JP2013147255A - 脱気容易な防湿袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】防湿袋に内容物を充填する際、速やかに脱気し且つ内容物の漏れがなく、充填後封止した後の湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止する脱気容易な防湿袋を提供する。
【解決手段】透気性のある内層2と、脱気用スリット3を設けてなる非透気性及び非透液性のある中間層4と、非透気性及び非透液性を有するプラスチック層5を中間層4の脱気用スリット3を覆うように内側に設けた透気性のある外層6と、からなることで、バルブ付紙袋1内に内容物を空気輸送によって充填する際、内層2、中間層4の脱気用スリット3の隙間及び外層6を通して脱気すると共に、空気輸送終了後、中間層4の脱気用スリット3上にプラスチック層5を密着させて、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、米、麦、ソバ、とうもろこし、大豆などの食品に由来する粉粒体、調整品粉(例えば、小麦粉に砂糖、油脂、粉乳などを混合したようなミックス粉など)、飼料、プラスチック樹脂、セメント、石灰、カーボンブラックなどの粉粒体を収納するための脱気容易な防湿袋に関するものであって、より詳しくは、内容物を防湿袋に空気輸送によって充填する際に、速やかに脱気し且つ内容物の漏れがないのは勿論のこと、空気輸送終了後に紙袋を封止したあとも、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止することのできる脱気容易な防湿袋に関する。
従来の脱気を目的とした防湿袋は、図11、12に示すように、内側紙層50、中間紙層51及び外側紙層52の複数の紙層における、中間紙層51と外側紙層52との間にプラスチック層53を設けてなり、このプラスチック層53に多数の脱気用スリット54を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、その他にも脱気を目的とした防湿袋の例としては、図13に示すように、プラスチックを主とするフィルムを袋状に熱接着した包装袋60であって、この包装袋60に孔径100ないし1000μmの複数の孔を、包装袋60に米穀類を封入して積み重ねた際、積み重ねた包装袋同士で塞ぐことがない端部領域61、62に、孔と孔との間隔が5ないし10mmになるように設けたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、図14に示すように、非通気性素材を袋本体70に使用し、この袋本体70の胴貼り部71にホットメルト系接着剤を塗布して貼り付けてなり、この胴貼り部71は、ホットメルト系接着剤により不連続部72を有する複数本のビード73を形成することで、袋本体70の内部と袋本体70の外部とを不連続部72により連通させ、袋本体70内の空気を脱気させる排気路74を形成するようにした脱気を目的とした防湿袋も知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、さらに、図15に示すように、6ないし12mm幅のタテ融着部80に、2ないし5mm幅の複数の融着阻害部81が散在する精米用無孔袋82であって、この融着阻害部81は、タテ融着部80に連続する延出部83を有したものであり、さらに、この融着阻害部81は精米の充填時は開き脱気し、保管時はタテ融着部80が長手方向に引っ張られるため閉じるものも知られている(例えば、特許文献4参照)。
実開昭55−86741号公報 特開平09−221148号公報 特開2010−58791号公報 特開2004−99087号公報
特許文献1の脱気を目的とした防湿袋は、その内部に内容物を空気輸送する際、プラスチック層53に設けてある多数の脱気用スリット54から脱気するが、空気輸送終了後、プラスチック層53の多数の脱気用スリット54を閉じるための工夫がされていないために、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止することが出来ない虞がある。
また、特許文献2のバルブ付紙袋も、その包装袋60内に内容物を空気輸送する際、端部領域61、62に設けてある複数の孔から脱気するが、空気輸送終了後、端部領域61、62の複数の孔を閉じるための構成がないため、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止することが出来ない虞がある。
また、特許文献3のバルブ付紙袋も、その袋本体70内に内容物を空気輸送する際、胴貼り部71に形成してある排気路74から脱気するが、空気輸送終了後、排気路74を閉じることの構成を有していないため、外部からの湿気侵入を阻止することが出来ない虞がある。
また、特許文献4のバルブ付紙袋も、その精米用無孔袋82内に内容物を空気輸送する際、そのタテ融着部80に散在している複数の融着阻害部81が開き脱気するが、空気輸送終了後、融着阻害部81が狭いと言っても、それを閉じるための構成を有していないために、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止することが出来ない虞がある。
そこで、本発明の目的は、内容物を空気輸送によって紙袋に充填するに当たり、速やかに脱気し且つ内容物の漏れがないのは勿論のこと、空気輸送終了後に紙袋を封止したあと、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止することが出来る脱気容易な防湿袋を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、少なくとも、透気性のある内層と、脱気用スリットを設けてなる非透気性及び非透液性のある中間層と、非透気性及び非透液性を有するプラスチック層を前記中間層の脱気用スリットを覆うように内側に設けた透気性のある外層と、からなるバルブ付紙袋であって、該バルブ付紙袋内に内容物を空気輸送により充填する際、前記内層、前記中間層の脱気用スリットの隙間及び前記外層を通して脱気すると共に、空気輸送による内容物の充填終了後、前記中間層の脱気用スリット上に前記プラスチック層を密着させて塞ぎ、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しを阻止することを特徴とする脱気容易な防湿袋が提供される。
また、本発明によれば、前記中間層は、前記内層及び前記外層よりも延び弾性がある脱気容易な防湿袋が提供される。
また、本発明によれば、前記プラスチック層による前記中間層の前記脱気用スリットの覆いシロは、脱気用スリットから最短距離で少なくとも25mm以上ある脱気容易な防湿袋が提供される。
上記請求項1に記載された発明の課題解決手段による作用は次の通りである。
すなわち、防湿袋内に内容物と共に入ったエアーは、透気性のある内層、非透気性である中間層の脱気用スリットの隙間及び透気性のある外層を通って外部に放出されて、バルブ付紙袋内は脱気される。一方、内容物充填後のバルブ付紙袋は、中間層の脱気用スリットに非透気性であるプラスチック層が密着して脱気用スリットを塞ぎ、外部からバルブ付紙袋内への湿気侵入を阻止し、防湿袋の中間層から外層への内容物の油分の滲み出しなども阻止することが出来る。
また、上記請求項2に記載された発明の課題解決手段による作用は、防湿袋内に内容物と共に入ったエアーは、透気性のある内層を通過したあと、非透気性で延び弾性の大きい中間層の脱気用スリットを広げつつ通過し、さらに外層を通過するためにに、脱気をより容易にすることが出来る。
また、上記請求項3に記載された発明の課題解決手段による作用は、脱気用スリットから最短距離で25mm以上のプラスチック層による覆いシロを設けることにより、プラスチック層の多少のずれが生じても、脱気用スリットを覆い密着でき、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを確実に阻止することが出来る。
請求項1に記載された発明の脱気容易な防湿袋によれば、内容物を防湿袋に充填するに当たって、内容物を空気輸送によって充填する際に、速やかに脱気し且つ内容物の漏れがないのは勿論のこと、空気輸送終了後に紙袋を封止したあとも、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止することが出来る効果がある。
また、請求項2に記載した発明の構成を具備した防湿袋は、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止する効果をより一層確実にすることが出来る。
また、請求項3に記載した発明の構成を具備した防湿袋は、上記の効果に加えて、プラスチック層により脱気用スリットを確実に覆い密着でき、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを確実に阻止できる効果がある。
実施例1に示した本発明の脱気容易な防湿袋における紙状筒の構成を示す斜視図である。 同防湿袋の紙状筒の内層の展開図である。 同防湿袋の紙状筒の中間層の展開図である。 同防湿袋の紙状筒の外層の展開図である。 同防湿袋の製作状態を示す平面図である。 同防湿袋の製作状態を示す平面図である。 同防湿袋の製作状態を示す平面図である。 同防湿袋の製作状態を示す平面図である。 同防湿袋の使用状態を示す断面から見た概念図である。 同防湿袋の使用状態を示す断面から見た概念図である。 脱気用構造を有する紙袋の従来例を示す平面図である。 脱気用構造を有する紙袋の従来例を示す断面図である。 脱気用構造を有する紙袋の従来例を示す正面図である。 脱気用構造を有する紙袋の従来例を示す模式平面図である。 脱気用構造を有する紙袋の従来例を示す平面図である。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図面において、1は脱気容易な防湿袋であり、この防湿袋1は、少なくとも、透気性のある内層2と、脱気用スリット3を設けてなる非透気性及び非透液性のある中間層4と、非透気性及び非透液性を有するプラスチック層5を中間層4の脱気用スリット3を覆うように内側に設けた透気性のある外層6と、からなるものであって、この防湿袋1内に内容物を空気輸送によって充填する際、内層2、中間層4の脱気用スリット3の隙間及び外層6を通して脱気すると共に、空気輸送による内容物の充填終了後、中間層4の脱気用スリット3上にプラスチック層5を密着させて、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しなどを阻止するものである。
前記内層2は、防湿袋としての相応の強度があり、それ自体に透気性、例えば、透気度40秒(JIS P 8117)を超えない程度の透気性がある紙状シートであれば、特に限定がない。例示すれば、クラフト紙、クラフト伸長紙、晒しクラフト紙、耐油紙などである。なお、図2中の2点鎖線は、後に詳述する紙状筒10における内層2の折り潰し予定線である。
前記中間層4は、前記内層と同様に防湿袋としての相応の強度があり、それ自体に非透気性及び非透液性があれば、特に限定がない。この中間層4に適しているのは、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系のフィルムである。このフィルムの厚みは、10μmないし40μmの範囲のものがよく、さらに、内層2及び後に詳述する外層6に採用される紙状シートよりも延び弾性が高いものが推奨される。その理由は、バルブ付紙袋1内に内容物を空気輸送する際、中間層4の脱気用スリット3を広げて脱気し易くするためである。逆に、空気輸送終了後、中間層4の脱気用スリット3をプラスチック層5により覆い密着し易くするためでもある。なお、図3中の2点鎖線は、後に詳述する紙状筒10における中間層4の折り潰し予定線である。
そして、この中間層4には、上述のとおり、脱気用スリット3が設けられ、この脱気用スリット3は、通常、50mmないし150mmの長さに形成される。一例を示すと、図3に示すように、中間層4の中央部に長さ150mmのものが4列で3段に設けられ、さらに、右部(図3の中間層4の右端部)に長さ150mmのものが3列で3段に設けられている。いずれにしても、この脱気用スリット3の具体的な長さ及び数量、その位置などは、バルブ付紙袋1のサイズ、内容物を空気輸送する場合のエアー量、内容物の包装適性などにより決まる。
しかしながら、脱気用スリット3の長さが50mmに満たないと、中間層4の延び弾性が高いものの、脱気しづらくなり、逆に150mmをかなり超えるようであると、外部からの湿気侵入や内容物の油分の滲み出しなどを、阻止しづらくなる傾向がある。
また、前記外層6は、上記した内層2とほぼ同様の紙状シートが採用される。なお、外層6は、最も外側に位置するものであるから、当然、耐候性や耐摩耗性を適切に考慮されることが望ましい。この外層6の内側には、中間層4の脱気用スリット3を覆うように、プラスチック層5が設けられている。このプラスチック層5は、上記した中間層4とほぼ同様のポリオレフィン系のフィルムが採用される。したがって、外層6は、プラスチック層5が設けてある非透気及び非透液ゾーン6Aと、設けてない透気及び透液ゾーン6Bと、があることになる。なお、図4中の2点鎖線は、後に詳述する紙状筒10における外層6の折り潰し予定線であり、同じく3a鎖線は、上記図3の中間層4のプラスチック層に設けられている脱気用スリット3に当接する位置を表す投影線であり、勿論外層6のプラスチック層5には脱気用スリットは存在しない。
そして、このプラスチック層5は、これによる中間層4の脱気用スリット3の覆いシロ5A(図4、9,10参照)は、脱気用スリット3から最短距離で少なくとも25mm以上あることが好ましい。したがって、このプラスチック層5による覆いシロ5Aにより、プラスチック層5に多少のずれが生じても、脱気用スリット3を確実に覆い密着でき、外部からの湿気侵入や内容物の油分などの滲み出しを確実に阻止することができる。
上記したような、内層2、中間層4並びにこの中間層4にある脱気用スリット3を覆うように内側にプラスチック層5を設けた外層6からなる3層構成の脱気容易な防湿紙袋1は、以下のようにして作られる。
まず、内層2、中間層4並びにプラスチック層5付の外層6を胴貼りして、図1に示す3層の紙状筒10を作る。この際、注意しなければならないのは、これらの胴貼り部分2a、4a、6aが互いに重ならないようにすることである。そして、図5に示すように、紙状筒10を折り潰し、その際、図2、3、4に示す折り潰し予定線に沿って折り潰す。その折り潰した紙状筒10の一方の開口端10A側に、この開口端10Aと平行な折り目11を所定幅で付ける。他方の開口端10B側にも、この開口端10Bと平行な折り目12を所定幅で付ける。この紙状筒10の開口端10Aの両角C1、C1を二点鎖線で示すように、折り目11まで折り込む。同じく、この紙状筒10の開口端10Bの両角C2、C2も、図5の二点鎖線で示すように、折り目12まで折り込む。
次に、紙状筒10の両角C1、C1を図5の二点鎖線で示す折り目11まで折り込んだ状態で、紙状筒10の折り潰しにより生じた上紙10a及び下紙10bのうち、上紙10aを折り目11に沿って開き、両側及びその中心部に三角折込み部13、14及び開口部15を有する展開面16を形成する。さらに、展開面16に折り目11に平行な2本の折れ筋17、17を付ける(図6参照)。
同じく、紙状筒10の両角C2、C2を図5の二点鎖線で示す折り目12まで折り込んだ状態で、紙状筒10の折り潰しにより生じた上紙10c及び下紙10dのうち、上紙10cを折り目12に沿い開いて、両側及びその中心部に三角折込み部13A、14A及び開口部15Aを有する展開面16Aを形成する。さらに、展開面16Aに折り目12に平行な2本の折れ筋17A、17Aを付ける(図6参照)。
そして、図6に示すように、三角折込み部14及び開口部15に、これを跨るようにバルブ18を貼り付ける。その状態のまま、図7に示すように、折り潰した紙状筒10の展開面16を構成する上紙10a及び下紙10bのうち、上紙10aを折れ筋17に沿って開口部15側に折り畳んで貼り合わせ、しかる後、下紙10bを折れ筋17に沿って開口部15側に折り畳んで貼り合わせ、開口部15を塞ぐ。同じく、折り潰した紙状筒10の展開面16Aを構成する上紙10c及び下紙10dのうち、上紙10cを折れ筋17Aに沿って開口部15A側に折り畳んで貼り合わせ、しかる後、下紙10dを折れ筋17Aに沿って開口部15A側に折り畳んで貼り合わせ、開口部15Aを塞ぐ。
図8に示すように、一方の開口端10A側、すなわち、脱気容易な防湿袋1の底部側に化粧紙19を貼り付けて、底部を保護する。他方の開口端10B側、すなわち、バルブ付紙袋1の口部側に化粧紙20を貼り付けて、口部を保護すると共に、この化粧紙20には、カットテープ21と切り込み22、23とが設けられ、いずれの切り込み22、23からもカットテープ21を手指でつかめて、化粧紙20を容易に引き裂けることができ、バルブ付紙袋1の口部を開封して、内容物を容易に取り出し利用できるようになっている。以上のようにして作られたバルブ付紙袋1は、このような状態で流通に乗り、最終需要家に引き渡される。
上記構成になる脱気容易な防湿袋1は次のように使用される。
まず、防湿袋1のバルブ18に内容物たる粉粒体の供給源を接続して、エアーと共に粉粒体を防湿袋1内にバルブ18を通して粉粒体を充填する。防湿袋1内に入ったエアーは、図9の矢線Aに示すように、バルブ付紙袋1の壁面から抜けて、すなわち、粉粒体を充填する際の動的で継続的なエアー圧により、内層2を透過し、さらに、中間層4の脱気用スリット3を押し広げ、且つ、非透気及び非透液ゾーン6Aである、脱気用スリット3を塞いでいるプラスチック層5も、外層6と共に外側に押しやり通過して、外層6の透気及び透液ゾーン6Bから外部に透過して、粉粒体のみが防湿袋1内に貯まることになる。
袋内が一杯になったら充填を止めて、ホットシーラーなどにより、バルブ18の内面に塗布されているホットメルトを加熱すれば、直ちにバルブ18を封止することができる。そのあと、バルブ18周りの保護処置を施して、粉粒体充填済みの脱気容易な防湿袋1となり、流通に乗せることができる。
また、この流通過程で、中間層4の脱気用スリット3により、外部からの湿気侵入の虞、内部からの内容物からの油分などの滲み出しの虞が生じる。しかしながら、粉粒体充填済みのバルブ付紙袋1による静的内圧により、中間層4の脱気用スリット3に、これを覆うようにプラスチック層5が密着し、しかも、このプラスチック層5には充分な覆いシロ5Aが設けられているから、脱気用スリット3からの図10の矢線Bで示す湿気侵入、及び図10の矢線Cで示す油分などの滲み出しは阻止される。
そして、この防湿袋1内に充填されている粉粒体を使用したい場合には、外バルブ付紙袋1の口部側の化粧紙20を、切り込み22、23によりカットテープ21を手指でつかんで引き裂き、口部を裸出し下紙10dを剥がし、次いで上紙10cを剥がし、開口部15Aを開放して、粉粒体を取り出し使用する。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、例えば内層2の内側にもう1層透気性のある紙を加えても良いし、内層2と中間層4の間にもう1層透気性のある紙を加えても良い。また、外層6の外側に透気性のある外層として適した紙を加えても良いなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明の脱気容易な防湿袋は、内容物を空気輸送する際、速やか脱気し且つ内容物の漏れがないのは勿論のこと、空気輸送終了後に封止したあと、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しをも阻止したような場合に、利用可能性が極めて高くなる。
1 脱気容易な防湿袋
2 内層
2a、4a、6a 胴貼り部分
3 脱気用スリット
3a 脱気用スリット投影線
4 中間層
5 プラスチック層
5A 覆いシロ
6 外層
6A 非透気及び非透液ゾーン
6B 透気及び透液ゾーン
10 紙状筒
10A 一方の開口端
10B 他方の開口端
10a、10c 上紙
10b、10d 下紙
11、12 折り目
13、13A、14、14A 三角折込み部
15、15A 開口部
16、16A 展開面
17、17A 折れ筋
18 バルブ
19、20 化粧紙
21 カットテープ
22、23 切り込み
A、B、C 矢線
C1、C2

Claims (3)

  1. 少なくとも、透気性のある内層と、脱気用スリットを設けてなる非透気性及び非透液性のある中間層と、非透気性及び非透液性を有するプラスチック層を前記中間層の脱気用スリットを覆うように内側に設けた透気性のある外層と、からなるバルブ付紙袋であって、該バルブ付紙袋内に内容物を空気輸送により充填する際、前記内層、前記中間層の脱気用スリットの隙間及び前記外層を通して脱気すると共に、空気輸送による内容物の充填終了後、前記中間層の脱気用スリット上に前記プラスチック層を密着させて、外部からの湿気侵入及び内容物の油分の滲み出しを阻止することを特徴とする脱気容易な防湿袋。
  2. 前記中間層は、前記内層及び前記外層よりも延び弾性がある請求項1記載の脱気容易な防湿袋。
  3. 前記プラスチック層による前記中間層の前記脱気用スリットの覆いシロは、脱気用スリットから最短距離で少なくとも25mm以上ある請求項1または2記載の脱気容易な防湿袋。
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