JP2017139334A - 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents
太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】太陽電池セル20と、光透過性を有する絶縁性樹脂からなり太陽電池セル20の受光面側および側面側を被覆した状態で配置された受光面側封止層2と、太陽電池セル20における受光面と対向する裏面側を被覆した状態で配置された薄膜シート層4と、受光面側封止層2の受光面側に配置されて光透過性を有する光透過性基板1と、白色系の絶縁性樹脂層5aの裏面側に重なった状態で配置された白色系の絶縁性樹脂からなる白色系の絶縁性樹脂層5aと、を備える。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池モジュール10を示す模式断面図である。図2は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池アレイ3における太陽電池セル20を示す要部断面図である。本実施の形態にかかる太陽電池モジュール10は、受光面側に配置された受光面側保護部材である光透過性基板1上に、光透過性を有する絶縁性樹脂からなる受光面側封止層2と、光起電力素子である複数の太陽電池セル20が電気的に接続された太陽電池アレイ3と、第1の裏面側封止層である薄膜シート層4と、受光面と対向する裏面側に配置された裏面側保護部材としての裏面側被覆シート5と、が順次積層された構造を有する。太陽電池モジュール10においては、太陽光Lは、光透過性基板1の表面側から入射する。
上述した太陽電池モジュール10に倣って、光透過性基板1、受光面側封止層2となる受光面側封止層シート2a、太陽電池アレイ3、薄膜シート層4となる薄膜シート4c、裏面側被覆シート5を順次積層して積層体を形成した。光透過性基板1には、外形寸法が縦:240mm×横:240mm×厚さ:3.2mmの白板ガラスを用いた。受光面側封止層シート2aには、外形寸法が縦:245mm×横:245mm×厚さ:0.6mmのEVAシートを用いた。太陽電池アレイ3には、外形寸法が縦:170mm×横:200mmの結晶系太陽電池セルアレイを用いた。薄膜シート4cには、外形寸法が縦:250mm×横:250mm×厚さ:10μmの透明PETフィルムを用いた。裏面側被覆シート5には、白色ポリプロピレン樹脂とPET樹脂フィルムとが積層されて一体化された積層シートを用いた。裏面側被覆シート5の外形寸法は、外形寸法が縦:245mm×横:245mm×厚さ:512μmである。裏面側被覆シート5の厚みのうち、白色ポリプロピレン樹脂の厚みが400μm、PET樹脂フィルムの厚みが112μmである。また、太陽電池アレイ3の太陽電池セル20に配線を取り付けて、太陽電池セル20に通電した際のEL発光(Electro-Luminescence)の画像を確認できるようにした。
受光面側封止層シート2aとして透明オレフィン樹脂シートを使用し、薄膜シート4側から白色ポリプロピレン樹脂、PET樹脂フィルム、PVF樹脂フィルムが積層されて一体化された裏面側被覆シート5を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして太陽電池モジュールを作製し、実施例2の太陽電池モジュールを得た。得られた実施例2の太陽電池モジュールにおいて、薄膜シート層4の厚みは、10μmである。PVF樹脂フィルムとPET樹脂フィルムと白色ポリプロピレン樹脂との厚みの合計、すなわち裏面側被覆シート5の厚みは、512μmである。裏面側被覆シート5の厚みのうち、白色ポリプロピレン樹脂の厚みが400μm、PET樹脂フィルムとPVF樹脂フィルムとの厚みの合計が112μmである。
受光面側封止層シート2aとしてアクリル樹脂シートを使用し、薄膜シート4側から白色ポリプロピレン樹脂、PET樹脂フィルム、PVF樹脂フィルムが積層されて一体化された裏面側被覆シート5を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして太陽電池モジュールを作製し、実施例3の太陽電池モジュールを得た。得られた実施例3の太陽電池モジュールにおいて、薄膜シート層4の厚みは、10μmである。PVF樹脂フィルムとPET樹脂フィルムと白色ポリプロピレン樹脂との厚みの合計、すなわち裏面側被覆シート5の厚みは、512μmである。裏面側被覆シート5の厚みのうち、白色ポリプロピレン樹脂の厚みが400μm、PET樹脂フィルムとPVF樹脂フィルムとの厚みの合計が112μmである。
薄膜シート4および裏面側被覆シート5の代わりに、裏面側封止層シートおよび裏面側被覆シートを順次積層したこと以外は、実施例1と同様にして太陽電池モジュールを作製し、比較例1の太陽電池モジュールを得た。裏面側封止層シートは、EVAからなるシートを用いた。裏面側被覆シートは、実施例1の裏面側被覆シート5のPET樹脂フィルムと同じく、厚みが112μmであるPET樹脂フィルムを用いた。得られた比較例1の太陽電池モジュールにおいて、EVAからなる裏面側封止層の厚み、すなわち太陽電池セル20と裏面側被覆シートとの間の厚みは、400μmである。
Claims (8)
- 太陽電池セルと、
光透過性を有する絶縁性樹脂からなり前記太陽電池セルの受光面側および側面側を被覆した状態で配置された受光面側封止層と、
前記太陽電池セルにおける受光面と対向する裏面側を被覆した状態で配置された第1の裏面側封止層と、
前記受光面側封止層の受光面側に配置されて光透過性を有する受光面側保護部材と、
前記第1の裏面側封止層の裏面側に重なった状態で配置された白色系の絶縁性樹脂からなる第2の裏面側封止層と、
を備えることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 前記第1の裏面側封止層は、前記太陽電池セルの封止温度における流動性が前記白色系の絶縁性樹脂よりも低い絶縁性樹脂からなること、
を特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。 - 前記白色系の絶縁性樹脂は、白色系のオレフィン系樹脂または白色系のエチレン酢酸ビニル共重合体であること、
を特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。 - 前記第1の裏面側封止層は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ポリカーボネートからなる群より選択された少なくとも一種の樹脂からなること、
を特徴とする請求項3に記載の太陽電池モジュール。 - 積層体を加熱および加圧して太陽電池モジュールを形成する太陽電池モジュールの製造方法であって、
光透過性を有する受光面側保護部材上に、光透過性を有する絶縁性樹脂からなり封止層となる受光面側封止層シートと、電気的に接続された複数の太陽電池セルと、封止層となる裏面側封止層シートと、裏面側保護部材と、を順次積層して積層体を形成する第1工程と、
前記積層体を加熱および加圧して太陽電池モジュールを形成する第2工程と、
を含み、
前記裏面側保護部材は、前記裏面側封止層シートに対向して積層されて封止層となる白色系の絶縁性樹脂層と、前記白色系の絶縁性樹脂層よりも機械的強度が高い絶縁性樹脂からなる外装シートと、が積層されて一体化された一体成形物シートであり、
前記裏面側封止層シートは、前記第2工程における加熱温度における流動性が前記白色系の絶縁性樹脂層よりも低い絶縁性樹脂からなること、
を特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。 - 前記白色系の絶縁性樹脂層は、白色系のオレフィン系樹脂または白色系のエチレン酢酸ビニル共重合体であること、
を特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの製造方法。 - 前記裏面側封止層シートは、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ポリカーボネートからなる群より選択された少なくとも一種の樹脂からなること、
を特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュールの製造方法。 - 前記裏面側保護部材は、前記白色系の絶縁性樹脂層と前記外装シートとを積層し、前記第2工程における加熱温度よりも高い温度で加熱および加圧して一体化されること、
を特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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