JP2017134268A - 画像形成装置および画像形成位置の補正方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成位置の補正方法 Download PDF

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邦夫 高根
Kunio Takane
邦夫 高根
松井 規明
Noriaki Matsui
規明 松井
琢哉 早川
Takuya Hayakawa
琢哉 早川
清治 水主村
Kiyoharu Kakomura
清治 水主村
尚加 大村
Naoka Omura
尚加 大村
井上 貴之
Takayuki Inoue
貴之 井上
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Abstract

【課題】シートの表面のサイズと裏面のサイズとの差である表裏差を考慮して画像形成位置の補正量を決定すること。【解決手段】読取手段はシートの第一面と第二面とにそれぞれ形成された、画像形成位置を補正するためのマークを読み取る。測定手段は第一面から得られた画像と第二面から得られた画像に基づき第一面側のシートサイズと第二面側のシートサイズとを測定する。判定手段は第一面側のシートサイズと第二面側のシートサイズとの差分である表裏差が閾値以上かどうかを判定する。決定手段は表裏差が閾値以上であると判定されなかったシートに形成されたマークを用いて画像形成位置の補正量を決定する。【選択図】図9

Description

本発明は画像形成装置および画像形成位置の補正方法に関する。
画像形成装置によりシートに画像を形成すると、画像の形成位置が理想位置からずれてしまうことがある。特許文献1によれば、基準画像が形成されたシートを読取装置によって読み取らせ、読取結果に基づきシートの端から基準画像までの距離を求め、当該距離に基づいて画像形成位置を調整することが提案されている。
特開2003−173109号公報
定着装置を用いてトナー画像をシートの両面に定着させる画像形成装置では第一面(表面)のシートの熱伸縮量と第二面(裏面)の熱伸縮量とが異なることがある。したがって、シートの両面にマークを形成してマークの位置を読み取ることで、両面における画像形成位置を一致させなければならない。シートにマークを印刷してからイメージリーダで読み取るまでの経過時間に応じてシートは元のサイズに戻って行く。したがって、第一面を読み取ってから第二面を読み取るまでの経過時間にばらつきがあると、画像形成位置の補正精度が低下しうる。そこで、本発明は、シートの表面のサイズと裏面のサイズとの差である表裏差を考慮して画像形成位置の補正量を決定することを目的とする。
本発明によれば、
シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成位置を補正するためのマークを第一面と第二面とにそれぞれ形成されたシートを読み取る読取手段と、
前記読取手段により前記シートの第一面から得られた画像と前記シートの第二面から得られた画像に基づき前記シートの第一面側のシートサイズと前記シートの第二面側のシートサイズとを測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された前記シートの第一面側のシートサイズと前記シートの第二面側のシートサイズとの差分である表裏差を取得する取得手段と、
前記表裏差が予め定められた閾値以上かどうかを判定する判定手段と、
前記表裏差が前記閾値以上であると判定されなかったシートに形成された前記マークを用いて前記画像形成手段の画像形成位置の補正量を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された補正量を用いて前記画像形成手段の画像形成位置を補正する補正手段と
を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、シートの表面のサイズと裏面のサイズとの差である表裏差を考慮して画像形成位置の補正量が決定されるようになる。
画像形成装置の概略図 制御部のブロック図 測定チャートの第一面と第二面を表す図 測定チャートの分割読取と読み取り結果の合成を説明する図 画像形成位置のずれ量を求める方法を説明する図 画像形成位置の補正方法を示すフローチャート シートサイズの変化を示す図 ユーザインタフェースを示す図 補正量決定方法を示すフローチャート 表裏差取得方法を示すフローチャート
<画像形成装置>
図1は画像形成装置10の概略断面図である。画像形成装置10はプリンタエンジン150とイメージスキャナ100を有している。プリンタエンジン150はシートに画像を形成する画像形成手段の一例である。プリンタエンジン150は単色画像を形成するエンジンであってもよいが、ここでは多色画像を形成するエンジンが採用されている。イメージスキャナ100はシートに形成された画像を読み取る読取手段や測定用画像の位置を測定する測定手段として機能する。操作部20を通じて原稿の複写を指示されると、イメージスキャナ100は原稿台に載置された原稿を読み取り、画像データを生成する。読取部40はホームポジションP1から副走査方向D1に向かって終了ポジションP2まで移動しながら原稿を読み取ってゆく。
複数の画像形成ステーション101y、101m、101c、及び101kはそれぞれ色の異なるトナーを用いてトナー画像を形成する。画像形成ステーション101yはイエローの画像を形成する。画像形成ステーション101mはマゼンタの画像を形成する。画像形成ステーション101cはシアンの画像を形成する。画像形成ステーション101kはブラックの画像を形成する。このように参照符号の末尾に付与されているy、m、c、kはトナーの色を示しており、全ての色に共通する事項が説明される際にはy、m、c、kの文字が参照符号から省略される。画像形成装置10は、イメージスキャナ100や不図示のPC(パーソナルコンピュータ)から画像データを受信すると、画像データに対応する画像をシート上に形成する。
感光ドラム102は左回りに回転する像担持体である。感光ドラム102は帯電器よって一様に帯電する。露光装置103は画像データに基づき感光ドラム102を露光する。これにより感光ドラム102上に静電潜像が形成される。感光ドラム102上の静電潜像は現像器によって現像される。現像器はトナーとキャリアとを含む現像剤を収容しており、現像剤中のトナーを用いての静電潜像をトナー像として顕像化する。このように感光ドラム102は静電潜像やトナー画像を担持する像担持体である。感光ドラム102yにはイエローのトナー像が形成される。感光ドラム102mにはマゼンタのトナー像が形成される。感光ドラム102cにはシアンのトナー像が形成される。感光ドラム102kにはブラックのトナー像が形成される。一次転写器105y、105m、105cおよび105kは感光ドラム102y、102m、102cおよび102k上に形成された各トナー像を中間転写ベルト104上に転写する。これによって中間転写ベルト104には多色画像が形成される。中間転写ベルト104は画像を担持する像担持体として機能する。
収容部110a、110bはシートを収容する。収容部110a、110b内のシートは給紙ローラによって給紙され、搬送路に沿ってレジストレーションローラ111へ搬送される。レジストレーションローラ111は、中間転写ベルト104上の画像が二次転写部106に到達するタイミングとシートが二次転写部106に到達するタイミングとが同じとなるように、シートの搬送タイミングを制御する。中間転写ベルト104上の画像とシートとが二次転写部106を通過する間に中間転写ベルト104上のトナー画像がシートに転写される。中間転写ベルト104上のトナー画像がシートに転写された後、中間転写ベルト104に残留したトナーはベルトクリーナ108によって清掃される。
画像が転写されたシートは定着器107へと搬送される。定着器107は複数のローラとヒータを有する。定着器107はシート上の未定着のトナー画像を加熱および加圧することによってトナー画像をシートに定着させる。定着器107によって画像が定着したシートは排紙ローラ112により画像形成装置10から出力される。
操作部20を通じてシートの両面に画像を形成する両面印刷モードの実行を指示されると、まず、シートの第一面(表面)にトナー画像が形成される。定着器107を通過したシートはフラッパによって反転パス113に導かれる。反転パス113に送り込まれることで搬送方向が反転したシートは両面パス114へ搬送される。両面パス114に沿って搬送されたシートは再びレジストレーションローラ111により二次転写部106へ搬送される。二次転写部106に搬送されたシートの第二面(裏面)には中間転写ベルト104上のトナー画像が転写される。定着器107はトナー画像をシートの裏面に定着させる。シートは排紙ローラ112によって排紙トレイに排出される。これによって、シートの両面に画像が形成される。両面印刷モードに関する画像品質の一つとして、表面の画像形成位置と裏面の画像形成位置とが整合していることが挙げられる。測定チャートを用いて測定された表面の画像形成位置のずれ量と裏面の画像形成位置のずれ量を補正することで、表面の画像形成位置と裏面の画像形成位置とが整合する。
<制御部>
図2は画像形成装置10を制御する制御部を示すブロック図である。CPU200は記憶部201に記憶されている制御プログラムを実行することで各種の機能を実現する。なお、これらの機能の一部またはすべてはASIC(特定用途集積回路)などのハードウエア回路によって実現されてもよい。記憶部201はリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびハードディスクドライブ(HDD)などにより構成されうる。CPU200は複写ジョブにおいてイメージスキャナ100により生成された原稿の画像データを用いてプリンタエンジン150を制御し、原稿の複写物を生成する。CPU200はプリントジョブにおいて不図示のホストコンピュータから受信した画像データを用いてプリンタエンジン150を制御し、シートに画像を形成する。
CPU200は操作部20に接続されている。操作部20は操作者からの指示を入力する入力部と、操作者に情報を出力する出力部とを有している。たとえば、操作部20を通じて画像形成位置の補正を指示されるとCPU200はパターン生成部202に測定画像データを生成させ、プリンタエンジン150に供給し、画像形成位置を測定するための一つ以上のマークをシート上に形成する。なお、マークを形成されたシートは測定チャートと呼ばれる。画像処理部210は、入力された画像データをプリンタエンジン150の仕様に応じた画像データ(画像信号)に変換するユニットである。たとえば、画像処理部210はRGB形式の画像データをYMCK形式の画像信号に変換したり、プリンタエンジン150の階調特性に応じて画像データを変換するガンマ補正を実行したりする。補正部203は測定チャーチを用いて決定された補正量でもって画像データを補正するユニットである。これにより、シートに形成される画像の位置が所望位置に補正される。本実施例は測定チャートの読取制御に特徴があるため、画像形成位置の補正方法に制限されることはない。したがって、本実施例は公知の補正方法を含む種々の補正方法を採用できる。
本実施例はN枚の測定チャートを生成し、各測定チャートの第一面のシートサイズと第二面のシートサイズとの差を測定し、この差に応じて補正モードの選択や測定チャートの再読取を実行する。Nは1以上の整数である。第一面のシートサイズと第二面のシートサイズとの差は表裏差と呼ばれる。シートサイズとはシートの長さを示す用語である。たとえば、シートサイズは、シートの主走査方向の長さ(主走査長)や副走査方向の長さ(副走査長)、対角線の長さなどである。副走査方向は画像形成装置10におけるシートの搬送方向である。主走査方向は搬送方向に対して直交する方向である。長さ測定部204はイメージスキャナ100によって取得された各測定チャートの画像データに基づき各測定チャートの第一面のシートサイズと第二面のシートサイズを測定する。取得部205は、長さ測定部204により測定された測定チャートの第一面のシートサイズと第二面のシートサイズとの表裏差を算出する。判定部206は表裏差が所定の閾値以上かどうかの判定など、各種の判定処理を実行する。選択部207は操作部20から入力された選択指示に応じて補正モードを選択し、選択した補正モードを補正量決定部209に設定する。位置測定部208は測定チャートに形成された各マークの位置(マーク形成位置)を測定する。補正量決定部209は、位置測定部208により測定された各マークの位置に基づき、画像データにおける各画素の位置の補正量を決定する。補正量はスカラー量であってもよいし、ベクトル量であってもよいし、入力画像データの各画素の座標を変換する変換式や変換テーブルなどであってもよい。補正量は記憶部201に記憶され、補正部203によって使用される。
<測定チャート>
本実施例ではプリンタエンジン150が出力する測定チャートをイメージスキャナ100で読み取らせることで画像形成位置が補正される。図3は位置補正に使用される測定チャートの第一面(表面300)と第二面(裏面301)を示している。本実施例では副走査方向における画像書き出し側を先端側と称し、画像書き終わり側を後端側と称する。つまり、シートは先端側から二次転写部に進行する。なお、本実施例では両面印刷のためにスイッチバック方式により表面と裏面とが反転されるため、表面300において先端側であった端部は裏面301では後端側の端部になる。本実施例では、1枚の測定チャートについて四回の読み取りが実行される。たとえば、表面の先端、表面の後端、裏面の先端、裏面の後端といった順番で読み取りが実行される。この理由は、イメージスキャナ100の読み取り可能なサイズに比較して、測定チャートのサイズが大きいからである。つまり、測定チャートの一面を2回に分けて読み取り、読み取り結果を合成することで一面あたりの読取結果(画像データ)が生成される。イメージスキャナ100が一面を一回で読み取り可能な画像読取装置であれば、合成処理は省略でき、測定チャートの読み取り回数も半減される。
目印310〜313は操作者がイメージスキャナ100の原稿台ガラスに測定チャートを載置する際の目安となるトナー画像である。目印310〜313は形状や数が異なってもよいし、色が異なってもよい。たとえば、目印310〜313の色はレッド、ブルー、シアン、マゼンタであってもよい。これにより、操作者は測定チャートを読み取る順番を容易に理解できよう。なお、CPU200は読み取る順番を示すガイダンスを操作部20に表示してもよい。マーク320は画像形成位置を測定するための基準となるマークである。マーク320の色は、シートの反射率に対する差が大きい反射率となる色が採用される。たとえば、シートの色が白であれば、マーク320は黒色のトナーで形成される。マーク320は測定チャートの表面300と裏面301のそれぞれの4隅に形成される。つまり、一枚の測定チャートには合計で8個のマーク320が形成される。マーク320は、画像形成位置が理想通りなら、シートの端部(辺)から一定距離離れた位置に形成される。測定チャートにおけるマーク320の形成位置を測定することで、形成位置のずれ量が求められる。図3ではd1ないしd14が画像形成位置を補正するための測定値となる。Ltop1は表面300における主走査方向のシートサイズである。Lsideは表面300における副走査方向のシートサイズである。Ltop2は裏面301における主走査方向のシートサイズである。d1ないしd14はマーク320から最も近いシート端までの距離である。d1ないしd14の理想値は、たとえば、1cmに設定される。N枚の測定チャートが出力される場合、d1ないしd14はN枚のシートから得られたN個の測定値の平均値となる。つまり、N枚の測定チャートからN個のd1が測定されるため、N個のd1の和をNで除算することでd1の平均値が算出される。d2ないしd14も同様に平均値が求められる。このようにCPU200は平均値演算部として機能してもよい。
マーク330は、測定チャートの先端側と後端側を別々に読み取った後に先端側の画像データと後端側の画像データを一つの画像データへと合成するための基準となるマークである。表面300と裏面301のそれぞれに2箇所ずつマーク330が形成される。つまり、一枚の測定チャートには合計で4個のマーク330が形成される。
図4(A)および図4(B)は二つの画像データを一つの画像データへと合成する方法を説明する図である。とりわけ、図4(A)は表面300の先端側を読み取ることで生成された画像データを表す。図4(B)は表面300の後端側を読み取ることで生成された画像データを表す。マーク330は先端側を読み取らせたときと後端側を読み取らせたときの両方でイメージスキャナ100に読み取られる。二つのマーク330の各中心位置の座標はそれぞれ(x01,y01)と(x02,y02)で表現される。図4(A)に示した先端側の画像データにおける(x01,y01)と(x02,y02)と図4(B)に示した後端側の画像データにおける(x01,y01)と(x02,y02)とが一致するようにCPU200はこれらの画像データを合成する。その結果、図4(C)に示すように、表面300の全体が含まれる一つの画像データが得られる。
(主走査長の取得と位置補正)
図5(A)ないし図5(G)は画像形成位置の補正量を算出する方法を説明している。とりわけ、図5(A)は測定チャートの表面300を読み取った結果の一例を表す。シート端からの距離d1からd8はある位置を基準位置とした座標系でそれぞれ(x11,y11)、(x12,y12)、(x13,y13)、(x14,y14)と表現される。図5(A)が示すように各座標は直線で結ばれる。次に、画像先端側の(x11,y11)と(x12,y12)を結ぶ直線が、(x11,y11)と(x13,y13)を結ぶ直線に対して直角なるように補正される。図5(B)が示すように(x11,y11)と(x12,y12)との中点となる位置(x101,y101)を基準にして、(x11,y11)が(x21,y21)に補正される。同様に、(x12,y12)が(x22,y22)に補正される。図5(B)が示すように、(x11,y11)と(x12,y12)を結ぶ直線は角度θ1だけ回転されるため、(x13,y13)と(x14,y14)とを結ぶ直線も角度θ1だけ回転される。その結果、(x13,y13)は(x23,y23)に補正され、(x14,y14)は(x24,y24)補正される。(x23,y23)は、(x11,y11)と(x13,y13)を結ぶ直線と、角度θ1だけ回転した(x13,y13)と(x14,y14)とを結ぶ直線との交点となる。(x24,y24)は、(x12,y12)と(x14,y14)を結ぶ直線と、角度θ1だけ回転した(x13,y13)と(x14,y14)とを結ぶ直線との交点となる。画像後端側にある(x23,y23)と(x24,y24)を結ぶ直線を(x21,y21)と(x23,y23)を結ぶ直線に対して直角にするための台形補正が実行される。図5(C)が示すように(x23,y23)と(x24,y24)の中点(x102,y102)を基準とし、(x23,y23)と(x24,y24)を結ぶ直線を回転させる。この直線が(x21,y21)と(x23,y23)を結ぶ直線に対して直角になったときの交点が(x33,y33)である。同様にして、(x24,y24)が(x34,y34)に補正される。つまり、(x33,y33)と(x102,y102)とを結ぶ直線と、(x22,y22)と(x24,y24)とを結ぶ直線との交点が(x34,y34)となる。その結果、(x21,y21)、(x22,y22)、(x33,y33)、(x34,y34)が形成する矩形はシートの形状に対して相似形となる。
図5(D)が示すように主走査方向と副走査方向の画像の長さを理想の長さ(主走査方向、副走査方向それぞれシート長−2cm)にするための補正が実行される。(x21,y21)、(x22,y22)、(x33,y33)、(x34,y34)から主走査方向の倍率と副走査方向の倍率を求められる。(x21,y21)、(x22,y22)、(x33,y33)、(x34,y34)による矩形の中心を基準にして、(x21,y21)が(x41,y41)に補正される。同様に(x22,y22)が(x42,y42)に補正され、(x33,y33)が(x43,y43)に補正され、(x34,y34)が(x44,y44)に補正される。このようにして倍率補正が実行される。
図5(E)が示すようにシートの角(x103,y103)と角(x104,y104)を結ぶ直線(左辺)に対して矩形画像の(x41,y41)と(x43,y43)を結ぶ直線が平行に補正される。(x41,y41)を基準とし、矩形画像が角度θ2だけ回転される。その結果、(x42,y42)が(x52,y52)に補正され、(x43,y43)が(x53,y53)に補正され、(x44,y44)が(x54,y54)に補正される。
図5(F)が示すように、シートの中心に矩形画像の中心が一致するように、矩形画像が移動される。その結果、(x41,y41)が(x61,y61)に補正され、(x42,y42)が(x62,y62)に補正され、(x43,y43)が(x63,y63)に補正され、(x44,y44)が(x64,y64)に補正される。最終的に、図5(A)に示されていた画像は、図5(G)が示すような矩形画像に補正される。裏面301も同様に補正される。図5(A)に示されていた画像を構成する画素の位置と、図5(G)が示すような矩形画像の画素の位置とを結ぶベクトルがずれ量である。たとえば、(x61,y61)から(x11,y11)に向かうベクトルがずれ量を示すベクトルであり、(x11,y11)から(x61,y61)に向かうベクトルが補正量を示すベクトルである。(x61,y61)は元の画像データの位置であるため、この位置を始点として補正量を示すベクトルを適用することで、画像形成位置が補正される。補正部203は補正量決定部209により決定された補正量を用いて画像データを予め変形(座標変換)することで、シート上での画像形成位置が理想位置に補正される。図5(A)に示されていた画像を構成する画素の位置を図5(G)が示すような矩形画像の画素の位置に変換する行列の逆行列を用いて補正部203は画像データの各画素の位置を補正する。
(位置補正の流れ)
図6は測定チャートを用いた位置補正の一連の流れを説明するフローチャートである。CPU200は操作部20を通じて操作者から画像形成位置の補正処理を実行するよう指示されると、以下の処理を実行する。なお、補正処理の開始指示が入力されると、CPU200は操作部20を通じて補正モードの指定/選択を受け付けてもよい。その後、CPU200はS601に進む。
S601でCPU200はプリンタエンジン150を制御してN枚の測定チャートを生成する。たとえば、CPU200はパターン生成部202に測定画像データを生成させてプリンタエンジン150へ出力させることで、プリンタエンジン150はN枚の測定チャートを出力する。Nは1以上である。たとえば、Nの初期値は10であってもよいが、Nは1に設定されてもよい。なお、CPU200は操作部20を通じて操作者から測定チャートの枚数Nの指定を受け付けてもよい。複数の測定チャートの測定結果を平均化することで測定チャートごとのシートサイズのばらつきの影響が削減され、画像形成位置の補正精度が向上する。
S602でCPU200はイメージスキャナ100を制御し、表面300の先端領域の読み取りを実行する。CPU200は操作部20に表面300の先端領域をイメージスキャナ100に載置するよう操作者に促すメッセージを表示してもよい。メッセージには表面300の先端領域の特徴となる目印310に関する情報が含まれてもよい。S603でCPU200はイメージスキャナ100を制御し、表面300の後端領域の読み取りを実行する。CPU200は操作部20に表面300の後端領域をイメージスキャナ100に載置するよう操作者に促すメッセージを表示してもよい。メッセージには表面300の後端領域の特徴となるマーク311に関する情報が含まれてもよい。S604でCPU200はイメージスキャナ100を制御し、裏面301の先端領域の読み取りを実行する。CPU200は操作部20に裏面301の先端領域をイメージスキャナ100に載置するよう操作者に促すメッセージを表示してもよい。メッセージには裏面301の先端領域の特徴となるマーク312に関する情報が含まれてもよい。S605でCPU200はイメージスキャナ100を制御し、裏面301の後端領域の読み取りを実行する。CPU200は操作部20に裏面301の後端領域をイメージスキャナ100に載置するよう操作者に促すメッセージを表示してもよい。メッセージには裏面301の後端領域の特徴となるマーク313に関する情報が含まれてもよい。
S606でCPU200はN枚の測定チャートの読み取りが完了したかどうかを判定する。CPU200は、測定チャートの読取枚数をカウントするカウンタを有していてもよい。なお、本実施例では一枚の測定チャートについて四回の読み取りが実行される。N枚の測定チャートの読み取りが完了していなければ、CPU200はカウント値を一つ増分してS602に戻る。N枚の測定チャートの読み取りが完了していれば、CPU200はS607に進む。S607でCPU200はN枚の測定チャートの読み取り結果を用いて画像形成位置の補正量を決定する。
なお、イメージスキャナ100に正しく測定チャートを設定するために、台紙が使用されてもよい。台紙に位置合わせのためのマークが設けられていてもよい。台紙上のマークに対して、目印310〜313を位置合わせすることで、測定チャートがイメージスキャナ100に正しく載置されやすくなる。ここでの位置合わせの精度は特に高い精度は要求されない。イメージスキャナ100の読取領域内に測定チャートのマーク320とシートの端部が含まれていればよい。なお、台紙の色は黒色などである。これにより測定チャートの端部を正確に測定しやすくなる。
このように一枚の測定チャートにつきイメージスキャナ100による四回の読み取りと操作者による四回の測定シートの載置作業が必要になる。したがって位置補正は時間のかかる作業となりやすい。発明者らが実験したところ、一領域あたりの平均的な読み込み時間は8秒であった。イメージスキャナ100に対して測定チャートを載置するのに要する平均的な時間は15秒であった。つまり、トータルでは92秒が必要となる。このため、表面300の先端領域の読取開始タイミングから裏面301の先端領域の読取開始タイミングまでの時間差は46秒である。この46秒には表面300の先端領域の読み取り(8秒)、表面300の後端領域のセットおよび読み取り(15秒+8秒)、裏面301の先端領域のセット(15秒)のための時間が含まれる。
(シートサイズの変動)
定着器107は未定着のトナー画像とシートに熱と圧力を加えて、トナー画像をシートに定着させるため、熱や圧力の影響でシートが伸縮する。図7(A)は両面に画像が形成されたシートについての先端部の主走査方向における長さ(シートサイズLtop1)の時間経過に伴う変化を示している。図7(A)が示すように、定着によりシートが急激に収縮し、その後、時間の経過とともに緩やかに伸張が進んでいく。定着によってシートが収縮する要因は様々ある。定着器107によりシートが加熱されると、シートが含有している水分が蒸発したり、現像剤が凝固したりすることで、シートは縮む。一旦収縮したシートは時間の経過とともに大気中の水分を吸収するため、シートが徐々に伸張する。シートサイズLtop1は定着直後の2分間で激しく変化するが、その後はなだらかに変化する。表面300のシートサイズLtop1、表面300の後端部の主走査長Lbottom1、裏面301のシートサイズLtop2が順番に測定される間にもシートは伸張を続ける。その結果、シートサイズLtop1とシートサイズLtop2に差異が生じる。上述したようにシートサイズLtop1を測定したからシートサイズLtop2を測定するまでに要する平均的な時間差は46秒であるため、シートの伸張による測定誤差は0.2mmに達する。これは平均的な処理時間による測定誤差である。つまり、不慣れな操作者が作業をする場合、より多くの処理時間が必要になるため、測定誤差もさらに大きくなるだろう。発明者らによる実験によれば、読み取り精度が30umのイメージスキャナ100を用いて測定された表裏差が50umを超えると、測定誤差の影響が画像形成位置の補正量に及ぶことが分かった。umはマイクロメートルの略称である。
(主走査長の表裏差の例)
図7(B)、図7(C)を用いて表裏差の変化について説明する。横軸は測定チャートの識別番号(チャートNo.)を示す。ただし、識別番号の小さいものから順番に測定チャートが読み取られているため、横軸は間接的に時間を示している。縦軸は表裏差を示している。図7(B)は10枚の測定チャートの出力完了から時間をおかずに読み取りを実行して得られた表裏差を示している。このケースでは未だ伸張過程にある測定チャートが読み取られている。そのため、特に出力完了後から3分以内に読み取られた1枚目から5枚目の測定チャートの表裏差のばらつきが大きい。図7(B)が示すように、表裏差は時間の経過とともに小さくなる。図7(C)は10枚の測定チャートの出力が完了した後で十分な時間をおいてから読み取りが実行されたときの表裏差を示している。このケースではシートサイズの変動が収束しており、表裏差はいずれも小さく、ばらつきも小さくなっている。
このように測定チャートを読み取るタイミングは補正精度に影響を与える。出力完了直後の測定チャートを読み取らせて位置補正を実行する場合、位置補正の実施後も表裏差が残る。この問題を解決するため一案は、測定チャートを表裏差が十分に小さくなるまで測定チャートの読み込みを遅延ないしは待機させることである。しかし、シートのサイズ(例:A4、A3など)や坪量(重量)、材質に依存して遅延時間(待機時間)は異なるため、シートの種類に依存することなく一律に操作者を待たせれば、ユーザビリティが低減するだろう。そこで、本実施例では、高精度に位置補正を行う高精度モードとデフォルトの標準モードを含む複数の補正モードが設けられてもよい。高精度モードで、CPU200は、測定された表裏差が所定閾値以上であれば、N枚の測定チャートをイメージスキャナ100に再度読み取らせる。つまり、イメージスキャナ100はN枚の測定チャートの各表裏差が所定閾値未満となるまで、N枚の測定チャートのセットを繰り返し読み取る。ただし、繰り返しの読み取り回数には上限値が設定されてもよい。標準モードで、CPU200は、N枚の測定チャートのうち表裏差が所定閾値よりも小さい測定チャートから取得された測定値を使用して位置補正を行う。これにより高精度モードではシートサイズの変動が十分に収束した測定チャートが使用されるため、信頼性と平均化効果による高精度な位置補正が実現されよう。また、標準モードでは、シートサイズの変動が十分に収束した測定チャートのみが使用されるため、位置補正の処理時間と位置補正の精度とを両立させることが可能となろう。
(位置補正モード)
図8(A)は位置補正モードの選択画面801を示す図である。CPU200は操作部20から画像形成位置の補正を指示されると、操作部20に選択画面801を表示する。CPU200はONボタンが押されたことを検知すると、高精度モードが選択されたと認識する。一方で、CPU200はONボタンが押されていなければ、デフォルトモードである標準モードが選択されたと認識する。
(シートサイズの変動を考慮した画像形成位置の補正処理)
図9は画像形成位置の補正量を決定する処理を示すフローチャートである。この処理は上述したS107のサブルーチンに相当する。ここでは、N枚の測定チャートの読み取りが完了しているものとする。S901でCPU200(取得部205)はN枚の測定チャートのそれぞれについて表裏差δLtopを取得する。図10は表面差の取得処理を示すフローチャートである。図10を用いてS901についてさらに詳細に説明する。S1001でCPU200(取得部205)はi番目の測定チャートのシートサイズLtop1とシートサイズLtop2とを計測し、その差分を取得する。たとえば、i番目の測定チャートの表裏差δLtop(i)は次式から算出されてもよい(iは1からNまでの整数)。
δLtop(i)=|Ltop2(i)−Ltop1(i)|・・・・(1)
Ltop2(i)はi番目の測定チャートを読み取って得られた画像から計測された裏面301の先端部のシートサイズである。Ltop1(i)はi番目の測定チャートを読み取って得られた画像から計測された表面300の先端部のシートサイズである。なお、位置測定部208はN枚の測定チャートのそれぞれについて位置データd1〜d14も測定し、記憶部201に記憶する。
S1002でCPU200(判定部206)はN枚の測定チャートのすべてについて表裏差δLtop(i)の取得が完了したかどうかを判定する。完了していなければ、S1001に戻り、CPU200はi+1番目の測定チャートについてδLtop(i+1)を取得する。つまり、δLtop(1)、δLtop(2)、・・・・、δLtop(N)が取得されると、CPU200はS1003に進む。
S1003でCPU200(判定部206)は、N枚の測定チャートの内で表裏差δLtop(i)が所定の閾値th(例:50um)以上となる測定チャートが存在するかどうかを判定する。表裏差δLtop(i)が所定の閾値th以上となる測定チャートが存在しなければ、CPU200はフラグに0をセットし、S902に進む。一方で、表裏差δLtop(i)が所定の閾値th以上となる測定チャートが一つでも存在すれば、CPU200はS1004に進む。S1004でCPU200(補正量決定部209)はN枚の測定チャートのうち、表裏差δLtopが閾値th以上となった測定チャートから取得された位置データd1〜d14を破棄する。表裏差δLtopが閾値th以上となった測定チャートは複数枚であってもよい。S1005でCPU200(フラグ設定部)は、廃棄されたデータが存在することを示すフラグに1をセットし、S902に進む。閾値thとして50umを挙げたが、これは説明の便宜上の一例に過ぎない。この表裏差の閾値はシートの種類に応じて異なるため、位置補正に使用されるシートの種類毎に予め記憶部201に記憶されていてもよい。CPU200は操作部20を通じて指定されたシートの種類に対応する閾値thを記憶部201から読み出す。ここでは、表裏差を先端部の幅(主走査長)から求めたら、後端部の幅から求められてもよいし、左端部や右端部の副走査長から求められてもよい。また、先端部の主走査長と後端部の主走査長との差が表裏として使用されてもよい。
S902でCPU200(選択部207)は操作者により指定された補正モードが高精度モードかどうかを判定する。高精度モードが選択されている場合、CPU200はS903に進む。S903でCPU200(判定部206)はフラグを記憶部201から読み出し、フラグに1が代入されているかどうかを判定する。フラグにセットされた1は、N枚の測定チャートのいずれかに表裏差が閾値以上となった測定チャートが存在し、その測定チャートから取得された位置データは無効化または破棄されていることを意味する。フラグにセットされた0は、表裏差が閾値以上となった測定チャートは存在せず、N枚の測定チャートから取得されたすべての位置データが有効であり、記憶部201に保持されていることを意味する。フラグに1が設定されている場合、CPU200はS904に進む。S904でCPU200(判定部206)はN枚の測定チャートからなるシートセットの読み取り回数が上限回数であるM回を超えているかどうかを判定する。たとえば、Mは2であってもよい。読み取り回数がMを超えていなければ、CPU200はS905に進む。S905でCPU200はN枚の測定チャートのシートセットの読み込みを再度実行するよう促すメッセージを操作部20に表示する。たとえば、操作部20は、図8(B)に示すようなユーザインタフェース802を表示してもよい。その後、CPU200は上述したS602に戻る。読み取り回数がMを超えていれば、CPU200はS908に進む。S908でCPU200はN枚の測定チャートの再作成を実行するよう促すメッセージを操作部20に表示する。たとえば、操作部20は、図8(C)に示すようなユーザインタフェース803を表示してもよい。その後、CPU200は上述したS601に戻る。
S902で標準モードが選択されている場合やS903でフラグに0が設定されていた場合、CPU200はS906に進む。S906でCPU200(補正量決定部209)は有効な位置データを記憶部201から読み出し、画像形成位置の補正量を決定する。たとえば、補正モードが標準モードであれば、CPU200はN枚の測定チャートのうち無効化された測定チャートの位置データを除いた残りの有効な位置データを使用して補正量を決定する。高精度モードでは、CPU200は、N枚の測定チャートから取得されたすべての位置データを使用して補正量を決定する。CPU200は上述したようにN枚の測定チャートから測定された各N個の位置データd1〜d14の平均値を用いて補正量を決定する。たとえば、N枚の測定チャートから取得されたN個の位置データd1の平均値が算出される。位置データd2〜dNについても同様に平均値が求められる。これらの平均値を用いて各画素の座標(書き出し位置)の補正量が決定される。とりわけ、高精度モードでは再読み込みや再作成によって高精度な位置データが得られるため、測定誤差の影響が小さくなる。また、平均化処理によってさらに、測定誤差の影響が小さくなる。一方、標準モードでは、より短時間で効率的に画像形成位置の補正量が決定される。なお、高精度モードでは平均化処理に使用されるデータ数が標準モードで平均化処理に使用されるデータ数よりも多いため、平均化効果が高い。S907でCPU200(補正量決定部209)は補正量を記憶部201に記憶させるか、または、補正部203に設定する。
以上の説明ではS906で一括して補正量が決定されているが、測定チャートの読み込みが実行されるたびに補正量が算出されてもよい。また、最終的な補正量は平均化処理によって求められてもよい。
<まとめ>
本実施例によれば、イメージスキャナ100はシートの第一面とシートの第二面とにそれぞれ形成された、画像形成位置を補正するためのマークを読み取る読取手段として機能する。CPU200の長さ測定部204はイメージスキャナ100によりシートの第一面から得られた画像とシートの第二面から得られた画像に基づきシートの第一面側のシートサイズとシートの第二面側のシートサイズとを測定する測定手段として機能する。CPU200の取得部205は長さ測定部204により測定されたシートの第一面側のシートサイズとシートの第二面側のシートサイズとの差分である表裏差δLtopを取得する取得手段して機能する。CPU200の判定部206は表裏差が予め定められた閾値以上かどうかを判定する判定手段として機能する。補正量決定部209は表裏差が閾値以上であると判定されなかったシートに形成されたマークを用いて画像形成位置の補正量を決定する決定手段として機能する。たとえば、標準モードであれば、N枚の測定チャートのうち表裏差が閾値以上ではない測定チャートから取得された位置データが使用されて補正量が決定される。また、高精度モードでは再読取や再作成の結果、表裏差が閾値以上ではないN枚の測定チャートから取得された位置データが使用されて補正量が決定される。補正部203は補正量決定部209により決定された補正量を用いて画像形成位置を補正する。このように本実施例によれば、シートの表面のサイズと裏面のサイズとの差である表裏差を考慮して画像形成位置の補正量が決定されるようになる。
S904に関して説明したように、イメージスキャナ100は、表裏差が閾値以上と判定されたシートのマークを予め定められた回数を上限として繰り返し読み取ってもよい。これにより、測定チャートの読み取り回数を制限できるようになる。測定チャートの繰り返し読み取りは、N枚の測定チャートのうちで表裏差が閾値以上となった測定チャートのみについて実行されてもよいし、N枚の測定チャートからなるシートセットの全体について実行されてもよい。つまり、図10、S903およびS904に関して説明したように、イメージスキャナ100はマークを形成されたN枚のシートのうち少なくとも一枚のシートについて表裏差が閾値以上と判定されると、予め定められた回数を上限としてN枚のシートのすべてを繰り返し読み取ってもよい。図8(B)やS905に関して説明したように、操作部20は、イメージスキャナ100を用いてマークを形成されたシートを再度読み取るよう促すメッセージを出力する出力手段として機能してもよい。これにより操作者は測定チャートの再度の読み取りが必要なことを容易に認識できるようになろう。
図10やS903、S904、S908に関して説明したように、プリンタエンジン150は、表裏差が閾値以上であると判定されると、再度、シートにマークを形成してもよい。図8(C)に関して説明したように、操作部20は、プリンタエンジン150を用いてN枚のシートへのマークの形成を再度実行するよう促すメッセージを出力する出力手段として機能してもよい。これにより操作者は測定チャートの再度の作成が必要なことを容易に認識できるようになろう。なお、S904におけるMはゼロであってもよい。この場合は表裏差が閾値以上であると判定されると再読取は実行されず、すぐに再作成が実行される。つまり、再読取は省略されてもよい。
S906に関して説明したように、補正量決定部209はN枚のシートに形成された各マークから測定されたマーク形成位置の平均値を求め、当該平均値に基づいて画像形成位置の補正量を決定してもよい。このような平均化処理により、シート自体のサイズのばらつきの影響が削減されよう。
上述したように、標準モードは、表裏差が閾値以上であると判定されなかったシートを用いてプリンタエンジン150の画像形成位置の補正量を決定する第一モードの一例である。高精度モードは、N枚のシートのそれぞれを用いてプリンタエンジン150の画像形成位置の補正量を決定する第二モードの一例である。また、選択部207は複数の補正モードのうちいずれかを選択する選択手段として機能する。補正量決定部209は選択部207により選択された補正モードを用いて画像形成位置の補正量を決定する。標準モードは相対的に短時間に補正量を求めるモードであり、高精度モードは高精度の補正量を求めるモードであり、両者のメリットは相違している。したがって、複数の補正モードからいずれかを選択可能とすることで、操作者は自分の好みのモードを選択できるようになろう。
たとえば、閾値thは50マイクロメートルであってもよいが、これはイメージスキャナ100の読取精度に依存して決定されるべきものである。基本的に、シートサイズはプリンタエンジン150におけるシートの搬送方向に対して直交した方向におけるシートの長さである。このような主走査長が採用されてもよいし、副走査長が採用されてもよいし、対角線の長さが採用されてもよい。これらのいずれであっても表裏差を求めることが可能である。
150…プリンタエンジン、100…イメージスキャナ、203…補正部、204…長さ測定部、205…取得部、206…判定部、209…補正量決定部

Claims (17)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像形成位置を補正するためのマークを第一面と第二面とにそれぞれ形成されたシートを読み取る読取手段と、
    前記読取手段により前記シートの第一面から得られた画像と前記シートの第二面から得られた画像に基づき前記シートの第一面側のシートサイズと前記シートの第二面側のシートサイズとを測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された前記シートの第一面側のシートサイズと前記シートの第二面側のシートサイズとの差分である表裏差を取得する取得手段と、
    前記表裏差が予め定められた閾値以上かどうかを判定する判定手段と、
    前記表裏差が前記閾値以上であると判定されなかったシートに形成された前記マークを用いて前記画像形成手段の画像形成位置の補正量を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された補正量を用いて前記画像形成手段の画像形成位置を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記読取手段は、前記表裏差が前記閾値以上と判定されたシートを予め定められた回数を上限として繰り返し読み取ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記読取手段は、前記マークを形成されたN枚のシートのうち少なくとも一枚のシートについて前記表裏差が前記閾値以上と判定されると、前記予め定められた回数を上限として前記N枚のシートのすべてを繰り返し読み取ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記読取手段を用いて前記マークを形成されたシートを再度読み取るよう促すメッセージを出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、前記表裏差が前記閾値以上であると判定されると、再度、シートに前記マークを形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成手段は、前記N枚のシートからなるシートセットについて実行された繰り返し読み取り回数が上限に達すると、N枚のシートへの前記マークの形成を再度実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段を用いてN枚のシートへの前記マークの形成を再度実行するよう促すメッセージを出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記決定手段はN枚のシートに形成された各マークから測定されたマーク形成位置の平均値を求め、当該平均値に基づいて前記画像形成位置の補正量を決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記表裏差が前記閾値以上であると判定されなかったシートを用いて前記画像形成手段の画像形成位置の補正量を決定する第一モードと、N枚のシートのそれぞれを用いて前記画像形成手段の画像形成位置の補正量を決定する第二モードとを含む複数の補正モードのうちいずれかを選択する選択手段をさらに有し、
    前記決定手段は前記選択手段により選択された補正モードを用いて前記画像形成位置の補正量を決定することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記閾値は50マイクロメートルであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記シートサイズは前記画像形成手段におけるシートの搬送方向に対して直交した方向における前記シートの長さであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成手段は、シートを加熱することで画像を当該シートに定着させる定着手段を有している請求項1ないし11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像形成位置を補正するためのマークを第一面と第二面とにそれぞれ形成されたシートを読み取る読取手段と、
    前記読取手段により前記シートの第一面から得られた画像と前記シートの第二面から得られた画像に基づき前記シートの第一面側のシートサイズと前記シートの第二面側のシートサイズとを測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された前記シートの第一面側のシートサイズと前記シートの第二面側のシートサイズとの差分である表裏差を取得する取得手段と、
    前記表裏差が予め定められた閾値以上かどうかを判定する判定手段と、
    複数のシートのうち前記表裏差が前記閾値以上であると判定されなかったシートを用いて前記画像形成手段の画像形成位置の補正量を決定する第一モードと、複数のシートのそれぞれを用いて前記画像形成手段の画像形成位置の補正量を決定する第二モードとを含む複数の補正モードのうちいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された補正モードを用い、前記表裏差が前記閾値以上であると判定されなかったシートに形成された前記マークに基づき前記画像形成手段の画像形成位置の補正量を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された補正量を用いて前記画像形成手段の画像形成位置を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記第一モードは、前記複数のシートのうち前記表裏差が前記閾値以上であると判定されたシートに形成された前記マークから測定された位置データを破棄し、前記複数のシートのうち前記表裏差が前記閾値以上ではないと判定されたシートに形成された前記マークから測定された位置データを用いて前記補正量を決定する補正モードであることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記第二モードは、前記複数のシートのうち前記表裏差が前記閾値以上であると判定されたシートが存在すると、前記複数のシートに形成された前記マークの読み取りを再度実行することを含む補正モードであることを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成装置。
  16. 前記第二モードは、前記複数のシートのうち前記表裏差が前記閾値以上であると判定されたシートが存在すると、複数のシートへの前記マークの形成を再度実行することを含む補正モードであることを特徴とする請求項13ないし15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 操作手段が、画像形成位置の補正を実行するための指示を受け付ける工程と、
    前記操作手段が、補正モードの指定を受け付ける工程と、
    画像形成手段が、第一面と第二面とにそれぞれ画像形成位置を補正するためのマークを形成することで測定チャートを作成する工程と、
    読取手段が、前記測定チャートの第一面をそれぞれ読み取る工程と、
    前記読取手段が、前記測定チャートの第二面をそれぞれ読み取る工程と、
    第一モードが指定されると、第一面側のシートサイズと第二面側のシートサイズとの差分である表裏差が閾値以上である測定チャートに形成された前記マークから測定された位置データを用いて前記画像形成手段の画像形成位置の補正量が決定される工程と、
    第二モードが指定されると、複数の測定チャートのすべてについて表裏差が閾値未満となるまで前記読取手段に繰り返し前記複数の測定チャートを読み取らせるか、または、前記画像形成手段に複数の測定チャートを再作成させることで前記補正量が決定される工程と、
    を有することを特徴とする画像形成位置の補正方法。
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