JP2017130853A - 局内光終端装置、光通信システムおよび光通信方法 - Google Patents

局内光終端装置、光通信システムおよび光通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】宅内光終端装置から局内光終端装置への信号衝突の可能性を低減する。
【解決手段】局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムにおいて、前記局内光終端装置は、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する検出手段と、検出結果に基づいて、通信の衝突が発生した前記宅内光終端装置の間のガードタイムを拡張し、また、検出結果に基づいて、通信の衝突が過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間のガードタイムを縮小する計算手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、局内光終端装置、光通信システムおよび光通信方法に関する。
経済的な光アクセスシステムの形態として、受動光ネットワーク(PON:Passive Optical Network)がある。図13は、一般的なPONの概要を示す図である。
図13に示すように、PONは、単一の局内光終端装置(OLT:Optical Line Terminal)22が複数の宅内光終端装置(ONU:Optical Network Unit)21との間で、光ファイバ伝送路および1対k(kは自然数)の光スプリッタ23を介してポイントツーマルチポイントの通信を行うネットワークである。
PONの代表的な規格として、IEEE802.3ahにて標準化されたギガビットクラスの1GE−PONおよび10ギガビットクラスの10G−EPON(Ethernet(登録商標) PON)がある。
PONにおいては、一般にOLT22から各ONU21への通信の方向を下り方向と呼び、反対側、つまり各ONU21からOLT22への通信の方向を上り方向と呼ぶ。PONでは、複数のONU21が一つの光ファイバ伝送路を共有しているため、上り方向の通信が衝突する可能性がある。
これを防ぐために、上り方向の通信は時分割多元接続によって行われる。すなわち、あるONU21がOLT22に送信する信号と、他のONU21がOLT22に送信する信号とが重複しないように、OLT22が各ONU21の送信タイミングを制御することで、複数のONU21がOLT22と通信できるようにしている。
PONにおいてOLT22が各ONU21の送信タイミングを制御する仕組みについて、IEEE802.3ah(非特許文献1)に規定されたMPCP(Multi-Point Control Protocol)と呼ばれる通信プロトコルを説明する。
ONU21は、バッファ内の送信待ちの上りユーザデータ量を制御信号である送信要求信号(REPORT)に記載して、これをOLT22に送信する。この送信要求信号は、ONU22からOLT21へのデータの送信の許可を送信先のOLT21に要求するための信号である。
OLT22は、ONU21から受信したREPORTから、送信要求量としての上りユーザデータ量を参照し、ONU21ごとに送信開始時刻、送信終了時刻、送信時間を算出する。OLT22は、送信開始時刻、送信時間、およびOLT22で管理する現在時刻を打刻した送信許可信号(GRANT)をONU21に向けて送信する。また、GRANTは、送信開始時刻および送信時間を含まない形態もありえる。
ONU21はGRANTを受信すると、まず自身のクロックをGRANTに記載された現在時刻に合わせることでOLT22との間での時刻同期を行う。その後、ONU21は、GRANTで指定された送信開始時刻になると、上りバッファに蓄積していた、REPORTに記載していた上りユーザデータ量に対応するユーザデータをOLT22に送信する。
図14は、一般的なMPCPの概要を示す図である。ユーザデータの送信の際、図14に示すように、ONUは、ユーザデータと同時にREPORTをOLTに送信することも可能である。
従来、OLTは、通信品質を保証するためのほとんどの機能がハードウェアによって実装されてきた。しかし、ハードウェアで実装された機能の変更や追加は困難であり、高速で多様なネットワークサービスの展開を試みる際に、ボトルネックになると考えられる。この課題に対して、非特許文献2に開示されるように、OLTのネットワーク機能のソフトウエア化が有効であると考えられている。
IEEE 802.3ah − 2004, Section 5 (64. Multipoint MAC Control) 田所他: "仮想化技術の光アクセスNWへの適用検討", 信学技報 115(123), pp. 85-89, 2015 McGarry et. al., "Ethernet passive optical network architectures and dynamic bandwidth allocation algorithms", Communications Surveys & Tutorials 10 (3), pp. 46-60, 2008
しかしながら、ソフトウエアによって通信処理を行うことで、処理時間、および処理のジッタがハードウェアに比べて増大すると考えられる。よってREPORTとGRANTの送受信にもジッタが生じると予想される。これにより、上り方向の信号が光ファイバ内で衝突してしまい、この信号をOLTで正しく受信することが困難になると予想される。また、上り信号の通信衝突により、スループットの低下や送信遅延が発生すると考えられる。以下で信号の通信の衝突が発生する要因を説明する。
図15は、一般的なGRANTの送信遅延によるONU間の時刻同期ズレと衝突の発生を示す図である。
衝突発生の第一要因は、各ONU間の時刻同期のずれである。特にEPONを用いる場合、ONUは、OLTからユニキャストされた送信許可信号(GRANT)に記載された時刻を自身のタイマに設定することで時刻同期を行っている。このため、各ONUに送信されるGRANTごとに送信処理にかかる時間が異なると、各ONUで同期する時刻にも差異が生じる。例えば図15で示すように、GRANTの送信処理に遅延が生じると、本来より遅くONUにGRANTが到着するため、ONUの時刻設定に遅延が生じる。
これにより、送信開始もまた、ONUによって本来送信を開始すべき時刻よりも早すぎたり遅すぎたりするズレが生じてしまうため、上り信号が衝突し、OLTはONUからのパケットを正しく受信できない。
第二の要因は、OLTとONUとの間の伝搬遅延時間RTT(Round Trip Time)の測定精度の低下である。PONにおいて、OLTはREPORTとGRANTを使ってONUとの間のRTTを測定し、これを参照してONUからの上り信号の送信開始時刻を算出する。しかし、ソフトウエアによるGRANT/REPORTの送受信処理のジッタによって、上記の測定されたRTTの値に揺らぎが生じるため、各ONUにおける送信開始時刻を正確に算出することが困難となる。これにより、上り方向の信号衝突の可能性が増大する。
本発明の目的は、宅内光終端装置から局内光終端装置への信号衝突の可能性を低減できる局内光終端装置、光通信システムおよび光通信方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の実施形態における局内光終端装置の第1の態様は、局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムにおける前記局内光終端装置であって、所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が発生した前記宅内光終端装置の間のガードタイムを拡張し、また、前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間のガードタイムを縮小する計算手段とを備えた局内光終端装置を提供する。
上記構成の局内光終端装置の第2の態様は、第1の態様において、前記検出手段は、全ての前記宅内光終端装置の識別情報と、前記所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記送信要求信号の送信元である前記宅内光終端装置の識別情報との差分の情報を求め、この差分の情報で示される、前記送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する局内光終端装置を提供する。
上記構成の局内光終端装置の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記計算手段は、前記送信要求信号を当該宅内光終端装置から受信するごとに、この信号の送信元の前記宅内光終端装置からの前記送信要求信号の送信時刻に基づいて、前記局内光終端装置と前記送信元の宅内光終端装置との間の伝搬遅延時間を計算し、通信の衝突が前記過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間の前記伝搬遅延時間のゆらぎに応じて前記ガードタイムの縮小率を調整する局内光終端装置を提供する。
上記目的を達成するために、この発明の実施形態における局内光終端装置の第4の態様は、局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムにおける前記局内光終端装置であって、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号を当該宅内光終端装置から受信するごとに、この信号の送信元の前記宅内光終端装置からの前記送信要求信号の送信時刻に基づいて、前記局内光終端装置と前記送信元の宅内光終端装置との間の伝搬遅延時間を計算し、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果に基づいて、平滑化した前記伝搬遅延時間である平滑化伝搬遅延時間を計算し、また、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果における平均値と標準偏差を計算し、前記計算した前記伝搬遅延時間から前記平均値を減じた値の絶対値が前記標準偏差より大きい場合に、この計算した伝搬遅延時間を前記平滑化伝搬遅延時間の計算の元となる送信時刻から除外する第2の計算手段を備えた局内光終端装置を提供する。
上記構成の局内光終端装置の第5の態様は、第4の態様において、前記第2の計算手段は、前記宅内光終端装置から受信した信号を主信号と前記送信要求信号に分離し、前記主信号のトラフィック量と、前記トラフィック量の増加に伴う割り込み処理の発生数に基づいて、前記計算した伝搬遅延時間を補正する局内光終端装置を提供する。
上記目的を達成するために、この発明の実施形態における光通信システムの第1の態様は、局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムであって、前記局内光終端装置は、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号に応じた前記データの送信許可信号に単一の時刻情報を含めて全ての前記宅内光終端装置に送信し、前記宅内光終端装置は、前記局内光終端装置からの前記送信許可信号に含まれる時刻情報を自装置が計時する現在時刻として設定する光通信システムを提供する。
上記構成の光通信システムの第2の態様は、第1の態様において、前記局内光終端装置は、所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が発生した前記宅内光終端装置の間のガードタイムを拡張し、また、前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間のガードタイムを縮小する計算手段と、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号を当該宅内光終端装置から受信するごとに、この信号の送信元の前記宅内光終端装置からの前記送信要求信号の送信時刻に基づいて、前記局内光終端装置と前記送信元の宅内光終端装置との間の伝搬遅延時間を計算し、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果に基づいて、平滑化した前記伝搬遅延時間である平滑化伝搬遅延時間を計算し、また、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果における平均値と標準偏差を計算し、前記計算した前記伝搬遅延時間から前記平均値を減じた値の絶対値が前記標準偏差より大きい場合に、この計算した伝搬遅延時間を前記平滑化伝搬遅延時間の計算の元となる送信時刻から除外する第2の計算手段と、前記宅内光終端装置から前記送信要求信号によって通知された要求帯域と前記計算手段で算出された前記ガードタイムと前記第2の計算手段で算出された前記平滑化伝搬遅延時間とに基づいて、前記宅内光終端装置それぞれの送信開始時刻および送信終了時刻を算出する上り送信スケジューリング部とを備えた光通信システムを提供する。
上記目的を達成するために、この発明の実施形態における光通信方法の態様は、局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムに適用される方法であって、前記局内光終端装置は、所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する検出ステップと、前記検出ステップにおける検出結果に基づいて、通信の衝突が発生した前記宅内光終端装置の間のガードタイムを拡張し、また、前記検出ステップにおける検出結果に基づいて、通信の衝突が過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間のガードタイムを縮小する計算ステップとを実行する光通信方法を提供する。
本発明によれば、宅内光終端装置から局内光終端装置への信号衝突の可能性を低減することが可能になる。
本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置の機能構成の一例を示すブロック図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置の上り信号送信情報管理部内のONUテーブルの一例を表形式で示す図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置の上り信号送信情報管理部内のガードタイムテーブルの一例を表形式で示す図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置によるRTTの平滑化について説明する図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置によるRTTの平滑化について説明する図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による衝突検知とガードタイム伸縮について説明する図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による、衝突したフレームの送信元を検知するための処理手順の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による、ガードタイムを伸縮するための処理手順の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置によるガードタイムの伸縮について説明する図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置によるガードタイムの伸縮について説明する図。 本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による時刻情報のブロードキャストについて説明する図。 本発明の実施形態における光通信システムの各ONUの送信開始時刻、送信終了時刻を算出するための処理手順の一例を示すフローチャート。 一般的なPONの概要を示す図。 一般的なMPCPの概要を示す図。 一般的なGRANTの送信遅延によるONU間の時刻同期ズレと衝突の発生を示す図。
以下、この発明に係わる実施形態を説明する。
上述した、信号衝突の第一要因に対して、本実施形態では、時刻情報のブロードキャストによって解決を図り、第二要因に対しては、RTTの平滑化、ならびに衝突の原因となる、ONUの検知に基づくガードタイムの伸縮によって解決を図る。以下では、PONの代表としてEPON構成をとる光通信システムに適用した例を説明する。また、適用範囲はEPONに限らず、他の種別のPON構成をとる光通信システムに適用してもよい。
(A.実施形態の構成)
図1は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置(OLT)は、PONポート部1、RTT測定部2、衝突検知部3、ガードタイム計算部4、GRANT生成部5、時刻通知信号生成部6、上り信号送信情報管理部7、上り送信スケジューリング部8、クロック9、トラフィック測定部10、割り込みカウント部11を有する。
PONポート部1は、主信号および制御信号としての送信要求信号(REPORT)の受信と分離、および送信許可信号(GRANT)の送信を行う。PONポート部1は、分離したREPORTをRTT測定部2および衝突検知部3に出力する。
RTT測定部2は、REPORTをもとに、RTTの計算、RTTの記録、RTTの更新を行い、この更新したRTTの値を上り信号送信情報管理部7に出力する。また、RTT測定部2は、RTTの更新の過程で算出した過去数ステップにおいて測定したRTTの標準偏差をガードタイム計算部4に出力する。
衝突検知部3は、PONポート部1から受信したREPORTから、衝突したフレームの送信元のONUを検知し、この検知結果をガードタイム計算部4に出力する。
ガードタイム計算部4は、この検知結果で示されるONUの情報をもとに、フレーム間のガードタイムを更新し、この更新したガードタイムを上り信号送信情報管理部7に渡す。
図2は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置の上り信号送信情報管理部内のONUテーブルの一例を表形式で示す図である。図3は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置の上り信号送信情報管理部内のガードタイムテーブルの一例を表形式で示す図である。
上り信号送信情報管理部7は、図2に示すように、(1)各ONUの識別番号としてのONU−ID、(2)各ONUのRTT、(3)対応するONUからREPORTによって通知された要求帯域、(4)対応するONUへの割り当て帯域、(5)対応するONUへの送信開始時刻、(6)対応するONUへの送信終了時刻を関連付けたONUテーブルと、図3に示す、2つのONUの識別番号およびONU間のガードタイムを関連付けたガードタイムテーブルを管理する。
上り送信スケジューリング部8は、上り信号送信情報管理部7で管理するONUテーブル上の要求帯域、RTT、およびガードタイムテーブル上のガードタイム情報を使い、各ONUの送信開始時刻、送信終了時刻を計算し、この計算結果をもとに、上り信号送信情報管理部7が管理するONUテーブル上の送信開始時刻、送信終了時刻を更新する。
GRANT生成部5は、上り信号送信情報管理部7が管理するONUテーブルの情報をもとにGRANTを生成し、PONポート部1に送信する。
時刻通知信号生成部6は、各ONUに時刻情報を通知するための信号を生成し、PONポート部1に送信する。
(B.実施形態の動作例)
ここでは、OLTには、ONUからONUまでn個のONUが接続されているとする。各ONUは、識別番号としてONU−IDを有する。また、OLTは、ONU〜ONUに昇順にGRANTを送信し、同じく昇順で各ONUからのREPORTを受信する。
PONポート部1は、上り方向の主信号と制御信号としての送信要求信号(REPORT)との分離を行い、主信号をトラフィック測定部10に出力し、REPORTをRTT測定部2と衝突検知部3に出力する。
トラフィック測定部10は、信号のトラフィック量を測定し、OLT内の他の各部からの問い合わせに応じて現時点でのトラフィック量を返す。
RTT測定部2は、PONポート部1からREPORTを受け取ると、クロック9から現在時刻Tを取得し、この現在時刻Tと、REPORTに記載される時刻であるONUからのREPORT送信時刻Tとの差分によってRTTを計算する(RTT=T−T)。
同時に、RTT測定部2は、各ONUのRTTを毎サイクル記録する。そして、RTT測定部2は、過去のRTTをもとにRTTの平滑化を行い、この平滑化した値RTT’を記録すると同時に、上り信号送信情報管理部7に出力する。
図4および図5は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置によるRTTの平滑化について説明する図である。
RTT’の平滑化方法としては、過去数サイクルのRTTを平均する方法が考えられるが、OS(オペレーティングシステム)の割り込み等が原因で突発的に大きな通信遅延が発生した際、RTT’の値に大きな変化が生じて、上り方向の信号の衝突が発生する可能性がある。これを防ぐために、RTT測定部2は、RTTの平滑化の際に、測定値のフィルタリングを行う。フィルタリングのために、RTT測定部2は、過去m回の帯域割り当てサイクルにおけるONUとの間のRTTの平均値AVEと標準偏差STDとを算出し、以下の式(1)を満たすとき、現サイクルで測定したRTTを外れ値と判定し、このRTTを平滑化のための参照対象から除外する。
|RTT−AVE|>STD …式(1)
上り方向の主信号のトラフィック量が大きくなると、ハードウェア割り込みが多発するため,OLTによる、ONUからのREPORTの受信に遅延が生じると考えられ、RTTの増大が予想される。
そこで、RTT測定部2は、トラフィック測定部10から現在の上り方向の主信号トラフィック量Trfを受け取り、また、割り込みカウント部11からハードウェア割り込み発生数Ircを受け取る。そして、RTT測定部2は、βおよびβを重みづけ係数として、以下の式(2)のように、トラフィック増大によるRTT増加の補正を行う。
RTT’=RTT−β×Trf−β×Irc …式(2)
RTT’:補正されたONUのRTT
上り信号送信情報管理部7は、RTT測定部2から受け取ったRTTの値をONUテーブル上のONUの行のRTTの項目に書き込む。これにより、RTTのゆらぎを抑え、上り方向の信号の衝突を防止することが可能になる。
図6は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による衝突検知とガードタイム伸縮について説明する図である。
衝突検知部3は、PONポート部1からREPORTを受け取ると、この送信元のONUのONU−IDを記録する。そして、衝突検知部3は、ある帯域割り当てサイクルにおいて受信したREPORTの送信元であるONU−IDを示すリストRを全ONUに対応するONU−IDを示すリストAから引いた差分を求め、この差分をもとに、衝突によって失ったREPORTの送信元のONU−IDを示すリストD(D=A−R)を生成する。
衝突検知部3は、リストDを、衝突を起こした上り方向の信号の送信元であるONU同士が要素となるリストに分割し、新たにリストCを生成して、これをガードタイム計算部4に出力する。
例えば、図6(a)に示すように、予定されるREPORT到着順が、R1,R2,R3,R4,R5,R6,…,R32(Rn:ONUが送信したREPORT)であるときで、図6(b)に示すように、実際のREPORT到着順が、R1,R4,…,R32であり、図6(c)に示すように、上記のR2,R3,R5,R6などが通信の衝突で喪失してOLTに到着しなかったとき、これらがリストDの要素となる。
このとき、図6(d)に示すように、上記の喪失した各REPORTの送信元は、ONU2,ONU3,ONU5,ONU6であり、衝突を起こした、つまり受信順が隣接するONU2,ONU3をあわせた情報および、同じく受信順が隣接するONU5,ONU6をあわせた情報を有するリストCが作成される。
図7は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による、衝突したフレームの送信元を検知するための処理手順の一例を示すフローチャートである。
リストCの生成の実現方法としては、リストDにおいて隣接したONU−IDを持つONUが送信したフレーム間で衝突が発生したものととらえ、図7に示す手順でリストCを生成する方法が挙げられる。
具体的には、衝突検知部3は、j=1とし(S1)、暫定的なリストC={{d}}を新たに生成する(S2)。dは、リストDのi番目の要素である。ここでは、リストDは、REPORTがOLTに未着であるONU−IDのリスト(昇順)である。
衝突検知部3は、ループ(i=2〜n)において、d=di-1+1でなければ(S3のNO)、リストCの新たな要素{d}を加え(S4)、j=1+1とし(S5)、ループに戻る。
また、d=di-1+1であれば(S3のYES)、リストCの要素であるリストCにdを加え(S6)、ループに戻る。すべてのループが終了するとリストCの作成が終了する。
例えば、リストD={ONU,ONU,ONU,ONU,ONU,ONU11,ONU12}のとき、リストC={{ONU,ONU},{ONU,ONU,ONU},{ONU11,ONU12}}となる。
ガードタイム計算部4は、衝突検知部3から受け取ったリストCに基づいて、次回の帯域割り当てで設定する、フレーム間のガードタイムを算出する。
図8は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による、ガードタイムを伸縮するための処理手順の一例を示すフローチャートである。図9および図10は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置によるガードタイムの伸縮について説明する図である。
ガードタイム計算部4は、ループ(i=2〜n)において、ONUi−1,ONUとの間にフレームの衝突があれば(S11のYES)、衝突したフレームの送信元であるONUのONU−IDをリストCから抽出し、図9に示すように、隣接する2台のONU(ONUi−1,ONU)が次回送信するフレームの間のガードタイムを次式のように拡張する。
i−1,i(t+1)=α×Gi−1,i(t) …式(3)
i−1,i(t):サイクルtにおけるONUi−1とONU間のガードタイム
α:拡大率(α>1の任意の数)
これにより、上記のONU間のフレームの衝突の再発を抑制することができる。
また、ONUi−1,ONUとの間にフレームの衝突がない場合で(S11のNO)、過去mサイクル(mは自然数)の帯域割り当てサイクルにおいてONUi−1,ONUとの間にフレームの衝突がない場合(S13のYES)、つまり過去mサイクルでガードタイムを拡張していない場合、ガードタイム計算部4は、ONUi−1とONUとの間のガードタイムを縮小する(S14)。S12、S14の処理後、またはS13で「NO」である場合は、ループに戻る。すべてのループが終了するとガードタイムの伸縮の処理が終了する。これにより、ガードタイムの増大による帯域利用効率の低下、遅延の増大を防止しつつ、衝突の抑制が可能である。
また、ガードタイムの縮小によって衝突が新たに発生しないように、ガードタイム計算部4は、RTT測定部2から受け取った、ガードタイム縮小の対象である2台のONU(ONUi−1,ONU)で測定されるRTTのゆらぎの大きさに応じて縮小率γを調整する。ガードタイム計算部4は、ONUで測定されるRTTのゆらぎが増加しているときは縮小を行わず(縮小率γ=1),RTTのゆらぎが減少している時に例えば縮小を行う。具体的には、上記のガードタイムの縮小によってフレームの衝突が新たに発生しないように、ガードタイム計算部4は、ガードタイム縮小の対象である2台のONU(ONUi−1,ONU)において測定されるRTTのゆらぎの大きさに応じて縮小率γを調整する。以下の式(4),式(5)のように、ガードタイム計算部4は、RTTのゆらぎが増加しているときは縮小を行わず(縮小率γ=1),RTTのゆらぎが減少している時は縮小(縮小率γ<1)を行う。
i−1,i(t+1)=γ(t)×Gi−1,i(t) …式(4)
γ(t)=min(((STDi_m(t)/STDi_m(t-1))×(STDi+1_m(t)/STDi+1_m(t-1))),1) …式(5)
γ(t):サイクルtにおける縮小率
min(x,y):x,yの内小さい方を返す関数
STDi_m(t):ONUの過去mサイクルにおけるRTTの標準偏差
ガードタイム計算部4で算出したガードタイムは、上り信号送信情報管理部7に送られ、上り信号送信情報管理部7が管理するガードタイムテーブルが更新される。
続いて、GRANT生成部5の動作について説明する。この動作は、OLTから各ONUでの時刻情報のブロードキャストに関わる。図11は、本発明の実施形態における光通信システムの局内光終端装置による時刻情報のブロードキャストについて説明する図である。
GRANT生成部5は、上り信号送信情報管理部7からONUテーブルを取得し、送信終了時刻から、送信時間を算出する。GRANT生成部5は、このONUテーブルにおける送信情報を記載したGRANTを生成し、PONポート部1に送信する。
時刻通知信号生成部6は、IEEE 802.3ahに定義されたDiscovery GATEを定期的に生成し、これにクロック9から取得した現在時刻を記載して送信する。このDiscovery GATEは、本来は、新たに接続されたONUをOLTが検知するための特殊なGRANTであり、図11に示すように、全ONUが受信する。
各ONUはOLTからのDiscovery GATEを受信し、これに記載された現在時刻に自らのクロック9で計時する時刻を合わせることで、OLTとの間での時刻同期を行う。各ONUは送信許可用のGRANTでは時刻同期を行わない。つまり、OLTは、各ONUのための時刻情報を一つのGRANTで送信するため、各ONU間で時刻同期のずれが発生せず、フレームの衝突を抑制できる。
続いて、クロック9の動作を説明する。クロック9は、OLT内の各部からの問い合わせに対して現在時刻を返す。実現方法としては、装置内のCPUクロックを利用する方法や、装置外の時刻サーバを利用する方法が考えられる。
上り信号送信情報管理部7は、上記のようにONUテーブル(図2)と、ガードタイムテーブル(図3)を管理する。上り信号送信情報管理部7は、OLT内の各部からの要求に応じてこれらのテーブルの更新および送信を行う。
上り送信スケジューリング部8は、まず、上り信号送信情報管理部7が管理するONUテーブルに記載された要求帯域の情報を取得する。これに基づき、上り送信スケジューリング部8は、例えば非特許文献3等に挙げられている方法で、各ONUに割り当てる上り信号送信帯域を計算して、この計算した帯域を上り信号送信情報管理部7のONUテーブル上の割り当て帯域情報に反映して更新する。
図12は、本発明の実施形態における光通信システムの各ONUの送信開始時刻、送信終了時刻を算出するための処理手順の一例を示すフローチャートである。
この更新ののち、上り送信スケジューリング部8は、上り信号送信情報管理部7が管理するONUテーブル上の、各ONUのRTT、割り当て帯域を取得し、また上り信号送信情報管理部7が管理するガードタイムテーブルの情報を取得する。上り送信スケジューリング部8は、これらの情報に基づいて、図12に示した手順で送信開始時刻、送信終了時刻を計算し、上り信号送信情報管理部7の情報を更新する。
具体的には、上り送信スケジューリング部8は、現在時刻Tをクロック9から取得し(S21)、ST=T+ΔTとする(S22)。STはONUの送信開始時刻である。ΔTは0以上の任意の時間をとる。
上り送信スケジューリング部8は、ET=ST+A/Sを求める(S23)。ETはONUの送信終了時刻である。AはONUに割り当てる帯域、Sは上り方向の通信速度である。
そして、ループ(i=2〜n)において、上り送信スケジューリング部8は、ST=ETi−1+Gi−1,i+(RTTi−1−RTT)を求める(S24)。RTTはONUのRTTであり、Gi−1,iは隣接する2台のONU(ONUi−1とONU)の間のガードタイムである。次に、上り送信スケジューリング部8は、ET=ST+A/Sを求め(S23)、ループに戻る。すべてのループが終了するとテーブルの更新のための計算の処理が終了する。
以上のように、本実施形態では、時刻情報のブロードキャスト、RTT平滑化、ならびに衝突原因となったONU検知に基づくガードタイムの伸縮を行うので、ソフトウエア処理に由来するジッタによって引き起こされる上り信号の衝突を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、各実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
1…PONポート部、2…RTT測定部、3…衝突検知部、4…ガードタイム計算部、5…GRANT生成部、6…時刻通知信号生成部、7…上り信号送信情報管理部、8…上り送信スケジューリング部、9…クロック、10…トラフィック測定部、11…割り込みカウント部。

Claims (8)

  1. 局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムにおける前記局内光終端装置であって、
    所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が発生した前記宅内光終端装置の間のガードタイムを拡張し、また、前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間のガードタイムを縮小する計算手段とを備えた
    ことを特徴とする局内光終端装置。
  2. 前記検出手段は、
    全ての前記宅内光終端装置の識別情報と、前記所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記送信要求信号の送信元である前記宅内光終端装置の識別情報との差分の情報を求め、この差分の情報で示される、前記送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の局内光終端装置。
  3. 前記計算手段は、
    前記送信要求信号を当該宅内光終端装置から受信するごとに、この信号の送信元の前記宅内光終端装置からの前記送信要求信号の送信時刻に基づいて、前記局内光終端装置と前記送信元の宅内光終端装置との間の伝搬遅延時間を計算し、
    通信の衝突が前記過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間の前記伝搬遅延時間のゆらぎに応じて前記ガードタイムの縮小率を調整する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の局内光終端装置。
  4. 局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムにおける前記局内光終端装置であって、
    前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号を当該宅内光終端装置から受信するごとに、この信号の送信元の前記宅内光終端装置からの前記送信要求信号の送信時刻に基づいて、前記局内光終端装置と前記送信元の宅内光終端装置との間の伝搬遅延時間を計算し、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果に基づいて、平滑化した前記伝搬遅延時間である平滑化伝搬遅延時間を計算し、また、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果における平均値と標準偏差を計算し、前記計算した前記伝搬遅延時間から前記平均値を減じた値の絶対値が前記標準偏差より大きい場合に、この計算した伝搬遅延時間を前記平滑化伝搬遅延時間の計算の元となる送信時刻から除外する第2の計算手段を備えた
    ことを特徴とする局内光終端装置。
  5. 前記第2の計算手段は、
    前記宅内光終端装置から受信した信号を主信号と前記送信要求信号に分離し、前記主信号のトラフィック量と、前記トラフィック量の増加に伴う割り込み処理の発生数に基づいて、前記計算した伝搬遅延時間を補正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の局内光終端装置。
  6. 局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムであって、
    前記局内光終端装置は、
    前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号に応じた前記データの送信許可信号に単一の時刻情報を含めて全ての前記宅内光終端装置に送信し、
    前記宅内光終端装置は、
    前記局内光終端装置からの前記送信許可信号に含まれる時刻情報を自装置が計時する現在時刻として設定する
    ことを特徴とする光通信システム。
  7. 前記局内光終端装置は、
    所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が発生した前記宅内光終端装置の間のガードタイムを拡張し、また、前記検出手段による検出結果に基づいて、通信の衝突が過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間のガードタイムを縮小する計算手段と、
    前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号を当該宅内光終端装置から受信するごとに、この信号の送信元の前記宅内光終端装置からの前記送信要求信号の送信時刻に基づいて、前記局内光終端装置と前記送信元の宅内光終端装置との間の伝搬遅延時間を計算し、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果に基づいて、平滑化した前記伝搬遅延時間である平滑化伝搬遅延時間を計算し、また、前記受信ごとの前記伝搬遅延時間の計算結果における平均値と標準偏差を計算し、前記計算した前記伝搬遅延時間から前記平均値を減じた値の絶対値が前記標準偏差より大きい場合に、この計算した伝搬遅延時間を前記平滑化伝搬遅延時間の計算の元となる送信時刻から除外する第2の計算手段と、
    前記宅内光終端装置から前記送信要求信号によって通知された要求帯域と前記計算手段で算出された前記ガードタイムと前記第2の計算手段で算出された前記平滑化伝搬遅延時間とに基づいて、前記宅内光終端装置それぞれの送信開始時刻および送信終了時刻を算出する上り送信スケジューリング部とを備えた
    ことを特徴とする請求項6に記載の光通信システム。
  8. 局内光終端装置および複数の宅内光終端装置を有する光通信システムに適用される方法であって、
    前記局内光終端装置は、
    所定の帯域割り当てサイクルで前記宅内光終端装置から受信した、前記宅内光終端装置から前記局内光終端装置へのデータの送信の許可を前記局内光終端装置に要求するための送信要求信号の受信順が隣接する前記宅内光終端装置同士で通信の衝突が発生したことを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおける検出結果に基づいて、通信の衝突が発生した前記宅内光終端装置の間のガードタイムを拡張し、また、前記検出ステップにおける検出結果に基づいて、通信の衝突が過去の所定の通信サイクルで発生していない前記宅内光終端装置の間のガードタイムを縮小する計算ステップとを実行する
    ことを特徴とする光通信方法。
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