JP2017028572A - 局側終端装置および通信制御方法 - Google Patents

局側終端装置および通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】OLTとONUの位置関係が時間と共に変化する場合であっても、ガードタイムが増大し帯域利用効率が低下することを抑制する。
【解決手段】測定部103は、局側終端装置10と、移動体に備えられた複数の加入者側終端装置20との間で行われる光伝送路を介した通信において生じるRTTを測定する。そして、ガードタイム設定部106は、所定のタイミングで、測定部103によって測定されたRTTに基づいて、加入者側終端装置20のそれぞれから送信された光信号が衝突しないようにガードタイムを補正する。また、送信時刻指定部107は、ガードタイムに基づいて、加入者側終端装置20が光信号を送信する時刻を指定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、局側終端装置および通信制御方法に関する。
近年、ITS(Intelligent Transport Systems)や自動運転等、通信と自動車・道路交通インフラが密接に関係する社会システムの検討が進められている。これらの社会システムでは、自動車等が高信頼・高効率な自律運転や経路設定を行うことが求められる。そのためには、他の車両との協調動作、周辺情報の取得、交通管制センタや車体ステータスの外部監視センタとのやり取り等を行うための通信インフラの整備が必須となる。
このような環境を想定した場合、多数の自動車に設置された、高速で移動する端末と広帯域通信を行う通信システムの整備が重要となる。これらに適合する通信インフラの候補としては、広帯域なモバイル通信およびWi−Fiのように比較的近距離との通信を行えるシステムが挙げられる。また、電波の影、電磁波干渉による影響を受けにくく、直接移動体と超広帯域な通信を行う手段としては、移動する端末と直接光通信を行う光通信システムも有力な候補となる(例えば、非特許文献1または非特許文献2を参照)。
図1を用いて光空間通信を用いて車両との通信を行う方法について説明する。図1は、光空間通信を用いた車両との通信方法について説明するための図である。図1に示すように、移動体には光信号の受信装置(復調部)と送信装置(変調部)が設けられており、インフラ側には移動体の移動方向(道路・軌道等)に沿って、光信号を空間に出力する漏洩光ファイバ、光信号を受信する受光部、これらに接続する信号制御部(光信号の送信部、受光部からの信号を受信する受信部)が設置されており、信号制御部は局舎設備等と接続される。
移動体から信号制御部への通信が行われる場合、移動体の光信号送信部が発光し、光信号を出力し、この光信号を信号制御部に接続する受光部が受け、信号を信号制御部へ送信する。また、信号制御部から移動体へ信号を送信する場合、信号送信部から出力される光信号を漏洩光ファイバが受け、光信号を空間に出力し、移動体の光信号の受信部が受けることによって通信が行われる。上記の方法は、光信号を空間に放出し通信するが、漏洩同軸ケーブルを用いた無線通信においても同様の方法で通信が可能である。
一方で、近年、ブロードバンドサービスの普及とともにFTTH(Fiber To The Home)の導入が進められている。FTTHは、主な形態としてPON(Passive Optical Network)システムが挙げられる。
PONシステムをはじめとしたポイント・ツー・マルチポイントによる光通信システムでは、1つの局側終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と、少なくとも1つ以上の加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)が接続される。
ポイント・ツー・マルチポイントによる光通信として、PONシステムが知られている。図2を用いてPONシステムについて説明する。図2は、PONシステムについて説明するための図である。図2に示すように、PONシステムは、光伝送路(例えば、光ファイバ伝送路)および1対n(nは自然数)の光スプリッタを介して、OLTと複数のONUとのポイント・ツー・マルチポイントの通信を行うネットワ−クである。ギガビットクラスのPONの代表的な規格として、IEEE 802.3にて標準化されたEPON(Ethernet(登録商標)PON)がある。EPONは、例えば、IEEE 802.3av検討グル−プにおいて、10ギガビットクラスの10G−EPONが標準化されている。
PONのようにポイント・ツー・マルチポイントを用いる光通信方式として特徴的なものとしてDBA(Dynamic Bandwidth Allocation)が挙げられる。図3を用いて、DBAについて説明する。図3は、DBAについて説明するための図である。図3に示すように、DBAは、ONUに対してONUに備えられたキュー内のデータ量をREPORTメッセージにより報告させ、上り帯域の割当結果をGATEメッセージによりONUに通知するMPCP部と、ONUから受信した報告メッセージをもとにONU内のキューのデータ量を監視し、アルゴリズムにより各ONUへ送信順番および送信可能なデータ量の割当を行う。また、あるONUが送信するメッセージと他のONUのメッセージとの衝突を防止するため、ONUがメッセージを送信するタイミングには、ガードタイムが設けられる。
松原 広、中川 伸吾、中村 一城、関 清隆、「鉄道の通信環境を高速大容量化する」、RRR 2010.6 土屋 隆司、関 清隆、春山 真一郎、「鉄道における高速大容量移動体通信技術の動向と課題」、RTRIレポート Vol.22, No.6, Jun 2008
しかしながら、従来の技術においては、ポイント・ツー・マルチポイントによる光通信システムにおいて、OLTとONUの位置関係が時間と共に変化する場合に、ガードタイムが増大し帯域利用効率が低下するという問題があった。
例えば、図1に示すような漏洩光ファイバを用いた光空間通信システムでは、道路や軌道上の交通状況を考慮すると、配置された1本の漏洩光ファイバに複数の移動体が存在する可能性がある。さらに、1本の漏洩光ファイバを複数の移動体で共用できた方が敷設コスト経済的に有利である。
従来の技術では、ポイント・ツー・マルチポイントでの通信におけるガードタイムの設定方法が考慮されていないため、複数の移動体との通信を効率的に行うことが困難であった。なお、ガードタイムが小さい程、一定の時間内により多くのデータを送信することが可能となり、帯域利用効率が向上する。
本発明の局側終端装置は、各々の位置が時間と共に変化する複数の加入者側終端装置に光信号を送信する送信部と、前記加入者側終端装置によって送信された光信号を受信する受信部と、前記送信部によって前記加入者側終端装置へ光信号が送信されてから、該光信号に対する応答として前記加入者側終端装置から送信される光信号が前記受信部によって受信されるまでの往復通信遅延時間を測定する測定部と、所定の条件が満たされるたびに、前記往復通信遅延時間に基づいて、前記加入者側終端装置のうちの一の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信部によって受信される時刻が、前記一の加入者側終端装置の後に光信号を送信する他の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信部によって受信される時刻より前となるように、各加入者側終端装置によって光信号が送信される時刻同士の時間間隔を補正する時間間隔設定部と、前記時間間隔に基づいて、前記加入者側終端装置が光信号を送信する時刻を指定する送信時刻指定部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の通信制御方法は、局側終端装置と、各々の位置が時間と共に変化する複数の加入者側終端装置を有する通信システムにおいて実行される通信制御方法であって、前記局側終端装置が、前記加入者側終端装置に光信号を送信する送信工程と、前記局側終端装置が、前記送信工程で送信された光信号に対する応答として前記加入者側終端装置から送信される光信号を受信する受信工程と、前記送信工程が実行されてから前記受信工程が実行されるまでの往復通信遅延時間を測定する測定工程と、所定の条件が満たされるたびに、前記往復通信遅延時間に基づいて、前記加入者側終端装置のうちの一の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信工程によって受信される時刻が、前記一の加入者側終端装置の後に光信号を送信する他の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信工程によって受信される時刻より前となるように、各加入者側終端装置によって光信号が送信される時刻同士の時間間隔を補正する時間間隔設定工程と、前記時間間隔に基づいて、前記加入者側終端装置が光信号を送信する時刻を指定する送信時刻指定工程と、を含んだことを特徴とする。
本発明によれば、ポイント・ツー・マルチポイントによる光通信システムにおいて、OLTとONUの位置関係が時間と共に変化する場合であっても、ガードタイムが増大し帯域利用効率が低下することが抑制される。
図1は、光空間通信を用いた車両との通信方法について説明するための図である。 図2は、PONシステムについて説明するための図である。 図3は、DBAについて説明するための図である。 図4は、OLT-ONU間の遅延時間の測定方法について説明するための図である。 図5は、ガードタイムについて説明するための図である。 図6は、ガードタイムについて説明するための図である。 図7は、ONUが移動する場合のOLT-ONU間の遅延時間の測定方法について説明するための図である。 図8は、第1の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係る通信システムおよび局側終端装置の構成の一例を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。 図13は、第1の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、第1の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、第2の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。 図16は、第2の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、第2の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。 図18は、第3の実施形態に係る通信システムおよび局側終端装置の構成の一例を示す図である。 図19は、第3の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。 図20は、第3の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。 図21は、第3の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。 図22は、第3の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。 図23は、第4の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。 図24は、第4の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。 図25は、プログラムが実行されることにより、局側終端装置が実現されるコンピュータの一例を示す図である。
以下に、本願に係る局側終端装置および通信制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る局側終端装置および通信制御方法が限定されるものではない。
[第1の実施形態]
以下の実施形態では、第1の実施形態に係る通信システムの構成および処理の流れを説明し、最後に第1の実施形態による効果を説明する。第1の実施形態に係る通信システムは局側終端装置を含む。通信制御方法は、第1の実施形態に係る通信システムで実行される。
[第1の実施形態の構成]
まず、図4を用いて、OLT-ONU間の遅延時間、すなわちRTTの測定方法について説明する。図4は、OLT-ONU間の遅延時間の測定方法について説明するための図である。図4に示すように、OLTが送信したGATEフレームに記載された時刻をT、ONUがGATEフレームを受信した時刻をT、ONUがREPORTフレームを送信した時刻をT、ONUが送信したREPORTフレームに記載された時刻をT、OLTがREPORTフレームを受信した時刻をTとすると、式(1)によりRTTが算出される。
Figure 2017028572
なお、OLTはONUがフレームを送信する時刻を指定する機能を備えている。Tは、OLTが指定した、ONUがREPORTフレームを送信する時刻である。TおよびTは、絶対時間もしくはOLTによって計測された時刻であり、TおよびTは、ONUが実際に計測した時刻である。TとTとの差は、RTTが発生しなかった場合のONUにおける処理時間であり、式(2)に示すように、TとTとの差と等しくなる。
Figure 2017028572
また、式(3)によりRange、すなわちOLTとONUの間の距離を算出することができる。なお、式(3)のCは光速である。
Figure 2017028572
ここで、図5および図6を用いて、ガードタイムについて説明する。図5および図6は、ガードタイムについて説明するための図である。まず、図5および図6の例では、時刻T12にONU#1から送信されたフレームが、時刻T13にOLTに到達している。また、時刻T12から、ガードタイムとして設定された時間が経過した時刻T22にONU#2から送信されたフレームは、時刻T23にOLTに到達している。
図5の例では、先に送信されたフレームが、後から送信されたフレームより後にOLTに到達している。これに対し、ガードタイムをより大きく設定した図6では、先に送信されたフレームは、後から送信されたフレームより前にOLTに到達している。このように、OLTとの間の距離によって遅延時間が異なるため、光信号がOLTに到達する時刻の逆転や、衝突を防止するためには、ガードタイムをある程度大きく設定する必要がある。
しかしながら、ガードタイムが大きい程、単位時間あたりに送信できるデータ量が制限されることになる。このため、第1の実施形態では、正常な通信を担保しつつ、ガードタイムをできるだけ小さく設定する。
図7を用いて、ONUが移動する場合のOLT-ONU間の遅延時間の測定方法について説明する。図7は、ONUが移動する場合のOLT-ONU間の遅延時間の測定方法について説明するための図である。図7に示すように、PON等のポイント・ツー・マルチポイント通信方式を適用した通信システムにおいて、ONUは、例えば自動車や電車等の移動体に搭載される場合がある。この場合、OLTに対するONUの位置は時間と共に変化するため、RTTも時間と共に変化することになる。例えば、図7においては、時刻t=0におけるRTTはT−Tである。これに対し、時刻t=yにおけるRTTはTn+10−Tn+9である。
ここで、図8、図9および図10を用いて、第1の実施形態の通信システムの構成について説明する。図8、図9および図10は、第1の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。
第1の実施形態の通信システムの接続形態は、OLTの設置される位置により種々の形態が挙げられるが、ONUの移動に伴い、OLTとONU間の通信距離が変化した場合、RTTも変化する。例えば、図8に示すように、OLTと複数のONUは、光ファイバ並びに光通信手段により接続されている。光通信手段は、漏洩光ファイバやLED等によりOLTの光信号を空間に出力する。また、光通信手段は、ONUからの光信号を直接光信号として光ファイバに出力する。
また、OLTは、PD(Photo Diode)等を用い、ONUから受信した光信号を光ファイバ向けの光信号として変換するようにしてもよい。また、通信システムには、OLTからの光信号をそのまま無線の信号に変換し通信を行い、ONUからの無線信号をそのまま光信号へ変換するRoF(Radio over Fiber)を備えてもよい。また、図8に示すように、光通信手段はONUの移動経路の近辺に沿うように配置されており、通信が継続できる構成となっている。例えば、光通信手段は、ONUが移動する道沿いに敷設されていることが考えられる。
上記の構成で、OLTがDBAによるポイント・ツー・マルチポイントによる通信を行いつつ、ONUが光通信手段に沿って移動をする場合、OLTとONUの通信距離は時間と共に変化するため、RTTも変化する。また、通信システムは、図9に示すようなPON/バス型の構成であってもよいし、図10に示すようなリング型の構成であってもよい。
次に、図11を用いて、第1の実施形態に係る通信システムおよび局側終端装置の各部について説明する。図11は、第1の実施形態に係る通信システムおよび局側終端装置の構成の一例を示す図である。図11に示すように、通信システム1は、局側終端装置(OLT)10および複数の加入者側終端装置(ONU)20を有する。OLT10および加入者側終端装置20は、光伝送路で接続されている。光伝送路には、例えば光ファイバや空間が含まれる。
また、OLT10は、送信部101、受信部102、測定部103、記憶部104、算出部105、ガードタイム設定部106および送信時刻指定部107を有する。
送信部101は、各々の位置が時間と共に変化する複数のONU20に光信号を送信する。また、受信部102は、ONU20によって送信された光信号を受信する。また、測定部103は、送信部101によって光信号が送信され、送信部101によって送信された光信号に対する応答としてONU20から送信される光信号が受信部102によって受信されるまでのRTT(往復通信遅延時間:Round Trip Time)を測定する。
そして、ガードタイム設定部106は、所定の条件が満たされるたびに、RTTに基づいて、ONU20のうちの一のONUによって送信された光信号が受信部102によって受信される時刻が、一のONUの後に光信号を送信する他のONUによって送信された光信号が受信部102によって受信される時刻より前となるように、各ONUによって光信号が送信される時刻同士の時間間隔、すなわちガードタイムを補正する。また、送信時刻指定部107は、ガードタイムに基づいて、ONU20が光信号を送信する時刻を指定する。
また、算出部105は、測定部103が一または複数の時点において測定したRTTを基に、所定の計算を行い、計算した結果得られるRTTをガードタイム設定部106に受け渡すことができる。所定の計算とは、例えば、RTTに所定の値を加算したり、RTTから所定の値を減算したりすることが考えられる。また、算出部105は、複数のRTTの平均を計算するようにしてもよい。
算出部105は、測定部103によって測定された複数のRTTの時間当たりの変化量を算出し、変化量を所定のRTTに加算するようにしてもよい。その場合、ガードタイム設定部106は、算出部105によって変化量が加算されたRTTに基づいて、ガードタイムを補正する。
記憶部104は、測定部103が測定したRTTを記憶する。そして、ガードタイム設定部106は、所定の時点で記憶部104が記憶しているRTTを参照し、参照したRTTに基づいてガードタイムを更新するようにしてもよい。また、記憶部104は、ガードタイムを記憶する。そして、送信時刻指定部107は、記憶部104が記憶しているガードタイムを参照し、参照したガードタイムに基づいてONU20が信号を送信する時刻を指定するようにしてもよい。
[第1の実施形態の処理]
図12を用いて、第1の実施形態に係る通信システムの処理について説明する。図12は、第1の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。まず、過去のDBA周期において、測定部103は、任意のONUのRTTを測定する。そして、ガードタイム設定部106は、測定部103が測定したRTTを補正値としてガードタイムを更新し、現在のDBA周期のガードタイムに反映させる。局側終端装置10は、この動作を繰り返すことにより、RTTの補正を継続して行い、ONUとOLTの距離変化に伴うRTT変化に対応する。
また、複数回分のRTTの測定結果を基に、算出部105が時間当たりの平均RTT変化量を算出し、反映直前のRTT値に加算し、補正を行うようにしてもよい。これにより、例えば、測定失敗の際の値は計算から除外すること等により、測定失敗等による影響を回避することができる。また、あらかじめ設定した許容範囲を超える場合、または許容範囲に満たない場合に測定失敗と判断してもよいし、過去の測定値と比べ極端な変動が発生している場合に測定失敗と判断してもよい。また、RTTの測定から、RTTの補正値の反映までの時間は、例えば、上り信号の送信等に影響が発生しない範囲等を条件にして、任意に設定することができる。
また、ONUが移動を続け、異なるOLT区間に入る場合、OLTはあらかじめ、引継ぎを行うOLTに対して、RTTの変化情報や遍歴情報等を提供することで、ONUが異なるOLT区間での通信開始をスムーズに開始するための補助が可能となる。
図13および図14に示すフローチャートを用いて、第1の実施形態の処理について説明する。図13および図14は、第1の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、まず、測定部103はRTTの測定を行う(ステップS101)。そして、ガードタイム設定部106は、測定部103が測定したRTTを補正値としてガードタイムを更新し、所定の周期のガードタイムに反映させる(ステップS102)。その後、測定部103は、さらにRTTの測定を行い(ステップS101)、処理を繰り返す。
また、図14に示すように、測定部103が、RTTの測定を複数回行う場合も考えられる。図14に示すように、まず、測定部103はRTTの測定をn回行う(ステップS111)。そして、算出部105は、測定値の平均を補正値として算出する(ステップS112)。例えば、算出部105は、測定値の平均を算出することで、時間当たりの平均RTT変化量を算出し、反映直前のRTT値に加算する。そして、ガードタイム設定部106は、算出部105が算出したRTTを補正値としてガードタイムを更新し、所定の周期のガードタイムに反映させる(ステップS113)。その後、測定部103は、さらにRTTの測定を行い(ステップS111)、処理を繰り返す。
[第1の実施形態の効果]
第1の実施形態において、送信部101は、各々の位置が時間と共に変化する複数のONU20に光信号を送信する。また、受信部102は、ONU20によって送信された光信号を受信する。また、測定部103は、送信部101によって光信号が送信され、送信部101によって送信された光信号に対する応答としてONU20から送信される光信号が受信部102によって受信されるまでのRTTを測定する。
そして、ガードタイム設定部106は、所定の条件が満たされるたびに、RTTに基づいて、ONU20のうちの一のONUによって送信された光信号が受信部102によって受信される時刻が、一のONUの後に光信号を送信する他のONUによって送信された光信号が受信部102によって受信される時刻より前となるように、各ONUによって光信号が送信される時刻同士の時間間隔、すなわちガードタイムを補正する。また、送信時刻指定部107は、ガードタイムに基づいて、ONU20が光信号を送信する時刻を指定する。
DBAにおいては、信号衝突を回避するためのオーバヘッドとして、ガードタイムを設定する必要がある。ガードタイムはRTTに基づいて設定されるため、RTTを正確に把握することでガードタイムをより短くすることができる。
第1の実施形態によれば、OLT10は、RTTの変化を正確に把握し、衝突を回避しつつ最小限のガードタイムを設定することができる。そのため、OLT10とONU20の位置関係が時間と共に変化する場合であっても、ガードタイムが増大し帯域利用効率が低下することが抑制される。
また、算出部105は、測定部103によって測定された複数のRTTの時間当たりの変化量を算出し、変化量を所定のRTTに加算するようにしてもよい。その場合、ガードタイム設定部106は、算出部105によって変化量が加算されたRTTに基づいて、ガードタイムを補正する。これにより、RTTの測定に失敗した場合であっても、失敗した際のRTTを変化量から予測することができ、測定失敗の影響を小さくすることができる。
さらに、RTTの測定を複数回行うことの付加的な効果として、ごく短い時間に、測定エラーが発生することなく測定したRTTに極端な変化が発生した場合、または、急に変化しなくなった場合、極端な速度変化が発生していることが推定される。この場合、ONU20に交通事故等の障害が発生したことが想定できる。OLT10がこのような変化を感知した場合、任意の機関に対し事故情報等の緊急アラームを発出し、障害に対する速やかな対処を促すこともできる。また、OLT10が位置とRTTの関係を把握しているため、障害が発生した地点を割り出すことも可能となり、例えば、交通事故の正確な位置を把握することができる。
[第2の実施形態]
RTTの補正は、必ずしもすべてのサイクルで行われる必要はなく、任意のタイミングで行われてもよい。第2の実施形態では、所定の条件が満たされたタイミングでRTTの補正が行われる場合について説明する。
[第2の実施形態の構成]
第2の実施形態の基本的な構成は、第1の実施形態の構成と同様である。ガードタイム設定部106は、測定部103によってRTTが測定された後、OLT10とONU20との間で所定の回数の通信が行われた場合に、所定の条件が満たされたと判定し、RTTに基づいてガードタイムを補正する。
[第2の実施形態の処理]
図15を用いて、第2の実施形態に係る通信システムの処理について説明する。図15は、第2の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。図15に示すように、測定部103は、RTT測定期間にRTTを測定する。算出部105は、RTTの平均を算出しておく。そして、補正RTT反映待機期間の経過後、ガードタイム設定部106は、算出部105が算出した結果を基に、反映期間において過去情報をガードタイムに反映させる。
補正RTT反映待機期間は、例えば、移動体のRTT変化が十分に小さく、直後のRTT変化にともなう補正をすぐに行う必要のない場合に設けられる。補正RTT反映待機期間は、例えば、帯域制御等への影響が発生しうる状態に近づいたと判断できる段階に至るまでに必要な待機時間であり、待機時間の経過後(複数ポーリングサイクル後)、RTTの補正を行う。
その際、ONU20の移動速度の上限・下限等があらかじめ分かっている場合は、RTTの変化する範囲も事前に把握できるため、これらの変化量を考慮し、任意に待機時間を設定してもよい。また、RTT測定を複数回行うことでRTT変化量を算出し、このRTT変化量からRTTが許容できる上下限値となるまでのサイクル数を算出し、RTT補正を反映させるサイクル(反映を行うまでの待機サイクル数)を決定してもよい。また、実際に反映させるRTTの補正値は、第1の実施形態と同様に、複数回RTTを測定し、複数のRTTより算出された平均値としてもよい。
図16および図17に示すフローチャートを用いて、第2の実施形態の処理について説明する。図16および図17は、第2の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。図16に示すように、まず、測定部103はRTTの測定を行う(ステップS201)。そして、ガードタイム設定部106は、ガードタイムの更新を行うことなく、m周期の間待機する(ステップS202)。同時に、算出部105は、RTT変化量を算出し、算出した変化量をフィードバックすることで、待機周期を増減させる(ステップS203)。
そして、待機周期経過後、ガードタイム設定部106は、測定部103が測定したRTTを補正値としてガードタイムを更新し、所定の周期のガードタイムに反映させる(ステップS204)。その後、測定部103は、さらにRTTの測定を行い(ステップS205)、処理を繰り返す。
また、図17に示すように、測定部103が、RTTの測定を複数回行う場合も考えられる。図17に示すように、まず、測定部103はRTTの測定をn回行う(ステップS211)。そして、算出部105は、測定値の平均を補正値として算出する(ステップS212)。例えば、算出部105は、測定値の平均を算出することで、時間当たりの平均RTT変化量を算出し、反映直前のRTT値に加算する。
そして、ガードタイム設定部106は、ガードタイムの更新を行うことなく、m周期の間待機する(ステップS213)。同時に、算出部105は、平均値算出前後のRTTを比較し、変化量を算出し、算出した変化量をフィードバックすることで、待機周期を増減させる(ステップS214)。そして、ガードタイム設定部106は、算出部105が算出したRTTを補正値としてガードタイムを更新し、所定の周期のガードタイムに反映させる(ステップS215)。その後、測定部103は、さらにRTTの測定を行い(ステップS216)、処理を繰り返す。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態において、ガードタイム設定部106は、測定部103によってRTTが測定された後、OLT10とONU20との間で所定の回数の通信が行われた場合に、所定の条件が満たされたと判定し、RTTに基づいてガードタイムを補正する。これにより、RTT補正およびガードタイム更新の回数を削減し、計算処理による負荷を低減することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態においては、OAM(Operation Administration and Maintenance)やOMCI(ONU Management and Control Interface)等の管理フレームを用いてRTTの測定を行う場合について説明する。
[第3の実施形態の構成]
第3の実施形態の基本的な構成は、第1の実施形態の構成と同様である。図18に示すように、第3の実施形態において、通信システム1は、第1の実施形態の構成に加え管理フレーム送信部108を有する。図18は、第3の実施形態に係る通信システムおよび局側終端装置の構成の一例を示す図である。
管理フレーム送信部108は、ONU20に管理用の光信号、すなわち管理フレームを送信する。測定部103は、管理フレーム送信部108によって光信号が送信され、ONU20によって光信号が受信され、ONU20が光信号を受信したのに応じてONU20によって光信号が送信され、受信部102によって光信号が受信される際に生じるRTTを測定する。
[第3の実施形態の処理]
図19および図20を用いて、第3の実施形態に係る通信システムの処理について説明する。図19および図20は、第3の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。図19に示すように、OLT10は、管理フレームをONU20へ送信し、ONU20からOLT10へのレスポンスを待つ。そして、DBAによりONU20がレスポンスを返すと、測定部103は、このやり取りから得られた時間を基にRTTを測定する。
また、RTT変化量を取得し、補正RTTに反映させる場合、測定部103は、図20のように、複数の周期(測定シーケンス1および測定シーケンス2)においてRTTを測定する。そして、算出部105は、式(4)によって単位時間/周期当たりの変化量を算出する。また、算出部105は、式(4)で得られたRTT変化量から、式(5)によって補正RTTを算出する。
Figure 2017028572
Figure 2017028572
図21および図22に示すフローチャートを用いて、第3の実施形態の処理について説明する。図21および図22は、第3の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。図21に示すように、まず、管理フレーム送信部108は、管理フレームをONU20に対して送信する(ステップS301)。
そして、測定部103はRTTの測定を行う(ステップS302)。そして、ガードタイム設定部106は、測定部103が測定したRTTを補正値としてガードタイムを更新し、所定の周期のガードタイムに反映させる(ステップS303)。その後、測定部103は、さらにRTTの測定を行い(ステップS301)、処理を繰り返す。
また、図22を用いて、管理フレームの送信を2回行う場合の処理について説明する。図22に示すように、まず、管理フレーム送信部108は、1回目の管理フレームをONU20に対して送信する(ステップS311)。そして、測定部103は1回目のRTTの測定を行う(ステップS312)。さらに、管理フレーム送信部108は、2回目の管理フレームをONU20に対して送信する(ステップS313)。そして、測定部103は2回目のRTTの測定を行う(ステップS314)。
そして、算出部105は、測定部103が測定した2回分のRTTからRTT変化量を算出する(ステップS315)。さらに、ガードタイム設定部106は、RTT変化量から求められる補正RTTを補正値としてガードタイムを更新し、所定の周期のガードタイムに反映させる(ステップS316)。その後、測定部103はさらにRTTの測定を行い(ステップS311)、処理を繰り返す。
[第3の実施形態の効果]
管理フレーム送信部108は、ONU20に管理用の光信号、すなわち管理フレームを送信する。測定部103は、管理フレーム送信部108によって光信号が送信され、ONU20によって光信号が受信され、ONU20が光信号を受信したのに応じてONU20によって光信号が送信され、受信部102によって光信号が受信される際に生じるRTTを測定する。管理フレーム送信部108により送信される管理フレームは、GATE-REPORTとは異なり、任意の内容を任意のタイミングでOLT-ONU間でやり取りすることができる。そしてOLT10は、任意のタイミングでRTTの測定を行うことができるようになる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態においては、ONUが送信したデータがOLTへ到着する予定時刻と、実際に到着した時刻とを比較することで、RTTの測定を行う方法について説明する。
[第4の実施形態の構成]
第4の実施形態の基本的な構成は、第1の実施形態の構成と同様である。第4の実施形態において、算出部105は、ONU20によって送信された光信号が、受信部102によって受信される予定の時刻と、受信部102によって該光信号が実際に受信された時刻との差分を所定のRTTに加算する。ガードタイム設定部106は、算出部105によって差分が加算されたRTTに基づいて、ガードタイムを補正する。
[第4の実施形態の処理]
図23を用いて、第4の実施形態に係る通信システムの処理について説明する。図23は、第4の実施形態に係る通信システムの処理の一例を説明するための図である。図23に示すように、OLT10は、DBAにてONU20との通信を行う場合、ONU20からの上りデータはOLT10が指定した時刻に送信されるため、OLT10はあらかじめONU20からの上りデータの到着時刻を予測できる。
そして、OLTが予測した到着予定時刻と実際の到着時刻が異なる場合、または到着予定時刻と実際の到着時刻との差分が所定の値以上である場合、算出部105は、到着予定時刻と実際の到着時刻との差分をONU10の移動によるRTT変化量であるとみなし、到着予定時刻と実際の到着時刻との差分を基にRTTの補正を行うことができる。
例えば、図23に示すように、到着予定時刻がT、実際の到着時刻がTである場合、その差分はT−Tである。この差分が1サイクルの通信で得られる値であり、この値を補正前のRTTに加味することで、補正を行うことができる。また、ガードタイム設定部106は、ガードタイムの更新を行うか否かを、差分が所定の閾値以上であるか否かによって判断するようにしてもよい。
図24に示すフローチャートを用いて、第4の実施形態の処理について説明する。図24は、第4の実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すフローチャートである。図24に示すように、測定部103は、ONU20からのデータの実際の到着時刻と到着予定時刻との差分を算出する(ステップS401)。そして、ガードタイム設定部106は、差分を基に補正されたRTTを基に、ガードタイムを更新し、所定の周期のガードタイムに反映させる(ステップS402)。その後、測定部103は、さらに差分の算出を行い(ステップS401)、処理を繰り返す。
[第4の実施形態の効果]
算出部105は、ONU20によって送信された光信号が、受信部102によって受信される予定の時刻と、受信部102によって該光信号が実際に受信された時刻との差分を所定のRTTに加算する。ガードタイム設定部106は、算出部105によって差分が加算されたRTTに基づいて、ガードタイムを補正する。これにより、GATE-REPORT、制御フレーム、主信号(ユーザーからのデータが乗せられたフレーム)等、DBAを用いて伝送される全ての信号から差分を取得することができる。また、RTT測定のための特別なフレームや、特別なデータ領域をフレーム内に確保する必要がないため、機能開発が容易となる。
[その他の実施形態]
それぞれの実施形態の特有の構成および処理を組み合わせた実施形態によって、本発明を実施することも可能である。例えば、第3の実施形態と第4の実施形態を組み合わせて、OLTはONUに管理フレームを送信し、管理フレームに対するレスポンスの到着時刻を予測し、実際の到着時刻との差を基にRTTを測定するようにしてもよい。さらに、測定したRTTをガードタイムに反映するタイミングは、第2の実施形態の方法で決定してもよい。
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
[プログラム]
図25は、プログラムが実行されることにより、局側終端装置が実現されるコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010、CPU1020を有する。また、コンピュータ1000は、ハードディスクドライブインタフェース1030、ディスクドライブインタフェース1040、シリアルポートインタフェース1050、ビデオアダプタ1060、ネットワークインタフェース1070を有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM(Random Access Memory)1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、局側終端装置の各処理を規定するプログラムは、コンピュータにより実行可能なコードが記述されたプログラムモジュール1093として実装される。プログラムモジュール1093は、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。例えば、局側終端装置における機能構成と同様の処理を実行するためのプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。なお、ハードディスクドライブ1090は、SSD(Solid State Drive)により代替されてもよい。
また、上述した実施形態の処理で用いられる設定データは、プログラムデータ1094として、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して実行する。
なお、プログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限らず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されてもよい。そして、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094は、他のコンピュータから、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
1 通信システム
10 局側終端装置(OLT)
20 加入者側終端装置(ONU)
101 送信部
102 受信部
103 測定部
104 記憶部
105 算出部
106 ガードタイム設定部
107 送信時刻指定部
108 管理フレーム送信部

Claims (6)

  1. 各々の位置が時間と共に変化する複数の加入者側終端装置に光信号を送信する送信部と、
    前記加入者側終端装置によって送信された光信号を受信する受信部と、
    前記送信部によって前記加入者側終端装置へ光信号が送信されてから、該光信号に対する応答として前記加入者側終端装置から送信される光信号が前記受信部によって受信されるまでの往復通信遅延時間を測定する測定部と、
    所定の条件が満たされるたびに、前記往復通信遅延時間に基づいて、前記加入者側終端装置のうちの一の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信部によって受信される時刻が、前記一の加入者側終端装置の後に光信号を送信する他の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信部によって受信される時刻より前となるように、各加入者側終端装置によって光信号が送信される時刻同士の時間間隔を補正する時間間隔設定部と、
    前記時間間隔に基づいて、前記加入者側終端装置が光信号を送信する時刻を指定する送信時刻指定部と、
    を有することを特徴とする局側終端装置。
  2. 前記測定部によって測定された複数の往復通信遅延時間の時間当たりの変化量を算出し、前記変化量を所定の往復通信遅延時間に加算する算出部をさらに有し、
    前記時間間隔設定部は、前記算出部によって前記変化量が加算された往復通信遅延時間に基づいて、前記時間間隔を補正することを特徴とする請求項1に記載の局側終端装置。
  3. 前記算出部は、加入者側終端装置によって送信された光信号が、前記受信部によって受信される予定の時刻と、前記受信部によって該光信号が実際に受信された時刻との差分を所定の往復通信遅延時間に加算し、
    前記時間間隔設定部は、前記算出部によって前記差分が加算された往復通信遅延時間に基づいて、前記時間間隔を補正することを特徴とする請求項2に記載の局側終端装置。
  4. 前記時間間隔設定部は、前記測定部によって往復通信遅延時間が測定された後、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で所定の回数の通信が行われた場合に、前記所定の条件が満たされたと判定し、該往復通信遅延時間に基づいて前記時間間隔を補正することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の局側終端装置。
  5. 前記加入者側終端装置に管理用の光信号を送信する管理信号送信部をさらに有し、
    前記測定部は、前記管理信号送信部によって前記加入者側終端装置へ光信号が送信されてから、該光信号に対する応答として前記加入者側終端装置から送信される光信号が前記受信部によって受信されるまでの往復通信遅延時間を測定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の局側終端装置。
  6. 局側終端装置と、各々の位置が時間と共に変化する複数の加入者側終端装置を有する通信システムにおいて実行される通信制御方法であって、
    前記局側終端装置が、前記加入者側終端装置に光信号を送信する送信工程と、
    前記局側終端装置が、前記送信工程で送信された光信号に対する応答として前記加入者側終端装置から送信される光信号を受信する受信工程と、
    前記送信工程が実行されてから前記受信工程が実行されるまでの往復通信遅延時間を測定する測定工程と、
    所定の条件が満たされるたびに、前記往復通信遅延時間に基づいて、前記加入者側終端装置のうちの一の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信工程によって受信される時刻が、前記一の加入者側終端装置の後に光信号を送信する他の加入者側終端装置によって送信された光信号が前記受信工程によって受信される時刻より前となるように、各加入者側終端装置によって光信号が送信される時刻同士の時間間隔を補正する時間間隔設定工程と、
    前記時間間隔に基づいて、前記加入者側終端装置が光信号を送信する時刻を指定する送信時刻指定工程と、
    を含んだことを特徴とする通信制御方法。
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