JP2017147785A - 電力系統安定化装置、電力系統安定化方法および補助電源装置 - Google Patents

電力系統安定化装置、電力系統安定化方法および補助電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力消費を抑えて、負荷変動に伴う交流発電機の出力変動を効果的に抑える。【解決手段】電力系統安定化装置10は、交流発電機ALおよび負荷LOが接続された電源線PLから交流発電機ALの出力に係る情報を取得する取得部11、取得部11によって取得された交流発電機ALの出力に係る情報に基づいて、交流発電機ALの出力電圧の変動を補償するための無効電圧と交流発電機ALの出力周波数の変動を補償するための有効電圧とを求める補償電圧算出部12、補償電圧算出部12によって求められた無効電圧および有効電圧に基づいて、交流発電機ALの出力変動の補償を電源線PLに接続された蓄電装置20に行わせる蓄電装置制御部13を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、電力系統安定化装置、電力系統安定化方法および補助電源装置に関する。
交流発電機は、一般的に自動電圧調整器(AVR:Automatic Voltage Regulator)や調速機(ガバナ)によって出力が一定になるように制御される。しかし、この制御には交流発電機の回転数を調整する機械的な制御が含まれるため、交流発電機は急な負荷変動に対応できない。そのため、交流発電機は負荷変動に伴う出力変動を十分に抑えることができないという問題を有していた。
この問題を解決するための技術として、例えば特許文献1および2には、交流発電機と負荷との間に、コンバータとインバータとを備えた電力変換部を配置した電力供給装置が開示されている。
特開2005−348481号公報 特開2008−48548号公報
特許文献1および2に開示された電力供給装置によれば、交流発電機の出力が電力変換部によって安定した出力に再構成(変換)されるため、負荷変動が生じた場合でも交流発電機の出力を安定に保つことができる。しかし、この電力供給装置は、交流発電機の出力の再構成を常に行う必要があるため電力消費の観点で問題がある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電力消費を抑えて、負荷変動に伴う交流発電機の出力変動を効果的に抑えることができる、電力系統安定化装置、電力系統安定化方法および補助電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電力系統安定化装置は、交流発電機および負荷が接続された電源線から前記交流発電機の出力に係る情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記交流発電機の出力に係る情報に基づいて、前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電圧と前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電圧とを求める補償電圧算出手段と、前記補償電圧算出手段によって求められた前記無効電圧および有効電圧に基づいて、前記交流発電機の出力変動の補償を前記電源線に接続された蓄電装置に行わせる蓄電装置制御部とを備える。
本発明の一実施形態に係る補助電源装置を備えた電力系統の構成を示した図である。 (a)は負荷が増えたときの交流発電機の出力変動を示した図である。(b)は図2(a)に示した出力変動があった場合に蓄電装置から補償される電力を示した図である。 (a)は負荷が減ったときの交流発電機の出力変動を示した図である。(b)は図3(a)に示した出力変動があった場合に蓄電装置から補償される電力を示した図である。 図1に示した補助電源装置の構成を示した図である。 交流発電機の応答時間が経過した後に、蓄電装置から補償される電力を減少させることを説明するための図である。 図4に示した補償電圧算出部の構成を示した図である。 電力系統安定化装置が行う補償制御動作を示したフローチャートである。 電力系統安定化装置が行う充放電制御動作を示したフローチャートである。 本発明の変形例に係る電力系統安定化装置の構成を示した図である。 図9に示した補償電圧算出部の構成を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る電力系統安定化装置、電力系統安定化方法および補助電源装置を説明する。
図1に示すように、補助電源装置1は、交流発電機ALと負荷LOとから構成された電力系統に付加的に接続されるものである。交流発電機ALは、負荷LOの変動に伴い、内部に備えられた自動電圧調整器(AVR:Automatic Voltage Regulator)や調速機(ガバナ)によって出力が一定になるように制御される。しかし、この制御には、上述したように機械的な制御が含まれるため、交流発電機ALは負荷LOの急な変動に十分に追従(応答)できず、交流発電機ALから負荷LOに供給される電圧および周波数が大きく変動する。補助電源装置1は、負荷LOの変動に伴う交流発電機ALの出力(電圧および周波数)の変動を補償する。出力の変動を補償するとは、交流発電機ALの出力の変動によって生じた電力の過不足分(変化分)を調整し、変動を抑えることをいう。以下の説明では、交流発電機ALが負荷LOに供給する電圧を「出力電圧」、当該出力電圧の周波数を「出力周波数」という。また、負荷LOの変動に伴う交流発電機ALの出力(電圧および周波数)の変動を「出力変動」という。
補助電源装置1は、電力系統安定化装置10(以下、安定化装置)と、蓄電装置20とを備える。
安定化装置10は、交流発電機ALおよび負荷LOが接続された電源線PLから交流発電機ALの出力に係る情報を取得し、取得した情報に基づいて、交流発電機ALの出力変動を補償するための補償電圧を求める。ここで、負荷LOの変動に伴い、交流発電機ALの出力周波数の変動のピークは、出力電圧の変動のピークの後に発生する。よって、安定化装置10は、交流発電機ALの出力電圧の変動を補償する処理と出力周波数の変動を補償する処理とを個別に行う。
例えば、負荷LOが60%から90%に急に増加すると、交流発電機ALの出力電圧は図2(a)に示すように減少する。この減少を抑えるため、安定化装置10は、図2(b)に示すように、出力電圧の補償を蓄電装置20に行わせる。また、この場合、交流発電機ALの出力周波数は低下するため、安定化装置10は、出力周波数の低下を抑えるための補償を蓄電装置20に行わせる。具体的には、負荷LOが増加した場合、蓄電装置20は、安定化装置10の制御のもと、遅れ無効電力を供給することによりフェランチ効果と呼ばれる現象によって出力電圧の減少を抑え、有効電力を供給することにより出力周波数の低下を抑える。
また、これとは反対に、例えば、負荷LOが90%から60%に急に減少すると、交流発電機ALの出力電圧は図3(a)に示すように増加する。この増加を抑えるため、安定化装置10は、図3(b)に示すように、出力電圧の補償を蓄電装置20に行わせる。また、この場合、交流発電機ALの出力周波数は上昇するため、安定化装置10は、出力周波数の上昇を抑えるための補償を蓄電装置20に行わせる。具体的には、負荷LOが減少した場合、蓄電装置20は、安定化装置10の制御のもと、進み無効電力を供給することにより出力電圧の増加を抑え、有効電力を消費することにより出力周波数の上昇を抑える。
図4を参照して、安定化装置10および蓄電装置20の構成を説明する。
安定化装置10は、機能的な構成で分けると、取得部11と、補償電圧算出部12と、蓄電装置制御部13とを備える。取得部11、補償電圧算出部12、蓄電装置制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路から構成される。また、取得部11、補償電圧算出部12、蓄電装置制御部13は、少なくとも一部がCPU(Central Processing Unit)、CPUのメインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)等から構成されてもよい。
蓄電装置20は、インバータ21と、バッテリ22とを備える。インバータ21は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチから構成される。バッテリ22は、充放電が可能な各種二次電池から構成される。インバータ21は、蓄電装置制御部13(安定化装置10)の制御のもと、交流発電機ALが供給した電力によってバッテリ22を充電する。また、インバータ21は、蓄電装置制御部13の制御のもと、バッテリ22に充電された電力を負荷LOに供給する。
安定化装置10の取得部11は、交流発電機ALの出力に係る情報として負荷LOに供給されている電圧および電力を表す情報を電源線PLから取得する。取得部11は、電圧検出部111と、電流検出部112と、電力測定部113とを備える。
電圧検出部111は、電圧センサを備える。電圧検出部111は、交流発電機ALから負荷LOに供給されている電圧(交流発電機ALの出力電圧)を検出する。また、電圧検出部111は、交流発電機ALが出力変動したか否かを判別するための閾値が予め設定記憶される。
電流検出部112は、電流センサを備える。電流検出部112は、交流発電機ALから負荷LOに供給されている電流(交流発電機ALの出力電流)を検出する。
電力測定部113は、電圧検出部111によって検出された電圧の値Vと電流検出部112によって検出された電流の値Iとから、交流発電機ALから負荷LOに供給されている電力(交流発電機ALの出力電力)を測定する。
安定化装置10の補償電圧算出部12は、電圧検出部111によって検出された電圧の値V、電力測定部113によって測定された電力の値Pに基づいて、交流発電機ALの出力電圧および出力周波数それぞれの変動を補償するための補償電圧を求める。補償電圧算出部12は、電圧補償部121と、周波数補償部122と、電流検出部123と、無効電圧算出部124と、有効電圧算出部125とを備える。
電圧補償部121は、電圧検出部111によって検出された電圧の値Vから、交流発電機ALの出力電流の変動を補償するための無効電流の補償値Iを求め、この補償値Iを無効電圧算出部124に供給する。
周波数補償部122は、電力測定部113によって測定された電力の値Pから、交流発電機ALの出力周波数の変動を補償するための有効電流の補償値Iを求め、この補償値Iを有効電圧算出部125に供給する。
電流検出部123は、電流センサを備える。電流検出部123は、蓄電装置20と電源線PLとの間に流れている電流を検出する。また、電流検出部123は、検出した電流の無効電流の値I’を無効電圧算出部124に供給する。また、電流検出部123は、検出した電流の有効電流の値I’を有効電圧算出部125に供給する。
無効電圧算出部124は、電圧補償部121から供給された無効電流の補償値Iと、電流検出部123から供給された無効電流の値I’とから、交流発電機ALの出力電圧の変動を補償するための無効電圧の補償値Vを求める。無効電圧算出部124は、求めた補償値Vを蓄電装置制御部13に供給する。
有効電圧算出部125は、周波数補償部122から供給された有効電流の補償値Iと、電流検出部123から供給された有効電流の値I’とから、交流発電機ALの出力周波数の変動を補償するための有効電圧の補償値Vを求める。有効電圧算出部125は、求めた補償値Vを蓄電装置制御部13に供給する。
蓄電装置制御部13は、無効電圧算出部124から供給された無効電圧の補償値Vと有効電圧算出部125から供給された有効電圧の補償値Vとを受け取り、補償値V,Vから構成される補償電圧に基づく制御信号を生成する。制御信号は、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)信号である。蓄電装置制御部13は、生成した制御信号を蓄電装置20のインバータ21に供給し、交流発電機ALの出力変動の補償(出力電圧および出力周波数の各変動の補償)をインバータ21に行わせる。
また、蓄電装置制御部13には、交流発電機ALの応答時間(負荷LOの動作に追従するまでの時間)が予め設定記憶される。応答時間は、具体的には、交流発電機ALの出力電圧の変動に対する応答時間と、出力周波数の変動に対する応答時間とを有する。蓄電装置制御部13は、図5に示すように、記憶した応答時間よりも長い時間(補償時間)で出力変動の補償を行う。また、蓄電装置制御部13は、応答時間の経過後は、補償の量を時間の経過に従って減少させ、最終的には補償の量をゼロとするようインバータ21を制御する。なお、減少の仕方は、線形、非線形の何れでもよい。
また、蓄電装置制御部13は、バッテリ22の残量を検出する機能を有する。蓄電装置制御部13は、交流発電機ALの出力変動の補償が終了した後に、蓄電装置20のバッテリ22の残量を検出し、バッテリ22の残量が所定の残量(例えば50%)となるよう、インバータ21を制御してバッテリ22の充電または放電を行う。バッテリ22の充電または放電は、交流発電機ALの出力変動が発生しない範囲(電力系統に影響を与えない範囲)で行われる。
次に、図6を参照して、図4に示した補償電圧算出部12の各部の構成を説明する。
電圧補償部121は、移動平均部121aと、減算部121bと、AVR(Automatic Voltage Regulator)部121cとを備える。
移動平均部121aは、電圧検出部111によって検出された電圧の値Vの移動平均を求め、移動平均の値を減算部121bに供給する。
減算部121bは、移動平均部121aによって求められた移動平均の値と電圧検出部111によって検出された電圧の値Vとの差分を求める。減算部121bは、求めた差分の値をAVR部121cに供給する。
AVR部121cは、減算部121bによって求められた値に基づいて無効電流の補償値Iを求める。AVR部121cは、求めた補償値Iを無効電圧算出部124に供給する。
周波数補償部122は、微分動作部122aを備える。微分動作部122aは、電力測定部113によって測定された電力の値Pを受け取る。微分動作部122aは、受け取った電力の値Pから、予め設定された時間(微分時間)に対応する電力の変化の傾向に基づく有効電流の補償値Iを求める。具体的には、微分動作部122aは、以下の(式1)に基づいて有効電流の補償値Iを求める。
Figure 2017147785
無効電圧算出部124は、減算部124aと、ACR(Automatic Current Regulator)部124bとを備える。
減算部124aは、AVR部121cから供給された無効電流の補償値Iと電流検出部123から供給された無効電流の値I’との差分を求める。減算部124aは、求めた差分の値をACR部124bに供給する。
ACR部124bは、減算部124aによって求められた値に基づいて無効電圧の補償値Vを求める。ACR部124bは、求めた補償値Vを蓄電装置制御部13に供給する。
有効電圧算出部125は、減算部125aと、ACR部125bとを備える。
減算部125aは、微分動作部122aから供給された有効電流の補償値Iと電流検出部123から供給された有効電流の値I’との差分を求める。減算部125aは、求めた差分の値をACR部125bに供給する。
ACR部125bは、減算部125aによって求められた値に基づいて有効電圧の補償値Vを求める。ACR部125bは、求めた補償値Vを蓄電装置制御部13に供給する。
以上のように構成された補助電源装置1について、安定化装置10が実行する補償制御動作を、以下、図7を参照して説明する。
取得部11の電圧検出部111は、電源線PLから交流発電機ALの出力電圧を検出し(ステップS101)、当該電圧の値が予め設定記憶された閾値を超えたか否かによって、交流発電機ALが出力変動したか否かを判別する(ステップS102)。電圧検出部111は、出力変動していないと判別した場合は(ステップS102;NO)、ステップS101に戻り、上記ステップS101を所定のタイミング毎に行う。
電圧検出部111は、ステップS102で出力変動したと判別した場合(ステップS102;YES)、検出した電圧の値Vを電力測定部113に供給する。また、この場合、電流検出部112は、交流発電機ALの出力電流を検出し、検出した電流の値Iを電力測定部113に供給する。電力測定部113は、電圧検出部111から受け取った電圧の値Vと電流検出部112から受け取った電流の値Iとから、交流発電機ALの出力電力を測定する(ステップS103)。
そして、補償電圧算出部12は、電圧検出部111によって検出された電圧の値V、電力測定部113によって測定された電力の値Pに基づいて、交流発電機ALの出力電圧および出力周波数それぞれの変動を補償するための補償電圧を求める(ステップS104)。
すなわち、補償電圧算出部12の電圧補償部121は、電圧検出部111によって検出された電圧の値Vから無効電流の補償値Iを求める。無効電圧算出部124は、電圧補償部121から供給された無効電流の補償値Iと、電流検出部123から供給された無効電流の値I’とから、交流発電機ALの出力電圧の変動を補償するための無効電圧の補償値Vを求める。
また、補償電圧算出部12の周波数補償部122は、電力測定部113によって測定された電力の値Pから有効電流の補償値Iを求める。有効電圧算出部125は、周波数補償部122から供給された有効電流の補償値Iと、電流検出部123から供給された有効電流の値I’とから、交流発電機ALの出力周波数の変動を補償するための有効電圧の補償値Vを求める。
蓄電装置制御部13は、無効電圧の補償値Vと有効電圧の補償値Vとを補償電圧算出部12から受け取り、補償値V,Vから構成される補償電圧に基づく制御信号(PWM信号)を生成し、この制御信号をインバータ21に供給する(ステップS105)。これにより、蓄電装置制御部13は、インバータ21をPWM制御し、インバータ21に交流発電機ALの出力変動の補償(出力電圧および出力周波数の各変動の補償)を行わせる。
また、蓄電装置制御部13は、予め設定記憶された応答時間(出力電圧および出力周波数の各応答時間)よりも長い時間で出力変動の補償を行うようにインバータ21を制御する。また、蓄電装置制御部13は、応答時間の経過後は、補償の量を時間の経過に従って減少させ、最終的に補償の量をゼロとするようインバータ21を制御する。
以上により安定化装置10が実行する一連の補償制御動作は終了し、その後はステップS101に戻り上記と同様の動作を行う。
次に、安定化装置10が実行する充放電制御動作を、以下、図8を参照して説明する。
蓄電装置制御部13は、上記補償制御が終了したか否かを判別する(ステップS201)。蓄電装置制御部13は、補償制御が終了していないと判別した場合は(ステップS201;NO)、所定の時間経過した後(次のタイミング)に当該判別処理を再度行う。
蓄電装置制御部13は、補償制御が終了したと判別した場合は(ステップS201;YES)、蓄電装置20のバッテリ22の残量を検出する(ステップS202)。
蓄電装置制御部13は、検出したバッテリ22の残量が所定の残量(例えば50%)であるか否かを判別し(ステップS203)、所定の残量に達していないと判別した場合(ステップS203;NO)は、インバータ21にバッテリ22の充電または放電を行わせる(ステップS204)。
具体的には、負荷LOが増加した場合、インバータ21の動作によってバッテリ22の残量は元の残量よりも減少する。この場合、蓄電装置制御部13は、交流発電機ALの電力を受電させる制御信号を生成し、この制御信号をインバータ21に供給する。この場合、蓄電装置制御部13は、電力系統に影響を与えない範囲(交流発電機ALの出力変動が発生しない範囲)でインバータ21を制御する。インバータ21は、蓄電装置制御部13の制御のもと、交流発電機ALの電力を受電し、受電した電力によってバッテリ22を充電する。
また、負荷LOが減少した場合、インバータ21の動作によってバッテリ22の残量は元の残量よりも増加する。この場合、蓄電装置制御部13は、バッテリ22に充電された電力を放電させる制御信号を生成し、この制御信号をインバータ21に供給する。この場合、蓄電装置制御部13は、電力系統に影響を与えない範囲でインバータ21を制御する。インバータ21は、蓄電装置制御部13の制御のもと、バッテリ22の電力を負荷LOに供給する(放電する)。
蓄電装置制御部13は、バッテリ22の残量が所定の残量に達するまで(ステップS203;YES)、インバータ21を制御し、インバータ21にバッテリ22の充電または放電を行わせる(ステップS204)。
以上により安定化装置10が実行する一連の充放電制御動作は終了し、その後はステップS201に戻り上記と同様の動作を行う。
以上、本実施の形態に係る補助電源装置1によれば、安定化装置10が、電源線PLから取得した交流発電機ALの出力に係る情報に基づいて、交流発電機ALの出力変動を補償するための補償電圧を求め、当該補償電圧に基づいて、交流発電機ALの出力変動の補償を電源線PLに接続された蓄電装置20に行わせる。これにより、補助電源装置1は、電力消費を抑えて、負荷LOの変動に伴う交流発電機ALの出力変動を効果的に抑えることができる。
安定化装置10は、交流発電機ALの出力電圧の変動を補償する処理と、交流発電機ALの出力周波数の変動を補償する処理とを個別に行うことにより、交流発電機ALの出力周波数および出力電圧の変動を効果的に抑えることができる。
また、安定化装置10は、予め設定記憶された応答時間よりも長い時間で出力変動の補償を行うようにインバータ21を制御し、応答時間の経過後は、補償の量を時間の経過に従って減少させて補償を終了させるので、交流発電機ALの出力変動を効果的に抑えるとともに、交流発電機ALとの連携によって電力系統を安定させることができる。
なお、安定化装置10は、上記実施の形態において、応答時間の経過後に補償の量を減少させるようインバータ21を制御したが、応答時間よりも長い時間で補償を行えばよく、応答時間の経過前に補償の量を減少させるようにインバータ21を制御してもよい。
また、上記実施の形態では、補償電圧算出部12は、取得部11の電力測定部113によって測定された電力に基づいて交流発電機ALの出力周波数の変動を補償するための有効電圧を求めたが、この有効電圧は他の手法によって求めてもよい。例えば、図9に示すように、安定化装置10の取得部11は、図4に示した電流検出部112および電力測定部113の代わりに周波数測定部114を備えてもよい。この場合、取得部11の周波数測定部114は、電圧検出部111によって検出された電圧の値Vに基づいて、交流発電機ALから負荷LOに供給されている電圧の周波数(交流発電機ALの出力周波数)を測定する。
また、取得部11に周波数測定部114を備えた場合、補償電圧算出部12の周波数補償部122は、図10に示すように、図6に示した微分動作部122aの代わりに、移動平均部122bと、減算部122cと、AFR(Automatic Frequency Regulator)部122dとを備えてもよい。
この場合、移動平均部122bは、周波数測定部114によって測定された周波数の値Fの移動平均を求め、移動平均の値を減算部122cに供給する。減算部122cは、移動平均部122bによって求められた移動平均の値と周波数測定部114によって測定された周波数の値Fとの差分を求める。減算部122cは、求めた差分の値をAFR部122dに供給する。AFR部122dは、減算部122cによって求められた値に基づいて交流発電機ALの出力周波数の変動を補償するための有効電流の補償値Iを求める。AFR部122dは、求めた補償値Iを有効電圧算出部125に供給する。なお、その他の構成は、上記実施の形態で説明した構成と同じであり、有効電圧算出部125は、周波数補償部122から供給された有効電流の補償値Iと、電流検出部123から供給された有効電流の値I’とから、交流発電機ALの出力周波数の変動を補償するための有効電圧の補償値Vを求める。また、蓄電装置制御部13は、有効電圧算出部125から供給された有効電圧の補償値Vを含む補償電圧に基づく制御信号を生成する。
以上、いくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…補助電源装置
10…電力系統安定化装置
11…取得部
111…電圧検出部
112…電流検出部
113…電力測定部
114…周波数測定部
12…補償電圧算出部
121…電圧補償部
121a…移動平均部
121b…減算部
121c…AVR部
122…周波数補償部
122a…微分動作部
122b…移動平均部
122c…減算部
122d…AFR部
123…電流検出部
124…無効電圧算出部
124a…減算部
124b…ACR部
125…有効電圧算出部
125a…減算部
125b…ACR部
13…蓄電装置制御部
20…蓄電装置
21…インバータ
22…バッテリ
AL…交流発電機
LO…負荷
PL…電源線

Claims (11)

  1. 交流発電機および負荷が接続された電源線から前記交流発電機の出力に係る情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記交流発電機の出力に係る情報に基づいて、前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電圧と前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電圧とを求める補償電圧算出手段と、
    前記補償電圧算出手段によって求められた前記無効電圧および有効電圧に基づいて、前記交流発電機の出力変動の補償を前記電源線に接続された蓄電装置に行わせる蓄電装置制御部と、を備える、
    電力系統安定化装置。
  2. 前記取得手段は、前記交流発電機の出力に係る情報として前記負荷に供給されている電圧および電力を表す情報を取得し、
    前記補償電圧算出手段は、前記取得手段によって取得された前記情報により表される電圧に基づいて前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電圧を求め、前記取得手段によって取得された前記情報により表される電力に基づいて前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電圧を求め、
    前記蓄電装置制御部は、前記補償電圧算出手段によって求められた前記無効電圧および前記有効電圧に基づいて、前記交流発電機の出力変動の補償を前記蓄電装置に行わせる、
    請求項1に記載の電力系統安定化装置。
  3. 前記補償電圧算出手段は、前記取得手段によって取得された前記情報により表される電圧から前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電流を求め、当該無効電流と、前記蓄電装置と前記電源線との間に流れている電流の無効電流とから前記無効電圧を求め、前記取得手段によって取得された前記情報により表される電力から前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電流を求め、当該有効電流と、前記蓄電装置と前記電源線との間に流れている電流の有効電流とから前記有効電圧を求める、
    請求項2に記載の電力系統安定化装置。
  4. 前記取得手段は、前記交流発電機の出力に係る情報として前記負荷に供給されている電圧および当該電圧の周波数を表す情報を取得し、
    前記補償電圧算出手段は、前記取得手段によって取得された前記情報により表される電圧に基づいて前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電圧を求め、前記取得手段によって取得された前記情報により表される周波数に基づいて前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電圧を求め、
    前記蓄電装置制御部は、前記補償電圧算出手段によって求められた前記無効電圧および前記有効電圧に基づいて、前記交流発電機の出力変動の補償を前記蓄電装置に行わせる、
    請求項1に記載の電力系統安定化装置。
  5. 前記補償電圧算出手段は、前記取得手段によって取得された前記情報により表される電圧から前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電流を求め、当該無効電流と、前記蓄電装置と前記電源線との間に流れている電流の無効電流とから前記無効電圧を求め、前記取得手段によって取得された前記情報により表される周波数から前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電流を求め、当該有効電流と、前記蓄電装置と前記電源線との間に流れている電流の有効電流とから前記有効電圧を求める、
    請求項4に記載の電力系統安定化装置。
  6. 前記取得手段は、前記負荷に供給されている電圧と予め定められた閾値とに基づいて前記交流発電機が出力変動したか否かを判別し、
    前記補償電圧算出手段は、前記取得手段によって出力変動したと判別された場合に前記補償電圧を求め、前記取得手段によって出力変動していないと判別された場合に前記補償電圧を求めない、
    請求項1から5の何れか1項に記載の電力系統安定化装置。
  7. 前記蓄電装置制御部は、前記交流発電機の出力変動に対する応答時間を予め記憶し、当該応答時間よりも長い時間で前記出力変動の補償を前記蓄電装置に行わせ、当該補償の量を時間の経過に従って減少させる、
    請求項1から6の何れか1項に記載の電力系統安定化装置。
  8. 前記蓄電装置制御部は、前記補償電圧算出手段によって求められた前記無効電圧および有効電圧に基づいて、前記蓄電装置に充電された電力を前記負荷に供給した後、前記蓄電装置の残量が予め定められた残量に至るまで前記交流発電機が供給した電力によって前記蓄電装置を充電する、
    請求項1から7の何れか1項に記載の電力系統安定化装置。
  9. 前記蓄電装置制御部は、前記補償電圧算出手段によって求められた前記無効電圧および有効電圧に基づいて、前記交流発電機が供給した電力によって前記蓄電装置を充電した後、前記蓄電装置の残量が予め定められた残量に至るまで前記蓄電装置に充電された電力を前記負荷に供給する、
    請求項1から8の何れか1項に記載の電力系統安定化装置。
  10. 交流発電機および負荷が接続された電源線から前記交流発電機の出力に係る情報を取得し、
    取得した前記交流発電機の出力に係る情報に基づいて、前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電圧と前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電圧とを求め、
    求めた前記無効電圧および有効電圧に基づいて、前記交流発電機の出力変動の補償を前記電源線に接続された蓄電装置に行わせる、
    電力系統安定化方法。
  11. 交流発電機および負荷が接続された電源線に接続された蓄電手段と、
    前記電源線から前記交流発電機の出力に係る情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記交流発電機の出力に係る情報に基づいて、前記交流発電機の出力電圧の変動を補償するための無効電圧と前記交流発電機の出力周波数の変動を補償するための有効電圧とを求める補償電圧算出手段と、
    前記補償電圧算出手段によって求められた前記無効電圧および有効電圧に基づいて、前記交流発電機の出力変動の補償を前記蓄電手段に行わせる蓄電装置制御部と、を備える、
    補助電源装置。
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