JP2017146159A - ビード部検査装置及びビード部検査方法 - Google Patents

ビード部検査装置及びビード部検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リム未装着のタイヤのビード部を検査するとき、確実にビードベース領域の測定を行なうことができるビード部検査装置及びビード部検査方法を提供する。【解決手段】タイヤTのビード部を検査するとき、リム未装着のタイヤTのタイヤ幅方向の両側に位置する一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にするために、ビード拡張部材16aをタイヤ幅方向内側から外側に向かって移動させて前記ビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から押圧する。この後、前記ビードベース領域を、ビードセンサ18cで測定する。【選択図】図4

Description

本発明は、リム未装着のタイヤのビード部を検査するビード部検査装置及びビード部検査方法に関する。
タイヤの外観検査では、タイヤ表面の凹凸形状を表した形状画像をセンサを用いて取得し、この形状画像を用いて検査が行われる。タイヤの外観検査の対象は、タイヤ外側表面の他に、タイヤ内側表面もある。タイヤ内側表面は、タイヤとこのタイヤに装着されるリムとによって囲まれた空気が充填されるタイヤ空洞領域に面する面である。また、タイヤのビード部のトウ先端からビード部のヒール端までの範囲を含むビードベース領域についても外観検査の対象とされる。ビードベース領域は、スチールワイヤを環状に巻きまわした環状のビードコアに対してタイヤ径方向内側に位置する、リムと接触する面をいう。ビード部のトウ先端は、タイヤ内側表面とビードベース領域の面との境界部分であり、ビード部の中でタイヤ径方向の最も内側(タイヤ赤道線側)であって、タイヤ径方向の最も内側にある端部である
例えば、タイヤ外側表面の外観検査において、タイヤのビード部のトウ先端からタイヤトレッド領域までのタイヤのプロファイルを画像取得手段で計測して形状データを取得する技術が知られている(特許文献1)。
特開2014−159965号公報
上述のタイヤ外側表面の外観検査では、タイヤのビード部のトウ先端からタイヤトレッド領域までの広い範囲のプロファイルを取得する。しかし、タイヤを外観検査するとき、台座上にリム未装着のタイヤを載置するだけなので、検査対象のタイヤの台座の載置面からの高さ方向の位置が、タイヤサイズ等によって異なり、また、同一のタイヤサイズであってもビード部の高さ方向の位置がタイヤ間でばらつき、また、1つのタイヤ内でもビード部の位置がタイヤ周上でばらつき易い。このため、検査用センサに好ましい範囲として設定されている測定範囲から検査対象のタイヤの位置がはずれることがないように、各タイヤの検査前に、各タイヤに合わせて検査用センサを適正な位置にセットしなければならず、作業が煩雑になる。この作業が不十分であると、検査精度が低下し、あるいは、検査不能になる場合がある。特に、リムと接触する、ビード部のトウ先端からヒール端までのビードベース領域については、リムと接触する唯一の部分であり、タイヤ性能に影響を与える部分であるので、ビードベース領域を詳細に検査する必要があるため、ビードベース領域の高さ方向の位置がタイヤ周上で確実に測定範囲内に入るように、検査用センサを適正な位置にセットすることが必要となる。
そこで、本発明は、リム未装着のタイヤのビード部を検査するとき、確実にビードベース領域の測定を行なうことができるビード部検査装置及びビード部検査方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、タイヤのビード部を検査するビード部検査装置である。当該ビード部検査装置は、
タイヤ幅方向が第1の方向に向くように配置したリム未装着のタイヤのビードベース領域を測定するように構成されたビードセンサを含む検査部と、
前記ビードベース領域を前記ビードセンサにより測定する前に、前記タイヤの前記ビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から外側に押圧して、タイヤ幅方向の両側の一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にするように、前記第1の方向に移動可能に構成された一対のビード拡張部材と、を有する。
前記ビードベース領域の測定は、タイヤをタイヤ回転軸周りに回転させながら行なわれ、
前記検査部は、タイヤ表面に設けられた情報記録媒体から記録情報を読み取るように構成された読取センサを含み、
前記ビード検査装置は、さらに、データ処理を行う処理部を有し、
前記読取センサは、前記タイヤの回転中、前記読取センサで前記記録情報を読み取るように構成され、
前記処理部は、読み取った前記記録情報を用いて、測定した前記ビードベース領域の評価を行なうように構成されている、ことが好ましい。
前記タイヤのタイヤサイズの情報を得ることなく、前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させるように、前記ビード拡張部材は、前記第1の方向と直交する、前記タイヤ径方向に対応する第2の方向に移動可能に構成されている、ことが好ましい。
このとき、前記ビード拡張部材の前記第2の方向への移動は、移動機構によって行なわれ、
前記移動機構は、前記ビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動するように、前記第2の方向に移動可能に構成された移動体を含み、
前記ビード拡張部材は前記移動体に設けられている、ことが好ましい。
さらに、このとき、前記移動体は、前記第1の方向に沿って延びる回転軸を有する回転ローラを備え、
前記回転ローラは、前記移動体が前記ビードベース領域と当接するとき、前記回転ローラのローラ表面と前記ビードベース領域とが当接するように構成され、
前記ビード拡張部材は、タイヤを持ち上げるように構成され、前記ビード拡張部材による持ち上げ後、前記回転ローラは前記回転ローラの駆動によりタイヤを回転させるように構成され、
前記検査部は、タイヤの回転中、前記ビードベース領域の一周の測定を行なうように構成されている、ことが好ましい。
前記移動体には、前記移動体が第1の方向に昇降することにより、タイヤ最大幅を測定するように構成されたセンサが設けられ、
前記ビード拡張部材が、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動する前に、前記移動機構は、前記タイヤ最大幅の情報に基づいて、前記ビード拡張部材をタイヤ幅方向のタイヤ中心位置に位置決めするように構成されている、ことが好ましい。
また、前記検査部は、前記ビードセンサとともに、前記第1の方向に移動するように構成され、前記ビード部を検査するときの前記ビードセンサのタイヤ幅方向における検査位置を定めるための位置決めセンサを含み、
前記位置決めセンサは、前記ビードベース領域の測定のために、前記ビードセンサが前記第1の方向に移動するとき、前記ビード部のトウ先端の検知の有無の情報を出力するように構成され、前記検知の有無の情報は、前記ビードセンサの前記検査位置を定めるために用いられる、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、タイヤのビード部を検査するビード部検査方法である。当該ビード部検査方法は、
リム未装着のタイヤのタイヤ幅方方向の両側に位置する一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にするために、ビード拡張部材がタイヤ幅方向内側から外側に向かって移動して前記ビード拡張部材が前記ビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から押圧する工程と、
前記ビード拡張部材による前記部分を押圧後、前記ビードベース領域を、ビードセンサで測定する工程と、を有する。
前記ビードベース領域の測定は、前記タイヤをタイヤ回転軸周りに回転させながら行なわれ、
前記タイヤの回転中、タイヤ表面に設けられた情報記録媒体から読取センサで記録情報を読み取り、読み取った前記記録情報を用いて、前記ビード部の評価を行なう、ことが好ましい。
前記部分をタイヤ幅方向内側から押圧する工程では、前記タイヤのタイヤサイズ情報を得ることなく、前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させた後、前記ビード拡張部材をタイヤ幅方向外側に移動させることにより、前記部分を押圧する、ことが好ましい。
前記ビード拡張部材が設けられる移動体を、前記一対のビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動させることにより、前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させる、ことが好ましい。
このとき、前記移動体は、前記一対のビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動するように構成された、タイヤ幅方向に沿って回転軸を有する回転ローラを備え、
前記ビード拡張部材が前記タイヤを持ち上げた後、前記回転ローラが駆動して前記タイヤを回転させることにより、前記ビードベース領域の一周の測定を行なう、ことが好ましい。
このとき、前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させる前に、タイヤ最大幅を測定し、前記タイヤ最大幅の情報に基づいて、前記ビード拡張部材をタイヤ幅方向のタイヤ中心位置に位置決めする、ことが好ましい。
また、前記ビードセンサは、タイヤ幅方向に移動するように構成されたセンサ固定台に固定され、
前記センサ固定台には、前記ビード部を検査するときの前記ビードセンサのタイヤ幅方向における検査位置を定めるための位置決めセンサが設けられ、
前記位置決めセンサは、前記ビードベース領域の測定のために、前記センサ固定台がタイヤ幅方向に移動するとき、前記位置決めセンサによるビード部のトウ先端の検知の有無の情報を用いて、前記ビードセンサの前記検査位置を定める、ことが好ましい。
上述のビード部検査装置及びビード部検査方法によれば、確実にビードベース領域の測定を行なうことができる。
(a)は、本実施形態のビード部検査装置の概略の構成を説明する正面図であり、(b)は、側面図である。 本実施形態のビード部検査装置のタイヤセンタリング部の動作を説明する図である。 (a)は、本実施形態のビード検査装置のタイヤ把持部の構成を説明する図であり、(b)は、タイヤ把持部の動作を説明する図である。 (a)は、本実施形態のビード部検査装置のタイヤ把持部によって把持されたタイヤのビード部の検査の例を示す図であり、(b)は、ビード部の検査時の下方ビード検査を主に示す図である。 (a),(b)は、本実施形態のビード部の検査方法で行う、ビード部の検査のためのタイヤのセット方法の例を説明する図である。 (a)〜(d)は、本実施形態のビード部の検査方法で行う、ビード部の検査のためのタイヤのセット方法の例を説明する図である。 (a)〜(c)は、本実施形態のビード部の検査方法において、下方ビード検査部のセンサの検査位置を定める方法の例を説明する図である。
以下、本発明のビード部検査装置及びビード部検査方法について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a),(b)は、本実施形態のビード部検査装置(以降、単に装置という)10の構成を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は側面図を表す。図1(a),(b)では、装置10の各部材の位置がわかるように、タイヤTを半分に切断した状態を示している。図1(b)では、検査部18を主に示し、基台11の下方に設けられる駆動機構等の部分の図示は省略している。装置10は、コンベア部12によって図1(b)の紙面右方向から左方向に移動するタイヤTを所定の位置で止めて、タイヤTのビードベース領域の検査を行なう装置である。装置10は、コンピュータで構成された制御・処理装置40を備える。制御・処理装置40は、装置10の後述する各部分の駆動及びその制御を行なう部分であり、ビードベース領域の測定結果のデータを用いてビード部の検査を行なうとき、ビード部がタイヤTとして適正か否かを評価する、すなわちデータ処理をする処理部である。
装置10は、主に、基台11と、コンベア部12と、タイヤセンタリング部14と、タイヤ把持部16と、検査部18、を有する。
基台11には、コンベア部12、タイヤセンタリング部14と、タイヤ把持部16と、検査部18が設けられている。タイヤTを搬送するコンベア部12の下方には、タイヤ把持部16と検査部18の一部が設けられ、タイヤTの検査時、タイヤ把持部16及び検査部18がタイヤTの搬送経路の上方に上昇移動するようになっている。コンベア部12、タイヤセンタリング部14、及びタイヤ把持部16は、基台11の下方に設けられた駆動源及び駆動機構によって駆動される。
コンベア部12は、複数の搬送ローラ12aを有し、タイヤTを横置きにした状態で移動する。搬送ローラ12aには、図示されない駆動源及び駆動機構に連結されて、回転するように構成されている。
タイヤセンタリング部14は、移動の停止したタイヤTの回転軸の位置が、予め設定された搬送路上の目標位置に位置合わせされるように、タイヤTの位置調整を行なう部分である。図2は、タイヤセンタリング部14の動作を説明する図である。タイヤセンタリング部14は、4つのバー14aが設けられ、バー14aは、駆動機構14b(図1(a)参照)に接続されている。バー14aは、タイヤTの周上に配置され、タイヤTを図2に示す矢印方向に押して移動させる。これによりタイヤTの回転軸の位置は、搬送経路上の目標位置に一致させることができる。このように、タイヤTの回転軸を目標位置に位置合わせするのは、後述するビードベース領域のビードセンサによる測定を効率よく行なうことができるようにするためである。
タイヤ把持部16は、タイヤTのビードベース領域の測定のために、横置きされているタイヤTを把持して所定の状態にセットする部分である。具体的には、タイヤ把持部16は、ビード拡張部材16a(図3(a)参照)と、移動体16b(図3(a)参照)と、タイヤ最大幅測定センサ16cと、昇降台16d(図3(b)参照)、を含む。図3(a)は、タイヤ把持部16の構成を説明する図である。図3(b)は、タイヤ把持部16の動作を説明する図である。図3(a),(b)では、タイヤ把持部16が主に図示され、基台11、コンベア部12、検査部18、制御・処理装置40は図示されていない。
移動体16bは、昇降台16d上に設けられる柱状部分で、上述した目標位置を中心とした円周上の複数の箇所に配置される。移動体16bは2箇所以上に配置されればよい。移動体16bは、目標位置を中心として放射状に移動するように構成されている。
移動体16bのそれぞれには、一対のビード拡張部材16aが設けられている。ビード拡張部材16aは、タイヤTのビード部の検査のためにタイヤTをセットするとき、タイヤ周上の複数個所(2箇所以上)で一対のビード部間の離間距離を拡張するために、ビード部をタイヤ幅方向内側から外側に押圧するように構成されている。
ビード拡張部材16aは、横置きされたタイヤTのタイヤ径方向に対応する水平方向(第2の方向)へ移動することができる。ビード拡張部材16aのこの移動は、移動機構によって行なわれる。移動機構は、タイヤTのビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動するように、水平方向(第2の方向)に移動可能に構成された上述した移動体16bを含む。水平方向は、搬送経路の搬送面の面内方向である。ビード拡張部材16a及び移動体16bは、モータ等の駆動源により駆動する。
各対のビード拡張部材16aは、昇降台16dに設けられる。昇降台16dは、駆動機構16eによって上下方向に移動するように構成されている。上下方向は、コンベア部12の搬送経路から上方に沿った高さ方向でもある。
各対のビード拡張部材16aのうち下側のビード拡張部材16aは、図3(b)中の矢印で示すように、下降する。各対のビード拡張部材16aのそれぞれは、昇降台16dの上昇と、各対のビード拡張部材16aの昇降を組み合わせることにより、各対のビード拡張部材16aは、上下方向に自在に移動することができる。
各対のビード拡張部材16aは、ビードベース領域をビードセンサにより測定する前に、横置きのタイヤTのビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から外側に押圧して、タイヤ幅方方向の両側の一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にするように、上下方向(第1の方向)に移動可能に構成されている。ビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分は、ビード部のトウ先端からタイヤ内側表面に延びた部分で、スチールコードを巻き回した環状のビードコアと同じタイヤ径方向の位置にあるタイヤ内側表面の部分を含む。ビード拡張部材16aは、後述するように、タイヤを滑らかに回転するために、ローラで構成され、タイヤ内側表面と接触する部分は、ローラ表面であることが好ましい。
移動体16bは、タイヤ幅方向あるいはタイヤ回転軸方向に対応する上下方向(第1の方向)に沿って回転軸を有する回転ローラを備える。移動体16bがタイヤTと接触するとき、この回転ローラは、回転ローラのローラ表面とビードベース領域とが当接するように構成されることが好ましい。このとき、ビード拡張部材16aは、タイヤTを搬送経路から持ち上げるように構成され、ビード拡張部材16aによる持ち上げ後、上記回転ローラは回転ローラの駆動によりタイヤを回転させるように構成されている。そして、検査部18は、搬送経路から持ち上げたタイヤTの回転中、ビードベース領域の一周の測定を行なうように構成されていることが好ましい。
柱状の移動体16aの上方の突出端には、タイヤ最大幅測定センサ16cが設けられている。タイヤ最大幅測定センサ16cは、タイヤTが横置きされた状態で、移動体16aが上昇することにより、後述するように、タイヤTのタイヤ最大幅のタイヤ幅方向の位置の情報を取得することができる。この位置の情報は、検査開始前のビード拡張部材16aの位置を定めるために用いられる。この点は、後述する。
図4(a)は、タイヤ把持部16によって把持されたタイヤTのビード部の検査の例を示す図であり、装置10を正面から見た図である。タイヤTは、移動体16bとビード拡張部材16aがタイヤTを把持することにより、コンベア部12の搬送経路から持ち上げられている。図4(a)では、装置10の各部材の位置がわかるように、タイヤTを半分に切断した状態を示している。図4(a)では、制御・処理装置40の図示は省略されている。
検査部18は、上方ビード検査部18aと下方ビード検査部18eを含む。図4(a)は、検査部18のうち、上方ビード検査部18aが示されている。上方検査部18aは、図示されない台から、昇降自在に移動する移動棒18bに設けられている。上方ビード検査部18aは、ビードセンサ18cと、QR読取センサ18dを含む。
ビードセンサ18cは、タイヤ幅方向が上下方向(第1の方向)に向くように横置きに配置したタイヤTを搬送経路からタイヤ把持部16によって持ち上げた状態にある、リム未装着のタイヤTの上方のビードベース領域を測定するように構成されている。ビードセンサ18cは、例えば、光源とカメラを有し、光切断法にしたがってスリット光を撮影する。撮影したスリット光の照射された部分の形状は、制御・処理装置40でデータ処理されて、ビードプロファイルの形状データが算出される。
QR読取センサ18dは、ビードベース領域の測定を、タイヤ回転軸周りにタイヤを回転させながら行なうとき、タイヤ表面、例えばサイド部表面に設けられた情報記録媒体からQRコード(登録商標)で表示された記録情報を読み取るように構成されている。QR読取センサ18dは、タイヤTの回転中、QR読取センサ18dで記録情報を読み取る。制御・処理部40は、この記録情報を用いて、測定したビードベース領域の評価を行なうように構成されている。記録情報は、例えば、タイヤサイズの他、ビードベース領域のビードベース幅の許容範囲の数値や、ビードトウ先端の形状の許容範囲を数値で表した上限値あるいは下限値等を含む。
図4(b)は、ビード部の検査時の下方ビード検査部18eを主に示す図であり、装置10を側面から見た図である。図4(b)では、タイヤ把持部16、制御・処理部40の図示は省略されている。また、図4(b)では、下方ビード検査部18eの位置がわかるように、タイヤTを半分に切断した状態を示している。タイヤ把持部16によって横置きのタイヤTが把持された状態を示している。下方ビード検査部18eは、移動棒18fに設けられ、ビードセンサ18gと、位置決めセンサ18hと、を含む。ビードセンサ18gと位置決めセンサ18hは、図示されない駆動源及び駆動機構により昇降自在に移動する移動棒18fに設けられている。下方ビード検査部18eは、タイヤ幅方向が上下方向(第1の方向)に向くように横置きにしたリム未装着のタイヤTが持ち上げられた状態で、タイヤTの下方のビードベース領域を測定するように構成されている。ビードセンサ18gは、例えば、光源とカメラを有し、光切断法にしたがってスリット光を撮影する。撮影したスリット光の照射された部分の形状は、制御・処理部40でデータ処理されて、ビードプロファイルの形状データが算出される。
位置決めセンサ18hは、ビードセンサ18gとともに、上下方向に移動するように構成され、ビード部を検査するときのビードセンサ18gのタイヤ幅方向における検査位置を定めるために用いられる。位置決めセンサ18hは、ビードベース領域の測定のために、ビードセンサ18gが上方向に上昇移動するとき、位置決めセンサ18hによるビード部のトウ先端の検知の有無の情報を出力するように構成されている。この情報は、ビードセンサ18gの検査位置を定めるために用いられる。この点は、後述する。
図5(a),(b)及び図6(a)〜(d)は、タイヤTをビード部の検査のためにセットする方法の例を説明する図である。
まず、タイヤTは、コンベア部12によって搬送され、タイヤTの移動が停止すると、図2に示すようにタイヤセンタリング部14が駆動し、タイヤTの位置調整をする。これにより、タイヤTの回転軸が、搬送経路上に設定された目標位置に一致するようにタイヤTの位置が調整される。
次に、タイヤ保持部16は、コンベア部12の搬送経路Pより下方の基台11内に収納された状態(図1(a)参照)から上昇する。このとき、タイヤ最大幅測定センサ16cも同時に上昇する。本実施形態では、タイヤ最大幅測定センサ16cとして光電管が用いられる。タイヤTの外周には、反射板17が設けられている。タイヤ最大幅測定センサ16cが上昇する際に、タイヤ最大幅測定センサ16cから光をタイヤ径方向外側に向けて出射する。タイヤ最大幅測定センサ16cが、横置きされたタイヤTのタイヤ最大幅の位置(高さ方向の位置)を超えて上方向に移動した場合、タイヤ最大幅測定センサ16cが出射した光は反射板17で反射してタイヤ最大幅測定センサ16cに再帰し、反射光の受光を開始する。したがって、タイヤ最大幅測定センサ16cが反射光の受光の開始位置を検知することにより、タイヤ最大幅の、搬送経路Pからの高さ方向の位置の情報を得ることができる。この位置の情報は、ビード部の検査開始前のビード拡張部材16aの出発位置を定めるために用いられる。具体的には、図5(b)に示すように、搬送経路Pの搬送面に垂直な高さ方向におけるタイヤ最大幅の位置の情報から、タイヤTのセンターラインCLの高さ方向の位置を知ることができる。このセンターラインCLの高さ方向の位置に、一対のビード拡張部材16aの中心が来るように、移動体16bは下降する。タイヤ最大幅の情報は、制御・処理装置40が保持する。
すなわち、移動機構は、ビード拡張部材16aを、押圧しようとする部分のタイヤ径方向の位置に移動する前に、タイヤ最大幅の情報に基づいて、ビード拡張部材16aをタイヤ幅方向のタイヤ中心位置であるセンターラインCL上に位置決めするように構成されている。これにより、装置10は、タイヤサイズの情報が得られなくても、後述するように、ビード拡張部材16aを両側のビード部のタイヤ内側表面に接触させることができる。
次に、移動体16bが、タイヤTのベースビード領域と当接するまで、目標位置(タイヤTの回転中心軸)の側からタイヤ径方向外側に向かって移動する。その後、移動体16bは、ビードベース領域との接触位置より数mm後退して停止する。この状態が、図6(a)に示す状態である。移動体16bがビードベース領域と当接することは、移動体16bの移動を司る駆動源(駆動モータ)の回転トルクを計測することにより、制御・処理装置40は検出することができる。
次に、各対のビード拡張部材16aは、移動体16bが上昇することにより、各対のビード拡張部材16aのうち、上側のビード拡張部材16aが、タイヤTの上方のビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分と接触し、さらに、接触後、タイヤTを搬送経路から所定の高さまで持ち上げるまで、各対のビード拡張領域16aは上昇する(図6(b)参照)。ビード拡張領域16aの上昇は、駆動機構16eの駆動によって昇降台16dが所定の位置に位置決めされることによって、行なわれる。
次に、各対のビード拡張部材16aのうち、上側のビード拡張部材16aは移動することなく同じ位置に維持し、かつ、移動体16bの停止を維持したまま、タイヤTの下方のビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分と接触するまで、下側のビード拡張部材16aは下方向に下降する(図6(c)参照)。下側のビード拡張部材16aがビードベース領域と接触することは、ビード拡張部材16aの移動を司る駆動源(駆動モータ)の回転トルクを計測することにより、制御・処理装置40は検出することができる。
この後、移動体16bが、ビードベース領域に当接するように、図6(a)において移動体16bが後退した数mmぶん、前進させて、移動体16bをビードベース領域と当接させる。移動体16bがビードベース領域と当接することは、移動体16bの移動を司る駆動源(駆動モータ)の回転トルクを計測することにより、制御・処理装置40は検出することができる。
このように、装置10は、タイヤTのタイヤサイズの情報を得ることなく、ビード拡張部材16aを、押圧しようとするタイヤ内側表面の部分のタイヤ径方向の位置に移動できるように、ビード拡張部材16aは、横置きしたタイヤTのタイヤ径方向である水平方向(第1の方向と直交する第2の方向)に移動可能に構成されていることが好ましい。
こうして、横置きにセットされたタイヤTのビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分を、ビード拡張部材16aの移動によってタイヤ幅方向内側から外側に押圧して、タイヤ幅方方向の両側の一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にする。このような状態のタイヤTが、ビードベース領域の測定に供される。
図7(a)〜(c)は、ビードベース領域の測定の開始前に、下方ビード検査部18eのセンサの検査位置を定める方法の例を説明する図である。
下方ビード検査部18eは、ビードセンサ18gとしての光源・カメラ(以降、光源・カメラを符号“18”を用いて光源・カメラ18gともいう)を備える。光源・カメラ18gは、上下方向(第1の方向)に自在に移動する移動棒18fに固定されている。光源・カメラ18gは、光源を出射し、その投影されたビードベース領域の面を撮像する。光源・カメラ18gには、測定精度が保証されている測定範囲18iが定められている。この測定範囲18iにビードベース領域が入るように、下方ビード検査部18eは、上方に移動する(図7(b)参照)。
ここで、移動棒18fには、光源・カメラ18gの他に位置決めセンサ18hも固定されている。位置決めセンサ18hは、位置決めセンサ18hから出射した光が、近くに位置するビードベース領域の面で反射したとき、その反射面を検知し、ビードベース領域に比べて遥かに遠い位置にあるトレッド部のタイヤ内側表面で反射したとき、その反射面を検知しないように構成されている。このため、下方ビード検査部18eが図7(b)に示すように上昇したとき、位置決めセンサ18hで反射面の検知ができなくなった高さ方向の位置を制御・処理装置40は検知し、この高さ方向の検知位置の情報から、所定距離ぶん、上方向あるいは下方向に下方ビード検査部18eを移動させることにより、図7(c)に示すように、光源・カメラ18gの測定範囲18iに、ビードベース領域が確実に入るように、光源・カメラ18gの検査位置を定める。
すなわち、位置決めセンサ18hは、ビードセンサである光源・カメラ18gとともに、図7(a)〜(C)の紙面の上下方向(第1の方向)に移動するように構成され、位置決めセンサ18hは、ビード部を検査するときの光源・カメラ18gのタイヤ幅方向における検査位置を定めるために用いられる。位置決めセンサ18hは、ビードベース領域の測定のために、光源・カメラ18gが図7(a)〜(c)の紙面の上下方向(第1の方向)に移動したとき、位置決めセンサ18hによるビード部のトウ先端の検知の有無の情報を用いて、制御・処理装置40は、光源・カメラ18gの検査位置を定めるように構成されている、ことが好ましい。
なお、上方ビード検査部18aの検査位置は、下方ビード検査部18eと異なり、常に一定の高さの位置に定められる。
図7(c)に示すように下方ビード検査部18eがビードベース領域の検査のための検査位置に定められ、一方、上方ビード検査部18aもビードベース領域の検査のための検査位置に定められた後、移動体16bの回転ローラが回転駆動し、この回転駆動により、タイヤTがタイヤ周方向に沿って回転を開始する。このとき、上方ビード検査部18a及び下方ビード検査部18eは、ビードベース領域の測定を開始する。
ビードベース領域の測定により、制御・処理装置40は、例えば、ビードプロファイルの形状データを得、この形状データから、トウ先端のゴム材不足やビードベース幅のタイヤ周上でのばらつきやビードベース幅の平均値や、ビードベース領域の表面凹凸を算出する。
このとき、制御・処理装置40は、算出した測定結果が、予め設定される許容範囲にあるか否かの評価を行なう。この許容範囲を定める数値等に関する情報は、タイヤTを回転してビードベース領域の測定をしている際中に、タイヤ表面に設けられた情報記録媒体、例えばQRコード(登録商標)からQR読取センサ18dが読み取った記録情報に基づいて設定される。
このように、本実施形態のビード部の検査方法では、リム未装着のタイヤTのタイヤ幅方方向の両側に位置する一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にするために、ビード拡張部材16aをタイヤ幅方向内側から外側に向かって移動させてビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から押圧する。この後、ビードベース領域を、ビードセンサが測定する。このため、本実施形態の装置10は、確実にビードベース領域の測定を行なうことができる。
また、QR読取センサ18dは、タイヤTの回転中、QRコード(登録商標)等の記録情報を読み取り、この読み取った記録情報を用いて、制御・処理装置40は、ビードベース領域の評価を行なうので、短時間に、ビード部の検査結果を得ることができる。
タイヤTのタイヤサイズの情報を得ることなく、ビード拡張部材16aを、押圧しようとする部分のタイヤ径方向の位置に移動させるので、確実にビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から押圧することができる。
さらに、ビード拡張部材16aが設けられている移動体16bは、ビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動するので、ビード拡張部材16aを、ビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分のタイヤ径方向の位置に確実に移動させることができる。
移動体16bは、一対のビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動するように構成された、タイヤ幅方向に沿って回転軸を有する回転ローラを備え、ビード拡張部材16aがビード部を拡張しかつタイヤTを持ち上げた後、回転ローラが駆動してタイヤTを回転させることにより、ビードベース領域の一周の測定を行なうので、効率よく正確なビード部の検査を行うことができる。
移動体16bには、移動体16bがタイヤ幅方向に昇降することにより、タイヤ最大幅を測定するように構成されたタイヤ最大幅測定センサ16cが設けられ、タイヤ最大幅測定センサ16cにより測定されたタイヤ最大幅の情報に基づいて、ビード部の拡張のためにタイヤ幅方向に移動する前のビード拡張部材16aはタイヤ幅方向のタイヤ中心位置に位置決めされるので、タイヤサイズの情報がなくても、ビード拡張部材16aのビード部の拡張を確実に行うことができる。
また、位置決めセンサ18hは、ビードベース領域の測定のために、ビードセンサ18c、18gがタイヤ幅方向に移動するとき、ビード部のトウ先端の検知の有無の情報を出力するように構成され、この検知の有無の情報を、ビードセンサ18c,18gの検査位置を定めるために用いるので、タイヤTのタイヤサイズの情報を得ることなく、ビードベース領域の測定を確実に行なうことができる。
以上、本発明のビード部検査装置及びビード部検査方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 ビード部検査装置
12 コンベア部
14 タイヤセンタリング部
14a バー
16 タイヤ把持部
16a ビード拡張部材
16b 移動体
16c タイヤ最大幅測定センサ
16d 昇降台
16e 駆動機構
17 反射板
18 検査部
18a 上方ビード検査部
18b,18f 移動棒
18c,18g ビードセンサ
18d QR読取センサ
18e 下方ビード検査部
18h 位置決めセンサ
18i 測定範囲
40 制御・処理装置

Claims (14)

  1. タイヤのビード部を検査するビード部検査装置であって、
    タイヤ幅方向が第1の方向に向くように配置したリム未装着のタイヤのビードベース領域を測定するように構成されたビードセンサを含む検査部と、
    前記ビードベース領域を前記ビードセンサにより測定する前に、前記タイヤの前記ビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から外側に押圧して、タイヤ幅方向の両側の一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にするように、前記第1の方向に移動可能に構成された一対のビード拡張部材と、を有する、ことを特徴とするビード部検査装置。
  2. 前記ビードベース領域の測定は、タイヤをタイヤ回転軸周りに回転させながら行なわれ、
    前記検査部は、タイヤ表面に設けられた情報記録媒体から記録情報を読み取るように構成された読取センサを含み、
    前記ビード検査装置は、さらに、データ処理を行う処理部を有し、
    前記読取センサは、前記タイヤの回転中、前記読取センサで前記記録情報を読み取るように構成され、
    前記処理部は、読み取った前記記録情報を用いて、測定した前記ビードベース領域の評価を行なうように構成されている、請求項1に記載のビード部検査装置。
  3. 前記タイヤのタイヤサイズの情報を得ることなく、前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させるように、前記ビード拡張部材は、前記第1の方向と直交する、前記タイヤ径方向に対応する第2の方向に移動可能に構成されている、請求項1または2に記載のビード部検査装置。
  4. 前記ビード拡張部材の前記第2の方向への移動は、移動機構によって行なわれ、
    前記移動機構は、前記ビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動するように、前記第2の方向に移動可能に構成された移動体を含み、
    前記ビード拡張部材は前記移動体に設けられている、請求項3に記載のビード部検査装置。
  5. 前記移動体は、前記第1の方向に沿って延びる回転軸を有する回転ローラを備え、
    前記回転ローラは、前記移動体が前記ビードベース領域と当接するとき、前記回転ローラのローラ表面と前記ビードベース領域とが当接するように構成され、
    前記ビード拡張部材は、タイヤを持ち上げるように構成され、前記ビード拡張部材による持ち上げ後、前記回転ローラは前記回転ローラの駆動によりタイヤを回転させるように構成され、
    前記検査部は、タイヤの回転中、前記ビードベース領域の一周の測定を行なうように構成されている、請求項4に記載のビード部検査装置。
  6. 前記移動体には、前記移動体が第1の方向に昇降することにより、タイヤ最大幅を測定するように構成されたセンサが設けられ、
    前記ビード拡張部材が、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動する前に、前記移動機構は、前記タイヤ最大幅の情報に基づいて、前記ビード拡張部材をタイヤ幅方向のタイヤ中心位置に位置決めするように構成されている、請求項4または5に記載のビード部検査装置。
  7. 前記検査部は、前記ビードセンサとともに、前記第1の方向に移動するように構成され、前記ビード部を検査するときの前記ビードセンサのタイヤ幅方向における検査位置を定めるための位置決めセンサを含み、
    前記位置決めセンサは、前記ビードベース領域の測定のために、前記ビードセンサが前記第1の方向に移動するとき、前記ビード部のトウ先端の検知の有無の情報を出力するように構成され、前記検知の有無の情報は、前記ビードセンサの前記検査位置を定めるために用いられる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のビード部検査装置。
  8. タイヤのビード部を検査するビード部検査方法であって、
    リム未装着のタイヤのタイヤ幅方方向の両側に位置する一対のビード部の離間距離を拡げてタイヤ周上で一定距離にするために、ビード拡張部材がタイヤ幅方向内側から外側に向かって移動して前記ビード拡張部材が前記ビードベース領域近傍のタイヤ内側表面の部分をタイヤ幅方向内側から押圧する工程と、
    前記ビード拡張部材による前記部分を押圧後、前記ビードベース領域を、ビードセンサで測定する工程と、を有する、ことを特徴とするビード部検査方法。
  9. 前記ビードベース領域の測定は、前記タイヤをタイヤ回転軸周りに回転させながら行なわれ、
    前記タイヤの回転中、タイヤ表面に設けられた情報記録媒体から読取センサで記録情報を読み取り、読み取った前記記録情報を用いて、前記ビード部の評価を行なう、請求項8に記載のビード部検査方法。
  10. 前記部分をタイヤ幅方向内側から押圧する工程では、前記タイヤのタイヤサイズ情報を得ることなく、前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させた後、前記ビード拡張部材をタイヤ幅方向外側に移動させることにより、前記部分を押圧する、請求項8または9に記載のビード部の検査方法。
  11. 前記ビード拡張部材が設けられる移動体を、前記一対のビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動させることにより、前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させる、請求項8〜10のいずれか1項に記載のビード部検査方法。
  12. 前記移動体は、前記一対のビードベース領域に当接するまでタイヤ径方向内側から外側に向かって移動するように構成された、タイヤ幅方向に沿って回転軸を有する回転ローラを備え、
    前記ビード拡張部材が前記タイヤを持ち上げた後、前記回転ローラが駆動して前記タイヤを回転させることにより、前記ビードベース領域の一周の測定を行なう、請求項11に記載のビード部検査方法。
  13. 前記ビード拡張部材を、押圧しようとする前記部分のタイヤ径方向の位置に移動させる前に、タイヤ最大幅を測定し、前記タイヤ最大幅の情報に基づいて、前記ビード拡張部材をタイヤ幅方向のタイヤ中心位置に位置決めする、請求項11または12に記載のビード部検査方法。
  14. 前記ビードセンサは、タイヤ幅方向に移動するように構成されたセンサ固定台に固定され、
    前記センサ固定台には、前記ビード部を検査するときの前記ビードセンサのタイヤ幅方向における検査位置を定めるための位置決めセンサが設けられ、
    前記位置決めセンサは、前記ビードベース領域の測定のために、前記センサ固定台がタイヤ幅方向に移動するとき、前記位置決めセンサによるビード部のトウ先端の検知の有無の情報を用いて、前記ビードセンサの前記検査位置を定める、請求項8〜13のいずれか1項に記載のビード部検査方法。
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