JP2017145413A - ガンマー線放射ゴム組成物及びそれを用いるゴルフボール及びゴルフグリップ - Google Patents
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Abstract
Description
一般に「架橋」の意味も「加硫」と同じ意味で用いられるが、硫黄以外の有機過酸化物や金属酸化物、有機アミン化合物などを使用して分子結合させることを「架橋」と呼ぶ。このゴム弾性を得るための架橋方法は多種多様で網目状の分子結合の配列の中に架橋部分をつくることにより、液状のように柔らかい物質からエボナイトのように堅い物質まで幅広い弾性物をつくることができる。
一般に、ゴルフボールでは加硫剤を用いて弾性コア材料を形成しているため(特許文献1)、コア内部の硬度は外側が高く、中心部が低くなっている。
そこで、硬度分布が均一なコアのボールの製造が望まれる。しかし、加硫剤の均一混合分散が行われても、内外部の加熱を均一に行うことは難しく、加硫剤を使わない放射線照射硬化が計画されるものの、設備費が高価で、操作作業に対する安全性の確保が難しいので採用には至っていない。
本発明のゴム組成物は、第1にコアとコアを包むカバーとからなるゴルフボールであって、コアが合成ゴムまたは天然ゴム100重量部に対し、グラムあたり200から1000ベクレルのラジウム鉱石パウダーを15〜100重量部を混合して加硫させ、ガンマー線測定器の接触時のガンマー線放射量が少なくとも3〜20mSv/yのゴム材料からなり、充填剤としてZnOの替わりにラジウム鉱石パウダーを混入させてゴム練りをして焼入れし、コアゴム成分の架橋を均等に進め、コアの外側から中央部までショアC硬度をほぼ均一し、良好な反発係数としたことを特徴としたガンマー線放射ゴム組成物を用いたゴルフボールに応用され、
第2に、ゴルフクラブのグリップであって、グリップが合成ゴムまたは天然ゴム100重量部に対し、グラムあたり200から1000ベクレルのラジウム鉱石パウダーを15〜100重量部を混合して加硫させ、ガンマー線測定器の接触時のガンマー線放射量が少なくとも3〜20mSv/yのゴム材料からなり、充填剤としてラジウム鉱石パウダーを混入させてゴム練りをして焼入れし、グリップは、シャフトのしなりをコントロールできるように、グリップエンドから先端に向けて順に細くなる、少なくともグリップ先端部の硬度を上げ、グリップ先端部分までの握力をシャフトに伝えやすい硬度とし、シャフトのしなりすぎをコントロールできるようにしたことを特徴とするガンマー線放射ゴム組成物を用いたクラブグリップに応用される。
通常、コア材料は合成ゴムが使われ、加硫剤を添加して焼き入れすると、外側から内側に順に高度が下がっていく。ゴム材料に賦形剤ZnO25%と加硫剤を添加して混練りし、外側をC硬度80になるように焼くと、コア真ん中近くではC硬度55から65くらいになるが、本発明によれば、1)コアのゴム材料に、ZnOの替わりにラジウム鉱石パウダーを混入させて通常のゴム練りをし、通常の焼入れをすると、ガンマー線がラジウム鉱石パウダーから放射され、ゴム成分の架橋が均等に進み、外側から中央部分まで同じ硬度にすることができる。ちなみに、コアの外側から中央部までショアC硬度65から70前後と均一になり、従来より良好な反発係数は維持できた。それをボールに仕上げて計測すると(同じカバー材料とする)、10mm変形させるには、上記従来の通常のコアでは、510kg必要となるが、ラジウムパウダー入りのコアは440kgで同じ変形量になった。すなわち、コアの比較では15%弱い力で同じ反発係数が出たということになり、ヘッドスピードの遅い女性及びシニアゴルファー用に良い結果となった。
2)本発明の加硫方法をゴルフグリップに利用すると次の結果を招来した。
グリップは、グリップエンドから順に細くなっていき、先端部分ではかなり細くなり、硬度も急に柔らかくなりシャフトのしなりをコントロールしにくくなるが、従来の充填材をラジウム鉱石パウダーに変えることでグリップ先端部の硬度を上げることができ、シャフトのしなりすぎをコントロールできる結果、グリップ先端部分までの握力をシャフトに伝えやすい硬度を設計しやすくなる。
また、グリップ全体から継続して放射されるガンマー線によりグリップを握る手にホルミシス効果を与え、良好なグリップ感覚を与える。
ゴルフボールの弾性コア材としては、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、天然ゴム、シリコーンゴムを主成分とする基材ゴムを主材とするゴム組成物から形成することができるが、特に反発性を上げるためには、ポリブタジエンが好ましい。この場合、ポリブタジエンとしては、シス構造を少なくとも40%以上有する1,4−シスポリブタジエンが好ましい。上記ポリブタジエンに対しては、所望により天然ゴム、ポリイソプレン、スチレンブタジエンなどを配合することができるが、これらポリブタジエン以外のゴム成分を配合する場合、ポリブタジエン100重量部に対して、10重量部以下とすることが好ましい。
〔実施例〕
シス−1,4−ポリブタジエン100重量部
ラジウム鉱石パウダー(500ベクレル/g)15〜50重量部
アクリル酸亜鉛15〜40重量部
硫酸バリウム0〜40重量部
パーオキサイド0.1〜5.0重量部
加硫条件:常温で30〜60分混練し、好ましくは155℃±10℃の条件で5〜20分間加硫を行う。
なお、ここでラジウム鉱石パウダーとしては、図1の性能を示すつげ石材のラジウム鉱石パウダーを用いた。
シス−1,4−ポリブタジエン100重量部
酸化亜鉛5〜40重量部
アクリル酸亜鉛15〜40重量部
硫酸バリウム0〜40重量部
パーオキサイド0.1〜5.0重量部
加硫条件:好ましくは155℃±10℃の条件で5〜20分間加硫を行う。
グリップのクラブシャフトの支持性を向上させるために、グリップ材としては、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、天然ゴム、シリコーンゴムを主成分とする基材ゴムを主材とするゴム組成物から形成することができる。ゴルフクラブのグリップは合成ゴムまたは天然ゴム100重量部に対し、グラムあたり200から1000ベクレルのラジウム鉱石パウダーを15〜100重量部を混合して加硫させ、ガンマー線測定器の接触時のガンマー線放射量が少なくとも3〜20mSv/yのゴム材料を用いる。充填剤として図1に示すラジウム鉱石パウダーを混入させてゴム練りをして焼入れし、均一に硬化させ、シャフトのしなりをコントロールできるように、グリップ20はグリップエンドから先端に向けて順に細くなるが、少なくともグリップ先端部22の硬度を上げ、グリップ本体21の先端部分までの握力をシャフトに伝えやすい硬度とし、シャフトのしなりすぎをコントロールできるようにする。また、グリップ全体にラジウム鉱石パウダーを配分してグリップを握る手にガンマー線放射量が少なくとも3〜20mSv/yのホルミシス効果を与えるようにしてもよい。
Claims (3)
- 合成ゴムまたは天然ゴム100重量部に対し、グラムあたり200から1000ベクレルのラジウム鉱石パウダーを15〜100重量部を混合して加硫可能で、加硫後、ガンマー線測定器の接触時のガンマー線放射量が少なくとも3〜20mSv/yであることを特徴とするガンマー線放射ゴム組成物。
- コアとコアを包むカバーとからなるゴルフボールであって、コアが合成ゴムまたは天然ゴム100重量部に対し、グラムあたり200から1000ベクレルのラジウム鉱石パウダーを15〜100重量部を混合して加硫させ、ガンマー線測定器の接触時のガンマー線放射量が少なくとも3〜20mSv/yのゴム材料からなり、充填剤としてラジウム鉱石パウダーを混入させてゴム練りをして焼入れし、コアゴム成分の架橋を均等に進め、コアの外側から中央部までショアC硬度をほぼ均一とし、良好な反発係数としたことを特徴としたガンマー線放射ゴム組成物を用いたゴルフボール。
- ゴルフクラブのグリップであって、グリップが合成ゴムまたは天然ゴム100重量部に対し、グラムあたり200から1000ベクレルのラジウム鉱石パウダーを15〜100重量部を混合して加硫させ、ガンマー線測定器の接触時のガンマー線放射量が少なくとも3〜20mSv/yのゴム材料からなり、充填剤としてラジウム鉱石パウダーを混入させてゴム練りをして焼入れし、グリップは、シャフトのしなりをコントロールできるように、グリップエンドから先端に向けて順に細くなる、少なくともグリップ先端部の硬度を上げ、グリップ先端部分までの握力をシャフトに伝えやすい硬度とし、シャフトのしなりすぎをコントロールできるようにしたことを特徴とするガンマー線放射ゴム組成物を用いたクラブグリップ。
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