JP2017142488A - ディスプレイ材料用着色組成物、ディスプレイ材料用着色硬化膜、及び表示素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い耐熱性を有する着色硬化膜の形成に好適なディスプレイ材料用着色組成物を提供する。【解決手段】(A)着色剤、(B)バインダー樹脂及び(C)重合性化合物を含有するディスプレイ材料用着色組成物であって、(A)着色剤がアゾ結合を有する発色団を有し、所定の分子構造を有するモノアゾ化合物あるいは所定の分子構造を有するジスアゾ化合物とを含有するディスプレイ材料用着色組成物である。【選択図】なし
Description
本発明は、ディスプレイ材料用着色組成物、ディスプレイ材料用着色硬化膜、及び表示素子に関わり、より詳しくは、透過型あるいは反射型のカラー液晶表示素子、有機EL表示素子、電子ペーパー等に用いられる着色硬化膜の製造に好適に用いられるディスプレイ材料用着色組成物、当該着色組成物を用いて形成された着色硬化膜、及び当該着色硬化膜を具備する表示素子に関する。
着色感放射線性組成物を用いたカラーフィルタの製造に当たっては、基板上に、顔料分散型の着色感放射線性組成物を塗布して乾燥したのち、乾燥塗膜を所望のパターン形状に放射線を照射(以下、「露光」という。)し、現像することにより、各色の画素を得る方法が知られている。また、カーボンブラックを分散させた光重合性組成物を利用してブラックマトリックスを形成する方法も知られている。さらに、顔料分散型の着色樹脂組成物を用いてインクジェット方式により各色の画素を得る方法も知られている。
ところで、着色剤として顔料を用いたカラーフィルタは、顔料粒子による光の散乱等により表示素子の輝度やコントラストなどの低下を招きやすい。そこで、着色剤として顔料ではなく染料を用いる技術が提案されている。染料としては種々の発色団構造を有する化合物が知られている。カラーフィルタの緑色画素や赤色画素に好適な化合物としては例えばアゾ化合物があり、アゾ化合物を着色組成物に適用する検討が従来行われている(例えば特許文献1〜3参照)。しかし、一般にアゾ化合物はその脆弱な色素骨格故に耐熱性が著しく不足する傾向にあり、特許文献1〜3に記載の着色組成物によっても、着色組成物に求められる高い耐熱性を達成できない。
本発明の課題は、高い耐熱性を有する着色硬化膜の形成に好適なディスプレイ材料用着色組成物を提供することにある。さらに、本発明の課題は、当該着色組成物を用いて形成されるディスプレイ材料用着色硬化膜、及び当該着色硬化膜を具備する表示素子を提供することにある。
本発明者らは、かかる実情に鑑み鋭意研究を行ったところ、着色剤として、特定の構造を有するアゾ系色素を用いることによって上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、(A)着色剤、(B)バインダー樹脂及び(C)重合性化合物を含有するディスプレイ材料用着色組成物であって、(A)着色剤が、下記式(1)、(4)及び(5)よりなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物(以下、「特定着色剤」とも称する。)を含む、ディスプレイ材料用着色組成物を提供するものである。
〔式(1)において、
Dはアゾ結合を有する発色団を示し、
Aは下記式(2)で表される基を示し、
nは1〜4の整数を示し、nが2以上の場合、複数存在するAは同一でも異なってもよい。
但し、式(1)で表される化合物は、重合性不飽和基を1つ以上有する。〕
Dはアゾ結合を有する発色団を示し、
Aは下記式(2)で表される基を示し、
nは1〜4の整数を示し、nが2以上の場合、複数存在するAは同一でも異なってもよい。
但し、式(1)で表される化合物は、重合性不飽和基を1つ以上有する。〕
〔式(2)において、
*は結合手を示し、
R1及びR2は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
X1は、−OR3又は−NR4R5を示し、
R3〜R5は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R6−NR7R8を示し、
R6は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R7及びR8は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
*は結合手を示し、
R1及びR2は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
X1は、−OR3又は−NR4R5を示し、
R3〜R5は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R6−NR7R8を示し、
R6は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R7及びR8は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
〔式(4)において、
R23〜R26は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R27及びR28は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R29及びR30は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
X3及びX4は、相互に独立に、−OR31又は−NR32R33を示し、
R31〜R33は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R34−NR35R36を示し、
R34は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R35及びR36は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Yは、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R37−L1−R38−を示し、
R37及びR38は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L1は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR39−を示し、
R39は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
R23〜R26は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R27及びR28は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R29及びR30は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
X3及びX4は、相互に独立に、−OR31又は−NR32R33を示し、
R31〜R33は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R34−NR35R36を示し、
R34は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R35及びR36は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Yは、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R37−L1−R38−を示し、
R37及びR38は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L1は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR39−を示し、
R39は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
〔式(5)において、
R40〜R43は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R44及びR45は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R46及びR47は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
R48及びR49は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R50−NR51R52を示し、
R50は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R51及びR52は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Zは、2価の複素環基、−O−R53−O−又は−NR54−L2−NR55−を示し、
R53は、炭素数2〜10のアルカンジイル基又は−CO−R56−CO−を示し、
R56は、炭素数2〜10のアルカンジイル基、又はアリーレン基を示し、
R54及びR55は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し。
L2は、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R57−L3−R58−を示し、
R57及びR58は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L3は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR59−を示し、
R59は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
R40〜R43は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R44及びR45は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R46及びR47は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
R48及びR49は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R50−NR51R52を示し、
R50は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R51及びR52は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Zは、2価の複素環基、−O−R53−O−又は−NR54−L2−NR55−を示し、
R53は、炭素数2〜10のアルカンジイル基又は−CO−R56−CO−を示し、
R56は、炭素数2〜10のアルカンジイル基、又はアリーレン基を示し、
R54及びR55は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し。
L2は、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R57−L3−R58−を示し、
R57及びR58は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L3は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR59−を示し、
R59は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
本発明の着色組成物を用いれば、高い耐熱性を有する着色硬化膜を形成することができる。したがって、本発明の着色組成物は、カラー液晶表示素子、有機EL表示素子、電子ペーパー等のディスプレイの材料として極めて好適に使用することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
ディスプレイ材料用着色組成物
以下、本発明の着色組成物の構成成分について詳細に説明する。
ディスプレイ材料用着色組成物
以下、本発明の着色組成物の構成成分について詳細に説明する。
−(A)着色剤−
本発明の着色組成物は、特定着色剤を含む。
本発明の着色組成物は、特定着色剤を含む。
まず式(1)及び(2)について説明する。Dはアゾ結合を有する発色団を示すが、Dは、少なくとも1つのアゾ結合(−N=N−)を有する色素母体であればよく、例えばモノアゾ系、ジスアゾ系、ベンゼンアゾ系、ナフタレンアゾ系、ピリドンアゾ系、ピラゾロンアゾ系、ピラゾールアゾ系、バルビツール酸アゾ系などの色素母体を表す。中でもピリドンアゾ系が好ましい。
R1及びR2におけるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられ、炭素数1〜3のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられ、炭素数1〜3のアルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基が挙げられる。
R3〜R5における炭素数1〜10のアルキル基としては前述と同様のもののほか、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基は、炭素数1〜3のアルキル基を構成する水素原子の一つがヒドロキシル基で置換された基である。
重合性不飽和基としては(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等を挙げることができ、中でも(メタ)アクリロイル基が好ましい。
重合性不飽和基としては(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等を挙げることができ、中でも(メタ)アクリロイル基が好ましい。
特定着色剤において重合性不飽和基を有する基としては、重合性不飽和基、重合性不飽和基と炭素原子若しくは水素原子以外の原子を含む連結基とを組み合わせてなる基、又は、重合性不飽和基と、炭素原子若しくは水素原子以外の原子を含む連結基と、2価の炭化水素基とを組み合わせてなる基を挙げることができる。
炭素原子若しくは水素原子以外の原子を含む連結基としては、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−CONH−、−SO2−等を挙げることができる。
2価の炭化水素基としてはアルカンジイル基、アリーレン基が挙げられる。アルカンジイル基としては、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖を有するアルカンジイル基が好ましく、具体的には、メチレン基、エチレン基、エタン−1,1−ジイル基、プロパン−1,1−ジイル基、プロパン−1,2−ジイル基、プロパン−1,3−ジイル基、プロパン−2,2−ジイル基、ブタン−1,2−ジイル基、ブタン−1,3−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基、デカン−1,10−ジイル基などが挙げられる。中でも、炭素数1〜8のアルカンジイル基が好ましく、炭素数2〜6のアルカンジイル基がより好ましい。アリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基、アントリル基などを挙げることができる。中でも、炭素数6〜10のアリーレン基が好ましく、特にフェニレン基が好ましい。
炭素原子若しくは水素原子以外の原子を含む連結基としては、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−CONH−、−SO2−等を挙げることができる。
2価の炭化水素基としてはアルカンジイル基、アリーレン基が挙げられる。アルカンジイル基としては、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖を有するアルカンジイル基が好ましく、具体的には、メチレン基、エチレン基、エタン−1,1−ジイル基、プロパン−1,1−ジイル基、プロパン−1,2−ジイル基、プロパン−1,3−ジイル基、プロパン−2,2−ジイル基、ブタン−1,2−ジイル基、ブタン−1,3−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基、デカン−1,10−ジイル基などが挙げられる。中でも、炭素数1〜8のアルカンジイル基が好ましく、炭素数2〜6のアルカンジイル基がより好ましい。アリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基、アントリル基などを挙げることができる。中でも、炭素数6〜10のアリーレン基が好ましく、特にフェニレン基が好ましい。
R6における炭素数1〜6のアルカンジイル基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
R7及びR8における炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
R7及びR8における炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(1)で表される化合物の中では、下記式(3)で表される化合物が好ましい。
〔式(3)において、
R9は、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R10は、シアノ基、カルバモイル基、スルホ基又はスルホメチル基を示し、
R11は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のスルホアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R14−NR15R16を示し、
R12及びR13は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R14は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R15及びR16は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
X2は、−OR17又は−NR18R19を示し、
R17〜R19は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R20−NR21R22を示し、
R20は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R21及びR22は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。
但し、式(3)で表される化合物は、重合性不飽和基を1つ以上有する。〕
R9は、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R10は、シアノ基、カルバモイル基、スルホ基又はスルホメチル基を示し、
R11は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のスルホアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R14−NR15R16を示し、
R12及びR13は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R14は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R15及びR16は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
X2は、−OR17又は−NR18R19を示し、
R17〜R19は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R20−NR21R22を示し、
R20は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R21及びR22は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。
但し、式(3)で表される化合物は、重合性不飽和基を1つ以上有する。〕
次に、式(3)、式(4)、式(5)について説明する。
式(3)におけるR9、R11、R12、R13、R15、R16、R17〜R19、R21及びR22、式(4)におけるR23〜R26、R27、R28、R31〜R33、R35、R36及びR39、式(5)におけるR40〜R43、R44及びR45、R48、R49、R51、R52、R54、R55及びR59に係るアルキル基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR11及び式(5)におけるR48、R49に係る炭素数2〜8のアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、t−ブトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基、t−ブトキシエチル基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル基、ブトキシブチル基、t−ブトキシブチル基、メトキシヘキシル基、エトキシヘキシル基などを挙げることができる。
式(3)におけるR11、R15、R16、R17〜R19、R21及びR22、式(4)におけるR31〜R33、R35及びR36、式(5)におけるR48、R49、R51、R52、R54及びR55に係るヒドロキシアルキル基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR9、R11、R12、R13、R15、R16、R17〜R19、R21及びR22、式(4)におけるR23〜R26、R27、R28、R31〜R33、R35、R36及びR39、式(5)におけるR40〜R43、R44及びR45、R48、R49、R51、R52、R54、R55及びR59に係るアルキル基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR11及び式(5)におけるR48、R49に係る炭素数2〜8のアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、t−ブトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基、t−ブトキシエチル基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル基、ブトキシブチル基、t−ブトキシブチル基、メトキシヘキシル基、エトキシヘキシル基などを挙げることができる。
式(3)におけるR11、R15、R16、R17〜R19、R21及びR22、式(4)におけるR31〜R33、R35及びR36、式(5)におけるR48、R49、R51、R52、R54及びR55に係るヒドロキシアルキル基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR11に係る炭素数2〜4のスルホアルキル基としては、スルホエチル基、スルホプロピル基、スルホブチル基などを挙げることができる。
式(3)におけるR11、R15、R16、R17〜R19、R21及びR22、式(4)におけるR31〜R33、R35、R36及びR39、式(5)におけるR48、R49、R51、R52、R54、R55及びR59に係る重合性不飽和基を有する基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR12及びR13、式(4)におけるR23〜R26、式(5)におけるR40〜R43に係るハロゲン原子としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR12及びR13、式(4)におけるR23〜R26、式(5)におけるR40〜R43に係る炭素数1〜3のアルコキシ基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR14及びR20、式(4)におけるR34、Y、R37及びR38、式(5)におけるR50、R53、R56、L2、R57及びR58に係るアルカンジイル基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR11、R15、R16、R17〜R19、R21及びR22、式(4)におけるR31〜R33、R35、R36及びR39、式(5)におけるR48、R49、R51、R52、R54、R55及びR59に係る重合性不飽和基を有する基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR12及びR13、式(4)におけるR23〜R26、式(5)におけるR40〜R43に係るハロゲン原子としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR12及びR13、式(4)におけるR23〜R26、式(5)におけるR40〜R43に係る炭素数1〜3のアルコキシ基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(3)におけるR14及びR20、式(4)におけるR34、Y、R37及びR38、式(5)におけるR50、R53、R56、L2、R57及びR58に係るアルカンジイル基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(4)におけるL1、式(5)におけるR56及びL3に係るアリーレン基としては、前述と同様のものを挙げることができる。
式(4)におけるL1、式(5)におけるZ及びL3に係る2価の複素環基としては、単環式複素環又は多環式複素環から2個の水素原子を取り除いた基が挙げられる。複素環は、不飽和環でも飽和環でもよく、また同種又は異種の2以上のヘテロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子)を環内に有していてもよい。例えば、ピロリジン環、ピラゾリン環、モルホリン環、チオモルホリン環、ピペリジン環、ピペラジン環、ホモピペラジン環、テトラヒドロピリミジン環等の含窒素脂環式複素環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、キノリン環、イソキノリン環、フタラジン環、キノキサリン環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、インドール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾオキサゾール、フタルイミド環等の含窒素芳香族複素環、チエニル環、フラン環、プリン環等のその他の芳香族複素環を挙げることができる。中でも、含窒素脂環式複素環が好ましく、ピペラジン環がより好ましい。
式(4)におけるL1、式(5)におけるZ及びL3に係る2価の複素環基としては、単環式複素環又は多環式複素環から2個の水素原子を取り除いた基が挙げられる。複素環は、不飽和環でも飽和環でもよく、また同種又は異種の2以上のヘテロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子)を環内に有していてもよい。例えば、ピロリジン環、ピラゾリン環、モルホリン環、チオモルホリン環、ピペリジン環、ピペラジン環、ホモピペラジン環、テトラヒドロピリミジン環等の含窒素脂環式複素環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、キノリン環、イソキノリン環、フタラジン環、キノキサリン環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、インドール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾオキサゾール、フタルイミド環等の含窒素芳香族複素環、チエニル環、フラン環、プリン環等のその他の芳香族複素環を挙げることができる。中でも、含窒素脂環式複素環が好ましく、ピペラジン環がより好ましい。
式(1)で表される化合物としては、例えば下記化合物群α及び化合物群β−1〜β−6に記載の化合物を挙げることができる。
式(4)で表される化合物としては、例えば下記化合物群γ−1〜γ−4に記載の化合物を挙げることができる。中でも、重合性不飽和基を1つ以上有する化合物が好ましい。
式(5)で表される化合物としては、例えば下記化合物群δ−1〜δ−4に記載の化合物を挙げることができる。中でも、重合性不飽和基を1つ以上有する化合物が好ましい。
本発明の着色組成物は(A)着色剤として、特定着色剤とともに、更に他の着色剤を併用することもできる。このような他の着色剤としては特に限定されることなく使用することが可能であり、カラーフィルタ等の用途に応じて色彩や材質を適宜選択することができる。具体的には着色剤として顔料、特定着色剤以外の染料を挙げることができ、これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
顔料としては、例えば、カラーインデックス(C.I.;The Society of Dyers and Colourists 社発行)においてピグメントに分類されている化合物、即ち下記のようなカラーインデックス(C.I.)番号が付されているものを挙げることができる。
C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド264等の赤色顔料;
C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58、C.I.ピグメントグリーン59等の緑色顔料;
C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー79、C.I.ピグメントブルー80等の青色顔料;
C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー179、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー211、C.I.ピグメントイエロー215等の黄色顔料;
C.I.ピグメントオレンジ38等の橙色顔料;
C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット23等の紫色顔料。
C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58、C.I.ピグメントグリーン59等の緑色顔料;
C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー79、C.I.ピグメントブルー80等の青色顔料;
C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー179、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー211、C.I.ピグメントイエロー215等の黄色顔料;
C.I.ピグメントオレンジ38等の橙色顔料;
C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット23等の紫色顔料。
このほか、特表2011−523433号公報の式(Ic)で表されるブロモ化ジケトピロロピロール顔料を赤色顔料として使用することもできる。また、特開2001−081348号公報、特開2010−026334号公報、特開2010−191304号公報、特開2010−237384号公報、特開2010−237569号公報、特開2011−006602号公報、特開2011−145346号公報等に記載のレーキ顔料を挙げることができる。
本発明の着色組成物は、赤色の着色硬化膜、緑色の着色硬化膜の形成に好適であり、特に緑色の着色硬化膜の形成に好適である。赤色の着色硬化膜の形成に用いる場合、特定着色剤と、他の着色剤として赤色顔料を含むことが好ましい。緑色の着色硬化膜の形成に用いる場合、特定着色剤と、他の着色剤として緑色顔料を含むことが好ましい。これらの場合、他の着色剤の含有割合は、全着色剤に対して30〜99質量%が好ましく、60〜95質量%がより好ましい。
本発明においては、顔料を、再結晶法、再沈殿法、溶剤洗浄法、昇華法、真空加熱法又はこれらの組み合わせにより精製して使用することもできる。また、これらの顔料は、所望により、その粒子表面を樹脂で改質して使用してもよい。顔料の粒子表面を改質する樹脂としては、例えば、特開2001−108817号公報に記載のビヒクル樹脂、又は市販の各種の顔料分散用の樹脂が挙げられる。カーボンブラック表面の樹脂被覆方法としては、例えば、特開平9−71733号公報、特開平9−95625号公報、特開平9−124969号公報等に記載の方法を採用することができる。また、有機顔料は、いわゆるソルトミリングにより、一次粒子を微細化して使用してもよい。ソルトミリングの方法としては、例えば、特開平8−179111号公報に開示されている方法を採用することができる。
特定着色剤以外の染料としては特に限定されるものではなく、例えば、カラーインデックス(C.I.;The Society of Dyers and Colourists 社発行)においてダイ(Dye)に分類されている化合物の他、公知の染料を用いることができる。
このような染料としては、発色団の構造面からは、例えば、キサンテン染料、トリアリールメタン染料、アントラキノン染料、アゾ染料、ジピロメテン染料、キノフタロン染料、クマリン染料、ピラゾロン染料、キノリン染料、ニトロ染料、キノンイミン染料、フタロシアニン染料、スクアリリウム染料等を挙げることができる。
また、本発明においては、特定着色剤及び任意に混合する他の着色剤と共に、更に公知の分散剤及び分散助剤を含有せしめることもできる。公知の分散剤としては、例えば、ウレタン系分散剤、ポリエチレンイミン系分散剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系分散剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系分散剤、ポリエチレングリコールジエステル系分散剤、ソルビタン脂肪酸エステル系分散剤、ポリエステル系分散剤、アクリル系分散剤等が挙げられ、また分散助剤としては顔料誘導体等を挙げることができる。
このような分散剤は商業的に入手することができ、例えば、アクリル系分散剤として、Disperbyk−2000、Disperbyk−2001、BYK−LPN6919、BYK−LPN21116(以上、ビックケミー(BYK)社製)等、ウレタン系分散剤として、Disperbyk−161、Disperbyk−162、Disperbyk−165、Disperbyk−167、Disperbyk−170、Disperbyk−182(以上、ビックケミー(BYK)社製)、ソルスパース76500(ルーブリゾール(株)社製)等、ポリエチレンイミン系分散剤として、ソルスパース24000(ルーブリゾール(株)社製)等、ポリエステル系分散剤として、アジスパーPB821、アジスパーPB822、アジスパーPB880、アジスパーPB881(以上、味の素ファインテクノ(株)社製)等の他、BYK−LPN21324(ビックケミー(BYK)社製)を挙げることができる。
また、顔料誘導体としては、具体的には、銅フタロシアニン、ジケトピロロピロール、キノフタロンのスルホン酸誘導体等を挙げることができる。
(A)着色剤の含有割合は、耐熱性に優れた着色硬化膜を形成する点から、通常、着色組成物の固形分中に5〜70質量%、好ましくは10〜60質量%である。ここで固形分とは、後述する溶媒以外の成分である。
−(B)バインダー樹脂−
本発明のバインダー樹脂は特に限定されるものではないが、カルボキシル基、フェノール性水酸基等の酸性官能基を有する樹脂であることが好ましい。中でも、カルボキシル基を有する重合体(以下、「カルボキシル基含有重合体」とも称する。)が好ましく、例えば、1個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(b1)」とも称する。)と他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(b2)」とも称する。)との共重合体を挙げることができる。バインダー樹脂は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明のバインダー樹脂は特に限定されるものではないが、カルボキシル基、フェノール性水酸基等の酸性官能基を有する樹脂であることが好ましい。中でも、カルボキシル基を有する重合体(以下、「カルボキシル基含有重合体」とも称する。)が好ましく、例えば、1個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(b1)」とも称する。)と他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(b2)」とも称する。)との共重合体を挙げることができる。バインダー樹脂は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
不飽和単量体(b1)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、p−ビニル安息香酸等を挙げることができる。
不飽和単量体(b1)は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
不飽和単量体(b1)は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
また、不飽和単量体(b2)としては、例えば、
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドの如きN−置換マレイミド;
スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、アセナフチレンの如き芳香族ビニル化合物;
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドの如きN−置換マレイミド;
スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、アセナフチレンの如き芳香族ビニル化合物;
メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ポリエチレングルコール(重合度2〜10)メチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングルコール(重合度2〜10)メチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(重合度2〜10)モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(重合度2〜10)モノ(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールのエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3−〔(メタ)アクリロイルオキシメチル〕オキセタン、3−〔(メタ)アクリロイルオキシメチル〕−3−エチルオキセタンの如き(メタ)アクリル酸エステル;
シクロヘキシルビニルエーテル、イソボルニルビニルエーテル、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イルビニルエーテル、ペンタシクロペンタデカニルビニルエーテル、3−(ビニルオキシメチル)−3−エチルオキセタンの如きビニルエーテル;
ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレート、ポリシロキサンの如き重合体分子鎖の末端にモノ(メタ)アクリロイル基を有するマクロモノマー等を挙げることができる。
不飽和単量体(b2)は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレート、ポリシロキサンの如き重合体分子鎖の末端にモノ(メタ)アクリロイル基を有するマクロモノマー等を挙げることができる。
不飽和単量体(b2)は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
不飽和単量体(b1)と不飽和単量体(b2)の共重合体において、該共重合体中の不飽和単量体(b1)の共重合割合は、好ましくは5〜50質量%、更に好ましくは10〜40質量%である。このような範囲で不飽和単量体(b1)を共重合させることにより、アルカリ現像性及び保存安定性に優れた着色組成物を得ることができる。
不飽和単量体(b1)と不飽和単量体(b2)の共重合体の具体例としては、例えば、特開平7−140654号公報、特開平8−259876号公報、特開平10−31308号公報、特開平10−300922号公報、特開平11−174224号公報、特開平11−258415号公報、特開2000−56118号公報、特開2004−101728号公報等に開示されている共重合体を挙げることができる。
また、本発明においては、例えば、特開平5−19467号公報、特開平6−230212号公報、特開平7−207211号公報、特開平9−325494号公報、特開平11−140144号公報、特開2008−181095号公報等に開示されているように、側鎖に(メタ)アクリロイル基等の重合性不飽和結合を有するカルボキシル基含有重合体を、バインダー樹脂として使用することもできる。本発明の着色組成物においては、バインダー樹脂として側鎖に(メタ)アクリロイル基等の重合性不飽和結合を有するカルボキシル基含有重合体を用いることにより、感度の高い着色組成物を得ることができ、また塗膜の硬化性を高めることができるという点で好ましい。
本発明におけるバインダー樹脂は、GPCで測定したMwが、通常、1,000〜100,000、好ましくは3,000〜50,000である。このような態様とすることで、耐熱性がより一層高められるとともに、移染性や異物発生を効果的に抑制することができる。
また、バインダー樹脂のMw/Mnは、好ましくは1.0〜5.0、より好ましくは1.0〜3.0である。なお、ここでいう、Mw、Mnは、GPC(溶出溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したポリスチレン換算の数平均分子量をいう。
また、バインダー樹脂のMw/Mnは、好ましくは1.0〜5.0、より好ましくは1.0〜3.0である。なお、ここでいう、Mw、Mnは、GPC(溶出溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したポリスチレン換算の数平均分子量をいう。
バインダー樹脂は、公知の方法により製造することができるが、例えば、特開2003−222717号公報、特開2006−259680号公報、国際公開第2007/029871号パンフレット等に開示されている方法により、その構造やMw、Mw/Mnを制御することもできる。
本発明において、バインダー樹脂の含有量は、(A)着色剤100質量部に対して、通常10〜1,000質量部、好ましくは20〜500質量部、より好ましくは50〜200質量部である。このような態様とすることで、耐熱性に優れた着色硬化膜を形成することができるだけでなく、パターン形状に優れ、更に析出物や塗膜異物の発生を抑制することができる。
−(C)重合性化合物−
本発明において重合性化合物とは、2個以上の重合可能な基を有する化合物をいう。重合可能な基としては、例えば、エチレン性不飽和基、オキシラニル基、オキセタニル基、N−アルコキシメチルアミノ基等を挙げることができる。本発明において、(C)重合性化合物としては、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、又は2個以上のN−アルコキシメチルアミノ基を有する化合物が好ましい。(C)重合性化合物は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明において重合性化合物とは、2個以上の重合可能な基を有する化合物をいう。重合可能な基としては、例えば、エチレン性不飽和基、オキシラニル基、オキセタニル基、N−アルコキシメチルアミノ基等を挙げることができる。本発明において、(C)重合性化合物としては、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、又は2個以上のN−アルコキシメチルアミノ基を有する化合物が好ましい。(C)重合性化合物は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物の具体例としては、脂肪族ポリヒドロキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物〔多官能(メタ)アクリレート〕、カプロラクトン変性された多官能(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド変性された多官能(メタ)アクリレート、水酸基を有する(メタ)アクリレートと多官能イソシアネートとの反応物〔多官能ウレタン(メタ)アクリレート〕、水酸基を有する(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物〔カルボキシル基を有する多官能(メタ)アクリレート〕等を挙げることができる。
ここで、脂肪族ポリヒドロキシ化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールの如き2価の脂肪族ポリヒドロキシ化合物;グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールの如き3価以上の脂肪族ポリヒドロキシ化合物を挙げることができる。上記水酸基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、グリセロールジメタクリレート等を挙げることができる。上記多官能イソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等を挙げることができる。酸無水物としては、例えば、無水こはく酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸の如き二塩基酸の無水物、無水ピロメリット酸、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物の如き四塩基酸二無水物を挙げることができる。
また、カプロラクトン変性された多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、特開平11−44955号公報の段落〔0015〕〜〔0018〕に記載されている化合物を挙げることができる。上記アルキレンオキサイド変性された多官能(メタ)アクリレートとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種により変性されたビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種により変性されたイソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種により変性されたトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種により変性されたペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種により変性されたペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種により変性されたジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種により変性されたジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、2個以上のN−アルコキシメチルアミノ基を有する化合物としては、例えば、メラミン構造、ベンゾグアナミン構造、ウレア構造を有する化合物等を挙げることができる。なお、メラミン構造、ベンゾグアナミン構造とは、1以上のトリアジン環又はフェニル置換トリアジン環を基本骨格として有する化学構造をいい、メラミン、ベンゾグアナミン又はそれらの縮合物をも含む概念である。2個以上のN−アルコキシメチルアミノ基を有する化合物の具体例としては、N,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(アルコキシメチル)メラミン、N,N,N’,N’−テトラ(アルコキシメチル)ベンゾグアナミン、N,N,N’,N’−テトラ(アルコキシメチル)グリコールウリル等を挙げることができる。
これらの重合性化合物のうち、3価以上の脂肪族ポリヒドロキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物である多官能(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性された多官能(メタ)アクリレート、多官能ウレタン(メタ)アクリレート、カルボキシル基を有する多官能(メタ)アクリレート、N,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(アルコキシメチル)メラミン、N,N,N’,N’−テトラ(アルコキシメチル)ベンゾグアナミンが好ましい。3価以上の脂肪族ポリヒドロキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物である多官能(メタ)アクリレートの中では、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが、カルボキシル基を有する多官能(メタ)アクリレートの中では、ペンタエリスリトールトリアクリレートと無水こはく酸との反応物、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートと無水こはく酸との反応物が、着色層の強度が高く、着色層の表面平滑性に優れ、かつ異物の発生し難い点で特に好ましい。
本発明における(C)重合性化合物の含有量は、(A)着色剤100質量部に対して、10〜1,000質量部が好ましく、20〜800質量部がより好ましく、100〜500質量部が更に好ましい。このような態様とすることで、耐熱性、パターン形状に優れた画素、あるいは遮光性に優れるブラックマトリックス、ブラックスペーサーを形成することができる。
−光重合開始剤−
本発明の着色組成物には、光重合開始剤を含有することができる。これにより、着色組成物に感放射線性を付与することができる。本発明に用いる光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X線等の放射線の露光により、(C)重合性化合物の重合を開始しうる活性種を発生する化合物である。光重合開始剤は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明の着色組成物には、光重合開始剤を含有することができる。これにより、着色組成物に感放射線性を付与することができる。本発明に用いる光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X線等の放射線の露光により、(C)重合性化合物の重合を開始しうる活性種を発生する化合物である。光重合開始剤は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
このような光重合開始剤としては、例えば、チオキサントン系化合物、アセトフェノン系化合物、ビイミダゾール系化合物、トリアジン系化合物、O−アシルオキシム系化合物、オニウム塩系化合物、ベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、α−ジケトン系化合物、多核キノン系化合物、ジアゾ系化合物、イミドスルホナート系化合物、オニウム塩系化合物等を挙げることができる。中でも、チオキサントン系化合物、アセトフェノン系化合物、ビイミダゾール系化合物、トリアジン系化合物及びO−アシルオキシム系化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明における好ましい光重合開始剤のうち、チオキサントン系化合物の具体例としては、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等を挙げることができる。
また、アセトフェノン系化合物の具体例としては、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、2−(4−メチルベンジル)−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン等を挙げることができる。
また、ビイミダゾール系化合物の具体例としては、2,2'−ビス(2−クロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニル−1,2'−ビイミダゾール、2,2'−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニル−1,2'−ビイミダゾール、2,2'−ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニル−1,2'−ビイミダゾール等を挙げることができる。
なお、光重合開始剤としてビイミダゾール系化合物を用いる場合、水素供与体を併用することが、感度を改良することができる点で好ましい。ここでいう「水素供与体」とは、露光によりビイミダゾール系化合物から発生したラジカルに対して、水素原子を供与することができる化合物を意味する。水素供与体としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール等のメルカプタン系水素供与体;4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等のアミン系水素供与体を挙げることができる。本発明において、水素供与体は、1種又は2種以上を混合して使用することができるが、1種以上のメルカプタン系水素供与体と1種以上のアミン系水素供与体とを組み合わせて使用することが、さらに感度を改良することができる点で好ましい。
また、トリアジン系化合物の具体例としては、例えば、特公昭57−6096号公報、特開2003−238898号公報の段落〔0063〕〜〔0065〕に記載の化合物を挙げることができる。
また、O−アシルオキシム系化合物の具体例としては、1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)フェニル〕−,2−(O−ベンゾイルオキシム)、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)、エタノン,1−〔9−エチル−6−(2−メチル−4−テトラヒドロフラニルメトキシベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル〕−,1−(O−アセチルオキシム)、エタノン,1−〔9−エチル−6−{2−メチル−4−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニル)メトキシベンゾイル}−9H−カルバゾール−3−イル〕−,1−(O−アセチルオキシム)等を挙げることができる。O−アシルオキシム系化合物の市販品としては、NCI−831、NCI−930(以上、株式会社ADEKA社製)、OXE−03、OXE−04(以上、BASF社製)等を使用することもできる。
本発明において、アセトフェノン系化合物等のビイミダゾール系化合物以外の光重合開始剤を用いる場合には、増感剤を併用することもできる。このような増感剤としては、例えば、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−ジエチルアミノアセトフェノン、4−ジメチルアミノプロピオフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,5−ビス(4−ジエチルアミノベンザル)シクロヘキサノン、7−ジエチルアミノ−3−(4−ジエチルアミノベンゾイル)クマリン、4−(ジエチルアミノ)カルコン等を挙げることができる。
本発明において、光重合開始剤の含有量は、(C)重合性化合物100質量部に対して、0.01〜120質量部が好ましく、1〜100質量部が更に好ましい。このような態様とすることで、異物の発生の抑制だけでなく、硬化性、被膜特性を良好にすることができる。
−溶媒−
本発明の着色組成物は、上記(A)〜(C)成分、並びに任意的に加えられる他の成分を含有するものであるが、通常、有機溶媒を配合して液状組成物として調製される。
有機溶媒としては、着色組成物を構成する(A)〜(C)成分や他の成分を分散又は溶解し、かつこれらの成分と反応せず、適度の揮発性を有するものである限り、適宜に選択して使用することができる。溶媒は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明の着色組成物は、上記(A)〜(C)成分、並びに任意的に加えられる他の成分を含有するものであるが、通常、有機溶媒を配合して液状組成物として調製される。
有機溶媒としては、着色組成物を構成する(A)〜(C)成分や他の成分を分散又は溶解し、かつこれらの成分と反応せず、適度の揮発性を有するものである限り、適宜に選択して使用することができる。溶媒は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
このような有機溶媒のうち、例えば、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル;
乳酸メチル、乳酸エチル等の乳酸アルキルエステル;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、t−ブタノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール等の(シクロ)アルキルアルコール;
ジアセトンアルコール等のケトアルコール;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、t−ブタノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール等の(シクロ)アルキルアルコール;
ジアセトンアルコール等のケトアルコール;
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート;
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の環状エーテル;
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン;
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の環状エーテル;
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン;
プロピレングリコールジアセテート、1,3−ブチレングリコールジアセテート、1,6−ヘキサンジオールジアセテート等のジアセテート;
3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート等のアルコキシカルボン酸エステル;
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i−アミル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸n−プロピル、酪酸i−プロピル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸エチル等の脂肪酸アルキルエステル;
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド又はラクタム等を挙げることができる。
3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート等のアルコキシカルボン酸エステル;
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i−アミル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸n−プロピル、酪酸i−プロピル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸エチル等の脂肪酸アルキルエステル;
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド又はラクタム等を挙げることができる。
これらの溶媒のうち、溶解性、顔料分散性、塗布性等の観点から、(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル及び(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテートから選択される少なくとも1種が好ましい。
溶媒の含有量は、特に限定されるものではないが、着色組成物の溶媒を除いた各成分の合計濃度が、5〜50質量%となる量が好ましく、10〜40質量%となる量がより好ましい。このような態様とすることにより、分散性、安定性に優れ、塗布性の良好な着色組成物を得ることができる。
−添加剤−
本発明の着色組成物は、必要に応じて、種々の添加剤を含有することもできる。
添加剤としては、例えば、ガラス、アルミナ等の充填剤;ポリビニルアルコール、ポリ(フロオロアルキルアクリレート)類等の高分子化合物;フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等の界面活性剤;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等の密着促進剤;2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の酸化防止剤;2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノン類等の紫外線吸収剤;ポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤;マロン酸、アジピン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、メサコン酸、2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−1,2−ブタンジオール等の残渣改善剤;こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等の現像性改善剤等を挙げることができる。
本発明の着色組成物は、必要に応じて、種々の添加剤を含有することもできる。
添加剤としては、例えば、ガラス、アルミナ等の充填剤;ポリビニルアルコール、ポリ(フロオロアルキルアクリレート)類等の高分子化合物;フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等の界面活性剤;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等の密着促進剤;2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の酸化防止剤;2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノン類等の紫外線吸収剤;ポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤;マロン酸、アジピン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、メサコン酸、2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−1,2−ブタンジオール等の残渣改善剤;こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等の現像性改善剤等を挙げることができる。
ディスプレイ材料用着色組成物の調製方法
本発明の着色組成物は、適宜の方法により調製することができ、その調製方法としては、例えば、(A)〜(C)成分を、溶媒や任意的に加えられる他の成分と共に、混合することにより調製することができる。(A)着色剤が顔料を含む場合、顔料を溶媒中、分散剤の存在下で、場合により(B)バインダー樹脂の一部と共に、例えばビーズミル、ロールミル等を用いて、粉砕しつつ混合・分散して顔料分散液とし、次いで、この顔料分散液に、特定着色剤及び(C)重合性化合物と、必要に応じて光重合開始剤、更に追加の(B)バインダー樹脂、溶媒並びに他の成分を添加し、混合することにより調製する方法が好ましい。
本発明の着色組成物は、適宜の方法により調製することができ、その調製方法としては、例えば、(A)〜(C)成分を、溶媒や任意的に加えられる他の成分と共に、混合することにより調製することができる。(A)着色剤が顔料を含む場合、顔料を溶媒中、分散剤の存在下で、場合により(B)バインダー樹脂の一部と共に、例えばビーズミル、ロールミル等を用いて、粉砕しつつ混合・分散して顔料分散液とし、次いで、この顔料分散液に、特定着色剤及び(C)重合性化合物と、必要に応じて光重合開始剤、更に追加の(B)バインダー樹脂、溶媒並びに他の成分を添加し、混合することにより調製する方法が好ましい。
ディスプレイ材料用着色硬化膜及びその形成方法
本発明の着色硬化膜は着色剤として特定着色剤を含むものであるが、本発明の着色組成物を用いて形成することができる。以下、表示素子を構成するカラーフィルタに用いられる着色硬化膜及びその形成方法について説明する。
カラーフィルタを製造する方法としては、第一に次の方法が挙げられる。まず、基板の表面上に、必要に応じて、画素を形成する部分を区画するように遮光層(ブラックマトリックス)を形成する。次いで、この基板上に、例えば、緑色の本発明の感放射線性着色組成物の液状組成物を塗布したのち、プレベークを行って溶媒を蒸発させ、塗膜を形成する。次いで、この塗膜にフォトマスクを介して露光したのち、アルカリ現像液を用いて現像して、塗膜の未露光部を溶解除去する。その後、ポストベークすることにより、緑色の画素パターン(着色硬化膜)が所定の配列で配置された画素アレイを形成する。
本発明の着色硬化膜は着色剤として特定着色剤を含むものであるが、本発明の着色組成物を用いて形成することができる。以下、表示素子を構成するカラーフィルタに用いられる着色硬化膜及びその形成方法について説明する。
カラーフィルタを製造する方法としては、第一に次の方法が挙げられる。まず、基板の表面上に、必要に応じて、画素を形成する部分を区画するように遮光層(ブラックマトリックス)を形成する。次いで、この基板上に、例えば、緑色の本発明の感放射線性着色組成物の液状組成物を塗布したのち、プレベークを行って溶媒を蒸発させ、塗膜を形成する。次いで、この塗膜にフォトマスクを介して露光したのち、アルカリ現像液を用いて現像して、塗膜の未露光部を溶解除去する。その後、ポストベークすることにより、緑色の画素パターン(着色硬化膜)が所定の配列で配置された画素アレイを形成する。
次いで、青色又は赤色の各感放射線性着色組成物を用い、上記と同様にして、各感放射線性着色組成物の塗布、プレベーク、露光、現像及びポストベークを行って、青色の画素アレイ及び赤色の画素アレイを同一基板上に順次形成する。これにより、青色、緑色及び赤色の三原色の画素アレイが基板上に配置されたカラーフィルタが得られる。但し、本発明においては、各色の画素を形成する順序は、上記のものに限定されない。
ブラックマトリックスは、スパッタや蒸着により成膜したクロム等の金属薄膜を、フォトリソグラフィー法を利用して所望のパターンとすることにより形成することができるが、黒色の着色剤が分散された感放射線性着色組成物を用いて、上記画素の形成の場合と同様にして形成することもできる。
カラーフィルタを形成する際に使用される基板としては、例えば、ガラス、シリコン、ポリカーボネート、ポリエステル、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等を挙げることができる。これらの基板には、所望により、シランカップリング剤等による薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等の適宜の前処理を施しておくこともできる。
感放射線性着色組成物を基板に塗布する際には、スプレー法、ロールコート法、回転塗布法(スピンコート法)、スリットダイ塗布法(スリット塗布法)、バー塗布法等の適宜の塗布法を採用することができるが、特に、スピンコート法、スリットダイ塗布法を採用することが好ましい。
プレベークは通常、70〜110℃で1〜10分程度である。
塗布厚さは、乾燥後の膜厚として、通常、0.6〜8μm、好ましくは1.2〜5μmである。
画素及びブラックマトリックスから選ばれる少なくとも1種を形成する際に使用される放射線の光源としては、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、タングステンランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、中圧水銀灯、低圧水銀灯等のランプ光源やアルゴンイオンレーザー、YAGレーザー、XeClエキシマーレーザー、窒素レーザー等のレーザー光源等を挙げることができる。露光光源として、紫外線LEDを使用することもできる。波長は、190〜450nmの範囲にある放射線が好ましい。
放射線の露光量は、一般的には10〜10,000J/m2が好ましい。
また、アルカリ現像液としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等の水溶液が好ましい。
また、アルカリ現像液としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等の水溶液が好ましい。
アルカリ現像液には、例えば、メタノール、エタノール等の水溶性有機溶剤や界面活性剤等を適量添加することもできる。なお、アルカリ現像後は、通常、水洗する。
現像処理法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法等を適用することができる。現像条件は、常温で5〜300秒が好ましい。
現像処理法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法等を適用することができる。現像条件は、常温で5〜300秒が好ましい。
ポストベークの条件は、通常180〜280℃で10〜60分程度である。
このようにして形成された画素の膜厚は、通常0.5〜5μm、好ましくは1.0〜3μmである。
このようにして形成された画素の膜厚は、通常0.5〜5μm、好ましくは1.0〜3μmである。
また、カラーフィルタを製造する第二の方法として、特開平7−318723号公報、特開2000−310706号公報等に開示されている、インクジェット方式により各色の画素を得る方法を採用することができる。この方法においては、まず、基板の表面上に、遮光機能も兼ねた隔壁を形成する。次いで、形成された隔壁内に、例えば、緑色の熱硬化性着色組成物の液状組成物を、インクジェット装置により吐出したのち、プレベークを行って溶媒を蒸発させる。次いで、この塗膜を必要に応じて露光したのち、ポストベークすることにより硬化させ、緑色の画素パターンを形成する。
次いで、青色又は赤色の各熱硬化性着色組成物を用い、上記と同様にして、青色の画素パターン及び赤色の画素パターンを同一基板上に順次形成する。これにより、青色、緑色及び赤色の三原色の画素パターンが基板上に配置されたカラーフィルタが得られる。但し、本発明においては、各色の画素を形成する順序は、上記のものに限定されない。
なお、隔壁は、遮光機能のみならず、区画内に吐出された各色の熱硬化性着色組成物が混色しないための機能も果たしているため、上記した第一の方法で使用されるブラックマトリックスに比べ、膜厚が厚い。したがって、隔壁は、通常、黒色感放射線性組成物を用いて形成される。
カラーフィルタを形成する際に使用される基板や放射線の光源、また、プレベークやポストベークの方法や条件は、上記した第一の方法と同様である。このようにして、インクジェット方式により形成された画素の膜厚は、隔壁の高さと同程度である。
カラーフィルタを形成する際に使用される基板や放射線の光源、また、プレベークやポストベークの方法や条件は、上記した第一の方法と同様である。このようにして、インクジェット方式により形成された画素の膜厚は、隔壁の高さと同程度である。
このようにして得られた画素パターン上に、必要に応じて保護膜を形成した後、透明導電膜をスパッタリングにより形成する。透明導電膜を形成した後、更にスペーサーを形成してカラーフィルタとすることもできる。スペーサーは、通常、感放射線性組成物を用いて形成されるが、遮光性を有するスペーサー(ブラックスペーサー)とすることもできる。この場合、黒色の着色剤が分散された感放射線性着色組成物が用いられるが、本発明の着色組成物は、かかるブラックスペーサーの形成にも好適に使用することができる。
本発明の着色組成物は、カラーフィルタに用いられる各色画素、ブラックマトリックス、ブラックスペーサー等のいずれの着色硬化膜の形成においても、好適に用いることができる。このようにして形成された本発明の着色硬化膜を有するカラーフィルタは、輝度及び色純度が極めて高いため、カラー液晶表示素子、有機EL表示素子、電子ペーパー等に極めて有用である。なお、後述する表示素子は、本発明の着色組成物を用いて形成された着色硬化膜を少なくとも1以上具備するものであればよい。
表示素子
本発明の表示素子は、本発明の着色硬化膜を具備するものである。表示素子としては、カラー液晶表示素子、有機EL表示素子、電子ペーパー等を挙げることができる。
本発明の着色硬化膜を具備するカラー液晶表示素子は、透過型でも反射型でもよく、適宜の構造を採ることができる。例えば、カラーフィルタを、薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板とは別の基板上に形成して、駆動用基板とカラーフィルタを形成した基板とが、液晶層を介して対向した構造を採ることができる。また、薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板の表面上にカラーフィルタを形成した基板と、ITO(錫をドープした酸化インジュウム)電極あるいはIZO(酸価インジュウムと酸化亜鉛との混合物)電極を形成した基板とが、液晶層を介して対向した構造を採ることもできる。後者の構造は、開口率を格段に向上させることができ、明るく高精細な液晶表示素子が得られるという利点を有する。なお、後者の構造を採用する場合、ブラックマトリックスやブラックスペーサーは、カラーフィルタを形成した基板側、並びにITO電極あるいはIZO電極を形成した基板側のどちらに形成されていてもよい。
本発明の表示素子は、本発明の着色硬化膜を具備するものである。表示素子としては、カラー液晶表示素子、有機EL表示素子、電子ペーパー等を挙げることができる。
本発明の着色硬化膜を具備するカラー液晶表示素子は、透過型でも反射型でもよく、適宜の構造を採ることができる。例えば、カラーフィルタを、薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板とは別の基板上に形成して、駆動用基板とカラーフィルタを形成した基板とが、液晶層を介して対向した構造を採ることができる。また、薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板の表面上にカラーフィルタを形成した基板と、ITO(錫をドープした酸化インジュウム)電極あるいはIZO(酸価インジュウムと酸化亜鉛との混合物)電極を形成した基板とが、液晶層を介して対向した構造を採ることもできる。後者の構造は、開口率を格段に向上させることができ、明るく高精細な液晶表示素子が得られるという利点を有する。なお、後者の構造を採用する場合、ブラックマトリックスやブラックスペーサーは、カラーフィルタを形成した基板側、並びにITO電極あるいはIZO電極を形成した基板側のどちらに形成されていてもよい。
本発明の着色硬化膜を具備するカラー液晶表示素子は、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)の他、白色LEDを光源とするバックライトユニットを具備することができる。白色LEDとしては、例えば、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDを組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、青色LEDと赤色LEDと緑色蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、青色LEDと赤色発光蛍光体と緑色発光蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、青色LEDとYAG系蛍光体の混色により白色光を得る白色LED、青色LEDと橙色発光蛍光体と緑色発光蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、紫外線LEDと赤色発光蛍光体と緑色発光蛍光体と青色発光蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED等を挙げることができる。
本発明の着色硬化膜を具備するカラー液晶表示素子には、TN(Twisted Nematic)型、STN(Super Twisted Nematic)型、IPS(In−Planes Switching)型、VA(Vertical Alignment)型、OCB(Optically Compensated Birefringence)型等の適宜の液晶モードが適用できる。
本発明の着色硬化膜を具備する有機EL表示素子は、適宜の構造をとることが可能であり、例えば、特開平11−307242号公報に開示されている構造を挙げることができる。また、本発明の硬化膜を具備する電子ペーパーは、適宜の構造をとることが可能であり、例えば、特開2007−41169号公報に開示されている構造を挙げることができる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態をさらに具体的に説明する。但し、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
<顔料分散液の調製>
調製例1
着色剤としてC.I.ピグメントグリーン58を15質量部、分散剤としてBYK−LPN21116(ビックケミー(BYK)社製)12.5質量部(固形分濃度=40質量%)、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート72.5質量部を用いて、ビーズミルにより処理したのち、孔径0.5μmのミリポアフィルタで濾過することによって、顔料分散液(A−1)を調製した。
調製例1
着色剤としてC.I.ピグメントグリーン58を15質量部、分散剤としてBYK−LPN21116(ビックケミー(BYK)社製)12.5質量部(固形分濃度=40質量%)、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート72.5質量部を用いて、ビーズミルにより処理したのち、孔径0.5μmのミリポアフィルタで濾過することによって、顔料分散液(A−1)を調製した。
<バインダー樹脂の合成>
合成例1
冷却管と攪拌機を備えたフラスコに、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル44質量部、N−フェニルマレイミド40質量部、ベンジルメタクリレート16質量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300質量部に溶解し、さらに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル8質量部及び2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン8質量部を仕込んで、窒素置換した。その後、ゆるやかに攪拌しつつ、窒素バブリングしながら反応溶液を80℃に昇温し、この温度を保持して5時間重合した。
次いで、この反応溶液にメタクリル酸17質量部、p−メトキシフェノール0.5質量部及びテトラブチルアンモニウムブロマイド4.4質量部を添加し、120℃の温度で9時間反応を行った。さらに、無水コハク酸18.5質量部を添加し、100℃の温度で6時間反応を行った後、反応溶液温度を85℃に保持したまま2回水洗し、減圧濃縮を行うことにより、バインダー樹脂溶液(固形分濃度=33質量%)を得た。得られたバインダー樹脂は、Mw=7,800、Mn=5,000であった。このバインダー樹脂溶液を「バインダー樹脂溶液(B1)」とする。
合成例1
冷却管と攪拌機を備えたフラスコに、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル44質量部、N−フェニルマレイミド40質量部、ベンジルメタクリレート16質量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300質量部に溶解し、さらに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル8質量部及び2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン8質量部を仕込んで、窒素置換した。その後、ゆるやかに攪拌しつつ、窒素バブリングしながら反応溶液を80℃に昇温し、この温度を保持して5時間重合した。
次いで、この反応溶液にメタクリル酸17質量部、p−メトキシフェノール0.5質量部及びテトラブチルアンモニウムブロマイド4.4質量部を添加し、120℃の温度で9時間反応を行った。さらに、無水コハク酸18.5質量部を添加し、100℃の温度で6時間反応を行った後、反応溶液温度を85℃に保持したまま2回水洗し、減圧濃縮を行うことにより、バインダー樹脂溶液(固形分濃度=33質量%)を得た。得られたバインダー樹脂は、Mw=7,800、Mn=5,000であった。このバインダー樹脂溶液を「バインダー樹脂溶液(B1)」とする。
実施例1
着色剤として前記式(D−10)で表される化合物10質量部と、溶媒として乳酸エチル90質量部とを混合し、孔径0.5μmのミリポアフィルタで濾過することにより、着色剤溶液(D−10)を調製した。
次に、顔料分散液(A−1)32.7質量部、着色剤溶液(D−10)22.0質量部、バインダー樹脂としてバインダー樹脂(B1)溶液12.2質量部、重合性化合物として東亞合成株式会社製M−402(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレートの混合物)6.0質量部、光重合開始剤として2,2'−ビス(2−クロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニル−1,2'−ビイミダゾール(保土谷化学社製)1.2質量部と2−メルカプトベンゾチアゾール(東京化成社製)0.4質量部、フッ素系界面活性剤としてDIC社製メガファックF−554を0.04質量部及び溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合した。次いで孔径0.5μmのミリポアフィルタで濾過することにより、固形分濃度20質量%の着色組成物を調製した。
着色剤として前記式(D−10)で表される化合物10質量部と、溶媒として乳酸エチル90質量部とを混合し、孔径0.5μmのミリポアフィルタで濾過することにより、着色剤溶液(D−10)を調製した。
次に、顔料分散液(A−1)32.7質量部、着色剤溶液(D−10)22.0質量部、バインダー樹脂としてバインダー樹脂(B1)溶液12.2質量部、重合性化合物として東亞合成株式会社製M−402(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレートの混合物)6.0質量部、光重合開始剤として2,2'−ビス(2−クロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニル−1,2'−ビイミダゾール(保土谷化学社製)1.2質量部と2−メルカプトベンゾチアゾール(東京化成社製)0.4質量部、フッ素系界面活性剤としてDIC社製メガファックF−554を0.04質量部及び溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合した。次いで孔径0.5μmのミリポアフィルタで濾過することにより、固形分濃度20質量%の着色組成物を調製した。
耐熱性の評価
着色組成物を、ナトリウムイオンの溶出を防止するSiO2膜が表面に形成されたソーダガラス基板上に、スピンコーターを用いて塗布した後、90℃のホットプレートで2分間プレベークを行って、膜厚2.5μmの塗膜を形成した。次いで、この基板を室温に冷却したのち、高圧水銀ランプを用い、フォトマスクを介して、塗膜に365nm、405nm及び436nmの各波長を含む放射線を400J/m2の露光量で露光した。その後、この基板に対して、23℃の0.04質量%水酸化カリウム水溶液からなる現像液を現像圧1kgf/cm2(ノズル径1mm)で吐出することにより、90秒間シャワー現像を行った。その後、この基板を超純水で洗浄し、風乾した後、更に200℃のクリーンオーブン内で30分間ポストベークを行うことにより、基板上にドットパターンを形成した。得られたドットパターンについて、カラーアナライザー(大塚電子(株)製MCPD2000)を用い、C光源、2度視野にて、CIE表色系における色度座標値(x,y)及び刺激値(Y)を測定した。
次いで、上記基板を230℃で90分間追加ベークをした後に、色度座標値(x,y)及び刺激値(Y)を測定し、追加ベーク前後での色変化、即ちΔE* abを評価した。その結果、ΔE* abの値が1.5未満の場合を「◎」、1.5以上3.0未満の場合を「○」、3.0以上5.0未満の場合を「△」、5.0以上の場合を「×」として評価した。評価結果を表1に示す。なお、ΔE* ab値が小さい程、耐熱性が良好であると言える。
着色組成物を、ナトリウムイオンの溶出を防止するSiO2膜が表面に形成されたソーダガラス基板上に、スピンコーターを用いて塗布した後、90℃のホットプレートで2分間プレベークを行って、膜厚2.5μmの塗膜を形成した。次いで、この基板を室温に冷却したのち、高圧水銀ランプを用い、フォトマスクを介して、塗膜に365nm、405nm及び436nmの各波長を含む放射線を400J/m2の露光量で露光した。その後、この基板に対して、23℃の0.04質量%水酸化カリウム水溶液からなる現像液を現像圧1kgf/cm2(ノズル径1mm)で吐出することにより、90秒間シャワー現像を行った。その後、この基板を超純水で洗浄し、風乾した後、更に200℃のクリーンオーブン内で30分間ポストベークを行うことにより、基板上にドットパターンを形成した。得られたドットパターンについて、カラーアナライザー(大塚電子(株)製MCPD2000)を用い、C光源、2度視野にて、CIE表色系における色度座標値(x,y)及び刺激値(Y)を測定した。
次いで、上記基板を230℃で90分間追加ベークをした後に、色度座標値(x,y)及び刺激値(Y)を測定し、追加ベーク前後での色変化、即ちΔE* abを評価した。その結果、ΔE* abの値が1.5未満の場合を「◎」、1.5以上3.0未満の場合を「○」、3.0以上5.0未満の場合を「△」、5.0以上の場合を「×」として評価した。評価結果を表1に示す。なお、ΔE* ab値が小さい程、耐熱性が良好であると言える。
実施例2〜130及び比較例1〜13
実施例1において、着色剤として式(D−10)で表される化合物に代えて表1〜3に記載の化合物を用いた以外は実施例1と同様にして着色剤溶液および着色組成物を調製した。次いで、得られた着色組成物を用いて実施例1と同様にして耐熱性の評価を行った。結果を表1〜3に示す。なお、比較例1〜13で用いた化合物は後掲の通りである。
実施例1において、着色剤として式(D−10)で表される化合物に代えて表1〜3に記載の化合物を用いた以外は実施例1と同様にして着色剤溶液および着色組成物を調製した。次いで、得られた着色組成物を用いて実施例1と同様にして耐熱性の評価を行った。結果を表1〜3に示す。なお、比較例1〜13で用いた化合物は後掲の通りである。
Claims (5)
- (A)着色剤、(B)バインダー樹脂及び(C)重合性化合物を含有するディスプレイ材料用着色組成物であって、
(A)着色剤が、下記式(1)、(4)及び(5)よりなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、ディスプレイ材料用着色組成物。
〔式(1)において、
Dはアゾ結合を有する発色団を示し、
Aは下記式(2)で表される基を示し、
nは1〜4の整数を示し、nが2以上の場合、複数存在するAは同一でも異なってもよい。
但し、式(1)で表される化合物は、重合性不飽和基を1つ以上有する。〕
〔式(2)において、
*は結合手を示し、
R1及びR2は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
X1は、−OR3又は−NR4R5を示し、
R3〜R5は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R6−NR7R8を示し、
R6は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R7及びR8は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
〔式(4)において、
R23〜R26は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R27及びR28は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R29及びR30は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
X3及びX4は、相互に独立に、−OR31又は−NR32R33を示し、
R31〜R33は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R34−NR35R36を示し、
R34は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R35及びR36は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Yは、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R37−L1−R38−を示し、
R37及びR38は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L1は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR39−を示し、
R39は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
〔式(5)において、
R40〜R43は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R44及びR45は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R46及びR47は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
R48及びR49は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R50−NR51R52を示し、
R50は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R51及びR52は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Zは、2価の複素環基、−O−R53−O−又は−NR54−L2−NR55−を示し、
R53は、炭素数2〜10のアルカンジイル基又は−CO−R56−CO−を示し、
R56は、炭素数2〜10のアルカンジイル基、又はアリーレン基を示し、
R54及びR55は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し。
L2は、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R57−L3−R58−を示し、
R57及びR58は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L3は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR59−を示し、
R59は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕 - 前記式(1)で表される化合物が、下記式(3)で表される化合物である、請求項1に記載のディスプレイ材料用着色組成物。
〔式(3)において、
R9は、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R10は、シアノ基、カルバモイル基、スルホ基又はスルホメチル基を示し、
R11は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のスルホアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R14−NR15R16を示し、
R12及びR13は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R14は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R15及びR16は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
X2は、−OR17又は−NR18R19を示し、
R17〜R19は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R20−NR21R22を示し、
R20は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R21及びR22は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。
但し、式(3)で表される化合物は、重合性不飽和基を1つ以上有する。〕 - (A)着色剤が更に、緑色顔料及び赤色顔料から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載のディスプレイ材料用着色組成物。
- 下記式(1)、(4)及び(5)よりなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、ディスプレイ材料用着色硬化膜。
〔式(1)において、
Dはアゾ結合を有する発色団を示し、
Aは下記式(2)で表される基を示し、
nは1〜4の整数を示し、nが2以上の場合、複数存在するAは同一でも異なってもよい。
但し、式(1)で表される化合物は、重合性不飽和基を1つ以上有する。〕
〔式(2)において、
*は結合手を示し、
R1及びR2は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
X1は、−OR3又は−NR4R5を示し、
R3〜R5は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R6−NR7R8を示し、
R6は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R7及びR8は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
〔式(4)において、
R23〜R26は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R27及びR28は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R29及びR30は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
X3及びX4は、相互に独立に、−OR31又は−NR32R33を示し、
R31〜R33は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R34−NR35R36を示し、
R34は炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R35及びR36は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Yは、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R37−L1−R38−を示し、
R37及びR38は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L1は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR39−を示し、
R39は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕
〔式(5)において、
R40〜R43は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
R44及びR45は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルキル基又はトリフルオロメチル基を示し、
R46及びR47は、相互に独立に、シアノ基又はカルバモイル基を示し、
R48及びR49は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、重合性不飽和基を有する基又は−R50−NR51R52を示し、
R50は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、
R51及びR52は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し、
Zは、2価の複素環基、−O−R53−O−又は−NR54−L2−NR55−を示し、
R53は、炭素数2〜10のアルカンジイル基又は−CO−R56−CO−を示し、
R56は、炭素数2〜10のアルカンジイル基、又はアリーレン基を示し、
R54及びR55は、相互に独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示し。
L2は、炭素数2〜6のアルカンジイル基又は−R57−L3−R58−を示し、
R57及びR58は、相互に独立に、炭素数1〜4のアルカンジイル基を示し、
L3は、アリーレン基、2価の複素環基、酸素原子又は−NR59−を示し、
R59は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は重合性不飽和基を有する基を示す。〕 - 請求項4に記載の着色硬化膜を具備する表示素子。
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Date | Code | Title | Description |
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