JP2017129324A - 乾燥システム - Google Patents

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Abstract

【課題】含水固体燃料等の含水固形物の粒子の流動性の低下を抑制する。【解決手段】含水固形物を乾燥させる乾燥システム100は、含水固形物(例えば、褐炭)の粒子群を収容する第1収容部212と、ガスの流速を、第1の流速と、第1の流速より大きい第2の流速とで周期的に交互に切り換えて、第1収容部212の底面(分散板222a)からガス(例えば、水蒸気)を供給する第1ガス供給部220と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、含水固体燃料等の含水固形物を乾燥させる乾燥システムに関する。
石炭は、可採年数が150年程度と、石油の可採年数の3倍以上であり、また、石油と比較して埋蔵地が偏在していないため、長期に亘り安定供給が可能な天然資源として期待されている。石炭は、炭素含有量の低い順に、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭に分類され、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭(以下、含水固体燃料と称する)は、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭(以下、無煙炭等と称する)と比較して水の含有率(含水率)が高い。
含水固体燃料のうち、褐炭は、世界の石炭埋蔵量の半分を占めると言われているため、褐炭の有効利用が検討されている。しかし、上述したように、褐炭等の含水固体燃料は、無煙炭等と比較して含水率が高いため、単位重量あたりの発熱量が低く、輸送コストに対する燃料としてのエネルギー効率が低い。
そこで、含水固体燃料を破砕して流動層室に投入し、流動層室において含水固体燃料の粒子の流動層を形成させて乾燥させる技術が開発されている(例えば、特許文献1)。しかし、含水固体燃料は、相対的に軟らかいため、破砕の過程で粒径を均一化することが難しく、破砕後の粒子の粒径分布の幅が広くなってしまう。このため、破砕した含水固体燃料を流動層室に投入する場合、相対的に大きい粒子に流動化ガスの速度を合わせて流動層を形成させると、相対的に小さい粒子が飛散してしまう。一方、相対的に小さい粒子に流動化ガスの速度を合わせて流動層を形成させると、相対的に大きい粒子が流動化せず、滞留してしまう。
そこで、流動層室を2つに分割し、破砕した含水固体燃料(含水固体燃料の粒子)を第1室に投入するとともに、第1室の流動化ガスの速度を第2室より大きくする技術が開発されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の技術では、第1室で粗粒子の流動層を形成させて乾燥させるとともに、第1室から第2室へ微細粒子をオーバーフローさせ、第2室で微細粒子の流動層を形成させて乾燥させている。
国際公開第2012/141217号 特開2011−214817号公報
しかし、含水固体燃料は、水によって粒子同士が架橋(以下、「水架橋」と称する)されているため、上記特許文献2の技術では、第1室において、粗粒子の流動層が形成されるまでに長時間を要してしまう。また、含水率によっては、水架橋のため、複数の粗粒子が凝集して、粒子の流動性が損なわれ、流動化できなくなるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み、含水固体燃料等の含水固形物の粒子の流動性の低下を抑制することが可能な乾燥システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の乾燥システムは、含水固形物を乾燥させる乾燥システムであって、含水固形物の粒子群を収容する第1収容部と、ガスの流速を、第1の流速と、第1の流速より大きい第2の流速とで周期的に交互に切り換えて、第1収容部の底面からガスを供給する第1ガス供給部と、を備えたことを特徴とする。
また、第1の流速は、平均粒径の含水固形物の粒子の最小流動化速度以上であるとしてもよい。
また、第1ガス供給部は、含水固形物の含水率、含水固形物の粒子の質量密度、含水固形物の粒径、パルス状にガスを供給することで生成される気泡の直径、ガスの質量密度、および、ガスの動粘度に基づいて決定された周波数でガスを供給するとしてもよい。
また、第1ガス供給部は、1Hz〜10Hzの範囲内の予め定められた周波数でガスの流速を切り換えるとしてもよい。
また、第1収容部の内部下部に偏析された含水固形物の粒子を抜き出す抜出部と、抜出部によって抜き出された含水固形物の粒子を破砕する破砕部と、を備え、第1収容部には、破砕部によって破砕された含水固形物の粒子が導入されるとしてもよい。
また、第1収容部への含水固形物の粒子の導入によって、第1収容部の内部上部から外部へ含水固形物の粒子が排出され、排出された含水固形物の粒子を収容する第2収容部と、第2収容部の底面からパルス状にガスを供給する第2ガス供給部と、を備え、第2ガス供給部は、第1ガス供給部がガスの流速を切り換える周波数よりも大きい周波数でガスの流速を切り換えるとしてもよい。
本発明によれば、含水固体燃料等の含水固形物の粒子の流動性の低下を抑制することが可能となる。
自由水および結合水を説明するための図である。 乾燥システムの概略図を示す図である。 調整弁の開閉タイミング、およびパルス流と定常流とを説明する図である。 周波数を設定する際の気泡および粒子のモデルを示す図である。 周波数と流動化率との関係を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
褐炭等の含水固形物は、自由水と結合水とを含んでいる。自由水は、含水固形物の表面、含水固形物内部のマクロな空隙に存在する水であり、バルク水と同じ熱物性を示す。結合水は、含水固形物の毛細管に凝縮した水、含水固形物の表面で多層または単層となっている吸着水、含水固形物の表面の水素に結合した結合水である。結合水は、自由水より蒸発し難い水であるため、結合水を蒸発させるためには、自由水より大きな熱エネルギーを必要とする。
図1は、自由水および結合水を説明するための図である。なお、図1中、褐炭に含まれている水の割合(褐炭の含水率)を横軸に示し、褐炭に接触させる水蒸気の温度(℃)を縦軸に示す。図1に示すように、常圧で100℃の水蒸気を褐炭に接触させて加熱した場合、褐炭の含水率が30%程度まで低下する。このように、褐炭に含まれる水のうち、100℃程度で気化する水が自由水である。
一方、100℃を上回り200℃未満の水蒸気を褐炭に接触させて加熱した場合、褐炭の含水率が3%程度まで低下する。このように、褐炭に含まれる水のうち、100℃を上回り200℃未満で気化する水が結合水である。
つまり、自由水は、結合水よりも、気化に要する熱エネルギー(気化熱、蒸発熱)が小さい。そこで、本実施形態の乾燥システム100では、まず、含水固形物から自由水を気化させて除去し、続いて、自由水が除去された含水固形物から結合水を気化させて除去する。ここで熱エネルギーは、含水固形物に含まれる水を気化させるために必要なエネルギー(kJ/mol)である。
(乾燥システム100)
図2は、乾燥システム100の概略図を示す図である。なお、図2中、褐炭の流れを一点鎖線の矢印で、水蒸気および排気ガス等のガスの流れを実線の矢印で、信号の流れを破線の矢印で示す。また、理解を容易にするために、図2中、相対的に大きい粒子を実際より大きい黒丸で示す。本実施形態では、含水固形物として褐炭を乾燥させる場合を例に挙げて説明する。
図2に示すように、乾燥システム100は、含水固形物導入部110と、第1乾燥炉210と、第2乾燥炉310と、冷却部410と、流速設定部510とを含んで構成される。
本実施形態の乾燥システム100では、含水固形物導入部110によって第1乾燥炉210に未乾燥の褐炭が導入され、第1乾燥炉210において、褐炭に含まれる自由水を気化させて除去し、第2乾燥炉310において、自由水が除去された褐炭に含まれる結合水を気化させて除去し、冷却部410において、第2乾燥炉310において乾燥された褐炭を冷却する。
以下、含水固形物導入部110、第1乾燥炉210、第2乾燥炉310、冷却部410、流速設定部510の具体的な構成について説明する。
(含水固形物導入部110)
含水固形物導入部110は、主連通管112と、破砕部114と、搬送部116と、返送配管118とを含んで構成される。
主連通管112は、褐炭の供給源と、第1乾燥炉210を構成する後述の第1収容部212とを連通する配管である。破砕部114は、主連通管112に設けられ、供給源または後述する返送配管118から導かれた褐炭を破砕する。搬送部116は、例えば、スクリューフィーダで構成され、主連通管112における破砕部114の下流側に設けられ(破砕部114と第1収容部212との間)、破砕部114によって破砕された褐炭を第1乾燥炉210に搬送する。
返送配管118は、第1収容部212の内部下部(側壁の下部に開口された排出口)と、主連通管112における破砕部114の上流側とを接続する配管である。詳しくは後述するが、搬送部116によって破砕された褐炭が第1収容部212に搬送されると、第1収容部212の内部下部に偏析された褐炭(大粒子)が、返送配管118を通じて破砕部114に押し出されることとなる。
(第1乾燥炉210)
第1乾燥炉210は、第1収容部212と、第1ガス供給部220と、第1伝熱部230と、気液分離部240とを含んで構成される。第1収容部212は、含水固形物導入部110によって導入された褐炭の粒子群を収容する。
第1ガス供給部220は、風箱222と、風箱222に第1流動化ガスを送り込むブロワ224、226と、ブロワ226によって供給される第1流動化ガスの流速を調整する調整弁228とを含んで構成され、第1収容部212の底面からパルス状にガスを供給する。
風箱222は、第1収容部212の下方に設けられ、乾燥システム100を運転する際には、風箱222を通じて第1収容部212の底面から当該第1収容部212内に第1流動化ガスが供給されることとなる。具体的に説明すると、風箱222の上部は、第1収容部212の底面としても機能し、通気可能である分散板222aで形成されている。分散板222aは、例えば、褐炭(褐炭の粒子のうち最小の粒径の粒子)の粒径よりも小さい径の開孔が複数設けられた板や、褐炭の粒径よりも小さい径の開孔が設けられたノズルを設置した板で構成される。
ブロワ224は、予め定められた第1の流速で第1流動化ガス(例えば、水蒸気)を風箱222に送り込む。ここで、第1の流速は、褐炭の平均粒径の粒子の最小流動化速度以上であり、本実施形態では、褐炭の平均粒径の粒子の最小流動化速度に設定される。
ブロワ226は、第1収容部212(風箱222)を通過する第1流動化ガスの流速が第1の流速から第2の流速に切り換わるように、第3の流速の第1流動化ガスを風箱222に送り込む。具体的に説明すると、ブロワ226によって第3の流速の第1流動化ガスが風箱222に送り込まれると、ブロワ224による第1の流速の第1流動化ガスと混合されて、第2の流速の第1流動化ガスとなる。ここで、第2の流速は、第1の流速と、第1収容部212に導入される褐炭のうち、最も大きい粒子の最小流動化速度とに基づいて設定され、例えば、第1の流速と第2の流速との平均流速が、最も大きい粒子の最小流動化速度となるように、第2の流速が設定される。
調整弁228は、例えば、開閉弁で構成され、ブロワ226と風箱222との間に設けられる。調整弁228が、開状態と閉状態とを周期的に交互に切り換えることで、ブロワ226から風箱222に送り込まれる第1流動化ガスの流速がゼロ(0)と、第3の流速とで周期的に交互に切り換わる。なお、本実施形態において、調整弁228が開状態となる時間と、閉状態となる時間の比率(デューティー比)は、1:1である。また、調整弁228が第1流動化ガスの流速を切り換える周波数(調整弁228による第1流動化ガスの切り換え頻度)は、流速設定部510によって設定される。流速設定部510による周波数の設定については、後に詳述する。
したがって、第1収容部212(風箱222)には、ブロワ224から第1の流速で第1流動化ガスが常時供給されるとともに、ブロワ226から間欠的に第3の流速で第1流動化ガスが供給されることとなる。つまり、第1ガス供給部220は、第1流動化ガスの流速を、第1の流速と第2の流速とで周期的に交互に切り換えて、第1流動化ガス(以下、流速が周期的に交互に切り換わるガスの流れを「パルス流」と称する)を供給することとなる。
第1ガス供給部220がパルス流で第1流動化ガスを供給する構成により、第1流動化ガスを定常流で供給する場合と比較して、褐炭のうち、相対的に粒径が大きい、もしくは、質量が大きい粒子(以下、「大粒子」と称する)の流動層の形成時間を短縮することができる。
図3は、調整弁228の開閉タイミング、および、パルス流と定常流とを説明する図である。なお、図3中、調整弁228の開閉タイミングを太線で示し、パルス流を実線で示し、定常流を一点鎖線で示す。上記したように、褐炭は、粒子同士が水で架橋されている。定常流では、大粒子の流動化に適した流速(例えば、第2の流速)で第1流動化ガスを供給すれば、供給された第1流動化ガスの気泡によって水架橋を切断することができ、大粒子の流動層を形成することができるが、相対的に粒径が小さい、もしくは、質量が小さい粒子(以下、「小粒子」と称する)が飛散してしまうという問題がある。そこで、従来、定常流の流速を、褐炭の平均粒径の粒子の最小流動化速度(第1の流速)と第2の流速の中間に設定し、小粒子の飛散を防止していた。このため、従来の定常流では、大粒子の流動層が形成されるまで長時間を要してしまうという問題がある。また、小粒子の飛散を防止する流速に設定されているため、大粒子の流動性が低くなり、褐炭の含水率によっては、水架橋のため、大粒子が凝集して、大粒子の流動性が損なわれ、流動化できなくなってしまうこともある。
しかし、図3に示すように、調整弁228の開閉をパルス状に切り換え、第1の流速と第2の流速とが周期的に交互に切り換わるパルス流で第1流動化ガスを供給すると、第2の流速で第1流動化ガスが供給されている期間が間欠的となる。つまり、連続的に第2の流速で第1流動化ガスが供給されるわけではないので、小粒子の飛散を防止しつつ、大粒子の流動層を効率よく形成することができる。例えば、パルス流の平均流速が、定常流の流速と等しいとすると、パルス流で第1流動化ガスを供給する場合、定常流で第1流動化ガスを供給する場合よりも、大粒子の流動層の形成時間を1/2程度まで短縮することが可能となる。なお、図3に示すように、調整弁228の開閉をパルス状に切り換えても、遅延が生じるため、パルス流の流速は、パルス状にはならない。
また、パルス流は、褐炭(大粒子)の流動性を向上させることができ、褐炭が凝集してしまう事態を回避することが可能となる。
さらに、定常流では、大粒子を流動化させる応答速度と、小粒子を流動化させる応答速度とに殆ど差はないが、パルス流では、小粒子を流動化させる応答速度が大粒子を流動化させる応答速度より大きい。このため、パルス流では、定常流と比較して小粒子の上方への移動を速くすることができ、大粒子と小粒子との分離(偏析)を短時間で行うことが可能となる。
このように、第1ガス供給部220がパルス流で第1流動化ガスを供給することにより、定常流よりも短時間で、第1収容部212の内部下部に、大粒子の流動層を形成させる(偏析させる)とともに、第1収容部212の内部上部(大粒子の上方)に小粒子の流動層を形成させる(偏析させる)ことができる。
したがって、定常流を供給する場合と比較して、流動層の形成時間および偏析に要する時間を短縮することができるため、第1収容部212をコンパクトにすることが可能となる。
こうして、第1ガス供給部220によって第1収容部212に供給された第1流動化ガスは、第1収容部212内で褐炭を流動させて、流動層を形成するとともに、第1流動化ガスを褐炭と接触させることで褐炭に含まれる自由水の一部を気化させる。なお、第1収容部212に供給される第1流動化ガスは、自由水を効率よく蒸発させる温度(例えば、120℃)に調整される。
図2に戻って説明すると、第1伝熱部230は、例えば、熱媒体が流通する配管で構成され、第1収容部212の内部上部(小粒子の流動層が形成される領域)に配される。第1伝熱部230は、熱媒体の流通過程において、熱媒体が有する熱で褐炭(小粒子)を加熱する。本実施形態において、第1伝熱部230には、熱媒体として、ブロワ232によって、水蒸気が供給される。なお、ブロワ232によって第1伝熱部230に供給される水蒸気(熱媒体)は、褐炭の自由水を効率よく蒸発させる温度(例えば、120℃)および流量に調整される。
第1伝熱部230を備える構成により、第1収容部212内において、熱媒体と、第1流動化ガスとの間で熱交換が行われ、上方に移動する第1流動化ガスをさらに加熱することができる。したがって、第1流動化ガスによる褐炭(小粒子)の乾燥(自由水の気化)がより促進されることとなる。
また、第1伝熱部230(第1伝熱部230を構成する管の外面)において、熱媒体と第1流動化ガスとで熱交換がなされると、熱媒体の一部が第1伝熱部230内で凝縮することとなる。そこで、気液分離部240を設けておき、気液分離部240によって、第1伝熱部230から送出された熱媒体を気液分離する。こうして、分離された、凝縮した熱媒体(液体の水)は、外部に送出されることとなる。
このように、第1乾燥炉210では、第1収容部212に未乾燥の褐炭が導入され、第1ガス供給部220および第1伝熱部230によって褐炭(小粒子)が加熱され、褐炭から自由水が気化されて除去される。一方、褐炭の流れについて説明すると、搬送部116によって、第1収容部212に未乾燥の褐炭が導入されると、導入された褐炭の体積分、流動層の体積が増加する。そうすると、自由水が除去された褐炭(小粒子)が第1収容部212の出口からオーバーフローして(排出されて)、第1収容部212と第2乾燥炉310の第2収容部312とを連通する配管を通じて第2収容部312に導入されるとともに、第1収容部212の内部下部に偏析された褐炭(大粒子)が、返送配管118を通じて破砕部114に押し出されることとなる。
つまり、搬送部116は、第1収容部212の内部下部に偏析された、大粒子を抜き出す抜出部として機能する。そして、抜き出された大粒子は、破砕部114で破砕されて第1収容部212に再度導入され、乾燥されることとなる。したがって、第1収容部212において流動化してはいるものの、乾燥されない大粒子を抜き出して再度破砕して第1収容部212に導入することにより、大粒子を乾燥することができる。
また、第1乾燥炉210において気化された自由水(103℃程度の水蒸気)は、ブロワ224、226によって風箱222に再度送り込まれたり、ブロワ232によって第1伝熱部230に供給されたりすることとなる。
(第2乾燥炉310)
第2乾燥炉310は、第2収容部312と、第2ガス供給部320と、第2伝熱部330と、気液分離部340とを含んで構成される。第2収容部312は、第1乾燥炉210によって自由水が除去された褐炭を収容する。
第2ガス供給部320は、第1乾燥炉210を構成する第1ガス供給部220と同様に、風箱322と、風箱322に第2流動化ガスを送り込むブロワ324、326と、ブロワ326によって供給される第2流動化ガスの流速を調整する調整弁328とを含んで構成され、第2収容部312の底面からパルス状にガスを供給する。
風箱322は、第2収容部312の下方に設けられ、乾燥システム100を運転する際には、風箱322を通じて第2収容部312の底面から当該第2収容部312内に第2流動化ガスが供給されることとなる。具体的に説明すると、風箱322の上部は、第2収容部312の底面としても機能し、通気可能である分散板322aで形成されている。分散板322aは、例えば、褐炭(褐炭の粒子のうち最小の粒径の粒子)の粒径よりも小さい径の開孔が複数設けられた板や、褐炭の粒径よりも小さい径の開孔が設けられたノズルを設置した板で構成される。
ブロワ324は、予め定められた第4の流速で第2流動化ガス(例えば、水蒸気)を風箱322に送り込む。ここで、第4の流速は、第2収容部312に導入される褐炭の平均粒径の粒子の最小流動化速度以上であり、本実施形態では、第2収容部312に導入される褐炭の平均粒径の粒子の最小流動化速度に設定される。
ブロワ326は、第2収容部312(風箱322)を通過する第2流動化ガスの流速が第4の流速から第5の流速に切り換わるように、第6の流速の第2流動化ガスを風箱322に送り込む。具体的に説明すると、ブロワ326によって第6の流速の第2流動化ガスが風箱322に送り込まれると、ブロワ324による第4の流速の第2流動化ガスと混合されて、第5の流速の第2流動化ガスとなる。ここで、第5の流速は、第4の流速と、第2収容部312に導入される褐炭のうち、最も大きい粒子の最小流動化速度とに基づいて設定され、例えば、第4の流速と第5の流速との平均流速が、最も大きい粒子の最小流動化速度となるように、第5の流速が設定される。
調整弁328は、例えば、開閉弁で構成され、ブロワ326と風箱322との間に設けられる。調整弁328が、開状態と閉状態とを周期的に交互に切り換えることで、ブロワ326から風箱322に送り込まれる第2流動化ガスの流速がゼロ(0)と、第6の流速とで周期的に交互に切り換わる。なお、本実施形態において、調整弁328が開状態となる時間と、閉状態となる時間の比率(デューティー比)は、1:1である。また、調整弁328が第2流動化ガスの流速を切り換える周波数は、調整弁228が第1流動化ガスの流速を切り換える周波数より大きく、流速設定部510によって設定される。流速設定部510による周波数の設定については、後に詳述する。
したがって、第2収容部312(風箱322)には、ブロワ324から第4の流速で第2流動化ガスが常時供給されるとともに、ブロワ326から間欠的に第6の流速で第2流動化ガスが供給されることとなる。つまり、第2ガス供給部320は、第2流動化ガスの流速を、第4の流速と第5の流速とで周期的に交互に切り換えて、第2流動化ガスを供給することとなる。
第2ガス供給部320がパルス流で第2流動化ガスを供給する構成により、第2流動化ガスを定常流で供給する場合と比較して、褐炭の流動層の形成時間を短縮することが可能となる。
こうして、第2ガス供給部320によって第2収容部312に供給された第2流動化ガスは、第2収容部312内で褐炭を流動させて、流動層を形成するとともに、第2流動化ガスを褐炭と接触させることで褐炭に含まれる結合水の一部を気化させる。なお、第2収容部312に供給される第2流動化ガスは、結合水を効率よく蒸発させる温度(例えば、115℃)に調整される。
第2伝熱部330は、第1乾燥炉210を構成する第1伝熱部230と同様に、例えば、熱媒体が流通する配管で構成され、第2収容部312内に配される。第2伝熱部330は、熱媒体の流通過程において、熱媒体が有する熱で褐炭を加熱する。本実施形態において、第2伝熱部330には、熱媒体として、水蒸気(例えば、200℃)が供給される。
第2伝熱部330を備える構成により、第2収容部312内において、熱媒体と、第2流動化ガスとの間で熱交換が行われ、上方に移動する第2流動化ガスをさらに加熱することができる。したがって、第2流動化ガスによる褐炭の乾燥(結合水の気化)がより促進されることとなる。
また、第2伝熱部330(第2伝熱部330を構成する管の外面)において、熱媒体と第2流動化ガスとで熱交換がなされると、熱媒体の一部が第2伝熱部330内で凝縮することとなる。そこで、気液分離部340を設けておき、気液分離部340によって、第2伝熱部330から送出された熱媒体を気液分離する。こうして、分離された、凝縮した熱媒体(液体の水)は、外部に送出されることとなる。
このように、第2乾燥炉310では、第1乾燥炉210において自由水が除去された褐炭が第2収容部312に導入され、第2ガス供給部320および第2伝熱部330によって褐炭が加熱され、褐炭から結合水が気化されて除去される。一方、褐炭の流れについて説明すると、第1乾燥炉210から第2収容部312に自由水が除去された褐炭が導入されると、導入された褐炭の体積分、流動層の体積が増加する。そうすると、結合水が除去された褐炭(流動層)が第2収容部312の出口からオーバーフローして、第2収容部312と冷却部410の第3収容部412とを連通する配管を通じて第3収容部412に導入されることとなる。また、第2乾燥炉310において気化された結合水(115℃程度の水蒸気)は、ブロワ324、326によって、風箱322に再度送り込まれたり、ブロワ332によって第2伝熱部330に供給されたりすることとなる。
(冷却部410)
冷却部410は、第3収容部412と、冷却ガス供給部420とを含んで構成される。第3収容部412は、第2乾燥炉310によって結合水が除去された褐炭を収容する。冷却ガス供給部420は、第1ガス供給部220、第2ガス供給部320と同様に、風箱422と、風箱422に冷却ガス(例えば、空気)を送り込むブロワ424とを含んで構成される。風箱422は、第3収容部412の下方に設けられ、乾燥システム100を運転する際には、風箱422を通じて第3収容部412の底面から当該第3収容部412内に冷却ガスが供給されることとなる。
具体的に説明すると、風箱422の上部は、第3収容部412の底面としても機能し、通気可能である分散板422aで形成されている。分散板422aは、例えば、褐炭の粒径よりも小さい径の開孔が複数設けられた板や、褐炭の粒径よりも小さい径の開孔が設けられたノズルを設置した板で構成される。
冷却部410を備える構成により、自由水および結合水が除去された褐炭を冷却(例えば、50℃程度まで)することができる。こうして冷却された褐炭は、後段の褐炭利用設備に送出されることとなる。
(流速設定部510)
流速設定部510は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して、調整弁228、328の開閉頻度(流速の周波数)を設定する。以下、流速設定部510による、調整弁228が流速を切り換える周波数および調整弁328が流速を切り換える周波数の設定ついて詳述する。
(周波数の設定)
図4は、周波数を設定する際の気泡および粒子のモデルを示す図である。図4に示すように、ガスを供給すると、流動層内において気泡が形成される。そして、気泡の周囲に褐炭の粒子が複数配されると仮定して、効率よく流動層を形成できる周波数の範囲を導出した。
上記したように、褐炭は、粒子同士が水によって架橋されている。したがって、まず、褐炭の粒子間の水架橋の力Fを導出する。2つの粒子間の水架橋の力Fは、下記式(1)から導出される。
Figure 2017129324
…式(1)
ここで、Rは水架橋の長さであり、最大で粒子の半径と同一である。また、rは水の表面張力(例えば、30℃の空気と接触している場合には、0.0712N/m)である。なお、褐炭は、含水率が高いほど水架橋を作りやすく、粒子間の水架橋の力Fが大きくなる。
こうして導出された水架橋の力Fを上回る浮力を粒子が受ければ、粒子間の水架橋を切断することができ、効率よく流動層を形成することが可能となる。粒子の浮力Fは、下記式(2)から導出される。
Figure 2017129324
…式(2)
ここで、Fは流動層内に形成される気泡(パルス流によって形成される気泡)の浮力であり、nは1の気泡の周囲に配される粒子の粒子数である。
気泡の浮力Fは、下記式(3)から導出される。
Figure 2017129324
…式(3)
ここで、εmfは平均粒径の粒子の最小流動化速度時の層内空隙率、ρは粒子の質量密度、gは重力加速度、Vは気泡の体積を示す。
また、粒子数nは、下記式(4)から導出される。
Figure 2017129324
…式(4)
ここで、Dは気泡の直径、dは粒子の直径である。
したがって、式(3)、(4)を式(2)に代入すると、粒子の浮力Fは下記式(5)で表すことができる。
Figure 2017129324
…式(5)
したがって、下記式(6)の関係となる直径Dの気泡を生成すれば、水架橋を切断できる浮力Fを粒子に与えることができ、効率よく流動層を形成することが可能となる。
Figure 2017129324
…式(6)
そこで、下記式(7)、式(8)、式(9)を用いて、上記式(6)の関係となる直径Dの気泡が生成できる周波数Fを導出する。
Figure 2017129324
…式(7)
ここで、Umfは平均粒径の粒子の最小流動化速度(第1の流速)であり、Uは第2の流速の際の流動化ガスの空塔速度であり、hは層高である。
Figure 2017129324
…式(8)
ここで、μはガスの動粘度であり、Arはアルキメデス数であり、ρは流動化ガスの質量密度であり、Mは粒子の平均含水率である。
Figure 2017129324
…式(9)
ここで、αは流動化ガスの平均総流量に対するパルス流の流量の比であり、Uは流動化ガスの空塔速度であり、Fqは流速を切り換える周波数(調整弁228、328の開閉周波数)であり、tは気泡が直径Dに成長するまでの時間であり、βは1周期における調整弁228、328の開放割合である。
上記式(7)から式(9)に基づいて、周波数を導出すると、高含水率(例えば、25wt%〜30wt%の範囲の所定の値以上)の粒子の水架橋を効率よく切断できる(効率よく流動層を形成できる)周波数Fは、1Hz〜3Hzであり、低含水率(例えば、25wt%〜30wt%の範囲の所定の値未満)の粒子の水架橋を効率よく切断できる周波数Fは、3Hz〜10Hzであることが分かった。
図5は、周波数と流動化率との関係を説明する図である。なお、図5中、高含水率の粒子を実線で示し、低含水率の粒子を破線で示し、含水率0%の粒子を一点鎖線で示す。図5に示すように、高含水率の粒子では、2Hzまでは、周波数が大きくなると流動化率が向上し、2Hzで最も流動化率が高くなる。そして、2Hzを超えると周波数が大きくなるに従って流動化率が低下し、3Hzを超えると流動化率が一定となる。なお、高含水率では、3Hzを超えると、定常流でガスを供給した場合と同一の、殆ど流動化しない流動化率となる。
低含水率の粒子では、3Hzまでは、周波数が大きくなると流動化率が向上し、3Hzで最も流動化率が高くなる。そして、3Hzを超えると周波数が大きくなるに従って流動化率が低下し、4Hzを超えると流動化率が一定となる。なお、低含水率では、4Hzを超えると、定常流でガスを供給した場合と同一の流動化率となる。
一方、含水率0%の粒子では、6Hzまでは、周波数が大きくなると流動化率が向上し、6Hzを超えると流動化率が一定となり、定常流でガスを供給した場合と同一の流動化率となる。
つまり、含水率0%の粒子では、水架橋が存在しないため、パルス流よりも定常流の方が流動化率が高い。これに対し、褐炭等の含水固形物は、水架橋が存在するため、定常流よりもパルス流の方が流動化率が高いことが分かる。
このように、流速設定部510は、導入される褐炭の含水率に基づいて導出された周波数範囲と、大粒子と小粒子とを効率よく分離できる(大粒子を効率よく偏析できる)周波数範囲とに基づいて、調整弁228および調整弁328の周波数を設定する。
なお、大粒子を効率よく偏析できる周波数範囲は、1Hz〜10Hzが好ましい。具体的に説明すると、下記式(10)に示すように、パルス流を利用した場合、パルス流の流速が等しいとすると、粒子の粒径dが小さいほど、加速度(dv/dt)は大きくなる。このため、単位時間において、小粒子が移動する距離は、大粒子が移動する距離より長い。
Figure 2017129324
…式(10)
また、パルス流の周波数が高いと、ガスの瞬間速度vが増加して加速度も増加するため、大粒子の偏析(大粒子と小粒子との分離)時間を短縮することができる。一方、パルス流の周波数が低いと、パルス流が流動層内に導入される時間が長くなるため、褐炭の粒子の挙動は定常流における挙動に近くなってしまう。同様に、パルス流のパルス周期が高いと、パルス流が流動層内に導入される時間が短くなるため、褐炭の粒子の挙動は定常流における挙動に近くなってしまう。このため、これらを勘案すると、周波数範囲が、1Hz〜10Hzである場合に、大粒子を効率よく偏析できると言える。
ここで、上記したように、第2収容部312には、第1収容部212において自由水が除去された褐炭が導入される。つまり、第2収容部312の褐炭は、第1収容部212の褐炭より含水率が低い。したがって、流速設定部510は、第2収容部312へ第2流動化ガスを供給する調整弁328の周波数を、第1収容部212へ第1流動化ガスを供給する調整弁228の周波数より大きく設定する。例えば、流速設定部510は、調整弁228の周波数を2Hzに設定し、調整弁328の周波数を3Hzに設定する。
かかる構成により、第1収容部212においても、第2収容部312においても効率よく流動層を形成することができ、乾燥に要する時間を短縮することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる乾燥システム100では、パルス流で第1流動化ガスを供給する構成により、定常流で供給する場合と比較して、褐炭の粒子の流動性を向上させることができ、大粒子の流動層の形成時間を短縮することが可能となる。したがって、第1収容部212において、効率的に褐炭の乾燥を行うことができる。また、大粒子と小粒子との分離時間(大粒子の偏析時間)を短縮することが可能となる。
また、パルス流で、第2流動化ガスを供給する構成により、定常流で供給する場合と比較して、褐炭の粒子の流動性を向上させることができ、効率よく小粒子の流動層を形成させることができ、第2収容部312において効率的に褐炭の乾燥を行うことが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、含水固形物として褐炭を例に挙げて説明した。しかし、乾燥システム100は、水を含んで構成されるものであれば、泥炭、亜炭、亜瀝青炭等の含水固体燃料や、他の含水固形物を乾燥させることができる。
また、上記実施形態において、第1の流速を、平均粒径の褐炭の粒子の最小流動化速度に設定する構成を例に挙げて説明した。しかし、第1の流速は、平均粒径の褐炭の粒子の最小流動化速度以上であればよい。
また、上記実施形態において、第2乾燥炉310においてもパルス流が供給される構成を例に挙げて説明したが、第2乾燥炉では、定常流が供給されてもよい。
また、上記実施形態において、調整弁228、328が開状態となる時間と、閉状態となる時間の比率は、1:1である構成を例に挙げて説明した。しかし、開状態となる時間と、閉状態となる時間の比率は、1:1に限らず、適宜設定される。例えば、式(9)におけるαを小さくすると瞬間流速を大きくすることができ、一方、αを大きくすると第1乾燥炉210の運転の状態変化を低く抑えることが可能となる。
また、上記実施形態において、乾燥システム100が2つの乾燥炉(第1乾燥炉210、第2乾燥炉310)を備える場合を例に挙げて説明した。しかし、乾燥システムは、乾燥炉を1つのみ備えるとしてもよい。
また、第1乾燥炉210、第2乾燥炉310、冷却部410は、それぞれ1つの収容部で構成されてもよいし、複数の収容部を含んで構成されてもよい。
本発明は、含水固体燃料等の含水固形物を乾燥させる乾燥システムに利用することができる。
100 乾燥システム
114 破砕部
116 搬送部(抜出部)
212 第1収容部
220 第1ガス供給部
312 第2収容部
320 第2ガス供給部

Claims (6)

  1. 含水固形物を乾燥させる乾燥システムであって、
    前記含水固形物の粒子群を収容する第1収容部と、
    ガスの流速を、第1の流速と、該第1の流速より大きい第2の流速とで周期的に交互に切り換えて、前記第1収容部の底面からガスを供給する第1ガス供給部と、
    を備えたことを特徴とする乾燥システム。
  2. 前記第1の流速は、平均粒径の前記含水固形物の粒子の最小流動化速度以上であることを特徴とする請求項1に記載の乾燥システム。
  3. 前記第1ガス供給部は、前記含水固形物の含水率、該含水固形物の粒子の質量密度、該含水固形物の粒径、パルス状にガスを供給することで生成される気泡の直径、該ガスの質量密度、および、該ガスの動粘度に基づいて決定された周波数でガスを供給することを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥システム。
  4. 前記第1ガス供給部は、1Hz〜10Hzの範囲内の予め定められた周波数でガスの流速を切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥システム。
  5. 前記第1収容部の内部下部に偏析された前記含水固形物の粒子を抜き出す抜出部と、
    前記抜出部によって抜き出された含水固形物の粒子を破砕する破砕部と、
    を備え、
    前記第1収容部には、前記破砕部によって破砕された含水固形物の粒子が導入されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の乾燥システム。
  6. 前記第1収容部への前記含水固形物の粒子の導入によって、該第1収容部の内部上部から外部へ該含水固形物の粒子が排出され、
    排出された前記含水固形物の粒子を収容する第2収容部と、
    前記第2収容部の底面からパルス状にガスを供給する第2ガス供給部と、
    を備え、
    前記第2ガス供給部は、前記第1ガス供給部がガスの流速を切り換える周波数よりも大きい周波数でガスの流速を切り換えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の乾燥システム。
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