JP2017141726A - 内燃機関、その制御装置及び制御方法 - Google Patents

内燃機関、その制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ノッキングを抑制すると共に、高オクタン価燃料の消費量を低減することの可能な内燃機関を提供する。【解決手段】 内燃機関1が備える第1燃料タンク22には燃料が貯留され、第2燃料タンク44には高オクタン価燃料が貯留される。また、水タンク40には、水が貯留される。第1燃料噴射弁21は、第1燃料タンク22から供給される燃料を燃焼室14に噴射する。第2燃料噴射弁52は、第2燃料タンク44から供給される高オクタン価燃料と水タンク40から供給される水とを混合した混合液を吸気通路32に噴射する。その混合液は、共沸によって沸点が水よりも低く、短時間で気化するため、暖機運転中または高回転時であっても、気筒内を十分に冷却することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関、その制御装置及び制御方法に関する。
従来、内燃機関のノッキングを抑制することの可能な種々の技術が知られている。
例えば、特許文献1に記載の内燃機関は、低オクタン価燃料としてのガソリンと、高オクタン価燃料としてのエタノールとを使用して運転を行い、ノッキングを抑制するものである。この内燃機関は、内燃機関に要求される出力トルクが増加するとき、気筒内に供給する空気量を増加すると共に、低オクタン価燃料に対する高オクタン価燃料の割合を増加する制御を行う。一方、内燃機関に要求される出力トルクが減少するとき、気筒内に供給する空気量を減少すると共に、低オクタン価燃料に対する高オクタン価燃料の割合を減少し、且つ、気筒内に供給する空気量に対する排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)ガスの量を増加する制御を行う。これにより、この内燃機関は、内燃機関のノッキングを抑制すると共に、高オクタン価燃料の消費量を抑制している。
特開2012−163002号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術には、次の問題点がある。
第1に、この技術は、内燃機関に要求される出力トルクが減少するときにのみ、EGRガスを増加して高オクタン価燃料の消費量を低減しているに過ぎない。内燃機関に要求される出力トルクが増加するときには、高オクタン価燃料の割合を増加する制御を行っている。そのため、この技術では、運転を長時間継続すると、高オクタン価燃料が枯渇するおそれがある。
第2に、この技術は、仮に高オクタン価燃料が枯渇した場合、EGRガスの増加のみでノッキングを抑制することになる。そのため、この技術では、高オクタン価燃料が枯渇した場合に、内燃機関のノッキングを十分に抑制できないことが懸念される。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、ノッキングを抑制すると共に、高オクタン価燃料の消費量を低減することの可能な内燃機関、その制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
第1発明の内燃機関は、エンジン本体、点火プラグ、吸気系統、排気系統、第1燃料タンク、第1燃料噴射弁、第2燃料タンク、水タンクおよび第2燃料噴射弁を備える。エンジン本体に形成される燃焼室で、点火プラグは火花放電する。吸気系統は、吸気通路を通じて燃焼室に空気を導入する。排気系統は、排気通路を通じて燃焼室から排気を排出する。第1燃料タンクは燃料を貯留する。第1燃料噴射弁は、第1燃料タンクから供給される燃料を吸気通路又は燃焼室に噴射する。第2燃料タンクは、第1燃料タンクが貯留する燃料よりもオクタン価が高い高オクタン価燃料を貯留する。水タンクは水を貯留する。第2燃料噴射弁は、第2燃料タンクから供給される高オクタン価燃料と水タンクから供給される水とを混合した混合液を吸気通路又は燃焼室に噴射する。
これにより、第1発明の内燃機関は、ノッキングが生じた場合、第1燃料噴射弁から噴射する燃料に加え、第2燃料噴射弁から高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を噴射することが可能である。混合液は、共沸によって沸点が水よりも低いので、短時間で気化する。そのため、内燃機関は、暖機後および低回転時に加え、暖機運転中または高回転時であっても、混合液の気化潜熱により気筒内を冷却し、ノッキングを抑制することができる。
また、この内燃機関は、第2燃料噴射弁から高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を噴射するので、高オクタン価燃料の消費量を低減することが可能である。したがって、この内燃機関は、長時間の運転においてノッキング抑制効果を持続することができる。
第2発明は、内燃機関の制御装置の発明である。この制御装置は、エンジン本体の振動を検出するノックセンサ、または、気筒内圧力を検出する筒内圧センサの出力信号により内燃機関のノッキングが検出されると、第1燃料噴射弁からの燃料噴射に加え、第2燃料噴射弁から高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を噴射する制御を行うものである。
これにより、第2発明は、第1発明と同様の作用効果を奏することができる。
第3発明は、内燃機関の制御方法の発明である。この制御方法は、ノック判定ステップ、暖機判定ステップ、混合液増量ステップおよび高オクタン価燃料増量ステップを含む。ノック判定ステップでは、エンジン本体の振動を検出するノックセンサの出力信号、または、気筒内圧力を検出する筒内圧センサの出力信号が第1閾値より大きいか否かを判定する。暖機判定ステップでは、内燃機関の温度が第2閾値より大きいか否かを判定する。混合液増量ステップでは、ノックセンサの出力信号または筒内圧センサの出力信号が第1閾値より大きく、且つ、内燃機関の温度が第2閾値より大きいとき、高オクタン価燃料と水との混合液の噴射量を増量する。高オクタン価燃料増量ステップでは、ノックセンサの出力信号または筒内圧センサの出力信号が第1閾値より大きく、且つ、内燃機関の温度が第2閾値より小さいとき、混合液に含まれる高オクタン価燃料の量を増量する。
これにより、第3発明の制御方法では、暖機が十分にされているとき、混合液の噴射量を増量し、気筒内を冷却してノッキングを抑制することができる。また、暖機が十分にされていないとき、高オクタン価燃料の量を増量し、燃料の発火温度を高くしてノッキングを抑制することができる。
本発明の第1実施形態による内燃機関の構成図。 第1実施形態による内燃機関の運転状態と噴射燃料との関係を示すマップ。 高オクタン価燃料の残量低減時における内燃機関の運転状態と噴射燃料との関係を示すマップ。 第1実施形態による内燃機関の燃料噴射制御のフローチャート。 第2実施形態による内燃機関の燃料噴射制御のフローチャート。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に示す。本実施形態の内燃機関1は、多気筒または単気筒のガソリン火花点火式内燃機関である。
まず、内燃機関1の構成について、図1を参照して説明する。内燃機関1は、エンジン本体2、吸気系統3、排気系統4、EGR装置5、雨水収集器6、撹拌器7および制御装置(ECU)8等を備えている。
エンジン本体2は、筒状のシリンダを有するシリンダブロック9、および、シリンダの天井を形成するシリンダヘッド10などから構成されている。シリンダの内側には、ピストン11、コンロッド12およびクランクシャフト13などが収められている。エンジン本体2の内部には、シリンダブロック9およびシリンダヘッド10の内壁とピストン11の上端面により燃焼室14が形成されている。シリンダブロック9には、冷却水の温度を検出する温度センサ15が設けられている。また、シリンダブロック9の外壁には、エンジン本体2の振動を検出するノックセンサ16が取り付けられている。
シリンダヘッド10には、燃焼室14で火花放電する点火プラグ17、および、気筒内圧力を検出する筒内圧センサ18が取り付けられている。点火プラグ17に電気的に接続された点火コイル19は、図示していないバッテリーの電圧を点火プラグ17の放電に必要な高電圧に変換する。
ピストン11は、シリンダの内側を軸方向に往復移動可能である。ピストン11の往復運動は、コンロッド12を介して、クランクシャフト13の回転運動に変換される。クランクシャフト13の回転角度は、クランク角センサ20により検出される。
シリンダヘッド10には、第1燃料噴射弁21が設けられている。第1燃料噴射弁21に接続する第1燃料タンク22には、燃料としてガソリンが貯留されている。第1燃料噴射弁21には、第1燃料タンク22から、図示していないポンプにより汲み上げられた燃料が供給される。第1燃料噴射弁21は、第1燃料タンク22から供給される燃料を気筒内へ直接噴射供給する。
シリンダヘッド10は、吸気ポート23および排気ポート24を有する。吸気バルブ25は吸気ポート23が燃焼室14に開口する開口部を開閉し、排気バルブ26は排気ポート24が燃焼室14に開口する開口部を開閉する。吸気バルブ25を駆動する吸気バルブ開閉機構27は、クランクシャフト13からのトルク伝達により回転するカムシャフト等から構成される。排気バルブ26を駆動する排気バルブ開閉機構28も、クランクシャフト13からのトルク伝達により回転する別のカムシャフト等から構成される。
吸気系統3は、吸気管29、エアクリーナ30、スロットル31および吸気ポート23等から構成されている。内燃機関1の吸気行程において、ピストン11が上死点から下死点へ向けて移動すると、吸気管29等に形成された吸気通路32を通じて燃焼室14に空気が導入される。エアクリーナ30は、空気中の異物を取り除く。スロットル31は、燃焼室14に導入される空気量を調整する。エアクリーナ30内の吸気通路32には、燃焼室14に導入される空気量を検出する流量計33が取り付けられている。
排気系統4は、排気管34等から構成されている。内燃機関1の排気行程において、ピストン11が下死点から上死点へ向けて移動すると、排気管34等に形成された排気通路35を通じて燃焼室14から排気が排出される。
EGR装置5は、EGR通路36、EGRバルブ37およびEGRクーラ38等から構成されている。EGR通路36は、排気通路35と吸気通路32とを連通し、排気通路35を流れる排気の一部を吸気通路32に還流する。EGRバルブ37は、EGR通路36に設けられ、EGR通路36を流れる排気の量を調整する。EGRクーラ38は、例えば冷却水が流れる熱交換器により構成され、EGR通路36を流れる排気を冷却する。
EGRクーラ38は、凝縮水配管39を介して水タンク40に接続されている。凝縮水配管39には、EGRクーラ38から水タンク40への水の流れを許容し、水タンク40からEGRクーラ38への水の流れを遮断する逆止弁41が設けられている。これにより、EGRクーラ38の熱交換器を通過する排気から凝縮された水は、凝縮水配管39を通り、水タンク40に貯留される。なお、EGRクーラ38、凝縮水配管39又は水タンク40に、EGRクーラ38の凝縮水を中和する中和剤(図示していない)を取り付けてもよい。
また、水タンク40は、雨水配管42を介して、雨水を収集する雨水収集器6に接続されている。これにより、雨水収集器6で収集された水は、雨水配管42を通り、水タンク40に貯留される。水タンク40には、水タンク40に貯留された水の残量を検出する水残量計43が取り付けられている。
一方、第2燃料タンク44には、第1燃料タンク22が貯留する燃料よりもオクタン価が高い高オクタン価燃料が貯留されている。高オクタン価燃料として、エタノールが例示される。第2燃料タンク44には、第2燃料タンク44に貯留された高オクタン価燃料の残量を検出する高オクタン価燃料残量計45が取り付けられている。
水タンク40は水配管46を介して撹拌器7に接続され、第2燃料タンク44も燃料配管47を介して撹拌器7に接続されている。水配管46には、水タンク40から撹拌器7に供給される水の量を調整するための水供給バルブ48が設けられている。また、燃料配管47には、第2燃料タンク44から撹拌器7に供給される高オクタン価燃料の量を調整するための高オクタン価燃料供給バルブ49が設けられている。
撹拌器7は、攪拌翼50の回転により高オクタン価燃料と水とを攪拌し、混合液とするものである。撹拌器7には、混合液における高オクタン価燃料または水の濃度を検出する濃度センサ51が取り付けられている。撹拌器7により生成された混合液は、第2燃料噴射弁52に供給される。第2燃料噴射弁52は、撹拌器7から供給される混合液を吸気ポート23に噴射供給する。
ECU8は、CPU、RAM及びROM等を有するコンピュータである。ECU8には、上述した温度センサ15、ノックセンサ16、筒内圧センサ18、クランク角センサ20、流量計33、濃度センサ51、水残量計43、高オクタン価燃料残量計45などから出力される信号が入力される。また、ECU8は、上述した点火プラグ17、第1燃料噴射弁21、第2燃料噴射弁52、スロットル31、EGRバルブ37、水供給バルブ48、高オクタン価燃料供給バルブ49等、内燃機関1の各部を制御する。
ところで、一般に、ガソリン火花点火式内燃機関は、負荷が高くなり、吸入空気量が増加すると、圧縮比が高くなり、点火プラグ17から遠い場所にある未燃焼の混合気(エンドガス)がシリンダの内壁に押し付けられ、断熱圧縮により高温・高圧になる。そのエンドガスが一気に自己着火し、急激に燃焼すると、燃焼室14の圧力が急激に上昇し、衝撃波が発生する。これにより、ノッキングが発生する。
ECU8は、内燃機関1にノッキングが発生したか否かを、上述したノックセンサ16の出力信号、または筒内圧センサ18の出力信号に基づいて検出することが可能である。
次に、本実施形態のECU8がノッキング抑制のために行う燃料噴射制御について、図2および図3のマップを参照して説明する。
図2は、第2燃料タンク44に高オクタン価燃料の残量が十分にあるときの内燃機関の運転状態と噴射燃料との関係を示したものである。なお、高オクタン価燃料の残量は、第2燃料タンク44に取り付けられた高オクタン価燃料残量計45の出力信号により検出可能である。
図2では、ノッキングの発生する運転領域にドットを付している。以下の説明において、ノッキングが発生しない運転領域を「通常領域A」と称し、ノッキングが発生する可能性のある運転領域を「ノッキング発生領域B」と称する。
本実施形態のECU8は、ノッキング発生領域Bにおいて、第1燃料噴射弁21からの燃料噴射に加え、第2燃料噴射弁52から高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を噴射する制御を行うものである。具体的には、ECU8は、ノックセンサ16または筒内圧センサ18の出力信号により内燃機関1のノッキングを検出すると、第1燃料噴射弁21からの燃料噴射を継続して行うと共に、第2燃料噴射弁52から混合液を噴射する。第2燃料噴射弁52から噴射された混合液は、共沸により沸点が水よりも低くなるので、気筒内で短時間で気化する。これにより、混合液の気化潜熱により気筒内が冷却され、ノッキングが抑制される。
また、ECU8は、ノックセンサ16または筒内圧センサ18の出力信号により検出されたノッキングの状態が大きいほど、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液の噴射量を増加し、または、混合液における高オクタン価燃料に対する水の割合を増加する。
また、ECU8は、高負荷領域、即ち、吸入空気量が大きいほど、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液の噴射量を増加し、または、混合液における高オクタン価燃料に対する水の割合を増加してもよい。
なお、ECU8は、撹拌器7に設けられた濃度センサ51の出力信号に基づき、水供給バルブ48の開度と、高オクタン価燃料供給バルブ49の開度とを調整する。これにより、水タンク40から撹拌器7に供給される水の量と、第2燃料タンク44から撹拌器7に供給される高オクタン価燃料の量とが調整される。したがって、撹拌器7から第2燃料噴射弁52に供給される混合液における高オクタン価燃料と水との割合が調整される。
また、ECU8は、温度センサ15の出力信号により内燃機関1の暖機状態または冷間状態を検出する。ECU8は、内燃機関1が暖機状態または暖機運転中のとき、上述したように、第2燃料噴射弁52から高オクタン価燃料と水との混合液を噴射する制御を行う。
一方、ECU8は、内燃機関1が冷間状態または暖機運転の初期状態にあるとき、第2燃料噴射弁52から混合液に代えて、高オクタン価燃料のみを噴射する制御を行う。内燃機関1が冷間状態または暖機運転の初期状態にあるときは、混合液の気化に時間がかかるため、それにより燃焼が悪化することを防ぐためである。
図2は、第2燃料タンク44に高オクタン価燃料の残量が十分にあるときの内燃機関の運転状態と噴射燃料との関係を示したものであった。これに対し、図3は、第2燃料タンク44の高オクタン価燃料の残量が低減し、又は枯渇したときの内燃機関の運転状態と噴射燃料との関係を示したものである。図3では、「ノッキング発生領域B」のうち、所定の回転数よりも低い回転数の運転領域にハッチを付している。以下の説明において、その運転領域を「低回転高負荷領域C」と称する。
ECU8は、第2燃料タンク44に設けられた高オクタン価燃料残量計45の出力信号に基づき、第2燃料タンク44に貯留された高オクタン価燃料の残量を検出することが可能である。ECU8は、第2燃料タンク44に貯留された高オクタン価燃料の残量が所定量以下となったとき、次の制御を行う。すなわち、ECU8は、内燃機関1が暖機状態にあり、且つ、内燃機関1の運転状態が低回転高負荷領域Cにあるとき、第2燃料噴射弁52から混合液に代えて、水のみを噴射する制御を行う。内燃機関1の回転数が低いときは、第2燃料噴射弁52が水を噴射する時刻から点火プラグ17の点火時刻までの時間が比較的長いので、水と空気とが攪拌され、水の気化が十分に行われるためである。
続いて、本実施形態のECU8が行う制御方法について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、ECU8は、ノック判定ステップ(S101)において、ノックセンサ16の出力信号が所定の閾値(α)より大きいか否かを判定する。その出力信号が所定の閾値(α)より大きいとき、内燃機関1にノッキングが発生したものとして、処理は噴射量限界判定ステップ(S102)に移行する。
一方、その出力信号が所定の閾値(α)より小さいとき、処理はノック判定ステップ(S101)を継続して行う。
なお、所定の閾値(α)は、特許請求の範囲に記載の第1閾値の一例に相当する。
噴射量限界判定ステップ(S102)では、先ず、第1燃料噴射弁21から噴射される燃料の噴射量に対し、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液に含まれる高オクタン価燃料の噴射量の割合を算出する。次に、その高オクタン価燃料の噴射量の割合が、所定の閾値(β)より大きいか否かを判定する。その割合が所定の閾値(β)より大きいと、燃料の着火性が悪化するおそれがあるためである。
なお、第2燃料噴射弁52から混合液を噴射する前であれば、通常、高オクタン価燃料の噴射量の割合は、所定の閾値(β)より小さいので、処理は暖機判定ステップ(S103)に移行する。
暖機判定ステップ(S103)では、ECU8は、温度センサ15の出力信号が所定の閾値(γ)より大きいか否かを判定する。その出力信号が所定の閾値(γ)より大きいとき、内燃機関1が暖機状態または暖機運転中であるとして、処理は混合液増量ステップ(S104)に移行する。
なお、所定の閾値(γ)は、特許請求の範囲に記載の第2閾値の一例に相当する。
混合液増量ステップ(S104)では、ECU8は、第2燃料噴射弁52から噴射される高オクタン価燃料と水との混合液の噴射量を所定量増量する制御を行う。その後、処理は、最初のノック判定ステップ(S101)に移行し、上述した処理を繰り返し実行する。
一方、暖機判定ステップ(S103)において、温度センサ15の出力信号が所定の閾値(γ)より小さいと判定されると、内燃機関1が冷間状態または暖機運転の初期状態であるとして、処理は高オクタン価燃料増量ステップ(S105)に移行する。高オクタン価燃料増量ステップ(S105)では、混合液に含まれる高オクタン価燃料の噴射量を所定量増量する制御を行う。その後、処理は、最初のノック判定ステップ(S101)に移行し、上述した処理を繰り返し実行する。
なお、上述した処理を繰り返し実行する際、噴射量限界判定ステップ(S102)において、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液に含まれる高オクタン価燃料の噴射量の割合が、所定の閾値(β)より大きくなると、処理はノック判定ステップ(S101)と噴射量限界判定ステップ(S102)とを繰り返す。これにより、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液に含まれる高オクタン価燃料の噴射量の割合がそれ以上増加することが禁止される。すなわち、噴射量限界判定ステップ(S102)において、混合液に含まれる高オクタン価燃料の噴射量の割合が、所定の閾値(β)より大きくなると判定する処理(S102;YES)は、特許請求の範囲に記載の「高オクタン価燃料増加禁止ステップ」の一例に相当する。
本実施形態の内燃機関1は、次の作用効果を奏する。
(1)本実施形態の内燃機関1は、ノッキングが生じた場合、第1燃料噴射弁21から噴射する燃料に加え、第2燃料噴射弁52から高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を噴射する。その混合液は、共沸によって沸点が水よりも低いので、短時間で気化する。そのため、内燃機関1は、暖機後および低回転時に加え、暖機運転中または高回転時であっても、混合液の気化潜熱により気筒内を冷却し、ノッキングを抑制することができる。
また、この内燃機関1は、第2燃料噴射弁52から高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を噴射するので、高オクタン価燃料の消費量を低減することが可能である。したがって、この内燃機関は、長時間の運転においてノッキング抑制効果を持続することができる。
さらに、この内燃機関1は、第2燃料噴射弁52から吸気通路32に混合液を噴射する。そのため、混合液は吸気通路32から燃焼室14に導入されて空気と十分に攪拌されて気化するので、燃焼室14全体を均一に冷却することができる。
(2)本実施形態の内燃機関1は、水タンク40に対し、EGRクーラ38を通過する排気から凝縮された水が供給される。
これにより、内燃機関1の運転中、水タンク40に常に水が補給されるので、水タンク40内の水が枯渇することを抑制することができる。したがって、この内燃機関は、長時間の運転においてノッキング抑制効果を持続することができる。
(3)本実施形態の内燃機関1は、水タンク40に対し、雨水収集器6で収集された水が供給される。
これにより、雨天時に、水タンク40に水が補給されるので、水タンク40内の水が枯渇することを抑制することができる。運転者などが水タンク40に水を補給する回数を減らすことができる。
(4)本実施形態の内燃機関1は、撹拌器7により、第2燃料タンク44から供給される高オクタン価燃料と水タンク40から供給される水とを混合する。ECU8は、混合液の濃度を検出する濃度センサ51の出力信号に基づき、第2燃料タンク44から撹拌器7に供給される高オクタン価燃料の量と、水タンク40から撹拌器7に供給される水の量を調整する。
これにより、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液における高オクタン価燃料および水の濃度を調整することが可能である。
また、撹拌器7により、高オクタン価燃料と水とを均一に混合することができる。
本実施形態の内燃機関1に設けられるECU8は、次の作用効果を奏する。
(5)本実施形態のECU8は、内燃機関1のノッキングが検出されると、第1燃料噴射弁21からの燃料噴射に加え、第2燃料噴射弁52から混合液を噴射する制御を行うものである。
これにより、ECU8は、ノッキングが生じた場合、混合液の気化潜熱により気筒内を冷却し、ノッキングを抑制することができる。
(6)本実施形態のECU8は、内燃機関1のノッキングが大きいほど、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液の噴射量を増加し、または、混合液における水の割合を増加する。
これにより、ECU8は、ノッキングの大きさに応じて、混合液の噴射量、または、混合液における水の割合を調整し、ノッキングを確実に抑制することができる。
(7)本実施形態のECU8は、内燃機関1が暖機状態のとき、高オクタン価燃料と水との混合液を噴射する制御を行う。一方、ECU8は、内燃機関1が冷間状態のとき、その混合液に代えて、高オクタン価燃料を噴射する制御を行う。
これにより、内燃機関1が冷間状態のとき、混合液に含まれる水の気化が十分に行われなくなることを防ぐことができる。
(8)本実施形態のECU8は、内燃機関1が暖機状態であり、且つ、第2燃料タンク44に貯留された高オクタン価燃料の残量が所定量以下となったとき、混合液に代えて、水を噴射する制御を行う。
これにより、高オクタン価燃料の残量が0またはそれに近くなった場合でも、ノッキングを抑制することができる。
(9)本実施形態のECU8は、内燃機関1が暖機状態であり、且つ、内燃機関1の運転状態が低回転高負荷領域にあるとき、混合液に代えて、水を噴射する制御を行う。
内燃機関1の運転状態が低回転のときは、高回転のときに比べて、第2燃料噴射弁52の噴射時刻から点火プラグ17の点火時刻までの時間が比較的長い。そのため、第2燃料噴射弁52から噴射された水は、空気と攪拌されて十分に気化する。したがって、ECU8は、第2燃料噴射弁52から水のみを噴射させることにより、ノッキングを抑制することができる。
本実施形態の内燃機関1の制御方法は、次の作用効果を奏する。
(10)本実施形態の制御方法では、内燃機関1の温度が所定の閾値(γ)より大きいとき、高オクタン価燃料と水との混合液の噴射量を増量する処理を行う。一方、内燃機関1の温度が所定の閾値(γ)値より小さいとき、混合液に含まれる高オクタン価燃料の量を増量する処理を行う。
したがって、この制御方法では、暖機が十分にされているとき、混合液の噴射量を増量し、気筒内を冷却してノッキングを抑制することができる。また、暖機が十分にされていないとき、高オクタン価燃料の量を増量し、燃料の発火温度を高くしてノッキングを抑制することができる。
(11)本実施形態の制御方法では、第1燃料噴射弁21から噴射される燃料の噴射量に対し、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液に含まれる高オクタン価燃料の量が所定の割合を超えているとき(S102;YES)、高オクタン価燃料の増加が禁止される。
これにより、高オクタン価燃料の量が多くなることで燃料の着火性が悪化することを防ぐことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による内燃機関1の制御方法に関するフローチャートを図5に示す。第2実施形態では、ノック判定ステップ(S201)において、ECU8は、筒内圧センサ18の出力信号が所定の閾値(δ)より大きいか否かを判定する。その出力信号が所定の閾値(δ)より大きいとき、内燃機関1にノッキングが発生したものとして、処理は噴射量限界判定ステップ(S202)に移行する。
一方、その出力信号が所定の閾値(δ)より小さいとき、処理はノック判定ステップ(S201)を継続して行う。
なお、所定の閾値(δ)は、特許請求の範囲に記載の第1閾値の一例に相当する。
第2実施形態の噴射量限界判定ステップ(S202)、暖機判定ステップ(S203)、混合液増量ステップ(S204)、高オクタン価燃料増量ステップ(S205)は、第1実施形態で説明した処理(S102、S103、S104、S105)と同一である。
但し、第2実施形態では、混合液増量ステップ(S204)の後、処理は、燃焼変動判定ステップ(S206)に移行する。燃焼変動判定ステップ(S206)では、燃焼変動率が所定の閾値(η)より小さいか否かを判定する。なお、燃焼変動率とは、内燃機関1の所定期間の燃焼サイクルにおける気筒内圧力の標準偏差を、その所定期間の燃焼サイクルにおける気筒内圧力の平均値で除した値である。燃焼変動率が所定の閾値(η)より小さいと判定されると、所定期間の燃焼サイクルにおける燃焼が安定しているものとして、処理は、水量増加ステップ(S207)に移行する。
なお、所定の閾値(η)は、特許請求の範囲に記載の第3閾値の一例に相当する。
水量増加ステップ(S207)では、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液の噴射量を増加するか、または、混合液における高オクタン価燃料に対する水の割合を増加する。これにより、気筒内をさらに冷却し、ノッキングが抑制される。その後、処理は、最初のノック判定ステップ(S201)に移行し、上述した処理を繰り返し実行する。
一方、燃焼変動判定ステップ(S206)において、燃焼変動率が所定の閾値(η)より大きいと判定されると、混合液の噴射量の増加または混合液における水の濃度の増加をすることなく、処理は、最初のノック判定ステップ(S201)に移行し、上述した処理を繰り返し実行する。これにより、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液に含まれる水の噴射量の割合がそれ以上増加することが禁止される。すなわち、燃焼変動判定ステップ(S206)において、燃焼変動率が所定の閾値(η)より大きいと判定する処理(S206;YES)は、特許請求の範囲に記載の「水量増加禁止ステップ」の一例に相当する。
第2実施形態による内燃機関1の制御方法では、燃焼変動率が所定の閾値(η)より小さいとき、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液の噴射量を増加し、または、混合液における高オクタン価燃料に対する水の割合を増加する。一方、燃焼変動率が所定の閾値(η)より大きいとき、第2燃料噴射弁52から噴射される混合液の噴射量の増加を禁止し、或いは、混合液における水の濃度の増加を禁止する。
これにより、第2燃料噴射弁52から水を噴射することによる燃焼の悪化を防ぐことが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、第1燃料噴射弁21は、燃料を気筒内へ直接噴射供給する構成とした。これに対し、他の実施形態では、第1燃料噴射弁21は、燃料を吸気通路32に噴射する構成としてもよい。
(2)上述した実施形態では、第2燃料噴射弁52は、混合液を吸気通路32へ噴射供給する構成とした。これに対し、他の実施形態では、第2燃料噴射弁52は、混合液を気筒内へ直接噴射供給する構成としてもよい。なお、この場合、第2燃料噴射弁52はシリンダヘッド10の中央に取り付け、気筒内全体を冷却するように構成することが好ましい。
(3)上述した実施形態では、ECU8は、混合液増量ステップ(S104、S204)において混合液の噴射量を所定量増量する制御を行った後、処理を最初のノック判定ステップ(S101、S201)に移行することで、その混合液の噴射量を所定量増量する制御を繰り返し行うものとした。また、高オクタン価燃料増量ステップ(S105、S205)において混合液に含まれる高オクタン価燃料の噴射量を所定量増量する制御を行った後、処理を最初のノック判定ステップ(S101、S201)に移行することで、その高オクタン価燃料の噴射量を所定量増量する制御を繰り返し行うものとした。
これに対し、他の実施形態では、ECU8は、実験により作成した制御マップ又は運転中に作成した制御マップを参照し、運転状態に合わせて混合液の噴射量、または、混合液に含まれる水および高オクタン価燃料の噴射量を決定してもよい。
このように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・内燃機関
2 ・・・エンジン本体
3 ・・・吸気系統
4 ・・・排気系統
21・・・第1燃料噴射弁
22・・・第1燃料タンク
40・・・水タンク
44・・・第2燃料タンク
52・・・第2燃料噴射弁

Claims (14)

  1. 燃焼室(14)を形成するエンジン本体(2)と、
    前記燃焼室で火花放電する点火プラグ(17)と、
    吸気通路(32)を通じて前記燃焼室に空気を導入する吸気系統(3)と、
    排気通路(35)を通じて前記燃焼室から排気を排出する排気系統(4)と、
    燃料を貯留する第1燃料タンク(22)と、
    前記第1燃料タンクから供給される燃料を前記吸気通路又は前記燃焼室に噴射する第1燃料噴射弁(21)と、
    前記第1燃料タンクが貯留する燃料よりもオクタン価が高い高オクタン価燃料を貯留する第2燃料タンク(44)と、
    水を貯留する水タンク(40)と、
    前記第2燃料タンクから供給される高オクタン価燃料と前記水タンクから供給される水とを混合した混合液を前記吸気通路又は前記燃焼室に噴射する第2燃料噴射弁(52)と、を備える内燃機関。
  2. 前記排気通路と前記吸気通路とを連通し、前記排気通路を流れる排気を前記吸気通路に還流するEGR通路(36)と、
    前記EGR通路を流れる排気を冷却するEGRクーラ(38)と、をさらに備え、
    前記水タンクには、前記EGRクーラを通過する排気から凝縮された水が供給されるものである請求項1に記載の内燃機関。
  3. 雨水を収集する雨水収集器(5)をさらに備え、
    前記水タンクには、前記雨水収集器で収集された水が供給されるものである請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記第2燃料タンクから供給される高オクタン価燃料と前記水タンクから供給される水とを混合し、前記第2燃料噴射弁に供給する撹拌器(6)と、
    前記撹拌器から前記第2燃料噴射弁に供給される混合液における高オクタン価燃料または水の濃度を検出する濃度センサ(51)と、
    前記濃度センサの出力信号に基づき、前記第2燃料タンクから前記撹拌器に供給される高オクタン価燃料の量、および、前記水タンクから前記撹拌器に供給される水の量を調整する制御装置(8)と、をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記エンジン本体の振動を検出するノックセンサ(16)、または、気筒内圧力を検出する筒内圧センサ(18)をさらに備え、
    前記制御装置は、前記ノックセンサまたは前記筒内圧センサの出力信号に基づき、前記内燃機関のノッキングが大きいほど、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液の噴射量を増加し、または、混合液における高オクタン価燃料に対する水の割合を増加するものである請求項4に記載の内燃機関。
  6. 吸気通路又は燃焼室に燃料を噴射する第1燃料噴射弁、および、前記第1燃料噴射弁から噴射される燃料よりもオクタン価が高い高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を吸気通路又は燃焼室に噴射する第2燃料噴射弁を備えた内燃機関を制御する制御装置において、
    エンジン本体の振動を検出するノックセンサ、または、気筒内圧力を検出する筒内圧センサの出力信号により前記内燃機関のノッキングが検出されると、前記第1燃料噴射弁からの燃料噴射に加え、前記第2燃料噴射弁から高オクタン価燃料と水とを混合した混合液を噴射する制御を行う内燃機関の制御装置。
  7. 前記ノックセンサまたは前記筒内圧センサの出力信号に基づき、前記内燃機関のノッキングが大きいほど、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液の噴射量を増加し、または、混合液における高オクタン価燃料に対する水の割合を増加するものである請求項6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記内燃機関の所定期間の燃焼サイクルにおける気筒内圧力の標準偏差を前記所定期間の燃焼サイクルにおける気筒内圧力の平均値で除した燃焼変動率が第3閾値(η)より小さいとき、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液の噴射量を増加するか、または、混合液における水の濃度を増加し、
    前記燃焼変動率が第3閾値より大きいとき、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液の噴射量の増加を禁止し、或いは、混合液における水の濃度の増加を禁止するものである請求項6または7に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記内燃機関が暖機状態のとき、高オクタン価燃料と水との混合液を前記第2燃料噴射弁から噴射する制御を行い、
    前記内燃機関が冷間状態のとき、高オクタン価燃料と水との混合液に代えて高オクタン価燃料を前記第2燃料噴射弁から噴射する制御を行うものである請求項6から8のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記内燃機関が暖機状態であり、且つ、前記第2燃料噴射弁に高オクタン価燃料を供給する第2燃料タンクに貯留された高オクタン価燃料の残量が所定量以下となったとき、高オクタン価燃料と水との混合液に代えて水を前記第2燃料噴射弁から噴射する制御を行うものである請求項6から9のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記内燃機関が暖機状態であり、且つ、前記内燃機関の運転状態が低回転高負荷領域にあるとき、高オクタン価燃料と水との混合液に代えて水を前記第2燃料噴射弁から噴射する制御を行うものである請求項6から10のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  12. エンジン本体の振動を検出するノックセンサの出力信号、または、気筒内圧力を検出する筒内圧センサの出力信号が第1閾値(α、δ)より大きいか否かを判定するノック判定ステップ(S101、S201)と、
    内燃機関の温度が第2閾値(γ)より大きいか否かを判定する暖機判定ステップ(S103、S203)と、
    前記ノックセンサの出力信号または前記筒内圧センサの出力信号が第1閾値より大きく、且つ、前記内燃機関の温度が第2閾値より大きいとき、第1燃料噴射弁から燃料を継続して噴射すると共に、第2燃料噴射弁から噴射される高オクタン価燃料と水との混合液の噴射量を増量する混合液増量ステップ(S104、S204)と、
    前記ノックセンサの出力信号または前記筒内圧センサの出力信号が第1閾値より大きく、且つ、前記内燃機関の温度が第2閾値より小さいとき、混合液に含まれる高オクタン価燃料の量を増量する高オクタン価燃料増量ステップ(S105、S205)と、を含む内燃機関の制御方法。
  13. 前記内燃機関の所定期間の燃焼サイクルにおける気筒内圧力の標準偏差を前記所定期間の燃焼サイクルにおける気筒内圧力の平均値で除した燃焼変動率が第3閾値より小さいか否かを判定する燃焼変動判定ステップ(S206)と、
    前記燃焼変動率が第3閾値より小さいとき、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液の噴射量を増加し、または、混合液における高オクタン価燃料に対する水の割合を増加する水量増加ステップ(S207)と、
    前記燃焼変動率が第3閾値より大きいとき、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液の噴射量の増加を禁止し、或いは、混合液における水の濃度の増加を禁止する水量増加禁止ステップ(S206;YES)と、をさらに含む請求項12に記載の内燃機関の制御方法。
  14. 前記第1燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射量に対し、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液に含まれる高オクタン価燃料の量が所定の割合(β)を超えているか否かを判定する噴射量限界判定ステップ(S102、S202)と、
    混合液に含まれる高オクタン価燃料の量が所定の割合を超えているとき、前記第2燃料噴射弁から噴射される混合液に含まれる高オクタン価燃料の増加を禁止する高オクタン価燃料増加禁止ステップ(S102;YES、S202;YES)と、をさらに含む請求項12または13に記載の内燃機関の制御方法。
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