JP2017135573A - 圧電デバイスの製造方法 - Google Patents

圧電デバイスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017135573A
JP2017135573A JP2016013972A JP2016013972A JP2017135573A JP 2017135573 A JP2017135573 A JP 2017135573A JP 2016013972 A JP2016013972 A JP 2016013972A JP 2016013972 A JP2016013972 A JP 2016013972A JP 2017135573 A JP2017135573 A JP 2017135573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
mounting
piezoelectric
manufacturing
piezoelectric device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016013972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6741434B2 (ja
Inventor
正明 太田
Masaaki Ota
正明 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2016013972A priority Critical patent/JP6741434B2/ja
Publication of JP2017135573A publication Critical patent/JP2017135573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6741434B2 publication Critical patent/JP6741434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

【課題】一括で実装基体を切断することができるため、生産性を向上させることができる圧電デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】圧電デバイスの製造方法は、実装領域Mと捨代領域Cが平面視して互い違いになるように配置されたシート基板Sを準備するシート基板準備工程と、金型治具Jにより、実装基体個片化工程は、金型治具Jにより、捨代領域Cを打ち抜くことで実装基体160を個片化する実装基体形成工程と、基板110aの上面に実装された圧電素子120を有する圧電部品を実装基体160に実装する圧電部品実装工程と、を含んでいる。【選択図】図8

Description

本発明は、電子機器等に用いられる圧電デバイスの製造方法に関するものである。
圧電デバイスは、水晶素子の圧電効果を利用して、特定の周波数を発生させるものである。例えば、基板と、凹部を設けるために基板の上面に設けられた枠体とを有しているパッケージと、基板の下面に設けられた実装基体と、基板の上面に設けられた電極パッドに実装された水晶素子と、を備えた水晶振動子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような圧電デバイスの製造方法は、シート状の実装基体を個片化する工程と、実装基体をパッケージに接合する工程と、を含んでいる。
特開2005−20546号公報
上述した圧電デバイスの製造方法は、実装基体がダイシング装置等を用いて切断するため、実装基体を切断するのに手間と時間がかかり生産性が低下してしまう虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、一括で実装基体を切断することができるため、生産性を向上させることができる圧電デバイスの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の一つの態様による圧電デバイスの製造方法は、実装領域と捨代領域が平面視して互い違いになるように配置されたシート基板を準備するシート基板準備工程と、金型治具により、捨代領域を打ち抜くことで実装基体を個片化する実装基体個片化工程と、基板の上面に実装された圧電素子を有する圧電部品を実装基体に実装する圧電部品実装工程と、を含む。
本発明の一つの態様による圧電デバイスの製造方法は、実装領域と捨代領域が平面視して互い違いになるように配置されたシート基板を準備するシート基板準備工程と、金型治具により、捨代領域を打ち抜くことで実装基体を個片化する実装基体個片化工程と、基板の上面に実装された圧電素子を有する圧電部品を実装基体に実装する圧電部品実装工程と、を含む。このようにすることにより、圧電デバイスの製造方法は、一括で実装基体を切断することができるため、生産性を向上させることができる。
本実施形態に係る水晶振動子を示す分解斜視図である。 (a)図1のA−A断面図であり、(b)図1のB−B断面図である。 (a)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージを上面からみた透視平面図であり、(b)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの基板を上面からみた透視平面図である。 (a)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの基板を下面からみた透視平面図であり、(b)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージを下面からみた透視平面図である。 (a)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成する実装基体を上面からみた透視平面図であり、(b)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成する実装基体を下面からみた透視平面図である。 本実施形態における圧電デバイスの製造方法で用いられるシート基板を上からた平面図である。 本実施形態における圧電デバイスの製造方法の実装基体個片化工程で用いられる金型治具を上からみた平面図である。 (a)は、本実施形態における圧電デバイスの製造方法の実装基体個片化工程を示す断面図であり、(b)は、本実施形態における圧電デバイスの製造方法の圧電部品実装工程前を示す断面図であり、(c)は、本実施形態における圧電デバイスの製造方法の圧電部品実装工程後を示す断面図であり、(d)は、本実施形態における圧電デバイスの製造方法の絶縁性樹脂形成工程を示す断面図である。 (a)は、本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法の圧電部品実装工程前を示す断面図であり、(b)は、本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法の圧電部品実装工程後を示す断面図であり、(c)は、本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法の実装基体個片化工程を示す断面図であり、(d)は、本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法の絶縁性樹脂形成工程を示す断面図である。
(圧電デバイス)
本実施形態における圧電デバイスは、図1及び図2に示されているように、パッケージ110と、パッケージ110の上面に接合された水晶素子120とを含んでいる。パッケージ110は、基板110aの上面と枠体110bの内側面によって囲まれた第一凹部K1が形成されている。また、基板110aの下面と実装基体160の内側面によって囲まれた第二凹部K2が形成されている。このような圧電デバイスは、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
基板110aは、矩形状であり、上面に実装された水晶素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板110aは、上面に、水晶素子120を実装するための電極パッド111が設けられている。また、基板110aの一辺に沿って、水晶素子120を接合するための一対の電極パッド111が設けられている。基板110aの下面の四隅には、接合端子112が設けられている。また、四つの接合端子112の内の二つが、水晶素子120と電気的に接続されている。また、水晶素子120と電気的に接続されている第一接合端子112a及び第二接合端子112bは、基板110aの下面の対角に位置するように設けられている。
基板110aは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料である絶縁層からなる。基板110aは、絶縁層を一層用いたものであっても、絶縁層を複数層積層したものであってもよい。基板110aの表面及び内部には、上面に設けられた電極パッド111と、基板110aの下面に設けられた接合端子112とを電気的に接続するための配線パターン113及びビア導体114が設けられている。
枠体110bは、基板110aの上面の外周縁に沿って配置され、基板110aの上面に第一凹部K1を形成するためのものである。枠体110bは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料からなり、基板110aと一体的に形成されている。
電極パッド111は、水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド111は、基板110aの上面に一対で設けられており、基板110aの一辺に沿うように隣接して設けられている。電極パッド111は、図3及び図4に示されているように、基板110aの上面に設けられた配線パターン113及びビア導体114を介して、基板110aの下面に設けられた接合端子112と電気的に接続されている。
電極パッド111は、図3に示すように、第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bによって構成されている。また、接合端子112は、図4(a)に示すように第一接合端子112a、第二接合端子112b、第三接合端子112c及び第四接合端子112dによって構成されている。ビア導体114は、第一ビア導体114a及び第二ビア導体114b及び第三ビア導体114cによって構成されている。また、配線パターン113は、第一配線パターン113a及び第二配線パターン113bによって構成されている。
第一電極パッド111aは、基板110aに設けられた第一配線パターン113aの一端と電気的に接続されている。また、第一配線パターン113aの他端は、第一ビア導体114aを介して、第一接合端子112aと電気的に接続されている。よって、第一電極パッド111aは、第一接合端子112aと電気的に接続されることになる。第二電極パッド111bは、基板110aに設けられた第二配線パターン113bの一端と電気的に接続されている。また、第二配線パターン113bの他端は、第二ビア導体114bを介して、第二接合端子112bと電気的に接続されている。よって、第二電極パッド111bは、第二接合端子112bと電気的に接続されることになる。
接合端子112は、実装基体160の接合パッド161と電気的に接合するために用いられている。接合端子112は、基板110aの下面の四隅に設けられている。接合端子112の内の二つの端子は、基板110aの上面に設けられた一対の電極パッド111とそれぞれ電気的に接続されている。また、電極パッド111と電気的に接続されている接合端子112は、基板110aの下面の対角に位置するように設けられている。また、第三接合端子112cは、第三ビア導体114cを介して、封止用導体パターン118と電気的に接続されている。
配線パターン113は、基板110aの上面に設けられ、電極パッド111から近傍のビア導体114に向けて引き出されている。また、配線パターン113は、図3に示すように、第一配線パターン113a及び第二配線パターン113bによって構成されている。
ビア導体114は、基板110aの内部に設けられ、その両端は、配線パターン113、を介して、封止用導体パターン118と電気的に接続されている。ビア導体114は、基板110aに設けられた貫通孔の内部に導体を充填することで設けられている。また、ビア導体114は、図3に示すように、第一ビア導体114a、第二ビア導体114b及び第三ビア導体114cによって構成されている。
封止用導体パターン118は、蓋体130と接合部材131を介して接合する際に、接合部材131の濡れ性をよくする役割を果たしている。封止用導体パターン118は、図3に示すように、第二ビア導体114bを介して、第二接合端子112bと電気的に接続されている。封止用導体パターン118は、例えばタングステン又はモリブデン等から成る導体パターンの表面にニッケルメッキ及び金メッキを順次、枠体110bの上面を環状に囲む形態で施すことによって、例えば10〜25μmの厚みに形成されている。
ここで、基板110aの作製方法について説明する。基板110aがアルミナセラミックスから成る場合、まず所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得た複数のセラミックグリーンシートを準備する。また、セラミックグリーンシートの表面或いはセラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿設しておいた貫通孔内に、従来周知のスクリーン印刷等によって所定の導体ペーストを塗布する。さらに、これらのグリーンシートを積層してプレス成形したものを、高温で焼成する。最後に、導体パターンの所定部位、具体的には、電極パッド111、接合端子112、配線パターン113、ビア導体114及び封止用導体パターン118となる部位にニッケルメッキ又、金メッキ、銀パラジウム等を施すことにより作製される。また、導体ペーストは、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
実装基体160は、基板110aの下面の外周縁に沿って接合され、基板110aの下面に第二凹部K2を形成するためのものである。実装基体160は、例えばガラスエポキシ樹脂等の絶縁性基板からなり、基板110aの下面と導電性接合材170を介して接合される。実装基体160の内部には、図5に示すように、上面に設けられた接合パッド161と、実装基体160の下面に設けられた外部端子162とを電気的に接続するための導体部163が設けられている。実装基体160の上面の四隅には、接合パッド161が設けられ、下面の四隅には、外部端子162が設けられている。また、四つの外部端子162の内の二つが、水晶素子120と電気的に接続されて、水晶素子120の入出力端子として用いられる。また、水晶素子120と電気的に接続されている第一外部端子162a及び第二外部端子162bは、実装基体160の下面の対角に位置するように設けられている。
接合パッド161は、基板110aの接合端子112と導電性接合材170を介して電気的に接合するためのものである。接合パッド161は、図5(a)に示すように、第一接合パッド161a、第二接合パッド161b、第三接合パッド161c及び第四接合パッド161dによって構成されている。この内、第二接合パッド161bは、第二接合端子112bと電気的に接合され、第四接合パッド161dは、第四接合端子112dと電気的に接合されている。
外部端子162は、電子機器等の実装基板に実装するためのものである。外部端子162は、実装基体160の下面の四隅に設けられている。外部端子162の内の二つの端子は、基板110aの上面に設けられた一対の電極パッド111とそれぞれ電気的に接続されている。また、第二外部端子162bは、電子機器等の実装基板上の基準電位であるグランド電位と接続されている実装パッドと接続されている。これにより、封止用導体パターン118に接合された蓋体130がグランド電位となっている第二外部端子162bに接続される。よって、蓋体130による第一凹部K1内の電磁波シールド性が向上する。
また、外部端子162は、図5(b)に示すように第一外部端子162a、第二外部端子162b、第三外部端子162c及び第四外部端子162dによって構成されている。導体部163は、第一導体部163a、第二導体部163b、第三導体部163c及び第四導体部163dによって構成されている。第一接合パッド161aは、第一導体部163aを介して、第一外部端子162aと電気的に接続され、第二接合パッド161bは、第二導体部163bを介して、第二外部端子162bと電気的に接続されている。第三接合パッド161cは、第三導体部163cを介して、第三外部端子162cと電気的に接続され、第四接合パッド161dは、第四導体部163dを介して、第四外部端子162bと電気的に接続されている。
導体部163は、基板110aの上面の接合パッド161と、下面の外部端子162を電気的に接続するためのものである。導体部163は、実装枠体160の四隅に貫通孔を設け、貫通孔の内壁面に導電性接合材を形成し、その上面を接合パッド161で塞ぎ、その下面を外部端子162で塞ぐことにより形成されている。
第二凹部K2の開口部の形状は、平面視して、矩形状となっている。ここで基板110aを平面視したときの長辺の寸法が、1.2〜2.5mmであり、短辺の寸法が、1.0〜2.0mmである場合を例にして、第二凹部K2の開口部の大きさを説明する。第二凹部K2の長辺の長さは、0.6〜1.2mmであり、短辺の長さは、0.3〜1.0mmとなっている。
実装基体160の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接合材170は、例えばディスペンサ及びスクリーン印刷によって第一接合パッド161a、第二接合パッド161b、第三接合パッド161c及び第四接合パッド161d上に塗布される。基板110aは、基板110aの接合端子112が実装基体160の接合パッド161上に塗布された導電性接合材170上に位置するようにして搬送され、導電性接合材170上に載置される。これによって導電性接合材170を加熱溶融させることによって、基板110aの接合端子112は、接合パッド161に接合される。つまり、基板110aの第一接合端子112aは、第一接合パッド161aと接合され、基板110aの第二接合端子112bは、第二接合パッド161bと接合される。また、基板110aの第三接合端子112cは、第三接合パッド161cと接合され、基板110aの第四接合端子112dは、第四接合パッド161dと接合されることになる。
ここで、実装基体160の作製方法について説明する。実装基体160がガラスエポキシ樹脂である場合は、ガラス繊維から成る基材にエポキシ樹脂の前駆体を含浸させ、このエポキシ樹脂前駆体を所定の温度で熱硬化させることによって製作される。また、導体パターンの所定部位、具体的には、接合パッド161及び外部端子162は、例えば、ガラスエポキシ樹脂から成る樹脂シート上に、所定の形状に加工した銅箔を転写し、銅箔が転写された樹脂シートを積層して接着剤で接着することによって形成する。また、導体部163は、導体ペーストの印刷またはめっき法によって樹脂シートに形成した貫通孔の内面に金属を被着形成するか、貫通孔内に金属を充填して形成する。このような導体部163は、例えば金属箔または金属柱を樹脂成形によって一体化させたり、スパッタリング法,蒸着法等を用いて被着させたりすることで形成される。
水晶素子120は、図1及び図2に示されているように、導電性接着剤140を介して電極パッド111上に接合されている。水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
また、水晶素子120は、図1及び図2に示されているように、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに励振用電極122及び引き出し電極123を被着させた構造を有している。励振用電極122は、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着・形成したものである。励振用電極122は、上面に第一励振用電極122aと、下面に第二励振用電極122bを備えている。引き出し電極123は、励振用電極122から水晶素板121の一辺に向かってそれぞれ延出されている。引き出し電極123は、上面に第一引き出し電極123aと、下面に第二引き出し電極123bとを備えている。第一引き出し電極123aは、第一励振用電極122aから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。第二引き出し電極123bは、第二励振用電極122bから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。つまり、引き出し電極123は、水晶素板121の長辺又は短辺に沿った形状で設けられている。また、本実施形態においては、第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bと接続されている水晶素子120の一端を基板110aの上面と接続した固定端とし、他端を基板110aの上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造にて水晶素子120が基板110a上に固定されている。
ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が引き出し電極123から励振用電極122を介して水晶素板121に印加されると、水晶素板121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、水晶素子120の作製方法について説明する。まず、水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶素板121の外周の厚みを薄くし、水晶素板121の外周部と比べて水晶素板121の中央部が厚くなるように設けるベベル加工を行う。そして、水晶素子120は、水晶素板121の両主面にフォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振用電極122、引き出し電極123を形成することにより作製される。
水晶素子120の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接着剤140は、例えばディスペンサによって第一電極パッド111a及び第二電極パッド111b上に塗布される。水晶素子120は、導電性接着剤140上に搬送され、導電性接着剤140上に載置される。そして導電性接着剤140は、加熱硬化させることによって、硬化収縮される。水晶素子120は、電極パッド111に接合される。つまり、水晶素子120の第一引き出し電極123aは、第二電極パッド111bと接合され、第二引き出し電極123bは、第一電極パッド111aと接合される。これによって、第一接合端子112aと第三接合端子112cが水晶素子120と電気的に接続されることになる。
導電性接着剤140は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
導電性接合材170は、例えば、銀ペースト又は鉛フリー半田により構成されている。また、導電性接合材170には、塗布し易い粘度に調整するための添加した溶剤が含有されている。鉛フリー半田の成分比率は、錫が95〜97.5%、銀が2〜4%、銅が0.5〜1.0%のものが使用されている。
蓋体130は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。このような蓋体130は、真空状態にある第一凹部K1又は窒素ガスなどが充填された第一凹部K1を気密的に封止するためのものである。具体的には、蓋体130は、所定雰囲気で、パッケージ110の枠体110b上に載置され、枠体110bの封止用導体パターン118と蓋体130の接合部材131とが溶接されるように所定電流を印加してシーム溶接を行うことにより、枠体110bに接合される。また、蓋体130は、封止用導体パターン118及び第二ビア導体114bを介して基板110aの下面の第二接合端子112bに電気的に接続されている。第二接合端子112bは、導電性接合材170を介して第二接合パッド161b及び第二外部端子162bbと電気的に接続されている。る。よって、蓋体130は、基板110aの第二接合端子112bと電気的に接続されている。
接合部材131は、パッケージ110の枠体110b上面に設けられた封止用導体パターン118に相対する蓋体130の箇所に設けられている。接合部材131は、例えば、銀ロウ又は金錫によって設けられている。銀ロウの場合は、その厚みは、10〜20μmである。例えば、成分比率は、銀が72〜85%、銅が15〜28%のものが使用されている。金錫の場合は、その厚みは、10〜40μmである。例えば、成分比率が、金が78〜82%、錫が18〜22%のものが使用されている。
(製造方法)
本実施形態の圧電デバイスの製造方法について、図6〜図8を用いて説明する。本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、実装領域Mと捨代領域Cが平面視して互い違いになるように配置されたシート基板Sを準備するシート基板準備工程と(図6)、金型治具Jにより、実装基体個片化工程は、金型治具Jにより、捨代領域Cを打ち抜くことで実装基体160を個片化する実装基体形成工程と(図8(a))、基板110aの上面に実装された圧電素子120を有する圧電部品を実装基体160に実装する圧電部品実装工程(図8(b)及び図8(c))とを含んでいる。
(シート基板準備工程)
シート基板準備工程は、図6に示すように、実装領域Mと捨代領域Cが平面視して互い違いになるように配置されたシート基板Sを準備する工程である。シート基板Sは、貫通孔Hを有する複数の実装基体160となる実装領域Mと、隣り合う実装基体160となる実装領域Mの間に設けられた捨代領域Cを有している。
シート基板Sは、図6に示すように、実装領域Mと捨代領域Cとが交互になるように隣接させて、これらをマトリックス状に配置させている。このようなシート基板Sは、ガラス布基材エポキシ樹脂やポリカーボネイト,エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂等の樹脂材料、或いは、ガラス−セラミック等の低温焼成基板材料,アルミナセラミックス等のセラミック材料等によって形成されており、例えば、ガラス布基材エポキシ樹脂で形成する場合、ガラス糸を編み込んで形成したガラス布基材にエポキシ樹脂の液状前駆体を含浸させるとともに、該前駆体を高温で重合させることによってベースが形成されている。そのベースの表面には、銅箔等の金属箔を貼着し、これを従来周知のフォトエッチング等を採用し、所定パターンに加工することによって接合パッド161や外部端子162が形成される。
捨代領域Cは、実装領域Mの間に隣接するように設けられており、実装領域Mを切断する際の余剰部としての役割を果たしている。捨代領域Cの幅は、例えば、50〜150μmであり、後述する金型治具Jのシート基板Sと接触している箇所の幅の長さと同じとなっている。よって、捨代領域Cは、実装基体160となる実装領域Mが個片化する際に削除されることになる。
また、実装領域M(実装基体160)には、貫通孔Hが設けられている。従って、実装基体160に応力が加わり、実装基体160に歪みが生じ変形するとき、貫通孔Hの開口部の縁部に向かって内部応力が加わることなる。このため、実装基体160に応力が加わったとき、応力の一部が貫通穴Hの開口部の縁部に向かう内部応力となるため、実装基体160の接合パッド161と基板110aの接合端子112とを電気的に接続している導電性接合材170に加わる応力を、貫通穴Hがない場合と比較して、小さくすることが可能となる。
貫通穴Hの開口部は、実装基体160の上面を平面視したとき、接合パッド161と重ならない位置に配置されている。従って、実装基体160の接合パッド161とパッケージ110の接合端子112とを導電性接合材170で接合するとき、平面視して、導電性接合材170と貫通穴Hの開口部とが重ならないようにすることができる。このため、実装基体160に応力が加わった場合、貫通穴Hの開口部の縁部に向かう向きの内部応力が導電性接合材170に加わることを低減させることができる。
また、貫通穴Hの開口部は、実装基体160の下面を平面視したとき、外部端子162と重ならない位置に配置されている。従って、第一実施形態に係る圧電デバイスを電子機器のマザーモードに実装部材(図示せず)により実装するとき、平面視して、実装部材と貫通穴Hの開口部とが重ならないようにすることができる。このため、実装基体160に応力が加わった場合、貫通穴163の開口部の縁部に向かう向きの内部応力が実装部材に加わることを低減させることができる。
また、貫通穴Hは、実装基体160の上面を平面視したとき、実装基体160の上面の中心、または、中心付近に形成されている。例えば、貫通穴Hの開口部が円形形状の場合、貫通穴Hの開口部の中心が実装基体160の上面の中心と重なっている、または、実装基体160の上面の中心付近に位置するように、貫通穴Hが形成されている。このため、実装基体160に応力が加わったとき、貫通穴Hの開口部の縁部に向かう向きに内部応力が生じるとき、実装基体160の四隅から貫通穴Hの縁部までの距離を同じくらいにすることが可能となるので、実装基体160の四隅で生じる歪みの量をほぼ均一にすることができる。従って、パッケージ110の下面の短辺に沿ってそれぞれ一つずつ設けられている外部端子112と、接合パッド161とを接合している導電性接合材170に加わる応力を同じくらいにすることが可能となる。
また、貫通穴Hの開口部は、例えば、円形形状となっている。従って、実装基体160に応力が加わったときに、開口部の縁部に向かう向きに生じた内部応力が開口部で分散されることとなり、開口部の縁部に応力が集中し、破損することを低減させることができる。
(実装基体個片化工程)
実装基体個片化工程は、図8(a)に示すように、金型治具Jにより、捨代領域Cを切断し、実装領域Mを切り離すことで実装基体160を個片化する工程である。実装基体個片化工程は、シート基板Sに金型治具Jを押圧し、実装基体160が金型治具の貫通穴T内に入り込むようして捨代領域Cを切断することで、実装基体160を個片化する。
金型治具Jは、図7に示すように、金属板MSと、シート基板S内の各実装基体160と対向する位置にある金属板MSに設けられた複数の貫通穴Tとによって構成されている。つまり、実装基体160が貫通穴Tと対向し、捨代領域Cと金属板MSが接触するようにして、シート基板S上に金属治具Jが配置される。次に、金属治具Jを押圧して、実装基体を打ち抜くようにして実装基体160を個片化する。
(圧電部品実装工程)
圧電部品実装工程は、図8(b)及び図8(c)に示すように、基板110aの上面に実装された圧電素子120を有する圧電部品100を実装基体160に実装する工程である。圧電部品100は、基板110a及び枠体110bにより構成されたパッケージ110と、基板110aの上面に実装された水晶素子120と、水晶素子120を気密封止するために枠体110bに接合された蓋体130と、を有している。
圧電部品100の実装基体160への実装方法について説明する。まず、導電性接合材170は、例えばディスペンサ及びスクリーン印刷によって第一接合パッド161a、第二接合パッド161b、第三接合パッド161c及び第四接合パッド161d上に塗布される。圧電部品100は、基板110aの接合端子112が実装基体160の接合パッド161上に塗布された導電性接合材170上に位置するようにして搬送され、導電性接合材170上に載置される。これによって、導電性接合材170を加熱溶融させることによって、基板110aの接合端子112は、接合パッド161に接合される。つまり、基板110aの第一接合端子112aは、第一接合パッド161aと接合され、基板110aの第二接合端子112bは、第二接合パッド161bと接合される。また、基板110aの第三接合端子112cは、第三接合パッド161cと接合され、基板110aの第四接合端子112dは、第四接合パッド161dと接合されることになる。
(絶縁性樹脂形成工程)
絶縁性樹脂形成工程は、図8(d)に示すように、貫通孔H内に絶縁性樹脂180を形成する工程である。絶縁性樹脂180の形成方法は、未硬化状態の絶縁性樹脂180を貫通孔H内に塗布し、貫通孔H内に充填される。つまり、導電性接着剤180は、第二凹部K2内に塗布され、第二凹部K2内に充填される。充填は、例えば、ディスペンサによって行われる。その後、常温の雰囲気によって、又は、リフロー炉等による加熱によって、絶縁性樹脂180は硬化される。
絶縁性樹脂180は、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。絶縁性樹脂180の弾性率は、例えば、エポキシ樹脂の場合には、1〜3GPaである。貫通孔H内に絶縁性樹脂180を形成することによって、実装基体160と圧電部品100とを接合する際に、実装基体160にかかる応力をさらに緩和することができる。
また、絶縁性樹脂形成工程の際に、基板110aの下面と実装基体160の上面との間に絶縁性樹脂180が形成されている。つまり、基板110aの接合端子112と実装基体160の接合パッド161とを導電性接合材170を介して接合されることで、基板110aと実装基体160との間に導電性接合材170の厚みと、接合端子112と接合パッド161の厚みとを足した分の間隙部が設けられる。この間隙部に絶縁性樹脂180が入りこみ満たすことで、基板110aと実装基体160との接合強度を向上させることできる。また、実装基体160の外形形状が、平面視して、基板110aの外形形状よりも大きくなるように設けられており、絶縁性樹脂180は、基板110aの下面の外周縁から実装基体160の上面にかけて上下方向の厚みが薄くなるように傾斜が設けられている。このようにすることで、圧電デバイスの全体構造を小型化する場合であっても、基板110aに対する絶縁性樹脂180の被着面積を広く確保することができるようになり、これによって実装基体160を基板110aに対し強固に接合させることが可能となる。
本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、実装領域Mと捨代領域Cが平面視して互い違いになるように配置されたシート基板Sを準備するシート基板準備工程と、金型治具Jにより、捨代領域Cを切断し、実装領域Mを切り離すことで実装基体160を個片化する実装基体個片化工程と、基板110aの上面に実装された圧電素子120を有する圧電部品100を実装基体160に実装する圧電部品実装工程と、を含んでいる。このような圧電デバイスの製造方法は、一括で実装基体160を個片化することができるため、シート基板Sの実装基体160の個片化するための工程が大幅に簡素化されるようになり、生産性を向上させることができる。
また、本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、シート基板準備工程で、実装領域Mに貫通孔Hが設けられている。このような圧電デバイスの製造方法は、実装基体160に応力が加わり、実装基体160に歪みが生じ変形するとき、貫通孔Hの開口部の縁部に向かって内部応力が加わることなる。このため、実装基体160に応力が加わったとき、応力の一部が貫通穴Hの開口部の縁部に向かう内部応力となるため、実装基体160の接合パッド161と基板110aの接合端子112とを電気的に接続している導電性接合材170に加わる応力を、貫通穴Hがない場合と比較して、小さくすることが可能となる。
また、本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、貫通穴H内に絶縁性樹脂180を形成する絶縁性樹脂形成工程を備えている。このような圧電デバイスの製造方法は、実装基体160と圧電部品100とを接合する際に、絶縁性樹脂180により、実装基体160にかかる応力をさらに緩和することができる。
また、本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、絶縁性樹脂形成工程の際に、基板110aの下面と実装基体160の上面との間に絶縁性樹脂180が形成されている。基板110aの下面と実装基体160の上面との間に形成された間隙部に絶縁性樹脂180が入りこみ満たすことで、基板110aと実装基体160との接合強度を向上させることできる。
(第一変形例)
以下、本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法について説明する。なお、本実施形態の第二変形例における圧電デバイスのうち、上述した圧電デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法は、図6及び図9に示されているように、金型治具により、捨代領域Cを打ち抜き、圧電部品100を実装した状態で実装領域Mを切断することで実装基体160を分割する点において、実施形態と異なる。
本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法は、実装領域Mと捨代領域Cが平面視して互い違いになるように配置されたシート基板Sを準備するシート基板準備工程と、基板110aの上面に実装された圧電素子120を有する圧電部品100を実装基体160に実装する圧電部品実装工程と、金型治具Jにより、捨代領域Cを切断し、圧電部品100を実装した状態の実装領域Mを切り離すことで実装基体160を個片化する実装基体分割工程と、を含んでいる。
(シート基板準備工程)
シート基板準備工程は、図6に示すように、実装領域Mと捨代領域Cが平面視して互い違いになるように配置されたシート基板Sを準備する工程である。シート基板Sは、貫通孔Hを有する複数の実装基体160となる実装領域Mと、隣り合う実装基体160となる実装領域Mの間に設けられた捨代領域Cを有している。
シート基板Sは、図6に示すように、実装領域Mと捨代領域Cとが交互になるように隣接させて、これらをマトリックス状に配置させている。このようなシート基板Sは、ガラス布基材エポキシ樹脂やポリカーボネイト,エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂等の樹脂材料、或いは、ガラス−セラミック等の低温焼成基板材料,アルミナセラミックス等のセラミック材料等によって形成されており、例えば、ガラス布基材エポキシ樹脂で形成する場合、ガラス糸を編み込んで形成したガラス布基材にエポキシ樹脂の液状前駆体を含浸させるとともに、該前駆体を高温で重合させることによってベースが形成されている。そのベースの表面には、銅箔等の金属箔を貼着し、これを従来周知のフォトエッチング等を採用し、所定パターンに加工することによって接合パッド161や外部端子162が形成される。
捨代領域Cは、実装領域Mの間に隣接するように設けられており、実装領域Mを切断する際の余剰部としての役割を果たしている。捨代領域Cの幅は、例えば、50〜150μmであり、後述する金型治具Jのシート基板Sと接触している箇所の幅の長さと同じとなっている。よって、捨代領域Cは、実装基体160となる実装領域Mが個片化する際に削除されることになる。
また、実装領域M(実装基体160)には、貫通孔Hが設けられている。従って、実装基体160に応力が加わり、実装基体160に歪みが生じ変形するとき、貫通孔Hの開口部の縁部に向かって内部応力が加わることなる。このため、実装基体160に応力が加わったとき、応力の一部が貫通穴Hの開口部の縁部に向かう内部応力となるため、実装基体160の接合パッド161と基板110aの接合端子112とを電気的に接続している導電性接合材170に加わる応力を、貫通穴Hがない場合と比較して、小さくすることが可能となる。
また、貫通穴Hは、実装基体160の上面を平面視したとき、実装基体160の上面の中心、または、中心付近に形成されている。例えば、貫通穴Hの開口部が円形形状の場合、貫通穴Hの開口部の中心が実装基体160の上面の中心と重なっている、または、実装基体160の上面の中心付近に位置するように、貫通穴Hが形成されている。このため、実装基体160に応力が加わったとき、貫通穴Hの開口部の縁部に向かう向きに内部応力が生じるとき、実装基体160の四隅から貫通穴Hの縁部までの距離を同じくらいにすることが可能となるので、実装基体160の四隅で生じる歪みの量をほぼ均一にすることができる。従って、パッケージ110の下面の短辺に沿ってそれぞれ一つずつ設けられている外部端子112と、接合パッド161とを接合している導電性接合材170に加わる応力を同じくらいにすることが可能となる。
(圧電部品実装工程)
圧電部品実装工程は、図9(a)及び図9(b)に示すように,基板110aの上面に実装された圧電素子120を有する圧電部品100を実装領域Mに実装する工程である。圧電部品100は、基板110a及び枠体110bにより構成されたパッケージ110と、基板110aの上面に実装された水晶素子120と、水晶素子120を気密封止するために枠体110bに接合された蓋体130とを有している。
圧電部品100のシート基板Sの実装領域M(実装基体160)への実装方法について説明する。まず、導電性接合材170は、例えばディスペンサ及びスクリーン印刷によってシート基板Sの各実装領域M(実装基体160)に形成された接合パッド161上に塗布される。圧電部品100は、基板110aの接合端子112が実装領域M(実装基体160)の接合パッド161上に塗布された導電性接合材170上に位置するようにして搬送され、導電性接合材170上に載置される。これによって、導電性接合材170を加熱溶融させることによって、基板110aの接合端子112は、接合パッド161に接合される。
(実装基体個片化工程)
実装基体個片化工程は、図9(c)に示すように、金型治具Jにより、捨代領域Cを切断し、圧電部品100を実装した状態の実装領域Mを切り離すことで実装基体160を個片化する工程である。実装基体個片化工程は、シート基板Sに金型治具Jを押圧し、実装基体160が金型治具の貫通穴T内に入り込むようして捨代領域Cを切断することで、実装基体160を個片化する。
金型治具Jは、金属板MSと、シート基板S内の各実装基体160と対向する位置にある金属板MSに設けられた複数の貫通穴Tとによって構成されている。つまり、実装基体160が貫通穴Tと対向し、捨代領域Cと金属板MSが接触するようにして、シート基板S上に金属治具Jが配置される。次に、金属治具Jを押圧して、実装領域Mを打ち抜くようにしてシート基板Sから切り離し、実装基体160を個片化する。
(絶縁性樹脂形成工程)
絶縁性樹脂形成工程は、図9(d)に示すように、貫通孔H内に絶縁性樹脂180を形成する工程である。絶縁性樹脂180の形成方法は、未硬化状態の絶縁性樹脂180を貫通孔H内に塗布し、貫通孔H内に充填される。つまり、導電性接着剤180は、第二凹部K2内に塗布され、第二凹部K2内に充填される。充填は、例えば、ディスペンサによって行われる。その後、常温の雰囲気によって、又は、リフロー炉等による加熱によって、絶縁性樹脂180は硬化される。
絶縁性樹脂180は、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。絶縁性樹脂180の弾性率は、例えば、エポキシ樹脂の場合には、1〜3GPaである。貫通孔H内に絶縁性樹脂180を形成することによって、実装基体160と圧電部品100との接合時にかかる応力をさらに緩和することができる。
また、絶縁性樹脂形成工程の際に、基板110aの下面と実装基体160の上面との間に絶縁性樹脂180が形成されている。つまり、基板110aの接合端子112と実装基体160の接合パッド161とを導電性接合材170を介して接合されることで、基板110aと実装基体160との間に導電性接合材170の厚みと、接合端子112と接合パッド161の厚みとを足した分の間隙部が設けられる。この間隙部に絶縁性樹脂180が入りこみ満たすことで、基板110aと実装基体160との接合強度を向上させることできる。また、実装基体160の外形形状が、平面視して、基板110aの外形形状よりも大きくなるように設けられており、絶縁性樹脂180は、基板110aの下面の外周縁から実装基体160の上面にかけて上下方向の厚みが薄くなるように傾斜が設けられている。このようにすることで、圧電デバイスの全体構造を小型化する場合であっても、基板110aに対する絶縁性樹脂180の被着面積を広く確保することができるようになり、これによって実装基体160を基板110aに対し強固に接合させることが可能となる。
本実施形態の第一変形例における圧電デバイスの製造方法は、実装領域Mと捨代領域Cが平面視して互い違いになるように配置されたシート基板Sを準備するシート基板準備工程と、基板110aの上面に実装された圧電素子120を有する圧電部品100を実装領域Mに実装する圧電部品実装工程と、金型治具Jにより、捨代領域Cを切断し、圧電部品100を実装した状態の実装領域Mを切り離すことで実装基体160を個片化する実装基体分割工程と、を含んでいる。このような圧電デバイスの製造方法によれば、シート基板Sそのものが圧電部品100を実装するための搬送治具として機能するようになっていることから、シート基板Sより個片化した実装基体160を個々に搬送治具に保持させるといった煩雑な作業は一切不要となる。これにより、圧電デバイスの組み立て工程が大幅に簡素化されるようになり、圧電デバイスの生産性向上に供することが可能となる。
また、本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、シート基板準備工程で、実装領域Mに貫通孔Hが設けられている。このような圧電デバイスの製造方法は、実装基体160に応力が加わり、実装基体160に歪みが生じ変形するとき、貫通孔Hの開口部の縁部に向かって内部応力が加わることなる。このため、実装基体160に応力が加わったとき、応力の一部が貫通穴Hの開口部の縁部に向かう内部応力となるため、実装基体160の接合パッド161と基板110aの接合端子112とを電気的に接続している導電性接合材170に加わる応力を、貫通穴Hがない場合と比較して、小さくすることが可能となる。
また、本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、貫通穴H内に絶縁性樹脂180を形成する絶縁性樹脂形成工程を備えている。このような圧電デバイスの製造方法は、実装基体160と圧電部品100とを接合する際に、絶縁性樹脂180により、実装基体160にかかる応力をさらに緩和することができる。
また、本実施形態の圧電デバイスの製造方法は、絶縁性樹脂形成工程の際に、基板110aの下面と実装基体160の上面との間に絶縁性樹脂180が形成されている。基板110aの下面と実装基体160の上面との間に形成された間隙部に絶縁性樹脂180が入りこみ満たすことで、基板110aと実装基体160との接合強度を向上させることできる。
110・・・パッケージ
110a・・・基板
110b・・・枠体
111・・・電極パッド
112・・・接合端子
113・・・配線パターン
114・・・ビア導体
117・・・封止用導体パターン
120・・・水晶素子
121・・・水晶素板
122・・・励振用電極
123・・・引き出し電極
130・・・蓋体
131・・・接合部材
140・・・導電性接着剤
160・・・実装基体
161・・・接合パッド
162・・・外部端子
163・・・導体部
170・・・導電性接合材
180・・・絶縁性樹脂
K1・・・第一凹部
K2・・・第二凹部
S・・・シート基板
M・・・実装領域
C・・・捨代領域
J・・・金型治具
H・・・貫通孔
T・・・貫通穴

Claims (8)

  1. 実装領域と捨代領域が平面視して互い違いになるように配置されたシート基板を準備するシート基板準備工程と、
    金型治具により、前記捨代領域を切断し、前記実装領域を切り離すことで実装基体を個片化する実装基体個片化工程と、
    基板の上面に実装された圧電素子を有する圧電部品を前記実装基体に実装する圧電部品実装工程と、を含む圧電デバイスの製造方法。
  2. 請求項1記載の圧電デバイスの製造方法であって、
    前記シート基板準備工程で、前記実装領域に貫通孔が設けられていることを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  3. 請求項1記載の圧電デバイスの製造方法であって、
    前記貫通孔内に絶縁性樹脂を形成する絶縁性樹脂形成工程を備えていることを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  4. 請求項3記載の圧電デバイスの製造方法であって、
    前記絶縁性樹脂形成工程の際に、前記基板の下面と前記実装基体の上面との間に絶縁性樹脂が形成されていることを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  5. 実装領域と捨代領域が平面視して互い違いになるように配置されたシート基板を準備するシート基板準備工程と、
    基板の上面に実装された圧電素子を有する圧電部品を前記実装領域に実装する圧電部品実装工程と、
    金型治具により、前記捨代領域を切断し、前記圧電部品を実装した状態の前記実装領域を切り離すことで実装基体を個片化する実装基体分割工程と、
    を含む圧電デバイスの製造方法。
  6. 請求項5記載の圧電デバイスの製造方法であって、
    前記シート基板準備工程で、前記実装領域に貫通孔が設けられていることを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  7. 請求項6記載の圧電デバイスの製造方法であって、
    前記貫通孔内に絶縁性樹脂を形成する絶縁性樹脂形成工程を備えていることを特徴とデバイスの製造方法。
  8. 請求項7記載の圧電デバイスの製造方法であって、
    前記絶縁性樹脂形成工程の際に、前記基板の下面と前記実装基体の上面との間に絶縁性樹脂が形成されていることを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
JP2016013972A 2016-01-28 2016-01-28 圧電デバイスの製造方法 Active JP6741434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016013972A JP6741434B2 (ja) 2016-01-28 2016-01-28 圧電デバイスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016013972A JP6741434B2 (ja) 2016-01-28 2016-01-28 圧電デバイスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017135573A true JP2017135573A (ja) 2017-08-03
JP6741434B2 JP6741434B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=59502926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016013972A Active JP6741434B2 (ja) 2016-01-28 2016-01-28 圧電デバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6741434B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021220542A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04 株式会社村田製作所 圧電振動子

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006060715A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Kyocera Corp 温度補償型水晶発振器の製造方法
JP2007274455A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用水晶発振器
JP2008041693A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Yoshikawa Kogyo Co Ltd 半導体素子収納用パッケージとそれを用いた圧電発振器、通信機器及び電子機器、並びに半導体素子収納用パッケージの製造方法
JP2008219834A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Epson Toyocom Corp 圧電デバイスの製造方法、圧電デバイスおよび電子機器
JP2012238942A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Seiko Epson Corp 振動子の製造方法
JP2015091103A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 京セラクリスタルデバイス株式会社 温度補償型水晶発振器
JP2015195557A (ja) * 2014-03-27 2015-11-05 京セラクリスタルデバイス株式会社 圧電デバイス

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006060715A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Kyocera Corp 温度補償型水晶発振器の製造方法
JP2007274455A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用水晶発振器
JP2008041693A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Yoshikawa Kogyo Co Ltd 半導体素子収納用パッケージとそれを用いた圧電発振器、通信機器及び電子機器、並びに半導体素子収納用パッケージの製造方法
JP2008219834A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Epson Toyocom Corp 圧電デバイスの製造方法、圧電デバイスおよび電子機器
JP2012238942A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Seiko Epson Corp 振動子の製造方法
JP2015091103A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 京セラクリスタルデバイス株式会社 温度補償型水晶発振器
JP2015195557A (ja) * 2014-03-27 2015-11-05 京セラクリスタルデバイス株式会社 圧電デバイス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021220542A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04 株式会社村田製作所 圧電振動子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6741434B2 (ja) 2020-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6487162B2 (ja) 水晶素子
JP5123076B2 (ja) 圧電発振器の製造方法
JP5911349B2 (ja) 水晶デバイス
JP2016158147A (ja) 水晶素子および水晶デバイス
JP6741434B2 (ja) 圧電デバイスの製造方法
US9660610B2 (en) Crystal device and mounting arrangement
JP2014049966A (ja) 水晶デバイス
JP5984487B2 (ja) 水晶デバイス
JP2016006946A (ja) 水晶デバイスの製造方法
JP2015154371A (ja) 水晶デバイス
JP2015050520A (ja) 水晶デバイス
JP2014107649A (ja) 水晶デバイス
JP2018006810A (ja) 水晶素子およびその製造方法
JP2014011664A (ja) 水晶デバイス
JP2016139896A (ja) 圧電素子実装用パッケージ及び圧電デバイス
JP2016158198A (ja) 圧電素子実装用パッケージ及び圧電デバイス
JP2014225837A (ja) 水晶デバイス
JP6687465B2 (ja) 水晶デバイスの製造方法
JP6777496B2 (ja) 音叉型水晶素子及びその音叉型水晶素子が実装された水晶デバイス。
JP2016103753A (ja) 水晶デバイス
JP6825188B2 (ja) 水晶素子パッケージ及びその製造方法
JP2017050578A (ja) 水晶デバイス
JP2015142218A (ja) 水晶デバイス
JP2014236301A (ja) 水晶デバイス
JP2016181889A (ja) 水晶デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170403

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6741434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150