実行しないことによって、上記の誤認を防止することが可能となる。
具体的には、出球予告演出及び賞球数報知演出の実行中において、当選した大当たり遊技状態の種別(実質ラウンド回数)を示唆する情報として、期待賞球数を示唆する予告賞球数pが表示される。
しかしながら、出球予告演出及び賞球数報知演出の実行中において、実質ラウンド回数を示唆することによって、当選した大当たり遊技状態の種別(実質ラウンド回数)を示唆する構成としても構わない。
具体的には、出球予告演出及び賞球数報知演出の実行中において、当選した大当たり遊技状態の種別に係る実質ラウンド回数を示唆する情報として、第1示唆アイコン(画像)を表示する。この際、表示される第1示唆アイコンの数によって、当選した大当たり遊技状態の種別に係る実質ラウンド回数を示唆する(表示される第1示唆アイコンの数が「ラウンド数表示」として機能する)。
また、出球予告演出及び賞球数報知演出の実行中において、第1示唆アイコンの表示と、予告賞球数pの表示と、の両方を実行する構成としても構わない。
さらに、上記実施形態では、賞球数報知演出の実行中において、遊技者が獲得した賞球数(消化された入賞容易ラウンドの回数)を示唆する情報として、獲得賞球数qが表示される。
しかしながら、賞球数報知演出の実行中において、消化された入賞容易ラウンドの回数を示唆する情報として、第2示唆アイコン(画像)を表示する構成としても構わない。具体的には、表示される第2示唆アイコンの数によって、消化された入賞容易ラウンドの回数を示唆する(表示される第2示唆アイコンの数が「ラウンド表示」として機能する)構成としても構わない。
具体的には、パチンコ機1において、更に、センター役物を備える構成とする。センター役物は、入球口と、入球口を開閉する開閉手段と、入球口から入球した遊技球が流下する内側遊技領域と、内側遊技領域を流下する遊技球による通過が可能な特定領域と、を備える。
また、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」のみを設定する(「特図高確率状態」を設定しない)。
また、特別図柄抽選の抽選結果として、「大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」を設定する。
また、大当たり遊技状態の終了に応じて、所定時短回数に係る時短制御を開始する。
そして、特別図柄抽選により「小当たり」に当選した場合には、小当たり遊技状態が生起される。小当たり遊技状態の生起中には、1回又は複数回の小当たり遊技が実行される。各回の小当たり遊技では、センター役物の開閉手段が閉鎖状態から開放状態に変位される。さらに、小当たり遊技状態の生起中に、センター役物の内側遊技領域に入球した遊技球による特定領域の通過が検出された場合に、当該小当たり遊技状態の終了後に、大当たり遊技状態を生起させる。
かかる構成とした場合であっても、特定遊技期間は、遊技者に有利となる遊技状態が生起されている期間となる。
すなわち、特定遊技期間は、小当たり遊技状態、及び、時短制御が実行されている状態のうち、少なくとも一の遊技状態が生起されている期間となる。
具体的には、特定遊技期間は、時短制御の停止中に実行された特別図柄抽選により「小当たり」に当選した場合には、当該小当たり遊技状態の開始に応じて開始され、その後、時短回数の消化により時短制御が停止されたことに応じて終了される。
しかしながら、各回の上乗せ演出の実行契機として、第1実行契機のみが設定されている(第2実行契機が設定されていない)構成としても構わない。
かかる構成とした場合には、各回の上乗せ演出の実行契機(第1実行契機)の到来(発生)に応じて、当該上乗せ演出の態様(内容)を選択する。この際、当該上乗せ演出の態様として、複数種類の態様のうちから、現在の演出カウンタの値(当該大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球数)に応じた態様を選択する。そして、選択した態様に応じた上乗せ演出を実行する。
これによって、大当たり遊技状態の生起中におけるアウト口58への遊技球の入球状況(入球数)に応じて、上乗せ演出の態様を変化させることが可能となる。
しかしながら、保留内連チャン演出の実行が決定された場合に、1回目の入賞容易ラウンドの開始時(または、終了時)から、保留内連チャン演出の実行契機の発生時までの期間中において、アウト口58から排出された遊技球の数が、アウト数カウンタにより計数される構成としても構わない。
しかしながら、保留内連チャン演出の実行契機として、複数の実行契機が設定され、設定された複数の実行契機のうち一の実行契機の発生に応じて、当該保留内連チャン演出が実行される構成としても構わない。
具体的には、各保留内連チャン演出の実行契機として、第1実行契機と、第2実行契機と、を設定する。そして、第1実行契機及び第2実行契機のうち一の実行契機の発生に応じて、当該保留内連チャン演出を実行する。
特に、「第1実行契機(第1実行条件)」として、大当たり遊技状態の進行状況に応じて到来(発生)する契機(成立する条件)を規定する。
一方、「第2実行契機(第2実行条件)」として、大当たり遊技状態の生起中に設定される所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球(所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数)に応じて到来(発生)する契機(成立する条件)を規定する。
すなわち、特図当落判定に当選したことを含む所定条件が成立した場合に、始動情報記憶領域(保留情報記憶領域)に記憶されている始動情報(保留情報)に基づく事前判定処理の結果を示唆する保留内連チャン演出の実行が決定される。
そして、複数の実行契機(第1実行契機及び第2実行契機)のうち一の実行契機(先に発生した実行契機)の発生に応じて、保留内連チャン演出が実行(開始)される。
特に、複数の実行契機に、アウト口58への遊技球の入球を契機として成立する実行契機が含まれる。
これによって、アウト口58への遊技球の入球を契機として、保留内連チャン演出が実行(開始)される。
したがって、アウト口58への遊技球の入球状況に応じて、保留内連チャン演出が実行(開始)されるタイミングを変化させることができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
しかしながら、保留内連チャン演出の実行契機として、複数の実行契機が設定され、所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数に応じて、設定された複数の実行契機のうち一の実行契機が選択され、選択された実行契機の発生に応じて、当該保留内連チャン演出が実行される構成としても構わない。
具体的には、各保留内連チャン演出の実行契機として、第1実行契機と、第2実行契機と、を設定する。第1実行契機及び第2実行契機は、共に、大当たり遊技状態の進行状況に応じて到来(発生)する契機(成立する条件)とする。例えば、第1実行契機として、最終回の入賞容易ラウンドの開始時を規定し、第2実行契機として、エンディング期間の開始時を規定する。
また、大当たり遊技状態の生起中において所定期間を設定する。この際、所定期間は、第1実行契機及び第2実行契機のうち先に発生する実行契機の発生前に設定する。例えば、所定期間として、1回目の入賞容易ラウンドの開始後から最終回の入賞容易ラウンドの開始前までの期間を設定する。
そして、所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数が所定判定値に達している場合には、第1実行契機を選択し、第1実行契機の発生に応じて、保留内連チャン演出を実行する。
一方、所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数が所定判定値に達していない場合には、第2実行契機を選択し、第2実行契機の発生に応じて、保留内連チャン演出を実行する。
しかしながら、所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数が所定判定値に達していない場合には、設定された実行契機が発生しても保留内連チャン演出を実行しない構成としても構わない。
具体的には、保留内連チャン演出の実行契機として、複数の実行契機のうち一の実行契機が設定される。
また、大当たり遊技状態の生起中において所定期間を設定する。この際、所定期間は、設定された実行契機の発生前に設定する。
そして、所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数が所定判定値に達している場合には、設定された実行契機の発生に応じて、保留内連チャン演出を実行する。
一方、所定期間中におけるアウト口58への遊技球の入球数が所定判定値に達していない場合には、設定された実行契機が発生しても保留内連チャン演出を実行しない(この場合には、保留内連チャン演出が実行されない)。
かかる構成とした場合には、演出制御回路300は、電源復帰時に、保存されているバックアップ情報に基づいて、各フラグ領域の値、各カウンタの値を復帰する。
これによって、バックアップ情報に基づいて、特定遊技期間中フラグ領域に「1」が設定される場合には、電源復帰に応じて、持球増減数カウンタ(電源遮断時の値に復帰した持球増減数カウンタ)による持球増減数の計数が継続される。
この場合には、電源復帰に応じて、持球増減示唆数として持球増減数カウンタの値を表示する持球増減数示唆情報xの表示が開始される。
ここで、電源復帰に応じて持球増減数カウンタによる持球増減数の計数を開始せずに、電源復帰時から所定時間が経過したことに応じて、又は、電源復帰後に主制御回路200から遊技状態(特に、特定遊技期間中であること)を特定することが可能な制御コマンド(遊技状態指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド等)を受信したことに応じて、持球増減数カウンタによる持球増減数の計数を開始する構成としても構わない。
また、電源復帰に応じて持球増減数示唆情報xの表示を開始せずに、電源復帰時から所定時間が経過したことに応じて、又は、電源復帰後に主制御回路200から遊技状態(特に、特定遊技期間中であること)を特定することが可能な制御コマンド(遊技状態指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド等)を受信したことに応じて、持球増減数示唆情報xの表示を開始する構成としても構わない。
また、バックアップ情報に基づいて、保留内連チャン演出フラグ領域に「1」が設定される場合には、電源復帰に応じて、アウト数カウンタ(電源遮断時の値に復帰したアウト数カウンタ)によるアウト口58から排出された遊技球の計数が継続される。
かかる構成とした場合には、演出制御回路300は、電源復帰時に、各フラグ領域の値、各カウンタの値として、所定の初期値を設定する。
そして、電源復帰後に主制御回路200から遊技状態(特に、特定遊技期間中であること)を特定することが可能な制御コマンド(遊技状態指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド等)を受信したことに応じて、当該制御コマンドに基づいて、特定遊技期間中であるか否かを判定し、特定遊技期間中であると判定した場合には、特定遊技期間中フラグ領域に「1」を設定して、持球増減数カウンタによる持球増減数の計数及び持球増減数示唆情報xの表示を開始する。
しかしながら、排出監視期間は、適宜、設定することが可能である。
例えば、各回のラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の開始時から、当該ラウンド遊技の終了時までの期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数に基づいて、当該ラウンド遊技によりオーバー入賞が発生した場合に実行されるオーバー入賞演出の演出態様が選択される構成としても構わない。すなわち、各回のラウンド遊技の開始時から、当該ラウンド遊技の終了時までの期間を、排出監視期間として設定しても構わない。
しかしながら、大当たり遊技状態の開始時(または、1回目のラウンド遊技(特に、入賞容易ラウンド)の開始時)から、エンディング期間の開始時までの期間中に発生したオーバー入賞の回数を計数し、当該計数の結果に応じたオーバー入賞演出を、エンディング期間中に実行する構成としても構わない。
かかる構成とした場合には、大当たり遊技状態の開始時(または、1回目のラウンド遊技(特に、入賞容易ラウンド)の開始時)から、エンディング期間の開始時までの期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数を計数し、当該計数の結果に基づいて、オーバー入賞演出の演出態様を選択する。
しかしながら、各回のラウンド遊技により大入賞口53へ入球した遊技球の数が、当該ラウンド遊技の終了条件に係る所定上限数を超えているか否かに関わらず、各回のラウンド遊技の終了後のインターバル期間(当該ラウンド遊技の終了から次の回のラウンド遊技の開始までの期間)中に発生した大入賞口53への遊技球の入球(入賞)を、全て、当該ラウンド遊技によるオーバー入賞としても構わない。そして、各回のオーバー入賞の発生に応じて、オーバー入賞演出を実行する。
かかる構成とすることにより、インターバル期間中に大入賞口53への遊技球の入球が検出される毎に、オーバー入賞演出が実行される。
しかしながら、オーバー入賞演出として、音発生装置22による所定の効果音の出力、ランプ20,21の発光(所定態様による発光)、及び、画像表示装置31,32による所定の演出画像の表示のうち、少なくとも一のものを含む演出が実行される構成としても構わない。
または、各回のラウンド遊技により複数回のオーバー入賞が発生した場合に、連続して発生した2回のオーバー入賞に応じて実行されるオーバー入賞演出(連続して実行される2回のオーバー入賞演出)について、互いに異なる演出態様(または、演出態様の種別)を選択する構成としても構わない。
しかしながら、演出態様決定処理(ステップS41−10)において、各回のラウンド遊技の終了時から、当該ラウンド遊技の次の回のラウンド遊技の終了時までの期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数(判定期間中排出球数)と、当該次の回のラウンド遊技のラウンド回数(当該次の回のラウンド遊技が、当該大当たり遊技状態の生起中における何回目の入賞容易ラウンドであるか)と、に基づいて、当該次の回のラウンド遊技によりオーバー入賞が発生した場合に実行されるオーバー入賞演出の演出態様が選択される構成としても構わない。
具体的には、オーバー入賞の演出態様の種別として、判定期間中排出球数と、ラウンド回数(オーバー入賞を発生させた入賞容易ラウンドに係るラウンド回数)と、の組み合わせのそれぞれに対応する種別を設定する。
そして、各ラウンド回数に対応する種別に属する各演出態様として、当該ラウンド回数に対応する内容の演出を設定する。
例えば、1回目の入賞容易ラウンドに対応する種別に属する各演出態様として、「キャラクターA」に係る演出画像の表示を含む演出を設定する。また、2回目の入賞容易ラウンドに対応する種別に属する各演出態様として、「キャラクターB」に係る演出画像の表示を含む演出を設定する。さらに、3回目の入賞容易ラウンドに対応する種別に属する各演出態様として、「キャラクターC」に係る演出画像の表示を含む演出を設定する。
または、1回目の入賞容易ラウンドに対応する種別に属する各演出態様として、音発生装置22による効果音の出力を含む演出を設定する。また、2回目の入賞容易ラウンドに対応する種別に属する各演出態様として、ランプ20,21の発光を含む演出を設定する。さらに、3回目の入賞容易ラウンドに対応する種別に属する各演出態様として、画像表示装置31,32による演出画像の表示を含む演出を設定する。
これによって、遊技者は、オーバー入賞演出に基づいて、現在のラウンド回数を把握することが可能となる。
具体的には、各回のインターバル期間中における所定時に、判定期間中排出球が「0」であり(排出監視期間中にアウト口58へ遊技球が入球していない)、かつ、ラウンド入球数カウンタの値が所定上限数を超えていない(終了したラウンド遊技によるオーバー入賞が発生していない)場合に、所定の演出を実行する。
または、各回のインターバル期間中における所定時に、判定期間中排出球が所定数以下であり(排出監視期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数が所定数以下であり)、かつ、ラウンド入球数カウンタの値が所定上限数を超えていない(終了したラウンド遊技によるオーバー入賞が発生していない)場合に、所定の演出を実行する。
これによって、遊技者は、当該演出に基づいて、排出監視期間中においてアウト口58への遊技球の入球がなかったこと(または、排出監視期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数が所定数以下であること)を把握することが可能となる。
これによって、遊技者は、当該演出に基づいて、当該大当たり遊技状態の生起中におけるオーバー入賞が発生したラウンド遊技の回数を把握することが可能となる。
しかしながら、当該所定値として、2[球]以上の値が設定されていても構わない。すなわち、判定期間中排出球数が所定値(例えば、2[球])に達している(排出監視期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数が所定数(2[球])を超えている)と判定した場合には、第1オーバー入賞演出抽選テーブルを選択し、判定期間中排出球数が所定値に達していない(排出監視期間中にアウト口58へ入球した遊技球の数が所定数(2[球])以下である)と判定した場合には、第2オーバー入賞演出抽選テーブルを選択する構成としても構わない。
30 遊技領域
51 第1始動口
52 第2始動口
53 大入賞口
55 左上他入賞口
56 左中他入賞口
57 左下他入賞口
58 アウト口
101 特図1始動球検知センサ
102 特図2始動球検知センサ
103 大入賞球検知センサ
106 左上他入賞球検知センサ
107 左中他入賞球検知センサ
108 左下他入賞球検知センサ
109a 第1アウト球検知センサ
109b 第2アウト球検知センサ
200 主制御回路
300 演出制御回路
Claims (3)
- 遊技領域を流下する遊技球の入球が可能な入球口と、
前記遊技領域を流下する遊技球の入球が可能な排出口と、
前記入球口への遊技球の入球が困難となる第1状態と、前記入球口への遊技球の入球が容易となる第2状態と、に変位することが可能な変位手段と、
所定条件の成立に応じて、当落判定を実行する当落判定手段と、
前記当落判定により当選と判定された場合に、前記変位手段が前記第1状態から前記第2状態に変位される特定遊技を含む特定遊技状態を生起させる特定遊技状態制御手段と、
前記特定遊技により前記入球口へ入球した遊技球の数が規定数を超えた場合に、特定演出を実行する演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、所定期間中に前記排出口へ入球した遊技球の数に基づいて、前記特定演出の態様を決定することを特徴とする遊技機。 - 前記特定遊技状態制御手段は、前記特定遊技の実行中に前記入球口へ入球した遊技球の数が前記規定数に達した場合に、当該特定遊技を終了することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記所定期間は、前記特定遊技状態の生起中に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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