JP2017145291A - オフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂、オフセット印刷インキ用ワニス、及びオフセット印刷インキ - Google Patents
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Abstract
【課題】脂肪族炭化水素溶剤への溶解性に優れ、しかもオフセット印刷インキの耐ミスチング性、乾燥性及び光沢を維持しながらその流動性を改善できる、オフセット印刷インキ用の新規なロジン変性フェノール樹脂を提供する。
【解決手段】ロジン類(A)、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド縮合物(B)及びポリオール類(C)をオルガノスルホン酸亜鉛(D)の存在下で反応させてなるオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)。
【選択図】なし
【解決手段】ロジン類(A)、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド縮合物(B)及びポリオール類(C)をオルガノスルホン酸亜鉛(D)の存在下で反応させてなるオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)。
【選択図】なし
Description
本発明は、オフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂、オフセット印刷インキ用ワニス、及びオフセット印刷インキに関する。
従来、オフセット印刷、特に特に湿し水を用いるオフセット印刷に用いるインキのバインダー樹脂としては、インキ皮膜の乾燥性や光沢等において優れることから、所謂ロジン変性フェノール樹脂が使用されている。
ロジン変性フェノール樹脂は、一般的に、ロジン類、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド縮合物、及びポリオール類の反応物である。該樹脂は、植物油や石油溶剤等の溶媒に溶解させたワニスとして用いられる場合と、更にアルミニウム系化合物等のゲル化剤を反応させたゲルワニスとして利用される場合とがある(以下、ワニスと単に総称することがある)。そして、ワニスに顔料及びインキ用溶剤等を加え、機械的に混練することにより、目的とするオフセット印刷インキが得られる。該印刷インキは、インキつぼより複数のローラーを介して印刷版胴に供給され、別途供給された湿し水とともにブランケット胴を経由して印刷用紙に転移し、画像を形成する。
ところで、特許文献1に記載されているように、オフセット印刷インキに用いるインキ溶剤としては、大気汚染や環境問題、作業環境の保全等の観点より、近年ではナフテンやパラフィン等の脂肪族炭化水素を主成分とする非芳香族系溶剤が主流となっている。しかし、同文献で指摘されてもいるように、非芳香族系溶剤は一般的にロジン変性フェノール樹脂の溶解力に乏しく、インキ皮膜の光沢が低下する等の問題がある。また、オフセット印刷は従前に増して高速印刷化が進んでおり、耐ミスチング性等の高速印刷適性を満足させるためには、ロジン変性フェノール樹脂の高分子量化が不可欠とされる。
それゆえ斯界では、高分子量でありつつ脂肪族炭化水素溶剤への溶解性にも優れるロジン変性フェノール樹脂の要請が強い。この点、特許文献1によれば、ロジン類、フェノール−ホルムアルデヒド縮合物及びポリオール類をパラトルエンスルホン酸等の酸性触媒の存在下で反応させることにより、かかる要請に応じたロジン変性フェノール樹脂が得られるとされる。しかし、本発明者の検討により、当該ロジン変性フェノール樹脂を用いて得られるオフセット印刷インキは流動性が不十分であることが判明した。流動性不足のインキは、印刷中にインキつぼから呼び出しローラーに移らなくなる所謂つぼ上がり現象を生じやすく、印刷物の色度低下等を招くことが知られている。
本発明は、脂肪族炭化水素溶剤への溶解性に優れ、しかもオフセット印刷インキの耐ミスチング性、乾燥性及び光沢を維持しながらその流動性を改善できる、オフセット印刷インキ用の新規なロジン変性フェノール樹脂を提供することを主たる課題とする。
本発明者は鋭意検討の結果、所定の原料を特定の触媒存在下で反応させてなるロジン変性フェノール樹脂が前記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち本発明は、ロジン類(A)、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド縮合物(B)及びポリオール類(C)をオルガノスルホン酸亜鉛(D)の存在下で反応させてなるオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)、並びに該ロジン変性フェノール樹脂(1)、ゲル化剤(2)及びインキ用溶剤(3)を含むオフセット印刷インキ用ワニス、並びに該オフセット印刷インキ用ワニス及び顔料を含むオフセット印刷インキ、に関する。
本発明のロジン変性フェノール樹脂は、高分子量でありながらも印刷インキ溶剤としての脂肪族炭化水素溶剤へ良く溶解し、濁りのないクリアなワニスを与える。該ワニスを用いて得られるオフセット印刷インキは特に流動性に優れる他、耐ミスチング性やインキ皮膜の乾燥性、光沢にも優れており、湿し水に対する耐乳化性も良好である。
本発明のオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)(以下、(1)成分ともいう)は、ロジン類(A)(以下、(A)成分ともいう。)、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド縮合物(B)(以下、(B)成分ともいう。)及びポリオール類(C)(以下、(A)成分ともいう。)をオルガノスルホン酸亜鉛(D)(以下、(D)成分ともいう。)の存在下で反応させてなる組成物である。
(A)成分としては、例えば、ガムロジン、トール油ロジン及びウッドロジン等からなる群より選ばれる少なくとも一種の天然ロジンや、該天然ロジンから誘導される重合ロジン、該天然ロジン及び該重合ロジンの精製物(以下、これらロジン類を原料ロジンと総称することがある。)、該原料ロジンを不均化及び/又は水素化して得られる安定化ロジン(不均化ロジン、水添ロジン)、該原料ロジンに不飽和カルボン酸類を付加して得られる不飽和酸変性ロジン等が挙げられ、二種以上を併用できる。該不飽和カルボン酸類としては、例えばマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸及びイタコン酸等の不飽和ジカルボン酸や、アクリル酸、メタクリル酸、ケイ皮酸及びクロトン酸等の不飽和モノカルボン酸が挙げられる。該不飽和カルボン酸類の使用量は特に限定されないが、通常、原料ロジン100重量部に対して1〜30重量部程度である。
(B)成分としては、各種公知のものを特に制限なく使用できる。具体的には、例えば、レゾール型フェノール樹脂及び/又はノボラック型フェノール樹脂が挙げられる。該レゾール型フェノール樹脂は、有機アミンや水酸化ナトリウム等の塩基性触媒の存在下で、フェノール類(P)とホルムアルデヒド(F)をF/P(モル比)が通常1〜3程度となる範囲内で付加・縮合反応させたものである。該ノボラック型フェノール樹脂は、塩酸や硫酸等の酸性触媒の存在下で、フェノール類(P)とホルムアルデヒド(F)をF/Pが通常0.5〜2程度となる範囲内で付加・縮合反応させたものである。該フェノール類としては、石炭酸、クレゾール、アミルフェノール、ビスフェノールA、ブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール等が挙げられ、また、該ホルムアルデヒドとしては、ホルマリン、パラホルムアルデヒド等が挙げられる。(B)成分は、中和・水洗したものが好ましい。また、(B)成分の製造は、水や有機溶剤(キシレン等)の存在下で実施できる。(B)成分としては、特に(1)成分の高分子量化及び脂肪族炭化水素溶剤への溶解性等の観点より、アルキル基の炭素数が12以下(好ましくは4〜9)のアルキルフェノールとホルムアルデヒドの縮合物が好ましい。
(B)成分の使用量は特に限定されないが、特に(1)成分の高分子量化及び脂肪族炭化水素溶剤への溶解性、並びに印刷インキの流動性等の観点より、通常、(A)成分100重量部に対して10〜120重量部程度、好ましくは20〜90重量部程度である。
(C)成分としては、各種公知のものを特に制限なく使用できる。具体的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール等のジオール類;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等のトリオール類;ペンタエリスリトール、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン等のテトラオール類;ジペンタエリスリトール等の5価以上のポリオール類等が挙げられ、二種以上を併用できる。(C)成分の中でも、特にロジン変性フェノール樹脂の高分子量化及び脂肪族炭化水素溶剤への溶解性、並びに印刷インキの耐ミスチング性等の観点より、トリオール類及び/はテトラオール類が好ましい。
(C)成分の使用量は特に限定されないが、特に(1)成分の高分子量化及び脂肪族炭化水素溶剤への溶解性、並びに印刷インキの耐ミスチング性等の観点より、(A)成分中のカルボキシル基と(C)成分中の水酸基のモル比(OH/COOH)が通常0.3〜1.5程度、好ましくは0.5〜1.3程度となる範囲であるのがよい。
(D)成分は、具体的には、オルガノスルホン酸類(d−1)(以下、(d−1)成分ともいう。)及び亜鉛化合物(d−2)(以下、(d−2)成分ともいう。)で構成される塩であり、各種公知のものを特に制限なく使用できる。
(d−1)成分は、一般式R−SO3−Hで示すことができる。Rは、炭素数1〜10程度の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基又はアルケニル基、アリール基、及びフェニル基からなる群より選ばれる一種の炭化水素基を示す。該直鎖状のアルキル基又はアルケニル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ビニル基、プロピル基、プロペニル基、ブチル基、ブテニル基、ヘキシル基及びヘキセニル基等が挙げられる。該分岐状のアルキル基又はアルケニル基としては、例えば、エチルヘキシル基、2−メチル−2−プロペニル基等が挙げられる。該環状のアルキル基又はアルケニル基としては、例えば、シクロヘキシル基、ボルナン−2−オン基、5−ノルボルネン基等が挙げられる。該アリール基は、前記アルキル基、前記アルケニル基、水酸基等を置換基として含み得る。
(d−1)成分の具体例としては、例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、ブタンスルホン酸及びヘキサンスルホン酸等の脂肪族スルホン酸類;10−カンファースルホン酸等の脂環族スルホン酸類;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、キュメンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香族スルホン酸類;トリフルオロメタンスルホン酸等のフッ素系スルホン酸類等が挙げられ、二種以上を併用できる。これらの中でも、インキ皮膜の光沢等の点より脂肪族スルホン酸類及び/又は芳香族スルホン酸類が、特にメタンスルホン酸及び/又はパラトルエンスルホン酸が好ましい。
(d−2)成分としては、例えば、水酸化亜鉛、酸化亜鉛及び炭酸亜鉛等が挙げられ、二種以上を併用できる。これらの中でも、(d−1)成分との反応性の点より、水酸化亜鉛及び/又は酸化亜鉛が好ましい。
(D)成分の製法は特に限定されず、各種公知の方法を採用できる。具体的には、例えば、(d1)成分と(d2)成分を溶媒の存在で反応させることにより得られる。反応温度は特に限定されず、通常0〜110℃程度である。(d1)成分と(d2)成分の使用比率は特に限定されず、モル比((d1)/(d2))が通常、3/1〜1/20程度、好ましくは2/1〜1/1程度となる範囲であればよい。該溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、プロパノール、ラウリルアルコール、べンゼン、キシレン、トルエン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノアルキルアルキルエーテル、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノアルキルアルキルエーテル及びジエチレングリコールジアルキルエーテル、並びに水等が挙げられ、二種以上を併用できる。(D)成分は、溶液及び固体として使用できる。固体化手段としては、例えば、各種公知の方法で再結晶化法が挙げられる。
(D)成分の使用量は特に限定されないが、通常、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計100重量部に対して0.01〜3重量部程度、好ましくは0.1〜1重量部程度となる範囲であるのがよい(いずれも固形分換算)。(1)成分中の(D)成分は、各種公知の手段、例えば質量分析法によって定量できる。
(1)成分は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を(D)成分の存在下で反応させたものであり、反応順序及び条件は特に限定されない。例えば、それらをワンポットで反応させたり、(A)成分に(B)成分を反応させた後で(C)成分を更に反応させたり、(A)成分に(C)成分を反応させた後で(B)成分を更に反応させたりする方法が挙げられる。また、反応温度及び反応時間は特に限定されず、通常は順に100〜300℃程度、及び1〜24時間程度である。
(1)成分の物性は特に限定されないが、例えば重量平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン換算値)は、脂肪族炭化水素溶剤に対する溶解性、耐ミスチング性及び流動性等の観点より、通常20,000〜150,000程度、好ましくは40,000〜130,000程度である。
(1)成分の脂肪族炭化水素溶剤に対する溶解性も特に限定されないが、例えば、芳香族含有量が1%未満であり且つアニリン点が70〜100℃の脂肪族炭化水素溶剤の10重量%溶液とした場合における曇点(即ち、濁るときの温度)が50〜150℃程度、好ましくは50〜140℃程度、一層好ましくは60〜100℃程度である。なお、「芳香族含有量が1%未満であり且つアニリン点が70〜100℃の脂肪族炭化水素溶剤」としては、例えばJX日鉱日石エネルギー(株)の0号ソルベントやAFソルベント(4号、5号、6号、7号等)が挙げられる。
(1)成分の他の物性も特に限定されないが、特に耐ミスチング性の観点より、通常、33%アマニ油粘度が5〜25Pa・s/25℃程度であり、また、軟化点(JIS−K5903)が通常120〜200℃程度であり、また、酸価が通常5〜30mgKOH/g程度である。
本発明のオフセット印刷インキ用ワニスは、(1)成分と、ゲル化剤(2)(以下、(2)成分ともいう。)と、インキ用溶剤(3)(以下、(3)成分ともいう。)とを含む組成物であり、該組成物を通常100〜240℃程度で反応させた所謂ゲルワニスを含む。
(2)成分としては、各種公知のものを特に制限なく使用できる。具体的には、例えば、オクチル酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリブトキシド、アルミニウムジプロポキシドモノアセチルアセテート、アルミニウムジブトキシドモノアセチルアセテート及びアルミニウムトリアセチルアセテート等のアルミニウム系キレート剤;テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタン及びジプロポキシビス(アセチルアセトナト)チタン等のチタン系キレート剤;テトラブトキシジルコニウム等のジルコニウム系キレート剤;トリレンジイソシアネート、ジフェニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネート等のポリイソシアネート等が挙げられ、二種以上を併用できる。これらの中でも、特に印刷インキの耐乳化性等の観点よりアルミニウム系キレート剤が好ましい。
(2)成分の使用量は特に限定されないが、通常、(1)成分100重量部(固形分換算)に対して通常0.5〜5重量部程度である。
(3)成分としては、前記脂肪族炭化水素溶剤及び/又は植物油類が挙げられる。該脂肪族炭化水素溶剤としては、特に、芳香族含有量が1%未満であり且つアニリン点が70〜100℃のものが特に好ましく、更に沸点200℃以上のものは環境面においてより好ましい。また、該植物油類としては、アマニ油、桐油、サフラワー油、脱水ヒマシ油、大豆油、アマニ油脂肪酸メチル、大豆油脂肪酸メチル、アマニ油脂肪酸エチル、大豆油脂肪酸エチル、アマニ油脂肪酸プロピル、大豆油脂肪酸プロピル、アマニ油脂肪酸ブチル及び大豆油脂肪酸ブチル等が挙げられる。
(3)成分の使用量は特に限定されないが、通常、(1)成分100重量部(固形分換算)に対して10〜200重量部程度である。また、(3)成分として、前記脂肪族炭化水素溶剤及び植物油類を併用する場合には、前者/後者の重量比率は通常1/100〜100/1程度、好ましくは5/60〜20/50程度であるのがよい。
本発明のオフセット印刷インキは、本発明のオフセット印刷インキ用ワニスと顔料(黄、紅、藍、墨等)を含む組成物である。また、界面活性剤やワックス、酸化防止剤等の添加剤を含めてもよい。該インキは、ロールミル、ボールミル、アトライター、サンドミルといった公知のインキ製造装置を用いて適切なインキ恒数となるよう、練肉・調製したうえで利用に供される。
以下、製造例、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、いずれも本発明の範囲を限定するものではない。なお、以下「部」、「%」はいずれも重量基準である。
重量平均分子量は、ゲルパーメーションクロマトグラフィー(GPC)によりテトラヒドロフラン溶媒下で測定したポリスチレン換算値であり、GPC装置としてはHLC−8220(東ソー(株)製)を、カラムとしてはTSK−GELカラム(東ソー(株)製)を用いて得られた測定値である。
曇点は、ロジン変性フェノール樹脂(固体)/AFソルベント6号=1/9となる溶液を用い、NOVOMATICS社製の自動曇点測定装置(製品名「CHEMOTORIC II」)により得られた測定値である。
33%アマニ油粘度(Pa・s/25℃)は、ロジン変性フェノール樹脂とアマニ油を1:2の重量比で加熱混合してなる溶液について、日本レオロジー機器(株)製コーン・アンド・プレート型粘度計を用いて得られた25℃での測定値である。
<(B)成分の製造>
製造例1
撹拌機、分水器付き還流冷却管及び温度計を備えた反応容器に、p−オクチルフェノール1000部、92%パラホルムアルデヒド316部、キシレン564部及び水500部を仕込み、撹拌下に50℃まで昇温した。次いで、同反応容器に45%水酸化ナトリウム溶液89部を仕込み、冷却しながら反応系を90℃までで徐々に昇温した後、2時間保温し、更に硫酸を滴下してpHを6付近に調整した。その後、ホルムアルデヒドなどを含んだ水層部を除去し、再度水洗した後に内容物を冷却して、レゾール型p−オクチルフェノール樹脂の70%キシレン溶液(以下、(B1)成分ともいう。)を得た。
製造例1
撹拌機、分水器付き還流冷却管及び温度計を備えた反応容器に、p−オクチルフェノール1000部、92%パラホルムアルデヒド316部、キシレン564部及び水500部を仕込み、撹拌下に50℃まで昇温した。次いで、同反応容器に45%水酸化ナトリウム溶液89部を仕込み、冷却しながら反応系を90℃までで徐々に昇温した後、2時間保温し、更に硫酸を滴下してpHを6付近に調整した。その後、ホルムアルデヒドなどを含んだ水層部を除去し、再度水洗した後に内容物を冷却して、レゾール型p−オクチルフェノール樹脂の70%キシレン溶液(以下、(B1)成分ともいう。)を得た。
<(D)成分の製造>
製造例2
撹拌機、玉入り冷却管及び温度計を備えた取り付けた反応容器に、イオン交換水100.0部、水酸化亜鉛6.0部を仕込み、撹拌下にメタンスルホン酸11.6部を添加した。次いで100℃まで昇温し、30分保温した後、室温まで冷却し、ろ過することによって、パラトルエンスルホン酸亜鉛の水溶液を得た。その後、再結晶によりメタンスルホン酸亜鉛(以下、(D1)成分ともいう。)を得た。
製造例2
撹拌機、玉入り冷却管及び温度計を備えた取り付けた反応容器に、イオン交換水100.0部、水酸化亜鉛6.0部を仕込み、撹拌下にメタンスルホン酸11.6部を添加した。次いで100℃まで昇温し、30分保温した後、室温まで冷却し、ろ過することによって、パラトルエンスルホン酸亜鉛の水溶液を得た。その後、再結晶によりメタンスルホン酸亜鉛(以下、(D1)成分ともいう。)を得た。
<トルエンスルホン酸マグネシウムの製造>
比較製造例1
製造例1と同様の反応容器に、イオン交換水100.0部、水酸化マグネシウム4.0部を仕込み、撹拌しながらメタンスルホン酸13.2部を添加した。次いで100℃まで昇温し、30分保温した後、室温まで冷却し、ろ過することによって、パラトルエンスルホン酸マグネシウムの水溶液を得た。その後、再結晶によりメタンスルホン酸マグネシウムを得た。
比較製造例1
製造例1と同様の反応容器に、イオン交換水100.0部、水酸化マグネシウム4.0部を仕込み、撹拌しながらメタンスルホン酸13.2部を添加した。次いで100℃まで昇温し、30分保温した後、室温まで冷却し、ろ過することによって、パラトルエンスルホン酸マグネシウムの水溶液を得た。その後、再結晶によりメタンスルホン酸マグネシウムを得た。
<(1)成分の製造>
実施例1
撹拌器、分水器付き還流冷却管及び温度計を備えた反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、窒素雰囲気下に撹拌下しながら220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部及び(D1)成分2.5部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。なお、反応系の樹脂溶液の外観はクリアであり、濁り等は発生していなかった。その後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、固形状のロジン変性フェノール樹脂(1−1)(以下、(1−1)成分ともいう。)1555部を得た。(1−1)成分の物性を表1に示す。
実施例1
撹拌器、分水器付き還流冷却管及び温度計を備えた反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、窒素雰囲気下に撹拌下しながら220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部及び(D1)成分2.5部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。なお、反応系の樹脂溶液の外観はクリアであり、濁り等は発生していなかった。その後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、固形状のロジン変性フェノール樹脂(1−1)(以下、(1−1)成分ともいう。)1555部を得た。(1−1)成分の物性を表1に示す。
実施例2
実施例1と同様の反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、これを窒素雰囲気下に撹拌しながら180℃まで昇温して溶融させた。次いで、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部を添加し、撹拌下に280℃まで昇温した。その後、酸価が25mgKOH/g以下となるまで反応させた。更に230℃まで冷却した後、(D1)成分2.5部を仕込み、(B1)成分の溶液714部(固形分500部)を230〜260℃の温度範囲内で6時間かけて系内へ滴下した。滴下終了後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、ロジン変性フェノール樹脂(1−2)(以下(1−2)成分ともいう。)を得た。(1−2)成分の物性を表1に示す
実施例1と同様の反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、これを窒素雰囲気下に撹拌しながら180℃まで昇温して溶融させた。次いで、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部を添加し、撹拌下に280℃まで昇温した。その後、酸価が25mgKOH/g以下となるまで反応させた。更に230℃まで冷却した後、(D1)成分2.5部を仕込み、(B1)成分の溶液714部(固形分500部)を230〜260℃の温度範囲内で6時間かけて系内へ滴下した。滴下終了後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、ロジン変性フェノール樹脂(1−2)(以下(1−2)成分ともいう。)を得た。(1−2)成分の物性を表1に示す
比較例1
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部及び水酸化亜鉛(Zn(OH)2)1.2部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(イ)(以下、(イ)成分ともいう。)を得た。(イ)成分の物性を表1に示す。
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部及び水酸化亜鉛(Zn(OH)2)1.2部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(イ)(以下、(イ)成分ともいう。)を得た。(イ)成分の物性を表1に示す。
比較例2
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部及びメタンスルホン酸2.0部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ロ)(以下、(ロ)成分ともいう。)を得た。(ロ)成分の物性を表1に示す。
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部及びメタンスルホン酸2.0部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ロ)(以下、(ロ)成分ともいう。)を得た。(ロ)成分の物性を表1に示す。
比較例3
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、Zn(OH)2を1.2部、及びメタンスルホン酸を2.0部仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ハ)(以下、(ハ)成分ともいう。)を得た。(ロ)成分の物性を表1に示す。
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、Zn(OH)2を1.2部、及びメタンスルホン酸を2.0部仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ハ)(以下、(ハ)成分ともいう。)を得た。(ロ)成分の物性を表1に示す。
比較例4
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、及び比較製造例1のパラトルエンスルホン酸マグネシウム水溶液 2.2部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(二)(以下、(二)成分ともいう。)を得た。(二)成分の物性を表1に示す。ただし、樹脂中には不溶物による濁りが認められ、後のインキ評価には供さなかった。
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、及び比較製造例1のパラトルエンスルホン酸マグネシウム水溶液 2.2部を仕込み、220〜260℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(二)(以下、(二)成分ともいう。)を得た。(二)成分の物性を表1に示す。ただし、樹脂中には不溶物による濁りが認められ、後のインキ評価には供さなかった。
比較例5
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、及び、比較製造例1のパラトルエンスルホン酸マグネシウム水溶液 0.5部を仕込み、220〜270℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ホ)(以下、(ホ)成分ともいう。)を得た。(ホ)成分の物性を表1に示す。樹脂中には濁りは認められなかった。
実施例1と同様の反応容器にガムロジン1,000部を仕込み、撹拌下に220℃まで昇温して溶融させた。次いで、(B1)成分857部(固形分600部)を、4時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、及び、比較製造例1のパラトルエンスルホン酸マグネシウム水溶液 0.5部を仕込み、220〜270℃の温度範囲内で反応系の酸価が25以下となるまでエステル化反応を実施した。その後、0.02MPaで10分間減圧することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ホ)(以下、(ホ)成分ともいう。)を得た。(ホ)成分の物性を表1に示す。樹脂中には濁りは認められなかった。
比較例6
実施例1と同様の反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、これを窒素雰囲気下に撹拌しながら180℃まで昇温して溶融させた。次いで、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、ペンタエリスリトール46部を添加し、撹拌下に280℃まで昇温した。その後、酸価が25mgKOH/g以下となるまで反応させた。更に230℃まで冷却した後、Zn(OH)2 1.2部を仕込み、(B1)成分の溶液714部(固形分500部)を230〜260℃の温度範囲内で6時間かけて系内へ滴下した。滴下終了後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ヘ)(以下(ヘ)成分ともいう。)を得た。(ヘ)成分の物性を表1に示す。
実施例1と同様の反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、これを窒素雰囲気下に撹拌しながら180℃まで昇温して溶融させた。次いで、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、ペンタエリスリトール46部を添加し、撹拌下に280℃まで昇温した。その後、酸価が25mgKOH/g以下となるまで反応させた。更に230℃まで冷却した後、Zn(OH)2 1.2部を仕込み、(B1)成分の溶液714部(固形分500部)を230〜260℃の温度範囲内で6時間かけて系内へ滴下した。滴下終了後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ヘ)(以下(ヘ)成分ともいう。)を得た。(ヘ)成分の物性を表1に示す。
比較例7
実施例1と同様の反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、これを窒素雰囲気下に撹拌しながら180℃まで昇温して溶融させた。次いで、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、ペンタエリスリトール46部を添加し、撹拌下に280℃まで昇温した。その後、酸価が25mgKOH/g以下となるまで反応させた。更に230℃まで冷却した後、メタンスルホン酸を2.0部仕込み、(B1)成分の溶液714部(固形分500部)を230〜260℃の温度範囲内で6時間かけて系内へ滴下した。滴下終了後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ト)(以下(ト)成分ともいう。)を得た。(ト)成分の物性を表1に示す。
実施例1と同様の反応容器に、ガムロジン1,000部を仕込み、これを窒素雰囲気下に撹拌しながら180℃まで昇温して溶融させた。次いで、グリセリン42部、ペンタエリスリトール46部、ペンタエリスリトール46部を添加し、撹拌下に280℃まで昇温した。その後、酸価が25mgKOH/g以下となるまで反応させた。更に230℃まで冷却した後、メタンスルホン酸を2.0部仕込み、(B1)成分の溶液714部(固形分500部)を230〜260℃の温度範囲内で6時間かけて系内へ滴下した。滴下終了後、反応系を0.02MPaで10分間減圧し、冷却することにより、ロジン変性フェノール樹脂(ト)(以下(ト)成分ともいう。)を得た。(ト)成分の物性を表1に示す。
<ゲルワニスの調製>
(1−1)成分45.0部、アマニ油10.0部及びAFソルベント7号(JX日鉱日石エネルギー(株)製、沸点範囲259〜282℃、芳香族炭化水素含有率0%)44.0部を200℃で30分間混合溶解した。次にこれを80℃まで冷却した後、アルミニウムジプロポキシドモノアセチルアセテート(商品名ケロープEP−2、ホープ製薬(株)製)1.0部を加え、200℃まで加熱して1時間ゲル化反応させることにより、ゲルワニスを得た。他の実施例及び比較例のロジン変性フェノール樹脂についても同様にしてゲルワニスを調製した。
(1−1)成分45.0部、アマニ油10.0部及びAFソルベント7号(JX日鉱日石エネルギー(株)製、沸点範囲259〜282℃、芳香族炭化水素含有率0%)44.0部を200℃で30分間混合溶解した。次にこれを80℃まで冷却した後、アルミニウムジプロポキシドモノアセチルアセテート(商品名ケロープEP−2、ホープ製薬(株)製)1.0部を加え、200℃まで加熱して1時間ゲル化反応させることにより、ゲルワニスを得た。他の実施例及び比較例のロジン変性フェノール樹脂についても同様にしてゲルワニスを調製した。
<印刷インキの調製及びインキ性能試験>
前記実施例及び比較例のゲルワニスを用い、以下の配合割合で3本ロールミルにより練肉し、25℃におけるC&P粘度が25±5Pa・s、25℃におけるスプレッドメーターのフロー値(直径値)が36.0±1.0となるような印刷インキを調製した。
フタロシアニンブルー(藍顔料) 18重量部
ゲルワニス 63〜71重量部
AFソルベント7号 11〜19重量部
前記実施例及び比較例のゲルワニスを用い、以下の配合割合で3本ロールミルにより練肉し、25℃におけるC&P粘度が25±5Pa・s、25℃におけるスプレッドメーターのフロー値(直径値)が36.0±1.0となるような印刷インキを調製した。
フタロシアニンブルー(藍顔料) 18重量部
ゲルワニス 63〜71重量部
AFソルベント7号 11〜19重量部
(流動性)
25℃に空調した室内で、地平面と60℃の角度をなすガラス板の上端にインキ1.3mlを置き、30分間に流動した距離を測定した。数値が大きいほど流動性が良好である。結果を表1に示す。
25℃に空調した室内で、地平面と60℃の角度をなすガラス板の上端にインキ1.3mlを置き、30分間に流動した距離を測定した。数値が大きいほど流動性が良好である。結果を表1に示す。
(乳化率)
インキ3.9mlを動的乳化試験機(日本レオロジー機器(株)製)上に展開し、ロール温度30℃、200rpmにて純水を5ml/分の速度で供給した後、このインキ中の水分量を赤外水分計により測定した。数値が小さいほど耐乳化性が良好である。結果を表1に示す。
インキ3.9mlを動的乳化試験機(日本レオロジー機器(株)製)上に展開し、ロール温度30℃、200rpmにて純水を5ml/分の速度で供給した後、このインキ中の水分量を赤外水分計により測定した。数値が小さいほど耐乳化性が良好である。結果を表1に示す。
(ミスチング)
インキ2.6mlをインコメーター((株)東洋精機製作所製)上に展開し、ロール温度30℃、400rpmで1分間、更に1800rpmで2分間回転させ、ロール直下に置いた白色紙面のインキの飛散度を観察して1〜5段階で評価を行った。数値が大きいほど耐ミスチング性が良好である。結果を表1に示す。
インキ2.6mlをインコメーター((株)東洋精機製作所製)上に展開し、ロール温度30℃、400rpmで1分間、更に1800rpmで2分間回転させ、ロール直下に置いた白色紙面のインキの飛散度を観察して1〜5段階で評価を行った。数値が大きいほど耐ミスチング性が良好である。結果を表1に示す。
(乾燥性)
インキ0.4mlをRIテスター(石川島産業機械(株)製)にてアート紙に展色した後、160℃の雰囲気中に2秒、4秒、6秒間それぞれ暴露し、指触によりべたつきのない状態を乾燥として判断した。評価は1〜5段階で行い、数値が小さいほど乾燥性が良好である。結果を表1に示す。
インキ0.4mlをRIテスター(石川島産業機械(株)製)にてアート紙に展色した後、160℃の雰囲気中に2秒、4秒、6秒間それぞれ暴露し、指触によりべたつきのない状態を乾燥として判断した。評価は1〜5段階で行い、数値が小さいほど乾燥性が良好である。結果を表1に示す。
(光沢)
インキ0.4mlをRIテスター(石川島産業機械(株)製)にてアート紙に展色した後、23℃、50%R.H.にて24時間調湿し、60°−60°の反射率を光沢計により測定した。数値が大きいほど光沢に優れる。結果を表1に示す。
インキ0.4mlをRIテスター(石川島産業機械(株)製)にてアート紙に展色した後、23℃、50%R.H.にて24時間調湿し、60°−60°の反射率を光沢計により測定した。数値が大きいほど光沢に優れる。結果を表1に示す。
Zn(MSA)2:製造例2のメタンスルホン酸亜鉛
Mg(MSA)2:比較製造例1のメタンスルホン酸マグネシウム
Zn(OH)2:水酸化亜鉛
MSA:メタンスルホン酸
Mg(MSA)2:比較製造例1のメタンスルホン酸マグネシウム
Zn(OH)2:水酸化亜鉛
MSA:メタンスルホン酸
Claims (7)
- ロジン類(A)、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド縮合物(B)及びポリオール類(C)をオルガノスルホン酸亜鉛(D)の存在下で反応させてなるオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)。
- (D)成分が、オルガノスルホン酸(d1)及び亜鉛化合物(d2)の反応物である、請求項1のオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)。
- (d1)成分が、メタンスルホン酸を含む、請求項1又は2のオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)。
- (d2)成分が、酸化亜鉛及び/又は水酸化亜鉛を含む、請求項1〜3のいずれかのオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)。
- (A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計100重量部(固形分換算)に対する(D)成分の使用量が0.01〜3重量部である、請求項1〜4のいずれかのオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)。
- 請求項1〜5のいずれかのオフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂(1)、ゲル化剤(2)、及びインキ用溶剤(3)を含む、オフセット印刷インキ用ワニス。
- 請求項6のオフセット印刷インキ用ワニス及び顔料を含む、オフセット印刷インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016026636A JP2017145291A (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | オフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂、オフセット印刷インキ用ワニス、及びオフセット印刷インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016026636A JP2017145291A (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | オフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂、オフセット印刷インキ用ワニス、及びオフセット印刷インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017145291A true JP2017145291A (ja) | 2017-08-24 |
Family
ID=59680627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016026636A Pending JP2017145291A (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | オフセット印刷用ロジン変性フェノール樹脂、オフセット印刷インキ用ワニス、及びオフセット印刷インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017145291A (ja) |
-
2016
- 2016-02-16 JP JP2016026636A patent/JP2017145291A/ja active Pending
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