JP2017129527A - 回転角度検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶対回転角度の算出に追従して記憶部及び算出部の信頼性を確認することができる回転角度検出装置を提供すること。【解決手段】回転角度検出装置10は、360°を越える回転角度を含むステアリングシャフト11の絶対回転角度を異なる複数のロジックで算出する算出部21と、複数のロジックが記憶されたROM24と、算出された複数の絶対回転角度を比較して、その差が予め設定された範囲内であれば正常と判定し、予め設定された範囲外であれば、異常と判定する判定部22とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、360°を越える回転角度を含む回転検出対象の絶対回転角度を検出する回転角度検出装置に関するものである。
車両のステアリングコラムの内部には、ステアリングの舵角を検出するための回転角度検出装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の回転角度検出装置は、ステアリングシャフトと一体的に回転する主動歯車にそれぞれ歯数の異なる第1及び第2の従動歯車を噛合させて、これら従動歯車の回転角度に基づいて主動歯車、つまりステアリングシャフトの回転角度を求めている。
特許文献1に記載の回転角度検出装置では、第1及び第2の従動歯車には磁石が一体回転可能に設けられるとともに、これら磁石に対応して磁気センサが設けられている。第1及び第2の従動歯車の回転に伴い磁石から発せられる磁束の方向が変化することで、磁気センサはこの磁束方向の変化に応じた角度情報信号を出力する。回転角度検出装置は、これらの角度情報信号に基づき主動歯車(ステアリングシャフト)の絶対回転角度(360°を越える回転角度を含む角度)を算出する。
ところで、絶対回転角度は、磁気センサの角度情報信号に基づき、ROM(記憶部)に記憶されたロジックでCPU(算出部)が演算することで求められる。そして、求められた絶対回転角度の信頼性を確認するために、例えばROM(詳しくは記憶されたロジック)の信頼性を確認することが行われている。このような場合、例えば、ROM内のデータを2バイトずつ加算した結果と、予め加算されてROM内に記録されている答えとが一致しているか否かを確認することで、ROMに記憶されたロジックのデータが壊れていないことを確認するといったことが行われている。
しかしながら、上記のような確認方法では、演算に時間が掛かり、絶対回転角度を算出する周期(例えば、1ms)毎に信頼性を確認できないといった虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、絶対回転角度の算出に追従して記憶部及び算出部の信頼性を確認することができる回転角度検出装置を提供することにある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、絶対回転角度の算出に追従して記憶部及び算出部の信頼性を確認することができる回転角度検出装置を提供することにある。
上記課題を解決する回転角度検出装置は、360°を越える回転角度を含む回転検出対象の絶対回転角度を異なる複数のロジックで算出する算出部と、複数の前記ロジックが記憶された記憶部と、算出された複数の前記絶対回転角度を比較して、その差が予め設定された範囲内であれば正常と判定し、前記予め設定された範囲外であれば、異常と判定する判定部とを備える。
同構成によれば、異なる複数のロジックで算出された複数の絶対回転角度を比較して、その差が予め設定された範囲内であれば正常と判定し、予め設定された範囲外であれば、異常と判定する判定部を備えるため、絶対回転角度を算出する毎に(高速で)ロジックが記憶された記憶部及び絶対回転角度を算出する算出部の信頼性を確認することができる。
前記ロジックは、前記回転検出対象と一体回転する主動歯車に噛合されたそれぞれ歯数の異なる第1及び第2の従動歯車の各回転角度に基づいて前記絶対回転角度を算出する第1のロジックと、前記第1の従動歯車の回転角度の変位に応じて不揮発性メモリに記憶された周期数と、前記第1の従動歯車の回転角度とに基づいて前記絶対回転角度を算出する第2のロジックとを含むことが好ましい。
同構成によれば、第2のロジックは、第1のロジックで用いる第1の従動歯車を用いる構成であるため、例えば、ロジック毎にそれぞれ異なる部品を用いるような構成に比べて、装置が大型化しないようにすることができる。
前記ロジックは、3つ以上であり、前記判定部は、算出した3つ以上の前記絶対回転角度をそれぞれ比較して、正常と判定された場合の絶対回転角度に基づいて出力する絶対回転角度を決定することが好ましい。
同構成によれば、判定部は、算出した3つ以上の前記絶対回転角度をそれぞれ比較して、正常と判定された場合の絶対回転角度に基づいて出力する絶対回転角度を決定するため、例えば、一部の比較で異常と判定された場合でもその絶対回転角度が除かれて、高確率で正しいと思われる絶対回転角度を出力することが可能となる。
前記ロジックは、前記第2の従動歯車の回転角度の変位に応じて不揮発性メモリに記憶された周期数と、前記第2の従動歯車の回転角度とに基づいて前記絶対回転角度を算出する第3のロジックを含むことが好ましい。
同構成によれば、第3のロジックは、第1のロジックで用いる第2の従動歯車を用いる構成であるため、例えば、ロジック毎にそれぞれ異なる部品を用いるような構成に比べて、装置が大型化しないようにすることができる。
本発明の回転角度検出装置では、絶対回転角度の算出に追従して記憶部及び算出部の信頼性を確認することができる。
以下、回転角度検出装置の一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1に示すように、回転角度検出装置10は、ステアリングホイールと操舵輪とを連結するステアリングシャフト11の周囲に配設される図示しないステアリングコラム等の構造体に固定される箱体状のハウジング12を備えている。このハウジング12内には、ステアリングシャフト11に一体回転可能に且つ同軸状に外嵌固定された主動歯車13が収容されるとともに、該主動歯車13に噛合された第1の従動歯車14及び第2の従動歯車15が回転可能に支持されている。なお、本実施形態では、ステアリングシャフト11が回転検出対象を構成している。
図1に示すように、回転角度検出装置10は、ステアリングホイールと操舵輪とを連結するステアリングシャフト11の周囲に配設される図示しないステアリングコラム等の構造体に固定される箱体状のハウジング12を備えている。このハウジング12内には、ステアリングシャフト11に一体回転可能に且つ同軸状に外嵌固定された主動歯車13が収容されるとともに、該主動歯車13に噛合された第1の従動歯車14及び第2の従動歯車15が回転可能に支持されている。なお、本実施形態では、ステアリングシャフト11が回転検出対象を構成している。
第1及び第2の従動歯車14,15はそれぞれ歯数が異なるように設けられている。このため、ステアリングシャフト11の回転に連動して主動歯車13が回転した場合、主動歯車13の回転角度に対する第1の従動歯車14の回転角度α及び第2の従動歯車15の回転角度βはそれぞれ異なった値となる。例えば主動歯車13の歯数をn、第1の従動歯車14の歯数をm、第2の従動歯車15の歯数をLとした場合、主動歯車13が1回転したときには、第1の従動歯車14はn/m回転、第2の従動歯車15はn/L回転する。
図1に破線で示すように、第1の従動歯車14には、永久磁石である第1磁石16が一体回転可能に設けられている。また、第1磁石16の近傍、例えばその直下には、第1磁石16から発せられる磁界を検出する第1磁気センサ18が配設されている。第2の従動歯車15には、永久磁石である第2磁石17が一体回転可能に設けられている。また、第2磁石17の近傍、例えばその直下には、第2磁石17から発せられる磁界を検出する第2磁気センサ19が配設されている。第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19としては、例えば4つの磁気抵抗素子(MRE)がブリッジ状に接続されてなるいわゆるMRセンサが採用可能である。磁気抵抗素子の抵抗値は、与えられる磁界、詳しくは磁束の向きに応じて変化する。そして、第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19は、それらに与えられる磁界の変化、詳しくは磁束の向きの変化に応じて前述したブリッジ状の回路の中点電位を磁束の検出信号である角度情報信号としてハウジング12内に配設された制御装置20に出力する。
制御装置20は、算出部21及び判定部22の機能を果たすCPU(中央演算装置)23、記憶部としてのROM(読み出し専用メモリ)24、RAM(随時アクセスメモリ)25及び不揮発性メモリ26等を備えている。ROM24には、ステアリングシャフト11の絶対回転角度(360°を越える回転角度を含む角度)θ1,θ2を算出するための異なる複数のロジック(詳しくはそのプログラムのデータ)が記憶されている。そして、CPU23の算出部21は、例えば、1ms毎に、ステアリングシャフト11の絶対回転角度θ1,θ2を、ROM24に記憶された異なる複数のロジックで算出する。
具体的には、本実施形態の複数のロジックは、前記第1及び第2の従動歯車14,15の各回転角度(360°以内の角度)α,βに基づいて前記絶対回転角度θ1を算出する第1のロジックを含む。
次に、第1のロジックによるステアリングシャフト11の絶対回転角度θ1の具体的な算出方法を以下に示す。
まず、第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19から入力される前記角度情報信号に基づいて得られる第1の従動歯車14の回転角度α及び第2の従動歯車15の回転角度βを用いて、それらの差Δabから以下のように仮の絶対回転角度θabを求める。
まず、第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19から入力される前記角度情報信号に基づいて得られる第1の従動歯車14の回転角度α及び第2の従動歯車15の回転角度βを用いて、それらの差Δabから以下のように仮の絶対回転角度θabを求める。
θab=(mL/(n(L−m)))×Δab
但し、nは主動歯車13の歯数、mは第1の従動歯車14の歯数、Lは第2の従動歯車15の歯数。
但し、nは主動歯車13の歯数、mは第1の従動歯車14の歯数、Lは第2の従動歯車15の歯数。
また、第1の従動歯車14の回転角度αに対するステアリングシャフト11の回転角度θaを以下のように求める。
θa=(m/n)×α
また、前記仮の絶対回転角度θabと前記回転角度θaとから第1の従動歯車14の周期数iを以下のように求める。
θa=(m/n)×α
また、前記仮の絶対回転角度θabと前記回転角度θaとから第1の従動歯車14の周期数iを以下のように求める。
i=(θab−θa)/((m/n)×360deg)
そして、前記回転角度θaと前記周期数iとから絶対回転角度θ1を以下のように求める。
そして、前記回転角度θaと前記周期数iとから絶対回転角度θ1を以下のように求める。
θ1=θa+(m/n)×360deg×i
また、本実施形態の複数のロジックは、第1の従動歯車14の回転角度αの変位に応じて不揮発性メモリ26に記憶された周期数i′と、第1の従動歯車14の回転角度αとに基づいて前記絶対回転角度θ2を算出する第2のロジックを含む。
また、本実施形態の複数のロジックは、第1の従動歯車14の回転角度αの変位に応じて不揮発性メモリ26に記憶された周期数i′と、第1の従動歯車14の回転角度αとに基づいて前記絶対回転角度θ2を算出する第2のロジックを含む。
次に、第2のロジックによるステアリングシャフト11の絶対回転角度θ2の具体的な算出方法を以下に示す。
絶対回転角度を算出する周期(例えば、1ms)毎に、第1磁気センサ18から入力される前記角度情報信号に基づいて得られる第1の従動歯車14の回転角度αを用いて、今回の回転角度αから前回の回転角度αを減算する。そして、その算出値が予め設定された値N以上であれば、周期数i′を−1し、その算出値が予め設定された値−N以下であれば、周期数i′を+1して、不揮発性メモリ26に記憶させる。なお、Nは、例えば180degに設定される。
絶対回転角度を算出する周期(例えば、1ms)毎に、第1磁気センサ18から入力される前記角度情報信号に基づいて得られる第1の従動歯車14の回転角度αを用いて、今回の回転角度αから前回の回転角度αを減算する。そして、その算出値が予め設定された値N以上であれば、周期数i′を−1し、その算出値が予め設定された値−N以下であれば、周期数i′を+1して、不揮発性メモリ26に記憶させる。なお、Nは、例えば180degに設定される。
即ち、
今回の回転角度α−前回の回転角度α≧N・・・(式1)
が成立すると、不揮発性メモリ26に記憶された周期数i′の値を−1(デクリメント)して、その値を最新の周期数i′として不揮発性メモリ26に記憶させる。
今回の回転角度α−前回の回転角度α≧N・・・(式1)
が成立すると、不揮発性メモリ26に記憶された周期数i′の値を−1(デクリメント)して、その値を最新の周期数i′として不揮発性メモリ26に記憶させる。
また、
今回の回転角度α−前回の回転角度α≦−N・・・(式2)
が成立すると、不揮発性メモリ26に記憶された周期数i′の値を+1(インクリメント)して、その値を最新の周期数i′として不揮発性メモリ26に記憶させる。
今回の回転角度α−前回の回転角度α≦−N・・・(式2)
が成立すると、不揮発性メモリ26に記憶された周期数i′の値を+1(インクリメント)して、その値を最新の周期数i′として不揮発性メモリ26に記憶させる。
例えば、図2に示すように、第1の従動歯車14の回転角度αがα1の位置からα2の位置に変位すると、上記(式1)が成立して、周期数i′の値が0から−1に書き換えられる。
また、例えば、図2に示すように、第1の従動歯車14の回転角度αがα3の位置からα4の位置に変位すると、上記(式2)が成立して、周期数i′の値が0から+1に書き換えられる。
そして、前記回転角度αと前記周期数i′とから絶対回転角度θ2を以下のように求める。
θ2=(α+(360deg×i′))×(m/n)
そして、CPU23の判定部22は、上記のように算出された前記絶対回転角度θ1,θ2を比較して、その差が予め設定された範囲である誤差の範囲Δd内であれば正常と判定し、前記誤差の範囲Δd外であれば、異常と判定する。なお、前記誤差の範囲Δdは、それぞれのロジックで算出される絶対回転角度θ1,θ2で発生する誤差を足し算した範囲である。
θ2=(α+(360deg×i′))×(m/n)
そして、CPU23の判定部22は、上記のように算出された前記絶対回転角度θ1,θ2を比較して、その差が予め設定された範囲である誤差の範囲Δd内であれば正常と判定し、前記誤差の範囲Δd外であれば、異常と判定する。なお、前記誤差の範囲Δdは、それぞれのロジックで算出される絶対回転角度θ1,θ2で発生する誤差を足し算した範囲である。
そして、正常と判定された場合、本実施形態の判定部22は、絶対回転角度θ1,θ2の平均値を(最終的な)絶対回転角度θとして決定し、図示しない車両ECU等に出力する。また、異常と判定された場合、判定部22は、例えば、異常である旨の信号を図示しない車両ECUに出力し、車両ECUは図示しない警告ランプを点灯させる。
次に、上記のように構成された回転角度検出装置の作用について説明する。
例えば、1ms毎に、CPU23の算出部21によって、複数のロジックでステアリングシャフト11の絶対回転角度θ1,θ2が算出される。そして、CPU23の判定部22によって、算出された前記絶対回転角度θ1,θ2が比較されて、その差が予め設定された範囲である誤差の範囲Δd内であれば正常と判定され、前記誤差の範囲Δd外であれば、異常と判定される。そして、正常と判定された場合、判定部22によって、絶対回転角度θ1,θ2の平均値が(最終的な)絶対回転角度θとして決定されて、車両ECU等に出力される。また、異常と判定された場合、判定部22によって、異常である旨の信号が車両ECUに出力されて、車両ECUによって警告ランプが点灯される。
例えば、1ms毎に、CPU23の算出部21によって、複数のロジックでステアリングシャフト11の絶対回転角度θ1,θ2が算出される。そして、CPU23の判定部22によって、算出された前記絶対回転角度θ1,θ2が比較されて、その差が予め設定された範囲である誤差の範囲Δd内であれば正常と判定され、前記誤差の範囲Δd外であれば、異常と判定される。そして、正常と判定された場合、判定部22によって、絶対回転角度θ1,θ2の平均値が(最終的な)絶対回転角度θとして決定されて、車両ECU等に出力される。また、異常と判定された場合、判定部22によって、異常である旨の信号が車両ECUに出力されて、車両ECUによって警告ランプが点灯される。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)異なる複数のロジック(第1及び第2のロジック)で算出された複数の絶対回転角度θ1,θ2を比較して、その差が予め設定された範囲である誤差の範囲Δd内であれば正常と判定し、予め設定された範囲外であれば、異常と判定する判定部22を備える。よって、絶対回転角度θを算出する毎に(例えば1ms毎の高速で)ロジックが記憶されたROM24及び絶対回転角度θ1,θ2を算出するCPU23(算出部21)の信頼性、ひいては絶対回転角度θの信頼性が高いことを確認することができる。
(1)異なる複数のロジック(第1及び第2のロジック)で算出された複数の絶対回転角度θ1,θ2を比較して、その差が予め設定された範囲である誤差の範囲Δd内であれば正常と判定し、予め設定された範囲外であれば、異常と判定する判定部22を備える。よって、絶対回転角度θを算出する毎に(例えば1ms毎の高速で)ロジックが記憶されたROM24及び絶対回転角度θ1,θ2を算出するCPU23(算出部21)の信頼性、ひいては絶対回転角度θの信頼性が高いことを確認することができる。
(2)第2のロジックは、第1のロジックで用いる第1の従動歯車14を用いる構成であるため、例えば、ロジック毎にそれぞれ異なる部品を用いるような構成に比べて、装置が大型化しないようにすることができる。
(3)判定部22は、正常と判定された場合の絶対回転角度θ1,θ2の平均値を、出力する絶対回転角度θとして決定するため、例えば、それぞれのロジックで算出される絶対回転角度θ1,θ2で発生する誤差が同程度の場合、出力する絶対回転角度θの精度を高くすることができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、複数のロジックを第1及び第2のロジックの2つとしたが、これに限定されず、3つ以上としてもよい。この場合、判定部22は、算出した3つ以上の絶対回転角度をそれぞれ比較して、正常と判定された場合の絶対回転角度に基づいて出力する絶対回転角度を決定することが好ましい。
・上記実施形態では、複数のロジックを第1及び第2のロジックの2つとしたが、これに限定されず、3つ以上としてもよい。この場合、判定部22は、算出した3つ以上の絶対回転角度をそれぞれ比較して、正常と判定された場合の絶対回転角度に基づいて出力する絶対回転角度を決定することが好ましい。
例えば、複数のロジックは、上記実施形態の第1及び第2のロジックに加えて、第2の従動歯車15の回転角度βの変位に応じて不揮発性メモリ26に記憶された周期数i′と、第2の従動歯車15の回転角度βとに基づいて絶対回転角度θ3を算出する第3のロジックを含むようにしてもよい。なお、この第3のロジックは、第2の従動歯車15の歯数(L)に対応したロジックでありつつそれ以外は第2のロジックと同様であるため、その詳細な説明は省略する。
そして、例えば、この例の判定部22は、算出された絶対回転角度θ1,θ2の比較、絶対回転角度θ1,θ3の比較、絶対回転角度θ2,θ3の比較をそれぞれ行い、それぞれ差が予め設定された範囲である誤差の範囲Δd内であれば正常と判定し、前記誤差の範囲Δd外であれば、異常と判定する。そして、例えば、第1のロジックを記憶したデータの領域が破損している場合であって、絶対回転角度θ1,θ2を比較した結果及び絶対回転角度θ1,θ3を比較した結果が誤差の範囲Δd外で異常と判定された場合、判定部22は正常と判定された絶対回転角度θ2,θ3に基づいて出力する絶対回転角度θを決定するようにしてもよい。
このようにすると、判定部22は、算出した3つ以上の絶対回転角度θ1,θ2,θ3をそれぞれ比較して、正常と判定された場合の絶対回転角度に基づいて出力する絶対回転角度θを決定するため、例えば、一部の比較で異常と判定された場合でもその絶対回転角度が除かれて、高確率で正しいと思われる絶対回転角度θを出力することが可能となる。よって、例えば、一部の比較で異常と判定された場合でも、使用者は、修理や交換をするまで高確率で正しいと思われる絶対回転角度を用いた機能を利用することが可能となる。
また、第3のロジックは、第1のロジックで用いる第2の従動歯車15を用いる構成であるため、例えば、ロジック毎にそれぞれ異なる部品を用いるような構成に比べて、装置が大型化しないようにすることができる。
また、複数のロジックは、絶対回転角度を算出できるものであれば、上記した第1〜第3のロジック以外のロジックを含めてもよい。
・上記実施形態では、判定部22は、正常と判定された場合の絶対回転角度θ1,θ2の平均値を、出力する絶対回転角度θとして決定するとしたが、これに限定されず、例えば、いずれか1つを絶対回転角度θとして決定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、判定部22は、正常と判定された場合の絶対回転角度θ1,θ2の平均値を、出力する絶対回転角度θとして決定するとしたが、これに限定されず、例えば、いずれか1つを絶対回転角度θとして決定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、回転検出対象がステアリングシャフト11である回転角度検出装置に具体化したが、ステアリングシャフト11以外の回転検出対象の絶対回転角度を検出するための回転角度検出装置に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記判定部は、正常と判定された場合の絶対回転角度の平均値を、出力する絶対回転角度として決定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
(イ)前記判定部は、正常と判定された場合の絶対回転角度の平均値を、出力する絶対回転角度として決定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
同構成によれば、判定部は、正常と判定された場合の絶対回転角度の平均値を、出力する絶対回転角度として決定するため、例えば、それぞれのロジックで算出される絶対回転角度で発生する誤差が同程度の場合、出力する絶対回転角度の精度を高くすることができる。
11…ステアリングシャフト(回転検出対象)、13…主動歯車、21…算出部、14…第1の従動歯車、15…第2の従動歯車、22…判定部、24…ROM(記憶部)、26…不揮発性メモリ、θ…絶対回転角度、α,β…回転角度。
Claims (4)
- 360°を越える回転角度を含む回転検出対象の絶対回転角度を異なる複数のロジックで算出する算出部と、
複数の前記ロジックが記憶された記憶部と、
算出された複数の前記絶対回転角度を比較して、その差が予め設定された範囲内であれば正常と判定し、前記予め設定された範囲外であれば、異常と判定する判定部と
を備えたことを特徴とする回転角度検出装置。 - 前記ロジックは、
前記回転検出対象と一体回転する主動歯車に噛合されたそれぞれ歯数の異なる第1及び第2の従動歯車の各回転角度に基づいて前記絶対回転角度を算出する第1のロジックと、
前記第1の従動歯車の回転角度の変位に応じて不揮発性メモリに記憶された周期数と、前記第1の従動歯車の回転角度とに基づいて前記絶対回転角度を算出する第2のロジックとを含む
請求項1に記載の回転角度検出装置。 - 前記ロジックは、3つ以上であり、
前記判定部は、算出した3つ以上の前記絶対回転角度をそれぞれ比較して、正常と判定された場合の絶対回転角度に基づいて出力する絶対回転角度を決定する
請求項1又は2に記載の回転角度検出装置。 - 前記ロジックは、
前記第2の従動歯車の回転角度の変位に応じて不揮発性メモリに記憶された周期数と、前記第2の従動歯車の回転角度とに基づいて前記絶対回転角度を算出する第3のロジックを含む
請求項2に従属する請求項3に記載の回転角度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016010641A JP2017129527A (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | 回転角度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016010641A JP2017129527A (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | 回転角度検出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020118450A (ja) * | 2019-01-18 | 2020-08-06 | 株式会社ジェイテクト | 回転角検出装置 |
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2016
- 2016-01-22 JP JP2016010641A patent/JP2017129527A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020118450A (ja) * | 2019-01-18 | 2020-08-06 | 株式会社ジェイテクト | 回転角検出装置 |
JP7293660B2 (ja) | 2019-01-18 | 2023-06-20 | 株式会社ジェイテクト | 回転角検出装置 |
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