JP2017136154A - 清掃布 - Google Patents
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Abstract
Description
短繊維不織布または抄造シートと、ポリエステル長繊維不織布とが積層一体化してなる2層構造の積層不織布により構成される清掃布であり、
短繊維不織布側または抄造シート側を拭き取り対象物に接することによって清拭するものであり、
ポリエステル長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した
形状(以下、「略Y4形状」という。)であり、
短繊維不織布および抄造シートは多数の開孔を有しており、
積層不織布において、短繊維不織布または抄造シートが有する開孔の個所は、ポリエステル長繊維不織布のみが存在して、開孔の箇所から、ポリエステル長繊維不織布が、短繊維不織布側または抄造シート側に表出していることを特徴とする清掃布を要旨とする。
実施例1
[短繊維ウェブの準備]
精練・漂白したコットン繊維(繊維長約25〜35mm)を用いて、大和機工株式会社製のサンプルローラーカード機にて目付50g/m2のコットンウェブを作成した。得られたコットンウェブを16メッシュのステンレス製粗目織物(経糸および緯糸ともに16本/2.54cm)上に載せ、ノズル径0.13mm、水圧8.3MPaの条件で、コットンウェブに高圧水流を施し構成繊維同士を交絡させ、繊維同士が交絡してなるコットンウェブから水分を乾燥除去し、目付50g/m2の短繊維不織布を得た。
[不織布の片面にホットメルト接着剤層を設ける工程]
上記短繊維不織布の上に融点115℃のくもの巣状のホットメルト接着シート(目付25g/m2)を載せて、その上にテフロン(登録商標)シート(厚み1mm)を載せて、さらにその上に170℃に加熱した表面平滑な金属板を載せることにより、上記不織布全面に5g/cm2の加重を掛けて加熱し、2分間放置して、ホットメルト接着シートの構成樹脂を溶融させて、短繊維不織布と接着させ、片面にクモの巣状のホットメルト接着剤からなる層を設けた短繊維不織布を得た。
[不織布に孔を設ける工程]
接着層を設けた短繊維不織布にφ17.5の丸形状の孔を、開孔面積率30.5%、配設密度12.5個/100cm2で配置するように打ち抜き加工を行い、接着層を有する短繊維不織布に多数の開孔を設けた。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸(TPA)92mol%及びイソフタール酸(IPA)8mol%を用い、ジオール成分としてエチレングリコール(EG)100mol%を用いて共重合し、低融点ポリエステル(相対粘度〔ηrel〕1.44、融点230℃)を得た。この低融点ポリエステルに、結晶核剤として4.0質量%の酸化チタンを添加して、低融点ポリエステル樹脂を準備した。一方、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸(TPA)100mol%とジオール成分としてエチレングリコール(EG)100mol%を用いて共重合し、高融点ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート、相対粘度〔ηrel〕1.38、融点260℃)を準備した。そして、図3に示したノズル孔を用い、V字部に低融点ポリエステル樹脂を供給し、+字部に高融点ポリエステル樹脂を供給して、紡糸温度285℃、単孔吐出量8.33g/分で溶融紡糸した。なお、低融点ポリエステル樹脂の供給量と高融点ポリエステル樹脂の供給量の重量比は、1:2であった。
ノズル孔から排出されたフィラメント群を、2m下のエアーサッカー入口に導入し、複合型ポリエステル長繊維の繊度が17デシテックスとなるように牽引した。エアーサッカー出口から排出された複合型ポリエステル長繊維群を開繊装置にて開繊した後、移動するネット製コンベア上に集積し、繊維ウェブを得た。この繊維ウェブを、表面温度が213℃のエンボスロール(各エンボス凸部先端の面積は0.7mm2で、ロール全面積に対するエンボス凸部の占める面積率は15%)とフラットロールからなる熱融着装置に導入し、両ロール間の線圧294N/cmの条件として、複合型ポリエステル長繊維相互間を低融点ポリエステルで熱融着して、目付40g/m2のポリエステル長繊維不織布を得た。
ホットメルト接着層を片面に有し、多数の開孔が設けられてなる短繊維不織布にポリエステル長繊維不織布を積層した。積層するにあたっては、ホットメルト接着層が、層間に存在する配置した。積層体の上から全面を覆うように170℃に温度管理された表面平滑の金属板を載せ、上記積層体全面に32g/cm2の加重を掛けて、2分間熱処理を施し、多数の孔を設けた短繊維不織布とポリエステル長繊維不織布とを一体化させ、本発明の清掃布を得た。
実施例1において、短繊維不織布に代えて、下記の抄造シートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、抄造シートとポリエステル長繊維不織布とが積層一体化してなる本発明の製造布を得た。
[抄造シートの準備]
抄造する面積が625cm2のタッピ手漉き装置(抄造装置の容器底部に80メッシュの金網が設置)内に12500ccの水を投入し、その中に準備した繊維懸濁液(水1000ccに繊維長5mm、単繊維繊度が3.3dtexのポリエステルのショートカット繊維1.25g、繊維長5mmのレーヨンのショートカット繊維0.94g、繊維長5mmの日本エステル製のバインダー繊維(銘柄:4080)0.94gをミキサーに投入し2分間撹拌して得た混合液)を投入し、多孔板かき混ぜ器を用いて手動で1分間撹拌した後、抄造装置下部の排水バルブを開けて、3分間水抜きを行った。次いで、容器底部に設置した80メッシュの金網上に抄造ウェブ原料が載置された積層物を抄造容器から取り出し、130℃に設定したヤンキードライヤで3分間乾燥処理を施し、さらにその抄造シートを150℃に温度管理された表面平滑の金属板を載せ、上記抄造シート全面に32g/cm2の加重を掛けた状態で2分間熱処理して50g/cm2の抄造シートを得た。
2 略Y4形状で形成された凹部
3 略Y4形状で形成された凸部
4 略Y4形状で形成された小凹部
5 略Y4形状中の略+字部
6 略Y4形状中の略V字部
Claims (5)
- 短繊維不織布または抄造シートと、ポリエステル長繊維不織布とが積層一体化してなる2層構造の積層不織布により構成される清掃布であり、
短繊維不織布側または抄造シート側を拭き取り対象物に接することによって清拭するものであり、
ポリエステル長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した
形状(以下、「略Y4形状」という。)であり、
短繊維不織布および抄造シートは多数の開孔を有しており、
積層不織布において、短繊維不織布または抄造シートが有する開孔の個所は、ポリエステル長繊維不織布のみが存在して、開孔の箇所から、ポリエステル長繊維不織布が、短繊維不織布側または抄造シート側に表出していることを特徴とする清掃布。 - 短繊維不織布および抄造シートが有する開孔の面積が、20mm2〜2500mm2であることを特徴とする請求項1記載の清掃布。
- 短繊維不織布および抄造シートが有する開孔の密度が225cm2あたり1個以上、開孔面積率が5%以上であることを特徴とする請求項1または2記載の清掃布。
- 短繊維不織布および抄造シートが、コットン繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊維、熱可塑性繊維の少なくともいずれか1種からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の清掃布。
- ポリエステル長繊維が、略Y4形状の各々の略V字部が低融点ポリエステルよりなり、その他の略+字部が高融点ポリエステルよりなる複合型ポリエステル長繊維であって、該低融点ポリエステルの熱融着により、該複合型ポリエステル長繊維相互間が係合されてなるポリエステル不織布であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の清掃布。
Priority Applications (1)
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JP2016018055A JP2017136154A (ja) | 2016-02-02 | 2016-02-02 | 清掃布 |
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JP2016018055A Pending JP2017136154A (ja) | 2016-02-02 | 2016-02-02 | 清掃布 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017192638A (ja) * | 2016-04-22 | 2017-10-26 | ユニチカ株式会社 | 清拭布 |
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2016
- 2016-02-02 JP JP2016018055A patent/JP2017136154A/ja active Pending
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