JP2017104011A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルから流路内の冷却流体へ、より効率よく熱を伝導させることができるモータおよび当該モータの製造方法の提供。【解決手段】モータ1Aは、ハウジング21A、ステータホルダ22A、ステータ23A、および冷却流体の流路25Aを有する。冷却流路25Aは、ハウジング21Aとステータホルダ22Aとの間に設けられている。ステータ23Aのコイル232Aは、樹脂部233Aに覆われている。コイル232Aに生じた熱の一部は、ステータホルダ22Aのホルダ円筒部221Aを介して、流路25A内の冷却流体に吸収される。また、コイル232Aに生じた熱の他の一部は、樹脂部233A、ステータホルダ22Aのホルダ平板部222A、およびハウジング21Aを介して、流路25A内の冷却流体に吸収されるか、または、外気中に発散される。【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関する。
モータを駆動させるために駆動電流を供給すると、モータ内のコイルが発熱する。このため、従来、モータのコイルから生じた熱を外部へ放出する技術が、種々提案されている。例えば、モータのハウジングに冷却水を流動させる通路を設け、コイルから生じる熱を、冷却水を介して外部へ放出する技術が知られている。
冷却水の通路を有する従来のモータについては、例えば、特開平8−322170号公報に記載されている。特開平8−322170号公報のモータは、固定子鉄心の周囲に位置するヨークに、冷却通路を有している(段落0008、図1)。
特開平8−322170号公報
特開平8−322170号公報のモータでは、固定子巻線から生じた熱は、径方向外側へ伝導し、ヨークに伝わる(段落0010)。そして、当該熱が、ヨークに設けられた冷却通路内の冷却水へ吸収される。
しかしながら、当該公報のモータでは、固定子巻線の径方向外側の位置に、冷却通路が設けられていない(図1)。そのため、固定子巻線から生じた熱は、径方向外側へ伝導した後、さらにヨーク内を軸方向に伝導して、冷却流路に達する。このような構造では、固定子巻線の発熱量が多くなると、固定子巻線から冷却通路へ十分に熱を伝導させることができない虞がある。
本発明の目的は、コイルから流路内の冷却流体へ、より効率よく熱を伝導させることができるモータおよび当該モータの製造方法を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、静止部と、回転部と、前記静止部に対して前記回転部を、上下に延びる中心軸を中心として回転可能に支持する軸受機構と、を有し、前記静止部は、前記軸受機構を支持する金属製のハウジングと、前記ハウジング内に配置される金属製のステータホルダと、前記ステータホルダに保持されるステータと、前記ハウジングと前記ステータホルダとの間に設けられた冷却流体の流路と、を有し、前記ステータは、前記中心軸を中心とする環状のコアバックおよび前記コアバックから径方向内側へ向けて延びる複数のティースをもつステータコアと、前記ティースに巻かれた導線からなるコイルと、前記コイルを覆う樹脂部と、を有し、前記ハウジングは、前記ステータより径方向外側において、軸方向に延びる略円筒状のハウジング円筒部と、前記ステータより上側において、前記ハウジング円筒部から径方向内側へ広がり、前記軸受機構を支持するハウジング平板部と、を有し、前記ステータホルダは、前記ステータより径方向外側かつ前記ハウジング円筒部より径方向内側において、軸方向に延びる略円筒状のホルダ円筒部と、前記ステータより上側かつ前記ハウジング平板部より下側において、前記ホルダ円筒部から径方向内側へ広がるホルダ平板部と、を有しているモータである。
本願の例示的な第1発明によれば、コイルに生じた熱の一部は、ホルダ円筒部を介して、流路内の冷却流体に吸収される。また、コイルに生じた熱の他の一部は、樹脂部、ホルダ平板部、およびハウジングを介して、流路内の冷却流体に吸収されるか、または、外気中に発散される。このように、コイルと流路との間に複数の放熱経路を設けることにより、コイルから流路へ、効率よく熱を伝導させることができる。
図1は、第1実施形態に係るモータの縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係るモータの縦断面図である。 図3は、第2実施形態に係るモータの部分断面図である。 図4は、第2実施形態に係るモータの製造の流れを示す図である。 図5は、第2実施形態に係る樹脂部の製造の流れを示す図である。 図6は、第2実施形態に係る樹脂部の製造過程の様子を示す図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。
また、本願では、軸方向を上下方向とし、ステータに対してハウジング平板部側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るモータの製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
また、本願では、径方向内側の端部および径方向外側の端部を、それぞれ、単に「内端部」および「外端部」と称する。また、本願において「平行な方向」とは、略平行な方向も含む。また、本願において「直交する方向」とは、略直交する方向も含む。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るモータ1Aの縦断面図である。本実施形態のモータ1Aは、ステータ23Aの径方向内側にロータ32Aが配置された、いわゆるインナーロータ型のモータである。図1に示すように、モータ1Aは、静止部2Aと、回転部3Aと、軸受機構11Aとを有する。
静止部2Aは、ハウジング21A、ステータホルダ22A、ステータ23A、カバー24A、および流路25Aを有する。
ハウジング21Aは、ステータホルダ22Aを保持する金属製の部材である。ハウジング21Aは、ハウジング円筒部211Aおよびハウジング平板部212Aを有する。ハウジング円筒部211Aは、ステータ23Aより径方向外側に位置し、軸方向に延びる略円筒状である。ハウジング平板部212Aは、ステータ23Aより上側に位置し、ハウジング円筒部211Aから径方向内側へ広がっている。ハウジング21Aの下部の開口は、カバー24Aにより閉じられている。
ステータホルダ22Aは、ハウジング21A内に配置された金属製の部材である。ステータホルダ22Aは、ホルダ円筒部221Aおよびホルダ平板部222Aを有する。ホルダ円筒部221Aは、ステータ23Aより径方向外側、かつ、ハウジング円筒部211Aより径方向内側に位置し、軸方向に延びる略円筒状である。ホルダ平板部222Aは、ステータ23Aより上側、かつ、ハウジング平板部212Aより下側に位置し、ホルダ円筒部221Aから径方向内側へ広がっている。
ステータ23Aは、ステータホルダ22Aに保持される電機子である。ステータ23Aは、ステータコア231A、コイル232A、および樹脂部233Aを有する。ステータコア231Aは、中心軸9Aを中心とする環状のコアバック41Aと、コアバック41Aから径方向内側へ向けて延びる複数のティース42Aとを有する。コイル232Aは、ティース42Aに巻かれた導線からなる。また、コイル232Aは、樹脂部233Aに覆われている。
回転部3Aは、シャフト31Aおよびロータ32Aを有する。シャフト31Aは、上下に延びる中心軸9Aに沿って延びている。ロータ32Aは、シャフト31Aの周囲に配置され、シャフト31Aに固定されている。
軸受機構11Aは、静止部2Aに対して回転部3Aを、中心軸9Aを中心として回転可能に支持する。本実施形態の軸受機構11Aは、上軸受機構111Aおよび下軸受機構112Aからなる。上軸受機構111Aは、ハウジング平板部212Aに支持されている。下軸受機構112Aは、カバー24Aに支持されている。また、シャフト31Aは、上軸受機構111Aおよび下軸受機構112Aにより、回転可能に支持されている。
流路25Aは、ハウジング21Aとステータホルダ22Aとの間に設けられている。モータ1Aの駆動時には、流路25Aの内部に冷却流体が流動する。コイル232Aに生じた熱の一部は、コイル232Aの径方向外側に位置する樹脂部233Aまたはステータコア231Aを介して、ホルダ円筒部221Aへ伝導する。そして、当該熱が、ホルダ円筒部221Aから、流路25A内の冷却流体に吸収される。
流路25Aは、ハウジング円筒部211Aとホルダ円筒部221Aとの間に設けられている。また、ハウジング円筒部211Aには、図示を省略した流入口および流出口が設けられている。流路25Aは、これらの流入口および流出口を、流路接続している。モータ1Aの駆動時には、流入口から流路25Aを通って流出口へ、熱媒体となる冷却流体が流動する。冷却流体は、ハウジング21Aおよびステータホルダ22Aから熱を吸収する。冷却流体には、例えば水が使用される。ただし、水に代えて、オイルやエチレングリコールなどの他の液体や、空気等の気体を、冷却流体として用いてもよい。
また、図1に示すように、このモータ1Aでは、ホルダ平板部222Aの内端部が、コイル232Aの内端部より径方向内側に位置する。そして、ホルダ平板部222Aの下面と、樹脂部233Aとが、互いの接触面積が最大となるように接触している。また、ホルダ平板部222Aの上面と、ハウジング平板部212Aの下面とが接触している。
このため、コイル232Aに生じた熱の他の一部は、樹脂部233Aおよびホルダ平板部222Aを介して、ハウジング平板部212Aへ伝導する。そして、当該熱が、ハウジング21Aから流路25A内の冷却流体に吸収されるか、または、外気中に発散される。
また、ステータホルダ22Aがホルダ平板部222Aを有することで、樹脂部233Aとステータホルダ22Aとの熱交換面積が広がる。したがって、コイル232Aに生じた熱が、樹脂部233Aを介してホルダ平板部222Aへ、効率よく伝導する。なお、ホルダ平板部222Aの内端部は、必ずしもコイル232Aの内端部よりも径方向内側に位置する必要はない。ホルダ平板部222Aの内端部は、少なくともコイル232Aの外端部より径方向内側に位置していればよい。このようにすることで、コイル232Aの少なくとも一部分の上方において、ホルダ平板部222Aの下面と樹脂部233Aとが接触する。したがって、コイル232Aからホルダ平板部222Aを介して流路25Aへ、効率よく熱を伝導させることができる。特に、コイル232Aの内端部側に生じた熱を、コイル232Aより径方向外側に位置する流路25Aへ、伝導させることができる。
このように、このモータ1Aでは、コイル232Aと流路25Aとの間に、複数の放熱経路が設けられ、十分な熱交換面積が確保されている。したがって、コイル232Aから流路25Aへ、効率よく熱を伝導させることができる。
<2.第2実施形態>
<2−1.モータの全体構成>
続いて、本発明の第2実施形態について、説明する。図2は、第2実施形態に係るモータ1の縦断面図である。このモータ1は、例えば、自動車の駆動用メインモータとして用いられる。自動車のメインモータは、自動車に搭載されるモータの中でも、特に発熱が大きいため、本発明が有用である。ただし、本発明のモータ1は、自動車のパワーステアリングや冷却用ファンなどの駆動源として用いられるものであってもよい。また、本発明のモータ1は、OA機器、医療機器、産業用の大型設備等に搭載されるものであってもよい。
図2に示すように、モータ1は、静止部2と、回転部3と、軸受機構11とを有する。
本実施形態の静止部2は、ハウジング21、ステータホルダ22、ステータ23、カバー24、および流路25を有する。
ハウジング21は、ステータホルダ22、ステータ23、および後述するロータ32を内部に収容する筐体である。ハウジング21は、例えば、アルミニウム等の金属により形成される。ハウジング21は、ハウジング円筒部211およびハウジング平板部212を有する。ハウジング円筒部211は、ステータ23より径方向外側において、略軸方向に延びる略円筒状である。ハウジング平板部212は、ハウジング円筒部211の上端から、径方向内側へ向けて広がっている。ハウジング平板部212は、ステータ23の上側に配置されている。また、ハウジング平板部212は、その内端部付近において、後述する上軸受機構111を支持している。
ステータホルダ22は、ハウジング21内に配置されて、ステータ23を保持している。ステータホルダ22は、例えば、アルミニウム等の金属により形成される。ステータホルダ22は、ホルダ円筒部221およびホルダ平板部222を有する。ホルダ円筒部221は、ステータ23より径方向外側、かつ、ハウジング円筒部211より径方向内側に位置している。また、ホルダ円筒部221は、略軸方向に延びる円筒状である。ホルダ円筒部221の外周面には、流路25を構成する流路溝251が設けられている。ホルダ平板部222は、ステータ23より上側、かつ、ハウジング平板部212より下側に位置している。また、ホルダ平板部222は、ホルダ円筒部221の上端から、径方向内側へ向けて広がっている。
ステータ23は、駆動電流に応じて磁束を発生させる電機子である。ステータ23は、ステータコア231、コイル232、および樹脂部233を有する。
ステータコア231は、電子鋼板が軸方向に積層された積層鋼板からなる。ステータコア231は、中心軸9を中心とする環状のコアバック41と、コアバック41から径方向内側へ向けて延びる複数のティース42とを有する。コアバック41の外周面は、ホルダ円筒部221の内周面に固定されている。
コイル232は、ティース42に巻かれた導線により構成される。本実施形態では、コイル232を構成する導線が、ティース42の周囲に多層に配置されている。また、コイル232とティース42との間には、絶縁紙が介在している。これにより、コイル232とティース42との電気的短絡が、防止される。なお、絶縁紙に代えて、ティース42の表面に絶縁塗装が施されていてもよい。また、コイル232とティース42との間に、絶縁紙に代えて、樹脂製のインシュレータが介在していてもよい。
樹脂部233は、空気より熱伝導率が高く、かつ、絶縁材料である樹脂からなる。樹脂部233は、コイル232を覆っている。本実施形態の樹脂部233は、ステータホルダ22の内部にステータコア231およびコイル232を配置した後、ステータホルダ22内にモールド材を流し込むことにより、成型される。樹脂部233は、ホルダ平板部222の下面に接触する。樹脂部233は、コイル232とステータホルダ22との間に介在し、両者が電気的に短絡することを、防止している。また、樹脂部233は、コイル232において発生した熱を、ステータホルダ22へ伝導する。
カバー24は、中央に円孔を有する略平板状の部材である。ハウジング21の下部の開口は、カバー24により閉じられている。本実施形態では、カバー24は、締結部材であるねじ51により、ハウジング21に固定されている。また、カバー24は、その略中央付近において、後述する下軸受機構112を支持している。
流路25は、ハウジング円筒部211とホルダ円筒部221との間に設けられている。また、ハウジング円筒部211には、図示を省略した流入口および流出口が設けられている。流路25は、これらの流入口および流出口を、流路接続している。モータ1の駆動時には、流入口から流路25を通って流出口へ、熱媒体となる冷却流体が流動する。冷却流体は、ハウジング21およびステータホルダ22から熱を吸収する。冷却流体には、例えば水が使用される。ただし、水に代えて、オイルやエチレングリコールなどの他の液体や、空気等の気体を、冷却流体として用いてもよい。
流路25は、ハウジング円筒部211とホルダ円筒部221との間において周方向に広がり、熱源となるコイル232を取り囲んでいる。これにより、コイル232から冷却流体への放熱効率が高められている。
特に、本実施形態の流路25は、流路溝251が設けられたホルダ円筒部221の外周面と、ハウジング円筒部211の内周面との間に、形成されている。このため、ハウジング円筒部211側に流路溝を設ける場合と比べて、コイル232と流路25との距離が近い。したがって、コイル232から流路25内の冷却流体へ、より効率よく熱を伝導させることができる。
本実施形態の回転部3は、シャフト31およびロータ32を有する。
シャフト31は、上下に延びる中心軸9に沿って配置された柱状の部材である。シャフト31は、軸受機構11に支持されながら、中心軸9を中心として回転する。図2に示すように、シャフト31の上端部は、ハウジング平板部212の上面より上方に突出している。シャフト31の上端部は、例えば、ギア等の動力伝達機構を介して、駆動部に連結される。
ロータ32は、シャフト31に固定されて、シャフト31とともに回転する。ロータ32は、例えば、電子鋼板が軸方向に積層された積層鋼板からなる。また、ロータ32は、径方向外側へ向けて突出した複数のティースを有する。本実施形態のモータ1は、ロータ32がマグネットを持たないスイッチト・リラクタンスモータ(Switched Reluctance Motor,SRモータ)である。しかしながら、本発明のモータは、ロータがマグネットを持つIPMモータまたはSPMモータであってもよい。
軸受機構11は、静止部2に対して回転部3を、中心軸9を中心として回転可能に支持する。軸受機構11は、上軸受機構111および下軸受機構112からなる。上軸受機構111は、ロータ32より上側において、シャフト31を回転可能に支持する。下軸受機構112は、ロータ32より下側において、シャフト31を回転可能に支持する。
軸受機構11には、例えば、球体を介して外輪と内輪とを相対回転させるボールベアリングが、使用される。ただし、ボールベアリングに代えて、すべり軸受や流体軸受等の他方式の軸受を使用してもよい。
このようなモータ1において、コイル232に駆動電流を供給すると、ステータコア231の複数のティース42に、磁束が生じる。そして、ステータコア231のティース42と、ロータ32のティースとの間の磁気的吸引力により、周方向のトルクが発生する。その結果、静止部2に対して回転部3が、中心軸9を中心として回転する。
<2−2.コイルに生じた熱の放出経路について>
モータ1の駆動時には、コイル232への通電により、コイル232が発熱する。以下では、コイル232に生じた熱の放出経路について、説明する。
図3は、モータ1の部分断面図である。図3には、コイル232に生じた熱の放出経路が、破線矢印で示される。図3中に破線矢印A1で示したように、コイル232に生じた熱の一部は、コイル232から径方向外側へ伝導する。すなわち、コイル232から樹脂部233およびホルダ円筒部221を介して流路25へ伝導し、流路25内の冷却流体に吸収される。
また、ホルダ平板部222の内端部は、コイル232の外端部より径方向内側に位置する。そして、樹脂部233が、ホルダ平板部222の下面とコイル232との双方に、接触している。また、ホルダ平板部222の上面と、ハウジング平板部212の下面とが接触している。このため、図3中に破線矢印A2,A3で示したように、コイル232に生じた熱の他の一部は、樹脂部233およびホルダ平板部222を介して、ハウジング平板部212へ伝導する。その後、当該熱のさらに一部が、破線矢印A2のように、ハウジング平板部212からハウジング円筒部211を通って、流路25内の冷却流体に吸収される。このように、本実施形態のモータ1では、コイル232と流路25との間に複数の放熱経路が設けられている。このため、コイル232から流路25へ、効率よく熱を伝導させることができる。
なお、ハウジング平板部212に伝導した熱の他の一部は、破線矢印A3のように、ハウジング平板部212の上面から外気中へ放出される。ハウジング平板部212の上面に他の部品が取り付けられる場合、当該他の部品の熱伝導率が空気より大きければ、ハウジング平板部から当該他の部品への熱伝導の効率はさらに上がる。
ホルダ平板部222の内端部は、コイル232の内端部と同一の径方向位置、または、コイル232の内端部より径方向内側に位置することが、好ましい。そうすれば、コイル232の上面の全体が、ホルダ平板部222で覆われる。したがって、樹脂部233とホルダ平板部222の接触面積が大きくなり、コイル232に生じた熱を、樹脂部233を介してホルダ平板部222へより効率よく伝導できる。
特に、本実施形態では、ホルダ平板部222の内端部が、コイル232の上面において最もホルダ平板部22に近い層(最も外側の層)に巻き付けられた導線の径方向内側の端部より、径方向内側に位置する。このため、コイル232とホルダ平板部222の軸方向の距離が最も小さくなる面積を最大限確保できる。その結果、コイル232が発生した熱を、ホルダ平板部222へ効率よく伝導できる。
図3に示すように、ハウジング平板部212の下面は、切削面61、凹部62、および環状溝63を含んでいる。切削面61は、切削により形成された精度のよい平面である。切削面61は、ホルダ平板部222の上面に接触している。凹部62は、切削面61より径方向内側に位置し、切削面61より上側へ凹んでいる。凹部62は、切削面61を切削加工する際の作業性を向上させるために、設けられている。すなわち、凹部62があれば、切削時の加工面積が減る。したがって、ハウジング平板部212の下面のうち、切削面61となる部分のみを切削することが容易となる。
環状溝63は、切削面61から上側へ向けて凹んだ、略円環状の穴である。環状溝63には、エラストマーからなるOリング52が収容されている。Oリング52は、ハウジング平板部212の下面と、ホルダ円筒部221またはホルダ平板部222の上面との間に介在する。これにより、流路25内の冷却流体が、モータ1内のステータ23より径方向内側の空間へ漏れ出すことが、抑制される。つまり、冷却流体を確実に流路25の中に閉じ込めることができる。したがって、ホルダ平板部222からハウジング平板部212へ、より効率よく熱を伝導させることができる。また、冷却流体が水の場合、ステータ23より径方向内側の空間への冷却流体の漏れ出しが抑制されることで、コイル232のショートや、ステータコア231またはロータ32の防錆を図ることができる。
なお、Oリング52は、流路25の上端部より上側において、ハウジング円筒部211とホルダ円筒部221との間に介在していてもよい。
また、本実施形態では、ホルダ平板部222の上面も、切削面となっている。そして、ホルダ平板部222の当該上面と、ハウジング平板部212の切削面61とが、接触している。このように、ハウジング平板部212の下面およびホルダ平板部222の上面は、それぞれの切削面が互いに軸方向に対向し、密着することが望ましいが、少なくとも、ハウジング平板部212の切削面61の一部と、ホルダ平板部222の切削面の一部とが、接触していればよい。このようにすれば、精度の良い平面同士が接触するため、ハウジング平板部212とホルダ平板部222との微視的な接触面積が増加し、いわゆる密着状態となる。これにより、ホルダ平板部222からハウジング平板部212へ、より効率よく熱を伝導できる。
本実施形態では、ステータホルダ22の軸方向の寸法、すなわち、ホルダ平板部222の上面からホルダ円筒部221の下端部までの寸法が、ハウジング円筒部211の軸方向の寸法、すなわち、切削面61からハウジング円筒部211の下端部までの軸方向の寸法より、僅かに大きい。このため、ハウジング円筒部211に対してカバー24をねじ留めすると、カバー24の上面とホルダ円筒部221の下端部とが接触する。それにより、ホルダ平板部222の上面が、ハウジング平板部212の下面に押し付けられ、これらの面が互いに密着する。その結果、ホルダ平板部222からハウジング平板部212へ、より効率よく熱を伝導できる。
なお、ハウジング平板部212の下面とホルダ平板部222の上面とを密着させるために、ねじ留め以外の方法を用いてもよい。例えば、モータ1を軸垂直に配置し、モータ1自身の重量を利用して、ハウジング平板部212の下面とホルダ平板部222の上面とを密着させてもよい。
また、ホルダ平板部222がハウジング平板部212に押し付けられると、Oリング52は、軸方向に押し潰される。これにより、ハウジング平板部212とホルダ平板部222との間において、Oリング52のシール効果が高まる。すなわち、Oリング52の径方向外側からOリング52の径方向内側へ、冷却流体が漏れることを、より抑制できる。
また、図3に示すように、本実施形態では、ホルダ平板部222の軸方向の厚さd2が、ホルダ円筒部221の径方向の厚さd1より、薄い。このため、厚さd2が厚さd1より厚い場合と比べて、ホルダ平板部222を介した熱の伝導が効率よく行われる。すなわち、樹脂部233からホルダ平板部222を介してハウジング平板部212へ、より効率よく熱を伝導させることができる。
また、本実施形態では、ハウジング平板部212の軸方向の厚さd3が、ホルダ平板部222の軸方向の厚さd2より、厚い。これにより、ハウジング平板部212を利用した破線矢印A2の熱伝導経路が広くなり、より多くの熱をハウジング平板部212を介して冷却流体へ伝導させることができる。したがって、ホルダ平板部222からハウジング平板部212を介してハウジング円筒部211へ、より効率よく熱を伝導させることができる。
また、図3に示すように、本実施形態のホルダ円筒部221は、その上端部から径方向内側へ突出する突出部223を有する。突出部223は、ステータコア231より上側かつホルダ平板部222より下側に、位置している。これにより、コイル232の外端部と、ホルダ円筒部221との径方向の距離が、狭められている。また、突出部223があることにより、コイル232とホルダ円筒部221との間に介在する樹脂部233の体積が小さくなる。突出部223は、樹脂より熱伝導率が大きい金属で形成されている。このため、突出部223に相当する部位が樹脂により形成される場合と比較して、コイル232からホルダ円筒部221へ、より効率よく熱を伝導させることができる。
また、本実施形態では、ステータコア231の上面と、突出部223の下面とが、接触している。これにより、突出部223の下面を基準として、ステータホルダ22に対してステータコア231が、軸方向に位置決めされている。その結果、コイル232の上面とホルダ平板部222の下面との軸方向の距離が、適切に定められる。したがって、コイル232とホルダ平板部222とのショートを防ぎつつ、コイル232からホルダ平板部222へ効率よく熱を伝導させることができる。また、ステータコア231と突出部223との間に、樹脂部233が介在しないため、コイル232とホルダ円筒部221との間の樹脂部233の体積が、より小さくなる。したがって、コイル232からホルダ円筒部221へ、さらに効率よく熱を伝導させることができる。
また、本実施形態では、ステータホルダ22の突出部223の内径が、ステータコア231のコアバック41の内径以上となっている。このため、突出部223が、隣り合うティース42同士に挟まれた空間の上部の開口を塞がない。これにより、コイル232の占積率が向上し、モータ1がコンパクトになる。また、本実施形態では、突出部223の内周面と、ホルダ平板部222の下面とが、曲面を介して繋がっている。これにより、ステータホルダ22が成形しやすくなる。
図2および図3に示すように、ハウジング平板部212は、上軸受機構111の外周面に接触している。また、上軸受機構111は、コイル232より径方向内側に位置する。一方、流路25は、コイル232より径方向外側に位置する。本実施形態では、上軸受機構111の外周面とコイル232との径方向の距離d4が、コイル232と流路25との径方向の距離d5より、長い。このため、コイル232に生じた熱は、上軸受機構111より流路25へ伝導しやすい。したがって、コイル232に生じた熱を、流路25内の冷却流体に、より効率よく吸収させることができる。また、コイル232に生じた熱が軸受機構111に伝導して、軸受機構111の寿命に悪影響が及ぶことを、抑制できる。
また、本実施形態では、流路25の上端部が、ステータコア231の上面より上側に位置する。すなわち、コイル232と流路25の一部分とが、径方向に重なっている。これにより、コイル232から流路25までの距離が、短縮されている。したがって、コイル232に生じた熱を、流路25内の冷却流体に、より効率よく吸収させることができる。
なお、コイル232からステータホルダ22への熱伝導効率を高めるためには、コイル232とホルダ円筒部221との径方向の距離、および、コイル232とホルダ平板部222との軸方向の距離を、それぞれ接近させることが好ましい。しかしながら、これらの距離を接近させ過ぎると、コイル232とステータホルダ22との間で、絶縁を保つことができなくなる。この点を考慮し、コイル232とホルダ円筒部221との径方向の距離、および、コイル232とホルダ平板部222との軸方向の距離は、それぞれ、公知規格に規定された最小絶縁距離以上とすることが好ましい。
<2−3.モータの製造手順について>
図4は、上述したモータ1の製造工程の一部分を示したフローチャートである。以下では、モータ1の製造工程のうち、ハウジング21、ステータホルダ22およびステータ23の組み立て時の手順について、図4を参照しつつ、説明する。
図4の例では、まず、ステータホルダ22にステータコア231を挿入する(ステップS1)。具体的には、加熱されたステータホルダ22の下側から、ホルダ円筒部221の内側へ、ステータコア231を挿入する。そして、ステータホルダ22の突出部223の下面に、ステータコア231の上面を接触させる。これにより、ステータホルダ22に対してステータコア231を、軸方向に位置決めする。その後、ステータホルダ22を冷却することにより、ステータホルダ22とステータコア231とを、互いに固定する。
このように、本実施形態では、ステータホルダ22とステータコア231とを、焼き嵌めにより固定する。ただし、ステータホルダ22とステータコア231とは、圧入または接着により固定されていてもよい。
次に、ステータコア231の各ティース42に、コイル232を取り付ける(ステップS2)。具体的には、ティース42に絶縁紙を装着した後、予め環状に形成されたコイル232を、ティース42に取り付ける。なお、ティース42の表面に、絶縁紙に代えて絶縁塗装を施してもよい。また、ティース42に、絶縁紙に代えて樹脂製のインシュレータを、取り付けてもよい。
なお、ステップS2におけるコイル232の取り付けは、ステップS1の前に行われてもよい。すなわち、コイル232が取り付けられたステータコア231を、ステータホルダ22に挿入してもよい。
続いて、ステータコア231およびコイル232と、ステータホルダ22との間に、モールド材を注入して固化させることにより、樹脂部233を成型する(ステップS3)。これにより、コイル232を樹脂部233で覆うとともに、ホルダ平板部222の下面に樹脂部233を密着させる。ステップS3の詳細については、後述する。
その後、ハウジング21に、ステータ23とともにステータホルダ22を挿入する(ステップS4)。このとき、ハウジング21には、上軸受機構111が取り付けられている。また、ハウジング平板部212の下面の環状溝63には、Oリング52が配置されている。
このように、本実施形態の製造方法では、ステップS3において樹脂部233を成型した後に、ステップS4においてハウジング21にステータホルダ22を挿入する。樹脂部233の成型時には、ハウジング21および上軸受機構111が無いため、成型作業が容易となる。また、上軸受機構111の近傍に樹脂が付着する虞がない。また、ハウジング平板部212の下面の環状溝63にOリング52が配置された状態で、ハウジング21にステータホルダ22を挿入できる。
<2−4.樹脂部の成型手順>
続いて、上述のステップS3における樹脂部233の成型手順について、図5および図6を参照しながら説明する。図5は、樹脂部233の成型手順を示したフローチャートである。図6は、樹脂部233の成型時の様子を示した図である。なお、図6では、本願における上下の定義に従う向きで、ステータコア231、コイル232、およびステータホルダ22を描いているが、モールド材の注入時には、ステータコア231、コイル232、およびステータホルダ22が、上下逆に配置される。
図5の例では、まず、ステータコア231およびコイル232が取り付けられたステータホルダ22に、治具7を挿入する(ステップS31)。図6に示すように、本実施形態の治具7は、略円柱状の第1治具71と、板状の第2治具72とからなる。第1治具71の外径は、ステータコア231のティース42の内径と略同一である。第1治具71は、ティース42の径方向内側に挿入される。これにより、ティース42の径方向内側へのモールド材の回り込みが抑制される。また、第1治具71の外周面により、樹脂部233の内端面が成型される。その結果、図3に示すように、ティース42の内端部の径方向位置と、樹脂部233の内端部の径方向位置とが、略同一となる。
第2治具72は、第1治具71の周囲において、中心軸9に対して略垂直に広がっている。第2治具72は、ホルダ平板部222の上面に配置される。これにより、ホルダ平板部222の内端部と、第1治具71の外周面との間から、ホルダ平板部222の上側へモールド材が回り込むのを抑制する。なお、第2治具72に代えて、ホルダ平板部222の内端部と第1治具71の外周面との間にシール部材を配置することにより、モールド材の漏れ出しを防止してもよい。
次に、ステータコア231、コイル232、ステータホルダ22、および治具7で囲まれた空間に、図6中に破線矢印で示したように、モールド材を注入する(ステップS32)。モールド材には、例えば、エポキシ等の熱硬化性樹脂を使用するとよい。また、モールド材の注入時には、ステータコア231、コイル232、ステータホルダ22、および治具7が配置された作業空間を減圧して、モールド材から気泡を除去することが好ましい。
続いて、ステータコア231、コイル232、ステータホルダ22、および治具7を恒温槽内に配置して、モールド材を固化させる(ステップS33)。これにより、樹脂部233が得られる。
その後、ステータホルダ22、ステータ23、および樹脂部233から、治具7を抜き取る(ステップS34)。このようにすれば、複雑な形状の金型を用いることなく、治具7を挿入することで、容易に樹脂部233を成型できる。
なお、本実施形態では、ティース42の内端部がホルダ平板部222の内端部よりも、径方向内側に位置する。このため、ステップS31において、第1治具71を、ホルダ平板部222に接触させることなく、ティース42の径方向内側へ挿入することができる。これにより、第1治具71を、ティース42の径方向内側へ、容易に挿入することができる。
ただし、ティース42の内端部の径方向位置と、ホルダ平板部222の内端部の径方向位置とは、略同一であってもよい。その場合、第1治具71の外径と、ホルダ平板部222の内径とが、略同一となる。したがって、ホルダ平板部222の内端部と第1治具71の外周面との間から、ホルダ平板部222の上側へ、モールド材が漏れることを抑制できる。これにより、第2治具72を省略することが可能となる。この場合、第1治具71は、エラストマー等の弾性力を有する材料で形成されることが好ましい。そうすれば、ホルダ平板部222の内端部と、第1治具71の外周面との間から、ホルダ平板部222の上側へモールド材が漏れることを、より抑制できる。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述したステップS32において、ステータホルダ内の気体をより効率よくモールド材に置換するために、ステータホルダに脱気用の貫通孔を設けてもよい。例えば、ホルダ平板部に、上下に貫通する貫通孔を設けてもよい。
また、上記の実施形態では、ハウジング平板部の下面と、ホルダ平板部の上面とが、ともに平面であった。しかしながら、ハウジング平板部の下面と、ホルダ平板部の上面とを、ともに凹凸面とし、当該凹凸面同士を接触させてもよい。そのようにすれば、ハウジング平板部とホルダ平板部との接触面積を増加させることができる。したがって、ホルダ平板部からハウジング平板部へ、より効率よく熱を伝導させることができる。
また、上記の実施形態では、ホルダ平板部の上面と、ハウジング平板部の下面とを、直接接触させていた。しかしながら、ホルダ平板部の上面とハウジング平板部の下面との間に、高熱伝導性シートや、高熱伝導性接着剤を介在させてもよい。
また、上記の実施形態では、ハウジングに対してカバーをねじ留めすることにより、ホルダ平板部をハウジング平板部に押し付けていた。しかしながら、他の方法で、ホルダ平板部をハウジング平板部に押し付けてもよい。例えば、ホルダ平板部とハウジング平板部とを、締結部材により直接締結することで、ホルダ平板部をハウジング平板部に押し付けてもよい。
また、上記の実施形態では、各部の厚さや距離の大小関係について規定したが、各部の厚さや距離は、上記の実施形態と相違していてもよい。また、各部材の細部の形状についても、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、モータおよびモータの製造方法に利用できる。
1,1A モータ
2,2A 静止部
3,3A 回転部
7 治具
9,9A 中心軸
11,11A 軸受機構
21,21A ハウジング
22,22A ステータホルダ
23,23A ステータ
24,24A カバー
25,25A 流路
31,31A シャフト
32,32A ロータ
41,41A コアバック
42,42A ティース
51 ねじ
52 Oリング
61 切削面
62 凹部
63 環状溝
71 第1治具
72 第2治具
111,111A 上軸受機構
112,112A 下軸受機構
211,211A ハウジング円筒部
212,212A ハウジング平板部
221,221A ホルダ円筒部
222,222A ホルダ平板部
223 突出部
231,231A ステータコア
232,232A コイル
233,233A 樹脂部
251 流路溝

Claims (19)

  1. 静止部と、
    回転部と、
    前記静止部に対して前記回転部を、上下に延びる中心軸を中心として回転可能に支持する軸受機構と、
    を有し、
    前記静止部は、
    前記軸受機構を支持する金属製のハウジングと、
    前記ハウジング内に配置される金属製のステータホルダと、
    前記ステータホルダに保持されるステータと、
    前記ハウジングと前記ステータホルダとの間に設けられた冷却流体の流路と、
    を有し、
    前記ステータは、
    前記中心軸を中心とする環状のコアバックおよび前記コアバックから径方向内側へ向けて延びる複数のティースをもつステータコアと、
    前記ティースに巻かれた導線からなるコイルと、
    前記コイルを覆う樹脂部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記ステータより径方向外側において、軸方向に延びる略円筒状のハウジング円筒部と、
    前記ステータより上側において、前記ハウジング円筒部から径方向内側へ広がり、前記軸受機構を支持するハウジング平板部と、
    を有し、
    前記ステータホルダは、
    前記ステータより径方向外側かつ前記ハウジング円筒部より径方向内側において、軸方向に延びる略円筒状のホルダ円筒部と、
    前記ステータより上側かつ前記ハウジング平板部より下側において、前記ホルダ円筒部から径方向内側へ広がるホルダ平板部と、
    を有しているモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記ホルダ平板部は、締結部材を用いて前記ハウジング平板部に押し付けられているモータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモータにおいて、
    前記コイルを構成する導線は、前記ティースの周囲に多層に巻き付けられ、
    前記ホルダ平板部の内端部は、前記コイルの上面において最も外側の層に巻き付けられた導線の径方向内側の端部より、径方向内側に位置するモータ。
  4. 請求項3に記載のモータにおいて、
    前記ホルダ平板部の内端部は、前記コイルの内端部と同一の径方向位置、または、前記コイルの内端部より径方向内側に位置するモータ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ハウジング平板部の下面および前記ホルダ平板部の上面は、それぞれ切削面を含み、
    少なくとも、前記ハウジング平板部の切削面の一部と、前記ホルダ平板部の切削面の一部とが、接触しているモータ。
  6. 請求項5に記載のモータにおいて、
    前記ハウジング平板部の下面は、前記切削面より径方向内側に、上側へ向けて凹む凹部を有するモータ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ホルダ平板部の軸方向の厚さは、前記ホルダ円筒部の径方向の厚さより、薄いモータ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ハウジング平板部の軸方向の厚さは、前記ホルダ平板部の軸方向の厚さより、厚いモータ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ハウジング平板部は、前記軸受機構の外周面に接触し、
    前記軸受機構は、前記コイルより径方向内側に位置し、
    前記流路は、前記コイルより径方向外側に位置し、
    前記外周面と前記コイルとの径方向の距離は、前記コイルと前記流路との径方向の距離より、長いモータ。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ホルダ円筒部は、前記ステータコアより上側かつ前記ホルダ平板部より下側において、径方向内側へ突出する突出部を有し、
    前記ステータコアの上面と、前記突出部の下面とが、接触しているモータ。
  11. 請求項10に記載のモータにおいて、
    前記突出部の内径は、前記コアバックの内径以上であるモータ。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ホルダ円筒部の内周面と、前記ホルダ平板部の下面とが、曲面を介して繋がっているモータ。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記流路は、前記ハウジング円筒部と前記ホルダ円筒部との間に設けられているモータ。
  14. 請求項13に記載のモータにおいて、
    前記流路は、前記ホルダ円筒部の外周面に設けられた流路溝と、前記ハウジング円筒部の内周面との間に形成されているモータ。
  15. 請求項13または請求項14に記載のモータにおいて、
    前記流路の上端部は、前記ステータコアの上面より上側に位置するモータ。
  16. 請求項13から請求項15までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ハウジング平板部と前記ホルダ平板部との間、または、前記流路の上端部より上側における前記ハウジング円筒部と前記ホルダ円筒部との間に、Oリングが介在するモータ。
  17. 請求項16に記載のモータにおいて、
    前記ハウジング平板部の下面に環状溝が設けられ、
    前記Oリングが前記環状溝に収容されるモータ。
  18. 請求項1から請求項17までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記樹脂部の内端部および前記ティースの内端部は、前記ホルダ平板部の内端部より、径方向内側に位置するモータ。
  19. 請求項1から請求項18までのいずれかに記載のモータにおいて、
    前記ホルダ平板部の内端部は、前記コイルの外端部より径方向内側に位置し、
    前記ホルダ平板部の上面と、前記ハウジング平板部の下面とが接触し、
    前記樹脂部は、前記ホルダ平板部の下面に接触しているモータ。
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