JP2017143971A - 容器の殺菌装置 - Google Patents

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上田 敦士
Atsushi Ueda
敦士 上田
浩一 青木
Koichi Aoki
浩一 青木
倫明 可児
Tomoaki Kani
倫明 可児
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Abstract

【課題】光源から出射される紫外線をロスなく、かつ殺菌対象である容器に均等に照射できる殺菌装置を提供する。
【解決手段】本発明の容器の殺菌装置は、電力の供給を受けて紫外線を発光する単数又は複数の光源4と、光源4を支持し、プリフォーム30の内部を相対的に往復移動して進退が可能な光源支持体6と、光源支持体6の内部を冷却する冷却機構5と、を備えることを特徴とする。
光源4としては、有底のハウジング41と、ハウジング41の収容空隙42に設けられるLED発光素子43と、収容空隙42をおもて面側から覆う封止材45と、ハウジング41の背面に設けられ外部からの給電点となる電極47,47と、を備えるパッケージ化されたものが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば飲料用の容器にLED(Light Emitting Diode)光源からの紫外線を照射して殺菌する装置に関する。
従来、PET(ポリエチレンテレフタレート)製のボトルに代表される飲料用容器(以下、単に容器ということがある)に飲料を充填するにあたって、容器の内部が殺菌される。また、この殺菌はボトル成形前のプリフォームの段階で行われることもある。
容器の内部を殺菌するのに、過酸化水素や次亜塩素酸ソーダ等の殺菌用薬剤溶液を容器の内部に注入した後、その薬剤溶液を排出し、さらに、容器の内側を水で洗浄する作業が行われていた。
しかし、薬剤溶液による殺菌処理方法は、環境負荷が大きく、薬剤コストや廃液処理コストも高いという問題があるために、いわゆる乾式の殺菌方法が検討されている。乾式の殺菌方法の一つとして、紫外線を用いる方法が、例えば、特許文献1及び特許文献2で提案されている。
特許文献1及び特許文献2は、殺菌対象である容器の外部に紫外線の光源を設け、この光源で発光された紫外線を線状の導光体を用いて容器の内部に導くことを前提としている。
特開昭63−174658号公報 特開2006−21834号公報
特許文献1及び特許文献2の提案によれば、環境負荷が大きく、薬剤コストや廃液処理コストも高い薬剤溶液に頼ることなく容器を殺菌できる。
ところが、特許文献1及び特許文献2で提案されているように、容器の外部で発光した光源を導光体で導く方法はいくつかの課題を抱えている。つまり、導光体を透過される間に紫外線に減衰が生じるのに加えて、光源と導光体の接続部分でも減衰が生じることである。また、紫外線を透過させる導光体の材質として石英ガラスを用いる必要があり、これは高価である。これらの課題があるために、紫外線が持つ殺菌性能を十分に発揮することができずにいたのが現状である。
そこで本発明は、光源で発光された紫外線の減衰を最小限に抑えつつ容器を殺菌できる殺菌装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明の容器の殺菌装置は、電力の供給を受けて紫外線を発光するLED発光素子をそれぞれが有する単数又は複数の光源と、光源を支持し、容器の内部を相対的に往復移動して進退が可能で、かつ、その軸線周りに回転可能な光源支持体と、光源支持体の内部を冷却する冷却機構と、を備えることを特徴とする。
本発明の殺菌装置は、小型化が可能なLED発光素子を光源として用いるので、光源支持体に支持させた状態で、容器の内部に無理なく挿入できる。したがって、本発明の殺菌装置によれば、LED発光素子で発光された紫外線を容器に直接的に照射できるので、導光体を用いるのに比べて、減衰を最小限に抑えることができる。しかも、本発明の殺菌装置は、冷却機構を備えており、LED発光素子が発熱して発光出力が低下するのを防ぐことができるので、安定した殺菌能力を確保できる。また、光源支持体が軸線周りに回転可能であることにより、LED光源が周方向に並んでいなくても、容器の側面における周方向をムラなく殺菌処理することができるし、LED光源が周方向に並んでいれば、より一層、ムラなく殺菌処理することができる。
本発明の殺菌装置は、光源として、少なくとも二つの形態を含む。
一つ目の形態は、発光素子がハウジングの中に収容されるとともに、電力を受ける電極がハウジングに形成されることで、パッケージ化された光源である。この光源は、その取扱いが容易であるとともに、光源支持体に支持させるのも容易である。しかも、パッケージ化された光源は、品質検査がなされているものが上市されているので、所望する性能を有するものを容易に入手できる。また、いずれかの光源に不具合が生じても、当該光源を交換すれば足りるので、メンテナンスが容易である。
二つ目の形態は、複数の発光素子を共通する封止材で覆う光源である。この光源は、パッケージ化された光源のハウジングに相当する部位を設ける必要がないために、発光素子で発光した紫外線が当該部位により遮られることなく出射できるので、発光素子の発光エネルギを最大限利用できる。
本発明の殺菌装置において、複数の光源を、光源支持体の軸線方向及び周方向に並んで支持することが好ましい。そうすれば、殺菌対象である容器の側面について、軸線方向及び周方向の両方に対してムラなく均等に紫外線を照射して殺菌することができる。特に、軸線方向については、容器の軸線方向の全長に対応する範囲に亘って光源を配置することが好ましく、周方向については、容器の周方向の全域に亘って光源を配置することが好ましい。
本発明の殺菌装置において、単数又は複数の光源が、光源支持体の先端面に設けることが好ましい。この先端面に設けられる光源は容器の底に向けて紫外線を照射するので、容器の側面だけでなく底面もムラなく殺菌処理することができる。ここで、本発明において、容器に先に挿入される側を光源支持体の先端とする。
また、本発明の殺菌装置における光源支持体は、先端側が振れ回るように揺動可能であることが好ましい。そうすれば、LED光源が容器の内周面に近づくことができるので、容器の軸線方向に沿ってムラなく殺菌処理することができる。
なお、上記において、光源支持体が、往復移動できることを前提としている。
本発明の殺菌装置によれば、容器としてプリフォームを殺菌対象にする場合でも、容器の内部に無理なく挿入して、減衰が最小限に抑えられた紫外線を容器に直接的に照射できる。しかも、本発明の殺菌装置は、冷却機構を備えているので、LED発光素子が発熱して発光出力が低下するのを抑え、安定した殺菌能力を維持できる。さらに、光源支持体が軸線周りに回転可能であるので、容器の側面における周方向をムラなく殺菌処理することができる。
本発明に係る容器の殺菌装置の実施形態の構成概略を示す図である。 図1の殺菌装置の要部を示し、斜視図及びその部分拡大図である。 図1の殺菌装置の要部を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は側面図である。 図1の殺菌装置のLED光源を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のIVa−IVa矢視断面図、(c)は背面図である。 図1の殺菌装置を用いてプリフォームの内部を殺菌する手順を示す図であり、(a)は殺菌装置を挿入する前の様子を、(b)は殺菌装置を底の近くまで挿入した様子を、(c)は殺菌装置をプリフォームから退避した様子を示す。 本実施形態の変形例を説明する図であり、(a)はLED光源の変形例を示し、(b)はLED光源の動作の変形例を示す図である。 本実施形態の変形例を説明する図であり、(a)は変形例との比較のために図3の平面図及び側面図を再掲するものであり、(b)はLED光源が外側に向けて変位した様子を示す図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施形態の殺菌装置1は、容器の一例としてペットボトルの前駆体であるプリフォーム30(図5参照)の内部を紫外線により殺菌する。
殺菌装置1は、図1に示すように、電源2と、電源2から電力の供給を受けて紫外線を発光するLED発光素子43を有する複数の光源4と、複数の光源4を支持し、光源4とともにプリフォーム30の内部を進退移動または往復移動するとともに、その軸線周り(矢印A)に回転可能な光源支持体6と、光源支持体6に設けられる冷却機構5に冷却水CWを循環して供給する冷却水源8と、を備えている。光源4は、殺菌処理時に、図5に示すように、光源支持体6を操作することにより、把持具3で支持されたプリフォーム30の開口31を通過して、プリフォーム30の内部に挿入され、または、抜き取られる。光源4は、プリフォーム30の内部を進退移動しながら、紫外線をプリフォーム30の底面33及び側面35に向けて照射する。なお、この移動は相対的なものであって、光源4が移動してもよく、また、プリフォーム30が移動してもよい。
以下、殺菌装置1の要素である光源4及び光源支持体6の構成を説明する。
[光源4]
光源支持体6に支持されるそれぞれの光源4は、殺菌対象であるプリフォーム30に向けて紫外線を出射する。
ここで紫外線は、波長が10nmから400nmの電磁波であり、この波長域でLEDとして実現されているのは250nmから400nmである。この紫外線LED(UV-LED)はさらに3つの波長に区分されており、350nmから400nmの波長領域のUVA-LED、350nmから280nmの波長領域のUVB-LED、及び、250nmから280nmの波長領域のUVC-LEDである。
本実施形態の光源4は、UVB-LED及びUVC-LEDを用いる。この波長の短い領域の紫外線が、殺菌性能が優れているからであり、UVB-LEDとUVC-LEDの波長域を合わせた250nmから400nmの波長域の紫外線を、深紫外線LED(DUV-LED:Deep UV-LED)と称する。
紫外線LEDは、発光材料として、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)などに代表される窒化物半導体が使われる。これらの発光材料をサファイア製の基板の上に層状に結晶成長させた構造を有するが、本実施形態の光源4の具体的な構造は問われない。
ただし、プリフォーム30の開口31の口径が20mm程度であるから、光源支持体6の寸法をも考慮すると、表面実装型(Surface Mount Device:SMD)の光源4を用いるのが好ましい。このSMD型の光源4としては、チップ化されたDUV-LED及び電極などの構成要素が組み込まれ、四辺が5mm以下、厚さが2mm以下のパッケージ化されたデバイスを用いることができる。
この光源4は、例えば、図4に示すように、内部に収容空隙42が設けられる有底のハウジング41と、ハウジング41の収容空隙42に設けられるDUV-LEDチップからなるLED発光素子43と、収容空隙42をおもて面側から覆う透明な封止材45と、ハウジング41のうら側に設けられる一対の電極47,47と、を備えている。LED発光素子43は、電極47,47を介して電源2からの電力の供給を受けることにより発光する。
この光源4は、電極47,47が光源支持体6の第一基板61に設けられる電力供給ライン65,65に電気的に接続されるように第一基板61に固定される。
光源4はここで掲げた要素以外の要素を備えることでその機能を果たすが、それらの要素は周知であるため、説明を省略する。
[光源支持体6]
光源支持体6は、図2及び図3に示すように、四つの側面をなす第一基板61及び先端面をなす第二基板62を備えることで、四角柱状の外観をなしている。それぞれの第一基板61及び第二基板62には、複数の光源4が支持されている。本実施形態においては、それぞれの第一基板61には、先端63から後端64のほぼ全域にわたって軸線方向Yに光源4が並んで支持されており、これらの光源4は専らプリフォーム30の側面35を対象にして紫外線を照射して殺菌処理する。本実施形態では、プリフォーム30の軸線方向Yの全長に対応する範囲に亘って光源4を配置している。また、第二基板62に設けられる光源4は、専らプリフォーム30の底面33を対象にして紫外線を照射して殺菌処理する。本実施形態においては、単数の第一基板61の幅方向Xに二つの光源4が設けられており、光源支持体6の周方向に8つの光源4がほぼ等間隔に並んで支持されているが、軸線方向Yも含め、光源4の配列はあくまで一例であり、他の配列を採用しても構わない。
それぞれの第一基板61には、図3(c)に示すように、光源4に電力を供給するためのパターン化された一対の電力供給ライン65,65が、後端64から先端63に向けて二組ずつ形成されている。電力供給ライン65,65は、電源2に電気的に接続される一方、前述した光源4(図4)の電極47,47が電気的に接続される。
光源支持体6は、冷却機構5を備えており、発光している光源4のLED発光素子43を冷却する。
冷却機構5は、図2及び図3に示すように、後端64から先端63に向けて光源支持体6の内部に延びる外筒ジャケット51と内筒ジャケット54を備えている。外筒ジャケット51は、その横断面において、内周面52が円形をなすとともに外周面53が矩形をなしており、内周面52よりも内側に円柱状の空隙が形成される。内筒ジャケット54は、内周面55と外周面56がともに円形をなしており、外筒ジャケット51の空隙の内部に外筒ジャケット51と同軸上に配置される。
外筒ジャケット51の内周面52の径よりも内筒ジャケット54の外周面56の径が小さいために、内周面52と外周面56の間には、冷媒が流れる第一流路57が形成され、また、内筒ジャケット54の内周面55より内側の空隙には、冷媒が流れる第二流路58が形成される。内筒ジャケット54が外筒ジャケット51よりも短尺に形成されており、第一流路57と第二流路58は、図3(b)に示すように下端部分で連通路59により繋がっているため、第一流路57から第二流路58へ、またはその逆への冷却水CWの流通が可能である。
例えば、図3(b)に示すように、第一流路57に冷却媒体、例えば冷却水CWを供給すれば、この冷却水CWは第一流路57を下向きに流れた後に連通路59を通って第二流路58に流入し、さらに第二流路58を上向きに流れ、第二流路58から排出される。排出された冷却水CWは図1に示される冷却水源8にて冷却されてから、第一流路57に供給することにより、所定の温度に調整された冷却水CWを循環させることができる。
[動 作]
さて、殺菌装置1を用いてプリフォーム30を殺菌処理するには、図5(a),(b)に示すように、発光された光源4をプリフォーム30の開口31から光源支持体6とともに挿入し、光源支持体6の先端63がプリフォーム30の底面33に近接する最下端の位置まで降下させる。この降下の間に光源4で発光した紫外線がプリフォーム30の内面を構成する底面33及び側面35に照射されることで、殺菌処理がなされる。また、光源4のLED発光素子43発光に伴って、冷却機構5に冷却水を循環させることにより、LED発光素子43の発熱を抑える。
光源4は、図5(b)に示される最下端まで降下すると、図5(c)に示すように、今度は復路を上昇して、開口31から退避して当初の位置に復帰する。光源4は、この復路を移動する際には、LED発光素子43を発光させて殺菌処理を行うことができるし、LED発光素子43の発光を停止して復路を上昇するだけでも構わない。発光を停止して復路を上昇するだけの場合には、殺菌処理には関わらないため、下降時よりも移動を速くしてもよい。なお、最下端まで降下してから所定の時間だけ、光源支持体6、つまり光源4をその位置に留めることもできる。そうすれば、特に底面33の殺菌処理を十分に行うことができる。
光源支持体6は、昇降の過程で、その軸線周りに回転される。これにより、プリフォーム30の側面35における周方向をムラなく殺菌処理することができる。
[効 果]
以下、殺菌装置1が奏する効果について説明する。
本実施形態の殺菌装置1は、紫外線の発光源として小型化が可能な光源4を用いるので、例えば、容器としてプリフォーム30を殺菌対象にする場合でも、プリフォーム30の内部に無理なく挿入できる。しかも、光源4は、低圧水銀灯、冷陰極管に比べて、殺菌効果の優れた254nmの波長域でエネルギ密度の大きな紫外線を発光できる。さらに、発光素子で発光された紫外線を容器に直接的に照射できるので、導光体を用いるのに比べて、減衰を最小限に抑えることができるので、高い殺菌性能を得ることができる。
また、光源4により発光される紫外線はある程度の指向性を有しているが、殺菌装置1は、主に底面33を殺菌対象とする光源4を光源支持体6の第二基板62に備えるとともに、主に側面35を殺菌対象とする光源4を光源支持体6の第一基板61に備える。しかも、光源支持体6をプリフォーム30に進退させながら紫外線を照射するので、殺菌装置1はプリフォーム30の底面33及び側面35をムラのない均等な殺菌を実現できる。
また、殺菌装置1は、光源4が発光している間に冷却機構5に冷却水を循環させて、光源4が発熱して発光出力が低下するのを防ぐことができるので、安定した殺菌能力を継続的に確保できる。
殺菌装置1は、パッケージ化された複数の光源4を光源支持体6に支持させるので、光源4の取り扱い及び光源支持体6への固定作業も容易である。しかも、パッケージ化された光源4は、品質検査がなされているものが上市されているので、所望する性能を有するものを安定して入手できる。また、いずれかの光源4に不具合が生じても、当該光源4を交換すれば足りるので、メンテナンスが容易である。
また、殺菌装置1がプリフォーム30を降下及び上昇の両者で光源4が発光を継続する場合には、以下のことが示唆される。
光源4が往路及び復路のそれぞれを移動するのに要する時間をtとし、この時間tをかけて光源4が往路又は復路の片道だけ移動すれば、所望する殺菌性能が得られるものとする。この場合には、2t時間をかけてプリフォーム30を殺菌処理するとすれば、片道だけよりもまんべんなく紫外線を照射できるので、殺菌をより確実に行うことができる。一方で、光源4が移動する速度を2倍にしたとしても、往路及び復路の両方で殺菌処理をt時間だけ行うことができるので、所望する殺菌性能を得ることができる。このように、往路及び復路の両方で光源4を発光させ、さらに、進退の移動速度を調整することにより、任意の殺菌性能を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、殺菌処理対象はプリフォーム30に限るものではなく、プリフォーム30から成形されたペットボトルを殺菌処理する際に本発明の殺菌装置を用いることができる。
また、本発明に用いるLED光源としては、実施形態で用いたパッケージ化された光源に限るものでなく、例えば、図6(a)に示すように、複数の発光素子13が共通の透明な封止材14により覆われている形態の光源15とすることができる。この光源15は、パッケージ化された光源4のハウジング41に相当する部位がないために、発光素子13で発光した紫外線が当該部位により遮られることなく出射されるので、発光素子13の発光エネルギを最大限利用できる。この光源15は、含まれる発光素子13の数によって、単数であって又は複数であってもよい。
また、プリフォーム30を殺菌する際に、光源4を光源支持体6をとともに昇降するだけに留まらず、図6(b)に示すように、その中心軸の周り光源支持体6を回転可能(矢印A)にしてもよく、これによりムラのない殺菌を実現できる。また、後端64の側を中心にして光源支持体6の先端側が揺動可能(矢印B)にしてもよい。ここでは、プリフォーム30を例にして示したが、PETボトルのように、胴体部分が口部分よりも開口径の大きな容器においては、揺動により光源4を側面に近づけることができるので、高い殺菌性能を得ることができる。
また、殺菌装置1の光源支持体6は、横断面が矩形をなしているが、本発明はこれに限らず、横断面が円形、矩形以外の多角形など、任意の形状を採用することができる。例えば、内周面の横断面の形が矩形の場合には横断面が矩形の光源支持体6を用いるというように、また、内周面の横断面の形が円形の場合には横断面が円形の光源支持体6を用いるというように、選択することができる。そうすれば、それぞれの光源4からプリフォーム30の内周面までの距離を均等にできるので、ムラのない殺菌を実現できる。
また、殺菌装置1は、光源支持体6に対する光源4の位置が固定されているが、本発明はこれに限らない。つまり、本発明は、図7(a)に示されるように、第一基板61が光源支持体6の外周面に接する収束状態から、図7(b)に示されるように、第一基板61が光源支持体6の外周面から離れる展開状態に移行することができる。この場合、光源支持体6をプリフォーム30に挿入し終えるまでは、外形の小さい収束状態とするが、光源支持体6がプリフォーム30の底まで挿入されたならば、開状態とする。そうすれば、光源4からプリフォーム30の側面35までの距離を短くできるので、高い殺菌性能を得やすい。底まで挿入された状態で殺菌処理を終えると、光源支持体6を収束状態に戻してからプリフォーム30から退避させる。つまり、間口の狭いプリフォーム30の開口31を通過する際には外径の小さな収束状態とし、開口31を通過してプリフォーム30の底まで光源支持体6が達すれば、径の大きな展開状態とすることにより、殺菌性能の向上を図ることができる。
なお、収束状態から展開状態へ移行させ、逆に、展開状態から収束状態に移行させる機構は任意であり、機械的なエネルギを変位量に変換する機構(第一の機構)、熱的なエネルギを変位量に変換する機構(第二の機構)、電気的なエネルギを変位量に変換する機構(第三の機構)などを用いることができる。
第一の機構としては、例えば、光源支持体6と第一基板61の間に、光源支持体6が回転すると発生する遠心力を利用することで光源4を変位させることができる。また、第二の機構としては、例えば、光源支持体6と第一基板61の間に、熱膨張率の高い金属ダイアフラムを介在させて光源4を変位させることができる。また、第三の機構としては、例えば、光源支持体6と第一基板61の間に、圧電素子を介在させて光源4を変位させることができる。
また、殺菌装置1は、光源4が光源支持体6の軸線方向及び周方向に並んで配列されているが、本発明はこれに限定されず、軸線方向の一部の領域に複数の光源4を設けることもできるし、周方向の一部の領域に複数の光源4を設けることもできる。この場合でも、光源支持体6を進退移動させたり、軸線周りに回転させたりすることで、ムラのない殺菌処理を実現できる。なお、軸線方向の一部の領域に複数の光源4を設ける場合には、光源支持体6の先端の領域に設けることが好ましい。殺菌装置1が挿入されてから抜き取られるまでに、プリフォーム30の内部に留まっている時間が長いので、殺菌処理に費やせる時間を稼げる。
また、本発明における光源をなすLEDとは、LD(Laser Diode:半導体レーザ)を含む概念を有している。LDとは、レーザ発振の条件を満たしたLEDを意味し、発光の原理がLEDと同様に半導体を流れる電流エネルギによる点が同じである。ただし、LDからの光はレーザであるために、スペクトル幅が狭い短波長(単色)の波長や位相がそろった指向性の高い光の集まりであるてんで、LEDのように波長や振幅に幅があるのとは相違する。また、両者には光の出力方向も相違し、LEDの光がある程度の広がりを持っているのに対し、LDの光は共振器内を何度も往復するために細いビーム状になって出射される。
1 殺菌装置
2 電源
3 把持具
4 光源
5 冷却機構
6 光源支持体
8 冷却水源
30 プリフォーム
31 開口
33 底面
35 側面
41 ハウジング
42 収容空隙
43 発光素子
45 封止材
47 電極
51 外筒ジャケット
52 内周面
53 外周面
54 内筒ジャケット
55 内周面
56 外周面
57 第一流路
58 第二流路
59 連通路
61 第一基板
62 第二基板
63 先端
64 後端
65 電力供給ライン
CW 冷却水

Claims (6)

  1. 電力の供給を受けて紫外線を発光するLED発光素子をそれぞれが有する単数又は複数の光源と、
    前記光源を支持し、容器の内部を相対的に往復移動して進退が可能で、かつ、その軸線周りに回転可能な光源支持体と、
    前記光源支持体の内部を冷却する冷却機構と、
    を備えることを特徴とする容器の殺菌装置。
  2. 前記光源は、
    前記発光素子がハウジングの中に収容されるとともに、前記電力を受ける電極が前記ハウジングに形成されることで、パッケージ化された光源である、
    請求項1に記載の容器の殺菌装置。
  3. 前記光源は、
    複数の前記発光素子が共通する封止材で覆われた光源である、
    請求項1に記載の容器の殺菌装置。
  4. 複数の前記光源が、前記光源支持体の軸線方向及び周方向に並んで支持される、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の容器の殺菌装置。
  5. 前記光源支持体は、前記容器に先に挿入される側の先端面を有し、
    単数又は複数の前記光源が、前記光源支持体の前記先端面にも支持される、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の容器の殺菌装置。
  6. 前記光源支持体は、その先端側が振れ回るように揺動可能である、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の容器の殺菌装置。
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