JP2017145567A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】巾木を備えた下枠の断熱性を向上させること。
【解決手段】下枠22と、下枠22から基礎BBまでの間の見付け面を覆うように配設される巾木30とを備えた建具において、下枠22及び巾木30は、それぞれ室外側に配置される外方枠材22A及び外方巾木材30Aと、室内側に配置される内方枠材22B及び内方巾木材30Bとの間に連結部材22C,30Cを介在させたものであり、外方巾木材30Aと内方枠材22Bとが非接触となり、かつ内方巾木材30Bと外方枠材22Aとが非接触となる状態で下枠22及び巾木30を接続し、外方巾木材30Aにおいて室内に臨む見付け面に断熱性を有した仕切部材40を配設した。
【選択図】図1

Description

本発明は、建具に関するもので、特に、下枠から基礎までの間の見付け面を覆うように配設される巾木を備えた建具に関するものである。
玄関ドア等の建具に適用される下枠には、室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される金属枠材との間に断熱性を有した連結部材を介在させたものを適用したものがある。この種の建具によれば、連結部材によって室内側と室外側との金属枠材の間が断熱されるため、外気温度の影響が室内側に伝わり難くなる(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−184204号公報
ところで、玄関等の建具では、下枠から基礎までの間の空間にモルタルを充填する場合が多い。この種の建具では、下枠から基礎までの見付け面を覆うように巾木を配設し、充填したモルタルが直接外部から視認されないようにしている。
しかしながら、上記のような構成を有する建具では、巾木及びモルタルを通じて外気温度が室内側に伝わりやすくなり、玄関の床面に結露が生じる等の問題を生じるおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、巾木を備えた下枠の断熱性を向上させることのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、下枠と、前記下枠から基礎までの間の見付け面を覆うように配設される巾木とを備えた建具において、前記下枠及び前記巾木は、それぞれ室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される金属枠材との間に断熱性を有した連結部材を介在させたものであり、前記巾木の室外側に配置される金属枠材と前記下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となり、かつ前記巾木の室内側に配置される金属枠材と前記下枠の室外側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で前記下枠及び前記巾木を接続し、前記巾木の室外側に配置される金属枠材において室内に臨む見付け面に断熱性を有した仕切部材を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、巾木として室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される金属枠材とを備えたものを適用し、かつ巾木の室外側に配置される金属枠材と下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となり、かつ巾木の室内側に配置される金属枠材と下枠の室外側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で下枠及び巾木を接続しているため、下枠及び巾木が熱橋となることがない。しかも、下枠から基礎までの空間にモルタルを充填した場合にも、仕切部材によってモルタルと巾木の室外側に配置される金属枠材とが熱的に接続されるおそれがなく、断熱性を向上させることができる。
また本発明に係る建具は、下枠と、前記下枠から基礎までの間の見付け面を覆うように配設される巾木とを備えた建具において、前記下枠は、室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される金属枠材との間に断熱性を有した連結部材を介在させたものであり、前記巾木は、室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される樹脂枠材とを備えたものであり、前記巾木の室外側に配置される金属枠材と前記下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で前記下枠及び前記巾木を接続し、前記巾木の室外側に配置される金属枠材において室内に臨む見付け面と前記樹脂枠材に設けた仕切部とを見込み方向に沿って並設したことを特徴とする。
この発明によれば、巾木として室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される樹脂枠材とを備えたものを適用し、巾木の室外側に配置される金属枠材と下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で下枠及び巾木を接続しているため、下枠及び巾木が熱橋となることがない。しかも、下枠から基礎までの空間にモルタルを充填した場合にも、仕切部によってモルタルと巾木の室外側に配置される金属枠材とが熱的に接続されるおそれがなく、断熱性を向上させることができる。
また本発明は、上述した建具において、扉体は、樹脂によって成形した骨材の見付け面に表面材を配設することによって構成したものであり、前記下枠の連結部材を前記扉体の見込み面に対向して配置したことを特徴とする。
この発明によれば、樹脂によって成形した骨材の見込み面に対向して下枠の連結部材を配置しているため、扉体を介して外気温度の影響が室内側に及ぶおそれがなくなり、断熱性の向上を図ることができる。
また本発明は、上述した建具において、扉体は、樹脂によって成形した骨材の見付け面に表面材を配設することによって構成したものであり、前記下枠と前記巾木との間には、前記扉体の見込み面に対向する部位に前記下枠の室外側及び室内側の金属枠材及び断熱性を有した連結部材と、前記巾木の室外側及び室内側の金属枠材及び断熱性を有した連結部材とによって囲まれる空気室を構成したことを特徴とする。
この発明によれば、下枠の連結部材と巾木の連結部材との間に空気室が介在するため、下枠の連結部材と巾木の連結部材とが見込み方向に位置ずれすることにより、非接触となる室外側の金属枠材と室内側の金属枠材とが相互に対向した場合にも互いの間の熱伝達が抑えられ、断熱性が損なわれるおそれがなくなる。
また本発明は、上述した建具において、前記仕切部材を前記基礎に設けた基礎断熱材に接触させた状態で前記巾木を配置したことを特徴とする。
この発明によれば、基礎断熱材と仕切部材とが接触するため、基礎からモルタルを通じて外気温度の影響が室内側に及ぶおそれがなくなり、断熱性の向上を図ることができる。
また本発明は、上述した建具において、前記仕切部を前記基礎に設けた基礎断熱材に接触させた状態で前記巾木を配置したことを特徴とする。
この発明によれば、基礎断熱材と巾木の仕切部とが接触するため、基礎からモルタルを通じて外気温度の影響が室内側に及ぶおそれがなくなり、断熱性の向上を図ることができる。
本発明によれば、巾木として室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される金属枠材とを備えたものを適用し、かつ巾木の室外側に配置される金属枠材と下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となり、かつ巾木の室内側に配置される金属枠材と下枠の室外側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で下枠及び巾木を接続しているため、下枠及び巾木が熱橋となることがなく、下枠の断熱性を向上させることができる。
また、本発明によれば、巾木として室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される樹脂枠材とを備えたものを適用し、巾木の室外側に配置される金属枠材と下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で下枠及び巾木を接続しているため、下枠及び巾木が熱橋となることがなく、下枠の断熱性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1である建具の縦断面図である。 図2は、図1に示した建具に適用する下枠、巾木及び仕切部材の拡大分解図である。 図3は、図1に示した建具の変形例1を示す要部縦断面図である。 図4は、図1に示した建具に適用する巾木及び仕切部材を下枠から基礎までの間の隙間が小さい建具に対応させる手順を示した概念図である。 図5は、図1に示した建具の変形例2を示す要部縦断面図である。 図6は、本発明の実施の形態2である建具の要部縦断面図である。 図7は、図6に示した建具に適用する下枠及び巾木の拡大分解図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、家屋の玄関に用いられるもので、扉体10と、ヒンジを介して扉体10を開閉可能に支持する枠体20とを備えて構成してある。扉体10は、四周枠組みした骨材11の見付け面にそれぞれ表面材12を配設することによって構成してある。骨材11は、硬質PVC(poly vinyl chloride)等の硬質樹脂によって押し出し成形した樹脂骨材11Aと、スチール等の金属によって押し出し成形した金属骨材11Bとを備えている。
樹脂骨材11Aは、扉体10の見込み方向に沿った寸法にほぼ等しい長さを有するように構成してある。金属骨材11Bは、見込み方向に沿った寸法が樹脂骨材11Aよりも短い長さに構成してあり、樹脂骨材11Aの内周側見込み面において室外側に偏った位置に配設してある。樹脂骨材11Aの内周側見込み面において室内側となる位置には、空気よりも熱伝導率の小さい材料によって構成した断熱部材13が配設してある。
ここで、見込み方向とは、図1中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向のことである。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称する場合がある。また、見付け方向とは、扉体10の上縁や下縁に沿って配置される骨材11のように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、扉体10の両側縁に沿って配置される骨材11のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った平面については、見付け面と称する場合がある。
表面材12は、鋼材等の金属によって成形した薄板状部材によって成形したもので、基板部12a及び屈曲部12bを有している。基板部12aは、扉体10の外形寸法とほぼ同じ大きさの矩形状を成す部分である。屈曲部12bは、基板部12aの四周からそれぞれ同じ方向に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。
この表面材12は、基板部12aによって骨材11の見付け面を覆うとともに、それぞれの屈曲部12bによって骨材11の見込み面を一部覆うように配置し、屈曲部12bと骨材11との間を接合することによって扉体10を構成する。表面材12の屈曲部12bと骨材11とを接合する方法としては、例えばリベット14を適用すれば良い。樹脂骨材11Aと金属骨材11Bとが重ね合わされた部分については、樹脂骨材11Aを介して表面材12の屈曲部12bを金属骨材11Bに接合することが好ましい。また表面材12の相互間には、ウレタンフォーム等の断熱層材15を介在させることが好ましい。
上述の扉体10を支持する枠体20は、上枠21、下枠22及び左右の縦枠(図示せず)を四周枠組みすることによって構成したものである。枠体20の上枠21は、アルミニウム合金等の金属によって押し出し成形した2つの金属枠材21A,21Bと、断熱性材料によって成形した連結部材21Cとを備え、見込み方向に沿って並設した2つの金属枠材21A,21Bの間を連結部材21Cによって連結したものである。同様に、枠体20の下枠22は、アルミニウム合金等の金属によって押し出し成形した金属枠材22A,22Bと、断熱性材料によって成形した連結部材21Cとを備え、見込み方向に沿って並設した2つの金属枠材22A,22Bの間を連結部材22Cによって連結したものである。図には明示していないが、縦枠についても上枠21同様、アルミニウム合金等の金属によって押し出し成形した2つの金属枠材と、見込み方向に並設した2つの金属枠材の間を連結する断熱性の連結部材とを備えて構成してある。
図2からも明らかなように、下枠22の連結部材22Cは、見込み方向のほぼ中央となる位置に設けてあり、扉体10が閉じた場合にその見込み面に対向することになる。下枠22において室外側に配置される金属枠材(以下、区別する場合に外方枠材22Aという)は、連結部材22Cから室外側に向けてほぼ水平に延在する外方枠基部22A1と、外方枠基部22A1の室外側に位置する縁部から下方に向けてほぼ直角に屈曲して延在する外方ヒレ部22A2とを有したものである。外方ヒレ部22A2の下端部には、室内側に向けてほぼ直角に屈曲して延在する係止ヒレ部22A3が設けてある。
下枠22において室内側に配置される金属枠材(以下、区別する場合に内方枠材22Bという)は、連結部材22Cから室内側に向けてほぼ水平に延在する内方枠基部22B1と、内方枠基部22B1の室外側に位置する部位及び室内側に位置する部位からそれぞれ下方に向けてほぼ直角に屈曲して延在する2つの支持ヒレ部22B2,22B3とを有したものである。室外側に設けた支持ヒレ部22B2の下端部には、室外側に向けてほぼ直角に屈曲した係止突起部22B4が設けてある。係止突起部22B4は、その先端から係止ヒレ部22A3の延在端までの間が距離aとなるように構成してある。
図1に示すように、この建具では、下枠22の下方に巾木30が付設してある。巾木30は、下枠22から基礎BBまでの間において室外側の見付け面を覆うように配設されるものである。本実施の形態1で適用する巾木30は、下枠22と同様、アルミニウム合金等の金属によって成形した2つの巾木構成材(金属枠材)30A,30Bを見込み方向に沿って並設し、互いの間を断熱性を有した連結部材30Cで連結することにより構成してある。
図2に示すように、巾木30において室外側に配置される巾木構成材(以下、区別する場合に外方巾木材30Aという)は、連結部材30Cから下方に向けて延在する角筒状の外方筒部30A1と、外方筒部30A1において室外側の下方縁部から下方に延在したカバーヒレ部30A2とを有したものである。外方巾木材30Aの上面には、係止フック部30A3が設けてある。係止フック部30A3は、外方巾木材30Aの上面から上方に突出した後、室外側に向けて屈曲した部分である。カバーヒレ部30A2の室内に臨む見付け面には、複数の折り取り溝30A4が設けてある。折り取り溝30A4は、水平方向に沿って延在する凹溝であり、互いにほぼ等間隔となるように設けてある。
巾木30において室内側に配置される巾木構成材(以下、区別する場合に内方巾木材30Bという)は、連結部材30Cから室内側に向けてほぼ水平に延在する巾基部30B1と、巾基部30B1の室外側に位置する部位から下方に向けてほぼ直角に屈曲して延在する挟持ヒレ部30B2と、巾基部30B1の室内側に位置する縁部に設けた係合片部30B3とを有したものである。係合片部30B3は、巾基部30B1から下方に向けて屈曲した後、室内側に向けて屈曲して延在する部分である。この係合片部30B3には、弾性係合片30B4が設けてある。弾性係合片30B4は、係合片部30B3の延在端部から上方に向けてほぼ直角に突出したもので、突出端部において室内に臨む部位に係合突部30B5が設けてある。この弾性係合片30B4は、係止フック部30A3までの間が上述の距離aよりわずかに大きな寸法a′となる位置に設けてある。
外方巾木材30Aと内方巾木材30Bとの間には、仕切部材40が配設してある。仕切部材40は、断熱性材料によって成形したブロック部材である。本実施の形態1では、下端部が厚板で上端部が薄板となる仕切部材40を適用しており、上端部を外方巾木材30Aの外方筒部30A1と内方巾木材30Bの挟持ヒレ部30B2との間に挟持させた場合に薄板の上端部が外方筒部30A1に密着し、かつ厚板の下端部がカバーヒレ部30A2に密着するように形成してある。仕切部材40と巾木30との間は、例えば接着材によって接合すれば良い。
上述の巾木30は、係止フック部30A3に下枠22の係止ヒレ部22A3を挿入し、この状態から弾性係合片30B4の係合突部30B5を係止突起部22B4に係合させれば、図1に示すように、外方筒部30A1の見付け面及びカバーヒレ部30A2の見付け面が外方枠材22Aにおける外方ヒレ部22A2の見付け面に連続する状態で下枠22の下方に接続されることになる。従って、下枠22から基礎BBまでの空間にモルタルMBを充填した場合にも、直接外部からモルタルMBが視認されるおそれがなく建具の外観品質を向上させることが可能となる。
しかも、下枠22から基礎BBまでの空間に充填したモルタルMBは、下枠22においては内方枠材22Bにのみ接触し、巾木30においては仕切部材40があるため内方巾木材30Bにのみ接触することになる。ここで、巾木30は、外方巾木材30Aが下枠22の外方枠材22Aとのみ接触し、内方巾木材30Bが下枠22の内方枠材22Bとのみ接触した状態で下枠22に接続してある。換言すれば、下枠22の外方枠材22A及び巾木30の外方巾木材30Aと、下枠22の内方枠材22B、巾木30の内方巾木材30B及びモルタルMBとの間には、下枠22の連結部材22C、巾木30の連結部材30C及び仕切部材40が介在するため、巾木30の外方巾木材30Aと下枠22の内方枠材22Bとが非接触となり、かつ巾木30の内方巾木材30Bと下枠22の外方枠材22Aとが非接触となっている。従って、直接外気に接触する下枠22の外方枠材22Aや巾木30の外方巾木材30Aに温度変化が生じたとしても、その影響が下枠22の内方枠材22B、巾木30の内方巾木材30B及びモルタルMBに及ぶおそれはない。これにより、例えば室内温度に対して外気温度が低い場合にも、玄関の床面に結露等の問題を生じることがない。
さらに、この建具では、樹脂によって成形した骨材11を適用する扉体10の見込み面に対向して下枠22の連結部材22Cを配置している。加えて、下枠22と巾木30との間には、密閉状の空気室23が構成され、かつこの空気室23が扉体10の見込み面に対向する部位に配置されることになる。これらの結果、扉体10を介して下枠22に外気温度の影響が下枠22の内方枠材22B、巾木30の内方巾木材30B及びモルタルMBに及ぶおそれがなく、断熱性を一層向上させることができる。
また、図1に示すように、基礎BBに設けられた発泡スチロール等の基礎断熱材BDに対して仕切部材40の下端部を接触させれば、基礎BBを通じてモルタルMBに外気の影響が及ぶおそれがなくなり、断熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
基礎BBに設けられた基礎断熱材BDが仕切部材40の直下に存在しない場合には、図3の変形例1に示すように、基礎BBの上面に断熱性を有した補助仕切材HBDを敷設し、この補助仕切材HBDを介して基礎BBの基礎断熱材BDと巾木30の仕切部材40とを接触させれば、同様の作用効果を奏することが可能である。なお、図3の変形例1においては、実施の形態1と同様の構成に同一の符号が付してある。
また、図4に示すように、折り取り溝30A4に沿って切断することで寸法の小さいカバーヒレ部30A2′を有した外方巾木材30A′を構成し、かつカッター等の刃物で適宜切除することで寸法の小さい仕切部材40′を構成すれば、図5の変形例2に示すように、下枠22から基礎BBまでの間の隙間が小さい建具にも適用することが可能となる。従って、下枠22から基礎BBまでの寸法が異なる場合にも、1種類の巾木30及び仕切部材40を共用することが可能となり、製造コストを低減する上で有利となる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、扉体10と、ヒンジを介して扉体10を開閉可能に支持する枠体120とを備えたものであり、実施の形態1とは下枠122及び巾木130の構成のみが異なっている。以下、実施の形態1と異なる構成について詳述し、同様の構成については同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
実施の形態2で適用する下枠122は、図7に示すように、アルミニウム合金等の金属によって押し出し成形した2つの金属枠材122A,122Bと、断熱性材料によって成形した連結部材122Cとを備え、見込み方向に沿って並設した2つの金属枠材122A,122Bの間を連結部材122Cによって連結したものである。下枠122において室外側に配置される金属枠材(以下、区別する場合に外方枠材122Aという)は、連結部材122Cから室外側に向けてほぼ水平に延在する外方枠基部122A1と、外方枠基部122A1の室外側に位置する縁部から下方に向けてほぼ直角に屈曲して延在する外方ヒレ部122A2と、外方枠基部122A1の室内側に位置する部位から下方に向けてほぼ直角に突出した内方ヒレ部122A3とを有したものである。外方ヒレ部122A2の下端部には、室内側に向けてほぼ直角に屈曲して延在する外方係止ヒレ部122A4が設けてある。同様に、内方ヒレ部122A3の下端部には、室外側に向けてほぼ直角に屈曲して延在する内方係止ヒレ部122A5が設けてある。外方係止ヒレ部122A4と内方係止ヒレ部122A5との先端相互間は、距離bとなるように構成してある。
下枠122において室内側に配置される金属枠材(以下、区別する場合に内方枠材122Bという)は、連結部材122Cから室内側に向けてほぼ水平に延在する内方枠基部122B1と、内方枠基部122B1の室内側に位置する部位から下方に向けてほぼ直角に屈曲して延在する支持ヒレ部122B2とを有したものである。支持ヒレ部122B2の下端部は、室内側に向けてほぼ直角に屈曲して延在している。
巾木130は、アルミニウム合金等の金属によって成形した金属巾木材(金属枠材)130Aと、硬質PVC等の硬質樹脂によって成形した樹脂巾木材(樹脂枠材)130Bとを備え、金属巾木材130Aが室外側となるように互いに見込み方向に沿って並設することにより構成してある。
金属巾木材130Aは、上下方向に沿って延在するカバーヒレ部130A1と、カバーヒレ部130A1の上端部に連設した角筒状のホロー部130A2と、ホロー部130A2から室内側に向けて延在した係合片部130A3とを有したものである。ホロー部130A2の上面には、係止フック部130A4が設けてある。係止フック部130A4は、ホロー部130A2の上面から上方に突出した後、室外側に向けて屈曲した部分である。係合片部130A3は、ホロー部130A2からほぼ水平に延在した平板状部分であり、延在端部に弾性係合片130A5を有している。弾性係合片130A5は、上方に向けてほぼ直角に突出したもので、突出端部において室内に臨む部位に係合突部130A6が設けてある。この弾性係合片130A5は、係止フック部130A4までの間が上述の距離bよりわずかに大きな寸法b′となる位置に設けてある。
一方、樹脂巾木材130Bは、横長矩形の筒状を成す樹脂筒部130B1と、樹脂筒部130B1の上面から突出するように設けた支持筒部130B2と、樹脂筒部130B1の室外側に位置する下縁部から室外側に向けて延在した支持板部130B3と、支持板部130B3の延在端部から下方に向けて延在した仕切ヒレ部(仕切部)130B4とを有したものである。樹脂筒部130B1の高さは、金属巾木材130Aのホロー部130A2において室内側に位置する部分の高さ寸法とほぼ同じとなるように構成してある。支持筒部130B2は、下枠122において連結部材122Cを保持する部分の下面に当接する第1当接面130B2aと、下枠122の内方ヒレ部122A3に当接する第2当接面130B2bと、下枠122の支持ヒレ部122B2に当接する第3支持面130B2cとを有したものである。仕切ヒレ部130B4は、支持板部130B3から下方に延在した後、室外側に向けてほぼ直角に屈曲したものである。仕切ヒレ部130B4において上下方向に沿った部分の寸法は、金属巾木材130Aのカバーヒレ部130A1とほぼ同じ寸法を有している。
上述の巾木130は、樹脂巾木材130Bと金属巾木材130Aとの間を予め一体化した状態にしておく。一体化する方法としては、例えば樹脂筒部130B1の上面と係合片部130A3との間及び樹脂筒部130B1の見付け面及び支持板部130B3とホロー部130A2との間を接着材によって接合すれば良い。樹脂巾木材130Bと金属巾木材130Aとを一体化した巾木130は、図6に示すように、金属巾木材130Aにおけるカバーヒレ部130A1の室内に臨む見付け面と樹脂巾木材130Bの仕切ヒレ部130B4とが見込み方向に沿って並設され、カバーヒレ部130A1の室内に臨む見付け面のすべてが樹脂巾木材130Bの仕切ヒレ部130B4によって覆われた状態となる。しかも、カバーヒレ部130A1と仕切ヒレ部130B4との間には、空間131が確保された状態となる。
この巾木130は、金属巾木材130Aの係止フック部130A4に下枠122の外方係止ヒレ部122A4を挿入し、この状態から弾性係合片130A5の係合突部130A6を内方係止ヒレ部122A5の先端に係合させれば、ホロー部130A2の見付け面及びカバーヒレ部130A1の見付け面が、外方枠材122Aにおける外方ヒレ部122A2の見付け面に連続する状態で下枠122の下方に接続されることになる。従って、下枠122から基礎BBまでの空間にモルタルMBを充填した場合にも、直接外部からモルタルMBが視認されるおそれがなく建具の外観品質を向上させることが可能となる。
しかも、この状態においては、樹脂巾木材130Bによって下枠122の外方枠材122Aと内方枠材122Bとの連結部分の下方が覆われた状態となる。従って、下枠122から基礎BBまでの空間に充填したモルタルMBは、下枠122においては内方枠材122Bにのみ接触し、巾木130においては樹脂巾木材130Bにのみ接触することになる。
ここで、巾木130は、金属巾木材130Aが下枠122の外方枠材122Aとのみ接触した状態で下枠122に接続してある。換言すれば、下枠122の外方枠材122A及び巾木130の金属巾木材130Aと、下枠122の内方枠材122B及びモルタルMBとの間には、下枠122の連結部材122C及び樹脂巾木材130Bが介在するため、巾木130の金属巾木材130Aと下枠122の内方枠材122Bとが非接触となっている。従って、直接外気に接触する下枠122の外方枠材122Aや巾木130の金属巾木材130Aに温度変化が生じたとしても、その影響が下枠122の内方枠材122B及びモルタルMBに及ぶおそれはない。これにより、例えば室内温度に対して外気温度が低い場合にも、玄関の床面に結露等の問題を生じることがない。
さらに、この建具では、樹脂によって成形した骨材11を適用する扉体10の見込み面に対向して下枠122の連結部材122Cを配置している。この結果、扉体10を介して下枠122に外気温度の影響が下枠122の内方枠材122B及びモルタルMBに及ぶおそれがなく、断熱性を一層向上させることができる。
また、基礎BBに設けられた基礎断熱材BDに対して樹脂巾木材130Bの仕切ヒレ部130B4を接触させれば、基礎BBを通じてモルタルMBに外気の影響が及ぶおそれがなくなり、断熱性の更なる向上を図ることが可能となる。さらに、カバーヒレ部130A1と仕切ヒレ部130B4との間の空間131には、空気よりも熱伝導率の小さい断熱性材料から成る部材を配設すれば、断熱性の向上を図ることが可能である。
なお、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、ヒンジを介して扉体を枠体に支持させた建具を例示しているが、本発明はこれに限定されない。
10 扉体、11 骨材、11A 樹脂骨材、12 表面材、22 下枠、22A 外方枠材、22B 内方枠材、22C 連結部材、23 空気室、30 巾木、30A 外方巾木材、30B 内方巾木材、30C 連結部材、40 仕切部材、122 下枠、122A 外方枠材、122B 内方枠材、122C 連結部材、130 巾木、130A 金属巾木材、130B 樹脂巾木材、130B4 仕切ヒレ部、BB 基礎、BD 基礎断熱材

Claims (6)

  1. 下枠と、前記下枠から基礎までの間の見付け面を覆うように配設される巾木とを備えた建具において、
    前記下枠及び前記巾木は、それぞれ室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される金属枠材との間に断熱性を有した連結部材を介在させたものであり、前記巾木の室外側に配置される金属枠材と前記下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となり、かつ前記巾木の室内側に配置される金属枠材と前記下枠の室外側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で前記下枠及び前記巾木を接続し、
    前記巾木の室外側に配置される金属枠材において室内に臨む見付け面に断熱性を有した仕切部材を配設したことを特徴とする建具。
  2. 下枠と、前記下枠から基礎までの間の見付け面を覆うように配設される巾木とを備えた建具において、
    前記下枠は、室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される金属枠材との間に断熱性を有した連結部材を介在させたものであり、前記巾木は、室外側に配置される金属枠材と室内側に配置される樹脂枠材とを備えたものであり、
    前記巾木の室外側に配置される金属枠材と前記下枠の室内側に配置される金属枠材とが非接触となる状態で前記下枠及び前記巾木を接続し、
    前記巾木の室外側に配置される金属枠材において室内に臨む見付け面と前記樹脂枠材に設けた仕切部とを見込み方向に沿って並設したことを特徴とする建具。
  3. 扉体は、樹脂によって成形した骨材の見付け面に表面材を配設することによって構成したものであり、
    前記下枠の連結部材を前記扉体の見込み面に対向して配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 扉体は、樹脂によって成形した骨材の見付け面に表面材を配設することによって構成したものであり、
    前記下枠と前記巾木との間には、前記扉体の見込み面に対向する部位に前記下枠の室外側及び室内側の金属枠材及び断熱性を有した連結部材と、前記巾木の室外側及び室内側の金属枠材及び断熱性を有した連結部材とによって囲まれる空気室を構成したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  5. 前記仕切部材を前記基礎に設けた基礎断熱材に接触させた状態で前記巾木を配置したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  6. 前記仕切部を前記基礎に設けた基礎断熱材に接触させた状態で前記巾木を配置したことを特徴とする請求項2に記載の建具。
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