JP2017134113A - 液晶表示装置 - Google Patents

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卓 中村
Taku Nakamura
卓 中村
飯塚 哲也
Tetsuya Iizuka
哲也 飯塚
多田 正浩
Masahiro Tada
正浩 多田
綱島 貴徳
Takanori Tsunashima
貴徳 綱島
一秀 望月
Kazuhide Mochizuki
一秀 望月
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Abstract

【課題】間欠駆動を適用したときに発生するフリッカを抑制し、表示品位を良好とする液晶表示装置を提供する。【解決手段】マトリクス状に配置された画素電極と、画素電極が配列した行に沿って配置されたゲート線Gと、画素電極PEが配列した列に沿って配置されたソース線Sと、ゲート線Gとソース線Sとが交差した近傍に配置されたスイッチング素子SWと、スイッチング素子SWの下層に配置された遮光層とを備え、スイッチング素子SWは、ソース線S側に設けられる第1TFTと画素電極PE側に設けられる第2TFTとを有するダブルゲート構造であり、遮光層の第1TFTと交差する部分の面積が第2TFTと交差する部分の面積よりも小さい液晶表示装置である。【選択図】図3

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、テレビ受像機、カーナビゲーション装置等の車載用ディスプレイ、ノートパソコン、タブレット型PC、携帯電話、スマートフォンなどモバイル用端末等、様々な機器に搭載されている。
この液晶表示装置には、用途に応じて種々のモードの液晶が採用されている。
例えばTN(Twisted Nematic)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モードなどの縦電界方式の液晶表示装置では、上側基板に備えられた対向電極と、下側基板に設けられた画素電極との間に発生する電界により、両基板間に挟持された液晶層に含まれる液晶分子の配向方向を制御する。
また、IPS(In−Plane Switching)モード、FFS(Fringe−Field Switching)モードなどの横電界方式の液晶表示装置においては、対向電極(この場合はCOM電極と呼ばれる)、画素電極ともに一方の基板に備えられ、両電極間に発生する電界(フリンジ電界)により、液晶層に含まれる液晶分子の配向方向を制御する。FFSモードの液晶表示装置は、大きな開口率を確保できるので輝度が高く、かつ視野角特性に優れている。
ところで、モバイル端末用途の液晶表示装置においては回路消費電力を低減することが強く求められ、電力低減手段の一つとして、低周波駆動、間欠駆動などが提案されている。低周波駆動とは液晶表示装置の駆動周波数を標準条件に対して例えば1/2、1/4などに低減することで回路電力を低減する方式である。また、間欠駆動とは1表示期間の書き込みを行った後に数表示期間の回路停止期間を設けることで回路電力を低減する方式である。いずれの場合も液晶表示部の映像信号書き換え周期が長くなるため動画表示には適していないが、動画視認性が重要視されない静止画表示等の場合においては、有効な回路電力低減策となる。
特開2002−278523号公報
しかしながら、液晶表示装置において低周波駆動、間欠駆動を実施する場合には、フリッカを低減することが必要である。
例えば、フレーム周波数が通常の液晶表示装置で採用されている60Hzの場合には特にフリッカは視認されなかったが、フレーム周波数を1/3の20Hzにした場合にはフリッカが視認された。そして、フレーム周波数をさらに下げた場合にはフリッカはより顕著に視認された。
本発明においては、間欠駆動を適用したときに発生するフリッカを抑制し、表示品位を良好とする液晶表示装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配置された画素電極と、前記画素電極が配列した行に沿って配置されたゲート線と、前記画素電極が配列した列に沿って配置されたソース線と、前記ゲート線と前記ソース線とが交差した近傍に配置されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の下層に配置された遮光層とを備え、前記スイッチング素子は、前記ソース線側に設けられる第1TFTと前記画素電極側に設けられる第2TFTとを有するダブルゲート構造であり、前記遮光層の前記第1TFTと交差する部分の面積が前記第2TFTと交差する部分の面積よりも小さい液晶表示装置である。
第1の実施形態の液晶表示装置の一構成例を概略的に示す図。 第1の実施形態の液晶表示装置の液晶表示パネルを対向基板側から見たときのアクティブエリアの一部を示すX−Y平面における平面図。 第1の実施形態の液晶表示装置の遮光層が配置される位置を説明するための平面図。 第1の実施形態の液晶表示装置の図3に示したソース線側TFT(第1TFT)をA−A’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図。 第1の実施形態の液晶表示装置の図3に示した画素側TFT(第2TFT)をB−B’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図。 第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した液晶表示装置の液晶表示パネルを対向基板側から見たときのアクティブエリアの一部を示すX−Y平面における平面図。 第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した液晶表示装置の低周波駆動時の画素電圧の推移を示す図。 第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した他の液晶表示装置の液晶表示パネルを対向基板側から見たときのアクティブエリアの一部を示すX−Y平面における平面図。 第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した他の液晶表示装置の低周波駆動時の画素電圧の推移を示す図。 第1の実施形態の液晶表示装置の低周波駆動時の画素電圧の推移を示す図。 第2の実施形態の液晶表示装置の遮光層が配置される位置を説明するための平面図。 第3の実施形態の液晶表示装置の遮光層が配置される位置を説明するための平面図。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施形態の液晶表示装置の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示パネルLPNを備えている。液晶表示パネルLPNは、第1基板であるアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向して配置された第2基板である対向基板CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えている。液晶表示パネルLPNは、画像を表示するアクティブエリアACTを備えている。アクティブエリアACTは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている(但し、m及びnは正の整数である)。
液晶表示パネルLPNは、アクティブエリアACTにおいて、n本のゲート線G(G1〜Gn)、n本の補助容量線C(C1〜Cn)、m本のソース線S(S1〜Sm)などを備えている。ゲート線G及び補助容量線Cは、例えば、第1方向Xに沿って略直線的に延出している。これらのゲート線G及び補助容量線Cは、第1方向Xに交差する第2方向Yに沿って交互に並列配置されている。ここでは、第1方向Xと第2方向Yとは互いに略直交している。ソース線Sは、ゲート線G及び補助容量線Cと交差している。
ソース線Sは、第2方向Yに沿って略直線的に延出している。なお、ゲート線G、補助容量線C、及び、ソース線Sは、必ずしも直線的に延出していなくても良く、それらの一部が屈曲していてもよい。
各ゲート線Gは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、ゲートドライバGDに接続されている。各ソース線Sは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、ソースドライバSDに接続されている。これらのゲートドライバGD及びソースドライバSDの少なくとも一部は、例えば、アレイ基板ARに形成され、コントローラを内蔵した駆動ICチップ2と接続されている。
各画素PXは、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CEなどを備えている。なお、本実施の形態におけるスイッチング素子SWは、リーク電流を低減するためダブルゲート構造(詳細は後述する)である。補助容量Ccsは、例えば補助容量線Cとスイッチング素子SWのドレイン配線(半導体層)との間に形成される。補助容量線Cは、補助容量電圧が印加される電圧印加部(図示せず)と電気的に接続されている。
なお、本実施形態においては、液晶表示パネルLPNは、画素電極PEがアレイ基板ARに形成される一方で共通電極CEが対向基板CTに形成された構成であり、これらの画素電極PEと共通電極CEとの間に形成される電界を主に利用して液晶層LQの液晶分子をスイッチングする。
スイッチング素子SWは、例えば、nチャネル薄膜トランジスタ(TFT)によって構成されている。スイッチング素子SWは、ゲート線G及びソース線Sと電気的に接続されている。スイッチング素子SWは、トップゲート型あるいはボトムゲート型のいずれであっても良い。また、スイッチング素子SWの半導体層は、例えば、ポリシリコンによって形成されているが、アモルファスシリコンによって形成されていても良い。
画素電極PEは、各画素PXに配置され、スイッチング素子SWに電気的に接続されている。共通電極CEは、液晶層LQを介して複数の画素PXの画素電極PEに対して共通に配置されている。このような画素電極PE及び共通電極CEは、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成されているが、アルミニウムなどの他の金属材料によって形成されても良い。
アレイ基板ARは、共通電極CEに電圧を印加するための給電部(図示せず)を備えている。この給電部は、例えば、アクティブエリアACTの外側に形成されている。共通電極CEは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、図示しない導電部材を介して、給電部と電気的に接続されている。
図2は、第1の実施形態の液晶表示装置の液晶表示パネルLPNを対向基板側から見たときのアクティブエリアACTの一部を示すX−Y平面における平面図である。
図示した画素PXは、第1方向Xに沿った長さが第2方向Yに沿った長さよりも短い長方形状である。それぞれの画素PXは、スリット状の画素電極PEとコンタクト電極E1を備えている。第1方向Xに配列するそれぞれの画素PX間に、ソース線Sが第2方向Yに沿って略直線的に延出している。
ここで、スイッチング素子SWとして使用される薄膜トランジスタ(TFT)では、例えばバックライト光などの光が照射されることによってリーク電流が発生する。この現象は光リークと呼ばれ、特に後述する低温ポリシリコン(LTPS)を用いたTFTでは常温においても発生する。そのため、薄膜トランジスタ(TFT)に光が照射されないように遮光層LSが設けられている。
遮光層LSは、第1方向Xに沿って、アクティブエリアACTの一方の端部から他方の端部に渡って配置されている。遮光層LSは、ソース線Sとコンタクト電極E1とが設けられる層よりも下層に配されて、ソース線Sとコンタクト電極E1とに交差する。ソース線S及びコンタクト電極E1が遮光層LSと交差する部位にはスイッチング素子SWのTFTが設けられている。遮光層LSは、このTFTに照射されるアレイ基板AR側からの光を遮光する。
そして、遮光層LSがコンタクト電極E1と交差する部位における遮光層LSの第2方向Yの幅は、他の部位における遮光層LSの第2方向Yの幅よりも広くしている。本実施の形態では、このような形状の遮光層LSを設けることによって低周波駆動におけるフリッカの低減を実現している。なお、遮光層LSには電位は付加されず、フローティング状態である。
ところで、本実施の形態の液晶表示装置では、フリッカを低減するための手段として、例えばライン反転、カラム反転、ドット反転などの反転駆動を採用している。例えばライン反転では、時間的な正負極性反転の位相を1行毎に逆にして分布させることにより、正負での輝度応答の差を巨視的に相殺して、フリッカが視認されないようにすることができる。カラム反転やドット反転も同様であり、前者は1列毎に、後者は市松パターン状に正負極性反転の位相を逆にすることでフリッカが視認されないようにすることができる。
ここで、ソース線S(S1〜Sm)は、各フレームの所定の水平期間において正極性の信号が印加されるソース線(第1ソース線)と、負極性の信号が印加されるソース線(第2ソース線)とを備えている。ここで、例えばカラム反転駆動を行う場合には第1ソース線と第2ソース線とはフレーム毎に入れ替わり、ドット反転駆動を行う場合第1ソース線と第2ソース線とは水平期間単位で入れ替わる。
図3は、第1の実施形態の液晶表示装置の遮光層LSが配置される位置を説明するための平面図である。図3には、図2に示す遮光層LSとスイッチング素子SWとが交差する部分を拡大して示している。
本実施の形態では、スイッチング素子SWは、TFT(薄膜トランジスタ:Thin Film Transistor)で構成されている。上述のように、スイッチング素子SWは、ダブルゲート構造を備えている。従って、スイッチング素子SWは、ソース線側TFT(第1TFT)と画素側TFT(第2TFT)との2つのTFTを備えている。なお、これらのTFTは低温ポリシリコン(LTPS)で構成されている。
ソース線側TFT(第1TFT)のソース端子(不図示)はソース線Sとコンタクトホール(不図示)を介して接続し、ドレイン端子(不図示)は、中間ノード(後述するTFTの高濃度リンドープ領域HDD)を介して画素側TFT(第2TFT)のソース端子(不図示)と接続している。画素側TFT(第2TFT)のドレイン端子(不図示)は、コンタクトホールCH1を介してコンタクト電極E1と接続している。そして、コンタクト電極E1は画素電極PE(不図示)と接続している。
遮光層LSは、ゲート線Gの下層にあって、ゲート線Gと重なるように第1方向Xに沿って略平行して延出している。図3に示すように、遮光層LSは、画素側TFT(第2TFT)と交差する部分の面積が、ソース線側TFT(第1TFT)と交差する部分の面積よりも大きい形状である。
図4は、第1の実施形態の液晶表示装置の図3に示したソース線側TFT(第1TFT)をA−A’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。
遮光層LSは、透明絶縁基板SB上に配置され、絶縁膜UCによって覆われている。絶縁膜UC上には低温ポリシリコンLTPSが設けられ、低温ポリシリコンLTPS上部には、ゲート線Gがソース線側TFT(第1TFT)のゲート電極(第1ゲート電極)として配置されている。ゲート電極(第1ゲート電極)は第1層間絶縁膜L1で覆われている。第1層間絶縁膜L1上には、ソース線Sが配置され、第2層間絶縁膜L2で覆われている。そして、ソース線Sは、コンタクトホールを介して低温ポリシリコンLTPSに接続している。
低温ポリシリコンLTPSでは、第1ゲート電極と重なる領域にチャネル領域が形成され、チャネル領域の両側に低濃度リンドープ領域LDD1、LDD2が形成されている。低濃度リンドープ領域LDD1、LDD2の両側には高濃度リンドープ領域HDDが形成されている。図の右側に形成された高濃度リンドープ領域HDDが、中間ノードを介して画素側TFT(第2TFT)と接続している。
ソース線側TFT(第1TFT)では、遮光層LSは、チャネル領域を覆うが、低濃度リンドープ領域LDD1、LDD2を覆わないように設けられている。即ち、遮光層LSは、チャネル領域を遮光するが、低濃度リンドープ領域LDD1、LDD2は遮光しないように設けられている。
図5は、第1の実施形態の液晶表示装置の図3に示した画素側TFT(第2TFT)をB−B’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。
遮光層LSは、透明絶縁基板SB上に配置され、絶縁膜UCによって覆われている。絶縁膜UC上には低温ポリシリコンLTPSが設けられ、低温ポリシリコンLTPS上部には、ゲート線Gが画素側TFT(第2TFT)のゲート電極(第2ゲート電極)として配置されている。ゲート電極(第2ゲート電極)は第1層間絶縁膜L1で覆われている。第1層間絶縁膜L1上には、コンタクト電極E1が配置され、第2層間絶縁膜L2で覆われている。第2層間絶縁膜L2上には、画素電極PEが配置されている。そして、画素電極PEはコンタクトホールCH1を介してコンタクト電極E1に接続し、コンタクト電極E1は、コンタクトホールを介して低温ポリシリコンLTPSに接続している。
低温ポリシリコンLTPSでは、第2ゲート電極と重なる領域にチャネル領域が形成され、チャネル領域の両側に低濃度リンドープ領域LDD3、LDD4が形成されている。低濃度リンドープ領域LDD3、LDD4の両側には高濃度リンドープ領域HDDが形成されている。図の左側に形成された高濃度リンドープ領域HDDが、中間ノードを介してソース線側TFT(第1TFT)と接続している。
画素側TFT(第2TFT)では、遮光層LSは、チャネル領域と低濃度リンドープ領域LDD3、LDD4とを覆うように設けられている。即ち、遮光層LSは、チャネル領域と低濃度リンドープ領域LDD3、LDD4とを遮光するように設けられている。
続いて、第1の実施の形態における遮光層LSがフリッカ低減のために有効である理由について説明する。
図6は、第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した液晶表示装置の液晶表示パネルLPNを対向基板側から見たときのアクティブエリアACTの一部を示すX−Y平面における平面図である。図6に示すように、検討した液晶表示装置では、遮光層LSは、ソース線側TFT(第1TFT)と画素側TFT(第2TFT)とを遮光する部位が連結した構造である。そして、遮光層LSの第2方向Yの幅は一定である。
TFTの中間ノードは、遮光層LSとの間で容量結合されている。このため、遮光層LSの、ソース線側TFT(第1TFT)を遮光する部位と画素側TFT(第2TFT)を遮光する部位とが連結していることによって、TFTの中間ノードの電位が安定する。この結果、TFTのバックゲート側(TFTのチャネル領域の遮光層LSと対向する側)の電位が安定するため、バックゲート側からのリークが抑制される。
一方、遮光層LSが連結している上述の液晶表示装置においても、フリッカが視認される場合があった。
図7は、第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した液晶表示装置の低周波駆動時の画素電圧の推移を示す図である。図7の縦軸は画素電圧(画素電極PEに保持されている電圧)を表し、横軸は時間を表している。図7は、実験結果により得られた図である。
この液晶表示装置は、反転駆動(フレーム反転、カラム反転、ドット反転など)で制御されている。そのため画素電極PEには、正極電圧と負極電圧とがフレーム毎に交互に印加されている。さらにこの液晶表示装置は低周波駆動で制御されている。そのため画素電極PEの電圧は、保持状態において電流のリーク(Gリーク、Sリーク)により変化している。ここで、Gリークは、TFTのゲート電極を経由して電流がリークすることを表し、Sリークは、TFTのソース(ドレイン)電極を経由してソース線Sとの間で電流がリークすることを表している。
そして、電流のリークはまずGリークが生じその後にSリークが生じる。Gリークでは、保持期間中において画素電圧を減少させるようにリーク電流が流れる。Sリークでは、保持期間中において画素電圧がコモン電圧(ソース線Sの電圧)に近づくようにリーク電流が流れる。
画素電極PEに正極電圧が付加される正極フレームでは、画素電圧が書き込まれた後、保持期間において、まずGリークが発生する。Gリークにより画素電圧が減少する。続いてSリークが発生する。Sリークにより画素電圧はコモン電圧に近づくように変化する。即ち画素電圧が減少する。画素電極PEに負極電圧が付加される負極フレームでは、画素電圧が書き込まれた後、保持期間において、まずGリークが発生する。Gリークにより画素電圧が減少する。続いてSリークが発生する。Sリークにより画素電圧はコモン電圧に近づくように変化する。即ち画素電圧が増加する。
このように正極フレームと負極フレームとでは、画素電圧の変化が対称でない。この非対称性は、フレーム周波数が低くなるほど大きくなる。ここで輝度は、画素電圧とコモン電圧との差の絶対値に対応する。このため、正極フレームと負極フレームとでは輝度変化のパターンが異なることとなり、フリッカが視認されやすくなる。
図8は、第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した他の液晶表示装置の液晶表示パネルLPNを対向基板側から見たときのアクティブエリアACTの一部を示すX−Y平面における平面図である。図8に示すように、他の液晶表示装置では、遮光層LSは、画素側TFT(第2TFT)に設けられているが、ソース線側TFT(第1TFT)には遮光層LSは設けられていない。
図9は、第1の実施形態の液晶表示装置に先立って検討した他の液晶表示装置の低周波駆動時の画素電圧の推移を示す図である。図9の縦軸は画素電圧(画素電極PEに保持されている電圧)を表し、横軸は時間を表している。なお、図9は、実験結果により得られた図である。
図9における画素電圧の推移を、図7における画素電圧の推移と比較すると、Gリークが生じている期間が短縮され、画素電圧の変化量も減少している。従って、図7において観測された、正極フレームと負極フレームとの輝度変化のパターンの異なりが改善されている。
なお、図8に示す構成では、遮光層LSが画素側TFT(第2TFT)にのみ設けられ、かつ互いの遮光層LSは電気的に連結されていない。また、遮光層LSには、特定の電位が印加されておらず、フローティングである。このため図8に示す構成では、静電気の影響を受け易く、画像によっては隣接するソース線Sなどからの電圧の影響によってリーク電流が増大する場合がある。
図6乃至図9で説明したように、遮光層LSの設け方が異なる2つの方式について検討した結果、それぞれの方式においても、画素電極PEからのリークの態様が異なり、なお解決すべき課題が存することがわかった。
続いて、本実施の形態の液晶表示装置の動作について説明する。
図10は、第1の実施形態の液晶表示装置の低周波駆動時の画素電圧の推移を示す図である。図10の縦軸は画素電圧(画素電極PEに保持されている電圧)を表し、横軸は時間を表している。なお図10は、実験結果により得られた図である。
第1の実施形態の液晶表示装置では、図7における画素電圧の推移と比較すると、Gリークが生じている期間が短縮され、画素電圧の変化量も減少している。従って、図7において観測された、正極フレームと負極フレームとの輝度変化のパターンの異なりが改善されている。
第1の実施形態の液晶表示装置では、上述のように遮光層LSが画素側TFT(第2TFT)と交差する部位における遮光層LSの第2方向Yの幅は、他の部位における遮光層LSの第2方向Yの幅よりも広くしている。この結果、図8に示すような遮光層LSを画素側TFT(第2TFT)にのみ設ける態様と同様に、Gリークの短時間化と画素電圧の変化量の減少が図れたものと考えられる。
一方、第1の実施形態の液晶表示装置では、上述のように遮光層LSは、第1方向Xに沿って、アクティブエリアACTの一方の端部から他方の端部に渡って連続して配置されている。このように遮光層LSが第1方向Xに沿って電気的に連結されており、遮光層LSと交差する全てのソース線S、ゲート線Gと容量結合がなされているため、遮光層LSの電位が大きく変動することがなく、リーク電流が増大することを回避することができる。
従って、第1の実施形態の液晶表示装置では、従来よりも正極フレームと負極フレームとの輝度変化のパターンの異なりが改善され、かつ輝度変化の状態を安定化することができる。この結果、フリッカの発生を安定的に抑制することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、遮光層LSの形状が第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図11は、第2の実施形態の液晶表示装置の遮光層LSが配置される位置を説明するための平面図である。図11には、遮光層LSとスイッチング素子SWとが交差する部分を拡大して示している。
画素側TFT(第2TFT)と交差する部分の遮光層LSの面積及び配置は、第1の実施の形態と同様であるが、その交差する部分以外の遮光層LSの部分はゲート線Gよりも画素電極PEに近づく方向(図の上方)に移動している。そして第2の実施の形態では、遮光層LSは、画素側TFT(第2TFT)のチャネル領域と低濃度リンドープ領域とを覆うように設けられ、ソース線側TFT(第1TFT)のチャネル領域の一部を覆うように設けられている。
このようにソース線側TFT(第1TFT)のチャネル領域に光が当るように遮光層LSを配置することで、実験結果に基づく知見であるが、Gリークを低減することができる。また、遮光層LSをゲート線Gよりも画素電極PEに近づく方向(図の上方)に移動することにより、画素側TFT(第2TFT)の左右から迷光が画素側TFT(第2TFT)に侵入することを防止して、画素側TFT(第2TFT)の遮光をより強化することができる。
また、遮光層LSをゲート線Gよりも画素電極PEに近づく方向(図の上方)に移動して、遮光層LSとゲート線Gとの重なり合う(向い合う)部分の面積を減少させる。これによって、遮光層LSとゲート線Gとのカップリング容量が減少し、ゲート線Gを駆動するための電力を低減することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、遮光層LSの形状が第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図12は、第3の実施形態の液晶表示装置の遮光層LSが配置される位置を説明するための平面図である。図12には、遮光層LSとスイッチング素子SWとが交差する部分を拡大して示している。
画素側TFT(第2TFT)と交差する部分の遮光層LSの面積及び配置は、第1の実施の形態と同様であるが、その交差する部分以外の遮光層LSの部分はゲート線Gよりも画素電極PEに近づく方向(図の上方)に移動している。また、ソース線側TFT(第1TFT)と交差する部分の遮光層LSの幅は、第1の実施の形態よりも狭くしている。そして第3の実施の形態では、遮光層LSは、画素側TFT(第2TFT)のチャネル領域と低濃度リンドープ領域とを覆うように設けられ、ソース線側TFT(第1TFT)のチャネル領域の一部を覆うように設けられている。
このようにソース線Sとの交差部で遮光層LSを細くすることでゲート線Gを駆動するための電力を低減することができる。また、遮光層LSをゲート線Gよりも画素電極PEに近づく方向(図の上方)に移動することにより、第2の実施の形態と同様に、画素側TFT(第2TFT)の遮光をより強化することができ、更にGリークを低減することができる。なお、ソース線Sとの交差部で遮光層LSを細くしても、遮光層LSが電気的に連結しているため遮光層LSの電位を安定させる効果に影響はない。
なお、第3の実施形態では、遮光層LSをゲート線Gよりも画素電極PEに近づく方向(図の上方)に移動したが、遮光層LSを移動させず、第1の実施の形態と同様に、遮光層LSをゲート線Gと重なるように配置して、ソース線側TFT(第1TFT)と交差する部分の遮光層LSの幅を、第1の実施の形態よりも狭くしても良い。
なお、第1乃至第3の実施形態において、遮光層LSは一体となって電気的に連結していたが、仮に数箇所が断線などによって電気的に連結していない個所があったとしても本実施の形態の効果を得ることができるのであれば、本願の技術思想に包含される。
なお、本発明は、実施の形態に記載のパネル構造に限定されない。
実施の形態では、IPS(In−Plane Switching)モード、FFS(Fringe−Field Switching)モードなどの横電界方式の液晶を使用したパネルを例としたが、この形態に限定されずTN(Twisted Nematic)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モードなどの縦電界方式の液晶を使用したパネルについても適用することができる。
本発明の実施の形態として上述した表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、上述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、本実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について本明細書記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
LPN…液晶表示パネル、AR…アレイ基板、CT…対向基板、LQ…液晶層、ACT…アクティブエリア、PX…画素、S…ソース線、G…ゲート線、GD…ゲートドライバ、SD…ソースドライバ、SW…スイッチング素子、PE…画素電極、CE…共通電極、E1…コンタクト電極、LS…遮光層、LTPS…低温ポリシリコン、HDD…高濃度リンドープ領域、LDD…低濃度リンドープ領域LDD。

Claims (6)

  1. マトリクス状に配置された画素電極と、
    前記画素電極が配列した行に沿って配置されたゲート線と、
    前記画素電極が配列した列に沿って配置されたソース線と、
    前記ゲート線と前記ソース線とが交差した近傍に配置されたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の下層に配置された遮光層とを備え、
    前記スイッチング素子は、前記ソース線側に設けられる第1TFTと前記画素電極側に設けられる第2TFTとを有するダブルゲート構造であり、
    前記遮光層の前記第1TFTと交差する部分の面積が前記第2TFTと交差する部分の面積よりも小さい
    液晶表示装置。
  2. 前記遮光層は、前記ゲート線の下層において、前記ゲート線と略平行に延びて前記ゲート線の全面を覆うように設けられる請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記遮光層は、
    前記第1TFTの下層において、前記第1TFTのチャネル領域と低濃度リンドープ領域とを覆うように設けられ、
    前記第2TFTの下層において、前記第2TFTのチャネル領域を覆うように設けられる請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記遮光層は、前記ゲート線の下層において、前記ゲート線と略平行に延びて前記ゲート線の一部を覆うように設けられる請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記遮光層は、
    前記第1TFTの下層において、前記第1TFTのチャネル領域と低濃度リンドープ領域とを覆うように設けられ、
    前記第2TFTの下層において、前記第2TFTのチャネル領域の一部を覆うように設けられる請求項2又は4に記載の液晶表示装置。
  6. 隣接する前記ソース線には互いに異なる極性の信号が印加され、
    それぞれの前記ソース線に印加される前記信号の極性はフレーム毎に反転する請求項1乃至5の内のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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