JP6868473B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、所定条件が成立した場合に、複数回の単位変動演出を含む擬似連続変動演出が実行される遊技機に関する。
従来、所定条件が成立した場合に、複数回の単位変動演出を含む擬似連続変動演出が実行される遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、所定条件が成立した場合に、擬似連続変動演出が実行される。擬似連続変動演出では、複数回の単位演出(単位変動演出)が実行される。そして、擬似連続変動演出では、単位演出が実行される回数が多いほど、特図判定の結果が大当たりである期待度が高いことが示唆される。
特に、擬似連続変動演出では、単位演出[i]に続いて単位演出[i+1]が実行される場合に、単位演出[i]の最終部分において、継続演出が実行される。そして、継続演出によって、次回の単位演出[i+1]が実行されることが告知される。
特開2016−178962号公報
しかしながら、従来の遊技機では、遊技の興趣が低下する恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、単位演出[i]に続いて単位演出[i+1]が実行される場合に、次回の単位演出[i+1]が実行されることのみが告知される。したがって、擬似連続変動演出の内容が単調となり、遊技の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、遊技の興趣を向上することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、遊技判定を実行する遊技判定手段と、事前遊技判定を実行する事前遊技判定手段と、前記遊技判定の結果に基づいて、複数回の擬似変動演出を含む擬似連続変動演出を実行することが可能な演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、次回の前記擬似変動演出の実行を示唆するときに、保留図柄の態様により前記事前遊技判定の結果を示唆する示唆演出について、前記保留図柄の態様を変化させることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、遊技判定の結果に基づいて、複数回の擬似変動演出を含む擬似連続変動演出が実行される。そして、擬似連続変動演出の実行中において、次回の擬似変動演出の実行を示唆するときに、保留図柄の態様により事前遊技判定の結果を示唆する示唆演出について、保留図柄の態様が変化する。
これによって、新たな擬似変動演出が実行される場合に、新たな擬似変動演出の実行が示唆されることに加えて、示唆演出による示唆内容が変化する。
したがって、擬似連続変動演出の実行中における演出内容を多様化することができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
ここで、遊技判定としては、後述する始動判定が該当する。事前遊技判定としては、後述する事前判定が該当する。遊技判定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS9−8又はステップS11−4〜S11−7)が該当する。擬似変動演出としては、後述する擬似変動演出が該当する。擬似連続変動演出としては、後述する擬似連続変動演出(「擬似連3変動演出」)が該当する。演出制御手段としては、後述する演出制御回路300が該当する。示唆演出としては、後述する示唆演出(保留予告演出)が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、遊技判定を実行する遊技判定手段と、事前遊技判定を実行する事前遊技判定手段と、前記遊技判定の結果に基づいて、複数回の擬似変動演出を含む擬似連続変動演出を実行することが可能な演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、次回の前記擬似変動演出の実行を示唆するときに、背景画像の態様により前記事前遊技判定の結果を示唆する示唆演出について、前記背景画像の態様を変化させることを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、擬似連続変動演出の実行中において、次回の擬似変動演出の実行を示唆するときに、背景画像の態様により事前遊技判定の結果を示唆する示唆演出の態様が、一の態様から他の態様に変化する。
これによって、新たな擬似変動演出が実行される場合に、新たな擬似変動演出の実行が示唆されることに加えて、示唆演出による示唆内容が変化する。
したがって、擬似連続変動演出の実行中における演出内容を多様化することができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
ここで、遊技判定としては、後述する始動判定が該当する。事前遊技判定としては、後述する事前判定が該当する。遊技判定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS9−8又はステップS11−4〜S11−7)が該当する。擬似変動演出としては、後述する擬似変動演出が該当する。擬似連続変動演出としては、後述する擬似連続変動演出(「擬似連3変動演出」)が該当する。演出制御手段としては、後述する演出制御回路300が該当する。示唆演出としては、後述する示唆演出(テージチェンジ予告演出)が該当する。
本発明によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 大当たり遊技状態の種別を示す図である。 CPU初期化処理を示すフローチャートである。 メインループ処理を示すフローチャートである。 電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 スイッチ管理処理を示すフローチャートである。 普図始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。 特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理を示すフローチャートである。 特図変動待ち処理を示すフローチャートである。 特図変動中処理を示すフローチャートである。 特図停止中処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。 大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 普通遊技管理処理を示すフローチャートである。 普図変動待ち処理を示すフローチャートである。 普図変動中処理を示すフローチャートである。 普図停止中処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。 普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。 先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。 変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。 停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。 通常擬似連継続演出の内容を示すタイミングチャートである。 特殊擬似連継続演出Aの内容を示すタイミングチャートである。 特殊擬似連継続演出Bの内容を示すタイミングチャートである。 特殊擬似連終了演出の内容を示すタイミングチャートである。 リーチ変動演出の一例を示す図である。 継続演出の一例を示す図である。 発生演出の一例を示す図である。 ボタン演出の開始時のボタン演出画像の一例を示す図である。 ボタン演出の実行中のボタン演出画像の一例を示す図である。 成功演出の前半部分の一例を示す図である。 成功演出の後半部分の一例を示す図である。 失敗演出の一例を示す図である。 昇格演出の一例を示す図である。 演出ステージ示唆図柄の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、矩形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤ユニット10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。
装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数の枠ランプ20(図3参照)が配設されている。各枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。発射ハンドル6の内部には、発射ハンドル6が回転操作された角度を検出する発射ボリューム(図示せず)が配設されている。発射ボリュームは、検出した角度に応じた検出信号を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
(遊技盤ユニット10の構成)
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板に取り付けられた遊技盤11と、セット板に取り付けられた各種演出装置(メイン画像表示装置31、サブ画像表示装置32等)と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、セット板の正面側に取り付けられている。遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ21(図3参照)が配設されている。各盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
メイン画像表示装置31は、セット板の背面側に取り付けられている。メイン画像表示装置31は、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。メイン画像表示装置31は、演出画像を表示することが可能な表示画面31aを有している。
表示画面31aには、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3(図示せず)と、1つの第2演出図柄表示領域(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示が実行される。一方、第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示が実行される。
本実施形態では、第1演出図柄z1の種別として、通常演出図柄と、擬似連継続図柄と、が規定されている。
「通常演出図柄」は、特別図柄抽選(始動判定)の結果を示唆(報知)する。通常演出図柄は、特別図柄抽選(始動判定)の結果を示唆する識別情報(数字、文字、記号、キャラクター等)を含んで構成されている。本実施形態では、通常演出図柄として、互いに異なる識別情報(本実施形態では、数字)を含んで構成されている複数種類の通常演出図柄が規定されている。
「擬似連継続図柄」は、次回の擬似変動演出(再変動演出)の開始(実行)を示唆する。擬似連継続図柄は、識別情報を含まずに構成されている。擬似連継続図柄の詳細については、後述する。
第2演出図柄z2は、特別図柄抽選(始動判定)の結果を示唆(報知)する。第2演出図柄z2は、特別図柄抽選(始動判定)の結果を示唆する識別情報(形状、色等)を含んで構成されている。本実施形態では、第2演出図柄z2として、互いに異なる識別情報(本実施形態では、色)を含んで構成されている複数種類の第2演出図柄z2が規定されている。
各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示と、第1演出図柄z1の停止表示と、が実行される。第1演出図柄z1の変動表示とは、第1演出図柄z1が所定態様で移動(スクロール)される表示をいう。第1演出図柄z1の停止表示とは、抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1(通常演出図柄)が停止される表示をいう。
第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示と、第2演出図柄z2の停止表示と、が実行される。本実施形態では、第2演出図柄表示領域a4は、複数の色のうち一の色を表示することが可能なカラーバーにより構成されている。そして、第2演出図柄z2の変動表示とは、第2演出図柄表示領域a4が表す色(第2演出図柄z2の種類)が、順次、変更される表示をいう。第2演出図柄z2の停止表示とは、第2演出図柄表示領域が一の色(一の種類の第2演出図柄z2)を表す表示をいう。
以下の説明では、「演出図柄の変動表示」とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が所定態様で移動され、かつ、第2演出図柄表示領域a4が表す第2演出図柄z2の種類が、順次、変更される表示をいう。
一方、「演出図柄の停止表示」とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止され、かつ、第2演出図柄表示領域a4が一の種類の第2演出図柄z2を表す表示をいう。
そして、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された第1演出図柄z1の種類と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2の種類と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が示唆(報知)される。
また、表示画面31aには、保留図柄表示領域b1〜b3(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示又は停止表示)を実行中の始動情報に対応する保留図柄h(図42参照)が表示される。
保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている特図1始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
保留図柄表示領域b3には、報知表示が保留されている特図2始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
サブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の正面側の位置に配設されている。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
サブ画像表示装置32は、図示しない駆動機構により、上下方向に沿って変位(移動)させることが可能となっている。具体的には、サブ画像表示装置32は、原点位置(図2参照)と、原点位置より下方の演出位置(図示せず)と、を含む所定範囲内において、変位させることが可能となっている。
そして、原点位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの上方に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、演出位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの正面側に配置され、表示画面31aの一部を被覆する。
遊技領域30における表示画面31aの下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の左方には、左上他入賞口55と、左中他入賞口56と、左下他入賞口57と、が設けられている。各他入賞口55〜57は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口55〜57は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
左上他入賞口55内には、左上他入賞球検知センサ106(図3参照)が配設されている。左上他入賞球検知センサ106は、左上他入賞口55に入球した遊技球(左上他入賞口55への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左中他入賞口56内には、左中他入賞球検知センサ107(図3参照)が配設されている。左中他入賞球検知センサ107は、左中他入賞口56に入球した遊技球(左中他入賞口56への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左下他入賞口57内には、左下他入賞球検知センサ108(図3参照)が配設されている。左下他入賞球検知センサ108は、左下他入賞口57に入球した遊技球(左下他入賞口57への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における表示画面31aの右方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41は、右側経路を流下する遊技球の通過が可能(左側経路を流下する遊技球の通過が不可能)となっている。
始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における始動ゲート41の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、大入賞口53への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な特別電動役物(特別電役)53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53に入球した遊技球(大入賞口53への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における大入賞口53の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、第2始動口52への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な普通電動役物(普通電役)52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。
普通電動役物52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52に入球した遊技球(第2始動口52への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、右他入賞口54が設けられている。右他入賞口54は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。右他入賞口54は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
右他入賞口54内には、右他入賞球検知センサ105(図3参照)が配設されている。右他入賞球検知センサ105は、右他入賞口54に入球した遊技球(右他入賞口54への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、右他入賞球検知センサ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における最下方の位置には、いずれの入賞口51〜57にも入球(入賞)しなかった遊技球を排出するためのアウト口58が設けられている。
ここで、遊技盤11の背面側には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が設けられている。そして、遊技盤11では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51〜57に入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出される。
具体的には、各入賞口51〜57に入球した遊技球は、当該入賞口内に配設された検知センサ101〜103,105〜108により検出された後に、排出路に誘導される。また、アウト口58から排出された遊技球は、排出路に誘導される。
排出路には、アウト球検知センサ109(図3参照)が配設されている。アウト球検知センサ109は、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球は、アウト球検知センサ109によって検出される。
ここで、本実施形態では、アウト球検知センサ109が、アウト口58から排出された遊技球のみを検出する構成としても構わない。
さらに、遊技領域30には、各入賞口51〜57や始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
遊技盤11における第2始動口52の下方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、特図1保留数表示器、特図2保留数表示器、普図保留数表示器、ラウンド数表示器、右打ち表示器等が含まれる。
特図1保留数表示器には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図1保留数)が表示される。特図2保留数表示器には、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図2保留数)が表示される。普図保留数表示器には、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(普図保留数)が表示される。ラウンド数表示器には、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)が表示される。右打ち表示器には、右側経路への遊技球の打ち出しの指示が表示される。
また、遊技盤11における状態表示装置63の下方には、普図表示装置60と、特図1表示装置61と、特図2表示装置62と、が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を実行することが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。
特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を実行することが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合、又は、特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
また、パチンコ機1には、各種の異常状態を検出する各種異常検知センサ110(図3参照)が配設されている。各種異常検知センサ110には、電波を検出する電波検知センサ、磁気を検出する磁気検知センサ、振動を検出する振動検知センサ、内枠3の開放を検出する内枠開放センサ、扉ユニット4の開放を検出するガラス枠開放センサ等が含まれている。そして、各種異常検知センサ110は、各種の異常状態の検出に応じて、当該異常状態に対応する検出信号を主制御回路200に対して出力する。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、出力ポート250と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、複数の入力ポート(本実施形態では、入力ポート0、入力ポート1、入力ポート2及び入力ポート3)から構成されている。
入力ポート0には、各種異常検知センサ110からの検出信号、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号等が入力される。
入力ポート1には、大入賞球検知センサ103からの検出信号、右他入賞球検知センサ105からの検出信号、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号、アウト球検知センサ109からの検出信号等が入力される。
入力ポート2には、特図1始動球検知センサ101からの検出信号、特図2始動球検知センサ102からの検出信号、普図始動球検知センサ104からの検出信号、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号等が入力される。
入力ポート3には、払出制御回路400からの制御コマンドが入力される。
各入力ポート(入力ポート0〜入力ポート2)には、各信号(各検知センサ)に対応する受信記憶領域が設けられている。各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。具体的には、各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
出力ポート250は、複数の出力ポート(本実施形態では、出力ポート0、出力ポート1及び出力ポート2)から構成されている。
出力ポート0は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力する。
出力ポート1は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。
出力ポート2は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。また、出力ポート2は、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ450に対して外部情報(賞球の払い出しに関する情報、エラー(異常状態)の発生に関する情報等)を出力する。
出力ポート1は、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2−4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための抽選テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンド等が格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートと、を備えている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、各ランプ20,21の点灯、音発生装置22による音の出力、各種可動体を駆動するモータ(図示せず)の駆動等を制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。
演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ、モータ制御データ等を生成する。そして、生成した各制御データに基づく制御信号を、各画像表示装置31,32、音発生装置22、各ランプ20,21、各モータ等に対して出力する。
払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に基づいて、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して、払出制御回路400に対して送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して、度数表示装置7cに対して送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
図4は、大当たり遊技状態の種別(当選種別)を示す図である。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、普通電動役物52aが閉鎖状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種別として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選(普通図柄抽選に当選)した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される。本実施形態では、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上されるとともに、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普図当たり遊技状態において、普通電動役物52aの開放回数が増加されるとともに、普通電動役物52aの開放時間が延長される。
「普図当たり」に当選した場合には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]又は3[回]に設定され、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、時短制御の実行中には、普通電動役物52aの開放回数が、3[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、2.0[s]に設定される。一方、時短制御の停止中には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]に設定される。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別電動役物53aが閉鎖状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
図4に示すように、本実施形態では、第1特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」〜「大当たり5」が設定され、第2特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり6」〜「大当たり10」が設定されている。
「大当たり1」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「チャンス図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1(通常演出図柄)が、「6、6、6」等、所定の組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「ボーナス図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「1、1、1」等、所定の組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり4」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり5」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり5図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり6」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり6図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「潜伏図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「潜伏図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「1、2、3」等、所定の組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり7」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり7図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「潜伏図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり8」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり8図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「確変図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり9」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり9図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり10」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり10図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変図柄」で停止表示させるように制御する。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された第1演出図柄z1が、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり1」〜「大当たり10」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、所定回数のラウンド遊技が実行される。
本実施形態では、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり5」、「大当たり6」又は「大当たり7」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が4[回]に設定される。一方、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が12[回]に設定される。一方、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が8[回]に設定される。一方、「大当たり8」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定される。一方、「大当たり9」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が10[回]に設定される。一方、「大当たり10」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が5[回]に設定される。
「大当たり1」〜「大当たり10」に当選した場合には、各回のラウンド遊技における特別電動役物53aの最長開放時間が、所定時間(本実施形態では、29.0[s])に設定される。そして、各回のラウンド遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技における大入賞口53への遊技球の入球数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方の成立に応じて終了される。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」と、「特図高確率状態」と、が設定されている。
「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/320)に設定される。
「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/32)に設定される。
なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり10」)に当選する確率をいう。
「大当たり2」〜「大当たり5」又は「大当たり7」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態の生起前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。
一方、「大当たり1」、「大当たり6」又は「大当たり8」〜「大当たり10」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が生起される。本実施形態では、「特図高確率状態」は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、次回の大当たり遊技状態の開始(「大当たり図柄」の停止表示の終了)に応じて終了される。
なお、「特図高確率状態」が、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、当該「特図高確率状態」の生起中に実行された特別図柄抽選の回数が所定回数に達したことに応じて終了される(「特図低確率状態」が生起される)構成としても構わない。
また、「大当たり1」〜「大当たり10」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後に、時短制御が実行される。
時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、特別図柄抽選に当選したこと(「大当たり図柄」が停止表示されたこと)、及び、所定時短回数(本実施形態では、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、のうち一方の成立に応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、遊技状態指定コマンド、保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド、第3先読み指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり10図柄」のうち一のもの)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動パターン(変動時間)を指定する。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち前半期間の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)の種別を指定する。
本実施形態では、第1変動パターンの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)のうち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち後半期間の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)の種別を指定する。
本実施形態では、第2変動パターンの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)のうち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
保留数指定コマンドは、保留数を指定するコマンドである。本実施形態では、保留数指定コマンドは、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したこと、保留数が「1」減少したこと、保留数等を指定する。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始(大当たり遊技状態の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、開始する大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり10」のうちいずれか)を指定する。オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始時(大当たり遊技状態の開始時)に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
第1先読み指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別を指定するコマンドである。第1先読み指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり10図柄」のうち一のもの)を指定する。本実施形態では、第1先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの種別が不定であること(「変動パターン不定」)、又は、m種類の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの種別が不定であること(「変動パターン不定」)、又は、n種類の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御回路400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において「1」ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、及び、第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、出力ポート1(出力ポート250)の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、出力ポート1(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図5は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図5に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1−1に移行する。
ステップS1−1では、初期設定処理を実行し、ステップS1−2に移行する。初期設定処理では、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
具体的には、初期設定処理では、スタックポインタにスタック領域の先頭アドレスを設定する。また、割込みモードとして、ベクタ方式の割込モードを設定する。
ステップS1−2では、ウェイト処理時間設定処理を実行し、ステップS1−3に移行する。ウェイト処理時間設定処理では、所定のウェイト処理時間を、タイマカウンタに設定する。そして、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測を開始する。
ステップS1−3では、RAMクリア信号読込処理を実行し、ステップS1−4に移行する。RAMクリア信号読込処理では、RAMクリア信号の読み込みを行う。
ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。そして、ラムクリアスイッチが押下操作されている状態で電源が投入されると、ラムクリア信号が入力ポート240(入力ポート0)に入力される。
RAMクリア信号読込処理では、入力ポート240のラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS1−4では、ステップS1−2で設定したウェイト処理時間が経過したか否かを判定し、ウェイト処理時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS1−5に移行し、ウェイト処理時間が経過していないと判定した場合(No)には、ステップS1−4の処理を繰り返す。
ステップS1−5では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1−6に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス許可処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが許可された状態となる。
ステップS1−6では、ステップS1−3で読み込んだ値(ラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、ラムクリア信号が入力されているか否かを判定し、ラムクリア信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−7に移行し、ラムクリア信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−16に移行する。
ステップS1−7では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域に電源遮断発生情報が保存されているか否かを判定し、電源遮断発生情報が保存されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−8に移行し、電源遮断発生情報が保存されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−16に移行する。
ステップS1−8では、チェックサム算出処理を実行し、ステップS1−9に移行する。チェックサム算出処理では、バックアップ情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ここで、「バックアップ情報」とは、RAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含むワーク領域)のうち、電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報をいう。
ステップS1−9では、ステップS1−8で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−10に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−16に移行する。
ここで、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致している場合には、チェックサムが正常であると判定し、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1−10では、電源遮断発生情報解除処理を実行し、ステップS1−11に移行する。電源遮断発生情報解除処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域に設定されている電源遮断発生情報を解除(消去)する。
ステップS1−11では、遊技状態復帰処理を実行し、ステップS1−12に移行する。遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、RAM230のワーク領域に各種の値を設定して、電源遮断の発生を検出した時の遊技状態を復帰させる。
具体的には、遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値を設定するとともに、各種カウンタ(時短カウンタ、大当たり後回転数カウンタ等)の値を設定する。
これによって、バックアップ情報に基づいて、RAM230に記憶されている情報が、電源遮断の発生を検出した時の状態に復帰する。
ステップS1−12では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−13に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−13では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンド(主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンド)を、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−14では、演出復帰用サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−15に移行する。演出復帰用サブコマンド送信処理では、演出復帰用のサブコマンド(電源復帰時フェーズ指定コマンド、遊技状態指定コマンド、電源復帰指定コマンド等)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特別遊技フェーズを指定する制御コマンドである。
演出復帰用サブコマンド送信処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特別遊技フェーズフラグの値に基づいて、現在の特別遊技フェーズを確認する。そして、確認した特別遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−15では、割込み設定処理を実行し、メインループ処理(ステップS2−1)に移行する。割込み初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
ステップS1−16では、RAMクリア処理を実行し、ステップS1−17に移行する。RAMクリア処理では、RAM230の初期化を行う。
具体的には、RAMクリア処理では、RAM230(使用禁止領域を除く)に記憶されている情報をクリア(消去)する。これにより、RAM230のワーク領域及びスタック領域は全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容は消去される。
具体的には、RAM230の所定領域において、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値として、所定の初期値を設定するとともに、各種カウンタ(時短カウンタ、大当たり後回転数カウンタ等)の値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。
ステップS1−17では、RAMクリア時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−18に移行する。RAMクリア時サブコマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−18では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
図6は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図5に示すCPU初期化処理(ステップS1−15)が終了すると、図6に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2−1に移行する。
ステップS2−1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2−2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2−2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2−3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2−3では、主コマンド解析処理を実行し、ステップS2−4に移行する。主コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した主コマンド(払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンド)を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
ステップS2−4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2−5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート250(出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS2−5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2−6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2−5の割込み許可処理が実行されてからステップS2−1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2−6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2−1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を除いたもの(リーチ乱数、変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行する電源遮断時退避処理を説明する。
図7は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
電源回路600には、電源遮断検出回路(図示せず)が接続されている。そして、電源遮断検出回路は、電源回路600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を主制御回路200に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3−1に移行する。
ステップS3−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS3−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS3−2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−3では、ステップS3−2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定(ビットチェック)し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−13に移行する。
ステップS3−4では、出力ポート停止処理を実行し、ステップS3−5に移行する。出力ポート停止処理では、出力ポート250(出力ポート0〜出力ポート2)による制御信号及び制御コマンドの出力を停止する。また、入力ポート240(入力ポート0〜入力ポート3)への検出信号の入力を停止する。
ステップS3−5では、チェックサム保存処理を実行し、ステップS3−6に移行する。チェックサム保存処理では、RAM230のワーク領域のうち電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報について、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3−6では、電源遮断発生情報設定処理を実行し、ステップS3−7に移行する。電源遮断発生情報設定処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域において、電源遮断発生情報を設定(保存)する。
ステップS3−7では、RAMアクセス禁止処理を実行し、ステップS3−8に移行する。RAMアクセス禁止処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを禁止するための処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス禁止処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3−8では、ループカウンタ設定処理を実行し、ステップS3−9に移行する。ループカウンタ設定処理では、復帰判定用ループカウンタの値として、所定の電源遮断予告信号読込回数を設定する。
ステップS3−9では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−10に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−10では、ステップS3−9で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−11に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−8に移行する。
ステップS3−11では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS3−12に移行する。ループカウンタ更新処理では、復帰判定用ループカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに復帰判定用ループカウンタに設定する。
ステップS3−12では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1−1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3−9に移行する。
ステップS3−13では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
図8は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図8に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4−1に移行する。
ステップS4−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4−2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4−3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4−3では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4−4に移行する。ダイナミックポート出力処理では、各表示装置60〜63(各LED)に対して、制御信号を出力する。
具体的には、ダイナミックポート出力処理では、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動情報(駆動信号)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各表示装置60〜63(各LED)が、ダイナミック点灯方式により点灯制御される。
ステップS4−4では、ポート入力処理を実行し、ステップS4−5に移行する。ポート入力処理では、最新のスイッチ状態を正確に取得する。
ここで、RAM230には、入力ポート0状態フラグ領域と、入力ポート1状態フラグ領域と、入力ポート2状態フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート0状態フラグ領域は、入力ポート0に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号(検知センサ)のスイッチ状態(信号が入力されている状態、又は、信号が入力されていない状態)を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート0状態フラグ領域は、電波検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、磁気検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、振動検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、内枠開放センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、ガラス枠開放センサからの検出信号に対応するするスイッチ状態記憶領域と、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート1状態フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート1状態フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート2状態フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2状態フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
また、RAM230には、入力ポート1オン検出フラグ領域と、入力ポート2オン検出フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート1オン検出フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
ここで、「オン状態」とは、当該信号が入力されていない状態から当該信号が入力されている状態に変化した状態をいう。
本実施形態では、入力ポート1オン検出フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「左上他入賞口スイッチビットデータ」とし、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左中他入賞口スイッチビットデータ」とし、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左下他入賞口スイッチビットデータ」とし、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「右他入賞口スイッチビットデータ」とし、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「大入賞口スイッチビットデータ」とし、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「アウトスイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート1オン検出フラグ(入力ポート1オン検出フラグ領域に設定されている値)は、左上他入賞口スイッチビットデータと、左中他入賞口スイッチビットデータと、左下他入賞口スイッチビットデータと、右他入賞口スイッチビットデータと、大入賞口スイッチビットデータと、アウトスイッチビットデータと、を含んで構成されている。
入力ポート2オン検出フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2オン検出フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「第1始動口スイッチビットデータ」とし、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2始動口スイッチビットデータ」とし、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「ゲートスイッチビットデータ」とし、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「電源遮断スイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート2オン検出フラグ(入力ポート2オン検出フラグ領域に設定されている値)は、第1始動口スイッチビットデータと、第2始動口スイッチビットデータと、ゲートスイッチビットデータと、電源遮断スイッチビットデータと、を含んで構成されている。
ポート入力処理では、まず、入力ポート0の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値に基づいて、入力ポート0状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
次に、入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート1オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(各スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
次に、入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート2オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
ステップS4−5では、タイマ更新処理を実行し、ステップS4−6に移行する。タイマ更新処理では、各種タイマを更新する。具体的には、タイマ更新処理では、各種タイマカウンタ(特別遊技タイマ、普通遊技タイマ、外部情報タイマ等)の値を更新する。
ステップS4−6では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4−7に移行する。ステップS4−6の初期値乱数更新処理は、ステップS2−2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−7では、当たり図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4−8に移行する。当たり図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−8では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4−9に移行する。スイッチ管理処理では、各始動球検知センサ101,102,104の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
ステップS4−9では、特別遊技管理処理を実行し、ステップS4−10に移行する。特別遊技管理処理では、特図表示装置61,62の動作及び特別電動役物53aの動作を管理する。特別遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−10では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4−11に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置60の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−11では、エラー管理処理を実行し、ステップS4−12に移行する。エラー管理処理では、各種エラー(異常状態)を判定し、判定結果に応じた設定を行う。
ステップS4−12では、入賞口スイッチ処理を実行し、ステップS4−13に移行する。入賞口スイッチ処理では、各検知センサ101〜103,105〜109の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種カウンタの更新等)を実行する。
ステップS4−13では、払出制御管理処理を実行し、ステップS4−14に移行する。払出制御管理処理では、ステップS4−12で設定された賞球制御カウンタの値に基づいて、払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを送信する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、右他入賞口54に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、左上・左中・左下他入賞口55〜57に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ5と、が設定されている。
そして、払出制御管理処理では、まず、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、15[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、払出制御回路400は、遊技球払出装置440による当該賞球の払い出しが完了すると、当該払い出しの完了を指定する主コマンドを、主制御回路200に対して送信する。そして、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ1の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、3[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ5の値から「1」が減算される。
ステップS4−14では、発射位置指定管理処理を実行し、ステップS4−15に移行する。発射位置指定管理処理では、発射位置の指定に関する処理を実行する。
具体的には、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(大当たり遊技状態の開始時等)に、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS4−15では、外部情報管理処理を実行し、ステップS4−16に移行する。外部情報管理処理では、ホールコンピュータ450に対して出力する外部情報(外部信号)を設定する。
具体的には、外部情報管理処理では、外部情報用始動口カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口51,52への入球数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[球])を減算する。
次に、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、アウト球検知センサ109による遊技球の検出数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウトスイッチカウンタの値から所定値を減算する。
次に、外部情報タイマ(タイマカウンタ)の値が「1」以上であるか否かを判定する。外部情報タイマの値が「1」以上であると判定した場合には、異常状態の発生を示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−16では、試験信号管理処理を実行し、ステップS4−17に移行する。試験信号管理処理では、試験用の情報(試験信号)を設定する。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当たり遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−17では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4−18に移行する。LED表示設定処理では、各表示装置60〜63(各LED)を点灯制御するための駆動情報(駆動信号)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4−18では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4−19に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する駆動情報(駆動信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−19では、ポート出力処理を実行し、ステップS4−20に移行する。ポート出力処理では、ホールコンピュータ450、各ソレノイド64,65等に対して、各種信号を出力する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ450に対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4−20では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS4−8のスイッチ管理処理を説明する。
図9は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4−8において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS5−1に移行する。
ステップS5−1では、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したか否かを判定し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−2に移行し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−3に移行する。
ここで、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「1」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定し、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「0」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5−3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−3では、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したか否かを判定し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−4に移行し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−5に移行する。
ここで、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定し、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5−5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−5では、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−6に移行し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。
ここで、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定し、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−6では、特図2始動球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
次に、ステップS5−2の普図始動球検出処理を説明する。
図10は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5−2において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS6−1に移行する。
ステップS6−1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6−2に移行する。普図乱数取得処理では、当たり乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6−2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6−3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。
ステップS6−3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6−4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6−4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6−1で取得した当たり乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS5−4の特図1始動球検出処理を説明する。
図11は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5−4において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS7−1に移行する。
ステップS7−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS7−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS5−6の特図2始動球検出処理を説明する。
図12は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5−6において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS8−1に移行する。
ステップS8−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS8−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS7−3,S8−3の特別図柄乱数取得処理を説明する。
図13は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7−3,S8−3において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS9−1に移行する。
ステップS9−1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9−2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9−2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9−3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9−3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9−4に移行する。特図乱数取得処理では、大当たり乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9−4では、ステップS9−2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9−5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。
ステップS9−5では、特図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS9−6に移行する。特図保留数カウンタ更新処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに当該特図保留数カウンタに設定する。
ステップS9−6では、特図乱数保存処理を実行し、ステップS9−7に移行する。特図乱数保存処理では、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶する。
具体的には、RAM230は、特別図柄の報知表示の実行中の始動情報が記憶される変動中始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図1始動情報が記憶される特図1始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図2始動情報記憶領域と、を含んで構成されている。
特図1始動情報記憶領域は、特図1始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部〜第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図1始動情報から順に、始動判定が実行される。
特図2始動情報記憶領域は、特図2始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部〜第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図2始動情報から順に、始動判定が実行される。
そして、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図1始動情報として、特図1始動情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9−3で取得した各種乱数を、空いている記憶部のうち、優先順位が最も上位の記憶部に記憶する。具体的には、現在の特図1保留数カウンタの値=「1」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第1記憶部に記憶する。一方、現在の特図1保留数カウンタの値=「2」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第2記憶部に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「3」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第3記憶部に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「4」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第4記憶部に記憶する。
一方、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図2始動情報として、特図2始動情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9−3で取得した各種乱数を、空いている記憶部のうち、優先順位が最も上位の記憶部に記憶する。具体的には、現在の特図2保留数カウンタの値=「1」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第1記憶部に記憶する。一方、現在の特図2保留数カウンタの値=「2」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第2記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「3」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第3記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「4」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第4記憶部に記憶する。
ステップS9−7では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS9−8に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS9−8では、事前判定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。事前判定処理では、ステップS9−6で特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に保存(記憶)した始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)(以下、「事前判定始動情報」とする)に基づいて、各種抽選結果を事前判定する。
本実施形態では、大当たり遊技状態の生起中に取得(記憶)された始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
また、時短制御の停止中に取得(記憶)された特図2始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
さらに、時短制御の実行中に取得(記憶)された特図1始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
以上により、大当たり遊技状態の非生起中、かつ、時短制御の停止中に、特図1始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
また、大当たり遊技状態の非生起中、かつ、時短制御の実行中に、特図2始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
なお、取得(記憶)された全ての始動情報について、各種抽選結果の事前判定が実行される構成としていも構わない。
事前判定処理では、まず、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定する(以下、「第1判定」とする)。ここで、後述するRAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)が、大当たり遊技状態に係る特別遊技フェーズ(「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」又は「大入賞口開放終了ウェイト状態」)に対応する値である場合には、大当たり遊技状態の生起中であると判定し、他の特別遊技フェーズに対応する値である場合には、大当たり遊技状態の生起中でないと判定する。
第1判定により大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
一方、第1判定により大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合には、更に、時短制御の実行中であるか否かを判定する(以下、「第2判定」とする)。ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でない(時短制御の停止中である)と判定する。
第2判定により時短制御の実行中でないと判定した場合には、更に、ステップS9−6で保存(記憶)された事前判定始動情報が特図1始動情報であるか否かを判定する(以下、「第3判定」とする)。
第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報であると判定した場合には、後述する「抽選結果事前判定処理」を実行する。
一方、第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報でない(特図2始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
一方、第2判定により時短制御の実行中であると判定した場合には、更に、ステップS9−6で保存(記憶)された事前判定始動情報が特図2始動情報であるか否かを判定する(以下、「第4判定」とする)。
第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報であると判定した場合には、後述する「抽選結果事前判定処理」を実行する。
一方、第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報でない(特図1始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
次に、「抽選結果事前判定処理」について説明する。
抽選結果事前判定処理では、まず、事前特図当落判定処理を実行する。事前特図当落判定処理では、特別図柄抽選の結果(「大当たり」又は「はずれ」)を判定(事前特図当落判定)する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当たり値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
事前特図当落判定処理では、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当たり」であるか否かを判定(事前特図当落判定)する。
具体的には、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していないと判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
抽選結果事前判定処理では、次に、事前特図停止図柄判定を実行する。事前特図停止図柄判定処理では、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
パチンコ機1では、停止図柄の各種別に対応する停止図柄番号(識別値)が規定されている。これによって、停止図柄番号に基づいて、停止図柄の種別を識別することが可能となっている。
本実施形態では、「大当たり図柄」(大当たり遊技状態の種別)として、10種類の「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり10図柄」)が規定されている。そして、10種類の「大当たり図柄」において停止図柄番号が連続するように、各種類の「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号が規定されている。
具体的には、図4に示すように、「大当たり1図柄」に対応する停止図柄番号として「1」が規定され、「大当たり2図柄」に対応する停止図柄番号として「2」が規定され、「大当たり3図柄」に対応する停止図柄番号として「3」が規定され、「大当たり4図柄」に対応する停止図柄番号として「4」が規定され、「大当たり5図柄」に対応する停止図柄番号として「5」が規定され、「大当たり6図柄」に対応する停止図柄番号として「6」が規定され、「大当たり7図柄」に対応する停止図柄番号として「7」が規定され、「大当たり8図柄」に対応する停止図柄番号として「8」が規定され、「大当たり9図柄」に対応する停止図柄番号として「9」が規定され、「大当たり10図柄」に対応する停止図柄番号として「10」が規定されている。
本実施形態では、各種類の「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号(各停止図柄番号を指定するデータ)は、1バイト(8ビット)のデータとなっている。
ROM220には、当たり図柄乱数の値と、停止図柄番号(「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号)と、の対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。
また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、が格納されている。
そして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、停止図柄番号として、「大当たり1図柄」〜「大当たり5図柄」に対応する停止図柄番号が登録されている。一方、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、停止図柄番号として、「大当たり6図柄」〜「大当たり10図柄」に対応する停止図柄番号が登録されている。
事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
具体的には、事前判定始動情報が特図1始動情報である場合には、事前判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、事前判定始動情報が特図2始動情報である場合には、事前判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」(「はずれ図柄」に対応する停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
抽選結果事前判定処理では、次に、第1先読み指定コマンド設定処理を実行する。
第1先読み指定コマンド設定処理では、事前特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する第1先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
抽選結果事前判定処理では、次に、事前特図変動パターン判定処理を実行する。事前特図変動パターン判定処理では、特別図柄の変動パターンの内容を判定(事前特図変動パターン判定)する。
事前特図変動パターン判定処理では、まず、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分(種別)を判定する。
本実施形態では、リーチ乱数の区分として、「不定値」と、「固定値」と、が規定されている。
「不定値」とは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時には、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されず、当該始動情報に基づく特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11−7の実行時)に、その時の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるリーチ乱数の区分となっている。
「固定値」とは、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11−7の実行時)における保留数等に関わらず、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時(ステップS9−8の実行時)に、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるリーチ乱数の区分となっている。
ROM220には、リーチ乱数と、リーチ乱数の区分と、の対応が登録された乱数区分判定テーブルが格納されている。
また、乱数区分判定テーブルとして、事前特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合に対応する当選時乱数区分判定テーブルと、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定された場合に対応する落選時乱数区分判定テーブルと、が格納されている。
そして、当選時乱数区分判定テーブルには、リーチ乱数の区分として、「固定値」のみが登録されている。一方、落選時乱数区分判定テーブルには、リーチ乱数の区分として、「不定値」及び「固定値」が登録されている。
本実施形態では、リーチ乱数の値は、「0」〜「1999」の範囲内で更新される。そして、当選時乱数区分判定テーブルでは、「0」〜「1999」の全てのリーチの値が「固定値」と規定されている。一方、落選時乱数区分判定テーブルでは、「0」〜「1700」の範囲のリーチ乱数の値が「不定値」とされ、「1701」〜「1999」の範囲のリーチ乱数の値が「固定値」と規定されている。
リーチ乱数の区分を決定する際には、まず、事前特図当落判定の結果を確認する。
そして、事前特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、リーチ乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定された場合には、事前判定始動情報(特図1始動情報)に含まれるリーチ乱数と、落選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」又は「不定値」と判定される)。
事前特図変動パターン判定では、次に、第2変動パターンの内容を判定(事前第2変動パターン判定)する。
ROM220には、リーチ乱数と、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
また、第2変動パターン抽選テーブルとして、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により当選(「大当たり」)と判定された場合に対応する当選時第2変動パターン抽選テーブルと、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により落選(「はずれ」)と判定された場合に対応する落選時第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、落選時第2変動パターン抽選テーブルとして、リーチ乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、リーチ乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
さらに、ROM220には、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルとして、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせのそれぞれに対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
そして、保留数が多いほど短い変動時間が対応付けられている第2変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
本実施形態では、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「リーチなし変動」に属する種別(変動パターン番号)と、「ノーマルリーチ変動」に属する種別(変動パターン番号)と、「スーパーリーチ変動」に属する種別(変動パターン番号)と、が規定されている。
また、「リーチなし変動」に属する第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の種別(変動パターン番号)が規定されている。
また、「ノーマルリーチ変動」に属する第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の種別(変動パターン番号)が規定されている。
また、「スーパーリーチ変動」に属する第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の種別(変動パターン番号)が規定されている。
本実施形態では、「スーパーリーチ変動」に属する第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「スーパーリーチ変動1」と、「スーパーリーチ変動2」と、「スーパーリーチ変動3」と、「スーパーリーチ変動4」と、「スーパーリーチ変動5」と、が規定されている。
第2変動パターンの各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「スーパーリーチ変動」に属する種別、「ノーマルリーチ変動」に属する種別、「リーチなし変動」に属する種別(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
また、「スーパーリーチ変動」に属する第2変動パターンの各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「スーパーリーチ変動5」、「スーパーリーチ変動4」、「スーパーリーチ変動3」、「スーパーリーチ変動2」、「スーパーリーチ変動1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
「期待度」とは、当該変動パターンの種別が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう(以下、同様)。
当選時第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「ノーマルリーチ変動」に属する種別と、「スーパーリーチ変動」に属する種別と、が登録されている(「リーチなし変動」に属する種別が登録されていない)。
一方、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「ノーマルリーチ変動」に属する種別と、「スーパーリーチ変動」に属する種別と、が登録されている(「リーチなし変動」に属する種別が登録されていない)。
一方、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「リーチなし変動」に属する種別のみが登録されている(「ノーマルリーチ変動」に属する種別と、「スーパーリーチ変動」に属する種別と、が登録されていない)。
これによって、後述する特図変動パターン判定では、リーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「ノーマルリーチ変動」に属する種別、又は、「スーパーリーチ変動」に属する種別が選択される。
一方、特図変動パターン判定では、リーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「リーチなし変動」に属する種別が選択される。
事前第2変動パターン判定では、まず、事前特図当落判定の結果を確認する。
そして、事前特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、事前判定始動情報に含まれるリーチ乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの内容として、「変動パターン不定」を判定する。
事前特図変動パターン判定では、次に、第1変動パターンの内容を判定(事前第1変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
また、第1変動パターン抽選テーブルとして、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)と、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)の結果(「当選」又は「落選」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
本実施形態では、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「擬似連なし変動」に属する種別と、「擬似連2変動」と、「擬似連3変動」と、が規定されている。
また、「擬似連なし変動」に属する第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の種別(変動パターン番号)が規定されている。
第1変動パターンの各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「擬似連3変動」、「擬似連2変動」、「擬似連なし変動」に属する種別(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
「スーパーリーチ変動」に属する各種別(各変動パターン番号)に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「擬似連2変動」と、「擬似連3変動」と、が登録されている(「擬似連なし変動」に属する種別が登録されていない)。
一方、「ノーマルリーチ変動」に属する各種別(各変動パターン番号)に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「擬似連2変動」が登録されている(「擬似連なし変動」に属する種別と、「擬似連3変動」と、が登録されていない)。
一方、「リーチなし変動」に属する各種別(各変動パターン番号)に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「擬似連なし変動」に属する種別が登録されている(「擬似連2変動」と、「擬似連3変動」と、が登録されていない)。
これによって、後述する特図変動パターン判定処理では、第2変動パターンの種別として「スーパーリーチ変動」に属する種別が判定された場合には、第1変動パターンの種別として、「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」が判定される。
一方、特図変動パターン判定処理では、第2変動パターンの種別として「ノーマルリーチ変動」に属する種別が判定された場合には、第1変動パターンの種別として、「擬似連2変動」が判定される。
一方、特図変動パターン判定では、第2変動パターンの種別として「リーチなし変動」に属する種別が判定された場合には、第1変動パターンの種別として、「擬似連なし変動」に属する種別が判定される。
事前第1変動パターン判定では、まず、事前第2変動パターン判定の結果を確認する。
そして、事前第2変動パターン判定により「変動パターン不定」が判定された場合には、第1変動パターンの内容として「変動パターン不定」を判定する。
一方、事前第2変動パターン判定により一の種別(変動パターン番号)が判定された場合には、事前第2変動パターン判定により判定された変動パターン番号と、事前特図当落判定の結果(「当選」又は「落選」)と、の組み合わせに対応する第1変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
抽選結果事前判定処理では、次に、第2,第3先読み指定コマンド設定処理を実行し、当該抽選結果事前判定処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
第2,第3先読み指定コマンド設定処理では、事前第1変動パターン判定により判定された第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第2先読み指定コマンド、及び、事前第2変動パターン判定により判定された第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第3先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
以上により、事前判定始動情報に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されることなく、変動パターンが不定であることを指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
一方、事前判定始動情報に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されて、判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS4−9の特別遊技管理処理を説明する。
図14は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、特別遊技管理処理は、ステップS4−9において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS10−1に移行する。
ステップS10−1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10−2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10−2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10−3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10−1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10−3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10−2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10−1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動待ち処理を説明する。
図15は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10−3において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS11−1に移行する。
ステップS11−1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行する。
ステップS11−2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS11−3では、特図保留数更新処理を実行し、ステップS11−4に移行する。特図保留数更新処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を更新する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)を実行する。
したがって、特図2始動情報記憶領域において1つ以上の特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報が、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報が、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。
具体的には、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。
一方、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。
次に、判定始動情報の記憶領域を、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)から変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)する。
具体的には、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部において特図2始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図2始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
一方、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部において特図1始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図1始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
ステップS11−4では、特図当落判定処理を実行し、ステップS11−5に移行する。特図当落判定処理では、特別図柄抽選の結果を判定(特図当落判定)する。
特図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当たり」であるか否かを判定する。
具体的には、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していないと判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS11−5では、特図停止図柄判定処理を実行し、ステップS11−6に移行する。特図停止図柄判定処理では、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(特図停止図柄判定)する。
特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
具体的には、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」(「はずれ図柄」に対応する停止図柄番号)を判定する。
特図停止図柄判定処理では、次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS11−6では、図柄種別指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−7に移行する。図柄種別指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−7では、特図変動パターン判定処理を実行し、ステップS11−8に移行する。特図変動パターン判定処理では、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(特図変動パターン判定)する。
特図変動パターン判定処理では、まず、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分を判定する。
具体的には、特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、リーチ乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定された場合には、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、落選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、リーチ乱数の区分を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(第2変動パターン判定)する。
具体的には、特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、当該判定始動情報に含まれるリーチ乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、現在の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせに対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれるリーチ乱数と、読み出した落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(第1変動パターン判定)する。
具体的には、第2変動パターン判定により判定された変動パターン番号と、特図当落判定の結果(「当選」又は「落選」)と、の組み合わせに対応する第1変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
ステップS11−8では、変動パターンコマンド設定処理を実行し、ステップS11−9に移行する。変動パターンコマンド設定処理では、ステップS11−7で判定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第1変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11−10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11−7で判定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS11−10では、特図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS11−11に移行する。特図変動表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに所定の初期値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11−11では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−12に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS11−12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動中処理を説明する。
図16は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10−3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS12−1に移行する。
ステップS12−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−4に移行する。
ステップS12−2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS12−3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、特図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS12−4では、特図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS12−5に移行する。特図停止表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12−5では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12−6に移行する。特図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS12−6では、停止指定コマンド設定処理を実行し、ステップS12−7に移行する。停止指定コマンド設定処理では、停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS12−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図停止中処理を説明する。
図17は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10−3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS13−1に移行する。
ステップS13−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS13−2では、停止図柄が「大当たり図柄」(「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号)であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13−3に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−6に移行する。
ステップS13−3では、時短制御の実行中であるか否かを判定し、時短制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−4に移行し、時短制御の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS13−5に移行する。
ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
ステップS13−4では、時短制御管理処理を実行し、ステップS13−5に移行する。時短制御管理処理では、時短制御を終了するか否かを判定する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。
次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
ステップS13−5では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS13−6では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13−7に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS13−7では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS13−8に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、各種類の「大当たり図柄」(各停止図柄番号)に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、ラウンド遊技回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、ステップS11−5で判定された「大当たり図柄」(停止図柄番号)に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−8では、オープニング時間設定処理を実行し、ステップS13−9に移行する。オープニング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のオープニング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS13−9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定された「大当たり図柄」(停止図柄番号)を指定するオープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS13−10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放前処理を説明する。
図18は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS14−1に移行する。
ステップS14−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS14−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS14−4では、特別電役開閉切替回数設定処理を実行し、ステップS14−5に移行する。特別電役開閉切替回数設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応する開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS14−5,S16−3の特別電役開閉切替処理を説明する。
図19は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14−5,S16−3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS15−1に移行する。
ステップS15−1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15−2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。
ステップS15−2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15−3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS15−3では、特別電役制御時間設定処理を実行し、ステップS15−4に移行する。特別電役制御時間設定処理では、ステップS15−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15−4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放制御処理を説明する。
図20は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS16−1に移行する。
ステップS16−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行する。
ステップS16−3では、特別電役開閉切替処理(図19参照)を実行し、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS16−5では、大入賞口開放制御終了処理を実行し、ステップS16−6に移行する。大入賞口開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、特別電動役物53aが閉鎖状態に制御される。
ステップS16−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口閉鎖有効処理を説明する。
図21は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS17−1に移行する。
ステップS17−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS17−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17−5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17−3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17−4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−5では、エンディング時間設定処理を実行し、ステップS17−6に移行する。エンディング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のエンディング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放終了ウェイト処理を説明する。
図22は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS18−1に移行する。
ステップS18−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS18−2では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS18−3に移行する。遊技状態設定処理では、遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。この際、停止図柄の種別が「大当たり1図柄」、「大当たり6図柄」又は「大当たり8図柄」〜「大当たり10図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。一方、停止図柄の種別が「大当たり2図柄」〜「大当たり5図柄」又は「大当たり7図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。
次に、所定の時短回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。
次に、RAM230の前回大当たり図柄フラグ領域に、大当たり図柄の種別に対応する値を設定する。
ステップS18−3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS4−10の普通遊技管理処理を説明する。
図23は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、普通遊技管理処理は、ステップS4−10において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS19−1に移行する。
ステップS19−1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19−2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19−2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19−3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19−1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19−3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19−2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS19−1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動待ち処理を説明する。
図24は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19−3において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS20−1に移行する。
ステップS20−1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20−2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS20−2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20−3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ステップS20−3では、普図当落判定処理を実行し、ステップS20−4に移行する。普図当落判定処理では、普通図柄抽選の結果を判定(普図当落判定)する。
ROM220には、普通図柄抽選の当たり値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当たり値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当たり乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS20−4では、普図停止図柄判定処理を実行し、ステップS20−5に移行する。普図停止図柄判定処理では、普通図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(普図停止図柄判定)する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当たり」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当たり図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20−5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20−6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20−6では、普図変動時間設定処理を実行し、ステップS20−7に移行する。普図変動時間設定処理では、ステップS20−6で判定した普図変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間を取得する。そして、取得した変動時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS20−7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20−8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20−8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動中処理を説明する。
図25は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19−3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS21−1に移行する。
ステップS21−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−4に移行する。
ステップS21−2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS21−3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに普図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS21−4では、普図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS21−5に移行する。普図停止表示データ設定処理では、普図表示装置60の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、普図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21−5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21−6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図停止中処理を説明する。
図26は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19−3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS22−1に移行する。
ステップS22−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS22−2では、停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22−3に移行し、停止図柄が「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−4に移行する。
ステップS22−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22−4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22−5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22−5では、普通電役開放前時間設定処理を実行し、ステップS22−6に移行する。普通電役開放前時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役開放前時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS22−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放前処理を説明する。
図27は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19−3において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS23−1に移行する。
ステップS23−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS23−2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23−3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS23−2,S25−3の普通電役開閉切替処理を説明する。
図28は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23−2,S25−3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS24−1に移行する。
ステップS24−1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24−2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。
ステップS24−2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24−3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく始動口ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS24−3では、普通電役制御時間設定処理を実行し、ステップS24−4に移行する。普通電役制御時間設定処理では、ステップS24−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24−4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放制御処理を説明する。
図29は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19−3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS25−1に移行する。
ステップS25−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行する。
ステップS25−3では、普通電役開閉切替処理(図28参照)を実行し、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS25−5では、普通電役開放制御終了処理を実行し、ステップS25−6に移行する。普通電役開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、普通電動役物52aが閉鎖状態に制御される。
ステップS25−6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25−7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物閉鎖有効処理を説明する。
図30は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19−3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS26−1に移行する。
ステップS26−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS26−2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26−3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放終了ウェイト処理を説明する。
図31は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19−3において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS27−1に移行する。
ステップS27−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS27−2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300のCPUが実行する処理について説明する。
まず、演出制御回路300のCPUが実行するCPU初期化処理を説明する。
演出制御回路300には、リセット回路(図示せず)が配設されている。リセット回路は、パチンコ機1に電源が投入されると、リセット信号を発生する。
演出制御回路300のCPUは、リセット回路によるリセット信号の発生に応じて、CPU初期化処理(図示せず)を開始する。
CPU初期化処理が開始されると、まず、各種レジスタ、各種タイマ(フレームタイマ、フェーズタイマ等)、クロックパルス発振器、各種RAM等が初期化される。次に、各種演出用乱数を更新する演出用乱数更新処理が実行される。その後、後述する各種の割込み処理が実行されるまで、演出用乱数更新処理が繰り返し実行される。
次に、演出制御回路300のCPUが実行するコマンド受信割込み処理を説明する。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200からの制御コマンドの受信に応じて、コマンド受信割込み処理(図示せず)を実行する。
コマンド受信割込み処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドが、演出制御回路300のRAMの受信バッファ領域に記憶(格納)される。
次に、演出制御回路300のCPUが実行するサブタイマ割込み処理を説明する。
図32は、サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300は、クロックパルス発生回路を含んで構成されている。クロックパルス発生回路は、所定周期毎に、クロックパルス信号を発生させる。
演出制御回路300のCPUは、クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生に基づいて、所定周期毎に、図32に示すサブタイマ割込み処理を開始する。サブタイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS31−1に移行する。
ステップS31−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31−2に移行する。レジスタ退避処理では、レジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS31−2では、タイマ更新処理を実行し、ステップS31−3に移行する。タイマ更新処理では、演出制御回路300が備える各種タイマを更新する。
ステップS31−3では、コマンド解析処理を実行し、ステップS31−4に移行する。コマンド解析処理では、演出制御回路300のRAMの受信バッファに格納されている制御コマンドを解析し、受信した制御コマンドに応じた処理を実行する。コマンド解析処理については、後述する。
ステップS31−4では、タイムスケジュール管理処理を実行し、ステップS31−5に移行する。タイムスケジュール管理処理では、各演出の進行を管理する。
ここで、演出制御回路300のROMには、各演出(変動演出の各態様、停止演出の各態様、予告演出の各態様、先読み予告演出の各態様、保留演出の各態様等)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出、可動体演出等)の進行を規定する情報となっている。
各演出制御テーブルには、複数のプロセスデータが、時系列に沿って登録されている。各プロセスデータには、一又は複数の指令情報が含まれている。各指令情報は、所定の演出(表示演出、音演出、ランプ演出又は可動体演出)の開始を指定する処理となっている。特に、各指令情報には、開始する演出の内容(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号又は可動体演出番号)を指定する情報が含まれている。
タイムスケジュール管理処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている各演出に対応する演出制御テーブルと、当該演出に対応する演出管理タイマ(当該演出の経過時間を計測する演出管理タイマ)の値と、に基づいて、当該演出の進行を管理する。
具体的には、各演出について、演出制御テーブルに登録されているプロセスデータのうち、現在の演出管理タイマの値に対応するプロセスデータに基づく処理を実行する。これによって、当該プロセスデータに含まれる指令情報が、演出制御回路300のRAMの所定領域に記憶(格納)される。
ステップS31−5では、レジスタ復帰処理を実行し、サブタイマ割込み処理を終了する。レジスタ復帰処理では、ステップS31−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。
次に、パチンコ機1において実行される保留演出(保留表示)を説明する。
パチンコ機1では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている各始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)を対象として保留演出が実行される。
保留演出は、当該保留演出の対象とされている始動情報(以下、「保留演出対象始動情報」とする)に基づく特別図柄の報知表示(始動判定)が保留されていること、又は、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の実行中であること、を示唆(報知)する演出となっている。
保留演出では、保留図柄表示領域b1〜b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
具体的には、保留図柄表示領域b2には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図1始動情報記憶領域の4つの記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
また、保留図柄表示領域b3には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図2始動情報記憶領域の4つの記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
そして、特図1始動情報を対象保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b2において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象始動情報が特図1始動情報記憶領域(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報の取得後から、保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b2において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、特図2始動情報を保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象始動情報が特図2始動情報記憶領域(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報の取得後から、保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
例えば、ステップS9−3で取得された各種乱数が、特図1始動情報として、特図1始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶され、当該特図1始動情報を対象とする保留演出が実行される場合には、保留演出の開始に応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが、保留図柄表示領域b2の第3記憶部に対応する表示位置に表示される。
その後、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第3記憶部から、第2記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第3記憶部に対応する表示位置から、第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
また、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第2記憶部から、第1記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第2記憶部に対応する表示位置から、第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
さらに、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、特図1始動情報記憶領域(第1記憶部)から、変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から、保留図柄表示領域b1に変更(シフト)される。
そして、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて、保留図柄表示領域b1における保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示が終了され、これによって、保留演出が終了する。
本実施形態では、保留演出の種別として、通常保留演出と、保留予告演出と、が規定されている。
「通常保留演出」は、保留演出対象始動情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆しない保留演出の種別となっている。
本実施形態では、保留図柄hの色(種別)として、「白色」と、「青色」と、「緑色」と、「赤色」と、「金色」と、が規定されている。
通常保留演出では、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hとして、「白色」の保留図柄hが表示される。そして、通常保留演出では、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの色が、「白色」のまま、変化しない。
通常保留演出は、保留演出対象始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)が始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されたことに応じて開始され、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて終了される。
「保留予告演出」は、後述する先読み予告演出の一種となっている。すなわち、保留予告演出は、保留演出対象始動情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆する保留演出の種別となっている。
本実施形態では、保留予告演出は、保留演出対象始動情報に基づく事前特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当たり図柄」である可能性)を示唆する演出となっている。
なお、保留予告演出が、保留演出対象始動情報に基づく事前特図変動パターン判定の結果(具体的には、「スーパーリーチ変動」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
保留予告演出では、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの色が変化する。すなわち、保留予告演出では、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの色が、「青色」、「緑色」、「赤色」及び「金色」のうち、いずれかの色に変化する。そして、保留予告演出では、最終的に変化する保留図柄hの色によって、保留演出対象始動情報に基づいて大当たり遊技状態が生起される期待度が示唆される。
ここで、保留図柄sの各色の期待度は、期待度が高いものから順に、「金色」、「赤色」、「緑色」、「青色」、「白色」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
すなわち、保留図柄hの各色は、期待度を基準として、予め段階付け(順位付け)がなされている。この際、保留図柄hの各色の段階(順位)は、段階(順位)が高いものから順に、「金色」(第5段階)、「赤色」(第4段階)、「緑色」(第3段階)、「青色」(第2段階)、「白色」(第1段階)(段階高→段階低)となるように規定されている。
「期待度」とは、保留図柄hの最終色として、当該色が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう。
また、保留予告演出が実行される場合には、一回又は複数回の保留変化契機と、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容と、が設定される。そして、保留予告演出では、各回の保留変化契機の到来に応じて、当該保留変化契機に対応する保留変化内容にしたがって、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの色が変化する。
「保留変化契機」は、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの色が変化する契機をいう。また、「保留変化内容」は、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの色を変化させる内容をいう。
本実施形態では、保留変化契機として、先読み対象保留情報(保留演出対象始動情報)の取得時(記憶時)、後述する先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報(保留演出対象始動情報)に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の開始時(特に、初回の擬似変動演出の開始時)、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の終了時(特に、2回目の擬似変動演出の終了時)等が規定されている。そして、保留予告演出が実行されるときには、これらの保留変化契機のうちから、一回又は複数回の保留変化契機が設定される。
具体的には、先読み対象保留情報(保留演出対象始動情報)が示す第1変動パターンの種別が「擬似連なし変動」に属する種別である場合には、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)と、先行保留情報に係る変動演出の開始時(複数の先行保留情報が記憶されている場合には、各先行保留情報に係る変動演出の開始時)と、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時と、のうちから、一回又は複数回の保留変化契機が設定される。
一方、先読み対象保留情報(保留演出対象始動情報)が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」である場合には、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)と、先行保留情報に係る変動演出の開始時(複数の先行保留情報が記憶されている場合には、各先行保留情報に係る変動演出の開始時)と、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時と、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の開始時と、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の終了時と、のうちから、一回又は複数回の保留変化契機が設定される。
本実施形態では、保留予告演出は、特図1始動情報及び特図2始動情報のうち、特図1始動情報のみを対象として実行される。
そして、保留予告演出は、先読み対象保留情報に係る変動演出が開始される前に開始される。具体的には、保留予告演出は、初回の保留変化契機(本実施形態では、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、又は、先行保留情報に係る変動演出の開始時)の到来に応じて開始され、先読み対象保留情報に係る変動演出の終了に応じて終了される。
次に、パチンコ機1において設定される演出ステージを説明する。
パチンコ機1では、演出ステージとして、複数の演出ステージが規定されている。そして、遊技の進行に応じて、複数の演出ステージのうち、一の演出ステージが設定され、設定されている演出ステージに対応する各種演出が実行される。
本実施形態では、背景演出の態様として、各演出ステージに対応する態様が規定されている。そして、背景演出の態様として、設定中の演出ステージに対応する態様が設定される。
「背景演出」は、表示画面31aにおける背景画像の表示と、音発生装置22によるBGM(楽曲)の出力と、を含んで構成されている。「背景画像」は、表示画面31aに表示される各種演出画像(演出図柄表示領域a1〜a4において表示される演出図柄z1,z2、各保留図柄表示領域b1〜b3において表示される保留図柄h等)の背景として表示される画像となっている。
これによって、遊技者は、背景演出の内容(背景画像及びBGM)に基づいて、現在の演出ステージを把握(認識)することが可能となっている。
本実施形態では、演出ステージとして、「通常ステージ」と、「第1特殊ステージ」と、「第2特殊ステージ」と、「第3特殊ステージ」と、「第4特殊ステージ」と、が規定されている。
「通常ステージ」に対応する態様の背景演出では、背景画像として、「通常背景画像」が表示される。
「第1特殊ステージ」に対応する態様の背景演出では、背景画像として、「第1特殊背景画像」が表示される。
「第2特殊ステージ」に対応する態様の背景演出では、背景画像として、「第2特殊背景画像」が表示される。
「第3特殊ステージ」に対応する態様の背景演出では、背景画像として、「第3特殊背景画像」が表示される。
「第4特殊ステージ」に対応する態様の背景演出では、背景画像として、「第4特殊背景画像」が表示される。
本実施形態では、パチンコ機1に電源が投入されると、演出ステージとして「通常ステージ」が設定される。これによって、表示画面31aにおいて、背景画像として、「通常背景画像」が表示される。
そして、後述するステージチェンジ予告演出の実行中に、演出ステージが、「通常ステージ」から「特殊ステージ」(「第1特殊ステージ」〜「第4特殊ステージ」のうちいずれか)に変更される。これによって、表示画面31aにおいて、背景画像として、「特殊背景画像」(「第1特殊背景画像」〜「第4特殊背景画像」のうちいずれか)が表示される。
ここで、保留演出の態様(保留図柄hの態様)として、各演出ステージに対応する態様が規定されている構成としても構わない。かかる構成とした場合には、保留演出の態様として、設定中の演出ステージに対応する態様が設定される。すなわち、保留図柄hの態様として、設定中の演出ステージの種別に対応する態様が設定される。これによって、遊技者は、保留演出の内容(保留図柄hの態様)に基づいて、現在の演出ステージを把握(認識)することが可能となる。
また、後述する変動演出の態様として、各演出ステージに対応する態様が規定されている構成としても構わない。かかる構成とした場合には、変動演出の態様として、設定中の演出ステージの種別に対応する態様が設定される。これによって、遊技者は、変動演出の内容に基づいて、現在の演出ステージを把握(認識)することが可能となる。
また、後述する停止演出の態様として、各演出ステージに対応する態様が規定されている構成としても構わない。かかる構成とした場合には、停止演出の態様として、設定中の演出ステージの種別に対応する態様が設定される。これによって、遊技者は、停止演出の内容に基づいて、現在の演出ステージの種別を把握(認識)することが可能となる。
さらに、第1演出図柄z1の態様(種別)として、各演出ステージに対応する態様が規定されている構成としても構わない。かかる構成とした場合には、演出図柄z1の態様として、設定中の演出ステージに対応する態様が設定される。これによって、遊技者は、演出図柄z1に基づいて、現在の演出ステージを把握(認識)することが可能となる。
次に、パチンコ機1において実行されるステージチェンジ予告演出を説明する。
「ステージチェンジ予告演出」は、先読み予告演出の一種となっている。すなわち、ステージチェンジ予告演出は、先読み対象保留情報の内容(先読み対象保留情報に対応する始動情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果)を示唆する演出となっている。
本実施形態では、ステージチェンジ予告演出は、先読み対象保留情報に係る事前特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当たり図柄」である可能性)を示唆する演出となっている。
なお、ステージチェンジ予告演出が、先読み対象保留情報に係る事前特図変動パターン判定の結果(具体的には、「スーパーリーチ変動」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
ステージチェンジ予告演出では、演出ステージの種類(背景画像の種類)が変更される。すなわち、ステージチェンジ予告演出では、演出ステージの種類(背景画像の種類)が、「通常ステージ」(「通常背景画像」)から、「第1特殊ステージ」〜「第4特殊ステージ」のうちいずれか(「第1特殊背景画像」〜「第4特殊背景画像」のうちいずれか)に変更される。そして、ステージチェンジ予告演出では、最終的に変更される演出ステージの種類(背景画像の種類)によって、大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)が示唆される。
各演出ステージの期待度は、期待度が高いものから順に、「第4特殊ステージ」、「第3特殊ステージ」、「第2特殊ステージ」、「第1特殊ステージ」、「通常ステージ」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
すなわち、各演出ステージは、期待度を基準として、予め順位付けがなされている。この際、各演出ステージの順位は、順位が高いものから順に、「第4特殊ステージ」、「第3特殊ステージ」、「第2特殊ステージ」、「第1特殊ステージ」、「通常ステージ」(上位→下位)となるように規定されている。
ステージチェンジ予告演出の実行中には、一回又は複数回のステージ変更契機と、各回のステージ変更契機に対応するステージ変更内容と、が設定される。ステージチェンジ予告演出では、各回のステージ変更契機の到来に応じて、当該ステージ変更契機に対応するステージ変更内容にしたがって、演出ステージが変更される。
「ステージ変更契機」は、演出ステージが変更される契機をいう。また、「ステージ変更内容」は、演出ステージを変更する内容をいう。
本実施形態では、ステージ変更契機として、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の開始時(特に、初回の擬似変動演出の開始時)、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の終了時(特に、2回目の擬似変動演出の終了時)等が規定されている。そして、ステージチェンジ予告演出が実行されるときには、これらのステージ変更契機のうちから、一回又は複数回のステージ変更契機が設定される。
具体的には、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連なし変動」に属する種別である場合には、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)と、先行保留情報に係る変動演出の開始時(複数の先行保留情報が記憶されている場合には、各先行保留情報に係る変動演出の開始時)と、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時と、のうちから、一回又は複数回のステージ変更契機が設定される。
一方、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」である場合には、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)と、先行保留情報に係る変動演出の開始時(複数の先行保留情報が記憶されている場合には、各先行保留情報に係る変動演出の開始時)と、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時と、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の開始時と、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出の終了時と、のうちから、一回又は複数回のステージ変更契機が設定される。
本実施形態では、ステージチェンジ予告演出は、特図1始動情報及び特図2始動情報のうち、特図1始動情報のみを対象として実行される。
そして、ステージチェンジ予告演出は、先読み対象保留情報に係る変動演出が開始される前に開始される。具体的には、ステージチェンジ予告演出は、初回のステージ変更契機(本実施形態では、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、又は、先行保留情報に係る変動演出の開始時)の到来に応じて開始され、先読み対象保留情報に係る変動演出の終了に応じて終了される。
次に、パチンコ機1において実行される擬似アイコン予告演出を説明する。
「擬似アイコン予告演出」は、先読み予告演出の一種となっている。すなわち、擬似アイコン予告演出は、先読み対象保留情報の内容(先読み対象保留情報に対応する始動情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果)を示唆する演出となっている。
本実施形態では、擬似アイコン予告演出は、先読み対象保留情報に係る事前特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当たり図柄」である可能性)を示唆する演出となっている。
なお、擬似アイコン予告演出が、先読み対象保留情報に係る事前特図変動パターン判定の結果(具体的には、「スーパーリーチ変動」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
特に、擬似アイコン予告演出は、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が、「擬似連変動」(「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」)である場合に実行される。すなわち、擬似アイコン予告演出は、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が、「擬似連なし変動」に属する種別である場合に実行されることがない。
そして、擬似アイコン予告演出は、先読み対象保留情報に係る変動演出(後述する擬似連続変動演出)中に実行される。
具体的には、擬似アイコン予告演出は、先読み対象保留情報に係る擬似連続変動演出に含まれる複数回の擬似変動演出のうち、いずれか一回の擬似変動演出中に実行される。
擬似アイコン予告演出では、擬似変動演出に含まれる擬似連継続演出において仮停止表示される擬似連継続図柄(中図柄)の種類が変更される。
本実施形態では、擬似連継続図柄として、「通常擬似連継続図柄」と、「第1特殊擬似連継続図柄」と、「第2特殊擬似連継続図柄」と、「第3特殊擬似連継続図柄」と、が規定されている。
「通常擬似連継続図柄」及び「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」は、それぞれ、次回の擬似変動演出の実行(擬似連続変動演出の継続)を示唆する情報(本実施形態では、「継続」なる文字)を含んで構成されている(図43参照)。
特に、「通常擬似連継続図柄」は、「白色」の「継続」なる文字を含んで構成されている。一方、「第1特殊擬似連継続図柄」は、「青色」の「継続」なる文字を含んで構成されている。一方、「第2特殊擬似連継続図柄」は、「緑色」の「継続」なる文字を含んで構成されている。一方、「第3特殊擬似連継続図柄」は、「赤色」の「継続」なる文字を含んで構成されている。
各擬似連継続図柄の期待度は、期待度が高いものから順に、「第3特殊擬似連継続図柄」、「第2特殊擬似連継続図柄」、「第1特殊擬似連継続図柄」、「通常擬似連継続図柄」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
すなわち、各擬似連継続図柄は、期待度を基準として、予め順位付けがなされている。この際、各擬似連継続図柄の順位は、順位が高いものから順に、「第3特殊擬似連継続図柄」、「第2特殊擬似連継続図柄」、「第1特殊擬似連継続図柄」、「通常擬似連継続図柄」(上位→下位)となるように規定されている。
擬似アイコン予告演出では、擬似連継続演出において仮停止表示される擬似連継続図柄(中図柄)として、「通常擬似連継続図柄」に替えて、「特殊擬似連継続図柄」(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「特殊擬似連継続図柄」のうちいずれか)が設定される。そして、擬似アイコン予告演出では、擬似連継続演出において仮停止表示される「特殊擬似連継続図柄」の種類によって、大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)が示唆される。
次に、パチンコ機1において実行される変動演出を説明する。
パチンコ機1では、特別図柄の変動表示の実行中に、変動演出として、第1変動パターンに対応する第1変動演出と、第2変動パターンに対応する第2変動演出と、が連続して実行される。
本実施形態では、第1変動演出の態様(変動演出番号)として、第1変動パターンの各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。また、第2変動演出の態様(変動演出番号)として、第2変動パターンの各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
まず、第2変動パターンの各種別に対応する第2変動演出の態様を説明する。
パチンコ機1では、第2変動パターンの種別として「スーパーリーチ変動」が選択(指定)された場合に、第2変動演出として「スーパーリーチ変動演出」が選択される。
本実施形態では、「スーパーリーチ変動演出」の態様(変動演出番号)として、「スーパーリーチ変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
具体的には、「スーパーリーチ変動演出」の態様として、「スーパーリーチ変動1」に対応する「スーパーリーチ変動演出1」と、「スーパーリーチ変動2」に対応する「スーパーリーチ変動演出2」と、「スーパーリーチ変動3」に対応する「スーパーリーチ変動演出3」と、「スーパーリーチ変動4」に対応する「スーパーリーチ変動演出4」と、「スーパーリーチ変動5」に対応する「スーパーリーチ変動演出5」と、が規定されている。
これによって、「スーパーリーチ変動演出」の各態様の期待度は、期待度が高いものから順に、「スーパーリーチ変動演出5」、「スーパーリーチ変動演出4」、「スーパーリーチ変動演出3」、「スーパーリーチ変動演出2」、「スーパーリーチ変動演出1」(期待度高→期待度低)となる。
「スーパーリーチ変動演出」(「スーパーリーチ変動演出1」〜「スーパーリーチ変動演出5」)は、リーチ変動演出と、発展リーチ演出と、を含んで構成されている。
「リーチ変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3のうち、2以上の領域において、第1演出図柄z1が仮停止表示され、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている第1演出図柄z1の組み合わせが、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる表示演出をいう。
「仮停止表示」は、第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の第1演出図柄z1が、所定態様で移動(揺動、回転等)されている状態で、所定時間継続して留まる表示をいう。
「抽選結果表示位置」とは、後述する停止演出において、第1演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
以下の説明では、リーチ変動演出において、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせで仮停止表示される第1演出図柄z1を、「リーチ状態を形成する第1演出図柄z1」とする。
また、以下の説明では、第1演出図柄表示領域a1において表示される第1演出図柄z1を「左図柄」とし、第1演出図柄表示領域a2において表示される第1演出図柄z1を「中図柄」とし、第1演出図柄表示領域a3において表示される第1演出図柄z1を「右図柄」とする。
本実施形態では、リーチ変動演出において、左図柄及び右図柄により、リーチ状態が形成される。すなわち、リーチ変動演出では、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、仮停止表示された左図柄及び右図柄が、互いに同一の種別となる。なお、第1演出図柄表示領域a2では、リーチ変動演出の実行中、常時、第1演出図柄z1が通常変動表示される。
「通常変動表示」は、第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄z1が、順次、入れ替わる表示をいう。
ここで、選択された変動演出の態様に関わらず、第2演出図柄表示領域a4では、特別図柄の変動表示の実行中(変動演出の実行中)、常時、第2演出図柄z2が、一定の態様で変動表示される。
「発展リーチ演出」は、演出図柄表示領域a1〜a4において「大当たり図柄」が停止表示されることを煽る演出となっている。発展リーチ演出は、リーチ変動演出中に実行される。
本実施形態では、発展リーチ演出の種別として、互いに異なる内容の「発展リーチ演出1」〜「発展リーチ演出5」が規定されている。
そして、「スーパーリーチ変動演出1」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出1」が実行される。
一方、「スーパーリーチ変動演出2」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出2」が実行される。
一方、「スーパーリーチ変動演出3」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出3」が実行される。
一方、「スーパーリーチ変動演出4」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出4」が実行される。
一方、「スーパーリーチ変動演出5」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出5」が実行される。
これによって、「発展リーチ演出」の各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「発展リーチ演出5」、「発展リーチ演出4」、「発展リーチ演出3」、「発展リーチ演出2」、「発展リーチ演出1」(期待度高→期待度低)となる。
一方、パチンコ機1では、第2変動パターンの種別として「ノーマルリーチ変動」が選択(指定)された場合に、第2変動演出として「ノーマルリーチ変動演出」が選択される。
本実施形態では、「ノーマルリーチ変動演出」の態様(変動演出番号)として、「ノーマルリーチ変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
「ノーマルリーチ変動演出」は、リーチ変動演出を含んで構成されている。なお、ノーマルリーチ変動演出では、発展リーチ演出が実行されない。
一方、パチンコ機1では、第2変動パターンの種別として「リーチなし変動」が選択(指定)された場合に、第2変動演出として「リーチなし変動演出」が選択される。
本実施形態では、「リーチなし変動演出」の態様(変動演出番号)として、「リーチなし変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
「リーチなし変動演出」は、通常変動演出を含んで構成されている。なお、リーチなし変動演出では、リーチ変動演出及び発展リーチ演出が実行されない。
「通常変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3のうち、2以上の領域において、第1演出図柄z1が通常変動表示される表示演出をいう。
次に、第1変動パターンの各種別に対応する第1変動演出の態様を説明する。
図38は、通常擬似連継続演出の内容を示すタイミングチャートである。図39は、特殊擬似連継続演出Aの内容を示すタイミングチャートである。図40は、特殊擬似連継続演出Bの内容を示すタイミングチャートである。図41は、特殊擬似連終了演出の内容を示すタイミングチャートである。
図42は、リーチ変動演出の一例を示す図である。図43は、継続演出の一例を示す図である。図44は、発生演出の一例を示す図である。図45は、ボタン演出の開始時のボタン演出画像の一例を示す図である。図46は、ボタン演出の実行中のボタン演出画像の一例を示す図である。図47は、成功演出の前半部分の一例を示す図である。図48は、成功演出の後半部分の一例を示す図である。図49は、失敗演出の一例を示す図である。図50は、昇格演出の一例を示す図である。図51は、演出ステージ示唆図柄の一例を示す図である。
パチンコ機1では、第1変動パターンの種別として「擬似連変動」(「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」)が選択(指定)された場合に、第1変動演出として「擬似連続変動演出」が選択される。
本実施形態では、擬似連続変動演出の態様(変動演出番号)として、「擬似連2変動」に対応する「擬似連2変動演出」と、「擬似連3変動」に対応する「擬似連3変動演出」と、が規定されている。
「擬似連続変動演出」は、1回の特別図柄の変動表示の実行中において、第1演出図柄z1の変動表示が、擬似的に、複数回実行される演出となっている。具体的には、擬似連続変動演出は、複数回の擬似変動演出を含んで構成されている。
本実施形態では、「擬似連2変動演出」は、2回の擬似変動演出を含んで構成されている。一方、「擬似連3変動演出」は、3回の擬似変動演出を含んで構成されている。
以下の説明では、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回の擬似変動演出を、「最終回擬似変動演出」とする。また、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回擬似変動演出を除く、各回の擬似変動演出を、「途中回擬似変動演出」とする。
図38から図41に示すように、各回の擬似変動演出(途中回擬似変動演出及び最終回擬似変動演出)は、通常変動演出と、リーチ変動演出と、擬似連演出と、を含んで構成されている。
具体的には、各回の擬似変動演出では、その開始に応じて、通常変動演出が実行された後に、リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示された後に、図42に示すように、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、右図柄及び左図柄によりリーチ状態が形成される。
また、各回の擬似変動演出では、リーチ変動演出の実行中(リーチ状態の形成中)に、擬似連演出が実行される。
各回の擬似変動演出は、擬似連演出の終了に応じて終了される。そして、途中回擬似変動演出が終了した場合には、当該途中回擬似変動演出の終了に応じて、次回の擬似変動演出が開始される。一方、最終回擬似変動演出が終了した場合には、当該最終回擬似変動演出の終了に応じて、当該擬似連続変動演出が終了され、ノーマルリーチ変動演出又はスーパーリーチ変動演出が開始される。
「擬似連演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否か(擬似連続変動演出が継続するか否か)を煽る演出となっている。
本実施形態では、擬似連演出として、「擬似連継続演出」と、「擬似連終了演出」と、が規定されている。
「擬似連継続演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されること(擬似連続変動演出が継続すること)を示唆する演出となっている。
「擬似連終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されないこと(擬似連続変動演出が終了すること)を示唆する演出となっている。
「擬似連継続演出」は、途中回擬似変動演出に含まれる擬似連演出として実行される。一方、「擬似連終了演出」は、最終回擬似変動演出に含まれる擬似連演出として実行される。
特に、本実施形態では、擬似連継続演出として、「通常擬似連継続演出」と、「特殊擬似連継続演出A」と、「特殊擬似連継続演出B」と、が規定されている。
また、擬似連終了演出として、「通常擬似連終了演出」と、「特殊擬似連終了演出」と、が規定されている。
「通常擬似連継続演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されることのみを示唆する演出となっている。
「通常擬似連継続演出」は、途中回擬似変動演出において実行される。
図38に示すように、「通常擬似連継続演出」は、継続煽り演出(継続演出)を含んで構成されている。
「継続煽り演出」は、擬似連継続図柄(中図柄)が仮停止表示されるか否かによって、次回の擬似変動演出が実行されるか否か(擬似連続変動演出が継続するか否か)を煽る演出となっている。
本実施形態では、継続煽り演出として、「継続演出」と、「終了演出」と、が規定されている。
「継続演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されることを示唆する演出となっている。
図43に示すように、継続演出では、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、継続演出では、擬似連継続図柄が仮停止表示される。これによって、次回の擬似変動演出が実行されることが示唆される。
「終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されないことを示唆する演出となっている。
終了演出では、継続演出と同様に、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、終了演出では、擬似連継続図柄が、仮停止表示されずに、抽選結果表示位置を通過する。これによって、次回の擬似変動演出が実行されないことが示唆される。
「通常擬似連継続演出」では、継続煽り演出として、継続演出が実行される。
「通常擬似連継続演出」は、リーチ変動演出の開始(リーチ状態の形成)から所定時間が経過したことに応じて開始され、当該擬似変動演出の終了に応じて終了される。
「通常擬似連継続演出」では、その開始に応じて、継続演出が開始される。そして、継続演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。そして、継続演出の終了に応じて、「通常擬似連継続演出」が終了される。そして、「通常擬似連継続演出」の終了に応じて、当該擬似変動演出が終了され、次回の擬似変動演出が開始される。
「特殊擬似連継続演出A」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されることを示唆するとともに、先読み予告演出が昇格することを示唆する演出となっている。
「先読み予告演出が昇格する」とは、先読み予告演出の態様が、より高い期待度を示唆する態様に変更されることをいう。
「特殊擬似連継続演出A」は、その実行により、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出のうち、少なくとも保留予告演出について、当該先読み予告演出の昇格(実行)を示唆する。
「特殊擬似連継続演出A」は、(1)保留予告演出の実行が決定されていること、(2)当該保留予告演出の対象とされている先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」であること、(3)当該保留予告演出に係る保留変化契機として、先読み対象保留情報に係る変動演出(「擬似連3変動演出」)に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定する保留変化契機が設定されていること、の全ての条件を満たす場合に、当該先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出(途中回擬似変動演出)において実行される。
図39に示すように、「特殊擬似連継続演出A」は、継続チャレンジ演出と、昇格演出と、擬似連煽り演出(継続演出)と、を含んで構成されている。
「継続チャレンジ演出」は、所定のゲーム(課題)の結果によって、次回の擬似変動演出が実行されること、及び、先読み予告演出が昇格することを示唆する演出となっている。
具体的には、継続チャレンジ演出では、演出ボタン5aの押下操作が有効となる操作有効状態が設定される。そして、継続チャレンジ演出では、操作有効状態の設定中における演出ボタン5aの押下操作が検出された回数に応じて、所定のゲームの結果が報知(示唆)される。
継続チャレンジ演出は、発生演出と、ボタン演出と、結果演出と、を含んで構成されている。
「発生演出」は、継続チャレンジ演出の開始(ゲームの開始)を報知する演出となっている。発生演出は、表示画面31aにおける発生演出画像の表示を含んで構成されている。図44に示すように、発生演出画像は、継続チャレンジ演出の開始を示唆する情報(本実施形態では、「継続チャレンジ」なる文字)を含んで構成されている。
「ボタン演出」は、演出ボタン5bの押下操作状況に応じて、ゲームの結果(成功又は失敗)を煽る演出となっている。ボタン演出は、表示画面31aにおけるボタン演出画像の表示を含んで構成されている。
図45及び図46に示すように、ボタン演出画像は、演出ボタン5bを模した図形と、演出ボタン5bの押下操作を促す情報(本実施形態では、「PUSH」なる文字)と、操作有効状態が解除されるまでの残り時間を示す情報(本実施形態では、残り時間を示すタイムバー)と、を含んで構成されている。特に、ボタン演出画像は、複数のキャラクターを含んで構成されている。
ボタン演出では、その開始に応じて、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターが、モノトーン(白黒)により表示される(図45参照)。
また、ボタン演出では、操作有効状態の設定中に、演出ボタン5bの押下操作が検出された回数に応じて、ボタン演出画像に含まれる複数のキャラクターが、所定の順序で、モノトーンによる表示から、カラーによる表示に変化する(図46参照)。すなわち、ボタン演出では、操作有効状態の設定中に、演出ボタン5bの押下操作の検出回数が増加するほど、ボタン演出画像において、カラーにより表示されるキャラクターの数が増加する。
そして、ボタン演出では、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターが、モノトーンによる表示から、カラーによる表示に変化するか否か(ゲームの結果)によって、次回の擬似変動演出が実行されるか否か、及び、先読み予告演出が昇格するか否かが示唆される。
本実施形態では、ボタン演出の種別として、「第1ボタン演出」と、「第2ボタン演出」と、が規定されている。
「第1ボタン演出」では、その開始に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、ボタン演出画像の表示が開始される。
第1ボタン演出に係る操作有効状態は、その設定中における演出ボタン5bの押下操作の検出回数が所定上限回数に達したこと、及び、その開始(設定)から所定上限時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて解除(終了)される。
特に、第1ボタン演出では、操作有効状態の解除に応じて、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターが、カラーにより表示される(ゲームの結果が成功となる)。
すなわち、第1ボタン演出では、操作有効状態の設定中における演出ボタン5bの押下操作の検出回数が所定上限回数に達した場合には、これに応じて、ボタン演出画像において、最後のキャラクターが、モノトーンによる表示から、カラーによる表示に変化する。
一方、第1ボタン演出では、操作有効状態の設定中における演出ボタン5bの押下操作の検出回数が所定上限回数に達することなく、操作有効状態の開始から所定上限時間が経過した場合には、これに応じて、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターが、モノトーンによる表示から、カラーによる表示に変化する。
「第2ボタン演出」では、その開始に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、ボタン演出画像の表示が開始される。
第2ボタン演出に係る操作有効状態は、その開始(設定)から所定上限時間が経過したことに応じて解除(終了)される。
特に、第2ボタン演出では、操作有効状態の設定中における演出ボタン5aの押下操作の検出回数に関わらず、ボタン演出画像に含まれる複数のキャラクターのうち、少なくとも一のキャラクターについて、モノクロによる表示が維持される。そして、ボタン演出画像に含まれる複数のキャラクターのうち、少なくとも一のキャラクターについて、モノクロによる表示が維持されている状態で、操作有効状態が解除される(ゲームの結果が失敗となる)。
そして、「特殊擬似連継続演出A」では、ボタン演出として、「第1ボタン演出」が実行される。
さらに、ボタン演出(第1ボタン演出及び第2ボタン演出)では、ボタン演出画像に含まれるキャラクターの数によって、次回の擬似変動演出が実行される可能性(後述する継続期待度)が示唆される。
本実施形態では、ボタン演出の種別として、「ボタン演出A」と、「ボタン演出B」と、「ボタン演出C」と、が規定されている。
「ボタン演出A」では、ボタン演出画像として、「ボタン演出画像A」が表示される。「ボタン演出画像A」は、3人のキャラクター(「キャラクターA」、「キャラクターB」及び「キャラクターC」)を含んで構成されている。
「ボタン演出B」では、ボタン演出画像として、「ボタン演出画像B」が表示される。「ボタン演出画像B」は、4人のキャラクター(「キャラクターA」、「キャラクターB」、「キャラクターC」及び「キャラクターD」)を含んで構成されている。
「ボタン演出C」では、ボタン演出画像として、「ボタン演出画像C」が表示される。「ボタン演出画像C」は、5人のキャラクター(「キャラクターA」、「キャラクターB」、「キャラクターC」、「キャラクターD」及び「キャラクターE」)を含んで構成されている。
そして、ボタン演出の各種別の継続期待度は、継続期待度が高いものから順に、「ボタン演出C」、「ボタン演出B」、「ボタン演出A」(継続期待度高→継続期待度低)となるように規定されている。
「継続期待度」とは、当該ボタン演出が選択(表示)された場合に、次回の擬似変動演出が実行される可能性(度合い)をいう。
「結果演出」は、継続チャレンジ演出の結果(ゲームの結果)を示唆する演出となっている。すなわち、結果演出は、次回の擬似変動演出が実行されるか否か、及び、先読み予告演出が昇格するか否かを示唆する演出となっている。
本実施形態では、「結果演出」として、「成功演出」と、「失敗演出」と、が規定されている。
「成功演出」は、継続チャレンジ演出が成功したこと(次回の擬似変動演出が実行されること、及び、先読み予告演出が昇格すること)を示唆する演出となっている。成功演出は、表示画面31aにおける成功演出画像の表示を含んで構成されている。成功演出画像は、継続チャレンジ演出が成功したことを示唆する情報を含んで構成されている。
具体的には、成功演出画像では、図47に示すように、「キャラクターA」及び「成功」なる文字が表示された後に、図48に示すように、「キャラクターA」が表示画面31aを剣で切り裂くような画像が表示される。
ここで、継続チャレンジ演出の実行中には、表示画面31aにおいて、背景演出に係る背景画像が表示されない(背景画像を視認することができない)。また、成功演出の実行中には、表示画面31aにおいて、保留図柄h及び第1演出図柄z1が表示されない(保留図柄h及び第1演出図柄z1を視認することができない)。
「失敗演出」は、継続チャレンジ演出が失敗したこと(次回の擬似変動演出が実行されないこと、及び、先読み予告演出が昇格しないこと)を示唆する演出となっている。失敗演出は、表示画面31aにおける失敗演出画像の表示を含んで構成されている。図49に示すように、失敗演出画像は、継続チャレンジ演出が失敗したことを示唆する情報(本実施形態では、「失敗」なる文字)を含んで構成されている。
そして、「特殊擬似連継続演出A」では、結果演出として、「成功演出」が実行される。
「昇格演出」は、保留予告演出の昇格を示唆する演出となっている。
昇格演出は、表示画面31aにおける昇格演出画像の表示を含んで構成されている。昇格演出画像は、昇格前(変化前)の保留図柄hの色を示す情報と、昇格後(変化後)の保留図柄hの色を示す情報と、を含んで構成されている。
具体的には、図50に示すように、昇格演出画像では、昇格前(変化前)の色を示す保留図柄hが表示された後に、「キャラクターA」の剣により、昇格前(変化前)の色を示す保留図柄hが切り裂かれて、昇格後(変化後)の色を示す保留図柄hが出現する画像が表示される。
「特殊擬似連継続演出A」に含まれる継続演出では、当該擬似変動演出(当該擬似連継続演出)について設定されている擬似連継続図柄が仮停止表示される。
具体的には、後述するように、擬似アイコン予告演出が実行される場合には、当該擬似アイコン予告演出が実行される擬似変動演出(擬似連継続演出)に対応する擬似連継続図柄として、「特殊擬似連継続図柄」(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)が設定される。
したがって、「特殊擬似連継続演出A」が実行される擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄として「特殊擬似連継続図柄」が設定されている場合には、当該「特殊擬似連継続演出A」に含まれる継続演出において、「特殊擬似連継続図柄」が仮停止表示され、擬似アイコン予告演出が実行される。
一方、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、「特殊擬似連継続演出A」が実行される擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されている場合には、当該「特殊擬似連継続演出A」に含まれる継続演出において、当該ステージ変動契機の到来に応じて変更される「特殊演出ステージ」(「第1特殊ステージ」〜「第4特殊ステージ」)を示唆する擬似連継続図柄が仮停止表示される。
本実施形態では、擬似連継続図柄として、「第1特殊ステージ」に対応する「第1特殊ステージ示唆図柄」と、「第2特殊ステージ」に対応する「第2特殊ステージ示唆図柄」と、「第3特殊ステージ」に対応する「第3特殊ステージ示唆図柄」と、「第4特殊ステージ」に対応する「第4特殊ステージ示唆図柄」と、が規定されている。
「第1特殊ステージ示唆図柄」は、「第1特殊ステージ」の設定(移行)を示唆する情報(本実施形態では、「第1特殊」なる文字)を含んで構成されている。
「第2特殊ステージ示唆図柄」は、「第2特殊ステージ」の設定(移行)を示唆する情報(本実施形態では、「第2特殊」なる文字)を含んで構成されている。
「第3特殊ステージ示唆図柄」は、「第3特殊ステージ」の設定(移行)を示唆する情報(本実施形態では、「第3特殊」なる文字)を含んで構成されている(図51参照)。
「第4特殊ステージ示唆図柄」は、「第4特殊ステージ」の設定(移行)を示唆する情報(本実施形態では、「第4特殊」なる文字)を含んで構成されている。
そして、後述するように、ステージチェンジ予告演出の実行が決定され、当該ステージチェンジ予告演出に係る先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」であり、当該ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、当該先読み対象保留情報に係る変動演出(「擬似連3変動演出」)に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定され、当該2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として「特殊擬似連継続演出A」が実行される場合には、当該2回目の擬似変動演出(擬似連継続演出)に対応する擬似連継続図柄として、「特殊ステージ示唆図柄」(「第1特殊ステージ示唆図柄」〜「第4特殊ステージ示唆図柄」)が設定される。
したがって、「特殊擬似連継続演出A」が実行される擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄として「特殊ステージ示唆図柄」が設定されている場合には、当該「特殊擬似連継続演出A」に含まれる継続演出において、「特殊ステージ示唆図柄」が仮停止表示され、当該擬似変動演出の終了に応じて変更される演出ステージが示唆される。
ここで、本実施形態では、「特殊擬似連継続演出A」が実行される擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄として、「特殊擬似連継続図柄」及び「特殊ステージ示唆図柄」の両方が設定される場合には、「特殊ステージ示唆図柄」が優先される。なお、この場合に、「特殊擬似連継続図柄」が優先される構成としても構わない。
「特殊擬似連継続演出A」では、その開始に応じて、発生演出(継続チャレンジ演出)が開始され、継続チャレンジ演出の開始が示唆される。発生演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
また、発生演出の終了に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、第1ボタン演出が開始される。操作有効状態は、演出ボタン5bの押下操作の検出回数が所定上限回数に達したこと、又は、所定上限時間が経過したことに応じて解除(終了)される。そして、第1ボタン演出では、操作有効状態の解除に応じて、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターの表示が、モノクロからカラーに変化する。そして、操作有効状態の解除に応じて、第1ボタン演出が終了される。
また、第1ボタン演出の終了に応じて、成功演出が開始され、次回の擬似変動演出が実行されること(保留予告演出が昇格すること)が示唆される。成功演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了され、これによって、継続チャレンジ演出が終了される。
また、成功演出の終了に応じて、昇格演出が開始され、昇格後の保留予告演出の態様が示唆される。昇格演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
また、昇格演出の終了に応じて、継続演出が開始される。継続演出では、当該擬似変動演出(擬似連継続演出)について設定されている擬似連継続図柄が仮停止表示される。すなわち、当該擬似変動演出について「通常擬似連継続図柄」が設定されている場合には、継続演出において、「通常擬似連継続図柄」が仮停止表示され、次回の擬似変動演出の実行が示唆される。一方、当該擬似変動演出について「特殊擬似連継続図柄」(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)が設定されている場合には、継続演出において、「特殊擬似連継続図柄」が仮停止表示され、擬似アイコン予告演出が実行される。一方、当該擬似変動演出について「特殊ステージ示唆図柄」(「第1特殊ステージ示唆図柄」〜「第4特殊ステージ示唆図柄」)が設定されている場合には、継続演出において、「特殊ステージ示唆図柄」が仮停止表示され、当該擬似変動演出の終了に応じて変更される演出ステージが示唆される。継続演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
そして、継続演出の終了に応じて、「特殊擬似連継続演出A」が終了される。そして、「特殊擬似連継続演出A」の終了に応じて、当該擬似変動演出(2回目の擬似変動演出)が終了され、次回の擬似変動演出(3回目の擬似変動演出)が開始される。
さらに、3回目の擬似変動演出の開始に応じて、表示画面31aにおいて、背景演出に係る背景画像、保留図柄h及び第1演出図柄z1が表示される(背景画像、保留図柄h及び第1演出図柄z1を視認することが可能となる)。
この際、保留予告演出に係る保留変化契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定する保留変化契機が設定されているため、3回目の擬似変動演出の開始に応じて、当該保留変化契機について設定されている保留変化内容にしたがって昇格後(変化後)の色を示す保留図柄hが表示される。
また、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されている場合には、3回目の擬似変動演出の開始に応じて、当該ステージ変動契機について設定されているステージ変更内容にしたがって昇格後(変更後)の演出ステージに対応する背景画像が表示される。
「特殊擬似連継続演出B」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されることを示唆するとともに、先読み予告演出が昇格することを示唆する演出となっている。
「特殊擬似連継続演出B」は、その実行により、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出のうち、少なくとも一方の先読み予告演出について、当該先読み予告演出の昇格(実行)を示唆する。
「特殊擬似連継続演出B」は、(1)ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出のうち、少なくとも一方の先読み予告演出の実行が決定されていること、(2)当該先読み予告演出に係る先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」であること、(3)下記の第1発生条件及び第2発生条件のうち、少なくとも一方の発生条件を満たすこと、の全ての条件を満たす場合に、先読み対象保留情報に係る変動演出(「擬似連3変動演出」)に含まれる2回目の擬似変動演出(途中回擬似変動演出)において実行される。
「第1発生条件」は、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、先読み対象保留情報に係る変動演出(「擬似連3変動演出」)に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されていることとなっている。
「第2発生条件」は、擬似アイコン予告演出に係る擬似アイコン予告契機として、先読み対象保留情報に係る変動演出(「擬似連3変動演出」)に含まれる2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていることとなっている。
図40に示すように、「特殊擬似連継続演出B」は、継続チャレンジ演出と、擬似連煽り演出(継続演出)と、を含んで構成されている。なお、「特殊擬似連継続演出B」では、昇格演出が実行されない。
「特殊擬似連継続演出B」に含まれる継続チャレンジ演出及び擬似連煽り演出(継続演出)の内容は、「特殊擬似連継続演出A」に含まれる継続チャレンジ演出及び擬似連煽り演出(継続演出)の内容と同一となっている。
特に、「特殊擬似連継続演出B」に含まれる継続演出では、擬似連継続図柄として、「特殊擬似連継続図柄」(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)又は「特殊ステージ示唆図柄」(「第1特殊ステージ示唆図柄」〜「第4特殊ステージ示唆図柄」)が仮停止表示される。
具体的には、「特殊擬似連継続演出B」が実行される擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄として、「特殊擬似連継続図柄」が設定されている場合には、当該「特殊擬似連継続演出B」に含まれる継続演出において、「特殊擬似連継続図柄」が仮停止表示され、擬似アイコン予告演出が実行される。
一方、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、「特殊擬似連継続演出B」が実行される擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されている場合には、当該「特殊擬似連継続演出B」に含まれる継続演出において、当該ステージ変動契機の到来に応じて変更される「特殊演出ステージ」に対応する「特殊ステージ示唆図柄」が仮停止表示される。
ここで、本実施形態では、「特殊擬似連継続演出B」が実行される擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄として、「特殊擬似連継続図柄」及び「特殊ステージ示唆図柄」の両方が設定される場合には、「特殊ステージ示唆図柄」が優先される。なお、この場合に、「特殊擬似連継続図柄」が優先される構成としても構わない。
「特殊擬似連継続演出B」では、その開始に応じて、発生演出(継続チャレンジ演出)が開始され、継続チャレンジ演出の開始が示唆される。発生演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
また、発生演出の終了に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、第1ボタン演出が開始される。操作有効状態は、演出ボタン5bの押下操作の検出回数が所定上限回数に達したこと、又は、所定上限時間が経過したことに応じて解除(終了)される。そして、第1ボタン演出では、操作有効状態の解除に応じて、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターの表示が、モノクロからカラーに変化する。そして、操作有効状態の解除に応じて、第1ボタン演出が終了される。
また、第1ボタン演出の終了に応じて、成功演出が開始され、次回の擬似変動演出が実行されること(ステージチェンジ予告演出が昇格すること、又は、擬似アイコン予告演出が実行されること)が示唆される。成功演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了され、これによって、継続チャレンジ演出が終了される。
また、成功演出の終了に応じて、継続演出が開始される。継続演出では、当該擬似変動演出(擬似連継続演出)について設定されている擬似連継続図柄が仮停止表示される。すなわち、当該擬似変動演出について「特殊擬似連継続図柄」(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)が設定されている場合には、継続演出において、「特殊擬似連継続図柄」が仮停止表示され、擬似アイコン予告演出が実行される。一方、当該擬似変動演出について「特殊ステージ示唆図柄」(「第1特殊ステージ示唆図柄」〜「第4特殊ステージ示唆図柄」)が設定されている場合には、継続演出において、「特殊ステージ示唆図柄」が仮停止表示され、当該擬似変動演出の終了に応じて変更される演出ステージが示唆される。継続演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
そして、継続演出の終了に応じて、「特殊擬似連継続演出B」が終了される。そして、「特殊擬似連継続演出B」の終了に応じて、当該擬似変動演出(2回目の擬似変動演出)が終了され、次回の擬似変動演出(3回目の擬似変動演出)が開始される。
さらに、3回目の擬似変動演出の開始に応じて、表示画面31aにおいて、背景演出に係る背景画像、保留図柄h及び第1演出図柄z1が表示される(背景画像、保留図柄h及び第1演出図柄z1を視認することが可能となる)。
この際、保留予告演出に係る保留変化契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定する保留変化契機が設定されている場合には、3回目の擬似変動演出の開始に応じて、当該保留変化契機について設定されている保留変化内容にしたがって昇格後(変化後)の色を示す保留図柄hが表示される。
また、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されている場合には、3回目の擬似変動演出の開始に応じて、当該ステージ変動契機について設定されているステージ変更内容にしたがって昇格後(変更後)の演出ステージに対応する背景画像が表示される。
「通常擬似連終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されないことを示唆する演出となっている。
「通常擬似連終了演出」は、最終回擬似変動演出において実行される。
「通常擬似連終了演出」は、継続煽り演出を含んで構成されている。特に、「通常擬似連終了演出」では、継続煽り演出として、終了演出が実行される。
「通常擬似連終了演出」は、リーチ変動演出の開始(リーチ状態の形成)から所定時間が経過したことに応じて開始され、当該擬似変動演出の終了に応じて終了される。
「通常擬似連終了演出」では、その開始に応じて、終了演出が開始される。そして、終了演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。そして、終了演出の終了に応じて、「通常擬似連終了演出」が終了される。そして、「通常擬似連終了演出」の終了に応じて、当該擬似変動演出(当該擬似連続演出演出)が終了され、ノーマルリーチ変動演出又はスーパーリーチ変動演出が開始される。
「特殊擬似連終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されないことを示唆する演出となっている。
「特殊擬似連終了演出」は、(1)保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出のうち、少なくとも一の先読み予告演出の実行が決定されていること、(2)当該先読み予告演出に係る先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」であること、の全ての条件を満たす場合に、先読み対象保留情報に係る変動演出(「擬似連2変動演出」)に含まれる2回目の擬似変動演出(最終回擬似変動演出)において実行される。
図41に示すように、「特殊擬似連終了演出」は、継続チャレンジ演出を含んで構成されている。なお、「特殊擬似連終了演出」では、継続煽り演出(「終了演出」)が実行されない。
「特殊擬似連終了演出」に含まれる継続チャレンジ演出は、発生演出と、ボタン演出と、結果演出と、を含んで構成されている。特に、「特殊擬似連終了演出」では、ボタン演出として、「第2ボタン演出」が実行され、結果演出として、「失敗演出」が実行される。
「特殊擬似連終了演出」に含まれる発生演出は、「特殊擬似連継続演出A」及び「特殊擬似連継続演出B」に含まれる発生演出の内容と同一となっている。
「特殊擬似連終了演出」では、その開始に応じて、発生演出(継続チャレンジ演出)が開始され、継続チャレンジ演出の開始が示唆される。発生演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
また、発生演出の終了に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、第2ボタン演出が開始される。操作有効状態は、所定上限時間が経過したことに応じて解除(終了)される。そして、第2ボタン演出では、ボタン演出画像に含まれる複数のキャラクターのうち、少なくとも一のキャラクターについて、モノクロによる表示が維持された状態で、操作有効状態が解除される。そして、操作有効状態の解除に応じて、第2ボタン演出が終了される。
また、第2ボタン演出の終了に応じて、失敗演出が開始され、次回の擬似変動演出が実行されないことが示唆される。失敗演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了され、これによって、継続チャレンジ演出が終了される。
そして、失敗演出の終了に応じて、「特殊擬似連終了演出」が終了される。そして、「特殊擬似連終了演出」の終了に応じて、当該擬似変動演出(当該擬似連続演出演出)が終了され、ノーマルリーチ変動演出が開始される。
以上のように、「擬似連2変動演出」では、2回の擬似変動演出が実行される。そして、1回目の擬似変動演出において、「通常擬似連継続」演出が実行され、2回目の擬似変動演出において、「通常擬似連終了演出」又は「特殊擬似連終了演出」が実行される。
一方、「擬似連3変動演出」では、3回の擬似変動演出が実行される。そして、1回目の擬似変動演出において、「通常擬似連継続」演出が実行され、2回目の擬似変動演出において、「通常擬似連継続演出」又は「特殊擬似連継続演出A,B」が実行され、3回目の擬似変動演出において、「通常擬似連終了演出」が実行される。
特に、「擬似連2変動演出」では、2回目の擬似変動演出が、最終回の擬似変動演出となる。
そこで、本実施形態では、「擬似連2変動演出」及び「擬似連3変動演出」に含まれる2回目の擬似変動演出において、「特殊擬似連継続演出A,B」が実行される構成としている。
これによって、継続チャレンジ演出の結果により、第1変動パターンの種別に係る期待度(現在の擬似連続変動演出の種別)と、先読み予告演出が昇格するか否かと、を示唆することができる。
すなわち、継続チャレンジ演出の結果が成功である場合には、現在の擬似連続変動の種別が、「擬似連2変動」ではなく、「擬似連2変動」より期待度が高い「擬似連3変動」であることが示唆されることに加えて、先読み予告演出が昇格することが示唆される。
したがって、擬似連続変動演出の実行中において、次回の擬似変動演出の実行(擬似連続変動演出の継続)が示唆される際に、これに加えて、始動判定又は事前判定の結果を示唆する他の演出(本実施形態では、先読み予告演出)の昇格を示唆することができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
一方、パチンコ機1では、第1変動パターンの種別として「擬似連なし変動」が選択(指定)された場合に、変動演出として「擬似連なし変動演出」が選択される。
本実施形態では、「擬似連なし変動演出」の態様(変動演出番号)として、「擬似連なし変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
「擬似連なし変動演出」は、通常変動演出を含んで構成されている。なお、擬似連なし変動演出では、擬似変動演出(通常擬似変動演出又は特殊擬似変動演出)が実行されない。
次に、ステップS31−3のコマンド解析処理を説明する。
図33は、コマンド解析処理を示すフローチャートである。
コマンド解析処理は、ステップS31−3で実行されると、図33に示すように、ステップS32−1に移行する。
ステップS32−1では、遊技状態コマンド受信処理を実行し、ステップS32−2に移行する。
遊技状態受信処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。
ステップS32−2では、保留コマンド受信処理を実行し、ステップS32−3に移行する。保留コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−3では、先読みコマンド受信処理を実行し、ステップS32−4に移行する。先読みコマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−4では、変動コマンド受信処理を実行し、ステップS32−5に移行する。変動コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−5では、停止コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。停止コマンド受信処理については、後述する。
次に、ステップS32−2の保留コマンド受信処理を説明する。
図34は、保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。
保留コマンド受信処理は、ステップS32−2で実行されると、図34に示すように、ステップS36−1に移行する。
ステップS36−1では、保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS36−2に移行し、保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−3)に移行する。
ステップS36−2では、保留数指定コマンドが保留数の増加(保留数が「1」増加したこと)を指定しているか否かを判定し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS36−3に移行し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していない(保留数が「1」減少したことを指定している)と判定した場合(No)には、ステップS36−4に移行する。
ステップS36−3では、保留数加算処理を実行し、ステップS36−4に移行する。
保留数加算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図1始動情報に対応する通常保留演出を設定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b2に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)は、特図1保留数カウンタの値に基づいて判定する。
一方、保留数指定コマンドが特図2保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図2始動情報に対応する通常保留演出を設定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b3に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)は、特図2保留数カウンタの値に基づいて判定する。
ステップS36−4では、保留数減算処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−3)に移行する。
保留数減算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b2に表示されている各保留図柄hの表示位置を変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b2における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
一方、保留数指定コマンドが特図2保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b3に表示されている各保留図柄hの表示位置を変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b3における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b3(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
次に、ステップS32−3の先読みコマンド受信処理を説明する。
図35は、先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読みコマンド受信処理は、ステップS32−3で実行されると、図35に示すように、ステップS33−1に移行する。
ステップS33−1では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS33−2に移行し、先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
ステップS33−2では、先読み情報解析処理を実行し、ステップS33−3に移行する。先読み情報解析処理では、先読み指定コマンドが指定する情報を、保留情報として、演出制御回路300のRAMの所定領域に記憶する。
演出制御回路300のRAMには、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。また、保留情報記憶領域として、第1特別図柄抽選(RAM230の特図1始動情報記憶領域)に対応する第1保留情報記憶領域と、第2特別図柄抽選(RAM230の特図2始動情報記憶領域)に対応する第2保留情報記憶領域と、が設定されている。
第1保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。そして、第1保留情報記憶領域には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第1保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。
第2保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。そして、第2保留情報記憶領域には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第2保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。
各保留情報は、停止図柄の種別を示す図柄情報と、第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第1変動情報と、第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第2変動情報と、を含んでなる。
先読み情報解析処理では、まず、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであるか否かを判定する。
そして、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンm」)と、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した第1変動パターンの内容に対応する第1変動情報と、解析した第2変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第1保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
一方、受信した第1先読み指定コマンドが第2特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターンm」)と、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した第1変動パターンの内容に対応する第1変動情報と、解析した第2変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第2保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
以下の説明では、ステップS33−2で保留情報記憶領域に記憶された保留情報を、「先読み対象保留情報」とする。また、第1保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち、先読み対象保留情報より先に報知表示(変動表示及び停止表示)が実行される保留情報を、「先行保留情報」とする。
ステップS33−3では、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定し、先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されていない(「0」が設定されている)と判定した場合(No)には、ステップS33−4に移行し、先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
本実施形態では、先読み予告演出として、保留予告演出と、ステージチェンジ予告演出と、擬似アイコン予告演出と、が規定されている。そして、一の始動情報(特図1始動情報)を対象として、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出のうち、一又は複数の先読み予告演出が、同時期に設定(実行)され得る。ただし、一の始動情報を対象とする先読み予告演出、及び、他の始動情報を対象とする先読み予告演出が、同時期に設定(実行)されることがない。
そして、一の始動情報を対象として、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出のうち、少なくとも一の先読み予告演出が設定されると、これに応じて、先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定される。その後、当該一の始動情報を対象とする全ての先読み予告演出の終了に応じて、先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。そして、先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されている期間中には、他の始動情報を対象とする先読み予告演出が設定されることがない。
ステップS33−4では、保留予告演出設定処理を実行し、ステップS33−5に移行する。保留予告演出設定処理では、保留予告演出を実行するか否かを決定するとともに、保留予告演出を実行することが決定された場合には、保留予告演出の内容を設定する。
具体的には、保留予告演出設定処理では、まず、保留予告演出実行条件を満たすか否かを判定する。
本実施形態では、(1)先読み対象保留情報が、特図1始動情報に対応する保留情報であること、(2)所定数(本実施形態では、「2」)以上の先行保留情報が記憶されていること、(3)第2変動パターンの種別として「ノーマルリーチ変動」又は「スーパーリーチ変動」に属する種別(変動パターン番号)を示す先行保留情報が存在しないこと、(4)時短制御の停止中であること、(5)大当たり遊技状態の生起中でないこと、の全ての条件を満たす場合に、保留予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、保留予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、上記(1)〜(5)の全ての条件ではなく、上記(1)〜(5)のうち一又は複数の条件を満たす場合に、保留予告演出実行条件を満たすと判定される構成としても構わない。また、保留予告演出実行条件として、上記(1)〜(5)の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
保留予告演出設定処理では、保留予告演出実行条件を満たすと判定した場合には、保留予告演出抽選処理に移行する。一方、保留予告演出実行条件を満たさないと判定した場合には、当該保留予告演出設定処理を終了して、ステップS33−5に移行する。
保留予告演出抽選処理では、保留予告演出を実行するか否かを決定するための保留予告演出抽選を実行する。
演出制御回路300のROMには、保留予告演出抽選の当たり値が登録された保留予告演出抽選テーブルが格納されている。
保留予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから保留予告演出抽選乱数を取得する。また、保留予告演出抽選テーブルを読み出す。さらに、取得した保留予告演出抽選乱数と、読み出した保留予告演出抽選テーブルと、に基づいて、保留予告演出を実行するか否かを判定する。
そして、保留予告演出設定処理では、保留予告演出を実行すると判定した場合には、保留予告演出強度設定処理に移行し、保留予告演出を実行しないと判定した場合には、当該保留予告演出設定処理を終了して、ステップS33−5に移行する。
保留予告演出強度設定処理では、保留予告演出の演出強度を設定する。
本実施形態では、保留予告演出の演出強度として、「保留予告強度1」と、「保留予告強度2」と、「保留予告強度3」と、「保留予告強度4」と、が規定されている。
そして、各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「保留予告強度4」、「保留予告強度3」、「保留予告強度2」、「保留予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
演出制御回路300のROMには、演出強度抽選乱数と、保留予告演出の演出強度(「保留予告強度4」〜「保留予告強度1」)と、の対応が登録された保留予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
また、保留予告演出強度抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する保留予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
保留予告演出強度設定処理では、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す第2変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応する保留予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出した保留予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、保留予告演出の演出強度を決定(判定)する。
保留予告演出設定処理では、保留予告演出の演出強度を決定すると、次に、最終色設定処理に移行する。
最終色設定処理では、最終色を設定する。
以下の説明では、先読み対象保留情報に対応する保留図柄hを、「先読み対象保留図柄」とする。
「最終色」とは、保留予告演出において最終的に変化する先読み対象保留図柄の色をいう。
本実施形態では、保留予告演出の演出強度として「保留予告強度4」が決定された場合には、最終色として「金色」を決定(判定)する。
一方、保留予告演出の演出強度として「保留予告強度3」が決定された場合には、最終色として「赤色」を決定(判定)する。
一方、保留予告演出の演出強度として「保留予告強度2」が決定された場合には、最終色として「緑色」を決定(判定)する。
一方、保留予告演出の演出強度として「保留予告強度1」が決定された場合には、最終色として「青色」を決定(判定)する。
保留予告演出設定処理では、最終色を決定すると、次に、保留変化契機設定処理に移行する。
保留変化契機設定処理では、保留変化契機を設定する。
演出制御回路300のROMには、保留変化契機抽選乱数と、保留変化契機の組み合わせと、の対応が登録された保留変化契機抽選テーブルが格納されている。
また、保留変化契機抽選テーブルとして、特図1保留数(「3」又は「4」)と、第1変動パターンの種別と、最終色と、の組み合わせのそれぞれに対応する保留変化契機抽選テーブルが格納されている。
特図1保留数が「4」(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連なし変動」である場合に対応する保留変化契機抽選テーブルには、保留変化契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、3回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時のうち、少なくとも一の保留変化契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「3」(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連なし変動」である場合に対応する保留変化契機抽選テーブルには、保留変化契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時のうち、少なくとも一の保留変化契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「4」(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」である場合に対応する保留変化契機抽選テーブルには、保留変化契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、3回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一の保留変化契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「3」(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」である場合に対応する保留変化契機抽選テーブルには、保留変化契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一の保留変化契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「4」(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」である場合に対応する保留変化契機抽選テーブルには、保留変化契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、3回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一の保留変化契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「3」(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」である場合に対応する保留変化契機抽選テーブルには、保留変化契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一の保留変化契機を含む組み合わせが登録されている。
保留変化契機設定処理では、まず、所定の乱数カウンタから保留変化契機抽選乱数を取得する。また、特図1保留数と、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別と、最終色設定処理で決定された最終色と、を確認して、この確認結果に対応する保留変化契機抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化契機抽選乱数と、読み出した保留変化契機抽選テーブルと、に基づいて、保留変化契機の組み合わせを決定(判定)する。そして、決定した保留変化契機の組み合わせにしたがって、当該保留予告演出に係る一回又は複数回の保留変化契機を設定する。
保留予告演出設定処理では、保留変化契機を設定すると、次に、保留変化内容設定処理に移行する。
保留変化内容設定処理では、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を設定する。
具体的には、保留変化内容設定処理では、保留変化内容として、変化前の先読み対象保留の色と、変化後の先読み対象保留図柄の色と、が設定される。
本実施形態では、保留変化契機設定処理で設定された1回又は複数回の保留変化契機のうち、後に到来する保留変化契機(後の回の保留変化契機)から順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容が決定される。
例えば、保留変化契機設定処理で3回の保留変化契機が設定された場合には、3回目(最終回)の保留変化契機、2回目の保留変化契機、1回目の保留変化契機の順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容が決定される。
また、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を決定する際には、まず、変化後の先読み対象保留図柄の色が決定され、次に、変化前の先読み対象保留図柄の色が決定される。この際、変化前の先読み対象保留図柄の色として、変化後の先読み対象保留図柄の色と比較して、期待度が低い色が決定される。これによって、各回の保留変化契機の到来に応じて、先読み対象保留図柄の色が、期待度が高い色に変化(昇格)する。
演出制御回路300のROMには、保留変化内容抽選乱数と、変化前の先読み対象保留図柄の色と、の対応が登録された保留変化内容抽選テーブルが格納されている。
また、保留変化内容抽選テーブルとして、保留図柄hの各色(変化後の先読み対象保留図柄の色)に対応する保留変化内容抽選テーブルが格納されている。
そして、保留図柄hの各色(変化後の先読み対象保留図柄の色)に対応する保留変化内容抽選テーブルでは、変化前の先読み対象保留図柄の色として、変化後の先読み対象保留図柄の色と比較して、期待度が低い色のみが登録されている。
保留変化内容設定処理では、まず、保留変化契機設定処理で設定された保留変化契機のうち、最終回の保留変化契機について、保留変化内容を決定する。これには、まず、最終回の保留変化契機に係る変化後の先読み対象保留図柄の色を決定する。この際、最終回の保留変化契機に係る変化後の先読み対象保留図柄の色として、最終色設定処理で決定された最終色を決定する。次に、最終回の保留変化契機に係る変化前の先読み対象保留図柄の色を決定する。これには、まず、所定の乱数カウンタから保留変化内容抽選乱数を取得する。また、最終回の保留変化契機について決定された変化後の先読み対象保留図柄の色に対応する保留変化内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化内容抽選乱数と、読み出した保留変化内容抽選テーブルと、に基づいて、最終回の保留変化契機に係る変化前の先読み対象保留図柄の色を決定する。
保留変化内容設定処理では、次に、保留変化契機設定処理で設定された保留変化契機のうち、最終回の保留変化契機を除いた、各回の保留変化契機について、保留変化内容を決定する。この際、後に到来する保留変化契機から順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を決定する。
各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を決定するには、まず、当該保留変化契機に係る変化後の先読み対象保留図柄の色を決定する。この際、今回の保留変化契機に係る変化後の先読み対象保留図柄の色として、次回の保留変化契機について決定された変化前の先読み対象保留図柄の色を決定する。次に、今回の保留変化契機に係る変化前の先読み対象保留図柄の色を決定する。これには、まず、所定の乱数カウンタから保留変化内容抽選乱数を取得する。また、今回の保留変化契機について決定された変化後の先読み対象保留図柄の色に対応する保留変化内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化内容抽選乱数と、読み出した保留変化内容抽選テーブルと、に基づいて、今回の保留変化契機に係る変化前の先読み対象保留図柄の色を決定する。
保留変化内容設定処理では、次に、各回の保留変化契機について決定された保留変化内容を、当該保留変化契機に対応付けて設定する。これによって、各回の保留変化契機の到来に応じて、当該保留変化契機について設定されている保留変化内容にしたがって、先読み対象保留図柄の色が変化(昇格)する。
保留予告演出設定処理では、次に、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」を設定し、ステップS33−5に移行する。
以上によって、初回の保留変化契機の到来に応じて、保留予告演出が開始される。
なお、図示しない処理によって、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に対応する全ての先読み予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
ステップS33−5では、ステージチェンジ予告演出設定処理を実行し、ステップS33−6に移行する。ステージチェンジ予告演出設定処理では、ステージチェンジ予告演出を実行するか否かを決定するとともに、ステージチェンジ予告演出を実行することが決定された場合には、ステージチェンジ予告演出の内容を設定する。
具体的には、ステージチェンジ予告演出設定処理では、まず、ステージチェンジ予告演出実行条件を満たすか否かを判定する。
本実施形態では、(1)先読み対象保留情報が、特図1始動情報に対応する保留情報であること、(2)所定数(本実施形態では、「2」)以上の先行保留情報が記憶されていること、(3)第2変動パターンの種別として「ノーマルリーチ変動」又は「スーパーリーチ変動」に属する種別(変動パターン番号)を示す先行保留情報が存在しないこと、(4)時短制御の停止中であること、(5)大当たり遊技状態の生起中でないこと、の全ての条件を満たす場合に、ステージチェンジ予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、ステージチェンジ予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、上記(1)〜(5)の全ての条件ではなく、上記(1)〜(5)のうち一又は複数の条件を満たす場合に、ステージチェンジ予告演出実行条件を満たすと判定される構成としても構わない。また、ステージチェンジ予告演出実行条件として、上記(1)〜(5)の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
ステージチェンジ予告演出設定処理では、ステージチェンジ予告演出実行条件を満たすと判定した場合には、ステージチェンジ予告演出抽選処理に移行する。一方、ステージチェンジ予告演出実行条件を満たさないと判定した場合には、当該ステージチェンジ予告演出設定処理を終了して、ステップS33−6に移行する。
ステージチェンジ予告演出抽選処理では、ステージチェンジ予告演出を実行するか否かを決定するためのステージチェンジ予告演出抽選を実行する。
演出制御回路300のROMには、ステージチェンジ予告演出抽選の当たり値が登録されたステージチェンジ予告演出抽選テーブルが格納されている。
ステージチェンジ予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタからステージチェンジ予告演出抽選乱数を取得する。また、ステージチェンジ予告演出抽選テーブルを読み出す。さらに、取得したステージチェンジ予告演出抽選乱数と、読み出したステージチェンジ予告演出抽選テーブルと、に基づいて、ステージチェンジ予告演出を実行するか否かを判定する。
そして、ステージチェンジ予告演出設定処理では、ステージチェンジ予告演出を実行すると判定した場合には、ステージチェンジ予告演出強度設定処理に移行し、ステージチェンジ予告演出を実行しないと判定した場合には、当該ステージチェンジ予告演出設定処理を終了して、ステップS33−6に移行する。
ステージチェンジ予告演出強度設定処理では、ステージチェンジ予告演出の演出強度を設定する。
本実施形態では、ステージチェンジ予告演出の演出強度として、「ステージチェンジ予告強度1」と、「ステージチェンジ予告強度2」と、「ステージチェンジ予告強度3」と、「ステージチェンジ予告強度4」と、が規定されている。
そして、各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「ステージチェンジ予告強度4」、「ステージチェンジ予告強度3」、「ステージチェンジ予告強度2」、「ステージチェンジ予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
演出制御回路300のROMには、演出強度抽選乱数と、ステージチェンジ予告演出の演出強度(「ステージチェンジ予告強度4」〜「ステージチェンジ予告強度1」)と、の対応が登録されたステージチェンジ予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
また、ステージチェンジ予告演出強度抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応するステージチェンジ予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
ステージチェンジ予告演出強度設定処理では、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す第2変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応するステージチェンジ予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出したステージチェンジ予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、ステージチェンジ予告演出の演出強度を決定(判定)する。
ステージチェンジ予告演出設定処理では、ステージチェンジ予告演出の演出強度を決定すると、次に、最終ステージ設定処理に移行する。
最終ステージ設定処理では、最終ステージを設定する。
「最終ステージ」とは、ステージチェンジ予告演出において最終的に変更(設定)されるステージの種類をいう。
本実施形態では、ステージチェンジ予告演出の演出強度として「ステージチェンジ予告強度4」が決定された場合には、最終ステージとして「第4特殊ステージ」を決定(判定)する。
一方、ステージチェンジ予告演出の演出強度として「ステージチェンジ予告強度3」が決定された場合には、最終ステージとして「第3特殊ステージ」を決定(判定)する。
一方、ステージチェンジ予告演出の演出強度として「ステージチェンジ予告強度2」が決定された場合には、最終ステージとして「第2特殊ステージ」を決定(判定)する。
一方、ステージチェンジ予告演出の演出強度として「ステージチェンジ予告強度1」が決定された場合には、最終ステージとして「第1特殊ステージ」を決定(判定)する。
ステージチェンジ予告演出設定処理では、最終ステージを決定すると、次に、ステージ変更契機設定処理に移行する。
ステージ変更契機設定処理では、ステージ変更契機を設定する。
演出制御回路300のROMには、ステージ変更契機抽選乱数と、ステージ変更契機の組み合わせと、の対応が登録されたステージ変更契機抽選テーブルが格納されている。
また、ステージ変更契機抽選テーブルとして、特図1保留数(「3」又は「4」)と、第1変動パターンの種別と、最終ステージと、の組み合わせのそれぞれに対応するステージ変更契機抽選テーブルが格納されている。
特図1保留数が「4」(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連なし変動」である場合に対応するステージ変更契機抽選テーブルには、ステージ変更契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、3回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時のうち、少なくとも一のステージ変更契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「3」(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連なし変動」である場合に対応するステージ変更契機抽選テーブルには、ステージ変更契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時のうち、少なくとも一のステージ変更契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「4」(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」である場合に対応するステージ変更契機抽選テーブルには、ステージ変更契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、3回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一のステージ変更契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「3」(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」である場合に対応するステージ変更契機抽選テーブルには、ステージ変更契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一のステージ変更契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「4」(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」である場合に対応するステージ変更契機抽選テーブルには、ステージ変更契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、3回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一のステージ変更契機を含む組み合わせが登録されている。
一方、特図1保留数が「3」(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」である場合に対応するステージ変更契機抽選テーブルには、ステージ変更契機の組み合わせとして、先読み対象保留情報の取得時(記憶時)、1回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の開始時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の開始時、及び、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回目の擬似変動演出の終了時のうち、少なくとも一のステージ変更契機を含む組み合わせが登録されている。
ステージ変更契機設定処理では、まず、所定の乱数カウンタからステージ変更契機抽選乱数を取得する。また、特図1保留数と、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別と、最終色設定処理で決定された最終色と、を確認して、この確認結果に対応するステージ変更契機抽選テーブルを読み出す。そして、取得したステージ変更契機抽選乱数と、読み出したステージ変更契機抽選テーブルと、に基づいて、ステージ変更契機の組み合わせを決定(判定)する。そして、決定したステージ変更契機の組み合わせにしたがって、当該ステージチェンジ予告演出に係る一回又は複数回のステージ変更契機を設定する。
ステージチェンジ予告演出設定処理では、ステージ変更契機を設定すると、次に、ステージ変更内容設定処理に移行する。
ステージ変更内容設定処理では、各回のステージ変更契機に対応するステージ変更内容を設定する。
具体的には、ステージ変更内容設定処理では、ステージ変更内容として、変化前の演出ステージの種類と、変化後の演出ステージの種類と、が設定される。
本実施形態では、ステージ変更契機設定処理で設定された1回又は複数回のステージ変更契機のうち、後に到来するステージ変更契機(後の回のステージ変更契機)から順に、各回のステージ変更契機に対応する保留変化内容が決定される。
例えば、ステージ変更契機設定処理で2回のステージ変更契機が設定された場合には、2回目(最終回)のステージ変更契機、1回目のステージ変更契機の順に、各回のステージ変更契機に対応するステージ変更内容が決定される。
また、各回のステージ変更契機に対応するステージ変更内容を決定する際には、まず、変更後の演出ステージの種類が決定され、次に、変更前の演出ステージの種類が決定される。この際、変更前の演出ステージの種類として、変更後の演出ステージの種類と比較して、期待度が低い種類が決定される。これによって、各回のステージ変更契機の到来に応じて、演出ステージの種類が、期待度が高い種類に変更(昇格)される。
演出制御回路300のROMには、ステージ変更内容抽選乱数と、変更前の演出ステージの種類と、の対応が登録されたステージ変更内容抽選テーブルが格納されている。
また、ステージ変更内容抽選テーブルとして、演出ステージの各種類(変更後の演出ステージの種類)に対応するステージ変更内容抽選テーブルが格納されている。
そして、演出ステージの各種類(変更後の演出ステージの種類)に対応するステージ変更内容抽選テーブルでは、変更前の演出ステージの種類として、変更後の演出ステージの種類と比較して、期待度が低い種類のみが登録されている。
ステージ変更内容設定処理では、まず、ステージ変更契機設定処理で設定されたステージ変更契機のうち、最終回のステージ変更契機について、ステージ変更内容を決定する。これには、まず、最終回のステージ変更契機に係る変更後の演出ステージの種類を決定する。この際、最終回のステージ変更契機に係る変更後の演出ステージの種類として、最終ステージ設定処理で決定された最終ステージを決定する。次に、最終回のステージ変更契機に係る変更前の演出ステージの種類を決定する。これには、まず、所定の乱数カウンタからステージ変更内容抽選乱数を取得する。また、最終回のステージ変更契機について決定された変更後の演出ステージの種類に対応するステージ変更内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得したステージ変更内容抽選乱数と、読み出したステージ変更内容抽選テーブルと、に基づいて、最終回のステージ変更契機に係る変更前の演出ステージの種類を決定する。
ステージ変更内容設定処理では、次に、ステージ変更契機設定処理で設定されたステージ変更契機のうち、最終回のステージ変更契機を除いた、各回のステージ変更契機について、ステージ変更内容を決定する。この際、後に到来するステージ変更契機から順に、各回のステージ変更契機に対応するステージ変更内容を決定する。
各回のステージ変更契機に対応する保留変化内容を決定するには、まず、当該ステージ変更契機に係る変更後の演出ステージの種類を決定する。この際、今回のステージ変更契機に係る変更後の演出ステージの種類として、次回のステージ変更契機について決定された変更前の演出ステージの種類を決定する。次に、今回のステージ変更契機に係る変更前の演出ステージの種類を決定する。これには、まず、所定の乱数カウンタからステージ変更内容抽選乱数を取得する。また、今回のステージ変更契機について決定された変更後の演出ステージの種類に対応するステージ変更内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得したステージ変更内容抽選乱数と、読み出したステージ変更内容抽選テーブルと、に基づいて、今回のステージ変更契機に係る変更前の演出ステージの種類を決定する。
ステージ変更内容設定処理では、次に、各回のステージ変更契機について決定されたステージ変更内容を、当該ステージ変更契機に対応付けて設定する。これによって、各回のステージ変更契機の到来に応じて、当該ステージ変更契機について設定されているステージ変更内容にしたがって、演出ステージの種類が変更(昇格)される。
ステージチェンジ予告演出設定処理では、次に、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」を設定し、ステップS33−5に移行する。
以上によって、初回のステージ変更契機の到来に応じて、ステージチェンジ予告演出が開始される。
なお、図示しない処理によって、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に対応する全ての先読み予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
ステップS33−6では、擬似アイコン予告演出設定処理を実行し、ステップS33−7に移行する。擬似アイコン予告演出設定処理では、擬似アイコン予告演出を実行するか否かを決定するとともに、擬似アイコン予告演出を実行することが決定された場合には、擬似アイコン予告演出の内容を設定する。
具体的には、擬似アイコン予告演出設定処理では、まず、擬似アイコン予告演出実行条件を満たすか否かを判定する。
本実施形態では、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連変動」(「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」)である場合に、擬似アイコン予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、擬似アイコン予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、擬似アイコン予告演出実行条件として、上記の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
擬似アイコン予告演出設定処理では、擬似アイコン予告演出実行条件を満たすと判定した場合には、擬似アイコン予告演出抽選処理に移行する。一方、擬似アイコン予告演出実行条件を満たさないと判定した場合には、当該擬似アイコン予告演出設定処理を終了して、ステップS33−7に移行する。
擬似アイコン予告演出抽選処理では、擬似アイコン予告演出を実行するか否かを決定するための擬似アイコン予告演出抽選を実行する。
演出制御回路300のROMには、擬似アイコン予告演出抽選の当たり値が登録された擬似アイコン予告演出抽選テーブルが格納されている。
擬似アイコン予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから擬似アイコン予告演出抽選乱数を取得する。また、擬似アイコン予告演出抽選テーブルを読み出す。さらに、取得した擬似アイコン予告演出抽選乱数と、読み出した擬似アイコン予告演出抽選テーブルと、に基づいて、擬似アイコン予告演出を実行するか否かを判定する。
そして、擬似アイコン予告演出設定処理では、擬似アイコン予告演出を実行すると判定した場合には、擬似アイコン予告演出強度設定処理に移行し、擬似アイコン予告演出を実行しないと判定した場合には、当該擬似アイコン予告演出設定処理を終了して、ステップS33−7に移行する。
擬似アイコン予告演出強度設定処理では、擬似アイコン予告演出の演出強度を設定する。
本実施形態では、擬似アイコン予告演出の演出強度として、「擬似アイコン予告強度1」と、「擬似アイコン予告強度2」と、「擬似アイコン予告強度3」と、が規定されている。
そして、各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「擬似アイコン予告強度3」、「擬似アイコン予告強度2」、「擬似アイコン予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
演出制御回路300のROMには、演出強度抽選乱数と、擬似アイコン予告演出の演出強度(「擬似アイコン予告強度3」〜「擬似アイコン予告強度1」)と、の対応が登録された擬似アイコン予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
また、擬似アイコン予告演出強度抽選テーブルとして、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する擬似アイコン予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
擬似アイコン予告演出強度設定処理では、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す第2変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応する擬似アイコン予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出した擬似アイコン予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、擬似アイコン予告演出の演出強度を決定(判定)する。
擬似アイコン予告演出設定処理では、擬似アイコン予告演出の演出強度を決定すると、次に、擬似アイコン予告契機設定処理に移行する。
擬似アイコン予告契機設定処理では、擬似アイコン予告契機を設定する。
「擬似アイコン予告契機」は、擬似アイコン予告演出を実行する擬似変動演出を指定する情報をいう。
本実施形態では、擬似アイコン予告契機として、「1回目の擬似変動演出」と、「2回目の擬似変動演出」と、「3回目の擬似変動演出」と、が規定されている。
擬似アイコン予告契機として「1回目の擬似変動演出」が決定された場合には、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、1回目の擬似変動演出中に、擬似アイコン予告演出が実行される。すなわち、1回目の擬似変動演出に含まれる擬似連継続演出において、当該擬似アイコン予告演出に係る擬似連継続図柄が仮停止表示される。
一方、擬似アイコン予告契機として「2回目の擬似変動演出」が決定された場合には、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、2回目の擬似変動演出中に、擬似アイコン予告演出が実行される。すなわち、2回目の擬似変動演出に含まれる擬似連継続演出において、当該擬似アイコン予告演出に係る擬似連継続図柄が仮停止表示される。
一方、擬似アイコン予告契機として「3回目の擬似変動演出」が決定された場合には、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、3回目の擬似変動演出中に、擬似アイコン予告演出が実行される。すなわち、3回目の擬似変動演出に含まれる擬似連継続演出において、当該擬似アイコン予告演出に係る擬似連継続図柄が仮停止表示される。
演出制御回路300のROMには、擬似アイコン予告契機抽選乱数と、擬似アイコン予告契機と、の対応が登録された擬似アイコン予告契機抽選テーブルが格納されている。
また、擬似アイコン予告契機抽選テーブルとして、「擬似連2変動」に対応する擬似アイコン予告契機抽選テーブルと、「擬似連3変動」に対応する擬似アイコン予告契機抽選テーブルと、が格納されている。
そして、「擬似連2変動」に対応する擬似アイコン予告契機抽選テーブルには、擬似アイコン予告契機として、「1回目の擬似変動演出」と、「2回目の擬似変動演出」と、が登録されている。
一方、「擬似連3変動」に対応する擬似アイコン予告契機抽選テーブルには、擬似アイコン予告契機として、「1回目の擬似変動演出」と、「2回目の擬似変動演出」と、「3回目の擬似変動演出」と、が登録されている。
擬似アイコン予告契機設定処理では、まず、所定の乱数カウンタから擬似アイコン予告契機抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別(「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」)を確認して、この確認結果に対応する擬似アイコン予告契機抽選テーブルを読み出す。そして、取得した擬似アイコン予告契機抽選乱数と、読み出した擬似アイコン予告契機抽選テーブルと、に基づいて、擬似アイコン予告契機を決定(判定)する。
擬似アイコン予告演出設定処理では、擬似アイコン予告契機を決定すると、次に、擬似連継続図柄設定処理に移行する。
擬似連継続図柄設定処理では、当該擬似アイコン予告演出に係る擬似連継続図柄の種類を設定する。
本実施形態では、擬似アイコン予告演出の演出強度として「擬似アイコン予告強度3」が決定された場合には、擬似連継続図柄の種類として「第3特殊擬似連継続図柄」を決定(判定)する。
一方、擬似アイコン予告演出の演出強度として「擬似アイコン予告強度2」が決定された場合には、擬似連継続図柄の種類として「第2特殊擬似連継続図柄」を決定(判定)する。
一方、擬似アイコン予告演出の演出強度として「擬似アイコン予告強度1」が決定された場合には、擬似連継続図柄の種類として「第1特殊擬似連継続図柄」を決定(判定)する。
そして、擬似アイコン予告契機設定処理で決定された擬似アイコン予告契機が指定する擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類として、決定した種類を設定する。これによって、擬似アイコン予告契機設定処理で決定された擬似アイコン予告契機が指定する擬似変動演出に含まれる擬似連継続演出において、設定された種類の擬似連継続図柄が仮停止表示される。
擬似アイコン予告演出設定処理では、次に、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」を設定し、ステップS33−5に移行する。
以上によって、擬似アイコン予告契機が指定する擬似変動演出中に、擬似アイコン予告演出が実行される。
なお、図示しない処理によって、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に対応する全ての先読み予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
ステップS33−7では、擬似連演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
擬似連演出設定処理では、まず、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連変動」(「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」)であるか否かを判定する。
そして、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連変動」でない(「擬似連なし変動」である)と判定した場合には、当該擬似連演出設定処理を終了して、ステップS32−4に移行する。
一方、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連変動」であると判定した場合には、更に、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」であるか否かを判定する。
そして、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」であると判定した場合には、後述する第1擬似連演出設定処理を実行する。
一方、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」であると判定した場合には、後述する第2擬似連演出設定処理を実行する。
第1擬似連演出設定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出(擬似連2変動演出)に含まれる各回の擬似変動演出に対応する擬似連演出を設定する。
具体的には、第1擬似連演出設定処理では、まず、初回擬似連演出決定処理を実行する。
初回擬似連演出決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回の擬似変動演出のうち、1回目の擬似変動演出(途中回擬似変動演出)に対応する擬似連演出を決定する。
具体的には、初回擬似連演出決定処理では、1回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出として、「通常擬似連継続演出」を決定する。
第1擬似連演出設定処理では、次に、初回擬似連継続図柄決定処理を実行する。
初回擬似連継続図柄決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回の擬似変動演出のうち、1回目の擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類を決定する。
初回擬似連継続図柄決定処理では、まず、1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されているか否かを判定する。そして、1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていると判定した場合には、擬似連継続図柄設定処理において、当該擬似変動演出について設定された擬似連継続図柄の種類(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)を維持する。一方、1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていないと判定した場合には、当該擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類として、「通常擬似連継続図柄」を設定する。
第1擬似連演出設定処理では、次に、最終回擬似連演出決定処理を実行する。
最終回擬似連演出決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回の擬似変動演出のうち、2回目の擬似変動演出(最終回擬似変動演出)に対応する擬似連演出を決定する。
本実施形態では、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出として、「通常擬似連終了演出」及び「特殊擬似連終了演出」のうち、一方の演出が決定される。
演出制御回路300のROMには、特殊擬似連演出抽選乱数と、擬似連演出の種類(「通常擬似連終了演出」又は「特殊擬似連終了演出」)と、の対応が登録された第1特殊擬似連演出抽選テーブルが格納されている。
最終回擬似連演出決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから特殊擬似連演出抽選乱数を取得する。また、第1特殊擬似連演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した特殊擬似連演出抽選乱数と、読み出した第1特殊擬似連演出抽選テーブルと、に基づいて、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出の種類を決定(判定)する。
第1擬似連演出設定処理では、次に、最終回擬似連継続図柄決定処理を実行する。
最終回擬似連継続図柄決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回の擬似変動演出のうち、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類を決定する。
最終回擬似連継続図柄決定処理では、まず、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されているか否かを判定する。そして、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていると判定した場合には、擬似連継続図柄設定処理において、当該擬似変動演出について設定された擬似連継続図柄の種類(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)を維持する。一方、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていないと判定した場合には、当該擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類として、「通常擬似連継続図柄」を設定する。
第1擬似連演出設定処理では、次に、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出について決定された擬似連演出の種類及び擬似連継続図柄の種類を、当該擬似変動演出に対応付けて設定する。
これによって、各回の擬似変動演出において、当該擬似変動演出について設定されている種類の擬似連演出が実行される。また、各回の擬似変動演出に含まれる擬似連継続演出において、当該擬似変動演出について設定されている種類の擬似連継続図柄が仮停止表示される。
第2擬似連演出設定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出(擬似連3変動演出)に含まれる各回の擬似変動演出に対応する擬似連演出を設定する。
具体的には、第2擬似連演出設定処理では、まず、初回擬似連演出決定処理を実行する。
初回擬似連演出決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回の擬似変動演出のうち、1回目の擬似変動演出(途中回擬似変動演出)に対応する擬似連演出を決定する。
具体的には、初回擬似連演出決定処理では、1回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出として、「通常擬似連継続演出」を決定する。
第2擬似連演出設定処理では、次に、初回擬似連継続図柄決定処理を実行する。
初回擬似連継続図柄決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回の擬似変動演出のうち、1回目の擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類を決定する。
初回擬似連継続図柄決定処理では、まず、1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されているか否かを判定する。そして、1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていると判定した場合には、擬似連継続図柄設定処理において、当該擬似変動演出について設定された擬似連継続図柄の種類(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)を維持する。一方、1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていないと判定した場合には、当該擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類として、「通常擬似連継続図柄」を設定する。
第2擬似連演出設定処理では、次に、途中回擬似連演出決定処理を実行する。
途中回擬似連演出決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回の擬似変動演出のうち、2回目の擬似変動演出(途中回擬似変動演出)に対応する擬似連演出を決定する。
本実施形態では、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出として、「通常擬似連継続演出」、「特殊擬似連継続演出A」及び「特殊擬似連継続演出B」のうち、一の演出が決定される。
途中回擬似連演出決定処理では、まず、特殊擬似連演出実行条件Aを満たすか否かを判定する。
本実施形態では、保留変化契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定する保留変化契機が設定されている場合に、特殊擬似連演出実行条件Aを満たすと判定される。
そして、特殊擬似連演出実行条件Aを満たすと判定した場合には、第2特殊擬似連演出抽選処理を実行する。
演出制御回路300のROMには、特殊擬似連演出抽選乱数と、擬似連演出の種類(「通常擬似連継続演出」又は「特殊擬似連継続演出A」)と、の対応が登録された第2特殊擬似連演出抽選テーブルが格納されている。
第2特殊擬似連演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから特殊擬似連演出抽選乱数を取得する。また、第2特殊擬似連演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した特殊擬似連演出抽選乱数と、読み出した第2特殊擬似連演出抽選テーブルと、に基づいて、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出の種類を決定(判定)する。
一方、特殊擬似連演出実行条件Aを満たさないと判定した場合には、更に、特殊擬似連演出実行条件Bを満たすか否かを判定する。
本実施形態では、(1)ステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されていること、及び、(2)擬似アイコン予告契機として、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていること、のうち、少なくとも一方の条件を満たす場合に、特殊擬似連演出実行条件Bを満たすと判定される。
そして、特殊擬似連演出実行条件Bを満たすと判定した場合には、第3特殊擬似連演出抽選処理を実行する。
演出制御回路300のROMには、特殊擬似連演出抽選乱数と、擬似連演出の種類(「通常擬似連継続演出」又は「特殊擬似連継続演出B」)と、の対応が登録された第3特殊擬似連演出抽選テーブルが格納されている。
第3特殊擬似連演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから特殊擬似連演出抽選乱数を取得する。また、第3特殊擬似連演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した特殊擬似連演出抽選乱数と、読み出した第3特殊擬似連演出抽選テーブルと、に基づいて、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出の種類を決定(判定)する。
一方、特殊擬似連演出実行条件Bを満たさないと判定した場合には、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出の種類として、「通常擬似連継続演出」を決定する。
以上により、途中回擬似連演出決定処理では、特殊擬似連演出実行条件Aを満たすと判定された場合には、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出の種類として、「通常擬似連継続演出」及び「特殊擬似連継続演出A」のうち、一方の種類が決定される。
一方、特殊擬似連演出実行条件Aを満たさないと判定され、かつ、特殊擬似連演出実行条件Bを満たすと判定された場合には、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出の種類として、「通常擬似連継続演出」及び「特殊擬似連継続演出B」のうち、一方の種類が決定される。
一方、特殊擬似連演出実行条件Aを満たさないと判定され、かつ、特殊擬似連演出実行条件Bを満たさないと判定された場合には、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出の種類として、「通常擬似連継続演出」が決定される。
第2擬似連演出設定処理では、次に、途中回擬似連継続図柄決定処理を実行する。
途中回擬似連継続図柄決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回の擬似変動演出のうち、2回目の擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類を決定する。
途中回擬似連継続図柄決定処理では、まず、2回目の擬似変動演出を指定するステージ変更契機が設定されているか否かを判定する。そして、2回目の擬似変動演出を指定するステージ変更契機が設定されていると判定した場合には、当該擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類として、当該ステージ変更契機に対応するステージ変更内容が指定する昇格後の演出ステージに対応する「特殊ステージ示唆図柄」(「第1特殊ステージ示唆図柄」〜「第4特殊ステージ示唆図柄」)を設定する。
一方、2回目の擬似変動演出を指定するステージ変更契機が設定されていないと判定した場合には、更に、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されているか否かを判定する。そして、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていると判定した場合には、擬似連継続図柄設定処理において、当該擬似変動演出について設定された擬似連継続図柄の種類(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)を維持する。
一方、2回目の擬似変動演出を指定するステージ変更契機が設定されていないと判定し、かつ、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていないと判定した場合には、当該擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類として、「通常擬似連継続図柄」を設定する。
第2擬似連演出設定処理では、次に、最終回擬似連演出決定処理を実行する。
最終回擬似連演出決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回の擬似変動演出のうち、3回目の擬似変動演出(最終回擬似変動演出)に対応する擬似連演出を決定する。
本実施形態では、3回目の擬似変動演出に対応する擬似連演出として、「通常擬似連終了演出」が決定される。
第2擬似連演出設定処理では、次に、最終回擬似連継続図柄決定処理を実行する。
最終回擬似連継続図柄決定処理では、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる3回の擬似変動演出のうち、3回目の擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類を決定する。
最終回擬似連継続図柄決定処理では、まず、3回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されているか否かを判定する。そして、3回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていると判定した場合には、擬似連継続図柄設定処理において、当該擬似変動演出について設定された擬似連継続図柄の種類(「第1特殊擬似連継続図柄」〜「第3特殊擬似連継続図柄」)を維持する。一方、3回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていないと判定した場合には、当該擬似変動演出に対応する擬似連継続図柄の種類として、「通常擬似連継続図柄」を設定する。
第2擬似連演出設定処理では、次に、先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる各回の擬似変動演出について決定された擬似連演出の種類及び擬似連継続図柄の種類を、当該擬似変動演出に対応付けて設定する。
これによって、各回の擬似変動演出において、当該擬似変動演出について設定されている種類の擬似連演出が実行される。また、各回の擬似変動演出に含まれる擬似連継続演出において、当該擬似変動演出について設定されている種類の擬似連継続図柄が仮停止表示される。
次に、ステップS32−4の変動コマンド受信処理を説明する。
図36は、変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動コマンド受信処理は、ステップS32−4で実行されると、図36に示すように、ステップS34−1に移行する。
ステップS34−1では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS34−2に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
ステップS34−2では、停止演出決定処理を実行し、ステップS34−3に移行する。停止演出決定処理では、停止演出の態様(停止演出番号)を決定する。
具体的には、停止演出決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に基づいて、停止演出の態様(停止演出番号)を決定する。そして、決定した停止演出番号を、演出制御回路300のRAMの所定領域に保存する。
ステップS34−3では、変動演出決定処理を実行し、ステップS34−4に移行する。変動演出決定処理では、変動演出の態様(変動演出番号)を決定する。
具体的には、変動演出決定処理では、まず、第2変動演出の態様(変動演出番号)を決定する第2変動演出決定処理を実行する。
演出制御回路300のROMには、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)と、第2変動演出の態様(変動演出番号)と、の対応が登録された第2変動演出抽選テーブルが格納されている。
第2変動演出決定処理では、まず、第2変動演出抽選テーブルを読み出す。そして、第2変動演出抽選テーブルに登録されている第2変動演出の態様(変動演出番号)のうち、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する第2変動演出の態様を決定(選択)する。
変動演出決定処理では、次に、第1変動演出の態様(変動演出番号)を決定する第1変動演出決定処理を実行する。
演出制御回路300のROMには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)と、第1変動演出の態様(変動演出番号)と、の対応が登録された第1変動演出抽選テーブルが格納されている。
第1変動演出決定処理では、まず、第1変動演出抽選テーブルを読み出す。そして、第1変動演出抽選テーブルに登録されている第1変動演出の態様(変動演出番号)のうち、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する第1変動演出の態様を決定(選択)する。
ステップS34−4では、予告演出決定処理を実行し、ステップS34−5に移行する。予告演出決定処理では、予告演出を実行するか否か、及び、予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出態様を決定する。
ここで、予告演出について説明する。
「予告演出」とは、変動演出中に実行される演出であって、当該変動演出に係る始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、予告演出は、当該変動演出の終了後に大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)を示唆する。
なお、予告演出が、特図変動パターン判定の結果(具体的には、第2変動パターンが「スーパーリーチ変動」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
本実施形態では、予告演出は、第1変動演出の開始時に実行される。
本実施形態では、予告演出として、「辻斬り予告」が規定されている。
「辻斬り予告」は、その演出態様(後述する辻斬り予告画像の内容)により、当該変動演出の終了後に大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)を示唆する予告演出の種別となっている。
辻斬り予告では、表示画面31aにおける辻斬り予告画像の表示を含んで構成されている。辻斬り予告画像は、画面が切り裂かれて、所定の文字が出現する演出画像となっている。
本実施形態では、辻斬り予告の種別として、「辻斬り予告1」〜「辻斬り予告5」が規定されている。
「辻斬り予告1」では、辻斬り予告画像として、「辻斬り予告画像1」が表示される。辻斬り予告画像1では、画面が切り裂かれて、「チャンス!?」なる文字が表示される。
「辻斬り予告2」では、辻斬り予告画像として、「辻斬り予告画像2」が表示される。辻斬り予告画像2では、画面が切り裂かれて、「大チャンス!?」なる文字が表示される。
「辻斬り予告3」では、辻斬り予告画像として、「辻斬り予告画像3」が表示される。辻斬り予告画像3では、画面が切り裂かれて、「激熱!?」なる文字が表示される。
「辻斬り予告4」では、辻斬り予告画像として、「辻斬り予告画像4」が表示される。辻斬り予告画像4では、画面が切り裂かれて、「超熱!?」なる文字が表示される。
「辻斬り予告5」では、辻斬り予告画像として、「辻斬り予告画像5」が表示される。辻斬り予告画像5では、画面が切り裂かれて、「乱舞!?」なる文字が表示される。
辻斬り予告の各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「辻斬り予告5」、「辻斬り予告4」、「辻斬り予告3」、「辻斬り予告2」、「辻斬り予告1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
予告演出決定処理では、まず、辻斬り予告の演出強度(辻斬り予告を実行するか否か)を決定する。
本実施形態では、辻斬り予告の演出強度として、「辻斬り予告強度0」〜「辻斬り予告強度5」が規定されている。
そして、辻斬り予告の演出強度として、「辻斬り予告強度0」が決定された場合には、辻斬り予告が実行されない。一方、辻斬り予告の演出強度として、「辻斬り予告強度1」〜「辻斬り予告強度5」が決定された場合には、辻斬り予告が実行される。
辻斬り予告の各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「辻斬り予告強度5」、「辻斬り予告強度4」、「辻斬り予告強度3」、「辻斬り予告強度2」、「辻斬り予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
演出制御回路300のROMには、演出強度抽選乱数と、辻斬り予告の演出強度(「辻斬り予告強度0」〜「辻斬り予告強度5」)と、の対応が登録された辻斬り予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
また、辻斬り予告演出強度抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する辻斬り予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
辻斬り予告の演出強度を決定するには、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別と、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別と、停止図柄指定コマンドが指定する停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応する辻斬り予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出した辻斬り予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、辻斬り予告の演出強度を決定(判定)する。
辻斬り予告の演出強度として、「辻斬り予告強度1」〜「辻斬り予告強度5」のうち、いずれかの演出強度が決定された場合には、辻斬り予告の種別を決定する。
本実施形態では、辻斬り予告の演出強度として「辻斬り予告強度1」が決定された場合には、辻斬り予告の種別として「辻斬り予告1」を決定する。
一方、辻斬り予告の演出強度として「辻斬り予告強度2」が決定された場合には、辻斬り予告の種別として「辻斬り予告2」を決定する。
一方、辻斬り予告の演出強度として「辻斬り予告強度3」が決定された場合には、辻斬り予告の種別として「辻斬り予告3」を決定する。
一方、辻斬り予告の演出強度として「辻斬り予告強度4」が決定された場合には、辻斬り予告の種別として「辻斬り予告4」を決定する。
一方、辻斬り予告の演出強度として「辻斬り予告強度5」が決定された場合には、辻斬り予告の種別として「辻斬り予告5」を決定する。
ステップS34−5では、変動演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。変動演出設定処理では、変動演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、変動演出設定処理では、ステップS34−3で決定した第1変動演出の態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、ステップS34−3で決定した第2変動演出の態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、を読み出す。
次に、読み出した演出制御テーブルを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。そして、生成した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出が開始される。
また、ステップS34−4において、辻斬り予告の演出強度として、「辻斬り予告強度1」〜「辻斬り予告強度5」が決定された場合(辻斬り予告が実行される場合)には、ステップS34−4で決定された辻斬り予告の種別に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出の実行中における所定のタイミングで、辻斬り予告が開始される。
次に、ステップS32−5の停止コマンド受信処理を説明する。
図37は、停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。
停止コマンド受信処理は、ステップS32−5で実行されると、図37に示すように、ステップS35−1に移行する。
ステップS35−1では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS35−2に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。
ステップS35−2では、停止演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。停止演出設定処理では、停止演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、停止演出設定処理では、ステップS34−2で決定した停止演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、停止演出が開始される。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
パチンコ機1では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球を契機として、大当たり乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等等の各種乱数が取得されて(ステップS9−3)、取得された各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される(ステップS9−6)。
そして、パチンコ機1では、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序で、特別図柄抽選の結果を判定する特図当落判定(ステップS11−4)と、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定する特図停止図柄判定(ステップS11−5)と、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する特図変動パターン判定(ステップS11−7)と、を含む始動判定が実行される。
始動判定が実行されると、特図表示装置61,62において、特図変動パターン判定により判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)に応じて、特別図柄の変動表示が実行された後に、特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別(停止図柄番号)に応じて、特別図柄の停止表示が実行される。
特に、パチンコ機1では、特図変動パターン判定により、第1変動パターンの種別として「擬似連変動」(「擬似連2変動」又は「擬似連3変動」)が選択された場合に、第1変動演出として「擬似連続変動演出」(「擬似連3変動演出」又は「擬似連3変動演出」)が実行される。
「擬似連続変動演出」では、複数回の擬似変動演出が連続して実行される。具体的には、「擬似連2変動」では、2回の擬似変動演出が連続して実行される。一方、「擬似連3変動演出」では、3回の擬似変動演出が連続して実行される。
図38から図41に示すように、各回の擬似変動演出では、その開始に応じて、通常変動演出が実行された後に、リーチ変動演出(図42参照)が実行される。また、リーチ変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、擬似連演出が実行される。
本実施形態では、擬似連演出として、「通常擬似連演出」(「通常擬似連継続演出」及び「通常擬似連終了演出」)と、「特殊擬似連演出」(「特殊擬似連継続演出A」、「特殊擬似連継続演出B」及び「特殊擬似連終了演出」)と、が規定されている。
「通常擬似連演出」(「通常擬似連継続演出」及び「通常擬似連終了演出」)は、次回の擬似変動演出が実行されるか否か(擬似連続変動演出が継続するか否か)のみを煽る演出となっている。
「特殊擬似連演出」(「特殊擬似連継続演出A」、「特殊擬似連継続演出B」及び「特殊擬似連終了演出」)は、次回の擬似変動演出が実行されるか否か(擬似連続変動演出が継続するか否か)を煽るとともに、始動判定(ステップS11−4〜S11−7)又は事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆する演出(以下、「示唆演出」とする)が実行されるか否か、及び、示唆演出が昇格するか否かのうち、少なくとも一方を煽る演出となっている。
本実施形態では、示唆演出として、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出が規定されている。なお、示唆演出として、始動判定(ステップS11−4〜S11−7)の結果を示唆する演出(例えば、上記の予告演出(辻斬り予告))が規定されている構成としても構わない。
「特殊擬似連演出」は、「擬似連変動演出」(「擬似連2変動演出」又は「擬似連3変動演出」)の2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。これによって、「特殊擬似連演出」は、第1変動パターンの種別(擬似連変動演出の種別)が、「擬似連2変動」(「擬似連2変動演出」)であるか、または、「擬似連3変動」(「擬似連3変動演出」)であるかを煽る演出となる。
特に、「特殊擬似連継続演出A」は、「擬似連3変動演出」の2回目の擬似変動演出を契機として、保留予告演出が昇格する場合に、当該2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。
具体的には、「特殊擬似連継続演出A」は、「擬似連3変動演出」が選択され、かつ、保留予告演出に係る保留変化契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定する保留変化契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。
これによって、「特殊擬似連継続演出A」は、次回の擬似変動演出が実行されること、すなわち、第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」であることを示唆するとともに、保留予告演出の昇格を示唆する。
一方、「特殊擬似連継続演出B」は、「擬似連3変動演出」の2回目の擬似変動演出を契機として、ステージチェンジ予告演出が昇格する場合に、当該2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。また、「特殊擬似連継続演出B」は、「擬似連3変動演出」の2回目の擬似変動演出を契機として、擬似アイコン予告演出が実行される場合に、当該2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。
具体的には、「特殊擬似連継続演出B」は、「擬似連3変動演出」が選択され、かつ、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。また、「特殊擬似連継続演出B」は、「擬似連3変動演出」が選択され、かつ、擬似アイコン予告演出に係る擬似アイコン予告契機として、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。
これによって、「特殊擬似連継続演出B」は、次回の擬似変動演出が実行されること、すなわち、第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」であることを示唆するとともに、ステージチェンジ予告演出の昇格、又は、擬似アイコン予告演出の実行を示唆する。
一方、「特殊擬似連終了演出」は、「擬似連2変動演出」が選択された場合に、当該「擬似連2変動演出」の2回目(最終回)の擬似変動演出に係る擬似連演出として実行される。
これによって、「特殊擬似連終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されないこと、すなわち、第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」であることを示唆する。
ここで、「特殊擬似連終了演出」が、「擬似連2変動演出」が選択され、かつ、保留予告演出に係る保留変化契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定する保留変化契機が設定されておらず、かつ、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出の終了時を指定するステージ変更契機が設定されておらず、かつ、擬似アイコン予告演出に係る擬似アイコン予告契機として、2回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されていない場合に実行される構成としても構わない。
かかる構成とすることによって、「特殊擬似連終了演出」により、次回の擬似変動演出が実行されないこと、すなわち、第1変動パターンの種別が「擬似連2変動」であることを示唆するとともに、当該擬似変動演出を契機として、示唆演出が昇格しないこと(示唆演出が実行されないこと)を示唆することが可能となる。
図39に示すように、「特殊擬似連継続演出A」は、リーチ状態が形成されてから所定時間が経過したことに応じて開始される。
「特殊擬似連継続演出A」では、まず、継続チャレンジ演出が実行される。継続チャレンジ演出は、所定のゲーム(課題)の結果によって、次回の擬似変動演出が実行されること、及び、先読み予告演出が昇格(実行)されることを示唆する演出となっている。
継続チャレンジ演出では、継続チャレンジ演出の開始を示唆する発生演出(図44参照)が実行された後に、ボタン演出が開始される。ボタン演出では、演出ボタン5bの押下操作により、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターの表示を、モノトーンからカラーに変化させる内容のゲームが実施される(図45及び図46参照)。特に、「特殊擬似連継続演出A」に含まれるボタン演出では、演出ボタン5bの押下操作の検出回数が所定上限回数に達したこと、又は、操作有効状態の設定から所定上限時間が経過したことに応じて、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターの表示がモノクロからカラーに変化し、ゲームの結果が成功となる。その後、継続チャレンジ演出の結果が成功であることを示唆する成功演出(図47及び図48参照)が実行され、継続チャレンジ演出が終了される。
「特殊擬似連継続演出A」では、次に、昇格演出が実行される。昇格演出では、昇格後の保留図柄hの色を示す昇格演出画像(図50参照)が表示され、昇格後の保留予告演出の態様が示唆される。
「特殊擬似連継続演出A」では、次に、継続演出が実行される。継続演出では、擬似連継続図柄が仮停止表示され、次回の擬似変動演出の実行が示唆される(図43参照)。この際、擬似アイコン予告演出に係る擬似アイコン予告契機として、2回目の擬似変動演出が設定されている場合には、「特殊擬似連継続図柄」が仮停止表示され、擬似アイコン予告演出が実行される。または、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出が設定されている場合には、「特殊ステージ示唆図柄」が仮停止表示され、ステージチェンジ予告演出の昇格が示唆される。
以上により、「特殊擬似連継続演出A」が終了される。そして、「特殊擬似連継続演出A」の終了に応じて、次回の擬似変動演出が開始される。この際、保留予告演出の対象とされている保留図柄hの色として、昇格後の色が表示される。また、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出の終了時が設定されている場合には、昇格後(変更後)の演出ステージに対応する背景画像が表示される。
図40に示すように、「特殊擬似連継続演出B」は、リーチ状態が形成されてから所定時間が経過したことに応じて開始される。「特殊擬似連継続演出B」の継続チャレンジ演出の内容は、「特殊擬似連継続演出A」の継続チャレンジ演出と同様となっている。
「特殊擬似連継続演出B」では、次に、継続演出が実行される。継続演出では、擬似連継続図柄が仮停止表示され、次回の擬似変動演出の実行が示唆される(図43参照)。この際、擬似アイコン予告演出に係る擬似アイコン予告契機として、2回目の擬似変動演出が設定されている場合には、「特殊擬似連継続図柄」が仮停止表示され、擬似アイコン予告演出が実行される。または、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出が設定されている場合には、「特殊ステージ示唆図柄」が仮停止表示され、ステージチェンジ予告演出の昇格が示唆される。
以上により、「特殊擬似連継続演出B」が終了される。そして、「特殊擬似連継続演出B」の終了に応じて、次回の擬似変動演出が開始される。この際、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として、2回目の擬似変動演出の終了時が設定されている場合には、昇格後(変更後)の演出ステージに対応する背景画像が表示される。
図41に示すように、「特殊擬似連終了演出」は、リーチ状態が形成されてから所定時間が経過したことに応じて開始される。
「特殊擬似終了演出」では、継続チャレンジ演出が実行される。
継続チャレンジ演出では、継続チャレンジ演出の開始を示唆する発生演出(図44参照)が実行された後に、ボタン演出が開始される。ボタン演出では、演出ボタン5bの押下操作により、ボタン演出画像に含まれる全てのキャラクターの表示を、モノトーンからカラーに変化させる内容のゲームが実施される(図45及び図46参照)。特に、「特殊擬似連終了演出」に含まれるボタン演出では、ボタン演出画像に含まれる複数のキャラクターのうち、少なくとも一のキャラクターについて、モノクロによる表示が維持された状態で、操作有効状態が解除され、ゲームの結果が失敗となる。その後、継続チャレンジ演出の結果が失敗であることを示唆する成功演出(図49参照)が実行され、継続チャレンジ演出が終了される。
以上により、「特殊擬似連終了演出」が終了される。そして、「特殊擬似連終了演出」の終了に応じて、当該擬似連続変動演出が終了され、ノーマルリーチ変動演出が開始される。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、所定条件が成立した場合に、複数回の擬似変動演出を含む擬似連続変動演出が実行される。そして、擬似連続変動演出の実行中において、擬似変動演出を開始するとき、又は、次回の擬似変動演出の実行を示唆するときに、遊技判定(始動判定又は事前判定)の結果を示唆する示唆演出が実行される。
これによって、新たな擬似変動演出が実行される場合に、新たな擬似変動演出が実行されることに加えて、遊技判定の結果が示唆される。
したがって、擬似連続変動演出の実行中における演出内容を多様化することができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、擬似連続変動演出の実行中において、擬似変動演出を開始するとき、又は、次回の擬似変動演出の実行を示唆するときに、遊技判定の結果を示唆する示唆演出の態様が、一の態様から他の態様に変化する。
これによって、新たな擬似変動演出が実行される場合に、新たな擬似変動演出が実行されることに加えて、示唆演出による示唆内容が変化する。
したがって、擬似連続変動演出の実行中における演出内容を更に多様化することが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、擬似連続変動演出の実行中において、擬似変動演出を開始するとき、又は、次回の擬似変動演出の実行を示唆するときに、示唆演出により示唆される特定遊技状態が生起される可能性が向上する。
これによって、新たな擬似変動演出が実行される場合に、新たな擬似変動演出の実行により、遊技者の期待感を向上することができるとともに、示唆演出の態様の変化により、遊技者の期待感を向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、保留予告演出に係る保留変化契機として「擬似連3変動演出」に含まれる「2回目の擬似変動演出の終了時」を指定する保留変化契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出A」が実行される構成となっている。
しかしながら、保留予告演出に係る保留変化契機として「擬似連3変動演出」に含まれる「2回目の擬似変動演出の開始時」を指定する保留変化契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出A」が実行される構成としても構わない。
同様に、上記実施形態では、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として「擬似連3変動演出」に含まれる「2回目の擬似変動演出の終了時」を指定するステージ変更契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出B」が実行される構成となっている。
しかしながら、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として「擬似連3変動演出」に含まれる「2回目の擬似変動演出の開始時」を指定するステージ変更契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出A」が実行される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、「特殊擬似連継続演出A,B」が、「擬似連3変動演出」に含まれる2回目の擬似変動演出においてのみ実行される構成となっている。
しかしながら、「特殊擬似連継続演出A,B」が、更に、他の擬似変動演出においても実行される構成としても構わない。
例えば、「特殊擬似連継続演出A,B」が、「擬似連2変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出、または、「擬似連3変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出において実行され得る構成としても構わない。
具体的には、保留予告演出に係る保留変化契機として「擬似連2変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時(または、開始時)を指定する保留変化契機が設定されている場合に、当該1回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出A」が実行される構成としても構わない。
また、保留予告演出に係る保留変化契機として「擬似連3変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時(または、開始時)を指定する保留変化契機が設定されている場合に、当該1回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出A」が実行される構成としても構わない。
また、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として「擬似連2変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時(または、開始時)を指定するステージ変更契機が設定されている場合に、当該1回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出B」が実行される構成としても構わない。
また、ステージチェンジ予告演出に係るステージ変更契機として「擬似連3変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出の終了時(または、開始時)を指定するステージ変更契機が設定されている場合に、当該1回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出B」が実行される構成としても構わない。
また、擬似アイコン予告演出に係る擬似アイコン予告契機として「擬似連2変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されている場合に、当該1回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出B」が実行される構成としても構わない。
また、擬似アイコン予告演出に係る擬似アイコン予告契機として「擬似連3変動演出」に含まれる1回目の擬似変動演出を指定する擬似アイコン予告契機が設定されている場合に、当該1回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出B」が実行される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、「事前判定の結果を示唆する先読み予告演出」の態様が変更される契機として「擬似連3変動演出」に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定する契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出A,B」が実行される構成となっている。
しかしながら、「始動判定の結果を示唆する予告演出」の態様が変更される契機として「擬似連3変動演出」に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定する契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出A,B」が実行される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、「事前判定の結果を示唆する先読み予告演出」が実行される契機として「擬似連3変動演出」に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定する契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出B」が実行される構成となっている。
しかしながら、「始動判定の結果を示唆する予告演出」が実行される契機として「擬似連3変動演出」に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定する契機が設定されている場合に、当該2回目の擬似変動演出において「特殊擬似連継続演出B」が実行される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、「特殊擬似連継続演出A」において、昇格演出の終了後に、継続演出が開始される。
しかしながら、「特殊擬似連継続演出A」において、昇格演出及び継続演出が同時に開始される構成としても構わない。
具体的には、「特殊擬似連継続演出A」において、成功演出の終了に応じて、昇格演出及び継続演出が開始される構成としても構わない。
かかる構成とした場合には、昇格演出及び継続演出の実行中に、表示画面31aにおいて、継続演出に係る第1演出図柄z1(擬似連継続図柄)と、昇格演出に係る昇格演出画像とを、重ねて表示する(同一の領域に表示する)。または、表示画面31aにおいて、継続演出に係る第1演出図柄z1(擬似連継続図柄)と、昇格演出に係る昇格演出画像とを、分けて表示する(異なる領域に表示する)。
また、上記実施形態では、「通常擬似連継続演出」(「通常擬似連継続演出」が実行される擬似変動演出)の実行中に、先読み予告演出(保留変化予告演出又はステージチェンジ予告演出)が昇格する構成としても構わない。
例えば、「通常擬似連継続演出」が、(1)保留予告演出の実行が決定されていること、(2)当該保留予告演出の対象とされている先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別が「擬似連3変動」であること、(3)当該保留予告演出に係る保留変化契機として、先読み対象保留情報に係る変動演出(「擬似連3変動演出」)に含まれる2回目の擬似変動演出の終了時を指定する保留変化契機が設定されていること、の全ての条件を満たす場合に、当該先読み対象保留情報に係る変動演出に含まれる2回目の擬似変動演出(途中回擬似変動演出)において実行され得る構成としても構わない。
特に、上記の条件を満たす場合に2回目の擬似変動演出において実行される「通常擬似連継続演出」(以下、「所定通常擬似連継続演出」とする)では、昇格演出と、擬似連煽り演出(継続演出)と、が実行される。なお、「所定通常擬似連継続演出」では、「特殊擬似連継続演出」と異なり、継続チャレンジ演出が実行されない。
具体的には、「所定通常擬似連継続演出」では、その開始に応じて、昇格演出が開始され、昇格演出の終了に応じて、継続演出が開始される。そして、継続演出の終了に応じて、当該「所定通常擬似連継続演出」が終了される。なお、「所定通常擬似連継続演出」では、その開始に応じて、昇格演出及び継続演出が同時に開始される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出が、先読み予告演出として実行される。すなわち、演出制御回路300において、先読みコマンドを受信したタイミングで、保留予告演出設定処理(ステップS33−4)、ステージチェンジ予告演出設定処理(ステップS33−5)、及び、擬似アイコン予告演出設定処理(ステップS33−6)が実行される。
しかしながら、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出が、予告演出として実行される構成としても構わない。すなわち、演出制御回路300において、変動パターン指定コマンドを受信したタイミングで、保留予告演出設定処理、ステージチェンジ予告演出設定処理、及び、擬似アイコン予告演出設定処理が実行される構成としても構わない。
かかる構成とした場合には、予告演出決定処理(ステップS34−4)において、保留予告演出設定処理、ステージチェンジ予告演出設定処理、及び、擬似アイコン予告演出設定処理を実行する。
この際、保留予告演出設定処理、ステージチェンジ予告演出設定処理、及び、擬似アイコン予告演出設定処理では、判定始動情報に係る始動判定の結果に基づいて、各予告演出を実行するか否か、及び、各予告演出の内容(演出強度、最終色、保留変化契機、保留変化内容、最終ステージ、ステージ変更契機、ステージ変更内容、擬似アイコン予告契機、擬似連継続図柄等)を決定する。
これによって、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出を、判定始動情報に基づく始動判定の結果を示唆する演出とすることができる。なお、保留予告演出、ステージチェンジ予告演出、及び、擬似アイコン予告演出は、判定始動情報に基づく変動演出中に実行される。
特に、かかる構成とした場合には、擬似連演出設定処理(ステップS33−7)についても、演出制御回路300において、変動パターン指定コマンドを受信したタイミングで実行する。すなわち、予告演出決定処理(ステップS34−4)において、保留予告演出設定処理、ステージチェンジ予告演出設定処理、及び、擬似アイコン予告演出設定処理を実行した後に、擬似連演出設定処理を実行する。
この際、擬似連演出設定処理では、判定始動情報に係る始動判定の結果と、予告演出決定処理(ステップS34−4)に含まれる保留予告演出設定処理、ステージチェンジ予告演出設定処理、及び、擬似アイコン予告演出設定処理の結果と、に基づいて、各回の擬似変動演出に対応する擬似連演出を設定する。
これによって、「特殊擬似連継続演出A,B」を、次回の擬似変動演出が実行されることを示唆するとともに、予告演出の昇格(または、予告演出の実行)を示唆する演出とすることができる。
1 パチンコ機
11 遊技盤
31 メイン画像表示装置
31a 表示画面
200 主制御回路
300 演出制御回路

Claims (2)

  1. 遊技判定を実行する遊技判定手段と、
    事前遊技判定を実行する事前遊技判定手段と、
    前記遊技判定の結果に基づいて、複数回の擬似変動演出を含む擬似連続変動演出を実行することが可能な演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、次回の前記擬似変動演出の実行を示唆するときに、保留図柄の態様により前記事前遊技判定の結果を示唆する示唆演出について、前記保留図柄の態様を変化させることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技判定を実行する遊技判定手段と、
    事前遊技判定を実行する事前遊技判定手段と、
    前記遊技判定の結果に基づいて、複数回の擬似変動演出を含む擬似連続変動演出を実行することが可能な演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、次回の前記擬似変動演出の実行を示唆するときに、背景画像の態様により前記事前遊技判定の結果を示唆する示唆演出について、前記背景画像の態様を変化させることを特徴とする遊技機。
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