JP2017130613A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流出力に対応しており、かつ高周波数での駆動における損失を低減し得るコイル装置を提供する。【解決手段】軸部の周りを周回するリッツ線で構成される1次巻線と、前記軸部の周りを周回する平角線又は導体板で構成される2次巻線と、を有しており、前記2次巻線は、互いに直列に接続されており、前記軸方向に沿って順に配置される第1部分と、第2部分と、第3部分とを少なくとも有しており、前記1次巻線は、前記2次巻線の前記第1部分と前記第3部分の間に、前記軸方向の両側を挟まれるように配置されており、前記2次巻線の前記第2部分は、前記1次巻線の一部と、前記1次巻線の他の一部との間に、前記軸方向の両側を挟まれるように配置されていることを特徴とするコイル装置。【選択図】図2

Description

本発明は、電源用トランス等として好適に用いられるコイル装置に関する。
トランス等として用いられるコイル装置、特に漏れ磁束を積極的に使用する電源用コイル装置では、表皮効果による渦電流損を減らすために、巻線をリッツ線で構成する対応が考えられる。しかしながら、大電流をハンドリングする場合、リッツ線では占積率が低いためコイル装置の大型化を回避することが難しく、また、細線を並列に巻回する構造では、循環電流による損失悪化の問題が生じる。
従来、このような大電流出力に対応したコイル装置として、巻線を平角線や導体の板材で構成したものが提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。このようなコイル装置には、巻線における占積率を向上させ、小型化を図りながら大電流出力に対応する狙いがある。
特開平4−348507号公報 特開2013−89787号公報
しかしながら、高周波数で駆動され、かつ大電流出力に対応する必要のあるコイル装置、たとえばLLC電源のようなスイッチング電源用のトランス等では、従来のコイル装置では、表皮効果による渦電流損等に起因する損失が大きくなりすぎる問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、大電流出力に対応しており、かつ高周波数での駆動における損失を低減し得るコイル装置を提供することである。
本発明に係るコイル装置は、
軸方向に延びる軸部を有する磁心と、
前記軸部の周りを周回するリッツ線で構成される1次巻線と、
前記軸部の周りを周回する平角線又は導体板で構成される2次巻線と、を有しており、
前記2次巻線は、互いに直列に接続されており、前記軸方向に沿って順に配置される第1部分と、第2部分と、第3部分とを少なくとも有しており、
前記1次巻線は、前記2次巻線の前記第1部分と前記第3部分の間に、前記軸方向の両側を挟まれるように配置されており、
前記2次巻線の前記第2部分は、前記1次巻線の一部と、前記1次巻線の他の一部との間に、前記軸方向の両側を挟まれるように配置されていることを特徴とする。
本発明に係るコイル装置は、平角線又は導体板で構成される2次巻線が、少なくとも第1部分〜第3部分に分かれており、第1部分と第3部分の間に1次巻線が挟まれており、第2部分は、1次巻線の間に挟まれる。このようなコイル装置は、平角線又は導体板を採用して大電流出力に対応すると同時に、従来のコイル装置と比較して、損失を低減して結合を高めることが可能である。
また、例えば、前記磁心には、前記1次巻線及び前記2次巻線の内部において、漏れ磁束を発生させるギャップが形成されていてもよい。
このようなコイル装置は、ギャップを形成して磁心の磁気飽和を防ぐとともに、1次巻線及び2次巻線の内部にギャップを形成することにより、漏れ磁束がコイル装置10の外部に影響し難く、ノイズを低減できる。
また、例えば、前記平角線又は前記導体板は、前記軸部の周方向に延びるCリング状の周回部分と、前記周回部分における周方向端部に接続しており、少なくとも一部が前記軸方向に延びる接続部分とを有してもよく、
前記2次巻線の前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分は前記周回部分で構成されていてもよく、
前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分は、前記接続部分を介して直列に接続されていてもよい。
このようなコイル装置は、2次巻線の第1部分、第2部分及び第3部分を容易に連結することが可能であり、製造が容易である。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図2は、図1に示すコイル装置のYZ平面による断面図である。 図3は、図1に示すコイル装置において、コアを非表示しとした斜視図である。 図4は、図1に示すコイル装置の分解斜視図である。 図5は、図1に示すコイル装置の回路図である。 図6は、実施例及び参考例に係る回路シミュレーションで使用した回路を表す回路図である。 図7は、実施例に係るコイル装置を表す断面図である。 図8は、参考例1に係るコイル装置を表す断面図である。 図9は、参考例2に係るコイル装置を表す断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル装置10の斜視図であり、図2はコイル装置10の断面図である。図1及び図2に示すように、コイル装置10は、磁心としてのコア60と、1次巻線70と、2次巻線80とを有している。また、コイル装置10の分解図である図4に示すように、コイル装置10は、1次巻線70及び2次巻線80を収容するための第1ボビン20、第2ボビン30、第3ボビン40、第4ボビン50及びコアカバー98a、98bを有している。
なお、実施形態に係るコイル装置10に関しては、図1に示すように、コイル装置10を実装する実装面に対して垂直な方向をZ軸方向、実装面に平行であって、図2に示すように第1ボビン20及び第2ボビン30の両サイドを通るコア60の2つの側脚部64ab(又は2つの側脚部64bb)を結ぶ方向をY軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向をX軸方向として、説明を行う。
図4に示すように、コア60は、別々に成形された2つの部品である第1コア60aと第2コア60bとを、組み立てて形成される。第1コア60aと第2コア60bとは、断面がE字状の略対称な形状を有しており(E−Eコア)、1次巻線70及び2次巻線80を収納する第1〜第4ボビン20〜50を、軸方向の両側から挟むように配置されている。コア60の外周に巻かれている絶縁テープ12は、第1コア60aと第2コア60bとの接合をサポートする。
図2に示すように、コア60は、コイル装置10の中央部において、軸方向であるZ軸方向に延びる軸部としての軸脚部62a、62bを有している。軸脚部62aの下端62aaと、軸脚部62bの上端62baは軸方向の中央で互いに対向している。軸脚部62a、62bにおける下端62aaと上端62baとの間には、漏れ磁束を発生させるギャップ65が形成されている。なお、コイル装置10におけるギャップ65は、図2に示すように隙間であってもよいが、ギャップ材が配置されていてもよい。また、ギャップ65の有無及びギャップ65の大きさは、コイル装置10に求められる特性に応じて適宜調整される。
図4に示すように、コア60は、軸脚部62aの軸方向上端と軸方向下端とを、1次巻線70及び2次巻線80の外部を通って接続する接続部64a、64bを有している。接続部64a、64bは、軸脚部62a、62bと並行にZ軸方向に延びる側脚部64ab、64bbと、軸脚部62a、62bと側脚部64ab、64bbとをY軸方向に接続する上端部64aa及び下端部64baとを有する。
図4に示すように、コイル装置10は、1次巻線70と、2次巻線80とを有している。1次巻線70は、細い導線を寄り合わせた撚り線であるリッツ線で構成される。これに対して、2次巻線80は、断面が略矩形の単線である平角線又は導体板で構成される。1次巻線70を構成するリッツ線及び2次巻線80を構成する平角線又は導体板は、いずれもコア60の軸脚部62a、62bの周りを周回している。
図2及び図4に示すように、1次巻線70は、後述する2次巻線80の第2部分84aに対してZ軸正方向側(上方)に配置される上部分72と、第2部分84aに対してZ軸負方向側(下方)に配置される下部分74とを有している。1次巻線70の上部分72は、第2ボビン30に収容されている。
図4に示すように、第2ボビン30は、中空筒状の第2中空筒部32と、第2中空筒部32の外周壁から径方向に突出する上鍔部34、中間鍔部35及び下鍔部36を有している。上鍔部34、中間鍔部35及び下鍔部36は、Z軸負方向へ向かって(上方から下方に向かって)、上鍔部34、中間鍔部35、下鍔部36の順に配置されている。
図2に示すように、1次巻線70の上部分72は、第2中空筒部32の外周壁の外側を多層(実施形態では径方向に2層から3層)に周回している。また、上部分72を構成するリッツ線は、Z軸方向に関しては、上鍔部34と中間鍔部35の間と、中間鍔部35と下鍔部36との間とに、分割して巻回されている。
1次巻線70における上部分72から引き出されたリッツ線の端部である上部分端部73の一方は、図3に示すように、第1ボビン20の端子設置部28に設けられた端子92に固定されている。また、上部分端部73の他方は、下部分端部75に、図示しない接続部材又は配線等を介して電気的に接続されている。したがって、1次巻線70における上部分72と下部分74とは、直列に接続されている。
なお、図4の分解図では、作図の関係上、上部分72が、中間鍔部35より上側に巻かれている部分と下側に巻かれている部分の2つに分離されているように記載されているが、実際には2つの部分は繋がっており、上部分72は、1つの連続するリッツ線で構成されている。
図2に示すように、1次巻線70の下部分74は、第3ボビン40に収容されている。図4に示すように、第3ボビン40は、第2ボビン30と同様に、中空筒状の第3中空筒部42と、第3中空筒部42の外周壁から径方向に突出する上鍔部44、中間鍔部45及び下鍔部46を有している。上鍔部44、中間鍔部45及び下鍔部46の配列についても、第2ボビン30と同様である。
図2に示すように、1次巻線70の下部分74は、上部分72と同様に、第3中空筒部42の外周壁の外側を多層(実施形態では径方向に2層から3層)に周回している。また、下部分74を構成するリッツ線は、上鍔部44と中間鍔部45の間と、中間鍔部45と下鍔部46との間とに、分割して巻回されている。
1次巻線70における下部分74から引き出されたリッツ線の端部である下部分端部75の一方は、図4に示すように、第1ボビン20の端子設置部28に設けられた端子92に固定されている。また、下部分端部75の他方は、先に述べたように、端子92に固定されていない上部分端部73に対して電気的に接続されている。なお、下部分74についても、上部分72と同様に、1つの連続するリッツ線で構成されている。
図4に示すように、2次巻線80は、3つの平角線である第1平角線82と、第2平角線84と、第3平角線86とを有している。第1平角線82、第2平角線84及び第3平角線86は、帯状の平角線をエッジ方向(断面における長辺に沿う方向)に曲げることにより、軸脚部62a、62bを周回する周回部分を形成したものである。ただし、2次巻線80としてはこれに限定されず、2次巻線80は、板材をC字状に打ち抜いて周回部を形成した導体板で構成されていてもよい。
第1平角線82は、第1部分82aと、接続部分82bと、外部接続部分82cとを有している。第1部分82aは、軸脚部62a、62bの周方向に延びるCリング状の周回部分で構成されている。図2に示すように、第1部分82aの上下面は、軸方向(Z軸方向)に垂直である。
図2に示すように、第1平角線82の第1部分82aは、第1ボビン20と第2ボビン30の間に挟まれた状態で収納されている。図4に示すように、第1ボビン20は、中空筒状の第1中空筒部22と、第1中空筒部22の外周壁から径方向に突出する蓋部24と、蓋部24の上面に設けられた端子設置部28とを有している。
第1ボビン20は、第2ボビン30のZ軸正方向側に接合される。したがって、図4に示すように、第1平角線82の第1部分82aは、Z方向に関しては、第1ボビン20の蓋部24と、第2ボビン30の上鍔部34との間に配置されている。
図4に示すように、第1平角線82の接続部分82bは、第1部分82aにおける周方向端部の一方に接続している。接続部分82bは、その少なくとも一部が、第1部分82aである周回部分に対して折り曲げられて、軸方向(Z軸方向)に延びている。図1及び図3に示すように、第1平角線82の接続部分82bは、第1ボビン20及び第2ボビン30から露出しており、第2平角線84の接続部分84bに対して、ボルト90a及びナット90bを用いて接続されている。
図4に示すように、第1平角線82の外部接続部分82cは、第1部分82aにおける周方向端部の他方に接続している。図1に示すように、外部接続部分82cは、第1ボビン20及び第2ボビン30から露出しており、外部接続部分82cには、基板又は他の電子部品に対する導電経路が接続される。
図4に示す第2平角線84は、第2部分84aと、接続部分82b及び接続部分84cを有している。第2部分84aは、第1部分82aと同様に、軸脚部62a、62bの周方向に延びるCリング状の周回部分で構成されている。コイル装置10では、第2部分84aの上下面は、軸方向(Z軸方向)に垂直である。
図2に示すように、第2部分84aは、Z軸方向に関して、第2ボビン30の下鍔部36と第3ボビン40の上鍔部44の間に挟まれた状態で収納されている。また、第2ボビン30は、第3ボビン40のZ軸正方向側に接合される。
図4に示すように、第2平角線84の接続部分84b、84cは、第2部分84aにおける周方向端部の一方と他方に、それぞれ接続している。接続部分84b、84cは、その少なくとも一部が、第2部分84aである周回部分に対して折り曲げられて、軸方向(Z軸方向)に延びている。図1及び図3に示すように、第2平角線84の接続部分84b、84cは、第2ボビン30及び第3ボビン40から露出している。第2平角線84の接続部分84cは、第3平角線86の接続部分86bに対して、ボルト94a及びナット94bを用いて接続されている。
図4に示す第3平角線86は、第3部分86aと、接続部分86b及び外部接続部分86cを有している。第3部分86aは、第1部分82a及び第2部分84aと同様に、軸脚部62a、62bの周方向に延びるCリング状の周回部分で構成されている。コイル装置10では、第3部分86aの上下面は、軸方向(Z軸方向)に垂直である。
図2に示すように、第3平角線86の第3部分86aは、Z軸方向に関して、第3ボビン40の下鍔部46と、第4ボビン50の底部54の間に挟まれた状態で収納されている。図4に示すように、第4ボビン50は、中空筒状の第4中空筒部52と、第4中空筒部52の外周壁から径方向に突出する底部54と、底部54からZ軸負方向側へ突出する設置部58とを有している。
図4に示すように、第3平角線86の接続部分86bは、第3部分86aにおける周方向端部の一方に接続している。接続部分86bは、その少なくとも一部が、第1部分82aである周回部分に対して折り曲げられて、軸方向(Z軸方向)に延びている。図1及び図3に示すように、第3平角線86の接続部分86bは、第3ボビン40及び第4ボビン50から露出している。
図4に示すように、第3平角線86の外部接続部分86cは、第3部分86aにおける周方向端部の他方に接続している。図1に示すように、外部接続部分86cは、第3ボビン40及び第4ボビン50から露出しており、外部接続部分86cには、基板又は他の電子部品に対する導電経路が接続される。
図4に示すように、コイル装置10のボビンは、第1ボビン20、第2ボビン30、第3ボビン40及び第4ボビン50を有している。第1ボビン20、第2ボビン30、第3ボビン40及び第4ボビン50は、軸方向に分離可能であり、第1ボビン20と第2ボビン30の間に2次巻線80の第1部分82aを収容し、第2ボビン30と第3ボビン40の間に2次巻線80の第2部分84aを収容し、第3ボビン40と第4ボビン50の間に2次巻線80の第3部分86aを収容する。
図2に示すように、第1ボビン20、第2ボビン30、第3ボビン40及び第4ボビン50で構成されるボビンは、2次巻線80の第1部分82a、第2部分84a及び第3部分86aを、1次巻線70の上部分72及び下部分74に対して適切に絶縁した状態で収容している。なお、図3に示すように、ボビンの両サイドには、ボビンに収容された1次巻線70及び2次巻線80を、コア60に対して絶縁するためのコアカバー98a、98bが配置されている。
図2に示すように、コイル装置10において、1次巻線70は、2次巻線80の第1部分82aと第3部分86aとの間に、軸方向(Z軸方向)の両側を挟まれるように配置されている。さらに、2次巻線80の第2部分84aは、1次巻線70の一部である上部分72と、1次巻線70の他の一部である下部分74との間に、軸方向(Z軸方向)の両側を挟まれるように配置されている。なお、2次巻線80の第1部分82a、第2部分84a及び第3部分86aは、第1部分82a、第2部分84a、第3部分86aの順に、直列に接続されている。
図5は、コイル装置10の回路図である。1次巻線70における上部分72と下部分74との接続は、コイル装置10を設置する際に、外部の基板又は端子等を介して行われる場合がある。そのため、図5において、1次巻線70は、上部分72と下部分74の2つのコイルとして記載している。一方、2次巻線80については、第1〜第3部分82a〜86aが、コイル装置10の内部で接続されている。そのため、2次巻線80は1つのコイルとして記載している。
図2に示すコイル装置10において、2次巻線80のターン数は合計3ターンであり、第1部分82aと、第2部分84aと、第3部分86aとが、それぞれ1ターンずつとなっている。また、1次巻線70のターン数は合計11ターンであり、上部分72と下部分74とが、それぞれ5.5ターンずつとなっている。
1次巻線70及び2次巻線80のターン数は、コイル装置10に求められる特性に応じて適宜設定すれば良いが、第1部分82a、第2部分84a及び第3部分86aのターン数は同じであり、かつ、上部分72及び下部分74のターン数は同じであることが、コイル装置10の損失を低減する観点から好ましい。また、2次巻線80の第1部分82a、第2部分84a及び第3部分86aのターン数は、実施形態に示すように各1ターンずつであることが、損失の低減の観点から特に好ましい。
コイル装置10の製造方法は特に限定されないが、例えば以下の方法により製造される。
まず、図4に示す第1平角線82、第2平角線84及び第3平角線86と、第1ボビン20、第2ボビン30、第3ボビン40及び第4ボビン50とを準備し、第1〜第3平角線82〜86の第1〜第3部分82a〜86aを、図2に示すように収容しながら、ボビンを組み立てる。
第1〜第3平角線82〜86又は導体板の材質としては特に限定されず、例えば、銅、鉄、アルミニウム又はこれらを含む合金のような良導体が挙げられるが、導電性等の観点から銅が好ましい。第1〜第3平角線82〜86は、例えば帯状の平角線材料をエッジ方向に曲げることによりC字状の第1〜第3部分82a〜86aを形成し、さらに端部を軸方向に曲げて接続部分82b〜86b、84cと外部接続部分82c、86cを形成することにより、作成される。
第1〜第4ボビン20〜50の材質としては特に限定されないが、樹脂等の絶縁材料によって形成され、例えばフェノール樹脂等を用いることが、耐熱性や強度等の観点から好ましい。
次に、組み立てられたボビンの第2ボビン30及び第3ボビン40にリッツ線を巻回し、1次巻線70の上部分72と下部分74とを形成する。上部分72から引き出された上部分端部73及び下部分74から引き出された下部分端部75を、端子92等により第1ボビン20の端子設置部28に固定することにより、1次巻線70がボビンに固定される。1次巻線70を構成するリッツ線も特に限定されず、エナメル線を撚り合わせて絶縁材で被覆したもの等を用いることができる。リッツ線に含まれる細線の径及び本数等については、コイル装置10の要求特性等に応じて適宜選択される。
さらに、図1及び図3に示すように、第1平角線82と接続部分82bと第2平角線84の接続部分84b、第2平角線84の接続部分84cと第3平角線の接続部分86bをそれぞれボルト90a、94a及びナット90b、94bを用いて接続し、2次巻線80を形成する。なお、各接続部分82b、84b、86b、84cの接続方法は特に限定されず、溶接、はんだ付け、接着等の他の方法を用いてもよい。
次に、1次巻線70及び2次巻線80を形成したボビンに、図3に示すコアカバー98a、98bを取り付けた後、ボビンの上下から第1コア60a及び第2コア60bを取り付けてコア60を形成する。最後に、コア60の外周に絶縁テープ12を巻付けることにより、図1に示すコイル装置10を得る。
図2に示すように、コイル装置10は、平角線又は導体板で構成される2次巻線80が、少なくとも第1部分82a、第2部分84a、第3部分86aの3つに、軸方向に分けて配置されている。さらに、コイル装置10では、第1部分82aと第3部分86aの間に1次巻線70が挟まれており、第2部分84aは、1次巻線70の上部分72と下部分74との間に挟まれている。このようなコイル装置10は、平角線又は導体板を採用して大電流出力に対応すると同時に、このような配置になっていない従来のコイル装置と比較して、損失を低減して結合を高めることが可能である。なお、2次巻線80の軸方向の分割数は3つに限定されず、2次巻線80が4つ以上の部分に分割されて配置されていてもよい。
また、コイル装置10は、1次巻線70及び2次巻線80の内部に配置される軸脚部62a、62bにギャップ65を形成することで、漏れ磁束がコイル装置10の外部に影響することを防止し、ノイズを低減することができる。なお、図2に示すように、2次巻線80における第2部分84aは、ギャップ65に最も近いため、ギャップ65からの漏れ磁束の影響により発熱を生じやすい。したがって、第2部分84aの内径を、第1部分82a及び第3部分86aの内径より大きくすることにより、2次巻線80とギャップ65との最短距離を長くして、損失を低減してもよい。
また、第1〜第3平角線82〜86が接続部分82b、84b、86b、84cを有するため、コイル装置10は2次巻線80を容易に形成できる。なお、第1〜第3平角線82〜86は、XY平面に平行な平らな状態でボビンに組み込み、接続部分82b、84b、86b、84cは、1次巻線70を形成した後に、平角線を折り曲げて形成してもよい。これにより、リッツ線を第2ボビン30及び第3ボビン40に巻回する工程を迅速に行うことが可能となる。また、リッツ線を第2ボビン30及び第3ボビン40を巻回する工程を、ボビンの組み立て工程の前に行ってもよい。また、2次巻線80における第1〜第3部分82a〜86aは、その断面における長辺がXY平面に平行であるため、コイル装置10全体におけるZ軸方向の長さを短縮することができる。ただし、平角線又は導体板で構成される2次巻線の第1〜第3部分は、その断面における短辺がXY平面に平行であってもよい。
以下、具体的な実施例に基づき本発明の説明を行うが、本発明はこれらの実施例には限定されない。
1次巻線と2次巻線の配列を変えた3パターン(実施例、参考例1、参考例2)のシミュレーションモデルを作成し、各シミュレーションモデルに係るコイル装置が生じる損失を算出した。
<実施例>
図7は、実施例に係るシミュレーションモデルが想定するコイル装置110を表す断面図である。コイル装置110は、図2に示すコイル装置10と同様の1次巻線70、2次巻線80及びコア60を有している。すなわち、2次巻線80は、第1部分82a、第2部分84a、第3部分86aの3つの部分に分かれており、第1部分82aと第3部分86aとの間に1次巻線70の全体を挟み、中央の第2部分84aは、1次巻線70の上部分72と下部分74の間に挟まれて配置されている。
2次巻線80としては、断面積30mm、厚さ2mm、内径47mmの平角線をエッジワイズ巻きしたものとし、コイル装置10と同様の形状を想定した。2次巻線80の材質は銅を採用した。1次巻線70はリッツ線で構成されるため、1次巻線70における渦電流の発生は、渦電流解析では考慮しなかった。また、渦電流解析では、非磁性であるボビンについても考慮していない。
2次巻線80のターン数は合計3ターンであり、第1部分82aと、第2部分84aと、第3部分86aとが、それぞれ1ターンずつとなっている。また、1次巻線70のターン数は合計11ターンであり、上部分72と下部分74とが、それぞれ5.5ターンずつとなっている。
実施例では、コイル装置110について渦電流解析を行い、70kHz駆動時におけるインピーダンスマトリクス(Z)を算出した。さらに、算出したインピーダンスマトリクス(Z)に、別途回路シミュレーションで算出した電流値を代入することにより、コイル装置110の交流抵抗Racを算出した。インピーダンスマトリクス(Z)から交流抵抗Racを算出した計算式は、以下のとおりである。
Figure 2017130613
コイル装置110における交流抵抗Racの算出条件は、2次側ショート時(V=0)の1次側からみた交流抵抗とした。交流抵抗Racの算出に用いる1次電流の値は、渦電流解析とは別に、回路シミュレーションから算出した。図6は、回路シミュレーションに用いた回路を表す回路図である。回路シミュレーションにおける回路方式は、フルブリッジLLC直流電流共振、ブリッジ全波整流とした。回路の入出力条件は、入力電圧を220V〜325Vとし、出力電圧を70V〜80Vとした。コイル装置110における交流抵抗Racの算出結果を表1に示す。
参考例1
図8は、参考例1に係るシミュレーションモデルが想定するコイル装置210を表す断面図である。コイル装置210は、実施例とは巻線の配置が異なり、1次巻線270の上部分272と下部分274との間に、2次巻線280の全体が挟まれている。上部分272及び下部分274におけるリッツ線のターン数は、実施例と同様に5.5ターンずつである。また、2次巻線280の合計ターン数(3ターン)及びコア60については、実施例と同様である。また、1次巻線270の上部分272及び下部分274を構成するリッツ線や、2次巻線280を構成する平角線の材質及び断面形状については、実施例と同様である。
図8に示すコイル装置210についても、実施例に係るコイル装置110と同様に渦電流解析を行い、70kHz駆動時におけるインピーダンスマトリクス(Z)を算出した。さらに、算出したインピーダンスマトリクス(Z)に、実施例1で説明した回路シミュレーションで算出した電流値を代入することにより、コイル装置210の交流抵抗Racを算出した。コイル装置210における交流抵抗Racの算出結果を表1に示す。
参考例2
図9は、参考例2に係るシミュレーションモデルが想定するコイル装置310を表す断面図である。コイル装置210は、実施例及び参考例とは巻線の配置が異なる。コイル装置310の2次巻線380は、第1部分382aと第3部分386aの2つの部分に分かれており、第1部分382aと第3部分386aとの間に1次巻線370の全体を挟んでいる。
2次巻線380の第1部分382a及び第3部分386aのターン数は、それぞれ1.5ターンずつであり、2次巻線380の合計ターン数は、実施例及び参考例1と同様に3ターンである。1次巻線370の合計ターン数も、実施例及び参考例1と同様に11ターンである。また、1次巻線370を構成するリッツ線や、2次巻線380を構成する平角線の材質及び断面形状については、実施例及び参考例と同様である。
図9に示すコイル装置310についても、実施例に係るコイル装置110と同様に渦電流解析を行い、70kHz駆動時におけるインピーダンスマトリクス(Z)を算出した。さらに、算出したインピーダンスマトリクス(Z)に、実施例1で説明した回路シミュレーションで算出した電流値を代入することにより、コイル装置310の交流抵抗Racを算出した。コイル装置310における交流抵抗Racの算出結果を表1に示す。
Figure 2017130613
総合評価
表1には、各コイル装置110、210、310の70kHz駆動時における交流抵抗Racに加えて、70kHz駆動時において渦電流によって生じる損失P(W)と、70kHz駆動時における結合係数(K)を併せて表示している。損失Pは、回路シミュレーションで算出した1次電流の値と交流抵抗Racから算出したものであり、結合係数(K)は、上述したインピーダンスマトリクスから算出した値である。
参考例1に係るコイル装置210の配置(図8参照)では、損失Pが96.4Wと大きく、70kHz程度の高周波数で駆動した場合には、2次巻線280でかなり大きな渦電流損が生じることが理解できる。これに対して、実施例に係るコイル装置110の配置(図7参照)では、損失Pが61.4Wであり、参考例1の64%程度と小さい。すなわち、実施例に係るコイル装置110は、1次巻線70および2次巻線80の配置を参考例1に対して変更することにより、2次巻線80で生じる渦電流による損失を低減できることが理解できる。また、結合係数(K)についても、実施例に係るコイル装置110は、参考例1に係るコイル装置210より良好である。
参考例2に係るコイル装置310の配置(図9参照)では、損失Pは80.6Wであり、参考例1に比べて損失Pを減少させることはできるものの、実施例ほどの効果は得られないことが理解できる。
10…コイル装置
60…コア
62a、62b…軸脚部
65…ギャップ
70…1次巻線
72…上部分
74…下部分
80…2次巻線
82…第1平角線
82a…第1部分
82b、84b、84c、86b…接続部分
82c、86c…外部接続部分
84…第2平角線
84a…第2部分
86…第3平角線
86a…第3部分

Claims (3)

  1. 軸方向に延びる軸部を有する磁心と、
    前記軸部の周りを周回するリッツ線で構成される1次巻線と、
    前記軸部の周りを周回する平角線又は導体板で構成される2次巻線と、を有しており、
    前記2次巻線は、互いに直列に接続されており、前記軸方向に沿って順に配置される第1部分と、第2部分と、第3部分とを少なくとも有しており、
    前記1次巻線は、前記2次巻線の前記第1部分と前記第3部分の間に、前記軸方向の両側を挟まれるように配置されており、
    前記2次巻線の前記第2部分は、前記1次巻線の一部と、前記1次巻線の他の一部との間に、前記軸方向の両側を挟まれるように配置されていることを特徴とするコイル装置。
  2. 前記磁心には、前記1次巻線及び前記2次巻線の内部において、漏れ磁束を発生させるギャップが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記平角線又は前記導体板は、前記軸部の周方向に延びるCリング状の周回部分と、前記周回部分における周方向端部に接続しており、少なくとも一部が前記軸方向に延びる接続部分とを有しており、
    前記2次巻線の前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分は前記周回部分で構成されており、
    前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分は、前記接続部分を介して直列に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコイル装置。
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