JP2017137175A - 金属布材加工装置、金属布材搬送装置、金属布材加工方法及び金属布材搬送方法 - Google Patents

金属布材加工装置、金属布材搬送装置、金属布材加工方法及び金属布材搬送方法 Download PDF

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真大 水谷
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Abstract

【課題】長尺の金属布材について、搬送中の変形を抑制する技術を提供する。
【解決手段】金属布材搬送装置2は、複数の金属線9を編み込むことによって形成されたシート状の金属布材を既定の搬送経路に沿って搬送する。金属布材搬送装置2は、搬送経路上において、金属布材9の形状を矯正する第1矯正機構24aを有する。第1矯正機構24aは、搬送経路に沿って延びており、金属布材9の一主面91Sに対向する一主面側対向面31Sを有する一主面側対向部31と、搬送経路に沿って延びており、金属布材9の他主面92Sに対向する他主面側対向面32Sを有する他主面側対向部32とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、金属布材を搬送する技術に関し、特に搬送中における金属布材の変形を矯正する技術に関する。
例えば、特許文献1に示されるように、ワイヤーハーネスにおいて、金属糸の織物である金属布が、電線を電磁的にシールドする部材として採用される場合がある。
特開2014−123623号公報
ところで、上記金属布を生産する場合、例えばロール状に巻かれた長尺状の金属布材(母材)を引き出して、所望の長さで1つの金属布を切断していく切断加工が行われる。ところが、金属布材は、その表面に垂直な方向、又は、平行な方向に変形しやすいため、加工位置へ向けて搬送されている最中に、変形してしまう場合があった。
例えば、図11に示すように、長尺状の金属布材9が、破線で示すように、その表面(主面91S)に垂直な方向への変形することによって、側方から見て波打つような形状に変形する場合がある。金属布材9に、このような変形が生じると、金属布材9の寸法を測定することが困難であるため、金属布材9における切断すべき正確な位置を特定することが困難となり、それによって、加工精度が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、長尺の金属布材について、搬送中の変形を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、複数の金属線を編み込むことによって形成された金属布材を加工する金属布材加工装置であって、シート状の金属布材を加工する加工部と、前記金属布材を前記加工部に向かう既定の搬送経路に沿って搬送する金属布材搬送装置とを備え、前記金属布材搬送装置は、前記搬送経路上において、金属布材の形状を矯正する矯正機構、を有し、前記矯正機構は、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部とを含む。
また、第2の態様は、第1の態様に係る金属布材加工装置であって、前記矯正機構は、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材における幅方向の両側の側端部のうち一側端部に対向する一側端対向面を有する一側端対向部と、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の前記両側の側端部のうち他側端部に対向する他側端対向面を有する他側端対向部とをさらに含む。
また、第3の態様は、第2の態様に係る金属布材加工装置であって、前記矯正機構は、前記一主面側対向面、前記他主面側対向面、及び、前記一側端対向面で構成される内面を有する一側端側矯正部材と、前記一側端側矯正部材から前記金属布材の幅方向に隔てて配置されており、前記一主面側対向面、前記他主面側対向面、及び、前記他側端対向面で構成される内面を有する他側端側矯正部材とを含む。
また、第4の態様は、第2又は第3の態様に係る金属布材加工装置であって、前記金属布材の前記一側端部を前記幅方向に押圧することで、前記金属布材の前記他側端部を前記他側端対向部の前記他側端対向面に当接させ、前記金属布材の位置決めを行う位置決め機構、をさらに含む。
また、第5の態様は、第4の態様に係る金属布材加工装置であって、前記位置決め機構は、前記加工部と前記矯正機構との間の位置で、前記金属布材の前記一側端部を押圧する。
また、第6の態様は、第1から第5のいずれか1態様に係る金属布材加工装置であって、前記一主面側対向部又は前記他主面側対向部に、流体が通行可能な流路が形成されている。
また、第7の態様は、複数の金属線を編み込むことによって形成されたシート状の金属布材を既定の搬送経路に沿って搬送する金属布材搬送装置あって、前記搬送経路上において、金属布材の形状を矯正する矯正機構、を有し、前記矯正機構は、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部とを含む。
また、第8の態様は、第7の態様に係る金属布材搬送装置であって、前記矯正機構は、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材における幅方向の両側の側端部のうち一側端部に対向する一側端対向面を有する一側端対向部と、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の前記両側の側端部のうち他側端部に対向する他側端対向面を有する他側端対向部とをさらに含む。
また、第9の態様は、複数の金属線を編み込むことによって形成された金属布材を加工する金属布材加工方法であって、(a)シート状の前記金属布材を加工部に向かう既定の搬送経路に沿って搬送する搬送工程と、(b)前記搬送工程で搬送された前記金属布材を前記加工部で加工する加工工程とを含み、前記搬送工程は、(a−1)前記搬送経路上において、前記金属布材の形状を矯正機構によって矯正する工程を含み、前記矯正機構は、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部とを含む。
また、第10の態様は、複数の金属線を編み込むことによって形成されたシート状の金属布材を既定の搬送経路に沿って搬送する金属布材搬送方法あって、前記搬送経路上において、金属布材の形状を矯正機構によって矯正する工程、を含み、前記矯正機構は、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部とを含む。
第1の態様に係る金属布材加工装置によると、加工部に向けて搬送される金属布材において、両側主面に垂直な方向に変形が生じた場合に、一方側対向面又は他方側対向面が金属布材に接することによって、その変形を矯正することができる。このため、加工部における金属布材の加工精度を高めることができる。
第2の態様に係る金属布材加工装置によると、加工装置に向けて搬送される金属布材において、幅方向に変形が生じた場合に、一側端対向面又は他側端対向面が金属布材に接することによって、その変形を矯正することができる。このため、加工部における金属布材の加工精度を高めることができる。
第3の態様に係る金属布材加工装置によると、矯正機構を一側端側矯正部材と他側端側矯正部材とに分離することで、矯正機構のメンテナンスが容易となる。
第4の態様に係る金属布材加工装置によると、金属布材の他側端部を他側端対向面に当てることで、位置決めを行うことができる。これによって、金属布材の幅方向の位置決めを行うことができる。
第5の態様に係る金属布材加工装置によると、加工部に配される金属布材の部分を位置決めできる。このため、加工部における金属布材の加工精度を高めることができる。
第6の態様に係る金属布加工装置によると、流体通路に高温又は低温の流体を流すことができる。これによって、一主面側対向面又は他主面側対向面に対向する金属布材の温度調節ができる。
第7の態様に係る金属布材搬送装置によると、金属布材において、両側主面に垂直な方向に変形が生じた場合に、一方側対向面又は他方側対向面が金属布材に接することによって、その変形を矯正することができる。
第8の態様に係る金属布材加工装置によると、加工部に向けて搬送される金属布材において、幅方向に変形が生じた場合に、一側端対向面又は他側端対向面が金属布材に接することによって、その変形を矯正することができる。
第9の態様に係る金属布材加工方法によると、加工部に向けて搬送される金属布材において、両側主面に垂直な方向に変形が生じた場合に、金属布材が一方側対向面又は他方側対向面に接することによって、その変形を矯正することができる。このため、加工部における金属布材の加工精度を高めることができる。
第10の態様に係る金属布材搬送方法によると、金属布材において、両側主面に垂直な方向に変形が生じた場合に、一方側対向面又は他方側対向面が金属布材に接することによって、その変形を矯正することができる。
第1実施形態に係る金属布材加工装置を示す概略全体図である。 第1実施形態に係る金属布材の一部を拡大して示す概略断面図である。 第1実施形態に係る第1矯正機構を示す概略斜視図である。 図3に示されるA−A位置における第1矯正機構の概略断面図である。 図3に示されるB−B位置における第1矯正機構を示す概略断面図である。 第1実施形態に係る金属布材加工装置の溶接加工部の周辺を拡大して示す概略平面図である。 第1実施形態に係る金属布材加工装置1の切断加工部6の上流側周辺を拡大して示す概略平面図である。 第2実施形態に係る第2矯正機構を示す概略斜視図である。 第2実施形態に係る第2矯正機構を示す概略正面図である。 第2実施形態に係る第2矯正機構を示す概略平面図である。 金属布材の変形状態を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。さらに、各図面においては、図示および説明の都合上、Z軸方向が鉛直方向を示し、X軸方向及びY軸方向が水平方向を示す右手系のXYZ座標系が定義されている。しかしながら、それらは位置関係を把握するために便宜上定義するものであって、以下に説明する各方向を限定するものではない。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る金属布材加工装置1を示す概略全体図である。図2は、第1実施形態に係る金属布材9の一部を拡大して示す概略断面図である。図3は、第1実施形態に係る第1矯正機構24aを示す概略斜視図である。図4は、図3に示されるA−A位置における第1矯正機構24aの概略断面図である。図5は、図3に示されるB−B位置における第1矯正機構24aを示す概略断面図である。図6は、第1実施形態に係る金属布材加工装置1の溶接加工部4の周辺を拡大して示す概略平面図である。図7は、第1実施形態に係る金属布材加工装置1の切断加工部6の上流側周辺を拡大して示す概略平面図である。なお、図7においては、抑え機構26の図示を省略している。
金属布材加工装置1は、搬送装置2(金属布材搬送装置)と、溶接加工部4と、切断加工部6とを備えている。金属布材9は、図2に示すように、導電性を有する複数の金属線を縦糸9a及び横糸9bとして、これらを編み込むことで構成される金属編組材である。なお、縦糸9a及び横糸9bは、断面が矩形又は丸形となる1本の棒状の金属線(例えば、平角単心や丸単心のもの)であってもよいし、複数本の金属線を撚り合わせる等して1本に束ねて構成されたものであってもよい。また、金属線は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等で形成されていることが好ましいが、その他の導電性の金属で形成されていてもよい。
なお、金属布材9が複数の金属線のみで構成されていることは必須ではない。例えば、金属布材9は、金属線と、樹脂で形成される樹脂線とを組み合わせた混合編組材であってもよい。
金属布材加工装置1は、搬送装置2によって連続搬送される金属布材9に対して、溶接加工部4にて溶接加工を行う。また、金属布材加工装置1は、金属布材9の溶接加工が施された部分を切断加工部6にて幅方向に切断する。すなわち、金属布材加工装置1は、母材である長尺状の金属布材9を所定の長さ毎に切断することで、所定長の金属布を製造する装置として構成されている。金属布材加工装置1で製造された金属布は、例えば自動車等の車両に配索される電線を電磁的にシールドするシールド用部材として使用することが想定されるが、金属布の用途はこれに限定されるものではない。
搬送装置2は、リール部21と、ガイド部22a,22b、支持棒23a,23b、第1矯正機構24a、第2矯正機構24b、送り機構25、抑え機構26及び位置決め機構27、28を備えている。
<リール部21>
リール部21は、外周部に金属布材9がロール状に巻回されており、金属布材9の幅方向(X軸方向)に沿って延びる中心軸周りに回転することによって金属布材9を送り出す巻き枠として構成されている。
<ガイド部22a,22b>
ガイド部22a,22bは、リール部21から送り出された金属布材9を既定の搬送方向に沿って案内する。本例では、ガイド部22a,22bは、金属布材9が載置される載置面が形成された板状の部材として構成されている。支持棒23a,23bは、金属布材9の幅方向に延びる棒状の部材であり、Y軸方向に間隔を隔てて配されている。
ガイド部22aは、リール部21からZ軸方向の一方(−Z方向)に送り出された金属布材9を、Z軸方向の一方及びY軸方向の一方(+Y方向)の合成方向に案内する。支持棒23a,23bは、ガイド部22aを通過した金属布材9の下面に当接して、金属布材9を支持する。ガイド部22bは、支持棒23bよりも上方に配されている。ガイド部22bは、支持棒23bからY軸方向の一方及びZ軸方向の他方(+Z方向)の合成方向に移動する金属布材9を第1矯正機構24aに向けてY軸方向の一方に案内する。
<第1矯正機構24a,第2矯正機構24b>
第1矯正機構24aは、搬送装置2の搬送経路に沿ってY軸方向に延びる一対の矯正部材3a,3bを備えている。矯正部材3aは金属布材9の幅方向一方側(−X側)に配されており、矯正部材3bは金属布材9の幅方向他方側(+X側)に配されている。矯正部材3aは、一側端側矯正部材の一例であり、矯正部材3bは、矯正部材3aから金属布材9の幅方向に隔てて配されている他側端側矯正部材の一例である。
第2矯正機構24bは、溶接加工部4の下流側であって、且つ、切断加工部6の上流側の位置に配されている。本例では、第2矯正機構24bも、第1矯正機構24aと同様に、矯正部材3a,3bを備えている。
<矯正部材3a>
矯正部材3aは、一方側主面対向部31及び他方側主面対向部32及び一側端対向部33を備えている。矯正部材3aにおいては、一方側主面対向部31は一側端対向部33の+Z側端部から+X方向に延びる部分であり、他方側主面対向部32は一側端対向部33の−Z側端部から+X方向に延びる部分である。矯正部材3aは、Y軸方向に沿って見たときU字状を有している。矯正部材3aは、一方側主面対向部31、他方側主面対向部32及び一側端対向部33で囲まれる空間内に金属布材9の幅方向一方側(−X側)の部分が進入するように配されている。
一方側主面対向部31の−Z側表面は、金属布材9の−Z側を向く一主面91Sに対向する一主面側対向面31Sを形成している。他方側主面対向部32の+Z側を向く表面は、金属布材9の−Z側を向く他主面92Sに対向する他主面側対向面32Sを形成している。
ここでは、一主面側対向面31S及び他主面側対向面32Sは、水平面であるXY平面と平行とされている。また、一主面側対向面31Sと他主面側対向面32Sの間隔L1は、金属布材9の厚みよりも若干大きく設定されており、金属布材9がこれらの対向面間を通過することが可能となっている。
矯正部材3aの一側端対向部33の+X側を向く表面は、一側端対向面33Sを形成している。一側端対向面33Sは、金属布材9の幅方向一方側(−X側)の側端部93(一側端部)に対向するように配されている。
<矯正部材3b>
矯正部材3bは、一方側主面対向部31、他方側主面対向部32及び他側端対向部34を備えている。矯正部材3bにおいては、一方側主面対向部31は、他側端対向部34の+Z側端部から−X側に延びる部分であり、他方側主面対向部32は、他側端対向部34の−X側に延びる部分である。矯正部材3bは、XZ平面で切断した時の断面が、U字状を有している。矯正部材3bは、一方側主面対向部31、他方側主面対向部32及び他側端対向部34で囲まれる空間内に金属布材9の幅方向他方側(+X側)の部分が進入するように配されている。
矯正部材3bにおいても、一方側主面対向部31の−Z側を向く表面は金属布材9の一主面91Sに対向する一主面側対向面31Sを形成しており、他方側主面対向部32の+Z側を向く表面は金属布材9の他主面92Sに対向する他主面側対向面32Sを形成している。そして、一主面側対向面31S及び他主面側対向面32Sは、水平面であるXY平面と平行とされている。また、一主面側対向面31Sと他主面側対向面32Sの間隔L1は、金属布材9の厚みよりも若干大きく設定されており、金属布材9がこれらの対向面間を通過することが可能となっている。
矯正部材3bの他側端対向部34の−X側を向く表面は、他側端対向面34Sを形成している。他側端対向面34Sは、金属布材9の幅方向他方側(+X側)の側端部94(他端部)に対向するように配されている。
本例では、第1矯正機構24aは、矯正部材3a及び矯正部材3bに分割して構成されている。このため、各矯正部材3a,3bの内部へアクセスし易いため、1つで構成した場合よりもメンテナンスが容易である。
<溶接加工部4>
溶接加工部4は、図1に示すように、一主面側溶接部41及び他主面側溶接部43を備えている。一主面側溶接部41及び他主面側溶接部43は、不図示のヒータで加熱された状態で、金属布材9に押し当てられる。より詳細には、一主面側溶接部41及び他主面側溶接部43は、X軸方向に延びており、それぞれ金属布材9の一主面91S及び他主面92Sに対して、その幅方向全体にわたって加熱及び加圧する。なお、一主面側溶接部41及び他主面側溶接部43の双方が加熱されることは必須ではなく、どちらか一方のみが加熱されるように構成されていてもよい。以下、金属布材9を加熱及び加圧することを、「加熱プレス」とも称する。
金属布材9が加熱プレスされると、その金属布材9を構成する複数の金属線の一部が溶融する。すなわち、上述した縦糸9aを構成する金属線と、横糸9bを構成する金属線とが、互いに交差する部分で溶融する。この溶融した交差部分が固化することで、縦糸9aと横糸9bとが強固に結合させることができる。
一例として、金属布材9を構成する金属線が、スズメッキされた銅線である場合、一主面側溶接部41及び他主面側溶接部43が、スズの融点(231.9℃)よりも高く、銅の融点(1085℃)よりも低い温度に加熱するとよい。これによって、金属布材9における縦糸9a及び横糸9bの外周部のスズメッキを特異的に溶融させることで、これらを溶接することができる。もちろん、金属線全体を溶融させる温度で、加熱プレスが行われてもよい。
このように金属布材9に幅方向全体にわたって、溶接部分を形成することによって、金属布材9が幅方向に交差する方向へ変形することを抑制できる。これにより、溶接部分に対して後述する切断加工部6において切断加工をする際に、金属布材9が変形し難くなる。したがって、切断加工部6において、金属布材9を適正な位置で切断することができる。
また、切断後に得られる金属布においても、幅方向にわたって溶接部分が形成されていることによって、幅方向に交差する方向への変形が起こり難くなる。このため、シートの取り扱いが容易となり、例えば車両等への設置作業が行い易くなる。また、切断面が溶接された状態であるため、切断部位で金属線がほつれることを抑制できる。
<送り機構25>
送り機構25は、リール部21から金属布材9を送り出す機能を有する。本例では、送り機構25は、送り出しローラ251と、抑えローラ253とを備えている。送り出しローラ251及び抑えローラ253は、X軸方向に延びる回転軸を有しており、当該回転軸周りに回転可能に構成されている。
送り出しローラ251は、図示を省略する駆動部に接続されており、能動的に回転するように構成されている。抑えローラ253は、受動回転するフリーローラとされている。送り出しローラ251及び抑えローラ253のうち、少なくとも一方はZ軸方向に昇降可能に構成されている。このため、抑えローラ253が金属布材9を送り出しローラ251の外周面に押し当てることが可能となっている。これらのローラ間に金属布材9を挟み込んだ状態で、送り出しローラ251が回転することで、金属布材9を+Y側に進む。このとき、抑えローラ253が受動回転することで、金属布材9の移動を妨げることなく、当該金属布材9を送り出しローラ251に押し当てられる。
なお、送り出しローラ251又は抑えローラ253は、金属布材9の幅全体にわたって接触するように構成されていてもよいし、あるいは、金属布材9の幅全体のうち1箇所又は複数箇所で部分的に接触するように構成されていてもよい。
また、本例では、金属布材9の搬送経路上に、1つの送り機構25が設けられているが、複数の送り機構25が分散した状態で設けられていてもよい。
また、金属布材9の送り出しは、送り機構25のような構成に限定されるものではない。例えば、抑えローラ253の代わりに、送り出しローラ251を設けてもよい。この場合、金属布材9を一対の送り出しローラ251で挟み込み、夫々が適宜の方向に回転することで、金属布材9を+Y側へ進ませることができる。
<切断加工部6>
切断加工部6は、上刃61及び下刃63を備えている。上刃61及び下刃63は、金属布材9の一主面91Sの側及び他主面92Sの側にそれぞれ配されている。上刃61及び下刃63の先端は、金属布材9の幅方向全体にわたって延びている。上刃61及び下刃63は、互いに接近する方向に移動することで、金属布材9の一主面91S及び他主面92Sのそれぞれに当接し、金属布材9を切断する。なお、上刃61及び下刃63の双方を移動させることは必須ではなく、どちらか一方のみを移動させるようにしてもよい。
<抑え機構26>
抑え機構26は、金属布材9の一主面91Sの側、及び、他主面92Sの側に配された一対の抑え部261,262と、抑え部261をZ軸方向に沿って昇降移動させる昇降機構(不図示)を備えている。一対の抑え部261,262は、切断加工部6に対して上流側に隣接するように配されている。一対の抑え部261,262各々における金属布材9に対向する対向面は、平坦であり、且つ、金属布材9の幅方向に延びる平坦面となっている。なお、抑え部261,262各々における平坦面の幅方向の長さは、金属布材9の幅よりも大きいことが望ましいが、小さくてもよい。昇降機構は、抑え部261を抑え部262に接近する方向及び離隔する方向に移動させる。
抑え部262は、搬送中の金属布材9の他主面92Sに接触する位置に配されていてもよいし、あるいは、他主面92Sとの間に隙間が形成されるように配されていてもよい。
抑え部261は、抑え部262に接近する方向に移動することで、金属布材9を挟み込んで固定する。具体的には、切断加工部6が金属布材9を切断する直前に、抑え部261,262が金属布材9を挟み込むことで、金属布材9の位置ずれを抑制する。また、抑え部261は、抑え部262から遠ざかる方向に移動することで、金属布材9の固定を解除する。なお、抑え部261,262の双方が、互いに接近する方向あるいは離れる方向に移動するように構成されていてもよい。
各抑え部261,262の各対向面は、同一の大きさ及び形状を有している。ただし、各対向面の大きさが同一の大きさ及び形状を有していることは必須ではない。例えば、抑え部261,262のうち一方の対向面が他方の対向面よりも広く形成されていてもよい。
また、抑え機構26は、金属布材9の一主面側に配された一主面抑え部263と、一主面抑え部263をZ軸方向に沿って昇降移動させる昇降機構(不図示)を備えている。一主面抑え部263は、一対の抑え部261,262と送り機構25との間の位置に配されている。一対の抑え部261,262は、切断加工部6が金属布材9を切断する際には、金属布材9に接近する方向に移動して、金属布材9の一主面91Sに接触し、金属布材9をその厚さ方向について位置決めする。また、一主面抑え部263は、切断加工部6が金属布材9を切断する際に、金属布材9が厚さ方向(Z軸方向)に変形することを抑制するために設けられている。
<位置決め機構27>
図6に示すように、位置決め機構27は、押圧機構35a,35bを備えている。押圧機構35aは、第1矯正機構24a及び溶接加工部4の中間部に配されており、押圧機構35bは、溶接加工部4と第2矯正機構24bとの間に配されている。
押圧機構35a,35bは、対向部材351と、移動機構352と、バネ部材353とを備えている。対向部材351は、略直方体状の部材であり、+X側の表面は、金属布材9の幅方向一方側(−X側)の側端部93に対向する対向面となっている。移動機構352は、駆動源としてエアシリンダ等を備えており、X軸方向に沿って既定範囲内で往復移動するように構成されている。バネ部材353は、X軸方向に沿って伸縮するように構成された弾性体であり、両端部が対向部材351及び移動機構352のそれぞれに連結されている。
移動機構352が+X側に移動することで、バネ部材353が+X側に押される。すると、対向部材351が+X側に移動し、金属布材9の側端部93に当接する。これによって、金属布材9が幅方向他方側(+X側)に押され、その側端部94が第1矯正機構24aの矯正部材3b及び第2矯正機構24bの矯正部材3bの他側端対向部34に当てられる。これによって、金属布材9の位置決めが行われる。
本例では、バネ部材353を設けることによって、移動機構352からの押圧力が対向部材351に急激に加わることが抑制される。すなわち、バネ部材353を設けない場合よりも穏やかに金属布材9を移動させることで、金属布材9をほとんど変形させずに位置決めすることができる。ただし、バネ部材353は必須の構成ではなく、移動機構352が対向部材351を直接押し引きするように構成されていてもよい。
<位置決め機構28>
図1及び図7に示すように、位置決め機構28は、切断加工部6の上流側であり、かつ送り機構25の下流側に設けられている。位置決め機構28は、押圧機構281と、当接部材283とを備えている。
図7に示すように、押圧機構281は、搬送装置2によって搬送される金属布材9の側端部93の側方に配されている。押圧機構281は、押圧機構35a,35bと同様の構成を有している。押圧機構281は、+X側に移動することによって、金属布材9の側端部93に当接し、金属布材9を幅方向他方側(+X側)に押圧する。
当接部材283は、搬送装置2によって搬送される金属布材9の側端部94の側方に配されている。なお、当接部材283は、搬送中の金属布材9の側端部94に当接する位置に配されていてもよいし、あるいは、側端部94から若干の隙間ができるように配されていてもよい。押圧機構281が、金属布材9を押圧することで金属布材9の側端部94を当接部材283に接触させることによって、金属布材9を幅方向について位置決めする。
<制御部7>
制御部7は、金属布材加工装置1の各要素の動作を制御するように構成されている。制御部7は、CPU、ROM及びRAM等を備えた一般的なコンピュータとして構成されており、規定のプログラムに従ってCPUが動作することによって、各要素(例えば、送り機構25、抑え機構26、溶接加工部4及び切断加工部6)の動作を制御する。
ここで、制御部7の制御下において、金属布材加工装置1が金属布材9を加工する流れについて説明する。金属布材加工装置1では、送り機構25が動作することによって、金属布材9が規定の搬送経路上を移動する。そして、送り機構25は、金属布材9の加工対象部位が溶接加工部4及び切断加工部6に到達すると、送り出しローラ251の回転を停止させ、金属布材9の送りを停止する。そして、溶接加工部4及び切断加工部6での加工処理が完了すると、送り機構25は送り出しローラ251を再び回転させて、金属布材9の搬送を行う。例えば、金属布材9から長さLの金属布を形成する場合を想定する。この長さLは、溶接加工部4から切断加工部6までの距離に一致するものとすると、送り機構25は、金属布材9が距離L移動する毎に、送り出しローラ251の回転を停止させる。これによって、金属布材9を長さLの間隔で溶接加工及び切断加工を行うことが可能となる。また、溶接加工部4から切断加工部6までの距離を長さLに一致させることで、溶接加工部4及び切断加工部6で同時に加工することが可能となる。
なお、溶接加工部4で溶接加工を行う際、一主面側溶接部41及び他主面側溶接部43を金属布材9に押し当てる前に、位置決め機構27の押圧機構35a,35bが移動機構352を駆動することで、対向部材351を金属布材9の一方側の側端部93に押し当てる。これによって、金属布材9の他方側の側端部94が各矯正部材3a,3bの他側端対向部34に押し当てられ、金属布材9が位置決めされる。この状態で、溶接加工部4の加熱された一主面側溶接部41及び他主面側溶接部43が、金属布材9の一主面91S及び他主面92Sに押し当てられることで、溶接加工が施される。
また、切断加工部6で切断加工を行う際には、まず、金属布材9の切断されるべき位置(被切断加工位置)が、切断加工部6の切断加工する位置(切断加工位置)まで送られると、送り機構25が金属布材9の搬送を停止する。そして、一主面抑え部263が金属布材9に接近するように下降して、既定の抑え位置に配される。当該抑え位置は、一主面抑え部263の下面が金属布材9から僅かに離れた位置とされる。このように、一主面抑え部263が金属布材9に接近することによって、金属布材9の厚さ方向の変形が抑制される。続いて、位置決め機構28の押圧機構281が金属布材9を+X側に押すことによって、側端部94を当接部材283に接触させる。これによって、金属布材9が、幅方向(X軸方向)について位置決めされる。また、一主面抑え部263が金属布材9から僅かに離れているため、金属布材9は、位置決め機構28に位置決めされる際、円滑に移動できる。
続いて、切断加工部6の上刃61が下刃63に接近する方向に移動するとともに、抑え部261が下降する。そして、先に、一対の抑え部261,263が金属布材9を間に挟み込むことで金属布材9が厚さ方向に関して位置決めされ、その状態で、上刃61及び下刃63が金属布材9を切断する。
このように、金属布材9が位置決めされた後、さらに、抑え機構26の抑え部261が抑え部262に向けて移動する。そして、金属布材9が一対の抑え部261,262に挟み込まれる。これによって、金属布材9が定位置に固定される。この状態で、切断加工部6が金属布材9に対して切断加工を行う。
以上のように、切断加工部6の手前の位置で、金属布材9を位置決め及び固定することによって、切断加工部6において、金奥布材9における目的の切断位置に対して、切断加工を高精度に行うことができる。
<第1矯正機構24aによる金属布材9の変形の矯正について>
第1矯正機構24aは、+Y方向に搬送される金属布材9の幅方向の両側の部分を、矯正部材3a及び矯正部材3bに進入させることで、金属布材9の変形を矯正する。金属布材9の変形態様としては、例えば、図4に示すように、搬送中の金属布材9の一部分が、Z軸方向(金属布材9の表面に垂直な方向)にうねるように変形することが想定される。この場合には、Z軸方向に変形した金属布材9の部分が、矯正部材3a,3bの一方側主面対向部31又は他方側主面対向部32に接することで、平らな形状に矯正される。また、別の変形態様としては、図5に示すように、搬送中の金属布材9の一部分が、X軸方向(幅方向)にうねるように変形することも想定される。この場合、X軸方向に変形した金属布材9の側端部93又は側端部94が、矯正部材3aの一側端対向部33又は矯正部材3bの他側端対向部34に接することで、Y軸方向に沿ってまっすぐに延びるように矯正される。
このように、本例では、矯正部材3aは、金属布材9の一方の側端部93側において、金属布材9の変形を矯正する一側端側矯正部材を構成している。また、矯正部材3bは、金属布材9の他方の側端部94側において、金属布材9の変形を矯正する他側端側矯正部材を構成している。
図1に示すように、第1矯正機構24aは、溶接加工部4の上流側に隣接するように配されている。このため、金属布材9の一部に変形が生じていても、その部分が溶接加工部4へ進入する前に、第1矯正機構24aによってその変形を矯正することができる。したがって、溶接加工部4において、金属布材9を適正な位置に対して溶接加工を行うことができ、これをもって、加工精度を高めることができる。
<第2矯正機構24bによる金属布材9の変形の矯正について>
また、第2矯正機構24bも、第1矯正機構24aと同様に、+Y方向に搬送される金属布材9の幅方向の両側の部分を、矯正部材3a及び矯正部材3bに進入させることで、金属布材9の変形を矯正する。本例では、第1矯正機構24a及び第2矯正機構24bによって、金属布材9における溶接加工部4の上流側及び下流側にわたる部分の変形を矯正することができる。これによって、溶接加工部4において、金属布材9の所望の位置に高精度に溶接加工を施すことができる。
また、第2矯正機構24bは、切断加工部6の上流側に配されているため、切断加工部6に進入する前に金属布材9の変形を矯正することができる。従って、切断加工部6において、金属布材9をより正確な位置で切断することが可能となる。特に、金属布材9の一主面91Sに垂直な方向へのうねり変形を矯正することで、金属布材9をまっすぐに引き延ばすことができる。したがって、金属布材9を規定の長さで切断することが容易となる。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号又はアルファベットを追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図8は、第2実施形態に係る第2矯正機構24cを示す概略斜視図である。図9は、第2実施形態に係る第2矯正機構24cを示す概略正面図である。図10は、第2実施形態に係る第2矯正機構24cを示す概略平面図である。
第2矯正機構24cは、矯正部材3cを備えている。矯正部材3cは、中央部に金属布材9が挿通される中空板状の部材である。より詳細には、矯正部材3cは、金属布材9の一主面91S側を幅方向全体にわたって覆う一方側主面対向部31aと、金属布材9の他主面92S側を幅方向全体にわたって覆う他方側主面対向部32aと、これらの両端部を接続するように設けられた一側端対向部33a及び他側端対向部34aとで構成されている。
一方側主面対向部31a及び他方側主面対向部32aは、上記第1実施形態で説明した一方側主面対向部31及び他方側主面対向部32と同様の作用効果を奏する。すなわち、+Y方向に移動する金属布材9に厚さ方向の変形が生じた際に、その一主面91S又は他主面92Sが、一方側主面対向部31a又は他方側主面対向部32aに接することで、金属布材9の厚さ方向の変形を矯正することができる。
また、一側端対向部33a及び他側端対向部34aは、上記第1実施形態で説明した一側端対向部33及び他側端対向部34と同様の作用効果を奏する。すなわち、+Y方向に移動する金属布材に幅方向の変形が生じた場合に、その一方の側端部93又は他方の側端部94が一側端対向部33a又は他側端対向部34aに接することで、金属布材9の幅方向の変形を矯正することができる。
本例では、一方側主面対向部31aの内部に、流体が通行可能な流路35が形成されている。本例では、流路35は、Uターンを繰り返して、金属布材9の搬送方向である+Y方向に直交する+X方向及び−X方向に交互に延びるように形成されている。流路35の一端側及び他端側は、配管36,37を介して矯正部材3cの外部に連通されている。一端側の配管36は、流路35に流体を供給する流体供給部(不図示)が接続されており、他端側の配管37は、当該流体供給部に接続されているか、もしくは外気に開放された状態とされている。
例えば、流体供給部が、流路35に対して常温またはそれよりも低い温度の気体を供給すると、当該気体が一方側主面対向部31aを冷却することができる。このため、溶接加工部4によって加熱された状態の矯正部材3cを、一方側主面対向部31aで矯正しつつ、且つ、一主面91S側を冷却することができる。また、図8に示すように、流路35が金属布材9の幅よりも若干長くなるように延びるように形成することによって、金属布材9を幅方向全体にわたって略均一に冷却することが可能である。ただし、流路35は、金属布材9の幅よりも短く形成されていてもよい。
また、流路35は、少なくとも一方側主面対向部31a及び他方側主面対向部32aのどちらか一方に形成されておればよい。例えば、他方側主面対向部32aの内部に流路35を形成することによって、金属布材9をその他主面92S側から冷却可能としてもよい。
<3. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、第1実施形態では、一方側主面対向部31、他方側主面対向部32及び一側端対向部33が一体に連結されることで、1つの矯正部材3aが構成されている。しかしながら、一方側主面対向部31、他方側主面対向部32及び一側端対向部33が連結することは必須ではなく、これらが、別体として、金属布材9の搬送経路上の適宜の位置に配されていてもよい。同様に、矯正部材3bも、一方側主面対向部31、他方側主面対向部32及び他側端対向部34が一体に連結されて構成されているが、これらを別体としてもよい。
また、第1実施形態に係る矯正部材3aにおいては、一方側主面対向部31及び他方側主面対向部32が、金属布材9の厚さ方向(Z軸方向)に対向するように(重なるように)配されている。しかしながら、一方側主面対向部31及び一側端対向部33が対向していることは必須ではない。例えば、一側端対向部33及び他側端対向部34が、金属布材9の搬送経路における互いに異なる位置に配されるようにしてもよい。同様に、矯正部材3bの一方側主面対向部31及び他方側主面対向部32についても、これらが対向していることは必須ではない。
また、第1実施形態に係る一側端対向部33及び矯正部材3bの他側端対向部34が、金属布材9の幅方向(X軸方向)において対向するように(重なるように)配されている。しかしながら、一側端対向部33及び他側端対向部34が金属布材9の幅方向に対向していることは必須ではない。例えば、一側端対向部33及び他側端対向部34が、金属布材9の搬送経路上における互いに異なる位置に配されるようにしてもよい。
また、第1実施形態に係る金属布材加工装置1においては、位置決め機構27が、金属布材9の位置決めを行っている。しかしながら、金属布材9の位置決め機構として、他の構成を採用することも考えられる。例えば、図3等に示す矯正部材3a全体を矯正部材3bへ接近する方向(ここでは+X方向)へ移動させる移動機構を設けることが考えらえられる。この場合、矯正部材3aの一側端対向部33を、金属布材9の一方の側端部93へ押し当てることで、金属布材9の他方の側端部94を、他側端対向部34へ当てることができる。これによって、金属布材9の幅方向における位置決めを容易に行うことができる。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
1 金属布材加工装置
2 搬送装置
21 リール部
24a 第1矯正機構
24b,24c 第2矯正機構
25 送り機構
26 抑え機構
27,28 位置決め機構
3a,3b,3c 矯正部材
31,31a 一方側主面対向部
31S 一主面側対向面
32,32a 他方側主面対向部
32S 他主面側対向面
33,33a 一側端対向部
33S 一側端対向面
34,34a 他側端対向部
34S 他側端対向面
35 流路
35a,35b 押圧機構
351 対向部材
352 移動機構
353 バネ部材
4 溶接加工部
6 切断加工部
9 金属布材
9a 縦糸
9b 横糸
91S 一主面
92S 他主面
93,94 側端部

Claims (10)

  1. 複数の金属線を編み込むことによって形成された金属布材を加工する金属布材加工装置であって、
    シート状の金属布材を加工する加工部と、
    前記金属布材を前記加工部に向かう既定の搬送経路に沿って搬送する金属布材搬送装置と、
    を備え、
    前記金属布材搬送装置は、前記搬送経路上において、金属布材の形状を矯正する矯正機構、を有し、
    前記矯正機構は、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部と、
    を含む、金属布材加工装置。
  2. 請求項1に記載の金属布材加工装置であって、
    前記矯正機構は、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材における幅方向の両側の側端部のうち一側端部に対向する一側端対向面を有する一側端対向部と、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の両側の側端部のうち他側端部に対向する他側端対向面を有する他側端対向部と、
    をさらに含む、金属布材加工装置。
  3. 請求項2に記載の金属布材加工装置であって、
    前記矯正機構は、
    前記一主面側対向面、前記他主面側対向面、及び、前記一側端対向面で構成される内面を有する一側端側矯正部材と、
    前記一側端側矯正部材から前記金属布材の幅方向に隔てて配置されており、前記一主面側対向面、前記他主面側対向面、及び、前記他側端対向面で構成される内面を有する他側端側矯正部材と、
    を含む、金属布材加工装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の金属布材加工装置であって、
    前記金属布材の前記一側端部を前記幅方向に押圧することで、前記金属布材の前記他側端部を前記他側端対向部の前記他側端対向面に当接させ、前記金属布材の位置決めを行う位置決め機構、
    をさらに含む、金属布材加工装置。
  5. 請求項4に記載の金属布材加工装置であって、
    前記位置決め機構は、前記加工部と前記矯正機構との間の位置で、前記金属布材の前記一側端部を押圧する、金属布材加工装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の金属布材加工装置であって、
    前記一主面側対向部又は前記他主面側対向部に、流体が通行可能な流路が形成されている、金属布材加工装置。
  7. 複数の金属線を編み込むことによって形成されたシート状の金属布材を既定の搬送経路に沿って搬送する金属布材搬送装置であって、
    前記搬送経路上において、金属布材の形状を矯正する矯正機構、を有し、
    前記矯正機構は、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部と、
    を含む、金属布材搬送装置。
  8. 請求項7に記載の金属布材搬送装置であって、
    前記矯正機構は、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材における幅方向の両側の側端部のうち一側端部に対向する一側端対向面を有する一側端対向部と、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の両側の側端部のうち他側端部に対向する他側端対向面を有する他側端対向部と、
    をさらに含む、金属布材搬送装置。
  9. 複数の金属線を編み込むことによって形成された金属布材を加工する金属布材加工方法であって、
    (a) シート状の前記金属布材を加工部に向かう既定の搬送経路に沿って搬送する搬送工程と、
    (b) 前記搬送工程で搬送された前記金属布材を前記加工部で加工する加工工程と、
    を含み、
    前記搬送工程は、
    (a−1)前記搬送経路上において、前記金属布材の形状を矯正機構によって矯正する工程を含み、
    前記矯正機構は、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部と、
    を含む、金属布材加工方法。
  10. 複数の金属線を編み込むことによって形成されたシート状の金属布材を既定の搬送経路に沿って搬送する金属布材搬送方法あって、
    前記搬送経路上において、金属布材の形状を矯正機構によって矯正する工程、
    を含み、
    前記矯正機構は、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の一主面に対向する一主面側対向面を有する一主面側対向部と、
    前記搬送経路に沿って延びており、前記金属布材の他主面に対向する他主面側対向面を有する他主面側対向部と、
    を含む、金属布材搬送方法。
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