JP2018187019A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技の興趣を向上する。【解決手段】 パチンコ機1では、所定条件が成立した場合に、待機中ボタン演出が実行される。待機中ボタン演出では、その開始に応じて、表示画面31aにおいて、待機中ボタンアイコン画像Bwの表示が開始される。そして、通常待機中ボタン演出では、各回の育玉発生契機の到来に応じて、表示画面31aにおいて、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化する。この際、育玉アイコン画像Dの色が変化したことに応じて、昇降部73が、変化後の育玉アイコン画像Dの色に対応する位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が、変化後の育玉アイコン画像Dの色に対応する色に変化する。【選択図】 図42

Description

本発明は、遊技者による操作が可能な操作手段を備える遊技機に関する。
従来、遊技者による操作が可能な操作手段を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、遊技者による押下が可能な演出ボタン(操作手段)と、可動役物と、を備えている。また、所定条件が成立した場合に、可動役物が段階的に上昇される段階的演出が実行される。そして、段階的演出では、演出ボタンが押下されるごとに、抽選が実行され、当該抽選に当選した場合に、可動役物が上昇される。
特開2014−28198号公報
しかしながら、従来の遊技機では、遊技の興趣が低下する恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、段階的演出の実行中において、演出ボタンの状態が変化しない。これによって、演出ボタンを押下することに対する遊技者の興味が低下し、遊技の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、遊技の興趣を向上することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、遊技者による操作が可能な操作手段と、所定条件が成立した場合に、前記操作手段の状態が段階的に変化する所定演出を実行する演出制御手段と、を備えることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、所定演出において、操作手段の状態が段階的に変化する。
これによって、操作手段を操作することに対する遊技者の興味を向上することができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
ここで、操作手段としては、後述する演出ボタンユニット2が該当する。所定演出としては、後述する待機中ボタン演出が該当する。演出制御手段としては、後述する演出制御回路300が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記操作手段は、複数の状態に変位することが可能な操作部を含んでなり、所定演出では、前記操作部が段階的に変位することを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、所定演出において、操作部が段階的に変位する。
これによって、操作手段(操作部)を操作することに対する遊技者の興味を更に向上することが可能となる。
ここで、操作部としては、後述する昇降部73が該当する。
本発明によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 大当たり遊技状態の種別を示す図である。 CPU初期化処理を示すフローチャートである。 メインループ処理を示すフローチャートである。 電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 スイッチ管理処理を示すフローチャートである。 普図始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。 特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理を示すフローチャートである。 特図変動待ち処理を示すフローチャートである。 特図変動中処理を示すフローチャートである。 特図停止中処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。 大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 普通遊技管理処理を示すフローチャートである。 普図変動待ち処理を示すフローチャートである。 普図変動中処理を示すフローチャートである。 普図停止中処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。 普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。 先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。 変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。 停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。 昇降部が初期位置に配置されている状態の演出ボタンユニットを示す部分断面図である。 昇降部が最終位置に配置されている状態の演出ボタンユニットを示す部分断面図である。 ボタン操作催促画像の一例を示す図である。 待機中ボタンアイコン画像の一例を示す図である。 育玉アイコン画像の一例を示す図である。 ボタン発動画像の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠(図示せず)と、外枠の前側に配設された内枠(図示せず)と、内枠の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠は、矩形状に形成され、外枠に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、矩形の扉状に形成され、外枠に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤ユニット10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。
装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数の枠ランプ20(図3参照)が配設されている。各枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタンユニット2と、を有している。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7a(図3参照)と、返却ボタン7b(図3参照)と、度数表示装置7c(図3参照)と、を有している。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。発射ハンドル6の内部には、発射ハンドル6が回転操作された角度を検出する発射ボリューム(図示せず)が配設されている。発射ボリュームは、検出した角度に応じた検出信号を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
次に、演出ボタンユニット2の構成を説明する。
図38は、昇降部が初期位置に配置されている状態の演出ボタンユニットを示す部分断面図である。図39は、昇降部が最終位置に配置されている状態の演出ボタンユニットを示す部分断面図である。
図38及び図39に示すように、演出ボタンユニット2は、ハウジング71と、ハウジング71に固定された固定ベース部72と、固定ベース部72に対して昇降(変位)可能に取り付けられた昇降部73と、昇降部73を昇降させる駆動機構(図示せず)と、を含んで構成されている。
ハウジング71は、天面及び底面を有する円筒状に形成されている。ハウジング71の天面には、後述するシェード部77を突出させることが可能な開口部71aが設けられている。開口部71aは、上方から見て、略円形に形成されている。
固定ベース部72は、ハウジング71の内部に固定されている。固定ベース部72は、ハウジング71の底部に固定されている。固定ベース部72の天面には、後述する支持軸74aが挿入される支持穴(図示せず)が設けられている。本実施形態では、固定ベース部72の天面には、2つの支持穴が設けられている。各支持穴は、上下方向に沿って、所定の長さで設けられている。
昇降部73は、昇降ベース部74と、昇降ベース部74に対して昇降(変位)可能に取り付けられた操作部75と、を含んで構成されている。
昇降ベース部74は、円盤状に形成されている。昇降ベース部74の底面には、下方に向かって延びる支持軸74a(図39参照)が設けられている。本実施形態では、昇降ベース部74の底面には、2本の支持軸74aが設けられている。各支持軸74aの下端部は、固定ベース部72の各支持穴に挿入されている。すなわち、各支持軸74aの下端部は、固定ベース部72の各支持穴により、挿抜することが可能に支持されている。これによって、昇降ベース部74は、固定ベース部72により支持されている。そして、昇降ベース部74は、固定ベース部72に対して上昇(離反)又は下降(接近)させることが可能となっている。
昇降ベース部74は、バネ等の付勢手段(図示せず)によって、上方に向かって付勢されている。すなわち、昇降ベース部74は、付勢手段によって、固定ベース部72に対して上昇する向き(離反する向き)に付勢されている。
また、昇降ベース部74の天面には、後述する支持軸76aが挿入される支持穴(図示せず)が設けられている。本実施形態では、昇降ベース部74の天面には、2つの支持穴が設けられている。各支持穴は、上下方向に沿って、所定の長さで設けられている。
昇降部73(昇降ベース部74)は、固定ベース部72に対する位置を、初期位置(図38参照)と、最終位置(図39参照)と、の間において、段階的に変位することが可能となっている。
本実施形態では、昇降部73(昇降ベース部74)は、固定ベース部72に対する位置を、初期位置(図38参照)と、第1中間位置(図示せず)と、第2中間位置(図示せず)と、第3中間位置(図示せず)と、最終位置(図39参照)と、の5つの位置に変位することが可能となっている。
初期位置は、5つの位置のうち、最も下方の位置(固定ベース部72に対して最も接近した位置)となっている。
第1中間位置は、初期位置より上方の位置(初期位置と比較して固定ベース72から離れた位置)となっている。
第2中間位置は、第1中間位置より上方の位置(第1中間位置と比較して固定ベース72から離れた位置)となっている。
第3中間位置は、第2中間位置より上方の位置(第2中間位置と比較して固定ベース72から離れた位置)となっている。
最終位置は、第3中間位置より上方の位置(第3中間位置と比較して固定ベース72から離れた位置)となっている。そして、最終位置は、5つの位置のうち、最も上方の位置(固定ベース部72に対して最も離れた位置)となっている。
これによって、演出ボタンユニット2では、昇降部73(昇降ベース部74)の位置を、5段階に変化させることが可能となる。そして、昇降部73(昇降ベース部74)が配置される位置に応じて、ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の範囲が変化する。すなわち、昇降部73(昇降ベース部74)が配置される位置に応じて、ハウジング71に対するシェード部77の突出量(ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の上下方向の寸法)が変化する。
具体的には、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているときには、ハウジング71に対するシェード部77の突出量が最も小さくなる(ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の上下方向の寸法が最も小さくなる)。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が第1中間位置に配置されているときには、昇降部73が初期位置に配置されているときと比較して、ハウジング71に対するシェード部77の突出量が大きくなる(ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の上下方向の寸法が大きくなる)。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が第2中間位置に配置されているときには、昇降部73が第1中間位置に配置されているときと比較して、ハウジング71に対するシェード部77の突出量が大きくなる(ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の上下方向の寸法が大きくなる)。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が第3中間位置に配置されているときには、昇降部73が第2中間位置に配置されているときと比較して、ハウジング71に対するシェード部77の突出量が大きくなる(ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の上下方向の寸法が大きくなる)。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が最終位置に配置されているときには、昇降部73が第3中間位置に配置されているときと比較して、ハウジング71に対するシェード部77の突出量が大きくなる(ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の上下方向の寸法が大きくなる)。すなわち、昇降部73(昇降ベース部74)が最終位置に配置されているときには、ハウジング71に対するシェード部77の突出量が最も大きくなる(ハウジング71の開口部71aから突出するシェード部77の上下方向の寸法が最も大きくなる)。
以上により、演出ボタンユニット2では、昇降部73(昇降ベース部74)の変位に応じて、ハウジング71に対するシェード部77(操作部75)の突出量を、5段階に変化させることが可能となっている。
昇降部73(昇降ベース部74)は、駆動機構により、固定ベース部72に対して変位されるとともに、遊技者による押下操作により、固定ベース部72に対して変位される。
具体的には、昇降部73(昇降ベース部74)は、駆動機構により、初期位置から最終位置に向けて変位させることが可能となっている。また、昇降部73(昇降ベース部74)は、駆動機構により、最終位置から初期位置に向けて変位させることが可能となっている。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)は、遊技者による押下操作により、最終位置から初期位置に向けて変位させることが可能となっている。なお、昇降部73(昇降ベース部74)は、遊技者による押下操作により、初期位置から最終位置に向けて変位させることが不可能となっている。
駆動機構は、モータ33(図3参照)を含んで構成されている。そして、駆動機構は、モータ33の駆動により、昇降部73(昇降ベース部74)を変位させる。
モータ33は、ステッピングモータ等により構成されている。
ハウジング71の内部には、固定ベース部72に対する昇降部73(昇降ベース部74)の位置を検出する位置検出センサ34が配設されている。
位置検出センサ34は、フォトセンサ等によって構成されている。
具体的には、位置検出センサ34は、投光部と、投光部から投光された光を受光する受光部と、を備えている。そして、位置検出センサ34は、受光部による投光部から投光された光の受光(検出)に応じて、検出信号を演出制御回路300に対して出力する。一方、位置検出センサ34は、受光部により投光部から投光された光を受光(検出)していないときには、演出制御回路300に対する検出信号の出力を停止する。
また、昇降ベース部74の所定位置には、遮蔽板が設けられている。
そして、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、位置検出センサ34の投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているときには、位置検出センサ34から演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されていないときには、位置検出センサ34から演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、位置検出センサ34からの検出信号の入力状況によって、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
操作部75は、基台部76と、基台部76に装着(嵌合)されたシェード部77と、を含んで構成されている。
基台部76は、円盤状に形成されている。基台部76の天面には、ボタンランプ35(図3参照)が配設されている。ボタンランプ35は、発光素子(LED)を含んで構成されている。本実施形態では、ボタンランプ35は、フルカラーLEDを含んで構成されている。
基台部76の底面には、下方に向かって延びる支持軸76aが設けられている。本実施形態では、基台部76の底面には、2本の支持軸76aが設けられている。各支持軸76aの下端部は、昇降ベース部74の各支持穴に挿入されている。すなわち、各支持軸76aの下端部は、昇降ベース部74の各支持穴により、挿抜することが可能に支持されている。これによって、基台部76は、昇降ベース部74により支持されている。そして、基台部76は、昇降ベース部74に対して上昇(離反)又は下降(接近)させることが可能となっている。
基台部76は、バネ等の付勢手段(図示せず)によって、上方に向かって付勢されている。すなわち、基台部76は、付勢手段によって、昇降ベース部74に対して上昇する向き(離反する向き)に付勢されている。
シェード部77は、底面が開放され、天面を有する円筒状(碗状)に形成されている。シェード部77は、上下方向に沿って、所定の長さで形成されている。シェード部77は、基台部76の天面に装着(嵌合)され、基台部76の天面に配設された発光手段を被覆している。また、シェード部77は、透明又は半透明の材料(樹脂等)により形成されている。これによって、シェード部77は、基台部76の天面に配設された発光手段の光を、外方に向かって透過させることが可能となっている。
操作部75(基台部76)は、昇降ベース部74に対する位置を、通常位置(図38及び図39参照)と、押下位置(図示せず)と、に変位することが可能となっている。操作部75(基台部76)は、遊技者による押下操作に応じて変位される。
通常位置は、押下位置より上方の位置(押下位置と比較して昇降ベース74から離れた位置)となっている。
すなわち、操作部75(基台部76)は、付勢手段によって、昇降ベース部74に対して、上昇する方向に向かって付勢されている。これによって、遊技者による押下操作が行われていないときには、操作部75(基台部76)は、通常位置に配置される。
そして、遊技者は、付勢手段による付勢に逆らって、操作部75(基台部76)を押下操作する(下方に向かって押し込む)ことによって、操作部75(基台部76)を、通常位置から押下位置に変位させることが可能となっている。
ハウジング71の内部には、操作部75(基台部76)が押下位置に変位されたことを検出する操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。
操作検出スイッチ24は、接点スイッチ等によって構成されている。操作検出スイッチ24は、操作部75(基台部76)が押下位置に変位されるごとに、操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
ここで、昇降ベース部74には、操作部75(基台部76)の変位(通常位置から押下位置への変位)を規制するロック機構(図示せず)が設けられている。
ロック機構は、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されていないときに、操作部75(基台部76)の変位を禁止(規制)する(ロック機構により操作部75の変位がロックされる)。これによって、演出ボタンユニット2では、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されていないときには、操作部75(基台部76)を通常位置から押下位置に変位させることが不可能となる。
一方、ロック機構は、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているときに、操作部75(基台部76)の変位を許可する(ロック機構による操作部75の変位のロックが解除される)。これによって、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているときには、操作部75(基台部76)を通常位置から押下位置に変位させることが可能となる。
次に、演出ボタンユニット2の動作を説明する。
演出制御回路300は、後述する操作有効状態(第1操作有効状態又は第2操作有効状態)の設定中に、操作検出スイッチ24からの操作信号の入力(操作部75の押下位置への変位)を検出した場合に、所定の演出(判定結果示唆演出又は「一発告知音」の出力)を実行する。この際、後述する事前判定の結果に応じて、固定ベース部72に対する昇降部73(昇降ベース部74)の位置が変位される。これによって、昇降部73(昇降ベース部74)の位置に応じて、所定の演出を実行させるために必要となる昇降部73の押下操作量(昇降部73を下方に向かって押し込む量)が異なる。
すなわち、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているときには、ロック機構によるロックが解除され、操作部75(基台部76)の変位が許可された状態となる。これによって、遊技者による押下操作が実行されると、即座に、操作部75(基台部76)が、通常位置から押下位置に変位される。したがって、所定の演出を実行させるために必要となる押下操作量が最も少なくなる。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されていないときには、ロック機構によるロックが作動し、操作部75(基台部76)の変位が禁止(規制)された状態となる。これによって、操作部75(基台部76)を通常位置から押下位置に変位させるためには、まず、ロック機構によるロックを解除する必要がある。すなわち、まず、昇降部73を押下操作することによって、昇降部73(昇降ベース部74)を初期位置に変位させる必要がある。
これによって、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されていないときには、遊技者による押下操作が実行されると、昇降部73が初期位置に変位された後に、操作部75(基台部76)が、通常位置から押下位置に変位される。したがって、所定の演出を実行させるために必要となる押下操作量が多くなる。この際、固定ベース部72に対する昇降部73(昇降ベース部74)の位置が離れているほど、所定の演出を実行させるために必要となる押下操作量が多くなる。
具体的には、昇降部73(昇降ベース部74)が第1中間位置に配置されているときには、遊技者による押下操作によって、昇降部73(昇降ベース部74)が、第1中間位置から初期位置に変位された後に、操作部75(基台部76)が、通常位置から押下位置に変位される。これによって、昇降部73(昇降ベース部74)が第1中間位置に配置されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置されているときと比較して、所定の演出を実行させるために必要となる押下操作量が多くなる。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が第2中間位置に配置されているときには、遊技者による押下操作によって、昇降部73(昇降ベース部74)が、第2中間位置から初期位置に変位された後に、操作部75(基台部76)が、通常位置から押下位置に変位される。これによって、昇降部73(昇降ベース部74)が第2中間位置に配置されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が第1中間位置に配置されているときと比較して、所定の演出を実行させるために必要となる押下操作量が多くなる。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が第3中間位置に配置されているときには、遊技者による押下操作によって、昇降部73(昇降ベース部74)が、第3中間位置から初期位置に変位された後に、操作部75(基台部76)が、通常位置から押下位置に変位される。これによって、昇降部73(昇降ベース部74)が第3中間位置に配置されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が第2中間位置に配置されているときと比較して、所定の演出を実行させるために必要となる押下操作量が多くなる。
一方、昇降部73(昇降ベース部74)が最終位置に配置されているときには、遊技者による押下操作によって、昇降部73(昇降ベース部74)が、最終位置から初期位置に変位された後に、操作部75(基台部76)が、通常位置から押下位置に変位される。これによって、昇降部73(昇降ベース部74)が最終位置に配置されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が第3中間位置に配置されているときと比較して、所定の演出を実行させるために必要となる押下操作量が多くなる。
(遊技盤ユニット10の構成)
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板に取り付けられた遊技盤11と、セット板に取り付けられた各種演出装置(メイン画像表示装置31、サブ画像表示装置32等)と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、セット板の正面側に取り付けられている。遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ21(図3参照)が配設されている。各盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
メイン画像表示装置31は、セット板の背面側に取り付けられている。メイン画像表示装置31は、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。メイン画像表示装置31は、演出画像を表示することが可能な表示画面31aを有している。
表示画面31aには、第1演出図柄z1(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3(図示せず)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が移動(スクロール)され、かつ、第2演出図柄表示領域a4に表示されている第2演出図柄z2の種類が変更される(カラーバーが表す色が、順次、変更される)表示をいう。
演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止され、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が表示される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。
そして、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1〜b3(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている特図1始動情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b3には、報知表示が保留されている特図2始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
サブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の正面側の位置に配設されている。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
サブ画像表示装置32は、図示しない駆動機構により、上下方向に沿って変位(移動)させることが可能となっている。具体的には、サブ画像表示装置32は、原点位置(図2参照)と、原点位置より下方の演出位置(図示せず)と、を含む所定範囲内において、変位させることが可能となっている。
そして、原点位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの上方に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、演出位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの正面側に配置され、表示画面31aの一部を被覆する。
遊技領域30における表示画面31aの下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の左方には、左上他入賞口55と、左中他入賞口56と、左下他入賞口57と、が設けられている。各他入賞口55〜57は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口55〜57は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
左上他入賞口55内には、左上他入賞球検知センサ106(図3参照)が配設されている。左上他入賞球検知センサ106は、左上他入賞口55に入球した遊技球(左上他入賞口55への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左中他入賞口56内には、左中他入賞球検知センサ107(図3参照)が配設されている。左中他入賞球検知センサ107は、左中他入賞口56に入球した遊技球(左中他入賞口56への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左下他入賞口57内には、左下他入賞球検知センサ108(図3参照)が配設されている。左下他入賞球検知センサ108は、左下他入賞口57に入球した遊技球(左下他入賞口57への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における表示画面31aの右方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41は、右側経路を流下する遊技球の通過が可能(左側経路を流下する遊技球の通過が不可能)となっている。
始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における始動ゲート41の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、大入賞口53への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な特別電動役物(特別電役)53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53に入球した遊技球(大入賞口53への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における大入賞口53の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、第2始動口52への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な普通電動役物(普通電役)52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。
普通電動役物52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52に入球した遊技球(第2始動口52への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、右他入賞口54が設けられている。右他入賞口54は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。右他入賞口54は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
右他入賞口54内には、右他入賞球検知センサ105(図3参照)が配設されている。右他入賞球検知センサ105は、右他入賞口54に入球した遊技球(右他入賞口54への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、右他入賞球検知センサ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
遊技領域30における最下方の位置には、いずれの入賞口51〜57にも入球(入賞)しなかった遊技球を排出するためのアウト口58が設けられている。
ここで、遊技盤11の背面側には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が設けられている。そして、遊技盤11では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51〜57に入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出される。
具体的には、各入賞口51〜57に入球した遊技球は、当該入賞口内に配設された検知センサ101〜103,105〜108により検出された後に、排出路に誘導される。また、アウト口58から排出された遊技球は、排出路に誘導される。
排出路には、アウト球検知センサ109(図3参照)が配設されている。アウト球検知センサ109は、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球は、アウト球検知センサ109によって検出される。
ここで、本実施形態では、アウト球検知センサ109が、アウト口58から排出された遊技球のみを検出する構成としても構わない。
さらに、遊技領域30には、各入賞口51〜57や始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
遊技盤11における第2始動口52の下方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、特図1保留数表示器、特図2保留数表示器、普図保留数表示器、ラウンド数表示器、右打ち表示器等が含まれる。
特図1保留数表示器には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図1保留数)が表示される。特図2保留数表示器には、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図2保留数)が表示される。普図保留数表示器には、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(普図保留数)が表示される。ラウンド数表示器には、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)が表示される。右打ち表示器には、右側経路への遊技球の打ち出しの指示が表示される。
また、遊技盤11における状態表示装置63の下方には、普図表示装置60と、特図1表示装置61と、特図2表示装置62と、が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合、又は、特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
また、パチンコ機1には、各種の異常状態を検出する各種異常検知センサ110(図3参照)が配設されている。各種異常検知センサ110には、電波を検出する電波検知センサ、磁気を検出する磁気検知センサ、振動を検出する振動検知センサ、内枠3の開放を検出する内枠開放センサ、扉ユニット4の開放を検出するガラス枠開放センサ等が含まれている。そして、各種異常検知センサ110は、各種の異常状態の検出に応じて、当該異常状態に対応する検出信号を主制御回路200に対して出力する。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、出力ポート250と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、複数の入力ポート(本実施形態では、入力ポート0、入力ポート1、入力ポート2及び入力ポート3)から構成されている。
入力ポート0には、各種異常検知センサ110からの検出信号、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号等が入力される。
入力ポート1には、大入賞球検知センサ103からの検出信号、右他入賞球検知センサ105からの検出信号、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号、アウト球検知センサ109からの検出信号等が入力される。
入力ポート2には、特図1始動球検知センサ101からの検出信号、特図2始動球検知センサ102からの検出信号、普図始動球検知センサ104からの検出信号、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号等が入力される。
入力ポート3には、払出制御回路400からの制御コマンドが入力される。
各入力ポート(入力ポート0〜入力ポート2)には、各信号(各検知センサ)に対応する受信記憶領域が設けられている。各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。具体的には、各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
出力ポート250は、複数の出力ポート(本実施形態では、出力ポート0、出力ポート1及び出力ポート2)から構成されている。
出力ポート0は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力する。
出力ポート1は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。
出力ポート2は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。また、出力ポート2は、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ450に対して外部情報(賞球の払い出しに関する情報、エラー(異常状態)の発生に関する情報等)を出力する。
出力ポート1は、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2−4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための抽選テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンド等が格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートと、を備えている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、各ランプ20,21,35の点灯、音発生装置22による音の出力、モータ33の駆動等を制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。
演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ、モータ制御データ等を生成する。そして、生成した各制御データに基づく制御信号を、各画像表示装置31,32、音発生装置22、各ランプ20,21,35、モータ33等に対して出力する。
払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に基づいて、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して、払出制御回路400に対して送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して、度数表示装置7cに対して送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
図4は、大当たり遊技状態の種別(当選種別)を示す図である。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、普通電動役物52aが閉鎖状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種別として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選(普通図柄抽選に当選)した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される。本実施形態では、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上されるとともに、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普図当たり遊技状態において、普通電動役物52aの開放回数が増加されるとともに、普通電動役物52aの開放時間が延長される。
「普図当たり」に当選した場合には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]又は3[回]に設定され、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、時短制御の実行中には、普通電動役物52aの開放回数が、3[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、2.0[s]に設定される。一方、時短制御の停止中には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]に設定される。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別電動役物53aが閉鎖状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
図4に示すように、本実施形態では、第1特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」〜「大当たり5」が設定され、第2特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり6」〜「大当たり10」が設定されている。
「大当たり1」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された演出図柄z1が、「6、6、6」等、所定の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「ボーナス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」等、所定の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり4」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり5」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり5図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり6」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり6図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「潜伏図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「潜伏図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、3」等、所定の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり7」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり7図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「潜伏図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり8」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり8図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「確変図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり9」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり9図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり10」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり10図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変図柄」で停止表示させるように制御する。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり1」〜「大当たり10」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、所定回数のラウンド遊技が実行される。
本実施形態では、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり5」、「大当たり6」又は「大当たり7」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が4[回]に設定される。一方、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が12[回]に設定される。一方、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が8[回]に設定される。一方、「大当たり8」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定される。一方、「大当たり9」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が10[回]に設定される。一方、「大当たり10」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が5[回]に設定される。
「大当たり1」〜「大当たり10」に当選した場合には、各回のラウンド遊技における特別電動役物53aの最長開放時間が、所定時間(本実施形態では、29.0[s])に設定される。そして、各回のラウンド遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技における大入賞口53への遊技球の入球数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方の成立に応じて終了される。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」と、「特図高確率状態」と、が設定されている。
「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/320)に設定される。
「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/32)に設定される。
なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり10」)に当選する確率をいう。
「大当たり2」〜「大当たり5」又は「大当たり7」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態の生起前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。
一方、「大当たり1」、「大当たり6」又は「大当たり8」〜「大当たり10」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が生起される。本実施形態では、「特図高確率状態」は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、次回の大当たり遊技状態の開始(「大当たり図柄」の停止表示の終了)に応じて終了される。
なお、「特図高確率状態」が、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、当該「特図高確率状態」の生起中に実行された特別図柄抽選の回数が所定回数に達したことに応じて終了される(「特図低確率状態」が生起される)構成としても構わない。
また、「大当たり1」〜「大当たり10」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後に、時短制御が実行される。
時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、特別図柄抽選に当選したこと(「大当たり図柄」が停止表示されたこと)、及び、所定時短回数(本実施形態では、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、のうち一方の成立に応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、遊技状態指定コマンド、保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド、第3先読み指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり10図柄」のうち一のもの)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動パターン(変動時間)を指定する。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち前半期間の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)の種別を指定する。
本実施形態では、第1変動パターンの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)のうち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち後半期間の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)の種別を指定する。
本実施形態では、第2変動パターンの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)のうち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
保留数指定コマンドは、保留数を指定するコマンドである。本実施形態では、保留数指定コマンドは、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したこと、保留数が「1」減少したこと、保留数等を指定する。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始(大当たり遊技状態の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、開始する大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり10」のうちいずれか)を指定する。オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始時(大当たり遊技状態の開始時)に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
第1先読み指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別を指定するコマンドである。第1先読み指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり10図柄」のうち一のもの)を指定する。本実施形態では、第1先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの種別が不定であること(「変動パターン不定」)、又は、m種類の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの種別が不定であること(「変動パターン不定」)、又は、n種類の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御回路400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において「1」ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、及び、第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、出力ポート1(出力ポート250)の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、出力ポート1(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図5は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図5に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1−1に移行する。
ステップS1−1では、初期設定処理を実行し、ステップS1−2に移行する。初期設定処理では、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
具体的には、初期設定処理では、スタックポインタにスタック領域の先頭アドレスを設定する。また、割込みモードとして、ベクタ方式の割込モードを設定する。
ステップS1−2では、ウェイト処理時間設定処理を実行し、ステップS1−3に移行する。ウェイト処理時間設定処理では、所定のウェイト処理時間を、タイマカウンタに設定する。そして、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測を開始する。
ステップS1−3では、RAMクリア信号読込処理を実行し、ステップS1−4に移行する。RAMクリア信号読込処理では、RAMクリア信号の読み込みを行う。
ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。そして、ラムクリアスイッチが押下操作されている状態で電源が投入されると、ラムクリア信号が入力ポート240(入力ポート0)に入力される。
RAMクリア信号読込処理では、入力ポート240のラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS1−4では、ステップS1−2で設定したウェイト処理時間が経過したか否かを判定し、ウェイト処理時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS1−5に移行し、ウェイト処理時間が経過していないと判定した場合(No)には、ステップS1−4の処理を繰り返す。
ステップS1−5では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1−6に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス許可処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが許可された状態となる。
ステップS1−6では、ステップS1−3で読み込んだ値(ラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、ラムクリア信号が入力されているか否かを判定し、ラムクリア信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−7に移行し、ラムクリア信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−16に移行する。
ステップS1−7では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域に電源遮断発生情報が保存されているか否かを判定し、電源遮断発生情報が保存されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−8に移行し、電源遮断発生情報が保存されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−16に移行する。
ステップS1−8では、チェックサム算出処理を実行し、ステップS1−9に移行する。チェックサム算出処理では、バックアップ情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ここで、「バックアップ情報」とは、RAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含むワーク領域)のうち、電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報をいう。
ステップS1−9では、ステップS1−8で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−10に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−16に移行する。
ここで、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致している場合には、チェックサムが正常であると判定し、ステップS1−8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1−10では、電源遮断発生情報解除処理を実行し、ステップS1−11に移行する。電源遮断発生情報解除処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域に設定されている電源遮断発生情報を解除(消去)する。
ステップS1−11では、遊技状態復帰処理を実行し、ステップS1−12に移行する。遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、RAM230のワーク領域に各種の値を設定して、電源遮断の発生を検出した時の遊技状態を復帰させる。
具体的には、遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値を設定するとともに、各種カウンタ(時短カウンタ、大当たり後回転数カウンタ等)の値を設定する。
これによって、バックアップ情報に基づいて、RAM230に記憶されている情報が、電源遮断の発生を検出した時の状態に復帰する。
ステップS1−12では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−13に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−13では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンド(主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンド)を、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−14では、演出復帰用サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−15に移行する。演出復帰用サブコマンド送信処理では、演出復帰用のサブコマンド(電源復帰時フェーズ指定コマンド、遊技状態指定コマンド、電源復帰指定コマンド等)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特別遊技フェーズを指定する制御コマンドである。
演出復帰用サブコマンド送信処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特別遊技フェーズフラグの値に基づいて、現在の特別遊技フェーズを確認する。そして、確認した特別遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−15では、割込み設定処理を実行し、メインループ処理(ステップS2−1)に移行する。割込み初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
ステップS1−16では、RAMクリア処理を実行し、ステップS1−17に移行する。RAMクリア処理では、RAM230の初期化を行う。
具体的には、RAMクリア処理では、RAM230(使用禁止領域を除く)に記憶されている情報をクリア(消去)する。これにより、RAM230のワーク領域及びスタック領域は全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容は消去される。
具体的には、RAM230の所定領域において、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値として、所定の初期値を設定するとともに、各種カウンタ(時短カウンタ、大当たり後回転数カウンタ等)の値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。
ステップS1−17では、RAMクリア時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−18に移行する。RAMクリア時サブコマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−18では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
図6は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図5に示すCPU初期化処理(ステップS1−15)が終了すると、図6に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2−1に移行する。
ステップS2−1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2−2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2−2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2−3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2−3では、主コマンド解析処理を実行し、ステップS2−4に移行する。主コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した主コマンド(払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンド)を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
ステップS2−4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2−5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート250(出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS2−5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2−6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2−5の割込み許可処理が実行されてからステップS2−1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2−6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2−1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を除いたもの(リーチ乱数、変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行する電源遮断時退避処理を説明する。
図7は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
電源回路600には、電源遮断検出回路(図示せず)が接続されている。そして、電源遮断検出回路は、電源回路600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を主制御回路200に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3−1に移行する。
ステップS3−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS3−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS3−2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−3では、ステップS3−2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定(ビットチェック)し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−13に移行する。
ステップS3−4では、出力ポート停止処理を実行し、ステップS3−5に移行する。出力ポート停止処理では、出力ポート250(出力ポート0〜出力ポート2)による制御信号及び制御コマンドの出力を停止する。また、入力ポート240(入力ポート0〜入力ポート3)への検出信号の入力を停止する。
ステップS3−5では、チェックサム保存処理を実行し、ステップS3−6に移行する。チェックサム保存処理では、RAM230のワーク領域のうち電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報について、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3−6では、電源遮断発生情報設定処理を実行し、ステップS3−7に移行する。電源遮断発生情報設定処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域において、電源遮断発生情報を設定(保存)する。
ステップS3−7では、RAMアクセス禁止処理を実行し、ステップS3−8に移行する。RAMアクセス禁止処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを禁止するための処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス禁止処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3−8では、ループカウンタ設定処理を実行し、ステップS3−9に移行する。ループカウンタ設定処理では、復帰判定用ループカウンタの値として、所定の電源遮断予告信号読込回数を設定する。
ステップS3−9では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−10に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−10では、ステップS3−9で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−11に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−8に移行する。
ステップS3−11では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS3−12に移行する。ループカウンタ更新処理では、復帰判定用ループカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに復帰判定用ループカウンタに設定する。
ステップS3−12では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1−1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3−9に移行する。
ステップS3−13では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
図8は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図8に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4−1に移行する。
ステップS4−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4−2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4−3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4−3では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4−4に移行する。ダイナミックポート出力処理では、各表示装置60〜63(各LED)に対して、制御信号を出力する。
具体的には、ダイナミックポート出力処理では、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動情報(駆動信号)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各表示装置60〜63(各LED)が、ダイナミック点灯方式により点灯制御される。
ステップS4−4では、ポート入力処理を実行し、ステップS4−5に移行する。ポート入力処理では、最新のスイッチ状態を正確に取得する。
ここで、RAM230には、入力ポート0状態フラグ領域と、入力ポート1状態フラグ領域と、入力ポート2状態フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート0状態フラグ領域は、入力ポート0に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号(検知センサ)のスイッチ状態(信号が入力されている状態、又は、信号が入力されていない状態)を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート0状態フラグ領域は、電波検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、磁気検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、振動検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、内枠開放センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、ガラス枠開放センサからの検出信号に対応するするスイッチ状態記憶領域と、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート1状態フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート1状態フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート2状態フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2状態フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
また、RAM230には、入力ポート1オン検出フラグ領域と、入力ポート2オン検出フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート1オン検出フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
ここで、「オン状態」とは、当該信号が入力されていない状態から当該信号が入力されている状態に変化した状態をいう。
本実施形態では、入力ポート1オン検出フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「左上他入賞口スイッチビットデータ」とし、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左中他入賞口スイッチビットデータ」とし、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左下他入賞口スイッチビットデータ」とし、右他入賞球検知センサ105からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「右他入賞口スイッチビットデータ」とし、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「大入賞口スイッチビットデータ」とし、アウト球検知センサ109からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「アウトスイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート1オン検出フラグ(入力ポート1オン検出フラグ領域に設定されている値)は、左上他入賞口スイッチビットデータと、左中他入賞口スイッチビットデータと、左下他入賞口スイッチビットデータと、右他入賞口スイッチビットデータと、大入賞口スイッチビットデータと、アウトスイッチビットデータと、を含んで構成されている。
入力ポート2オン検出フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2オン検出フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「第1始動口スイッチビットデータ」とし、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2始動口スイッチビットデータ」とし、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「ゲートスイッチビットデータ」とし、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「電源遮断スイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート2オン検出フラグ(入力ポート2オン検出フラグ領域に設定されている値)は、第1始動口スイッチビットデータと、第2始動口スイッチビットデータと、ゲートスイッチビットデータと、電源遮断スイッチビットデータと、を含んで構成されている。
ポート入力処理では、まず、入力ポート0の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値に基づいて、入力ポート0状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
次に、入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート1オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(各スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
次に、入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート2オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
ステップS4−5では、タイマ更新処理を実行し、ステップS4−6に移行する。タイマ更新処理では、各種タイマを更新する。具体的には、タイマ更新処理では、各種タイマカウンタ(特別遊技タイマ、普通遊技タイマ、外部情報タイマ等)の値を更新する。
ステップS4−6では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4−7に移行する。ステップS4−6の初期値乱数更新処理は、ステップS2−2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−7では、当たり図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4−8に移行する。当たり図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−8では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4−9に移行する。スイッチ管理処理では、各始動球検知センサ101,102,104の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
ステップS4−9では、特別遊技管理処理を実行し、ステップS4−10に移行する。特別遊技管理処理では、特図表示装置61,62の動作及び特別電動役物53aの動作を管理する。特別遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−10では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4−11に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置60の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−11では、エラー管理処理を実行し、ステップS4−12に移行する。エラー管理処理では、各種エラー(異常状態)を判定し、判定結果に応じた設定を行う。
ステップS4−12では、入賞口スイッチ処理を実行し、ステップS4−13に移行する。入賞口スイッチ処理では、各検知センサ101〜103,105〜109の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種カウンタの更新等)を実行する。
ステップS4−13では、払出制御管理処理を実行し、ステップS4−14に移行する。払出制御管理処理では、ステップS4−12で設定された賞球制御カウンタの値に基づいて、払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを送信する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、右他入賞口54に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、左上・左中・左下他入賞口55〜57に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ5と、が設定されている。
そして、払出制御管理処理では、まず、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、15[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、払出制御回路400は、遊技球払出装置440による当該賞球の払い出しが完了すると、当該払い出しの完了を指定する主コマンドを、主制御回路200に対して送信する。そして、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ1の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、3[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ5の値から「1」が減算される。
ステップS4−14では、発射位置指定管理処理を実行し、ステップS4−15に移行する。発射位置指定管理処理では、発射位置の指定に関する処理を実行する。
具体的には、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(大当たり遊技状態の開始時等)に、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS4−15では、外部情報管理処理を実行し、ステップS4−16に移行する。外部情報管理処理では、ホールコンピュータ450に対して出力する外部情報(外部信号)を設定する。
具体的には、外部情報管理処理では、外部情報用始動口カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口51,52への入球数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[球])を減算する。
次に、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、アウト球検知センサ109による遊技球の検出数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウトスイッチカウンタの値から所定値を減算する。
次に、外部情報タイマ(タイマカウンタ)の値が「1」以上であるか否かを判定する。外部情報タイマの値が「1」以上であると判定した場合には、異常状態の発生を示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−16では、試験信号管理処理を実行し、ステップS4−17に移行する。試験信号管理処理では、試験用の情報(試験信号)を設定する。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当たり遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−17では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4−18に移行する。LED表示設定処理では、各表示装置60〜63(各LED)を点灯制御するための駆動情報(駆動信号)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4−18では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4−19に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する駆動情報(駆動信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−19では、ポート出力処理を実行し、ステップS4−20に移行する。ポート出力処理では、ホールコンピュータ450、各ソレノイド64,65等に対して、各種信号を出力する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ450に対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4−20では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS4−8のスイッチ管理処理を説明する。
図9は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4−8において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS5−1に移行する。
ステップS5−1では、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したか否かを判定し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−2に移行し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−3に移行する。
ここで、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「1」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定し、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「0」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5−3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−3では、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したか否かを判定し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−4に移行し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−5に移行する。
ここで、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定し、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5−5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−5では、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−6に移行し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。
ここで、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定し、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−6では、特図2始動球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
次に、ステップS5−2の普図始動球検出処理を説明する。
図10は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5−2において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS6−1に移行する。
ステップS6−1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6−2に移行する。普図乱数取得処理では、当たり乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6−2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6−3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。
ステップS6−3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6−4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6−4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6−1で取得した当たり乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS5−4の特図1始動球検出処理を説明する。
図11は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5−4において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS7−1に移行する。
ステップS7−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS7−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS5−6の特図2始動球検出処理を説明する。
図12は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5−6において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS8−1に移行する。
ステップS8−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS8−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS7−3,S8−3の特別図柄乱数取得処理を説明する。
図13は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7−3,S8−3において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS9−1に移行する。
ステップS9−1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9−2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9−2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9−3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9−3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9−4に移行する。特図乱数取得処理では、大当たり乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9−4では、ステップS9−2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9−5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。
ステップS9−5では、特図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS9−6に移行する。特図保留数カウンタ更新処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに当該特図保留数カウンタに設定する。
ステップS9−6では、特図乱数保存処理を実行し、ステップS9−7に移行する。特図乱数保存処理では、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶する。
具体的には、RAM230は、特別図柄の報知表示の実行中の始動情報が記憶される変動中始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図1始動情報が記憶される特図1始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図2始動情報記憶領域と、を含んで構成されている。
特図1始動情報記憶領域は、特図1始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部〜第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図1始動情報から順に、始動判定が実行される。
特図2始動情報記憶領域は、特図2始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部〜第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図2始動情報から順に、始動判定が実行される。
そして、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図1始動情報として、特図1始動情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9−3で取得した各種乱数を、空いている記憶部のうち、優先順位が最も上位の記憶部に記憶する。具体的には、現在の特図1保留数カウンタの値=「1」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第1記憶部に記憶する。一方、現在の特図1保留数カウンタの値=「2」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第2記憶部に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「3」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第3記憶部に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「4」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第4記憶部に記憶する。
一方、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図2始動情報として、特図2始動情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9−3で取得した各種乱数を、空いている記憶部のうち、優先順位が最も上位の記憶部に記憶する。具体的には、現在の特図2保留数カウンタの値=「1」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第1記憶部に記憶する。一方、現在の特図2保留数カウンタの値=「2」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第2記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「3」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第3記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「4」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第4記憶部に記憶する。
ステップS9−7では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS9−8に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS9−8では、事前判定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。事前判定処理では、ステップS9−6で特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に保存(記憶)した始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)(以下、「事前判定始動情報」とする)に基づいて、各種抽選結果を事前判定する。
本実施形態では、大当たり遊技状態の生起中に取得(記憶)された始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
また、時短制御の停止中に取得(記憶)された特図2始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
さらに、時短制御の実行中に取得(記憶)された特図1始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
以上により、大当たり遊技状態の非生起中、かつ、時短制御の停止中に、特図1始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
また、大当たり遊技状態の非生起中、かつ、時短制御の実行中に、特図2始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
なお、取得(記憶)された全ての始動情報について、各種抽選結果の事前判定が実行される構成としていも構わない。
事前判定処理では、まず、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定する(以下、「第1判定」とする)。ここで、後述するRAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)が、大当たり遊技状態に係る特別遊技フェーズ(「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」又は「大入賞口開放終了ウェイト状態」)に対応する値である場合には、大当たり遊技状態の生起中であると判定し、他の特別遊技フェーズに対応する値である場合には、大当たり遊技状態の生起中でないと判定する。
第1判定により大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
一方、第1判定により大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合には、更に、時短制御の実行中であるか否かを判定する(以下、「第2判定」とする)。ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でない(時短制御の停止中である)と判定する。
第2判定により時短制御の実行中でないと判定した場合には、更に、ステップS9−6で保存(記憶)された事前判定始動情報が特図1始動情報であるか否かを判定する(以下、「第3判定」とする)。
第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報であると判定した場合には、後述する「抽選結果事前判定処理」を実行する。
一方、第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報でない(特図2始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
一方、第2判定により時短制御の実行中であると判定した場合には、更に、ステップS9−6で保存(記憶)された事前判定始動情報が特図2始動情報であるか否かを判定する(以下、「第4判定」とする)。
第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報であると判定した場合には、後述する「抽選結果事前判定処理」を実行する。
一方、第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報でない(特図1始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
次に、「抽選結果事前判定処理」について説明する。
抽選結果事前判定処理では、まず、特別図柄抽選の結果(「大当たり」又は「はずれ」)を判定する事前特図当落判定処理を実行する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当たり値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
事前特図当落判定処理では、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当たり」であるか否かを判定(事前特図当落判定)する。
具体的には、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していないと判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
抽選結果事前判定処理では、次に、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定する事前特図停止図柄判定処理を実行する。
パチンコ機1では、停止図柄の各種別に対応する停止図柄番号(識別値)が規定されている。これによって、停止図柄番号に基づいて、停止図柄の種別を識別することが可能となっている。
本実施形態では、「大当たり図柄」(大当たり遊技状態の種別)として、10種類の「大当たり図柄」(「大当たり図柄1」〜「大当たり図柄10」)が規定されている。そして、10種類の「大当たり図柄」において停止図柄番号が連続するように、各種類の「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号が規定されている。
具体的には、図4に示すように、「大当たり図柄1」に対応する停止図柄番号として「1」が規定され、「大当たり図柄2」に対応する停止図柄番号として「2」が規定され、「大当たり図柄3」に対応する停止図柄番号として「3」が規定され、「大当たり図柄4」に対応する停止図柄番号として「4」が規定され、「大当たり図柄5」に対応する停止図柄番号として「5」が規定され、「大当たり図柄6」に対応する停止図柄番号として「6」が規定され、「大当たり図柄7」に対応する停止図柄番号として「7」が規定され、「大当たり図柄8」に対応する停止図柄番号として「8」が規定され、「大当たり図柄9」に対応する停止図柄番号として「9」が規定され、「大当たり図柄10」に対応する停止図柄番号として「10」が規定されている。
本実施形態では、各種類の「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号(各停止図柄番号を指定するデータ)は、1バイト(8ビット)のデータとなっている。
ROM220には、当たり図柄乱数の値と、停止図柄番号(「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号)と、の対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。
また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、が格納されている。
そして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、停止図柄番号として、「大当たり1図柄」〜「大当たり5図柄」に対応する停止図柄番号が登録されている。一方、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、停止図柄番号として、「大当たり6図柄」〜「大当たり10図柄」に対応する停止図柄番号が登録されている。
事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
具体的には、事前判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」(「はずれ図柄」に対応する停止図柄番号)を判定する。
抽選結果事前判定処理では、次に、第1先読み指定コマンド設定処理を実行する。
第1先読み指定コマンド設定処理では、事前特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する第1先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
抽選結果事前判定処理では、次に、特別図柄の変動パターンの内容を判定する事前特図変動パターン判定処理を実行する。
事前変動パターン判定処理では、まず、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分(種別)を判定する。
本実施形態では、リーチ乱数の区分として、「不定値」と、「固定値」と、が規定されている。
「不定値」とは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時には、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されず、当該始動情報に基づく特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11−7の実行時)に、その時の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるリーチ乱数の区分となっている。
「固定値」とは、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11−7の実行時)における保留数等に関わらず、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時(ステップS9−8の実行時)に、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるリーチ乱数の区分となっている。
ROM220には、リーチ乱数と、リーチ乱数の区分と、の対応が登録された乱数区分判定テーブルが格納されている。
また、乱数区分判定テーブルとして、事前特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合に対応する当選時乱数区分判定テーブルと、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定された場合に対応する落選時乱数区分判定テーブルと、が格納されている。
そして、当選時乱数区分判定テーブルには、リーチ乱数の区分として、「固定値」のみが登録されている。一方、落選時乱数区分判定テーブルには、リーチ乱数の区分として、「不定値」及び「固定値」が登録されている。
本実施形態では、リーチ乱数の値は、「0」〜「1999」の範囲内で更新される。そして、当選時乱数区分判定テーブルでは、「0」〜「1999」の全てのリーチの値が「固定値」と規定されている。一方、落選時乱数区分判定テーブルでは、「0」〜「1700」の範囲のリーチ乱数の値が「不定値」とされ、「1701」〜「1999」の範囲のリーチ乱数の値が「固定値」と規定されている。
リーチ乱数の区分を決定する際には、まず、事前特図当落判定を確認する。
そして、事前特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、リーチ乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定された場合には、事前判定始動情報(特図1始動情報)に含まれるリーチ乱数と、落選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」又は「不定値」と判定される)。
事前変動パターン判定処理では、次に、第2変動パターンの内容を判定する。
ROM220には、リーチ乱数と、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
また、第2変動パターン抽選テーブルとして、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により当選(「大当たり」)と判定された場合に対応する当選時第2変動パターン抽選テーブルと、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により落選(「はずれ」)と判定された場合に対応する落選時第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、落選時第2変動パターン抽選テーブルとして、リーチ乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、リーチ乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
さらに、ROM220には、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルとして、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせのそれぞれに対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
そして、保留数が多いほど短い変動時間が対応付けられている第2変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
本実施形態では、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別と、「Nリーチ」に属する種別と、「SPリーチ」に属する種別と、が規定されている。
第2変動パターンの各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「SPリーチ」に属する種別、「Nリーチ」に属する種別、「通常変動」に属する種別(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
「期待度」とは、当該変動パターンの種別が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう(以下、同様)。
そして、当選時第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「Nリーチ」に属する種別と、「SPリーチ」に属する種別と、が登録されている(「通常変動」に属する種別が登録されていない)。
また、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「Nリーチ」に属する種別と、「SPリーチ」に属する種別と、が登録されている(「通常変動」に属する種別が登録されていない)。
一方、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別のみが登録されている(「Nリーチ」に属する種別と、「SPリーチ」に属する種別と、が登録されていない)。
これによって、後述する特図変動パターン判定では、リーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「Nリーチ」又は「SPリーチ」に属する種別が選択される。
一方、後述する特図変動パターン判定では、リーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別が選択される。
第2変動パターンの内容を判定する際には、まず、事前特図当落判定の結果を確認する。
そして、事前特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、当該事前判定始動情報に含まれるリーチ乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの内容として「変動パターン不定」を判定する。
事前変動パターン判定処理では、次に、第1変動パターンの内容を判定する。
ROM220には、変動パターン乱数と、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
また、第1変動パターン抽選テーブルとして、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により当選(「大当たり」)と判定された場合に対応する当選時第1変動パターン抽選テーブルと、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により落選(「はずれ」)と判定された場合に対応する落選時第1変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、落選時第1変動パターン抽選テーブルとして、リーチ乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと、リーチ乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
さらに、ROM220には、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルとして、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせのそれぞれに対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
そして、保留数が多いほど短い変動時間が対応付けられている第1変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
ここで、本実施形態では、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別と、「擬似連1」に属する種別と、「擬似連2」に属する種別と、「擬似連3」に属する種別と、が規定されている。
第1変動パターンの各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「擬似連3」に属する種別、「擬似連2」に属する種別、「擬似連1」に属する種別、「通常変動」に属する種別(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
そして、当選時第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別と、「擬似連1」に属する種別と、「擬似連2」に属する種別と、「擬似連3」に属する種別と、が登録されている。
また、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別と、「擬似連1」に属する種別と、「擬似連2」に属する種別と、「擬似連3」に属する種別と、が登録されている。
一方、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別のみが登録されている(「擬似連1」〜「擬似連3」に属する種別が登録されていない)。
これによって、後述する特図変動パターン判定では、リーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」及び「擬似連1」〜「擬似連3」のうちいずれかに属する種別が選択される。
一方、後述する特図変動パターン判定では、リーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動」に属する種別が選択される。
第1変動パターンの内容を決定する際には、まず、事前特図当落判定の結果を確認する。
そして、事前特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、当該事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、事前判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第1変動パターンの内容として「変動パターン不定」を判定する。
抽選結果事前判定処理では、次に、第2,第3先読み指定コマンド設定処理を実行し、当該抽選結果事前判定処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はステップS5−5)に移行する。
第2,第3先読み指定コマンド設定処理では、当該抽選結果事前判定処理において判定された第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第2先読み指定コマンド、及び、当該抽選結果事前判定処理において判定された第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第3先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
以上により、事前判定始動情報に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されることなく、変動パターンが不定であることを指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
一方、事前判定始動情報に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されて、判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS4−9の特別遊技管理処理を説明する。
図14は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、特別遊技管理処理は、ステップS4−9において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS10−1に移行する。
ステップS10−1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10−2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10−2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10−3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10−1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10−3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10−2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10−1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動待ち処理を説明する。
図15は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10−3において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS11−1に移行する。
ステップS11−1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行する。
ステップS11−2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS11−3では、特図保留数更新処理を実行し、ステップS11−4に移行する。特図保留数更新処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を更新する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)を実行する。
したがって、特図2始動情報記憶領域において1つ以上の特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報が、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報が、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。
具体的には、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。
一方、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。
次に、判定始動情報の記憶領域を、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)から変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)する。
具体的には、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部において特図2始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図2始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
一方、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部において特図1始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図1始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
ステップS11−4では、特図当落判定処理を実行し、ステップS11−5に移行する。特図当落判定処理では、特別図柄抽選の結果を判定する。
特図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当たり」であるか否かを判定(特図当落判定)する。
具体的には、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、特図当落抽選テーブルに登録されている大当たり値と一致していないと判定した場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS11−5では、特図停止図柄判定処理を実行し、ステップS11−6に移行する。特図停止図柄判定処理では、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(特図停止図柄判定)する。
特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
具体的には、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」(「はずれ図柄」に対応する停止図柄番号)を判定する。
特図停止図柄判定処理では、次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS11−6では、図柄種別指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−7に移行する。図柄種別指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−7では、特図変動パターン判定処理を実行し、ステップS11−8に移行する。特図変動パターン判定処理では、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(特図変動パターン判定)する。
特図変動パターン判定処理では、まず、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分を判定する。
具体的には、特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、リーチ乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定された場合には、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、落選時乱数区分判定テーブルと、に基づいて、リーチ乱数の区分を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第2変動パターンの種別を判定する。
具体的には、特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、当該判定始動情報に含まれるリーチ乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、現在の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせに対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれるリーチ乱数と、読み出した落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第1変動パターンの種別を判定する。
具体的には、特図当落判定により当選(「大当たり」)と判定された場合には、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、当該判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により落選(「はずれ」)と判定され、かつ、判定始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれるリーチ乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、現在の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせに対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
ステップS11−8では、変動パターンコマンド設定処理を実行し、ステップS11−9に移行する。変動パターンコマンド設定処理では、ステップS11−7で判定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第1変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11−10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11−7で判定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS11−10では、特図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS11−11に移行する。特図変動表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに所定の初期値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11−11では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−12に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS11−12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動中処理を説明する。
図16は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10−3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS12−1に移行する。
ステップS12−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−4に移行する。
ステップS12−2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS12−3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、特図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS12−4では、特図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS12−5に移行する。特図停止表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12−5では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12−6に移行する。特図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS12−6では、停止指定コマンド設定処理を実行し、ステップS12−7に移行する。停止指定コマンド設定処理では、停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS12−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図停止中処理を説明する。
図17は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10−3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS13−1に移行する。
ステップS13−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS13−2では、停止図柄が「大当たり図柄」(「大当たり図柄」に対応する停止図柄番号)であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13−3に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−6に移行する。
ステップS13−3では、時短制御の実行中であるか否かを判定し、時短制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−4に移行し、時短制御の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS13−5に移行する。
ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
ステップS13−4では、時短制御管理処理を実行し、ステップS13−5に移行する。時短制御管理処理では、時短制御を終了するか否かを判定する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。
次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
ステップS13−5では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS13−6では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13−7に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS13−7では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS13−8に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、各種類の「大当たり図柄」(各停止図柄番号)に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、ラウンド遊技回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、ステップS11−5で判定された「大当たり図柄」(停止図柄番号)に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−8では、オープニング時間設定処理を実行し、ステップS13−9に移行する。オープニング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のオープニング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS13−9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定された「大当たり図柄」(停止図柄番号)を指定するオープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS13−10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放前処理を説明する。
図18は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS14−1に移行する。
ステップS14−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS14−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS14−4では、特別電役開閉切替回数設定処理を実行し、ステップS14−5に移行する。特別電役開閉切替回数設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応する開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS14−5,S16−3の特別電役開閉切替処理を説明する。
図19は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14−5,S16−3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS15−1に移行する。
ステップS15−1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15−2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。
ステップS15−2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15−3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS15−3では、特別電役制御時間設定処理を実行し、ステップS15−4に移行する。特別電役制御時間設定処理では、ステップS15−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15−4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放制御処理を説明する。
図20は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS16−1に移行する。
ステップS16−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行する。
ステップS16−3では、特別電役開閉切替処理(図19参照)を実行し、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS16−5では、大入賞口開放制御終了処理を実行し、ステップS16−6に移行する。大入賞口開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、特別電動役物53aが閉鎖状態に制御される。
ステップS16−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口閉鎖有効処理を説明する。
図21は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS17−1に移行する。
ステップS17−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS17−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17−5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17−3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17−4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−5では、エンディング時間設定処理を実行し、ステップS17−6に移行する。エンディング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のエンディング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放終了ウェイト処理を説明する。
図22は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS18−1に移行する。
ステップS18−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS18−2では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS18−3に移行する。遊技状態設定処理では、遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。この際、停止図柄の種別が「大当たり1図柄」、「大当たり6図柄」又は「大当たり8図柄」〜「大当たり10図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。一方、停止図柄の種別が「大当たり2図柄」〜「大当たり5図柄」又は「大当たり7図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。
次に、所定の時短回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。
次に、RAM230の前回大当たり図柄フラグ領域に、大当たり図柄の種別に対応する値を設定する。
ステップS18−3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS4−10の普通遊技管理処理を説明する。
図23は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、普通遊技管理処理は、ステップS4−10において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS19−1に移行する。
ステップS19−1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19−2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19−2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19−3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19−1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19−3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19−2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS19−1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動待ち処理を説明する。
図24は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19−3において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS20−1に移行する。
ステップS20−1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20−2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS20−2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20−3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ステップS20−3では、普図当落判定処理を実行し、ステップS20−4に移行する。普図当落判定処理では、普通図柄抽選の結果を判定(普図当落判定)する。
ROM220には、普通図柄抽選の当たり値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当たり値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当たり乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS20−4では、普図停止図柄判定処理を実行し、ステップS20−5に移行する。普図停止図柄判定処理では、普通図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(普図停止図柄判定)する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当たり」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当たり図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20−5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20−6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20−6では、普図変動時間設定処理を実行し、ステップS20−7に移行する。普図変動時間設定処理では、ステップS20−6で判定した普図変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間を取得する。そして、取得した変動時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS20−7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20−8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20−8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動中処理を説明する。
図25は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19−3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS21−1に移行する。
ステップS21−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−4に移行する。
ステップS21−2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS21−3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに普図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS21−4では、普図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS21−5に移行する。普図停止表示データ設定処理では、普図表示装置60の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、普図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21−5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21−6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図停止中処理を説明する。
図26は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19−3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS22−1に移行する。
ステップS22−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS22−2では、停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22−3に移行し、停止図柄が「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−4に移行する。
ステップS22−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22−4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22−5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22−5では、普通電役開放前時間設定処理を実行し、ステップS22−6に移行する。普通電役開放前時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役開放前時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS22−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放前処理を説明する。
図27は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19−3において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS23−1に移行する。
ステップS23−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS23−2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23−3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS23−2,S25−3の普通電役開閉切替処理を説明する。
図28は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23−2,S25−3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS24−1に移行する。
ステップS24−1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24−2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。
ステップS24−2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24−3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく始動口ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS24−3では、普通電役制御時間設定処理を実行し、ステップS24−4に移行する。普通電役制御時間設定処理では、ステップS24−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24−4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放制御処理を説明する。
図29は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19−3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS25−1に移行する。
ステップS25−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行する。
ステップS25−3では、普通電役開閉切替処理(図28参照)を実行し、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS25−5では、普通電役開放制御終了処理を実行し、ステップS25−6に移行する。普通電役開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、普通電動役物52aが閉鎖状態に制御される。
ステップS25−6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25−7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物閉鎖有効処理を説明する。
図30は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19−3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS26−1に移行する。
ステップS26−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS26−2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26−3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放終了ウェイト処理を説明する。
図31は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19−3において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS27−1に移行する。
ステップS27−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS27−2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300のCPUが実行する処理について説明する。
まず、演出制御回路300のCPUが実行するCPU初期化処理を説明する。
演出制御回路300には、リセット回路(図示せず)が配設されている。リセット回路は、パチンコ機1に電源が投入されると、リセット信号を発生する。
演出制御回路300のCPUは、リセット回路によるリセット信号の発生に応じて、CPU初期化処理(図示せず)を開始する。
CPU初期化処理が開始されると、まず、各種レジスタ、各種タイマ(フレームタイマ、フェーズタイマ等)、クロックパルス発振器、各種RAM等が初期化される。次に、各種演出用乱数を更新する演出用乱数更新処理が実行される。その後、後述する各種の割込み処理が実行されるまで、演出用乱数更新処理が繰り返し実行される。
次に、演出制御回路300のCPUが実行するコマンド受信割込み処理を説明する。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200からの制御コマンドの受信に応じて、コマンド受信割込み処理(図示せず)を実行する。
コマンド受信割込み処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドが、演出制御回路300のRAMの受信バッファ領域に記憶(格納)される。
次に、演出制御回路300のCPUが実行するサブタイマ割込み処理を説明する。
図32は、サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300は、クロックパルス発生回路を含んで構成されている。クロックパルス発生回路は、所定周期毎に、クロックパルス信号を発生させる。
演出制御回路300のCPUは、クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生に基づいて、所定周期毎に、図32に示すサブタイマ割込み処理を開始する。サブタイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS31−1に移行する。
ステップS31−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31−2に移行する。レジスタ退避処理では、レジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS31−2では、タイマ更新処理を実行し、ステップS31−3に移行する。タイマ更新処理では、演出制御回路300が備える各種タイマを更新する。
ステップS31−3では、コマンド解析処理を実行し、ステップS31−4に移行する。コマンド解析処理では、演出制御回路300のRAMの受信バッファに格納されている制御コマンドを解析し、受信した制御コマンドに応じた処理を実行する。コマンド解析処理については、後述する。
ステップS31−4では、タイムスケジュール管理処理を実行し、ステップS31−5に移行する。タイムスケジュール管理処理では、各演出の進行を管理する。
ここで、演出制御回路300のROMには、各演出(変動演出の各態様、停止演出の各態様、予告演出の各態様、先読み予告演出の各態様、保留演出の各態様等)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出、可動体演出等)の進行を規定する情報となっている。
各演出制御テーブルには、複数のプロセスデータが、時系列に沿って登録されている。各プロセスデータには、一又は複数の指令情報が含まれている。各指令情報は、所定の演出(表示演出、音演出、ランプ演出又は可動体演出)の開始を指定する処理となっている。特に、各指令情報には、開始する演出の内容(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号又は可動体演出番号)を指定する情報が含まれている。
タイムスケジュール管理処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている各演出に対応する演出制御テーブルと、当該演出に対応する演出管理タイマ(当該演出の経過時間を計測する演出管理タイマ)の値と、に基づいて、当該演出の進行を管理する。
具体的には、各演出について、演出制御テーブルに登録されているプロセスデータのうち、現在の演出管理タイマの値に対応するプロセスデータに基づく処理を実行する。これによって、当該プロセスデータに含まれる指令情報が、演出制御回路300のRAMの所定領域に記憶(格納)される。
ステップS31−5では、レジスタ復帰処理を実行し、サブタイマ割込み処理を終了する。レジスタ復帰処理では、ステップS31−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。
次に、パチンコ機1において実行される保留演出(保留表示)を説明する。
パチンコ機1では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている各始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)を対象として保留演出が実行される。
保留演出は、当該保留演出の対象とされている始動情報(以下、「保留演出対象始動情報」とする)に基づく特別図柄の報知表示(始動判定)が保留されていること、又は、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の実行中であること、を示唆(報知)する演出となっている。
保留演出では、保留図柄表示領域b1〜b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
具体的には、保留図柄表示領域b2には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図1始動情報記憶領域の4つの記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
また、保留図柄表示領域b3には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図2始動情報記憶領域の4つの記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
そして、特図1始動情報を対象保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b2において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象始動情報が特図1始動情報記憶領域(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報の取得後から、保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b2において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、特図2始動情報を保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象始動情報が特図2始動情報記憶領域(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報の取得後から、保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
例えば、ステップS9−3で取得された各種乱数が、特図1始動情報として、特図1始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶され、当該特図1始動情報を対象とする保留演出が実行される場合には、保留演出の開始に応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが、保留図柄表示領域b2の第3記憶部に対応する表示位置に表示される。
その後、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第3記憶部から、第2記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第3記憶部に対応する表示位置から、第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
また、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第2記憶部から、第1記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第2記憶部に対応する表示位置から、第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
さらに、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、特図1始動情報記憶領域(第1記憶部)から、変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から、保留図柄表示領域b1に変更(シフト)される。
そして、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて、保留図柄表示領域b1における保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示が終了され、これによって、保留演出が終了する。
次に、パチンコ機1において実行される先読み予告演出(ボタン予告演出)を説明する。
図40は、ボタン操作催促画像の一例を示す図である。
「先読み予告演出」は、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、先読み予告演出は、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当たり図柄」である可能性)を示唆する演出となっている。すなわち、先読み予告演出は、大当たり遊技状態が生起される期待度を示唆する。
なお、先読み予告演出が、先読み対象保留情報が示す事前特図変動パターン判定の結果(具体的には、「SPリーチ」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
また、本実施形態では、先読み予告演出は、特図1始動情報及び特図2始動情報のうち、特図1始動情報のみを対象として実行される。
本実施形態では、先読み予告演出として、ボタン予告演出が実行される。
ボタン予告演出は、演出ボタンユニット2の押下操作に応じて、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果が示唆される先読み予告演出となっている。
ここで、「演出ボタンユニット2の押下操作」とは、操作部75(基台部76)が、通常位置から押下位置に変位されることをいう。
具体的には、ボタン予告演出は、ボタン操作催促演出と、判定結果示唆演出と、を含んで構成されている。
「ボタン操作催促演出」は、演出ボタンユニット2の押下操作を促す演出となっている。
ボタン操作催促演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、ボタン操作催促画像が表示される。図40に示すように、ボタン操作催促画像は、発動中ボタンアイコン画像Baと、残り時間ゲージ画像Gと、を含んで構成されている。
発動中ボタンアイコン画像Baは、演出ボタンユニット2が発動状態であることを示唆するとともに、演出ボタンユニット2の押下操作を促す画像となっている。
「演出ボタンユニット2が発動状態である」とは、第1操作有効状態の設定中であること(演出ボタンユニット2の押下操作が有効であること)をいう。
本実施形態では、発動中ボタンアイコン画像Baは、演出ボタンユニット2を模した画像と、「PUSH」なる文字と、を含んで構成されている。
残り時間ゲージ画像Gは、第1操作有効状態の残り時間を示唆する画像となっている。本実施形態では、残り時間ゲージ画像Gは、第1操作有効状態の残り時間を表示するゲージを示す画像となっている。
「判定結果示唆演出」は、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆する演出となっている。
判定結果示唆演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、判定結果示唆画像(図示せず)が表示される。判定結果示唆画像は、4種類のキャラクター(「キャラクターA」〜「キャラクターD」)のうち、一の種類のキャラクターの表示を含んで構成されている。
そして、判定結果示唆演出では、判定結果示唆画像において表示されるキャラクターの種類によって、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果が示唆される。
ボタン予告演出は、所定の開始契機の到来に応じて、開始される。
本実施形態では、所定の開始契機として、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始から所定時間の経過時が規定されている。
ここで、所定の開始契機として、複数の開始契機のうち一の開始契機が選択される構成としても構わない。例えば、所定の開始契機として、所定の先読み対象保留情報に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、先行保留情報に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、のうちから、一の開始契機が選択される構成としても構わない。
ボタン予告演出では、その開始に応じて、第1操作有効状態が設定(開始)される。
第1操作有効状態は、当該第1操作有効状態の設定中に操作検出スイッチ24から操作信号が入力されたこと(演出ボタンユニット2が押下操作されたこと)、及び、当該第1操作有効状態の設定(開始)から所定の第1操作有効時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて解除(終了)される。
本実施形態では、第1操作有効状態の設定(開始)に応じて、ボタン操作催促演出が開始される。すなわち、ボタン予告演出の開始に応じて、ボタン操作催促演出が開始される。
そして、第1操作有効状態の解除(終了)に応じて、ボタン操作催促演出が終了されるとともに、判定結果示唆演出が開始される。すなわち、当該第1操作有効状態の設定中に操作検出スイッチ24から操作信号が入力されたこと(演出ボタンユニット2が押下操作されたこと)、及び、当該第1操作有効状態の設定(開始)から所定の第1操作有効時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて、ボタン操作催促演出が終了されるとともに、判定結果示唆演出が開始される。
さらに、判定結果示唆演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、当該判定結果示唆演出が終了され、これによって、ボタン予告演出が終了される。
本実施形態では、ボタン予告演出の種別として、「第1ボタン予告」と、「第2ボタン予告」と、「第3ボタン予告」と、「第4ボタン予告」と、が規定されている。
「第1ボタン予告」では、判定結果示唆画像として、「キャラクターA」の表示を含む画像が表示される。
「第2ボタン予告」では、判定結果示唆画像として、「キャラクターB」の表示を含む画像が表示される。
「第3ボタン予告」では、判定結果示唆画像として、「キャラクターC」の表示を含む画像が表示される。
「第4ボタン予告」では、判定結果示唆画像として、「キャラクターD」の表示を含む画像が表示される。
ボタン予告演出の各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「第4ボタン予告」、「第3ボタン予告」、「第2ボタン予告」、「第1ボタン予告」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
すなわち、判定結果示唆画像において表示される各キャラクターの期待度は、期待度が高いものから順に、「キャラクターD」、「キャラクターC」、「キャラクターB」、「キャラクターA」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
ここで「期待度」とは、当該演出が選択された場合に大当たり遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう。
次に、パチンコ機1において実行される待機中ボタン演出を説明する。
図41は、待機中ボタンアイコン画像の一例を示す図である。図42は、育玉アイコン画像の一例を示す図である。図43は、ボタン発動画像の一例を示す図である。
「待機中ボタン演出」は、ボタン予告演出が実行されることを示唆する演出となっている。本実施形態では、待機中ボタン演出は、その後に実行されるボタン予告演出の種別を示唆する演出となっている。
待機中ボタン演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、待機中ボタンアイコン画像Bwが表示される。
待機中ボタンアイコン画像Bwは、演出ボタンユニット2が待機状態であることを示唆するとともに、演出ボタンユニット2が育成状態であることを示唆する画像となっている。
「演出ボタンユニット2が待機状態である」とは、操作有効状態(第1操作有効状態及び第2操作有効状態)の解除中であること(演出ボタンユニット2の押下操作が無効であること)をいう。
「演出ボタンユニット2が育成状態である」とは、待機中ボタンアイコン画像Bwの色(種別)が、より上位の順位(より高い期待度)に対応する色に変更される可能性があることをいう。
図41に示すように、待機中ボタンアイコン画像Bwは、演出ボタンユニット2を模した画像と、「HOLD」なる文字と、「育成中」なる文字と、を含んで構成されている。
待機中ボタン演出では、待機中ボタンアイコン画像Bwの色(種別)が変化する。
本実施形態では、待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、「青色」、「桃色」、「緑色」、「赤色」及び「虹色」が規定されている。
待機中ボタン演出では、待機中ボタンアイコン画像Bwの色(種別)が、「青色」、「桃色」、「緑色」、「赤色」及び「虹色」のうち、いずれかの色に変化する。そして、待機中ボタン演出では、最終的に変化する待機中ボタンアイコン画像Bwの色によって、その後に実行されるボタン予告演出の種別が示唆される。
すなわち、待機中ボタン演出では、最終的に変化する待機中ボタンアイコン画像Bwの色によって、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果(大当たり遊技状態が生起される期待度)が、間接的に示唆される。
待機中ボタンアイコン画像Bwの各色の期待度は、期待度が高いものから順に、「虹色」、「赤色」、「緑色」、「桃色」、「青色」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
すなわち、待機中ボタンアイコン画像Bwの各色は、期待度を基準として、予め順位付けがなされている。この際、待機中ボタンアイコン画像Bwの各色の順位は、順位が高いものから順に、「虹色」、「赤色」、「緑色」、「桃色」、「青色」(上位→下位)となるように規定されている。
また、待機中ボタン演出では、待機中ボタンアイコン画像Bwの色の変化に同期して、昇降部73(昇降ベース部74)の位置が変化する。すなわち、待機中ボタン演出では、昇降部73(昇降ベース部74)が、表示されている待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対応する位置に配置される。
具体的には、「青色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が初期位置に配置される。
一方、「桃色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が第1中間位置に配置される。
一方、「緑色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が第2中間位置に配置される。
一方、「赤色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が第3中間位置に配置される。
一方、「虹色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、昇降部73(昇降ベース部74)が最終位置に配置される。
これによって、待機中ボタン演出では、最終的に変位される昇降部73(昇降ベース部74)の位置によって、その後に実行されるボタン予告演出の種別が示唆される。
すなわち、待機中ボタン演出では、最終的に変位される昇降部73(昇降ベース部74)の位置によって、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果(大当たり遊技状態が生起される期待度)が、間接的に示唆される。
そして、昇降部73(昇降ベース部74)の各位置の期待度は、期待度が高いものから順に、「最終位置」、「第3中間位置」、「第2中間位置」、「第1中間位置」、「初期位置」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
すなわち、昇降部73(昇降ベース部74)の各位置は、期待度を基準として、予め順位付けがなされている。この際、昇降部73(昇降ベース部74)の各位置の順位は、順位が高いものから順に、「最終位置」、「第3中間位置」、「第2中間位置」、「第1中間位置」、「初期位置」(上位→下位)となるように規定されている。
さらに、待機中ボタン演出では、待機中ボタンアイコン画像Bwの色の変化に同期して、ボタンランプ35の色(発光色)が変化する。すなわち、待機中ボタン演出では、ボタンランプ35が、表示されている待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対応する色に発光する。
具体的には、「青色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、ボタンランプ35が「青色」に発光する。
一方、「桃色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、ボタンランプ35が「桃色」に発光する。
一方、「緑色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、ボタンランプ35が「緑色」に発光する。
一方、「赤色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、ボタンランプ35が「赤色」に発光する。
一方、「虹色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示されているときには、ボタンランプ35が「虹色」に発光する。
これによって、待機中ボタン演出では、最終的に変化するボタンランプ35の色によって、その後に実行されるボタン予告演出の種別が示唆される。
すなわち、待機中ボタン演出では、最終的に変化するボタンランプ35の色によって、先読み対象保留情報(先読み対象保留情報に対応する始動情報)に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果(大当たり遊技状態が生起される期待度)が、間接的に示唆される。
そして、ボタンランプ35の各色の期待度は、期待度が高いものから順に、「虹色」、「赤色」、「緑色」、「桃色」、「青色」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
すなわち、ボタンランプ35の各色は、期待度を基準として、予め順位付けがなされている。この際、ボタンランプ35の各色の順位は、順位が高いものから順に、「虹色」、「赤色」、「緑色」、「桃色」、「青色」(上位→下位)となるように規定されている。
待機中ボタン演出の実行中には、1回又は複数回の育玉発生契機が設定される。
各回の育玉発生契機が到来すると、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、育玉アイコン画像Dが表示される(出現する)。
図42に示すように、育玉アイコン画像Dは、「育」なる文字が表示された球体を模した画像となっている。
そして、待機中ボタン演出では、出現した育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収されるか否かによって、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化するか否かが示唆される。
すなわち、出現した育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化する。これによって、昇降部73が変位されるとともに、ボタンランプ35の色が変化する。
一方、出現した育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収されなかった場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化しない。これによって、昇降部73が変位されず、また、ボタンランプ35の色が変化しない。
特に、待機中ボタン演出では、育玉アイコン画像Dの色によって、当該育玉アイコン画像Dの吸収された場合に変化する待機中ボタンアイコン画像Bwの色が示唆される。
すなわち、本実施形態では、育玉アイコン画像Dの色として、「青色」、「桃色」、「緑色」、「赤色」及び「虹色」が規定されている。
そして、待機中ボタン演出では、「青色」の育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「青色」に変化する。これに応じて、昇降部73が初期位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が「青色」に変化する。
一方、「桃色」の育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「桃色」に変化する。これに応じて、昇降部73が第1中間位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が「桃色」に変化する。
一方、「緑色」の育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「緑色」に変化する。これに応じて、昇降部73が第2中間位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が「緑色」に変化する。
一方、「赤色」の育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「赤色」に変化する。これに応じて、昇降部73が第3中間位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が「赤色」に変化する。
一方、「虹色」の育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「虹色」に変化する。これに応じて、昇降部73が最終位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が「虹色」に変化する。
待機中ボタン演出は、所定の開始契機の到来に応じて、開始される。
本実施形態では、所定の開始契機として、所定の先行保留情報に係る変動演出の開始から所定時間の経過時が規定されている。
ここで、所定の開始契機として、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始から所定時間の経過時が規定されている構成としても構わない。
待機中ボタン演出では、その開始に応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの表示が開始される。
また、待機中ボタン演出では、各回の育玉発生契機の到来に応じて、育玉アイコン画像Dが出現する。
そして、出現した育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、吸収された育玉アイコン画像Dの色と同一の色に変化する。また、昇降部73が、変化後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対応する位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が、変化後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色と同一の色に変化する。
一方、出現した育玉アイコン画像Dが待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収されなかった場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化しない。この場合には、昇降部73が変位されず、また、ボタンランプ35の色が変化しない。
待機中ボタン演出は、所定の終了契機の到来に応じて、終了される。
所定の終了契機は、ボタン予告演出の開始契機と一致している。これによって、待機中ボタン演出の終了に応じて、ボタン予告演出が開始される。
本実施形態では、待機中ボタン演出の終了時に、ボタン発動演出が実行される。
「ボタン発動演出」は、演出ボタンユニット2が待機状態から発動状態に変化すること(具体的には、第1操作有効状態が設定されること)を示唆する演出となっている。
ボタン発動演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、ボタン発動画像が表示される。
図43に示すように、ボタン発動画像では、待機中ボタンアイコン画像Bwが発光するとともに、演出ボタンユニット2が待機状態から発動状態に変化することを示唆する画像(本実施形態では、「発動!」なる文字)が表示される。
そして、ボタン発動画像の表示に応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの表示が終了(待機中ボタン演出が終了)されて、発動中ボタンアイコン画像Baの表示が開始(ボタン予告演出が開始)される。
本実施形態では、待機中ボタン演出の種別として、「特殊待機中ボタン演出」と、「通常待機中ボタン演出」と、が規定されている。
「特殊待機中ボタン演出」は、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果が「大当たり図柄」である場合に実行される。
特に、特殊待機中ボタン演出の実行中には、演出ボタンユニット2の押下操作が有効となる。
具体的には、特殊待機中ボタン演出の実行中には、一発告知契機が設定される。
そして、特殊待機中ボタン演出では、一発告知契機の到来に応じて、音発生装置22から「一発告知音」が出力される。これに応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「虹色」に変化し、また、昇降部73が最終位置に変位され、さらに、ボタンランプ35の色が「虹色」に変化する。
また、特殊待機中ボタン演出では、一発告知契機の到来に応じて、第2操作有効状態が設定(開始)される。本実施形態では、第2操作有効状態は、当該待機中ボタン演出の終了契機の到来(ボタン予告演出の開始契機の到来)に応じて解除(終了)される。
そして、第2操作有効状態の設定中には、操作検出スイッチ24から操作信号が入力されるごと(演出ボタンユニット2が押下操作されるごと)に、音発生装置22から「一発告知音」が出力された後に、再び、昇降部73が初期位置から最終位置に変位される。
これによって、遊技者は、第2操作有効状態の設定中(一発告知契機の到来時から、ボタン予告演出の開始契機の到来時までの期間中)に、演出ボタンユニット2の押下操作を繰り返し実行することが可能となる。すなわち、演出ボタンユニット2の押下操作を繰り返すことにより、「一発告知音」を繰り返し視聴することが可能となる。
ここで、本実施形態では、特殊待機中ボタン演出では、一発告知契機のみが設定され、育玉発生契機が設定されない構成となっている。しかしながら、特殊待機中ボタン演出において、一発告知契機と、1回又は複数回の育玉発生契機と、が設定される構成としても構わない。この際、一発告知契機は、全ての育玉発生契機より後の時期に設定される。
一方、「通常待機中ボタン演出」は、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果に関わらず実行される。
特に、通常待機中ボタン演出の実行中には、演出ボタンユニット2の押下操作が有効とならない。すなわち、通常待機中ボタン演出の実行中には、一発告知契機が設定されない。
これによって、通常待機中ボタン演出の実行中には、演出ボタンユニット2の押下操作に応じて何らかの演出が実行されることがない。
次に、ステップS31−3のコマンド解析処理を説明する。
図33は、コマンド解析処理を示すフローチャートである。
コマンド解析処理は、ステップS31−3で実行されると、図33に示すように、ステップS32−1に移行する。
ステップS32−1では、遊技状態コマンド受信処理を実行し、ステップS32−2に移行する。
遊技状態受信処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。
ステップS32−2では、保留コマンド受信処理を実行し、ステップS32−3に移行する。保留コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−3では、先読みコマンド受信処理を実行し、ステップS32−4に移行する。先読みコマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−4では、変動コマンド受信処理を実行し、ステップS32−5に移行する。変動コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−5では、停止コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。停止コマンド受信処理については、後述する。
次に、ステップS32−2の保留コマンド受信処理を説明する。
図34は、保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。
保留コマンド受信処理は、ステップS32−2で実行されると、図34に示すように、ステップS36−1に移行する。
ステップS36−1では、保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS36−2に移行し、保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−3)に移行する。
ステップS36−2では、保留数指定コマンドが保留数の増加(保留数が「1」増加したこと)を指定しているか否かを判定し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS36−3に移行し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していない(保留数が「1」減少したことを指定している)と判定した場合(No)には、ステップS36−4に移行する。
ステップS36−3では、保留数加算処理を実行し、ステップS36−4に移行する。
保留数加算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図1始動情報に対応する通常保留演出を設定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b2に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)は、特図1保留数カウンタの値に基づいて判定する。
一方、保留数指定コマンドが特図2保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図2始動情報に対応する通常保留演出を設定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b3に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)は、特図2保留数カウンタの値に基づいて判定する。
ステップS36−4では、保留数減算処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−3)に移行する。
保留数減算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b2に表示されている各保留図柄hの表示位置を変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b2における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
一方、保留数指定コマンドが特図2保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b3に表示されている各保留図柄hの表示位置を変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b3における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b3(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
次に、ステップS32−3の先読みコマンド受信処理を説明する。
図35は、先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読みコマンド受信処理は、ステップS32−3で実行されると、図35に示すように、ステップS33−1に移行する。
ステップS33−1では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS33−2に移行し、先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
ステップS33−2では、先読み情報解析処理を実行し、ステップS33−3に移行する。先読み情報解析処理では、先読み指定コマンドが指定する情報を、保留情報として、演出制御回路300のRAMの所定領域に記憶する。
演出制御回路300のRAMには、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。また、保留情報記憶領域として、第1特別図柄抽選(RAM230の特図1始動情報記憶領域)に対応する第1保留情報記憶領域と、第2特別図柄抽選(RAM230の特図2始動情報記憶領域)に対応する第2保留情報記憶領域と、が設定されている。
第1保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。そして、第1保留情報記憶領域には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第1保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。
第2保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。そして、第2保留情報記憶領域には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第2保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。
各保留情報は、停止図柄の種別を示す図柄情報と、第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第1変動情報と、第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第2変動情報と、を含んでなる。
先読み情報解析処理では、まず、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであるか否かを判定する。
そして、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンm」)と、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した第1変動パターンの内容に対応する第1変動情報と、解析した第2変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第1保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
一方、受信した第1先読み指定コマンドが第2特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターンm」)と、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した第1変動パターンの内容に対応する第1変動情報と、解析した第2変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第2保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
ステップS33−3では、先読み予告演出を実行中であるか否かを判定し、先読み予告演出を実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS33−4に移行し、先読み予告演出を実行中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
本実施形態では、先読み予告演出として、保留予告演出が実行される。そして、先読み予告演出(保留予告演出)の実行中には、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定される。したがって、ステップS33−3では、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されているか否かに基づいて、先読み予告演出を実行中であるか否かを判定する。
ステップS33−4では、先読み予告演出実行条件を満たすか否かを判定し、先読み予告演出実行条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS33−5に移行し、先読み予告演出実行条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
本実施形態では、(1)ステップS33−2で保留情報記憶領域に記憶された保留情報(以下、「先読み対象保留情報」とする)が、特図1始動情報に対応する保留情報であること、(2)先読み対象保留情報より先に報知表示(変動表示及び停止表示)が実行される保留情報(以下、「先行保留情報」とする)が、所定数(本実施形態では、「1」)以上存在すること、(3)第2変動パターンの種別として「Nリーチ」又は「SPリーチ」に属する種別(変動パターン番号)を示す先行保留情報が存在しないこと、(4)時短制御の停止中であること、(5)大当たり遊技状態の生起中でないこと、の全ての条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、先読み予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、上記(1)〜(5)の全ての条件ではなく、上記(1)〜(5)のうち一又は複数の条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される構成としても構わない。また、先読み予告演出実行条件として、上記(1)〜(5)の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
ステップS33−5では、先読み予告演出抽選処理を実行し、ステップS33−6に移行する。先読み予告演出抽選処理では、先読み予告演出を実行するか否かを決定するための先読み予告演出抽選を実行する。
演出制御回路300のROMには、先読み予告演出抽選の当たり値が登録された先読み予告演出抽選テーブルが格納されている。
先読み予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出抽選乱数を取得する。そして、取得した先読み予告演出抽選乱数と、先読み予告演出抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを判定する。
ステップS33−6では、ステップS33−5で実行された先読み予告演出抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS33−7に移行し、先読み予告演出抽選に落選したと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
ステップ33−7では、ボタン予告演出設定処理を実行し、ステップS33−8に移行する。ボタン予告演出設定処理では、ボタン予告演出(先読み予告演出)の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、ボタン予告演出設定処理では、まず、ボタン予告演出の演出強度を決定する。
本実施形態では、ボタン予告演出の演出強度として、「ボタン予告強度1」と、「ボタン予告強度2」と、「ボタン予告強度3」と、「ボタン予告強度4」と、が規定されている。
そして、各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「ボタン予告強度4」、「ボタン予告強度3」、「ボタン予告強度2」、「ボタン予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
演出制御回路300のROMには、演出強度抽選乱数と、ボタン予告演出の演出強度(「ボタン予告強度1」〜「ボタン予告強度4」)と、の対応が登録されたボタン予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
また、ボタン予告演出強度抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応するボタン予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
ボタン予告演出の演出強度を決定するには、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す第2変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応するボタン予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出したボタン予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、ボタン予告演出の演出強度を決定(判定)する。
ボタン予告演出設定処理では、次に、ボタン予告演出の種別を決定(判定)する。
これには、ボタン予告演出の演出強度として「ボタン予告強度4」が決定された場合には、ボタン予告演出の種別として「第4ボタン予告」を決定する。
一方、ボタン予告演出の演出強度として「ボタン予告強度3」が決定された場合には、ボタン予告演出の種別として「第3ボタン予告」を決定する。
一方、ボタン予告演出の演出強度として「ボタン予告強度2」が決定された場合には、ボタン予告演出の種別として「第2ボタン予告」を決定する。
一方、ボタン予告演出の演出強度として「ボタン予告強度1」が決定された場合には、ボタン予告演出の種別として「第1ボタン予告」を決定する。
ボタン予告演出設定処理では、次に、決定したボタン予告演出の種別に対応する演出制御テーブルを読み出す。
そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。また、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」を設定する。
これによって、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、ボタン予告演出が開始される。
なお、図示しない処理によって、ボタン予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
ステップ33−8では、待機中ボタン演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。待機中ボタン演出設定処理では、待機中ボタン演出を実行するか否かを決定する。また、待機中ボタン演出を実行することを決定した場合には、待機中ボタン予告演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、待機中ボタン演出設定処理では、まず、待機中ボタン演出を実行するか否か(待機中ボタン演出の種別)を決定する。
演出制御回路300のROMには、待機中ボタン演出抽選乱数と、待機中ボタン演出の種別(「待機中ボタン演出なし」、「通常待機中ボタン演出」又は「特殊待機中ボタン演出」)と、の対応が登録された待機中ボタン演出抽選テーブルが格納されている。
また、待機中ボタン演出抽選テーブルとして、ボタン予告演出の種別(「第1ボタン予告」〜「第4ボタン予告」)と、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果(「大当たり図柄」又は「はずれ図柄」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する待機中ボタン演出抽選テーブルが格納されている。
本実施形態では、「第1ボタン予告」に対応する待機中ボタン演出抽選テーブルには、待機中ボタン演出の種別として、「待機中ボタン演出なし」のみが登録されている(「通常待機中ボタン演出」及び「特殊待機中ボタン演出」が登録されていない)。これによって、ステップS33−7でボタン予告演出の種別として「第1ボタン予告」が決定された場合には、待機中ボタン演出が実行されない。
また、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果が「大当たり図柄」である場合に対応する待機中ボタン演出抽選テーブルには、待機中ボタン演出の種別として、「待機中ボタン演出なし」と、「通常待機中ボタン演出」と、「特殊待機中ボタン演出」と、が登録されている。
一方、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果が「はずれ図柄」である場合に対応する待機中ボタン演出抽選テーブルには、待機中ボタン演出の種別として、「待機中ボタン演出なし」と、「通常待機中ボタン演出」と、が登録されている(「特殊待機中ボタン演出」が登録されていない)。
これによって、「特殊待機中ボタン演出」は、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果が「大当たり図柄」である場合にのみ実行される(先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果が「はずれ図柄」である場合には実行されない)。
待機中ボタン演出の種別を決定するには、まず、所定の乱数カウンタから待機中ボタン演出抽選乱数を取得する。また、ステップS33−7で決定されたボタン予告演出の種別と、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果と、を確認して、この確認結果に対応する待機中ボタン演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した待機中ボタン演出抽選乱数と、読み出した待機中ボタン演出抽選テーブルと、に基づいて、待機中ボタン演出の種別を決定(判定)する。
ここで、待機中ボタン演出の種別として「待機中ボタン演出なし」が決定された場合には、待機中ボタン演出が実行されない。
一方、待機中ボタン演出の種別として「通常待機中ボタン演出」又は「特殊待機中ボタン演出」が決定された場合には、待機中ボタン演出が実行される。
待機中ボタン演出の種別として「通常待機中ボタン演出」が決定された場合には、更に、待機中ボタン演出において最終的に変化する待機中ボタンアイコン画像Bwの色(以下、「ボタン最終色」とする)を決定(判定)する。
演出制御回路300のROMには、ボタン最終色抽選乱数と、ボタン最終色(「青色」、「桃色」、「緑色」、「赤色」又は「虹色」)と、の対応が登録されたボタン最終色抽選テーブルが格納されている。
また、ボタン最終色抽選テーブルとして、ボタン予告演出の各種別(「第1ボタン予告」〜「第4ボタン予告」)と、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果(「大当たり図柄」又は「はずれ図柄」)と、の組み合わせのそれぞれに対応するボタン最終色抽選テーブルが格納されている。
そして、期待度が高いボタン予告演出の種別に対応するボタン最終色抽選テーブルほど、ボタン最終色として期待度が高い色が選択される確率が高くなるように、各ボタン最終色抽選テーブルの内容が規定されている。
また、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果が「大当たり図柄」である場合に対応するボタン最終色抽選テーブルでは、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果が「はずれ図柄」である場合に対応するボタン最終色抽選テーブルと比較して、ボタン最終色として「虹色」が選択される確率が高くなっている。
ボタン最終色を決定するには、まず、所定の乱数カウンタからボタン最終色抽選乱数を取得する。また、ステップS33−7で決定されたボタン予告演出の種別と、先読み対象保留情報が示す事前特図停止図柄判定の結果と、を確認して、この確認結果に対応するボタン最終色抽選テーブルを読み出す。そして、取得したボタン最終色抽選乱数と、読み出したボタン最終色抽選テーブルと、に基づいて、ボタン最終色を決定(判定)する。
待機中ボタン演出の種別として「通常待機中ボタン演出」が決定された場合には、次に、育玉発生契機を設定する。
演出制御回路300のROMには、育玉発生契機抽選乱数と、育玉発生契機と、の対応が登録された育玉発生契機抽選テーブルが格納されている。
また、育玉発生契機抽選テーブルとして、各特図1保留数(「1」〜「4」)に対応する育玉発生契機抽選テーブルが格納されている。
本実施形態では、特図1保留数が「4」の場合(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)には、1回〜4回の育玉発生契機が設定される。具体的には、育玉発生契機として、1つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、2つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、3つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、4つ目の保留情報(先読み対象保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、のうちから、1回〜4回の育玉発生契機が設定される。
一方、特図1保留数が「3」の場合(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)には、1回〜3回の育玉発生契機が設定される。具体的には、育玉発生契機として、1つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、2つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、3つ目の保留情報(先読み対象保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、のうちから、1回〜3回の育玉発生契機が設定される。
一方、特図1保留数が「2」の場合(特図1保留数が「1」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)には、1回又は2回の育玉発生契機が設定される。具体的には、育玉発生契機として、1つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、2つ目の保留情報(先読み対象保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、のうちから、1回又は2回の育玉発生契機が設定される。
育玉発生契機を設定するには、まず、所定の乱数カウンタから育玉発生契機抽選乱数を取得する。また、特図1保留数を確認して、この確認結果に対応する育玉発生契機抽選テーブルを読み出す。そして、取得した育玉発生契機抽選乱数と、読み出した育玉発生契機抽選テーブルと、に基づいて、1回又は複数回の育玉発生契機を決定(判定)する。さらに、各回の育玉発生契機を、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
待機中ボタン演出の種別として「通常待機中ボタン演出」が決定された場合には、次に、各回の育玉発生契機について、当該育玉発生契機に対応する育玉演出内容を設定する。
本実施形態では、育玉演出内容として、「育玉吸収あり」と、「育玉吸収なし」と、が規定されている。
「育玉吸収あり」が設定された場合には、当該育玉発生契機の到来に応じて出現した育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収される。これによって、当該育玉発生契機の到来に応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化する。
「育玉吸収なし」が設定された場合には、当該育玉発生契機の到来に応じて出現した育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収されずに消滅する。これによって、当該育玉発生契機の到来に応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化しない。
演出制御回路300のROMには、育玉演出内容抽選乱数と、育玉演出内容(「育玉吸収あり」又は「育玉吸収なし」)と、の対応が登録された育玉演出内容抽選テーブルが格納されている。
そして、各回の育玉発生契機に対応する育玉演出内容を設定するには、各回の育玉発生契機について、以下の処理を実行する。
すなわち、まず、所定の乱数カウンタから育玉演出内容抽選乱数を取得する。また、育玉演出内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した育玉演出内容抽選乱数と、読み出した育玉演出内容抽選テーブルと、に基づいて、育玉演出内容を決定(判定)する。さらに、演出制御回路300のRAMの所定領域において、決定した育玉演出内容を、当該育玉発生契機に対応する情報として設定する。
待機中ボタン演出の種別として「通常待機中ボタン演出」が決定された場合には、次に、各回の育玉発生契機について、当該育玉発生契機に対応する変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色と、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色と、を設定する。
本実施形態では、育玉演出内容として「育玉吸収なし」が設定された育玉発生契機では、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色と同一の色が設定される。
一方、育玉演出内容として「育玉吸収あり」が設定された育玉発生契機では、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、下位の順位に対応する色(期待度が低い色)が設定される。
演出制御回路300のROMには、ボタン色抽選乱数と、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色と、の対応が登録されたボタン色抽選テーブルが格納されている。
また、ボタン色抽選テーブルとして、待機中ボタンアイコン画像Bwの各色(変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色)に対応するボタン色抽選テーブルが格納されている。
各ボタン色抽選テーブルには、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、下位の順位に対応する色(期待度が低い色)が登録されている(変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、上位の順位に対応する色(期待度が高い色)が登録されていない)。
例えば、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「虹色」である場合に対応するボタン色抽選テーブルには、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、「青色」、「桃色」、「緑色」及び「赤色」が登録されている。
一方、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「緑色」である場合に対応するボタン色抽選テーブルには、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、「青色」及び「桃色」が登録されている。
各回の育玉発生契機について、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を設定するには、まず、最終回の育玉発生契機について、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を決定する。
これには、まず、最終回の育玉発生契機に係る変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を決定する。この際、最終回の育玉発生契機に係る変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、決定されたボタン最終色が決定される。
次に、最終回の育玉発生契機に係る変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を決定する。具体的には、所定の乱数カウンタからボタン色抽選乱数を取得する。また、最終回の育玉発生契機について決定された変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対応するボタン色抽選テーブルを読み出す。そして、取得したボタン色抽選乱数と、読み出したボタン色抽選テーブルと、に基づいて、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を決定する。
そして、演出制御回路300のRAMの所定領域において、決定した変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色、及び、決定した変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を、最終回の育玉発生契機に対応する情報として設定する。
次に、最終回の育玉発生契機を除く各回の育玉発生契機について、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を設定する。この際、後に到来する育玉発生契機から順に、各回の育玉発生契機について、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を設定する。
各回の育玉発生契機に対応する変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を設定するには、各回の育玉発生契機について、以下の処理を実行する。
すなわち、まず、当該育玉発生契機に係る変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を決定する。この際、当該育玉発生契機に係る変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、次回の育玉発生契機について決定された変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色が決定される。
次に、当該育玉発生契機に係る変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を決定する。具体的には、所定の乱数カウンタからボタン色抽選乱数を取得する。また、当該育玉発生契機について決定された変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対応するボタン色抽選テーブルを読み出す。そして、取得したボタン色抽選乱数と、読み出したボタン色抽選テーブルと、に基づいて、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を決定する。
そして、演出制御回路300のRAMの所定領域において、決定した変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色、及び、決定した変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色を、当該育玉発生契機に対応する情報として設定する。
本実施形態では、各育玉発生契機に対応する変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、「1段階以上」下位の順位に対応する色(期待度が低い色)が決定される。これによって、「育玉吸収あり」が設定された育玉発生契機が到来するごとに、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、1段階又は複数段階、上位の色に変化する。
しかしながら、各育玉発生契機に対応する変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、「1段階」下位の順位に対応する色(期待度が低い色)が決定される構成としても構わない。これによって、「育玉吸収あり」が設定された育玉発生契機が到来するごとに、待機中ボタンアイコン画像Bwの色を、1段階ずつ、上位の色に変化させることができる。
待機中ボタン演出の種別として「通常待機中ボタン演出」が決定された場合には、次に、各回の育玉発生契機について、当該育玉発生契機の到来に応じて出現する育玉アイコン画像Dの色を設定する。
本実施形態では、育玉演出内容として「育玉吸収あり」が設定された育玉発生契機では、当該育玉発生契機の到来に応じて出現する育玉アイコン画像Dの色として、当該育玉発生契機について決定された変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色と同一の色が設定される。
一方、育玉演出内容として「育玉吸収なし」が設定された育玉発生契機では、当該育玉発生契機の到来に応じて出現する育玉アイコン画像Dの色として、当該育玉発生契機について決定された変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、上位の順位に対応する色(期待度が高い色)が設定される。
演出制御回路300のROMには、育玉色抽選乱数と、育玉アイコン画像Dの色と、の対応が登録された育玉色抽選テーブルが格納されている。
また、育玉色抽選テーブルとして、待機中ボタンアイコン画像Bwの各色(変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色)に対応する育玉色抽選テーブルが格納されている。
各育玉色抽選テーブルには、育玉アイコン画像Dの色として、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、上位の順位に対応する色(期待度が高い色)が登録されている(変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対して、下位の順位に対応する色(期待度が低い色)が登録されていない)。
例えば、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「青色」である場合に対応する育玉色抽選テーブルには、育玉アイコン画像Dの色として、「桃色」、「緑色」、「赤色」及び「虹色」が登録されている。
一方、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色が「赤色」である場合に対応する育玉色抽選テーブルには、育玉アイコン画像Dの色として、「虹色」が登録されている。
各回の育玉発生契機に対応する育玉アイコン画像Dの色を設定するには、各回の育玉発生契機について、以下の処理を実行する。
すなわち、まず、所定の乱数カウンタから育玉色抽選乱数を取得する。また、当該育玉発生契機について決定された変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色に対応する育玉色抽選テーブルを読み出す。そして、取得した育玉色抽選乱数と、読み出した育玉色抽選テーブルと、に基づいて、育玉アイコン画像Dの色を決定する。
そして、演出制御回路300のRAMの所定領域において、決定した育玉アイコン画像Dの色を、当該育玉発生契機に対応する情報として設定する。
待機中ボタン演出の種別として「通常待機中ボタン演出」が決定された場合には、次に、通常待機中ボタン演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。
そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。また、演出制御回路300のRAMの通常待機中ボタン演出中フラグ領域に「1」を設定する。
これによって、通常待機中ボタン演出に係る開始契機の到来(1つ目の先行保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したこと)に応じて、通常待機中ボタン演出が開始される。
ここで、通常待機中ボタン演出の開始時には、待機中ボタンアイコン画像Bwの初期色として、初回の育玉発生契機に対応する変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色が設定される。また、昇降部73の位置として、待機中ボタンアイコン画像Bwの初期色に対応する位置が設定される。さらに、ボタンランプ35の色として、待機中ボタンアイコン画像Bwの初期色に対応する色が設定される。
また、設定された各育玉発生契機の到来に応じて、当該育玉発生契機について設定されている情報(育玉演出内容、変更前・変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色、育玉アイコン画像Dの色)に基づく演出が実行される。この際、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化する場合には、変化後の色に対応するように、昇降部73が変位されるとともに、ボタンランプ35の色が変化する。
なお、図示しない処理によって、通常待機中ボタン演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの通常待機中ボタン演出中フラグ領域に「0」が設定される。
一方、待機中ボタン演出の種別として「特殊待機中ボタン演出」が決定された場合には、更に、一発告知契機を設定する。
演出制御回路300のROMには、一発告知契機抽選乱数と、一発告知契機と、の対応が登録された一発告知契機抽選テーブルが格納されている。
また、一発告知契機抽選テーブルとして、各特図1保留数(「1」〜「4」)に対応する一発告知契機抽選テーブルが格納されている。
本実施形態では、特図1保留数が「4」の場合(特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)には、一発告知契機として、1つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、2つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、3つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、4つ目の保留情報(先読み対象保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、のうち、一の契機が設定される。
一方、特図1保留数が「3」の場合(特図1保留数が「2」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)には、一発告知契機として、1つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、2つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、3つ目の保留情報(先読み対象保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、のうち、一の契機が設定される。
一方、特図1保留数が「2」の場合(特図1保留数が「1」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報となった場合)には、一発告知契機として、1つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、2つ目の保留情報(先読み対象保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時と、のうち、一の契機が設定される。
一発告知契機を設定するには、まず、所定の乱数カウンタから一発告知契機抽選乱数を取得する。また、特図1保留数を確認して、この確認結果に対応する一発告知契機抽選テーブルを読み出す。そして、取得した一発告知契機抽選乱数と、読み出した一発告知契機抽選テーブルと、に基づいて、一発告知契機を決定(判定)する。さらに、決定した一発告知契機を、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
待機中ボタン演出の種別として「特殊待機中ボタン演出」が決定された場合には、次に、待機中ボタンアイコン画像Bwの初期色を設定する。
本実施形態では、待機中ボタンアイコン画像Bwの初期色として、「青色」が設定される。これによって、一発告知契機の到来に応じて、昇降部73(昇降ベース部74)を、初期位置から最終位置に変位させることができ、昇降部73の変位量を大きくすることが可能となる。
待機中ボタン演出の種別として「特殊待機中ボタン演出」が決定された場合には、次に、特殊待機中ボタン演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。
そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。また、演出制御回路300のRAMの特殊待機中ボタン演出中フラグ領域に「1」を設定する。
これによって、特殊待機中ボタン演出に係る開始契機の到来(1つ目の先行保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したこと)に応じて、特殊待機中ボタン演出が開始される。
ここで、特殊待機中ボタン演出の開始時には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色として、「青色」が設定される。また、昇降部73の位置として、初期位置が設定される。さらに、ボタンランプ35の色として、「青色」が設定される。
また、設定された一発告知契機の到来に応じて、音発生装置22から「一発告知音」が出力される。また、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、「青色」から「虹色」に変化する。また、昇降部73が、初期位置から最終位置に変位される。さらに、ボタンランプ35の色が、「青色」から「虹色」に変化する。そして、一発告知契機の到来に応じて、第2操作有効状態が設定(開始)される。
なお、図示しない処理によって、特殊待機中ボタン演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの特殊待機中ボタン演出中フラグ領域に「0」が設定される。
次に、ステップS32−4の変動コマンド受信処理を説明する。
図36は、変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動コマンド受信処理は、ステップS32−4で実行されると、図36に示すように、ステップS34−1に移行する。
ステップS34−1では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS34−2に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
ステップS34−2では、停止演出決定処理を実行し、ステップS34−3に移行する。停止演出決定処理では、停止演出の態様(停止演出番号)を決定する。
具体的には、停止演出決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に基づいて、停止演出の態様(停止演出番号)を決定する。そして、決定した停止演出番号を、演出制御回路300のRAMの所定領域に保存する。
ステップS34−3では、変動演出決定処理を実行し、ステップS34−4に移行する。変動演出決定処理では、変動演出の態様(変動演出番号)を決定する。
ここで、第1変動パターンの各種別に対応する変動演出の態様について説明する。
本実施形態では、「通常変動」に対応する変動演出の態様として、「通常変動演出」が規定されている。また、「擬似連1」に対応する変動演出の態様として、「擬似連1変動演出」が規定されている。また、「擬似連2」に対応する変動演出の態様として、「擬似連2変動演出」が規定されている。さらに、「擬似連3」に対応する変動演出の態様として、「擬似連3変動演出」が規定されている。
「通常変動演出」は、後述する「擬似連煽り変動演出」が実行されない変動演出の態様をいう。
具体的には、通常変動演出は、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1が、順次、入れ替えられる表示(各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1の種別が、順次、変更される表示)が実行される演出となっている。
「擬似連1変動演出」〜「擬似連3変動演出」では、「擬似連続変動演出」の実行を煽る演出(後述する「擬似連煽り変動演出」)が実行される。
「擬似連続変動演出」とは、1回の特別図柄の変動表示の実行中において、擬似的に、複数回の演出図柄z1の変動表示が実行される演出をいう。
具体的には、擬似連続変動演出は、複数回の「擬似変動演出」を含んで構成される。各回の「擬似変動演出」は、通常変動演出と、擬似連煽り変動演出と、を含んで構成される。
「擬似連煽り変動演出」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも一の領域の抽選結果表示位置において、一の演出図柄z1が仮停止表示された後に、当該一の演出図柄z1が仮停止表示された演出図柄表示領域a1〜a3において、再び、通常変動演出(再変動演出)が実行されることを煽る表示が実行される演出をいう。
「仮停止表示」は、演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が、所定態様で動いている(揺動、回転等)状態で、所定時間継続して留まる表示をいう。
「擬似連1変動演出」は、擬似連続変動演出を含まずに構成される。すなわち、「擬似連1変動演出」は、1回の擬似変動演出を含んで構成される。具体的には、「擬似連1変動演出」では、通常変動演出が実行された後に、擬似連煽り変動演出が実行され、その後、再変動演出が実行されることがない(本実施形態では、後述するリーチ変動演出が実行される)。
「擬似連2変動演出」は、擬似連続変動演出を含んで構成される。すなわち、「擬似連2変動演出」は、2回の擬似変動演出を含んで構成される。具体的には、「擬似連2変動演出」では、1回目の通常変動演出が実行された後に、1回目の擬似連煽り変動演出が実行され、その後、2回目の通常変動演出(再変動演出)が開始される。さらに、2回目の通常変動演出が実行された後に、2回目の擬似連煽り変動演出が実行され、その後、再変動演出が実行されることがない(本実施形態では、後述するリーチ変動演出が実行される)。
「擬似連3変動演出」は、擬似連続変動演出を含んで構成される。すなわち、「擬似連3変動演出」は、3回の擬似変動演出を含んで構成される。具体的には、「擬似連3変動演出」では、1回目の通常変動演出が実行された後に、1回目の擬似連煽り変動演出が実行され、その後、2回目の通常変動演出(再変動演出)が開始される。また、2回目の通常変動演出が実行された後に、2回目の擬似連煽り変動演出が実行され、その後、3回目の通常変動演出(再変動演出)が開始される。さらに、3回目の通常変動演出が実行された後に、3回目の擬似連煽り変動演出が実行され、その後、再変動演出が実行されることがない(本実施形態では、後述するリーチ変動演出が実行される)。
次に、第2変動パターンの各種別に対応する変動演出の態様について説明する。
本実施形態では、「通常変動」に対応する変動演出の態様として、「通常変動演出」が規定されている。また、「Nリーチ」に対応する変動演出の態様として、「Nリーチ演出」が規定されている。また、「SPリーチ」に対応する変動演出の態様として、「SPリーチ演出」が規定されている。
「通常変動演出」は、後述する「リーチ変動演出」が実行されない変動演出の態様をいう。
具体的には、通常変動演出は、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1が、順次、入れ替えられる表示(各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1の種別が、順次、変更される表示)が実行される演出となっている。
「Nリーチ演出」及び「SPリーチ演出」は、それぞれ、リーチ変動演出を含んで構成される。
「リーチ変動演出」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3のうち2つ以上の領域の抽選結果表示位置において、一の演出図柄z1が仮停止表示され、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1の組み合わせが、「大当たり図柄」(本実施形態では、「チャンス図柄」)に含まれる組み合わせとなる表示が実行される演出をいう。
「SPリーチ演出」は、更に、「発展リーチ演出」を含んで構成される。一方、「Nリーチ演出」は、発展リーチ演出を含まずに構成される。
本実施形態では、「発展リーチ演出」として、「発展リーチ演出1」、「発展リーチ演出2」及び「発展リーチ演出3」のうちいずれかが実行される。
「発展リーチ演出」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、「大当たり図柄」が停止表示されることを煽る演出となっている。発展リーチ演出は、リーチ変動演出中に実行される。
演出制御回路300のROMには、変動演出抽選乱数と、変動演出の態様(変動演出番号)と、の対応が登録された変動演出抽選テーブルが格納されている。
また、変動演出抽選テーブルとして、第1変動パターンの各種別(各変動パターン番号)に対応する第1変動演出抽選テーブルと、第2変動パターンの各種別(各変動パターン番号)に対応する第2変動演出抽選テーブルと、が格納されている。
そして、「通常変動」に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、変動演出の態様(変動演出番号)として、「通常変動演出」に属する態様のみが登録されている。また、「擬似連1」に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、変動演出の態様(変動演出番号)として、「擬似連1変動演出」に属する態様のみが登録されている。また、「擬似連2」に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、変動演出の態様(変動演出番号)として、「擬似連2変動演出」に属する態様のみが登録されている。さらに、「擬似連3」に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、変動演出の態様(変動演出番号)として、「擬似連3変動演出」に属する態様のみが登録されている。
また、「通常変動」に対応する第2変動パターン抽選テーブルには、変動演出の態様(変動演出番号)として、「通常変動演出」に属する態様のみが登録されている。また、「Nリーチ」に対応する第2変動パターン抽選テーブルには、変動演出の態様(変動演出番号)として、「Nリーチ演出」に属する態様のみが登録されている。さらに、「SPリーチ」に対応する第2変動パターン抽選テーブルには、変動演出の態様(変動演出番号)として、「SPリーチ演出」に属する態様のみが登録されている。
変動演出決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから変動演出抽選乱数を取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する第1変動パターン抽選テーブルと、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する第2変動パターン抽選テーブルと、を読み出す。
そして、取得した変動演出抽選乱数と、読み出した第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンに対応する変動演出の態様(変動演出番号)を決定する。また、取得した変動演出抽選乱数と、読み出した第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンに対応する変動演出の態様(変動演出番号)を決定する。
ステップS34−4では、予告演出決定処理を実行し、ステップS34−5に移行する。予告演出決定処理では、予告演出を実行するか否か、及び、予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出態様を決定する。
ここで、予告演出について説明する。
「予告演出」とは、変動演出中に実行される演出であって、当該変動演出に係る始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、予告演出は、当該変動演出の終了後に大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)を示唆する。
なお、予告演出が、特図変動パターン判定の結果(具体的には、第2変動パターンが「SPリーチ」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
本実施形態では、予告演出として、「カットイン予告」が規定されている。
「カットイン予告」は、その演出態様(後述するカットイン予告画像の内容)により、当該変動演出の終了後に大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)を示唆する予告演出となっている。
カットイン予告では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、カットイン予告画像が表示される。カットイン予告画像は、キャラクターの表示を含んで構成されている。
本実施形態では、カットイン予告の演出態様として、「カットイン予告1」と、「カットイン予告2」と、「カットイン予告3」と、「カットイン予告4」と、が規定されている。
「カットイン予告1」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像1」が表示される。「カットイン予告2」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像2」が表示される。「カットイン予告3」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像3」が表示される。「カットイン予告4」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像4」が表示される。ここで、「カットイン予告画像1」〜「カットイン予告画像4」は、互いに異なる内容(具体的には、表示されるキャラクターが互いに異なる内容)となっている。
カットイン予告に対応する演出態様の期待度は、期待度が高いものから順に、「カットイン予告4」、「カットイン予告3」、「カットイン予告2」、「カットイン予告1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
予告演出決定処理では、まず、予告演出の演出強度を決定する。
本実施形態では、予告演出の演出強度として、「予告強度0」と、「予告強度1」と、「予告強度2」と、「予告強度3」と、「予告強度4」と、が規定されている。
そして、予告演出の演出強度として、「予告強度0」が決定された場合には、予告演出が実行されない。
一方、予告演出の演出強度として、「予告強度1」〜「予告強度4」が決定された場合には、予告演出が実行される。この場合には、決定された演出強度に応じて、実行する予告演出の種別と、実行する予告演出の演出態様と、が決定される。
各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「予告強度4」、「予告強度3」、「予告強度2」、「予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
演出制御回路300のROMには、演出強度抽選乱数と、演出強度(「予告強度4」〜「予告強度0」)と、の対応が登録された予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
また、予告演出強度抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
予告演出の演出強度を決定するには、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別と、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別と、停止図柄指定コマンドが指定する停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応する予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出した予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、予告演出の演出強度を決定(判定)する。
予告演出決定処理では、次に、予告演出の演出態様を決定する。
演出制御回路300のROMには、予告演出の演出強度(「予告強度4」〜「予告強度1」)と、カットイン予告の演出態様と、の対応が登録されたカットイン予告態様判定テーブルが格納されている。
カットイン予告態様判定テーブルでは、「予告強度1」に対応する演出態様として、「カットイン予告1」が登録され、「予告強度2」に対応する演出態様として、「カットイン予告2」が登録され、「予告強度3」に対応する演出態様として、「カットイン予告3」が登録され、「予告強度4」に対応する演出態様として、「カットイン予告4」が登録されている。
そして、予告演出の演出態様を決定するには、まず、カットイン予告態様判定テーブルを読み出す。そして、読み出したカットイン予告態様判定テーブルと、決定された予告演出の演出強度と、に基づいて、予告演出の演出態様(予告演出番号)を決定(判定)する。
ステップS34−5では、変動演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。変動演出設定処理では、変動演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、変動演出設定処理では、ステップS34−3で決定した第1変動パターンに係る変動演出の態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、ステップS34−3で決定した第2変動パターンに係る変動演出の態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、を読み出す。
次に、読み出した演出制御テーブルを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。そして、生成した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出が開始される。
また、ステップS34−4において、予告演出の演出強度として、「予告強度1」〜「予告強度5」が決定された場合(予告演出が実行される場合)には、ステップS34−4で設定された予告演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出の実行中における所定のタイミングで、予告演出が開始される。
次に、ステップS32−5の停止コマンド受信処理を説明する。
図37は、停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。
停止コマンド受信処理は、ステップS32−5で実行されると、図37に示すように、ステップS35−1に移行する。
ステップS35−1では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS35−2に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。
ステップS35−2では、停止演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。停止演出設定処理では、停止演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、停止演出設定処理では、ステップS34−2で決定した停止演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、停止演出が開始される。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
パチンコ機1では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球を契機として、大当たり乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等等の各種乱数が取得されて(ステップS9−3)、取得された各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される(ステップS9−6)。
そして、パチンコ機1では、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序で、特別図柄抽選の結果を判定する特図当落判定(ステップS11−4)と、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定する特図停止図柄判定(ステップS11−5)と、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する特図変動パターン判定(ステップS11−7)と、を含む始動判定が実行される。
始動判定が実行されると、特図表示装置61,62において、特図変動パターン判定により判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)に応じて、特別図柄の変動表示が実行された後に、特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別(停止図柄番号)に応じて、特別図柄の停止表示が実行される。
また、パチンコ機1では、特別図柄抽選により「大当たり」と判定された場合に、特別図柄の停止表示の終了後に、大当たり遊技状態が開始される。
大当たり遊技状態の生起中には、特別電動役物53a閉鎖状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行され、大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。
そして、遊技者は、大入賞口53へ遊技球を入球させることにより、多くの賞球を獲得することが可能となる。
特に、主制御回路200では、各始動情報の取得(記憶)時に、始動判定に先駆けて、当該始動情報について、特別図柄抽選の結果を判定する事前特図当落判定と、特別図柄の停止図柄の種別を判定する事前特図停止図柄判定と、特別図柄の変動パターンの内容(第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容)を判定する事前特図変動パターン判定と、を含む事前判定(ステップS9−8)が実行される。
事前判定が実行されると、当該事前判定の結果を指定する先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド〜第3先読み指定コマンド)が、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される。そして、演出制御回路300では、受信した先読み指定コマンドが指定する事前判定の結果が、保留情報として、保留情報記憶領域に記憶される(ステップS33−2)。
また、演出制御回路300では、保留情報記憶領域において保留情報が新たに記憶されると、先読み予告演出実行条件を満たすか否かが判定される(ステップS33−4)。また、先読み予告演出実行条件の満たすと判定されると、先読み予告演出を実行するか否かを決定する先読み予告演出抽選(ステップS33−5,S33−6)が実行される。
そして、先読み予告演出抽選に当選すると、新たに記憶された保留情報が、先読み対象保留情報とされ、当該先読み対象保留情報の内容を示唆する先読み予告演出の実行が決定される。
本実施形態では、先読み予告演出として、ボタン予告演出が実行される。
演出制御回路300では、ボタン予告演出の実行が決定されると、先読み対象保留情報が示す内容に基づいて、ボタン予告演出の演出強度(「ボタン予告強度1」〜「ボタン予告強度4」)と、ボタン予告演出の種別(「第1ボタン予告」〜「第4ボタン予告」)と、が決定される。そして、決定された種別に応じたボタン予告演出が実行される。
ボタン予告演出は、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて開始される。
ボタン予告演出では、その開始に応じて、第1操作有効状態が設定され、演出ボタンユニット2の押下操作が有効とされるとともに、ボタン操作催促演出が開始され、演出ボタンユニット2が発動状態であることが示唆される(図40参照)。
また、ボタン予告演出では、第1操作有効状態の設定中に、操作検出スイッチ24から操作信号が入力(演出ボタンユニット2が押下操作)された場合には、当該操作信号の入力に応じて、判定結果示唆演出が実行される。
一方、ボタン予告演出では、操作検出スイッチ24から操作信号が入力(演出ボタンユニット2が押下操作)されることなく、第1操作有効状態の設定から第1操作有効時間が経過した場合には、当該第1操作有効時間の経過に応じて、判定結果示唆演出が実行される。
そして、ボタン予告演出では、判定結果示唆演出において表示されるキャラクターの種別によって、先読み対象保留情報に係る変動演出の終了後に大当たり遊技状態が生起される期待度が示唆される。
また、演出制御回路300では、ボタン予告演出の実行が決定されると、決定されたボタン予告演出の種別に基づいて、待機中ボタン演出を実行するか否か(待機中ボタン演出を実行する場合には、待機中ボタン演出の種別)が決定される。そして、待機中ボタン演出の実行が決定された場合には、決定された種別に応じた待機中ボタン演出が実行される。
本実施形態では、待機中ボタン演出の種別として、「通常待機中ボタン演出」と、「特殊待機中ボタン演出」と、が規定されている。
通常待機中ボタン演出は、1つ目の先行保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて開始される。
通常待機中ボタン演出では、その開始に応じて、表示画面31aにおいて、待機中ボタンアイコン画像Bwの表示が開始され、演出ボタンユニット2が待機状態であることが示唆される(図41参照)。
通常待機中ボタン演出の実行中には、1回又は複数回の育玉発生契機が設定される。
通常待機中ボタン演出では、各回の育玉発生契機の到来(発生)に応じて、表示画面31aにおいて、育玉アイコン画像Dが出現する(図42参照)。
そして、出現した育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収されなかった場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が変化しない。
一方、出現した育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、吸収した育玉アイコン画像Dの色と同一の色に変化する。この際、待機中ボタンアイコン画像Bwは、より上位の順位に対応する色に変化する。
特に、出現した育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収された場合には、育玉アイコン画像Dの色が変化したことに応じて、昇降部73が、変化後の育玉アイコン画像Dの色に対応する位置に変位されるとともに、ボタンランプ35の色が、変化後の育玉アイコン画像Dの色に対応する色に変化する。
通常待機中ボタン演出は、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
通常待機中ボタン演出の終了時には、ボタン発動演出が実行され、演出ボタンユニット2が待機状態から発動状態に変化することが示唆される(図43参照)。
そして、通常待機中ボタン演出の終了に応じて、ボタン予告演出が開始される。
ここで、通常待機中ボタン演出の一例を説明する。
この例では、特図1保留数が「3」の状態で取得(記憶)された保留情報が先読み対象保留情報とされた場合において、育玉発生契機として、1つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時(1回目の育玉発生契機)と、2つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時(2回目の育玉発生契機)と、3つ目の保留情報(先行保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時(3回目の育玉発生契機)と、4つ目の保留情報(先読み対象保留情報)に係る変動演出の開始から所定時間の経過時(4回目の育玉発生契機)と、が設定されたものとする。
また、1回目の育玉発生契機について、育玉演出内容として「育玉吸収あり」が設定され、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「青色」が設定され、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「桃色」が設定されたものとする。
また、2回目の育玉発生契機について、育玉演出内容として「育玉吸収なし」が設定され、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「桃色」が設定され、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「桃色」が設定され、育玉アイコン画像Dの色として「緑色」が設定されたものとする。
また、3回目の育玉発生契機について、育玉演出内容として「育玉吸収あり」が設定され、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「桃色」が設定され、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「緑色」が設定されたものとする。
さらに、4回目の育玉発生契機について、育玉演出内容として「育玉吸収あり」が設定され、変更前の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「緑色」が設定され、変更後の待機中ボタンアイコン画像Bwの色として「赤色」が設定されたものとする。
この例では、1つ目の保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、通常待機中ボタン演出が開始される。
通常待機中ボタン演出が開始されると、表示画面31aにおいて、待機中ボタンアイコン画像Bwの表示が開始される(図41参照)。この際、待機中ボタンアイコン画像Bwとして、「青色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示される。また、昇降部73が、初期位置に配置される。さらに、ボタンランプ35が、「青色」に点灯される。
その後、1回目の育玉発生契機の到来に応じて、表示画面31aにおいて、「桃色」の育玉アイコン画像Dが出現し(図42参照)、当該育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収される。これによって、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、「青色」から「桃色」に変化する。また、昇降部73が、初期位置から第1中間位置に変位される。さらに、ボタンランプ35の色(発光色)が、「青色」から「桃色」に変化する。
その後、2回目の育玉発生契機の到来に応じて、表示画面31aにおいて、「緑色」の育玉アイコン画像Dが出現し(図42参照)、当該育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収されずに消滅する。これによって、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、「桃色」のまま維持される。また、昇降部73の位置が、第1中間位置のまま維持される。さらに、ボタンランプ35の色(発光色)が、「桃色」のまま維持される。
その後、3回目の育玉発生契機の到来に応じて、表示画面31aにおいて、「緑色」の育玉アイコン画像Dが出現し(図42参照)、当該育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収される。これによって、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、「桃色」から「緑色」に変化する。また、昇降部73が、第1中間位置から第2中間位置に変位される。さらに、ボタンランプ35の色(発光色)が、「桃色」から「緑色」に変化する。
その後、4回目の育玉発生契機の到来に応じて、表示画面31aにおいて、「赤色」の育玉アイコン画像Dが出現し(図42参照)、当該育玉アイコン画像Dが、待機中ボタンアイコン画像Bwに吸収される。これによって、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、「緑色」から「赤色」に変化する。また、昇降部73が、第2中間位置から第3中間位置に変位される。さらに、ボタンランプ35の色(発光色)が、「緑色」から「赤色」に変化する。
その後、先読み対象保留情報の開始から所定時間が経過したことに応じて、ボタン発動演出が実行された後に(図43参照)、通常待機中ボタン演出が終了される。
そして、通常待機中ボタン演出の終了に応じて、ボタン予告演出が開始され、表示画面31aにおいて、発動中ボタンアイコン画像Baが出現する(図40参照)。
以上によって、通常待機中ボタン演出では、待機中ボタンアイコン画像Bwの色、及び、演出ボタンユニット2の状態(昇降部73の位置、及び、ボタンランプ35の色)が、互いに同期しつつ、段階的に変化する。
特に、通常待機中ボタン演出では、各回の育玉発生契機の到来に応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの色、及び、演出ボタンユニット2の状態(昇降部73の位置、及び、ボタンランプ35の色)が、徐々に変化する。
これによって、大当たり遊技状態が生起されることに対する遊技者の期待感を、徐々に向上することが可能となる。
一方、特殊待機中ボタン演出は、1つ目の先行保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて開始される。
通常待機中ボタン演出では、その開始に応じて、表示画面31aにおいて、待機中ボタンアイコン画像Bwの表示が開始され、演出ボタンユニット2が待機状態であることが示唆される(図41参照)。この際、待機中ボタンアイコン画像Bwとして、「青色」の待機中ボタンアイコン画像Bwが表示される。また、昇降部73が、初期位置に配置される。さらに、ボタンランプ35が、「青色」に点灯される。
特殊待機中ボタン演出の実行中には、一発告知契機が設定される。
そして、特殊待機中ボタン演出では、一発告知契機の到来(発生)に応じて、音発生装置22から「一発告知音」が出力される。これに応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの色が、「青色」から「虹色」に変化する。また、昇降部73が、初期位置から最終位置に変位される。さらに、ボタンランプ35の色が、「青色」から「虹色」に変化する。
また、特殊待機中ボタン演出では、一発告知契機の到来時から、特殊待機中ボタン演出の終了時までの期間中に、第2操作有効状態が設定される。
そして、第2操作有効状態の設定中には、操作検出スイッチ24から操作信号が入力されるごと(演出ボタンユニット2が押下操作されるごと)に、音発生装置22から「一発告知音」が出力された後に、再び、昇降部73が初期位置から最終位置に変位される。
これによって、遊技者は、第2操作有効状態の設定中に、演出ボタンユニット2の押下操作を繰り返し実行することが可能となる。そして、演出ボタンユニット2の押下操作を繰り返すことにより、「一発告知音」を繰り返し視聴することが可能となる。
特殊待機中ボタン演出は、先読み対象保留情報に係る変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
特殊待機中ボタン演出の終了時には、ボタン発動演出が実行され、第1操作有効状態が設定されることが示唆される(図43参照)。
そして、特殊待機中ボタン演出の終了に応じて、ボタン予告演出が開始される(図40参照)。
以上によって、特殊待機中ボタン演出では、待機中ボタンアイコン画像Bwの色、及び、演出ボタンユニット2の状態(昇降部73の位置、及び、ボタンランプ35の色)が、互いに同期しつつ、段階的に変化する。
特に、特殊待機中ボタン演出では、一発告知契機の到来に応じて、待機中ボタンアイコン画像Bwの色、及び、演出ボタンユニット2の状態(昇降部73の位置、及び、ボタンランプ35の色)が、一時(瞬時)に変化する。
これによって、大当たり遊技状態が生起されることに対する遊技者の期待感を、一時(瞬時)に向上することが可能となる。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、待機中ボタン演出において、演出ボタンユニット2の状態が段階的に変化する。
これによって、演出ボタンユニット2を押下操作することに対する遊技者の興味を向上することができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、待機中ボタン演出において、昇降部73が段階的に変位する。
これによって、演出ボタンユニット2(昇降部73)を押下操作することに対する遊技者の興味を更に向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、先読み予告演出として、ボタン予告演出が実行される。
しかしながら、予告演出(ステップS34−4)として、ボタン予告演出が実行される構成としても構わない。
かかる構成とした場合には、予告演出(ボタン予告演出)を対象として、待機中ボタン演出を実行する。
1 パチンコ機
2 演出ボタンユニット
11 遊技盤
31 メイン画像表示装置
31a 表示画面
35 ボタンランプ
73 昇降部73
200 主制御回路
300 演出制御回路

Claims (2)

  1. 遊技者による操作が可能な操作手段と、
    所定条件が成立した場合に、前記操作手段の状態が段階的に変化する所定演出を実行する演出制御手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記操作手段は、複数の状態に変位することが可能な操作部を含んでなり、
    所定演出では、前記操作部が段階的に変位することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

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