JP2017147900A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合固定される2つの部材の熱膨張率の差によって生じる接着面の剥離を抑制して腐食性液体の侵入を防止し、良好な耐食性を得られるようにした回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機1は、冷却液の流通路14を有するハウジング10と、ハウジング10に回転可能に支持されている回転軸20と、回転軸20の外周面に固定された回転子25と、回転子25の外側に径方向に対向して配置された固定子30と、ハウジング10に一端部が嵌合固定され流通路14との連通空間41を有する接続部材40と、を備えている。ハウジング10と接続部材40との嵌合固定部にハウジング10及び接続部材40の面で区画される空間部16が形成されている。空間部16には、気泡45aを含んだ気泡樹脂45が充填されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば車両において電動機や発電機として使用される回転電機に関する。
従来、例えば車両に搭載されて使用される回転電機として、冷却液の流通路を有するハウジングと、ハウジングに一端部が嵌合固定されて他端部に固定された冷却液搬送部材をハウジングに接続する接続部材と、を備えたものが一般的に知られている。この回転電機では、ハウジングと接続部材とを嵌合固定する場合、圧入や隙間嵌めなどの手法が採用されている。そして、2つの部材の嵌合固定部には、圧入の場合に形成される微小な隙間や、隙間嵌めの場合に形成される隙間の気密性を確保するために、接着剤等の樹脂が充填乃至は塗布されている。特許文献1には、異種材料よりなる円筒状部材同士の嵌合固定に嫌気性接着剤を用いる2つの管の接合方法が開示されている。
特開平6−330953号公報
ところで、上記の回転電機において、ハウジングと接続部材との嵌合固定部に形成される隙間や空間部に、上記の特許文献1に開示された嫌気性接着剤を用いた場合、ハウジングと接続部材との固定力を初期的に高める効果が見込められる。しかし、長期の使用により腐食環境に晒された場合には、嵌合固定部の隙間から侵入した塩水などの腐食性液体により嵌合固定部の腐食が進展し、強度低下に繋がる恐れがある。
そこで、特許文献1では、接合される2つの部材の接合面に、接着剤と空気との接触を遮断するための凸部(空気遮断手段)や、接着剤を満たすための凹部が設けられている。しかし、初期において凹部に接着剤が満たされていても、接合される2つの部材の熱膨張率に差がある場合には、熱応力で接着面が剥離し、腐食性液体が嵌合固定部に侵入する経路が形成されてしまう。特に、回転電機は、運転が開始されると巻線の発熱により高温環境になるため、熱応力による接着面の剥離が発生し易くなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、嵌合固定される2つの部材の熱膨張率の差によって生じる接着面の剥離を抑制して腐食性液体の侵入を防止し、良好な耐食性を得られるようにした回転電機を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
冷却液の流通路(14)を有するハウジング(10)と、前記ハウジングに一端部が嵌合固定され前記流通路との連通空間(41)を有する接続部材(40)と、前記ハウジングと前記接続部材との嵌合固定部に前記ハウジング及び前記接続部材の面で形成された空間部(16)とを備えた回転電機(1)において、
前記空間部に、気泡(45a)を含んだ気泡樹脂(45)が充填されている。
この構成によれば、ハウジングと接続部材との嵌合固定部においてハウジング及び接続部材の面により形成された空間部に、気泡を含んだ気泡樹脂が充填されている。これにより、巻線の発熱により環境温度が上昇すると、ハウジングと接続部材の熱膨張率の差によって、ハウジングと接続部材間の間隔が大きくなる。このとき、気泡樹脂は、気泡を含むことで気泡を含まない樹脂に比べ伸び易くなっていることから、気泡樹脂とハウジングの接着面、及び気泡樹脂と接続部材の接着面が剥離する応力は、気泡樹脂に含まれる気泡の熱膨張力により緩和されるので、接着面の剥離が効果的に抑制される。これにより、嵌合固定部への腐食性液体の侵入を確実に防止することが可能となるので、良好な耐食効果を得ることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載された各部材や部位の後の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的な部材や部位との対応関係を示すものであり、特許請求の範囲に記載された各請求項の構成に何ら影響を及ぼすものではない。
実施形態1の回転電機の径方向半分を示す軸方向断面図である。 図1のA部を拡大した拡大断面図である。 図2のB部を拡大した拡大断面図である。 実施形態1の回転電機においてハウジングが熱膨張する前の状態を示す説明図である。 実施形態1の回転電機においてハウジングが熱膨張した後の状態を示す説明図である。 比較例1の回転電機においてハウジングが熱膨張する前の状態を示す説明図である。 比較例1の回転電機においてハウジングが熱膨張した後の状態を示す説明図である。 実施形態2の回転電機の図4に相当する部分の拡大断面図である。 実施形態3の回転電機の図4に相当する部分の拡大断面図である。 実施形態3の回転電機のハウジングと接続部材との嵌合固定部の拡大断面図である。 実施形態4の回転電機の図4に相当する部分の拡大断面図である。
以下、本発明の回転電機の実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
〔実施形態1〕
実施形態1の回転電機1は、車両に搭載されて電動機として使用されるものである。この回転電機1は、図1に示すように、冷却液の流通路14を有するハウジング10と、ハウジング10に一対の軸受21,22を介して回転可能に支持されている回転軸20と、回転軸20の外周面に固定された回転子25と、回転子25の外側に径方向に対向して配置された固定子30と、ハウジング10に一端部が嵌合固定されて他端部に固定された図示しない配管をハウジング10に接続する接続部材40と、を備えている。
ハウジング10は、円筒状の中央ハウジング11と、中央ハウジング11のフロント側に配置されたフロントハウジング12と、中央ハウジング11のリア側に配置されたリアハウジング13とからなり、アルミ系金属で形成されている。これらハウジング部材11〜13は、周方向の複数箇所において図示しないボルト等で締結されて一体化されている。中央ハウジング11の内部には、所定幅で周方向に一周するように形成された冷却液の流通路14が設けられている。中央ハウジング11の周方向所定位置には、ハウジング外部から流通路14へ冷却液を導入する導入口15が設けられている。この導入口15には、後で詳述する接続部材40が嵌合固定されている。なお、冷却液としては、水や油など公知のものを採用することができる。
回転軸20は、フロントハウジング12及びリアハウジング13に保持された一対の軸受21,22を介して回転可能に支持されている。この回転軸20の外周面には、外周部に埋設された複数の永久磁石により極性が周方向に交互に異なるように形成された複数の磁極を有する回転子25が嵌合固定されている。回転軸20のフロント側先端部には、ナット23aによりプーリ23が回転軸20と同軸状に固着されている。このプーリ23には、回転軸20のトルクを伝達する図示しないテンションベルトが架設される。
固定子30は、周方向に配列された複数の図示しないスロットを有する円環状の固定子コア31と、スロットに収容されて固定子コア31に所定の方法で巻装された三相の相巻線よりなる固定子巻線32とを備えている。この固定子30は、回転子25の外側に径方向に対向した状態で中央ハウジング11の内周面に外周部が固定保持されている。
接続部材40は、ステンレス(SUS)製のパイプにより形成されており、中央ハウジング11に設けられた導入口15に一端部が圧入によって嵌合固定されている。即ち、接続部材40の一端部は、中央ハウジング11の導入口15の周壁面から内方側へ圧力を受けた状態で固定されている。なお、ステンレス製の接続部材40の線膨張係数は、アルミ系金属製の中央ハウジング11の線膨張係数よりも小さい。この接続部材40は、図1及び図2に示すように、中央ハウジング11との嵌合固定部から径方向外側に延出した径方向延出部40aと、径方向延出部40aの先端から軸方向フロント側に延出した軸方向延出部40bとを有し、L字形状に形成されている。また、接続部材40は、流通路14との連通空間41を有している。
径方向延出部40aの延伸方向一端から中央側へ寄った所定位置には、径方向延出部40aの外周面から外方側に突出するリング状の鍔部40cが設けられている。また、軸方向延出部40bの延伸方向他端から中央側へ寄った所定位置には、鍔部40cと同様の鍔部40dが設けられている。これらの鍔部40c,40dは、接続部材40の各端部が他の部材に嵌合された際にストッパとして機能する。
図3に示すように、接続部材40の一端部が嵌合固定された導入口15のハウジング外周面側の角部には、導入口15の周方向全周に亘って平面状の面取り加工(C面取り加工)が施されている。これにより、中央ハウジング11の面取り加工面11aと、これに対向する接続部材40の径方向延出部40aと鍔部40cが交わる角部の外周面との間に、断面が三角形で円環状の空間部16が形成されている。この空間部16には、気泡45aを含んだ気泡樹脂45が充填されている。実施形態1では、気泡樹脂45として、嫌気性接着剤(「ロックタイト」(商品名))に対して、所定量の気泡を積極的に混入させたものが採用されている。なお、ここで採用される嫌気性接着剤は、酸素と遮断され、且つ金属と接触することが硬化のための条件となる。また、高い温度が硬化を促進するための条件となる。
この気泡樹脂45は、接続部材40の一端部が中央ハウジング11の導入口15に圧入によって嵌合固定される前に、導入口15の内壁面及び面取り加工面11aに塗布されている。このとき、気泡樹脂45は、空間部16の全域に確実に充満するよう十分に多い量が塗布される。そして、接続部材40が圧入された後には、接続部材40の一端部と中央ハウジング11の導入口15との圧入嵌合面同士の間に形成された微小な隙間と空間部16内に気泡樹脂45が充満した状態で封入される。
その後、封入された気泡樹脂45の嫌気性接着剤が、外部の空気(酸素)と遮断され、且つ金属製の接続部材40及び中央ハウジング11と接触していることによって硬化条件を満たして硬化する。すなわち、気泡樹脂45は、嫌気性接着剤のため接続部材40の嵌合前には未硬化であるがゆえに、接続部材40の圧入が可能であり、接続部材40の嵌合後に硬化して接続部材40が固定される。これにより、接続部材40と中央ハウジング11の圧入嵌合面同士の間の微小な隙間及び空間部16に、硬化した気泡樹脂45が充満した状態で充填される。これにより、導入口15に嵌合固定された接続部材40と中央ハウジング11が、空間部16に充填された気泡樹脂45によって強固に接着されるとともに、空間部16が確実にシールされた状態になる。
一方、接続部材40(軸方向延出部40b)の他端部には、冷却液を搬送する図示しない配管等が連結固定される。これら配管等や接続部材40を介して、冷却液の循環経路上に設置されたポンプや放熱器等を有する図示しない冷却装置により、流通路14に冷却液が導入されるようになっている。また、中央ハウジング11の周方向所定位置には、流通路14を流動することによって中央ハウジング11を冷却する冷却液がハウジング外部へ排出される図示しない排出口が設けられている。この排出口から排出される高温となった冷却液は、冷却液の循環経路上に設置された前記の冷却装置により低温化された後、再度導入口15から流通路14に導入され、冷却液の循環経路を繰り返し循環する。
以上のように構成された実施形態1の回転電機1は、図示しないインバータから固定子巻線32に交流電流が通電されると、固定子コア31が励磁されることにより回転子25が回転軸20と一体になって所定方向に回転する。これにより、回転軸20のトルクが、プーリ23及びこのプーリ23に架設されたテンションベルトを介して、他の機器に動力として供給される。
冷却液は、冷却液の循環経路上に設けられた冷却装置によって、ハウジング10に設けられた導入口15から流通路14内に導入される。導入された冷却液は、流通路14を排出口に向かって流動して排出口から循環経路に排出される。このとき、流通路14を流通する冷却液により、固定子巻線32の発熱により昇温したハウジング10が冷却される。その後、循環経路に排出された高温となった冷却液は、低温化された後、再度導入口15から流通路14に導入され、冷却液の循環経路を繰り返し循環することによってハウジング10を冷却する。
このとき、図4に示すように、中央ハウジング11の導入口15に接続部材40の一端部が嵌合固定されている嵌合固定部において、固定子巻線32の発熱により環境温度が上昇すると、中央ハウジング11の線膨張より接続部材40の線膨張の方が小さいことから、中央ハウジング11と接続部材40との間隔がより大きくなる。実施形態1の場合には、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部の空間部16に気泡45aを含んだ気泡樹脂45が充填されている。この気泡樹脂45は、気泡45aを含むことで気泡を含まない樹脂単体のヤング率と比較しヤング率が小さくなり伸び易くなっている。そのため、図5に示すように、気泡樹脂45と中央ハウジング11の接着面、及び気泡樹脂45と接続部材40の接着面が剥離する応力は、気泡樹脂45に含まれる気泡45aの熱膨張力により緩和されるので、接着面の剥離が効果的に抑制される。これにより、嵌合固定部への腐食性液体の侵入を確実に防止することが可能となり、良好な耐食性が得られる。
なお、図6及び図7には、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部の空間部16に充填されている樹脂145に気泡が含まれていない比較例1が示されている。比較例1の場合には、固定子巻線32の発熱により環境温度が上昇して、中央ハウジング11の方が接続部材40よりも大きく膨張したときに、樹脂145に気泡が含まれていないため、樹脂145と中央ハウジング11の接着面、及び樹脂145と接続部材40の接着面の少なくとも一方が剥離してしまう。この場合、図7に示すように、接着力の小さい、樹脂145と中央ハウジング11の接着面の方が剥離している。
以上のように、実施形態1の回転電機1によれば、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部の空間部16に気泡45aを含んだ気泡樹脂45が充填されている。そのため、固定子巻線32の発熱により環境温度が上昇したときに、気泡樹脂45と中央ハウジング11の接着面、及び気泡樹脂45と接続部材40の接着面が剥離する応力を、気泡樹脂45に含まれる気泡45aの熱膨張力により緩和して、接着面の剥離を効果的に抑制することができる。これにより、嵌合固定部への腐食性液体の侵入を確実に防止することが可能となるので、良好な耐食効果を得ることができ、耐食性に優れた回転電機が得られる。
また、実施形態1では、接続部材40は、中央ハウジング11との嵌合固定部よりも径方向外側に延出した径方向延出部40aと、径方向延出部40aの先端から軸方向フロント側に延出した軸方向延出部40bとを有する。そのため、接続部材40に連結固定される配管等のテンションにより、接続部材40と中央ハウジング11の嵌合固定部の隙間が拡大するのを抑制することができるので、嵌合固定部への腐食性液体の侵入を抑制し、耐食効果を維持することができる。
〔実施形態2〕
実施形態2の回転電機について図8を参照して説明する。実施形態2の回転電機は、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合面の間に形成された隙間17に充填された第1樹脂部46を有し、空間部16に充填された気泡樹脂45と第1樹脂部46が一体に結合している点で、実施形態1と異なる。よって、実施形態1と共通する要素については、同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点について説明する。
実施形態2の接続部材40は、その一端部が中央ハウジング11に設けられた導入口15に、圧入ではなく、隙間嵌めによって嵌合固定されている。即ち、実施形態2では、接続部材40の一端部の外径が、導入口15の直径よりも小さくされており、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合面の間に、圧入の場合に形成される隙間よりも大きな隙間17が形成されている。この隙間17には、気泡樹脂45と同じ樹脂よりなる第1樹脂部46が充填されている。
即ち、第1樹脂部46は、接続部材40の一端部が中央ハウジング11の導入口15に嵌合される前に、導入口15の面取り加工面11aに塗布される気泡樹脂45とともに、導入口15の内壁面に塗布されている。これら第1樹脂部46及び気泡樹脂45は、接続部材40の一端部が導入口15に嵌合される際に、隙間17及び空間部16の全域に確実に充満するよう十分に多い量が塗布される。これにより、隙間17に充填された第1樹脂部46と空間部16に充填された気泡樹脂45が一体に結合している。なお、第1樹脂部46は、気泡樹脂45と同じものが採用されているが、気泡樹脂45と異なるものであってもよい。
以上のように構成された実施形態2の回転電機によれば、実施形態1と同様の作用及び効果を奏する。特に、実施形態2の場合には、隙間17に充填された第1樹脂部46が、空間部16に充填された気泡樹脂45と一体に結合されていることから、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部への腐食性液体の侵入をより確実に防止することが可能となり、良好な耐食効果を維持することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3の回転電機について図9及び図10を参照して説明する。実施形態3の回転電機は、接続部材40の表面と中央ハウジング11の表面との接続境界部18に充填された第2樹脂部47を有し、空間部16に充填された気泡樹脂45と第2樹脂部47が一体に結合している点で、実施形態1と異なる。よって、実施形態1と共通する要素については、同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点について説明する。
実施形態3では、接続部材40の鍔部40cの表面と中央ハウジング11の表面との接続境界部18に隙間が形成されている。この接続境界部18には、気泡樹脂45と同じ樹脂よりなる第2樹脂部47が充填されている。この第2樹脂部47は、接続部材40の一端部が中央ハウジング11の導入口15に圧入によって嵌合固定される前に、導入口15の面取り加工面11aに塗布される気泡樹脂45とともに、導入口15の面取り加工面11aに塗布されている。このとき、第2樹脂部47及び気泡樹脂45は、接続部材40の一端部が導入口15に圧入される際に、空間部16の全域に気泡樹脂45が確実に充満し、且つ空間部16から接続境界部18に第2樹脂部47が溢れ出るよう十分に多い量が塗布される。
これにより、空間部16に充填された気泡樹脂45と接続境界部18に溢れ出た第2樹脂部47が一体に結合している。この場合、第2樹脂部47は、接続境界部18の周方向全域を途切れなく覆うようにされており、外観目視で確認できる程度に接続境界部18に溢れ出ている。この接続境界部18に溢れ出た第2樹脂部47は、空気中の酸素に接触し嫌気性接着剤の硬化条件を満たさないため、熱処理工程において硬化される。なお、第2樹脂部47は、気泡樹脂45と同じものが採用されているが、気泡樹脂45と異なるものであってもよい。
以上のように構成された実施形態3の回転電機によれば、実施形態1と同様の作用及び効果を奏する。特に、実施形態3の場合には、接続境界部18に充填された第2樹脂部47が、空間部16に充填された気泡樹脂45と一体に結合されているので、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部への腐食性液体の侵入をより確実に防止することが可能となり、良好な耐食効果を維持することができる。
また、実施形態3では、接続境界部18に充填された第2樹脂部47が、接続境界部18の周方向全域を途切れなく覆うようにされているので、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部への腐食性液体の侵入をより確実に防止することが可能となり、より良好な耐食効果を得ることができる。さらに、空間部16から接続境界部18に溢れ出た第2樹脂部47は、外観目視で確認することができることから、空間部16の全域に気泡樹脂45が完全に充填されていることを外観目視で容易に確認することができるので、品質維持が容易となる。
なお、実施形態1の場合には、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部の空間部16の全域に気泡樹脂45が完全に充填されていることを確認するには、中央ハウジング11と接続部材40の嵌合固定部を破壊して検査する破壊検査以外に手段が無く、事実上、嵌合固定部への気泡樹脂45の充填を確認することができない。これに対して、実施形態3の場合には、接続境界部18に溢れ出た第2樹脂部47を外観目視することで、空間部16の全域に気泡樹脂45が完全に充填されていることを容易に確認することができる。
〔実施形態4〕
実施形態4の回転電機について図11を参照して説明する。実施形態4の回転電機は、気泡樹脂45に含まれる気泡45aの量について規定されている点で、実施形態1と異なる。よって、実施形態1と共通する要素については、同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点について説明する。
実施形態4において、中央ハウジング11と接続部材40の間に形成された空間部16に充填された気泡樹脂45は、中央ハウジング11及び接続部材40の両方に接着している。この場合、気泡樹脂45の主成分である嫌気性接着剤は、接着相手の金属の材質によって接着面の接着力が異なり、接着面の接着力が弱い程、熱応力による接着面の剥離が発生し易い。そのため、実施形態4では、気泡樹脂45に含まれる気泡45aが、中央ハウジング11と接続部材40の間に位置する気泡樹脂45の中心線L1を基準にして、接着力の弱い側に多く存在するようにしている。実施形態4の場合には、アルミ系金属製の中央ハウジング11の方が、ステンレス製の接続部材40よりも接着力が弱いため、中央ハウジング11側に気泡45aが多く存在するようにしている。
なお、上記の中心線L1は、気泡樹脂45と中央ハウジング11の接着面と、気泡樹脂45と接続部材40の接着面から等距離にある点を結んだ線のことである。また、中央ハウジング11と接続部材40が同じ金属材で形成されている場合には、中央ハウジング11及び接続部材40の気泡樹脂45に対する接着面積の大小を考慮して、それぞれの接着面の接着力の強弱を決定すればよい。
以上のように構成された実施形態4の回転電機によれば、実施形態1と同様の作用及び効果を奏する。特に、実施形態4の場合には、気泡樹脂45に含まれる気泡45aが、気泡樹脂45の中心線L1を基準にして接着力の弱い側に多く存在するようにしていることから、環境温度が上昇したときに、気泡樹脂45に含まれる気泡45aの熱膨張力が接着力の弱い方へより多く掛かる。そのため、接着力の弱い方の接着面剥離応力を低減することができるので、接着面の剥離をより確実に抑制することができる。これにより、嵌合固定部への腐食性液体の侵入を確実に防止することが可能となり、より良好な耐食効果を得ることができる。
上記の各実施形態に共通して、気泡樹脂45と中央ハウジング11の接着面と、気泡樹脂45と接続部材40の接着面の位置には気泡45aが存在しないのがより好ましい。接着面位置に気泡部分があると、腐食性液体が侵入し、そこから中央ハウジング11や接続部材40の腐食が進展する恐れがあるためである。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記の実施形態では、中央ハウジング11と接続部材40の間に形成された空間部16は、中央ハウジング11の面取り加工面11aに形成されていたが、面取り加工面11a以外の部位に設けてもよい。また、面取り加工面11aは、平面状のC面取り加工を施したものであるが、これに代えて、曲面状のR面取り加工を施したものでもよい。
また、上記の実施形態では、中央ハウジング11の導入口15に嵌合固定された接続部材40は、中央ハウジング11の内側に配置されているが、中央ハウジング11と接続部材40の配置位置が内外逆になるように配置してもよい。
また、上記の実施形態では、回転電機として、車両用電動機の例を説明したが、本発明は、例えば、発電機や電動機、電動発電機等、軸やシャフト等の回転する部材を有するものであれば任意の機器に適用することができる。
1…車両用電動機(回転電機)、 10…ハウジング、 14…流通路、 16…空間部、 17…隙間、 18…接続境界部、 40…接続部材、 40a…径方向延出部、 40b…軸方向延出部、 41…連通空間、 45…気泡樹脂、 45a…気泡、 46…第1樹脂部、 47…第2樹脂部、 L1…中心線。

Claims (6)

  1. 冷却液の流通路(14)を有するハウジング(10)と、前記ハウジングに一端部が嵌合固定され前記流通路との連通空間(41)を有する接続部材(40)と、前記ハウジングと前記接続部材との嵌合固定部に前記ハウジング及び前記接続部材の面で形成された空間部(16)とを備えた回転電機(1)において、
    前記空間部に、気泡(45a)を含んだ気泡樹脂(45)が充填されている回転電機。
  2. 前記ハウジングと前記接続部材の嵌合面の間に形成された隙間(17)に充填された第1樹脂部(46)を有し、前記空間部に充填された前記気泡樹脂と前記第1樹脂部が一体に結合している請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記接続部材の表面と前記ハウジングの表面との接続境界部(18)に充填された第2樹脂部(47)を有し、前記空間部に充填された前記気泡樹脂と前記第2樹脂部が一体に結合している請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記第2樹脂部は、前記接続境界部の周方向全域を途切れなく覆っている請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記接続部材は、前記ハウジングとの前記嵌合固定部よりも径方向外側に延出した径方向延出部(40a)と、軸方向に延出した軸方向延出部(40b)とを有する請求項1〜4の何れか一項に記載の回転電機。
  6. 前記気泡樹脂に含まれる前記気泡は、前記ハウジングと前記接続部材の間に位置する前記気泡樹脂の中心線(L1)を基準にして、前記気泡樹脂と前記ハウジングの接着力、及び前記気泡樹脂と前記接続部材の接着力のうち接着力が弱い側に多く存在している請求項1〜5の何れか一項に記載の回転電機。
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