JP2017138084A - ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよびこれを備えた原子炉 - Google Patents

ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよびこれを備えた原子炉 Download PDF

Info

Publication number
JP2017138084A
JP2017138084A JP2016021326A JP2016021326A JP2017138084A JP 2017138084 A JP2017138084 A JP 2017138084A JP 2016021326 A JP2016021326 A JP 2016021326A JP 2016021326 A JP2016021326 A JP 2016021326A JP 2017138084 A JP2017138084 A JP 2017138084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
pipe
valve
heat exchanger
loop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016021326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6590719B2 (ja
Inventor
直行 石田
Naoyuki Ishida
直行 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi GE Nuclear Energy Ltd filed Critical Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority to JP2016021326A priority Critical patent/JP6590719B2/ja
Publication of JP2017138084A publication Critical patent/JP2017138084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6590719B2 publication Critical patent/JP6590719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Landscapes

  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】通常時には熱損失を抑制するとともにメンテナンスコストを低減させ、非常時には除熱性能を十分に発揮させることが可能なループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよび原子炉を提供する。【解決手段】放熱側熱交2は、放熱側熱交2の入口ヘッダ21および出口ヘッダ22に接続される第1熱交換部23Aと、放熱側熱交2の出口ヘッダと接続される第2熱交換部23Bと、第2熱交換部23Bの出口ヘッダ22とは反対側に接続され、大気中と連通する排出管33と、排出管33に設けられる放出バルブ31と、第2熱交換部23Bの温度変化に応じた圧力によって放出バルブ31を開閉する弁開閉機構32と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ループ型サーモサイフォン式のヒートパイプおよびこれを備えた原子炉に関する。
ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプは、冷却対象から熱を除去する熱交換器(除熱側熱交)と、冷却対象から除去された熱を輸送する熱輸送管と、輸送された熱をヒートシンクへ放出する熱交換器(放熱側熱交)とから構成されている。これら2つの熱交換器が熱輸送管で接続されてループ型のヒートパイプとなっている。ヒートパイプ内には冷媒として例えば水が封入されており、水は除熱側熱交で沸騰して蒸気となり熱輸送管を通って放熱側熱交に流れ、放熱側熱交で冷却されて凝縮し水に戻される。凝縮水は熱輸送管を通って除熱側熱交に流入する。このようにして冷媒の沸騰凝縮現象を用いたサーモサイフォンが形成される。ヒートパイプは電源等の動力を必要とせずに熱を輸送することができる。
このループ型サーモサイフォン式ヒートパイプを原子力発電プラントの非常時の静的冷却システムに適用することを考えた場合、通常運転時にヒートパイプが作動すると熱損失が発生するため、通常運転時は除熱側熱交および放熱側熱交は沸騰凝縮が起きない空気等の非凝縮性ガスで満たされていることが望ましい。一方、非常時には多くの熱を輸送したいため、伝熱を阻害する非凝縮性ガスはできる限りヒートパイプ内から排出することが望ましい。建設した初期(据付時)からヒートパイプ内の非凝縮性ガスを取り除き冷媒として水を封入すると、ヒートパイプ内は、常温の水の飽和蒸気圧となる。例えば、20℃の飽和蒸気圧は2.3kPaで大気圧よりも低く真空状態となる。非常時にしか使用しない原子力発電プラントに適用した場合、定期的に真空度が保たれているかの検査が必要となり、メンテナンスコストが発生する。
これに対し、特許文献1では、放熱側熱交の出口側に非凝縮性ガスを貯めるリザーバを設置し、除熱側熱交で温度が上昇して圧力が上昇した場合に、ヒートパイプ内の非凝縮性ガスをリザーバに押し込み、伝熱面として有効な部分から非凝縮性ガスを排出する構造としている。また、特許文献2では、ヒートパイプに温度検出手段を設け、非凝縮性ガスの蓄積で温度低を検出するとバルブを開放して非凝縮性ガスを排出し、下流側の別の温度検出手段で温度高を検出すると非凝縮性ガスの排出完了と判断してバルブを閉止する。温度検出手段から電気的信号を取り出して、バルブの開閉操作を自動化できるようになっている。
特許第3109917号公報 特許第1445157号公報
ところで、原子力発電プラントでは、熱輸送管は数十メートルになると想定され、リザーバの容積は熱輸送管分も考慮する必要がある。このため、特許文献1に記載のヒートパイプを適用すると、大容量のリザーバが必要となり、設置スペースの容積が増加する分、プラントの建設コストが増大する。また、リザーバを放熱側熱交の外側流路に設置した場合、大きな流動抵抗となり、自然循環を利用している場合には、空気流速が低下して冷却性能が低下する。また、強制循環を利用する場合は、圧力損失の増加分、空気を送り込むポンプ等の動力を増加させる必要がある。
特許文献2に記載のヒートパイプでは、温度検出手段が2か所必要であり、故障リスクが増加する。また、電気的に開放する場合、停電時にはバルブの開閉操作が自動的にできなくなる。
本発明は前記従来の問題を解決するものであり、通常時には熱損失を抑制するとともにメンテナンスコストを低減させ、非常時には除熱性能を十分に発揮させることが可能なループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよび原子炉を提供することを目的とする。
本発明は、熱源の内部に配置され、通常時に非凝縮性ガスで置換され、かつ、非常時に冷媒を蒸発させて冷媒蒸気とする除熱側熱交換器と、前記熱源の外部かつ前記除熱側熱交換器よりも高い位置に配置され、前記冷媒蒸気を凝縮する放熱側熱交換器と、前記除熱側熱交換器の出口から前記放熱側熱交換器の入口に前記冷媒蒸気を輸送する第1輸送管と、前記放熱側熱交換器の出口から前記除熱側熱交換器の入口に前記冷媒を輸送する第2輸送管と、を備え、前記放熱側熱交換器は、前記放熱側熱交換器の前記入口および前記出口に接続される第1熱交換部と、前記放熱側熱交換器の前記出口と接続される第2熱交換部と、前記第2熱交換部の前記出口とは反対側に接続され、大気中と連通する排出管と、前記排出管に設けられる開閉弁と、前記第2熱交換部の温度変化に応じた圧力によって前記開閉弁を開閉する弁開閉機構と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、熱源の内部に配置され、通常時に非凝縮性ガスで置換され、かつ、非常時に冷媒を蒸発させて冷媒蒸気とする除熱側熱交換器と、前記熱源の外部かつ前記除熱側熱交換器よりも高い位置に配置され、前記冷媒蒸気を凝縮する放熱側熱交換器と、前記除熱側熱交換器の出口から前記放熱側熱交換器の入口に前記冷媒蒸気を輸送する第1輸送管と、前記放熱側熱交換器の出口から前記除熱側熱交換器の入口に前記冷媒を輸送する第2輸送管と、を備え、前記放熱側熱交換器は、前記放熱側熱交換器の前記入口および前記出口に接続される第1熱交換部と、前記放熱側熱交換器の前記出口と接続されるとともに、大気中と連通する排出管と、前記排出管に設けられる開閉弁と、前記第2熱交換部の温度変化に応じた圧力によって前記開閉弁を開閉する弁開閉機構と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、通常時には熱損失を抑制するとともにメンテナンスコストを低減させ、非常時には除熱性能を十分に発揮させることが可能なループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよび原子炉を提供できる。
第1実施形態に係るヒートパイプを原子炉に適用した場合の概略構成図である。 第1実施形態のヒートパイプの概略構成図である。 弁開閉機構の概略構成図である。 第2実施形態のヒートパイプの概略構成図である。 第3実施形態のヒートパイプの概略構成図である。 隔離機構の変形例を示す概略構成図である。 第4実施形態のヒートパイプに適用される弁開閉機構における凝縮水の流れを説明する模式図である。 感熱筒が下向きの弁開閉機構における凝縮水の流れを説明する模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るループ型サーモサイフォン式ヒートパイプを用いた静的冷却システムを沸騰水型原子力プラント(原子炉)110に適用した場合の一構成例を表す概要図である。
図1に示すように、本実施形態に係るループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ100A(以下、ヒートパイプと略記)は、原子炉110の原子炉格納容器(熱源)50内に設置される除熱側熱交換器(以下、除熱側熱交と略記)1と、原子炉格納容器(熱源)50の外側に設置される放熱側熱交換機(以下、放熱側熱交と略記)2と、除熱側熱交1と放熱側熱交2とを接続する連結パイプ(第1輸送管)14および連結パイプ(第2輸送管)24と、を備えて構成されている。
図2は、第1実施形態に係るヒートパイプの概略構成図である。
図2に示すように、除熱側熱交1は、複数の伝熱管からなる伝熱管群13a,13b,13cと、伝熱管群13a,13b,13cの入口に設けられ、伝熱管群13a,13b,13cを束ねる伝熱管入口ヘッダ15a,15b,15cと、伝熱管群13a,13b,13cの出口に設けられ、伝熱管群13a,13b,13cを束ねる伝熱管出口ヘッダ16a,16b,16cと、伝熱管入口ヘッダ15a,15b,15cを束ねる入口ヘッダ11と、伝熱管出口ヘッダ16a,16b,16cを束ねる出口ヘッダ12と、を備えて構成されている。なお、伝熱管群13a,13b,13cの数については、便宜上簡略化して示したものであり、本実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
放熱側熱交2は、複数の伝熱管からなる伝熱管群23a,23bと、伝熱管群23a,23bの入口に設けられ、伝熱管群23a,23bを束ねる伝熱管入口ヘッダ25a,25bと、伝熱管群23a,23bの出口に設けられ、伝熱管群23a,23bを束ねる伝熱管出口ヘッダ26a,26bと、伝熱管入口ヘッダ25a,25bを束ねる入口ヘッダ21と、伝熱管出口ヘッダ26a,26bを束ねる出口ヘッダ22と、を備えて構成されている。なお、伝熱管群23a,23bと伝熱管入口ヘッダ25a,25bと伝熱管出口ヘッダ26a,26bとによって第1熱交換部が構成されている。
また、放熱側熱交2は、複数の伝熱管からなる伝熱管群23cと、伝熱管群23cの一端(下流端)を束ねる伝熱管ヘッダ25cと、伝熱管群23cの他端を束ねる伝熱管ヘッダ26cと、を備えて構成されている。伝熱管ヘッダ26cは、出口ヘッダ22と接続されている。伝熱管ヘッダ25cは、大気と連通する排出管33と接続されている。なお、伝熱管群23cと伝熱管ヘッダ25cと伝熱管ヘッダ26cとによって第2熱交換部が構成されている。
このように、本実施形態の放熱側熱交2では、これらの伝熱管群23a,23b,23cのうちの1つである伝熱管群23cの伝熱管ヘッダ25cを入口ヘッダ21に接続せず、外部(大気)と連通する排出管33と接続している。また、放熱側熱交2は、排出管33に設けられる放出バルブ31と、放出バルブ31を伝熱管群23cを通る熱によって機械的に(電気的な操作をすることなく)開閉可能な弁開閉機構32と、を備えている。なお、弁開閉機構32の詳細については後記する。
連結パイプ14は、除熱側熱交1の出口である出口ヘッダ12と、放熱側熱交2の入口である入口ヘッダ21とを接続するものである。この連結パイプ14は、非常時に除熱側熱交1で発生した冷媒蒸気(例えば、水蒸気)を輸送するようになっている。
連結パイプ24は、放熱側熱交1の出口である出口ヘッダ22と、除熱側熱交1の入口である入口ヘッダ11とを接続するものである。この連結パイプ24は、非常時に放熱側熱交2で生じた冷媒(凝縮水)を輸送するようになっている。
また、連結パイプ24は、原子炉格納容器50(図1参照)の外側に起動バルブ3を備えている。起動バルブ3は、例えば手動式のものであり、通常運転時は閉止され、非常時に開放するようになっている。起動バルブ3を手動式のものにすることで、電源喪失時であっても、起動バルブ3を開放することができる。なお、起動バルブ3は、蓄電装置(不図示)によって作動させるものであってもよい。
また、放熱側熱交2は、除熱側熱交1よりも高さ方向(上下方向)において上方に位置している。よって、連結パイプ24は、例えば、放熱側熱交2から除熱側熱交1に向けて下り勾配となって、放熱側熱交2の出口と除熱側熱交1の入口とを接続している。
また、起動バルブ3から放熱側熱交2につながる連結パイプ24には、冷媒として例えば水が封入されている。起動バルブ3より上流側の連結パイプ24に充填される水の体積は、例えば、起動バルブ3を開いたときに、重力によって連結パイプ24内の水が除熱側熱交1に流れ込むが、除熱側熱交1の伝熱管群13a,13b,13cの内部全体を浸漬できる量に設定されている。通常時は放出バルブ31を開放として、ヒートパイプ100Aの内部を大気と連通させ、封入された水を除く領域のヒートパイプ100Aの内部が空気(非凝縮性ガス)で満たされている。
図3は、弁開閉機構の概略構成図である。なお、図3は、放出バルブ31が開いている状態を示している。
図3に示すように、弁開閉機構32は、液体36(封入液)が封入された感熱筒35と、放出バルブ31を開閉させる作動力(作動圧力)を与える加圧部41と、感熱筒35と加圧部41とを接続する連通管42と、を備えている。
感熱筒35の内部には、加熱により蒸気圧を発生させることができる液体36が封入されている。液体36としては、水、または水より沸点の低い媒体(例えば、エタノール)を選択することができる。また、感熱筒35は、伝熱管群23cや伝熱管ヘッダ25cの内部に配置されている。
加圧部41は、シリンダ41aと、シリンダ41a内に摺動可能に配置された仕切り板41bと、仕切り板41bと放出バルブ31の弁体37とを連結するロッド41cと、弁体37を開方向に付勢するばね41d(付勢部材)と、を備えて構成されている。
シリンダ41aは、仕切り板41bによって2つの空間に分けられ、一方の空間である加圧室43が連通管42と接続されている。他方の空間には、ばね41dが設けられ、加圧室43の空間を狭める方向に仕切り板41bを付勢している。
排出管33は、伝熱管ヘッダ25cと接続される管部33aと、大気中と接続される管部33bと、管部33aと管部33bとを連通させるとともに弁体37が接離する弁座33cとを、有して構成されている。
次に、図2および図3を参照して、放出バルブ31が弁開閉機構32によって閉止される原理について説明する。通常運転時、放出バルブ31は、開放状態である。伝熱管群23c(図2参照)または伝熱管ヘッダ25c(図2参照)が高温となり、感熱筒35が加熱されると、感熱筒35に封入された液体36の温度が上昇して蒸気が発生し、蒸気圧Pが上昇する。この蒸気圧Pにより、連結管42を通してバルブ本体の加圧室43の圧力が上昇し、仕切り板41bがばね41dの付勢力を受けながら押し込まれ、弁体37が弁座33cに押圧されることによって、放出バルブ31が閉止する。
また、伝熱管群23c(または伝熱管ヘッダ25c)の温度が低下することで、蒸気圧Pが低下する。蒸気圧Pが低下することで、加圧室43の圧力が低下し、ばね41dの付勢力によって弁体37が弁座33cから離間し、放出バルブ31が開放する。
第1実施形態の放出バルブ31では、液体36が水である場合、液体36が100℃以上になると閉止されるように設計されている。このように、感熱筒35内の液体36の蒸気圧を用いて放出バルブ31の開閉が機械的に自動で行われるため、電源が不要であり、運転員の操作も不要である。
次に、第1実施形態のヒートパイプ100Aの全体の動作について説明する。第1実施形態では、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプを用いた静的冷却システムを沸騰水型原子力プラントに適用した場合を説明する。ところで、炉心(不図示)から発生する崩壊熱をポンプ等を利用して動的に除去する機能が喪失するような事故(例えば電源喪失事故)が発生した場合(非常時)には、崩壊熱で発生した蒸気が原子炉格納容器50に充満する。原子炉格納容器50からの除熱量よりも崩壊熱量が大きい場合は、原子炉格納容器50の圧力は上昇していく。設計圧力を超えて圧力が上昇し原子炉格納容器50が破損するのを回避するため、発生した蒸気を凝縮させるか、原子炉格納容器50から蒸気を放出する手段が必要となる。本実施形態は、原子炉格納容器50内の蒸気を凝縮させて、原子炉格納容器50の外に熱を輸送する手段に関するものである。原子炉格納容器50に蒸気が流入すると、原子炉格納容器50の圧力と温度が上昇する。大規模な停電等により動的冷却システムが利用できない場合、静的冷却システムを用いて原子炉格納容器50から熱を取り除き、圧力と温度を低下させる必要がある。
第1実施形態の静的冷却システムであるヒートパイプ100Aは、運転員が起動バルブ3を開けることによってヒートパイプ100Aを起動することができる。起動バルブ3が開くことで、起動バルブ3より上流側の連結パイプ24に封入されていた水は、除熱側熱交1よりも高い位置にあるため、重力によって除熱側熱交1の伝熱管群13a,13b,13cの内部に流れ込む。なお、前記したように、起動バルブ3を開けることによって、重力によって、伝熱管群13a,13b,13cの伝熱管内部全体に水に浸かるように、除熱側熱交1と放熱側熱交2の上下方向の位置関係が設定されるとともに、連結パイプ24に貯めておく水の体積が設定されている。つまり、電動ポンプなどの電気的な動力を使用することなく、除熱側熱交1に給水することが可能になる。
放出バルブ31は通常開放された状態であり、連結パイプ14内のガス(非凝縮性ガス)は大気圧の空気であるため、崩壊熱によって原子炉格納容器50の温度が100℃を超えると熱交換により伝熱管群13a,13b,13cの内部の水が沸騰して蒸気となる。水が蒸気になると体積が増加するため、連結パイプ14の内部の圧力が上昇し、連結パイプ14の内部と第1熱交換部23Aの内部と第2熱交換部23Bの内部の空気は、排出管33を通して大気中へ押し出される。本実施形態の構成にすることで、除熱側熱交1で発生した蒸気が連結パイプ14、第1熱交換部23Aおよび第2熱交換部23B内の空気を押し出し、非凝縮性ガスである空気が先に大気中へ排出される。
すなわち、除熱側熱交1で発生した蒸気は、空気を押し出しながら放熱側熱交2の入口ヘッダ21に流入する。その後、蒸気は放熱側熱交2の伝熱管群23a,23bの内部を通過することで外部の大気と熱交換が行われ、蒸気は凝縮しながら出口ヘッダ22に流れる。伝熱管群23a,23bで凝縮されずに出口ヘッダ22に到達した蒸気は、放出バルブ31が開いた状態であるので、排出管33が接続されている伝熱管群23cに流れ込む。蒸気が伝熱管群23c(伝熱管ヘッダ25c)に設置された弁開閉機構32の感熱筒35(図3参照)に到達すると、放出バルブ31が閉じられる。すなわち、前記したように、蒸気の熱によって感熱筒35に封入された液体36の温度が上昇し、液体36の蒸気によって蒸気圧が上昇する。液体(例えば、水)36の温度が100℃以上になると、蒸気圧により加圧室43の圧力が上昇することで放出バルブ31が閉止する。このように、感熱筒35を排出管33(伝熱管群23c、伝熱管ヘッダ25c)の近くに設置すれば、ヒートパイプ100A内に充填されていた伝熱を阻害する空気(非凝縮性ガス)のほとんどを大気中に排出することができ、非凝縮性ガスによる伝熱性能の劣化を抑制することができる。
放出バルブ31が閉止した後は、放熱側熱交2の伝熱管群23a,23bの内部で非凝縮性ガスによる伝熱阻害を受けることなく効率的に大気との熱交換が行われる。放熱側熱交2において大気に熱を放出した蒸気は凝縮して水に戻り、放熱側熱交2の出口ヘッダ22から重力によって連結パイプ24に流れ込み、再び除熱側熱交1に供給される。
ところで、放出バルブ31を電気信号で開閉する機構のものにすると、電源が喪失すると開閉操作を行うことができなくなる。また、通常運転時の初期から放出バルブ31が閉止したままの状態では、ヒートパイプ100A内の空気が排出されず除熱性能が低下する。また、非常時において放出バルブ31が開放したままの状態では、蒸気となった冷媒としての水が排出管33から大気中に排出され、ヒートパイプ100A内の冷媒が喪失し除熱できなくなる可能性がある。これに対して、感熱筒35内に封入された液体36の蒸気圧で開閉する機械式のバルブ(放出バルブ31)を備えた第1実施形態では、電源が不要であるため、電源が喪失する事象が発生しても、放出バルブ31が適切に機能してヒートパイプ100Aの除熱性能が確保され、原子炉格納容器50(図1参照)から大気への除熱が効率的に行われる。
次に、放出バルブ31の閉止後のヒートパイプ内のガスの挙動について説明する。なお、放出バルブ31の閉止前において、除熱側熱交1の伝熱管群13a,13b,13cの伝熱管内部で発生した蒸気は、空気(非凝縮性ガス)を押し出しながら連結パイプ14を通って放熱側熱交2の伝熱管群23a,23bに到達する。その間に、蒸気は空気を巻き込んで多少なりとも空気を含む混合ガスとなり、放出バルブ31が閉止した時に、ヒートパイプ100A内の蒸気中に空気が残存することがある。この残存した空気は伝熱性能を低下させる要因となる可能性がある。
そこで、第1実施形態では、放熱側熱交2の伝熱管群23cの伝熱管ヘッダ25cを入口ヘッダ21に接続せず、放出バルブ31を備えた排出管33を接続し、放出バルブ31が閉止した後は放出バルブ31が終端となる。伝熱管群23cでは空気と熱交換を行っているため、伝熱管群23cの伝熱管内部では空気を含んだ混合ガスのうち蒸気が凝縮する。蒸気が凝縮することにより、相対的に空気濃度が上昇する。また、蒸気が凝縮した分、体積が減少して圧力が低下するため、上流側から新たに空気を含んだ蒸気が供給される。これを繰り返すことにより、伝熱管群23cの伝熱管内に空気が蓄積されていく。その他の伝熱管群23a,23bでは、空気を含んだ蒸気は常に出口ヘッダ22に向かって流れており、空気が伝熱管群23a,23b内に蓄積することはない。
したがって、放出バルブ31を終端とする伝熱管群23cにヒートパイプ100A内に残存していた空気が集積され、終端に向かって空気濃度が高くなる。空気が高濃度に集積している領域では、放熱は継続しているが上流側(出口ヘッダ22側)からの熱(蒸気)の供給が少ないため、温度が次第に低下していく。伝熱管群23cに空気が蓄積していき弁開閉機構32の感熱筒35の位置まで到達すると、温度低下により感熱筒35内の液体36の蒸気圧Pが低下し、放出バルブ31内の弁体37を押す力が弱くなり、弁体37を支持しているバネ38等が弁体37を持ち上げ、放出バルブ31が開き始める。放出バルブ31が開くと、空気濃度が高い領域のガスが排出管33を通って大気中に排出される。空気が大気中に放出されると、再び感熱筒35の位置に高温の蒸気が到達し、感熱筒35内の液体36の蒸気圧Pが上昇して放出バルブ31が閉じられる。これによって、冷媒である水の排出を最低限に抑制することができる。この動作を繰り返すことによって、ヒートパイプ100A内に残存していた空気も排出することができ、伝熱性能を十分に発揮することができる。
このように構成された第1実施形態のヒートパイプ100Aは、原子炉格納容器50の内部に配置され、通常時に空気で置換され、かつ、非常時に水を蒸発させて水蒸気とする除熱側熱交1と、原子炉格納容器50の外部かつ除熱側熱交1よりも高い位置に配置され、水蒸気を凝縮する放熱側熱交2と、除熱側熱交1の出口ヘッダ12から放熱側熱交2の入口ヘッダ21に水蒸気を輸送する連結パイプ14と、放熱側熱交2の出口ヘッダ22から除熱側熱交1の入口ヘッダ11に水を輸送する連結パイプ24と、を備え、放熱側熱交2は、放熱側熱交2の入口ヘッダ21および出口ヘッダ22に接続される第1熱交換部23Aと、放熱側熱交2の出口ヘッダと接続される第2熱交換部23Bと、第2熱交換部23Bの出口ヘッダ22とは反対側に接続され、大気中と連通する排出管33と、排出管33に設けられる放出バルブ31と、第2熱交換部23Bの温度変化に応じた圧力によって放出バルブ31を開閉する弁開閉機構32と、を備える。これによれば、伝熱管群23cの伝熱管内の温度が変化することで機械的に(電気的な操作をすることなく)放出バルブ31を開閉することができるので、停電時において放出バルブの開閉操作を自動的に行うことができる。
また、液体の蒸気圧によって放出バルブ31を開閉するものであるので、温度センサなどのセンサ類を搭載する必要がないため、故障リスクを低減することができる。また、通常運転時の熱損失を抑制するためにヒートパイプ100A内に非凝縮性ガス(空気)を充填した構成であっても、初期(建設時、据付時)にヒートパイプ100A内にある空気の大部分を排出でき、かつ冷媒の排出を最低限に抑制できるので、通常時においてヒートパイプ100A内部で伝熱効率のよい沸騰凝縮が起こらず、非常時においてヒートパイプ100Aの除熱性能を十分に発揮させることができる。また、待機時(通常時)はヒートパイプ100A内を真空にする必要がなく、真空度の検査が不要でありメンテナンスコストを低減することができる。また、通常時にヒートパイプ内を非凝縮性ガスとすることにより、除熱対象物の通常時の熱損失を抑制することができる。また、非常時においてヒートパイプ100A内の非凝縮性ガス(空気)のほとんどを排出できるので、大容量のリザーバが不要になり、またリザーバの設置による冷却性能の低下を抑制できる。したがって、第1実施形態では、通常時には熱損失を抑制するとともにメンテナンスコストを低減させ、非常時には除熱性能を十分に発揮させることが可能なヒートパイプ100Aを実現することができる。
また、第1実施形態では、弁開閉機構32が所定温度(例えば、冷媒が水の場合に100℃)以上のときに放出バルブ31を閉じ、弁開閉機構32が所定温度(例えば、100℃)未満のときに放出バルブ31を開くように構成されている。このように温度に応じて放出バルブ31を開閉させることで、熱源を利用して放出バルブ31を容易に開閉させることが可能になる。
また、第1実施形態では、弁開閉機構32が、感熱筒35と、感熱筒35内に封入される液体36と、液体36の蒸気圧を放出バルブ31に伝える加圧部41と、を備えている。これによれば、放出バルブ31の開閉を蒸気圧によって動作させることで、停電時(電源喪失時)であっても確実に動作させることができる。
また、第1実施形態では、原子炉格納容器50の外部の連結パイプ24に手動式の起動バルブ3が備えられ、起動バルブ3より上流側の連結パイプ24に冷媒(例えば、水)が充填されている。これによれば、非常時(電源喪失時)に起動バルブ3を手動で開けることで、除熱側熱交1に冷媒を確実に供給することができる。
また、第1実施形態のヒートパイプ100Aを原子炉110に適用することで、静的冷却システムの構成を簡素化することができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態のヒートパイプの概略構成図である。
図4に示すように、第2実施形態のヒートパイプ100Bは、排出管33を出口ヘッダ22に直接接続した点において図2の第1実施形態と異なる。なお、弁開閉機構32の感熱筒35は排出管33の内部に設置される。
このように構成されたヒートパイプ100Bでは、運転員が手動で起動バルブ3を開けることによって、起動バルブ3より上流側の連結パイプ24に封入されていた水は、重力によって除熱側熱交1の伝熱管群13a,13b,13cの内部に流れ込む。崩壊熱によって原子炉格納容器50の温度が100℃を超えると熱交換により伝熱管群13a,13b,13cの内部の水が沸騰して蒸気となり、連結パイプ14内部の圧力が上昇する。連結パイプ14の内部と第1熱交換部23Aの内部の空気は、排出管33を通して大気中へ排出される。本実施形態の構成にすることで、除熱側熱交1で発生した蒸気が連結パイプ14、第1熱交換部23A内の空気を押し出し、非凝縮性ガスである空気が先に大気中へ排出される。
除熱側熱交1で発生した蒸気は、空気を押し出しながら放熱側熱交2の入口ヘッダ21に流入し、放熱側熱交2の伝熱管群23a,23bの内部を通過することで外部の大気(空気)と熱交換が行われ、蒸気が凝縮しながら出口ヘッダ22に流れる。伝熱管群23a,23bで凝縮されずに出口ヘッダ22に到達した蒸気は、放出バルブ31が開いた状態であるので、排出管33に流れ込む。蒸気が排出管33に設置された弁開閉機構32の感熱筒35(図3参照)に到達すると、感熱筒35に封入された液体36の温度が上昇し、液体36の蒸気によって蒸気圧Pが上昇することで、放出バルブ31が閉止する。放出バルブ31が閉止した後は、放熱側熱交2の伝熱管群23a,23bの内部で非凝縮性ガスによる伝熱阻害を受けることなく効率的に大気との熱交換が行われる。放熱側熱交2において大気に熱を放出した蒸気は凝縮して水に戻り、放熱側熱交2の出口ヘッダ22から重力によって連結パイプ24に流れ込み、再び除熱側熱交1に供給される。
このように構成された第2実施形態は、原子炉格納容器50の内部に配置され、通常時に空気で置換され、かつ、非常時に水(冷媒)を蒸発させて水蒸気(冷媒蒸気)とする除熱側熱交1と、原子炉格納容器50の外部かつ除熱側熱交1よりも高い位置に配置され、水蒸気を凝縮する放熱側熱交2と、除熱側熱交1の出口ヘッダ12から放熱側熱交2の入口ヘッダ21に水蒸0気を輸送する連結パイプ14と、放熱側熱交2の出口ヘッダ22から除熱側熱交1の入口ヘッダ11に水を輸送する連結パイプ24と、を備え、放熱側熱交2は、放熱側熱交2の入口ヘッダ21および出口ヘッダ22に接続される第1熱交換部23Aと、放熱側熱交2の出口ヘッダ22と接続されるとともに、大気中と連通する排出管33と、排出管33に設けられる放出バルブ31と、排出管33の温度変化による圧力によって放出バルブ31を開閉する弁開閉機構32と、を備える。これによれば、第2熱交換部23Bにおける伝熱管群23cの伝熱管内の温度が変化することで機械的に(電気的な操作をすることなく)放出バルブ31を開閉することができるので、停電時において放出バルブの開閉操作を自動的に行うことができる。
また、液体の蒸気圧(水蒸気)によって放出バルブ31を開閉するものであるので、温度センサなどのセンサ類を搭載する必要がないため、故障リスクを低減することができる。また、通常運転時の熱損失を抑制するためにヒートパイプ100B内に非凝縮性ガス(空気)を充填した構成であっても、初期(建設時、据付時)にヒートパイプ100B内にある空気の大部分を排出でき、かつ冷媒の排出を最低限に抑制できるので、通常時においてヒートパイプ100B内部で伝熱効率のよい沸騰凝縮が起こらず、非常時においてヒートパイプ100Bの除熱性能を十分に発揮させることができる。また、待機時(通常時)はヒートパイプ100B内を真空にする必要がなく、真空度の検査が不要でありメンテナンスコストを低減することができる。また、通常時にヒートパイプ内を非凝縮性ガスとすることにより、除熱対象物の通常時の熱損失を抑制することができる。また、非常時においてヒートパイプ100B内の非凝縮性ガス(空気)のほとんどを排出できるので、大容量のリザーバが不要になり、またリザーバの設置による冷却性能の低下を抑制できる。したがって、第2実施形態では、通常時には熱損失を抑制するとともにメンテナンスコストを低減させ、非常時には除熱性能を十分に発揮させることが可能なヒートパイプ100Bを実現することができる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態のヒートパイプの概略構成図である。
図5に示すように、第3実施形態のヒートパイプ100Cは、第1実施形態の放出バルブ31の下流側(大気開放側)に隔離機構として破裂板34Aを追加したものである。破裂板34Aは、例えば、金属製の薄板によって構成されている。
ところで、原子力プラントでは多重の安全設備が設けられており、静的冷却システムを使用しなければならない状況になる確率は極めて小さく、プラント寿命の間に使用されない可能性が高い。万一、使用する状況になったとしても、プラント建設から数十年後ということも想定される。待機時(通常時)に、放出バルブ31が開放状態であると、連結パイプ24内に貯めた冷媒である水が蒸発して減少したり、排出管33の開口部(出口)から異物が混入して水質の劣化や放出バルブ31の開閉に支障をきたしたりする可能性がある。
そこで、第3実施形態では、放出バルブ31の下流側(大気開放側)に隔離機構として破裂板34Aを設置したものである。このような破裂板34Aを設けることにより、ヒートパイプ100C内部と大気とを隔離し、冷媒の流出や異物の混入を防止することができるようになっている。
静的冷却システムを作動させるような事象が発生すると、運転員が起動バルブ3を開き、除熱側熱交1の伝熱管群13a,13b,13cに冷媒である水を流入させる。伝熱管群13a,13b,13cの伝熱管内で水が沸騰し、ヒートパイプ100C内の圧力が上昇し始める。例えば、1.5気圧(大気圧よりも高い圧力)で破裂する破裂板34Aを設置することで、ヒートパイプ100C内部の圧力が1.5気圧に到達した時点で破裂板34Aが破裂してヒートパイプ100C内部と大気とが連通する。破裂板34Aが破裂した後は、第1実施形態で説明した動作により、ヒートパイプ100C内の空気が排出される。なお、ヒートパイプ100C内部の圧力は高いため、外部から異物が混入することはない。なお、破裂板34Aが破裂する圧力は、原子炉格納容器50の耐圧に基づいて適宜設定することができる。
また、ヒートパイプ100C内部は、破裂板34Aによって大気と隔離されるため、ヒートパイプ100C内部を窒素やアルゴン等の不活性ガスに置換してもよい。ヒートパイプ100C内に酸素(空気)が無くなるため、ヒートパイプ100C内表面の酸化を防止できるとともに、微生物の繁殖が抑制できるため水質の劣化を抑制することができる。
このように第3実施形態では、第1実施形態の効果に加えて、ヒートパイプ100C内部が大気と隔離されることにより、排出管33の開口部(出口)からの異物の混入を防止して放出バルブ31や起動バルブ3の故障リスクを低減できるとともに、冷媒である水の水質を維持することが可能になる。
また、第3実施形態では、隔離機構として破裂板34Aを用いることにより、構造が簡単であるのでメンテナンス性に優れている。
なお、第3実施形態では、隔離機構として破裂板34Aを用いて説明したが、例えば、図6に示すように、破裂板34Aに替えて1.5気圧(大気圧よりも高い圧力)以上で開く逆止弁34Bを用いてもよい。図6は、隔離機構の変形例を示す概略構成図である。逆止弁34Bは、例えば、排出管33の内壁に弁座34aと、球状の弁体34bと、弁体37を弁座34aに向けて付勢するばね34cと、ばね34cを支持する支持板34dと、を備えて構成されている。
この場合、ヒートパイプ100C内部の蒸気圧が1.5気圧に到達した時点で、弁体34bがばね34cの付勢力を受けながら弁座34aから離れる方向に押圧されることで、逆止弁34Bが開き、ヒートパイプ100C内部と大気とが連通する。逆止弁34Bが開くことで、ヒートパイプ100C内に充填されていた空気が大気中に排出される。そして、放出バルブ31が閉じると逆止弁34Bの上流側の圧力が低下し、逆止弁34Bも閉じる。そして、空気が貯まり再び放出バルブ31が開いたときに、ヒートパイプ100C内部の圧力が1.5気圧以上であれば、逆止弁34Bが再び開いて空気が排出される。
このように、隔離機構として逆止弁34Bを用いることで、開いた後も閉じることができるので、開いた後においても異物の混入を確実に防止することができる。
なお、第3実施形態では、隔離機構として破裂板34Aや逆止弁34Bとした場合を例に挙げて説明したが、これらに限定されるものではなく、排出管33の出口を閉じることができ、かつ、蒸気圧が所定圧力以上になった場合に開放できるものであればよく、例えば、排出管33の出口をゴム栓またはゴムキャップ等で封止する構成であってもよい。この場合には、ヒートパイプ100C内部の圧力が上昇するとゴム栓が飛び出しまたはゴムキャップが破れ、ヒートパイプ100C内部と大気とが連通する。このように隔離機構として、ゴム栓やゴムキャップとすることにより、仮にゴム栓やゴムキャップが破損したとしても、交換が容易である。
(第4実施形態)
図7Aは、第4実施形態のヒートパイプに適用される弁開閉機構における凝縮水の流れを説明する模式図、図7Bは、感熱筒が下向きの弁開閉機構における凝縮水の流れを説明する模式図である。
図7Aに示すように、弁開閉機構32の感熱筒35は、感熱筒支持部材44を用いて伝熱管群23cの伝熱管(または伝熱管ヘッダ25c)の内部に設置されている。また、感熱筒35は、軸方向が上下方向(鉛直方向)を向き、かつ、感熱筒35の先端35aが鉛直方向の上を向くように配置されている。また、感熱筒35の内部には、水位が形成されるように液体36(封入液)が封入されている。さらに、感熱筒35内部には、連通管42が挿入され、その先端42aが感熱筒35内の液面36aよりも上方の感熱筒気相部40に露出するように設置されている。なお、連通管42の基端42bは、加圧部43に接続されている。
このように構成された弁開閉機構32では、伝熱管群23cの内壁面23c1において凝縮液(凝縮水)Wが生じた場合には、重力の影響によって内壁面23c1を伝って下方へ流れ、感熱筒支持部材44に到達する。感熱筒支持部材44に到達した凝縮水は、重力の影響によって、二点鎖線の矢印で示すように、感熱筒支持部材44の下方へと落下する。すなわち、伝熱管群23c内に蒸気が流入している場合、伝熱管群23cの内壁面23c1を下に向かって凝縮水Wが流下する。凝縮水Wは流下している間に冷却されて飽和温度を下回る。
ところで、図7Bに示すように、感熱筒35の先端35aが水平よりも下に向いて設置されていると、凝縮水Wが感熱筒支持部材44を伝って感熱筒35の表面(外周壁面)35bを覆う可能性がある。この場合、感熱筒35の表面35bが凝縮水Wで覆われることで、低温の凝縮水Wの温度に反応し、非凝縮性ガス(空気)の蓄積により温度が低下したものと誤検知して、放出バルブ31が開放されてしまう。この場合、放出バルブ31から冷媒蒸気が放出されてしまい、ヒートパイプ100A内の冷媒の損失となり、伝熱性能が低下する可能性がある。
そこで、第4実施形態のように、感熱筒35の先端35aを水平よりも上に向くように設置することで(図7A参照)、伝熱管群23cの内壁面23c1を流下する凝縮水Wは感熱筒支持部材44を伝うが、感熱筒35の表面35bには到達せず、感熱筒支持部材44から下方へ滴下する。したがって、感熱筒35は低温の凝縮水Wの影響を受けずに、正確な蒸気温度の熱を受けて、正確に放出バルブ31を動作させることができる。
また、第4実施形態では、感熱筒35には液体36が封入されており、先端35aを上向きに設置しているため、感熱筒35内の上部に感熱筒気相部40が形成される(図7A参照)。伝熱管群23cに蒸気が流入して感熱筒35の温度が上昇すると、液体36の蒸気圧が上昇して感熱筒気相部40の圧力が上昇し、連通管42を通して、加圧部41の圧力が上昇して放出バルブ31が閉じられる。
これに対して、連通管42の先端42aが感熱筒気相部40に露出していない場合(図示省略)、すなわち、液体36中にある場合、温度上昇により液体36の蒸気圧が上昇すると、液体36が連通管42を通して、加圧部41に移動してしまう。この場合、感熱筒気相部40の体積が変動して加圧部41に伝わる圧力が変動して、放出バルブ31を正確に開閉できなくなる可能性がある。図7Aに示す第4実施形態のように、連通管42の先端42aを感熱筒気相部40に露出させることで、液体36が加圧部41に移動することなく感熱筒気相部40の体積の変動を抑制することにより、放出バルブ31を正確に動作させることができる。
第4実施形態では、感熱筒35が伝熱管群23cの内部に位置し、感熱筒35の先端35aが水平方向よりも上に向けて設置されている(図7A参照)。これによれば、蒸気の熱を適切に受けることができ、液体36の蒸気圧を用いて放出バルブ31を正確に動作させることができ、ヒートパイプ100Aの信頼性を向上させることができる。
また、第4実施形態では、感熱筒35が液体36の液面36aより上側に設けられる感熱筒気相部40を備えられ、連通管42の先端42aが感熱筒気相部40に位置している。これによれば、液体36が連通管42を通して加圧部41に移動するのを防止できるので、放出バルブ31を正確に動作させることができる。
なお、第4実施形態では、感熱筒35が鉛直方向に向けて設置される場合を例に挙げて説明したが、この方向に限定されるものではなく、感熱筒35の表面35bが凝縮水Wで覆われることがない範囲において、伝熱管群23c内において鉛直方向に対して感熱筒35が傾斜した状態で設置されていてもよい。
また、第4実施形態では、感熱筒35が伝熱管群23c内に設置されている場合を例に挙げて説明したが、このような位置に限定されるものではなく、感熱筒35が伝熱管ヘッダ25cの内部に配置される構成であってもよく、また第2実施形態の構成において感熱筒35が排出管33の内部に配置される構成であってもよい。
1 除熱側熱交換器(除熱側熱交)
2 放熱側熱交換器(放熱側熱交)
3 起動バルブ(起動弁)
11 除熱側熱交の入口ヘッダ
12 除熱側熱交の出口ヘッダ
13a,13b,13c 除熱側熱交の伝熱管群
14 連結パイプ(第1輸送管)
15 除熱側熱交の伝熱管入口ヘッダ
16 除熱側熱交の伝熱管出口ヘッダ
20 伝熱管
21 放熱側熱交の入口ヘッダ
22 放熱側熱交の出口ヘッダ
23a,23b,23c 放熱側熱交の伝熱管群
23A 第1熱交換部
23B 第2熱交換部
24 連結パイプ(第2輸送管)
25a,25b 伝熱管入口ヘッダ
25c,26c 伝熱管ヘッダ
26a,26b 伝熱管出口ヘッダ
31 放出バルブ(開閉弁)
32 弁開閉機構
33 排出管
34 破裂板(隔離機構)
35 感熱筒
36 液体(封入液)
37 弁体
40 感熱筒気相部(気相部)
41 加圧部
41a シリンダ
41b 仕切り板
41c ロッド
41d ばね
42 連通管
43 加圧室
44 感熱筒支持部材
50 原子炉格納容器
100A,100B,100C ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ
110 原子炉

Claims (13)

  1. 熱源の内部に配置され、通常時に非凝縮性ガスで置換され、かつ、非常時に冷媒を蒸発させて冷媒蒸気とする除熱側熱交換器と、
    前記熱源の外部かつ前記除熱側熱交換器よりも高い位置に配置され、前記冷媒蒸気を凝縮する放熱側熱交換器と、
    前記除熱側熱交換器の出口から前記放熱側熱交換器の入口に前記冷媒蒸気を輸送する第1輸送管と、
    前記放熱側熱交換器の出口から前記除熱側熱交換器の入口に前記冷媒を輸送する第2輸送管と、を備え、
    前記放熱側熱交換器は、
    前記放熱側熱交換器の前記入口および前記出口に接続される第1熱交換部と、
    前記放熱側熱交換器の前記出口と接続される第2熱交換部と、
    前記第2熱交換部の前記出口とは反対側に接続され、大気中と連通する排出管と、
    前記排出管に設けられる開閉弁と、
    前記第2熱交換部の温度変化に応じた圧力によって前記開閉弁を開閉する弁開閉機構と、を備えることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  2. 熱源の内部に配置され、通常時に非凝縮性ガスで置換され、かつ、非常時に冷媒を蒸発させて冷媒蒸気とする除熱側熱交換器と、
    前記熱源の外部かつ前記除熱側熱交換器よりも高い位置に配置され、前記冷媒蒸気を凝縮する放熱側熱交換器と、
    前記除熱側熱交換器の出口から前記放熱側熱交換器の入口に前記冷媒蒸気を輸送する第1輸送管と、
    前記放熱側熱交換器の出口から前記除熱側熱交換器の入口に前記冷媒を輸送する第2輸送管と、を備え、
    前記放熱側熱交換器は、
    前記放熱側熱交換器の前記入口および前記出口に接続される第1熱交換部と、
    前記放熱側熱交換器の前記出口と接続されるとともに、大気中と連通する排出管と、
    前記排出管に設けられる開閉弁と、
    前記排出管の温度変化に応じた圧力によって前記開閉弁を開閉する弁開閉機構と、を備えることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記弁開閉機構が所定温度以上のときに前記開閉弁を閉じ、前記所定温度未満のときに前記開閉弁を開くことを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記弁開閉機構は、感熱筒と、前記感熱筒内に封入される封入液と、前記封入液の蒸気圧を前記開閉弁に伝える加圧部と、前記感熱筒と前記加圧部とを連通する連通管と、を備えることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  5. 請求項4に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記排出管は、大気中と隔離するとともに前記冷媒蒸気が所定圧以上で大気開放する隔離機構を備えることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  6. 請求項5に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記隔離機構は、前記排出管の出口と前記開閉弁との間に位置していることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  7. 請求項5または請求項6に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記隔離機構は、前記所定圧以上で破裂する破裂板であることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  8. 請求項5または請求項6に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記隔離機構は、前記所定圧以上で開放する逆止弁であることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  9. 請求項4に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記感熱筒は、前記放熱側熱交換器の前記出口と前記開閉弁との間に位置し、
    前記感熱筒の先端が水平方向よりも上側に向けて設置されていることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  10. 請求項9に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記感熱筒は、前記封入液の液面より上側に設けられる気相部、を備え、
    前記連通管の先端は、前記気相部に位置することを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  11. 請求項4に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記非凝縮性ガスは、不活性ガスであることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  12. 請求項1または請求項2に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプにおいて、
    前記第2輸送管は、前記熱源の外部に起動弁を備え、
    前記起動弁より上流側の前記第2輸送管に冷媒が充填されることを特徴とするループ型サーモサイフォン式ヒートパイプ。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のループ型サーモサイフォン式ヒートパイプを備えたことを特徴とする原子炉。
JP2016021326A 2016-02-05 2016-02-05 ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよびこれを備えた原子炉 Active JP6590719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016021326A JP6590719B2 (ja) 2016-02-05 2016-02-05 ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよびこれを備えた原子炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016021326A JP6590719B2 (ja) 2016-02-05 2016-02-05 ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよびこれを備えた原子炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017138084A true JP2017138084A (ja) 2017-08-10
JP6590719B2 JP6590719B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=59566311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016021326A Active JP6590719B2 (ja) 2016-02-05 2016-02-05 ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよびこれを備えた原子炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6590719B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101849979B1 (ko) * 2017-12-07 2018-04-19 최인석 고압수소용 열교환기
CN110243080A (zh) * 2018-03-09 2019-09-17 中国石油天然气集团有限公司 热管密度变化的微生物土壤净化的太阳能环路热管系统

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5755888U (ja) * 1980-09-12 1982-04-01
JPS58173390A (ja) * 1982-04-02 1983-10-12 Babcock Hitachi Kk ヒ−トパイプの非凝縮性ガス排出装置
JPS59130967U (ja) * 1983-02-16 1984-09-03 バブコツク日立株式会社 分離型ヒ−トパイプ式熱交換器
JPS6169679U (ja) * 1984-10-13 1986-05-13
JPH04340090A (ja) * 1991-05-15 1992-11-26 Nissan Motor Co Ltd 熱交換器
JPH0688893A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Tokai Univ 原子炉の崩壊熱除去システム
JP2013137186A (ja) * 2011-12-02 2013-07-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ヒートパイプ、気液相充填ヒートパイプの製造方法
JP2017150742A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ループヒートパイプ熱交換システム及び原子炉用ループヒートパイプ熱交換システム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5755888U (ja) * 1980-09-12 1982-04-01
JPS58173390A (ja) * 1982-04-02 1983-10-12 Babcock Hitachi Kk ヒ−トパイプの非凝縮性ガス排出装置
JPS59130967U (ja) * 1983-02-16 1984-09-03 バブコツク日立株式会社 分離型ヒ−トパイプ式熱交換器
JPS6169679U (ja) * 1984-10-13 1986-05-13
JPH04340090A (ja) * 1991-05-15 1992-11-26 Nissan Motor Co Ltd 熱交換器
JPH0688893A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Tokai Univ 原子炉の崩壊熱除去システム
JP2013137186A (ja) * 2011-12-02 2013-07-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ヒートパイプ、気液相充填ヒートパイプの製造方法
JP2017150742A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ループヒートパイプ熱交換システム及び原子炉用ループヒートパイプ熱交換システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101849979B1 (ko) * 2017-12-07 2018-04-19 최인석 고압수소용 열교환기
CN110243080A (zh) * 2018-03-09 2019-09-17 中国石油天然气集团有限公司 热管密度变化的微生物土壤净化的太阳能环路热管系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6590719B2 (ja) 2019-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9058906B2 (en) Fuel element storage and cooling configuration
US7308070B2 (en) Stable and passive decay heat removal system for liquid metal reactor
US20120294407A1 (en) Nuclear Power Plant, Fuel Pool Water Cooling Facility and Method Thereof
JP6022286B2 (ja) 凝縮室用冷却系
JP6487290B2 (ja) 凝縮器および冷却システムと運転方法
JP2006138744A (ja) 原子炉の冷却装置
JP6590719B2 (ja) ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプおよびこれを備えた原子炉
WO2013107790A1 (fr) Système pour évacuer la puissance résiduelle d'un réacteur nucléaire à eau sous pression
JP4125869B2 (ja) 蓄圧タンクおよび加圧流体の準備方法
KR100419318B1 (ko) 써모사이펀을 이용한 액체금속로의 잔열제거장치
CN214377694U (zh) 反应堆的应急余热排出系统
JP4309578B2 (ja) 原子力設備における格納容器および復水器の運転方法
WO2006007656A1 (en) Leakage detector and control in water heating systems
JP2018132399A (ja) 原子力プラント
CN110388239A (zh) 核电站汽水分离再热器系统
JP2020046367A (ja) 凝縮器、原子力プラント及びその運転方法
JPH04254795A (ja) 原子力発電所の冷却設備
JP2003240888A (ja) 原子炉格納容器冷却設備
JP2004239817A (ja) 格納容器圧力抑制系
JPH08184691A (ja) 熱交換制御装置の熱バルブ
JP2013072737A (ja) 原子炉システム
JP2013246117A (ja) 原子力プラント
JP2016003961A (ja) 原子力発電プラントの冷却システムおよび冷却方法
WO2024048134A1 (ja) センサ
JPH08211181A (ja) 原子炉格納容器の冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6590719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150