JP2017131501A - 移動体を用いた避難システム - Google Patents

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Abstract

【課題】災害発生時に、外部から災害情報を受信することにより、移動体を目的地への自動走行から最適な避難先への自動走行に自動的に切り替えることができる移動体を用いた避難システムの提供にある。【解決手段】目的地まで自動走行して人を搬送する移動体と、移動体の運行を制御する管理装置と、を備える移動体を用いた避難システムであって、移動体は、移動体の駆動を制御するとともに、災害発生時に、移動体の走行モードを通常走行モードから避難走行モードへ切り替えるように制御する制御部を備え、管理装置は、走行モードが避難走行モードへ切り替えられたときに、予め設定された複数の避難先から、移動体の現在地の情報に基づき避難先を選択し、選択された避難先までの走行経路情報を移動体に送信し、移動体は、管理装置から走行経路情報を受信すると、走行経路情報に基づき、制御部により駆動が制御されることを特徴とする移動体を用いた避難システム。【選択図】 図4

Description

この発明は、目的地まで自動走行して人を搬送する移動体を用いた避難システムに関する。
例えば、特許文献1には、病院内で利用される施設内誘導システムが開示されている。特許文献1に開示された施設内誘導システムは、目的の部屋まで搭乗者を自動搬送する電動車椅子を備えている。電動車椅子は、診察情報に基づいて、車椅子本体を目的の部屋まで移動させるための移動情報を生成する移動情報生成部と、移動情報に基づいて、車椅子本体を移動させる移動制御部とを備えている。
また、特許文献1の施設内誘導システムで用いられる電動車椅子は、搭乗者自身が電動車椅子の操作を行うための操作部を備えており、電動車椅子の故障時や、火事などの緊急時には、操作部の手動操作によって、マニュアル走行が可能となっている。
特開2011−156057号公報
しかしながら、特許文献1の施設内誘導システムでは、電動車椅子が移動情報に基づき走行制御されて自動走行する際に、操作部の手動操作が行われた場合には、電動車椅子は自動走行を解除して、その手動操作に従って走行制御されてマニュアル走行する。したがって、災害等の緊急時は、搭乗者自身の意思により搭乗者自身が操作部を手動操作することにより、電動車椅子の走行制御が自動走行からマニュアル走行に変更されている。よって、搭乗者自身が、緊急時であることを把握することが困難であったり、操作部を手動操作して電動車椅子を運転することが困難である場合には、緊急時であっても、電動車椅子の走行制御を行うことができないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、災害発生時に、外部から災害情報を受信することにより、移動体を目的地への自動走行から最適な避難先への自動走行に自動的に切り替えることができる移動体を用いた避難システムの提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は目的地まで自動走行して人を搬送する移動体と、前記移動体と通信可能で、前記移動体の運行を制御して前記移動体を自動走行させる管理装置と、を備える移動体を用いた避難システムであって、前記移動体は、前記移動体の駆動を制御するとともに、災害発生時に、災害情報を受信すると、前記移動体の走行モードを通常走行させる通常走行モードから避難走行させる避難走行モードへ切り替えるように制御する制御部を備え、前記管理装置は、前記走行モードが避難走行モードへ切り替えられたときに、予め設定された複数の避難先から、前記移動体の現在地の情報に基づき避難先を選択し、選択された避難先までの走行経路情報を前記移動体に送信し、前記移動体は、前記管理装置から前記走行経路情報を受信すると、前記選択された避難先までの前記走行経路情報に基づき、前記制御部により駆動が制御されることを特徴とする。
本発明によれば、災害発生時には、通常走行モードで目的地まで自動走行している移動体の走行モードを、最適避難先へ自動走行させる避難走行モードに自動的に切り替えることができる。
また、上記の移動体を用いた避難システムにおいて、前記移動体は、前記現在地から目的地までの走行経路情報及び前記現在地から前記選択された避難先までの走行経路情報を表示する車載端末を備えることを特徴とする。
この場合、移動体が自動走行していても、移動体の搭乗者が視覚的に走行経路を確認することができる。
また、上記の移動体を用いた避難システムにおいて、前記移動体は、前記避難走行モードによる走行中に、前記移動体と前記管理装置との間の通信が遮断されたとき、前記制御部は、前記避難走行モードによる自動走行を解除するとともに、前記移動体に備えられるすべての車輪を転動可能とすることを特徴とする。
この場合、災害発生時に停電等が発生しても、移動体に備えられるすべての車輪を転動可能とすることにより、例えば、移動体の搭乗者以外の人が移動体を車椅子のように操作して搭乗者を搬送することができる。よって、最適な避難先まで歩行することが困難である人を容易に最適な避難先まで避難させることができる。
また、上記の移動体を用いた避難システムにおいて、前記移動体が前記避難走行モードによる走行中に、前記移動体と前記管理装置との間の通信が遮断されたとき、前記制御部は、前記移動体の前記避難走行モードによる自動走行を解除するとともに、前記車載端末に、前記移動体の車輪を転動可能、前記車輪をロック、及び、前記移動体の手動操作運転可能、の選択肢のうち、いずれか一つを選択可能な選択メニューを表示し、選択された選択肢に応じて前記移動体の駆動を制御することを特徴とする。
この場合、移動体の搭乗者は災害や自身の状況によって、移動体の走行制御を容易に切り替えることができる。
本発明は、災害発生時に、外部から災害情報を受信することにより、移動体を目的地への自動走行から最適な避難先への自動走行に自動的に切り替えることができる移動体を用いた避難システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る移動体を用いた避難システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る移動体を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動体を用いた避難システムにおいて通常走行時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る移動体を用いた避難システムにおいて災害発生時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る移動体を用いた避難システムにおいて停電等発生時の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る移動体を用いた避難システムについて図面を参照して説明する。本実施形態では、病院内で利用される移動体を用いた避難システムについて例示する。
図1に示すように、避難システム10は、人を搬送する移動体としての搬送車両11と、搬送車両11と通信することにより搬送車両11が自動走行するように搬送車両11の運行を制御する管理装置としての管理端末12とを備える。
搬送車両11は、管理端末12により運行が制御されて自動走行する車両である。例えば、搬送車両11は、病院内において、出発地としての病院入口で患者である搭乗者を乗せて、目的地としての診察室まで搭乗者を自動搬送する。
図2に示されるように、搬送車両11は、車両本体13と、車載端末14と、車輪15と、駆動部16と、光学センサ17と、搬送車両制御部18とを備えている。本実施形態では、搬送車両11は電動車両であり、蓄電装置(図示しない)を備えている。
車両本体13は、座席30と、背面部31と、側面部32と、載置部33とを有している。座席30は、搭乗者が着座するための部位であり、背面部31は、搭乗者の背部を支持する部位である。側面部32は、搭乗者の側部を覆う部位であり、搭乗者の上腕節を支持するためのアームレストを兼ねている。載置部33は、座席の下方に配置されており、搭乗者の足部を支持するためのフットレストである。
車両本体13には、座席30の後方に立方体状の支柱部36が立設されている。支柱部36の座席側の面には、搭乗者の頭部を支持するヘッドレスト34が設けられている。支柱部36の上端部には、支柱部36から左右に突出する一対の突出部35が設けられている。
座席30の前方には、側面部32から伸びる支持部材に取り付けられて車両本体13に固定される車載端末14が設けられている。車載端末14は、搬送車両11の走行に関する情報を出力表示する表示部と、搭乗者が目的地情報を入力したり、表示部に表示される選択メニューから選択入力したりする入力部と、管理端末12と無線通信を行う搬送車両通信部と、記憶部19とを備えている。本実施形態では、車載端末14はタブレット端末であり、車載端末14の入力部及び表示部はタブレット端末のタッチパネル、通信部はタブレット端末の無線通信装置、記憶部19はタブレット端末の記憶装置である。
記憶部19は、搬送車両11に設定された走行モードを記憶する。走行モードは切り替え可能であり、走行モードの種類には、初期値である通常走行モードと、避難走行モードがある。通常走行モードは、目的地まで搬送車両11を自動走行させるモードである。避難走行モードは、後述する災害情報受信時に管理端末12において選択された避難先まで搬送車両11を自動走行させるモードである。また、記憶部19は、車載端末14に入力された目的地に関する情報と、管理端末12で選択された避難先情報とを記憶する。
車輪15は、一対の前輪15A及び一対の後輪15Bとを備える。一対の前輪15A及び一対の後輪15Bは、車両本体13を支持している。駆動部16は、蓄電装置から供給される電力により駆動されるモータであり、駆動部16からの駆動力により、一対の前輪15A及び一対の後輪15Bのそれぞれが転動し、車両本体13の前進及び後進動作、及び、旋回動作を可能としている。
車両本体13の突出部35の先端には、光学センサ17が設けられている。光学センサ17は、レーザセンサであり、搬送車両11の周囲に存在する障害物を検出する障害物センサ、及び、搬送車両11の周辺環境を走査して搬送車両11の現在地に関する情報を取得する位置センサの機能を備える。
車両本体13には、搬送車両制御部18が収容されている。搬送車両制御部18は、車載端末14、駆動部16及び光学センサ17等に接続されている。搬送車両制御部18は、光学センサ17や、車載端末14の記憶部19等からの情報に基づき駆動部16から生じる駆動力を調整して搬送車両11の走行速度及び進行方向等を制御する。したがって、搬送車両制御部18は、搬送車両11の駆動を制御する。また、搬送車両制御部18は、光学センサ17が障害物を検出すると、例えば、障害物とぶつからないように一時停止したり、障害物を避けて走行したりするように搬送車両11の駆動を制御する。
管理端末12は、搬送車両11が自動走行する走行経路等の搬送車両11の運行を制御する管理装置である。管理端末12は、管理端末通信部41と、記憶部42と、管理端末制御部43とを備える。本実施形態では、管理端末12本体はデスクトップパソコンである。記憶部42は、デスクトップパソコンの記憶装置であり、管理端末制御部43は、デスクトップパソコンの中央処理演算装置(CPU)である。管理端末通信部41は、無線アクセスポイント装置である。
管理端末通信部41は、管理端末12本体に接続され、搬送車両11と通信を行って情報の送受信を行う通信部である。搬送車両11との通信は、例えば、無線通信により行われる。また、管理端末通信部41は、病院内の火災等災害を監視する防災センターより送信された災害情報を受信する。災害とは、例えば、火災、地震、津波等であり、本実施例では、病院内の非常口等より避難する必要がある災害である。防災センターは、災害の有無を管理する機能を備え、例えば火災時には、火災報知器やスプリンクラー等の作動から災害の有無を把握し、管理端末12へ災害情報を送信する。
記憶部42は、搬送車両11の走行範囲である病院内の地図情報、及び、避難先である複数の病院内の非常口等に関する避難先情報を記憶する。
管理端末制御部43は、搬送車両11の位置を算出する機能を備える。搬送車両11から取得した搬送車両11の現在地に関する情報と、記憶部42の地図情報とを照合し、搬送車両11の位置を算出する。また、管理端末制御部43は、搬送車両11の走行経路を算出する機能を備える。管理端末制御部43が算出した搬送車両11の位置情報と、搬送車両11から取得した目的地情報とに基づき、記憶部42の地図情報から最適な走行経路を算出して走行経路情報を得る。
また、管理端末制御部43は、搬送車両11の最適な避難先を選択する機能を備える。搬送車両11の位置情報に基づき、記憶部42の避難先情報から最適な避難先を選択する。最適な避難先とは、例えば、搬送車両11から最も近い避難先や、災害が発生している場所から最も遠い避難先である。
次に、管理端末12の運行制御によって搬送車両11が自動走行し、出発地の病院入口から目的地の診察室まで搭乗者を自動搬送する手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。搭乗者は、病院入口で、駐車されている複数の搬送車両11から1台の搬送車両11を選択して乗車したところである。ここで、搬送車両11の車載端末14の記憶部19には、走行モードとして、初期値の通常走行モードが設定されている。
図3のフローチャートの処理を開始する。ステップS101では、搬送車両11において、車載端末14の表示部に目的地の入力を促す入力画面を表示する。ステップS102では、搭乗者又は介護者は、目的地である診察室を入力する。
ステップS103では、搬送車両11において、搬送車両11の現在地に関する情報を、光学センサ17により取得する。ステップS104では、ステップS103で取得した搬送車両11の現在地に関する情報と、記憶部19が記憶する走行モードと、目的地情報とを、搬送車両11から管理端末12に送信する。
ステップS105では、管理端末12において、搬送車両11から送信された現在地に関する情報と、走行モードと、目的地情報とを受信する。ステップS106では、受信した現在地に関する情報と、記憶部42の地図情報とから、管理端末制御部43により搬送車両11の位置を算出する。
ステップS107では、管理端末12において、ステップS105で受信した目的地情報と、ステップS106で得た位置情報とに基づき、記憶部42の地図情報から、現在地から目的地までの最適な走行経路を算出して走行経路情報を得る。
ステップS108では、ステップS106で得た位置情報と、ステップS107で得た走行経路情報とを、管理端末12から搬送車両11に送信する。ステップS109では、搬送車両11において、管理端末12から送信された位置情報と、走行経路情報とを受信する。
ステップS110では、搬送車両11において、車載端末14の表示部に、ステップS109で受信した搬送車両11の位置情報と、走行経路情報とを表示する。
ステップS111では、搬送車両11において、ステップS109で受信した搬送車両11の位置情報と記憶部19が記憶する目的地情報とが同じであるか判定する。位置情報と目的地情報とが同じ場合、搬送車両11は目的地に到着しており、処理を終了する。位置情報と目的地情報とが同じではない場合は、搬送車両11は目的地に到着しておらず、処理を継続する。ステップS112では、搬送車両11において、ステップS109で受信した走行経路情報に基づき搬送車両制御部18により搬送車両11の駆動が制御されて、搬送車両11は自動走行する。
以上のステップS103からステップS112までを繰り返し、搬送車両11を現在地から目的地まで精度良く自動走行させる。
次に、災害が発生した場合の処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
災害が発生し、防災センターから災害情報が送信されると、図3のフローチャートの処理を終了して、図4のフローチャートを開始する。ステップS201では、管理端末12において、防災センターから送信された災害情報を管理端末通信部41が受信する。ステップS202では、ステップS201で受信した災害情報を、管理端末12から搬送車両11に送信する。
ステップS203では、搬送車両11において、ステップS202で送信された災害情報を受信する。ステップS204では、搬送車両11において、記憶部19の走行モードを通常走行モードから避難走行モードに更新する。
ステップS205では、搬送車両11において、搬送車両11の現在地に関する情報を、光学センサ17により取得する。ステップS206では、ステップS205において取得した搬送車両11の現在地に関する情報と、記憶部19の走行モードとを、管理端末12に送信する。
ステップS207では、管理端末12において、搬送車両11から送信された現在地に関する情報と、走行モードとを受信する。ステップS208では、管理端末12において、管理端末制御部43により、ステップS207で受信した現在地に関する情報と、記憶部42に記憶された地図情報とを照合し、搬送車両11の位置を算出する。
ステップS209では、管理端末12において、ステップS207で得た位置情報に基づき記憶部42の地図情報と避難先情報とから、管理端末制御部43により最適な避難先を選択する。
ステップS210では、ステップS208で得た位置情報と、ステップS209で得た避難先情報とを、管理端末12から搬送車両11に送信する。ステップS211では、搬送車両11において、ステップS211で管理端末12から搬送車両11に送信された避難先情報を受信し、避難先情報を記憶部19に記憶する。
ステップS212では、搬送車両11において、搬送車両11の現在地に関する情報を、光学センサ17により取得する。ステップS213では、ステップS212で取得した搬送車両11の現在地に関する情報と、記憶部19の避難先情報とを、搬送車両11から管理端末12に送信する。
ステップS214では、管理端末12において、搬送車両11から送信された現在地に関する情報と、避難先情報とを受信する。ステップS215では、受信した現在地に関する情報と、記憶部42の地図情報とから、管理端末制御部43により搬送車両11の現在の位置を算出する。
ステップS216では、管理端末12において、ステップS214で受信した避難先情報と、ステップS215で得た位置情報とに基づき、記憶部42の地図情報から、現在地から避難先までの最適な走行経路を算出して走行経路情報を得る。
ステップS217では、ステップS215で得た位置情報と、ステップS216で得た走行経路情報とを、管理端末12から搬送車両11に送信する。ステップS218では、搬送車両11において、管理端末12から送信された位置情報と走行経路情報とを受信する。
ステップS219では、搬送車両11において、車載端末14の表示部に、ステップS218で受信した搬送車両11の位置情報と走行経路情報とを表示する。
ステップS220では、搬送車両11において、ステップS218で受信した搬送車両11の位置情報と記憶部19が記憶する避難先情報とが同じか判定する。位置情報と避難先情報とが同じ場合、搬送車両11は避難先に到着しており、処理を終了する。位置情報と避難先情報が同じではない場合は、搬送車両11は目的地に到着しておらず、処理を継続する。ステップS221では、搬送車両11において、ステップS218で受信した走行経路情報に基づき搬送車両制御部18により搬送車両11の駆動が制御されて、搬送車両11は自動走行する。
以上のステップS212からステップS221までを繰り返し、搬送車両11を現在地から避難先まで精度良く自動走行させる。
さらに、搬送車両11が避難走行モードで走行中に、停電等により、管理端末12と搬送車両11との間の通信が遮断された場合の処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
図4のフローチャートのステップS206、S211及びS213のいずれかにおいて、管理端末12と搬送車両11との間の通信が遮断されて搬送車両11からの送受信処理がエラーとなった場合、図5のフローチャートの処理を開始する。
ステップS401では、搬送車両11の自動走行を解除して搬送車両11を一時停止させる。ステップS402では、車載端末14の車載端末14の表示部に停電時の選択メニューを表示する。停電時の選択メニューには、「降車する」、「手押走行する」、「自分で運転する」の3つの選択肢が用意されている。ステップS403では、選択メニューの、「降車する」、「手押走行する」、「自分で運転する」、の選択肢から避難方法を選択入力する。
ステップS404では、ステップS403で選択メニューから「降車する」を選択した場合であり、搬送車両11の車輪15をロックさせ、光学センサ17の機能を停止させ、搬送車両11を完全に停車させて、搭乗者が搬送車両11から降車可能とする。ステップS405では、ステップS403で選択メニューから「手押走行する」を選択した場合であり、搬送車両11の車輪15のロックを解除してすべての車輪15を転動可能とし、光学センサ17の機能を停止させ、搬送車両11は手押走行可能となる。この場合、搭乗者以外の介護者等である他の人が、搭乗者を乗せたまま、搬送車両11を押して搬送車両11を走行させる。ステップS406では、ステップS403で選択メニューから「自分で運転する」を選択した場合であり、搭乗者が手動操作により搬送車両11の駆動を制御する手動操作運転可能とする。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)災害発生時には、管理端末12が防災センターより災害情報を受信すると、管理端末12の運行制御により搭乗者が入力した目的地まで自動走行している搬送車両11を、管理端末12に登録されている複数の避難先から最適な避難先を選択して、管理端末12の運行制御により選択された最適な避難先まで自動走行させるように切り替えることができる。したがって、災害発生時には、搭乗者が手動操作等しなくても、自動的に、搬送車両11を最適な避難先まで自動走行させることができる。
(2)搬送車両11は、車載端末14を備え、表示部に現在地から最適な避難先までの走行経路情報を表示することができる。したがって、搬送車両11が自動走行していても、搭乗者は視覚的に走行経路を確認することができる。
(3)災害発生時に、搬送車両11と管理端末12の間の通信が遮断されると、搬送車両11は自動走行から人が押して走行させる手押走行可能な状態に切り替えられる。したがって、停電等により搬送車両11が自動走行することができない状況となっても、搭乗者を搬送車両11から降車させることなく、そのまま搬送車両11を利用して搭乗者を容易に搬送することができる。よって、災害発生時に停電等が発生しても、最適な避難先まで歩行することが困難である搭乗者を避難先まで容易に避難させることができる。
(4)災害発生時であって、さらに搬送車両11と管理端末12の間の通信が遮断された時には、搬送車両11の車載端末14の表示部には避難時の選択メニューを表示し、搬送車両11の走行制御を搭乗者によって容易に切り替えることができる。したがって、搭乗者は災害や自身の状況によって、搬送車両11の走行制御を容易に切り替えることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、搬送車両11はタブレット端末のタッチパネルである車載端末14を備え、搭乗者がタッチパネルをタッチすることにより目的地を入力させたり、現在地から目的地までの走行経路情報をタッチパネルに表示して確認させたり、停電時の選択メニューをタッチパネルに表示して選択入力させたりしたが、この限りでない。搭乗者が目的地を入力することができ、走行経路情報を確認することができ、停電時の選択メニューを確認して選択入力することができれば良く、音声による入出力により行っても良い。例えば、情報を入力させる音声入力はタブレット端末が備えるマイクで行い、タブレット端末が備える音声解析アプリケーションにて音声を入力情報として認識し、情報を確認させる音声出力はタブレット端末が備えるスピーカーで行っても良い。この場合、視覚による認識が困難だったり、タッチパネルの入力が困難な搭乗者であっても、聴覚により情報を認識することができ、音声により情報の入力を行うことができる。
○ 上記の実施形態では、搬送車両11の車載端末14の入力部及び出力部はタブレット端末のタッチパネルとしたが、この限りでない。情報の入出力ができれば良く、例えば出力部をタッチパネル式でないディスプレイとし、入力部をキーボードとしても良い。
○ 上記の実施形態では、防災センターからの災害情報は、管理端末12が受信したが、この限りでない。災害情報を受信して災害の発生を知ることができれば良く、搬送車両11の車載端末14の搬送車両通信部により災害情報を受信しても良い。
○ 上記の実施形態では、搬送車両11の通信部として車載端末14の通信部を利用したが、この限りでない。管理端末12と情報の送受信ができれば良く、例えば搬送車両11に設置されて車載端末14と接続された無線通信装置を利用しても良い。
○ 上記の実施形態では、搬送車両11の記憶部として車載端末14の記憶装置を利用したが、この限りでない。搬送車両11における情報を記憶させることができれば良く、搬送車両11に設置されて車載端末14と接続された記憶装置や、搬送車両11以外の、例えば管理端末12に設置されて通信により情報を送受信できる記憶装置であっても良い。
○ 上記の実施形態では、搬送車両11の位置情報を、搬送車両11の光学センサ17を利用して搬送車両11の現在地に関する情報を取得し、管理端末12の記憶部42の地図情報とから、管理端末制御部43により搬送車両11の位置を算出したが、この限りでない。搬送車両11の位置情報を取得できれば良く、例えば衛星測位システム(GPS)や無線通信を利用して搬送車両11の位置情報を取得しても良い。
○ 上記の実施形態では、搬送車両11の周囲の障害物を、搬送車両11の光学センサ17によって検出したが、この限りでない。搬送車両11の周囲の障害物を認識できれば良く、例えば超音波センサにより搬送車両11の周囲の障害物を認識しても良い。
10 避難システム(移動体を用いた避難システムとしての)
11 搬送車両(移動体としての)
12 管理端末(管理装置としての)
18 搬送車両制御部(制御部としての)

Claims (4)

  1. 目的地まで自動走行して人を搬送する移動体と、前記移動体と通信可能で、前記移動体の運行を制御して前記移動体を自動走行させる管理装置と、を備える移動体を用いた避難システムであって、
    前記移動体は、前記移動体の駆動を制御するとともに、災害発生時に、災害情報を受信すると、前記移動体の走行モードを通常走行させる通常走行モードから避難走行させる避難走行モードへ切り替えるように制御する制御部を備え、
    前記管理装置は、前記走行モードが避難走行モードへ切り替えられたときに、予め設定された複数の避難先から、前記移動体の現在地の情報に基づき避難先を選択し、選択された避難先までの走行経路情報を前記移動体に送信し、前記移動体は、前記管理装置から前記走行経路情報を受信すると、前記選択された避難先までの前記走行経路情報に基づき、前記制御部により駆動が制御されることを特徴とする移動体を用いた避難システム。
  2. 前記移動体は、前記現在地から目的地までの走行経路情報及び前記現在地から前記選択された避難先までの走行経路情報を表示する車載端末を備えることを特徴とする請求項1記載の移動体を用いた避難システム。
  3. 前記移動体は、前記避難走行モードによる走行中に、前記移動体と前記管理装置との間の通信が遮断されたとき、前記制御部は、前記避難走行モードによる自動走行を解除するとともに、前記移動体に備えられるすべての車輪を転動可能とすることを特徴とする請求項1または2記載の移動体を用いた避難システム。
  4. 前記移動体が前記避難走行モードによる走行中に、前記移動体と前記管理装置との間の通信が遮断されたとき、前記制御部は、前記移動体の前記避難走行モードによる自動走行を解除するとともに、前記車載端末に、前記移動体の車輪を転動可能、前記車輪をロック、及び、前記移動体の手動操作運転可能、の選択肢のうち、いずれか一つを選択可能な選択メニューを表示し、選択された選択肢に応じて前記移動体の駆動を制御することを特徴とする請求項2に記載の移動体を用いた避難システム。
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