JP2017133103A - 流体を調量する装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、流体(1)を調量するための装置及び方法に関する。
【解決手段】本方法は、第1の電極(31;31−i)を有する第1のチャンバ(21;21−i)内に流体(1)を供給するステップ(S01)であって、第1のチャンバ(21;21−i)は、第2の電極(32;32−i)を有する第2のチャンバ(22;22−i)から薄膜(12;12−i)により分離されており、薄膜(12;12−i)は、流体(1)に対して浸透性である、ステップ(S01)と、調量すべき流体(1)の所望の調量を表す入力信号(51)を受信するステップ(S02)と、受信した入力信号(51)に基づいて、第1の電極(31;31−i)と第2の電極(32;32−i)との間の電気的抵抗のための抵抗値を設定するステップ(S03)とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を調量する、特に水素を調量する装置及び方法に関する。
背景技術
調量バルブ、例えば電気機械式に操作されるノズル先端を介して、制御された流体流、例えば水素流を、バルブ本体における高圧側から低圧側へ通流させ得る調量バルブは公知である。圧力差が大きい場合には、通常は、直列に接続された調量バルブによるコストの掛かる多段式の拡張ステップが強いられる。電気機械式に操作されるバルブでは、バネによる反力が実現される。
独国特許出願公開第102013224062号明細書(DE102013224062A1)には、水素の調整のための方法及び装置が記載されている。
独国特許出願公開第102013224062号明細書
発明の開示
本発明は、請求項1の特徴部分を備える装置、及び、請求項10の特徴部分を備える方法によって開示されている。
本発明によれば、流体を調量するための装置が想定され、この装置は、コンプレッサ装置を備えている。このコンプレッサ装置は、第1の電極を有し、かつ、調量すべき流体が収容可能又は収容されている第1のチャンバと、第2の電極を有し、かつ、流体を調量するための第2のチャンバと、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に配置され、かつ、流体に対して浸透性である薄膜とを有している。この装置はその他に、第1の電極と第2の電極との間の電気的抵抗のための設定可能な抵抗値を有する抵抗装置と、第1のチャンバから第2のチャンバへ流体を調量するために、抵抗装置の抵抗値を設定するように構成されている制御装置とを備えている。
調量とは、特に設定可能である、所定の量の流体を、所定の箇所に供給することを指すものと理解されたい。
さらに、流体を調量するための方法が想定され、この方法は、第1の電極を有する第1のチャンバ内に流体を供給するステップであって、第1のチャンバは、第2の電極を有する第2のチャンバから薄膜により分離されており、この薄膜は、流体に対して浸透性である、ステップと、調量すべき流体の所望の調量を表す入力信号を受信するステップと、所望の調量に流体を調量するための受信した入力信号に基づいて、第1の電極と第2の電極との間の電気的抵抗のための抵抗値を設定するステップとを含む。
発明の利点
本発明は、圧力差が大きい場合でも、第1のチャンバから第2のチャンバへの流体の小さな流量を、高い信頼性のもとで任意に調量することが可能になる。なぜなら機械的な限界(いわゆる流量係数又はk値>0.01)は、重要ではないか又はほとんど関与しないからである。しかも、例えば所定の支持バネ質量体システムに比較して、流体の任意の加速が設定可能である。それにより本発明は、特に車両への使用に適している。それ故、本発明に係る装置は、特に車両に配置されてもよい。さらに本発明は、本発明に係る装置を備えている及び/又は本発明に係る方法で動作する車両を含む。
さらに本発明に係る装置は、特に低い電力消費量を有する。さらに本発明に係る装置は、減少した摩耗に晒されるだけである。なぜなら例えば水素との接触において摩耗するステンレス鋼の使用は、回避可能又は低減可能だからである。
好ましくは本発明に係る装置は、可動部材を有さない。これにより、装置の摩耗に対する高い信頼性と堅固性がさらに向上する。それにより、この装置は、特に安定し、耐久性がある。調量すべき流体として水素の場合には、水素脆化も最小化される。さらにこの装置では同時に水素精製も行われる。
本発明の核心は、圧縮機と比較して逆方向からの電気化学的圧縮機、即ち、コンプレッサ装置の使用として説明可能である。電気化学的圧縮機は、陽子を、アノードから薄膜、例えば高分子膜を通してカソードへ「ポンピング」、即ち、移送する。この目的のために、原理的には、いわゆるネルンスト電圧で十分である。このネルンスト電圧は、発生する圧力差から導出可能であり、即ち、以下の式、
Un=((R・T)/2・F)・In(phi/plo)
に従って導出可能である。ここで、上記Unは、ネルンスト電圧であり、上記Rは、8.314J/mol・Kの値を有する普遍気体定数であり、上記Tは、ケルビン単位の絶対温度であり、上記Fは、96500C/molの値を有するファラデー定数であり、上記Inは、自然対数を表す。高圧側、特に第1のチャンバのパスカル単位の圧力は、符号phiで表され、低圧側、特に第2のチャンバのパスカル単位の圧力は、符号ploで表される。
実際の装置においては、発生するネルンスト電圧Unは、給電線路内の避けられない抵抗損、及び、電極の分極電圧によって僅かに上昇する。この作用は、本発明の以下の説明においては無視され、但し、場合によっては相応の措置によって考慮、例えば補償され得る。
ネルンスト電圧Unに対する式の配置転換、及び、時間tによる両側面の分割によって以下の関係式、
(2・Un・F/t)=((R・T)/t)・In(phi/plo)
が得られる。左辺の項は、毎秒1モルを、即ち、水素については毎秒22.4リットルを、低圧側から高圧側へ電気化学的にポンピングするために必要な電力(抵抗損は含まず)を表している。
例えば、損失なしで基準立方メートルの水素を毎時30バールから900バールへ電気化学的に圧縮するためには約105ワットの電力が必要である。なぜなら、形成されるネルンスト電圧Unは、44ミリボルト(mV)だけであり、そのため、約2400アンペアの電流が必要になるからである。
図5は、例示的にネルンスト電圧Unが、圧力比DV=phi/ploに依存して示されたグラフを示している。
電気化学的コンプレッサが電圧源から分離されると、支配的な圧力比DV=phi/ploに基づいて、ネルンスト電圧Unが、カソードとアノードとの間で、即ち、第1の電極と第2の電極との間で生じる。分極損等を伴わずにこのネルンスト電圧は、圧力比DV=phi/ploの構築のために必要であった電圧に正確に対応する。
本発明によれば、ここでネルンスト電圧Unに、即ち、第1の電極と第2の電極との間に、抵抗装置が接続される。それにより、イオン流に相応する電流が薄膜を通って高圧側から低圧側に、即ち、コンプレッサ装置の第1のチャンバから第2のチャンバに流れる。不純物は、高圧側に残される。そのため、本発明に係る装置は、精製ステップも示し、流体を精製するための装置又は流体をコンディショニングするための装置とも称され得る。
さらに本発明によれば、電流が、設定可能な、即ち、特に閉ループ制御若しくは開ループ制御可能な抵抗装置の電気的抵抗を用いて、設定又は閉ループ制御若しくは開ループ制御される。このようにしてイオン流、特に陽子流が、電流に基づいて設定又は閉ループ制御若しくは開ループ制御される。流体として水素の場合には、イオン流、陽子流と共に水素流が第1のチャンバから第2のチャンバへ、即ち、高圧側から低圧側へ流れる。このようにして抵抗装置の電気的抵抗の設定により、流体、例えば水素が調量可能である。
好ましい実施形態及び改善構成は、従属請求項及び図面に関連した説明から明らかとなる。
好ましい改善構成によれば、制御装置は、入力信号を受信し、かつ、この受信した入力信号に基づいて抵抗値を設定するように構成されている。それにより、調量すべき流体の任意の調量が、常に最新に、個別に、かつ、正確に設定可能となり、また、閉ループ制御にアクセスされ得る。
さらに好ましい改善構成によれば、薄膜は高分子膜である。好ましくはこの薄膜は、機械的な安定性、非常に良好な陽子伝導度及び/又は第2のチャンバから第1のチャンバへの流体の僅かな逆拡散性を有している。さらにこの薄膜は、好ましくは中性分子に対してよりもイオンに対して良好に伝導可能である。流体として水素の場合では、この薄膜は、好ましくは水素分子Hに対してよりも陽子Hに対して良好な伝導性である。それにより、流体の調量は、さらに効果的に行われ得る。
さらに好ましい改善構成によれば、この装置は、インバータを備えており、このインバータは、抵抗装置に電気的に接続され、第1の電極と第2の電極との間の電圧を、直流電圧から交流電圧に変換するように構成されている。交流電圧は、通常は、容易に取り扱いが可能であり、例えば容易に変換可能である。
さらに好ましい改善構成によれば、本発明に係る装置は、電圧変換装置を含んでいる。この電圧変換装置は、インバータに電気的に接続され、さらにインバータによって生成された交流電圧を、第1の電圧値から第2の電圧値へ変換するように構成されている。この電圧変換装置は、変圧器を有していてもよく又は変圧器からなっていてもよい。
さらに好ましい改善構成によれば、この電圧変換装置は、第2の電圧値が、第1の電圧値よりも大きくなるように、即ち、インバータによって生成された直流電圧が昇圧されるように構成されている。第2の電圧値は、例えば第1の電圧値よりも5倍大きくてもよいし、10倍又は20倍大きくてもよい。例えば第1の電圧値が、1.76ボルトであるならば第2の電圧値は17.6ボルトであり得る。このようにして、電流の制御による流体の調量のために必要な設定可能な抵抗装置の電気的抵抗が、抵抗値の高次のオーダーにおいて形成可能となり、それに伴って容易に実現可能となる。この電圧変換装置は、例えば逓昇変圧器を含んでいてもよく又は逓昇変圧器からなっていてもよい。
さらに好ましい改善構成によれば、抵抗装置は、電気的負荷を含み、この電気的負荷は、抵抗装置において、特に電気的負荷において降下した電力を、電気的、化学的及び/又は機械的作用の発揮のために利用する。換言すれば、この電気的負荷は、発生したネルンスト電圧から抵抗損による熱を発生するだけでなく、利用し、それによって電力が節約される。
さらに好ましい改善構成によれば、この装置は複数のコンプレッサ装置を含み、これらの複数のコンプレッサ装置は、流体力学的に並列接続されている。これらのコンプレッサ装置の各第1のチャンバは、流体力学的に相互に連通可能であり、及び/又は、これらのコンプレッサ装置の第2のチャンバは、相互に連通可能である。それにより、総体的に流体の大量の調量が、装置の精度を下げることなく可能である。
本発明に係るシステムのさらに好ましい改善構成によれば、本発明に係るシステムの本発明に係る装置の少なくとも2つのコンプレッサ装置は、電気的に直列に接続されている。換言すれば、コンプレッサ装置の各第1の電極と第2の電極との間に印加されるネルンスト電圧は、総体的に直列の状態にあり、抵抗装置に印加される総電圧に加算される。それにより、調量すべき流体の調量が特に簡単に制御可能になる。
以下では、本発明を、複数の図面の概略図に示された実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施形態による、流体を調量するための装置の概略的ブロック回路図。 本発明のさらなる実施形態による、流体を調量するための装置の概略的ブロック回路図。 本発明のさらなる実施形態による、流体を調量するための装置の概略的ブロック回路図。 本発明のさらなる実施形態による、流体を調量するための方法を説明するための概略的フローチャート。 例示的にネルンスト電圧を圧力比に依存して示したグラフ。
全ての図面において、同一の又は機能が同等の構成要素及び装置には、特に断りがない限り、同じ符号が付されている。方法ステップの番号付けは、明瞭化のために用いられており、特に断りがない限り、特定の時間順序を示唆すべきではなく、特にそれを示唆するものではない。特に複数の方法ステップも同時に実施され得る。
実施形態の説明
図1は、本発明の一実施形態による、流体1を調量するための装置10の概略的ブロック回路図を示す。
この装置10は、第1のチャンバ21と第2のチャンバ22とを含み、それらの間には薄膜12が配置されている。調量すべき流体1は、この流体1を所望の電流で、即ち、時間当たりの体積量で、第1のチャンバ21から第2のチャンバ22へ移送することによって調量される。
第1のチャンバ21内には、第1の電極31が配置されており、この第1の電極31は、アノードとして機能する。第2のチャンバ22内には、第2の電極32が配置されており、この第2の電極32は、カソードとして機能する。第1の電極31と第2の電極32との間には、第1の電極31と第2の電極32との間の電気的抵抗のための設定可能な抵抗値を有する、装置10の抵抗装置14が配置されている。
第1のチャンバ21内に存在する流体1の第1の成分2と、第2のチャンバ22内に存在する流体1の第2の成分3との間の圧力差に基づいて、第1の電極31と第2の電極32との間では、抵抗装置14を介して降下するネルンスト電圧Unが生じる。
それと共に、抵抗装置14の設定可能な抵抗値に依存して、第1の電極31と第2の電極32との間に設定可能な電流が生じる。この電流は、第1のチャンバ21から薄膜12を通って第2のチャンバ22へのイオン移送によって発生し、この場合、移送すべきイオンは、調量すべき流体1であり、調量すべき流体1からわかり、特にこの流体1自身から生じ、及び/又は、調量すべき流体1を生成する。この流体1とは、例えば水素であり、電流が、第1の電極31と第2の電極32との間の薄膜12を貫通した陽子移送によって生じる。第2のチャンバ22内では、例えば抵抗装置14から電子を受け入れることにより、水素分子Hへの陽子Hの再結合が行われ得る。
装置10はさらに制御装置16を含み、この制御装置16は、第1のチャンバ21から第2のチャンバ22へ流体1を調量するために、抵抗装置14の設定可能な抵抗値を、制御信号57を用いて設定するように構成されている。この制御装置16は、入力信号51を受信し、かつ、受信した入力信号51に基づいて制御信号57を生成するように構成されていてもよい。このようにして流体1は、入力信号51に基づいて調量可能になる。この入力信号51は、例えば本発明に係る装置10が水素駆動車両に使用される場合には、車両制御部から出力され得る。
図2は、本発明のさらなる実施形態による、流体1を調量するための装置110の概略的ブロック回路図を示す。この装置110は、装置10の変化形態であり、当該装置110は、装置10に比較して修正された抵抗装置114及び付加的な構成要素を有し、その他は、装置10と同様に構成され得る。
装置110は、供給装置122を備えており、この供給装置122を用いて、調量すべき流体1が供給可能であり、かつ、第1のチャンバ21内へ導入可能である。この供給装置122は、調量すべき流体1を、外部流体源から、例えば水素供給ポンプの給油口から受け取るためのインタフェースを有し得る。代替的又は付加的に、この供給装置122は、流体生成装置を有していてもよく又は流体生成装置からなっていてもよい。この流体生成装置を用いて、調量すべき流体1は生成可能である。流体1が水素であるならば、この流体生成装置は、例えば電解槽であってもよい。
装置110は、さらに処理装置124を備えており、この処理装置124を用いて、第1のチャンバ21から第2のチャンバ22へ調量される流体1が移送可能及び/又は処理可能及び/又は利用可能である。この処理装置124は、例えば調量された流体を外部の装置、例えば燃料電池へ移送可能であるインタフェースを有していてもよく又はインタフェースからなっていてもよい。代替的又は付加的に、この処置装置124は、調量された流体1を燃料として使用する流体消費装置を有していてもよい。この流体消費装置は、例えば燃料電池であってもよい。
この装置110は、装置10の抵抗装置14の代わりに抵抗装置114を備えている。この抵抗装置114は、電気的負荷115を含み、この電気的負荷は、抵抗装置114において降下する電力を、一部だけ又は完全に、電気的、化学的及び/又は機械的作用の発揮のために使用するように構成されている。そのように発揮される作用は、例えば、装置110の構成要素の1つのために利用されてもよいし、又は、装置110の構成要素の1つ以上の構成要素のために等しく利用されてもよい。
装置110は、その他にインバータ118を備えており、このインバータ118は、抵抗装置114に電気的に接続され、さらに第1の電極31と第2の電極32との間の電圧、即ち、ネルンスト電圧Unを、直流電圧から交流電圧に変換するように構成されている。このインバータ118は、さらに装置110の電圧変換装置120と電気的に接続されている。この電圧変換装置120は、インバータ118によって生成された交流電圧を、第1の電圧値から第2の電圧値へ変換するように、特にそれによって高められるように構成されている。この電圧変換装置120は、変圧器及び/又は逓昇変圧器を有していてもよいし又はそれらからなっていてもよい。
図3は、本発明のさらなる実施形態による、流体1を調量するための装置210の概略的ブロック回路図を示す。
この装置210は、装置110の変化形態であり、この装置210は、実質的に、当該装置210が複数のコンプレッサ装置11−1…11−i…11−N(これらは、以下ではまとめて11−iと称する)を有している点において、装置110とは異なっている。これらの複数のコンプレッサ装置11−iは、例えば2個以上であってもよいし、例えば10個から100個の間、特に20個から50個の間にあってもよい。
各コンプレッサ装置11−iの各第1のチャンバ21−1…21−Nは、以下ではまとめて21−iと称し、各第2のチャンバ22−1…22−Nは、22−iと称する。各第1のチャンバ21−iの各第1の電極31−1…31−Nは、以下ではまとめて31−iと称し、各第2の電極32−1…32−Nは、32−iと称する。各コンプレッサ装置11−iの各薄膜12−1…12−Nは、以下ではまとめて12−iと称する。
コンプレッサ装置11−iは、流体力学的に並列接続されている。即ち、それぞれ、第1の電極31−i、第1のチャンバ21−i、第2のチャンバ22−i、第2の電極32−i及び薄膜12−iを有する、特にそれらからなる、各コンプレッサ装置11−iは、各高圧側と各低圧側との間において、同じ圧力比DVを有している。
コンプレッサ装置11−iは、電気的に直列に接続されている。即ち、各第1の電極31−i及び各第2の電極32−iは、電気的に、各第1及び第2の電極31−i,32−i間に印加されるネルンスト電圧Unがそれぞれ加算されるように直列に、即ち、連続的に接続される。ここで、加算された総電圧Unは、抵抗装置114において降下する。これらの電気的な接続は、分かり易くする理由から図3には明示的に示されていない。
このようにして、調量すべき流体1の所望の調量に伴って現れる総体的に必要な電流が、複数のコンプレッサ装置11−iによって分割可能になる。
第1のチャンバ21における900バールの事前圧力から第2のチャンバ22における30バールのもとでの基準立方メートルの水素の時間当たりの調量に対しては、例えば約105ワットの電力が生じるであろう。なぜなら、対応するネルンスト電圧Unが44ミリボルト(mV)程度にしかならないからであり、そのため、およそ2400アンペアの電流が必要となるからである。そのような大電流は、実現が技術的に困難であり、小型の装置においては、ほとんど形成不可能である。例えば、装置210において40個のコンプレッサ装置11−1乃至11−40の場合には、それによって前述の例の場合、コンプレッサ装置11−i当たり2400アンペア/40=60アンペアの電流だけで十分となり得る。それにより、総じて電気的な直列回路により、40個のコンプレッサ装置11−1乃至11−40越しに40×44ミリボルト=1.76ボルトの総電圧が生じる。60アンペアの電流は、2400アンペアの電流よりも技術的にはるかに良好に取り扱い可能である。
装置210の供給装置122は、流体力学的に接続された複数のコンプレッサ装置11−i、特に各第1のチャンバ21−iに、調量すべき流体1を供給するように構成されている。装置210の処理装置124は、全てのコンプレッサ装置11−i内で各第2のチャンバ22−i内へ調量された流体1を、例えば装置110に関連して説明したように処理するように構成されている。
それにより、最初に存在する1.76ボルトのネルンスト電圧は、装置210のインバータ118及び電圧変換装置120によって、例えば10倍まで、即ち、17.6ボルトまで昇圧可能になる。それによって各コンプレッサ装置11−iにおける各電流は、相応に6アンペアまで低減する。これにより流体1の調量のために、当該実施例では、(昇圧が行われなかった場合に想定される30ミリオームの抵抗値に代えて)約3オームの抵抗値が必要であり、この抵抗値は技術的に容易に実現可能である。
図4は、本発明のさらなる実施形態による、流体を調量するための方法を説明するための概略的フローチャートを示す。
図4による方法は、特に本発明に係る装置、好ましくは装置10;110;210のうちの1つによって実施可能であり、本発明に係る装置、特に装置10;110;210に関連して説明した全ての改善構成及び変更に従って適合化可能であり、その逆も可能である。
ステップS01では、調量すべき流体1が、第1の電極31;31−iを有する第1のチャンバ21;21−iに、例えば装置110;210の供給装置122を用いて供給される。第1のチャンバ21;21−iは、第2の電極32;32−iを有する第2のチャンバ22;22−iから薄膜12;12−iによって分離されており、薄膜12;12−iは、流体1に対して浸透性である。
ステップS02では、入力信号51が、例えば装置10;110;210の制御装置16を用いて受信される。この入力信号51は、調量すべき流体1の所望の調量を表す。
ステップS03では、第1の電極31;31−iと第2の電極32;32−iとの間の電気的抵抗のための抵抗値が、受信された入力信号51に基づいて設定される。
第1の電極31;31−iと第2の電極32;32−iとの間の電気的抵抗とは、次のような電気的抵抗と理解されたい。即ち、当該電気的抵抗は、第1の電極31;31−iと第2の電極32;32−iとの間の電気的等価回路内に配置され、又は、第1の電極31;31−i及び第2の電極32;32−iに対して直列に配置される電気的抵抗として具現化され得る。
例えば装置210に関連して説明したように、複数のコンプレッサ装置11−iが提供されるならば、抵抗値の設定ステップS03は、特に全てのコンプレッサ装置11−iの電気的直列回路のための電気的な総抵抗値の設定を含んでいてもよく又はそのような設定からなっていてもよい。
本発明は、好ましい実施形態に基づいて前述のように説明したにもかかわらず、そのような実施形態に限定されるのではなく、多岐の方法で変更可能である。特に本発明は、本発明の核心から逸脱することなく、種々の方法で変更又は変形可能である。

Claims (10)

  1. 流体(1)の調量のための装置(10;110;210)であって、
    第1の電極(31;31−i)を有し、かつ、調量すべき前記流体(1)が収容可能である第1のチャンバ(21;21−i)と、
    第2の電極(32;32−i)を有し、かつ、前記流体(1)を調量するための第2のチャンバ(22;22−i)と、
    前記第1のチャンバ(21;21−i)と前記第2のチャンバ(22;22−i)との間に配置され、かつ、前記流体(1)に対して浸透性である薄膜(12;12−i)と、
    を有しているコンプレッサ装置(11;11−i)と、
    前記第1の電極(31;31−i)と前記第2の電極(32;32−i)との間の電気的抵抗のための設定可能な抵抗値を有する抵抗装置(14;114)と、
    前記第1のチャンバ(21;21−i)から前記第2のチャンバ(22;22−i)へ前記流体(1)を調量するために、前記抵抗装置(14;114)の前記抵抗値を設定するように構成されている制御装置(16)と、
    を備えていることを特徴とする装置(10;110;210)。
  2. 前記制御装置(16)は、入力信号(51)を受信し、かつ、受信した前記入力信号(51)に基づいて前記抵抗値を設定するように構成されている、請求項1に記載の装置(10;110)。
  3. 前記薄膜(12;12−i)は、高分子膜である、請求項1又は2に記載の装置(10;110)。
  4. 前記抵抗装置(114)に電気的に接続されたインバータ(118)を備え、前記インバータ(118)は、前記第1の電極(31;31−i)と前記第2の電極(32;32−i)との間の電圧(Un)を、直流電圧から交流電圧に変換するように構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置(110;210)。
  5. 前記インバータ(118)に電気的に接続された電圧変換装置(120)を備え、前記電圧変換装置(120)は、前記インバータ(118)によって生成された交流電圧を、第1の電圧値から第2の電圧値へ変換するように構成されている、請求項4に記載の装置(110;210)。
  6. 前記電圧変換装置(120)は、前記第2の電圧値が、前記第1の電圧値よりも大きくなるように構成されている、請求項5に記載の装置(110;210)。
  7. 前記抵抗装置(114)は、電気的負荷(115)を含み、前記電気的負荷(115)は、前記抵抗装置(114)において降下した電力を、電気的、化学的及び/又は機械的作用の発揮に利用するように構成されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の装置(110;210)。
  8. 前記装置(210)は、流体力学的に並列接続された複数のコンプレッサ装置(11−i)を備えている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置(210)。
  9. 前記複数のコンプレッサ装置(11−i)のうちのいくつかのコンプレッサ装置(11−i)は、電気的に直列に接続されている、請求項8に記載の装置(210)。
  10. 流体(1)を調量するための方法において、
    第1の電極(31;31−i)を有する第1のチャンバ(21;21−i)内に前記流体(1)を供給するステップ(S01)であって、前記第1のチャンバ(21;21−i)は、第2の電極(32;32−i)を有する第2のチャンバ(22;22−i)から薄膜(12;12−i)により分離されており、前記薄膜(12;12−i)は、前記流体(1)に対して浸透性である、ステップ(S01)と、
    調量すべき前記流体(1)の所望の調量を表す入力信号(51)を受信するステップ(S02)と、
    受信した前記入力信号(51)に基づいて、前記第1の電極(31;31−i)と前記第2の電極(32;32−i)との間の電気的抵抗のための抵抗値を設定するステップ(S03)と、
    を含むことを特徴とする方法。
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