JP2017129531A - マイクロメータの自動読取装置 - Google Patents

マイクロメータの自動読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アナログ式のマイクロメータの指示値を自動的に読取る自動読取装置を提供する。【解決手段】自動読取装置10は、スリーブ目盛およびシンブル目盛を含む目盛画像を取得する画像取得部11と、目盛画像を回転させる画像回転部12と、回転された目盛画像におけるスリーブ目盛をカウントし、スリーブ計数値を求めるスリーブ計数部14と、回転された目盛画像に含まれるシンブル数字のうち、基準線から最近距離に位置する最近距離数字を照合画像と比較して認識する、最近距離数字認識部15と、回転された目盛画像に含まれるシンブル目盛および基準線の位置関係に基づいて、シンブル目盛の値を判定するシンブル目盛判定部16と、スリーブ計数値、最近距離数字、およびシンブル目盛の値に基づいて、マイクロメータの指示値を算出する指示値算出部17と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロメータの指示値を自動的に読取る自動読取装置に関する。
レーザ装置の共振器を構成するミラーの角度を調整する際に、アナログ式のマイクロメータが使用されることがある。その際、作業者は、マイクロメータヘッドの指示値を目視で読取っている。しかしながら、熟練度が低い作業者の場合、読取作業に時間がかかったり、または読取ミスを起こしたりすることがある。
作業者の目視に頼らずに、画像処理技術を利用して計器の指示値を読取る種々の技術が提案されている(特許文献1〜特許文献5)。
特開2003−242444号公報 特開2006−120133号公報 特開2006−277608号公報 特開2012−038195号公報 特開2014−032039号公報
アナログ式のマイクロメータの指示値を自動的に読取れるようにした自動読取装置が求められている。
本願の1番目の発明によれば、アナログ式のマイクロメータの指示値を自動的に読取る自動読取装置であって、前記マイクロメータは、スリーブと、前記スリーブに印字されたスリーブ目盛と、前記スリーブに対して回転するシンブルと、前記シンブルに印字されたシンブル数字およびシンブル目盛と、を備えており、前記自動読取装置は、前記スリーブ目盛および前記シンブル目盛を少なくとも含む目盛画像を取得する画像取得部と、前記スリーブの基準線が所定の角度になるように、前記目盛画像を回転させる画像回転部と、回転された前記目盛画像における前記スリーブ目盛をカウントし、スリーブ計数値を求めるスリーブ計数部と、回転された前記目盛画像に含まれる前記シンブル数字のうち、前記基準線から最近距離に位置する最近距離数字を照合画像と比較して認識する、最近距離数字認識部と、回転された前記目盛画像に含まれる前記シンブル目盛および前記基準線の位置関係に基づいて、前記シンブル目盛の値を判定するシンブル目盛判定部と、前記スリーブ計数値、前記最近距離数字、および前記シンブル目盛の値に基づいて、前記マイクロメータの指示値を算出する指示値算出部と、を備える、自動読取装置が提供される。
本願の2番目の発明によれば、1番目の発明に係る自動読取装置において、前記最近距離数字認識部が、前記シンブル数字の一部分を照合画像と比較することによって、前記最近距離数字を認識するように構成される。
本願の3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明に係る自動読取装置において、前記シンブル目盛判定部は、前記最近距離数字に対応するシンブル目盛および前記指示値に対応するシンブル目盛との間のシンブル目盛の数をカウントし、前記基準線が前記最近距離数字よりも大きい側に位置している場合は、カウントされた前記シンブル目盛の数を前記最近距離数字に加算し、前記基準線が前記最近距離数字よりも小さい側に位置している場合は、カウントされた前記シンブル目盛の数を前記最近距離数字から減算するように構成される。
本願の4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明に係る自動読取装置において、前記指示値算出部は、許容値に応じて前記マイクロメータの指示値の範囲を予測し、前記指示値算出部の計算結果が前記指示値の範囲の上限値よりも大きい場合、前記計算結果にシンブル1回転分に相当する値を減算し、前記指示値算出部の計算結果が前記指示値の範囲の下限値よりも小さい場合、前記計算結果にシンブル1回転分に相当する値を加算するように構成される。
本願の5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明に係る自動読取装置において、前記指示値算出部によって算出されたマイクロメータの指示値を出力する出力部をさらに備える。
これら並びに他の本発明の目的、特徴および利点は、添付図面に示される本発明の例示的な実施形態に係る詳細な説明を参照することによって、より明らかになるであろう。
本発明に係る自動読取装置によれば、作業者の目視に頼ることなく、マイクロメータの指示値を自動的に取得できるようになる。それにより、人手による読取作業が不要になるので、製造時のセットアップ作業または保守作業の効率が向上するとともに、ヒューマンエラーに起因する読取ミスを防止できる。
一実施形態に係る自動読取装置を備えた計測システムの構成例を示す図である。 マイクロメータヘッド近傍を拡大して示す図である。 一実施形態に係る自動読取装置の機能ブロック図である。 一実施形態に係る自動読取装置において実行される処理を示すフローチャートである。 マイクロメータの撮影画像の例を示す図である。 図5の撮影画像を回転して得られる画像を示す図である。 図6の画像を画像処理した結果を示す図である。 一実施形態に係る自動読取装置における数字識別機能について説明する図である。 一実施形態に係る自動読取装置におけるシンブル目盛読取機能について説明する図である。 一実施形態に係る自動読取装置におけるシンブル目盛読取機能について説明する図である。 一実施形態に係る自動読取装置におけるシンブル目盛読取機能について説明する図である。 一実施形態に係る自動読取装置におけるシンブル目盛読取機能について説明する図である。 一実施形態に係る自動読取装置における指示値補正機能について説明する図である。 一実施形態に係る自動読取装置における指示値補正機能について説明する図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図示される実施形態の構成要素は、本発明の理解を助けるために縮尺が適宜変更されている。同一または対応する構成要素には、同一の参照符号が使用される。
図1は、一実施形態に係る自動読取装置を備えた計測システムの構成例を示している。計測システム100は、マイクロメータ20、カメラ50、画像処理装置60、および自動読取装置10を備えている。
計測システム100は、特に限定されないものの、ガスレーザ装置の製造時のセットアップ、または保守作業時において、ガスレーザ装置の共振器を構成するミラーの角度を調整する際に使用されうる。
計測システム100は、マイクロメータ20をカメラ50で撮影した画像を画像処理装置60によって画像処理するとともに、画像処理の結果を利用してマイクロメータ20の指示値を自動読取装置10で読取ることによって、対象物を計測するように構成される。
マイクロメータ20は、公知の構成を有するアナログ式のマイクロメータである。図2は、マイクロメータヘッドの近傍を拡大して示している。マイクロメータ20は、固定されたスリーブ30と、スリーブ30に対して回転可能に取付けられたシンブル40と、を備えている。
スリーブ30には、基準線34とともにスリーブ目盛32が印字されている。シンブル40には、シンブル目盛42が印字されている。また、シンブル40には、シンブル数字N1が、目盛線5つごとにシンブル目盛42に対して隣接して印字されている。
スリーブ目盛32およびシンブル目盛42からマイクロメータ20の指示値を求められるようになっていれば、マイクロメータ20の構成は特に限定されない。
カメラ50は、CCD(電荷結合素子)またはCMOS(相補性金属酸化膜半導体)などの公知の撮像素子を備えたデジタルカメラである。
画像処理装置60は、公知の画像処理アルゴリズム、例えばエッジ検出、二値化などを利用して対象の画像から必要な情報を抽出するように構成されたデジタルコンピュータである。画像処理装置60は、後述するように、マイクロメータ20の撮影画像を処理する目的で使用される。
自動読取装置10は、カメラ50および画像処理装置60と協働して、マイクロメータ20の指示値を自動的に読取るように構成される。一実施形態において、自動読取装置10は、ネットワーク、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、インターネットなどを介して画像処理装置60に接続された、画像処理装置60とは別個のデジタルコンピュータである。或いは、自動読取装置10および画像処理装置60は、ハードウェア構成を共有する単一のデジタルコンピュータであってもよい。
本明細書において、「デジタルコンピュータ」は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ、各種インタフェースなどの公知のハードウェア構成を備えており、不揮発性メモリに格納された動作プログラムに従って所定の演算を実行する機能を有する機械である。なお、デジタルコンピュータは、公知のインタフェースを介して接続された入力デバイス、例えばマウスおよびキーボード、または表示デバイス、例えば液晶ディスプレイなどをさらに備えていてもよい。
図3は、自動読取装置10の機能ブロック図である。自動読取装置10は、画像取得部11、画像回転部12、画像処理部13、スリーブ計数部14、最近距離数字認識部15、シンブル目盛判定部16、指示値算出部17、および出力部18を備えている。
画像取得部11は、カメラ50によって撮影したマイクロメータ20の画像を取得する。撮影画像(以下、「目盛画像」と称することがある。)には、スリーブ目盛32およびシンブル目盛42が少なくとも含まれる。図5は、目盛画像の例を示している。
画像回転部12は、スリーブ30の基準線34が所定の角度になるように、目盛画像を回転させる。図6は、画像回転部12によって回転された目盛画像の例を示している。この場合、目盛画像は、スリーブ30の基準線34が水平方向を向くように回転される。
画像処理部13は、画像処理装置60によって目盛画像を処理する。図7は、図6の回転された目盛画像を画像処理した結果を示している。図示されるように、画像処理の結果として、スリーブ目盛32、シンブル目盛42、スリーブ30の基準線34、およびシンブル数字N1などが目盛画像から抽出される。
スリーブ計数部14は、目盛画像の画像処理結果を利用して、スリーブ目盛32をカウントし、スリーブ計数値を求める。図7の例では、スリーブ目盛32から「0」の目盛線以外に4本の目盛線が検出されるので、スリーブ計数部14は、スリーブ計数値として「4」を出力する。
最近距離数字認識部15は、目盛画像に含まれるシンブル数字N1のうち、スリーブ30の基準線34から最近距離に位置する最近距離数字N2を照合画像と比較して認識する。図7に示される例の場合、最近距離数字として「45」が検出される。
一実施形態において、最近距離数字認識部15は、シンブル数字N1の一部分を照合画像と比較することによって、最近距離数字N2を認識するように構成されてもよい。すなわち、各数字の特徴的な一部のみを照合画像と比較すれば、数字認識の精度が向上し、さらに数字認識に要する時間を短縮できるようになる。
例えば、シンブルの一回転が0.5mmに相当する一般的なマイクロメータの場合、シンブルには、「0」から「45」まで「5」増えるごとに数字が印字されている。したがって、この場合、シンブルに印字される数字の十の位は、「1」、「2」、「3」または「4」のうちのいずれかであり、他方、一の位は、「0」または「5」である。
目盛画像は、不良な撮影条件、例えばピンぼけまたは光量不足などに起因して、検出対象を判別しにくいことがある。例えば、「2」および「3」は、数字の上半分の形状が類似しているので、何らかの理由で下半分の画像を識別できずに、実際は「2」である数字を「3」と誤検出する場合、またはその逆もあり得る。同様に、「1」と「4」、および「0」と「5」も誤検出を起こし易い傾向にある。
そこで、本実施形態によれば、図8に示されるように、十の位の数字「1」、「2」、「3」および「4」について、下半分のみをそれぞれ認識領域A1、A2、A3およびA4とする。また、一の位の数字「0」および「5」について、数字の上半分のみをそれぞれ認識領域B1およびB2とする。そして、それら認識領域に含まれる画像を対応する照合画像と比較する。
このように認識領域A1〜A4またはB1、B2を設定すれば、不良な撮影条件に起因して数字を誤認識するのを防止できる。
図3を再度参照し、シンブル目盛判定部16は、回転された目盛画像に含まれるシンブル目盛42および基準線34の位置関係に基づいて、シンブル目盛42の値を判定する。
指示値算出部17は、スリーブ計数値、最近距離数字N2、およびシンブル目盛42の値に基づいて、マイクロメータ20の指示値を算出する。
出力部18は、指示値算出部17によって算出されたマイクロメータ20の指示値を出力する。マイクロメータ20の指示値を外部に出力できるようにすれば、データの収集および管理が容易になる。また、出力部18は、指示値をデジタル化して出力するように構成されてもよい。その場合、アナログ式のマイクロメータ20を備えた計測システム100をデジタルデータの出力が可能なように構成できるので、計測システム100のコスト削減につながる。
一実施形態において、シンブル目盛判定部16は、最近距離数字N2に対応するシンブル目盛42および指示値に対応するシンブル目盛42との間のシンブル目盛42の数(目盛線の数)をカウントし、スリーブ30の基準線34が最近距離数字N2よりも大きい側に位置している場合は、カウントされたシンブル目盛線の数を最近距離数字N2に加算し、基準線34が最近距離数字N2よりも小さい側に位置している場合は、カウントされたシンブル目盛線の数を最近距離数字N2から減算するように構成されてもよい。
作業者が目視によってマイクロメータの指示値を読取る場合、作業者は、シンブル数字を見れば、シンブル目盛の数字を認識できる。しかしながら、一般的なマイクロメータにおいては、シンブルの回転方向と指示値の増減との間の関係は、マイクロメータの構造によって一義的に定まる。
そこで、本実施形態に係るマイクロメータ20においては、スリーブ30の基準線34と最近距離数字との間の位置関係に基づいて、カウントされるべきシンブル目盛線の数を算出する。
図9〜図12にそれぞれ示される例を参照して、本実施形態に係るシンブル目盛判定部16について説明する。図9の例の場合、スリーブ30の基準線34から最近距離にあるシンブル数字N1、すなわち最近距離数字N2は、「40」である。したがって、スリーブ計数値「4」および最近距離数字N2(=40)に基づく読取値として、「4.40」が求められる。
また、基準線34は、最近距離数字N2よりもシンブル数字N1が大きい側に位置している。この場合、最近距離数字N2であるシンブル数字「40」に対応するシンブル目盛線42aと、指示値に対応するシンブル目盛線42bとの間のシンブル目盛線の数は、「1」である。したがって、スリーブ計数値、最近距離数字N2、およびシンブル目盛線42bに基づく読取値として、「4.41」(=4.40+0.01)が求められる。さらに、目盛線42bと隣接する目盛線42cとの間隔の大きさから、マイクロメータ20の指示値として「4.417」が取得される。
図10の例の場合、最近距離数字N2は「45」である。したがって、スリーブ計数値「4」および最近距離数字N2に基づく読取値として、「4.45」が求められる。
また、基準線34は、最近距離数字N2よりもシンブル数字N1が小さい側に位置している。この場合、最近距離数字N2であるシンブル数字「45」に対応するシンブル目盛線42aと、指示値に対応するシンブル目盛線42bとの間のシンブル目盛線の数は、「2」である。したがって、スリーブ計数値、最近距離数字N2、およびシンブル目盛線42bに基づく読取値が「4.43」(=4.45−0.02)であると認識される。さらに、目盛線42bと隣接する目盛線42cとの間隔の大きさから、マイクロメータ20の指示値として「4.438」が取得される。
図11および図12は、マイクロメータ20が左ねじマイクロメータである場合の例を示している。図9および図10と対比すれば、シンブル数字N1の配列が逆向きになっていることが分かるであろう。
図11の例の場合、最近距離数字N2は「45」である。したがって、スリーブ計数値「4」および最近距離数字N2に基づく読取値として、「4.45」が求められる。
また、基準線34は、最近距離数字N2よりもシンブル数字N1が小さい側に位置している。この場合、最近距離数字N2であるシンブル数字「45」に対応するシンブル目盛線42aと、指示値に対応するシンブル目盛線42bとの間のシンブル目盛線の数は、「2」である。したがって、スリーブ計数値、最近距離数字N2、およびシンブル目盛線42bに基づく読取値が「4.43」(=4.45−0.02)であると認識される。さらに、目盛線42bと隣接する目盛線42cとの間隔の大きさから、マイクロメータ20の指示値として「4.437」が取得される。
図12の例の場合、最近距離数字N2は「40」である。したがって、スリーブ計数値「4」および最近距離数字N2に基づく読取値として、「4.40」が求められる。
また、基準線34は、最近距離数字N2よりもシンブル数字N1が大きい側に位置している。この場合、最近距離数字N2であるシンブル数字「45」に対応するシンブル目盛線42aと、指示値に対応するシンブル目盛線42bとの間のシンブル目盛線の数は、「1」である。したがって、スリーブ計数値、最近距離数字N2、およびシンブル目盛線42bに基づく指示値が「4.41」(=4.40+0.01)であると認識される。さらに、目盛線42bと隣接する目盛線42cとの間隔の大きさから、マイクロメータ20の指示値として「4.418」が取得される。
本実施形態によれば、コンピュータに対する負荷が大きい数字認識を1度で完了できる利点がある。また、一般的な右ねじマイクロメータとは回転方向が逆である左ねじマイクロメータであっても、前述したように同様の方法でシンブル目盛42の値を判定できる。したがって、本実施形態は、特殊な用途に使用される左ねじマイクロメータにも適用可能である。
図4は、本実施形態に係る自動読取装置10によって実行される処理を示すフローチャートである。ステップS401では、画像取得部11が、マイクロメータ20をカメラ50によって撮影し、目盛画像を取得する(図5参照)。
ステップS402では、画像回転部12が、ステップS401で取得された目盛画像を回転させる(図6参照)とともに、画像処理部13が、目盛画像の画像処理を実行する(図7参照)。
ステップS403では、スリーブ計数部14が、スリーブ目盛32の読取値を取得する。ステップS404では、シンブル目盛判定部16が、シンブル目盛42の読取値を取得する。
ステップS405では、指示値算出部17が、スリーブ目盛32の読取値、およびシンブル目盛42の読取値に基づいて、マイクロメータ20の指示値を算出する。
ステップS406では、出力部18がマイクロメータ20の指示値を出力し、自動読取装置10に接続された表示デバイスに当該指示値を表示する。
図13および図14を参照して、別の実施形態に係る自動読取装置10におけるシンブル目盛判定部16の機能について説明する。
マイクロメータヘッドの個体差または目盛画像を取得する際のカメラ50の角度の違いに起因して、スリーブ目盛32の数値の読取エラーが発生することがある。例えば、シンブル40の縁部(図13に示される領域C)がスリーブ目盛線32a(図14参照)として認識される可能性がある。このように、スリーブ目盛線の読取エラーに起因して、マイクロメータ20の検出指示値が、実際の指示値からシンブル40の1回転分(0.5mm)だけ増減する虞がある。
図14を参照してより詳細に説明する。図14の例の場合、スリーブ計数部14は、スリーブ目盛線32aを有効な目盛線として認識し、スリーブ目盛32の読取値「4.5」を取得する。他方、シンブル目盛判定部16は、シンブル目盛42の読取値「0.442」を取得する。したがって、マイクロメータ20の指示値は「4.942」(=4.5+0.442)となり、実際の指示値よりもシンブル40の1回転分(0.5mm)だけ大きくなる。
そこで、本実施形態によれば、指示値算出部17は、許容値に応じてマイクロメータ20の指示値の範囲を予測し、指示値算出部17の計算結果が指示値の範囲の上限値よりも大きい場合、計算結果にシンブル40の1回転分(例えば、0.5mm)に相当する値を減算し、指示値算出部17の計算結果が指示値の範囲の下限値よりも小さい場合、計算結果にシンブル40の1回転分(例えば、0.5mm)に相当する値を加算するように構成されてもよい。
例えば、スリーブ計数部14が、スリーブ目盛線の間隔の1/10まで認識できると仮定し、スリーブ30の目盛線の幅に相当する0.2mmの許容値を設定する。その場合、スリーブ計数値より、4.3〜4.7mmの予測範囲が得られる。
前述した図14の例の場合、マイクロメータ20の指示値は、予測範囲の上限値を上回っている。したがって、指示値算出部17は、シンブル40の1回転分に相当する0.5mmを減算し、「4.442」を指示値として算出する。
このように、シンブル40の1回転分を補正値として加算または減算することによって、マイクロメータ20の指示値の読取エラーの発生を防止できる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、当業者であれば、他の実施形態によっても本発明の意図する作用効果を実現できることを認識するであろう。特に、本発明の範囲を逸脱することなく、前述した実施形態の構成要素を削除または置換することができるし、或いは公知の手段をさらに付加することができる。また、本明細書において明示的または暗示的に開示される複数の実施形態の特徴を任意に組合せることによっても本発明を実施できることは当業者に自明である。
10 自動読取装置
11 画像取得部
12 画像回転部
13 画像処理部
14 スリーブ計数部
15 最近距離数字認識部
16 シンブル目盛判定部
17 指示値算出部
18 出力部
20 マイクロメータ
30 スリーブ
32 スリーブ目盛
34 基準線
40 シンブル
42 シンブル目盛
42a、42b、42c シンブル目盛線
50 カメラ
60 画像処理装置
100 計測システム
N1 シンブル数字
N2 最近距離数字

Claims (5)

  1. アナログ式のマイクロメータ(20)の指示値を自動的に読取る自動読取装置(10)であって、
    前記マイクロメータ(20)は、スリーブ(30)と、前記スリーブ(30)に印字されたスリーブ目盛(32)と、前記スリーブ(30)に対して回転するシンブル(40)と、前記シンブル(40)に印字されたシンブル数字(N1)およびシンブル目盛(42)と、を備えており、
    前記自動読取装置(10)は、
    前記スリーブ目盛(32)および前記シンブル目盛(42)を少なくとも含む目盛画像を取得する画像取得部(11)と、
    前記スリーブ(30)の基準線(34)が所定の角度になるように、前記目盛画像を回転させる画像回転部(12)と、
    回転された前記目盛画像における前記スリーブ目盛(32)をカウントし、スリーブ計数値を求めるスリーブ計数部(14)と、
    回転された前記目盛画像に含まれる前記シンブル数字(N1)のうち、前記基準線(34)から最近距離に位置する最近距離数字(N2)を照合画像と比較して認識する、最近距離数字認識部(15)と、
    回転された前記目盛画像に含まれる前記シンブル目盛(42)および前記基準線(34)の位置関係に基づいて、前記シンブル目盛(42)の値を判定するシンブル目盛判定部(16)と、
    前記スリーブ計数値、前記最近距離数字(N2)、および前記シンブル目盛(42)の値に基づいて、前記マイクロメータ(20)の指示値を算出する指示値算出部(17)と、
    を備える、自動読取装置(10)。
  2. 前記最近距離数字認識部(15)が、前記シンブル数字(N1)の一部分を照合画像と比較することによって、前記最近距離数字(N2)を認識するように構成される、請求項1に記載の自動読取装置(10)。
  3. 前記シンブル目盛判定部(16)は、
    前記最近距離数字(N2)に対応するシンブル目盛(42)および前記指示値に対応するシンブル目盛(42)との間のシンブル目盛(42)の数をカウントし、
    前記基準線(34)が前記最近距離数字(N2)よりも大きい側に位置している場合は、カウントされた前記シンブル目盛(42)の数を前記最近距離数字(N2)に加算し、
    前記基準線(34)が前記最近距離数字(N2)よりも小さい側に位置している場合は、カウントされた前記シンブル目盛(42)の数を前記最近距離数字(N2)から減算するように構成される、請求項1または2に記載の自動読取装置(10)。
  4. 前記指示値算出部(17)は、
    許容値に応じて前記マイクロメータ(20)の指示値の範囲を予測し、
    前記指示値算出部(17)の計算結果が前記指示値の範囲の上限値よりも大きい場合、前記計算結果にシンブル1回転分に相当する値を減算し、
    前記指示値算出部(17)の計算結果が前記指示値の範囲の下限値よりも小さい場合、前記計算結果にシンブル1回転分に相当する値を加算するように構成される、請求項1から3のいずれか1項に記載の自動読取装置(10)。
  5. 前記指示値算出部(17)によって算出されたマイクロメータ(20)の指示値を出力する出力部(18)をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の自動読取装置(10)。
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