JP7166047B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この遊技機では、所定条件の成立に応じて、ボタン演出が実行される。ボタン演出では、
遊技者に演出ボタンの押下を促す要求画面が表示される。そして、ボタン演出中における演出ボタンの押下に応じて、フリーズ演出が実行される。フリーズ演出では、可動役物が進出位置に移動する途中のフリーズ位置で停止される。
すなわち、従来の遊技機では、ボタン演出が、単に、演出ボタンの押下を促す演出となっている。したがって、ボタン演出に対する遊技者の注目が低下し、遊技の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、遊技の興趣を向上することにある。
第一の発明に係る遊技機では、操作画像と可動体との距離が縮まることによって、操作手段の操作に応じて動作する可動体が示唆される。
これによって、操作演出に対する遊技者の注目を向上することができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
ここで、操作手段としては、後述する演出ボタン5bが該当する。操作演出としては、後述するボタン操作催促演出が該当する。演出制御手段としては、後述する演出制御回路300が該当する。操作手段の操作に応じて実行される演出としては、後述する遊技結果示唆演出が該当する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、矩形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤ユニット10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。
装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。
また、装飾部4bの内部には、複数の枠ランプ20が配設されている。各枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。発射ハンドル6の内部には、発射ハンドル6が回転操作された角度を検出する発射ボリューム(図示せず)が配設されている。発射ボリュームは、検出した角度に応じた検出信号を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板の正面側に取り付けられた遊技盤11と、セット板の背面側に取り付けられたメイン画像表示装置31と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。図2に示すように、遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ21(図3参照)が配設されている。各盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を有している。
表示画面31aには、第1演出図柄z1(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1~a3(図示せず)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1~a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1~a3において、第1演出図柄z1が移動(スクロール)され、かつ、第2演出図柄表示領域a4に表示されている第2演出図柄z2の種類が変更される(カラーバーが表す色が、順次、変更される)表示をいう。また、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止され、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が表示される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。そして、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
遊技領域30における表示画面31aの下方には、第1始動口(第1始動入賞口)51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の左方には、左上他入賞口55と、左中他入賞口56と、左下他入賞口57と、が設けられている。各他入賞口55~57は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口55~57は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
左上他入賞口55内には、左上他入賞球検知センサ106(図3参照)が配設されている。左上他入賞球検知センサ106は、左上他入賞口55に入球した遊技球(左上他入賞口55への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左中他入賞口56内には、左中他入賞球検知センサ107(図3参照)が配設されている。左中他入賞球検知センサ107は、左中他入賞口56に入球した遊技球(左中他入賞口56への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左下他入賞口57内には、左下他入賞球検知センサ108(図3参照)が配設されている。左下他入賞球検知センサ108は、左下他入賞口57に入球した遊技球(左下他入賞口57への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における始動ゲート41の下方には、第2始動口(第2始動入賞口)52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、第2始動口52への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な普通電動役物(普通電役)52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。
普通電動役物52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52に入球した遊技球(第2始動口52への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
本実施形態では、右側経路を流下する遊技球のうち、第2始動口52に入球しなかった遊技球は、全て、大入賞口52の正面側を通過(流下)するように構成されている。これによって、遊技者は、大当たり遊技状態の生起中に、右側経路に遊技球を打ち出すタイミングを調整することで、アウト口58への遊技球の入球状況を調整することが可能となる。
すなわち、特別電動役物53aが開放状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過するように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された全ての遊技球を大入賞口53又は第2始動口52に入球させ、アウト口58への遊技球の入球を阻止することができる。
一方、特別電動役物53aが閉鎖状態とされている期間中に遊技球が大入賞口53の正面側を通過するように、右側経路への遊技球の打ち出しタイミングを調整することによって、打ち出された遊技球をアウト口58に入球させることができる。
大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53に入球した遊技球(大入賞口53への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
アウト口58内には、第1アウト球検知センサ109a(図3参照)が配設されている。第1アウト球検知センサ109aは、アウト口58に入球した遊技球(アウト口58への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。
ここで、第1アウト球検知センサ109aが、検出信号を演出制御回路300に対して出力する構成としても構わない。
遊技盤11の背面側には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が設けられている。そして、遊技盤11では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51~53,55~57に入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出される。
具体的には、各入賞口51~53,55~57に入球した遊技球は、当該入賞口内に配設された検知センサ101~103,106~108により検出された後に、排出路に誘導され、後述する第2アウト球検知センサ109bにより検出される。
また、アウト口58から排出された遊技球は、当該アウト口58内に配設された第1アウト球検知センサ109aにより検出された後に、排出路に誘導され、後述する第2アウト球検知センサ109bにより検出される。
排出路には、第2アウト球検知センサ109b(図3参照)が配設されている。第2アウト球検知センサ109bは、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球(遊技領域30に打ち出された全ての遊技球)は、第2アウト球検知センサ109bによって検出される。
ここで、第2アウト球検知センサ109bが、検出信号を演出制御回路300に対して出力する構成としても構わない。
さらに、遊技領域30には、各入賞口51~53,55~57や始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
特図1保留数表示器には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図1保留数)が表示される。特図2保留数表示器には、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図2保留数)が表示される。普図保留数表示器には、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(普図保留数)が表示される。ラウンド数表示器には、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)が表示される。右打ち表示器には、右側経路への遊技球の打ち出しの指示が表示される。
遊技盤11における状態表示装置63の下方には、普図表示装置60と、特図1表示装置61と、特図2表示装置62と、が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1~a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合、又は、特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
各可動体ユニット71~73は、セット板の正面側に取り付けられている。各可動体ユニット71~73は、遊技盤11とメイン画像表示装置31(表示画面31a)との間の空間(以下、「演出空間」とする)に配設されている。そして、各可動体ユニット71~73は、演出空間において、所定の演出動作を行うことが可能となっている。
図42に示すように、演出部材71aは、兜を模した形状の部材となっている。また、演出部材71aには、複数のランプ(図示せず)が配設されている。
演出部材71aは、駆動機構により、上下方向に沿って変位させることが可能となっている。具体的には、演出部材71aは、初期位置(図2参照)と、演出位置(図42参照)と、を含む複数の位置に変位させることが可能となっている。演出部材71aは、可動体モータ33aによって駆動(変位)される。
初期位置は、表示画面31aに対して上方の位置となっている。また、初期位置は、演出部材71aの略全体が、遊技盤11の背面側に収容される位置となっている。これによって、演出部材71aが初期位置に配置されているときには、正面側から見て、演出部材71aを視認することが不可能(困難)となる。
演出位置は、初期位置に対して下方の位置となっている。また、演出位置は、演出部材71aの略全体が、遊技盤11の背面側から出現する位置となっている。これによって、演出部材71aが演出位置に配置されているときには、正面側から見て、遊技盤11の開口部を介して、演出部材71aを視認することが可能(容易)となる。
特に、演出部材71aは、初期位置から演出位置に変位されるときに、下方に向かって移動される(落下する)。この際、演出部材71aは、遊技盤11の開口部の上側かつ左右方向の略中央の位置(以下、「第1可動体出現位置」とする)から出現する。
位置検出センサ34aは、フォトセンサ等によって構成されている。位置検出センサ34aは、演出部材71aの位置を検出する。
具体的には、位置検出センサ34aは、投光部と、投光部から投光された光を受光する受光部と、を備えている。そして、位置検出センサ34aは、受光部による投光部から投光された光の受光(検出)に応じて、検出信号を演出制御回路300に対して出力する。一方、位置検出センサ34aは、受光部により投光部から投光された光を受光(検出)していないときには、演出制御回路300に対する検出信号の出力を停止する。
また、演出部材71aの所定位置には、遮蔽板が設けられている。そして、演出部材71aが初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、位置検出センサ34aの投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、演出部材71aが初期位置に配置されているときには、位置検出センサ34aから演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。一方、演出部材71aが初期位置に配置されていないときには、位置検出センサ34aから演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、位置検出センサ34aからの検出信号の入力状況によって、演出部材71aが初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
図43に示すように、演出部材72aは、平板状(プレート状)の部材となっている。演出部材72aの正面には、所定のロゴ(本実施形態では、「SUPER!」なる文字)が表示されている。また、演出部材72aには、複数のランプ(図示せず)が配設されている。
演出部材72aは、駆動機構により、上下方向に沿って変位させることが可能となっている。具体的には、演出部材72aは、初期位置(図2参照)と、演出位置(図43参照)と、を含む複数の位置に変位させることが可能となっている。演出部材72aは、可動体モータ33bによって駆動(変位)される。
初期位置は、表示画面31aに対して上方の位置となっている。また、初期位置は、演出部材72aの略全体が、遊技盤11の背面側に収容される位置となっている。これによって、演出部材72aが初期位置に配置されているときには、正面側から見て、演出部材72aを視認することが不可能(困難)となる。
演出位置は、初期位置に対して下方の位置となっている。また、演出位置は、演出部材72aの略全体が、遊技盤11の背面側から出現する位置となっている。これによって、演出部材72aが演出位置に配置されているときには、正面側から見て、遊技盤11の開口部を介して、演出部材72aを視認することが可能(容易)となる。
特に、演出部材72aは、初期位置から演出位置に変位されるときに、下方に向かって移動される(落下する)。この際、演出部材72aは、遊技盤11の開口部の上側かつ左右方向の略中央の位置(以下、「第2可動体出現位置」とする)から出現する。本実施形態では、第2可動体出現位置は、第1可動体出現位置と略同一の位置となっている。
位置検出センサ34bの構成は、位置検出センサ34aの構成と同一となっている。
演出部材72aの所定位置には、遮蔽板が設けられている。そして、演出部材72aが初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、位置検出センサ34bの投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、演出部材72aが初期位置に配置されているときには、位置検出センサ34bから演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。一方、演出部材72aが初期位置に配置されていないときには、位置検出センサ34bから演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、位置検出センサ34bからの検出信号の入力状況によって、演出部材72aが初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
図46に示すように、演出部材73aは、稲妻を模した形状の部材となっている。また、演出部材73aには、複数のランプ(図示せず)が配設されている。
演出部材73aは、駆動機構により、左右方向に沿って変位させることが可能となっている。具体的には、演出部材73aは、初期位置(図2参照)と、演出位置(図46参照)と、を含む複数の位置に変位させることが可能となっている。演出部材73aは、可動体モータ33cによって駆動(変位)される。
初期位置は、表示画面31aに対して右方の位置となっている。また、初期位置は、演出部材73aの略全体が、遊技盤11の背面側に収容される位置となっている。これによって、演出部材73aが初期位置に配置されているときには、正面側から見て、演出部材73aを視認することが不可能(困難)となる。
演出位置は、初期位置に対して左方の位置となっている。また、演出位置は、演出部材73aの略全体が、遊技盤11の背面側から出現する位置となっている。これによって、演出部材73aが演出位置に配置されているときには、正面側から見て、遊技盤11の開口部を介して、演出部材73aを視認することが可能(容易)となる。
特に、演出部材73aは、初期位置から演出位置に変位されるときに、左方に向かって移動される。この際、演出部材73aは、遊技盤11の開口部の右側かつ上下方向の略中央の位置(以下、「第3可動体出現位置」とする)から出現する。本実施形態では、第3可動体出現位置は、第1可動体出現位置及び第2可動体出現位置のそれぞれと異なる位置となっている。
位置検出センサ34cの構成は、位置検出センサ34a,34bの構成と同一となっている。
演出部材73aの所定位置には、遮蔽板が設けられている。そして、演出部材73aが初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、位置検出センサ34cの投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、演出部材73aが初期位置に配置されているときには、位置検出センサ34cから演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。一方、演出部材73aが初期位置に配置されていないときには、位置検出センサ34cから演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、位置検出センサ34cからの検出信号の入力状況によって、演出部材73aが初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
入力ポート240は、複数の入力ポート(本実施形態では、入力ポート0、入力ポート1、入力ポート2及び入力ポート3)から構成されている。
入力ポート0には、各種異常検知センサ110からの検出信号、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号等が入力される。
入力ポート1には、大入賞球検知センサ103からの検出信号、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号、等が入力される。
入力ポート2には、特図1始動球検知センサ101からの検出信号、特図2始動球検知センサ102からの検出信号、普図始動球検知センサ104からの検出信号、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号等が入力される。
入力ポート3には、払出制御回路400からの制御コマンドが入力される。
各入力ポート(入力ポート0~入力ポート2)には、各信号(各検知センサ)に対応する受信記憶領域が設けられている。各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。具体的には、各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
出力ポート0は、各表示装置60~63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力する。
出力ポート1は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。
出力ポート2は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。また、出力ポート2は、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ700に対して外部情報(賞球の払い出しに関する情報、エラー(異常状態)の発生に関する情報等)を出力する。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2-4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル-シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、各ランプ20,21の点灯、音発生装置22による音の出力、各可動体モータ33a~33cの駆動等を制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。
演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ、モータ制御データ等を生成する。そして、生成した各制御データに基づく制御信号を、各画像表示装置31,32、音発生装置22、各ランプ20,21、各可動体モータ33a~33c等に対して出力する。
具体的には、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して、払出制御回路400に対して送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して、度数表示装置7cに対して送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、普通電動役物52aが閉鎖状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種別として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される。本実施形態では、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上されるとともに、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普図当たり遊技状態において、普通電動役物52aの開放回数が増加されるとともに、普通電動役物52aの開放時間が延長される。
「普図当たり」に当選した場合には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]又は3[回]に設定され、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、時短制御の実行中には、普通電動役物52aの開放回数が、3[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、2.0[s]に設定される。一方、時短制御の停止中には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]に設定される。
本実施形態では、第1特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」及び「大当たり2」が設定され、第2特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり3」~「大当たり5」が設定されている。
ここで、「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、1」等、所定の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「ボーナス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり4」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり5」に当選した場合には、特図2表示装置62において、特別図柄を「大当たり5図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
本実施形態では、「大当たり1」、「大当たり2」又は「大当たり4」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、10[回]のラウンド遊技が実行される。
「大当たり3」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、5[回]のラウンド遊技が実行される。
「大当たり5」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、15[回]のラウンド遊技が実行される。
各回のラウンド遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから所定の最長開放時間(本実施形態では、29.0[s])が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技中における大入賞口53への遊技球の入球数が所定の上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
これによって、遊技者は、停止図柄又はラウンド遊技の回数に基づいて、「大当たり1」と「大当たり2」とを区別(判別)することができない。
一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(本実施形態では、1/32)に設定される。
なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」に当選する確率をいう。
一方、「大当たり2」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後の遊技状態が、「特図低確率状態」となる。
「特図高確率状態」は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始される。そして、「特図高確率状態」は、所定確変回数(本実施形態では、100[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、及び、特別図柄抽選に当選したこと(大当たり図柄が停止表示されたこと)、のうち一方の成立に応じて終了される。
時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始される。そして、時短制御は、所定時短回数(本実施形態では、100[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、及び、特別図柄抽選に当選したこと(大当たり図柄が停止表示されたこと)のうち一方の成立に応じて終了される。
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止図柄の種別(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」~「大当たり5図柄」のうち一のもの)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち前半期間の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち後半期間の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、各回のラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、各回のラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
第2始動入賞指定コマンドは、第2始動口52への遊技球の入賞(入球)を指定するコマンドである。第2始動入賞指定コマンドは、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて送信される。
大入賞指定コマンドは、大入賞口53への遊技球の入賞(入球)を指定するコマンドである。大入賞指定コマンドは、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて送信される。
他入賞指定コマンドは、他入賞口55~57への遊技球の入賞(入球)を指定するコマンドである。他入賞指定コマンドは、各他入賞球検知センサ106~108からの検出信号の入力に応じて送信される。
第1アウト指定コマンドは、アウト口58への遊技球の入球(排出)を指定するコマンドである。第1アウト指定コマンドは、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号の入力に応じて送信される。
第2アウト指定コマンドは、排出路からの遊技球の排出を指定するコマンドである。第2アウト指定コマンドは、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号の入力に応じて送信される。
第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、変動パターンが不定であること(「変動パターン不定」)又はm種類の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンが不定であること(「変動パターン不定」)又はn種類の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1~15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御回路400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0~65535の範囲内)において「1」ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、及び、第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、出力ポート1(出力ポート250)の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、出力ポート1(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
図4は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図4に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1-1に移行する。
ステップS1-1では、初期設定処理を実行し、ステップS1-2に移行する。初期設定処理では、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
具体的には、初期設定処理では、スタックポインタにスタック領域の先頭アドレスを設定する。また、割込みモードとして、ベクタ方式の割込モードを設定する。
ステップS1-2では、ウェイト処理時間設定処理を実行し、ステップS1-3に移行する。ウェイト処理時間設定処理では、所定のウェイト処理時間を、タイマカウンタに設定する。そして、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測を開始する。
ステップS1-3では、RAMクリア信号読込処理を実行し、ステップS1-4に移行する。RAMクリア信号読込処理では、RAMクリア信号の読み込みを行う。
ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。そして、ラムクリアスイッチが押下操作されている状態で電源が投入されると、ラムクリア信号が入力ポート240(入力ポート0)に入力される。
RAMクリア信号読込処理では、入力ポート240のラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS1-5では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1-6に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス許可処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが許可された状態となる。
ステップS1-6では、ステップS1-3で読み込んだ値(ラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、ラムクリア信号が入力されているか否かを判定し、ラムクリア信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS1-7に移行し、ラムクリア信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1-16に移行する。
ステップS1-8では、チェックサム算出処理を実行し、ステップS1-9に移行する。チェックサム算出処理では、バックアップ情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ここで、「バックアップ情報」とは、RAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含むワーク領域)のうち、電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報をいう。
ステップS1-9では、ステップS1-8で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1-10に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1-16に移行する。
ここで、ステップS1-8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致している場合には、チェックサムが正常であると判定し、ステップS1-8で算出したチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されているチェックサムの値と一致していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1-11では、遊技状態復帰処理を実行し、ステップS1-12に移行する。遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、RAM230のワーク領域に各種の値を設定して、電源遮断の発生を検出した時の遊技状態を復帰させる。
具体的には、遊技状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値を設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ、時短カウンタ、確変カウンタ等)の値を設定する。
これによって、バックアップ情報に基づいて、RAM230に記憶されている情報が、電源遮断の発生を検出した時の状態に復帰する。
ステップS1-12では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1-13に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1-13では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1-14に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンド(主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンド)を、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特別遊技フェーズを指定する制御コマンドである。
演出復帰用サブコマンド送信処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特別遊技フェーズフラグの値に基づいて、現在の特別遊技フェーズを確認する。そして、確認した特別遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1-15では、割込み設定処理を実行し、メインループ処理(ステップS2-1)に移行する。割込み初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
具体的には、RAMクリア処理では、RAM230(使用禁止領域を除く)に記憶されている情報をクリア(消去)する。これにより、RAM230のワーク領域及びスタック領域は全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容は消去される。
具体的には、RAM230の所定領域において、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、特別遊技フェーズフラグ、普通遊技フェーズフラグ等)の値として、所定の初期値を設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ等)の値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。
ステップS1-17では、RAMクリア時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1-18に移行する。RAMクリア時サブコマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1-18では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1-14に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
図5は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図4に示すCPU初期化処理(ステップS1-15)が終了すると、図5に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2-1に移行する。
ステップS2-1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2-2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2-2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2-3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2-4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2-5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート250(出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS2-5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2-6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2-5の割込み許可処理が実行されてからステップS2-1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2-6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2-1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
図6は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
電源回路600には、電源遮断検出回路(図示せず)が接続されている。そして、電源遮断検出回路は、電源回路600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を主制御回路200に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図6に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3-1に移行する。
ステップS3-2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3-3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3-3では、ステップS3-2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定(ビットチェック)し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3-4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3-13に移行する。
ステップS3-5では、チェックサム保存処理を実行し、ステップS3-6に移行する。チェックサム保存処理では、RAM230のワーク領域のうち電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報について、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3-6では、電源遮断発生情報設定処理を実行し、ステップS3-7に移行する。電源遮断発生情報設定処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域において、電源遮断発生情報を設定(保存)する。
具体的には、RAMアクセス禁止処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3-9では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3-10に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3-10では、ステップS3-9で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3-11に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3-8に移行する。
ステップS3-12では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1-1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3-9に移行する。
ステップS3-13では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3-1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図7は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4-1に移行する。
ステップS4-1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4-2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4-2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4-3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4-3では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4-4に移行する。ダイナミックポート出力処理では、各表示装置60~63(各LED)に対して、制御信号を出力する。
具体的には、ダイナミックポート出力処理では、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動情報(駆動信号)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各表示装置60~63(各LED)が、ダイナミック点灯方式により点灯制御される。
ここで、RAM230には、入力ポート0状態フラグ領域と、入力ポート1状態フラグ領域と、入力ポート2状態フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート0状態フラグ領域は、入力ポート0に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号(検知センサ)のスイッチ状態(信号が入力されている状態、又は、信号が入力されていない状態)を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート0状態フラグ領域は、電波検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、磁気検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、振動検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、内枠開放センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、ガラス枠開放センサからの検出信号に対応するするスイッチ状態記憶領域と、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
本実施形態では、入力ポート1状態フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
本実施形態では、入力ポート2状態フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート1オン検出フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
ここで、「オン状態」とは、当該信号が入力されていない状態から当該信号が入力されている状態に変化した状態をいう。
本実施形態では、入力ポート1オン検出フラグ領域は、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、左上他入賞球検知センサ106からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「左上他入賞口スイッチビットデータ」とし、左中他入賞球検知センサ107からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左中他入賞口スイッチビットデータ」とし、左下他入賞球検知センサ108からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「左下他入賞口スイッチビットデータ」とし、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「大入賞口スイッチビットデータ」とし、第1アウト球検知センサ109aからの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第1アウトスイッチビットデータ」とし、第2アウト球検知センサ109bからの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2アウトスイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート1オン検出フラグ(入力ポート1オン検出フラグ領域に設定されている値)は、左上他入賞口スイッチビットデータと、左中他入賞口スイッチビットデータと、左下他入賞口スイッチビットデータと、大入賞口スイッチビットデータと、第1アウトスイッチビットデータと、第2アウトスイッチビットデータと、を含んで構成されている。
本実施形態では、入力ポート2オン検出フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「第1始動口スイッチビットデータ」とし、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2始動口スイッチビットデータ」とし、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「ゲートスイッチビットデータ」とし、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「電源遮断スイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート2オン検出フラグ(入力ポート2オン検出フラグ領域に設定されている値)は、第1始動口スイッチビットデータと、第2始動口スイッチビットデータと、ゲートスイッチビットデータと、電源遮断スイッチビットデータと、を含んで構成されている。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4-4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4-4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4-4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4-4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4-4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4-4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4-4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4-4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
ステップS4-6では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4-7に移行する。ステップS4-6の初期値乱数更新処理は、ステップS2-2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4-7では、当たり図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4-8に移行する。当たり図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4-8では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4-9に移行する。スイッチ管理処理では、各始動球検知センサ101~103,106~108,109a,109bの状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
ステップS4-9では、特別遊技管理処理を実行し、ステップS4-10に移行する。特別遊技管理処理では、特図表示装置61,62の動作及び特別電動役物53aの動作を管理する。特別遊技管理処理については、後述する。
ステップS4-10では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4-11に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置60の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4-11では、エラー管理処理を実行し、ステップS4-12に移行する。エラー管理処理では、各種エラー(異常状態)を判定し、判定結果に応じた設定を行う。
具体的には、入賞口スイッチ処理では、まず、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ1に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ1に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ2に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ2に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ2に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ2に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ2に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ2に設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ3に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ3に設定する。また、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合には、外部情報用始動口カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに外部情報用始動口カウンタに設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合には、後述する賞球制御カウンタ4に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに賞球制御カウンタ4に設定する。また、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合には、外部情報用始動口カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに外部情報用始動口カウンタに設定する。
入賞口スイッチ処理では、次に、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出したか否かを判定する。そして、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出したと判定した場合には、外部情報用アウトスイッチカウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに外部情報用アウトスイッチカウンタに設定する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、左上・左中・左下他入賞口55~57に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、が設定されている。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、4[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、5[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
具体的には、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(大当たり遊技状態の開始時等)に、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS4-15では、外部情報管理処理を実行し、ステップS4-16に移行する。外部情報管理処理では、ホールコンピュータ700に対して出力する外部情報(外部信号)を設定する。
具体的には、外部情報管理処理では、外部情報用始動口カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口51,52への入球数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[球])を減算する。
次に、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウトスイッチカウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、第2アウト球検知センサ109bによる遊技球の検出数が所定数に達したことを示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウトスイッチカウンタの値から所定値を減算する。
次に、外部情報タイマ(タイマカウンタ)の値が「1」以上であるか否かを判定する。外部情報タイマの値が「1」以上であると判定した場合には、異常状態の発生を示す外部情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当たり遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4-17では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4-18に移行する。LED表示設定処理では、各表示装置60~63(各LED)を点灯制御するための駆動情報(駆動信号)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4-18では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4-19に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する駆動情報(駆動信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、払出制御回路400及び外部端子基板420を介して、ホールコンピュータ700に対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4-20では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4-1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図8は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4-8において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS5-1に移行する。
ステップS5-1では、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したか否かを判定し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5-2に移行し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5-3に移行する。
ここで、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「1」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定し、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「0」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5-3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ここで、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定し、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5-5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5-5では、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5-6に移行し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5-7に移行する。
ここで、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定し、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-6では、特図2始動球検出処理を実行し、ステップS5-7に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
ここで、大入賞球検知センサ103の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの大入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出したと判定し、大入賞球検知センサ103の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの大入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、大入賞球検知センサ103のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-8では、大入賞球検出処理を実行し、ステップS5-9に移行する。大入賞球検出処理では、大入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、左上他入賞球検知センサ106の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左上他入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出したと判定し、左上他入賞球検知センサ106の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左上他入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、左上他入賞球検知センサ106のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-10では、他入賞球検出処理を実行し、ステップS5-11に移行する。他入賞球検出処理では、他入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、左中他入賞球検知センサ107の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左中他入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出したと判定し、左中他入賞球検知センサ107の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左中他入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、左中他入賞球検知センサ107のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-12では、他入賞球検出処理を実行し、ステップS5-13に移行する。他入賞球検出処理では、他入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、左下他入賞球検知センサ108の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左下他入賞口スイッチビットデータが「1」である場合)には、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出したと判定し、左下他入賞球検知センサ108の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの左下他入賞口スイッチビットデータが「0」である場合)には、左下他入賞球検知センサ108のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-14では、他入賞球検出処理を実行し、ステップS5-15に移行する。他入賞球検出処理では、他入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、第1アウト球検知センサ109aの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1アウトスイッチビットデータが「1」である場合)には、第1アウト球検知センサ109aのオン状態を検出したと判定し、第1アウト球検知センサ109aの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1アウトスイッチビットデータが「0」である場合)には、第1アウト球検知センサ109aのオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-16では、第1アウト球検出処理を実行し、ステップS5-17に移行する。第1アウト球検出処理では、第1アウト指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、第2アウト球検知センサ109bの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2アウトスイッチビットデータが「1」である場合)には、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出したと判定し、第2アウト球検知センサ109bの検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2アウトスイッチビットデータが「0」である場合)には、第2アウト球検知センサ109bのオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5-18では、第2アウト球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-9)に移行する。第2アウト球検出処理では、第2アウト指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
図9は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5-2において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS6-1に移行する。
ステップS6-1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6-2に移行する。普図乱数取得処理では、当たり乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6-2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6-3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5-3)に移行する。
ステップS6-3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6-4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6-4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5-3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6-1で取得した当たり乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
図10は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5-4において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS7-1に移行する。
ステップS7-1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7-2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS7-2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7-3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7-3では、入賞指定コマンド設定処理を実行し、ステップS7-4に移行する。入賞指定コマンド設定処理では、第1始動入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS7-4では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5-5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図11は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5-6において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS8-1に移行する。
ステップS8-1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8-2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS8-2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8-3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8-3では、入賞指定コマンド設定処理を実行し、ステップS8-4に移行する。入賞指定コマンド設定処理では、第2始動入賞指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS8-4では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5-7)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図12は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7-3,S8-3において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS9-1に移行する。
ステップS9-1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9-2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9-2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9-3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9-3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9-4に移行する。特図乱数取得処理では、大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9-1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9-4では、ステップS9-2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9-5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-9又はS5-5)に移行する。
ステップS9-6では、特図乱数保存処理を実行し、ステップS9-7に移行する。特図乱数保存処理では、ステップS9-3で取得した各種乱数を、特図始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶する。この際、ステップS9-1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1始動情報記憶領域に各種乱数(特図1始動情報)を記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2始動情報記憶領域に各種乱数(特図2始動情報)を記憶する。
この際、ステップS9-1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
本実施形態では、大当たり遊技状態の生起中に取得(記憶)された始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
また、時短制御の停止中に取得(記憶)された特図2始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
さらに、時短制御の実行中に取得(記憶)された特図1始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、当該始動情報に基づく第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信されない。
以上により、大当たり遊技状態の非生起中、かつ、時短制御の停止中に、特図1始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
また、大当たり遊技状態の非生起中、かつ、時短制御の実行中に、特図2始動情報が取得(記憶)された場合には、当該始動情報に基づいて、各種抽選結果の事前判定が実行され、当該事前判定の結果に応じて、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが送信される。
第1判定により大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS5-5又はステップS5-7)に移行する。
一方、第1判定により大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合には、更に、時短制御の実行中であるか否かを判定する(以下、「第2判定」とする)。ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
第2判定により時短制御の実行中でないと判定した場合には、更に、ステップS9-7で記憶された事前判定始動情報が特図1始動情報であるか否かを判定する(以下、「第3判定」とする)。
第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報であると判定した場合には、後述する抽選結果事前判定処理を実行する。
一方、第3判定により事前判定始動情報が特図1始動情報でない(特図2始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS5-5又はステップS5-7)に移行する。
一方、第2判定により時短制御の実行中であると判定した場合には、更に、ステップS9-7で記憶された事前判定始動情報が特図2始動情報であるか否かを判定する(以下、「第4判定」とする)。
第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報であると判定した場合には、後述する抽選結果事前判定処理を実行する。
一方、第4判定により事前判定始動情報が特図2始動情報でない(特図1始動情報である)と判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS5-5又はステップS5-7)に移行する。
抽選結果事前判定処理では、まず、特別図柄抽選の結果を判定する事前特図当落判定処理を実行する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当たり値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
事前特図当落判定処理では、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、事前特図当落判定を実行する。
具体的には、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、事前判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ここで、事前特図当落判定処理では、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に関わらず、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルに基づいて、事前特図当落判定を実行する構成としても構わない。
ROM220には、当たり図柄乱数の値と、大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」~「大当たり7図柄」)と、の対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。
また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、が格納されている。
そして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)として、「大当たり1図柄」及び「大当たり2図柄」が登録されている。一方、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルには、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)として、「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」が登録されている。
事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別を判定する。
具体的には、事前判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該事前判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
一方、事前判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該事前判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定(事前特図停止図柄判定)する。
第1先読み指定コマンド設定処理では、事前特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する第1先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ROM220には、変動パターン乱数と、変動パターン乱数の区分と、の対応が登録された乱数区分抽選テーブルが格納されている。
また、乱数区分抽選テーブルとして、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合に対応する当選時乱数区分抽選テーブルと、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合に対応する落選時乱数区分抽選テーブルと、が格納されている。
当選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターン乱数の区分として、「固定値」のみが登録されている。一方、落選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターン乱数の区分として、「不定値」及び「固定値」が登録されている。
「不定値」とは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の記憶(取得)時には、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されず、当該始動情報に基づく特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11-7の実行時)に、当該特別図柄の変動表示の開始時における保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定される変動パターン乱数の区分となっている。
「固定値」とは、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11-7の実行時)における保留数等に関わらず、始動情報の記憶時(ステップS9-8の実行時)において、変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定される変動パターン乱数の区分となっている。
本実施形態では、変動パターン乱数の値は、「0」~「1999」の範囲内で更新される。そして、当選時乱数区分抽選テーブルでは、「0」~「1999」の全ての変動パターン乱数の値が「固定値」となっている。一方、落選時乱数区分抽選テーブルでは、「0」~「1700」の範囲の変動パターン乱数の値が「不定値」とされ、「1701」~「1999」の範囲の変動パターン乱数の値が「固定値」とされている。
また、第1変動パターン抽選テーブルとして、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「大当たり」(当選)と判定された場合に対応する当選時第1変動パターン抽選テーブルと、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「はずれ」(落選)と判定された場合に対応する落選時第1変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、落選時第1変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと、変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
当選時第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、「擬似連続変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、が登録されている。
一方、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)のみが登録されている(「擬似連続変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されていない)。
一方、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、「擬似連続変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、が登録されている。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間の第1変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
また、第2変動パターン抽選テーブルとして、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「大当たり」(当選)と判定された場合に対応する当選時第2変動パターン抽選テーブルと、事前特図当落判定(または、後述する特図当落判定)により「はずれ」(落選)と判定された場合に対応する落選時第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、落選時第2変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
当選時第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別として、「リーチ変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されている。
一方、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別として、「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)と、「リーチ変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されている。
一方、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの種別として、「リーチ変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)のみが登録されている(「通常変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)が登録されていない)。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間の第2変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
具体的には、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する。
事前特図変動パターン判定処理では、次に、第1変動パターンの内容を判定する。
具体的には、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第1変動パターンの内容として「変動パターン不定」を判定する。
事前特図変動パターン判定処理では、次に、第2変動パターンの内容を判定する。
具体的には、事前特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、第2変動パターンの内容として「変動パターン不定」を判定する。
第2,第3先読み指定コマンド設定処理では、事前特図変動パターン判定により判定された第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第2先読み指定コマンドと、事前特図変動パターン判定により判定された第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を指定する第3先読み指定コマンドと、を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
以上により、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されることなく、変動パターンが不定であることを指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
一方、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、具体的な変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されて、判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
図13は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS10-1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10-2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10-2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10-3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10-1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10-3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10-2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10-1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
図14は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10-3において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS11-1に移行する。
ステップS11-1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11-2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11-3に移行する。
ステップS11-2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11-3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS11-3では、特図保留数更新処理を実行し、ステップS11-4に移行する。特図保留数更新処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を更新する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)が実行される。
したがって、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。この際、決定された判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに当該特図1保留数カウンタに設定する。一方、決定された判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに当該特図2保留数カウンタに設定する。
特図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別を判定する。具体的には、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS11-6では、図柄種別指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11-7に移行する。図柄種別指定コマンド設定処理では、ステップS11-5で判定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
特図変動パターン判定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分を判定する。
具体的には、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する(この場合には、「固定値」と判定される)。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時乱数区分抽選テーブルと、に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
具体的には、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)、保留数等の組み合わせに対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
特図変動パターン判定処理では、次に、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
具体的には、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定された場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)、保留数等の組み合わせに対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの態様(変動パターン番号)を判定する。
ステップS11-9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11-10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11-7で判定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11-7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS11-10では、特図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS11-11に移行する。特図変動表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに所定の初期値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11-12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
図15は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10-3において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS12-1に移行する。
ステップS12-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12-4に移行する。
ステップS12-2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12-3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS12-3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、特図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図表示図柄カウンタに設定する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12-5では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12-6に移行する。特図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS12-7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図16は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10-3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS13-1に移行する。
ステップS13-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS13-2では、停止図柄が「大当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13-3に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13-6に移行する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短制御の実行中であるか否かを判定する。ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
そして、時短制御の実行中であると判定した場合には、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
一方、時短制御の実行中でないと判定した場合には、次の処理(ステップS13-4)に移行する。
具体的には、特図高確率状態管理処理では、まず、特図高確率状態の生起中であるか否かを判定する。ここで、RAM230の特図高確率状態フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、特図高確率状態の生起中であると判定し、「0」が設定されている場合には、特図高確率状態の生起中でない(特図低確率状態の生起中である)と判定する。
そして、特図高確率状態の生起中であると判定した場合には、まず、確変カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに確変カウンタの値として設定する。次に、確変カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、確変カウンタの値が「0」であると判定した場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する(特図高確率状態を終了して、特図低確率状態を生起させる)。一方、確変カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(特図高確率状態を維持する)。
一方、特図高確率状態の生起中でないと判定した場合には、次の処理(ステップS13-5)に移行する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS13-6では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13-7に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
ROM220には、大当たり遊技状態の各種別に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、オープニング時間、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、エンディング時間、ラウンド遊技の回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替の回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13-9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13-10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、オープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS13-10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
図17は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10-3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS14-1に移行する。
ステップS14-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS14-2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14-3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14-3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14-4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14-5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14-6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14-6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
図18は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14-5,S16-3において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS15-1に移行する。
ステップS15-1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15-2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14-6又はS16-4)に移行する。
ステップS15-2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15-3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15-4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14-6又はS16-4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図19は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10-3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS16-1に移行する。
ステップS16-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16-4に移行する。
ステップS16-2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16-3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16-5に移行する。
ステップS16-3では、特別電役開閉切替処理(図18参照)を実行し、ステップS16-4に移行する。
ステップS16-4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16-5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS16-6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16-7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16-7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16-8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16-8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図20は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10-3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS17-1に移行する。
ステップS17-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS17-2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17-3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17-5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17-3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17-4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17-4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17-6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17-7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17-7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図21は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10-3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS18-1に移行する。
ステップS18-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS18-2では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS18-3に移行する。遊技状態設定処理では、遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定処理では、まず、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。
この際、停止図柄の種別が「大当たり1図柄」又は「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。また、所定の確変回数(本実施形態では、100[回])を、確変カウンタに設定する。
一方、停止図柄の種別が「大当たり2図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている状態を維持する。
遊技状態設定処理では、次に、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の時短制御フラグの値を設定する。
この際、本実施形態では、停止図柄の種別に関わらず、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。また、所定の時短回数(本実施形態では、100[回])を、時短カウンタに設定する。
ここで、大当たり遊技状態が生起される前の遊技状態(特別図柄抽選に係る遊技状態(特図高確率状態又は特図低確率状態)と時短制御の実行状態との組み合わせ)に応じて、時短回数カウンタに設定される時短回数を異ならせても構わない。
遊技状態設定処理では、次に、RAM230の前回大当たり図柄フラグ領域に、大当たり図柄の種別(大当たり遊技状態の種別)に対応する値を設定する。
ステップS18-3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
図22は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS19-1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19-2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19-2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19-3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19-1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19-3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19-2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS19-1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
図23は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19-3において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS20-1に移行する。
ステップS20-1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20-2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。
ステップS20-2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20-3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ROM220には、普通図柄抽選の当たり値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当たり値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当たり乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当たり」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当たり図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20-5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20-6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20-7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20-8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20-8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
図24は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19-3において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS21-1に移行する。
ステップS21-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21-4に移行する。
ステップS21-2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21-3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。
ステップS21-3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに普図表示図柄カウンタに設定する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、普図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21-5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21-6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21-6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図25は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19-3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS22-1に移行する。
ステップS22-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。
ステップS22-2では、停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22-3に移行し、停止図柄が「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22-4に移行する。
ステップS22-3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22-4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22-5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22-6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
図26は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19-3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS23-1に移行する。
ステップS23-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。
ステップS23-2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23-3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23-3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
図27は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23-2,S25-3において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS24-1に移行する。
ステップS24-1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24-2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23-3又はS25-4)に移行する。
ステップS24-2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24-3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく始動口ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24-4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23-3又はS25-4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図28は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19-3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS25-1に移行する。
ステップS25-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25-4に移行する。
ステップS25-2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25-3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25-5に移行する。
ステップS25-3では、普通電役開閉切替処理(図27参照)を実行し、ステップS25-4に移行する。
ステップS25-4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25-5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。
ステップS25-6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25-7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25-7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図29は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19-3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS26-1に移行する。
ステップS26-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。
ステップS26-2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26-3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26-3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図30は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19-3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS27-1に移行する。
ステップS27-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。
ステップS27-2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
次に、演出制御回路300のCPUが実行する処理について説明する。
まず、演出制御回路300のCPUが実行するCPU初期化処理を説明する。
演出制御回路300には、リセット回路(図示せず)が配設されている。リセット回路は、パチンコ機1に電源が投入されると、リセット信号を発生する。
演出制御回路300のCPUは、リセット回路によるリセット信号の発生に応じて、CPU初期化処理(図示せず)を開始する。
CPU初期化処理が開始されると、まず、各種レジスタ、各種タイマ(フレームタイマ、フェーズタイマ等)、クロックパルス発振器、各種RAM等が初期化される。次に、各種演出用乱数を更新する演出用乱数更新処理が実行される。その後、後述する各種の割込み処理が実行されるまで、演出用乱数更新処理が繰り返し実行される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200からの制御コマンドの受信に応じて、コマンド受信割込み処理(図示せず)を実行する。
コマンド受信割込み処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドが、演出制御回路300のRAMの受信バッファ領域に記憶(格納)される。
図31は、サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300は、クロックパルス発生回路を含んで構成されている。クロックパルス発生回路は、所定周期毎に、クロックパルス信号を発生させる。
演出制御回路300のCPUは、クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生に基づいて、所定周期毎に、図31に示すサブタイマ割込み処理を開始する。サブタイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS31-1に移行する。
ステップS31-1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31-2に移行する。レジスタ退避処理では、レジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS31-2では、タイマ更新処理を実行し、ステップS31-3に移行する。タイマ更新処理では、演出制御回路300が備える各種タイマを更新する。
ステップS31-3では、コマンド解析処理を実行し、ステップS31-4に移行する。コマンド解析処理では、演出制御回路300のRAMの受信バッファに格納されている制御コマンドを解析し、受信した制御コマンドに応じた処理を実行する。コマンド解析処理については、後述する。
ここで、演出制御回路300のROMには、各演出(変動演出の各演出態様、停止演出の各演出態様、予告演出の各演出態様、先読み予告演出の各演出態様、保留演出の各演出態様、オープニング演出、エンディング演出の各演出態様、保留連演出の各演出態様、昇格演出の各演出態様等)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出、可動体演出等)の進行を規定する情報となっている。
各演出制御テーブルには、複数のプロセスデータが、時系列に沿って登録されている。各プロセスデータには、一又は複数の指令情報が含まれている。各指令情報は、所定の演出(表示演出、音演出、ランプ演出又は可動体演出)の開始を指定する処理となっている。特に、各指令情報には、開始する演出の内容(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号又は可動体演出番号)を指定する情報が含まれている。
具体的には、各演出について、演出制御テーブルに登録されているプロセスデータのうち、現在の演出管理タイマの値に対応するプロセスデータに基づく処理を実行する。これによって、当該プロセスデータに含まれる指令情報が、演出制御回路300のRAMの所定領域に記憶(格納)される。
図32は、コマンド解析処理を示すフローチャートである。
コマンド解析処理は、ステップS31-3で実行されると、図32に示すように、ステップS32-1に移行する。
ステップS32-1では、遊技状態コマンド受信処理を実行し、ステップS32-2に移行する。
遊技状態受信処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。
保留コマンド受信処理では、まず、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを受信したと判定した場合には、保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値に「1」を加算する。また、「1」を加算した後の保留数カウンタの値に対応する保留演出の演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、現在の保留数カウンタの値に対応する保留演出が開始される。具体的には、保留図柄表示領域b2において、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示が開始される。この際、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hとして、「白色」の保留図柄hが表示される。
保留コマンド受信処理では、次に、保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを受信したか否かを判定する。
そして、保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを受信したと判定した場合には、保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値から「1」を減算する。また、「1」を減算した後の保留数カウンタの値に対応する保留演出の演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、現在の保留数カウンタの値に対応する保留演出が開始される。具体的には、保留図柄表示領域b2において、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示が終了されるとともに、保留図柄表示領域b1において、当該始動情報に対応する保留図柄hの表示が開始される。
ステップS32-4では、変動コマンド受信処理を実行し、ステップS32-5に移行する。変動コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32-5では、停止コマンド受信処理を実行し、ステップS32-6に移行する。停止コマンド受信処理については、後述する。
オープニングコマンド受信処理では、まず、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合には、オープニング演出設定処理を実行する。
オープニング演出設定処理では、オープニング演出の演出制御テーブルを設定する。
「オープニング演出」は、大当たり遊技状態の開始を示唆(報知)する演出となっている。オープニング演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、オープニング演出画像が表示される。
オープニング演出は、オープニング期間中に実行される。ここで、「オープニング期間」は、大当たり遊技状態の開始時から、1回目のラウンド遊技の開始時までの期間をいう。
本実施形態では、オープニング演出の演出態様として、互いに異なる複数の演出態様が規定されている。具体的には、オープニング演出の演出態様として、「オープニング演出1」と、「オープニング演出2」と、が規定されている。
そして、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、オープニング演出の演出態様として、「オープニング演出1」が選択される。一方、「大当たり3」~「大当たり5」に当選した場合には、オープニング演出の演出態様として、「オープニング演出2」が選択される。
オープニング演出設定処理では、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」~「大当たり5」)を確認する。そして、演出制御回路300のRAMの大当たり種別フラグ領域において、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別に対応する値を設定(記憶)する。また、ラウンド回数カウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。
また、オープニング指定コマンドが「大当たり1」又は「大当たり2」を指定する場合には、オープニング演出の演出態様(オープニング演出番号)として、「オープニング演出1」を選択する。一方、オープニング指定コマンドが「大当たり3」~「大当たり5」を指定する場合には、オープニング演出の演出態様(オープニング演出番号)として、「オープニング演出2」を選択する。
さらに、選択した演出態様(オープニング演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、オープニング演出が開始される。
ラウンド開始コマンド受信処理では、まず、ラウンド開始指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、ラウンド開始指定コマンドを受信したと判定した場合には、ラウンド演出設定処理を実行する。
ラウンド演出設定処理では、ラウンド演出の演出制御テーブルを設定する。
「ラウンド演出」は、ラウンド遊技中であることを示唆(報知)する演出となっている。ラウンド演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、ラウンド演出画像が表示される。ラウンド演出は、各回のラウンド遊技中に実行される。
本実施形態では、ラウンド演出の演出態様として、互いに異なる複数の演出態様が規定されている。具体的には、ラウンド演出の演出態様として、「ラウンド演出1」と、「ラウンド演出2」と、が規定されている。
そして、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、各回のラウンド遊技中に実行されるラウンド演出の演出態様として、「ラウンド演出1」が選択される。一方、「大当たり3」~「大当たり5」に当選した場合には、各回のラウンド遊技中に実行されるラウンド演出の演出態様として、「ラウンド演出2」が選択される。
ラウンド演出設定処理では、まず、ラウンド回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たにラウンド回数カウンタに設定する。
また、現在の大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」~「大当たり5」)を確認する。ここで、現在の大当たり遊技状態の種別は、大当たり種別フラグ領域の値に基づいて確認する。
そして、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」又は「大当たり2」を指定する場合には、ラウンド演出の演出態様(ラウンド演出番号)として、「ラウンド演出1」を選択する。一方、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり3」~「大当たり5」である場合には、ラウンド演出の演出態様(ラウンド演出番号)として、「ラウンド演出2」を選択する。
さらに、選択した演出態様(ラウンド演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、ラウンド演出が開始される。
ステップS32-9では、エンディングコマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31-4)に移行する。
エンディングコマンド受信処理では、まず、エンディング指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、エンディング指定コマンドを受信したと判定した場合には、エンディング演出設定処理を実行する。
エンディング演出設定処理では、エンディング演出の演出制御テーブルを設定する。
「エンディング演出」は、大当たり遊技状態の終了を示唆(報知)する演出となっている。エンディング演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、エンディング演出画像が表示される。
エンディング演出は、エンディング期間中に実行される。ここで、「エンディング期間」は、最終回のラウンド遊技の終了後のインターバル期間の終了時から、大当たり遊技状態の終了時までの期間をいう。また、「インターバル期間」は、各回のラウンド遊技(最終回のラウンド遊技を除く)の終了時から、次回のラウンド遊技の開始時までの期間、又は、最終回のラウンド遊技の終了時から、エンディング期間の開始時までの期間をいう。
本実施形態では、エンディング演出の演出態様として、互いに異なる複数の演出態様が規定されている。具体的には、エンディング演出の演出態様として、「エンディング演出1」と、「エンディング演出2」と、が規定されている。
そして、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、エンディング演出の演出態様として、「エンディング演出1」が選択される。一方、「大当たり3」~「大当たり5」に当選した場合には、エンディング演出の演出態様として、「エンディング演出2」が選択される。
エンディング演出設定処理では、まず、現在の大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」~「大当たり5」)を確認する。ここで、現在の大当たり遊技状態の種別は、大当たり種別フラグ領域の値に基づいて確認する。
そして、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」又は「大当たり2」である場合には、エンディング演出の演出態様(エンディング演出番号)として、「エンディング演出1」を選択する。一方、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり3」~「大当たり5」である場合には、エンディング演出の演出態様(エンディング演出番号)として、「エンディング演出2」を選択する。
さらに、選択した演出態様(エンディング演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、エンディング演出が開始される。
図33は、先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読みコマンド受信処理は、ステップS32-3で実行されると、図33に示すように、ステップS33-1に移行する。
ステップS33-1では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS33-2に移行し、先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-4)に移行する。
演出制御回路300のRAMには、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。また、保留情報記憶領域として、第1特別図柄抽選(RAM230の特図1始動情報記憶領域)に対応する第1保留情報記憶領域と、第2特別図柄抽選(RAM230の特図2始動情報記憶領域)に対応する第2保留情報記憶領域と、が設定されている。
第1保留情報記憶領域には、所定数(本実施形態では、4つ)を限度として、保留情報を記憶することが可能となっている。第1保留情報記憶領域には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第1保留情報記憶領域に記憶されている各保留情報は、特図1始動情報記憶領域に記憶されている各特図1始動情報に対応している。
第2保留情報記憶領域には、所定数(本実施形態では、4つ)を限度として、保留情報を記憶することが可能となっている。第2保留情報記憶領域には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第2保留情報記憶領域に記憶されている各保留情報は、特図2始動情報記憶領域に記憶されている各特図1始動情報に対応している。
各保留情報は、停止図柄の種別を示す図柄情報と、第1変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第1変動情報と、第2変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「変動パターン不定」)を示す第2変動情報と、を含んでなる。
そして、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンm」)と、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した第1変動パターンの内容に対応する第1変動情報と、解析した第2変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第1保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
一方、受信した第1先読み指定コマンドが第2特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターンm」)と、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した第1変動パターンの内容に対応する第1変動情報と、解析した第2変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第2保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
ここで、先読み予告演出の実行中には、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定される。したがって、ステップS33-3では、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されているか否かに基づいて、先読み予告演出を実行中であるか否かを判定する。
本実施形態では、(1)ステップS33-2で保留情報記憶領域に記憶された保留情報(以下、「先読み対象保留情報」とする)が、特図1始動情報に対応する保留情報であること、(2)先読み対象保留情報より先に報知表示(変動表示及び停止表示)が実行される保留情報(以下、「先行保留情報」とする)が、所定数(本実施形態では、「1」)以上存在すること、(3)第2変動パターンの種別として「リーチ変動パターン」に属する種別(変動パターン番号)を示す先行保留情報が存在しないこと、(4)時短制御の停止中であること、(5)大当たり遊技状態の生起中でないこと、の全ての条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、先読み予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、上記(1)~(5)の全ての条件ではなく、上記(1)~(5)のうち一又は複数の条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される構成としても構わない。また、先読み予告演出実行条件として、上記(1)~(5)の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
演出制御回路300のROMには、先読み予告演出抽選の当たり値が登録された先読み予告演出抽選テーブルが格納されている。
先読み予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出抽選乱数を取得する。そして、取得した先読み予告演出抽選乱数と、先読み予告演出抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを判定する。
ステップS33-6では、ステップS33-5で実行された先読み予告演出抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS33-7に移行し、先読み予告演出抽選に落選したと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-4)に移行する。
ここで、先読み予告演出について説明する。
「先読み予告演出」は、事前判定(ステップS9-8)の結果を示唆する演出となっている。本実施形態では、先読み予告演出は、大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)を示唆する。
なお、先読み予告演出が、先読み対象保留情報(第2変動情報)が示す第2変動パターンの種別(具体的には、「リーチ変動パターン」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
本実施形態では、先読み予告演出の演出強度(先読み予告演出の種別)として、「先読み予告強度1」と、「先読み予告強度2」と、「先読み予告強度3」と、「先読み予告強度4」と、が規定されている。
そして、各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「先読み予告強度4」、「先読み予告強度3」、「先読み予告強度2」、「先読み予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
また、本実施形態では、保留図柄hの色(以下、「保留色」とする)として、「白色」と、「青色」と、「緑色」と、「赤色」と、「金色」と、が規定されている。
「先読み予告強度4」に属する先読み予告演出では、最終的に変化する先読み対象保留図柄の保留色として「金色」が設定される。これによって、当該先読み予告演出の終了時には、先読み対象保留図柄の保留色が「金色」となる。
「先読み予告強度3」に属する先読み予告演出では、最終的に変化する先読み対象保留図柄の保留色として「赤色」が設定される。これによって、当該先読み予告演出の終了時には、先読み対象保留図柄の保留色が「赤色」となる。
「先読み予告強度2」に属する先読み予告演出では、最終的に変化する先読み対象保留図柄の保留色として「緑色」が設定される。これによって、当該先読み予告演出の終了時には、先読み対象保留図柄の保留色が「緑色」となる。
「先読み予告強度1」に属する先読み予告演出では、最終的に変化する先読み対象保留図柄の保留色として「青色」が設定される。これによって、当該先読み予告演出の終了時には、先読み対象保留図柄の保留色が「青色」となる。
以上により、各保留色の期待度は、期待度が高いものから順に、「金色」、「赤色」、「緑色」、「青色」、「白色」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
演出制御回路300のROMには、演出強度抽選乱数と、演出強度(「先読み予告強度4」~「先読み予告強度1」)と、の対応が登録された先読み予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
また、先読み予告演出強度抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する先読み予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
先読み予告演出の演出強度を決定する際には、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す第2変動パターンの種別と、先読み対象保留情報が示す停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応する先読み予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出した先読み予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出の演出強度を決定(判定)する。
演出制御回路300のROMには、演出態様抽選乱数と、先読み予告演出の演出態様(先読み予告演出番号)と、の対応が登録された先読み予告演出態様抽選テーブルが格納されている。
また、先読み予告演出態様抽選テーブルとして、先読み予告演出の各演出強度(「先読み予告強度4」~「先読み予告強度1」)に対応する先読み予告演出態様抽選テーブルが格納されている。
そして、「先読み予告強度4」に対応する先読み予告演出態様抽選テーブルには、先読み対象保留図柄の保留色が最終的に「金色」となる演出態様(先読み予告演出番号)が登録されている。
一方、「先読み予告強度3」に対応する先読み予告演出態様抽選テーブルには、先読み対象保留図柄の保留色が最終的に「赤色」となる演出態様(先読み予告演出番号)が登録されている。
一方、「先読み予告強度2」に対応する先読み予告演出態様抽選テーブルには、先読み対象保留図柄の保留色が最終的に「緑色」となる演出態様(先読み予告演出番号)が登録されている。
一方、「先読み予告強度1」に対応する先読み予告演出態様抽選テーブルには、先読み対象保留図柄の保留色が最終的に「青色」となる演出態様(先読み予告演出番号)が登録されている。
また、各先読み予告演出態様抽選テーブルには、先読み対象保留図柄の保留色が変化する態様、時期等が異なる複数種類の演出態様が登録されている。
先読み予告演出の演出態様(先読み予告演出番号)を決定する際には、まず、所定の乱数カウンタから演出態様抽選乱数を取得する。また、決定した演出強度に対応する先読み予告演出態様抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出態様抽選乱数と、読み出した先読み予告演出態様抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出の演出態様を決定(判定)する。
なお、図示しない処理によって、先読み予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
図34は、変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動コマンド受信処理は、ステップS32-4で実行されると、図34に示すように、ステップS34-1に移行する。
ステップS34-1では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS34-2に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-5)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
ステップS34-2では、停止演出決定処理を実行し、ステップS34-3に移行する。停止演出決定処理では、停止演出の演出態様(停止演出番号)を決定する。
具体的には、停止演出決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に基づいて、停止演出の演出態様(停止演出番号)を決定する。そして、決定した停止演出番号を、演出制御回路300のRAMの所定領域に保存する。
演出制御回路300のROMには、変動演出抽選乱数と、変動演出の演出態様(変動演出番号)と、の対応が登録された変動演出抽選テーブルが格納されている。
また、変動演出抽選テーブルとして、第1変動パターンの各種別(各変動パターン番号)に対応する第1変動演出抽選テーブルと、第2変動パターンの各種別(各変動パターン番号)に対応する第2変動演出抽選テーブルと、が格納されている。
変動演出決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから変動演出抽選乱数を取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する第1変動パターン抽選テーブルと、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する第2変動パターン抽選テーブルと、を読み出す。
そして、取得した変動演出抽選乱数と、読み出した第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンに対応する変動演出の演出態様(変動演出番号)を決定する。また、取得した変動演出抽選乱数と、読み出した第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンに対応する変動演出の演出態様(変動演出番号)を決定する。
ここで、予告演出について説明する。
「予告演出」とは、変動演出中に実行される演出であって、当該変動演出に係る始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、予告演出は、当該変動演出の終了後に大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)を示唆する。
なお、予告演出が、特図変動パターン判定の結果(具体的には、第2変動パターンが「リーチ変動パターン」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
本実施形態では、予告演出として、「カットイン予告」が規定されている。
「カットイン予告」は、その演出態様(後述するカットイン予告画像の内容)により、当該変動演出の終了後に大当たり遊技状態が生起される可能性(期待度)を示唆する予告演出となっている。
カットイン予告では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、カットイン予告画像が表示される。カットイン予告画像は、キャラクターの表示を含んで構成されている。
本実施形態では、カットイン予告の演出態様として、「カットイン予告1」と、「カットイン予告2」と、「カットイン予告3」と、「カットイン予告4」と、が規定されている。
「カットイン予告1」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像1」が表示される。「カットイン予告2」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像2」が表示される。「カットイン予告3」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像3」が表示される。「カットイン予告4」では、カットイン予告画像として、「カットイン予告画像4」が表示される。ここで、「カットイン予告画像1」~「カットイン予告画像4」は、互いに異なる内容(具体的には、表示されるキャラクターが互いに異なる内容)となっている。
カットイン予告に対応する演出態様の期待度は、期待度が高いものから順に、「カットイン予告4」、「カットイン予告3」、「カットイン予告2」、「カットイン予告1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
本実施形態では、予告演出の演出強度として、「予告強度0」と、「予告強度1」と、「予告強度2」と、「予告強度3」と、「予告強度4」と、が規定されている。
そして、予告演出の演出強度として、「予告強度0」が決定された場合には、予告演出が実行されない。
一方、予告演出の演出強度として、「予告強度1」~「予告強度4」が決定された場合には、予告演出が実行される。この場合には、決定された演出強度に応じて、実行する予告演出の種別と、実行する予告演出の演出態様と、が決定される。
各演出強度の期待度は、期待度が高いものから順に、「予告強度4」、「予告強度3」、「予告強度2」、「予告強度1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
また、予告演出強度抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、第2変動パターンの種別と、停止図柄の種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する予告演出強度抽選テーブルが格納されている。
予告演出の演出強度を決定するには、まず、所定の乱数カウンタから演出強度抽選乱数を取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別と、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別と、停止図柄指定コマンドが指定する停止図柄の種別と、を確認して、この確認結果に対応する予告演出強度抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出強度抽選乱数と、読み出した予告演出強度抽選テーブルと、に基づいて、予告演出の演出強度を決定(判定)する。
演出制御回路300のROMには、予告演出の演出強度(「予告強度4」~「予告強度1」)と、カットイン予告の演出態様と、の対応が登録されたカットイン予告態様判定テーブルが格納されている。
カットイン予告態様判定テーブルでは、「予告強度1」に対応する演出態様として、「カットイン予告1」が登録され、「予告強度2」に対応する演出態様として、「カットイン予告2」が登録され、「予告強度3」に対応する演出態様として、「カットイン予告3」が登録され、「予告強度4」に対応する演出態様として、「カットイン予告4」が登録されている。
そして、予告演出の演出態様を決定するには、まず、カットイン予告態様判定テーブルを読み出す。そして、読み出したカットイン予告態様判定テーブルと、決定された予告演出の演出強度と、に基づいて、予告演出の演出態様(予告演出番号)を決定(判定)する。
具体的には、変動演出設定処理では、ステップS34-3で決定した第1変動パターンに係る変動演出の演出態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、ステップS34-3で決定した第2変動パターンに係る変動演出の演出態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、を読み出す。
次に、読み出した演出制御テーブルを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。そして、生成した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出が開始される。
また、後述するステップS34-4において、予告演出の演出強度として、「予告強度1」~「予告強度4」が決定された場合(予告演出が実行される場合)には、ステップS34-4で決定された予告演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出の実行中における所定のタイミングで、予告演出が開始される。
図35は、停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。
停止コマンド受信処理は、ステップS32-5で実行されると、図35に示すように、ステップS35-1に移行する。
ステップS35-1では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS35-2に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31-4)に移行する。
ステップS35-2では、停止演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31-4)に移行する。停止演出設定処理では、停止演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、停止演出設定処理では、ステップS34-2で決定した停止演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、停止演出が開始される。
図36は、ラウンド終了コマンド受信処理を示すフローチャートである。
ラウンド終了コマンド受信処理は、ステップS32-8で実行されると、図36に示すように、ステップS36-1に移行する。
ステップS36-1では、ラウンド終了指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド終了指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS36-2に移行し、ラウンド終了指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-9)に移行する。
ステップS36-2では、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり4」又は「大当たり5」であるか否かを判定し、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり4」又は「大当たり5」であると判定した場合(Yes)には、ステップS36-3に移行し、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり4」又は「大当たり5」でない(「大当たり1」~「大当たり3」である)と判定した場合(No)には、ステップS36-7に移行する。
ここで、現在の大当たり遊技状態の種別は、大当たり種別フラグ領域の値に基づいて確認する。
ここで、ラウンド回数カウンタの値が「10」である場合には、終了されたラウンド遊技が10回目のラウンド遊技であると判定し、ラウンド回数カウンタの値が「10」でない場合には、終了されたラウンド遊技が10回目のラウンド遊技でないと判定する。
ステップS36-4では、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり4」であるか否かを判定し、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり4」であると判定した場合(Yes)には、ステップS36-5に移行し、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり4」でない(「大当たり5」である)と判定した場合(No)には、ステップS36-8に移行する。
「保留内連チャン状態」とは、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報に、所定種別の「大当たり」に当選したことを示す始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)が含まれている状態をいう。
本実施形態では、ステップS36-5の実行時において、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に、「大当たり3」~「大当たり5」に当選したことを示す特図2始動情報が含まれている場合に、保留内連チャン状態が発生していると判定される。
具体的には、ステップS36-5では、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に、停止図柄として「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」のうちいずれかを示す保留情報が含まれているか否かを判定する。
そして、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に、停止図柄として「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」のうちいずれかを示す保留情報が含まれている場合には、保留内連チャン状態が発生していると判定する。
一方、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に、停止図柄として「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」のうちいずれかを示す保留情報が含まれていない場合には、保留内連チャン状態が発生していないと判定する。
保留内連チャン演出設定処理では、10回目のラウンド遊技の終了後のインターバル期間中に実行する演出として、保留内連チャン演出を設定する。保留内連チャン演出の内容については、後述する。
具体的には、保留内連チャン演出設定処理では、ボタン操作回数カウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、0[回])を設定する。また、保留内連チャン演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、保留内連チャン演出が開始される。
インターバル演出設定処理では、インターバル期間中に実行する演出として、インターバル演出を設定する。
「インターバル演出」は、ラウンド遊技の終了を示唆(報知)する演出となっている。インターバル演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、インターバル演出画像が表示される。
本実施形態では、インターバル演出の演出態様として、互いに異なる複数の演出態様が規定されている。具体的には、インターバル演出の演出態様として、「インターバル演出1」と、「インターバル演出2」と、が規定されている。
インターバル演出設定処理では、まず、現在の大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」~「大当たり5」)を確認する。ここで、現在の大当たり遊技状態の種別は、大当たり種別フラグ領域の値に基づいて確認する。
そして、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」又は「大当たり2」である場合には、インターバル演出の演出態様(インターバル演出番号)として、「インターバル演出1」を選択する。一方、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり3」~「大当たり5」である場合には、インターバル演出の演出態様(インターバル演出番号)として、「インターバル演出2」を選択する。
さらに、選択した演出態様(インターバル演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、インターバル演出が開始される。
具体的には、ステップS36-8では、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に、停止図柄として「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」のうちいずれかを示す保留情報が含まれているか否かを判定する。
そして、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に、停止図柄として「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」のうちいずれかを示す保留情報が含まれている場合には、保留内連チャン状態が発生していると判定する。
一方、第2保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に、停止図柄として「大当たり3図柄」~「大当たり5図柄」のうちいずれかを示す保留情報が含まれていない場合には、保留内連チャン状態が発生していないと判定する。
演出抽選処理では、10回目のラウンド遊技の終了後のインターバル期間中に実行する演出として、保留内連チャン演出及び昇格演出のうち、一方の演出を選択する。昇格演出の内容については、後述する。
演出制御回路300のROMには、演出種類抽選乱数と、演出の種類(保留内連チャン演出又は昇格演出)と、の対応が登録された演出種類抽選テーブルが格納されている。
演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから演出種類抽選乱数を取得する。演出種類抽選テーブルを読み出す。そして、取得した演出種類抽選乱数と、読み出した演出種類抽選テーブルと、に基づいて、10回目のラウンド遊技の終了後のインターバル期間中に実行する演出の種類を決定する。
ステップS36-10では、演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-9)に移行する。
演出設定処理では、10回目のラウンド遊技の終了後のインターバル期間中に実行する演出として、ステップS36-9で決定した演出(保留内連チャン演出又は昇格演出)を設定する。
具体的には、演出設定処理では、ボタン操作回数カウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、0[回])を設定する。
また、ステップS36-9で保留内連チャン演出が決定された場合には、保留内連チャン演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、保留内連チャン演出が開始される。
一方、ステップS36-9で昇格演出が決定された場合には、昇格演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、昇格演出が開始される
昇格演出設定処理では、10回目のラウンド遊技の終了後のインターバル期間中に実行する演出として、昇格演出を設定する。
具体的には、昇格演出設定処理では、ボタン操作回数カウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、0[回])を設定する。また、昇格演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路200のRAMの所定領域に設定する。これによって、昇格演出が開始される。
図37は、ボタン出現示唆演出の前半を示す図である。図38は、ボタン出現示唆演出の後半を示す図である。図39は、ボタン操作催促画像が初期表示位置に表示されている状態のボタン操作催促演出を示す図である。図40は、ボタン操作催促画像が中間表示位置に表示されている状態のボタン操作催促演出を示す図である。図41は、ボタン操作催促画像が最終表示位置に表示されている状態のボタン操作催促演出を示す図である。図42は、保留内連チャン演出に含まれる遊技結果示唆演出(第1可動体演出)を示す図である。
保留内連チャン演出は、事前判定(ステップS9-8)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態は、保留内連チャン演出は、保留内連チャン状態の発生を示唆(報知)する演出となっている。
すなわち、保留内連チャン演出は、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に、「大当たり3」~「大当たり5」のうちいずれかに当選したことを示す特図2始動情報が含まれていることを示唆する。
保留内連チャン演出は、ボタン出現示唆演出と、ボタン操作催促演出と、遊技結果示唆演出と、を含んで構成されている。
具体的には、ボタン出現示唆演出では、表示画面31aにおいて、ボタン出現示唆画像が表示された後に、ボタン画像Bが表示される。
図37に示すように、ボタン出現示唆画像は、後述する初期表示位置におけるボタン画像Bの出現を示唆する表示(本実施形態では、初期表示位置が発光する表示)を含んで構成されている。
図38に示すように、ボタン画像Bは、演出ボタン5bを模した画像となっている。そして、ボタン出現示唆演出では、ボタン画像Bの出現(表示)によって、演出ボタン5bの押下操作が可能となることが示唆される。
具体的には、ボタン操作催促演出では、演出ボタン5bの操作が有効となる操作有効状態が設定(開始)されるとともに、表示画面31aにおいて、ボタン操作催促画像が表示される。
図39から図41に示すように、ボタン操作催促画像は、演出ボタン5bの押下操作を促す表示(本実施形態では、ボタン画像Bを指し示す「矢印」の表示)と、操作有効状態が解除するまでの残り時間を示唆する表示(本実施形態では、操作有効状態が解除されるまでの残り時間に対応する値を示す「タイムバー」の表示)と、を含んで構成されている。
本実施形態では、操作有効状態は、ボタン操作催促演出の開始に応じて設定される。そして、操作有効状態は、当該操作有効状態の設定中に検出された演出ボタン5bの押下操作の回数が所定上限回数(本実施形態では、3[回])に達したこと、及び、当該操作有効状態の設定から所定上限時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて解除(終了)される。
すなわち、本実施形態では、表示画面31aにおいて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置として、初期表示位置(図39参照)と、中間表示位置(図40参照)と、最終表示位置(図41参照)と、が規定されている。
中間表示位置は、初期表示位置と比較して、第1可動体出現位置(第2可動体出現位置)に近い表示位置となっている。また、最終表示位置は、中間表示位置と比較して、第1可動体出現位置(第2可動体出現位置)に近い表示位置となっている。これによって、各表示位置の第1可動体出現位置(第2可動体出現位置)に対する距離は、距離が短いものから順に、最終表示位置、中間表示位置、初期表示位置(距離短→距離長)となるように規定されている。
ボタン操作催促演出では、その開始に応じて、初期表示位置において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が表示される。そして、1回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、初期表示位置から中間表示位置に変位する。また、2回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、中間表示位置から最終表示位置に変位する。
すなわち、ボタン操作催促演出では、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、段階的に、第1可動体出現位置(第2可動体出現位置)に接近する。これによって、ボタン操作催促演出では、遊技結果示唆演出が出現する位置が、第1可動体出現位置又は第2可動体出現位置であることが示唆され、ひいては、遊技結果示唆演出の内容が、第1可動体演出及び第2可動体演出のうち、いずれかであることが示唆される。
特に、ボタン操作催促演出では、遊技者の目線を、遊技結果示唆演出が出現する位置に誘導することができ、遊技結果示唆演出の演出効果を向上することができる。
「遊技結果」とは、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果、事前判定(事前特図当落判定、事前特図停止図柄判定、事前特図変動パターン判定等)の結果等をいう。
保留内連チャン演出では、遊技結果示唆演出として、第1可動体演出が実行される。
「第1可動体演出」は、保留内連チャン状態の発生を示唆(報知)する演出となっている。
具体的には、図42に示すように、第1可動体演出では、演出部材71aが、初期位置から演出位置に変位された後に、表示画面31aにおいて、保留内連チャン示唆画像(図示せず)が表示される。
保留内連チャン示唆画像は、保留内連チャン状態の発生を示唆する表示(本実施形態では、「連チャン確定」なる文字の表示)を含んで構成されている。
保留内連チャン演出では、その開始に応じて、ボタン出現示唆演出が開始される。
ボタン出現示唆演出では、その開始に応じて、表示画面31aにおいて、ボタン出現示唆画像が表示(図37参照)された後に、ボタン画像Bが表示(図38参照)される。
ボタン出現示唆演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。そして、保留内連チャン演出では、ボタン出現示唆演出の終了に応じて、ボタン操作催促演出が開始される。
ボタン操作催促演出では、その開始に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、表示画面31aの初期表示位置において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が表示される。
操作有効状態の設定中には、演出ボタン5bの押下操作が検出されたか否か(第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたか否か)が監視される。そして、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作回数更新処理が実行される。
各回のボタン操作回数更新処理では、まず、ボタン操作回数カウンタの値に「1」が加算されて、ボタン操作回数カウンタの値が更新される。
次に、更新後のボタン操作回数カウンタの値が所定上限回数(本実施形態では、3[回])に達しているか否かが判定される。
そして、ボタン操作回数カウンタの値が所定上限回数に達していないと判定された場合には、表示画面31aにおけるボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、更新後のボタン操作回数カウンタの値に対応する表示位置に変更(変位)される。
この際、更新後のボタン操作回数カウンタの値が「1」である場合には、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、初期表示位置から中間表示位置に変更される。一方、更新後のボタン操作回数カウンタの値が「2」である場合には、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、中間表示位置から最終表示位置に変更される。
一方、ボタン操作回数カウンタの値が所定上限回数に達していると判定された場合には、操作有効状態が解除(終了)されるとともに、ボタン操作催促演出が終了される。
また、操作有効状態の設定中には、当該操作有効状態の設定(開始)から所定上限時間が経過したか否かが監視される。そして、操作有効状態の設定(開始)から所定上限時間が経過したことが判定された場合には、操作有効状態が解除(終了)されるとともに、ボタン操作催促演出が終了される。
保留内連チャン演出では、ボタン操作催促演出の終了に応じて、第1可動体演出が開始される。
第1可動体演出では、その開始に応じて、演出部材71aが、初期位置から演出位置に変位(図42参照)された後に、表示画面31aにおいて、保留内連チャン示唆画像が表示される。
第1可動体演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。そして、第1可動体演出の終了に応じて、保留内連チャン演出が終了される。
図43は、昇格演出に含まれる遊技結果示唆演出(第2可動体演出)を示す図である。
昇格演出は、特図停止図柄判定(ステップS11-5)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態は、昇格演出は、現在の大当たり遊技状態の種別を示唆(報知)する演出となっている。
すなわち、昇格演出は、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」であること(現在の大当たり遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が15[回]であること)を示唆する。
昇格演出は、ボタン出現示唆演出と、ボタン操作催促演出と、遊技結果示唆演出と、を含んで構成されている。
ここで、昇格演出に含まれるボタン出現示唆演出の内容は、保留内連チャン演出に含まれるボタン出現示唆演出の内容と同一となっている。
また、昇格演出に含まれるボタン操作催促演出の内容は、保留内連チャン演出に含まれるボタン操作催促演出の内容と同一となっている。
これによって、遊技者は、ボタン出現示唆演出及びボタン操作催促演出に基づいて、保留内連チャン演出と昇格演出とを判別することができない。
したがって、保留内連チャン演出又は昇格演出が実行される場合に、ボタン出現示唆演出又はボタン操作催促演出が実行されている期間中、その後に実行される遊技結果示唆演出の内容(第1可動体演出及び第2可動体演出のうちいずれか)を、遊技者に予測させることが可能となる。
「第2可動体演出」は、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」であること(現在の大当たり遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が15[回]であること)を示唆(報知)する演出となっている。
具体的には、図43に示すように、第2可動体演出では、演出部材72aが、初期位置から演出位置に変位された後に、表示画面31aにおいて、昇格示唆画像(図示せず)が表示される。
昇格示唆画像は、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」であることを示唆する表示(本実施形態では、「SUPER BONUS!」なる文字の表示)を含んで構成されている。
昇格演出では、その開始に応じて、ボタン出現示唆演出が開始される。
ボタン出現示唆演出では、その開始に応じて、表示画面31aにおいて、ボタン出現示唆画像が表示(図37参照)された後に、ボタン画像Bが表示(図38参照)される。
ボタン出現示唆演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。そして、昇格演出では、ボタン出現示唆演出の終了に応じて、ボタン操作催促演出が開始される。
ボタン操作催促演出では、その開始に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、表示画面31aの初期表示位置において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が表示される。
操作有効状態の設定中には、演出ボタン5bの押下操作が検出されたか否か(第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたか否か)が監視され、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作回数更新処理が実行される。
各回のボタン操作回数更新処理では、まず、ボタン操作回数カウンタの値に「1」が加算されて、ボタン操作回数カウンタの値が更新される。
次に、更新後のボタン操作回数カウンタの値が所定上限回数(本実施形態では、3[回])に達しているか否かが判定される。
そして、ボタン操作回数カウンタの値が所定上限回数に達していないと判定された場合には、表示画面31aにおけるボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、更新後のボタン操作回数カウンタの値に対応する表示位置に変更(変位)される。
この際、更新後のボタン操作回数カウンタの値が「1」である場合には、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、初期表示位置から中間表示位置に変更される。一方、更新後のボタン操作回数カウンタの値が「2」である場合には、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、中間表示位置から最終表示位置に変更される。
一方、ボタン操作回数カウンタの値が所定上限回数に達していると判定された場合には、操作有効状態が解除(終了)されるとともに、ボタン操作催促演出が終了される。
また、操作有効状態の設定中には、当該操作有効状態の設定(開始)から所定上限時間が経過したか否かが監視される。そして、操作有効状態の設定(開始)から所定上限時間が経過したことが判定された場合には、操作有効状態が解除(終了)されるとともに、ボタン操作催促演出が終了される。
昇格演出では、ボタン操作催促演出の終了に応じて、第2可動体演出が開始される。
第2可動体演出では、その開始に応じて、演出部材72aが、初期位置から演出位置に変位(図43参照)された後に、表示画面31aにおいて、昇格示唆画像が表示される。
第2可動体演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。そして、第2可動体演出の終了に応じて、昇格演出が終了される。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
主制御回路200では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球を契機として、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得された各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。
始動情報記憶領域に記憶されている始動情報については、所定の順序で、大当たり遊技状態を生起させるか否かを判定する特図当落判定(ステップS11-4)と、停止図柄の種別を判定する特図停止図柄判定(ステップS11-5)と、変動パターンの種別(第1変動パターンの種別及び第2変動パターンの種別)を判定する特図変動パターン判定(ステップS11-7)と、を含む始動判定が実行される。
そして、始動判定が実行されると、特図表示装置61,62において、特図変動パターン判定により判定された変動パターンの種別(変動時間)に基づいて、特別図柄の変動表示が実行された後に、特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別に基づいて、特別図柄の停止表示が実行される。
そして、大当たり遊技状態では、特別電動役物53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、大当たり図柄の種別として、「大当たり1」~「大当たり5」が設定されている。
そして、「大当たり3」に当選した場合には、大当たり遊技状態の生起中において、5[回]のラウンド遊技が実行される。一方、「大当たり1」、「大当たり2」又は「大当たり4」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、10[回]のラウンド遊技が実行される。一方、「大当たり5」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、15[回]のラウンド遊技が実行される。
一方、「大当たり5」に当選し、かつ、10回目のラウンド遊技の終了時に、保留内連チャン状態が発生していないと判定された場合に、10回目のラウンド遊技の終了後のインターバル期間中において、昇格演出が実行される。
一方、「大当たり5」に当選し、かつ、10回目のラウンド遊技の終了時に、保留内連チャン状態が発生していると判定された場合に、10回目のラウンド遊技の終了後のインターバル期間中において、保留内連チャン演出及び昇格演出のうち一方の演出が実行される。
ボタン操作催促演出では、その開始に応じて、表示画面31aの初期表示位置において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が表示される。
そして、1回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、初期表示位置から中間表示位置に変位される。
また、2回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、中間表示位置から最終表示位置に変位される。
さらに、3回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促演出が終了されるとともに、遊技結果示唆演出として、第1可動体演出が実行される。
これによって、保留内連チャン演出では、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、第1可動体演出において演出部材71aが出現する位置(第1可動体出現位置)に接近するように変位される。
したがって、保留内連チャン演出では、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示態様(具体的には、表示位置の変化)によって、遊技結果示唆演出の内容(具体的には、遊技結果示唆演出に係る可動体の出現位置(出現態様))が示唆される。
なお、保留内連チャン演出では、ボタン操作催促演出中に、演出ボタン5bの押下操作が検出された回数が、所定上限回数に達しなかった場合には、当該ボタン操作催促演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、ボタン操作催促演出が終了されるとともに、遊技結果示唆演出として、第1可動体演出が実行される。
ボタン操作催促演出では、その開始に応じて、表示画面31aの初期表示位置において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が表示される。
そして、1回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、初期表示位置から中間表示位置に変位される。
また、2回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、中間表示位置から最終表示位置に変位される。
さらに、3回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促演出が終了されるとともに、遊技結果示唆演出として、第2可動体演出が実行される。
これによって、昇格演出では、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、第2可動体演出において演出部材72aが出現する位置(第2可動体出現位置)に接近するように変位される。
したがって、昇格演出では、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示態様(具体的には、表示位置の変化)によって、遊技結果示唆演出の内容(具体的には、遊技結果示唆演出に係る可動体の出現位置(出現態様))が示唆される。
なお、昇格演出では、ボタン操作催促演出中に、演出ボタン5bの押下操作が検出された回数が、所定上限回数に達しなかった場合には、当該ボタン操作催促演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、ボタン操作催促演出が終了されるとともに、遊技結果示唆演出として、第2可動体演出が実行される。
これによって、保留内連チャン演出又は昇格演出が実行される場合に、その開始時から遊技結果示唆演出の開始時までの期間中において、遊技結果示唆演出の内容を、遊技者に予測させることができ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、ボタン操作催促演出の態様によって、演出ボタン5bの操作に応じて実行される遊技結果示唆演出の内容(具体的には、遊技結果示唆演出に係る可動体の出現位置)が示唆される。
これによって、ボタン操作催促演出に対する遊技者の注目を向上することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置(変位)によって、演出ボタン5bの操作に応じて実行される遊技結果示唆演出の内容(具体的には、遊技結果示唆演出に係る可動体の出現位置)が示唆される。
これによって、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)に対する遊技者の注目を向上することが可能となる。
以上により、パチンコ機1によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
図44は、ボタン操作催促画像が第2中間表示位置に表示されている状態のボタン操作催促演出を示す図である。図45は、ボタン操作催促画像が第2最終表示位置に表示されている状態のボタン操作催促演出を示す図である。図46は、変形例に係る昇格演出に含まれる遊技結果示唆演出(第3可動体演出)を示す図である。
例えば、上記実施形態では、保留内連チャン演出に含まれるボタン操作催促演出の内容と、昇格演出に含まれるボタン操作催促演出の内容とが、同一となっている。
しかしながら、保留内連チャン演出に含まれるボタン操作催促演出の内容と、昇格演出に含まれるボタン操作催促演出の内容とが、互いに異なる構成としても構わない。
すなわち、昇格演出において、ボタン操作催促演出として、第2ボタン操作催促演出を実行するとともに、遊技結果示唆演出として、第3可動体演出を実行する構成としても構わない。
「第3可動体演出」は、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」であること(現在の大当たり遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が15[回]であること)を示唆(報知)する演出となっている。
具体的には、図46に示すように、第3可動体演出では、演出部材73aが、初期位置から演出位置に変位された後に、表示画面31aにおいて、昇格示唆画像(図示せず)が表示される。
昇格示唆画像は、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」であることを示唆する表示(本実施形態では、「SUPER BONUS!」なる文字の表示)を含んで構成されている。
第2ボタン操作催促演出では、上記の実施形態に係るボタン操作催促演出と同様に、演出ボタン5bの押下操作(所定上限回数目の押下操作を除く)が検出されるごとに、表示画面31aにおいて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が変更される。
特に、第2ボタン操作催促演出では、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置として、初期表示位置(図39参照)と、第2中間表示位置(図44参照)と、第2最終表示位置(図45参照)と、が規定されている。
図44に示すように、第2中間表示位置は、初期表示位置と比較して、第3可動体出現位置に近い表示位置となっている。また、図45に示すように、第2最終表示位置は、第2中間表示位置と比較して、第3可動体出現位置に近い表示位置となっている。これによって、各表示位置の第3可動体出現位置に対する距離は、距離が短いものから順に、第2最終表示位置、第2中間表示位置、初期表示位置(距離短→距離長)となるように規定されている。
第2ボタン操作催促演出では、その開始に応じて、初期表示位置において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が表示される。そして、1回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、初期表示位置から第2中間表示位置に変位する。また、2回目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、第2中間表示位置から第2最終表示位置に変位する。
すなわち、第2ボタン操作催促演出では、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、段階的に、第3可動体出現位置に接近する。これによって、第2ボタン操作催促演出では、遊技結果示唆演出が出現する位置が、第3可動体出現位置であることが示唆され、ひいては、遊技結果示唆演出の内容が、第3可動体演出であることが示唆される。
特に、第2ボタン操作催促演出では、遊技者の目線を、遊技結果示唆演出が出現する位置に誘導することができ、遊技結果示唆演出の演出効果を向上することができる。
かかる構成とすることによって、保留内連チャン演出と昇格演出とで、その開始時から1回目の演出ボタン5bの押下操作が検出されるまでの期間中における演出内容が同一となる。
これによって、保留内連チャン演出又は昇格演出が実行される場合に、その開始時から1回目の演出ボタン5bの押下操作が検出されるまでの期間中において、遊技結果示唆演出の内容を、遊技者に予測させることができる。
一方、保留内連チャン演出と昇格演出とで、操作有効状態の設定中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合に、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が変位される表示位置が異なる。
すなわち、保留内連チャン演出では、各回の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、第1可動体出現位置に向かって変位する。
一方、昇格演出では、各回の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)が、第2可動体出現位置に向かって変位する。
これによって、保留内連チャン演出又は昇格演出が実行される場合に、遊技者は、操作有効状態の設定中に、演出ボタン5bを押下操作することによって、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置に基づいて、遊技結果示唆演出の内容(第1可動体演出又は第3可動体演出)を判別することが可能となる。
しかしながら、保留内連チャン演出に含まれる遊技結果示唆演出の演出態様として、保留内連チャン状態の発生を示唆する演出態様(具体的には、第1可動体演出)と、保留内連チャン状態の非発生を示唆する演出態様(以下、「第1ガセ演出」とする)と、のうち一方が選択される構成としても構わない。
「第1ガセ演出」では、表示画面31aにおいて、第1ガセ演出画像が表示される。第1ガセ演出画像は、保留内連チャン状態の非発生を示唆する表示(例えば、「残念」なる文字の表示)を含んで構成される。
そして、「大当たり4」又は「大当たり5」の10回目のラウンド遊技の終了時に、保留内連チャン状態が発生していると判定した場合には、保留内連チャン演出に含まれる遊技結果示唆演出の演出態様として、第1可動体演出を設定する。
一方、「大当たり4」又は「大当たり5」の10回目のラウンド遊技の終了時に、保留内連チャン状態が発生していないと判定した場合には、保留内連チャン演出に含まれる遊技結果示唆演出の演出態様として、第1ガセ演出を設定する。
しかしながら、昇格演出に含まれる遊技結果示唆演出の演出態様として、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」であること(更にラウンド遊技が実行(継続)されること)を示唆する演出態様(具体的には、第2可動体演出)と、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」でないこと(更にラウンド遊技が実行(継続)されないこと)を示唆する演出態様(以下、「第2ガセ演出」とする)と、のうち一方が選択される構成としても構わない。
「第2ガセ演出」では、表示画面31aにおいて、第2ガセ演出画像が表示される。第2ガセ演出画像は、現在の大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」でないこと(更にラウンド遊技が実行(継続)されないこと)を示唆する表示(例えば、「終了」なる文字の表示)を含んで構成される。
そして、「大当たり5」の生起中に昇格演出が実行される場合には、当該昇格演出に含まれる遊技結果示唆演出の演出態様として、第2可動体演出を設定する。
一方、「大当たり4」の生起中に昇格演出が実行される場合には、当該昇格演出に含まれる遊技結果示唆演出の演出態様として、第2ガセ演出を設定する。
しかしながら、保留内連チャン演出又は昇格演出に含まれるボタン出現示唆演出の演出態様として、ボタン画像Bが出現する演出態様と、ボタン画像Bが出現しない演出態様と、のうち一方が選択される構成としても構わない。
そして、保留内連チャン演出又は昇格演出において、ボタン出現示唆演出の演出態様として、ボタン画像Bが出現しない演出態様が選択された場合には、ボタン操作催促演出及び遊技結果示唆演出が実行されることなく、ボタン出現示唆演出の終了に応じて、当該保留内連チャン演出又は昇格演出が終了される構成とする。
すなわち、ボタン操作催促演出において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置(変位)によって、可動体演出(第1可動体演出又は第2可動体演出)に係る可動体(演出部材71a又は演出部材72a)の出現位置(実行位置)を示唆する構成となっている。
しかしながら、ボタン操作催促演出中(操作有効状態の設定中)における演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて実行される遊技結果示唆演出として、演出画像の表示による演出(以下、「画像演出」とする)、ランプの発光による演出(以下、「ランプ演出」とする)が規定されている構成としても構わない。
すなわち、ボタン操作催促演出において、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置(変位)によって、画像演出に係る演出画像の出現位置(表示位置)、又は、ランプ演出を実行するランプを示唆する構成としても構わない。
具体的には、ボタン操作催促演出(操作有効状態の設定中)において、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、画像演出に係る演出画像の出現位置(表示位置)に向かって接近するように構成する。そして、所定操作上限回数目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促演出を終了するとともに、画像演出(遊技結果示唆演出)に係る演出画像の表示を開始する。
または、ボタン操作催促演出(操作有効状態の設定中)において、演出ボタン5bの押下操作が検出されるごとに、ボタン操作催促画像(ボタン画像B)の表示位置が、ランプ演出で発光されるランプに向かって接近するように構成する。そして、所定操作上限回数目の演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、ボタン操作催促演出を終了するとともに、ランプ演出(遊技結果示唆演出)に係るランプの発光を開始する。
しかしながら、ボタン操作催促演出は、演出ボタン5bの押下操作に応じて遊技結果を示唆する演出であれば、他の演出に適用しても構わない。
例えば、ボタン操作催促演出を、演出ボタン5bの押下操作に応じて特図当落判定の結果を示唆する予告演出等に適用しても構わない。
5b 演出ボタン
30 遊技領域
31 メイン画像表示装置
31a 表示画面
71 第1可動体ユニット
71a 演出部材
72 第2可動体ユニット
72a 演出部材
73 第3可動体ユニット
73a 演出部材
200 主制御回路
300 演出制御回路
B ボタン画像
Claims (1)
- 遊技者による操作が可能な操作手段と、
前記操作手段の操作に関連する動作を実行する複数の可動体と、
前記操作手段の操作を促す操作画像の表示を実行する演出制御手段と、を備え、
前記操作画像は、演出図柄を表示可能な表示画面において表示され、
前記演出制御手段は、前記操作画像の表示が動くことにより前記操作画像と複数の可動体のうち何れかの可動体との距離が縮まることに伴い、複数の可動体のうち前記操作手段の操作に応じて動作する可動体を示唆可能であることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017077698A JP7166047B2 (ja) | 2017-04-10 | 2017-04-10 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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「パチンコ新台 蒼天の拳 天帰を実践!いそまるの文句は俺に言え!!【 いそまるの成り上がり回胴録#37】[パチスロ][スロット]」,YouTube [online] [video],2016年8月27日,特に、10分12秒、14分01秒-16分50秒を参照。,[2022年3月8日検索],インターネット,URL,https://www.youtube.com/watch?v=yVJiNDnUbhs |
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