JP2017131534A - 医療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テーブルの縦転動作においてテーブルが様々な構成部材に干渉することなく、テーブルを大きな傾斜角度で動作可能な医療装置を提供する。
【解決手段】基台2上に起立するコラム5の上方に少なくとも2つの回転軸21、22のどちらか一方と連結可能に配置されるテーブル10と、前記テーブルを鉛直方向に昇降させる昇降装置25と、前記テーブルの傾斜方向に応じて、一方の前記回転軸を支点軸として固定する固定手段35と、を具備し、前記昇降装置により前記テーブルを上げて、一方の前記回転軸を支点として前記テーブルを傾斜させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療装置に関し、特に、テーブルを傾斜可能な手術台の傾斜機構に関する。
手術台は、患者の特定の部位を医師が処置し易い位置に移動させる必要があるため、通常、患者が載置されるテーブルを上下、又は縦横転できる装置を備えている(特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に示す手術台は、コラムに縦転軸と横転軸とを介してテーブルが連結され、縦転軸又は横転軸を支点としてテーブルをコラム上で所定の向きに傾斜することが可能である。
特開2004−073616号公報
ところで、テーブルの下方にはテーブルを動作させるための様々な構成部材が設けられており、特に、縦転角度を大きくとりながらテーブルを動作させる場合、このような構成部材に干渉するおそれがある。したがって、手術台の設計では、構成部材の設置場所等を十分考慮する必要がある。
また、テーブルの縦転動作にロッドを伸縮させるシリンダ装置を採用する場合、ロッドのストロークを大きくとると縦転角度に応じてロッド角も大きくなり手術台の構成部材に干渉し易い。
そこで、このような課題の一例を解消するために、本願は、テーブルの傾斜動作においてテーブルが様々な構成部材に干渉することなく、テーブルを大きな傾斜角度で動作可能な医療装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の医療装置(S)は、基台(2)上に起立するコラム(5)の上方に少なくとも2つの回転軸(21、22)のどちらか一方と連結可能に配置されるテーブル(10)と、前記テーブルを鉛直方向に昇降させる昇降装置(25)と、前記テーブルの傾斜方向に応じて、一方の前記回転軸を支点軸として固定する固定手段(35)と、を具備し、前記昇降装置により前記テーブルを上げて、一方の前記回転軸を支点として前記テーブルを傾斜させることを特徴とする。
また、請求項2に記載の医療装置は、請求項1に記載の医療装置において、前記固定手段は、回転可能に軸支された前記回転軸を固定、又は固定された回転軸を移動可能に解放する複数のフック(35a、35a)を備え、一方の前記回転軸を前記フックにより固定した際に、他方の前記回転軸を他のフックから解放することを特徴とする。
また、請求項3に記載の医療装置は、請求項2に記載の医療装置において、前記回転軸を固定したフックの移動を阻止するインターロック機構(70)を備えていることを特徴とする。
テーブルの下方に配置される様々な構成部材等と干渉することなく、テーブルを大きな傾斜角度で動作させることが可能である。
手術台の構成例を示す模式図である。 手術台の縦転例を示す模式図である。 縦転機構の構成例を示す模式図である。 縦転機構の動作例を示す模式図である。 図4の左下側から透視した際の固定・解放装置の動作例を示す模式図である。 フックの外観例を示す模式図である。 インターロック機構の構成例を示す模式図である。 油圧回路の構成例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「縦転」とは、長手方向にテーブルを傾斜させる動作をいう。また、便宜的に、図1に示す手術台において、この手術台のテーブルに載置される患者の頭側を前方、脚側を後方と称する。また、縦転時の支点として機能する縦転軸に関し、手術台Sの前方側に配置される縦転軸を第1の縦転軸21、後方側に配置される縦転軸を第2の縦転軸22として説明する場合がある。
また、本実施形態の手術台Sには、用途が異なる診療台や治療台等も含まれる。また、本実施形態の手術台に用いられる縦転機構は、医療現場で用いられる様々な医療装置に適用することが可能である。
図1に示すように、この手術台Sは、例えば、手術室の床上に載置される基台2と、基台2上に起立するコラム5と、コラム5上に取り付けられるテーブル10と、を備えている。
基台2の下方には、キャスタ3が取り付けられ、このキャスタ3によって、手術台Sは、手術室の床面を自由に動かすことが可能である。なお、このキャスタ3は、必須の構成要素ではなく必要に応じて設けられる。
また、基台2の内部には、例えば、手術台Sの動作を電気的に制御するための制御部として機能する制御装置等が収容され、後方上部表面には手術台Sを操作するためのタッチパネル式の表示体4が設けられている。
コラム5は、テレスコープ式に伸縮可能なカバー5aを有し、このカバー内には、基台2上で垂直方向に伸縮可能に組み合わされる複数のロッド(図示せず)やこのロッドを伸縮させる油圧シリンダ装置(図示せず)等のテーブル昇降機構が収容される。そして、油圧シリンダ装置の駆動によりロッドが伸縮することで、コラム5は鉛直方向に高さを変え、テーブル10が所定の高さに調整される。
テーブル10は、患者を載せるものであって、図1に示すように、例えば、頭部、背部、腰部、脚部にそれぞれ分割された枠体11a〜11dを備えている。この枠体11a〜11dには、所定の厚みを有するマットやクッションからなるマットレス12が取り付けられてベッドとして使用され、患者が横たわることが可能な大きさを有する。各枠体11a〜11dは、図示しないが屈曲可能にピン結合されて連結され、それぞれが鉛直方向に回動可能に構成されているとともに、図示しないロック装置により所定の位置関係において固定可能である。
なお、本実施形態のテーブル10は、図1に示すように、各枠体11a〜11dを回動(屈曲)することによって患者の姿勢を変化させることが可能な分割型で構成されているが、これら各枠体11a〜11dは、着脱可能に構成され、手術や治療の内容に応じて1枚の板状の部材と交換することも可能である。
図2に示すように、テーブル10は、その下方前後に配置される2つの縦転軸21、22と連結可能であって、図2(b)、図2(c)に示すように、傾斜方向に応じて2つの縦転軸21、22から選択される一方の縦転軸21、22と連結され、その縦転軸21、22を支点として傾斜される。
また、テーブル10とコラム5は、テーブル10を昇降させるための縦転用駆動装置25(本願の昇降装置)によって接続され、この縦転用駆動装置25の伸動作によりテーブル10を上げ、図2に示すように、テーブル10は一方の縦転軸21、22を支点にして矢印方向に縦転される。
テーブル10にはその中央部下方に延在するテーブル枠15が取り付けられ、コラム5上には縦転枠31が取り付けられ、この縦転枠31が、当該テーブル枠15の内側に重なり合うように配置される。
図3及び図4に示すように、2つの縦転軸21、22は、テーブル枠15の内側の両側側面に掛け渡されるようにしてその前方及び後方の同一高さに設けられ、2つの縦転軸21、22の間(中央部)には、縦転用駆動装置25と連結される連結軸23が設けられる。
図2及び図3に示すように、連結軸23には、回転可能に取り付けられるリンク26を介して縦転用駆動装置25が取り付けられ、この縦転用駆動装置25は、例えば、図2に示すテーブル枠15の内側に配置される縦転枠31とコラム5のカバー5a内に配置されるようにして、その下端部が基台2に固定されて収容される。
縦転用駆動装置25は、例えば、基台2内に設けられる油圧発生装置(図示せず)により駆動されるシリンダ装置が用いられる。シリンダ装置は、図2に示すように、油圧により伸縮可能なロッド25aを備え、このロッド25aの先端部にリンク26が取り付けられる。そして、ロッド25aの伸動作により、図2(b)、図2(c)、又は図4に示すように、リンク26を介してテーブル10を押し上げ、図2に示すように、第1の縦転軸21又は第2の縦転軸22を支点としてテーブル10が所定の向きに縦転される。
また、シリンダ装置はロッド25aが鉛直方向に伸縮されるようにその下端部が固定されており、ロッド25aを伸動作させた際に、リンク26のみが屈曲しつつテーブル10を上方へと押し上げるため、ロッド25aのストロークを大きくとってもそのロッド角は変化しない。したがって、テーブル10の傾斜角度が大きい場合であっても、ロッド25aを含むシリンダ装置と手術台Sを構成する構成部材との干渉を容易に防止できる。
図2乃至図4に示すように、縦転枠31には、第1の縦転軸21と第2の縦転軸22を受け入れるU字状の切欠部32、33が左右側面の前後に形成され、テーブル10が水平時において、図3に示すように、2つの縦転軸21、22が各切欠部32、33に受け入れられる。2つの縦転軸21、22は、例えば、図4に示すように、テーブル10の縦転時において、一方の縦転軸21が切欠部32に受け入れられて固定された際、他方の縦転軸22は切欠部33から離脱する。
また、図3に示すように、縦転枠31の前後には、テーブル10を縦転する際に、切欠部32、33に受け入れられた2つの縦転軸21、22の一方を固定し、他方を解放する固定・解放装置40(本願の固定手段)が設けられている。この固定・解放装置40は、図3乃至図5に示すように、油圧ユニット45と、この油圧ユニット45の駆動によって縦転軸21、22を固定又は解放するフック35と、を備えている。この固定・解放装置40は、図3に示すように、2つの縦転軸21、22の夫々の近傍に配置され、フック35を用いて縦転軸21、22の夫々を固定又は解放する。
図5に示すように、油圧ユニット45は、例えば、単動式であって油圧式のシリンダ装置50と、シリンダ装置50に接続される油圧回路47と、この油圧回路47を介してシリンダ装置50に作動油を供給する油圧発生装置48と、油圧回路47中に設けられ、作動油が通過する流路を切り替える弁ユニット49と、を備えている。
シリンダ装置50は、円筒状のシリンダ本体51を備え、その内部は、中空に形成された室内51aを有している。シリンダ装置50は、この室内51aの左右に軸線方向に擦動可能に配置されたピストン53、53と、そのピストン53、53に取り付けられる球体55、55と、を備え、図5(a)中の矢印に示すように、油圧発生装置48から供給される作動油によりピストン53を両側に移動するための駆動力を発生する。
なお、例えば、シリンダ本体51の左右両側端部には、球体55の落下防止用に形成された球体55の直径よりも小さな直径を有する孔部(図示せず)が形成され、この孔部から球体55が外側に突出可能となっている。
フック35は、図3に示すように、左右一対のフック本体35aを縦転枠31の前後に備え、各切欠部32、33の近傍に回転可能に軸支されている。また、図5に示すように、左右一対のフック本体35a、35aの内側にはシリンダ装置50が配置されている。
図6に示すように、フック本体35aは、縦転軸21、22と嵌合可能な第1の凹部36を有し、フック本体35aの回転によって、この第1の凹部36が縦転軸21、22の周面の一部に嵌合される。
また、フック35には、シリンダ装置50の球体55と嵌合される第2の凹部37を有し、この第2の凹部37は、図5(a)に示すように、シリンダ本体50の両端部外側に球体55と対峙して配置される。
この第2の凹部37の一部は、外力が加わることによってフック35を回転させるカム面として機能し、このカム面に球体55が押し当てられることでフック35が回転される。さらに球体55がカム面に押し当てられることで球体55はカム面に沿って移動しこの第2の凹部37に嵌合される。縦転軸21、22は、この球体55の移動によるフック35の回転によって第1の凹部36と嵌合され固定される(図5(a)参照)。
図5に示すように、油圧発生装置48は、ポンプPとタンクTとを含み、弁ユニット49を介して油圧回路47に接続される。また、図5(a)、(b)に示すように、油圧回路47は、弁ユニット49によって、作動油をシリンダ装置50に供給する流路と、シリンダ装置50からタンクTに作動油を排出する(戻す)流路に切り替えられる。
そして、油圧ユニット45は、弁ユニット49により油圧回路47の流路を切り替えることによってフック35による縦転軸21、22の固定動作とフック35による縦転軸21、22の固定解放動作を行う。
なお、本実施形態において、「フック35による縦転軸21、22の固定動作」とは、フック本体35aの第1の凹部36を縦転軸21、22に嵌合させるものであり、本実施形態ではフック本体35aを反時計回りに回転させる動作をいう。一方、「フック35による縦転軸21、22の固定解放動作」とは、フック本体35aの第1の凹部36を縦転軸21、22から解放させるものであり、フック本体35aを逆方向(時計回り)に回転させる動作をいう。
次に、一方の縦転軸21を固定し、他方の縦転軸22を解放する動作の具体例について図4及び図5を用いて説明する。
まず、第1の縦転軸21を固定する場合には、弁ユニット49を制御して、作動油を前方側のシリンダ装置50に供給する。作動油をシリンダ装置50に供給すると、図5(a)に示すように、球体55がピストン53により外側へと押し出され、第2の凹部37に嵌合されるとともにフック35を反時計回りに回転させ、第1の縦転軸21にフック35の第1の凹部36を嵌合させる(図4)。この時、第2の凹部37には、球体55から常に押圧力が作用しているため、フック35の回転が防止される。
一方で、第2の縦転軸22を解放する場合には、弁ユニット49を制御して、後方側のシリンダ装置50から作動油を排出可能にする。作動油をシリンダ装置50から排出可能に(シリンダ装置50とタンクTとを接続)すると、図4に示すように、テーブル10の縦転動作による第2の縦転軸22の上方への移動により、フック35が時計回りに回転することで第2の縦転軸22が第1の凹部36から離脱しフック35の固定が解放される。その際、フック35の回転により、図5(b)に示すように、球体55は第2の凹部37のカム面によってシリンダ装置50内へと押し戻され、シリンダ装置50内の作動油がタンクTへと排出される。
また、手術台Sには、図3及び図4に示すように、何からの要因により作動油漏れ等が発生する等の油圧回路が故障した場合にフック35の固定が解放されることを防止するインターロック機構70を備えている。
図7に示すように、インターロック機構70は、油圧によりロッド71を伸縮可能なシリンダ装置72を備え、ロッド71の伸動作によりフック35の回転を阻止する。具体的には、図3及び図4に示すように、各縦転軸21、22からフック35を解放する際のフック35の回転経路上にロッド71が伸動作するようにシリンダ装置72を配置し、フック35により縦転軸21、22が固定されている場合に、図7(a)に示すように、シリンダ装置72のロッド71を伸動作させる。
本実施形態のシリンダ装置72は、円筒状のシリンダ本体73を備え、その内部は、左右に区分けされた空間73a、73bを有し、各空間73a、73bには内側からバネ等の弾性部材74、74に付勢されたピストン75、75を備え、この各空間73a、73bに接続されるポート76、76から作動油を供給することにより弾性部材74、74の弾性力に抗してピストン75、75を内側に戻すための駆動力を発生可能となっている。
すなわち、図7(a)に示すように、作動油が各空間73a、73bに供給されない場合には、ピストン75、75に連結されたロッド71がシリンダ本体73の両端部から外側に突出し、図7(b)に示すように、作動油が空間73a、73bに供給されると、ピストン75、75はその作動油の圧力によって縮動作し、ロッド71もシリンダ本体73内に収容される。
このインターロック機構70は、例えば、上述した固定・解放装置40と連動して駆動するものであって、インターロック機構70のシリンダ装置72は、図8に示すように、油圧発生装置80と油圧回路77を介して接続される。
具体的には、図8に示すように、前方側に配置されるシリンダ装置50Aと弁ユニット49を接続する油圧回路47aに、後方側に配置されるインターロック機構70のシリンダ装置72Bと接続される油圧回路77bが接続される。また、後方側に配置されるシリンダ装置50Bと弁ユニット49を接続する油圧回路47bに、前方側に配置されるインターロック機構70のシリンダ装置72Aと接続される油圧回路77aが接続される。
このようにすれば、例えば、縦転軸21、22の固定動作を行うフック35に対応するインターロック機構70には作動油が供給されないため、ロッド71が突出し、このフック35の反時計方向への回動が防止され、油圧回路47が故障した場合であってもフック35の固定が解放されることを防止できる。なお、縦転軸21、22の固定解放動作を行うフック35に対応するインターロック機構70には作動油が供給され、ロッド71はシリンダ本体73内に収容されるため、フック35の回動動作は妨げられない。
次に手術台の動作例について図2(a)、図4、及び図8を用いて説明する。なお、以下に説明する弁ユニット49は、図示しないが、手術台Sの制御装置により制御され、本動作例では、図2(a)に示すように、前方側を下方に傾倒させる動作について説明する。また、以下の説明において、便宜的に手術台Sの前方側に配置されている固定・解放装置40のシリンダ装置50をシリンダ装置50A、後方側に配置されている固定・解放装置40のシリンダ装置50をシリンダ装置50Bとし、手術台Sの前方側に配置されているインターロック機構70のシリンダ装置72をシリンダ装置72A、後方側に配置されているインターロック機構70のシリンダ装置72をシリンダ装置72Bとして説明する。
まず、手術台Sの制御装置は、図8に示すように、前方側に配置されている固定・解放装置40のシリンダ装置50Aに作動油が供給されるように弁ユニット49が制御され、後方側に配置されている固定・解放装置40のシリンダ装置50Bから作動油がタンクTに排出可能に弁ユニット49が制御される。
そして、油圧発生装置48のポンプPの駆動により、前方側に配置されたシリンダ装置50Aに作動油が供給され、シリンダ装置50Aのフック35が回転し、このフック35により第1の縦転軸21が固定される(図4)。
また、縦転用駆動装置25の上昇駆動によって、第1の縦転軸21を支点としてテーブル10の前方が下方に傾倒するように縦転を始めると、第2の縦転軸22が上方へと移動することで、後方側に配置されたシリンダ装置50Bによって回転動作するフック35が逆回転し、このフック35による第2の縦転軸22の固定が解除される(図4)。その際、図8に示すように、シリンダ装置50Bによって回転動作するフック35の回転によって、球体55がシリンダ装置50Bの内部へと押し戻され、シリンダ装置50B内の作動油は、油圧回路を介してタンクTへと排出(戻)される。
また、図8に示すように、前方側のシリンダ装置50Aと接続される油圧回路47aは後方側に配置されるインターロック機構70のシリンダ装置72Bに接続されており、油圧発生装置48のポンプPの駆動により、作動油がこのシリンダ装置72Bに供給されるため、ロッド71はシリンダ本体73内に引き込まれる。一方で、後方側のシリンダ装置50Bと接続される油圧回路47bは、前方側に配置されるインターロック機構70のシリンダ装置72Aに接続されており、作動油の供給停止による油圧の低下により、このシリンダ装置72Aのロッド71は、弾性部材74の押圧力によって作動油を外部へと排出し、伸動作する。
したがって、シリンダ装置72Bのロッド71は、シリンダ本体73内に引き込まれるため、後方側に配置されるフック35の回転を妨げない一方で、シリンダ装置72Aのロッド71は、前方側に配置されるフック35の一部と係合し、時計回りの回転を防止する。
以上に説明したように、本実施形態の手術台Sは、基台2上に起立するコラム5の上方に少なくとも2つの縦転軸21、22のどちらか一方と連結可能に配置されるテーブル10と、2つの前記縦転軸21、22の間に配置される連結軸23を介して前記テーブル10を鉛直方向に昇降させる縦転用駆動装置25と、前記テーブル10の傾斜方向に応じて一方の縦転軸21又は22をテーブル10の支点軸として規定し、前記縦転用駆動装置25を駆動し、前記テーブル10を縦転させるものである。
このように、本実施形態の手術台Sは、テーブル10の縦転動作において、その傾斜方向に応じて、一方の縦転軸21、22をフック35によって固定し、他方の縦転軸21、22のフック35による固定を解除する。
具体的には、テーブル10の傾斜方向上昇側の縦転軸21、22のフック35による固定を解除し、テーブル10の傾斜方向下降側の縦転軸21、22を支点軸とすることで、テーブル10を大きく傾斜させた場合に他の部材と干渉しにくくさせる。
したがって、テーブル10の縦転動作において、下降側の縦転軸21、22が支点軸として選択されるため、テーブル10の下方に配置される他の構成部材との干渉が容易に防止される。
なお、本実施形態は一形態であって、この形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態の手術台では、本願発明をテーブルを前後方向に傾斜させる縦転機構に適用した一例を示したが、テーブルを左右方向に傾斜させる横転機構に適用することも可能であって、傾斜する方向が限定されるものではない。
S 手術台
2 基台
5 コラム
10 テーブル
21、22 縦転軸
25 縦転用駆動装置
35 フック
70 インターロック機構

Claims (3)

  1. 基台上に起立するコラムの上方に少なくとも2つの回転軸のどちらか一方と連結可能に配置されるテーブルと、
    前記テーブルを鉛直方向に昇降させる昇降装置と、
    前記テーブルの傾斜方向に応じて、一方の前記回転軸を支点軸として固定する固定手段と、を具備し、
    前記昇降装置により前記テーブルを上げて、一方の前記回転軸を支点として前記テーブルを傾斜させることを特徴とする医療装置。
  2. 前記固定手段は、回転可能に軸支された前記回転軸を固定、又は固定された回転軸を移動可能に解放する複数のフックを備え、
    一方の前記回転軸を一方の前記フックにより固定した際に、他方の前記回転軸を他方のフックから解放することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記回転軸を固定したフックの移動を阻止するインターロック機構を備えていることを特徴とする請求項2に記載の医療装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180275516A1 (en) * 2017-03-22 2018-09-27 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Sulfonium salt, resist composition, and patterning process

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