JP2017147694A - 基準電流生成回路、ad変換器、及び無線通信装置 - Google Patents

基準電流生成回路、ad変換器、及び無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な基準電流を生成する基準電流生成回路、並びにこれを備えたAD変換器及び無線通信装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る基準電流生成回路は、可変電流源と、遅延回路と、位相比較器と、制御回路と、を備える。可変電流源は、基準電流を出力する。遅延回路は、クロックを基準遅延量だけ遅延させた基準クロックと、クロックを基準電流の電流値に応じて遅延させた遅延クロックと、を生成する。位相比較器は、基準クロックの位相と、遅延クロックの位相と、を比較し、比較結果を出力する。制御回路は、比較結果に基づいて、基準電流の電流値を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、基準電流生成回路、AD変換器、及び無線通信装置に関する。
アナログ回路の基準電流は、電流値にばらつきが生じないように生成されることが望まれる。しかしながら、従来の基準電流生成回路では、基準電流の電流値が、受動素子の素子値(抵抗値や容量値など)に依存していた。オンチップのアナログ回路では、受動素子を精度よく製造することが困難なため、受動素子の製造ばらつきに応じて、基準電流の電流値がばらつきという問題があった。また、精度よく製造可能なオフチップの受動素子を利用すると、アナログ回路のコストが増大するという問題もあった。
米国特許第8717089号明細書 特開平6−180614号公報 特開昭51−117561号公報
高精度な基準電流を生成する基準電流生成回路、並びにこれを備えたAD変換器及び無線通信装置を提供する。
一実施形態に係る基準電流生成回路は、可変電流源と、遅延回路と、位相比較器と、制御回路と、を備える。可変電流源は、基準電流を出力する。遅延回路は、クロックを基準遅延量だけ遅延させた基準クロックと、クロックを基準電流の電流値に応じて遅延させた遅延クロックと、を生成する。位相比較器は、基準クロックの位相と、遅延クロックの位相と、を比較し、比較結果を出力する。制御回路は、比較結果に基づいて、基準電流の電流値を制御する。
カレントミラー回路の一例を示す図。 第1実施形態に係る基準電流生成回路の機能構成を示す図。 図2の可変電流源の一例を示す図。 図3の可変電流源の温度依存性を示すグラフ。 図2の遅延回路の一例を示す図。 図5の遅延回路における、基準クロック及び遅延クロックの一例を示す図。 図2の位相比較器の一例を示す図。 第1実施形態に係る基準電流の較正処理の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係る基準電流生成回路を適用された離散時間増幅回路の一例を示す図。 基準電流の電流値に応じた出力信号の遷移を示すグラフ。 第2実施形態に係る遅延回路を構成する遅延器の一例を示す図。 インバータの出力電圧の遷移を示すグラフ。 第3実施形態に係る基準電流生成回路の機能構成を示す図。 図13のパルス生成器の一例を示す図。 図14のEXOR回路が出力するパルスを示す図。 第4実施形態に係るパイプラインADCの一例を示す図。 第5実施形態に係る無線通信装置のハードウェア構成の一例を示す図。 第6実施形態に係る無線端末の一例を示す図。 第6実施形態に係る無線端末の一例を示す図。 第6実施形態に係る無線端末の一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る基準電流生成回路(以下、「生成回路」という)について、図1〜図10を参照して説明する。本実施形態に係る生成回路は、アナログ回路で利用される基準電流を生成する。
まず、基準電流について説明する。基準電流とは、アナログ回路の各回路ブロックで利用される電流の元となる電流のことである。一般に、アナログ回路では、生成回路が生成した基準電流を、カレントミラー回路によってコピー及び増幅し、各回路ブロックに供給する。
図1は、カレントミラー回路の一例を示す図である。図1のカレントミラー回路は、トランジスタM〜Mを備える。
トランジスタMは、P型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)(以下、「PMOS」という)であり、ソース端子が電源線に接続され、ドレイン端子が生成回路に接続され、ゲート端子がトランジスタM,Mのゲート端子に接続されている。トランジスタMのドレイン電流IDM1は、生成回路から供給される基準電流IREFである。また、トランジスタMは、ゲート端子とドレイン端子とが接続されている。
トランジスタM,Mは、PMOSであり、ソース端子が電源線に接続され、ゲート端子がトランジスタMのゲート端子に接続されている。トランジスタM,Mのドレイン端子は、アナログ回路を構成する回路ブロックにそれぞれ接続される。これらの回路ブロックには、トランジスタM,Mのドレイン電流IDM2,IDM3が供給される。
一般にMOSFETが飽和領域で動作する場合、ドレイン電流Iは、以下の式で表される。
Figure 2017147694
式(1)において、Wはチャネル幅、LはMOSのチャネル長、uはキャリアの移動度、Coxは単位面積あたりのゲート酸化膜の容量値、VGSはゲート−ソース間電圧、Vthは閾値電圧である。式(1)では、簡単のためにチャネル長変調効果を無視している。
図1のカレントミラー回路において、トランジスタMは、ダイオード接続されているため、飽和領域で動作する。したがって、トランジスタMのゲート−ソース間電圧VGS1は、IDM1=IREFを満足する値となる。また、トランジスタM,Mのゲート−ソース間電圧VGS2,VGS3は、トランジスタMのゲート−ソース間電圧VGS1と等しい。結果として、トランジスタM,Mのドレイン電流IDM2,IDM3は、以下の式で表される。
Figure 2017147694
式(2),(3)からわかるように、ドレイン電流IDM2,IDM3は、トランジスタMに対するトランジスタM,Mのデバイスサイズ比によって決まる。ここで、トランジスタMのチャネル幅WM1を1、チャネル長LM1を1、トランジスタMのチャネル幅WM2を1、チャネル長LM2を2、トランジスタMのチャネル幅WM3を1、チャネル長LM3を100とする。
このとき、式(2),(3)より、IDM2=2IREF、IDM3=100IREFとなることがわかる。すなわち、トランジスタMのドレイン端子に接続さえる回路ブロックには、基準電流IREFの2倍の電流が供給され、トランジスタMのドレイン端子に接続さえる回路ブロックには、基準電流IREFの100倍の電流が供給されることになる。
このように、アナログ回路では、カレントミラー回路によりコピー及び増幅された基準電流IREFが、各回路ブロックに供給される。基準電流IREFの電流値がばらつくと、各回路ブロックに供給される電流値が設計値とずれてしまうため、ばらつきの抑制された高精度な基準電流IREFを生成する生成回路が望まれる。
従来の生成回路は、基準電圧生成回路(バンドギャップリファレンス回路など)の電圧Vを、抵抗Rに印加することにより、基準電圧IREFを生成していた。この基準電圧IREFは、オームの法則より、以下の式で表される。
Figure 2017147694
上述の通り、オンチップの抵抗Rを精度よく製造することは困難であるため、抵抗Rの抵抗値は、設計値に対して20%以上ばらつくことがあった。このため、従来の生成回路では、抵抗値のばらつきに応じて、基準電流IREFに大きなばらつきが生じることがあった。
このように、基準電流IREFのばらつきが大きい場合、アナログ回路のマージンを大きく設計する必要が生じるため、アナログ回路の消費電力が大きくなる。
また、オペアンプを、離散時間信号処理回路(以下、「処理回路」という)に利用する場合、オペアンプに要求されるセトリング時間(負荷の駆動に要する時間)は、処理回路の動作周波数と反比例する。すなわち、動作周波数が高い場合、オペアンプは高速動作(短いセトリング時間)を要求されるが、動作周波数が低い場合、オペアンプは低速動作(長いセトリング時間)でも構わない。したがって、動作周波数に比例した駆動電流をオペアンプに供給することにより、処理回路の動作精度を損なうことなく、オペアンプの消費電力を低減することができる。
例えば、処理回路がAD変換器(ADC:Analog to Digital Converter)である場合、サンプリング周波数に比例した駆動電流をオペアンプに供給することにより、ADCのAD変換精度を損なうことなく、オペアンプの消費電力を低減することができる。
しかしながら、上記従来の基準電流IREFは、処理回路の動作周波数に依存せず、一定の電流値であったため、処理回路のオペアンプには、高速動作のための大きな基準電流IREFが常に供給されていた。この結果、処理回路の動作周波数が低い場合、オペアンプの消費電力のオーバーヘッドが大きくなる。
以上説明した通り、従来の生成回路は、基準電流IREFの電流値が、受動素子の値のばらつきに応じてばらつくという問題があった。また、基準電流IREFの電流値が一定であるため、ADCのような処理回路に利用する場合、消費電力にオーバーヘッドが生じるという問題があった。
次に、本実施形態に係る生成回路の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る生成回路の機能構成を示す図である。図2の生成回路は、可変電流源1と、遅延回路2と、位相比較器3と、制御回路4と、を備える。
可変電流源1は、基準電流IREFを出力する。可変電流源1が出力した基準電流IREFは、遅延回路2と、外部のアナログ回路に供給される。基準電流IREFの電流値は、制御回路4により制御される。可変電流源1として、既知の任意の可変電流源を利用できる。
図3は、可変電流源1の一例を示す図である。図3の可変電流源1は、抵抗R11,R12と、バンドギャップリファフェンス回路11と、オペアンプ12と、可変抵抗R13と、トランジスタM11と、を備える。
抵抗R11は、第1端子が接地線に接続され、第2端子がノードN11に接続される。抵抗R12は、第1端子がノードN11に接続され、第2端子がバンドギャップリファレンス回路11の出力端子に接続される。
バンドギャップリファレンス回路11は、出力端子が抵抗R12の第2端子に接続され、抵抗R12の第2端子に所定の基準電圧VREFを印加する。
オペアンプ12は、反転入力端子がノードN11に接続され、非反転入力端子がノードN12に接続され、出力端子がトランジスタM11のゲート端子に接続される。
可変抵抗R13は、第1端子が接地線に接続され、第2端子がノードN12に接続される。可変抵抗R13は、例えば、図3に示すように、並列に接続された、スイッチ及び抵抗により構成される。各抵抗の第1端子は接地線に接続され、第2端子は各スイッチの第1端子に接続される。各スイッチは、第1端子が各抵抗の第2端子に接続された、第2端子がノードN12に接続される。
可変抵抗R13の抵抗値は、制御回路4により制御される。制御回路4は、制御コードにより、可変抵抗R13のスイッチの開閉を制御することにより、可変抵抗R13の抵抗値を制御する。
トランジスタM11は、N型のMOSFET(以下、「NMOS」という)であり、ソース端子がノードN12に接続され、ゲート端子がオペアンプ12の出力端子に接続される。また、トランジスタM11のドレイン端子は、遅延回路2の入力端子と、外部のアナログ回路の入力端子と、に接続される。トランジスタM11のドレイン電流が、基準電流IREFとして、遅延回路2及びアナログ回路に供給される。
抵抗R11,R12の抵抗値をR11,R12とすると、抵抗R11,R12に流れる電流IOUTは、以下の式で表される。
Figure 2017147694
基準電流IREFの電流値は、上記の電流値IOUTと、可変抵抗R13の抵抗値と、によって決まる。図3の可変電流源1をオンチップで製造した場合、上述の通り、製造ばらつきにより、抵抗値R11,R12にはばらつきが生じる。また、抵抗R11,R12を精度よく製造できたとしても、抵抗値R11,R12は、温度に依存して変化する。
図4は、図3の可変電流源1の温度依存性を示すグラフである。図4の縦軸は基準電流IREFの電流値、横軸は抵抗R13の抵抗値である。図4に示すように、制御コードによって抵抗R13の抵抗値を所定の値にしたとしても、抵抗R11,R12の温度条件に依存して、基準電流IREFの電流値は異なった値となる。具体的には、高温条件における電流値は、低温条件における電流値より大きくなる。
このように、可変電流源1が出力する基準電流IREFの電流値は、抵抗R11,R12の製造ばらつきや温度条件によって、異なった値となる。これは、上記従来の生成回路と同様である。
本実施形態では、このような基準電流IREFの電流値を、遅延回路2、位相比較器3、及び制御回路4によって較正する。これにより、基準電流IREFの電流値を、所定の電流値(図4におけるTarget)に設定する。電流値の較正方法について、詳しくは後述する。
遅延回路2は、クロックCLKを入力される。クロックCLKは、例えば、処理回路の動作タイミングを規定する動作クロック(例えば、ADCのサンプルクロック)や、動作クロックを逓倍又は分周したクロックであるが、これに限られない。動作クロックの逓倍及び分周は、位相ロックループ(PLL:Phase locked Loop)により可能である。具体的には、位相ロックループに動作クロックを入力し、位相ロックループが逓倍又は分周した動作クロックを、遅延回路2にクロックCLKとして入力すればよい。遅延回路2は、クロックCLKから、基準クロックCLKB及び遅延クロックCLKDを生成し、位相比較器3に入力する。
基準クロックCLKBとは、クロックCLKを、基準遅延量Tだけ遅延させたクロックである。基準遅延量Tは、クロックCLKの周波数に応じた基準電流IREFの所望の電流値IIMに応じて決まる。基準遅延量は、クロックCLKの周期に応じて設定され、例えば、クロックCLKの半周期や1周期であるが、これに限られない。遅延クロックCLKDとは、クロックCLKを基準電流IREFの電流値に応じて遅延させたクロックである。
本実施形態に係る生成回路は、遅延クロックCLKDの遅延量が、基準遅延量Tと一致するように基準電流IREFの電流値を制御することにより、基準電流IREFの電流値を所望の電流値IIMに制御する。
図5は、遅延回路2の一例を示す図である。図5の遅延回路2は、インバータ21と、5つの遅延器22と、カレントミラー回路23と、を備える。
インバータ21は、クロックCLKを入力され、入力されたクロックCLKを反転して出力する。インバータ21が出力したクロックが、基準クロックCLKBとなる。図5の例では、基準クロックCLKBの基準遅延量Tは、クロックCLKの半周期である。基準遅延量Tが、クロックCLKの1周期である場合、遅延回路2は、入力されたクロックCLKを、そのまま基準クロックCLKBとして出力すればよい。
遅延器22は、クロックCLKを入力され、入力されたクロックCLKを遅延量tだけ遅延させて出力する。遅延器22の遅延量tは、遅延器22を駆動する駆動電流の電流値に応じて決まる。遅延量tは、駆動電流が大きいほど小さくなり、駆動電流が小さいほど大きくなる。
図5の例では、直列に接続された5つの遅延器22が遅延ロックループ(DLL:Delay Locked Loop)を構成している。この遅延ロックループが出力したクロックが、遅延クロックCLKDとなる。各遅延器22の遅延量tが等しい場合、クロックCLKに対する遅延クロックCLKDの遅延量は5tとなる。
なお、遅延ロックループを構成する遅延器22の数は任意である。また、遅延ロックループを構成するN段目(Nは任意)の遅延器22が出力したクロックが、外部に出力されてもよい。例えば、3段目の遅延器22が出力するクロックは、クロックCLKに対して遅延量tだけ遅延したクロックとなる。
カレントミラー回路23は、可変電流源1が出力した基準電流IREFをコピーして、各遅延器22に駆動電流として供給する。カレントミラー回路23は、基準電流IREFを増幅して、各遅延器22に供給してもよい。
図6は、図5の遅延回路2における、基準クロックCLKB及び遅延クロックCLKDの一例を示す図である。上述の通り、図5の遅延回路2では、基準クロックCLKBの遅延量Tは、クロックCLKの半周期である。
図6に示すように、基準電流IREFの電流値が、遅延量Tに応じた所望の電流値IIMより小さい場合、遅延クロックCLKDの遅延量5tは、遅延量Tより大きくなる。これに対して、一方、基準電流IREFの電流値が、遅延量Tに応じた所望の電流値IIMより大きい場合、遅延クロックCLKDの遅延量5tは、遅延量Tより小さくなる。
位相比較器3は、基準クロックCLKB及び遅延クロックCLKDを入力され、入力された基準クロックCLKB及び遅延クロックCLKDの位相を比較し、比較結果を出力する。位相の比較は、例えば、基準クロックCLKBの立ち上がりと、遅延クロックCLKDの立ち上がりと、のどちらが早いかを比較することにより行われる。
図7は、位相比較器3の一例を示す図である。図7の例では、位相比較器3として、Dフリップフロップ回路が利用されており、D端子から遅延クロックDを入力され、C端子から基準クロックCLKBを入力され、Q端子から比較結果を出力する。比較結果は、基準クロックCLKBが立ち上がるタイミングにおける、遅延クロックCLKDの値となる。
図7の位相比較器3では、遅延クロックCLKDの立ち上がりが基準クロックCLKBの立ち上がりより早い場合、比較結果としてQ端子から1が出力される。これは、遅延クロックCLKDの遅延量が基準遅延量Tより小さい、すなわち、基準電流IREFの電流値が電流値IIMより大きい場合に相当する。
一方、図7の位相比較器3では、遅延クロックCLKDの立ち上がりが基準クロックCLKBの立ち上がりより遅い場合、比較結果としてQ端子から0が出力される。これは、遅延クロックCLKDの遅延量が基準遅延量Tより大きい、すなわち、基準電流IREFの電流値が電流値IIMより小さい場合に相当する。
なお、位相比較器3は、図7の例に限られない。位相比較器3として、例えば、TD(Time to Digital)変換器を利用してもよい。これにより、高精度な時間分解能を得ることができる。
制御回路4は、位相比較器3から比較結果を入力される。制御回路4は、入力された比較結果に応じて、可変電流源1が生成する基準電流IREFの電流値を制御する。より詳細には、制御回路4は、遅延クロックCLKBの遅延量が、基準クロックCLKDの遅延量である基準遅延量Tに近づくように、基準電流IREFの電流値を制御する。これにより、基準電流IREFの電流値は、クロックCLKの周波数に応じた所望の電流値IIMに近づくように制御される。制御回路4は、例えば、プロセッサにより構成される。
次に、本実施形態に係る生成回路の動作について説明する。図8は、生成回路による基準電流IREFの較正処理の一例を示すフローチャートである。この較正処理は、生成回路の動作開始時や、外部のアナログ回路の動作開始時などに実行される。また、較正処理は、所定の時間間隔で実行されてもよい。
図8に示すように、生成回路が較正処理を開始すると、制御回路4は、基準電流IREFの電流値を最小値に設定する(ステップS1)。具体的には、制御回路4は、可変電流源1に、最小値に対応する制御コードを入力する。
電流値を設定された可変電流源1は、設定された電流値を有する基準電流IREFを出力する。この基準電流IREFは、遅延回路2に入力される。基準電流IREFを入力された遅延回路2は、基準クロックCLKD及び遅延クロックCLKBを出力する。この基準クロックCLKD及び遅延クロックCLKBは、位相比較器3に入力される。そして、位相比較器3は、基準クロックCLKD及び遅延クロックCLKBの位相を比較する(ステップS2)。
このとき、基準電流IREFの電流値は、最小値に設定されているため、電流値IIMより小さい(IIM>IREF)。したがって、遅延クロックCLKBの遅延量は、基準遅延量Tより大きい。すなわち、遅延クロックCLKDの位相は、基準クロックCLKBの位相より遅れている(ステップS3のYES)。
この結果、遅延クロックCLKDの立ち上がりが基準クロックCLKBの立ち上がりより遅くなるため、位相比較器3は、比較結果として0を出力する。この比較結果は、制御回路4に入力される。遅延クロックCLKDの位相が基準クロックCLKBの位相より遅れていることを示す比較結果(0)を入力された制御回路4は、基準電流IREFの電流値を、1コード分だけ大きく設定する(ステップS4)。すなわち、制御回路4は、1コードだけ大きくした制御コードを可変電流源1に入力する。これにより、可変電流源1が出力する基準電流IREFの電流値が1コード分だけ大きくなる。なお、ステップS4における基準電流IREFの電流値の変化量は、1コード分に限られず、任意に設定可能である。
以降、ステップS2〜S4の処理が繰り返される。基準電流IREFの電流値は、1サイクル毎に大きくなり、やがて、遅延クロックCLKBの遅延量が基準遅延量Tより小さくなる。すなわち、遅延クロックCLKDの位相が基準クロックCLKBの位相より進む(ステップS3のNO)。
この結果、遅延クロックCLKDの立ち上がりが基準クロックCLKBの立ち上がりより早くなるため、位相比較器3は、比較結果として1を出力する。この比較結果は、制御回路4に入力される。遅延クロックCLKDの位相が基準クロックCLKBの位相より進んでいることを示す比較結果(1)を入力された制御回路4は、基準電流IREFの電流値の較正処理を終了する。以上の処理により、生成回路は、基準電流IREFの電流値を、電流値IIMに近づけることができる。
以上説明した通り、本実施形態に係る生成回路は、クロックCLKの周波数を基準として、基準電流IREFの電流値を所望の電流値IIMに較正することができる。したがって、図4に示したように、可変電流源1の電流値に、抵抗の製造ばらつきや温度特性などに依存したばらつきが存在した場合であっても、このばらつきの影響を抑制し、基準電流IREFを精度よく生成することができる。すなわち、本実施形態により、高精度な基準電流IREFを生成する生成回路を実現できる。
また、本実施形態に係る生成回路は、デジタル要素が多い遅延ロックループにより遅延器2が構成される。これにより、生成回路の回路面積を小さくすることができる。また、微細化プロセスにより遅延器2を製造できるため、生成回路の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態に係る生成回路は、クロックCLKの周波数に比例した電流値を有する基準電流IREFを生成することができる。すなわち、基準電流IREFの電流値は、クロックCLKの周波数が高いほど大きくなり、クロックCLKの周波数が低いほど小さくなる。
ここで、本実施形態に係る生成回路を、処理回路に適用した場合について考える。図9は、生成回路を適用された離散時間増幅回路(以下、「増幅回路」という)の一例を示す図である。図9の増幅回路は、スイッチSW〜SWと、容量C,Cと、オペアンプOPと、を備える。
スイッチSWは、第1端子から入力信号VINを入力され、第2端子がノードNに接続されている。入力信号VINは、増幅対象となる電圧信号である。スイッチSWは、第1端子が接地線に接続され、第2端子がノードNに接続されている。スイッチSWは、第1端子が接地線に接続され、第2端子がノードNに接続されている。スイッチSWは、第1端子が接地線に接続され、第2端子がノードNに接続されている。ノードNの電圧が、出力信号VOUTとなる。出力信号VOUTは、入力信号VINを所定の利得Gで増幅した電圧信号である。容量Cの容量値をC、容量Cの容量値をCとすると、増幅回路の利得Gは、C/Cで表される。
容量Cは、第1端子がノードNに接続され、第2端子がノードNに接続されている。容量Cは、入力信号VINをサンプルする。容量Cは、第1端子がノードNに接続され、第2端子がノードNに接続されている。
オペアンプOPは、反転入力端子がノードNに接続され、非反転入力端子が接地線に接続され、出力端子がノードNに接続されている。また、オペアンプOPは、本実施形態に係る生成回路から供給された基準電流IREFにより駆動される。
図9の増幅回路は、動作フェイズとして、サンプルフェイズ及び増幅フェイズを有する。増幅回路は、サンプルフェイズにおいて、入力信号VINを容量Cにサンプルするとともに、容量Cをリセットする。また、増幅回路は、増幅フェイズにおいて、容量Cにサンプルした入力信号VINを増幅する。具体的には、増幅回路は、容量Cに蓄積された電荷を容量Cに転送する。転送後のノードNの電圧が、出力信号VOUTとなる。
増幅回路の動作フェイズの切替は、スイッチSW〜SWの開閉により制御される。具体的には、サンプルフェイズにおいて、スイッチSW,SW,SWがオンになり、スイッチSWがオフになる。一方、増幅フェイズにおいて、スイッチSW,SW,SWがオフになり、スイッチSWがオンになる。
このようなスイッチSW〜SWの開閉は、クロックclkにより制御される。このクロックclkは、クロックCLKとして生成回路に入力される。
このような構成により、オペアンプOPには、クロックclkの周波数に比例した基準電流IREFが供給される。図10は、基準電流IREFの電流値に応じた、出力信号VOUTの遷移を示すグラフである。
クロックclkの周波数が高い場合、大きな基準電流IREFがオペアンプに供給され、図10に示すように、オペアンプのセトリング時間が短くなり、オペアンプの動作速度が高速化する。この結果、増幅回路は、クロックclkの周波数に応じた高速動作が可能となる。
クロックclkの周波数が低い場合、小さな基準電流IREFがオペアンプに供給される。これにより、オペアンプの消費電力を低減することができる。このとき、図10に示すように、オペアンプのセトリング時間が長くなり、オペアンプの動作速度が低速化するが、増幅回路の動作速度も低速化しているため、増幅回路の増幅動作の精度は損なわれない。
このように、本実施形態に係る生成回路を処理回路に適用することにより、処理回路の動作精度を損なうことなく、処理回路の消費電力を低減することができる。なお、処理回路は、増幅回路に限られず、ADCであってもよい。
また、以上説明した較正方法では、制御回路4は、基準電流IREFの電流値を、最低値から電流値IIMより大きくなるまで、徐々に大きくすることにより較正しているが、較正方法はこれに限られない。例えば、制御回路4は、基準電流IREFの電流値を、最高値から電流値IIMより小さくなるまで、徐々に小さくすることにより較正してもよい。いずれの較正方法でも、制御回路4は、単純な制御により基準電流IREFの電流値を較正することができる。
また、他の較正方法として、制御回路4が逐次比較動作により基準電流IREFを較正することも考えられる。この較正方法によれば、制御回路4の制御は、上述の較正方法よりも複雑になるものの、基準電流IREFの電流値が電流値IIMに収束するまでの時間を短縮することができる。すなわち、較正処理を高速化することができる。
なお、本実施形態では、生成回路をMOSFETにより構成する場合を例に説明した。しかしながら、本実施形態に係る生成回路は、バイポーラトランジスタによっても構成可能である。この場合、以上の説明における、NMOS、PMOS、ソース端子、ドレイン端子、及びゲート端子を、それぞれ、NPN型バイポーラトランジスタ、PNP型バイポーラトランジスタ、エミッタ端子、コレクタ端子、及びベース端子に読み替えればよい。これは、他の実施形態についても同様である。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る生成回路について、図11及び図12を参照して説明する。
一般に、オペアンプの駆動電流の理想的な電流値は、オペアンプが駆動する容量性負荷の容量値に応じて決まる。しかしながら、第1実施形態における抵抗値と同様に、容量性負荷の容量値には、製造ばらつきや温度依存性などにより、ばらつきが存在する。従来の生成回路では、このような容量値のばらつきによる影響を抑制することが困難であった。結果として、オペアンプのマージンを大きくしなければならず、オペアンプの消費電力が増大した。
本実施形態では、容量性負荷の容量値のばらつきの影響を抑制できる生成回路について説明する。図11は、本実施形態に係る遅延回路2を構成する遅延器22の一例を示す図である。図11の遅延器22は、トランジスタM21,M22と、容量Cと、を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
トランジスタM21は、NMOSであり、ソース端子がカレントミラー回路23に接続され、ゲート端子からクロックCLKを入力され、ドレイン端子がノードNに接続される。ノードNは、後段の回路に接続される。具体的には、ノードNは、次段の遅延器22のトランジスタM21,M22のゲート端子、又は位相比較器3の入力端子(例えば、図7の位相比較器3のD端子)に接続される。また、図11の例では、カレントミラー回路23により、基準電流IREFのK倍の電流が、遅延器22に供給される。
トランジスタM22は、PMOSであり、ソース端子が電源線に接続され、ゲート端子からクロックCLKを入力され、ドレイン端子がノードNに接続される。トランジスタM22は、トランジスタM21とともに、インバータを構成している。
容量Cは、第1端子がノードNに接続され、第2端子が電源線に接続される。
図11の遅延器22の遅延量tは、インバータの遷移時間、すなわち、容量Cに充電された電荷Qを引き抜くための時間に相当する。ここで、図12は、インバータの出力電圧VOUTの遷移を示すグラフである。
図12に示すように、出力電圧VOUTは、基準電流IREFの電流値が大きいほど早く遷移し(遅延量tが小さくなり)、基準電流IREFの電流値が小さいほど緩やかに遷移する(遅延量tが大きくなる)ことがわかる。すなわち、図11の遅延器22は、第1実施形態で説明した遅延器22の動作を実現している。より詳細には、図11の遅延器22の遅延量tは、以下の式で表される。
Figure 2017147694
式(6),(7)において、Qは遅延器22(インバータ)に入力されたクロックが1の時に容量Cに充電される電荷量、Vrefはインバータの電源電圧、Cは容量Cの容量値である。
式(6),(7)からわかるように、遅延量tは、容量Cの容量値に比例する。したがって、容量Cの容量値にばらつきが生じると、遅延量tにもばらつきが生じる。
容量Cが、寄生容量ではなく、意図的に作成された容量(例えば、配線間に作成した容量)である場合、容量Cの容量値のばらつきは、オペアンプが駆動する容量性負荷の容量値のばらつきに追従することになる。
例えば、オペアンプの容量性負荷の容量値が、設計値より20%大きくなった場合、オペアンプが容量性負荷を駆動するための電流が20%多く必要になる。このとき、容量Cの容量値も設計値より20%大きくなり、遅延器22の遅延量tが設計値より20%大きくなる。
しかしながら、遅延器22の遅延量tは、制御回路4の制御により、遅延量Tが基準遅延量Tと一致するように制御される。この結果、遅延器22の遅延量tは設計値に制御され、基準電流IREFの電流値が、設計値(電流値IIM)より20%大きくなる。
以上説明した通り、本実施形態に係る生成回路では、オペアンプが駆動する容量性負荷の容量値にばらつきが生じた場合、基準電流IREFの電流値がこのばらつきに追従する。上記の例では、容量性負荷の容量値が20%大きくなった場合、基準電流IREFの電流値も20%大きくなる。
このように、本実施形態に係る生成回路は、容量値のばらつきに応じた適切な基準電流IREFを生成することができる。本実施形態に係る生成回路が生成した基準電流IREFをオペアンプに供給することにより、オペアンプのマージンを、容量値のばらつきに応じて大きくする必要がなくなり、オペアンプの消費電力を低減することができる。
なお、図11の遅延器22は、トランジスタM21のソース端子と接地線との間にカレントミラー回路23が接続されているため、遅延器22に入力されたクロックが0から1に遷移する際の基準電流IREFの電流値が、容量値のばらつきに追従する。
本実施形態に係る遅延器22は、トランジスタM22のソース端子と電源線との間にカレントミラー回路23が接続されてもよい。これにより、遅延器22に入力されたクロックが1から0に遷移する際の基準電流IREFの電流値を、容量値のばらつきに追従させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る生成回路について、図13〜図15を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る生成回路の機能構成を示す図である。図13の生成回路は、パルス生成器5を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
パルス生成器5は、遅延回路2から、第1の遅延クロックCLK及び第2の遅延クロックCLKを入力される。
上述の通り、遅延回路2の内部では、複数の遅延器22により、クロックCLKを遅延させた複数のクロックが生成される。また、図5の例のように、遅延回路2がインバータ21を備える場合には、インバータ21により、クロックCLKを反転させた(半周期だけ遅延させた)クロックが生成される。
第1の遅延クロックCLK及び第2の遅延クロックCLKとは、遅延回路2の内部で生成された複数のクロック及び遅延回路2に入力されたクロックCLKのうち、いずれか1つことである。第1の遅延クロックCLKと、第2の遅延クロックCLKと、は異なる遅延量を有する。遅延量が小さい方を第1の遅延クロックCLK、遅延量が大きい方を第2の遅延クロックCLKという。
パルス生成器5は、第1の遅延クロックCLKの遅延量と、第2の遅延クロックCLKの遅延量と、の差分に等しいパルス幅を有するパルスPを生成し、出力する。パルス生成器5は、第1の遅延クロックCLK及び第2の遅延クロックCLKの遅延量を変化させることにより、任意のパルス幅を有するパルスPを生成することができる。
図14は、パルス生成器5の一例を示す図である。図14のパルス生成器は、EXOR回路により構成されている。図14の例では、EXOR(Exclusive OR)回路の第1入力端子は、遅延回路2の入力端子(1段目の遅延器22の入力端子)に接続されている。第1入力端子から入力されるクロックCLKが、第1の遅延クロックCLKに相当する。したがって、第1の遅延クロックCLKの遅延量は0である。
また、EXOR回路の第2入力端子は、2段目の遅延器22の出力端子に接続されている。第2入力端子から入力される、2段目の遅延器22が出力したクロックが、第2の遅延クロックCLKに相当する。したがって、第2の遅延クロックCLKの遅延量は2tである。
図15は、図14のEXOR回路が出力するパルスPを示す図である。図15に示すように、図15のEXOR回路は、第1の遅延クロックCLKと、第2の遅延クロックCLKと、の遅延量の差分である2tのパルス幅を有するパルスPを、所定の時間間隔で出力する。
以上説明した通り、本実施形態に係る生成回路は、パルス生成器5により、遅延回路2の内部で生成された複数のパルスに基づいて、所定のパルス幅を有するパルスPを生成することができる。パルスPのパルス幅は、第1の遅延クロックCLKと、第2の遅延クロックCLKと、の遅延量の差分である。この差分は、遅延ロックループにより、精度よく固定されている。したがって、パルス生成器5は、正確なパルス幅を有するパルスPを生成することができる。
こうして生成されたパルスPは、生成回路が基準電流IREFを供給するアナログ回路で利用することができる。一般に、アナログ回路において、精度のよいパルスは有用である。また、本実施形態に係る生成回路を利用することにより、アナログ回路にパルス生成器を設けずに済むため、アナログ回路の回路面積を小さくすることができる。
なお、図14の例では、第1の遅延クロックCLKは、クロックCLKであり、第2の遅延クロックCLKは、2段目の遅延器22が出力したクロックであったが、第1の遅延クロックCLK及び第2の遅延クロックCLKは、これに限られない。
また、パルス生成器5は、EXOR回路に限られず、AND回路、OR回路、NAND回路、NOR回路など、任意の論理回路により構成することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るパイプラインADC100について、図16を参照して説明する。本実施形態に係るパイプラインADC100は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれか1つに係る生成回路を備える。パイプラインADC100は、入力されたアナログ信号ADCINをAD変換し、アナログ信号ADCINに応じたデジタル信号ADCOUTを出力する。
図16は、本実施形態に係るパイプラインADC100の一例を示す図である。図16に示すように、パイプラインADC100は、エンコーダ(Encoder)110と、複数のパイプラインステージ(Pipeline Stage)120と、を備える。
エンコーダ110は、各パイプラインステージ120のAD変換結果に基づいて、デジタル信号ADCOUTをエンコードする。
パイプラインステージ120は、サブADC(Sub ADC)121と、サブデジタルアナログ変換器(Sub DAC:Sub Digital to Analog Converter)(以下、「サブDAC」という)122と、残差演算回路123と、増幅回路124と、生成回路125と、を備える。
サブADC121は、アナログ信号ADCIN又は前段のパイプラインステージ120の出力信号を入力され、入力された信号をAD変換し、AD変換結果を出力する。サブADCとして、デルタシグマADC、フラッシュADC、逐次比較ADCなど、任意のADCを利用できる。サブADC121が出力したAD変換結果は、サブDAC122及びエンコーダ110に入力される。
サブDAC122は、サブADC121からAD変換結果を入力され、入力されたAD変換結果をDA変換し、アナログ信号を出力する。サブDAC122として、容量性DACや抵抗性DACなど、任意のDACを利用できる。サブDAC122の出力信号は、残差演算回路123に入力される。
残差演算回路123は、アナログ信号ADCIN又は前段のパイプラインステージ120の出力信号と、サブDAC122の出力信号と、を入力され、これらの差を残差信号として出力する。残差演算回路123として、アナログ加算器やアナログ減算器などを利用できる。残差演算回路123が出力した残差信号は、増幅回路124に入力される。
増幅回路124は、残差演算回路123から残差信号を入力され、入力された残差信号を増幅する。増幅回路125は、増幅した残差信号を、次段のパイプラインステージ120に入力する。
生成回路125は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれか1つに係る生成回路であり、増幅回路124に駆動電流を供給する。生成回路125は、クロックCLKとして、パイプラインADCの動作クロックを入力される。
以上説明した通り、本実施形態に係るパイプラインADC100は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれか1つに係る生成回路125により、増幅回路124の駆動電流を供給する。このような構成により、パイプラインADC100のAD変換精度を維持したまま、パイプラインADC100の消費電力を低下させることができる。
なお、図16の例では、生成回路125は、各パイプラインステージ120に1つ設けられるが、パイプラインADC1に1つ設けられてもよい。この場合、1つの生成回路125が出力した基準電流IREFを、カレントミラー回路を介して、各パイプラインステージ120の増幅回路124に供給すればよい。
また、本実施形態では、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれか1つに係る生成回路125は、パイプラインADCに適用されたが、ΔΣADC、逐次比較ADC、フラッシュADC、サブレンジADCなど、他の種類のADCに適用することも可能である。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る無線通信装置200について、図17を参照して説明する。本実施形態に係る無線通信装置200は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれか1つに係る生成回路を備える。
図17は、本実施形態に係る無線通信装置のハードウェア構成の一例を示す図である。この構成は、無線通信装置200が非アクセスポイント及びアクセスポイントの無線端末のいずれに搭載される場合にも適用可能である。
図17に示すように、この無線通信装置200は、ベースバンドIC(Integrated Circuit)211と、RF(Radio Frequency)IC221と、バラン225と、水晶発振器243と、スイッチ245と、アンテナ247とを備える。
ベースバンドIC211は、ベースバンド回路212と、メモリ213と、ホスト・インターフェース214と、CPU(Central Processing Unit)215と、DAC216と、ADC217と、を備える。
メモリ213は、無線通信装置200がホストシステムとの間で受け渡しするデータを格納する。またメモリ213は、他の無線通信装置に通知する情報や、他の無線通信装置から通知された情報などを格納する。さらに、メモリ213は、CPU215の実行に必要なプログラムを記憶し、CPU215がプログラムを実行する際の作業領域として利用される。メモリ213は、SRAMやDRAM等の揮発性メモリであってもよいし、NANDやMRAM等の不揮発性メモリであってもよい。
ホスト・インターフェース214は、無線通信装置200がホストシステムと接続するためのインターフェースである。インターフェースは、例えば、UART、SPI、SDIO、USB、PCI Expressなどであるが、これに限られない。
CPU215は、プログラムを実行することによりベースバンド回路212を制御するプロセッサである。ベースバンド回路212は、主にMAC層の処理及び物理層の処理を行う。ベースバンド回路212及びCPU215の少なくとも一方は、通信を制御する通信制御装置として機能する。
また、ベースバンド回路212及びCPU215の少なくとも一方が、クロックを生成するクロック生成部を含み、このクロック生成部で生成するクロックにより、通信装置200の内部時間を管理してもよい。
ベースバンド回路212は、送信するフレームに、物理層の処理として、物理ヘッダの付加、符号化、暗号化、及び変調処理(MIMO変調を含んでもよい)など行い、例えば2種類のデジタルベースバンド信号(以下、デジタルI(In−phase)信号とデジタルQ(Quad−phase)信号)を生成する。ここでいうフレームには、Null Data Packetなど、IEEE802.11規格又はこれに準拠する規格で、パケットと呼ばれるものが含まれてもよい。なお、ベースバンド回路212は、直交変調せずに一系統の信号のままで送信する場合には、1種類のベースバンド信号を生成すればよい。
DAC216は、ベースバンド回路212から入力される信号をDA変換する。より詳細には、DAC216はデジタルI信号をアナログのI信号(アナログI信号)に変換し、デジタルQ信号をアナログのQ信号(アナログQ信号)に変換する。無線通信装置200が複数のアンテナを備え、一系統又は複数系統の送信信号をアンテナの数だけ振り分けて送信する場合には、アンテナの数に応じた数のDAC216を設けてもよい。
ベースバンドIC211のADC217については、後述する。
RF IC221は、例えば、RFアナログIC及び高周波ICの少なくとも一方である。RF IC221は、フィルタ222と、ミキサ223と、プリアンプ224と、PLL242と、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)234と、バラン235と、ミキサ233と、フィルタ232と、を備える。RF IC221の上記構成のいくつかは、ベースバンドIC211や、別のIC上に配置されてもよい。
フィルタ222は、DAC216から入力されるアナログI信号及びアナログQ信号のそれぞれから、所望帯域の信号を抽出する。フィルタ222は、帯域通過フィルタであってもよいし、低域通過フィルタであってもよい。
PLL242は、水晶発振器243から入力される発振信号を用いて、発振信号の分周及び逓倍の少なくとも一方を行うことで、入力信号の位相に同期した、一定周波数の信号を生成する。PLL242は、例えば、VCO(Voltage Controlled Oscillator)を備える。PLL242は、水晶発振器243から入力される発振信号に基づいて、VCOを利用してフィードバック制御を行うことで、一定周波数の信号を生成できる。生成した一定周波数の信号は、ミキサ223,233に入力される。無線通信装置200は、PLL242の代わりに、一定周波数の信号を生成可能な他の回路を備えてもよい。
ミキサ223は、フィルタ222を通過したアナログI信号及びアナログQ信号を、PLL242から供給される一定周波数の信号を利用して、無線周波数にアップコンバートする。
プリアンプ224は、ミキサ223で生成された無線周波数のアナログI信号及びアナログQ信号を、所望の出力電力まで増幅する。
バラン225は、平衡信号(差動信号)を不平衡信号(シングルエンド信号)に変換するための変換器である。RF IC221では平衡信号が利用されるが、RF IC221の出力からアンテナ247までは不平衡信号が利用されるため、バラン225でこれらの信号変換を行う。
スイッチ245は、送信時は、送信側のバラン225に接続され、受信時は、受信側のLNA234に接続される。スイッチ245の制御は、ベースバンドIC211により行われてもよいし、RF IC221により行われてもよいし、スイッチ245を制御する別の回路が存在し、当該回路がスイッチ245の制御を行ってもよい。
プリアンプ224で増幅された無線周波数のアナログI信号及びアナログQ信号は、バラン225で平衡−不平衡変換された後、アンテナ247から空間に電波として放射される。
アンテナ247は、チップアンテナでもよいし、プリント基板上に配線により形成されたアンテナでもよいし、線状の導体素子を利用して形成されたアンテナでもよい。
LNA234は、アンテナ247からスイッチ245を介して受信した信号を、雑音を低く抑えたまま、復調可能なレベルまで増幅する。
バラン235は、LNA234で増幅された信号を、不平衡−平衡変換する。
ミキサ233は、バラン235で平衡信号に変換された受信信号を、PLL242から入力される一定周波数の信号を用いてベースバンドにダウンコンバートする。より詳細には、ミキサ233は、PLL242から入力される一定周波数の信号に基づき、互いに90°位相のずれた搬送波を生成する。そして、ミキサ233は、バラン235で変換された受信信号を、互いに90°位相のずれた搬送波により直交復調して、受信信号と同位相のI信号と、I信号より90°位相が遅れたQ信号と、を生成する。なお、ミキサ233は、直交復調せずに一系統の信号だけを生成してもよい。
フィルタ232は、ミキサ233が生成したI信号及びQ信号から、所望帯域の信号を抽出する。フィルタ232は、帯域通過フィルタであってもよいし、低域通過フィルタであってもよい。
フィルタ232で抽出されたI信号及びQ信号は、ゲインを調整された後に、RF IC221から出力される。
ベースバンドIC211のADC217は、RF IC221からの入力信号を、AD変換する。より詳細には、ADC217は、I信号をデジタルI信号に変換し、Q信号をデジタルQ信号に変換する。
本実施形態において、ADC217として、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれか1つに係る生成回路を備えたADCが利用される。ADC217は、第4実施形態に係るパイプラインADCであってもよいし、他の種類のADCであってもよい。ADC217が出力したデジタルI信号及びデジタルQ信号は、ベースバンド回路212に入力される。
ベースバンド回路212は、ADC217から入力されたデジタルI信号及びデジタルQ信号デジタルに基づいて、復調処理、誤り訂正符号処理、及び物理ヘッダの処理など、物理層の処理(MIMO復調を含んでもよい)等を実行し、フレームを得る。ベースバンド回路212は、フレームに対してMAC層の処理を実行する。ベースバンド回路212は、TCP/IPを実装している場合には、TCP/IPの処理を実行してもよい。
なお、図17の例では、無線通信装置200は、アンテナ247を1本備えるが、複数本備えてもよい。この場合、無線通信装置200は、送信系統(216、222〜225)、受信系統(232〜235)、PLL242、水晶発振器243、及びスイッチ245を含むセットを、アンテナ247ごとにそれぞれ備えてもよい。各セットは、それぞれベースバンド回路212に接続されてもよい。
また、ベースバンドIC211とRF IC221は同じ基板上に形成されてもよい。また、ベースバンドIC211とRF IC221は1チップで構成されてもよい。DAC216及びADC217の両方またはいずれか一方が、RF IC221に配置されてもよいし、別のICに配置されてもよい。またメモリ213及びCPU215の両方またはいずれか一方が、ベースバンドICとは別のICに配置されてもよい。
以上説明した通り、本実施形態に係る無線通信装置200は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれか1つに係る生成回路を備えるADC217を備える。このような構成により、無線通信装置200の通信精度を維持したまま、無線通信装置200の消費電力を低下させることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態に係る無線端末について、図18〜図20を参照して説明する。本実施形態に係る無線端末は、第5実施形態に係る無線通信装置を備える。図18〜図20は、本実施形態に係る無線端末の一例を示す図である。
図18の無線端末はノートPC301であり、図19の無線端末は移動体無線端末321である。ノートPC301及び移動体無線端末321は、それぞれ無線通信装置305,315を搭載している。無線通信装置305,315は、いずれも第5実施形態に係る無線通信装置である。
なお、無線通信装置を搭載する無線端末は、ノートPCや移動体無線端末に限定されず、例えば、TV、デジタルカメラ、ウェアラブルデバイス、タブレット、スマートフォン、ゲーム装置、ネットワークストレージ装置、モニタ、デジタルオーディオプレーヤ、Webカメラ、ビデオカメラ、プロジェクト、ナビゲーションシステム、外部アダプタ、内部アダプタ、セットトップボックス、ゲートウェイ、プリンタサーバ、モバイルアクセスポイント、ルータ、エンタープライズ/サービスプロバイダアクセスポイント、ポータブル装置、ハンドヘルド装置等であってもよい。
また、第5実施形態に係る無線通信装置は、メモリカードにも搭載可能である。図20は、メモリカードの一例を示す図である。図20のメモリカード331は、第5実施形態に係る無線通信装置355と、メモリカード本体332と、を含む。メモリカード331は、外部の装置(他の無線端末やアクセスポイント等)との無線通信のために、無線通信装置335を利用する。なお、図20では、メモリカード331内の他の要素(例えばメモリ等)は、図示省略されている。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:可変電流源、2:遅延回路、3:位相比較器、4:制御回路、5:パルス生成器、100:パイプラインADC、110:エンコーダ、120:パイプラインステージ、121:サブADC、122:サブDAC、123:残差演算回路、124:増幅回路、200:無線通信装置、211:ベースバンドIC、212:ベースバンド回路、213:メモリ、214:ホスト・インターフェース、215:CPU、216:DAC、217:ADC、221:RF IC、222:フィルタ、223:ミキサ、224:プリアンプ、225:バラン、232:フィルタ、233:ミキサ、235:バラン、234:LNA、242:PLL、243:水晶発振器、245:スイッチ、247:アンテナ、301:ノートPC、305:無線通信装置、315:無線通信装置、321:移動体端末、331:メモリカード、332:メモリカード本体、355無線通信装置

Claims (10)

  1. 基準電流を出力する可変電流源と、
    クロックを基準遅延量だけ遅延させた基準クロックと、前記クロックを前記基準電流の電流値に応じて遅延させた遅延クロックと、を生成する遅延回路と、
    前記基準クロックの位相と、前記遅延クロックの位相と、を比較し、比較結果を出力する位相比較器と、
    前記比較結果に基づいて、前記基準電流の前記電流値を制御する制御回路と、
    を備える基準電流生成回路。
  2. 前記制御回路は、前記遅延クロックの遅延量が前記基準遅延量に近づくように制御する
    請求項1に記載の基準電流生成回路。
  3. 前記遅延回路は、前記クロックを前記基準電流の電流値に応じて遅延させる、少なくとも1つの遅延器を備える
    請求項1又は請求項2に記載の基準電流生成回路。
  4. 前記基準遅延量は、前記クロックの周期に応じて設定される
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基準電流生成回路。
  5. 前記クロックは、離散時間信号処理回路の動作クロックである
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の基準電流生成回路。
  6. 前記遅延回路が生成した第1の遅延クロック及び第2の遅延クロックに基づいて、パルスを生成するパルス生成器を備える
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基準電流生成回路。
  7. 前記パルスは、前記第1の遅延クロックの遅延量と、前記第2の遅延クロックの遅延量と、の差分に応じたパルス幅を有する
    請求項6に記載の基準電流生成回路。
  8. 離散時間信号処理回路の動作クロックを逓倍又は分周し、前記クロックを生成する位相ロックループを備える
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の基準電流生成回路。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の前記基準電流生成回路と、
    前記基準電流生成回路が生成した前記基準電流を駆動電流として供給されるオペアンプと、
    を備えるAD変換器。
  10. 請求項9に記載の前記AD変換器を備える無線通信装置。
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