JP2017131526A - 自律走行式掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】塵埃が溜まりやすいベッドやソファなどの家具の下を念入りに掃除することができる自律走行式掃除機を提供する。
【解決手段】掃除機本体12を走行可能とする駆動輪14と、掃除機本体12に設けられた回転清掃体22,24と、掃除機本体12に設けられた吸込口16からの集塵を可能にする電動送風機18とを有する自律走行式掃除機10において、掃除機本体12に照度を検出する照度センサ36を設け、該照度センサの検出値に基づいて掃除機本体12が特定箇所に位置していると判断して、駆動輪14の走行速度、回転清掃体22,24の回転数、及び電動送風機18の回転数のいずれか少なくとも1つを制御する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、自律走行式掃除機に関する。
従来、被掃除面上を自律走行しながら掃除する、自律走行式の掃除機(ロボット掃除機)が知られている(例えば、下記特許文献1〜3参照)。自律走行式掃除機は、掃除機本体に駆動輪が設けられ、この駆動輪をモータにより回転駆動させて自律走行しつつ、掃除機本体に設けられた電動送風機及び回転清掃体などを動作させて掃除をする。
特開平6−125861号公報 特開平7−322977号公報 特開2012−231937号公報
ところで、通常の一般家庭の部屋では、ベッドやソファなどの家具の下に綿ゴミなどの塵埃が溜まりやすいが、このような箇所は一般の掃除機では掃除しにくく、多くの塵埃が溜まった状態になる。これに対し、自律走行式掃除機であれば、家具の下に侵入して掃除することは可能であるが、従来、家具の下を特別に掃除する機能を持ったものはなく、溜まった塵埃をしっかりと取り除くことは困難であった。
そこで、塵埃が溜まりやすいベッドやソファなどの家具の下を念入りに掃除することができる自律走行式掃除機を提供することを目的とする。
第1の実施形態に係る自律走行式掃除機は、掃除機本体を走行可能とする駆動輪と、前記掃除機本体に設けられて照度を検出する照度センサと、前記照度センサの検出値に基づいて前記掃除機本体が特定箇所に位置していると判断して前記駆動輪の走行速度を制御する制御手段と、を備えるものである。
第2の実施形態に係る自律走行式掃除機は、掃除機本体を走行可能とする駆動輪と、前記掃除機本体に設けられた回転清掃体と、前記掃除機本体に設けられて照度を検出する照度センサと、前記照度センサの検出値に基づいて前記掃除機本体が特定箇所に位置していると判断して前記回転清掃体の回転数を制御する制御手段と、を備えるものである。
第3の実施形態に係る自律走行式掃除機は、掃除機本体を走行可能とする駆動輪と、前記掃除機本体に設けられた吸込口と、前記吸込口からの集塵を可能にする電動送風機と、前記掃除機本体に設けられて照度を検出する照度センサと、前記照度センサの検出値に基づいて前記掃除機本体が特定箇所に位置していると判断して前記電動送風機の回転数を制御する制御手段と、を備えるものである。
実施形態1に係る自律走行式掃除機の斜視図である。 同自律走行式掃除機の底面図である。 同自律走行式掃除機の電気構成を示すブロック図である。 同自律走行式掃除機の制御を示すフローチャートである。 同自律走行式掃除機の動作状態を説明するための斜視図である。 実施形態2に係る自律走行式掃除機の制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1及び図2において、符号10は、実施形態1に係る自律走行式掃除機を示す。自律走行式掃除機10は、被掃除面(床面)上を自律走行しつつ被掃除面を清掃する、電気掃除機(ロボット掃除機)である。
自律走行式掃除機10は、扁平な円柱状(円盤状)のケース体からなる掃除機本体12と、掃除機本体12を走行可能とする駆動輪14と、掃除機本体12に設けられた集塵口としての吸込口16と、吸込口16からの集塵を可能にする電動送風機18と、電動送風機18の吸込側に連通する集塵部20と、回転清掃体としての吸込口清掃体22及びサイド清掃体24とを備える。なお、掃除機本体12の走行方向に沿った方向を前後方向Lとし(矢印FRを前方、矢印RRを後方とする)、この前後方向Lに対して直交する左右方向を幅方向Wとする。
駆動輪14は、この例では左右一対で設けられており、掃除機本体12の下部における前後方向Lの中央部において幅方向Wに互いに離間して配置され、前後方向Lに沿って回転するように構成されている。駆動輪14は、掃除機本体12内に設けられた駆動手段としての走行モータ26(図3参照)により回転駆動される。走行モータ26は、この例では各駆動輪14,14に対応させてそれぞれ設けられ、独立して制御可能に構成されている。
掃除機本体12の下面には、駆動輪14とともに掃除機本体12を支持するための従動輪28が設けられている。この例では、複数の従動輪28とともに、掃除機本体12の幅方向Wの中央部における前端部に被掃除面に沿って旋回可能な従動輪28Aが旋回輪として設けられている。
吸込口16は、掃除機本体12の下面における後部寄りの幅方向Wの中央部において、幅方向Wに長手状に設けられている。吸込口16は、集塵部20に連通している。電動送風機18は、掃除機本体12内に収容されており、その吸込側が集塵部20と気密に接続されている。集塵部20は、電動送風機18の駆動により吸込口16から吸い込まれた塵埃を捕集するものであり、この例では掃除機本体12に対して着脱自在な集塵容器で構成されている。掃除機本体12の後部上面には、集塵部22を着脱する際に開閉される集塵部カバー30が設けられている。
回転清掃体としての吸込口清掃体22は、掃除機本体12の吸込口16に設けられている。吸込口清掃体22は、軸状の回転ブラシ22Aを吸込口16に回転可能に取り付けることにより構成されており、掃除機本体12内に設けられた駆動手段である吸込口清掃体モータ32(図3参照)によって回転駆動される。回転ブラシ22Aは、外周面に毛ブラシやブレードなどの清掃部材22Bを備え、回転することでこれら清掃部材22Bが被掃除面と繰り返し接触し被掃除面の塵埃を掻き上げて吸込口16への吸い込みを促進する。
回転清掃体としてのサイド清掃体24は、掃除機本体12の下面に取り付けられて、被掃除面上で回転することにより、塵埃を掻き集めて掃除するものである。サイド清掃体24は、掃除機本体12の前部寄りの幅方向Wにおける両側部に左右一対にて設けられており、掃除機本体12の外郭よりも外側に突出している。サイド清掃体24は、毛ブラシなどの複数の清掃部材24Bを放射状に設けたサイドブラシ24Aを、掃除機本体12の下面に回転可能に取り付けることにより構成されており、掃除機本体12内に設けられた駆動手段であるサイド清掃体モータ34(図3参照)によって回転駆動される。サイド清掃体モータ34は、各サイド清掃体24,24に対応させてそれぞれ設けられている。
掃除機本体12には、周囲の明るさ(即ち、照度)を検出する照度センサ36が設けられている。照度センサ36は、外部の照度を検出できるように掃除機本体12の外側面に設けられている。この例では、照度センサ36は、掃除機本体12の前端部に設けられており、詳細には、掃除機本体12の上面における幅方向中央の前端に設けられている。照度センサ36としては、特に限定されず、例えばフォトトランジスタやフォトダイオードなどの半導体を用いた公知の照度センサを用いることができる。
掃除機本体12には、回路基板などにより構成された制御手段38(図3参照)と、電源部を構成する電池である二次電池40と、掃除機本体12と周囲の障害物との距離を検出可能な距離検出手段としての測距センサ42などが設けられている。
制御手段38は、例えばタイマなどの計時手段、メモリなどの記憶手段およびマイコンなどの制御部を備えており、図3に示すように、照度センサ36、測距センサ42、電動送風機18、一対の走行モータ26,26、吸込口清掃体モータ32、及び一対のサイド清掃体モータ34,34などと電気的に接続されている。制御手段38は、走行モータ26,26の駆動を制御する走行駆動制御部46と、吸込口清掃体モータ32及びサイド清掃体モータ34,34の駆動を制御する回転清掃体制御部48と、電動送風機18の駆動を制御する電動送風機制御部50とを備える。制御手段38は、測距センサ42及び照度センサ36による検出結果に基づいて、走行モータ26,26を介して駆動輪14,14の駆動を制御して掃除機本体12を自律走行させつつ、電動送風機18、吸込口清掃体モータ32、及びサイド清掃体モータ34,34などの駆動を制御して、自律走行式掃除機10に掃除をさせることが可能になっている。
二次電池40は、電動送風機18、走行モータ26,26、吸込口清掃体モータ32、サイド清掃体モータ34,34、照度センサ36、制御手段38、及び測距センサ42などに給電するものである。二次電池40は、掃除機本体12の下面に位置する充電端子44と電気的に接続されており、例えば室内(部屋)などの所定箇所に設置された不図示の充電台に対して充電端子が接続されることによって充電可能となっている。
次に、照度センサ36の検出値に基づく自律走行式掃除機10の動作制御の一例について説明する。
実施形態1において、制御手段38は、照度センサ36の検出値に基づいて、掃除機本体12が特定箇所に位置していると判断して、駆動輪14,14の走行速度と、回転清掃体である吸込口清掃体22及びサイド清掃体24,24の各回転数と、電動送風機18の回転数を制御する。この例では、制御手段38は、照度センサ36の検出値が所定の照度LI以下であるときに、掃除機本体12が特定箇所に位置していると判断して、駆動輪14,14の走行速度を小さくするとともに、吸込口清掃体22及びサイド清掃体24,24の各回転数を高くし、かつ電動送風機18の回転数を高くする。
この制御は、照度センサ36の検出値が所定の照度LI以下であるときに、掃除機本体12がベッドやソファなどの家具の下に位置していると判断して、より念入りな掃除を可能にするための制御である。すなわち、上記の特定箇所とは、ベッドの下やソファの下のような自律走行式掃除機10が進入可能な家具の下のことであり、照度が所定値LIよりも低くなったときに掃除機本体12が家具の下に存在していると判断する。このような所定の照度LI(即ち、特定箇所に位置するか否かを判断する照度の閾値)としては、特に限定されず、例えば20〜40ルクスの範囲内で設定してもよく、一例として30ルクスに設定してもよい。
図4は、実施形態1に係る制御を示すフローチャートである。自律走行式掃除機10は、例えば制御手段38に予め設定された所定時刻などとなると、スイッチがオン状態となり、電動送風機18、走行モータ26,26、吸込口清掃体モータ32、及びサイド清掃体モータ34,34を駆動させ、例えば充電台から脱離して掃除を開始する。
詳細には、まず、ステップS1において、通常の掃除運転(即ち、通常運転)を開始する。すなわち、走行モータ26,26を所定の回転数で動作させて駆動輪14,14を所定の走行速度で走行させるとともに、電動送風機18を所定の回転数で動作させ、また、吸込口清掃体モータ32及びサイド清掃体モータ34,34をそれぞれ所定の回転数で駆動して吸込口清掃体22及びサイド清掃体24,24を所定の回転数で動作させる。
次いで、ステップS2において、照度センサ36が周囲の照度を検出し、検出値が所定の照度LIよりも大きければ、制御手段38は、掃除機本体12が上記特定箇所には位置していないと判断して、ステップS3に進む。
そして、ステップS3において、制御手段38は、掃除すべき床面全体の掃除が完了したか否かを判断し、掃除が完了していなければ、ステップS1に戻り、通常の掃除運転をそのまま継続してステップS1〜S3を繰り返す。
一方、ステップS2において、照度センサ36による検出値が所定の照度LI以下であれば、制御手段38は、掃除機本体12が上記特定箇所に位置していると判断して、ステップS4に進む。
ステップS4において、制御手段38は、通常の掃除運転から特定箇所の掃除運転(特定運転)に切り替える。すなわち、走行モータ26,26の回転数を上記所定の回転数よりも低くして駆動輪14,14の走行速度を下げるとともに、電動送風機18の回転数を上記所定の回転数よりも高くして吸込口16から吸引力を強くし、また、吸込口清掃体モータ32及びサイド清掃体モータ34,34の各回転数を上記所定の回転数よりも高くして、吸込口清掃体22及びサイド清掃体24,24の各回転数を高くする。そして、ステップS5に進む。
ステップS5では、照度センサ36が周囲の照度を検出し、検出値が所定の照度LI以下であれば、ステップS4に戻り、検出値が所定の照度LIよりも大きくなるまで、上記特定運転を行う。一方、ステップS5において、照度センサ36の検出値が所定の照度LIよりも高くなると、ステップS1に進み、上記特定運転から通常の掃除運転に切り替える。すなわち、走行モータ26,26の回転数を上げて上記所定の回転数に戻すとともに、電動送風機18の回転数を下げて上記所定の回転数に戻し、更に、吸込口清掃体モータ32及びサイド清掃体モータ34,34の各回転数を下げて上記所定の回転数に戻す。
以上の動作制御を行いながら、ステップS3において、掃除すべき床面全体の掃除が完了したと判断すると、制御手段38は、掃除機本体12を充電台の位置まで自律走行させ、電動送風機18及び各モータ26,32,34などを停止させて掃除を終了させる。
本実施形態によれば、照度センサ36により照度が所定値LI以下となったことを検知したときに、駆動輪14,14の走行速度を低速にするとともに、電動送風機18による吸引力を強くし、かつ、吸込口清掃体22とサイド清掃体24,24の回転数を高速にするので、塵埃が溜まりやすいベッドやソファなどの家具の下での集塵能力を上げて、家具の下の塵埃をしっかりと掃除することができる。
より詳細には、駆動輪14,14の走行速度を下げて掃除機本体12を低速で移動させることにより、吸込口16からの吸引時間が長くなり、また吸込口清掃体22やサイド清掃体24,24が作動する時間が長くなるので、より念入りな掃除が行われる。また、電動送風機18の回転数を上げることにより、吸込口16からの吸引力が強くなり、集塵能力が高くなる。また、吸込口清掃体22とサイド清掃体24,24の回転数を高速にすることにより、被掃除面に対する掻き取り回数を増やし、また塵埃を掻き集める回数を増やすことができるので、より念入りな掃除が行われる。
また、本実施形態であると、照度センサ36を掃除機本体12の前端部に設けたので、次の作用効果が奏される。図5に示すように、自律走行式掃除機10はベッドやソファなどの家具Fの下に進入するとき、掃除機本体12の前端部から家具Fの下に進入していく。このとき、照度センサ36が掃除機本体12の前端部に設けられていると、当該前端部が家具Fの下に入っただけで、その後側からの光の進入が掃除機本体12により妨げられるので、照度センサ36による検出値が低下する。そのため、照度センサ36による検出値をより早期に所定の照度LI以下に下げることができる。家具Fの下では、一般の掃除機が届くところと届かないところの境目に、塵埃による線が入りやすいが、上記のように早期に照度の低下を検出して特定運転に移行させることができるため、家具Fの下の入口部付近から念入りに掃除することができ、塵埃による線を消すことができる。
(実施形態2)
実施形態2は、照度センサ36の検出値に基づく自律走行式掃除機10の動作制御が、実施形態1とは異なる。
部屋の照度は、昼夜差、照明差、カーテンの有無などによって変わり、ベッドやソファなどの家具の下に位置していないにもかかわらず、照度センサ36による検出値が所定の照度LI以下である場合もある。特に、夕刻と家具の下との照度の違いを区別することは難しい。そのため、家具の下に位置しているか否かを単に検出値に閾値を設けて判断するだけでは、実際には家具の下に位置していないにもかかわらず、家具の下に位置していると判断して、不必要に念入りな掃除を行うことにもなりかねない。
そこで、実施形態2において、制御手段38は、照度センサ36の検出値に基づいて所定以上の照度低下を検出したときに、掃除機本体12が上記の特定箇所に位置していると判断するように制御する。より詳細には、照度センサ36による検出値が上記所定の照度LI以下である場合において、照度センサ36による検出値の変化(照度の低下量)DLが所定以上となったときに、上記の特定箇所、即ち家具の下に位置している判断して、通常の掃除運転(通常運転)から特定箇所の掃除運転(特定運転)に切り替える。このような照度の低下量(即ち、特定箇所に位置するか否かを判断する照度変化の閾値)DLとしては、特に限定されず、例えば、上記のように特定箇所に位置するか否かを判断する所定の照度LIを20〜40ルクスの範囲内で設定する場合、当該低下量DLは3〜10ルクスの範囲内で設定してもよく、一例として5ルクスに設定してもよい。
図6は、実施形態2に係る動作制御を示すフローチャートである。自律走行式掃除機10は、例えば制御手段38に予め設定された所定時刻などとなると、スイッチがオン状態となり、まず、ステップS11において、実施形態1のステップS1と同様、通常の掃除運転(通常運転)を開始する。
次いで、ステップS12において、照度センサ36が周囲の照度を検出し、部屋自体の照度が低い場合か否かを判断する。詳細には、かかる掃除開始後の検出値が上記所定の照度LIよりも大きければ、部屋は通常の照度であると判断して、ステップS13以下の通常照度モードに移行する。一方、掃除開始後の検出値が所定の照度LI以下であれば、部屋は夕刻などの照度が低い状態であると判断して、ステップS18以下の低照度モードに移行する。
通常照度モードでは、ステップS13において、通常の掃除運転をそのまま継続する。その後、ステップS14において、照度センサ36が周囲の照度を検出し、検出値が上記所定の照度LIよりも大きければ、制御手段38は、掃除機本体12が上記特定箇所には位置していないと判断して、ステップS15に進む。そして、ステップS15において、制御手段38は、掃除すべき床面全体の掃除が完了したか否かを判断し、掃除が完了していなければ、ステップS13に戻り、通常の掃除運転をそのまま継続してステップS13〜S15を繰り返す。
一方、ステップS14において、照度センサ36による検出値が上記所定の照度LI以下であれば、制御手段38は、掃除機本体12が上記特定箇所に位置していると判断して、ステップS16に進む。そして、ステップS16において、制御手段38は、上記ステップS4と同様、通常の掃除運転から特定箇所の掃除運転(特定運転)に切り替え、走行モータ26,26の回転数を上記所定の回転数よりも低くして駆動輪14,14の走行速度を下げるとともに、電動送風機18の回転数を上記所定の回転数よりも高くして吸込口16から吸引力を強くし、また、吸込口清掃体モータ32及びサイド清掃体モータ34,34の回転数を上記所定の回転数よりも高くして、吸込口清掃体22及びサイド清掃体24,24の回転数を高くする。そして、ステップS17に進み、照度センサ36が周囲の照度を検出して、検出値が所定の照度LI以下であれば、ステップS16に戻り、検出値が所定の照度LIよりも大きくなるまで、上記特定運転を行う。一方、ステップS17において、照度センサ36の検出値が所定の照度LIよりも高くなると、ステップS13に進み、上記特定運転から通常の掃除運転に切り替える。
このように、通常照度モードでは、実施形態1のステップS1〜S5と同様の動作制御を行いながら、ステップS15において、掃除すべき床面全体の掃除が完了したと判断すると、制御手段38は、掃除機本体12を充電台の位置まで自律走行させ、電動送風機18及び各モータ26,32,34などを停止させて掃除を終了させる。
一方、低照度モードでは、ステップS18において、通常の掃除運転をそのまま継続し、その後、ステップS19において、照度センサ36が周囲の照度を検出し、制御手段38は、照度の低下量DLが所定未満であれば、掃除機本体12が上記特定箇所には位置していないと判断して、ステップS20に進み、逆に、照度の低下量DLが所定以上であれば、掃除機本体12が上記特定箇所に位置していると判断して、ステップS21に進む。ここで、照度の低下量DLは、メモリに記憶された1つ前の検出値との差を算出することにより求められる照度の変化(低下量)であり、例えば、最初にステップS19を実行する際には、ステップS12での検出値と当該ステップS19での検出値との差を求める。
ステップS20では、制御手段38は、掃除すべき床面全体の掃除が完了したか否かを判断し、掃除が完了していなければ、ステップS18に戻り、通常の掃除運転をそのまま継続して、ステップS18〜S20を繰り返す。
一方、ステップS21では、制御手段38は、上記ステップS16と同様、通常の掃除運転から特定箇所の掃除運転(特定運転)に切り替え、走行モータ26,26の回転数を上記所定の回転数よりも低くして駆動輪14,14の走行速度を下げるとともに、電動送風機18の回転数を上記所定の回転数よりも高くして吸込口16から吸引力を強くし、また、吸込口清掃体モータ32及びサイド清掃体モータ34,34の回転数を上記所定の回転数よりも高くして、吸込口清掃体22及びサイド清掃体24,24の回転数を高くする。そして、ステップS22に進む。
ステップS22において、照度センサ36が周囲の照度を検出し、制御手段38は、照度上昇が所定未満であれば、ステップS21に戻り、照度上昇が所定以上となるまで、上記特定運転を行う。一方、ステップS22において、照度上昇が所定以上であれば、掃除機本体12が特定箇所から脱したと判断して、ステップS18に進み、上記特定運転から通常の掃除運転に切り替える。ここで、照度上昇(即ち、照度の上昇量)は、メモリに記憶された1つ前の検出値との差を算出することにより求められる照度の変化(上昇量)であり、その閾値は照度低下と同様の値、例えば3〜10ルクスの範囲内で設定してもよく、一例として5ルクスに設定してもよい。
低照度モードでは、以上の動作制御を行いながら、ステップS20において、掃除すべき床面全体の掃除が完了したと判断すると、制御手段38は、掃除機本体12を充電台の位置まで自律走行させ、電動送風機18及び各モータ26,32,34などを停止させて掃除を終了させる。
実施形態2によれば、掃除走行中に急激な照度低下を検出したときに、掃除機本体12が家具の下に入り込んだと判断するので、夕刻などのように部屋自体の照度が低い場合であっても、ベッドやソファなどの家具の下に入り込んだことを検出することができ、塵埃の溜まりやすい家具の下に限定した念入りな掃除を実現することができる。実施形態2について、その他の構成及び作用効果は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
(その他の実施形態)
上記した実施形態では、掃除機本体12が特定箇所に位置していると判断して特定運転を実施する際に、駆動輪14,14の走行速度と、回転清掃体である吸込口清掃体22及びサイド清掃体24,24の回転数と、電動送風機18の回転数の全てを制御するようにしたが、必ずしも全てを制御対象とする必要はなく、いずれか1つ又は2つ以上を制御するようにしてもよい。
例えば、駆動輪14,14の走行速度のみを制御する場合、掃除機本体12が特定箇所に位置していると判断したときに駆動輪14,14の走行速度を小さくすることにより、回転清掃体22,24の回転数が一定のままでも、被掃除面に対する掻き取り回数を増やし、また塵埃を掻き集める回数を増やすことができるとともに、吸込口16からの吸引時間を長くして、より念入りな掃除を行うことができる。
また、回転清掃体22,24の回転数のみを制御する場合、掃除機本体12が特定箇所に位置していると判断したときに回転清掃体22,24を高速回転にすることにより、被掃除面に対する掻き取り回数を増やし、また塵埃を掻き集める回数を増やすことができ、より念入りな掃除を行うことができる。
また、電動送風機18の回転数のみを制御する場合、掃除機本体12が特定箇所に位置していると判断したときに電動送風機18を高速回転にすることにより、吸込口16からの吸引力が強くなって、集塵能力が高くなり、より念入りな掃除を行うことができる。
また、電動送風機18の回転数は一定のまま、駆動輪14,14の走行速度と回転清掃体22,24の回転数を制御するようにしてもよく、駆動輪14,14の走行速度は一定のまま、電動送風機18の回転数と回転清掃体22,24の回転数を制御するようにしてもよく、回転清掃体22,24の回転数は一定のまま、駆動輪14,14の走行速度と電動送風機18の回転数を制御するようにしてもよい。また、回転清掃体についても、吸込口清掃体22とサイド清掃体24のいずれか一方を制御対象としてもよい。
上記した実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…自律走行式掃除機、12…掃除機本体、14…駆動輪、16…吸込口、18…電動送風機、22…吸込口清掃体(回転清掃体)、24…サイド清掃体(回転清掃体)、36…照度センサ、38…制御手段

Claims (8)

  1. 掃除機本体を走行可能とする駆動輪と、
    前記掃除機本体に設けられて照度を検出する照度センサと、
    前記照度センサの検出値に基づいて前記掃除機本体が特定箇所に位置していると判断して前記駆動輪の走行速度を制御する制御手段と、
    を備える自律走行式掃除機。
  2. 前記制御手段は、前記照度センサの検出値が所定の照度以下であるときに、前記掃除機本体が前記特定箇所に位置していると判断して、前記駆動輪の走行速度を小さくする、請求項1に記載の自律走行式掃除機。
  3. 掃除機本体を走行可能とする駆動輪と、
    前記掃除機本体に設けられた回転清掃体と、
    前記掃除機本体に設けられて照度を検出する照度センサと、
    前記照度センサの検出値に基づいて前記掃除機本体が特定箇所に位置していると判断して前記回転清掃体の回転数を制御する制御手段と、
    を備える自律走行式掃除機。
  4. 前記制御手段は、前記照度センサの検出値が所定の照度以下であるときに、前記掃除機本体が前記特定箇所に位置していると判断して、前記回転清掃体の回転数を高くする、請求項3に記載の自律走行式掃除機。
  5. 掃除機本体を走行可能とする駆動輪と、
    前記掃除機本体に設けられた吸込口と、
    前記吸込口からの集塵を可能にする電動送風機と、
    前記掃除機本体に設けられて照度を検出する照度センサと、
    前記照度センサの検出値に基づいて前記掃除機本体が特定箇所に位置していると判断して前記電動送風機の回転数を制御する制御手段と、
    を備える自律走行式掃除機。
  6. 前記制御手段は、前記照度センサの検出値が所定の照度以下であるときに、前記掃除機本体が前記特定箇所に位置していると判断して、前記電動送風機の回転数を高くする、請求項5に記載の自律走行式掃除機。
  7. 前記制御手段は、前記照度センサの検出値に基づいて所定以上の照度低下を検出したときに、前記掃除機本体が前記特定箇所に位置していると判断する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の自律走行式掃除機。
  8. 前記照度センサが前記掃除機本体の前端部に設けられた、請求項1〜7のいずれか1項に記載の自律走行式掃除機。
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