JP2017140877A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】転がり抵抗を低減し得る空気入りタイヤ及びその製造方法を提供する。【解決手段】カーカス6を有する空気入りタイヤである。カーカス6は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る有機繊維からなるカーカスコード6cを有している。カーカスコード6cは、トレッド部2からビード部4まで中間伸度が漸減していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ及びその製造方法に関し、詳しくは、内圧充填後のタイヤの形状を維持しつつ転がり抵抗を低減し得る空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
例えば、下記特許文献1には、カーカスコードの中間伸度をビード部側で大きくすることにより、乗り心地性を向上させた空気入りタイヤが提案されている。しかしながら、このような空気入りタイヤは、走行時にビード部付近の歪が大きい。このため、転がり抵抗が大きくなる傾向があった。
カーカスコードの全体の中間伸度を小さくした場合、タイヤに内圧を充填したときのトレッド部のタイヤ軸方向の膨張変形が妨げられ易い。この場合、例えば、タイヤ総幅が設計寸法よりも大幅に小さくなる等の傾向があった。
特開2009−208623号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、カーカスコードの中間伸度を改善することを基本として、転がり抵抗を低減し得る空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、カーカスを有する空気入りタイヤであって、前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る有機繊維からなるカーカスコードを有し、前記カーカスコードは、前記トレッド部から前記ビード部まで中間伸度が漸減していることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記ビード部での前記中間伸度は、前記トレッド部での前記中間伸度の0.67倍以上であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記ビード部での前記中間伸度は5.5%以下であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、タイヤ赤道での前記中間伸度は7.0%以上であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記カーカスコードは、タイヤ赤道に対して80〜90°の角度で配列されているのが望ましい。
本発明の第2の態様は、上述の空気入りタイヤの製造方法であって、加硫成形後のタイヤをリムに装着しかつ所定の内圧に保持した状態で冷却する冷却工程を含み、前記リムは、前記ビード部を支持する一対のフランジ部を有し、前記一対のフランジ部の間のタイヤ軸方向の最大の距離は、加硫成形時でのタイヤ最大幅の0.55〜0.75倍であることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、前記内圧は、前記空気入りタイヤの正規内圧の0.60〜0.90倍であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、前記冷却工程は、前記タイヤの内部の温度が90±10℃になったときに前記内圧を前記正規内圧の0.10倍以下にする工程をさらに含むのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤのカーカスは、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る有機繊維からなるカーカスコードを有し、カーカスコードは、トレッド部からビード部まで中間伸度が漸減している。
このようなカーカスコードは、トレッド部からビード部まで中間伸度が漸減していることにより、ビード部側で伸びを小さくして剛性を相対的に高め、走行時のビード部の変形を抑制することができる。このため、転がり抵抗が小さくなり、ひいては優れた低燃費性能が得られる。また、このようなカーカスコードを有する空気入りタイヤは、内圧充填時にトレッド部等がタイヤ軸方向に膨張変形し易く、設計通りのタイヤ総幅を得ることができる。
本発明の第2の態様は、上述した空気入りタイヤの製造方法であって、加硫成形後のタイヤをリムに装着しかつ所定の内圧に保持した状態で冷却する冷却工程を含み、前記リムは、ビード部を支持する一対のフランジ部を有している。一対のフランジ部の間のタイヤ軸方向の最大の距離は、加硫成形時でのタイヤ最大幅の0.55〜0.75倍である。
このような製造方法は、リムのフランジ部の最大の距離が、加硫成形時でのタイヤ最大幅の0.55〜0.75倍と比較的小さく制限されている。これにより、冷却工程において、カーカスコードをビード部及びサイドウォール部において十分に伸ばしながらタイヤを冷却することができ、ひいては上述した空気入りタイヤを製造することができる。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤを示す断面図である。 (a)は、図1のカーカスコードの拡大断面図であり、(b)は、(a)で示されるカーカスコードの各位置での中間伸度を現すグラフである。 加硫成形時のタイヤの断面図である。 冷却工程で用いられる冷却装置の断面図である。 他の実施形態の冷却装置の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある)1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用として好適に用いられる。
「正規状態」とは、タイヤ1を正規リム(図示省略)にリム組みし、かつ、正規内圧を充填した無負荷の状態である。以下、特に言及しない場合、タイヤ1の各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつカーカス6の外側に配されるベルト層7とを有する。本実施形態のベルト層7は、例えば、スチールからなるベルトコードをタイヤ赤道Cに対して傾斜配列した複数のベルトプライ7A、7Bで構成される。
本実施形態のカーカス6は、例えば、1枚のカーカスプライ6Aで構成されている。カーカス6は、複数のカーカスプライ6Aで構成されても良い。カーカスプライ6Aは、並列された複数の有機繊維からなるカーカスコード6cがトッピングゴムで被覆されて構成されている。
カーカスプライ6Aの各カーカスコード6cは、例えば、本体部6aと折返し部6bとを含んでいる。本体部6aは、例えば、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る。折返し部6bは、例えば、本体部6aに連なりビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されている。本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびる硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4が適宜補強される。
カーカスコード6cは、少なくとも、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る。本実施形態のカーカスコード6cは、例えば、一方の折返し部6bの外端9aから他方の折返し部6bの外端9bまでのびている。カーカスコード6cは、例えば、タイヤ赤道Cに対して80〜90°の角度で配列されるのが望ましい。カーカスコード6cの角度は、上記の範囲に限定されるものではなく、80°よりも小さい角度とされても良い。
カーカスコード6cは、有機繊維で構成されており、例えば、ナイロン、ポリエステル又はレーヨン等が用いられる。好ましい態様として、本実施形態のカーカスコードには、ポリエステルが用いられている。このようなカーカスコード6cは、高い弾性率を有しつつ、低転がり抵抗や優れた生産性を期待することができる。
図2(a)には、本実施形態のカーカスコード6cの拡大断面図が示されている。図2(b)には、図2(a)で示されるカーカスコード6cの各位置での中間伸度を表すグラフG1が示されている。図1及び図2(a)に示されるように、位置P1は、トレッド部2に相当し、具体的には、タイヤ赤道Cに一致している。位置P2は、バットレス部11に相当し、具体的には、ベルト層7の外端とタイヤ最大幅位置10との間の中央位置である。位置P3は、タイヤ最大幅位置10に一致している。位置P4は、ビード部4に相当する。具体的には、本実施形態の位置P4は、タイヤの外面側に向かって凸となるサイドウォール部3のラジアス形状と、タイヤ内腔面側に向かって凸となるビード部4のラジアス形状との変曲点に該当する。
本明細書において、「中間伸度」とは、JIS L1017の化学繊維タイヤコード試験方法に準拠し、規格で定められた一定荷重が負荷されたときの伸度(%)を意味する。本実施形態では、例えば、カーカスプライから、前記各位置P1乃至P4を中心として両側に引っ張り試験機の掴み代を確保したコード片がサンプリングされ、中間伸度が測定される。
図1並びに図2(a)及び(b)に示されるように、本発明のカーカスコードは、トレッド部2(位置P1)からビード部4(位置P4)まで中間伸度が漸減している。即ち、位置P1、P2、P3及びP4でのカーカスコード6cの中間伸度E1、E2、E3及びE4は、E1>E2>E3>E4の関係を有している。
カーカスコード6cの中間伸度が、トレッド部2からビード部4まで漸減していることにより、カーカスコード6cのビード部4側での伸びを相対的に小さくして、ビード部4での剛性を相対的に高め、走行時のビード部4の変形を抑制することができる。このため、本発明のタイヤ1は、転がり抵抗が小さくなり、ひいては優れた低燃費性能を発揮することができる。また、カーカスコード6cは、トレッド部2側の伸びが相対的に大きいので、内圧充填時にトレッド部2等がタイヤ軸方向に膨張変形し易く、設計通りのタイヤ総幅を提供することができる。
他方、比較例として、図2(b)の破線で描かれたグラフG2で示されるように、ビード部4側での中間伸度が大きい場合、ビード部の歪が大きくなるので、転がり抵抗の低減効果を期待できない。このような比較例のタイヤと比較して、本発明のタイヤは、転がり抵抗を効果的に低減することができる。
上述の効果をさらに高めるために、カーカスコード6cの中間伸度は、位置P1から位置P4まで間の全領域で滑らかに漸減しているのが望ましい。これにより、タイヤ走行時の応力がカーカスプライ全体に分散し、操縦安定性と乗り心地性とを両立させることができる。
トレッド部2での中間伸度は、好ましくは6.8%以上、より好ましくは7.0%以上であり、好ましくは8.0%以下、より好ましくは7.5%以下である。本実施形態では、位置P1における中間伸度E1が7.0〜7.5%に設定されている。
バットレス部11又はサイドウォール部3での中間伸度は、例えば、5.5%〜6.5%であるのが望ましい。本実施形態では、位置P2における中間伸度E2が6.0%〜6.5%に設定され、位置P3における中間伸度E3が5.3%〜5.8%に設定されている。これにより、走行時のサイドウォール部3及びバットレス部11の歪が抑制され、ひいては転がり抵抗を小さくすることができる。
ビード部4での中間伸度は、例えば、5.5%以下であるのが望ましい。本実施形態では、位置P4での中間伸度E4が4.8%〜5.5%に設定されている。これにより、走行時のビード部4の歪が効果的に抑制される。このため、転がり抵抗が小さくなるだけでなく、操縦安定性の向上も期待することができる。
ビード部4でのカーカスコード6cの中間伸度は、好ましくはトレッド部2でのカーカスコードの中間伸度の好ましくは0.67倍以上、より好ましくは0.72倍以上であるのが望ましい。これにより、トレッド部2での中間伸度とビード部4での中間伸度との差が過度に大きくならず、カーカスプライに作用する応力が分散される。
次に、上述した空気入りタイヤの製造方法の一例が図面に基づき説明される。図3には、加硫成形時のタイヤ1の断面図が示されている。図3に示されるように、本実施形態の製造方法では、生タイヤ1aが加硫金型20内で加硫成形される。
次に、本実施形態の製造方法では、加硫成形されたタイヤ1が冷却される(冷却工程)。
図4には、冷却工程で用いられる冷却装置14の断面図が示されている。図4に示されるように、冷却装置14は、例えば、タイヤ1を支持するためのリム15と、リム15に支持されたタイヤ1に内圧を充填するための内圧充填手段18とを有している。
リム15は、例えば、タイヤ1のビード部4に装着され、タイヤ1を支持することができる。本実施形態のリム15は、例えば、タイヤ軸方向の両側に配されかつ互いに離間可能な第1ビード保持板23及び第2ビード保持板24を有している。リム15は、第1ビード保持板23と第2ビード保持板24との間でタイヤ1を支持することができる。
第1ビード保持板23及び第2ビード保持板24は、それぞれ、ビード底面に接触する底面部25と、ビード部4を支持する一対のフランジ部16、16とを有している。一対のフランジ部16、16の間のタイヤ軸方向の最大の距離L1は、加硫成形時におけるタイヤ最大幅W1(図3に示す)の0.55〜0.75倍である。
内圧充填手段18は、例えば、公知のコンプレッサー等が採用され、リム15に支持されたタイヤ1に内圧を供給することができる。
冷却工程では、加硫成形後のタイヤ1がリム15に装着され、内圧充填手段18によって所定の内圧に保持した状態でタイヤ1が冷却される。本実施形態では、例えば、タイヤ1が前記状態で自然冷却される。但し、冷却工程は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、送風機等を用いて強制的に冷却するものでも良い。このような冷却工程は、加硫後から徐々に熱収縮を開始するカーカスコード6cに所定の張力を付与し、カーカスコード6cの過度な熱収縮を抑制することができる。
本実施形態の製造方法は、冷却工程において、上述のように、リム15の一対のフランジ部16、16間の距離L1が比較的小さく設定されている。従って、カーカスコード6cのビード部4側には、トレッド部2側よりも大きい引っ張り応力F1が作用する。これにより、冷却工程において、カーカスコードをビード部及びサイドウォール部において十分に引っ張りながらタイヤを冷却することができる。これにより、ひいては上述した中間伸度を具えた空気入りタイヤを製造することができる。
冷却工程でのタイヤ1の内圧は、前記正規内圧の好ましくは0.60倍以上、より好ましくは0.65倍以上であり、好ましくは0.90倍以下、より好ましくは0.85倍以下である。これにより、カーカスコード6cに適度に応力を作用させることができる。例えば、前記内圧が前記正規内圧の0.60倍よりも小さい場合、サイドウォール部3からビード部4にかけての中間伸度が過度に小さくなるおそれがある。逆に、前記内圧が前記正規内圧の0.90倍よりも大きい場合、中間伸度が過度に大きくなり、上述した範囲の中間伸度が得られないおそれがある。
タイヤ1は、上記内圧を充填した状態で、好ましくは10分以上、より好ましくは15分以上保持されるのが望ましい。これにより、カーカスコードの収縮が効果的に抑制される。
冷却工程において、タイヤ1の内部の温度が90±10℃になったときにタイヤ1の内圧を前記正規内圧の0.10倍以下に低下させる工程をさらに含むのが望ましい。これにより、カーカスコード6cに応力が殆ど作用していない状態で、カーカスコード6cを90℃付近から常温まで冷却させることができる。このような冷却工程は、カーカスコードの過度な伸びを抑制し、その耐久性を高めるのに役立つ。
図5には、本発明の他の実施形態の冷却装置14の断面図が示されている。図5に示されるように、この実施形態では、タイヤ1の外周面側に、環状の拘束体17をトレッド部2の中央部に接触させて、トレッド部2の前記膨張変形を抑制することができる。これにより、トレッド部2側での中間伸度を大きく確保しながら、ビード部4側の中間伸度を小さくすることができる。また、拘束体17の内径及びタイヤ軸方向の幅を変更して、トレッド部との接触面積を調整することにより、カーカスコード6cの中間伸度の分布を適宜変更することができる。
以上、本発明の一実施形態の空気入りタイヤ及びその製造方法が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本構造を有するサイズ215/50R18の空気入りタイヤが、上述した製造方法で表1の仕様に基づき試作された。比較例1として、ビード部での中間伸度がトレッド部での中間伸度よりも大きいタイヤが試作された。比較例2として、図2(b)のグラフG2で示されるように、バットレス部からビード部に向かって中間伸度が漸増しているタイヤが試作された。
各タイヤの共通仕様は、以下の通りである。
カーカスの仕様:1枚のカーカスプライ(各カーカスコードはタイヤ赤道に対して90°)
カーカスコードの材料:ポリエステル
リム:18×7.0
タイヤ内圧:240kPa
各タイヤについて、設計寸法に対するタイヤ総幅の比、及び、転がり抵抗が測定された。テスト方法は、以下の通りである。
<設計寸法に対するタイヤ総幅の比>
上記リムに装着されかつ上記内圧が充填されたときのタイヤ総幅が測定され、設計寸法に対する比が計算された。結果は、テストタイヤの総幅/設計寸法(%)で示され、100に近い程、設計通りの寸法が得られていることを示す。
<転がり抵抗>
各試供タイヤの転がり抵抗が、転がり抵抗試験機で測定された。詳細な条件は下記の通りである。結果は、比較例1の転がり抵抗を100とする指数であり、数値が小さい程、転がり抵抗が小さいことを示す。
縦荷重:5kN
速度:80km/h
テストの結果が表1に示される。
Figure 2017140877
テストの結果、実施例のタイヤは、転がり抵抗が小さいことが確認できた。また、実施例のタイヤは、比較例のタイヤよりも設計通りの寸法が得られていることが確認できた。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6c カーカスコード

Claims (8)

  1. カーカスを有する空気入りタイヤであって、
    前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る有機繊維からなるカーカスコードを有し、
    前記カーカスコードは、前記トレッド部から前記ビード部まで中間伸度が漸減していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ビード部での前記中間伸度は、前記トレッド部での前記中間伸度の0.67倍以上である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ビード部での前記中間伸度は5.5%以下である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. タイヤ赤道での前記中間伸度は7.0%以上である請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記カーカスコードは、タイヤ赤道に対して80〜90°の角度で配列されている請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された空気入りタイヤの製造方法であって、
    加硫成形後のタイヤをリムに装着しかつ所定の内圧に保持した状態で冷却する冷却工程を含み、
    前記リムは、前記ビード部を支持する一対のフランジ部を有し、
    前記一対のフランジ部の間のタイヤ軸方向の最大の距離は、加硫成形時でのタイヤ最大幅の0.55〜0.75倍であることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  7. 前記内圧は、前記空気入りタイヤの正規内圧の0.60〜0.90倍である請求項6記載の空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記冷却工程は、前記タイヤの内部の温度が90±10℃になったときに前記内圧を前記正規内圧の0.10倍以下にする工程をさらに含む請求項6又は7記載の空気入りタイヤの製造方法。
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