JP2017134391A - 光偏向装置と、画像投影装置と、光書込みユニットと、物体認識装置 - Google Patents

光偏向装置と、画像投影装置と、光書込みユニットと、物体認識装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータが異常の際に、所定範囲内の一点にレーザ光等の光が照射され続けてしまうことを抑制する。【解決手段】ミラー部Mと、ミラー部Mを第1軸回りに支持するミラー支持部6A,6Bと、ミラー支持部6A,6Bを支持する基部5A,5Bと、ミラー支持部6A,6Bを弾性変形させる駆動用圧電部A4,B4とを有し、駆動用圧電部A4,B4の駆動によってミラー支持部6A,6Bを弾性変形させてミラー部Mを第1軸回りに回転運動させることにより、ミラー部Mに入射する光束を所定範囲内で偏向させる光偏向器1であって、基部5A,5Bを弾性変形させる強制駆動用圧電部A3,B3を基部5A,5Bに設け、駆動用圧電部A4,B4が異常のとき、強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させて基部5A,5Bを弾性変形させることにより、ミラー部Mに入射する光束を前記所定範囲外へ偏向させる。【選択図】図1

Description

この発明は、光偏向装置と、画像投影装置と、光書込みユニットと、物体認識装置に関する。
従来から、光源から射出されたレーザ光を二次元方向に走査する光偏向装置が知られている(特許文献1参照)。
係る光偏向装置は、副走査揺動軸回りに揺動する副走査揺動部と、周方向揺動軸回りに揺動するミラー部とを備え、副走査揺動部はアームによって副走査方向に揺動可能に支持部に支持され、ミラー部は複数の梁部によって主走査揺動軸回りに揺動可能に副走査揺動部に支持されている。各梁部の表面には圧電素子を含む圧電部が取り付けられており、この圧電素子の伸縮により梁部が弾性変形してミラー部を主走査揺動軸回りに揺動させ、副走査揺動部を副走査軸回りに揺動させることによって、ミラー部に入射するレーザ光を二次元方向に走査(偏向)するものである。
ところで、このような光偏向装置では、圧電部等のアクチュエータが故障するとレーザ光の走査が停止され、その走査範囲内の一点にレーザ光が照射され続けてしまい、所定範囲内の一点にレーザ光が照射され続けると後段の装置に影響を及ぼすという問題があった。
この発明の目的は、アクチュエータが異常の際に、走査範囲である所定範囲内の一点にレーザ光等の光が照射され続けてしまうのを抑制しようとするものである。
この発明は、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を所定の軸周りに駆動させる複数のアクチュエータと、前記複数のアクチュエータの駆動を制御する駆動制御部と、前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの異常を検出する異常検出部と、を備え、前記駆動制御部は、前記異常検出部により、前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの異常を検出した際に、他のアクチュエータを用いて前記ミラー部に入射する光束を偏向するように制御する光偏向装置である。
この発明によれば、アクチュエータが異常の際に、走査範囲である所定範囲内の一点にレーザ光等の光が照射され続けてしまうのを抑制することができる。
第1実施例の光偏向装置で用いられる光偏向器の構成を示した平面図である。 図1の光偏向器を備えた第1実施例の光偏向装置の構成を示したブロック図である。 駆動用圧電部の電極板の接続関係を模式的に示した説明図である。 (A)は正常時のミラー部と基部の位置関係を示した説明図、(B)は異常時のミラー部と基部との位置関係を示した説明図である。 異常時にレーザ光が出射口から外される状態を示した説明図である。 光偏向器の他の例を示した説明図である。 第2実施例のヘッドアップディスプレイ装置の構成を示したブロック図である。 第3実施例として、第1実施例の光偏向装置を備えたヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の構成を模式的に表した模式図である。 図8に示すヘッドアップディスプレイ装置の構成を示した光学配置図である。 第4実施例の光書込みユニットの構成を示した光学配置図である。 第5実施例の画像形成装置の概略構成を示した説明図である。 第6実施例の物体認識装置の構成を示したブロック図である。 異常検出部として受光部を設けた変形例を示した説明図である。 強制駆動用圧電部を設けない場合の光偏向器を示した説明図である。 図14の光偏向器を用いて行われる異常処理の流れを示すフローチャートである。 光偏向器の他の異なる例を示した説明図である。 光偏向器の更に異なる例を示した説明図である。
以下、この発明に係る光偏向装置と、画像投影装置と、光書込みユニットと、物体認識装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1に、光偏向装置120(図2参照)で用いられる光偏向器1の構成を示す。この光偏向器1は、いわゆるMEMSデバイスである。光偏向器1は、枠状の基板2と、複数の切込みKa,Kbによって蛇行状に形成された一対の弾性部(第2の弾性部)3,4と、この弾性部3,4に支持された一対の基部5A,5Bとを有している。さらに、一対の基部5A,5Bに支持された一対のミラー支持部(第1の弾性部)6A,6Bと、一対のミラー支持部6A,6Bに設けられ且つミラー部Mを支持した一対のトーションバー7A,7Bとを有している。なお、基板2、弾性部3,4、基部5A,5B、ミラー支持部6A,6B、トーションバー7A,7Bは1枚のSOI基板から形成されたものである。また、ミラー部Mは、例えば、ミラー基部に反射面としてAgやAl等の金属薄膜を蒸着して形成され、ミラー基部は上記のSOI基板から形成され、トーションバー7A,7Bと一体形成されている。
基板2の一端側(図1において右端側)の表面には、後述する駆動用圧電部を駆動させるための複数の端子T1〜T16が設けられている。
駆動用圧電部は、例えば、上部電極、圧電素子、下部電極の積層構造となっており、上部電極と下部電極により圧電素子に駆動電圧が印加されると、圧電素子が変形(伸縮)することで、弾性部を変形させ、ミラー部Mを駆動させる。
[弾性部3]
弾性部3は、平行に配置された複数の梁部3A1〜3A4を有し、梁部3A1の一端(図1において左端)が基板2に固定され、梁部3A4の左端部が基部5Aの上部に固定されている。また、梁部3A1,3A3と梁部3A2,3A4の右端部が連結部3R1によりそれぞれ接続され、梁部3A2と梁部3A3の左端部が連結部3R2により接続されている。
梁部3A1,3A3の表面には駆動用圧電部(第2の駆動部:副駆動部)A1がそれぞれ取り付けられ、梁部3A2,3A4の表面には駆動用圧電部(第2の駆動部:副駆動部)B1がそれぞれ取り付けられている。
[弾性部4]
弾性部4は、平行に配置された複数の梁部4A1〜4A4を有し、梁部4A1の右端部が基板2に固定され、梁部4A4の右端部が基部5Bの下部(図1において)に固定されている。また、梁部4A1,4A3と梁部4A2,4A4の左端部が連結部4R1により接続され、梁部4A2と梁部4A3の右端部が連結部4R2により接続されている。
梁部4A1,4A3の表面には、梁部4A1,4A3を弾性変形させる駆動用圧電部(第2の駆動部:副駆動部)B2がそれぞれ取り付けられている。梁部4A2,4A4の表面には、梁部4A2,4A4を弾性変形させる駆動用圧電部(第2の駆動部:副駆動部)A2がそれぞれ取り付けられている。
駆動用圧電部A1,A2と駆動用圧電部B1,B2とには、異なる駆動電圧が印加されるようになっている。これにより、各梁部3A1〜3A4,4A1〜4A4に反りが発生し、隣り合う各梁部3A1〜3A4,4A1〜4A4が異なる方向にたわむ。このたわみが累積されてミラー部MがX軸(第2軸)回りに大きく回転されることになる。
ミラー部MのX軸回りの回転により、ミラー部Mの反射光の垂直方向(Y軸方向:副走査方向)への走査(偏向)が可能となる。すなわち、ミラー部Mは、Y軸(第1軸)と直交するX軸(第2軸)回りに回転していく。
なお、この実施例では、各梁部3A1〜3A4,4A1〜4A4は4つずつ設けているが、実際にはこれ以上の数を設けており、説明の便宜上、4つだけ図示してある。また、駆動用圧電部は各梁部に独立して設けられてさえいればよく、大きさや形状、配置は上記実施例に限定されない。
[基部5A,5B]
基部5A,5Bには、基部5A,5Bを強制的に弾性変形させる強制駆動用圧電部(強制駆動部)A3,B3がそれぞれ取り付けられている。
基部5A,5Bは、ミラー支持部6A,6Bを支持しており、ミラー支持部6A,6Bにはミラー支持部6A,6Bを弾性変形させる駆動用圧電部(第1の駆動部:主駆動部)A4,B4がそれぞれ取り付けられている。
ミラー支持部6A,6Bは、ミラー部Mをトーションバー7A,7Bを介してY軸(第1軸)回りに回転運動可能に支持している。このミラー支持部6A,6Bの弾性変形により、ミラー部Mがトーションバー7A,7B及びミラー支持部6A,6Bを利用した共振によりY軸(第1軸)回りに揺動していく。この揺動により、ミラー部Mに入射するレーザ光(光束)の反射光がX方向(主走査方向)へ所定範囲内で走査(偏向)されていく。
また、基部5A,5Bは、強制駆動用圧電部A3,B3の駆動より弾性変形して、ミラー部Mに入射するレーザ光を上記の所定範囲外へ偏向させるようになっている。
[端子T1〜T16]
端子T1〜T16は、駆動用圧電部A1,A2,A4,B1,B2,B4と強制駆動用圧電部A3,B3とに電圧を印加させるためのものである。各端子T1〜T16の所定の端子には、駆動電源部60の駆動電源31〜34が電流計41〜44を介して接続されている。これら駆動電源31〜34によって駆動用圧電部A1,A2,B1,B2が駆動され、強制駆動用圧電部A3,B3は強制駆動電源部35(図2参照)により駆動されるようになっている。なお、強制駆動電源部35は図1では省略してある。
強制駆動電源部35は、各端子T1〜T16のうち所定の端子を介して強制駆動用圧電部A3,B3に電圧を印加するようになっている。同様に、駆動用圧電部A4,B4も駆動電源部60(図1、図2参照)によって駆動される。駆動電源部60は、各端子T1〜T16のうち上記と異なる所定の端子を介して駆動用圧電部A4,B4に電圧を印加するようになっている。
[光偏向装置120]
図2は、光偏向装置120の構成を概略的に示したブロック図である。光偏向装置120は、図1に示す光偏向器1と光走査駆動制御部16とを備えている。
光走査駆動制御部16は、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4の異常を検出する異常検出部70と、駆動電源部60と、強制駆動電源部35と、駆動制御部80とを有している。
駆動電源部60は、駆動電源31〜34(図1参照)を有し、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4を駆動させるものである。強制駆動電源部35は、強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させるものである。駆動制御部80は、例えばCPU、ROM、RAM、FPGA等により実現され、外部から入力された信号等に基づいて駆動電源部60及び強制駆動電源部35を駆動制御するものである。
[異常検出部70]
異常検出部70は、電流検知部(第1の異常検出部)50と、電流検知部(第2の異常検出部)51〜54とを有している。電流検知部50は、主駆動部である駆動用圧電部A4,B4に流れる電流を検知して異常を検出するものである。
電流検知部51〜54は、副駆動部である駆動用圧電部A1,A2,B1,B2の異常を検出するもので、電流計41〜44に流れる電流すなわち抵抗の両端に生じる電位差に基づいて異常を検知するものである。同様に、電流検知部50も抵抗の両端に生じる電位差を検出して駆動用圧電部A4,B4の異常を検知するものである。
[駆動制御部80]
駆動制御部80は、駆動電源部60を制御して光偏向器1のミラー部MをX軸方向(図1参照)とY軸方向とに揺動させて、光偏向器1のミラー部Mに入射するレーザ光をX,Y方向へ走査(偏向)せていく。このとき、ミラー支持部6A,6Bおよび駆動用圧電部A4,B4は、Y軸に平行な軸回り(Y軸回り)にミラー部Mを駆動させる第1のアクチュエータとして機能し、弾性部3,4と駆動用圧電部A1,A2,B1,B2は、X軸に平行な軸回り(X軸回り)にミラー部Mを駆動させる第2のアクチュエータとして機能する。
また、異常検出部70が異常を検出したとき、強制駆動電源部35をオンさせて、強制駆動部である強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させるようになっている。
このとき、強制駆動用圧電部A3,B3および基部5A、5Bはミラー部Mを駆動させる第3のアクチュエータとして機能する。
強制駆動用圧電部A3,B3が駆動されると、基部5A,5Bが弾性変形してミラー部Mに入射するレーザ光が所定範囲外すなわちレーザ光の出射口9(図5参照)からレーザ光が出ないようになっている。
[光偏向装置120の動作]
次に、上記のように構成される光偏向装置120の動作を説明する。
図示しないスタートスイッチが操作されると、駆動制御部80は、駆動電源部60から所定の駆動周波数の駆動電圧を出力させて、駆動用圧電部A4,B4を駆動させ、ミラー部MをY軸回りに回転させる。また、駆動制御部80は、駆動電源部60の駆動電源31〜34から所定の駆動電圧を出力させて駆動用圧電部A1,A2,B1,B2を駆動させる。
駆動用圧電部A1,A2,B1,B2の駆動により、ミラー部MはX軸回りに回転されていく。そして、ミラー部MのY軸回り及びX軸回りの回転により、ミラー部Mに入射したレーザ光は、ミラー部Mで反射して所定範囲内でX,Y方向に走査されていくことになる(通常動作)。
ところで、図3は駆動用圧電部A1,B1の電極板の接続関係を模式的に示したものであり、駆動用圧電部A1,B1の電極板A1b,B1bは、コンタクトホールAP,BPから配線された配線AD,BDにより直列接続されている。また、駆動用圧電部A1,B1のグランド用の電極板A1g,B1gは、コンタクトホールAPg,BPgから配線された配線GDにより直列接続されている。
駆動用圧電部A1,B1の圧電膜(圧電素子)AU,BUは誘電層であり、通常高い抵抗値を有するが、経年劣化や初期不良があった場合に、内部に欠陥が発生し圧電部がショートして動作不良を引き起こす可能性がある。とくに高温環境での使用がある車載環境において、上記不良は発生しやすい。
不良のモードとしては、電極板A1b,A1g,B1b,B1gと圧電膜AU,BUの密着性が低下することで圧電膜AU,BUにかかる応力が不均一になることが考えられる。また、圧電膜AU,BUの内部の初期不良としてクラックが存在し、圧電膜AU,BUが伸縮を繰り返すことでクラックが成長すること、初期不良として分極が不均一な部分が存在し、動作時の内部応力が増大することなどが考えられる。
また、配線AD,BD,GDと電極板A1b,A1g,B1b,B1gの接合部は電流が集中するため発熱量が大きく、配線AD,BD,GDをショートさせる可能性がある。
これら不良は、駆動用圧電部A2,B2及び駆動用圧電部A4,B4も同様である。
上記の不良が発生した場合、圧電膜AU,BUへの給電が停止する。また、駆動用圧電部A4,B4のグランド用の電極板(図示せず)が配線GDにより共通のグランドとされている場合、駆動用圧電部A4,B4の圧電膜(図示せず)への給電も停止するためミラー部Mの動作は停止してしまう。
このミラー部Mの動作が停止すると、レーザ光が走査範囲である所定範囲内の一点に照射され続けてしまうという問題がある。
しかし、上記不良が発生した場合、ショートの場合には電流値が大きく上昇し、電流検知部51〜54が検出する電流値が大きくなり、断線した場合にはその検出電流がゼロとなる。
駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4の印加電圧の変動に対して、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4に流れる電流のいずれかが大きく変動した場合には、駆動制御部80は、異常が発生したと判断する。この判断は、例えば、電圧印加時の電流値に対して変動が10%以上の場合に異常ありと判断する。
駆動制御部80は、異常が発生したと判断すると、強制駆動電源部35をオンさせて強制駆動用圧電部A3,B3(図1参照)に強制駆動電圧を印加させる。これにより、強制駆動用圧電部A3,B3が駆動されて基部5A,5Bが、図4の(A)に示す位置から図4の(B)に示す位置へ弾性変形する。この弾性変形により、図4の(B)に示すように、ミラー部Mが大きく傾く。これは、例えば強制駆動用圧電部A3の一方の電極に正電圧を印加し、強制駆動用圧電部B3の一方の電極に負電圧を印加させることにより、基部5Aは図4において下方へ弾性変形し、基部5Bは上方に弾性変形させることができる。これにより、ミラー部Mを大きく傾けることができる。
ミラー部Mの傾きにより、ミラー部Mで反射されるレーザ光は、図5に示すように、所定の走査範囲である出射口(所定範囲)9から外れたレーザ光検出用CCD81上に移動(偏向)される。すなわち、レーザ光は所定範囲外へ偏向される。なお、図5において、14はレーザ光源(図示せず)から射出されたレーザ光をミラー部Mへ照射させる光学系である。また、レーザ光検出用CCD81上に移動させることにより、所定範囲外へ偏向することによりレーザ光源が点灯しているか消灯しているのかレーザ光検出用CCD81の信号から確認することができる。
ここで、基部5A,5Bの変位量と、ミラー部Mの傾きの関係は、ミラー部Mの中心から基部5A,5B(基部5Aと基部5Bの中間位置にミラー部Mの中心がある)の強制駆動用圧電部A3,B3までの距離による。例えば、この距離が1mmのとき、強制駆動用圧電部A3,B3の変位量=tanθとなるから、ミラー部Mを例えばθ=10度傾けたとき、そのレーザ光が出射口9から外れる場合、強制駆動用圧電部A3,B3を0.17mm変位させればよい。
このように、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4のいずれかに異常が生じた場合、強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させて基部5A,5Bを強制的に弾性変形させる。このため、通常動作とは異なる動作によってミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させることができ、レーザ光が所定の走査範囲内の一点を照射し続けてしまうという不具合を防止することができる。
また、光偏向器1の基部5A,5Bに強制駆動用圧電部A3,B3を設けて、基部5A,5Bを弾性変形させることにより、ミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させるようにしただけのものであるから、光偏向装置120は安価なものとなる。
上記実施例は、X,Y方向である二次元方向に走査する光偏向器1に強制駆動用圧電部A3,B3を設けたものについて説明したが、一次元方向に走査する光偏向器にも適用できる。
[他の例]
図6に、光偏向器1の他の例を示す。この図6に示す光偏向器1は、基部5A,5Bとミラー支持部6A,6Bが同一面を維持するように補強リブ(補強部材)90で補強したものである。これは、基部5A,5Bの弾性変形にならってミラー支持部6A,6Bを傾けることが前提となっていることにより、光偏向器1の基板2の剛性が十分でない場合がある。このため、ミラー支持部6A,6Bがねじれる可能性があり、これを防止するために、補強リブ90で補強するものである。
[第2実施例]
図7は、第1実施例の光偏向装置120を備えたヘッドアップディスプレイ装置100の構成を示したブロック図である。
第2実施例のヘッドアップディスプレイ装置100は、光偏向器1と、レーザ光を出射するレーザ光源12と、レーザ光源12を制御する光源駆動制御部13と、光学系14と、制御部19と、光検出部20とを備えている。
光源駆動制御部13は、制御部19からの画像信号や同期信号に基づいてレーザ光源12のオン・オフなどを制御する。
制御部19は、画像信号演算部18と検出信号演算部と101と光走査駆動制御部16とを有している。
画像信号演算部18は、画像信号から水平同期信号及び垂直同期信号を分離する。
検出信号演算部101は、光検出部20がミラー部M(図1等参照)によって走査される光を受光したタイミングを求める。
光走査駆動制御部16は、画像信号演算部18からの水平同期信号と、検出信号演算部101が求めた光検出部20の受光タイミングとが一致するように、光偏向器1のミラー部MのY軸回りの揺動を制御する。また、垂直同期信号に基づいて光偏向器1のミラー部MのX軸回りの揺動を制御する。
そして、光偏向器1と制御部19の光走査駆動制御部16とで第1実施例と同様な光偏向装置120が構成される。この光偏向装置120は、第1実施例と同様な動作を行うのでその説明は省略する。
ヘッドアップディスプレイ装置100は、光偏向器1のミラー部MのY軸及びX軸回りの揺動により、光学系14から入射するレーザ光の反射光を主走査方向と副走査方向に走査するものである。これにより、画像信号演算部18に入力する画像信号の画像を投影面15に投影することになる。
ヘッドアップディスプレイ装置100は、光偏向装置120を備えていることにより、第1実施例と同様な効果を得ることができる。すなわち、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4(図1参照)のいずれかに異常が生じた場合、強制駆動用圧電部A3,B3により基部5A,5Bを弾性変形させて、ミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させる。このため、レーザ光が所定の走査範囲である投影面15の一点を照射し続けてしまうという不具合を防止することができる。
[第3実施例]
図8は、第3実施例として、第1実施例の光偏向器1を備えた画像投影装置であるヘッドアップディスプレイ装置200を搭載した自動車の構成を模式的に表した模式図である。また、図9はヘッドアップディスプレイ装置200の内部構成を模式的に表した模式図である。
第3実施例のヘッドアップディスプレイ装置200は、例えば図8に示すように、自動車301のダッシュボード内に設置される。ダッシュボード内のヘッドアップディスプレイ装置200から発せられる画像光である投射光Lがフロントガラス302で反射され、ユーザーである観察者(運転者300)に向かう。これにより、運転者300は、ヘッドアップディスプレイ装置200によって投影された画像を虚像として視認することができる。なお、フロントガラス302の内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
第3実施例のヘッドアップディスプレイ装置200は、図9に示すように、赤色、緑色、青色のレーザ光源201R,201G,201Bと、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ202,203,204と、2つのダイクロイックミラー205,206と、光量調整部207と、光偏向器1と、自由曲面ミラー209と、スクリーン210と、投射ミラー211とから構成されている。そして、本実施例における光源装置としての光源ユニット230は、レーザ光源201R,201G,201B、コリメータレンズ202,203,204、ダイクロイックミラー205,206が、光学ハウジングによってユニット化されている。
本実施例のヘッドアップディスプレイ装置200は、スクリーン210(図7に示す投影面15に対応する)に表示される中間像を自動車301のフロントガラス302に投射することで、その中間像を運転者300に虚像として視認させる。レーザ光源201R,201G,201Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ202,203,204で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー205,206により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部207で光量が調整された後、光偏向器1によって二次元走査される。光偏向器1で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー209で反射されて歪みを補正された後、スクリーン210に集光され、中間像を表示する。スクリーン210は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、スクリーン210に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
光偏向器1は、第1実施例と同様に駆動制御され、ミラー部Mを主走査方向及び副走査方向に往復回転動作させ、ミラー部Mに入射する投射光Lを二次元走査(ラスタスキャン)する。この光偏向器1の駆動制御は、レーザ光源201R,201G,201Bの発光タイミングに同期して行われる。
また、第3実施例の光源ユニット230は、第2実施例のレーザ光源12(図7参照)と光学系14とをユニット化したものである。そして、第3実施例のヘッドアップディスプレイ装置200は、第2実施例のヘッドアップディスプレイ装置100に、光量調整部207と自由曲面ミラー209と投射ミラー211とを設けたものである。
ヘッドアップディスプレイ装置200は、車両だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に搭載される画像投影装置としても適用できる。
また、上述した第3実施例では、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイの説明をしたが、第1実施例の光偏向器1を用いて光走査を行うことで画像を投影する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着した装着部材が有する反射透過部材等のスクリーンに画像を投影するヘッドマウントディスプレイなどにも、同様に適用することができる。
第3実施例によれば、光偏向器1を備えていることにより、第1実施例と同様な効果を得ることができる。すなわち、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4(図1参照)のいずれかに異常が生じた場合、強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させて基部5A,5Bを強制的に弾性変形させる。このため、ミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させることができ、レーザ光が所定の走査範囲であるスクリーン210の一点を照射し続けてしまうという不具合を防止することができる。これにより、一点を照射し続けるレーザ光が運転者300の眼に入ってしまうことは防止される。
[第4実施例]
図10は、第4実施例の光書込みユニット1000を示す。この光書込みユニット1000において、レーザ素子などの光源部1020からのレーザ光は、コリメータレンズなどの結像光学系1021を経た後、光偏向器1022により偏向される。この光偏向器1022として、第1実施例の光偏向器1(図1参照)が用いられ、第1実施例の光偏向装置120(図2参照)を使用する。この場合、光走査駆動制御部16によって光偏向器1(1022)のミラー支持部6A,6Bの駆動用圧電部A4,B4のみを駆動制御して、レーザ光の反射光を主走査方向のみに走査させるようにする。なお、光偏向器1022として、図6に示す他の例の光偏向器1を用いることもできる。
そして、光偏向器1022で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ1023aと第二レンズ1023b、反射ミラー部1023cからなる走査光学系1023を経て、被走査面である感光体ドラム1002のビーム走査面に照射される。走査光学系1023は、被走査面であるビーム走査面にスポット状に光ビームを結像する。
光偏向器1022の圧電部の各電極は、それぞれ外部電源等のミラー駆動手段に電気的に接続されており、ミラー駆動手段は圧電部の上部電極と下部電極との間に駆動電圧を印加し、光偏向器1022を駆動する。これにより、光偏向器1022のミラー部Mが往復回転してレーザ光が偏向され、被走査面である感光体ドラム1002のビーム走査面上が光走査される。
このように本実施例の光書込みユニット1000は、感光体を用いたプリンタや複写機などの画像形成装置のための光書込みユニットとして使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して照射し、加熱することで印字するレーザラベル装置の光走査ユニットの構成部材として使用することができる。
この第4実施例では、図1に示す光偏向器1を使用するが、レーザ光の反射光を主走査方向のみに走査させる専用の光偏向器を使用してもよい。
第4実施例によれば、光書込みユニット1000は、第1実施例と同様に光偏向器1を備えた光偏向装置120(図2参照)を使用するので、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4(図1参照)のいずれかに異常が生じた場合、強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させて基部5A,5Bを強制的に弾性変形させるものであるから、ミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させることができる。このため、感光体ドラム1002上の一点にレーザ光を照射し続けてしまう不具合を防止することができる。
[第5実施例]
図11は、第4実施例の光書込みユニットを使用した第5実施例の画像形成装置1300の一例を示す。
図11に示す第5実施例の画像形成装置1300において、光書込みユニット1301はレーザビームを被走査面に出射して画像を書き込む。感光体ドラム1302は光書込みユニット1301による走査対象としての被走査面を提供する像担持体である。光書込みユニット1301は、記録信号によって変調された1本又は複数本のレーザビームで被走査面である感光体ドラム1302の表面を同ドラムの軸方向に走査する。感光体ドラム1302は矢印方向に回転駆動され、帯電手段303により帯電された表面に光書込みユニット1301により光走査されることによって静電潜像を形成される。この静電潜像は現像手段304でトナー像に顕像化され、このトナー像は転写手段305で記録紙Pに転写される。転写されたトナー像は定着手段306によって記録紙Pに定着される。転写手段305を通過した感光体ドラム1302の表面部分はクリーニング部307で残留トナーを除去される。感光体ドラム1302に代えてベルト状の感光体を用いる構成も可能である。また、トナー像を記録紙以外の転写媒体に一旦転写し、この転写媒体からトナー像を記録紙に転写して定着させる構成とすることも可能である。
光書込みユニット1301は、記録信号によって変調された1本又は複数本のレーザビームを発する光源308と、光源308を変調する光源駆動手段309と、上記実施例の光偏向器310(1022)と、この光偏向器310のミラー基板のミラー面に光源308からの、記録信号によって変調されたレーザビームを結像させるための結像光学系311と、ミラー面で反射された1本又は複数本のレーザビームを被走査面である感光体ドラム(感光体)1302の表面に結像させるための手段である走査光学系312などから構成される。光偏向器310は、光偏向器310の駆動のための集積回路313とともに回路基板314に実装された形で光書込みユニット1301に組み込まれている。
集積回路313は、図2に示す光走査駆動制御部16を備えており、光偏向器310は、第1実施例の光偏向器1と同様な構成となっており、第1実施例と同様に駆動制御される。
本実施例による光偏向器310は、回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、画像形成装置の省電力化に有利である。光偏向器のミラー基板の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、画像形成装置の静粛性の改善に有利である。光偏向装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また光偏向器310の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。記録紙の搬送機構、感光体ドラムの駆動機構、現像手段、転写手段などの制御手段、光源部の駆動系などは、従来の画像形成装置と同様でよいため図中省略されている。
第5実施例によれば、光偏向器310が第1実施例の光偏向器1と同様な構成となっており、第1実施例と同様に駆動制御されるので、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4(図1参照)のいずれかに異常が生じた場合、強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させて基部5A,5Bを強制的に弾性変形させるものであるから、ミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させることができる。このため、感光体ドラム1302上の一点にレーザ光を照射し続けてしまう不具合を防止することができる。
[第6実施例]
図12は、第1実施例の光偏向器を用いた第6実施例の物体認識装置600を示す。
第6実施例の物体認識装置600は、光偏向器を用いて対象方向にレーザ光(測定光束)を光走査し、対象方向に存在する被対象物からの反射光を受光することで被対象物を認識する装置である。図12は、本実施例の物体認識装置600の一例であるレーザレーダの構成を模式的に表した模式図である。
図12に示すように、レーザ光源601から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメートレンズ602を経て、光偏向器610で1軸もしくは2軸方向に走査され、車両前方の被対象物650に照射される。光検出器605は、被対象物650で反射され、集光レンズ606を経たレーザ光を受光して、検出信号を出力する。なお、光源駆動部であるレーザドライバ603は、レーザ光源601を駆動するものであり、光偏向器駆動部である偏向器ドライバ607は、光偏向器610を駆動するものである。光偏向器610は、第1実施例の光偏向器1と同じ構成となっている。
コントローラ604は、レーザドライバ603および偏向器ドライバ607を制御し、光検出器605から出力された検出信号を処理する。すなわち、コントローラ604は、レーザ光を発光したタイミングと、光検出器605でレーザ光を受光したタイミングとのズレによって、被対象物650との距離を算出する。光偏向器610でレーザ光を走査することで1次元、もしくは2次元の範囲における被対象物650に対する距離が得られる。このように、破損しにくい光偏向器610を用いて、レーダ装置を提供することができる。このような物体認識装置600は、例えば車両の前方側に取り付けられ、車両の前方を監視して前方方向の障害物の有無を認識することができる。
また、コントローラ604と偏向器ドライバ607とで第1実施例の光偏向装置120が構成され、光偏向器610はコントローラ604によって第1実施例と同様に駆動制御される。
第6実施例によれば、光偏向器610は第1実施例の光偏向器1と同じ構成であり、コントローラ604によって第1実施例と同様に駆動制御されるので、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
すなわち、駆動用圧電部A1,A2,B1,B2,A4,B4(図1参照)のいずれかに異常が生じた場合、強制駆動用圧電部A3,B3を駆動させて基部5A,5Bを強制的に弾性変形させるものであるから、ミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させることができる。このため、被対象物650の一点にレーザ光を照射し続けてしまう不具合を防止することができる。
上述した第6実施例では、物体認識装置の一例としてのレーザレーダの説明をしたが、第1実施例や他の例の光偏向器1を用いて対象方向の光走査を行い、反射光を受光することで被対象物を認識する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、手や顔を光走査することで得た情報を、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象方向への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から物体の形状を認識して3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材などにも同様に適用することができる。また、受光部が受光した反射光の光強度や反射による波長の変化等から、被対象物の有無や形状を認識する構成であってもよい。
以上、上記第1実施例の光偏向器1を用いて光走査を行う形態として、第2〜第6実施例を説明したが、光を偏向して1次元または2次元に光走査を行う装置であれば、上記第1実施例の光偏向器1を適用することが可能である。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、上記に説明した各実施例では、各アクチュエータの異常を電流検知部50〜54によって検知しているが、異常検出部として光偏向器の被走査面に受光器(例えばレーザ光検出用CCDやフォトダイオード等)を設け、光源からの光をミラー部Mによって反射して反射光を受光器で受光することにより、アクチュエータの異常を検知してもよい。
例えば、図13に示すように、光偏向器(例えば、第1実施例の光偏向器1等を用いることができる)からの走査光L’の被走査面に、光偏向器によって走査可能な走査領域700の内であって、光偏向器によって画像描画に使用する所定領域(画像として外部出力される領域)701の外である領域702に、受光器703a〜703dを設ける。このとき、所定の印加信号をアクチュエータに印加した際に、主走査方向(図13のX方向)においては受光器703a、受光器703bがともに受光したか否かを駆動制御部が判定する。受光器703a,703bが所定の印加信号範囲において受光できなかった場合に、主走査方向のアクチュエータが異常であると検知する。副走査方向(図13のY方向)においては受光器703c,703dにより同様に異常検出を行う。このとき、受光器703a,703bが主走査方向の異常を検出する第1の異常検出部、受光器703c,703dが副走査方向の異常を検出する第2の異常検出部として機能している。
なお、受光器を用いてアクチュエータの異常が検知できればよく、例えば、受光器703aが2回受光した際に、それぞれの受光した時間を記録し、その時間差と予め定めた印加信号における所定の時間差とのズレが閾値よりも大きい場合に、異常であると検知してもよい。
また、上記に説明した各実施例では、ミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させる方法として光偏向器1に強制駆動用圧電部A3,B3を設ける方法について説明した。しかし、この方法に限定されることはなく、例えば、図14に示すような主走査方向と副走査方向の二次元方向に走査する光偏向器1の場合は、主走査方向の圧電部の故障を検知した際に、副走査方向の圧電部によりミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させる方法を適用してもよい。これにより、強制駆動用圧電部A3,B3を新たに設けずにレーザ光を所定外へ偏向させることができる。
上記の複数のアクチュエータにより二次元方向に走査する光偏向器の場合に、一方のアクチュエータの異常を検知した際に、他方のアクチュエータを用いてミラー部Mに入射するレーザ光を所定範囲外へ偏向させる変形例について、以下に詳細に述べる。
図14に示すように、この光偏向器1は、ミラー部MをX軸と平行な軸周りに可動させる第1のアクチュエータ(ミラー支持部6A、6Bおよび駆動用圧電部A4、B4)、ミラー部MをY軸と平行な軸周りに可動させる第2のアクチュエータ(弾性部3,4および駆動用圧電部A1、A2、B1、B2)を有している。第1、第2の異常検出部として、第1実施例の光偏向器1と同様の電流検知部50〜54を用いてもよいし、図13に示す受光器703a〜703dを用いてもよい。
このような光偏向器1で行われる異常処理の流れを、図15のフローチャートを用いて説明する。この図15に示すように、まず、第1、第2の異常検知部により、第1、第2のアクチュエータが異常か否かを検知する(ステップS1)。いずれか一方のアクチュエータの異常を検出した場合(ステップS2の判定がYES)、異常が検出されていない他方のアクチュエータにより、所定領域よりも外にレーザ光を偏向する(ステップS3)。これに対して、第1、第2のアクチュエータのいずれにも異常が検出されない場合(ステップS2の判定がNO)、異常処理を終了する。
より具体的には、第1のアクチュエータの異常を第1の異常検出部により検知し、かつ第2のアクチュエータの異常を第2の異常検出部により検知していない場合に、第2のアクチュエータによってミラー部Mを副走査方向に傾かせて、所定領域よりも外にレーザ光を偏向する。
また、第2のアクチュエータの異常を第2の異常検出部により検知し、かつ第1のアクチュエータの異常を第1の異常検出手段により検知していない場合に、第1のアクチュエータによってミラー部Mを主走査方向に傾かせて、所定領域よりも外にレーザ光を偏向する。このように、後段の装置に影響が及び易い所定領域よりも外にレーザ光を偏向することにより、所定領域においてレーザ光が一点に集中することを抑制することができる。
このとき、所定領域の外においても、異常が検知されていないアクチュエータを用いて所定領域に入らない範囲で光走査することが好ましい。さらに、この光走査範囲に受光器(例えば、図13に示す受光器703a〜703d)が入るようにするのが好ましい。これにより、所定領域外においてもレーザ光が一点に集中することを抑制して後段部品への影響を抑制するとともに、受光器でレーザ光を受光して光源の状態を検知することができる。
なお、上記各実施例ではアクチュエータは圧電素子を用いた圧電駆動方式のアクチュエータを採用しているが、これに限定されることはない。例えば、電磁力を用いた電磁駆動方式のアクチュエータや静電力を用いた静電駆動方式のアクチュエータを採用してもよい。
また、駆動用圧電部を有するアクチュエータとは別体に、検知用圧電部を有する検知用アクチュエータを設け、駆動用制御部がアクチュエータの異常を検知した際に検知用圧電部を用いて光走査を行ってもよい。例えば、図16に示す他の異なる変形例のように、検知用圧電部C1,D1は駆動用圧電部A1,B1に並行して弾性部3,4に設けられる。この場合、駆動用圧電部A1,B1と弾性部3,4が、ミラー部Mを所定の軸周りに駆動させる第1のアクチュエータとして機能し、検知用圧電部C1,D1と弾性部3,4が、通常動作とは異なる動作でミラー部Mを駆動させる検知用アクチュエータ(第2のアクチュエータ)として機能する。また、検知用圧電部C1,D1は異常検出部としても機能する。検知用圧電部C1,D1は、圧電効果を利用している。駆動用圧電部A1,B1の伸縮によって弾性部3,4が変形するのに伴って、検知用圧電部C1,D1が変形することで、電荷が発生するので、その電荷をモニターすることによって、弾性部3,4の反り量、そして可動部の傾き角等を算出する。さらに、駆動用制御部が各弾性部3,4をモニターすることで、駆動用圧電部A1,B1によって生じる変位量の合計を検出することが可能となる。
このとき、検知用圧電部C1,D1には、駆動用圧電部A1,B1に接続される駆動電源とは別体の駆動電源を接続し、この別体の駆動電源を駆動制御部に接続する。そして、駆動制御部の制御により検知用圧電部C1,D1に駆動電圧を印加可能にする。これにより、駆動制御部は、第1のアクチュエータの異常を検知した場合に、第2のアクチュエータの検知用圧電部C1,D1に電圧印加を行うことにより、ミラー部Mを可動させて光走査する。よって、所定領域においてレーザ光が一点に集中することを抑制することができる。検知用圧電部C1,D1で光走査を行うときは、異常が起きていることを示す画像を投影することが好ましい。これにより、検知用圧電部C1,D1では所定領域外まで光源からの光を偏向できない場合であっても、光走査することで一点に集中するのを防ぐとともに、異常を示す画像を投影することでユーザーが異常に気づくことが可能となる。
なお、図17に示す更に異なる変形例の光偏向器1のように、複数の梁部3Aが折り返し部3Rにより蛇行上に連結されたアクチュエータにおいて、各梁部3Aに駆動用圧電部A1,A2,・・・,B1,B2,・・・と検知用圧電部C1,C2,・・・,D1,D2,・・・を並行に設けて、上記と同様の操作を行ってもよい。
1 光偏向器
3 弾性部(第2の弾性部、第2のアクチュエータ)
A1,A2 駆動用圧電部(第2の駆動部、第2のアクチュエータ)
4 弾性部(第2の弾性部、第2のアクチュエータ)
5A,5B 基部(可動支持部)
6A,6B ミラー支持部(第1の弾性部、第1のアクチュエータ)
B1,B2 駆動用圧電部(第2の駆動部、第2のアクチュエータ)
A3,B3 強制駆動用圧電部(強制駆動部、第3のアクチュエータ)
A4,B4 駆動用圧電部(第1の駆動部、第1のアクチュエータ)
C1,C2 検知用圧電部(圧電駆動部、第2のアクチュエータ)
D1,D2 検知用圧電部(圧電駆動部、第2のアクチュエータ)
M ミラー部
12 レーザ光源
16 光走査駆動制御部(駆動制御部)
50 電流検知部(第1の異常検出部)
51〜54 電流検知部(第2の異常検出部)
80 駆動制御部
90 補強リブ(補強部材)
100,200 ヘッドアップディスプレイ装置(画像投影装置)
120 光偏向装置
311 結像光学系
312 走査光学系
600 物体認識装置
605 光検出器
610 光偏向器
703a〜703d 受光器(光検出部、第1、第2の異常検出部)
1000 光書込みユニット
1021 結像光学系
1022 光偏向器
1300 画像形成装置
1302 感光体ドラム(感光体、被走査面)
特開2013−173465号公報

Claims (13)

  1. 反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を所定の軸周りに駆動させる複数のアクチュエータと、
    前記複数のアクチュエータの駆動を制御する駆動制御部と、
    前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの異常を検出する異常検出部と、を備え、
    前記駆動制御部は、前記異常検出部により、前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの異常を検出した際に、他のアクチュエータを用いて前記ミラー部に入射する光束を偏向するように制御する光偏向装置。
  2. 請求項1に記載の光偏向装置であって、
    前記アクチュエータは、前記ミラー部を第1軸周りに駆動させる第1のアクチュエータと、前記ミラー部を第2軸周りに駆動させる第2のアクチュエータとを有し、
    前記異常検出部は、前記第1のアクチュエータの異常を検出する第1の異常検出部と、前記第2のアクチュエータの異常を検出する第2の異常検出部とを有し、
    前記駆動制御部は、前記第1の異常検出部または前記第2の異常検出部により、前記第1のアクチュエータまたは前記第2のアクチュエータの一方の異常を検出した際に、他方のアクチュエータを用いて前記ミラー部に入射する光束を偏向するように制御する光偏向装置。
  3. 請求項1に記載の光偏向装置であって、
    前記駆動制御部は、前記第1の異常検出部または前記第2の異常検出部により前記第1のアクチュエータまたは前記第2のアクチュエータの一方の異常を検出した際に、他方のアクチュエータを用いて前記ミラー部に入射する光束を所定範囲外へ偏向するように制御する光偏向装置。
  4. 請求項1に記載の光偏向装置であって、
    前記ミラー部を駆動させる第3のアクチュエータを備え、
    前記駆動制御部は、前記第1の異常検出部または前記第2の異常検出部が異常を検出した際に、前記第3のアクチュエータを駆動させて前記ミラー部に入射する光束を所定範囲外へ偏向するように制御する光偏向装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光偏向装置であって、
    前記駆動制御部は、前記第1のアクチュエータに駆動電圧を印加する第1の駆動電源部と、前記第2のアクチュエータに駆動電圧を印加する第2の駆動電源部と、を有し、
    前記第1の異常検出部は、前記第1のアクチュエータと前記第1の駆動電源部の間の電流を検知することにより異常を検出し、
    前記第2の異常検出部は、前記第2のアクチュエータと前記第2の駆動電源部の間の電流を検知することにより異常を検出する光偏向装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光偏向装置であって、
    前記ミラー部を支持するミラー支持部と、
    前記第1のアクチュエータを支持する可動支持部と、を備え、
    前記ミラー部は、前記ミラー支持部を介して前記第1のアクチュエータに連結され、
    前記第2のアクチュエータは、前記可動支持部を介して前記第1のアクチュエータに連結され、
    前記第1のアクチュエータは、前記ミラー支持部に連結される第1の弾性部と、該第1の弾性部を弾性変形させる第1の駆動部と、を有し、
    前記第2のアクチュエータは、前記可動支持部に連結される第2の弾性部と、該第2の弾性部を弾性変形させる第2の駆動部と、を有する光偏向装置。
  7. 請求項6に記載の光偏向装置であって、
    前記第2の弾性部は、複数の梁部が蛇行状に連結されてなり、
    前記第2の駆動部は、前記複数の梁部に個別に設けられている複数の圧電駆動部を有し、
    前記駆動制御部は、隣り合う2つの前記梁部に個別に設けられた2つの前記圧電駆動部にそれぞれ異なる駆動電圧を印加することにより駆動を制御し、
    前記第2の異常検出部は、隣り合う2つの前記梁部に個別に設けられた2つの前記圧電駆動部と前記駆動制御部の間の電流を検知し、該圧電駆動部それぞれの異常を検出する光偏向装置。
  8. 請求項1に記載の光偏向装置であって、
    前記アクチュエータは、弾性部の上に該弾性部を屈曲変形させる駆動用圧電部が設けられた第1のアクチュエータと、前記弾性部の上に該弾性部の屈曲変形を検知する検知用圧電部が設けられた第2のアクチュエータとを有し、
    前記駆動制御部は、前記異常検出部が、前記第1のアクチュエータの異常を検出した場合に、前記検知用圧電部を制御して前記ミラー部を駆動させることを特徴とする光偏向装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光偏向装置と、光を射出する光源部と、を備え、
    前記光源部からの光を前記光偏向装置により光走査されて形成される画像を投影する画像投影装置。
  10. 請求項9に記載の画像投影装置であって、
    前記駆動制御部は、前記第1の異常検出部または前記第2の異常検出部が異常を検出した際に、前記ミラー部に入射する光束を画像として投影される走査領域外の領域に偏向する画像投影装置。
  11. 請求項9に記載の画像投影装置であって、
    画像として投影される走査領域の光が通過する領域外に設けられ、光を検出する光検出部を備え、
    前記駆動制御部は、前記第1の異常検出部または前記第2の異常検出部が異常を検出した際に、前記ミラー部に入射する光束を前記光検出部に偏向する画像投影装置。
  12. 請求項1乃至8いずれか一項に記載の光偏向装置と、該光偏向装置によって走査されている反射光を被走査面にスポット状に結像する結像光学系とを備えている光書込みユニット。
  13. 被対象物に向けて測定光束を走査する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光偏向装置と、前記被対象物からの反射光を受光する光検出器とを備え、該光検出器の受光に基づいて物体を認識することを特徴とする物体認識装置。
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