JP2017147248A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動、衝撃等の大きな力が作用した場合に起こり得る電気的接続部分の導通不良を低減させること。【解決手段】第一の筐体と、第一の基板と、第二の基板と、第三の基板と、を有する電子機器において、前記第一の筐体は、略直交する第一の平面及び第二の平面を有し、前記第一の基板は、前記第一の筺体の前記第一の平面に載置され、前記第二の基板を接続する第一の接続手段と、前記第二の基板の位置を規制する第一の規制手段と、を有し、前記第二の基板は、前記第一の筺体の前記第二の平面に載置され、前記第一の基板に接続する第二の接続手段と、前記第一の基板の前記第一の規制手段に係合する位置決め手段と、前記第一の筺体に位置を規制する第二の規制手段と、前記第三の基板を接続する第三の接続手段と、を有し、前記第三の接続手段は、前記第二の接続手段、及び前記位置決め手段と、前記第二の規制手段との間に配されることを特徴とする。【選択図】図4
Description
本発明は、電子機器、特にプリント基板に実装されたコネクタにフレキシブルプリント基板を接続する接続構造を有する電子機器に関する。
従来から、電子機器内部には、プリント基板に実装されたコネクタにフレキシブルプリント基板(以下、FPCと称する)を接続する接続構造が用いられている。一般的にFPC接続用コネクタは、FPCの挿抜が複数回行う事が出来る構造になっている。例えば、NON−ZIFタイプコネクタは、FPCをコネクタのスロット部に直接差し込む構造になっており、組み込む工程が少なく、作業性がよいという特徴がある。また、ZIFタイプコネクタは、FPCをコネクタのスロット部に差し込んだ後、スライダ等の機能でFPCを挟み込む構造になっており、挿入力や抜去力が低減され、FPCの保持力が大きいことを特徴とする。
これらのコネクタ構造は、FPCを組み込むだけでなく、FPCを取り外せることも特徴としているため、例えば電子機器に対して振動、衝撃等の大きな力が作用した場合、FPCがコネクタから抜けて導通不良が発生する可能性が懸念される。
そこで、振動、衝撃等の大きな力が作用した場合に、電気的接続部分の導通不良を低減させる方法が既に開示されている(特許文献1)。
特許文献1では、基板間接続部の両脇に保持脚を設定し、保持脚を基板の表面に半田付けして固定することで基板を安定的に保持し、端子部の破損等を低減させている。この形態では、電子機器に対して振動、衝撃等の大きな力が作用した場合、取り付けた立ち基板がメイン基板に対して煽られてしまうことがあり、取り付けた基板に実装されている電子部品の破損等の懸念がある。また、立ち基板に対して他の基板が電気的に接続されている場合には、立ち基板が煽られることによって他の基板との電気的接続部分の導通不良が発生してしまう懸念がある。
特許文献1以外にも、プリント基板とFPCの接続構造は様々開示されている。例えば、図6はプリント基板とFPCの接続構造の従来例の一例を表し、具体的にはタッチパネル表示ユニットから延出するFPCが制御基板に接続する接続構造の一例を示す断面図である。
70は背面カバーであり、外装を構成する部品の一つである。80はタッチパネル表示ユニットである。71は両面テープであり、タッチパネル表示ユニット80を背面カバー70に接着保持する部材である。タッチパネル表示ユニット80は背面カバー70に対して予め両面テープ71によって固定されている。タッチパネル表示ユニット80から延出するFPC81は組み立て作業を考慮して配線長さが比較的長めに設定されている。
90は機器本体(以下、本体と称する)であり、本体90の内部にはバッテリボックス91が配置されている。92は制御基板であり、バッテリボックス91に対してビス93によって固定されている。94はコネクタであり、制御基板92に実装されている。タッチパネル表示ユニット80及び背面カバー70を本体90に組み付ける場合、まずFPC81の先端端子部分をコネクタ94に接続した後に背面カバー70を本体90に組み付けていく。FPC81の配線長さは、前述のとおりタッチパネル表示ユニット80からコネクタ94まで接続するために要する最低限の配線長さと接続作業を行うための長さを合わせた長さに設定されている。このようにFPC81の配線長さを長く構成することで、仮に振動、衝撃等の大きな力が本体90に作用した場合でも、電気的接続部分にその衝撃が伝達しにくくなり、導通不良発生が低減できる。
しかし、本体90に背面カバー70を組み付けた状態では、FPC81が余り、折り畳んで収納させることになる。このような組み付け方法では、本体90に対して、タッチパネル表示ユニット80及び背面カバー70を浮かせた状態で保持し、FPC81をコネクタ94に接続させなければならない。そのため、組み立て作業が煩雑になり、タッチパネル表示ユニット80及び背面カバー70を浮かせた状態で保持する治工具を設定する等の対応が必要になる場合がある。
また、本構成では、FPC81の折り畳み部分との接触を避けるように制御基板92に実装される電子部品を配置しなければならない。従って、制御基板92の設計自由度が著しく低下してしまう。そして仮にFPC81の折り畳み領域に近接する位置に電子部品を配置してしまうと、FPC81の折り畳み領域との隙間を確保するために本体90の製品厚さが厚くなり、本体90が大型化してしまう懸念がある。また、FPC81の折り畳み部分では対向する信号線同士でのクロストーク発生による機能不良が懸念される。
上記課題を鑑みて、本発明の目的は、電子機器の組み立て作業性や、電子機器内部に配線されている信号線同士のクロストーク等に配慮しつつ、振動、衝撃等の大きな力が作用した場合に起こり得る電気的接続部分の導通不良を低減する基板の取り付け構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、
第一の筐体と、第一の基板と、第二の基板と、第三の基板と、を有する電子機器において、前記第一の筐体は、略直交する第一の平面及び第二の平面を有し、前記第一の基板は、前記第一の筺体の前記第一の平面に載置され、前記第二の基板を接続する第一の接続手段と、前記第二の基板の位置を規制する第一の規制手段と、を有し、前記第二の基板は、前記第一の筺体の前記第二の平面に載置され、前記第一の基板に接続する第二の接続手段と、前記第一の基板の前記第一の規制手段に係合する位置決め手段と、前記第一の筺体に位置を規制する第二の規制手段と、前記第三の基板を接続する第三の接続手段と、を有し、前記第三の接続手段は、前記第二の接続手段、及び前記位置決め手段と、前記第二の規制手段との間に配されることを特徴とする。
第一の筐体と、第一の基板と、第二の基板と、第三の基板と、を有する電子機器において、前記第一の筐体は、略直交する第一の平面及び第二の平面を有し、前記第一の基板は、前記第一の筺体の前記第一の平面に載置され、前記第二の基板を接続する第一の接続手段と、前記第二の基板の位置を規制する第一の規制手段と、を有し、前記第二の基板は、前記第一の筺体の前記第二の平面に載置され、前記第一の基板に接続する第二の接続手段と、前記第一の基板の前記第一の規制手段に係合する位置決め手段と、前記第一の筺体に位置を規制する第二の規制手段と、前記第三の基板を接続する第三の接続手段と、を有し、前記第三の接続手段は、前記第二の接続手段、及び前記位置決め手段と、前記第二の規制手段との間に配されることを特徴とする。
本発明に係る電子機器によれば、電子機器の組み立て作業性や、電子機器内部に配線されている信号線同士のクロストーク等に配慮しつつ、振動、衝撃等の大きな力が作用した場合に起こり得る電気的接続部分の導通不良を低減させることができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として、撮像装置(所謂、デジタルカメラ)を取り上げることとする。但し、本発明に係る電子機器は、これに限定されるものではなく、プリント基板に実装されたコネクタにフレキシブルプリント基板を接続する接続構造を有する電子機器に広く適用することができる。
図1は本発明に係る撮像装置100の外観斜視図である。
本実施例では、図1に示すように、撮像装置100の高さ方向をY方向、幅方向をX方向、厚さ方向(前後方向)をZ方向として互いに直交する方向軸を定め、適宜、説明に利用する。
撮像装置100は、機器本体1(以下「本体1」と記す)と、タッチパネル表示ユニット2と、背面カバー3と、側面カバー4とで構成されている。タッチパネルには、抵抗膜方式、赤外線方式、静電容量方式等がある。
例えば静電容量方式のタッチパネルは、静電容量の変化によりタッチされたか否かを判定する。具体的には、基材に複数の静電センサパターンを配置し、いずれかの静電センサパターンの静電容量が無操作状態と比べて増加したことを検知すると、タッチされたと判定する構造になっている。
また、静電容量方式のタッチパネルには、液晶表示装置内にその機能を組み込むインセル方式が普及している。具体的には、共通電極をTFT(Thin Film Transistor)ガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)で形成することで、タッチパネルの駆動電極を兼ねている。検出電極はCF(Color Filter)ガラス基板上の裏面にITOで形成されている。そしてその外側にカバーガラスを重ね合わせることでインセル方式のタッチパネル表示ユニットを構成している。このような構造を採用することで、タッチパネル用の基板を省略することが可能になり、タッチパネル表示ユニットの薄型化を実現している。本実施例でのタッチパネル表示ユニット2は、インセル方式のタッチパネル表示ユニットを採用している。
20は、タッチパネル表示ユニット2から延出しているメインFPC(第三の基板)である。30は操作系FPCであり、背面カバー3を構成する操作ボタン部材の裏面に配置さている。操作系FPC30には、タクトスイッチ等の電子部品が実装されており、背面カバー3に組み付けられて固定されている。タッチパネル表示ユニット2、及び背面カバー3は、本体1に対してZ方向に組み付ける構成になっている。そして、側面カバー4は、本体1に対してX方向に組み付ける構成になっている。
次に図2を用いてタッチパネル表示ユニット2と背面カバー3との組み立て方法について説明する。
図2はタッチパネル表示ユニット2、及び背面カバー3を示す断面図である。図2(a)はタッチパネル表示ユニット2を背面カバー3に組み込む前の状態を表している。そして図2(b)はタッチパネル表示ユニット2を背面カバー3に組み込んだ後の状態を表している。
21はカバーガラスである。22はCFガラス基板である。23はTFTガラス基板である。メインFPC20は、CFガラス基板22、TFTガラス基板23に対して熱圧着等の加工によって一端が接合されている。背面カバー3には、開口部31aが形成されている。開口部31aはタッチパネル表示ユニット2のCFガラス基板22、TFTガラス基板23が収容可能に構成され、矩形状の開口を有している。そして開口部31aの内側には、枠状受け部31bが形成されている。32は、両面テープであり、枠状受け部31b全域にわたって背面カバー3に貼り付けられている。
タッチパネル表示ユニット2は、カバーガラス21の外形がCFガラス基板22やTFTガラス基板23の外形よりも大きくなるように構成されている。そして、タッチパネル表示ユニット2を背面カバー3に組み込むと、カバーガラス21の外枠部が枠状受け部31bに当接して、両面テープ32によって背面カバー3に固定される。このときメインFPC20は、その先端が開口部31aの内部へ延伸するように配置されている。
インセル方式のタッチパネル表示ユニット2は構造上、カバーガラス21がCFガラス基板22やTFTガラス基板23と同等の面積を必要とする。背面カバー3に対して、タッチパネル表示ユニット2を固定する場合には、カバーガラス21の形状をCFガラス基板22やTFTガラス基板23よりも一定量外側に延出した形状にして、背面カバー3への貼り付け面積を確保する方法が用いられる。そしてタッチパネル表示ユニット2は、一度背面カバー3に固定された後に本体1へ組み付けられる。
次に、タッチパネル表示ユニット2及び背面カバー3を組み込んだ本体1について説明する。
図3はタッチパネル表示ユニット2及び背面カバー3を本体1に組み込んだ状態を表す断面図である。
本体1には撮像装置100内部の種々の制御を行う制御基板(第一の基板)11が配置されている。そして、制御基板11には、コネクタ(第一の接続手段)13が実装されている。10はバッテリボックス(第一の筐体)であり、本体1を構成する部品の一つである。制御基板11は、バッテリボックス10に対してビス12によって固定されている。
本体1の側面には、中継FPC(第二の基板)14が配置されている。この中継FPC14にはコネクタ(第三の接続手段)15が実装されている。そして中継FPC14には制御基板11に実装されているコネクタ13に接続可能な端子部(第二の接続手段)14aが形成されている。中継FPC14は背面カバー3を組み込む前に、予め端子部14aをコネクタ13に接続した状態で本体1に保持されている。本体1に対する中継FPC14の組み付け方法については後に詳述する。
本体1の側面には、側面カバー4が組み付け可能に構成されている。本体1に対して背面カバー3及び側面カバー4を組み付けていく順番は、まず本体1に対して背面カバー3を組み付ける。その後、メインFPC20のコネクタ端子部分をコネクタ15に接続する。そして最後に側面カバー4を組み付けていくという順番に構成されている。このように構成することで、側面カバー4を組み付ける前に、本体1の側面部分に形成される開口部分からメインFPC20のコネクタ接続端子部分とコネクタ15が容易に視認可能になる。
作業者はこの開口部分からメインFPC20のコネクタ端子部分をコネクタ15に接続させることができる。本実施例では、上述のとおりタッチパネル表示ユニット2から延出するメインFPC20を本体1側面部に配置されている中継FPC14へ接続させたうえで制御基板11との電気的接続をとる構成を採用している。
図6を用いて前述したとおり、中継部材を用いずにタッチパネル表示ユニット2から延出するメインFPC20を直接制御基板11へ接続する方法もあるが、本構成によると、本体1に対して背面カバー3を組み付けた後にメインFPC20の接続作業を行うため、メインFPC20の接続作業が容易に行うことができる。また、メインFPC20は、複数回折り畳まれることがなく、配線長さについて多大な余長が不要であり、本体1の大型化を低減させることができる。そして、メインFPC20が折り畳まれない構成にすることで、信号線同士のクロストークによる機能不良発生を低減することができる。
次に中継FPC14の形状について説明する。
図4は中継FPC14の全体を表す平面図である。中継FPC14は大きく分けて2つの領域で構成されている。1つ目は、配線部14mである。そして2つ目は、載置部14nである。
配線部14mは、コネクタ13と接続する端子部14aが形成されている。更に配線部14mは、可撓性を有する配線領域である可撓部14bを有する。可撓部14bは端子部14aと載置部14nとの間に形成されている。
次に載置部14nは、バッテリボックス10に載置する部分である。載置部14nは3つの領域で構成されている。3つの領域とは、位置決め部14p、部品実装部14r、及び軽保持部14sである。位置決め部14pは、制御基板11に係止する領域であり、位置決め穴(位置決め手段)、及び14dが配置されている。位置決め部14pは、配線部14mの両脇に配置されている。部品実装部14rには、コネクタ15、コネクタ16、及び電子部品17が実装されている。部品実装部14rは、位置決め部14pに隣接して配置されている。
軽保持部14sは、バッテリボックス10に載置する領域であり、軽保持部(第二の規制手段)14eが形成されている。また、そして、軽保持部14sは、部品実装部14rに対して、位置決め部14pとは反対側の隣接する位置に配置されている。
中継FPC14は、位置決め穴14c、及び14d、が制御基板11と係止し、且つ軽保持穴14eがバッテリボックス10に圧入されることによって本体1に固定される構成になっている。載置部14nは、電子部品17等を実装する側の面とは反対面に対して補強板(補強部材)14fを貼り合わせている。
補強板14fは、例えばガラスエポキシ樹脂やポリイミド等の絶縁性材料を熱硬化性の接着剤を介して接着固定したものである。補強板14fに適用する材質は絶縁性材料に限らず、ステンレス鋼(SUS)等の金属材料であってもよい。補強板14fは軽保持穴14eから一定量の距離を隔てるように切り欠き部14gが形成されている。
切り欠きの範囲は、軽保持穴14eから一定量の距離を隔てつつ、投影上、中継FPC14に実装している各部品と重ならないように設定されている。中継FPC14に実装している各部品と投影上重ならないように設定することで、中継FPC14に実装している各部品の半田付け部が安定的に補強される。そして中継FPC14のハンドリング時や、中継FPC14を本体1に組み込む時等に実装している各部品の半田付け部に加わる剥離ストレス等を低減させることができる。
また、部品実装部14rと位置決め部14pの間には、可撓部14hが形成されている。可撓部14hには補強板14fが貼り合わされておらず、可撓部14hを設定することによって中継FPC14は、部品実装部14rに対して位置決め部14pが一定量屈曲することができる構成になっている。可撓部14hは投影上、中継FPC14に実装している部品と重ならないように設定されている。このように設定することによって、可撓部14hが屈曲した場合に部品実装部14rが追従して変形してしまうことを防止し、可撓部14hの屈曲による部品実装部14rの破損を低減させることができる。
次に本体1に対する中継FPC14の組み付け方法について説明する。
図5は中継FPC14を本体1に組み込む状態を表す斜視図である。
バッテリボックス10は、本体1に対して−X方向に延出する突出部10aが形成されている。そして、制御基板11は、本体1に対して−X方向に延出する突出部(第一の規制手段)11a、及び11bが形成されている。
中継FPC14は、本体1の側面部分に組み込む構成になっている。本体1に対する中継FPC14のY方向の位置は、位置決め穴14cと突出部11aによって、そしてZ方向の位置は、位置決め穴14dと突出部11bによって決まるように設定されている。具体的には、位置決め穴14cのY方向の幅寸法は、突出部11aのY方向の幅寸法とほぼ同じになるように設定されている。そして、位置決め穴14cのZ方向の幅寸法は、突出部11aのZ方向の幅寸法よりも大きくなるように設定されている。次に位置決め穴14dのY方向の幅寸法は、突出部11bのY方向の幅寸法よりも大きくなるように設定されている。そして、位置決め穴14dのZ方向の幅寸法は、突出部11bのZ方向の幅寸法とほぼ同じになるように設定されている。
突出部11a、及び11bと位置決め穴14c、及び14dによって、FPC14の位置合わせを行うと、軽保持穴14eの中心は、突出部10aの中心とほぼ一致する。中継FPC14は、この状態で本体1に組み込む構成になっている。軽保持穴14eは、矩形状の外形を有している。そして突出部10aは、円柱状の外形を有している。軽保持穴14eの外形を成す矩形辺の長さは、突出部10aの直径よりも短くなるように設定されている。従って中継FPC14を本体1に組み込むと、軽保持穴14eが突出部10aに圧入されて、中継FPC14はバッテリボックス10と当接する位置に保持されることで、本体1に対して、FPC14のX方向の位置が決まる。このとき、突出部11a、及び11bは、位置決め穴14c、及び14dに挿通し、更に各穴から突出部が突出するように突出部11a、及び11bの突出量が設定されている。
FPC14の組み込みが完了すると、可撓部14bを屈曲させて端子部14aをコネクタ13に組み込むことでFPC14とコネクタ13との電気的接続をとることができる。中継FPC14は、端子部14aをコネクタ13に組み込んだ状態において、可撓部14bが端子部14aと載置部nとの間で一定量の余長が残るように、その長さが設定されている。このように長さを設定することによって、制御基板11に対するコネクタ13の実装ズレ等の製造誤差によって中継FPC14の接続作業が出来ない等の問題を防止している。そして、端子部14aをコネクタ13に組み込んだ後に、位置決め穴14cと突出部11aを、そして位置決め穴14dと突出部11bを接着固定する。接着固定することによって、位置決め部分の寸法公差による微小な隙間を塞ぎ、制御基板11に対して中継FPC14を強固に保持することができる。
中継FPC14を組み込んだ後には、タッチパネル表示ユニット2、及び背面カバー3を本体1に組み込むことによって、メインFPC20、及び操作系FPC30がそれぞれコネクタ15、及びコネクタ16への接続が可能になる。メインFPC20、及び操作系FPC30の接続作業を終えると、次に側面カバー4を本体1に組み込むことで、撮像装置100の組み立てが完了する。
ところで、撮像装置100には、装置搬送時の振動や誤って落下させてしまった場合にコネクタ13と接続端子部14aとの電気的接続が維持されていることが求められる。中継FPC14は、制御基板11に実装されているコネクタ13に対してX方向に挿入し、接続されている。制御基板11は、バッテリボックス10に形成されている不図示の位置決めピンと、制御基板11に形成されている不図示の位置決め穴とでバッテリボックス10に対して位置決めした状態で固定されている。ここで位置決めピンと位置決め穴は、制御基板11がバッテリボックス10に組み込めるだけの隙間を有しており、この隙間の範囲内で制御基板11がバッテリボックス10に対して微小に移動することができる。
このような構成において、仮に撮像装置100に対して装置落下等による衝撃が加わった場合、制御基板11、及び中継FPC14にはそれぞれの重量に相応する衝撃負荷を受ける。仮に撮像装置100が、制御基板11をバッテリボックス10に固定する力よりも大きなX方向の衝撃負荷を受けた場合、中継FPC14に対して制御基板11が相対的に移動してしまう可能性がある。このとき、コネクタ13に接続されている接続端子部14aが抜けてしまう、或いは接触点にずれが生じて隣接する信号線同士がショートしてしまう等の懸念が生じる。
しかし中継FPC14はコネクタ13に接続されている状態において、一定量の余長が残るように可撓部14bの長さが設定されているため、この余長の範囲内において可撓部14bが変位することができる。可撓部14bが変位することによって、中継FPC14と制御基板11との相対的な移動を吸収して撮像装置100は、コネクタ13と接続端子部14aとの接続を維持することができる。
また、中継FPC14に対して制御基板11が相対的に移動した場合、その瞬間的な衝撃によって位置決め穴14c、及び14dと突出部11a、及び11bとの接着固定部分が破損してしまう可能性がある。
しかし中継FPC14は位置決め部14pと部品実装部14rとの間に可撓部14hが設定されているため、部品実装部14rに対して位置決め部14pが一定量変位することができるように構成されている。可撓部14hが変位することによって、部品実装部14rがバッテリボックス10に保持された状態で位置決め部14pが制御基板11の移動に追従し、接着固定部分の破損を防止することができる。
次に、撮像装置100が、制御基板11をバッテリボックス10に固定する力よりも大きなY方向の衝撃負荷を受けた場合、制御基板11はX方向の衝撃負荷を受けた場合と同様に中継FPC14に対して相対的に移動してしまう可能性がある。
しかし中継FPC14は位置決め穴14c、及び14dと突出部11a、及び11bが接着固定されているため、制御基板11のY方向の変位に対して追従して移動することができる。従って、コネクタ13に接続されている接続端子部14aが抜けてしまう、或いは接触点にずれが生じて隣接する信号線同士がショートしてしまう等の問題を防止することができる。
ここで、中継FPC14に実装されているコネクタ15、及び16にはタッチパネル表示ユニット2や背面カバー3から延出するメインFPC20、及び操作系FPC30が接続されている。
中継FPCがY方向に変位した場合、その瞬間的な衝撃がコネクタ15とメインFPC20の接続部分、及びコネクタ16と操作系FPC30の接続部分に伝搬し、これらの接続部分において断線や信号線同士のショート等の懸念が生じる。
しかし中継FPC14は部品実装部14rに対して位置決め部14pとは反対側に軽保持部14sが配置されているため、部品実装部14rが受ける瞬間的な衝撃を軽保持穴14eが和らげるように作用することができる。具体的には、補強板14fに対して軽保持穴14e周囲に切り欠き部14gを設けることで部品実装部14rは剛性を維持したまま軽保持穴14e周囲が瞬間的な衝撃を受けて変位して、その衝撃を和らげるように作用する。従って、コネクタ15とメインFPC20の接続部分、及びコネクタ16と操作系FPC30の接続部分においてメインFPC20、及び操作系FPC30が抜けてしまうことによる断線や接触点がずれてしまうことによる信号線同士のショート等の発生を低減することができる。
次に、撮像装置100がZ方向の衝撃負荷を受けた場合、制御基板11は、バッテリボックス10に対してZ方向に当接して固定されているため、バッテリボックス10から離れることなく保持される。また、中継FPC14も、制御基板11に対してZ方向に位置が決められている為、制御基板11に対して変位することなく保持される。
以上述べたとおり、制御基板11に対して中継FPC14の位置を決めて固定することによって様々な方向から衝撃負荷を受けた場合であっても接続端子部14aとコネクタ13との電気的接続を維持することができる。また、位置決め部14pと部品実装部14rとの間に可撓部14hを設けることによって、衝撃負荷を受けた後も固定部分の破損を防止することができる。更に、中継FPC14をバッテリボックス10に対して軽保持穴14eを圧入保持することで部品実装部14rが受ける衝撃を和らげる作用を成し、中継FPC14に実装されているコネクタ15とメインFPC20の接続部分、及びコネクタ16と操作系FPC30の接続部分において断線や隣接する信号線同士のショート等の発生を低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 バッテリボックス(第一の筐体)、11 制御基板(第一の基板)、
11a/11b 突出部(第一の規制手段)、13 コネクタ(第一の接続手段)、
14 中継FPC(第二の基板)、14a 端子部(第二の接続手段)、
14c/14d 位置決め穴(位置決め手段)、14e 軽保持部(第二の規制手段)、
14f 補強板(補強部材)、14g 切り欠き部、14h 可撓部、
15 コネクタ(第三の接続手段)、20 メインFPC(第三の基板)、
100 電子機器(撮像装置)
11a/11b 突出部(第一の規制手段)、13 コネクタ(第一の接続手段)、
14 中継FPC(第二の基板)、14a 端子部(第二の接続手段)、
14c/14d 位置決め穴(位置決め手段)、14e 軽保持部(第二の規制手段)、
14f 補強板(補強部材)、14g 切り欠き部、14h 可撓部、
15 コネクタ(第三の接続手段)、20 メインFPC(第三の基板)、
100 電子機器(撮像装置)
Claims (5)
- 第一の筐体(10)と、第一の基板(11)と、第二の基板(14)と、第三の基板(20)と、を有する電子機器(100)において、
前記第一の筐体(10)は、直交する第一の平面及び第二の平面を有し、
前記第一の基板(11)は、前記第一の筺体(10)の前記第一の平面に載置され、前記第二の基板(14)を接続する第一の接続手段(13)と、前記第二の基板の位置を規制する第一の規制手段(11a/11b)と、を有し、
前記第二の基板(14)は、前記第一の筺体(10)の前記第二の平面に載置され、前記第一の基板(11)に接続する第二の接続手段(14a)と、前記第一の基板(11)の前記第一の規制手段(11a/11b)に係合する位置決め手段(14c/14d)と、前記第一の筺体(10)に位置を規制する第二の規制手段(14e)と、前記第三の基板(20)を接続する第三の接続手段(15)と、を有し、
前記第三の接続手段(15)は、前記第二の接続手段(14a)、及び前記位置決め手段(14c/14d)と、前記第二の規制手段(14e)との間に配されることを特徴とする電子機器。 - 前記第二の基板(14)は、少なくとも前記第三の接続手段(15)が配される領域に対してその表面に貼り合わせて成る補強部材(14f)を有し、前記補強部材(14f)は、前記第二の規制手段(14e)から一定量の距離を隔てて成る切り欠き部(14g)を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記切り欠き部(14g)は、投影上、前記第三の接続手段(15)と重ならない位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 前記第二の基板(14)は、前記第三の接続手段(15)が配される領域と、前記位置決め手段(14c/14d)との間において、前記補強部材(14f)が貼り合わされていない可撓部(14h)を形成することを特徴とする請求項1及至請求項3の何れか一項に記載の電子機器。
- 前記可撓部(14h)は、投影上、前記第三の接続手段(15)と重ならない位置に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2016025391A JP2017147248A (ja) | 2016-02-15 | 2016-02-15 | 電子機器 |
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JP2016025391A JP2017147248A (ja) | 2016-02-15 | 2016-02-15 | 電子機器 |
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JP2017147248A true JP2017147248A (ja) | 2017-08-24 |
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JP (1) | JP2017147248A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019046314A (ja) * | 2017-09-05 | 2019-03-22 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 表示装置及びセンサ装置 |
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2016
- 2016-02-15 JP JP2016025391A patent/JP2017147248A/ja active Pending
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