JP2017137062A - 袋体および包装体 - Google Patents
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Description
より詳しくは、上部シール部への内容物の付着が抑止された、二方シールまたは三方シール袋体およびこれを用いて形成された包装体に関するものである。
このような脱酸素剤は、通常、通気性包装材料を用いて製袋した袋体に、微粉体を含む鉄粉組成物を充填・包装し、脱酸素剤包装体とされる。
前記外包材の横幅が該内包材の横幅より広く、前記外包材のシール層と内包材の通気性を有する内材とが貼り合わせることなく、重ね合わせてなる二重包装材料を、通気性を有するシール層を内面として重ね合わせ、
重ね合わさる通気性を有するシール層の間に脱酸素剤を配し、周縁部においてシール層と通気性を有する内材とを接着し、かつ、通気性を有する内材同士を接着してなるもので、
さらに、幅広の外包材が重ね合わさる外縁部で、外包材のシール層同士を接着してなるものである。
しかしながら、外袋から取り出された脱酸素剤包装体は、作業が停止している間においても、外気に曝されることになるので、緩やかではあるが、性能が低下していくという問題もあった。
さらに、前記袋体で包装された包装体を提供することを目的としたものである。
少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートを、前記ヒートシール層同士が相対するよう二つ折りし、開口部以外の縁部をヒートシールしてなる袋体であって、
前記開口部を形成する一方の上縁部は、所要の長さ内側に折込まれ折込み部を形成し、他方の上縁部は、前記折込み部の下端部と所要の長さ接触するよう重ね合わせられること
を特徴とする袋体である。
請求項1に記載の袋体において、
前記積層シートは、
一方の折片が、他方の折片よりも大きくなる位置で二つ折りされ、
前記折片のうち、大きい方を、所要の長さ内側に折込んで折込み部を形成したこと
を特徴とするものである。
少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートを、
前記ヒートシール層同士が相対するよう二つ折りし、開口部以外の縁部をヒートシールしてなる袋体であって、
開口部を形成する上縁部は、いずれも所要の長さ内側に折り込まれて折込み部を形成し、互いに重ね合わせられること
を特徴とする袋体である。
請求項1〜3のいずれかに記載の袋体において、
前記積層シートは、
外層から内層に向かって非通気性材料と、通気性材料と、ヒートシール層の順に積層接着して構成されたものであること
を特徴とするものである。
請求項1〜4のいずれかに記載の袋体を用いて形成されたこと
を特徴とする包装体である。
少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートの少なくとも一方の側縁を、内側に折込んで折込み部を形成する工程と、
前記積層シートを二つ折りする工程と、
前記積層シートの開口部以外の縁部をヒートシールする工程と
を含むことを特徴とする袋体の製造方法である。
請求項6に記載の袋体の製造方法において、
前記折込み部の形成は、
前記積層シートを折込みガイド手段に通すことによって行われ、
前記折込みガイド部材は、
その側方の端辺が、進行方向に向かうに従って内方に所要の角度傾斜するよう、内側に弧状に折り曲げられたものであること
を特徴とするものである。
少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートを、原反ロールから送り出すローラと、
前記積層シートの少なくとも一方の側縁を折込んで、折込み部を形成する折込みガイド手段と、
前記積層シートを二つ折りするガイド手段と、
前記積層シートの開口部以外の縁部をヒートシールするシール装置と
を備えることを特徴とする袋体の製造装置である。
請求項8に記載の袋体の製造装置において、
前記折込みガイド手段は、
その側方の端辺が、進行方向に向かうに従って、内方に所要の角度傾斜するよう内側に弧状に折り曲げられたものであること
を特徴とするものである。
したがって、前記開口部を形成する上縁部において、重ね合わせる際にズレが生じた場合であっても、内容物が付着しやすいヒートシール層が露出することがないため、ヒートシールの際などに、吹き上がる等した内容物が、前記袋体の上部のシール部(横シール部)に付着することが抑制されるので、前記袋体が、前記内容物を挟み込んだ状態でヒートシールされることを抑制することが可能となる。
特に、最内層のヒートシール層にポリエチレンを選択し、最外層にポリエチレンテレフタレートを選択した場合には、上記効果は顕著である。
この場合において、前記袋体および包装体は、その上端の開口部を形成する縁部の少なくとも一方が内側に折込まれているため、従来に比較して酸素の流入が抑えられたものとなる。
したがって、作業性に優れ、発熱や結露の発生が抑えられる。
したがって、この発明の袋体および包装体の製造装置によれば、上記優れた作用効果を有する袋体および包装体を容易に製造することができる。
なお、この発明は、図面に示す形態にのみ限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲内において種々改良を加えることができるものである。
前記折込み部3は、折り込まれた状態でヒートシールされ(図2においてシール部3a)、同時に、前記折込み部3の下方の重ね合わせ部分も、所要の長さヒートシールされて、横シール部5が形成される。
このように折込み部3を形成することによって、内容物が付着しやすいヒートシール層が露出することがないため、吹き上がる等した内容物が上部の横シール部5に付着することも抑制される。その結果、この内容物を挟み込んだ状態でヒートシールされることが抑制される。
さらに、外層から内層に向かって非通気層と、通気層と、ヒートシール層の順に積層接着して構成された積層シート(断面通気用包装材料)を用いて製造した包装体においては、その開口部を形成する上縁部の少なくとも一方が内側に折込まれているため、従来に比較して酸素の流入が抑えられ、作業性に優れ、発熱や結露の発生が抑えられる。
その際、前記折込み部3については、その長さが、ヒートシール層が露出せず、かつ十分なシール強度を確保することができるシール幅(好ましくは2mm以上)を形成するように構成することが好ましい。
薄すぎるとシール強度が低下するおそれがあると共に、厚すぎると不経済である。
このような積層シートを、例えば、外層から内層に向かって通気性材料と、ヒートシール層の順に積層接着して構成することができる。
このような積層シートを、例えば、外層から内層に向かって非通気性材料と、通気性材料と、ヒートシール層の順に積層接着して構成することができる。
なお、前記通気性材料としては、非通気性材料に微孔を開けたものを用いてもよい。
この発明にかかる包装体1は、少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シート2の少なくとも一方の側縁を内側に折込んで折込み部3を形成する工程と、前記積層シート2を二つ折りする工程と、前記積層シート2の開口部4以外の縁部をヒートシールする工程を含む製造方法によって形成された袋体に、内容物を投入ないし充填した後、その開口部4をヒートシールすることによって製造される。
図4において、製造装置7は、ローラ8と、一方の側縁を内側に折込む折込みガイド手段9と、積層シート2を二つ折りにするガイド手段10と、二つ折りにされた包装袋用連続シートを所定位置で所定間隔をもって、その縦方向にヒートシールする縦シール装置11を備える。
なお、図4において、積層シート2を、ガイド手段10の外側に通しているが、内側に通してもよい。
図4において、前記折込みガイド手段9は、円盤状の部材から構成され、その内側の側面には、上方へ向かうに従って拡幅するテーパ面9aが形成されている。
したがって、前記送り出された積層シート2は、その端縁が前記折込みガイド手段9のテーパ面9aにより内側へ折込まれるので、外観において良好な折込み部3を、連続的かつ容易に形成することができる。
したがって、前記傾斜角度としては、好ましくは15°〜75°が選択される。
このガイド手段19は、その側方の端辺を、進行方向に向かうに従って内方に所要の角度θ傾斜するよう内側に弧状に折り曲げて形成された折り曲げ部22bを有するガイド手段本体22aからなるものである。
前記折り曲げ部22bの傾斜角度θとしては、15°〜75°が好ましい。
前記傾斜角度θは、大きすぎると前記折込み部3の折込み長さが大きくなりすぎヒートシールによる密封が困難となる傾向にあり、小さすぎると前記折込み部3の折込み長さが小さくなりすぎ、折込み不良が発生する傾向にある。
水平状態で連続的に送り出されている積層シート2は、前記ガイド手段10に装填されると、このガイド部材10の(図4においては、外側下面)に接して、このガイド部材10により案内されつつ送り出されるので、その幅方向の中央から二つ折りされる。
したがって、積層シート2は、その両端部の内面同士が対面するよう相互に重ね合わせられ、折り目部を底部とするV字状に形成される。
これにより、積層シート2は、袋状に形成される。
したがって、袋体および包装体を製造ないし取扱う業界に利用される可能性の高いものである。
2,22 積層シート
2a,2b 折片
3,23 折込み部
4,24 開口部
5,25 横シール部
6 縦シール部
7,17 製造装置
8,18 ローラ
9,19 折込みガイド手段
9a テーパ面
10,20 ガイド手段(二つ折りガイド手段)
11,26 縦シール装置
22a ガイド手段本体
22b 折り曲げ部
23a シール部
X 回転方向
θ 折り曲げ角度
Claims (9)
- 少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートを、前記ヒートシール層同士が相対するよう二つ折りし、開口部以外の縁部をヒートシールしてなる袋体であって、
前記開口部を形成する一方の上縁部は、所要の長さ内側に折込まれ折込み部を形成し、他方の上縁部は、前記折込み部の下端部と所要の長さ接触するよう重ね合わせられること
を特徴とする袋体。 - 前記積層シートは、
一方の折片が、他方の折片よりも大きくなる位置で二つ折りされ、
前記折片のうち、大きい方を、所要の長さ内側に折込んで折込み部を形成したこと
を特徴とする請求項1に記載の袋体。 - 少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートを、
前記ヒートシール層同士が相対するよう二つ折りし、開口部以外の縁部をヒートシールしてなる袋体であって、
開口部を形成する上縁部は、いずれも所要の長さ内側に折り込まれて折込み部を形成し、互いに重ね合わせられること
を特徴とする袋体。 - 前記積層シートは、
外層から内層に向かって非通気性材料と、通気性材料と、ヒートシール層の順に積層接着して構成されたものであること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の袋体。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の袋体を用いて形成されたこと
を特徴とする包装体。 - 少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートの少なくとも一方の側縁を、内側に折込んで折込み部を形成する工程と、
前記積層シートを二つ折りする工程と、
前記積層シートの開口部以外の縁部をヒートシールする工程と
を含むことを特徴とする袋体の製造方法。 - 前記折込み部の形成は、
前記積層シートを折込みガイド手段に通すことによって行われ、
前記折込みガイド部材は、
その側方の端辺が、進行方向に向かうに従って内方に所要の角度傾斜するよう、内側に弧状に折り曲げられたものであること
を特徴とする請求項6に記載の袋体の製造方法。 - 少なくとも最内層にヒートシール層を含む積層シートを、原反ロールから送り出すローラと、
前記積層シートの少なくとも一方の側縁を折込んで、折込み部を形成する折込みガイド手段と、
前記積層シートを二つ折りするガイド手段と、
前記積層シートの開口部以外の縁部をヒートシールするシール装置と
を備えることを特徴とする袋体の製造装置。 - 前記折込みガイド手段は、
その側方の端辺が、進行方向に向かうに従って、内方に所要の角度傾斜するよう内側に弧状に折り曲げられたものであること
を特徴とする請求項8に記載の袋体の製造装置。
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