JP2017133556A - 車両用無段変速機構の制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この際、油圧バラツキや動作遅れにより、セカンダリプーリへの油圧供給が遅れ、セカンダリプーリのベルト容量の増大が遅れる場合がある。この場合、両プーリにおけるベルト容量の差分が低減し、アップシフトが生じる。これは、プライマリプーリのベルト容量の増大が早くなった場合にも生じる。また、油圧ではなく電制により両プーリを制御する形態であっても、動作遅れによりベルト容量の差分が低減する場合がある。
無段変速機構は、エンジンと駆動輪との間に配置され、プライマリプーリとセカンダリプーリとベルトを備える。
トルクコンバータは、エンジンと無段変速機構との間に配置され、締結/解放が制御されるロックアップクラッチを備える。
制御手段は、少なくともアクセル開度がゼロとなることに基づき、セカンダリプーリにおけるベルト容量を、アクセル開度がゼロである場合に設定されるベルト容量より増大させる。
この車両用無段変速機構の制御装置であって、制御手段は、セカンダリプーリにおけるベルト容量の増大に伴う変速比の変化を抑制するようプライマリプーリにおけるベルト容量を増大させる。
プライマリプーリとセカンダリプーリにおけるベルト容量を増大する際、プライマリプーリにおけるベルト容量の増大を、セカンダリプーリにおけるベルト容量の増大より遅くする。
即ち、ベルト容量の増大中に無段変速機構にバラツキや動作遅れが生じても、(セカンダリプーリにおけるベルト容量)>(プライマリプーリにおけるベルト容量)という関係を保つように両プーリのベルト容量差分が確保される。このようにベルト容量差分が確保されることで、ベルト容量を増大させる際に無段変速機構がアップシフト方向に変速することが防止される。このアップシフト防止により、エンジン回転数が低下することによるロックアップクラッチの解放が抑制され、エンジンのフューエルカットが行える運転シーンが拡大される。
この結果、コースト走行中、フューエルカットが行える運転シーンを拡大することにより燃費を向上させることができる。
実施例1における制御装置は、副変速機付き無段変速機と呼ばれる変速機を搭載したエンジン車に適用したものである。以下、実施例1におけるエンジン車用バリエータの制御装置の構成を、「全体システム構成」、「変速マップによる変速制御構成」、「コースト走行時のプーリ圧制御処理構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1の制御装置が適用された副変速機付き無段変速機が搭載されたエンジン車の全体構成を示し、図2は、変速機コントローラの内部構成を示す。以下、図1及び図2に基づき、全体システム構成を説明する。
なお、以下の説明において、ある変速機構の「変速比」は、当該変速機構の入力回転速度を当該変速機構の出力回転速度で割って得られる値である。また、「最ロー変速比」は当該変速機構の最大変速比を意味し、「最ハイ変速比」は当該変速機構の最小変速比を意味する。
図3は、変速機コントローラの記憶装置に格納される変速マップの一例を示す。以下、図3に基づき、変速マップによる変速制御構成を説明する。
この変速マップには、従来のベルト式無段変速機の変速マップと同様に、アクセル開度APO毎に変速線が設定されており、自動変速機4の変速はアクセル開度APOに応じて選択される変速線に従って行われる。なお、図3には簡単のため、全負荷線F/L(アクセル開度APO=8/8のときの変速線)、パーシャル線P/L(アクセル開度APO=4/8のときの変速線)、コースト線C/L(アクセル開度APO=0のときの変速線)のみが示されている。
図4は、実施例1の変速機コントローラ12で実行されるコースト走行時のプーリ圧制御処理構成の流れを示す(制御手段)。以下、コースト走行時のプーリ圧制御処理構成をあらわす図4の各ステップについて説明する。
ここで、アクセル解放操作が行われたか否かの判断は、アクセル開度センサ41からのアクセル開度信号により行い、アクセル開度=0であるとき、アクセル解放操作によるコースト走行中であると判断する。また、アクセル開度APOがゼロである場合に設定されるベルト容量とは、アクセル開度APOがゼロにおけるバリエータ20への入力トルクに対して、Vベルト23の滑りが発生しないために必要なベルト容量の最小値である。
ここで、セカンダリプーリ22のベルト容量を増大するSEC指示圧の上昇タイミングと、プライマリプーリ21のベルト容量を増大するPRI指示圧の上昇タイミングとは、同じアクセルOFF判断タイミングにする。そして、セカンダリプーリ22へのSEC指示圧の上昇勾配θsecは、実油圧がSEC指示圧の変化に対して追従可能な増大勾配の最大値に設定している。さらに、油圧応答性の違いがあってもバリエータ20での変速比変化を抑制するように、プライマリプーリ21におけるPRI指示圧の上昇勾配θpriは、セカンダリプーリ22におけるSEC指示圧の上昇勾配θsec(>θpri)より小さくしている。なお、上昇勾配θsecと上昇勾配θpriの差の所定値は、油圧応答性の最大バラツキを想定し、SEC実圧がPRI実圧より先に目標増大圧に到達するように決める。
ここで、「SEC指示圧目標値」は、アクセル解放操作時にプライマリプーリ21及びセカンダリプーリ22におけるベルト容量を増大させる増大量を予め決めておき、増大開始時のSEC指示圧に、ベルト容量の増大量を得る指示圧を加えた値とする。
こここで、「SEC指示圧の上昇停止」は、次に新たな目標変速比に変わるまで停止したときのSEC指示圧を維持する。
ここで、「PRI指示圧目標値」は、アクセル解放操作時にプライマリプーリ21及びセカンダリプーリ22におけるベルト容量を増大させる増大量を予め決めておき、増大開始時のPRI指示圧に、ベルト容量の増大量を得る指示圧を加えた値とする。
こここで、「PRI指示圧の上昇停止」は、次に新たな目標変速比に変わるまで停止したときのPRI指示圧を維持する。
実施例1のエンジン車用バリエータの制御装置における作用を、「コースト走行時のプーリ圧制御処理作用」、「コースト走行時のプーリ圧制御作用」、「コースト走行時のプーリ圧制御の特徴作用」に分けて説明する。
実施例1のコースト走行時のプーリ圧制御処理作用を、図4に示すフローチャートに基づき説明する。
実施例1のコースト走行時のプーリ圧制御作用を、図5(比較例)及び図6(実施例1)に示すタイムチャートに基づき対比説明する。
ここで、図6において、時刻t1はアクセルOFF時刻、時刻t2は目標変速比変更時刻、時刻t3はSEC実圧の目標値到達時刻、時刻t4はPRI実圧の目標値到達時刻、時刻t5はブレーキ操作開始時刻である。
実施例1では、少なくともアクセル開度APOがゼロになると、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大に伴う変速比の変化を抑制するようプライマリプーリ21におけるベルト容量を増大する。そして、両プーリ21,22におけるベルト容量を増大する際、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大を、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大より遅くする。
ここで、実施例1のベルト容量の増大制御は、アクセル開度APOがゼロとなってから、ブレーキペダル踏み込みによる制動力が発生するまでの間に行われる。
即ち、ベルト容量の増大中にバリエータ20にバラツキや動作遅れが生じても、(セカンダリプーリ22におけるベルト容量)>(プライマリプーリ21におけるベルト容量)という関係を保つように両プーリ21,22のベルト容量差分が確保される。このようにベルト容量差分が確保されることで、ベルト容量を増大させる際にバリエータ20がアップシフト方向に変速することが防止される。このアップシフト防止により、エンジン回転数Neが低下することによるロックアップクラッチ9の解放が抑制され、エンジン1のフューエルカットが行える運転シーンが拡大される。
この結果、アクセル解放操作によるコースト走行中、フューエルカットが行える運転シーンを拡大することにより燃費が向上する。
従って、両プーリ21,22のベルト容量の増大勾配に差を持たせることで、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大が、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大より早くなることが防止される。
例えば、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大タイミングを、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大タイミングより遅らせることにより、PRI実圧の増大をSEC実圧の増大より遅らせることができる。しかし、この場合、遅らせる時間を計測するタイマー等が必要になる。これに対し、指示油圧開始タイミングを同じにし、両プーリ21,22のPRI指示圧の上昇勾配θpriとSEC指示圧の上昇勾配θsecに差を持たせるだけの構成になる。
従って、簡単な構成により、プライマリプーリ21におけるPRI実圧の増大が、セカンダリプーリ22におけるSEC実圧の増大より早くなることが防止される。
即ち、セカンダリプーリ22へのSEC指示圧の増大勾配を大きくしすぎると、SEC実圧の動作遅れから、SEC指示圧とSEC実圧とに差分が生じる。これは増大勾配が大きいほど大きくなる。このときのセカンダリプーリ22のSEC実圧は把握できていないため、SEC指示圧通りにSEC実圧が発生しているとして、プライマリプーリ21を制御する。これでは、意図した変速ができない。
従って、SEC実圧がSEC指示圧に追従可能な増大勾配とすることで、意図した変速を行うことができる。また、追従可能な増大勾配の最大値とすることで、極力早く変速を行うことができる。
実施例1のエンジン車用バリエータの制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
エンジン1と無段変速機構(バリエータ20)との間に配置され、締結/解放が制御されるロックアップクラッチ9を備えるトルクコンバータ2と、
少なくともアクセル開度APOがゼロとなることに基づき、セカンダリプーリ22におけるベルト容量を、アクセル開度APOがゼロである場合に設定されるベルト容量より増大させる制御手段(変速機コントローラ12)と、
を備える車両用無段変速機構(エンジン車用バリエータ)の制御装置であって、
制御手段(変速機コントローラ12)は、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大に伴う変速比の変化を抑制するようプライマリプーリ21におけるベルト容量を増大させ、
プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22におけるベルト容量を増大する際、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大を、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大より遅くする。
このため、コースト走行中、フューエルカットが行える運転シーンを拡大することにより燃費を向上させることができる。
このため、(1)の効果に加え、両プーリ21,22のベルト容量の増大勾配に差を持たせることで、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大が、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大より早くなることを防止することができる。
セカンダリプーリ22への指示油圧(SEC指示圧)の上昇勾配θsecを、実油圧(SEC実圧)が指示油圧(SEC指示圧)の変化に対して追従可能な上昇勾配の最大値に設定し、プライマリプーリ21への指示油圧(PRI指示圧)の上昇勾配θpriを、セカンダリプーリ22への上昇勾配θsecより小さくする。
このため、(2)の効果に加え、簡単な構成により、プライマリプーリ21におけるPRI実圧の増大が、セカンダリプーリ22におけるSEC実圧の増大より早くなることを防止することができる。
このため、(3)の効果に加え、実油圧(SEC実圧)が指示油圧(SEC指示圧)の変化に対して追従可能な増大勾配の最大値とすることで、意図した変速を行うことができると共に、応答良く変速を行うことができる。
実施例2におけるエンジン車用バリエータの制御装置の構成のうち、「全体システム構成」、「変速マップによる変速制御構成」については、実施例1の図1〜図3と同様であるので図示並びに説明を省略する。以下、実施例2の「コースト走行時のプーリ圧制御処理構成」について説明する。
図7は、実施例2の変速機コントローラ12で実行されるコースト走行時のプーリ圧制御処理構成の流れを示す(制御手段)。以下、コースト走行時のプーリ圧制御処理構成をあらわす図7の各ステップについて説明する。
ここで、セカンダリプーリ22へのSEC指示圧の上昇勾配θsecは、実油圧がSEC指示圧の変化に対して追従可能な増大勾配の最大値に設定している。
ここで、ディレイタイマの所定値であるディレイ時間は、油圧バラツキや動作遅れがあっても、セカンダリプーリ22への油圧供給によるSEC実圧がSEC目標実圧に到達する時刻が、PRI実圧がPRI目標実圧に到達する時刻より先行する時間に設定される。
ここで、プライマリプーリ21へのPRI指示圧の上昇勾配θpriは、セカンダリプーリ22へのSEC指示圧の上昇勾配θsecと同じに設定している。
実施例2のエンジン車用バリエータの制御装置における作用を、「コースト走行時のプーリ圧制御処理作用」、「コースト走行時のプーリ圧制御作用」、「コースト走行時のプーリ圧制御の特徴作用」に分けて説明する。
実施例2のコースト走行時のプーリ圧制御処理作用を、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
実施例2のコースト走行時のプーリ圧制御作用を、図8に示すタイムチャートに基づき説明する。
ここで、図8において、時刻t1はアクセルOFF&SEC指示圧上昇開始時刻、時刻t2は目標変速比変更時刻、時刻t3はPRI指示圧上昇開始時刻、時刻t4はSEC実圧の目標値到達時刻、時刻t5はPRI実圧の目標値到達時刻、時刻t6はブレーキ操作開始時刻である。
実施例2では、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大開始タイミングを、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大開始タイミングより遅くする。
従って、両プーリ21,22のベルト容量の増大開始タイミングに時間差を持たせることで、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大が、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大より早くなることが防止される。
例えば、両プーリ21,22のPRI指示圧の上昇勾配θpriとSEC指示圧の上昇勾配θsecに差を持たせる場合、意図しない油圧応答の遅れなどがあると、これに対応できない可能性がある。これに対し、ディレイ時間を十分に持たせると、意図しない油圧応答の遅れなどへの対応性が高くなる。
従って、プライマリプーリ21におけるPRI実圧の増大が、セカンダリプーリ22におけるSEC実圧の増大より早くなることが確実に防止される。
実施例2のエンジン車用バリエータの制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、両プーリ21,22のベルト容量の増大開始タイミングに時間差を持たせることで、プライマリプーリ21におけるベルト容量の増大が、セカンダリプーリ22におけるベルト容量の増大より早くなることを防止することができる。
プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22におけるそれぞれの指示油圧(PRI指示圧、SEC指示圧)の上昇勾配を同じ勾配とする。
このため、(5)の効果に加え、プライマリプーリ21におけるベルト容量(PRI実圧)の増大が、セカンダリプーリ22におけるベルト容量(SEC実圧)の増大より早くなることを確実に防止することができる。
実施例3におけるエンジン車用バリエータの制御装置の構成のうち、「全体システム構成」、「変速マップによる変速制御構成」については、実施例1の図1〜図3と同様であるので図示並びに説明を省略する。以下、実施例3の「コースト走行時のプーリ圧制御処理構成」について説明する。
図9は、実施例3の変速機コントローラ12で実行されるコースト走行時のプーリ圧制御処理構成の流れを示す(制御手段)。以下、コースト走行時のプーリ圧制御処理構成をあらわす図9の各ステップについて説明する。
ここで、セカンダリプーリ22へのSEC指示圧上昇特性は、アクセルOFF判断時のSEC指示圧からSEC指示圧目標値まで一気に立ち上げる特性である。
ここで、ディレイタイマの所定値であるディレイ時間は、油圧バラツキや動作遅れがあっても、セカンダリプーリ22への油圧供給によるSEC実圧がSEC目標実圧に到達する時刻が、PRI実圧がPRI目標実圧に到達する時刻より先行する時間に設定される。
ここで、セカンダリプーリ22へのPRI指示圧上昇特性は、ステップS34のディレイ時間経過条件が成立したときのPRI指示圧からPRI指示圧目標値まで一気に立ち上げる特性である。
実施例3のエンジン車用バリエータの制御装置における作用を、「コースト走行時のプーリ圧制御処理作用」、「コースト走行時のプーリ圧制御作用」、「コースト走行時のプーリ圧制御の特徴作用」に分けて説明する。
実施例3のコースト走行時のプーリ圧制御処理作用を、図9に示すフローチャートに基づき説明する。
実施例3のコースト走行時のプーリ圧制御作用を、図10に示すタイムチャートに基づき説明する。
ここで、図10において、時刻t1はアクセルOFF&SEC指示圧出力時刻、時刻t2は目標変速比変更時刻、時刻t3はPRI指示圧出力時刻、時刻t4はSEC実圧の目標値到達時刻、時刻t5はPRI実圧の目標値到達時刻、時刻t6はブレーキ操作開始時刻である。
実施例3では、プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22におけるそれぞれのPRI指示圧とSEC指示圧をステップ状特性で与える。
即ち、PRI指示圧とSEC指示圧をステップ状特性で与えることで、プライマリプーリ21のベルト容量とセカンダリプーリ22のベルト容量を急速に立ち上げることができる。
従って、プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22のベルト容量を増大するとき、アップシフトを確実に防止しつつ、ダウンシフトが促される。
即ち、アクセル解放操作に伴い、SEC実圧及びPRI実圧を増大させるに際して、図3に示すような変速マップにおいては、第2目標プライマリ回転数Npri2から第1目標プライマリ回転数Npri1へのダウンシフト要求が発生する。この際、セカンダリプーリ22のベルト容量とプライマリプーリ21のベルト容量との差分を増大させることで、ダウンシフト要求に応えるダウンシフトが行われる。
実施例3のエンジン車用バリエータの制御装置にあっては、下記の効果が得られる。
このため、(6)の効果に加え、プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22のベルト容量を増大するとき、アップシフトを確実に防止しつつ、ダウンシフトを促すことができる。
このため、(1)〜(7)の効果に加え、セカンダリプーリ22のベルト容量とプライマリプーリ21のベルト容量との差分を増大させることで、アクセル解放操作に伴って発生するダウンシフト要求に応えることができる。
ここで、両プーリ21,22のベルト容量の差分を増大させることは、実施例1〜実施例3の何れの制御でも可能である。このうち、実施例3にように、セカンダリプーリ22のベルト容量を増大するとき、SEC指示圧をステップ状特性で与えると、SEC実圧のオーバーシュートによる高まりで、よりダウンシフトを進行させることができる。
2 トルクコンバータ
3 リダクションギア対
4 自動変速機
5 ファイナルギア対
6 終減速装置
7 駆動輪
9 ロックアップクラッチ
10 メカオイルポンプ
11 油圧制御回路
12 変速機コントローラ(制御手段)
13 統合コントローラ
20 バリエータ(無段変速機構)
21 プライマリプーリ
22 セカンダリプーリ
23 Vベルト(ベルト)
30 副変速機構
31 ラビニョウ型遊星歯車機構
32 ローブレーキ
33 ハイクラッチ
34 リバースブレーキ
41 アクセル開度センサ
43 車速センサ
46 ブレーキスイッチ
Claims (8)
- エンジンと駆動輪との間に配置され、プライマリプーリとセカンダリプーリとベルトを備える無段変速機構と、
前記エンジンと前記無段変速機構との間に配置され、締結/解放が制御されるロックアップクラッチを備えるトルクコンバータと、
少なくともアクセル開度がゼロとなることに基づき、前記セカンダリプーリにおけるベルト容量を、前記アクセル開度がゼロである場合に設定されるベルト容量より増大させる制御手段と、
を備える車両用無段変速機構の制御装置であって、
前記制御手段は、前記セカンダリプーリにおける前記ベルト容量の増大に伴う変速比の変化を抑制するよう前記プライマリプーリにおける前記ベルト容量を増大させ、
前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリにおける前記ベルト容量を増大する際、前記プライマリプーリにおける前記ベルト容量の増大を、前記セカンダリプーリにおける前記ベルト容量の増大より遅くする
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。 - 請求項1に記載された車両用無段変速機構の制御装置において、
前記制御手段は、前記プライマリプーリにおける前記ベルト容量の増大勾配を、前記セカンダリプーリにおける前記ベルト容量の増大勾配より小さくする
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。 - 請求項2に記載された車両用無段変速機構の制御装置において、
前記制御手段は、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリにおける前記ベルト容量を増大する指示油圧開始タイミングを同じタイミングにし、
前記プライマリプーリへの指示油圧の上昇勾配を、前記セカンダリプーリへの上昇勾配より小さくする
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。 - 請求項3に記載された車両用無段変速機構の制御装置において、
前記制御手段は、前記セカンダリプーリへの指示油圧の上昇勾配を、実油圧が前記指示油圧の変化に対して追従可能な上昇勾配の最大値に設定する
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載された車両用無段変速機構の制御装置において、
前記制御手段は、前記プライマリプーリにおける前記ベルト容量の増大開始タイミングを、前記セカンダリプーリにおける前記ベルト容量の増大開始タイミングより遅くする
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。 - 請求項5に記載された車両用無段変速機構の制御装置において、
前記制御手段は、アクセル解放操作の判断時を前記セカンダリプーリへの指示油圧開始タイミングとし、前記セカンダリプーリへの指示油圧開始時刻からディレイ時間を持たせたタイミングを前記プライマリプーリへの指示油圧開始タイミングとし、
前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリにおけるそれぞれの指示油圧の上昇勾配を同じ勾配とする
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。 - 請求項6に記載された車両用無段変速機構の制御装置において、
前記制御手段は、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリにおけるそれぞれの指示油圧をステップ状特性で与える
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。 - 請求項1から請求項7までの何れか一項に記載された車両用無段変速機構の制御装置において、
前記無段変速機構は、アクセル開度がゼロにおいて設定される第1目標回転速度が、アクセル開度が極低開度において設定される第2目標回転速度より高い変速マップにて制御する
ことを特徴とする車両用無段変速機構の制御装置。
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