JP2017137704A - 遮音板の支持力可変型固定金具 - Google Patents
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Abstract
Description
こうした遮音壁は、道路の縁辺に沿ってその長手方向に一定の間隔をあけた位置毎に支柱を建て、向かい合う各支柱の平面視がコ字形状の溝へ遮音板を建て込み、これを固定化する方式で構築される。
その際の固定金具としては、通例、支柱のコ字形溝と遮音板との隙間を埋めて、遮音板を支柱へ強固に固定する働きに優れた固定金具を使用して、遮音板を固定する施工技術が知られている。
しかし、この止め金具は、支柱の溝内へ先行して挿入した遮音板と同支柱の溝壁との隙間へ、そのバネ作用に勝る力で無理矢理に圧縮変形させて溝内へ挿入し、溝内で解放した前記バネ作用力で遮音板を固定化する目的を達する構成なので、前記バネ作用力に負けない強い力で隙間へ挿入する作業にてこずる。遮音板の固定力は、固定金具のバネ作用力にのみ依存する構成だからである。
しかし、従前の固定金具はいずれも、使用に不便で、使い勝手が悪いので、解決すべき課題になっている。
遮音板の固定作業に際しては、同支柱の溝を形成するフランジと同方向(図4Aの矢印Sの方向参照)へ当該固定金具を構成する支持力伝達部材を挿入して設置すること、及び同フランジの外側位置から前記ボルトを回転操作して遮音板の固定作業を行なうことが出来、
設置後も必要に応じて、前記ボルトを回転操作することにより、遮音板の固定力(支持力)の大きさを加減調整することができる支持力可変型固定金具を提供することである。
前記支持力伝達部材1は、遮音板5を建て入れた支柱8のコ字形溝部8aを形成する一方のフランジ8bの内外両面を挟み持つコ字形状部10を備え、
前記ボルト2は、前記支持力伝達部材1のコ字形状部10に設けられたボルト孔を、支柱8の前記フランジ8bに設けられたボルト孔8dと一致させて通し、同コ字形状部10の内側部に用意したナット3へねじ込んで支持力伝達部材1の設置が行われる。
同支持力伝達部材1は、前記コ字形状部10を形成する内側部片10bの延長部分が前記支柱8のウエブ8cへ接近した位置から、同支柱8の溝部8a内に位置する遮音板5の対向面に向かって当接し押す形状の反力伝達部15が形成されており、
更に、同反力伝達部15より先方の部分は、逆に前記ボルト2の先端が当接する位置に向かって反転されて同ボルト2の先端が当接する入力部13が形成されており、
同ボルト2の先端が当たる入力部13より先方の部分は、既述したコ字形状部10の内側部片10bを延長させて前記反力伝達部15へ至る途中の支持面部12に向かって当接し突っ張る突っ張り面部14に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した支持力可変型固定金具の支持力伝達部材1を構成するコ字形状部10の外側部片10aとボルト頭部2aの顎下面との間の位置に、ボルト2の直径線方向外向きに突き出た回り止め片4aを備えた緩み止めストッパ付き座金4が設置され、
前記ボルト2の頭部2aの顎下面が座る既述のコ字形状部10の外側部片10aに、ボルト2の締め込み方向への回転は許容するが、緩み方向への回転は前記回り止め片4aの回転を止めるストッパ6が設けられていることを特徴とする。
前記支持力伝達部材1は、遮音板5を建て入れた支柱8の溝部8aを形成する一方のフランジ8bの内外両面を挟み持つコ字形状部10を備え、
前記ボルト2は、前記支持力伝達部材1のコ字形状部10に設けられたボルト孔を、支柱8の前記フランジ8bに設けたボルト孔8dと一致させてこれらに通し、同コ字形状部10の内側部片10bより内方位置に用意したナット3へねじ込んで支持力伝達部材の設置が行われること、
同支持力伝達部材1は、前記コ字形状部10を形成する内側部片10bの延長部分が前記支柱8のウエブ8cへ接近した位置から反転させて、同溝部8a内に位置する遮音板5の対向面へ向かって当接し押す形状の反力伝達部15が形成され、
更に、前記反力伝達部15より先方部分に、逆に前記ボルト2の先端が当接する位置及び形状に反転させて同ボルト2の先端で押す入力部13が形成されており、
前記ボルト2の先端が当たる入力部13より先方の部分は、前記コ字形状部10の内側部片10bの延長部分を反転させて反力伝達部15へ至る途中の支持面部12に向かって当接し突っ張る突っ張り面部14に形成されていることを特徴とする。
次に、前記フランジ8bに予め設けておいたボルト孔8d(図4A、B)へ、前記コ字形状部10のボルト孔の位置を一致させ、ボルト2を共通に通し、予め内側のコ字形状部10bの内側面へ配置したナット3へねじ込む。
かくすると、支持力伝達部材1は当初、図4Aのように反力伝達部15が遮音板5へ軽く接触するか否かの程度であったものが、前記ボルト2のねじ込み量が進むと、同ボルト2の先端が支持力伝達部材1の入力部13へ突き当たって押す状態になる。
更にボルト2のねじ込み操作を進めると、ボルト2の進入量に応じて、支持力伝達部材1の可撓変形が進められ、図4Bに示すように、反力伝達部15の全面が遮音板5へ接触するに至る。そして、入力部13がボルト2で押された結果、最終的には自由状態であった斜辺部14の先端部14aが支持面部12へ当接するに至り(図4B)、がっちり閉じた三角形を形成して強く抵抗する剛性フレーム形態となる。
そのため反力伝達部15は、ボルト2の圧縮力を入力部13で受けて三角形状の左右2斜辺を通じて受け、反力伝達部15を介して遮音板5を強力に押し付けて固定化する(図4B)。
つまり、ボルト2のねじ込み量に相応の圧縮力を入力部13が負担して押され、同入力部13が負担した圧縮力が反力伝達部15へ伝達され、遮音板5を他側のフランジ8b’(図5参照)へ強力に押し付けて固定するのである。
もとよりボルト2を回すねじ込み量を加減することにより、遮音板5の固定力は強くもなるし、逆に当初の無応力状態へ戻すことも自在にできる。よって、事後に遮音壁5に必要とされる各種のメンテナンス作業も極めて楽に能率良く行うことができる。
本発明の支持力可変型固定金具は、そのコ字形状部10で支柱8の一方のフランジ8bを挟み、同フランジ8bと同方向(図4Aの矢印Sで示す横方向)へ差し込む要領で軽便に使用でき、ボルト2をフランジ8bに設けたボルト孔8dへ通し、反対側位置のナット3へねじ込むことにより、簡単、迅速に遮音板5を支柱8へ固定して設置できる。
勿論、ボルト2がフランジ8bを縫っているので、支持力可変型固定金具1が飛散する事故は決して起こらない。
必然、逆に何らかの事由で遮音板5の撤去や交換、修理する等々の作業に際しても、ボルト2を逆回転して緩めることにより、バネ反発力に起因する抵抗を受けない状態で作業できる利点がある。
また、作業者の位置や作業姿勢にしても、例えば図5から類推できるように、支柱8の溝部8aを形成する一方のフランジ8bの外側位置から、楽な姿勢で容易に、安全に効率よく行うことができる。それも単にボルト2を回して締め付け力を与え、又は逆に締め付け力の解除を行う要領で容易に行える。
その上、ボルト2を十分に強く締め付けると、ボルト頭部2aの首下に設置した緩み止めストッパ付き座金4の回り止め片4aが、支持力伝達部材1のコ字形状部10の外側片部10aに形成したストッパ6(図1参照)に対し、ボルト2を締め込む正転方向には空回りするが、同ボルト2が緩む方向への回転時には、同座金4の回り止め片(ストッパ)4aが突き当たって確実に止められる。よって、当該ボルト2の不用意な緩みは確実に阻止され、該ボルト2の緩みに起因する各種の弊害は未然に完全に解消される。
前記支持力伝達部材1は、遮音板5を建て入れた支柱8のコ字形溝部8aを形成する一方のフランジ8bの内外両面を挟み持つコ字形状部10を備える。
前記ボルト2は、前記支持力伝達部材1のコ字形状部10に設けられたボルト孔を、支柱8の前記フランジ8bに設けられたボルト孔8dと一致させてこれらへ通し、同コ字形状部10の内側部に用意したナット3へねじ込んで、支持力伝達部材1の設置が行われる。
支持力伝達部材1は、上記コ字形状部10を形成する内側部片10bの延長部分が、前記支柱8のウエブ8cへ接近した位置からは、同支柱8の溝部8a内に位置させた遮音板5の対向面に向かって当接し押す形状の反力伝達部15に形成されている。
更に、同反力伝達部15の先方部分は、逆に前記ボルト2の先端が当接する位置に向かって反転させて、同ボルト2の先端が当接する入力部13が形成されている。
同ボルト2の先端が当接する入力部13より先方の部分は、前記コ字形状部10の内側部片10bの延長部分を反転させて、前記反力伝達部15へ至る途中の支持面部12に向かって適度な角度θで当接する斜辺部14に形成されている。
前記支持力伝達部材1は、遮音板5を建て入れた支柱8のコ字形溝部8aを形成する一方のフランジ8bの内外両面を挟み持つコ字形状部10を備えている。
前記ボルト2は、前記支持力伝達部材1のコ字形状部10に設けられたボルト孔を、支柱8のフランジ8bに設けられたボルト孔8dと一致させてこれらに通し、更に同コ字形状部10の溝内側に用意したナット3へねじ込んで、支持力伝達部材1の設置が行われる。
更に、前記反力伝達部15の先方部分は、逆に前記ボルト2の先端の内側を通過する形状と配置に反転されて、前記ボルト2の先端が当たる入力部13が形成されている。
前記ボルト2の先端が当たる入力部13より先方部分は、前記コ字形状部10の内側部片10bの延長部分が反転して前記反力伝達部15へ至る途中の支持面部12へ当接して突っ張る斜辺部14に形成されている。
上記支持力伝達部材1を構成するコ字形状部10の外側部片10aと、ボルト頭部2aの顎下面との間に、図2、図3に示したようにボルト2の直径線方向外向きに突き出る回り止め片4aを備えた緩み止めストッパ付き座金4が設置される。回り止め片4aは、図3に示す通り、円周方向に2個(又は1個でも可)程度設ければ足りる。その他の部分には図2に示した通り、六角形のボルト頭2aの各辺を抱持して一体化する抱持片4bを設けて、ボルト頭2aとの一体化を図る構成とするのが好ましい。
一方、前記ボルト2の頭部2aの顎下面が座る前記コ字形状部10の外側部片10aには、図1に示したように、前記ボルト2の締め込み方向への回転は許容するが、緩み方向への逆回転は確実に阻止する片持ち構造のストッパ6が、図1に示したようにコ字形の切り込みを入れて解放端側を適度に浮上させた構成で設けられる。
支持力伝達部材1の入力部13は、前記ボルト2の先端に向かって、山形の2斜辺が末広がりの三角形状に形成され、その一方の斜辺である突っ張り面部14は、前記コ字形状部10の内側部片10bの延長部分を反転させて反力伝達部15へ至る途中の支持面部12に向かって適度な交差角θで当接し突っ張る突っ張り面部14に形成されている。
支持力伝達部材1は、遮音板5を建て入れるH形鋼などによる支柱8のコ字形溝部8aを形成する一方のフランジ8bの内外両面を挟み持つコ字形状部10を備えている。
前記ボルト2は、前記支持力伝達部材1のコ字形状部10に設けられたボルト孔(図示及び符号は省略)を、支柱8の前記一方のフランジ8bに設けられたボルト孔8dと一致させて、これらの孔へボルト2のねじ軸部を共通に通し、同コ字形状部10のうち溝内側に位置する内側部片10bの内面側に配置した平板形状のナット3へねじ込み締結して支持力伝達部材1の取付が行われる(図4A)。
前記ナット3は、ボルト2の締結に必要とする限度のねじ山を形成できる程度に薄い板形状として構成するのが好ましい。
この反力伝達部15よりも更に先方の部分は、逆に前記ボルト2の先端へ当接する位置及び方向へ湾曲形状に反転させて、同ボルト2の先端が当接する入力部13が、図4A、Bの場合は、上向きにほぼ三角形状(図4A、B)の凸型に形成されている。
そして、前記入力部13よりも更に先方の部分は、既述したように支柱8のフランジ8bの内外両面を挟み持つコ字形状部10のうち、内側部片10bの延長部分を支柱8のウエブ8cへ接近した位置から反転させて、前記反力伝達部15へと続く途中部分に形成した支持面部12へ適度な角度θで当接して、安定状態に突っ張り、入力部13が受けた押し込み力を反力伝達部15へ突っ張り面部14に形成されている。
すると図4A、Bの変化で明らかなように、ボルト2の先端がほぼ三角形状の入力部13を押して圧縮変形させつつ、一側の突っ張り面部14の先端部14aが、上記フランジ8bの内外両面を挟み持つコ字形状部10のうち、内側部片10bの延長部分が支柱8のウエブ8cへ接近した位置から反転されて、前記反力伝達部15へと続く途中部分に形成した支持面部12へ適度な交差角度θで当接して支持されるに至る。その結果、前記入力部13が受けたボルト2の押し込み力は、三角形の底辺に相当する反力伝達部15へ効果的に伝えられ、同反力伝達部15に押された遮音板5は、図5で明らかなように、支柱8の反対側のフランジ8b’へ強固に押し付けられて固定される。
勿論、ボルト2を逆転させて後退させると、支持力伝達部材1の入力部13を押す力は漸次減少され、遂に零になるまで解消される。その結果、遮音板5は、支柱8の溝部8a内で自由な状態となるので、同遮音板5の交換その他各種の養生や改修工事などを簡単に効率的に行うことができる。
緩み止めストッパ付き座金4の好適な実施例を、図1〜図3に例示したとおり、鋼板等のプレス加工品等として構成したものが好適に使用される。図3に例示した緩み止めストッパ付き座金4は、中央部にボルト2を通すボルト孔4cが設けられた六角形リング状板の周辺部を半径方向に6等分して切り裂き、その各片はボルト2の六角形状の頭部2aの各側面を抱きかかえて一体的回転を実現する起立片4bを合計4個形成されている。
そして、図3の場合は、6個の起立片のうち、直径線方向に位置する2個(但し2個の限りではない。)の突片は、起立させること無く、平坦形状のまま直径線方向に突き出る姿勢を保った回り止め片4a、4aに形成されている。
この緩み止めストッパ付き座金4は、図2に示すように、ボルト2の頭部2aの所謂顎下面へ組み付けて、ボルト2と一体的関係で使用される。
したがって、ボルト2の締め込み方向(図1では右回り方向)の回転時には、緩み止めストッパ付き座金4の回り止め片4aの回転はストッパ片6の上を滑って許容するので、支持力伝達部材1を支柱8のフランジ8bへ設置する作業には支障を一切与えない。しかし、一旦ボルト2の締め込み回転が完了した後に、同ボルト2が緩み方向へ回転しようとすることは、前記回り止め片4aの縁がストッパ6へ突き当たってこれを完全に阻止するので、緩むような弊害は一切防止される。
ボルト2のねじ込み量に伴う押し込み力が反力伝達部15を通じて遮音板5の固定作用に効率よく反映される入力部13の構成であることが肝要なのである。
したがって、図4Cに示した台形を模した形状の入力部、図4Dのようにほぼ平坦な形状の入力部13、又は図4Eの如くほぼ円形に近い形状の入力部13、或いは図4Fに例示した如く小さな突起物として形成した入力部13などもそれぞれ、同様に実施することができる。
2 ボルト
3 ナット
4 緩み止め座金
4a 回り止め片
5 遮音板
8 支柱
8a コ字形溝部
8b フランジ
8c 支柱のウエブ
8d ボルト孔
10 コ字形状部
10a 外側部片
10b 内側部片
12 支持面部
13 入力部
14 突っ張り面部
15 反力伝達部
Claims (4)
- 鋼板を曲げ加工して形成された支持力伝達部材と、前記支持力伝達部材をH形鋼などによる支柱の一方のフランジへ取り付けて同支柱の溝内へ建て入れた遮音板を固定するボルトと、及び前記ボルトがねじ込まれるナットとで構成され、
前記支持力伝達部材は、遮音板を建て入れた支柱のコ字形溝を形成する一方のフランジの内外両面を挟み持つコ字形状部を備え、
前記ボルトは、前記支持力伝達部材のコ字形状部に設けられたボルト孔を、支柱の前記フランジに設けられたボルト孔と一致させて通し、同コ字形状部の内側部位に用意したナットへねじ込んで支持力伝達部材の設置が行われること、
前記支持力伝達部材は、前記コ字形状部を形成する内側部片の延長部分を前記支柱のウエブへ接近した位置から同支柱の溝内に位置する遮音板の対向面に向かって当接し押す形状の反力伝達部が形成され、
更に、前記反力伝達部の先方部分は、逆に前記ボルトの先端が当接する位置に向かって反転させて同前記ボルトの先端が当接する入力部に形成されており、
前記ボルトの先端が当たる入力部より先方の部分は、既述したコ字形状部の内側部片を延長させ反転させて前記反力伝達部へ至る途中の支持面部に向かって当接する突っ張り面部に形成されていることを特徴とする支持力可変型固定金具。 - 請求項1に記載した支持力可変型固定金具を行使する支持力伝達部材における、前記遮音板へ当接して押す反力伝達部は、同遮音板の対向面へ前傾姿勢で当接する形状とされ、同反力伝達部の先方部分を反転させてボルトの先端が当たる入力部は、同ボルトに向かって凸形の三角形状又は台形状若しくは円弧形状或いは平坦形状に形成され、更に同入力部より先方の突っ張り面部は、既述したコ字形状部の内側部片の延長部分を反転させて反力伝達部へと至らしめる途中部位に形成した支持面部へ、突っ張り作用に適度な交差角θで突き当たる構成とされていることを特徴とする。
- 請求項1又は2に記載した支持力可変型固定金具の支持力伝達部材を構成するコ字形状部の外側部片と、ボルト頭部の顎下面との間に、ボルトの直径線方向外向きに突き出る回り止め片を備えた緩み止めストッパ付き座金が設置され、
他方、前記ボルトの頭部の顎下面が座る外側部片に、ボルトの締め込み方向への回転は許容するが緩み方向への回転は止めるストッパが設けられている構成を特徴とする。 - 鋼板を曲げ加工して形成された支持力伝達部材と、前記支持力伝達部材をH形鋼などによる支柱のフランジへ取り付けて遮音板を固定するボルトと、前記ボルトがねじ込まれるナットで構成され、
前記支持力伝達部材は、遮音板を建て入れた支柱の溝を形成する一方のフランジの内外両面を挟み持つコ字形状部を備え、
前記ボルトは、前記支持力伝達部材のコ字形状部に設けられたボルト孔を、支柱の前記フランジに設けられたボルト孔と一致させてこれらに通し、同前のコ字形状部より内側部位に用意したナットへねじ込んで支持力伝達部材の設置が行われること、
同支持力伝達部材は、前記コ字形状部を形成する内側部片の延長部分が前記支柱のウエブへ接近した位置から反転させて、同溝内に位置する遮音板の対向面へ向かって当接し押す形状の反力伝達部が形成され、
更に、前記反力伝達部の先方部分は逆に、前記ボルトの先端が当接する位置及び形状に反転されて前記ボルトの先端が当接する入力部に形成されており、
前記ボルトの先端が当たる入力部より先方の部分は、前記コ字形状部の内側部片の延長部分が反転して反力伝達部へ至る途中の支持面部に向かって当接し突っ張る突っ張り面部に形成されていることを特徴とする支持力可変型固定金具。
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