JP2017134275A - 印刷濃度補正装置、画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム - Google Patents

印刷濃度補正装置、画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム Download PDF

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高橋 克直
Katsunao Takahashi
克直 高橋
森下 幸一
Koichi Morishita
幸一 森下
俊介 有田
Shunsuke Arita
俊介 有田
渡辺 英行
Hideyuki Watanabe
英行 渡辺
真也 納富
Shinya Notomi
真也 納富
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Abstract

【課題】被印刷物の種類に応じて、適切な印刷濃度で印刷できるように濃度補正を行う。【解決手段】濃度補正値記憶部54(メモリ49)は、濃度補正値を被印刷物の種類毎、すなわち印刷用紙の紙種毎に記憶する。濃度補正値決定部41は、印刷を行う印刷用紙の紙種に対応する濃度補正値を濃度補正値記憶部54から読み出す。そして、濃度補正部42は、読み出された濃度補正値に基づいて、印刷データ90の濃度を補正して、適切な印刷濃度で印刷できる補正後印刷データ94とする。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷濃度補正装置、画像形成装置、画像形成システムおよびプログラムに関する。
プリンタ等の画像形成装置は、長期間に亘って使用し続けると、経時変化によって、トナー像を形成する際に使用する書き込みレーザ光の出力や、トナー像を定着する際の温度に変化を生じる。すると、画像形成装置は、理想的な濃度特性からずれを生じてしまう。そのため、従来の画像形成装置は、長期間に亘って使用し続けると、印刷物が適切な濃度で印刷されないという課題があった。
このような課題に対して、画像形成装置で形成したトナー像または画像形成装置から出力される印刷物の濃度に基づいて、印刷ジョブのページ単位で濃度を補正する技術が開示されている。
しかしながら、このような従来の技術によると、複数の種類の被印刷物(例えば、薄紙、厚紙、OHPフィルム、布等)を扱う印刷ジョブが実行された際に、印刷ジョブの途中で印刷用紙の紙種が変更されると、変更された紙種の印刷用紙に対して適切な印刷濃度で印刷できないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷用紙の紙種に応じて、印刷を行う際に印刷濃度を適切に補正することができる印刷濃度補正装置、画像形成装置、画像形成システムおよびプログラムを提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、印刷可能な形式の印刷データを印刷する際の濃度補正値を被印刷物の種類毎に記憶する濃度補正値記憶部と、前記濃度補正値記憶部から、印刷を行う被印刷物の種類に対応する濃度補正値を読み出して濃度補正値を決定する濃度補正値決定部と、前記濃度補正値に基づいて、前記印刷データを印刷する際の印刷濃度を補正する濃度補正部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被印刷物の種類に応じて適切な濃度で印刷できるように、印刷データを印刷する際の印刷濃度を補正することができるという効果を奏する。
図1は、画像形成システムの一実施形態に係る全体構成を示す図である。 図2は、実施形態の画像形成システムの機能構成を示す機能ブロック図である。 図3は、図2に示した濃度補正処理部のハードウェア概略構成を示すブロック図である。 図4は、濃度補正処理部の詳細な機能構成を示す機能ブロック図である。 図5は、プリントサーバが出力する印刷制御情報の一例を示す図である。 図6は、メモリに記憶する情報の内容について説明する図である。 図7は、実施形態の画像形成システムが、印刷ジョブの途中で紙種変更が発生しない場合に行う印刷動作のシーケンスについて説明する図である。 図8は、実施形態の画像形成システムが、印刷ジョブの途中で紙種変更が発生する場合に行う印刷動作のシーケンスについて説明する図である。 図9は、実施形態の画像形成システムが行う濃度補正値更新処理および濃度補正処理の流れを示すフローチャートである。
(画像形成システムの全体構成の説明)
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成システムについて図面を参照して説明する。
図1は、画像形成システムの一実施形態に係る全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、プリントサーバ(DFE:Digital Front End) 1(印刷データ生成部)と画像形成装置2と排紙装置13とを夫々備える。
プリントサーバ1は、有線で画像形成装置2に接続されている。このプリントサーバ1は、印刷すべきデータを、ユーザが設定した印刷設定に応じたデータに変換する画像処理を行う。その後、プリントサーバ1は、展開処理(RIP(Raster Image Processor)処理)を行って印刷可能な形式の印刷データ90を生成する。そして、プリントサーバ1は、展開処理された印刷データ90、および印刷を行うために必要な複数のパラメータを有する印刷制御情報92を画像形成装置2に転送する。印刷制御情報92の具体的な内容については後述する。
画像形成装置2は、プリントサーバ1から送信された印刷データ90と印刷制御情報92を受信して、設定された印刷設定に応じた印刷処理を行う。この画像形成装置2は、画像形成部3と、光書き込み装置7と、給紙トレイ15と、定着装置12と、を備える。
画像形成部3は、駆動ローラ4、2次転写バックアップローラ5、従動ローラ6に夫々巻き掛けられた中間転写ベルト9を夫々配置している。さらに、画像形成部3は、中間転写ベルト9に対向して配置されたイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)各色に対応するカートリッジ10Y、10C、10M、10Kを備える。図1に示す画像形成装置2は、複数のカートリッジ10Y、10C、10M、10Kが中間転写ベルト9の展張方向に沿って夫々並置された、いわゆるタンデム方式を用いたカラープリンタを形成する。
カートリッジ10Y〜10Kは、夫々異なる色のトナー像を形成する感光体を有している。また、カートリッジ10Y〜10Kは、夫々、帯電ローラ12Y、12C、12M、12Kに接触している。帯電ローラ12Y〜12Kに帯電した電圧は、カートリッジ10Y〜10Kの感光体表面に印加されて、感光体の表面は所定の極性に帯電する。
光書き込み装置7は、帯電後の感光体の表面にレーザ光を照射する。光書き込み装置7は、このレーザ光の照射によって、感光体の表面に静電潜像を形成する。画像形成部3は、形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。このようにして形成されたトナー像は、中間転写ベルト9を挟んで、カートリッジ10Y〜10Kと夫々対向する位置に配置された複数の1次転写ローラ8に夫々電圧を印加することによって、中間転写ベルト9のベルト面に1次転写される。なお、中間転写ベルト9の近傍には、中間転写ベルト9のベルト面に形成されたトナー像の濃度Dを測定する濃度測定部68が設けられている。濃度測定部68は、例えば反射型光センサからなるP(フォト)センサで構成される。
給紙トレイ15は複数設けられており、各給紙トレイ15には、夫々同一種類の被印刷物である印刷用紙Sが収納されている。印刷用紙Sは、給紙トレイ15から、給紙装置32を介して、2次転写バックアップローラ5に巻き掛けられた中間転写ベルト9と2次転写ローラ11との間に向かって搬送される。このとき、2次転写ローラ11には所定の電圧が印加されて、中間転写ベルト9に1次転写されたトナー像が印刷用紙Sに2次転写される。以降、被印刷物を便宜的に印刷用紙と述べるが、これは紙に限らず、OHPフィルム、布等の印刷可能な物体を全て含む。また、被印刷物の種類を便宜的に紙種と述べるが、こちらも紙に限定されるものではない。
定着装置12は、印刷用紙Sに2次転写されたトナー像を、熱と圧力によって印刷用紙S上に定着する。トナー像が転写、定着した印刷用紙Sは、印刷物96として排紙装置13の排紙トレイ14に排出される。
(画像形成システムの機能構成の説明)
図2は、画像形成システム100の機能構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、画像形成装置2は、プリンタコントローラ20、濃度補正処理部30、印刷画像処理部50、プリンタエンジン60、給紙トレイ15を夫々備える。なお、図2において、細い実線は印刷データ90等のデータの流れを示すデータ線を表す。また、点線は印刷制御情報92等の制御情報の流れを示す制御線を表し、太い実線は印刷用紙Sの流れを示す印刷用紙搬送路を表す。
プリンタコントローラ20は、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22、印刷制御部23を備える。メモリ22は、CPU21で実行するプログラムP1およびプリントサーバ1から受信した印刷制御情報92等を格納している。CPU21は、必要に応じて、メモリ22からプログラムP1を読み出して実行することで、印刷制御部23を制御する。印刷制御部23は、画像形成装置2が行う印刷処理全般の制御を行う。
プログラムP1は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)で構成されたメモリ22に予め組み込まれて提供される。
また、プログラムP1は、インストール可能な形式、または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、プログラムP1を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、プログラムP1をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
濃度補正処理部30は、プリントサーバ1から展開処理後の印刷データ90を受信する。そして、濃度補正処理部30は、印刷用紙Sの種類である紙種Pi毎に予め記憶された濃度補正値ΔDiに基づいて、印刷データ90を適切な印刷濃度で印刷するための濃度補正値ΔDiを決定する。
濃度補正処理部30は、さらに、決定した濃度補正値ΔDiに基づいて印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を補正する濃度補正処理を行う。そして、濃度補正処理部30は、この濃度補正処理によって、濃度補正された補正後印刷データ94を生成する。濃度補正処理部30は、この補正後印刷データ94を印刷画像処理部50に転送する。濃度補正処理が不要な場合には、濃度補正処理部30は、印刷データ90をそのまま印刷画像処理部50に転送する。
印刷画像処理部50は、濃度補正処理部30から、印刷データ90または濃度補正された補正後印刷データ94を受け取り、光書き込み装置7(図1参照)から感光体の表面に照射するレーザ書き込み用のデータを生成する。
プリンタエンジン60(印刷部)は、書込部62、転写部64、定着部66、濃度測定部68を夫々備える。このプリンタエンジン60は、印刷データ90または補正後印刷データ94を、印刷用紙Sに出力して印刷物96とする画像形成処理を行う。
書込部62は、図1の光書き込み装置7に対応する。書込部62は、静電潜像を形成する。
転写部64は、図1のカートリッジ10Y〜10K、中間転写ベルト9に対応する。転写部64は、書込部62によって形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。そして、転写部64は、このトナー像を中間転写ベルト9に転写する。
定着部66は、図1の定着装置12に対応する。定着部66は、中間転写ベルト9に転写されたトナー像を、さらに印刷用紙Sに転写、定着させる。
濃度測定部68は、前述したように、中間転写ベルト9のベルト面に形成されたトナー像の濃度Dを測定する。この濃度測定部68は、例えば、所定枚数の印刷物96を出力したとき等の所定のタイミングにおいて、トナー像の濃度Dを測定して、測定された濃度Dを濃度補正処理部30に転送する。
給紙トレイ15は、プリンタエンジン60によって制御されて、前述したように、印刷用紙Sを印刷用紙搬送路(図2の太い実線)に供給する。
排紙装置13は、排紙トレイ14を備える。この排紙装置13は、プリンタエンジン60から出力された印刷物96を排紙トレイ14に排出する。
(濃度補正処理部の機能構成の説明)
次に、図3、図4を用いて、濃度補正処理部30(印刷濃度補正装置)の機能構成について説明する。図3は、濃度補正処理部30のハードウェア概略構成を示すブロック図である。図4は、濃度補正処理部30の詳細な機能構成を、周辺機器も含めて示した機能ブロック図である。
図3に示すように、濃度補正処理部30は、CPU48、メモリ49、プリントサーバI/F36、印刷画像処理部I/F38、プリンタエンジンI/F40を夫々備える。
メモリ49は、濃度補正処理に必要な情報である、図1の給紙トレイ15に収納された印刷用紙Sの紙種Pi、および後述するトナー像の濃度D、濃度補正値ΔDi等の情報、および新しい濃度補正値を決定するためのプログラムP2等を格納する。
メモリ49は、さらに、必要に応じて印刷データ90を一時保存する。例えば、濃度補正処理部30が、注目画素の近傍画素の濃度に基づくマトリクス処理を行っている最中に、印刷用紙Sの紙種Piの変更が検出されて、印刷データ90の濃度補正が必要となった際は、マトリクス処理を一時中断する。このようなときには、マトリクス処理途中の印刷データ90を、メモリ49に一時保存する。そして、濃度補正値ΔDiが決定した後で、印刷データ90をメモリ49から読み出してマトリクス処理を継続する。
CPU48は、メモリ49に格納されたプログラムP2を読み出して実行し、濃度補正処理部30全般の制御を司るとともに、メモリ49に対する情報の書き込みと読み出しを行う。さらに、CPU48は、印刷画像処理部50、プリンタエンジン60、および図2のプリンタコントローラ20から、夫々制御することが可能となっている。
メモリ49に格納されるプログラムP2は、前述したプログラムP1(図2参照)と同様の形態で配布、提供される。
図4に示すように、濃度補正処理部30は、濃度補正値決定部41と、濃度補正部42と、濃度補正値参照部43を備える。また、濃度補正処理部30は、濃度補正値更新判定部44と、濃度補正値更新部45と、印刷枚数カウンタ制御部46と、パターン生成部47と、被印刷物種類設定部52を備える。さらに、濃度補正処理部30は、濃度補正値記憶部54と、印刷枚数カウンタ56を備える。これらの各構成部位は、夫々、前述したCPU48(図3参照)上で動作するプログラムP2によって制御される。
すなわち、濃度補正処理部30で実行されるプログラムP2(図3参照)は、上述した各構成部位を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPU48がメモリ49からプログラムP2を読み出して実行することにより、濃度補正値決定部41、濃度補正部42、濃度補正値参照部43、濃度補正値更新判定部44、濃度補正値更新部45、印刷枚数カウンタ制御部46、パターン生成部47、被印刷物種類設定部52の各部が、CPU48の主記憶装置上に生成される。
さらに、濃度補正値記憶部54と印刷枚数カウンタ56は、図3で説明したメモリ49によって実現される。そして、濃度補正値参照部43は、濃度補正値決定部41で決定した濃度補正値ΔDiを濃度補正値記憶部54に記憶する。また、印刷枚数カウンタ制御部46は、印刷用紙Sの紙種Pi毎の印刷枚数をカウントして、カウントされた値であるカウント値Ciを、印刷枚数カウンタ56に記憶する。このように、濃度補正処理部30は、一般のコンピュータシステムと同様の構成を有している。ただし、濃度補正処理部30の処理の一部は図3で説明した濃度補正処理部30内で行わなくてもよい。例えば濃度補正値記憶部54はプリントサーバ内にあってもよい。
さらに、濃度補正処理部30は、プリントサーバI/F36と、印刷画像処理部I/F38と、プリンタエンジンI/F40の各入出力部を備える。
以下、図4を用いて、濃度補正処理部30の各構成要素の機能について説明する。
濃度補正値決定部41は、濃度補正値参照部43を制御して、濃度補正値記憶部54から、印刷用紙Sの紙種Pi(i=1、2、…)に対応して記憶された濃度補正値ΔDiを読み出す。そして、読み出した濃度補正値ΔDiに基づいて、濃度補正値ΔDiを決定する。また、濃度補正値決定部41は、印刷枚数カウンタ制御部46を制御して、印刷枚数カウンタ56から、紙種Piの印刷枚数を示すカウント値Ciを読み出す。
被印刷物種類設定部52は、印刷制御情報92を参照して、複数の給紙トレイ15のうちいずれの給紙トレイの印刷用紙Sが給紙されているかを判別することによって、給紙される印刷用紙Sの紙種Piを設定する。前述したように、各給紙トレイ15には、夫々同一の紙種の印刷用紙Sが収納されているため、被印刷物種類設定部52は、いずれの給紙トレイ15が選択されているかを検知することによって、給紙される印刷用紙Sの紙種Piを設定することができる。なお、被印刷物種類設定部52は給紙されている給紙トレイ15によって紙種Piを設定するものに限らない。例えば、プリントサーバ1からプリントサーバI/F36を介してユーザの設定した紙種情報を受信し、当該紙種情報を紙種Piとして設定してもよい。
印刷用紙Sの紙種Piに対応する濃度補正値ΔDiは予め算出しておくことができる。すなわち、濃度補正値決定部41は、濃度測定部68が測定した、所定の基準濃度D0を有するパターンデータを紙種Piの印刷用紙Sに印刷する際に形成されるトナー像の濃度Dを参照して、濃度差p=D−D0に対応する量として濃度補正値ΔDiを決定する。
例えば、濃度差p>0のとき、すなわちトナー像の濃度Dが基準濃度D0よりも大きいときは、濃度補正値ΔDiは濃度を小さく(薄く)補正する値とされる。また、濃度差p≦0のとき、すなわち、トナー像の濃度Dが基準濃度D0以下であるときは、濃度補正値ΔDiは濃度を大きく(濃く)補正する値とされる。濃度補正値決定部41は、濃度補正値参照部43に対して、この濃度補正値ΔDiを印刷用紙Sの紙種Piと対応付けて濃度補正値記憶部54に記憶させる。このとき濃度補正値記憶部54に記憶する情報の内容については後述する。
濃度補正値ΔDiの算出を行う際には、例えば、濃度が異なるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック各色のパッチパターンや、濃度が異なるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック各色のグラデーションパターン等の所定のパターンデータを利用する。これらのパターンデータは、後述するパターン生成部47で生成する。生成するパターンデータは、基準濃度D0として、薄い濃度から濃い濃度までを漏れなく含むのが望ましい。
濃度補正部42は、紙種Piの印刷用紙Sに印刷を行う際に、濃度補正値決定部41が濃度補正値参照部43を制御することによって、濃度補正値記憶部54から読み出した、紙種Piに対応する濃度補正値ΔDiに基づいて、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度の補正を行う。さらに、濃度補正部42は、印刷制御情報92に基づいて、プリントサーバ1から受信した印刷データ90に対して、ガンマ(γ)補正や中間調処理等の濃度補正処理を行う。これらの濃度補正処理の結果、濃度が補正された補正後印刷データ94を生成する。
濃度補正値更新判定部44は、被印刷物種類設定部52の設定結果に基づいて印刷用紙Sの紙種Piの変更の発生有無を判定する。さらに、濃度補正値更新判定部44は、印刷枚数カウンタ制御部46が読み出した印刷枚数カウンタ56のカウント値Ciを参照する。そして、濃度補正値更新判定部44は、これらの判定結果ならびに参照結果に基づいて、濃度補正値ΔDiを更新するかを判定する。
濃度補正値更新部45は、濃度補正値更新判定部44が濃度補正値ΔDiを更新すると判定した際に、濃度補正値決定部41が決定した新たな濃度補正値ΔDjによって、濃度補正値記憶部54に記憶された濃度補正値ΔDiを更新する。
印刷枚数カウンタ制御部46は、印刷用紙Sの紙種Pi毎の印刷枚数をカウントする。カウントした結果は、紙種Pi毎のカウント値Ciとして印刷枚数カウンタ56に記憶する。
パターン生成部47は、濃度補正値ΔDiを決定するために、トナー像の濃度測定用として、前述したパターンデータ98を生成する。
プリントサーバI/F36(印刷データ受信部)は、濃度補正処理部30とプリントサーバ1を接続する。このプリントサーバI/F36は、プリントサーバ1から、展開処理された印刷データ90と印刷制御情報92を夫々受信する。そして、プリントサーバI/F36は、受信した印刷データ90を濃度補正部42に転送する。また、プリントサーバI/F36は、受信した印刷制御情報92を、濃度補正値決定部41、濃度補正値更新判定部44、印刷枚数カウンタ制御部46に夫々転送する。
印刷画像処理部I/F38は、濃度補正処理部30と印刷画像処理部50を接続する。この印刷画像処理部I/F38は、補正後印刷データ94、およびパターン生成部47で生成したパターンデータ98を、夫々、印刷画像処理部50に転送する。
プリンタエンジンI/F40は、濃度補正処理部30とプリンタエンジン60を接続する。このプリンタエンジンI/F40は、プリンタエンジン60の濃度測定部68が読み取ったトナー像の濃度Dを濃度補正値決定部41に送信する。
次に、プリントサーバ1から濃度補正処理部30に送信される印刷制御情報92の内容について、図5を用いて説明する。
印刷制御情報92は、図5に示すように、紙種情報92a、ページサイズ92b、給紙トレイ番号92c、表/裏情報92d、階調補正値識別子92e、色情報92fを夫々有する。なお、図5には図示しないが、印刷制御情報92は、その他に、ガンマ(γ)補正や中間調処理等の濃度補正処理を行うために必要なパラメータを有する。
紙種情報92aは、印刷用紙Sの紙種Pi(i=1、2、…)の内容を示す情報である。紙種Piは、具体的には、薄紙、厚紙、OHPフィルム等を表す。
ページサイズ92bは、印刷用紙Sのサイズを表し、印刷用紙Sの搬送方向に直交する方向である主走査方向と、印刷用紙Sの搬送方向である副走査方向の長さの設定を示す情報である。
給紙トレイ番号92cは、図1の画像形成装置2に設けられた複数の給紙トレイ15のうち、いずれの給紙トレイ15に収納された印刷用紙Sに印刷を行うかを特定する番号である。
表/裏情報92dは、印刷用紙Sの表裏面いずれに印刷するかを示す情報である。
階調補正値識別子92eは、印刷画像処理部50が行う階調補正に用いるディザパターンを特定する情報である。
色情報92fは、印刷を色Y、C、MおよびK各色を用いたフルカラーで行うか、色Kのみを用いた単色(モノクロ)で行うかを示す情報である。
(濃度補正値ΔDiの更新条件の説明)
次に、濃度補正値ΔDiの更新条件について説明する。濃度補正値決定部41は、印刷用紙Sの紙種Piが紙種Pjに変更された際に、濃度補正値参照部43を制御して、紙種Pjと対応付けて濃度補正値記憶部54に記憶された濃度補正値ΔDjを読み出す。そして、濃度補正値決定部41は、読み出された濃度補正値ΔDjを濃度補正部42に送る。濃度補正部42は、濃度補正値ΔDjを用いて印刷データ90の濃度補正処理を行う。ただし、以下の条件が成立しているときには、濃度補正値更新部45は濃度補正値ΔDjの更新を行い、更新された新たな濃度補正値ΔDjに基づいて印刷データ90の濃度補正処理を行う。
すなわち、濃度補正値更新判定部44が、印刷枚数カウンタ56に記憶された、変更後の紙種Pjの印刷用紙Sに対する印刷枚数を示すカウント値Cjが、予め設定された所定値Cxに達したと判定した際には、濃度補正値更新部45は濃度補正値ΔDjの更新を行う。これは、所定枚数を超える印刷物96を印刷した際には、経時変化によって、トナー像を形成する際に使用する書き込みレーザ光の出力や、トナー像を定着する際の温度に変化が生じて、これによって印刷物96の濃度が変化するおそれがあるためである。
このように所定枚数の印刷物96を印刷した際には、濃度補正値更新部45は、紙種Pjに対応する濃度補正値ΔDjを新たな濃度補正値ΔDjに更新して、濃度補正値参照部43の作用で濃度補正値記憶部54に記憶する。そして、印刷枚数カウンタ制御部46は、印刷枚数カウンタ56に記憶された紙種Pjに対応するカウント値Cjをリセットする。一方、カウント値Cjが所定値Cxに達していないときは、濃度補正値更新判定部44は、濃度補正値ΔDjの更新は行わないと判定する。そして、そのときは、印刷枚数カウンタ制御部46は、印刷枚数カウンタ56に記憶された紙種Pjに対応するカウント値Cjをインクリメント(カウントアップ)する。
また、印刷用紙Sの紙種Piが変更されないときは、濃度補正値決定部41は、濃度補正値参照部43を制御して、紙種Piと対応付けて濃度補正値記憶部54に記憶された濃度補正値ΔDiを読み出す。そして、濃度補正部42は、参照した濃度補正値ΔDiを用いて印刷データ90の濃度補正処理を行う。このとき、以下の条件が成立しているときには、濃度補正値更新部45は濃度補正値ΔDiの更新を行い、更新された新たな濃度補正値ΔDiに基づいて印刷データ90の濃度補正処理を行う。
すなわち、濃度補正値更新判定部44が、印刷枚数カウンタ56に記憶された、紙種Piの印刷用紙Sに対する印刷枚数を示すカウント値Ciが、予め設定された所定値Cyに達したと判定した際には、濃度補正値更新部45は濃度補正値ΔDiの更新を行う。これは、所定枚数を超える印刷物96を印刷した際には、前述した経時変化によって、印刷物96の濃度が変化するおそれがあるためである。
このように所定枚数の印刷物96を印刷した際には、濃度補正値更新部45は、紙種Piに対応する濃度補正値ΔDiを新たな濃度補正値ΔDiに更新して、濃度補正値参照部43の作用で濃度補正値記憶部54に記憶する。そして、印刷枚数カウンタ制御部46は、印刷枚数カウンタ56に記憶されたカウント値Ciをリセットする。一方、カウント値Ciが所定値Cyに達していないときは、濃度補正値更新判定部44は、濃度補正値ΔDiの更新は行わないと判定する。そして、そのときは、印刷枚数カウンタ制御部46は、印刷枚数カウンタ56に記憶された紙種Piに対応するカウント値Ciをカウントアップする。
(濃度補正値ΔDiの更新方法の説明)
濃度補正値ΔDiの更新条件が成立した際には、濃度補正値更新判定部44は、新たな濃度補正値ΔDi(ΔDj)を決定するために、濃度測定部68に対して、トナー像の濃度Dの測定を指示する。このとき、濃度補正値更新判定部44は、パターン生成部47に対して、前述した所定のパターンデータ98の生成を指示する。パターン生成部47は、生成したパターンデータ98を、印刷画像処理部50を介してプリンタエンジン60に送信する。プリンタエンジン60は、送信されたパターンデータ98を、中間転写ベルト9(図1参照)に1次転写してトナー像を形成する。
濃度測定部68は、形成されたトナー像の濃度Dを読み取って、濃度補正値決定部41に送信する。そして、濃度補正値決定部41において、更新後の濃度補正値ΔDi(ΔDj)を算出する。なお、中間転写ベルト9に1次転写されたトナー像は、濃度Dの読み取りに使用された後にクリーニングされるため、印刷物としては出力されない。
濃度補正値更新部45は、濃度補正値参照部43を制御することによって、算出された新たな濃度補正値ΔDi(ΔDj)を、紙種Pi(Pj)と対応付けて濃度補正値記憶部54に記憶する。
なお、濃度補正値ΔDiの更新は、中間転写ベルト9に1次転写されたトナー像の濃度Dを参照することによって行う代わりに、トナー像が転写、定着した印刷用紙Sの濃度、すなわち実際の印刷物96の濃度を参照することによって行ってもよい。或いは、トナー像の濃度Dと実際の印刷物96の濃度の2種類の濃度を組み合わせて、更新後の濃度補正値ΔDi(ΔDj)を決定してもよい。さらに、濃度補正値ΔDiを決定するために、前述したパターン生成部47で生成したパターンデータを用いる代わりに、プリントサーバ1から送信した印刷データ90を用いてもよい。
(メモリ49に記憶する情報の説明)
次に、メモリ49に記憶される情報の内容について、図6を用いて説明する。メモリ49の予め決められたアドレスには、濃度補正値参照部43と印刷枚数カウンタ制御部46の作用によって、印刷用紙Sの紙種Pi、紙種Piの印刷枚数を示すカウント値Ci、濃度補正値ΔDi、測定されたトナー像の濃度Diが、夫々紙種毎に記憶される。
紙種Piは、複数の給紙トレイ15(図1参照)の夫々に収納された印刷用紙Sの紙種Piを示す。どの給紙トレイ15にどんな紙種Piの印刷用紙Sが収納されているかを示す情報は、画像形成装置2を起動した際に、プリントサーバ1から画像形成装置2に送信されて、メモリ49に記憶される。
カウント値Ciは、印刷が行われる毎に、図4の印刷枚数カウンタ制御部46を制御することによって計数される。このときのカウント値Ciは、紙種Pi毎に計数される。すなわち、画像形成装置2によって、紙種Piの印刷用紙Sに印刷を行う毎に、紙種Piに対応するカウント値Ciがカウントアップされる。このカウント値Ciは、紙種Piに対する濃度補正値ΔDiが更新された際にリセットされる。
濃度補正値ΔDiは、紙種Piと対応付けて記憶される。
濃度Diは、トナー像の濃度を表す。濃度補正値ΔDiを更新する際に、図4に示す濃度測定部68が測定したトナー像の濃度Diが記憶される。
異なる紙種Pjについても、前述したのと同様の情報が、メモリ49の別のアドレスに夫々記憶される。
(紙種変更が発生しない場合の印刷動作シーケンスの説明)
次に、図7のシーケンス図を用いて、印刷ジョブの途中で印刷用紙Sの紙種Piの変更が発生しない場合に、本実施形態の画像形成システム100が実行する印刷動作のシーケンスについて説明する。
画像形成システム100が起動すると、プリントサーバ1は、給紙トレイ15にセットされた印刷用紙Sの紙種情報92aを、メモリ49(図3参照)に記憶された紙種Piと照合する。そして、メモリ49に記憶された、印刷用紙Sの紙種Pi(i=1、2、…)に対応する濃度補正値ΔDi(i=1、2、…)を読み出して、給紙トレイ15に収納された印刷用紙Sの紙種Piと濃度補正値ΔDiを同期する(対応付ける)(矢印A1)。
その後、画像形成システム100が印刷動作を開始すると、プリントサーバ1は、印刷データ90の1ページ目の印刷制御情報92をプリンタコントローラ20に送信する(矢印B1)。
濃度補正処理部30の被印刷物種類設定部52(図4参照)は、メモリ49から紙種情報92aを読み出して、1ページ前の印刷用紙Sの紙種Piと、プリントサーバ1から送信された現在の印刷用紙Sの紙種Piを比較する。そして、紙種Piが変更されていないときは、紙種Piと対応付けて記憶された濃度補正値ΔDiを、濃度補正処理を行う際の濃度補正値とする。さらに、濃度補正処理部30の濃度補正値更新判定部44は、1ページ前の印刷用紙Sの紙種Piの印刷枚数を示すカウント値Ciが所定値に達しているかを確認する。
印刷用紙Sの紙種Piのカウント値Ciが所定値に達していないときは、プリンタコントローラ20は、印刷データ90の1ページ目の印刷制御情報92を濃度補正処理部30の濃度補正値決定部41、およびプリンタエンジン60に夫々転送する(矢印C1)。なお、カウント値Ciが所定値に達しているときのシーケンスは、紙種変更が発生する場合のシーケンス(図8参照)で説明する。
その後、プリントサーバ1は、1ページ目の印刷データ90を濃度補正処理部30の濃度補正部42に送信する(矢印D1)。印刷データ90を受信した濃度補正部42は、プリンタエンジン60が出力する印刷準備完了信号を受信するまで待機する。
濃度補正処理部30の濃度補正部42は、プリンタエンジン60から印刷準備完了信号を受信する(矢印E1)と、1ページ目の印刷データ90に対して濃度補正処理を実行する。そして、濃度補正処理が完了すると、印刷画像処理部50に対して、補正後印刷データ94を送信する(矢印F1)。
印刷画像処理部50は、補正後印刷データ94に対して印刷画像処理を行う。印刷画像処理が完了すると、印刷画像処理部50は、プリンタエンジン60に転送準備完了信号を送信する(矢印G1)。そして、印刷画像処理がなされた1ページ目の補正後印刷データ94をプリンタエンジン60に送信する(矢印H1)。
プリンタエンジン60は、補正後印刷データ94を印刷用紙Sに出力して印刷物96とする。
その後、2ページ目以降の印刷データ90についても、画像形成システム100は同様のシーケンスに則って印刷動作を行う。
(紙種変更が発生する場合の印刷動作シーケンスの説明)
次に、図8のシーケンス図を用いて、印刷ジョブの途中で印刷用紙Sの紙種変更が発生する場合に、本実施形態の画像形成システム100が実行する印刷動作のシーケンスについて説明する。
画像形成システム100が起動すると、プリントサーバ1は、給紙トレイ15にセットされた印刷用紙Sの紙種情報92aを、メモリ49(図3参照)に記憶された紙種Piと照合する。そして、メモリ49に記憶された、印刷用紙Sの紙種Pi(i=1、2、…)に対応する濃度補正値ΔDi(i=1、2、…)を読み出して、給紙トレイ15に収納された印刷用紙Sの紙種情報Piと濃度補正値ΔDiを同期する(対応付ける)(矢印A2)。印刷ジョブが実行されると、プリンタコントローラ20、および濃度補正値決定部41、濃度補正値更新判定部44は、夫々、プリントサーバ1から印刷制御情報92を受信する(矢印B2)。
濃度補正値決定部41は、メモリ49から紙種情報92aを読み出す(矢印C2)。そして、濃度補正値更新判定部44は、1ページ前の印刷用紙Sの紙種Piと現在の印刷用紙Sの紙種Piを比較する。紙種Piが異なっているときは、濃度補正値ΔDiを、変更後の紙種Pjと対応付けて記憶された濃度補正値ΔDjに更新する。そして、さらに、濃度補正値更新判定部44は、変更後の紙種Pjに対するカウント値Cjが所定値に達しているかを確認する。
濃度補正値更新判定部44は、変更後の印刷用紙Sの紙種Pjのカウント値Cjが所定値に達しているときは、パターン生成部47に対して、紙種変更に伴うトナー像の濃度測定実行を通知する(矢印D2)。なお、図7の紙種変更がない場合のシーケンスにおいて、紙種Piに対するカウント値Ciが所定値に達しているときも、濃度補正値更新判定部44は、パターン生成部47に対してトナー像の濃度測定実行を通知する。
パターン生成部47は、図1の中間転写ベルト9上に、パターンデータ98のトナー像を形成する。プリンタエンジン60の濃度測定部68は、トナー像の濃度Dを測定して、測定されたトナー像の濃度Dを濃度補正値記憶部54に書き込む(矢印E2)。濃度補正値決定部41は、濃度補正値記憶部54からトナー像の濃度Dを読み出す(矢印F2)。
濃度補正値決定部41は、読み出したトナー像の濃度Dに基づいて、濃度補正値ΔDjを決定する。そして、濃度補正値決定部41は、決定した濃度補正値ΔDjをメモリ49に書き込む(矢印G2)。
印刷枚数カウンタ制御部46(図4参照)は、メモリ49に記憶された、変更後の印刷用紙Sの紙種Pjのカウント値Cjをリセットする。
濃度補正値決定部41は、メモリ49から濃度補正値ΔDjを読み出す(矢印H2)。そして、濃度補正部42は、読み出された濃度補正値ΔDjに基づいて印刷データ90に対して濃度補正処理を行い、補正後印刷データ94を生成する。
濃度補正部42は、補正後印刷データ94を印刷画像処理部50に送信する(矢印I2)。その後のシーケンスは、図7のシーケンスと同様である。
(濃度補正値更新処理の流れの説明)
次に、図9のフローチャートを用いて、画像形成システム100の濃度補正処理部30が行う濃度補正値更新処理および濃度補正処理の流れについて説明する。
濃度補正値決定部41(図4参照)は、プリントサーバ1から印刷制御情報92を受信する(ステップS10)。
濃度補正値更新判定部44は、被印刷物種類設定部52が設定した紙種Piの設定結果に基づいて、紙種Piの変更があるかを判定する(ステップS14)。紙種Piの変更があるとき(ステップS14;Yes)はステップS16に進み、それ以外のとき(ステップS14;No)はステップS32に進む。
濃度補正値更新判定部44(図4参照)は、変更後の紙種Pjのカウント値Cjが所定値に達しているかを判定する(ステップS16)。カウント値Cjが所定値に達しているとき(ステップS16;Yes)はステップS18に進み、それ以外のとき(ステップS16;No)はステップS40に進む。
印刷枚数カウンタ制御部46は、変更後の紙種Pjのカウント値Cjをリセットする(ステップS18)。
濃度補正値更新判定部44は、パターン生成部47に対して、濃度測定実行通知を送信する(ステップS20)。
濃度測定部68(図4参照)は、トナー像の濃度Dを読み取る(ステップS22)。
濃度補正値決定部41は、濃度補正値ΔDiを決定する(ステップS24)。
濃度補正値参照部43は、濃度補正値ΔDiを、印刷用紙Sの紙種Piと対応付けて濃度補正値記憶部54(メモリ49)に記憶する(ステップS26)。
濃度補正部42は、濃度補正値ΔDiに基づいて、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を補正する濃度補正処理を行う(ステップS28)。
プリンタコントローラ20の印刷制御部23(図2参照)は、印刷ジョブが終了したかを判定する(ステップS30)。印刷ジョブが終了したとき(ステップS30;Yes)は濃度補正値更新処理および濃度補正処理を終了し、それ以外のとき(ステップS30;No)はステップS10に戻る。
ステップS14において紙種Piの変更がないとき、濃度補正値更新判定部44は、現在の紙種Piのカウント値Ciが所定値に達しているかを判定する(ステップS32)。カウント値Ciが所定値に達しているとき(ステップS32;Yes)はステップS34に進み、それ以外のとき(ステップS32;No)はステップS36に進む。
印刷枚数カウンタ制御部46は、現在の紙種Piのカウント値Ciをリセットする(ステップS34)。その後、ステップS20に進む。
ステップS32において、現在の紙種Piのカウント値Ciが所定値に達していないとき、印刷枚数カウンタ制御部46は、現在の紙種Piのカウント値Ciをインクリメントする(ステップS36)。
濃度補正値決定部41は、濃度補正値参照部43を制御して濃度補正値記憶部54(メモリ49)から印刷用紙Sの紙種Piと対応付けて記憶された濃度補正値ΔDiを読み出す(ステップS38)。その後、ステップS28に進む。
ステップS16において、変更後の紙種Pjのカウント値Cjが所定値に達していないとき、印刷枚数カウンタ制御部46は、変更後の紙種Pjのカウント値Cjをインクリメントする(ステップS40)。その後、ステップS28に進む。
以上のように、本実施形態に係る濃度補正処理部30(印刷濃度補正装置)によれば、濃度補正値記憶部54(メモリ49)は、濃度補正値ΔDiを被印刷物の種類毎、すなわち印刷用紙Sの紙種Pi毎に記憶する。濃度補正値決定部41は、印刷を行う印刷用紙Sの紙種Piに対応する濃度補正値ΔDiを濃度補正値記憶部54から読み出す。そして、濃度補正部42は、読み出された濃度補正値ΔDiに基づいて、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を補正して補正後印刷データ94とする。これによって、印刷ジョブの途中で紙種Piが変更された場合であっても、印刷用紙Sの紙種Piに応じた濃度補正値ΔDiを決定することができるため、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を適切に補正することができる。
また、本実施形態に係る濃度補正処理部30(印刷濃度補正装置)によれば、濃度測定部68は、パターン生成部47が生成した濃度測定用のパターンデータ98から形成されたトナー像の濃度Dを測定する。そして、濃度補正部42は、測定された濃度Dに基づいて濃度補正値ΔDiを決定する。これによって、正確な濃度補正値ΔDiを算出することができる。
そして、本実施形態に係る濃度補正処理部30(印刷濃度補正装置)の濃度補正値更新部45は、所定のタイミングにおいて濃度補正値ΔDiを更新する。これによって、印刷ジョブの途中であっても、濃度補正値ΔDiを更新することができるため、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を常に適切に補正することができる。
また、本実施形態に係る濃度補正処理部30(印刷濃度補正装置)の濃度補正値更新部45は、印刷用紙Sの紙種Piが変更された際に濃度補正値ΔDiを更新する。これによって、印刷ジョブの途中で印刷用紙Sの紙種Piが変更された場合であっても、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を適切に補正することができる。
さらに、本実施形態に係る濃度補正処理部30(印刷濃度補正装置)の濃度補正値更新部45は、印刷用紙Sの紙種Piに対応する印刷枚数が所定値Cyに達した際に濃度補正値ΔDiを更新する。これによって、トナー像を形成する際に使用する書き込みレーザ光の出力や、トナー像を定着する際の温度が経時変化により変化した場合であっても、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を適切に補正することができる。
そして、本実施形態に係る画像形成装置2によれば、プリンタエンジン60(印刷部)は、濃度補正処理部30(印刷濃度補正装置)によって印刷データ90の濃度を補正して、印刷物96として出力する。これによって、適切な濃度に補正された印刷物96を出力することができる。
また、本実施形態に係る画像形成システム100によれば、濃度補正値参照部43が濃度補正値記憶部54(メモリ49)を制御することによって、給紙トレイ15にセットされた印刷用紙Sの紙種Piのみに絞った濃度補正値ΔDiを記憶して管理する。これによって、画像形成システム100を起動した際の同期処理、および紙種変更に伴う濃度補正値ΔDiの変更および更新を短時間で効率的に行うことができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成システム100によれば、濃度補正値記憶部54(メモリ49)は、濃度補正値ΔDiを印刷用紙Sの紙種Pi毎に記憶する。濃度補正値決定部41は、被印刷物種類設定部52が設定した印刷用紙Sの紙種Piに対応する濃度補正値ΔDiを濃度補正値記憶部54から読み出す。濃度補正部42は、読み出された濃度補正値ΔDiに基づいて、印刷データ90の濃度を補正して補正後印刷データ94とする。そして、プリンタエンジン60(印刷部)は、印刷濃度が適切に補正された印刷物96を出力する。これによって、印刷ジョブの途中で紙種Piが変更された場合であっても、印刷用紙Sの紙種Piに応じて、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を適切に補正することができる。
そして、本実施形態に係るプログラムP2は、CPU48(コンピュータ)が、印刷可能な形式の印刷データ90を印刷する際の濃度補正値ΔDiを印刷用紙Sの紙種Pi毎に記憶するステップS26と、印刷データ90を印刷する印刷用紙Sの紙種Piを設定するステップS14と、記憶された濃度補正値ΔDiの中から、設定された印刷用紙Sの紙種Piと対応する濃度補正値ΔDiを読み出すステップS38と、読み出された濃度補正値ΔDiに基づいて、印刷データ90を印刷する際の印刷濃度を補正するステップS28と、を実行する。これによって、印刷ジョブの途中で印刷用紙Sの紙種Piが変更された場合であっても、適切な印刷濃度の印刷物96を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。実施形態及び実施形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本実施形態は、本発明の印刷濃度補正装置を、プリント機能を有するカラープリンタに適用した例であるが、これは、カラープリンタに限定されるものではない。すなわち、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用してもよい。
1 プリントサーバ(印刷データ生成部)
2 画像形成装置
13 排紙装置
14 排紙トレイ
15 給紙トレイ
20 プリンタコントローラ
30 濃度補正処理部(印刷濃度補正装置)
36 プリントサーバI/F(印刷データ受信部)
38 印刷画像処理部I/F
40 プリンタエンジンI/F
41 濃度補正値決定部
42 濃度補正部
43 濃度補正値参照部
44 濃度補正値更新判定部
45 濃度補正値更新部
46 印刷枚数カウンタ制御部
47 パターン生成部
48 CPU
49 メモリ
50 印刷画像処理部
52 被印刷物種類設定部
54 濃度補正値記憶部(メモリ)
56 印刷枚数カウンタ(メモリ)
60 プリンタエンジン(印刷部)
68 濃度測定部
90 印刷データ
92 印刷制御情報
94 補正後印刷データ
96 印刷物
98 パターンデータ
100 画像形成システム
D、Di 濃度
Pi、Pj 紙種
P1、P2 プログラム
S 印刷用紙
ΔDi、ΔDj 濃度補正値
特開2015−36709号公報

Claims (8)

  1. 印刷可能な形式の印刷データを印刷する際の濃度補正値を被印刷物の種類毎に記憶する濃度補正値記憶部と、
    前記濃度補正値記憶部から、印刷を行う被印刷物の種類に対応する濃度補正値を読み出して濃度補正値を決定する濃度補正値決定部と、
    前記濃度補正値に基づいて、前記印刷データを印刷する際の印刷濃度を補正する濃度補正部と、
    を有することを特徴とする印刷濃度補正装置。
  2. 所定のパターンデータを生成するパターン生成部と、
    前記パターンデータから形成されたトナー像の濃度または当該トナー像が転写、定着された印刷物の濃度を測定する濃度測定部と、を有して、
    前記濃度補正値決定部は、前記濃度に基づいて前記濃度補正値を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷濃度補正装置。
  3. 所定のタイミングにおいて、前記濃度補正値を更新する濃度補正値更新部を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷濃度補正装置。
  4. 前記濃度補正値更新部は、前記被印刷物の種類が変更された際に前記濃度補正値を更新する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷濃度補正装置。
  5. 前記濃度補正値更新部は、前記被印刷物の種類に対応する印刷枚数が所定値に達した際に前記濃度補正値を更新する、
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の印刷濃度補正装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷濃度補正装置と、
    前記印刷濃度補正装置によって前記印刷データの濃度を補正して出力する印刷部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 印刷可能な形式の印刷データを印刷する際の濃度補正値を被印刷物の種類毎に記憶する濃度補正値記憶部と、
    前記濃度補正値記憶部から、印刷を行う被印刷物の種類に対応する濃度補正値を読み出して濃度補正値を決定する濃度補正値決定部と、
    前記濃度補正値に基づいて、前記印刷データを印刷する際の印刷濃度を補正する濃度補正部と、
    前記濃度補正部によって印刷濃度が補正された印刷データを出力する印刷部と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  8. コンピュータに対して、
    印刷可能な形式の印刷データを印刷する際の濃度補正値を被印刷物の種類毎に記憶するステップと、
    前記印刷データを印刷する被印刷物の種類を設定するステップと、
    記憶された前記濃度補正値の中から、設定された前記被印刷物の種類と対応する濃度補正値を読み出すステップと、
    読み出された前記濃度補正値に基づいて、前記印刷データを印刷する際の印刷濃度を補正するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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