JP2017139115A - 電子顕微鏡および収差測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い精度で収差を測定することができる電子顕微鏡を提供する。
【解決手段】電子顕微鏡100は、電子線源と、電子線源で発生した電子線EBを収束して試料に照射する照射レンズ系と、照射レンズ系で収束された電子線を試料S上で走査させる走査部と、試料Sを透過した電子線EBから互いに異なる検出角度の電子線EBを取り出す複数の検出角度制限孔32を有する絞り部30と、絞り部30を通過した電子線EBを検出する検出部20と、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子顕微鏡および収差測定方法に関する。
走査透過電子顕微鏡(scanning transmission electron microscope、STEM)は、収束させた電子線を試料上で走査し、電子線の走査と同期させながら試料からの透過電子あるいは散乱電子による検出信号の強度をマッピングすることで走査透過電子顕微鏡像(STEM像)を得る電子顕微鏡である。走査透過電子顕微鏡は、原子レベルの極めて高い空間分解能が得られる電子顕微鏡として、近年、注目を集めている。走査透過電子顕微鏡の空間分解能は、試料に入射する電子線のビーム径に依存しているため、高分解能化を図るためには収差の低減が重要になる。
観察時に短時間で高分解能を得るためには、その時点で生じている収差をあらかじめ把握しておく必要がある。例えば、特許文献1には、分割型検出器を搭載した走査透過電子顕微鏡における収差測定方法が開示されている。特許文献1に開示された収差測定方法では、分割型検出器を用いて相互に位置の異なる複数の検出領域の各々から明視野像および暗視野像を同時に取得し、同時に取得された明視野像および暗視野像を用いて各収差係数の算出を行う。特許文献1に開示された収差測定方法では、ずれの少ない暗視野像を位置基準として用いるので、収差係数の算出精度を向上させることができる。
特開2012−22971号公報
特許文献1に開示された収差測定方法では、上述したように、分割型検出器を用いなければならなかった。分割型検出器のような特殊な検出器を用いることなく収差を測定することができる収差測定方法の一例を以下で説明する。
図25および図26は、走査透過電子顕微鏡における収差測定方法の一例を説明するための図である。
図25に示すように、走査透過電子顕微鏡では、電子線EBは照射レンズ系(図示せず)により、試料S上に収束される。試料Sを透過した電子線EBは、検出器2で検出される。結像系には偏向器4が組み込まれている。走査透過電子顕微鏡では、図26に示すように、偏向器4で電子線EBを偏向させることにより、検出角度を制御することができる。
図27は、偏向器4で電子線EBを偏向させない状態で取得された明視野STEM像Iを模式的に示す図である。図28は、偏向器4で電子線EBを偏向させた状態で取得された明視野STEM像Iを模式的に示す図である。
図25に示すように、照射レンズ系に幾何収差がある場合(図25ではデフォーカス)、試料Sに照射される電子線EBは、収束角ごとに試料Sへの入射位置がずれ、一点に収束しない。偏向器4で電子線EBを偏向させると、検出器2では、偏向量に応じた入射角(試料Sに対する入射角)の電子線EBが検出される。試料Sに対する入射角が異なる場
合、照射レンズ系の収差量に応じて電子線EBの試料Sへの入射位置がずれる。そのため、試料Sに対する入射角が互いに異なる電子線EBで形成された明視野STEM像Iおよび明視野STEM像Iは、図27および図28に示すように、シフトする。明視野STEM像Iと明視野STEM像Iとの間の位置ずれ量は、照射レンズ系の収差に対応する。
偏向器4で電子線EBの偏向量を変化させつつ明視野STEM像の取得を繰り返し行い、取得した複数の明視野STEM像間の相対的な位置ずれ量から照射レンズ系の収差を計算することができる。
上記の収差測定方法では、多数の明視野STEM像を取得する必要がある。また、明視野STEM像間の相対的な位置ずれ量には幾何収差によるもののほかに、明視野STEM像を取得する際の像ドリフトが加わる。多数の明視野STEM像の取得には長い時間を要するため、上記の収差測定方法では像ドリフトの影響が大きくなり、高い精度での収差測定は難しい。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、高い精度で収差を測定することができる電子顕微鏡および収差測定方法を提供することにある。
(1)本発明に係る電子顕微鏡は、
電子線源と、
前記電子線源で発生した電子線を収束して試料に照射する照射レンズ系と、
前記照射レンズ系で収束された電子線を前記試料上で走査させる走査部と、
前記試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出す複数の検出角度制限孔を有する絞り部と、
前記絞り部を通過した電子線を検出する検出部と、
を含む。
このような電子顕微鏡では、試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出す複数の検出角度制限孔を有する絞り部を含むため、互いに異なる複数の検出角度の電子線で形成された複数の像を同時に取得することができる。そのため、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
(2)本発明に係る電子顕微鏡において、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出して得られた第1走査透過電子顕微鏡像を生成する画像生成部と、
前記第1走査透過電子顕微鏡像に基づいて、前記照射レンズ系の収差を求める収差算出部と、
を含んでいてもよい。
このような電子顕微鏡では、収差算出部が第1走査透過電子顕微鏡像に基づいて、照射レンズ系の収差を求めることができる。画像生成部で生成される第1走査透過電子顕微鏡像は、互いに異なる複数の検出角度の電子線で形成された複数の像を重ね合わせた像に相当する。そのため、このような電子顕微鏡では、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
(3)本発明に係る電子顕微鏡において、
前記収差算出部は、前記第1走査透過電子顕微鏡像と、前記試料を透過した電子線から
基準となる検出角度の電子線を取り出して得られた第2走査透過電子顕微鏡像と、に基づいて、前記照射レンズ系の収差を求めてもよい。
このような電子顕微鏡では、第1走査透過電子顕微鏡像と第2走査透過電子顕微鏡像とに基づいて照射レンズ系の収差を求めるため、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
(4)本発明に係る電子顕微鏡において、
前記収差算出部は、前記第1走査透過電子顕微鏡像と前記第2走査透過電子顕微鏡像との相関関数を計算することによって、前記照射レンズ系の収差を求めてもよい。
このような電子顕微鏡では、第1走査透過電子顕微鏡像と第2走査透過電子顕微鏡像との相関関数を計算することによって照射レンズ系の収差を求めるため、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
(5)本発明に係る電子顕微鏡において、
前記検出部は、
円環状の第1検出領域と、
前記第1検出領域で囲まれた領域に設けられた第2検出領域と、
を有し、
前記第1検出領域と前記第2検出領域とは、互いに独立して電子線を検出可能であり、
前記絞り部は、前記試料を透過した電子線から基準となる検出角度の電子線を取り出す基準孔を有し、
前記第1検出領域では、前記複数の検出角度制限孔を通過した電子線が検出され、
前記第2検出領域では、前記基準孔を通過した電子線が検出されてもよい。
このような電子顕微鏡では、第1走査透過電子顕微鏡像と第2走査透過電子顕微鏡像とを同時に取得することができる。したがって、このような電子顕微鏡では、第1走査透過電子顕微鏡像と第2走査透過電子顕微鏡像との間の像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
(6)本発明に係る電子顕微鏡において、
前記第1検出領域は、互いに独立して電子線を検出可能な複数の領域に分割されていてもよい。
このような電子顕微鏡では、同時に取得することができる第1走査電子顕微鏡像の数を増やすことができる。
(7)本発明に係る電子顕微鏡において、
前記絞り部は、第1絞りと、第2絞りと、を有し、
前記第1絞りは、前記複数の検出角度制限孔を有し、
前記第2絞りは、前記試料を透過した電子線から基準となる検出角度の電子線を取り出す基準孔を有していてもよい。
このような電子顕微鏡では、高い精度で収差を測定することができる。
(8)本発明に係る収差測定方法は、
電子線源と、前記電子線源で発生した電子線を収束して試料に照射する照射レンズ系と、前記照射レンズ系で収束された電子線を前記試料上で走査させる走査部と、を備えた電子顕微鏡における前記照射レンズ系の収差測定方法であって、
前記試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出す複数の検出角度制限孔を有する絞り部を通過した電子線を検出して、走査透過電子顕微鏡像を取得する工程と、
前記走査透過電子顕微鏡像に基づいて、前記照射レンズ系の収差を求める工程と、
を含む。
このような収差測定方法では、試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出す複数の検出角度制限孔を有する絞り部を通過した電子線を検出して、走査透過電子顕微鏡像を取得する工程を含むため、互いに異なる複数の検出角度の電子線で形成された複数の像を同時に取得することができる。これにより、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
第1実施形態に係る電子顕微鏡を模式的に示す図。 収差測定用絞りを光軸に沿った方向から見た模式図。 収差測定用絞りの機能を説明するための図。 検出部に電子線が入射する様子を模式的に示す図。 電子線の検出角度を説明するための図。 明視野STEM像を取得する際の、試料近傍から検出部までの電子線の軌道の一例を模式的に示す図。 光軸上を通過した電子線が形成する明視野STEM像を模式的に示す図。 収束角αの電子線が形成する明視野STEM像を模式的に示す図。 第1明視野STEM像を模式的に示す図。 第2明視野STEM像を模式的に示す図。 第1明視野STEM像と第2明視野STEM像の相関関数を計算した結果を示す画像を模式的に示す図。 収差測定用絞りの変形例を模式的に示す図。 変形例に係る収差測定用絞りを通過した電子線が検出部に入射する様子を模式的に示す図。 収差測定用絞りの変形例を模式的に示す図。 収差測定方法の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係る電子顕微鏡を模式的に示す図。 第1収差測定用絞りを光軸に沿った方向から見た模式図。 第2収差測定用絞りを光軸に沿った方向から見た模式図。 第1収差測定用絞りを用いて第1明視野STEM像を取得している様子を模式的に示す図。 第1収差測定用絞りおよび第2収差測定用絞りを用いて第2明視野STEM像を取得している様子を模式的に示す図。 第1明視野STEM像と第2明視野STEM像の相関関数を計算した結果を示す画像を模式的に示す図。 第3実施形態に係る電子顕微鏡を模式的に示す図。 検出部に電子線が入射する様子を模式的に示す図。 検出部に電子線が入射する様子を模式的に示す図。 走査透過電子顕微鏡における収差測定方法の一例を説明するための図。 走査透過電子顕微鏡における収差測定方法の一例を説明するための図。 偏向器で電子線を偏向させない状態で取得された明視野STEM像を模式的に示す図。 偏向器で電子線を偏向させた状態で取得された明視野STEM像を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 電子顕微鏡
まず、第1実施形態に係る電子顕微鏡について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る電子顕微鏡100の構成を模式的に示す図である。
電子顕微鏡100は、走査透過電子顕微鏡である。電子顕微鏡100は、収束させた電子線EBを試料S上で走査し、電子線EBの走査と同期させながら試料Sからの透過電子あるいは散乱電子による検出信号の強度をマッピングすることで走査透過電子顕微鏡像(STEM像)を得ることができる。
電子顕微鏡100は、図1に示すように、電子線源10と、コンデンサーレンズ11と、偏向器12(走査部の一例)と、対物レンズ13と、試料ステージ14と、中間レンズ15と、投影レンズ16と、検出部20と、収差測定用絞り30(絞り部の一例)と、収差補正器40と、電源50と、処理部60と、操作部70と、表示部72と、記憶部74と、を含む。
電子線源10は、電子線EBを発生させる。電子線源10は、例えば、陰極から放出された電子を陽極で加速し電子線EBとして放出する電子銃である。
コンデンサーレンズ11は、電子線源10から放出された電子線EBを収束させる。コンデンサーレンズ11および対物レンズ13(対物レンズ13の前方磁界)は、電子線EBを収束して試料Sに照射する照射レンズ系101を構成している。
偏向器12は、電子線EBを偏向させる。電源50からの走査信号を偏向器12に供給することにより、収束した電子線EBで試料S上を走査することができる。
対物レンズ13は、電子線EBを試料S上に収束させる。また、対物レンズ13は、試料Sを透過した電子を結像する。
試料ステージ14は、試料Sを保持する。また、試料ステージ14は、試料Sを水平方向や鉛直方向に移動させたり、試料Sを傾斜させたりすることができる。
中間レンズ15は、対物レンズ13の後方焦点面(回折面)を投影レンズ16の物面に結像する。投影レンズ16は、中間レンズ15の像面を検出部20の検出面上に結像する。中間レンズ15および投影レンズ16の励磁を変化させることで、カメラ長を調整することができる。
対物レンズ13(対物レンズ13の後方磁界)、中間レンズ15、および投影レンズ16は、電子顕微鏡100の結像レンズ系103を構成している。
検出部20は、試料Sを透過した電子線EBを検出する。検出部20は、第1検出領域22と、第2検出領域24と、を有している。
第1検出領域22は、円環状の領域である。第1検出領域22は、第2検出領域24を囲むように設けられている。
第2検出領域24は、第1検出領域22で囲まれた領域に設けられている。第2検出領域24は、円形の領域である。第2検出領域24は、例えば、中心が光軸Z上に位置するように配置されている。
第1検出領域22と第2検出領域24とは、互いに独立して電子線EBを検出することができる。そのため、電子顕微鏡100では、電子線EBの1回の走査で、第1検出領域22での検出結果に基づくSTEM像、および第2検出領域24での検出結果に基づくSTEM像を取得することができる。
第1検出領域22と第2検出領域24とは、例えば、それぞれ個別の検出器である。検出部20は、第1検出領域22で検出された電子線EBの検出信号および第2検出領域24で検出された電子線EBの検出信号を処理部60に出力する。
収差測定用絞り30は、結像レンズ系103に組み込まれている。収差測定用絞り30は、図示の例では、投影レンズ16と検出部20との間に配置されている。なお、収差測定用絞り30は、結像レンズ系103に組み込まれていれば、その位置は特に限定されない。
収差測定用絞り30は、光軸Z上の位置と光軸Zから外れた位置との間を移動可能に構成されている。電子顕微鏡100では、収差を測定するためのSTEM像の撮影を行う際には収差測定用絞り30を光軸Z上に配置し、試料Sの観察のためのSTEM像の撮影を行う際には収差測定用絞り30を光軸Zから外れた位置に配置する。
図2は、収差測定用絞り30を光軸Zに沿った方向から見た模式図である。
収差測定用絞り30は、図2に示すように、検出角度制限孔32と、基準孔34と、を有している。
検出角度制限孔32は、収差測定用絞り30に複数設けられている。図示の例では、4個の検出角度制限孔32が設けられているが、その数は限定されない。複数の検出角度制限孔32は、基準孔34の周囲に配置されている。複数の検出角度制限孔32の各々と基準孔34との間の距離は、例えば等しい。複数の検出角度制限孔32は、基準孔34を中心とする仮想円上に配置されている。複数の検出角度制限孔32によって、試料Sを透過した電子線EBから互いに異なる検出角度の電子線EBを取り出すことができる。
なお、検出角度制限孔32の数や配置は特に限定されず、測定対象となる収差に応じて適宜変更可能である。
基準孔34は、収差測定用絞り30に1つだけ設けられている。基準孔34は、光軸Z上に位置するように配置される。なお、基準孔34は、光軸Z上に位置していなくてもよい。
基準孔34の形状および複数の検出角度制限孔32の各々の形状は、同じであり、図示の例では、円である。基準孔34の直径および複数の検出角度制限孔32の各々の直径は、例えば、同じである。
なお、基準孔34の直径および検出角度制限孔32の直径が小さくなるに従って角度分解能が向上するが、検出される信号量が減少してしまうためSN比が悪化してしまう。そのため、基準孔34の直径および検出角度制限孔32の直径は、要求される分解能および
SN比に応じて適宜設定される。
図3は、収差測定用絞り30の機能を説明するための図である。図4は、検出部20に電子線EBが入射する様子を模式的に示す図である。
図3および図4に示すように、複数の検出角度制限孔32の各々を通過した電子線EBは、第1検出領域22に入射する。すなわち、複数の検出角度制限孔32によって取り出された互いに異なる検出角度の電子線EBは、第1検出領域22で検出される。
また、基準孔34を通過した電子線EBは、第2検出領域24に入射する。すなわち、基準孔34によって取り出された基準となる検出角度の電子線EBは、第2検出領域24で検出される。
図5は、電子線EBの検出角度を説明するための図である。
電子線EBの検出角度は、電子線EBが検出部20で検出されるときの角度である。電子線EBの検出角度は、図4に示すように、入射角Aと、方位角Bと、で表される。
入射角Aは、検出部20の検出面に入射する電子線EBの、検出面に対する角度である。方位角Bは、検出部20の検出面に入射する電子線EBの光軸Zまわりの角度である。
複数の検出角度制限孔32の各々を通過した電子線EBは、入射角Aが互いに等しく、かつ、方位角Bが互いに異なる。すなわち、複数の検出角度制限孔32の各々を通過した電子線EBは、第1検出領域22に対して、互いに等しい入射角Aであって、互いに異なる方位角Bで入射する。
基準孔34を通過した電子線EBは、入射角A=0°の検出角度を有している。すなわち、基準孔34を通過した電子線EBは、第2検出領域24に対して、入射角A=0°で入射する。
収差補正器40は、図1に示すように、電子顕微鏡100の照射レンズ系101に組み込まれている。収差補正器40は、四極子や六極子等の多極子を含んで構成されている。収差補正器40では、多極子が所定の磁場を発生させることにより、照射レンズ系101の収差を補正することができる。
電源50は、電子線源10や、光学系11,12,13,15,16,40に電圧又は電流を印加する。電源50は、制御部62からの制御信号に基づいて、電子線源10や、光学系11,12,13,15,16,40に電圧又は電流を印加する。
操作部70は、ユーザーによる操作に応じた操作信号を取得し、処理部60に送る処理を行う。操作部70は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイクなどである。
表示部72は、処理部60によって生成された画像を表示するものであり、その機能は、LCD、CRTなどにより実現できる。
記憶部74は、処理部60が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部74は、処理部60の作業領域として用いられ、処理部60が各種プログラムに従って実行した算出結果等を一時的に記憶するためにも使用される。記憶部74の機能は、ハードディスク、RAMなどにより実現できる。
処理部60は、電子顕微鏡100を構成している各部の制御を行う処理や、検出部20の検出結果に基づきSTEM像を生成する処理、収差を算出する処理などの処理を行う。処理部60の機能は、プロセッサ(CPU、DSP等)でプログラムを実行することにより実現することができる。なお、処理部60の機能の少なくとも一部を、ASIC(ゲートアレイ等)などの専用回路により実現してもよい。処理部60は、制御部62と、画像生成部64と、収差算出部66と、を含む。
制御部62は、電子顕微鏡100を構成している各部の制御を行う。制御部62は、操作部70からの操作信号に基づいて、電子顕微鏡100を構成している各部の制御を行う。制御部62は、あらかじめ記憶部74に記憶されている光学系11,12,13,15,16,40の設定値に基づいて、光学系11,12,13,15,16,40の制御を行ってもよい。
画像生成部64は、検出部20の出力信号に基づいて、STEM像を生成する処理を行う。画像生成部64は、検出部20の第1検出領域22で検出された電子線EBの検出信号に基づいて、明視野STEM像を生成する。また、画像生成部64は、検出部20の第2検出領域24で検出された電子線EBの検出信号に基づいて、明視野STEM像を生成する。画像生成部64は、電子線EBの検出信号を電子線EBの走査信号に同期させて、STEM像を生成する。
収差算出部66は、照射レンズ系101の収差を算出する。収差算出部66の処理については、後述する。
1.2. 収差測定方法
(1)収差測定の原理
まず、電子顕微鏡100における収差測定の原理について説明する。
図6は、明視野STEM像を取得する際の、試料S近傍から検出部20までの電子線EBの軌道の一例を模式的に示す図である。
試料Sは、対物レンズ13の前方焦点面13aから焦点距離だけ離れた位置に配置されている。また、検出部20は、試料Sからカメラ長だけ離れた位置に配置されている。図6では、電子線EBが対物レンズ13の前方焦点面13aを通過し、対物レンズ13の収束作用によって試料Sに向かって収束する様子を示している。
なお、収束角αは試料Sに対する電子線EBの収束角(試料Sに対する電子線EBの入射角)であり、方位角θは試料S上での電子線EBの方位角である。収差が無い場合、各電子線はその収束角αおよび方位角θに関わりなく、試料Sの一点に集中する。これに対して、収差(幾何収差)がある場合、電子線EBは試料Sへの収束角αが大きいほど、試料Sの手前で光軸Zと交差し、その照射位置は、当該電子線EBの収束角αが大きいほど、想定する照射位置から遠ざかる。この収差が対物レンズ13の球面収差によるものであれば、良く知られているように、この照射位置のずれは収束角αの3乗に比例する。
このような収差の影響下で、光軸Z上を進行する電子線EB1が図7に示す明視野STEM像を形成した場合、収束角α(α≠0)の電子線EB2が形成する明視野STEM像は、図8に示すように、図7に示す明視野STEM像に対する位置ずれを伴う。これは、収差による照射位置のずれにより、原子1の像を形成するために(換言すれば、原子1に照射するために)、電子線EB2をさらにシフトさせる必要があるためである。
つまり、収束角αが互いに異なる電子線によって形成される複数の明視野STEM像は、収差によって必然的に相互の位置ずれを伴うことになる。すなわち、試料Sについての一観察像を基準とし、これらの明視野STEM像の位置ずれ量を位置ずれベクトルFα,θで表したとすると、その逆方向のベクトルは各明視野STEM像に現れる収差を示す幾何収差ベクトルGα,θに対応する。
一方、対物レンズ13の前方焦点面(開口面とも称する)13aは、電子線EBの角度空間面である。すなわち、図6で概念的に示すように、前方焦点面13a上の電子線EBの各位置を極座標で表すと、その動径成分および角度成分は、それぞれ、収束角α及び方位角θにより一義的に表すことができる。また、前方焦点面13aでの収差関数χは、これら収束角αおよび方位角θの関数である各波面収差の和で表される。原子レベルでの高分解能観察では軸上収差のみを扱うことを考慮すると、収差関数χ(α,θ)は、次のように表される。
χ(α,θ)=焦点ズレ(デフォーカス)+2回非点
+軸上コマ+3回非点
+球面収差+スター収差+4回非点
+4次のコマ+Threelobe収差+5回非点
+5次の球面収差+6回非点・・・
すなわち、収差関数χ(α,θ)は、次式(1)で表される。
Figure 2017139115
幾何収差ベクトルGα,θの収束角方向および方位角方向における各成分Gα、Gθは、この収差関数χについて収束角αおよび方位角θのそれぞれで偏微分することで得られる。
Figure 2017139115
つまり、収束角α及び方位角θの複数の組のそれぞれにおける明視野STEM像を取得することで、その組の数だけ幾何収差ベクトルGα,θが得られ、これらに対して最小二乗法等の数学的処理を行うことで、各収差係数を算出することができる。
試料Sに対する電子線EBの収束角αは、試料Sを透過した電子線EBの入射角Aに対
応している。また、試料S上での電子線EBの方位角θは、試料Sを透過した電子線EBの方位角Bに対応している。そのため、収差測定用絞り30を用いて試料Sを透過した電子線EBから互いに異なる検出角度の電子線を取り出して得られた明視野STEM像(以下、「第1明視野STEM像」ともいう)から、収差を計算することができる。以下、第1明視野STEM像を用いた収差の測定方法について説明する。
まず、第1明視野STEM像の取得方法について説明する。
第1明視野STEM像は、収差測定用絞り30の複数の検出角度制限孔32を通過した電子線EBを検出部20の第1検出領域22で検出することで取得することができる。電子顕微鏡100では、第1明視野STEM像と同時に、収差計算の際に基準となる第2明視野STEM像を取得することができる。
第2明視野STEM像は、試料Sを透過した電子線EBから基準となる検出角度の電子線EBを取り出して得られた像である。第2明視野STEM像は、収差測定用絞り30の基準孔34を通過した電子線EBを第2検出領域24で検出することで取得することができる。
図9は、第1明視野STEM像I22を模式的に示す図である。図10は、第2明視野STEM像I24を模式的に示す図である。
第1明視野STEM像I22は、光軸Zから離れた4つの検出角度制限孔32を通過した電子線EBを検出して得られた像である。4つの検出角度制限孔32を通過した電子線EBは互いに検出角度が異なるため、照射レンズ系101に収差があると試料Sの異なる位置を通過する。そのため、第1明視野STEM像I22は、第2明視野STEM像I24をシフトさせて重ね合わせたものとなる。ここでは、第1明視野STEM像I22は、4つの検出角度制限孔32を通過した電子線EBを検出して得られたものであるため、互いに異なる方向にシフトさせた4つの第2明視野STEM像I24を重ね合わせたものとなる。
次に、第1明視野STEM像を用いた収差の算出方法について説明する。
照射レンズ系101の収差は、第1明視野STEM像I22および第2明視野STEM像I24に基づいて、算出することができる。照射レンズ系101の収差は、第1明視野STEM像I22と第2明視野STEM像I24の相関関数を計算することによって求めることができる。
図11は、第1明視野STEM像I22と第2明視野STEM像I24の相関関数を計算した結果を示す画像Cを模式的に示す図である。
第1明視野STEM像I22と第2明視野STEM像I24の相関関数を計算すると、図11に示すように、4つのピークが現れる。この4つのピークは、4つの互いに異なる検出角度の電子線EBで形成された像と、基準となる検出角度の電子線EBで形成された像と、の間の位置ずれ量に対応している。
そのため、各ピークがどの検出角度に対応しているかを特定し、各ピークと画像Cの中心とを結ぶベクトルの大きさおよび方向を求めることにより、収差係数を計算することができる。
ここで、各ピークがどの検出角度に対応しているかを特定するためには、デフォーカス
を利用することができる。例えば、まず、像倍率と複数の検出角度制限孔32の各々に対応する検出角度をあらかじめ測定しておく。次に、収差測定用絞り30を光軸Z上に配置した状態で、デフォーカスを変化させて2つのSTEM像を取得する。デフォーカスを変化させた2つのSTEM像の相関関数を求めると、相関関数に現れるピーク位置が加えたデフォーカスと検出角度に比例して移動する。これを利用することで、各ピークがどの検出角度に対応しているかを特定することができる。
なお、デフォーカスの変化を利用すると、他の量も計算することができる。上記のデフォーカスを変化させた2つのSTEM像の相関関数からは、電子線EBの走査方向に対する検出系の中心と光軸Zとの間のずれを知ることができる。検出角度制限孔32の逆空間における相対的な位置がわかっていれば、デフォーカスを変化させた2つのSTEM像の相関関数に現れるピークに対応する検出角度がわかるので、収差測定用絞り30の光軸Zからのずれを計算することができる。これにより、例えば、結像系の偏向器(図示せず)で収差測定用絞り30の光軸Zからのずれを補正することができる。また、例えば、収差測定用絞り30の光軸Zからのずれを収差の計算に取り入れることができる。
加えたデフォーカス量の絶対値がわからない場合であっても、像倍率と検出角度が既知であれば、上記のデフォーカスを変化させた2つのSTEM像の相関関数からデフォーカス量を求めることができる。また、デフォーカス量が既知であれば、像倍率と検出角度を求めることができ、像倍率やスキャン方向を変えた際の像の回転量の校正や像倍率の校正を行うことができる。
収差が小さい場合、相関関数に現れる複数のピークが中心に重なって分離が困難になる場合がある。この場合には、適当な収差を一定量加えて複数のピークを分離する。加える収差は、例えば、デフォーカスである。デフォーカスは、制御が容易で、ピークの移動が一様であるためである。デフォーカスの変化に伴う非点収差やコマ収差の変化をあらかじめ調べておけば、加えたデフォーカスを除いた場合に残留する収差を正確に計算することができる。
収差測定用絞り30の形状により、計算できる収差が制限される。例えば、図2に示す収差測定用絞り30では、二次の収差まで分離することができる。ただし、球面収差の量が既知であれば、球面収差以外の高次収差が0であるとして計算することにより、球面収差の影響を取り入れた低次の収差を計算することができる。
図12は、収差測定用絞り30の変形例を模式的に示す図である。図13は、変形例に係る収差測定用絞り30を通過した電子線EBが検出部20に入射する様子を模式的に示す図である。
図12に示す収差測定用絞り30では、複数の検出角度制限孔32は、基準孔34を中心とする同心円状に配置された2つの仮想円上に配置されている。すなわち、図12に示す例では、複数の検出角度制限孔32は、基準孔34を中心として2層に配置されている。
計算できる収差の数を増やすためには、図12に示すように複数の検出角度制限孔32を多層に配置したり、層ごとに配置される複数の検出角度制限孔32の位置を変化させたりする方法がある。
図14は、収差測定用絞り30の変形例を示す図である。
図14に示すように、複数の収差測定用絞り30A,30B,30C,30Dを用いて
、第1明視野STEM像を複数回取得し、複数の第1明視野STEM像の各々に対して相関関数を計算して、収差を求めることもできる。複数の収差測定用絞り30A,30B,30C,30Dを用いることにより、1つの相関関数に現れるピークの数を少なくすることができ、容易にピークの検出を行うことができる。
また、結像レンズ系103でカメラ長を変えて撮影を行うことにより、カメラ長の異なる複数の第1明視野STEM像を取得してもよい。また、結像レンズ系103で像を回転させて撮影を行うことにより、回転角の異なる複数の第1明視野STEM像を取得してもよい。このような場合でも、計算できる収差の数を増やすことができる。
電子顕微鏡100では、測定した収差に基づいて収差補正器40を動作させることにより、収差を補正することができる。収差を補正すると、収差測定用絞り30が光軸Zからずれる場合がある。特にコマ収差を補正した場合には、収差測定用絞り30が光軸Zからずれる可能性が高い。このような場合には、上述したように、収差測定用絞り30を光軸Z上に配置した状態でデフォーカスを変化させた2つのSTEM像を取得し、これらの相関関数を用いて検出角度の測定を行う。これにより、正確な収差測定および収差補正が可能となる。
(2)電子顕微鏡の動作
次に、収差を測定する際の電子顕微鏡100の動作について説明する。
図15は、電子顕微鏡100における収差測定方法の一例を示すフローチャートである。
まず、第1明視野STEM像および第2明視野STEM像を取得する(ステップS10)。
電子顕微鏡100において、図2に示す収差測定用絞り30を光軸Z上に配置した状態で、電子線EBを試料S上で走査する。試料Sを透過し、複数の検出角度制限孔32の各々を通過した電子線EBは、第1検出領域22で検出される。また、基準孔34を通過した電子線EBは、第2検出領域24で検出される。画像生成部64は、検出部20の第1検出領域22で検出された電子線EBの検出信号に基づいて、第1明視野STEM像を生成する。また、画像生成部64は、検出部20の第2検出領域24で検出された電子線EBの検出信号に基づいて、第2明視野STEM像を生成する。これにより、第1明視野STEM像および第2明視野STEM像を取得することができる。
次に、収差算出部66が第1明視野STEM像および第2明視野STEM像に基づいて、照射レンズ系101の収差を算出する(ステップS12)。
収差算出部66は、第1明視野STEM像と第2明視野STEM像との相関関数を計算することによって、照射レンズ系101の収差を算出する。収差算出部66は、上述した収差測定の原理に従って、収差の計算を行う。これにより、照射レンズ系101の収差を測定することができる。
収差算出部66が収差を求めた後、制御部62は、収差算出部66が計算した収差の計算結果に基づいて、照射レンズ系101の収差が低減するように収差補正器40を動作させてもよい。
電子顕微鏡100は、例えば、以下の特徴を有する。
電子顕微鏡100は、試料Sを透過した電子線EBから互いに異なる検出角度の電子線EBを取り出す複数の検出角度制限孔32を有する収差測定用絞り30を含む。そのため、電子顕微鏡100では、互いに異なる複数の検出角度(収束角)の電子線EBで形成された複数の像を同時に取得することができる。そのため、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。また、電子顕微鏡100では、収差測定のための像を取得する時間を短縮することができる。
電子顕微鏡100は、検出部20の検出結果に基づいて試料Sを透過した電子線EBから互いに異なる検出角度の電子線EBを取り出して得られた第1明視野STEM像を生成する画像生成部64と、第1明視野STEM像に基づいて照射レンズ系101の収差を求める収差算出部66と、を含む。第1明視野STEM像は、互いに異なる複数の検出角度の電子線EBで形成された複数の像を重ね合わせた像に相当する。そのため、電子顕微鏡100では、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
電子顕微鏡100では、収差算出部66は、第1明視野STEM像と第2明視野STEM像とに基づいて、照射レンズ系101の収差を求める。より具体的には、収差算出部66は、第1明視野STEM像と第2明視野STEM像との相関関数を計算することによって、照射レンズ系101の収差を求める。このように電子顕微鏡100では、第1明視野STEM像と第2明視野STEM像とに基づいて照射レンズ系101の収差を求めるため、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
電子顕微鏡100では、検出部20は、円環状の第1検出領域22と、第1検出領域22で囲まれた領域に設けられた第2検出領域24と、を有し、第1検出領域22と第2検出領域24とは、互いに独立して電子線EBを検出可能である。また、第1検出領域22では、複数の検出角度制限孔32を通過した電子線EBが検出され、第2検出領域24では、基準孔34を通過した電子線EBが検出される。そのため、電子顕微鏡100では、第1明視野STEM像と第2明視野STEM像とを同時に、すなわち、1回の測定で取得することができる。したがって、電子顕微鏡100では、第1明視野STEM像と第2明視野STEM像との間の像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係る電子顕微鏡について、図面を参照しながら説明する。図16は、第2実施形態に係る電子顕微鏡200を模式的に示す図である。
以下、第2実施形態に係る電子顕微鏡200において、第1実施形態に係る電子顕微鏡100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
電子顕微鏡100は、図1に示すように、1つの収差測定用絞り30を有しており、検出部20は2つの検出領域(第1検出領域22、第2検出領域24)を有していた。
これに対して、電子顕微鏡200は、図16に示すように、第1収差測定用絞り230a(第1絞りの一例)と第2収差測定用絞り230b(第2絞りの一例)とを有しており、検出部220は1つの検出領域222を有している。
図17は、第1収差測定用絞り230aを光軸Zに沿った方向から見た模式図である。図18は、第2収差測定用絞り230bを光軸Zに沿った方向から見た模式図である。
第1収差測定用絞り230aは、図2に示す収差測定用絞り30と同様に、複数の検出角度制限孔32と、1つの基準孔34と、を有している。第2収差測定用絞り230bは、1つの基準孔34を有している。
第1収差測定用絞り230aと第2収差測定用絞り230bとは、光軸Zに沿って2段に配置される。
図19は、第1収差測定用絞り230aを用いて、第1明視野STEM像を取得している様子を模式的に示す図である。
図19に示すように、第1収差測定用絞り230aを光軸Z上に配置することにより、第1明視野STEM像を取得することができる。このとき、第2収差測定用絞り230bは、光軸Z上に配置されていない。
図20は、第1収差測定用絞り230aおよび第2収差測定用絞り230bを用いて、第2明視野STEM像を取得している様子を模式的に示す図である。
図20に示すように、第1収差測定用絞り230aおよび第2収差測定用絞り230bを光軸Z上に配置すると、第1収差測定用絞り230aの検出角度制限孔32を通過した電子線EBは第2収差測定用絞り230bによって遮られる。これに対して、第1収差測定用絞り230aの基準孔34を通過した電子線EBは、第2収差測定用絞り230bを通過して検出部20の検出領域222で検出される。これにより、第2明視野STEM像を取得することができる。
なお、図示はしないが、第1収差測定用絞り230aおよび第2収差測定用絞り230bは、1つの絞り板上に形成されていてもよい。すなわち、第1収差測定用絞り230aおよび第2収差測定用絞り230bが切り替え可能となっていてもよい。この場合、第1明視野STEM像を取得する際には、第1収差測定用絞り230aのみを光軸Z上に配置し、第2明視野STEM像を取得する際には、第2収差測定用絞り230bのみを光軸Z上に配置する。
図21は、第1明視野STEM像I22と第2明視野STEM像I24の相関関数を計算した結果を示す画像Cを模式的に示す図である。
本実施形態では、画像Cには5つのピークが現れるが、上述した第1実施形態と同様に、画像Cから収差を計算することができる。
第2実施形態に係る収差測定方法は、第1収差測定用絞り230aおよび第2収差測定用絞り230bを用いる点を除いて、上述した第1実施形態に係る収差測定方法と同じであり、その説明を省略する。
電子顕微鏡200は、例えば、以下の特徴を有する。
電子顕微鏡200は、上述した電子顕微鏡100と同様に、互いに異なる複数の検出角度の電子線EBで形成された複数の像を同時に取得することができるため、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
さらに、電子顕微鏡200では、第1収差測定用絞り230aと第2収差測定用絞り230bとを有し、第1収差測定用絞り230aは、複数の検出角度制限孔32を有し、第2収差測定用絞り230bは、基準孔34を有している。そのため、電子顕微鏡200で
は、1つの検出領域222で、第1明視野STEM像および第2明視野STEM像を取得することができる。
また、電子顕微鏡200では、第1収差測定用絞り230aが基準孔34を有しているため、第1収差測定用絞り230aおよび第2収差測定用絞り230bを2段に配置して第2明視野STEM像を取得することができる。これにより、高い精度で収差を測定することができる。
例えば、第1収差測定用絞り230aを用いて第1明視野STEM像を取得した後、第1収差測定用絞り230aを第2収差測定用絞り230bと入れ替えて第2明視野STEM像を取得する場合、基準孔34の位置にずれが生じてしまう場合がある。電子顕微鏡200では、このような問題が生じないため、高い精度で収差を測定することができる。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る電子顕微鏡について、図面を参照しながら説明する。図22は、第3実施形態に係る電子顕微鏡300を模式的に示す図である。
以下、第3実施形態に係る電子顕微鏡300において、第1実施形態に係る電子顕微鏡100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
電子顕微鏡300は、図22に示すように、検出部20の第1検出領域22が互いに独立して電子線EBを検出可能な複数の領域に分割されている点で電子顕微鏡100と異なっている。
図23および図24は、検出部20に電子線EBが入射する様子を模式的に示す図である。
検出部20は、検出面が複数の領域に分割された分割型検出器である。検出部20は、図示の例では、第1検出領域22と、第2検出領域24と、を有している。第1検出領域22は、第1領域22a、第2領域22b、第3領域22c、第4領域22dに分割されている。第1領域22a、第2領域22b、第3領域22c、第4領域22dは、互いに独立して電子線EBを検出することができる。なお、第2検出領域24の分割数は特に限定されない。
第1検出領域22が複数の領域22a,22b,22c,22dに分割されていることにより、複数の第1明視野STEM像を同時に取得することができる。そのため、複数の第1明視野STEM像の各々に対して第2明視野STEM像との相関関数を計算することができる。したがって、1つの相関関数に現れるピークの数を減らすことができる。
第3実施形態に係る収差測定方法は、第1検出領域22が互いに独立して電子線EBを検出可能な複数の領域22a,22b,22c,22dに分割されている点を除いて、上述した第1実施形態に係る収差測定方法と同じであり、その説明を省略する。
電子顕微鏡300は、例えば、以下の特徴を有する。
電子顕微鏡300は、上述した電子顕微鏡100と同様に、互いに異なる複数の検出角度で取得された複数の像を同時に取得することができるため、像ドリフトの影響を低減することができ、高い精度で収差を測定することができる。
さらに、電子顕微鏡300では、第1検出領域22が複数の領域22a,22b,22c,22dに分割されている。そのため、電子顕微鏡300では、同時に取得できる第1明視野STEM像の数を増やすことができ、1つの相関関数に現れるピークの数を減らすことができる。したがって、相関関数に現れるピークの分離が容易であり、容易に収差を計算することができる。
また、電子顕微鏡300では、収差測定用絞り30を用いて、検出部20の各領域に入射する電子線EBを制限できるため、検出部20の領域の形状および配置によらず、収差測定に最適な検出角度で電子線EBを検出部20に入射させることができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…原子、2…検出器、4…偏向器、10…電子線源、11…コンデンサーレンズ、12…偏向器、13…対物レンズ、13a…前方焦点面、14…試料ステージ、15…中間レンズ、16…投影レンズ、20…検出部、22…第1検出領域、22a…第1領域、22b…第2領域、22c…第3領域、22d…第4領域、24…第2検出領域、30…収差測定用絞り、30A…収差測定用絞り、30B…収差測定用絞り、30C…収差測定用絞り、30D…収差測定用絞り、32…検出角度制限孔、34…基準孔、40…収差補正器、50…電源、60…処理部、62…制御部、64…画像生成部、66…収差算出部、70…操作部、72…表示部、74…記憶部、100…電子顕微鏡、101…照射レンズ系、103…結像レンズ系、200…電子顕微鏡、220…検出部、222…検出領域、230a…第1収差測定用絞り、230b…第2収差測定用絞り、300…電子顕微鏡

Claims (8)

  1. 電子線源と、
    前記電子線源で発生した電子線を収束して試料に照射する照射レンズ系と、
    前記照射レンズ系で収束された電子線を前記試料上で走査させる走査部と、
    前記試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出す複数の検出角度制限孔を有する絞り部と、
    前記絞り部を通過した電子線を検出する検出部と、
    を含む、電子顕微鏡。
  2. 請求項1において、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出して得られた第1走査透過電子顕微鏡像を生成する画像生成部と、
    前記第1走査透過電子顕微鏡像に基づいて、前記照射レンズ系の収差を求める収差算出部と、
    を含む、電子顕微鏡。
  3. 請求項2において、
    前記収差算出部は、前記第1走査透過電子顕微鏡像と、前記試料を透過した電子線から基準となる検出角度の電子線を取り出して得られた第2走査透過電子顕微鏡像と、に基づいて、前記照射レンズ系の収差を求める、電子顕微鏡。
  4. 請求項3において、
    前記収差算出部は、前記第1走査透過電子顕微鏡像と前記第2走査透過電子顕微鏡像との相関関数を計算することによって、前記照射レンズ系の収差を求める、電子顕微鏡。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記検出部は、
    円環状の第1検出領域と、
    前記第1検出領域で囲まれた領域に設けられた第2検出領域と、
    を有し、
    前記第1検出領域と前記第2検出領域とは、互いに独立して電子線を検出可能であり、
    前記絞り部は、前記試料を透過した電子線から基準となる検出角度の電子線を取り出す基準孔を有し、
    前記第1検出領域では、前記複数の検出角度制限孔を通過した電子線が検出され、
    前記第2検出領域では、前記基準孔を通過した電子線が検出される、電子顕微鏡。
  6. 請求項5において、
    前記第1検出領域は、互いに独立して電子線を検出可能な複数の領域に分割されている、電子顕微鏡。
  7. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記絞り部は、第1絞りと、第2絞りと、を有し、
    前記第1絞りは、前記複数の検出角度制限孔を有し、
    前記第2絞りは、前記試料を透過した電子線から基準となる検出角度の電子線を取り出す基準孔を有している、電子顕微鏡。
  8. 電子線源と、前記電子線源で発生した電子線を収束して試料に照射する照射レンズ系と、前記照射レンズ系で収束された電子線を前記試料上で走査させる走査部と、を備えた電子顕微鏡における前記照射レンズ系の収差測定方法であって、
    前記試料を透過した電子線から互いに異なる検出角度の電子線を取り出す複数の検出角度制限孔を有する絞り部を通過した電子線を検出して、走査透過電子顕微鏡像を取得する工程と、
    前記走査透過電子顕微鏡像に基づいて、前記照射レンズ系の収差を求める工程と、
    を含む、収差測定方法。
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