JP2017137152A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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【課題】ガイド部材として機能する可撓性フィルムのユーザー操作による変形を防止して、シートを安定して給送することができるシート給送装置を提供する。【解決手段】シート給送装置は、シート収容部の引き出し方向Yと直交する方向Xに搬送されるシートを前記シート収容部から分離部54に含まれるニップ部に案内する可撓性フィルム56と、前記シート収容部のシート搬送方向の端部から前記ニップ部側に突出して可撓性フィルム56を支持する支持部57とを備える。支持部57は、前記ニップ部側への突出量が異なる第1の部分571と第2の部分572とを有する。第1の部分571は、第2の部分572に比べて突出量が大きく、引き出し方向Yにおいて分離部54より手前側に設けられている。【選択図】図9

Description

本発明は、シート給送装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置は、用紙等のシートを給送するシート給送装置を備える。シート給送装置は、シート収容部に積載されたシートを捌いて1枚ずつに分離する。シートの分離は、給送ローラと、給送ローラに対向配置される捌きローラとを用いて行われるのが一般的である。
シート収容部から給送ローラと捌きローラとによって形成されるニップ部に安定してシートを供給するために、従来、ガイド部材が配置される。このガイド部材として、例えば特許文献1に示されるように、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の可撓性を有するフィルム(可撓性フィルム)が使用されることがある。可撓性フィルムを用いると、ニップ部の近くまでガイド部材を配置することができ、シート給送性能を高めることができる。可撓性フィルムは、例えばシート収容部のシート搬送方向の端部に設けられる。
特開2015−140246号公報
しかしながら、ニップ部にシートを安定して供給するために可撓性フィルムを用いる従来の構成では、次のような懸念事項がある。シートが積載されるシート収容部は、ジャム処理等を想定して、装置本体から引き出すことができるのが一般的である。シート収容部は、積載されるシートの重量によって、かなり重くなる。このために、例えばシート収容部を装置本体から取り外す場合等において、ユーザーは無意識にシート収容部の重心に近い位置を支える場合がある。この際に、シート収容部に設けられている可撓性フィルムが押さえられて変形する可能性がある。可撓性フィルムが変形すると、シートのガイドを適切に行うことができなくなり、問題となる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、ガイド部材として機能する可撓性フィルムのユーザー操作による変形を防止して、シートを安定して給送することができるシート給送装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのようなシート給送装置を備え、信頼性の高い画像形成装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために本発明のシート給送装置は、本体部と、前記本体部に引き出し可能に収容され、シートが積載されるシート収容部と、前記本体部に設けられ、複数枚のシートを1枚ずつに分離して給送するニップ部を有する分離部と、前記シート収容部の引き出し方向と直交する方向に搬送されるシートを前記シート収容部から前記ニップ部に案内する可撓性フィルムと、前記シート収容部のシート搬送方向の端部から前記ニップ部側に突出して前記可撓性フィルムを支持する支持部とを備え、前記支持部は、前記ニップ部側への突出量が異なる第1の部分と第2の部分とを有し、前記第1の部分は、前記第2の部分に比べて突出量が大きく、前記引き出し方向において前記分離部より手前側に設けられていることを特徴とする。
この構成によると、シート収容部が本体部から引き出された場合に、ユーザーが可撓性フィルムを無意識に押さえてしまう可能性が高い部分について、支持部の面積を大きくできる。このために、ユーザーが無意識に可撓性フィルムを押さえた場合でも、可撓性フィルムの変形を小さくすることができる。一方、この構成によると、ユーザーが手で押さえる可能性が低い部分については、可撓性フィルムに対する支持部の面積を小さくできる。このために、シート収容部の引き出しの際に、支持部が分離部に衝突する等の事態が発生することを回避できる。
上記構成のシート給送装置において、前記可撓性フィルムは、前記引き出し方向に延在する前記支持部の略全体にわたって設けられているのが好ましい。この構成によると、様々なサイズのシートについて、同様の条件でニップ部に案内することができる。
上記構成のシート給送装置において、前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記引き出し方向に対して傾斜する傾斜面を有する傾斜部によって接続されているのが好ましい。この構成によると、可撓性フィルムが鋭く尖った角部分に押し付けられないようにできる。すなわち、この構成によると、可撓性フィルムが押さえられた場合に受けるダメージを低減することができる。
上記構成のシート給送装置において、前記可撓性フィルムは、前記第1の部分及び前記第2の部分から前記ニップ部側に突出する部分を有する構成であるのが好ましい。この構成によれば、シートをニップ部間際の位置まで可撓性フィルムによって案内できる。すなわち、この構成によると、シートをより適切に分離部に案内することができる。
上記構成のシート給送装置において、前記可撓性フィルムは、前記第2の部分から前記ニップ部側に突出する部分を有し、前記第1の部分から前記ニップ部側に突出する部分を有しない構成であってもよい。この構成によると、例えばジャム処理時等において、ユーザー操作によって可撓性フィルムが変形する可能性をより低減できる。
上記構成のシート給送装置において、前記可撓性フィルムと前記第1の部分との接合部は、両者が重なる部分のうち、シート搬送方向の上流部分のみとされているのが好ましい。この構成によると、可撓性フィルムと第1の部分の間にできる隙間がクッションのような役割を果たすために、ユーザーが可撓性フィルムを押さえた場合でも、可撓性フィルムを変形し難くできる。
上記構成のシート給送装置において、前記可撓性フィルムのシート搬送方向の先端部は、前記ニップ部に向けて突出する突出部を有するのが好ましい。この構成によると、突出部がニップ部へのシートの突入を補助するために、シートをニップ部に適切に供給できる。
また上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、上記構成のシート給送装置を備えることを特徴とする。
この構成によると、シートを分離部に安定して供給することができる信頼性の高い画像形成装置の提供が可能である。
本発明によれば、ガイド部材として機能する可撓性フィルムのユーザー操作による変形を防止して、シートを安定して給送することができるシート給送装置の提供が可能である。また、本発明によれば、そのようなシート給送装置を備え、信頼性の高い画像形成装置の提供が可能である。
本発明の実施形態の画像形成装置の部分垂直断面図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の外観構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態のシート給送装置が備えるシート収容部の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態のシート給送装置が備えるシート収容部の構成を示す概略平面図である。 図4のA−A位置における概略断面図である。 図4のB−B位置における概略断面図である。 図4のC−C位置における概略断面図である。 本発明の実施形態のシート給送装置が備える支持部の概略正面図である。 本発明の実施形態のシート給送装置が備える可撓性フィルムと支持部との関係を示す概略正面図である。 可撓性フィルムと、支持部の第1の部分との接合関係を示す模式図である。 本発明の実施形態のシート給送装置の変形例を説明するための模式図である。 本発明の実施形態のシート給送装置の変形例を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
<画像形成装置の概要>
最初に、本発明の実施形態の画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の部分垂直断面図の一例である。なお、図中の矢印付き二点鎖線は、用紙等のシートの搬送経路及び搬送方向を示す。
画像形成装置1は、図1に示すように所謂タンデム型のカラー複写機であり、原稿の画像を読み取る画像読取部2と、読み取った画像をシートに印刷する印刷部3と、印刷条件の入力や稼働状況の表示を行うための操作部4と、主制御部5とを備える。
画像読取部2は、不図示のプラテンガラスの上面に載置された原稿の画像を、不図示のスキャナを移動して読み取る公知のものである。原稿の画像は赤(R)、緑(G)、青(B)の三色に色分解され、不図示のCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーで電気信号に変換される。これにより、画像読取部2は赤(R)、緑(G)、青(B)の色別の画像データを得る。
画像読取部2が得た色別の画像データは主制御部5において各種処理が行われ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換されて主制御部5の不図示のメモリーに格納される。メモリーに格納された再現色別の画像データは、位置ずれ補正のための処理を受けた後、像担持体である感光体ドラム21に対する光走査を行うために、シートの搬送と同期して走査ラインごとに読み出される。
印刷部3は、電子写真方式によって画像を形成し、その画像をシートに転写する。印刷部3は、中間転写体を無端状のベルトとして形成した中間転写ベルト11を備える。中間転写ベルト11は、駆動ローラ12、テンションローラ13及び従動ローラ14に巻き掛けられる。中間転写ベルト11には、テンションローラ13が不図示のバネによって図1における上方に付勢されることにより張力が与えられる。中間転写ベルト11は駆動ローラ12によって図1における反時計回りに回転移動する。
駆動ローラ12は、中間転写ベルト11を挟んで対向する二次転写ローラ15に押圧される。従動ローラ14の箇所では、中間転写ベルト11を挟んで従動ローラ14に対向するように設けられた中間転写クリーニング部16が中間転写ベルト11の外周面に接触する。中間転写クリーニング部16は、二次転写後に中間転写ベルト11の外周面に残留するトナーを掻き取ってクリーニングする。
中間転写ベルト11の下方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色に対応する画像形成部20Y、20M、20C、20Kが設けられる。なおこの説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」、「M」、「C」、「K」の識別記号の記載を省略して、例えば「画像形成部20」と総称することがある。4台の画像形成部20は、中間転写ベルト11の回転方向に沿って、回転方向の上流側から下流側に向けて一列にして配置される。4台の画像形成部20は構成がすべて同じであり、図1における時計回りに回転する感光体ドラム21を中心としてその周囲に帯電部、現像部、クリーニング部及び一次転写ローラを備える。
画像形成部20の下方には、露光手段である走査光学装置40が配置されている。走査光学装置40は、4つの画像形成部20に対して1つで対応する。走査光学装置40は、不図示の4つの半導体レーザを各再現色の画像階調データに応じて変調して、各再現色に対応するレーザ光を出射する。
中間転写ベルト11の上方には、4台の各再現色の画像形成部20に対応するトナーボトル31及びトナーホッパー32が設けられる。現像部及びトナーホッパー32に対しては、各々の内部のトナー量を検出する不図示のトナーの残量検出部が設けられる。また、現像部とトナーホッパー32との間及びトナーホッパー32とトナーボトル31との間には、各々不図示のトナーの補給装置が設けられる。残量検出部によって現像部の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーホッパー32から現像部にトナーを補給するように駆動する。さらに、残量検出部によってトナーホッパー32の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーボトル31からトナーホッパー32にトナーを補給するように駆動する。トナーボトル31は装置本体に対して着脱可能に設けられ、適宜新しいものと交換することができる。
走査光学装置40の下方にはシート給送装置50が設けられる。図2は、本発明の実施形態の画像形成装置1の外観構成を示す概略斜視図である。図2に示すように、シート給送装置50は、その本体部51に対して引き出し可能に収容されるシート収容部52を備える。シート収容部52には、図1に示すように、シートSが積載される。シート収容部52には、各種のサイズのシートが積載可能である。
図1に戻って、シート給送装置50は、シート収容部52に積載されたシートSの最上紙に上方から接触してシートSを送り出すピックアップローラ53を備える。シート給送装置50は、ピックアップローラ53が送り出したシートSを1枚ずつに分離して搬送方向下流側に給送する分離部54を備える。分離部54は、詳細には、シートSを給送する給送ローラ541と、給送ローラ541に圧接される捌きローラ542とを備える。給送ローラ541と捌きローラ542とは、分離ニップ部55を形成する。分離ニップ部55は、本発明のニップ部の一例である。ピックアップローラ53及び分離部54は本体部51に設けられる。ピックアップローラ53及び給送ローラ541は、不図示の同一モーターによって駆動される。
分離部54からシート搬送路Qに給送されたシートSは、レジストローラ対71の箇所に到達する。そして、レジストローラ対71が、シートSの斜め送りを矯正(スキュー補正)しつつ中間転写ベルト11の回転と同期をとって、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15との接触部(二次転写ニップ部)に向けてシートSを送り出す。
画像形成部20では、走査光学装置40によって照射されたレーザ光によって感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像部によってトナー像として可視像化される。感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は感光体ドラム21が中間転写ベルト11を挟んで一次転写ローラと対向する箇所において中間転写ベルト11の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト11の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が順次中間転写ベルト11に転写されることにより、中間転写ベルト11の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト11の外周面に一次転写されたカラートナー像は、レジストローラ対71により同期をとって送られてきたシートSに、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15とが接触して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写ニップ部の上方には定着部72が備えられる。二次転写ニップ部にて未定着トナー像が転写されたシートSは、定着部72へと送られて加熱ローラ及び加圧ローラに挟まれる。これにより、トナー像が加熱、加圧されてシートSに溶融定着される。定着部72を通過したシートSは、中間転写ベルト11の上方に設けられたシート排出部73に排出される。
操作部4は画像読取部2の正面側に設けられる。操作部4は、例えばユーザーによる印刷に使用するシートSの種類やサイズ、拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件などの設定の入力や、ファクシミリ送信におけるファックス番号や送信者名などの設定の入力を受け付ける。また、操作部4は、例えば装置の状態や注意事項、エラーメッセージなどを表示部4wに表示することによって、それらをユーザーに対して報知するための報知部としての役割も果たす。
また、画像形成装置1にはその全体の動作制御のため、不図示のCPUや画像処理部、その他の図示しない電子部品で構成された主制御部5が設けられる。主制御部5は中央演算処理装置であるCPUと画像処理部とを利用し、メモリーに記憶、入力されたプログラム、データに基づき画像読取部2や印刷部3などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作、印刷動作を実現する。
画像形成装置1は、シート給送装置50の構成に特徴を有する。以下、シート給送装置50について更に詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態のシート給送装置50が備えるシート収容部52の構成を示す概略斜視図である。図4は、本発明の実施形態のシート給送装置50が備えるシート収容部52の構成を示す概略平面図である。なお、図4には、シート収容部52が本体部51に収容されている場合におけるシート収容部52と各種のローラ53、541、542との位置関係を理解し易いように、各種のローラ53、541、542も示されている。また、図3及び図4において、矢印X方向はシートSが搬送される方向(シート搬送方向)を示す。矢印Y方向はシート収容部52が本体部51から引き出される方向(引き出し方向)を示す。シート搬送方向Xは、引き出し方向Yに直交する方向である。
図3及び図4に示すように、シート収容部52は、シートSが積載される箱形の収容空間521を備える。収容空間521は平面視において略矩形状である。また、シート収容部52は、本体部51の外面を形成する部分に取っ手部522を備える。ユーザーは、取っ手部522を掴んで手前側にシート収容部52を引っ張ることによって、シート収容部52を本体部51から引き出すことができる。
シート収容部52のシート搬送方向Xの端部(下流側の端部)には、可撓性フィルム56が設けられる。可撓性フィルム56は、可撓性を有するフィルム部材であればよく、その材質は特に限定されないが、例えばPETフィルムで構成される。可撓性フィルム56は、シート収容部52から供給されるシートSを分離部54に案内するガイド部材である。より詳細には、可撓性フィルム56は、シートSを給送ローラ541と捌きローラ542との間に形成される分離ニップ部55に案内する。
図5は、図4のA−A位置における概略断面図である。図6は、図4のB−B位置における概略断面図である。図7は、図4のC−C位置における概略断面図である。なお、図5から図7においては、図4に示されない本体部51の一部構造も示されている。
図5から図7に示されるように、シート給送装置50は、可撓性フィルム56を支持する支持部57を備える。支持部57は、可撓性フィルム56をシートSが搬送される面の裏面側から支持する。支持部57は、シート収容部52のシート搬送方向の端部(下流側の端部)に設けられる。より詳細には、支持部57は、収容空間521を形成する側壁521aの上端部に設けられる。本実施形態では、支持部57は、側壁521aに一体的に設けられる。ただし、これは例示にすぎず、支持部57は側壁521aとは別部材であってもよい。支持部57は、側壁521aから分離ニップ部55側に突出する。支持部57は、引き出し方向(図5から図7において紙面と垂直な方向)に延在する。
図8は、本発明の実施形態のシート給送装置50が備える支持部57の概略正面図である。図8には、理解を容易にするために分離部54が二点鎖線で示されている。図5から図8に示すように、支持部57は、ニップ部55(分離部54)側への突出量が異なる第1の部分571と第2の部分572とを有する。第1の部分571と第2の部分572とは段差を形成する。第1の部分571は、第2の部分572に比べてニップ部55側への突出量が大きい。第1の部分571は、引き出し方向Yにおいて分離部54の手前側に設けられる。
なお、第1の部分571と第2の部分572とは、引き出し方向Yに対して傾斜する傾斜面を有する傾斜部573によって繋がっている。ただし、この構成は例示にすぎず、図8に破線で示しように、第1の部分571と第2の部分572とは、階段状に連続していてもよい。傾斜部573を設ける理由については後述する。
図9は、本発明の実施形態のシート給送装置50が備える可撓性フィルム56と支持部57との関係を示す概略正面図である。図9においては、可撓性フィルム56が手前にあり、支持部57が奥側にある。このために、支持部57は破線で示されている。また、図9には、理解を容易にするために分離部54が二点鎖線で示されている。
図9に示すように、略矩形状の可撓性フィルム56の引き出し方向Yの長さは、支持部57の引き出し方向Yの長さと略同一である。すなわち、可撓性フィルム56は、引き出し方向Yにおいて、支持部57の略全体にわたって設けられる。また、可撓性フィルム56のシート搬送方向Xの長さは、支持部57のシート搬送方向Xの長さより大きい。すなわち、可撓性フィルム56は、第1の部分571及び第2の部分572からニップ部5555側に突出する部分を有する(図5〜7も参照)。
可撓性フィルム56を引き出し方向Yの広範囲に配置することによって、サイズの異なる様々なシートSを安定して分離部54に供給することができる。また、可撓性フィルム56を支持部57から突出させることによって、分離ニップ部55に極力近い位置までシートSのガイドを行うことができる。ただし、以上に説明した可撓性フィルム56のサイズは例示にすぎず、例えば、可撓性フィルム56の引き出し方向Yの幅は、支持部57の引き出し方向Yの幅よりも短くてもよい。
可撓性フィルム56は、例えば両面接着剤等によって支持部57に接合される。図10は、可撓性フィルム56と、支持部57の第1の部分571との接合関係を示す模式図である。図10に示すように、可撓性フィルム56と第1の部分571との接合部59は、両者56、571が重なる部分のうち、シート搬送方向Xの上流部分のみとされる。例えば、シート搬送方向Xにおける両者56、571の重なる部分の長さが8mm程度である場合、接合部59のシート搬送方向Xの長さは5mm程度とされる。このような構成とする理由については後述する。
なお、図10に示す可撓性フィルム56と第1の部分571との接合関係は例示であり、例えば、可撓性フィルム56と第1の部分571とが重なる部分全面が、接着剤等で接合されてもよい。また、可撓性フィルム56と第2の部分572との接合は、第1の部分571と同様でもよいし、第1の部分571とは異なってもよい。
次に、以上のように構成される本実施形態のシート給送装置50の作用効果について説明する。例えば、ユーザーは、シートSの補充やジャム処理等のために、シート収容部52を本体部51から引き出すことがある。このような場合に、ユーザーが図3に破線の丸印で示す部分を持つことがある。特に、シート収容部52を本体部51から取り外す場合に、ユーザーは、シート収容部52の重心に近い位置を持つために、例えば図3の破線の丸印部分を持つことがある。
シート給送装置50では、ユーザーが手で持つ可能性が高い部分(例えば図3の破線丸印部分)において、可撓性フィルム56を支持する支持部57の面積が大きくなっている。このため、ユーザーが意図せず可撓性フィルム56を押さえた場合でも、可撓性フィルム56の変形を小さくすることができる。一方、ユーザーが手で押さえる可能性が低い部分については、可撓性フィルム56に対する支持部57の面積を小さくしている。これにより、ユーザーがシート収容部52を引き出す場合に、支持部57が分離部54に衝突する等の事態が発生することを防止できる。
また、支持部57の第1の部分571と第2の部分572とが傾斜部573で繋がる構造としている。このために、可撓性フィルム56が鋭く尖った角部分に押し付けられないようにして、可撓性フィルム56が手で押さえられた場合に受けるダメージを低減することができる。
また、可撓性フィルム56と第1の部分571との接合部59が、上述のようにシート搬送方向Xの上流部分のみとされる。このために、可撓性フィルム56と第1の部分571との間に空間部(隙間)60が形成される(図10参照)。このような構成では、空間部60がクッションのような役割を果たすために、ユーザーが可撓性フィルムを押さえた場合でも、可撓性フィルムを変形し難くできる。
以上のようなシート給送装置50では、シートSを適切な姿勢として分離部54に供給する機能を安定して得ることができる。すなわち、安定したシート搬送性能を発揮できる。画像形成装置1は、このようなシート給送装置50を備えるために高い信頼性を得ることができる。
以上に示した実施形態や変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、複数の実施形態及び変形例が可能な範囲で組み合わされてよい。
例えば以上においては、可撓性フィルム56が略矩形状である構成とした。しかし、この形状は例示にすぎない。例えば、図11に示すように、可撓性フィルム56のシート搬送方向Xの先端部が分離ニップ部55に向けて突出する突出部56aを有する構成としてもよい。本構成によれば、突出部56aが分離ニップ部55へのシートSの突入を補助するために、シートSを分離ニップ部55に適切に供給できる。
また、以上においては、可撓性フィルム56が、第1の部分571及び第2の部分572から分離部54側に突出する部分を有する構成とした。しかし、これも例示にすぎない。例えば図12に示すように、可撓性フィルム56は、第2の部分572から分離部54側に突出する部分を有し、第1の部分571から分離部54側に突出する部分を有しない構成としてもよい。この構成では、第1の部分571に可撓性フィルム56が配置されてもよいし、第1の部分571に可撓性フィルム56が配置されなくてもよい。
また、以上においては、画像形成装置1が中間転写ベルト11を用いてトナー像をシートSに転写するカラー印刷用の画像形成装置である構成を示した。しかし、本発明の適用対象は、このような機種に限定されるわけではない。本発明は、例えば、中間転写ベルトを用いない画像形成装置やモノクロ印刷用の画像形成装置等にも適用可能である。
本発明は、例えば複写機等の画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
50 シート給送装置
51 本体部
52 シート収容部
54 分離部
55 分離ニップ部
56 可撓性フィルム
56a 突出部
57 支持部
59 接合部
571 第1の部分
572 第2の部分
573 傾斜部
S シート
X シート搬送方向
Y 引き出し方向

Claims (8)

  1. 本体部と、
    前記本体部に引き出し可能に収容され、シートが積載されるシート収容部と、
    前記本体部に設けられ、複数枚のシートを1枚ずつに分離して給送するニップ部を有する分離部と、
    前記シート収容部の引き出し方向と直交する方向に搬送されるシートを前記シート収容部から前記ニップ部に案内する可撓性フィルムと、
    前記シート収容部のシート搬送方向の端部から前記ニップ部側に突出して前記可撓性フィルムを支持する支持部とを備え、
    前記支持部は、前記ニップ部側への突出量が異なる第1の部分と第2の部分とを有し、
    前記第1の部分は、前記第2の部分に比べて突出量が大きく、前記引き出し方向において前記分離部より手前側に設けられていることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記可撓性フィルムは、前記引き出し方向に延在する前記支持部の略全体にわたって設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記引き出し方向に対して傾斜する傾斜面を有する傾斜部によって接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記可撓性フィルムは、前記第1の部分及び前記第2の部分から前記ニップ部側に突出する部分を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記可撓性フィルムは、前記第2の部分から前記ニップ部側に突出する部分を有し、前記第1の部分から前記ニップ部側に突出する部分を有しないことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 前記可撓性フィルムと前記第1の部分との接合部は、両者が重なる部分のうち、シート搬送方向の上流部分のみとされていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 前記可撓性フィルムのシート搬送方向の先端部は、前記ニップ部に向けて突出する突出部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のシート給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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