JP2017136516A - 分解処理装置および分解処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、電極間に高電圧パルスを印加して、太陽電池の部材間の接合界面に大電流を発生させて選択破壊を起こさせ、太陽電池を部材毎に分解させる分解処理装置および分解処理方法を提供する。【解決手段】分離処理装置は、第1電極と、電極面を上記第1電極に向けて、上記第1電極から離間して配置される平板状の第2電極と、高電圧印加装置と、上記第1電極と上記第2電極との間に充填された絶縁性流体と、を備え、上記高電圧印加装置により上記第1電極と上記第2電極との間に高電圧パルスを印加して、上記第1電極と上記第2電極との間に配置された太陽電池の部材間の接合界面に電流を発生させて上記太陽電池を分解するように構成したものであって、上記第2電極は、上記太陽電池を上記第2電極の上記電極面と直交する状態で保持して、上記第1電極と上記第2電極との間に配置させる第2保持溝を有している。【選択図】図1
Description
この発明は、電気パルス破砕法を用いた太陽電池の分解処理装置および分解処理方法に関するものである。
従来の、膜が形成されたガラスの膜をガラスから分離して再資源化する方法では、2軸剪断方式などの破砕機を用いて膜が形成されたガラスを破砕し、破砕されたガラスに脂肪酸族アルコールを加えて、ガラスから膜を分離させていた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の放電処理装置では、電極対に高電圧パルスを印加して電極対間にパルス放電を生じさせ、そのパルス放電にともなって生じる衝撃波および熱により電極対間に配置された被処理物の破砕、分離などの改質処理を行っていた(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の放電処理装置では、電極対に高電圧パルスを印加して電極対間にパルス放電を生じさせ、そのパルス放電にともなって生じる衝撃波および熱により電極対間に配置された被処理物の破砕、分離などの改質処理を行っていた(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1では、2軸剪断方式などの破砕機を用いて被処理物を破砕していたので、被処理物は、部材間の接合面で破砕されず、部材同士が接合した状態で破砕されることになる。同様に、特許文献2では、いわゆる電気流体力学(EHD)現象を応用して発生させた衝撃波や熱を用いて被処理物を破砕していたので、被処理物は、部材間の接合面で破砕されず、部材同士が接合した状態で破砕されることになる。そこで、特許文献1,2による方法を利用して太陽電池から有価な部材をリサイクルしようとした場合には、太陽電池は太陽電池を構成する部材同士が接合した状態で破砕されることになり、破砕物から有価な部材のみを選別して回収する工程が煩雑となるという課題があった。そこで、破砕工程後の有価な部材の回収工程を容易とするためには、破砕工程に先立って、太陽電池から不要な部材を除去する工程が必要となる。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、電極間に高電圧パルスを印加して、太陽電池の部材間の接合界面に大電流を発生させて選択破壊を起こさせ、太陽電池を部材毎に分解させる分解処理装置および分解処理方法を提供する。
この発明の分解処理装置は、第1電極と、電極面を上記第1電極に向けて、上記第1電極から離間して配置される平板状の第2電極と、高電圧印加装置と、上記第1電極と上記第2電極との間に充填された絶縁性流体と、を備え、上記高電圧印加装置により上記第1電極と上記第2電極との間に高電圧パルスを印加して、上記第1電極と上記第2電極との間に配置された太陽電池の部材間の接合界面に電流を発生させて上記太陽電池を分解するように構成したものであり、上記第2電極は、上記太陽電池を上記第2電極の上記電極面と直交する状態で保持して、上記第1電極と上記第2電極との間に配置させる第2保持溝を有している。
この発明によれば、太陽電池が第2電極の電極面と直交する状態で第1電極と第2電極との間に配置されているので、第1電極と第2電極との間に高電圧パルスを印加することにより、電気パルスが太陽電池の部材間の接合界面を進み、接合界面での絶縁破壊を引き起こす。これにより、太陽電池は、部材毎に分解されるので、分解処理後の有価な部材の回収工程が容易となる。
また、太陽電池が保持溝に保持されて第2電極の電極面と直交する状態で第1電極と第2電極との間に配置されているので、分解処理中に太陽電池が倒れるようなことがなく、太陽電池の分解処理が安定して行われる。
また、太陽電池が保持溝に保持されて第2電極の電極面と直交する状態で第1電極と第2電極との間に配置されているので、分解処理中に太陽電池が倒れるようなことがなく、太陽電池の分解処理が安定して行われる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電気パルス破砕装置の構成を示す模式図、図2はこの発明の実施の形態1に係る電気パルス破砕装置に適用される被処理物としての太陽電池を示す断面図である。
図1はこの発明の実施の形態1に係る電気パルス破砕装置の構成を示す模式図、図2はこの発明の実施の形態1に係る電気パルス破砕装置に適用される被処理物としての太陽電池を示す断面図である。
図1において、分解処理装置としての電気パルス破砕装置1は、高電圧印加装置2と、それぞれ、平板状に作製され、上下方向に離間して、電極面を相対させて、かつ平行に配置された第1電極3および第2電極4と、を備え、高電圧が、高電圧印加装置2から配線5を介して第1電極3と第2電極4との間に印加可能となっている。そして、第1電極3と第2電極4との間を含む分解処理部6には、絶縁性流体である液体7が充填されている。液体7は、水道水、イオン交換水などが用いられる。ここで、液体7として、導電率の高い電解液などを用いると、被処理物への通電量が減少し、被処理物の接合界面に流れる電流が小さくなり、被処理物の分解効果が得られにくくなる。そこで、液体7は、1〜300マイクロジーメンス/センチメートル程度の導電率を有することが望ましい。
被処理物としての太陽電池10は、図2に示されるように、平板状のガラス基板11上に、封止部材12、セル13、封止部材14,バックシート15が積層されて構成されている。封止部材12,14は、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合(EVA)樹脂により構成される。セル13は、シリコン、銀などで構成される。バックシート15は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂により構成される。
ここで、保持溝8、9が第1電極3および第2電極4の相対する電極面のそれぞれに相対するように形成されている。そして、太陽電池10が、両端を保持溝8,9内に保持されて、第1電極3と第2電極4との間に、互いに離間して平行に3枚配置される。これにより、太陽電池10のそれぞれは、第1電極3および第2電極4の相対する電極面と直交するように、第1電極3と第2電極4との間に配置されている。そこで、ガラス基板11と封止部材12との間の接合界面、封止部材12,14とセル13との間の接合界面、封止部材14とバックシート15との間の接合界面が、第1電極3および第2電極4の相対する電極面と直交している。
このように構成された電気パルス破砕装置1では、高電圧印加装置2から高電圧パルスが第1電極3と第2電極4との間に印加される。これにより、電流がガラス基板11と封止部材12との間の接合界面、封止部材12,14とセル13との間の接合界面、および封止部材14とバックシート15との間の接合界面に沿って流れる。そして、接合界面における電流密度が大きくなり、接合界面で絶縁破壊をもたらす。この接合界面での破壊により、ガラス基板11、封止部材12、セル13、封止部材14,バックシート15がそれぞれ分離、破砕される、すなわち選択破壊される。具体的には、ガラス基板11は、1mm角〜1cm角程度の粒状に破砕され、封止部材12から分離する。封止部材12は、破砕されずに平板の状態を維持してガラス基板11およびセル13から分離する。セル13は、粒径10マイクロメートル〜900マイクロメートル程度の粉末に破砕され、封止部材12,14から分離する。封止部材14は、破砕されずに平板の状態を維持してセル13およびバックシート15から分離する。バックシート15は、粒径10マイクロメートル〜900マイクロメートル程度の粉末に破砕され、封止部材14から分離する。
このように、実施の形態1によれば、太陽電池10が、ガラス基板11、封止部材12,14、セル13、バックシート15に分離されるので、太陽電池10の分解処理後の各部材毎の回収が容易となる。そこで、セル13から有価なシリコンや銀を効率的に、かつ安価に回収することができる。
第1電極3および第2電極が平行に配置されている。さらに、太陽電池10が、接合界面を第1電極3および第2電極4の相対する電極面に対して垂直となるように第1電極3と第2電極4との間に配置されている。そこで、第1電極3と第2電極4との間に印加された電気パルスが接合界面に沿って流れやすくなり、太陽電池10への通電量が多くなる。そこで、絶縁破壊に到達する電圧を低くすることができる。
保持溝8,9が第1電極3および第2電極4の相対する電極面に形成され、太陽電池10が両端を保持溝8,9に保持されて第1電極3と第2電極4との間に配置されている。これにより、第1電極3および第2電極4の相対する電極面に対する太陽電池10の姿勢が確実に確保されるので、太陽電池10が分離工程の途中で倒れるように事態の発生がなく、分離工程の安定化が図られる。
保持溝8,9が第1電極3および第2電極4の相対する電極面に形成され、太陽電池10が両端を保持溝8,9に保持されて第1電極3と第2電極4との間に配置されている。これにより、第1電極3および第2電極4の相対する電極面に対する太陽電池10の姿勢が確実に確保されるので、太陽電池10が分離工程の途中で倒れるように事態の発生がなく、分離工程の安定化が図られる。
ここで、太陽電池10を第1電極3および第2電極4の相対する電極面と平行に配置した場合には、電気パルスは、接合界面と直交するように太陽電池10中を進行する。これにより、太陽電池10は、ガラス基板11、封止部材12,14、セル13、バックシート15に分離されずに、ガラス基板11、封止部材12,14、セル13、バックシート15の層構造を維持したまま破砕される。そこで、太陽電池10の分解処理後の各部材毎の回収が困難となる。つまり、各部材毎の回収を行うには、太陽電池10の分解処理後に、分離、破砕物を各部材毎に分離する煩雑な工程が必要となる。
なお、上記実施の形態1では、保持溝が第1電極および第2電極の相対する電極面のそれぞれに形成されているが、保持溝は、第1電極および第2電極の相対する電極面の少なくとも一方に形成されていればよい。
また、上記実施の形態1では、保持溝が第1電極および第2電極の相対する電極面を窪ませて形成されているが、保持溝は、第1電極および第2電極の相対する電極面に固着された枠体により形成されてもよい。
また、上記実施の形態1では、保持溝が第1電極および第2電極の相対する電極面を窪ませて形成されているが、保持溝は、第1電極および第2電極の相対する電極面に固着された枠体により形成されてもよい。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2に係る電気パルス破砕装置における分解処理部を示す模式断面図である。
図3はこの発明の実施の形態2に係る電気パルス破砕装置における分解処理部を示す模式断面図である。
図3において、蓋17が絶縁性材料で作製された処理槽16を塞口し、液体7が処理槽16内に充填されている。第1電極3Aは、保持溝8が省略された平板状に作製され、蓋17の内面に取り付けられて、電極面を下方に向けて処理槽16内に配置されている。第2電極4Aは、保持溝9が省略された平板状に作製され、電極面を上方に向けて処理槽16の底部に配置されている。太陽電池10が、接合界面を第2電極4Aの第1電極3A側を向く電極面に直交させて、第2電極4Aの当該電極面上に互いに離間して平行に配置されている。第1電極3Aは、蓋17により、第2電極4Aとの間の距離が調整可能となっている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された分解処理部6Aを用いた電気パルス破砕装置においても、上記実施の形態1と同様に、高電圧印加装置2から電気パルスが第1電極3Aと第2電極4Aとの間に印加され、ガラス基板11、封止部材12、セル13、封止部材14,バックシート15がそれぞれ分離、破砕される。
この実施の形態2においても、第1電極3Aおよび第2電極4Aが、上下に離間して、相対して、平行に配置され、太陽電池10が、接合界面を第1電極3Aおよび第2電極4Aの相対する電極面に対して垂直となるように第1電極3Aと第2電極4Aとの間に配置されているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
ここで、第1電極3Aと第2電極4Aとの間の距離が、蓋17により調整可能となっている。そこで、第1電極3Aと第2電極4Aとの間の距離と、太陽電池10の上下方向の長さとの差が、5mmより長く、1cmより短くなるように調整されている。これにより、保持溝8,9がなくても、接合界面が第2電極4Aの第1電極3A側を向く電極面に対して垂直となるように第2電極4Aの当該電極面上に太陽電池10を配置できるので、保持溝8,9が不要となり、第1電極3Aおよび第2電極4Aの作製コストを削減できる。なお、第1電極3Aと第2電極4Aとの間の距離と、太陽電池10の上下方向の長さとの差が、5mm以下となると、太陽電池10を第1電極3Aと第2電極4Aとの間に配置できなくなる。第1電極3Aと第2電極4Aとの間の距離と、太陽電池10の上下方向の長さとの差が1cm以上となると、太陽電池10が倒れ易くなり、接合界面が第2電極4Aの第1電極3A側を向く電極面に対して垂直となるように太陽電池10の姿勢を維持できなくなる事態が発生しやすくなる。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3に係る電気パルス破砕装置におけるは分解処理部を示す模式断面図である。
図4はこの発明の実施の形態3に係る電気パルス破砕装置におけるは分解処理部を示す模式断面図である。
図4において、太陽電池10が、下端部を保持溝9に保持されて、接合界面を第2電極4の蓋17側を向く電極面に対して垂直となるように、互い離間して、かつ平行に複数枚配置されている。半球形状の第1電極3Bが、電極面を下方に向けて蓋17の内面の中央部に配置され、互いに離間して、かつ平行に配列している太陽電池10の配列方向の略中央部の上部に位置している。
なお、他の構成は、上記実施の形態2と同様に構成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態2と同様に構成されている。
このように構成された分解処理部6Bを用いた電気パルス破砕装置では、第1電極3Bから第2電極4に向かって発生する電気パルスは、第1電極3Bに最も近い太陽電池10を経由して第2電極4に流れる。これにより、第1電極3Bに最も近い太陽電池10の分解処理が進み、各部材が分離、破砕される。そして、太陽電池10が第2電極4に保持されることができないサイズまで小さくなり、第1電極3Bと太陽電池10との間の距離が遠くなる。すると、電気パルスは、第1電極3Bにつぎに近い太陽電池10を経由して第2電極4に流れ、当該太陽電池10が分解処理される。このようにして、第1電極3Bとの間の距離が近い順に太陽電池10の分解処理が行われ、ついには、全ての太陽電池10の分解処理が行われる。なお、ガラス基板11、セル13およびバックシート15は、上記実施の形態1と同様のサイズに破砕される。
この実施の形態3においても、第1電極3Bが第2電極4の電極面と相対して配置され、太陽電池10が、接合界面を第2電極4の第1電極3B側を向く電極面に対して垂直となるように第1電極3Bと第2電極4との間に配置されているので、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。
なお、上記実施の形態3では、第1電極3Bが、半球形状に作製されているが、第1電極3Bは、半球形状に限定されず、蓋17の内面の中央部に配置されていればよく、例えば、中心軸を上下方向とする円錐形状や円柱形状でもよい。
実施の形態4.
図5はこの発明の実施の形態4に係る電気パルス破砕装置におけるは分解処理部を示す模式断面図、図6はこの発明の実施の形態4に係る電気パルス破砕装置におけるは第2電極を示す平面図である。
図5はこの発明の実施の形態4に係る電気パルス破砕装置におけるは分解処理部を示す模式断面図、図6はこの発明の実施の形態4に係る電気パルス破砕装置におけるは第2電極を示す平面図である。
図5において、第1電極3Aは、電極面を下方に向けて処理槽16を塞口するように配置されている。第2電極4Bが、第1電極3Aから下方向に離間して、第1電極3Aと相対して、かつ平行に処理槽16内に配置されている。第2電極4Bは、太陽電池10の下端部を保持する矩形の溝形状を有する保持溝9と、保持溝9の溝形状より小形の矩形の穴形状を有し、保持溝9の底部を貫通する貫通穴19と、を備える。太陽電池10が、下端部を保持溝9に保持されて、接合界面を第2電極4Bの第1電極3A側を向く電極面に対して垂直となるように、互い離間して、かつ平行に複数枚配置されている。篩い部材としての第1メッシュ20が第2電極4Bの下部側に位置するように処理槽16内に配置されている。さらに、篩い部材としての第2メッシュ21が第1メッシュ20の下部側に位置するように処理槽16内に配置されている。また、液体7が、処理槽16に充填されている。
ここで、太陽電池10の厚みを1.5mmとする。そこで、保持溝9の溝幅は、太陽電池10の厚みよりも5mm〜2cm程度大きく形成している。つまり、保持溝9の溝幅と太陽電池10の厚みとの差が5mm以下となると、太陽電池10が保持溝9に収まらなくなる。また、保持溝9の溝幅と太陽電池10の厚みとの差が2cm以上となると、保持溝9に保持された太陽電池10が倒れる恐れがある。また、貫通穴19の幅が保持溝9の幅より5mm〜3cm程度小さく形成されている。つまり、貫通穴19の溝幅と保持溝9の溝幅との差が5mm以下となると、分解処理前の太陽電池10が貫通穴19を通って落下する恐れがある。また、貫通穴19の溝幅と保持溝9の溝幅との差が3cm以上となると、分解処理後の分離、破砕物が貫通穴19を通って落下しない恐れがある。
第1メッシュ20は、1cm程度のメッシュ開口幅を有している。第1メッシュ20のメッシュ開口幅が1cmより小さいと、分解処理後のガラス基板11の破砕粒23が第1メッシュ20を通過できない恐れがある。第2メッシュ21は、1mm程度のメッシュ開口幅を有している。第2メッシュ21のメッシュ開口幅が1mmより小さくなると、セル13およびバックシート15の破砕粒24が通過できない恐れがある。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された分解処理部6Cを用いた電気パルス破砕装置では、上記実施の形態1と同様に、高電圧印加装置2から電気パルスが第1電極3と第2電極4との間に印加され、ガラス基板11、封止部材12、セル13、封止部材14,バックシート15がそれぞれ分離、破砕される。そして、太陽電池10の分離、破砕物である封止部材12,14の分離物22、ガラス基板11の破砕粒23、およびセル13とバックシート15の破砕粒24が、貫通穴19を通って落下する。そして、破砕粒23,24が第1メッシュ20を通って落下し、分離物22が第1メッシュ20上に残留する。さらに、破砕粒24が第2メッシュ21を通って落下し、破砕粒23が第2メッシュ21上に残留する。
この実施の形態4においても、第1電極3Aと第2電極4Bとが、上下方向に離間して、相対して、かつ平行に配置され、太陽電池10が、接合界面を第2電極4Bの第1電極3A側を向く電極面に対して垂直となるように第1電極3Aと第2電極4Bとの間に配置されているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態4によれば、封止部材12,14の分離物22が通過せず、ガラス基板11の破砕粒23、およびセル13とバックシート15の破砕粒24が通過する第1メッシュ20を第2電極4Bの下方に配置し、ガラス基板11の破砕粒23が通過せず、セル13とバックシート15の破砕粒24が通過する第2メッシュ21を第1メッシュ20の下方に配置しているので、分解処理と分離、破砕物の選別処理とを行うことができ、部材毎の回収が容易となる。したがって、セル13から有価なシリコンや銀を効率的に、かつ安価に回収することができる。
実施の形態5.
図7はこの発明の実施の形態5に係る電気パルス破砕装置の構成を示す模式図である。
図7はこの発明の実施の形態5に係る電気パルス破砕装置の構成を示す模式図である。
図7において、電気パルス破砕装置1Aは、高電圧印加装置2と、水平方向に離間して、相対して、かつ平行に配置された第1電極3および第2電極4と、を備え、高電圧が、高電圧印加装置2から配線5を介して第1電極3と第2電極4との間に印加可能となっている。そして、第1電極3と第2電極4との間の分解処理部6Dには、液体7が充填されている。さらに、太陽電池10が、両端を保持溝8,9内に保持されて、第1電極3と第2電極4との間に、互いに離間して平行に複数枚配置される。そこで、太陽電池10のそれぞれは、ガラス基板11と封止部材12との間の接合界面、封止部材12,14とセル13との接合界面、封止部材14とバックシート15との接合界面が、第1電極3および第2電極4の相対する電極面と直交するように、第1電極3と第2電極4との間に配置されている。
このように構成された電気パルス破砕装置1Aにおいても、上記実施の形態1と同様に、高電圧印加装置2から電気パルスが第1電極3と第2電極4との間に印加され、ガラス基板11、封止部材12、セル13、封止部材14,バックシート15がそれぞれ分離、破砕される。
したがって、実施の形態5においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
したがって、実施の形態5においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図8はこの発明の実施の形態6に係る電気パルス破砕装置における分解処理部を示す模式断面図である。
図8はこの発明の実施の形態6に係る電気パルス破砕装置における分解処理部を示す模式断面図である。
図8において、第1電極3および第2電極4が、水平方向に離間して、電極面を相対させて、かつ平行に、処理槽16内に配置されている。太陽電池10が、両端を保持溝8,9内に保持されて、第1電極3と第2電極4との間に、互いに離間して平行に複数枚配置されている。太陽電池10のそれぞれは、接合界面を第1電極3および第2電極4の相対する電極面と直交するように配置されている。液体7が処理槽16内に充填されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態5と同様に構成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態5と同様に構成されている。
このように構成された分解処理部6Eを用いた電気パルス破砕装置においても、上記実施の形態5と同様に、高電圧印加装置2から電気パルスが第1電極3Aと第2電極4Aとの間に印加され、ガラス基板11、封止部材12、セル13、封止部材14,バックシート15がそれぞれ分離、破砕される。
この実施の形態6においても、第1電極3および第2電極4が、相対して、平行に配置され、太陽電池10が、接合界面を第1電極3および第2電極4の相対する電極面に対して垂直となるように第1電極3と第2電極4との間に配置されているので、上記実施の形態5と同様の効果が得られる。
なお、上記各実施の形態では、相対して配置される第1電極と第2電極の電極面の水平面に対する角度が、0度又は90度であるが、太陽電池10がその接合界面を第1電極と第2電極の電極面と直交するように配置されていれば、相対して配置される第1電極と第2電極の電極面の水平面に対する角度は、0度又は90度に限定されない。
また、上記各実施の形態では、分解処理部に充填される絶縁性流体として水道水又はイオン交換水を用いているが、絶縁性流体は、水道水、イオン交換水に限定されず、300マイクロジーメンス/センチメートル以下の導電率を有していればよく、例えば空気でもよい。
1,1A 電気パルス破砕装置(分解処理装置)、2 高電圧印加装置、3,3A,3B 第1電極、4,4A,4B 第2電極、7 液体(絶縁性流体)、8 保持溝(第1保持溝)、9 保持溝(第2保持溝)、10 太陽電池、20 第1メッシュ(篩い部材)、21 第2メッシュ(篩い部材)。
Claims (6)
- 第1電極と、
電極面を上記第1電極に向けて、上記第1電極から離間して配置される平板状の第2電極と、
高電圧印加装置と、
上記第1電極と上記第2電極との間に充填された絶縁性流体と、を備え、
上記高電圧印加装置により上記第1電極と上記第2電極との間に高電圧パルスを印加して、上記第1電極と上記第2電極との間に配置された太陽電池の部材間の接合界面に電流を発生させて上記太陽電池を分解するように構成した分解処理装置において、
上記第2電極は、上記太陽電池を上記第2電極の上記電極面と直交する状態で保持して、上記第1電極と上記第2電極との間に配置させる第2保持溝を有している分解処理装置。 - 上記第1電極は、平板状に作製され、上記第2電極と平行に配置されている請求項1記載の分解処理装置。
- 上記第1電極は、上記第2保持溝と協働して上記太陽電池を上記第2電極の上記電極面と直交する状態で保持する第1保持溝を有する請求項2記載の分解処理装置。
- 上記太陽電池の分離物を大きさによって分別する篩い部材が上記第1電極と上記第2電極の下方に配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の分解処理装置。
- 第1電極と、電極面を上記第1電極に向けて、上記第1電極から離間して配置される平板状の第2電極と、の間に、絶縁性流体を充填するとともに、太陽電池を上記第2電極の上記電極面と直交する状態で配置し、
ついで、上記第1電極と上記第2電極との間に高電圧パルスを印加して、上記太陽電池の部材間の接合界面に電流を発生させて上記太陽電池を分解する分解処理方法。 - 篩い部材を上記第1電極と上記第2電極の下方に配置し、上記太陽電池の分離物を大きさによって分別する請求項5記載の分解処理方法。
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