JP2017133657A - 変速装置 - Google Patents

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【課題】摩擦クラッチのトルク分担をより低減させる。【解決手段】第2遊星歯車22と、ラビニヨ式遊星歯車機構25と、摩擦クラッチC1,C2,C3,摩擦ブレーキB1およびB2とを備える自動変速機20において、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)と第3リングギヤ23r(第1出力要素)とを機械的に連結すると共に両者の連結を解除するドグクラッチD1を設ける。これにより、ドグクラッチD1を係合した状態で摩擦クラッチC1を係合すれば、ラビニヨ式遊星歯車機構25の各要素が機械的に連結され、第3キャリヤ23c(入力要素)に入力されるトルクを直接に摩擦クラッチC1、第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)に伝達する動力伝達経路が形成される。【選択図】図1

Description

本明細書において開示する本開示の発明は、変速装置に関する。
従来、この種の変速装置としては、複合遊星歯車機構としてのラビニヨ式遊星歯車機構と、2つのシングルピニオン式遊星歯車と、4つの摩擦クラッチと、2つの摩擦ブレーキとを含む有段変速機を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この有段変速機を構成するラビニヨ式遊星歯車機構は、原動機からの動力が入力される入力軸に常時連結される入力要素(キャリヤ)と、摩擦ブレーキにより選択的に回転不能に固定される固定可能要素(第2サンギヤ)、第1出力要素(リングギヤ)および第2出力要素(第1サンギヤ)を備える。ラビニヨ式遊星歯車機構の第1出力要素(リングギヤ)は、第1摩擦クラッチ(符合26)を介して2つのシングルピニオン式遊星歯車の一方の遊星歯車(符合20)のサンギヤに接続され、ラビニヨ式遊星歯車機構の第2出力要素(第1サンギヤ)は、第2摩擦クラッチ(符合28)を介して当該一方の遊星歯車のサンギヤに接続されている。そして、第1、第2摩擦クラッチ(符合26,28)を共に係合することによって、第1出力要素(リングギヤ)、第2出力要素(リヤサンギヤ)をそれぞれ第1、第2摩擦クラッチ(符合26,28)を介して一方の遊星歯車(符合20)のサンギヤに連結することで、ラビニヨ式遊星歯車機構の各回転要素の回転を一体として入力要素(キャリヤ)のトルクを一方の遊星歯車(符合20)のサンギヤに伝達する前進1速段を形成している。
米国特許第8,096,915号明細書
しかしながら、ラビニヨ式遊星歯車機構の第1出力要素(リングギヤ)、第2出力要素(第1サンギヤ)をそれぞれ第1、第2摩擦クラッチ(符合26,28)を介して一方の遊星歯車(符合20)のサンギヤに接続することで前進1速段を形成する場合、第1摩擦クラッチ(符合26)のトルク分担が過大となるという問題があった。即ち、上述した構成では、ラビニヨ式遊星歯車機構の入力要素(キャリヤ)に入力されたトルクは、第2出力要素(第1サンギヤ)からのトルクと合成されて第1出力要素(リングギヤ)に伝達される。そして、第1出力要素(リングギヤ)に伝達されたトルクの一部は、第1摩擦クラッチ(符合26)を介して一方の遊星歯車(符合20)のサンギヤに伝達され、残りのトルクは、第1摩擦クラッチ(符合26)および第2摩擦クラッチ(符合28)を介して第2出力要素(第1サンギヤ)に伝達されて上述した第2出力要素(第1サンギヤ)からのトルクとなる。このため、第1摩擦クラッチ(符合26)には、入力要素(キャリヤ)に入力されるトルクを超える過大なトルクが作用してしまう。
本開示の変速装置は、摩擦クラッチのトルク分担をより低減させることを主目的とする。
本開示の変速装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の変速装置は、
車両に搭載され、入力軸に伝達された動力を複数の前進変速段と後進変速段に変速して出力軸に伝達する変速装置であって、
前記入力軸に連結された入力要素と、固定可能要素と、第1出力要素と、第2出力要素とを有する複合遊星歯車機構と、
入力要素と、固定可能要素と、出力要素とを有する第1遊星歯車と、
前記複合遊星歯車機構の固定可能要素を回転不能に固定すると共に該固定を解除する第1摩擦ブレーキと、
前記第1遊星歯車の固定可能要素を回転不能に固定すると共に該固定を解除する第2摩擦ブレーキと、
前記複合遊星歯車機構の第1出力要素と前記第1遊星歯車の入力要素とを接続すると共に該接続を解除する第1摩擦クラッチと、
前記複合遊星歯車機構の第2出力要素と前記第1遊星歯車の入力要素とを接続すると共に該接続を解除する第2摩擦クラッチと、
前記複合遊星歯車機構の第1出力要素と前記第1遊星歯車の固定可能要素とを接続すると共に該接続を解除する第3摩擦クラッチと、
前記複合遊星歯車機構のいずれか2つの要素を機械的に接続すると共に該接続を解除する噛み合いクラッチと、
を備えることを要旨とする。
この本開示の変速装置では、複合遊星歯車機構と、第1遊星歯車と、第1,第2,第3摩擦クラッチと、第1,第2摩擦ブレーキと、噛み合いクラッチとを含んで構成される。噛み合いクラッチは複合遊星歯車機構のいずれか2つの要素の機械的な接続とその解除とが可能とされているため、噛み合いクラッチの係合により複合遊星歯車機構の各要素は機械的に一体となって回転または停止する。この状態で第1摩擦クラッチを係合すれば、入力要素に入力される動力を直接に第1摩擦クラッチ、第1遊星歯車の入力要素に伝達する動力伝達経路を形成することができる。この場合、第1摩擦クラッチに要求されるトルク容量は入力要素に入力されるトルクとなるから、第1摩擦クラッチのトルク分担が過大となるのを防止することができる。この結果、第1摩擦クラッチの小型化を図ることができる。
本開示の第1実施形態に係る変速装置10の概略構成図である。 図1の有段変速機における各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。 図1の有段変速機における入力回転速度に対する各回転要素の回転速度の比を示す速度線図である。 油圧制御装置50の概略構成図である。 シフトポジションと変速指令とクラッチおよびブレーキの作動状態の時間変化の様子を示す説明図である。 シフトポジションがPポジションまたはNポジションにあるときの有段変速機における各回転要素の回転状態とクラッチおよびブレーキの作動状態とを示す説明図である。 前進1速段で発進するときの有段変速機における各回転要素の回転状態とクラッチおよびブレーキの作動状態とを示す説明図である。 前進1速段から前進2速段へアップシフト変速するときの有段変速機における各回転要素の回転状態とクラッチおよびブレーキの作動状態とを示す説明図である。 変速機ECU30により実行される1−2アップシフト変速制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 前進3速段で走行するときの有段変速機における各回転要素の回転状態とクラッチおよびブレーキの作動状態とを示す説明図である。 前進3速段から前進1速段へダウンシフト変速するときの有段変速機における各回転要素の回転状態とクラッチおよびブレーキの作動状態とを示す説明図である。 シフトポジションがNポジションからRポジションに変更されたときの有段変速機における各回転要素の回転状態とクラッチおよびブレーキの作動状態とを示す説明図である。 第2実施形態に係る変速装置10Bの概略構成図である。 図13の有段変速機における各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の第1実施形態に係る変速装置10の概略構成図である。同図に示す変速装置10は、後輪駆動車両の前部に縦置きに搭載される駆動源としての図示しないエンジン(内燃機関)のクランクシャフトに取り付けられた発進装置としての流体伝動装置12と、エンジンからの動力(トルク)を図示しない左右の後輪(駆動輪)に伝達可能な有段変速機としての自動変速機20と、流体伝動装置12や自動変速機20に作動油を供給する油圧制御装置50と、エンジンからの動力により駆動され図示しないオイルパンに貯留されている作動油を吸引して油圧制御装置50へ圧送するオイルポンプ17と、油圧制御装置50を制御する変速機用電子制御ユニット(以下、変速機ECUという)30と、を備える。
流体伝動装置12は、図1に示すように、ポンプインペラやタービンランナ、ステータ、ワンウェイクラッチ、ロックアップクラッチ等を備えるロックアップクラッチ付きの流体式トルクコンバータとして構成されている。なお、流体伝動装置12は、ステータを有さない流体継手を含むものであってもよい。
自動変速機20は、10段変速式の変速機として構成されており、図示するように、入力軸20iや図示しないデファレンシャルギヤおよびドライブシャフトを介して左右の後輪に連結される出力軸20oに加えて、自動変速機20(入力軸20iや出力軸20o)の軸方向に並べて配設されるシングルピニオン式の第1遊星歯車21(第2遊星歯車)および第2遊星歯車22(第1遊星歯車)と、ダブルピニオン式遊星歯車とシングルピニオン式遊星歯車とを組み合わせて構成される複合遊星歯車列としてのラビニヨ式遊星歯車機構(複合遊星歯車機構)25とを含む。更に、自動変速機20は、入力軸20iから出力軸20oまでの動力伝達経路を変更するための摩擦クラッチC1(第1摩擦クラッチ)、摩擦クラッチC2(第2摩擦クラッチ)、摩擦クラッチC3(第3摩擦クラッチ)、摩擦クラッチC4(第4摩擦クラッチ)、摩擦ブレーキB1(第1摩擦ブレーキ)、摩擦ブレーキB2(第2摩擦ブレーキ)およびドグクラッチ(噛み合いクラッチ)を含む。
本実施形態において、第1および第2遊星歯車21,22並びにラビニヨ式遊星歯車機構25は、流体伝動装置12すなわちエンジン側(図1における左側)から、ラビニヨ式遊星歯車機構25、第2遊星歯車22、第1遊星歯車21、すなわち、ラビニヨ式遊星歯車機構25を構成するシングルピニオン式遊星歯車、ラビニヨ式遊星歯車機構25を構成するダブルピニオン式遊星歯車、第2遊星歯車22、第1遊星歯車21という順番で並ぶようにトランスミッションケース11内に配置される。これにより、ラビニヨ式遊星歯車機構25は、流体伝動装置12に近接するように車両の前部側に配置される。また、第1遊星歯車21は、出力軸20oに近接するように車両の後部側に配置される。更に、第2遊星歯車22は、入力軸20iや出力軸20o等の軸方向におけるラビニヨ式遊星歯車機構25と第1遊星歯車21との間に配置される。
第1遊星歯車21は、外歯歯車である第1サンギヤ21sと、第1サンギヤ21sと同心円上に配置される内歯歯車である第1リングギヤ21rと、それぞれ第1サンギヤ21sおよび第1リングギヤ21rに噛合する複数の第1ピニオンギヤ21pと、複数の第1ピニオンギヤ21pを自転(回転)自在かつ公転自在に保持する第1キャリヤ21cとを有する。本実施形態において、第1遊星歯車21のギヤ比λ1(第1サンギヤ21sの歯数/第1リングギヤ21rの歯数)は、例えば、λ1=0.277と定められている。
第1遊星歯車21の第1キャリヤ21cは、図1に示すように、入力軸20iに連結された自動変速機20の中間軸(インターミディエイトシャフト)20mに常時連結(固定)される。これにより、エンジンから入力軸20iに動力が伝達されている際、第1キャリヤ21cには、エンジンからの動力が入力軸20iおよび中間軸20mを介して常時伝達される。また、第1キャリヤ21cは、クラッチC4の係合時に第1遊星歯車21の入力要素として機能し、クラッチC4の解放時には空転する。更に、第1リングギヤ21rは、クラッチC4の係合時に当該第1遊星歯車21の出力要素として機能する。
第2遊星歯車22は、外歯歯車である第2サンギヤ22sと、第2サンギヤ22sと同心円上に配置される内歯歯車である第2リングギヤ22rと、それぞれ第2サンギヤ22sおよび第2リングギヤ22rに噛合する複数の第2ピニオンギヤ22pと、複数の第2ピニオンギヤ22pを自転(回転)自在かつ公転自在に保持する第2キャリヤ(プラネタリキャリヤ)22cとを有する。本実施形態において、第2遊星歯車22のギヤ比λ2(第2サンギヤ22sの歯数/第2リングギヤ22rの歯数)は、例えば、λ2=0.244と定められている。
第2遊星歯車22の第2サンギヤ22sは、図1に示すように、第1遊星歯車21の第1サンギヤ21sと一体化(常時連結)されており、当該第1サンギヤ21sと常時一体(かつ同軸)に回転または停止する。ただし、第1サンギヤ21sと第2サンギヤ22sとは、別体に構成されると共に図示しない連結部材を介して常時連結されてもよい。また、第2遊星歯車22の第2キャリヤ22cは、出力軸20oに常時連結されており、当該出力軸20oと常時一体(かつ同軸)に回転または停止する。これにより、第2キャリヤ22cは、第2遊星歯車22の出力要素として機能する。更に、第2遊星歯車22の第2リングギヤ22rは、当該第2遊星歯車22の固定可能要素として機能する。
ラビニヨ式遊星歯車機構25は、外歯歯車である第3サンギヤ23sおよび第4サンギヤ24sと、第3サンギヤ23sと同心円上に配置される内歯歯車である第3リングギヤ23rと、第3サンギヤ23sに噛合する複数の第3ピニオンギヤ(ショートピニオンギヤ)23pと、第4サンギヤ24sおよび複数の第3ピニオンギヤ23pに噛合すると共に第3リングギヤ23rに噛合する複数の第4ピニオンギヤ(ロングピニオンギヤ)24pと、複数の第3ピニオンギヤ23pおよび複数の第4ピニオンギヤ24pを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持する第3キャリヤ23cとを有する。
このようなラビニヨ式遊星歯車機構25は、ダブルピニオン式遊星歯車(第3遊星歯車)とシングルピニオン式遊星歯車(第4遊星歯車)とを組み合わせて構成される複合遊星歯車列である。すなわち、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3サンギヤ23s、第3キャリヤ23c、第3および第4ピニオンギヤ23p,24p、並びに第3リングギヤ23rは、ダブルピニオン式の第3遊星歯車を構成する。更に、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第4サンギヤ24s、第3キャリヤ23c、第4ピニオンギヤ24p、および第3リングギヤ23rは、シングルピニオン式の第4遊星歯車を構成する。そして、本実施形態において、ラビニヨ式遊星歯車機構25は、ダブルピニオン式の第3遊星歯車のギヤ比λ3(第3サンギヤ23sの歯数/第3リングギヤ23rの歯数)が、例えば、λ3=0.488となり、かつシングルピニオン式の第4遊星歯車のギヤ比λ4(第4サンギヤ24sの歯数/第3リングギヤ23rの歯数)が、例えば、λ4=0.581となるように構成される。
また、ラビニヨ式遊星歯車機構25(第3および第4遊星歯車)を構成する回転要素のうち、第4サンギヤ24sは、ラビニヨ式遊星歯車機構25の固定可能要素として機能する。更に、第3キャリヤ23cは、図1に示すように、入力軸20iに常時連結(固定)されると共に、連結部材としての中間軸20mを介して第1遊星歯車21の第1キャリヤ21cに常時連結される。これにより、エンジンから入力軸20iに動力が伝達されている際、第3キャリヤ23cには、エンジンからの動力が入力軸20iを介して常時伝達されることになる。従って、第3キャリヤ23cは、ラビニヨ式遊星歯車機構25の入力要素として機能する。また、第3リングギヤ23rは、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第1出力要素として機能し、第3サンギヤ23sは、当該ラビニヨ式遊星歯車機構25の第2出力要素として機能する。
摩擦クラッチC1は、常時連結された第1遊星歯車21の第1サンギヤ21sおよび第2遊星歯車22の第2サンギヤ22sとラビニヨ式遊星歯車機構25の第1出力要素である第3リングギヤ23rとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。摩擦クラッチC2は、常時連結された第1遊星歯車21の第1サンギヤ21sおよび第2遊星歯車22の第2サンギヤ22sとラビニヨ式遊星歯車機構25の第2出力要素である第3サンギヤ23sとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。摩擦クラッチC3は、第2遊星歯車22の第2リングギヤ22rとラビニヨ式遊星歯車機構25の第1出力要素である第3リングギヤ23rとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。摩擦クラッチC4は、第1遊星歯車21の出力要素である第1リングギヤ21rと出力軸20oとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。
摩擦ブレーキB1は、ラビニヨ式遊星歯車機構25の固定可能要素である第4サンギヤ24sを静止部材としてのトランスミッションケース11に対して回転不能に固定(接続)すると共に当該第4サンギヤ24sをトランスミッションケース11に対して回転自在に解放するものである。摩擦ブレーキB2は、第2遊星歯車22の固定可能要素である第2リングギヤ22rをトランスミッションケース11に対して回転不能に固定(接続)すると共に当該第2リングギヤ22rを静止部材としてのトランスミッションケース11に対して回転自在に解放するものである。
本実施形態では、摩擦クラッチC1,C2およびC4として、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、それぞれ作動油が供給される係合油室および遠心油圧キャンセル室等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧摩擦クラッチ(摩擦係合要素)が採用される。また、摩擦ブレーキB1およびB2として、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、作動油が供給される係合油室等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧摩擦ブレーキが採用される。そして、摩擦クラッチC1〜C4、摩擦ブレーキB1およびB2は、油圧制御装置50によって作動油が給排されることで動作する。
ドグクラッチD1は、ラビニヨ式遊星歯車機構25の入力要素である第3キャリヤ23cと第1出力要素である第3リングギヤ23rとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。
本実施形態では、ドグクラッチD1は、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23cに連結されると共に外周側にスプラインが形成された第3キャリヤ側嵌合部材と、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3リングギヤ23rに連結されると共に外周側にスプラインが形成された第3リングギヤ側嵌合部材と、第3キャリヤ側嵌合部材のスプラインと第3リングギヤ側嵌合部材のスプラインとに嵌合可能なスプラインが内周側に形成された連結嵌合部材と、自動変速機20(入力軸20i,出力軸20o)の軸方向のうち第3リングギヤ側嵌合部材から離れる方向に連結嵌合部材を付勢する圧縮ばねと、油圧によって第3リングギヤ側嵌合部材に近づく方向に連結嵌合部材を付勢する油圧室とを備える油圧駆動式のドグクラッチが採用される。なお、ドグクラッチD1として、電動駆動式のドグクラッチを採用するものとしてもよい。
図2に自動変速機20の各変速段と摩擦クラッチC1〜C4、摩擦ブレーキB1,B2およびドグクラッチD1の作動状態との関係を表した作動表を示し、図3に自動変速機20における入力軸20iの回転速度(入力回転速度)に対する各回転要素の回転速度の比を示す速度線図を示す。ただし、入力軸20iすなわち第3キャリヤ23cの回転速度を値1とする。以下同様。自動変速機20は、摩擦クラッチC1〜C4、摩擦ブレーキB1,B2およびドグクラッチD1を図2の作動表に示す状態とすることで、第1速段から第10速段までの前進段と後進段とを提供する。
図3に示すように、第1および第2遊星歯車21,22並びにラビニヨ式遊星歯車機構25の10個の回転要素(ただし、第1サンギヤ21sと第2サンギヤ22sとが常時連結されているので、実質的には合計9個の回転要素)は、これらのギヤ比λ1,λ2,λ3,λ4に応じた間隔をおいて図3における左側から図示される順番で並ぶ。
図4は、油圧制御装置50の概略構成図である。油圧制御装置50は、エンジン12からの動力により駆動されてオイルパンから作動油を吸引して吐出する上述のオイルポンプ17に接続されるものであり、流体伝動装置12や自動変速機20により要求される油圧を生成すると共に、各種軸受などの潤滑部分に作動油を供給する。油圧制御装置50は、図示しないバルブボディに加えて、図4に示すように、オイルポンプ17からの作動油を調圧してライン圧PLを生成するプライマリレギュレータバルブ51や、リニアソレノイドバルブSLT,SL1,SL2,SL3,SL4,SL5およびSL6、オンオフソレノイドバルブS1等を含む。プライマリレギュレータバルブ51は、リニアソレノイドバルブSLTからの油圧を信号圧として用いてライン圧を生成し、図示しないマニュアルバルブ(あるいはパーキングシリンダ)に供給する。リニアソレノイドバルブSLTは、オイルポンプ17側(例えばライン圧PLを調圧して一定の油圧を出力するモジュレータバルブ)からの作動油を調圧してアクセル開度あるいは図示しないスロットルバルブの開度に応じた油圧を出力するように変速ECU30により制御される。リニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3,SL4,SL5およびSL6は、それぞれ図示しないマニュアルバルブ(あるいはパーキングシリンダ)から供給される元圧としてのライン圧PLを調圧して対応する摩擦クラッチや摩擦ブレーキへの油圧を供給可能とする。オンオフソレノイドバルブS1は、図示しないマニュアルバルブから供給される元圧としてのライン圧PLのドグクラッチD1(油圧室)への供給を許容および遮断可能とする。上述のリニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3,SL4,SL5およびSL6(それぞれに印加される電流の値)は、変速ECU30により制御される。また、オンオフソレノイドバルブS1は、変速ECU30によりオンオフ(開閉)制御される。
変速機ECU30は、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやワークメモリとしてのRAM等を備える。変速用ECU30には、複数のシフトポジションの中から所望のシフトポジションを選択するための図示しないシフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサからのシフトポジションや車速センサからの車速などの各種センサ等からの信号、エンジンを運転制御する図示しないエンジンECUからのアクセル開度やエンジン回転速度等の信号が入力される。変速用ECU30は、これらの信号に基づいて流体伝動装置12や油圧制御装置50等を制御する。なお、本実施形態の変速装置10では、シフトレバーのシフトポジションとして、駐車時に選択される駐車レンジに対応したPポジション、後進走行用のリバースレンジに対応したRポジション、中立のニュートラルレンジに対応したNポジション、通常の前進走行用のドライブレンジ(Dレンジ)に対応したDポジションが用意されている。
変速機ECU30は、予め定められた図示しない変速線図から取得されるアクセル開度および車速に対応した目標変速段が形成されるように、変速段の変更に伴って係合させられる摩擦クラッチや摩擦ブレーキに対応したリニアソレノイドバルブSL1〜SL6への油圧指令値(係合圧指令値)と、当該変速段の変更に伴って解放される摩擦クラッチや摩擦ブレーキに対応したリニアソレノイドバルブSL1〜SL6への油圧指令値(解放圧指令値)を設定する。更に、変速機ECU30は、変速段の変更中や変速完了後に、係合した摩擦クラッチや摩擦ブレーキ(摩擦係合要素)に対応したリニアソレノイドバルブSL1〜SL6への油圧指令値(保持圧指令値)を設定する。また、ドグクラッチD1が係合または解放される変速段の変更に際し、変速機ECU30は、オンオフソレノイドバルブS1をオンオフ制御する。
次に、図5〜図13を参照しながら、自動変速機20における前進1〜10速段のうちドグクラッチD1の係合または解放が行なわれる前進1〜3速段および後進段の動作について説明する。図5は、シフトポジションと変速指令とクラッチおよびブレーキの各作動状態の時間変化の様子を示す説明図である。また、図6,図7,図8,図10,図11,図12および図13は、各走行状態に応じた有段変速機における各回転要素の回転状態とクラッチ等の作動状態とを示す説明図である。なお、図6,図7,図8,図10,図11,図12および図13中の「○」印は対応する摩擦クラッチまたは摩擦ブレーキが係合状態にあることを示し、図8,図11,図12および図13中の「△」は対応する摩擦クラッチまたは摩擦ブレーキが係合過渡状態あるいは解放過渡状態にあることを示す。
シフトポジションがPポジションにあるときには、図5および図6に示すように、摩擦ブレーキB2およびドグクラッチD1が係合されると共に摩擦クラッチC1,C2,C3,C4および摩擦ブレーキB1が解放される。この状態では、図6に示すように、ドグクラッチD1の係合によってラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)、第4サンギヤ24s(固定可能要素)、第3リングギヤ23r(第1出力要素)および第3サンギヤ23s(第2出力要素)が機械的に連結され一体となって回転または停止され、摩擦クラッチC1およびC2の解放によって第3リングギヤ23r(第1出力要素)および第3サンギヤ23s(第2出力要素)が第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)から切り離された状態となる。したがって、運転中のエンジンから第3キャリヤ23c(入力要素)に入力される動力(トルク)は、第2遊星歯車22の第2キャリヤ22c、即ち出力軸20oに伝達されることはない。なお、シフトポジションがNポジションにあるときも、摩擦ブレーキB2およびドグクラッチD1が係合されると共に摩擦クラッチC1,C2,C3,C4および摩擦ブレーキB1が解放され、惰性走行によって第2遊星歯車22の第2キャリヤ22cおよび第2サンギヤ22sが回転される場合がある点を除いて、Pポジションにあるときと同様である。
時刻T1に、シフトポジションがPポジションからDポジションに変更されると、図5および図7に示すように、ドグクラッチD1および摩擦ブレーキB2の係合に加えて、摩擦クラッチC1が係合されて前進1速段が形成される。前進1速段では、図7に示すように、ドグクラッチD1の係合によってラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)、第4サンギヤ24s(固定可能要素)、第3リングギヤ23r(第1出力要素)および第3サンギヤ23s(第2出力要素)が機械的に連結され一体となって回転または停止され、第1摩擦クラッチの係合によって第3リングギヤ23r(第1出力要素)が第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)と連結された状態となる。したがって、エンジンからの入力軸20iに入力される動力(トルク)は、摩擦クラッチC1を介して第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)に伝達され、減速ギヤとして機能する第2遊星歯車22を経て出力軸20iに出力されて走行することとなる。この場合、ドグクラッチD1の係合によってラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)と第3リングギヤ23r(第1出力要素)とが機械的に連結されているから、摩擦クラッチC1に作用するトルクは、入力軸20iに入力されるトルクとなる。
ここで、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)、第4サンギヤ24s(固定可能要素)、第3リングギヤ23r(第1出力要素)および第3サンギヤ23s(第2出力要素)が一体となって回転または停止される状態は、摩擦クラッチC1およびC2を係合することによってもつくりだすことができる。この場合、図1に示すように、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3リングギヤ23r(第1出力要素),第3サンギヤ23s(第2出力要素)がそれぞれ摩擦クラッチC1,C2を介して第2遊星歯車22のサンギヤ22sに連結される。このとき、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)に入力されたトルクは、第3サンギヤ23s(第2出力要素)からのトルクと合成され、第3リングギヤ23r(第1出力要素)に伝達される。第3リングギヤ23r(第1出力要素)に伝達されたトルクの一部は、摩擦クラッチC1を介して第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)に伝達され、残りのトルクは、摩擦クラッチC1およびC1を介して第3サンギヤ23s(第2出力要素)に戻り、上述した第3サンギヤ23s(第2出力要素)からのトルクとなる。このため、摩擦クラッチC1およびC2を係合して前進1速段を形成する場合、摩擦クラッチC1に対して第3キャリヤ23c(入力要素)に入力されるトルクと第3サンギヤ23s(第2出力要素)からのトルクとの合成トルクが作用し、第3キャリヤ23c(入力要素)に入力されるトルクを超える過大なトルク分担が生じる。本実施形態では、ドグクラッチD1の係合によってラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)と第3リングギヤ23r(第1出力要素)とを機械的に連結することにより、前進1速段の形成時において摩擦クラッチC1に対して上述した過大なトルク分担が生じないようにしているのである。
時刻T2に、前進1速段から前進2速段へのアップシフトが要求されると、図5および図8に示すように、摩擦クラッチC1、摩擦ブレーキB2およびドグクラッチD1が係合された状態からドグクラッチD1が解放され、摩擦ブレーキB1が係合される。前進2速段では、図8(b)に示すように、摩擦ブレーキB1の係合によってラビニヨ式遊星歯車機構25の第4サンギヤ24s(固定可能要素)が回転不能に固定され、摩擦クラッチC1の係合によって第3リングギヤ23r(第1出力要素)が第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)に連結された状態となる。ここで、前進1速段から前進2速段へのアップシフトは、変速機ECU30により図9に示す1−2アップシフト変速制御ルーチンが実行されることにより行なわれる。1−2アップシフト変速制御ルーチンは、摩擦ブレーキB1に若干の油圧を作用させて半係合の状態とし(ステップS100)、所定時間が経過するのを待って(ステップS110)、ドグクラッチD1を解放させる(ステップS120)。ここで、所定時間は、摩擦ブレーキB1がトルク容量をもち、第3リングギヤ23r(第1出力要素)に作用するトルクの方向が変化するタイミングを判定するための時間であり、予め実験等により求めることができる。前進1速段から前進2速段へ変更する際、エンジンからの動力(トルク)が第3キャリヤ23c(入力要素)に入力されている状況を考えれば、ドグクラッチD1における互いに噛み合う一方の嵌合部材(第3キャリヤ側嵌合部材)のスプラインが他方の嵌合部材(連結嵌合部材)のスプラインに押し当てられた状態となっている。本実施形態では、摩擦ブレーキB1を半係合の状態とすることにより、スプラインの押し当てが緩和あるいは解消されるタイミングでドグクラッチD1を解放させるものとした。これにより、ドグクラッチD1の解放をスムーズに行なうことができる。こうしてドグクラッチD1を解放させた後、摩擦ブレーキB1に作用させる油圧を増加することで当該摩擦ブレーキB1を係合させて(ステップS130)、1−2アップシフト変速制御ルーチンを終了する。なお、本実施形態では、1−2アップシフト変速制御ルーチンにおいて、摩擦ブレーキB1を半係合の状態とし、所定時間が経過するのを待って、ドグクラッチD1を解放させるものとしたが、摩擦ブレーキB1に作用する油圧を検出する油圧センサを設け、油圧センサにより検出される油圧が第3リングギヤ23r(第1出力要素)に作用するトルクの方向が変化したと判断できる閾値に達したときにドグクラッチD1を解放させるものとしてもよい。
時刻T3に、前進2速段から前進3速段へのアップシフトが要求されると、図5および図10に示すように、摩擦クラッチC1、摩擦ブレーキB1およびB2が係合された状態から摩擦クラッチC1が解放され、摩擦クラッチC2が係合される。前進3速段では、図10に示すように、摩擦ブレーキB1の係合によってラビニヨ式遊星歯車機構25の第4サンギヤ24s(固定可能要素)が回転不能に固定され、摩擦クラッチC2の係合によって第3サンギヤ23s(第2出力要素)が第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)に連結された状態となる。
時刻T4に、前進3速段から前進1速段へのダウンシフトが要求されると、図5および図11に示すように、摩擦クラッチC2、摩擦ブレーキB1およびB2が係合された状態から摩擦クラッチC2および摩擦ブレーキB1が解放され、摩擦クラッチC1が係合される。前進3速段から前進1速段へのダウンシフトは、図11に示すように、摩擦ブレーキB1へ作用させる油圧を徐々に減少させて摩擦ブレーキB1を解放させると共に、摩擦クラッチC1へ作用させる油圧を徐々に増加させて半係合の状態とし、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)の回転速度と第3サンギヤ23s(第2出力要素)の回転速度とが同期した判定されるときに(時刻T5)、ドグクラッチD1を係合することにより行われる。なお、上述の同期判定は、入力軸21iの回転速度(第3キャリア23cの回転速度)と、出力軸21oの回転速度および第2遊星歯車22のギヤ比から計算される第3サンギヤ23s(第2出力要素)の回転速度との差が所定速度差未満となったか否かを判定することにより行なうことができる。
時刻T6に、前進1速段で走行中にシフトポジションがDポジションからNポジションへ変更されると、図5に示すように、摩擦クラッチC1、摩擦ブレーキB2およびドグクラッチD1が係合された状態から摩擦クラッチC1が解放される。また、時刻T7に、シフトポジションがNポジションからRポジションへ変更されると、図5および図12に示すように、摩擦ブレーキB2およびドグクラッチD1が係合された状態からドグクラッチD1が解放され、摩擦クラッチC2およびC3が係合されて後進段が形成される。NポジションからRポジションへの変更は、図12に示すように、ドグクラッチD1を解放させた後、摩擦クラッチC2への油圧の供給を開始し、摩擦クラッチC2の摩擦要素が接触したタイミングで摩擦クラッチC1への油圧の供給を開始し、摩擦クラッチC1,C2に作用させる油圧を徐々に増加させることにより行なわれる。後進段では、図12に示すように、摩擦クラッチC3および摩擦ブレーキB2の係合によってラビニヨ式遊星歯車機構25の第3リングギヤ23r(第1出力要素)が回転不能に固定され、摩擦クラッチC2の係合によって第3サンギヤ23s(第2出力要素)が第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)に連結された状態となる。
以上説明した本開示の変速装置10は、第2遊星歯車22と、ラビニヨ式遊星歯車機構25と、摩擦クラッチC1,C2,C3,摩擦ブレーキB1およびB2とを備える構成において、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)と第3リングギヤ23r(第1出力要素)とを機械的に連結すると共に両者の連結を解除するドグクラッチD1を設ける。ラビニヨ式遊星歯車機構25は、ドグクラッチD1の係合によって各回転要素が機械的に連結して一体となって回転または停止する。これにより、ドグクラッチD1を係合した状態で摩擦クラッチC1を係合すれば、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)に入力される動力(トルク)を直接に摩擦クラッチC1、第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)に伝達する動力伝達経路を形成することができる。この場合、摩擦クラッチC1に要求されるトルク容量は第3キャリヤ23c(入力要素)に入力されるトルクとなるから、摩擦クラッチC1のトルク分担が過大となるのを防止することができる。この結果、摩擦クラッチC1の小型化を図ることができる。また、このように、前進1速段において摩擦クラッチC1に要求されるトルク容量を抑えることで、高速段(前進7速段や前進9速段)において摩擦クラッチC1に要求されるトルク容量に近づけた摩擦クラッチC1の設計が可能となり、高速段における摩擦クラッチC1の制御性をより向上させることができる。
また、本開示の変速装置10は、ドグクラッチD1の係合をシフトポジションがPポジションのときに行なう。この場合、前進1速段が形成されているときにシフトポジションがDポジションからPポジションへ変更されたときには摩擦クラッチC1を解放するだけでよく、シフトポジションがPポジションからDポジションへ変更されて前進1速段を形成するときには摩擦クラッチC1を係合するだけでよい。これにより、DポジションおよびPポジション間の変更をスムーズに行なうことができる。
また、本開示の変速装置10は、ドグクラッチD1の係合をシフトポジションがNポジションのときに行なう。この場合、前進1速段が形成されているときにシフトポジションがDポジションからNポジションへ変更されたときには摩擦クラッチC1を解放するだけでよく、シフトポジションがNポジションからDポジションへ変更されて前進1速段を形成するときには摩擦クラッチC1を係合するだけでよい。これにより、DポジションおよびNポジション間の変更をスムーズに行なうことができる。特に、走行中のDポジションからNポジションへ変更またはNポジションからDポジションへの変更に対して、クラッチの制御が容易となり、シフトショックを抑制することができる。
また、本開示の変速装置10は、前進1速段から前進2速段への変更が要求されると、摩擦ブレーキB1を半係合の状態とし、第3キャリヤ23c(第1出力要素)に作用するトルクの方向が変化するタイミングでドグクラッチD1を解放する。これにより、ドグクラッチD1の解放をスムーズに行なうことができる。
図13は、本開示の第2実施形態に係る変速装置10Bの概略構成図であり、図14は、図13の自動変速機20Bにおける各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。第2実施形態に係る自動変速機20Bは、第1実施形態に係る自動変速機20が備えるドグクラッチD1に代えて、ワンウェイクラッチF1を備える。ワンウェイクラッチF1は、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)に接続されたアウタレース、第3リングギヤ23r(第1出力要素)に接続されたインナレース、アウタレースとインナレースとの間に配置されたスプラグ等のトルク伝達部材とを備える。トルク伝達部材は、インナレース(第3リングギア23r,第1出力要素)に対してアウタレース(第3キャリヤ23c,入力要素)が増速側(エンジンから入力されるトルクの方向)へ回転するとトルクを伝達し、減速側に回転すると、トルクを伝達しないよう構成されている。また、ワンウェイクラッチF1は、図示しないアクチュエータの駆動によって両回転方向のトルクの伝達を遮断できるようになっている。なお、ワンウェイクラッチF1に代えて、アクチュエータの駆動によってトルクの伝達方向を切り替えることが可能なツーウェイクラッチを採用するものとしてもよい。
こうした第2実施形態に係る自動変速機20Bでは、図14に示すように、前進1速段は、摩擦クラッチC1および摩擦ブレーキB2を係合することにより形成される。このとき、ワンウェイクラッチF1はエンジンから第3キャリヤ23c(入力要素)に入力された動力(トルク)によって係合されてラビニヨ式遊星歯車機構25の各要素を機械的に連結し、入力された動力(トルク)を摩擦クラッチC1、第2遊星歯車22の第2サンギヤ22s(入力要素)へ伝達する。なお、エンジンブレーキ時には、ワンウェイクラッチF1はトルクを伝達しないため、摩擦クラッチC2が係合される。また、前進1速段から前進2速段へのアップシフトは、摩擦ブレーキB1を係合することによって行なわれる。このとき、ワンウェイクラッチF1は自動的に解放されるため、第1実施形態のように、ドグクラッチD1を解放させる動作が不要となる。なお、後進段では、第3キャリヤ23c(入力要素)を回転させつつ、第3リングギヤ23r(第1出力要素)を回転不能に固定する必要があるため(図12(b)参照)、ワンウェイクラッチF1の係合を図示しないアクチュエータによって解除する。
以上説明したように、本開示の変速装置は、車両に搭載され、入力軸(20i)に入力された動力を複数の前進変速段と後進変速段に変速して出力軸(20o)に伝達する変速装置であって、前記入力軸(20i)に接続された入力要素(23c)と、固定可能要素(24s)と、第1出力要素(23r)と、第2出力要素(23s)とを有する複合遊星歯車機構(25)と、入力要素(22s)と、固定可能要素(22r)と、出力要素(22c)とを有する第1遊星歯車(22)と、前記複合遊星歯車機構(25)の固定可能要素(24s)を回転不能に固定すると共に該固定を解除する第1摩擦ブレーキ(B1)と、前記第1遊星歯車(22)の固定可能要素(22r)を回転不能に固定すると共に該固定を解除する第2摩擦ブレーキ(B2)と、前記複合遊星歯車機構(25)の第1出力要素(23r)と前記第1遊星歯車(22)の入力要素(22s)とを接続すると共に該接続を解除する第1摩擦クラッチ(C1)と、前記複合遊星歯車機構(25)の第2出力要素(23s)と前記第1遊星歯車(22)の入力要素(22s)とを接続すると共に該接続を解除する第2摩擦クラッチ(C2)と、前記複合遊星歯車機構(25)の第1出力要素(23r)と前記第1遊星歯車(22)の固定可能要素(22r)とを接続すると共に該接続を解除する第3摩擦クラッチ(C3)と、前記複合遊星歯車機構(25)のいずれか2つの要素(23c,23r)を機械的に接続すると共に該接続を解除する噛み合いクラッチ(D1)と、を備えるものである。
即ち、変速装置は、複合遊星歯車機構(25)と、第1遊星歯車(22)と、第1,第2,第3摩擦クラッチ(C1,C2,C3)と、第1,第2摩擦ブレーキ(B1,B2)と、噛み合いクラッチ(D1)とを含んで構成される。噛み合いクラッチ(D1)は複合遊星歯車機構(25)のいずれか2つの要素(23c,23r)の機械的な接続とその接続の解除とが可能されているため、噛み合いクラッチ(D1)の係合により複合遊星歯車機構(25)の各要素(23s,23c,23r,24s)は機械的に一体となって回転または停止する。これにより、噛み合いクラッチ(D1)を係合した状態で第1摩擦クラッチ(C1)を係合すれば、入力要素(23c)に入力される動力を直接に第1摩擦クラッチ(C1)、第1遊星歯車(22)の入力要素(22s)に伝達する動力伝達経路を形成することができる。この場合、第1摩擦クラッチ(C1)に要求されるトルク容量は入力要素に入力されるトルクとなるから、第1摩擦クラッチ(C1)のトルク分担が過大となるのを防止することができる。この結果、第1摩擦クラッチ(C1)の小型化を図ることができる。
また、前記噛み合いクラッチ(D1)は、前記複合遊星歯車機構(25)の入力要素(23c)と、前記複合遊星歯車機構(25)の第1出力要素(23r)とを機械的に接続すると共に該接続を解除するものとしてもよい。
さらに、前記第1摩擦クラッチ(C1)、前記第2摩擦ブレーキ(B2)および前記噛み合いクラッチ(D1)の係合により前進1速段が形成され、前記第1摩擦クラッチ(C1)、前記第1摩擦ブレーキ(B1)および前記第2摩擦ブレーキ(B2)の係合により前進2速段が形成され、前記第2摩擦クラッチ(C2)、前記第1摩擦ブレーキ(B1)および前記第2摩擦ブレーキ(B2)の係合により前進3速段が形成され、前記第2摩擦クラッチ(C2)、前記第3摩擦クラッチ(C3)および前記第2摩擦ブレーキ(B2)の係合により後進段が形成されるものとしてもよい。
この場合、前記噛み合いクラッチ(D1)は、シフトポジションが駐車ポジションまたは中立ポジションのときに係合されるものとしてもよい。こうすれば、走行ポジションにおける前進1速段と駐車ポジションまたは中立ポジションとの間の切り替えを、第1摩擦クラッチ(C1)の係脱によってスムーズに行なうことができる。
また、変速段を前進1速段から前進2速段へ変更する際、前記第1摩擦ブレーキ(C1)を半係合状態としてから前記噛み合いクラッチ(D1)の係合を解除する変速制御手段(30)を備えるものとしてもよい。これにより、噛み合いクラッチ(D1)の係合の解除をよりスムーズに行なうことができる。
また、前記複合遊星歯車機構(25)は、ラビニヨ式遊星歯車機構(25)であって、前記入力軸(20i)は、前記ラビニヨ式遊星歯車機構(25)のキャリヤ(23c)に常時連結され、前記第1摩擦ブレーキ(B1)の係合によって、前記第1出力要素(23r)と、前記第2出力要素(23s)は前記入力軸(20i)より増速して回転し、前記噛み合いクラッチ(D1)の機械的な接続によって、前記ラビニヨ式遊星歯車機構(25)が一体回転するるものとしてもよい。
また、前記複合遊星歯車機構(25)の入力要素(23c)に連結された第1入力要素(21c)と、前記第1遊星歯車の入力要素(22s)に連結された第2入力要素(21s)と、出力要素(21r)とを有する第2遊星歯車(21)と、前記第1遊星歯車(22)の出力要素(22c)と前記第2遊星歯車(21)の出力要素(21r)とを接続すると共に該接続を解除する第4摩擦クラッチ(C4)と、を備えるものとしてもよい。
なお、複合遊星歯車機構としては、ラビニヨ式遊星歯車機構25を用いるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、シンプソン型やCR−CR型といった他の複合遊星歯車機構に置き換えるものとしてもよい。
また、ドグクラッチD1としては、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3キャリヤ23c(入力要素)と第3リングギヤ23r(第1出力要素)とを機械的に接続すると共に両者の接続を解除するものとしたが、第3キャリヤ23c(入力要素)と第4サンギヤ24s(固定可能要素)と第3リングギヤ23r(第1出力要素)と第3サンギヤ23s(第2出力要素)のうち接続する2つの要素はいずれの要素であってもよい。
また、自動変速機20としては、第1遊星歯車21と第2遊星歯車22とラビニヨ式遊星歯車機構25と摩擦クラッチC1,C2,C3,C4と摩擦ブレーキB1,B2とドグクラッチD1とを備え、第1〜10速の前進段および後進段を形成可能としたが、これに限定されるものではなく、少なくとも、複合遊星歯車機構(ラビニヨ式遊星歯車機構25)と、第1遊星歯車(第2遊星歯車22)と、第1,第2および第3摩擦クラッチ(摩擦クラッチC1〜C3)と、第1および第2摩擦ブレーキ(摩擦ブレーキB1,B2)と、噛み合いクラッチ(ドグクラッチD1)とを備えるものであればよく、変更可能な変速段の数もいくつであってもよい。
以上、本開示の発明の実施形態について説明したが、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、変速装置の製造産業等において利用可能である。
10,10B 変速装置、11 トランスミッションケース、12 流体伝動装置、17 オイルポンプ、20,20B 自動変速機、20i 入力軸、20m 中間軸、20o 出力軸、21 第1遊星歯車、21c 第1キャリヤ、21p 第1ピニオンギヤ、21r 第1リングギヤ、21s 第1サンギヤ、22 第2遊星歯車、22c 第2キャリヤ、22p 第2ピニオンギヤ、22r 第2リングギヤ、22s 第2サンギヤ、23c 第3キャリヤ、23p 第3ピニオンギヤ、23r 第3リングギヤ、23s 第3サンギヤ、24p 第4ピニオンギヤ、24s 第4サンギヤ、25 ラビニヨ式遊星歯車機構、30 変速機用電子制御ユニット(変速機ECU)、50 油圧制御装置、51 プライマリレギュレータバルブ、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、D1 ドグクラッチ、S1 オンオフソレノイドバルブ、SL1,SL2,SL3,SL4,SL5,SL6,SLT リニアソレノイドバルブ。

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、入力軸に伝達された動力を複数の前進変速段と後進変速段に変速して出力軸に伝達する変速装置であって、
    前記入力軸に連結された入力要素と、固定可能要素と、第1出力要素と、第2出力要素とを有する複合遊星歯車機構と、
    入力要素と、固定可能要素と、出力要素とを有する第1遊星歯車と、
    前記複合遊星歯車機構の固定可能要素を回転不能に固定すると共に該固定を解除する第1摩擦ブレーキと、
    前記第1遊星歯車の固定可能要素を回転不能に固定すると共に該固定を解除する第2摩擦ブレーキと、
    前記複合遊星歯車機構の第1出力要素と前記第1遊星歯車の入力要素とを接続すると共に該接続を解除する第1摩擦クラッチと、
    前記複合遊星歯車機構の第2出力要素と前記第1遊星歯車の入力要素とを接続すると共に該接続を解除する第2摩擦クラッチと、
    前記複合遊星歯車機構の第1出力要素と前記第1遊星歯車の固定可能要素とを接続すると共に該接続を解除する第3摩擦クラッチと、
    前記複合遊星歯車機構のいずれか2つの要素を機械的に接続すると共に該接続を解除する噛み合いクラッチと、
    を備えることを特徴とする変速装置。
  2. 請求項1に記載の変速装置であって、
    前記噛み合いクラッチは、前記複合遊星歯車機構の入力要素と、前記複合遊星歯車機構の第1出力要素とを機械的に接続すると共に該接続を解除する
    ことを特徴とする変速装置。
  3. 請求項1または2に記載の変速装置であって、
    前記第1摩擦クラッチ、前記第2摩擦ブレーキおよび前記噛み合いクラッチの係合により前進1速段が形成され、
    前記第1摩擦クラッチ、前記第1摩擦ブレーキおよび前記第2摩擦ブレーキの係合により前進2速段が形成され、
    前記第2摩擦クラッチ、前記第1摩擦ブレーキおよび前記第2摩擦ブレーキの係合により前進3速段が形成され、
    前記第2摩擦クラッチ、前記第3摩擦クラッチおよび前記第2摩擦ブレーキの係合により後進段が形成される
    ことを特徴とする変速装置。
  4. 請求項3記載の変速装置であって、
    前記噛み合いクラッチは、シフトポジションが駐車ポジションまたは中立ポジションのときに係合される
    ことを特徴とする変速装置。
  5. 請求項3または4記載の変速装置であって、
    変速段を前進1速段から前進2速段へ変更する際、前記第1摩擦ブレーキを半係合状態としてから前記噛み合いクラッチの係合を解除する変速制御手段を備える
    ことを特徴とする変速装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか1項に記載の変速装置であって、
    前記複合遊星歯車機構は、ラビニヨ式遊星歯車機構であって、
    前記入力軸は、前記ラビニヨ式遊星歯車機構のキャリヤに常時連結され、
    前記第1摩擦ブレーキの係合によって、前記第1出力要素と、前記第2出力要素は前記入力軸より増速して回転し、前記噛み合いクラッチの機械的な接続によって、前記ラビニヨ式遊星歯車機構が一体回転する
    ことを特徴とする変速装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか1項に記載の変速装置であって、
    前記複合遊星歯車機構の入力要素に連結された第1入力要素と、前記第1遊星歯車の入力要素に連結された第2入力要素と、出力要素とを有する第2遊星歯車と、
    前記第1遊星歯車の出力要素と前記第2遊星歯車の出力要素とを接続すると共に該接続を解除する第4摩擦クラッチと、
    を備えることを特徴とする変速装置。
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