JP2017133228A - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 出荷から長期間経過後においても十分な量のグリースがガイドレールの案内面上から除去されずに残置されるようにして、ガタツキや異音の発生を抑制する。【解決手段】 ガイドレール1の案内面14が設けられている案内部とスライダ3の弾性リップ365の摺接部35とにより受入残置部39を構成したワイヤ方式のウインドレギュレータ。受入残置部39は、摺接部35の非当接部分35b,35b−tと、案内面14とで画定され、案内面14上に塗布されているグリース4を摺動に伴い受け入れて残置し、該残置したグリース4を摺接部35が通過した後の案内面14上に幅方向で偏在させて、長期間に渡って供給されるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、ドアパネル内に組み付けられるガイドレールにスライダを摺動可能に設けて成り、手動力駆動又は機械力駆動のワイヤでスライダを牽引して上昇/下降させて、該スライダに支持されているウインドガラスを昇降させる、いわゆるワイヤ方式のウインドレギュレータに関する。
詳しくは、ガイドレールの案内面に塗布されたグリースが、スライダの摺接部によって除去されてしまうことを抑制することにより、ガタツキや異音の発生を長期間に渡って抑制できるようにしたウインドレギュレータに関する。
ガイドレールにスライダを摺動可能に設け、ワイヤでスライダを牽引して上昇/下降させることにより該スライダに支持されているウインドガラスを昇降させる、ワイヤ方式のウインドレギュレータは、例えば、JP2005−139706A(特許文献1)等に記載されているように、従来から知られている。
ガイドレールは、ドアパネルの湾曲に沿うように長手方向で湾曲されている。このガイドレール上を、プーリー等を介するワイヤで牽引されるスライダが摺動するため、ワイヤの牽引方向とスライダの摺動方向とに微細な差異が生じ易くなり、ガタツキや異音の発生の原因となりがちである。このため、摺動を滑らかにするべく、ガイドレールの案内面上にはグリースが塗布されている。
JP2005−139706A
ウインドレギュレータの使用に伴い、ガイドレールの案内面上を、スライダの摺接部が接触状態で繰り返して摺動する。このため、出荷時にガイドレールの案内面上に塗布されていたグリースは、長期間経過後にはスライダの摺接部によって除去されてしまい、摺動の滑らかさが損なわれて、ガタツキや異音の発生の原因となる。
本発明は、ガイドレールの案内面とスライダの摺接部との良好な接触状態を維持するとともに、出荷から長期間経過後においても十分な量のグリースが除去されずに残置されるようにして、ガタツキや異音の発生を抑制できるようすることを目的とする。
本発明の構成例を下記[1]〜[6]に記す。なお、下記に於いて、各符号は理解を容易にするために付したものであり、本発明は符号の構成に限定されない。次項(発明の効果)においても同様である。
[1]構成1
ガイドレール1の案内部の案内面11/12/13/14に弾力的に当接する摺接部35を備えたスライダ3をワイヤ9(9a/9b)で牽引して前記案内面11/12/13/14の長手方向へ摺動させることにより、前記スライダ3に支持されているウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータであって、
前記ガイドレール1の案内部と前記スライダ3の摺接部35により、該摺接部35の非当接部分35bと前記案内部とで画定され、前記案内面11/12/13/14上に塗布されているグリース4を前記摺動に伴い受け入れて残置し、該残置したグリース4を当該摺接部35が通過した後の前記案内面11/12/13/14上に偏在させる受入残置部39が構成される、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
摺接部35と案内面11/12/13/14が当接する部位では、グリースは概ね案内面11/12/13/14上から除去されるが、薄い油膜は残る。
グリース4の偏在は摺接部35の通過後に現出されるため、案内面11/12/13/14の幅方向で実現され、長手方向では筋状となる。偏在位置は、幅方向の略中央位置でもよく、何れかの縁寄り位置でもよい。また、偏在するに際し、グリースは案内面上を移動してもよく、移動しなくてもよい。
弾力的な当接は、例えば、摺接部を延設片の先端に設けて該延設片の弾力で実現してもよく、また、摺接部の付近を弾性樹脂やゴムで形成することで実現してもよい。
[2]構成2
構成1に於いて、
前記摺接部35の前記案内面との当接部分35aは、前記長手方向に交差する方向に少なくとも2箇所が離間して前記案内面11/12/13/14に当接する、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
[3]構成3
構成2に於いて、
前記当接部分35aは、前記長手方向において同位置で当接する、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
[4]構成4
構成3に於いて、
前記当接部分35aの間に位置する非当接部分35bは、前記案内面11/12/13/14とは反対側へ向けて幅狭となるテーパを成す、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
案内面とは反対側とは、案内面から遠ざかる側を言う。
[5]構成5
構成1に於いて、
前記摺接部35は、前記案内面11/12との対向面に設定されており、該対向面から前記案内面側へ突設され面状に当接する当接面部37aと、該当接面部37aを前記長手方向にて分かつ溝部37bを有する、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
摺接部の非当接部分である溝部37bの側壁面及び底面と、摺接部が沿っている案内面11/12とで、受入残置部が画定される。
溝部37bに受け入れられたグリースは、摺接部35の通過後、溝部37bの出口側の位置で決まる部位に偏在する。
[6]構成6
構成5に於いて、
前記溝部37bは直線状を成し前記当接面部37aを前記長手方向に非平行に分かつ、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
構成1は、ガイドレール1の案内部の案内面11/12/13/14に弾力的に当接する摺接部35を備えたスライダ3をワイヤ9(9a/9b)で牽引して前記案内面11/12/13/14の長手方向へ摺動させることにより、前記スライダ3に支持されているウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータであって、前記ガイドレール1の案内部と前記スライダ3の摺接部35により、該摺接部35の非当接部分35bと前記案内部とで画定され、前記案内面11/12/13/14上に塗布されているグリース4を前記摺動に伴い受け入れて残置し、該残置したグリース4を当該摺接部35が通過した後の前記案内面11/12/13/14上に偏在させる受入残置部39が構成されることを特徴とするため、案内面11/12/13/14を摺接部35が通過した後にも、十分な量のグリースが除去されずに残置される。その結果、ガタツキや異音の発生を長期間に渡って抑制することができる。
構成2は、構成1に於いて、前記摺接部35の前記案内面との当接部分35aは、前記長手方向に交差する方向に少なくとも2箇所が離間して前記案内面11/12/13/14に当接するため、使用につれて摺接部35が徐々に磨耗して、受入残置部39内の容積が徐々に小さくなる。その結果、通過時にグリースが押圧されて摺接部35の当接部分35aと案内面11/12/13/14との間に押し出すように供給される。このため、ガタツキや異音の発生を十分に抑制することができる。
構成3〜構成4では、さらに良好な作用を奏することができる具体的な構成例を提供できる効果がある。
構成5は、構成1に於いて、前記摺接部35は、前記案内面11/12との対向面に設定されており、該対向面から前記案内面側へ突設され面状に当接する当接面部37aと、該当接面部37aを前記長手方向にて分かつ溝部37bを有するため、グリースの偏在位置を案内面の幅方向(長手方向と交差する方向)で移動させることができ、さらに良好な作用を奏することができる。
実施の形態で用いられるスライダを示す正面図(a)と、(a)内矢視B−B線の切断端面を拡大して示す拡大端面図(b)と、(a)内矢視C−C線の切断端面を拡大して示す拡大端面図(c)。 図1内の弾性リップ365とその摺接部35付近を模式的に示し、(a)は図1(a)基準での正面図、(b)は(a)内矢視b−b線断面図、(c)は(a)内矢視c方向の説明図。部材の厚さは無視している。 図2(c)の上端付近(摺接部)の形状の変形例を模式的に示す説明図。 実施の形態のウインドレギュレータを示す斜視図。 実施の形態で用いられるスライダをガイドレールに装着した状態を示す正面図(a)と、背面図(b)。 実施の形態で用いられるスライダを示す背面図。 実施の形態で用いられる図1とは別のスライダをガイドレールに装着した状態を下方から見た斜視図(a)と、上方から見た斜視図(b)。 図7のスライダのガイドシュー381,382とその摺接部35付近を模式的に示し、(a)は正面図、(b)は(a)内矢視B方向の説明図、(c)は(b)内矢視C方向を拡大して示す説明図。 図8(c)付近の形状の変形例を模式的に示す説明図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図4に示すウインドレギュレータは、ガイドレール1と、ガイドレール1に摺動可能に設けられてガイドレール1の案内で上昇/下降するスライダ3と、スライダ3を昇降させるべく牽引するワイヤ9(上ワイヤ9a,下ワイヤ9b)と、ワイヤ9を牽引し/繰り出すための駆動力を付与する駆動源(モータ等)90とを有する。ガイドレール1は金属製であり、スライダ3は一体成形された硬質な樹脂製である。ガイドレール1の金属としては、一般的に用いられているSUS等に代えて、例えば、アルミニウムを用いることもできる。また、スライダ3は一体成形の硬質樹脂製に限定されず、例えば、ガイドレール1と摺接する部位を樹脂製とし、ウインドガラスを保持する部位を金属製のブラケットで構成する等、各種の変形が可能である。
ワイヤ方式のウインドレギュレータ自体は従来から知られており、例えば、ワイヤ9を牽引し/繰り出す機構や、プーリー等を介してワイヤ9の端部をスライダ3に良好に連結する機構等は周知であるため、これ以上の説明は割愛する。
スライダ3は、その各摺接部35が、それぞれの当接部分(線分箇所)35a/当接面部37aにてガイドレール1の案内面11/12/13/14と摺動可能に接触して、案内面11/12/13/14の長手方向(ウインドレギュレータがドアパネル内に組み付けられた状態でのガラス昇降方向(上下方向))に摺動する。ここで、当接部分(線分箇所)35aは、後述の弾性リップ361,362,363,365,366の場合である。また、当接面部37aは、後述のガイドシュー381,382の場合である。
上下・左右・表裏(正面/背面)は、図1(a)を基準として説明する。
摺接部35は、スライダ3の上端側のガイドシュー381の内面(案内面11/12との対向面)、下端側のガイドシュー382の内面(案内面11/12との対向面)、弾性リップ361の先端部分の表面(案内面12との対向面)、弾性リップ362の先端部分の裏面(案内面11との対向面)、弾性リップ363の先端部分の表面(案内面12との対向面)、弾性リップ365の先端部分の表面(案内面14との対向面)、及び、弾性リップ366の先端部分の裏面(案内面13との対向面)に、それぞれ設定されている。
ガイドレール1は、図1(b)(c)に2点鎖線で示すように、また、図7(b)に示すように、長手方向に直交する方向の断面(横断面)が略角形のC字状を成し、C字の各端部(各縁)から幅方向の外側へ向けて一定幅で延設された案内部を有する。この両縁の案内部の表裏両面が、案内面11,12,13,14とされている。若しくは、この案内部に、案内面11,12,13,14が設けられている。
右縁の案内面11,12には、スライダ3の上下端のガイドシュー381,382が係合されて、それらの各内面(摺接部35)が、その当接面部37aにて、それぞれ、案内面11,12に摺動可能に当接されている。これらガイドシュー381,382の摺接部35での当接は、本実施の形態ではスライダ3と一体成形の硬質樹脂製であるため弾力的ではないが、当接面部37aを、弾性を有する軟質樹脂やゴム等で構成して、弾力的に当接されるようにしてもよい。
また、右縁の案内面11,12には、上下端のガイドシュー381,382の間に、上方から順に弾性リップ361,362,363が設けられており、各リップの先端部の表面に設定されている摺接部35が、その当接部分(線分箇所)35aにて、それぞれ、案内面12,案内面11,案内面12に、弾力的に当接されている。即ち、リップの弾力で、当該のリップが対向する案内面を押圧するように当接(弾接)されている。
一方、左縁の案内面13,14には、上方から順に弾性リップ365,366が設けられており、各リップの先端部の表面に設定されている摺接部35が、その当接部分(線分箇所)35aにて、それぞれ、案内面14,案内面13に、弾力的に当接されている。即ち、リップの弾力で、当該のリップが対向する案内面を押圧するように当接(弾接)されている。
ガイドシュー381,382は、スライダ3をガイドレール1に摺動可能に係合する機能を、主として奏する部位である。
一方、弾性リップ361,362,363,365,366は、ガイドレール1の湾曲に沿って摺動するスライダ3の摺動方向と、スライダを移動させるべく印加されるワイヤ9の牽引方向とに微細な差異が有り、そのことに起因して摺動時にガタツキや異音が生じ易くなるため、それらを軽減するべく設けられた部位である。つまり、ガイドレール1の案内面11,12,13,14を両面側から挟み込むように押圧することにより、ガタツキや異音を抑制する機能を奏させるようにした部位である。
このように、スライダ3は、ガイドレール1に、摺動可能に設けられている。
弾性リップ361,362,363,365,366の各摺接部35には、当該の摺接部35が対向している案内面12,11,12,14,13上に塗布されているグリース4を、摺動に伴い受け入れて残置するとともに、当該の摺接部35が通過した後の案内面12,11,12,14,13上に幅方向で偏在させるための受入残置部39が、摺接部35の非当接部分35b(35b−tを含む)と、当該の摺接部35が対向し若しくは沿う案内部とで画定されて構成されている。本実施の形態では、摺接部35の非当接部分35b(35b−tを含む)と、当該の摺接部35が対向する案内面12,11,12,14,13とで画定されて構成されている。
この受入残置部39(図2(c)で案内面14と、摺接部35の非当接部分35b(35b−tを含む)とで画定される(囲まれる)部分)には、摺動時、グリース4が除去されることなく受け入れられて残置される。また、摺接部35の通過後には、残置されたグリース4が、案内面の長手方向に沿って筋状に残置される。言うなれば、案内面の幅方向で偏在される。なお、上記において、「案内面と摺接部の非当接部分とで画定される(囲まれる)部分」とは、それらによって完全に囲まれていてもよいが、空きのある状態で囲まれる場合であってもよい。
前述のように、弾性リップ361,362,363,365,366は、リップ(延設片)の弾力で、その摺接部35の当接部分(仮想直線上の線分箇所35a;図2(b)に示すようにリップの先端部分は湾曲して折り返されており、対向する案内面に対して略線接触するため、線分箇所35aでの接触となる;直線や線分とは、厳密には幅を持たない数学的な概念であるが、ここでは、物理的に実現され得る意味で用いており、若干の幅を有する)を、対向する案内面12,11,12,14,13に弾力的に押圧している。このため、摺動が繰り返されるにしたがって、各摺接部35の線分箇所35aは徐々に磨耗して、高さが徐々に低くなる。図2(a)(c)に示すように、本実施の形態では、当接部分35aは、案内面14の長手方向と交差する方向(仮想直線の方向)における2箇所で、相互に離間して、案内面14に当接している。また、2箇所の当接部分35aの位置は、案内面14の長手方向において同一の位置である。
案内面14の長手方向と交差する方向の2箇所で当該案内面14と当接している線分箇所35aが、徐々に磨耗してその高さが低くなると、受入残置部39により受け入れられ得るグリースの量も徐々に減る。その結果、受入残置部39からグリース4に対して、押し出すような圧力が加わるようになり、それにより押し出されたグリースは、案内面と当接部分(線分箇所35a)との間隙に微小量ずつ入り込むようになる。こうして、グリースが供給され続け、ウインドレギュレータの出荷から長期間が経過した後においても十分な量のグリースが存在し、供給されて、ガタツキや異音の発生を抑制することができる。
なお、非当接部分35bにテーパ部35b−t(図2(c)に示すように、案内面14の反対側(案内面14から遠ざかる側)へ向けて幅狭となるテーパ部)を設けると、グリースを微小量ずつ供給する作用効果を、さらに良好に発揮させることができる。
受入残置部は、図2に示す形状に限定されず、図3に例示するような適宜の形状に構成することができる。例えば、(a)のように、案内面の幅方向に複数の受入残置部を構成するようにしてもよい。また、(b)のように非当接部分を曲線状に構成してもよい。また、(c)のように非当接部分をV字状にして並べ、V字の上端を当接部分としてギザギザ状に構成してもよい。また、(d)のように、非当接部分を曲線状且つ凹凸を有するように構成してもよい。さらに、この(d)に於いて、弾性リップ365dの図中両端の突出部分365d−1付近を軟質樹脂で構成するとともに、中央の相対的に低い突出部分365d−2を硬質樹脂で構成し、両端の突出部分365d−1が案内面上で弾性変形して低くなったときに、該両端の突出部分365d−1とともに中央の比較的低い突出部分365d−2が案内面13に当接するようにしてもよい。そのようにすると、残置したグリース4を、さらに良好に押圧して、案内面13と弾性リップ365dの当接部分との間隙に微小量ずつ供給することができる。また、(e)のように、案内面14が設けられている案内部に突出部1401を設けてもよい。この場合、弾性リップ365eでは、突出部1401の先端面(図で「下端面」)に当接する部位365e−1と、突出部1401の左側に位置する摺接部側の突出部分の上面部位(案内面14に当接する部位)365e−2とが、摺接部の前記当接部分に該当する。なお、突出部1401の先端面(図で「下端面」)と、上記弾性リップ365e側の対応部位365e−1とは、グリース4を残置する機能を奏し得るのであれば必ずしも当接していなくてもよく、隙間を有していてもよい。このように、案内面を備えた案内部の側と、摺接部の側とに、それぞれ相手側部材の方向へ突出する部分を設けて画定に用い、受入残置部を構成するようにしてもよい。また、(f)のように、案内面14を湾曲形成することにより幅方向の両縁部に受入残置部を構成してもよい。また、(g)のように、案内面14が設けられている案内部に設ける突出部1402を高く(深く)構成して、該突出部1402の側面を摺接部の側面に当接させることにより受入残置部を構成してもよい。ここで、突出部1402の側面と弾性リップ365r側の対応面365g−1とが完全には当接せず、グリース4を残置する機能を奏し得るのであれば隙間を有していて良いことは、上記(e)の場合と同様である。
上記は、何れも、弾力をリップ(延設片)の弾性力で付与する例であるが、これに代えて、図3(h)の斜線部のように、摺接部35付近を軟質樹脂やゴムで形成することにより弾力を付与するようにしてもよい。
前述の弾性リップ361,362,363,365,366では、リップの先端部分が湾曲して折り返され、弾性リップによる押圧力を印加されていたため、その先端部分の摺接部35が、対向する案内面に対して線接触していた(線分箇所35aでの接触となっていた)が、必ずしも線接触に限定されるものではなく、例えば、押圧力を適宜に調整等することにより、面状に接触するように構成されていてもよい。
以下に述べるガイドシュー381,382では、ガイドレール1側の案内面11/12と、スライダ3側の摺接部35とは、面状に接触する。即ち、各ガイドシュー381,382の当接面部37aが、案内面11/12に当接する。
このことを利用して、図8に示す例では、摺接部35に突設された当接面部37aを2分割することにより構成される溝部37bを用いて受入残置部を構成するとともに、該溝部37bを、案内面11の長手方向に対して角度を成すように設けている。このようにすると、受入残置部(当該の摺接部の非当接部分である溝部37bの側壁面及び底面と、当該の摺接部が沿っている案内面11/12とで画定される部分)で受け入れられ、摺接部35の通過後に案内面11の長手方向に筋状に残置される(幅方向で偏在される)グリースの幅方向での位置を、受け入れの前後において、幅方向で移動させることができる。即ち、受入残置部に受け入れたグリースを、摺接部35の通過に伴い溝部37bの側壁面から押して、幅方向に移動させることができる。なお、図8(c)の溝部37b内に示す矢印群は、スライダを矢印a方向に移動させた場合のグリースの移動方向を示す。このようにグリースが移動するため、案内面11/12上のグリースを良好に均すことができ、ガタツキや異音の発生をさらに良好に抑制することができる。なお、図7は、ガイドシュー381,382の位置を把握し易くすることを企図して採用した別の図であり、図1、図5、図6とは異なる。このため、弾性リップ3610,3620,3630の形状も、図1等の弾性リップ361,362,363とは、若干、異なっている。
当接面部37aと、該当接面部37aを分かつことにより構成される溝部37bの形状は、図8に示す形状に限定されない。例えば、図9に例示するような適宜の形状に構成することもできる。即ち、(a)のように、溝部37b1の縁端部を案内面の縁に合致させてもよい。また、(b)のように当接面部37a2を4分割して、溝部37b2を2本で構成してもよい。また、(c)のように溝部37b3を曲げてもよい。また、(d)のように、溝部37b4を小刻みに曲げてもよい。また、(e)のように、溝部37b6を相対的に緩やかに曲げてもよい。図9(a)〜(f)内の溝部37b1〜37b6内に示す各矢印群は、それぞれ、スライダを矢印a方向に移動させた場合のグリースの移動方向の概要を示す。
これらに限定されず、当接面部や溝部は適宜の形状に構成することができる。
また、図9ではガイドシュー381,382の当接面部及び溝部として説明したが、これらの形状は、前述の弾性リップでも同様に構成することができる。
また、上記した実施の形態では、案内面を備えた案内部を、断面が略角形のC字を成すガイドレール1の各端部(各縁)から幅方向の外側へ向けて一定幅で延設した部位(縁部位)に構成した場合を説明したが、案内部はかかる両縁の延設部位に限定されない。例えば、ガイドレール1の中央部位100(図7(b)参照)や、縁部位と中央部位100を繋ぐ側壁部位101(図7(b)参照)に案内部を構成し、該案内部に、スライダを前記実施の形態と同様に摺接させるようにしてもよい。
1 ガイドレール
11 案内面(右表側;図2基準)
12 案内面(右裏側;図2基準)
13 案内面(左表側;図2基準)
14 案内面(左裏側;図2基準)
3 スライダ
30 本体部
35 摺接部
35a 当接部分(線分箇所)
35b 非当接部分
35b−t テーパ部
350 突設部分
361 弾性リップ(延設片,振り止め部/右上;図1(a)基準)
3610 弾性リップ(延設片,振り止め部/右上;図1(a)基準)
362 弾性リップ(延設片,振り止め部/右中;図1(a)基準)
3620 弾性リップ(延設片,振り止め部/右中;図1(a)基準)
363 弾性リップ(延設片,振り止め部/右下;図1(a)基準)
3630 弾性リップ(延設片,振り止め部/右下;図1(a)基準)
365 弾性リップ(延設片,振り止め部/左上;図1(a)基準)
365a〜365h 弾性リップ(延設片,振り止め部/左上;図1(a)基準)
366 弾性リップ(延設片,振り止め部/左下;図1(a)基準)
37a 当接面部
37a1〜37a6 当接面部
37b 溝部
37b1〜37b6 溝部
381 ガイドシュー(ガイドレール受部/上:図6(a)(b)基準)
382 ガイドシュー(ガイドレール受部/下:図6(a)(b)基準)
39 受入残置部
4 グリース
9 ワイヤ
90 駆動源
9a 上ワイヤ
9b 下ワイヤ

Claims (6)

  1. ガイドレールの案内部の案内面に弾力的に当接する摺接部を備えたスライダをワイヤで牽引して前記案内面の長手方向へ摺動させることにより、前記スライダに支持されているウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータであって、
    前記ガイドレールの案内部と前記スライダの摺接部により、該摺接部の非当接部分と前記案内部とで画定され、前記案内面上に塗布されているグリースを前記摺動に伴い受け入れて残置し、該残置したグリースを当該摺接部が通過した後の前記案内面上に偏在させる受入残置部が構成される、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 請求項1に於いて、
    前記摺接部の前記案内面との当接部分は、前記長手方向に交差する方向に少なくとも2箇所が離間して前記案内面に当接する、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  3. 請求項2に於いて、
    前記当接部分は、前記長手方向において同位置で当接する、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  4. 請求項3に於いて、
    前記当接部分の間に位置する非当接部分は、前記案内面とは反対側へ向けて幅狭となるテーパを成す、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  5. 請求項1に於いて、
    前記摺接部は、前記案内面との対向面に設定されており、該対向面から前記案内面側へ突設され面状に当接する当接面部と、該当接面部を前記長手方向にて分かつ溝部を有する、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  6. 請求項5に於いて、
    前記溝部は直線状を成し前記当接面部を前記長手方向に非平行に分かつ、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。


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