JP2017131907A - レーザ加工ヘッド、レーザ加工システム及びレーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工ヘッド、レーザ加工システム及びレーザ加工方法 Download PDF

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【課題】レーザ加工ヘッドの噴出口から噴出されて対象面に向かう液体の噴流の乱れを抑制する。【解決手段】レーザ加工ヘッド20は、供給口31を通って液体通路35に流入した液体を、噴出口33から噴出する本体30と、当該噴出口33を通って対象面11に向かうレーザ光を射出する集光レンズ22と、液体通路35に配置されており、噴出口33に向かう液体の流れを整流する整流板41,42,43とを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、加工対象物にレーザ光を照射するレーザ加工システムに関し、特に、レーザ光を照射すると共に液体を噴出するレーザ加工ヘッドに関する。
加工対象物の所望の表面(以下、対象面と記す)にレーザ光を照射することにより、当該加工対象物を加工する技術として従来から様々なものが提案されている。例えば、レーザ光を対象面に断続的に(パルス状に)照射して、レーザ光が照射される対象面の近傍の残留応力を引張状態から圧縮状態に変えるレーザピーニングなどのレーザ加工方法が知られている。
このようなレーザ加工において、対象面を含む加工対象物が空気中に配置されている場合、対象面のうちレーザ光が照射される領域(以下、照射スポットと記す)を、透明な液体で覆うことが求められることがある。特に、対象面が複雑な形状をなしている場合、単に、対象面に液体を流すだけでは、照射スポットを液体で覆うことが難しい場合もある。
照射スポットを液体で覆う技術として、照射スポットにレーザ光を集光するヘッド(以下、レーザ加工ヘッドと記す)から、当該照射スポットに向けて液体を噴出する技術が知られている。このようなレーザ加工ヘッドには、対象面の照射スポットに向かうレーザ光が、噴出された液体中を透過するものがある。
特許第4868729号公報
ところで、レーザ加工ヘッドのうち噴出口から対象面に向けて噴出された液体の噴流は、噴出口からの距離が長くなるに従って乱れが生じる。このような噴流の内部には、例えば、周囲にある空気が巻き込まれることにより、気泡が含まれることがある。噴流の内部に気泡が含まれていると、当該噴流内を透過するレーザ光が液体と気泡との界面において屈折し、レーザ光の一部が散乱することがある。
このように液体の噴流内においてレーザ光の散乱が生じると、照射スポットに到達するレーザ光のパワー密度が低下するという問題や、照射スポットの外径、いわゆるスポット径の制御が難しくなるという問題が生じる。よって、レーザ加工ヘッドにおいては、噴出した液体の噴流の内部に生じる気泡を抑制する技術が要望されている。
本発明の実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであって、噴出口から噴出される液体の乱れを抑制可能なレーザ加工ヘッドを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態のレーザ加工ヘッドは、供給口を通って液体通路に流入した液体を、噴出口から噴出する本体と、当該噴出口を通って加工対象物の対象面に向かうレーザ光を射出する集光レンズと、前記液体通路に配置されており、前記噴出口に向かう液体の流れを整流する整流板と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の実施形態のレーザ加工システムは、上記レーザ加工ヘッドと、当該レーザ加工ヘッドの前記集光レンズに向けて前記レーザ光を射出するレーザ発振器と、当該レーザ加工ヘッドに液体を供給する液体供給装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の実施形態のレーザ加工方法は、レーザ光が透過可能な液体をレーザ加工ヘッドに設けられ噴射口に接続する液体通路に供給するステップと、前記液体通路内で前記噴射口に向かう液体を整流するステップと、加工対象物の対象面の照射スポットに向けて前記噴射口から前記レーザ光を射出するステップと、前記液体通路内で整流された液体を前記レーザ光の光軸に沿って前記照射スポットに向けて前記噴射口から噴出させるステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、噴出口から噴出される液体の乱れを抑制することができる。
第1の実施形態のレーザ加工システムを説明する模式図であり、レーザ加工ヘッドについては縦断面を示している。 第1の実施形態のレーザ加工ヘッドのうち供給口の横断面図である。 第1の実施形態のレーザ加工ヘッドのうち噴出口近傍の端面図であり、図1のIII−III線による端面図である。 第1の実施形態のレーザ加工ヘッドのうち整流板とその周辺構成の横断面図であり、図1のIV−IV線による断面図である。 第1の実施形態のレーザ加工ヘッドのうち整流板及び筒を含む整流部材の各部の寸法を説明する図面であり、(a)は、整流部材の側面を、(b)は、整流部材の正面を示している。 第2の実施形態のレーザ加工システムを説明する模式図であり、レーザ加工ヘッドについては縦断面を示している。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態のレーザ加工システムの概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態のレーザ加工システムを説明する模式図であり、レーザ加工ヘッドについては縦断面を示している。
図1に示すように、レーザ加工システム1は、レーザ光を発振するレーザ発振器3を有している。レーザ発振器3は、所定の方向にレーザ光を射出する。なお、レーザ発振器3から出たレーザ光は、空間的に指向性のあるレーザ放射、いわゆる「レーザビーム」である。
レーザ発振器3には、例えば、YAGレーザが用いられる。レーザ発振器3は、レーザ装置(laser device、図示せず)を構成しており、当該レーザ装置は、レーザ発振器3に電力を供給する供給源や、レーザ発振器3を冷却する装置を含んでいる。
本実施形態において、対象面11を含む加工対象物10は、空気中に配置されている。レーザ加工システム1は、空気中において加工対象物10の対象面11に断続的に(パルス状に)レーザ光を照射するものである。レーザ発振器3は、レーザ出力をパルス列の形で放出する、いわゆるパルス発振レーザ(pulsed laser)として構成されている。
レーザ加工システム1は、レーザ発振器3からのレーザ光を伝送する伝送装置(guiding device)6と、当該伝送装置6からのレーザ光を対象面11に収束させるレーザ加工ヘッド20とを有している。
本実施形態において、伝送装置6は、レーザ発振器3から射出されたレーザ光を、レーザ加工ヘッド20の集光レンズ22に向けて反射する反射鏡である。なお、伝送装置6は、当該反射鏡の他に、レンズ等の様々な光学素子から構成されているものとしても良い。
また、レーザ加工システム1は、伝送装置6により伝送されたレーザ光を集光して対象面に照射するレーザ加工ヘッド20を有している。本実施形態のレーザ加工ヘッド20は、対象面11のうちレーザ光が照射された領域である照射スポット12に向けて液体を噴出する機能を有している。レーザ加工ヘッド20の詳細については、後述する。
レーザ加工システム1は、対象面11に向けて噴出する液体を、当該レーザ加工ヘッド20に供給する装置(以下、液体供給装置と記す)7を有している。液体供給装置7は、例えば、液体を圧送するポンプや、当該液体を貯留するタンク等を含んで構成することができる。
レーザ加工システム1は、液体供給装置7からの液体をレーザ加工ヘッド20に導く管(以下、液体導管と記す)8とを有している。液体導管8は、屈曲可能なホース等により構成されている。これにより、レーザ加工ヘッド20は、液体供給装置7及びレーザ発振器3に対して相対的に移動可能となる。
本実施形態の液体導管8は、途中で2つの液体導管8a,8cに分岐しており、各液体導管8a,8cは、レーザ加工ヘッド20のうち対応する供給口31,32に接続されている。液体供給装置7からの液体は、供給口31,32からレーザ加工ヘッド20に供給される。
次に、本実施形態のレーザ加工ヘッドの詳細な構成について、図1〜図5を用いて説明する。なお、図2は、本実施形態のレーザ加工ヘッドのうち供給口の横断面図である。図3は、本実施形態のレーザ加工ヘッドのうち噴出口近傍の端面図であり、図1のIII−III線による断面図である。図4は、本実施形態のレーザ加工ヘッドのうち整流板とその周辺構成の横断面図であり、図1のIV−IV線による断面図である。図5は、本実施形態のレーザ加工ヘッドのうち整流板及び筒を含む整流部材の各部の寸法を説明する図面であり、(a)は、整流部材の側面を、(b)は、整流部材の正面を示している。
図1に示すように、レーザ加工ヘッド20は、レーザ光を集光して対象面11に照射すると共に、液体供給装置7から供給された液体を、当該対象面11のうちレーザ光が照射される照射スポット12に向けて噴射するものである。レーザ加工ヘッド20は、供給口31,32を通って液体通路35に流入した液体を噴出口33から噴出する本体30と、噴出口33を通してレーザ光を射出する集光レンズ22とを有している。本体30は、噴出口33から対象面11に向かう液体の噴流を形成する装置であり、「ノズル」とも称される。
集光レンズ22は、空気中に配置されており、本実施形態においては、単数の凸レンズで構成されている。集光レンズ22は、伝送装置6からのレーザ光が入射する入射面23と、対象面11に向けて収束するレーザ光を射出する射出面24とを有している。すなわち、集光レンズ22は、伝送装置6からの平行光線束を入射面23で受けて、射出面24から対象面11に向けて収束する収束光線束を射出する。これにより、集光レンズ22は、伝送装置6からのレーザ光を、対象面11に集光する。
なお、図1において、集光レンズ22から射出されて対象面11に至るレーザ光の光軸を、一点鎖線Aで示しており、当該レーザ光の外縁を二点鎖線Eで示している。また、噴出口33から噴出された液体の噴流の外縁を、二点鎖線Fで示している。
集光レンズ22から射出されるレーザ光の光軸Aに対して実質的に沿う方向を、以下に「軸方向」と記す。軸方向のうち、対象面11に向かう向きを、以下に「下流側」と記して図に矢印A1で示し、集光レンズ22に向かう向きを、以下に「上流側」と記して図に矢印A2で示す。
また、当該軸方向に対して実質的に直交する方向を、単に「径方向」と記す。図3及び図4において径方向内側を矢印R1で示し、径方向外側を矢印R2で示す。また、光軸Aを軸心とする周方向を、単に「周方向」と記して図3及び図4に矢印Cで示す。
本実施形態において、噴出口33は、図3に示すように、略円形をなしており、噴出口33から噴出された噴流の断面、当該レーザ光の光軸Aに直交する断面、及び対象面11のうちレーザ光が照射される照射スポット12は、いずれも略円形をなしている。
集光レンズ22は、射出面24から射出されたレーザ光の光軸Aが、噴出口33の中心を通るように本体30に対して固定されている。噴出口33から対象面11に噴出される噴流は、略円柱状をなしており、その軸心は、レーザ光の光軸Aと一致している。
すなわち、レーザ加工ヘッド20は、噴出口33を通して対象面11に照射するレーザ光と同軸に、噴出口33から液体を対象面11に噴出する。集光レンズ22からのレーザ光は、本体30内にある透明な液体と、噴出口33から噴出された噴流の内部を通って対象面11に到達する。
本実施形態の本体30は、液体の供給を受ける2つの供給口31,32を有している。供給口31,32は、それぞれ対応する液体導管8a,8cから液体の供給を受ける。なお、本実施形態において、供給口31,32は、本体30のうち軸方向上流側において径方向外側に突出する部分(以下、外側突出部と記す)30aに形成されている。供給口31は、図2に示すように、径方向に直交する横断面が略円形をなしている。
本体30は、供給口31,32を通して液体通路35に流入した液体を噴出口33から噴出すると共に、集光レンズ22からのレーザ光を、液体通路35及び噴出口33を通して対象面11に照射する。より詳細には、液体通路35及び噴出口33を通って対象面11に至る液体の流れの内部を透過させて対象面11に照射する。
本実施形態において、噴出口33は、本体30のうち軸方向下流側を構成する部分(以下、先端部と記す)30fに形成されている。噴出口33は、図3に示すように、軸方向に直交する横断面において、略円形をなしている。本実施形態のレーザ加工ヘッド20は、噴出口33の中心と、レーザ光の光軸(図3に点Aで示す)が同軸にとなるよう構成されている。噴出口33から噴出される液体は、レーザ光が透過可能な透明な液体である。当該液体には、例えば、水や、ホウ酸水を用いることができる。
また、図1に示すように、本体30は、供給口31,32から流入した液体を噴出口33に導く液体通路35を有している。液体通路35は、供給口31,32と噴出口33との間において液体が流れる通路である。液体通路35は、レーザ光の光軸Aに直交する横断面が、略円形をなしている。液体通路35は、噴出口33から軸方向上流側に延びており、2つの供給口31,32とそれぞれ接続されている。
本実施形態の本体30内に形成されている液体通路35は、軸方向下流側(噴出口33側)に向かうに従って、光軸Aに直交する横断面の面積が小さくなるよう構成された部分(以下、縮流部分と記す)35eを有している。供給口31,32から液体通路35に流入した液体は、縮流部分35eにおいて、その流れが絞られて流速が増大する。液体通路35のうち縮流部分35eよりも下流側を構成する部分(以下、下流側部分と記す)35fは、略円筒(円柱)状をなして集光レンズ22からのレーザ光の光軸Aと実質的に同軸に、すなわち軸方向に延びている。
液体通路35のうち縮流部分35eより軸方向上流側を構成する部分には、略円筒(円柱)状をなしており、縮流部分35eから軸方向上流側に集光レンズ22からのレーザ光の光軸Aと実質的に同軸に延びている部分(以下、単に「上流側部分」と記す)35cと、当該上流側部分35cから供給口31,32に向けて径方向外側に延びている部分(以下、外側部分と記す)35aがある。このように、本実施形態において液体通路35は全体として集光レンズ22からのレーザ光の光軸Aと実質的に同軸に配置されている。
なお、液体通路35については、縮流部分35eを設けず、上流側部分35cと下流側部分を35fを区別せずに、集光レンズ22からのレーザ光の光軸Aと実質的に同軸に配置される1つの略円筒(円柱)形状の通路としても構わない。
レーザ加工ヘッド20は、集光レンズ22から噴出口33に向かうレーザ光を透過可能な透明の部材(以下、光学窓と記す)26を有している。光学窓26は、軸方向において、上述した液体通路35と集光レンズ22との間に配置されている。本実施形態において、光学窓26は、集光レンズ22、噴出口33及び液体通路35と同軸に配置されている。
より詳細には、光学窓26は、供給口31,32及び液体通路35より、軸方向上流側(集光レンズ22側)に配置されている。光学窓26は、本体30と共に、液体通路35の上流側部分35cを画定する。これにより、空気中に配置されている集光レンズ22から射出されたレーザ光は、当該光学窓26を透過して、液体通路35内を流れる液体に入射し、当該液体内を噴出口33に向けて進むことができる。
本実施形態において、光学窓26は、エラストマで構成されたOリング27を介して本体30に固定されている。光学窓26は、軸方向において、Oリング27と、Oリング27と同様に環状をなしている押さえリング28との間に挟み込まれる。押さえリング28は、光学窓26を軸方向下流側に押圧しており、Oリング27が弾性変形する。これにより、光学窓26が面している液体通路35の水密を確実なものにしている。
このようなレーザ加工ヘッド20において、本体30にある供給口31,32から外側部分35aに流入した液体は、上流側部分35c、縮流部分35e、下流側部分35fの順に流れて噴出口33から噴出される。外側部分35aと上流側部分35cとの間において液体は、その流動方向を大きく変える。このため、外側部分35aから上流側部分35cに流入した液体の流れには、乱れが生じる。
このような乱れが生じた液体の流れが、整流されないまま噴出口33から噴出されると、噴出口33から対象面11に向かう噴流にも乱れが生じてしまう。このような乱れが生じると、噴出口33から対象面11に向かうに従って噴流が径方向外側に拡がってしまい、噴流の外縁Fが周囲にある空気を噴流内に巻き込んでしまう虞がある。
そこで、本実施形態のレーザ加工ヘッド20のうち液体通路35の上流側部分35cには、図4及び図5に示すように、噴出口33に向かう液体の流れを整流する整流板41,42,43,44が設けられている。整流板41,42,43,44は、平らな板状をなしており、集光レンズ22から噴出口33に向かうレーザ光の光軸Aに対する軸方向及び径方向に延びている。整流板41,42,43,44は、周方向に所定の間隔をあけて配列されている。すなわち、複数の整流板41,42,43および44は、集光レンズ22から噴出口33に向かうレーザ光の光軸Aに実質的に沿うとともに、この光軸Aに対して実質的に直交するように設けられる。
図4に示すように、整流板41,42,43,44は、本体30のうち液体通路35を画定する内面37から径方向内側に突出するように設けられる。また整流板41,42,43,44は、集光レンズ22から噴出口33に向かって液体通路35を透過するレーザ光の外側、すなわち外周側に位置するように液体通路35の周方向に間を空けて設けられている。本実施形態において、複数の整流板41,42,43,44は、それぞれの内周側の端部が筒48によって一体に結合されており、整流部材40を構成している。整流部材40の詳細な構造を、図5に示す。
図4及び図5に示すように、筒48は、光軸Aを軸心とする略筒状をなしており、集光レンズ22及び噴出口33と同軸に配置されている。筒48は、光軸Aに直交する横断面(光軸Aに対する垂直断面)が円形をなしている。筒48の径方向内側には、液体が貫流する通路(以下、内側通路と記す)50が形成されている。集光レンズ22から噴出口33に向かうレーザ光は、噴出口33に向かう液体と共に、当該内側通路50を通る。筒48は、その径方向内側(内周側)にある内側通路50の断面積が、図3に示す噴出口33の開口面積以上となるように構成されている。
なお、筒48については、集光レンズ22及び噴出口33に向かって透過するレーザ光の光軸Aに沿って、例えばその上流側から下流側に向けて横断面における直径が小さくなるような、所謂レデューサ管として構成してもよい。この場合、筒48の径方向内側にある内側通路50の横断面での最小の断面積(すなわち、上流側から下流側に向けて横断面における直径が小さくなるレデューサ管であればその下流端の断面積)が噴出口33の開口面積以上になるように構成すればよい。
筒48の径方向外側には、液体が貫流する複数の通路(以下、外側通路と記す)51,52,53,54が形成されている。整流板41,42,43,44は、筒48の外面47から径方向外側に突出しており、放射状に延びている。すなわち、整流板41,42,43,44は、筒48の外面47と本体30の内面37との間を径方向に延びており、外面47と内面37の間にある空間を、複数の外側通路51,52,53,54に仕切っている。
なお、本実施形態においては、図2に示す供給口31は、その横断面の断面積が、液体通路35のうち整流部材40により画定される外側通路51,52,53,54及び内側通路50の断面積の合計以上となるように構成されている。
また、図5に示すように、整流板41,42,43,44及び筒48は、整流部材40の軸方向下流側の端40eから軸方向上流側(図に矢印A2で示す)に延びている。筒48は、端40eからの軸方向の長さ(図に寸法Lcで示す)が、整流板41,42,43,44の端40eからの軸方向の長さ(図に寸法Lfで示す)に比べて短くなるよう構成されている。すなわち、筒48は、整流板41,42,43のうち、それぞれ軸方向下流側の端部41c,42c,43cの径方向内側に配置されており、且つ軸方向上流側の端部41a,42a,43aの径方向内側には、配置されていない。
なお、本実施形態においては、筒48を、整流板41,42,43の軸方向下流側の端部41c,42c,43cに接するように配置しているが、必ずしも軸方向下流側の端部41c,42c,43cにから少し離間した位置に設けてもよい。この場合であっても、筒48の軸方向の中央の位置が整流板41,42,43の軸方向の中央の位置よりも下流側に配置することが好ましい。すなわち、本実施形態において、筒48は、整流板41,42,43の少なくとも軸方向上流側の端部41a,42a,43aには配置されないものとしても良い。
以上のように構成されたレーザ加工ヘッド20において、図1に示す供給口31を通って液体通路35に流入した液体は、内側通路50及び外側通路51,52,53,54を貫流して噴出口33から噴出される。液体通路35の上流側部分35cには、少なくとも軸方向に延びており、噴出口33に向かう液体の流れを整流する整流板41,42,43,44が配置されている。整流板41,42,43,44は、外側部分35aと上流側部分35cとの間において乱れが生じた液体の流れを整流する。
具体的には、図4に示すように、整流板41,42,43,44は、液体の流れが、内面37に沿って周方向に流動すること、すなわち光軸Aを中心に旋回することを抑制する。すなわち、整流板41,42,43,44は、液体通路35の上流側部分35cを軸方向下流側に貫流する液体の流れから、周方向の流動成分、すなわち流れの旋回成分を取り除く。
レーザ加工ヘッド20は、集光レンズ22からの収束するレーザ光を、光学窓26、液体通路35の内側通路50、噴出口33を通して対象面11に照射すると共に、整流板41,42,43,44により整流された液体の流れを、図1及び図3に示す噴出口33から、対象面11の照射スポット12に向けて噴出する。
本実施形態のレーザ加工ヘッド20によれば、噴出口33から噴出した噴流が対象面11に向かうに従って径方向外側に拡がることを抑制することができ、噴出口33から対象面11に向かう噴流の内部に気泡が生じることを抑制することができる。この結果、噴流の内部を通り、噴出口33から対象面11の照射スポット12に向かうレーザ光が散乱することを抑制して、照射スポット12に所望のパワー密度のレーザ光を照射することができ、スポット径の制御をより容易なものにすることが可能となる。
また、本実施形態のレーザ加工ヘッド20において、整流板41,42,43,44は、液体通路35を画定する内面37からそれぞれ突出して径方向内側に延びており、レーザ光が径方向内側を貫通する筒48を介して互いに結合されている。これにより、整流板41,42,43,44を、筒48を有しない場合に比べてより強固に本体30に固定することができる。
また、本実施形態のレーザ加工方法において、図1に示すレーザ発振器3が、断続的にパルス列の形でレーザ光を伝送装置6に射出する。レーザ加工ヘッド20は、伝送装置6からのレーザ光を加工対象物10の対象面11に断続的に(パルス状に)照射する。これと共に、レーザ加工ヘッド20は、液体供給装置7からの液体を供給口31で受け、液体通路35を通して噴出口33から対象面11の照射スポット12に向けて噴出する。
本体30の液体通路35には、噴出口33に向かう液体の流れを整流する整流板41,42,43,44が配置されているものとしたので、噴出口33から噴出した噴流が対象面11に向かうに従って径方向外側に拡がって噴流の内部に気泡が生じることを抑制できる。これにより、照射スポット12を液体で覆うと共に、当該噴流の内部を通るレーザ光の散乱を抑制して所望のパワー密度のレーザ光を照射することができる。
照射スポット12近傍を構成する材料は、レーザ光のエネルギを吸収してプラズマ化する。プラズマの周囲は、噴出口33から噴射された液体で覆われている。このため、当該プラズマの内部圧力が、数ギガパスカル(GPa)に達し、照射スポット12に衝撃を与える。プラズマが発生した際の衝撃波が、照射スポット12から加工対象物10の内部に伝播して塑性変形を生じさせる。このようにして、空気中に配置されている加工対象物10に対してレーザピーニングを行う。
本実施形態のレーザ加工方法によれば、噴出口33から対象面11に向かう噴流の内部に気泡が生じることを抑制することができ、加工対象物10が水中に配置されている場合と同様のレーザピーニング加工が可能となる。
なお、本実施形態においては、空気中に配置されている加工対象物10に対してレーザピーニングを行うものとしたが、本発明に係るレーザ加工方法は、これに限定されるものではない。本発明のレーザ加工方法は、空気中に配置されている加工対象物10に対してレーザ光を照射すると共に、当該レーザ光が照射される領域を液体で覆うものであれば、適用することができる。例えば、上述したレーザ加工システム1のうちレーザ発振器3を連続発振レーザ(continuous wave laser)として構成し、レーザ加工ヘッド20から対象面11に対して連続的にレーザ光を照射するものとしても良い。これにより、当該対象面11に凹みを形成することや、加工対象物10を切断することが可能である。
なお、上述した本実施形態において、筒48は、図5に示すように、整流板41,42,43のうち、軸方向下流側の端部41c,42c,43cの径方向内側に配置されており、軸方向上流側の端部41a,42a,43aの径方向内側には配置されていないものとした。これにより、筒48の径方向外側にある外側通路51,52,53,54に流入する液体の流れに生じる速度差を抑制することが可能である。
しかし、本発明に係る筒48の形状は、この態様に限定されるものではない。筒は、軸方向において、整流部材40の上流側の端40eから、整流板と同じ長さ(図5の寸法Lf参照)延びているものとしても良い。この態様によれば、複数の整流板をより強固に結合することができる。
また、本実施形態において、液体通路35内に配置される筒48は、光軸Aに直交する横断面が、図4に示すような円形であるものとしたが、本発明に係る筒の形状は、これに限定されるものではない。筒は、その径方向内側を、集光レンズ22から噴出口33に向かうレーザ光が通るように構成されていれば良い。例えば、筒は、横断面が、多角形をなしているものとしても良い。
また、本実施形態において、整流板41,42,43,44は、筒48と一体に結合されており、整流部材40を構成しているものとしたが、本発明に係るレーザ加工ヘッドは、この態様に限定されるものではない。レーザ加工ヘッドは、本体30内の液体通路35において噴出口33に向かう液体の流れを整流する整流板41,42,43,44が液体通路35に配置されており、且つ当該液体通路35を通って集光レンズ22からのレーザ光が噴出口33から対象面11に照射できれば良い。例えば、整流板41,42,43,44は、液体通路35の内面37から突出して径方向内側に延びており、これら整流板41,42,43,44の径方向内側には、筒48は、設けられていないものとしても良い。
〔第2の実施形態〕
本実施形態のレーザ加工システム1Cについて、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態のレーザ加工システムを説明する模式図であり、レーザ加工ヘッドについては縦断面を示している。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のレーザ加工システム1Cにおいて、本体30は、対象面11の照射スポット12に向けて白色光などのレーザ発振器3からのレーザ光の波長とは異なる波長成分を含む光を放つ照明装置71と、対象面11のうち少なくとも照射スポット12を撮像可能な撮像装置72とを有している。
また、本実施形態の伝送装置としての光学素子60は、レーザ発振器3からのレーザ光を反射させてレーザ加工ヘッド20Cに伝送すると共に、照明装置71からの白色光が照射スポット12で反射した反射光のうち少なくとも一部、すなわちレーザ光の波長とは異なる波長成分の光を撮像装置72に透過させて導くよう構成されている。
光学素子60は、レーザ発振器3からのレーザ光を、集光レンズ22に向けて反射すると共に、レーザ発振器3からのレーザ光の波長とは異なる波長成分の集光レンズ22からの可視光を光軸Aに沿う軸方向に透過可能な反射鏡、いわゆるハーフミラーとして構成されている。光学素子60のうち、レーザ発振器3からのレーザ光が入射する面63は、当該レーザ光の波長のみを反射するコーティング層(例えば、薄膜)が形成されており、その他の波長の可視光などを透過可能に構成されている。なお、光学素子60は、当該ハーフミラーの他に、レンズ等の様々な光学的素子を有しているものとしても良い。
照明装置71は、本体30の先端部の近傍に配置されており、本実施形態においては、本体30に結合されている。照明装置71には、LED等の様々な光源を用いることができる。
撮像装置72は、本体30の噴出口33、整流部材40の筒48、集光レンズ22と同軸に配置されており、より詳細には、軸方向において光学素子(ハーフミラー)60を挟んで集光レンズ22と対向して配置されている。撮像装置72には、例えば、一般的なビデオカメラ等、様々なものを用いることができる。
撮像装置72は、対象面11のうち少なくとも照射スポット12からの反射光を、噴出口33、内側通路50を含む液体通路35、光学窓26、集光レンズ22、及び光学素子(ハーフミラー)60を通して受光することにより、照射スポット12を撮像する。すなわち、撮像装置72は、照射スポット12で反射した光のうち、光学素子60が透過したレーザ光の波長以外の波長成分を持つ光を撮像可能に構成されている。
このように構成されたレーザ加工システム1Cによれば、常時、対象面11のうち照射スポット12近傍を、光学的に観察することが可能となる。
また、本実施形態のレーザ加工システム1Cは、液体通路35を流れる液体に伝わる音圧(いわゆる音波)を測定可能な測定装置74と、当該測定装置74により測定された音圧に関するデータを処理可能なデータ処理装置75とを有している。
測定装置74は、液体通路35のうち、外側部分35aに配置されており、本体30に固定されている。測定装置74は、液体通路35のうち上流側部分35cを流れる液体に伝わる音圧を測定可能に構成されている。測定装置74は、データ処理装置75と電気的に接続されており、音圧に関するデータを当該データ処理装置75に送出する。
データ処理装置75は、レーザ発振器3から対象面11にレーザ光を照射するタイミング(以下、照射タイミングと記す)に関するデータを取得可能に構成されている。また、データ処理装置75は、測定装置74からの音圧に関するデータに基づいて、照射スポット12において発生した音圧が、測定装置74に到達したタイミング(以下、到達タイミングと記す)を算出可能に構成されている。
レーザ発振器3から対象面11にレーザ光が照射されると、照射スポット12において音圧が発生する。当該音圧は、図に矢印Sで示すように、噴流内及び液体通路35内の液体を伝わって、測定装置74に到達する。測定装置74は、当該音圧を測定し、当該音圧に関するデータをデータ処理装置75に送出する。
データ処理装置75は、照射タイミングに関するデータをレーザ発振器3から取得する。また、データ処理装置75は、測定装置74からの音圧に関するデータに基づいて、照射スポット12において発生した音圧が、測定装置74に到達した到達タイミングを算出する。さらに、データ処理装置75は、到達タイミングと照射タイミングとの時間差に基いて、本体30に固定された測定装置74と照射スポット12との距離を算出する。これにより、本体30と照射スポット12との距離を知ることができる。
なお、本実施形態において、レーザ加工システム1Cは、レーザ加工ヘッド20C及び光学素子60に加えて、照明装置71、撮像装置72、測定装置74及びデータ処理装置75を有するものとしたが、レーザ加工システムは、この態様に限定されるものではない。レーザ加工ヘッド20C、光学素子60、照明装置71、撮像装置72、測定装置74及びデータ処理装置75は、様々な態様で組合せることが可能である。
〔他の実施形態〕
以上に説明した各実施形態のレーザ加工ヘッド20,20Cにおいて、噴出口33の中心及び筒48の軸心は、集光レンズ22から対象面11に向かうレーザ光の光軸Aと一致しているものとしたが、本発明に係るレーザ加工ヘッドは、この態様に限定されるものではない。レーザ加工ヘッドは、集光レンズ22から射出されたレーザ光が、構造物に遮られることなく、液体通路35及び噴出口33を流れる液体を透過するよう構成されていれば良い。
また、各実施形態のレーザ加工ヘッド20,20Cにおいて、集光レンズ22と液体通路35との間には、本体30と共に液体通路35を画定しており、集光レンズ22から噴出口33に向かうレーザ光を透過可能な光学窓26を有するものとしたが、本発明に係るレーザ加工ヘッドは、この態様に限定されるものではない。本発明に係るレーザ加工ヘッドは、光学窓26に替えて、集光レンズ22が、本体30と共に液体通路35を画定するものとしても良い。
また、各実施形態のレーザ加工ヘッド20,20Cにおいて、集光レンズ22は、単数の凸レンズで構成されているものとしたが、本発明に係る集光レンズは、この態様に限定されるものではない。集光レンズは、各種のレンズを含む複数の光学素子を組み合わせて構成されているものとしても良い。
本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,1C レーザ加工システム、3 レーザ発振器、6 伝送装置、7 液体供給装置、8,8a,8c 液体導管、10 加工対象物、11 対象面(加工対象物)、12 照射スポット(対象面)、20,20C レーザ加工ヘッド、22 集光レンズ、23 入射面(集光レンズ)、24 射出面(集光レンズ)、26 光学窓、27 Oリング、28 押さえリング、30 本体(レーザ加工ヘッド)、30a 外側突出部、30f 先端部(本体)、31,32 供給口、33 噴出口、35 液体通路、35a 外側部分(液体通路)、35c 上流側部分(液体通路)、35e 縮流部分(液体通路)、35f 下流側部分(液体通路)、37 内面(本体)、40 整流部材、40e 端(整流部材)、41,42,43,44 整流板(整流部材)、41a,42a,43a 上流側の端部(整流板)、41c,42c,43c 下流側の端部(整流板)、47 外面(筒)、48 筒(整流部材)、50 内側通路(液体通路の上流側部分)、51,52,53,54 外側通路(液体通路の上流側部分)、60 光学素子(伝送装置)、71 照明装置、72 撮像装置、74 測定装置、75 データ処理装置

Claims (12)

  1. 供給口を通って液体通路に流入した液体を、噴出口から噴出する本体と、
    当該噴出口を通って加工対象物の対象面に向かうレーザ光を射出する集光レンズと、
    前記液体通路に配置されており、前記噴出口に向かう液体の流れを整流する整流板と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  2. 前記整流板は、前記レーザ光の光軸に対する軸方向及び径方向に延びている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工ヘッド。
  3. 前記整流板は、前記液体通路を透過する前記レーザ光の外側に位置するよう配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ加工ヘッド。
  4. 前記整流板は、前記液体通路の周方向に複数設けられており、
    複数の前記整流板の内周側の端部を結合させる筒を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工ヘッド。
  5. 前記筒の内周側の前記レーザー光の光軸に垂直な断面積が、前記噴出口の開口面積以上である
    ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工ヘッド。
  6. 前記筒は、軸方向の長さが、前記整流板に比べて短い
    ことを特徴とする請求項4または請求項5のいずれか一項に記載のレーザ加工ヘッド。
  7. 前記筒は、前記整流板の軸方向上流側の端部には配置されていない
    ことを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載のレーザ加工ヘッド。
  8. 前記集光レンズは、空気中に配置されており、
    前記レーザ光の光軸に沿う軸方向において、当該集光レンズと前記液体通路との間に配置されており、前記本体と共に前記液体通路を画定しており、且つ前記集光レンズから前記噴出口に向かうレーザ光を透過可能な光学窓を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のレーザ加工ヘッド。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のレーザ加工ヘッドと、
    当該レーザ加工ヘッドの前記集光レンズに向けてレーザ光を射出するレーザ発振器と、
    当該レーザ加工ヘッドに液体を供給する液体供給装置と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工システム。
  10. 前記レーザ発振器と前記レーザ加工ヘッドの間に設けられ、前記レーザ光を前記集光レンズに向けて反射すると共に、前記レーザ光の波長以外の光を透過可能な光学素子と、
    前記光学素子を透過した前記レーザ光の波長以外の光を撮像可能な撮像装置を、
    さらに備えることを特徴とする請求項9に記載のレーザ加工システム。
  11. 前記本体に固定されており、前記液体通路を流れる液体に伝わる音圧を測定可能な測定装置と、
    当該測定装置により測定された音圧に関するデータを処理可能なデータ処理装置と、
    を有し、
    当該データ処理装置は、前記レーザ発振器から前記対象面にレーザ光を照射する照射タイミングと、前記レーザ光が照射スポットにおいて発生させた音圧の前記測定装置への到達タイミングに基いて、前記照射スポットと前記本体との距離を算出する
    ことを特徴とする請求項10に記載のレーザ加工システム。
  12. レーザ光が透過可能な液体をレーザ加工ヘッドに設けられ噴射口に接続する液体通路に供給するステップと、
    前記液体通路内で前記噴射口に向かう液体を整流するステップと、
    加工対象物の対象面の照射スポットに向けて前記噴射口から前記レーザ光を射出するステップと、
    前記液体通路内で整流された液体を前記レーザ光の光軸に沿って前記照射スポットに向けて前記噴射口から噴出させるステップと、
    を備えることを特徴とするレーザ加工方法。
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