JP2017145951A - 配管用ダクトの自在継手構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対の側板11とこの側板11の上面に取り付けられる天板12とを備えた直線ダクト2に接続される、配管用ダクトの継手構造であって、側板11及び天板12の延長上に位置する壁面として天面布部23と一対の側面布部とを備えた、可撓性及び防水性のある布地からなる布製本体20と、天面布部23における直線ダクト側の両端部それぞれにおいて、天面布部23の端部に対し直線ダクト2の幅方向に延びるように取り付けられた板部材を備えた第1先端板25とを有し、布製本体20における直線ダクト側の端部は、直線ダクト2の端部に連結可能に構成されている。
【選択図】 図3
Description
このように構成すれば、天面布部と直線ダクトの天板との連結部において、第1先端板表面とこれに接する部材の面との密着度を良好に保持することができ、配管用ダクト内への水の浸入を軽減することができる。
このように構成すれば、天面布部と直線ダクトの天板との連結部における第1先端板表面とこれに接する部材の面との密着度をより良好に保持することができ、配管用ダクト内への水の浸入をより軽減することができる。
このように構成すれば、第1布製本体と第2布製本体との間からの水の浸入を防止することができる。
このように構成すれば、第1布製本体と第2布製本体との結合部が一体性を持って取り付けられるので、見栄えが向上する。
このように構成すれば、第2布製本体を取り付ける作業等において第2先端板に力が作用するような場合であっても、第2先端板から側面下布部及び底面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。したがって、側面下布部及び底面布部の端部における損傷が抑制される。
このように構成すれば、第2布製本体を取り付ける作業等において第2先端板に力が作用するような場合であっても、第2先端板から側面下布部及び底面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。また、第2先端板を構成する一組の板部材が側面下布部及び底面布部の両面を覆っているので、これら布部に対する引っ掻き傷を回避することができる。
このように構成すれば、第1布本体を取り付ける作業等において第1先端板に力が作用するような場合であっても、第1先端板から天面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。したがって、天面布部の端部における損傷が抑制される。
このように構成すれば、第1布本体を取り付ける作業等において第1先端板に力が作用するような場合であっても、第1先端板から天面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。また、第1先端板を構成する板部材が天面布部の両面を覆っているので、天面布部に対する引っ掻き傷を回避することができる。
先ず本実施の形態に係る自在継手構造を用いた配管用ダクトの全体構成について説明する。
図1及び図2(a)〜図2(c)に示すように、本実施の形態に係る、ビル屋上に敷設された配管用ダクトは、ビル内から屋上に導出される室内外ユニット間を接続する冷媒配管をカバーする。複数台の室外ユニット1は、ビル屋上において基礎の上に並べて設置されている。配管用ダクトは、各室外ユニット1からの冷媒配管を集合させながらカバーするように複数の直線ダクト2が配置されたものである。これら直線ダクト2は、適宜間隔で設置した橋脚状の架台3上に取り付けられている。
次に、配管用ダクトに使用される直線ダクト2について説明する。
この直線ダクト2は、図4(a)〜図4(c)に示すように、一対の側板11と、この側板11の上面に取り付けられる天板12とを備えている。
次に、前記の第1の継手部4及び第2の継手部8に用いられる自在継手部の構造について説明する。これ継手部4,8に使用される自在継手部の構造は同一である。
この自在継手部は、図2(a)〜図2(c)に示すように、可撓性及び防水性のある布地からなる布製本体20を備えたものであって、両端部において直線ダクト2に連結可能に形成されたものである。また、この実施の形態においては、直線ダクト2に結合する道具としてジョイント部材30が用いられている。なお、本自在継手部の構造は、両接続端の構造が対象的に構成されているので、説明を簡略化するために一方の側を中心に以下説明する。また、図面及び説明を分かり易くするために、図5以下の図においては、布製本体20を直線状に延ばした状態で図示している。
ジョイント部材30は、図3及び図16から分かるように、天面布部23端部を直線ダクト2の天板12の端部に連結する天面ジョイント31と、第1布製本体21及び第2布製本体22の側面布部の端部を直線ダクト2の側板11の端部に連結する側面ジョイント32とを有する。
補助ジョイント33は、図3及び図13に示すように側面板35の上に取り付けられ、図14に示すように天板12がこの上に被せられる。また、補助ジョイント33は、図7(a)に示すように、本自在継手構造を用いて接続する直線ダクト2の天板12の端部から内部に侵入する水を受けるための溝部33aが形成されている。この溝部33aを構成する溝壁の形状は、ダクト補助板18における溝型と同様の形状である。補助ジョイント33の両端部は、溝部33aの溝壁が斜め方向にカットされており、端部の平板部にねじ挿通孔33bが形成されている。また、端部の側部には下方に突出する突起爪部33cが形成されている。突起爪部33cの形状は、図7(b)から分かるように、直線ダクト2の幅方向に平な板状であって、端部側の先端が尖った形状となっている。突起爪部33cは、補助ジョイント33の両端部において、両側が折り曲げられて形成されている、したがって、突起爪部33cは、補助ジョイント33の両端部に一対ずつ、計4個形成されている。また、溝部33aの中央上面には、水平突片33dが形成されねじ孔33eが形成されている。このねじ孔33eは、次に記載する天面板34を固定するためのものである。
側面板35は、図12から理解できるように、一側が直線ダクト2の側板11内面に沿って取り付けられる。このため、側面板35は、側板11の内表面に対応する形状に形成されている。また、一対の側面板35は、図10(a)に一対の配置状態で示しているように、直線ダクト2の幅方向の中心線を挟んで対称的に形成されている。
本自在継手構造は、以上説明した部材により構成されるものであって、以下に説明する手順により組み立てることができる。
先ず、図9に示す側面ジョイント32を組み立てる。この組立は、図9から理解できるように、側面板下縁部39の上面にジョイント子桁36を載置し、側面板下縁部39のねじ挿通孔39aを通して皿ねじ36cを挿通させて、ジョイント子桁36のねじ孔36aに螺合させる。このように皿ねじ36cを使用するとともに、皿ねじ36cの頭部が突出しないようにして、皿ねじ36cの頭部が第2布製本体22を取り付けるときの障害にならないよう配慮されている。
本実施の形態に係る自在継手構造は、以上のように構成され組み立てられるので、次のような効果を奏することができる。
(1)本配管用ダクトの自在継手構造は、可撓性及び防水性のある布製本体20を用いているので、図2に示すように、布製本体20を変形させることにより水平方向及び垂直方向に変形可能な継手部を形成することができる。また、本配管用ダクトの自在継手構造は、図1における継手部8に示すように、二次元的に方向を変更するような使用も可能であり、このような場合は45°程度までの方向変更を可能とした継手として活用できる。
侵入の恐れがある箇所は、図16の完成状態において、第1布製本体21と第2布製本体22との繋ぎ目41、第1布製本体21の端部と天面板34との間の隙間42、天板12の先端部における天面板34と天板12との隙間43が考えられる。しかしながら、繋ぎ目41に関しては、側面上布部24の下端が側面下布部26上端部の外側に被るように形成されているので、この繋ぎ目41から雨水が侵入することはない。
上記の各実施の形態に関する説明は、本発明に従う配管用ダクトの自在継手構造が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う配管用ダクトの自在継手構造は、例えば以下に示される上記の実施の形態の変形例、及び、相互に矛盾しない少なくとも二つの変形例が組み合わされた形態を取り得る。
11 側板
12 天板
20 布製本体
21 第1布製本体
22 第2布製本体
23 天面布部
24 側面上布部
25 第1先端板
26 側面下布部
27 底面布部
28 第2先端板
30 ジョイント部材
31 天面ジョイント
32 側面ジョイント
33 補助ジョイント
33a 溝部
34 天面板
42 隙間
101 板部材
121 布製本体
123 側面布部
124 第1先端板
201 板部材
Claims (12)
- 一対の側板(11)とこの側板(11)の上面に取り付けられる天板(12)とを備えた直線ダクト(2)に接続される、配管用ダクトの継手構造であって、
前記天板(12)及び側板(11)の延長上に位置する壁面として天面布部(23)と一対の側面布部(24,26,123)とを備えた、可撓性及び防水性のある布地からなる布製本体(20,121)と、
前記天面布部(23)における前記直線ダクト側の端部において、前記天面布部(23)の端部に対し前記直線ダクト(2)の幅方向に延びるように取り付けられた板部材を備えた第1先端板(25,124)とを有し、
前記布製本体(20,121)における前記直線ダクト側の端部は、前記直線ダクト(2)の端部に連結可能に構成されている
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項1記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第1先端板(25,124)における前記直線ダクト(2)の幅方向に延びるように取り付けられた板部材は、前記直線ダクト(2)の端部における天面の、少なくとも幅方向中央部の形状に沿う形状を成す
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項2記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第1先端板(25,124)における前記直線ダクト(2)の幅方向に延びるように取り付けられた板部材は、前記直線ダクト(2)の端部における天面の、幅方向全体の形状に沿う形状を成す
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記布製本体(20,121)における前記直線ダクト側の端部に、前記直線ダクト(2)の端部に連結するジョイント部材(30)を用いた
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項4記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記布製本体(20)は、上方部を構成する第1布製本体(21)と下方部を構成する第2布製本体(22)とに分割され、
前記第1布製本体(21)は、前記天板(12)の延長上に位置する壁面を構成する天面布部(23)と、前記側板(11)の延長上に位置する壁面を構成する側面布部(24,26)における少なくとも上方の布部を構成する側面上布部(24)と、前記第1先端板(25)とを有し、
前記第2布製本体(22)は、前記側面布部(24,26)における少なくとも下方の布部を構成する側面下布部(26)と、前記直線ダクト(2)の底面の延長上に位置する壁面を構成する底面布部(27)と、前記直線ダクト(2)の側面における、少なくとも下方部を含む部分から底面に至る端面の形状に対応する溝型に形成された板部材からなる第2先端板(28)とを有し、
前記第1先端板(25)は、前記天面布部(23)の前記直線ダクト側の端部それぞれにおいて、前記直線ダクト(2)の幅方向に延びるように前記天面布部(23)の端部に取り付けられた前記板部材により構成され、
前記第2先端板(28)は、側面下布部(26)及び底面布部(27)の端部それぞれに取り付けられ、
前記ジョイント部材(30)は、前記天面布部(23)の端部を前記直線ダクト(2)の天板(12)の端部に連結する天面ジョイント(31)と、前記第1布製本体(21)及び前記第2布製本体(22)の側面布部(24,26)の端部を前記直線ダクト(2)の側板(11)の端部に連結する側面ジョイント(32)とを有する
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項5記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記天面ジョイント(31)は、前記天面布部(23)の端部と前記直線ダクト(2)の天板(12)とを連結する天面板(34)と、前記天面板(34)と前記直線ダクト(2)の天板(12)との連結部に形成された隙間(42)から侵入する水を受ける、前記直線ダクト(2)の幅方向に延びる溝部(33a)を備えた補助ジョイント(33)とを有する
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項6記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第1布製本体(21)及び第2布製本体(22)は、前記ジョイント部材(30)により前記直線ダクト(2)に連結された状態において、前記側面下布部(26)の上端部が前記側面上布部(24)の下端部により覆われるように形成されている
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項7記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第1布製本体(21)及び第2布製本体(22)は、前記ジョイント部材(30)により前記直線ダクト(2)に連結された状態において、前記側面上布部(24)の下端部と前記側面下布部(26)の上端部とが着脱自在に結合可能とする結合部材を備えている
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項5〜請求項8の何れか1項に記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第2先端板(28)は、前記側面下布部(26)及び底面布部(27)の端部が折り返されることにより、前記側面下布部(26)及び底面布部(27)の端部を巻き込んだ状態で前記側面下布部(26)及び底面布部(27)の端部に取り付けられている
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項5〜請求項8の何れか1項に記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第2先端板(28)は、前記側面下布部(26)及び底面布部(27)の端部を内外両面から圧着状態に挟み込む一組の板部材(201)により構成され、この一組の板部材(201)により前記側面下布部(26)及び底面布部(27)の端部を圧着するように挟み込んだ状態で前記側面下布部(26)及び底面布部(27)の端部に取り付けられている
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第1先端板(25)は、前記天面布部(23)の端部が折り返されることにより、前記天面布部(23)の端部に巻き込まれた状態で前記天面布部(23)の端部に取り付けられている
配管用ダクトの自在継手構造。 - 請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の配管用ダクトの自在継手構造であって、
前記第1先端板(25)は、前記天面布部(23)の端部を内外両面から圧着状態に挟み込む一組の板部材(101)により構成され、この一組の板部材(101)により前記天面布部(23)の端部を圧着するように挟み込んだ状態で前記天面布部(23)の端部に取り付けられている
配管用ダクトの自在継手構造。
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