JP2017128891A - Rc構造の耐震壁とスラブとの接合構造 - Google Patents

Rc構造の耐震壁とスラブとの接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート止めの配置が不要であり、且つ費用の増大を抑制しつつ低い強度のコンクリートによりスラブを構築できるRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造を提供する。
【解決手段】比較的低強度の第1コンクリートにより構築される床スラブ4Bと、床スラブ4Bが接合される壁下端部3aが第1コンクリートにより構築され、壁下端部3aを除く壁本体部3bが比較的高強度の第2コンクリートにより構築される耐震壁3と、壁下端部3aに壁延在方向に沿って並べられ、平面視において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の少なくとも一部に亘って、壁延在方向の2方を含む少なくとも3方から取り囲むように配置された複数支圧補強筋(11)とを含む構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、RC(鉄筋コンクリート)構造の耐震壁とスラブとの接合構造に関し、より詳しくは、壁本体部が高強度コンクリートにより構築される耐震壁と低強度コンクリートにより構築されるスラブとの接合構造に関する。
RC建物では、壁に耐震性を持たせた設計を行うことがある。このような耐震壁では、通常、スラブよりも高い強度のコンクリートが必要になる。壁に用いるコンクリートとスラブに用いるコンクリートとに強度の差がある場合であっても、通常は壁及び天井スラブ(上階の床スラブ)の型枠・支保工が同時に組み立てられ、床鉄筋が壁内を通るように配置される。そのため、スラブが接合する壁の上端部(上階の耐震壁の下端部)では、壁の長さ方向に沿ってコンクリート止めを配置し、先行して打設される耐震壁用のコンクリートがスラブ構築部に流れ込まないようにする必要がある。或いは、施工性を高めるために、耐震壁用のコンクリートを壁構築部の打設に続けてスラブ構築部にも打設することが行われている。
前者の場合、コンクリート止めの配置作業が必要になることや、コンクリート打設作業が煩雑になることにより、費用が大きく増加する。一方、後者の場合、これらの問題は生じないが、スラブに必要以上に強度が高いコンクリートを用いることによって材料費が高くなる。また、スラブに高強度のコンクリートを打設すると、コンクリートが硬化する際のひび割れ発生のリスクが高まる。そのため、コンクリート打設後の養生手間が増える他、仕上げにも影響が及ぶために品質管理に要する手間も増える。
コンクリート止めの配置作業の必要がなく、且つコンクリート強度の変わり目を設けることができる建築物の施工法として、階下の耐震壁を施工した後に、所定領域の境界を仕切るコンクリート止め用の突起が上面に一体化されたハーフPCa(プレキャスト)床版を上階のスラブを施工するための型枠として配置し、耐震壁から突起までの範囲に高強度コンクリートを打設し、突起から外側にそれよりも低強度のコンクリートを打設してスラブを形成する発明が提案されている(特許文献1)。
特開平7−259234号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、ハーフPCa床版を用いる必要がある上、ハーフPCa床版には耐震壁と同じ強度のコンクリートを用いる必要がある。また、施工現場ではコンクリート止めを配置する必要はないが、ハーフPCa床版を製造する現場ではコンクリート止め用の突起を一体形成する必要がある。そのため、費用の増加は避けられない。
本発明は、このような背景に鑑み、コンクリート止めの配置が不要であり、且つ費用の増大を抑制しつつ低い強度のコンクリートによりスラブを構築できるRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造を提供することを課題とする。
このような課題は、耐震壁のスラブが接合する壁下端部を含めてスラブ全体を低い強度のコンクリートで打設することができれば解決できる。そこで本願発明者らは、コンクリートが圧縮方向と交差する方向に拘束されることによって圧縮強度が向上するコンファインド効果に着目し、本願発明に想到するに至った。即ち、耐震壁のスラブが接合する壁下端部を低強度のコンクリートで構築したとしても、壁下端部を取り囲むように鉄筋を配置することによって壁下端部の見かけの圧縮強度を向上できることを見出し、本願発明に至った。
上記課題を解決するために、本発明は、比較的低強度の第1コンクリートにより構築されるRC構造のスラブ(4B)と、前記スラブが接合される壁下端部(3a)が前記第1コンクリートにより構築され、前記壁下端部を除く壁本体部(3b)が比較的高強度の第2コンクリートにより構築されるRC構造の耐震壁(3)と、前記壁下端部に壁延在方向に沿って並べられ、平面視において、前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の少なくとも一部に亘って、壁延在方向の2方を含む少なくとも3方から取り囲むように配置された複数の支圧補強筋(11〜17、21〜24)とを含む構成とする。
この構成によれば、支圧補強筋によるコンファインド効果によって壁下端部の見かけの圧縮強度が向上するため、耐震壁のスラブが接合する壁下端部を含めてスラブ全体を比較的低強度の第1コンクリートで構築することができる。そのため、コンクリート止めの配置が不要であり、低強度の第1コンクリートによるスラブのコンクリート打設作業も容易である。そして、支圧補強筋を配置するという簡単な構成によってこれらの作用効果を実現できるため、費用の増大を抑制できる。
なお、本願発明に似たような構成を有する発明として特許第5083808号がある。この発明では、スラブの通し配筋と同方向に延び、且つ交差部から隣接する部分へ延長した曲げ補強筋が交差部に挿入されている。但し、この発明は、コンクリート製耐震床壁式構造部において、異なる強度のコンクリートの使い分けを行わずに、スラブのうち壁との交差部及びその隣接部での曲げ変形及び通し配筋の付着破壊による滑りに抵抗する補強領域を形成することを目的としている。従って、壁及びスラブの全体が均一な強度のコンクリートで形成される。また、曲げ補強筋の端部に湾曲した定着部が設けられているが、この定着部は単に鉄筋の定着力を高めるためのものであり、定着部の湾曲方向も本願発明とは異なっている。つまり、本願発明はこの発明とは全く異なる技術的思想に基づくものである。
また、上記の発明において、前記支圧補強筋(11、13、15、16、21〜24)が、壁延在方向の少なくとも一部において、前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って取り囲むように配置された構成とするとよい。
この構成によれば、壁下端部の第1コンクリートの見かけの圧縮強度をコンファインド効果によって効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、前記支圧補強筋(11〜14、21)における壁延在方向に延在する部分が湾曲している構成とするとよい。
この構成によれば、壁延在方向に延在する部分が直線状である場合、即ち支圧補強筋が屈曲したような形状を有する場合に比べ、支圧補強筋の拘束力を高めて壁下端部の見かけの圧縮強度を効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、前記支圧補強筋が、環状に曲げ加工された1本の環状鉄筋(11、13、15、16)からなり、平面視において前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲むように配置された構成とするとよい。
この構成によれば、壁下端部の第1コンクリートの見かけの圧縮強度をコンファインド効果によって効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、互いに隣接する前記環状鉄筋(11、12、15)が、平面視において壁延在方向に重なるように配置された構成とするとよい。
この構成によれば、壁下端部における壁延在方向に連続する部分にコンファインド効果を生じさせて壁下端部全体としての見かけの圧縮強度を効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、前記支圧補強筋が、壁厚方向に延在する一対の直線部(31)を有するU字状鉄筋(21〜24)からなり、複数の前記U字状鉄筋が、交互に異なる向きに、且つそれぞれの前記直線部が前記スラブの内部に進入するように配置された構成とするとよい。ここで、U字状とは、一対の直線部を連結する部分が湾曲することを意図するものではなく、一対の直線部の連結側と相反する側が開いていることを意図するものである。従って、U字状は、U字形状の他、コ字形状や、連結部がV字の形状等も含む。
この構成によれば、直線部がスラブの内部に進入することにより、U字状鉄筋による壁下端部に対する拘束力を高めることができ、壁下端部におけるU字状鉄筋により少なくとも3方から取り囲まれる部分の見かけの圧縮強度を効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、2本の前記U字状鉄筋(23)が、互いに異なる向きに且つ2箇所で交差するように配置されることにより、平面視において前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の少なくとも一部に亘って4方から取り囲む構成とするとよい。
この構成によれば、U字状鉄筋による壁下端部に対する拘束力を高めることができ、壁下端部におけるU字状鉄筋により4方から取り囲まれる部分の見かけの圧縮強度を効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、2本の前記U字状鉄筋(21、22)が、一対の前記直線部が互いに重なるように配置されることにより、平面視において前記壁下端部の前記第1コンクリートを4方から取り囲む構成とするとよい。
この構成によれば、壁下端部におけるU字状鉄筋により4方から取り囲まれる部分を大きくすることができ、壁下端部の見かけの圧縮強度を効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、前記支圧補強筋(11〜17、21〜24)が、前記スラブの厚さ方向の中央よりも高い位置に配置された構成とするとよい。
壁下端部の下部ではスラブの曲げ応力によって壁厚方向の圧縮力が加わることによってコンファインド効果が期待される一方、壁下端部の上部ではスラブの曲げ応力によって壁厚方向の引張力が加わるためにコンファインド効果が期待できない。この構成によれば、スラブの曲げ応力による圧縮強度向上が期待できない壁下端部の上部を支圧補強筋によって拘束することによって、当該上部の圧縮強度を効果的に向上させることができる。
また、上記の発明において、前記支圧補強筋が、前記スラブの厚さ方向の中央よりも高い位置に配置された前記U字状鉄筋(21U)と、前記スラブの厚さ方向の中央よりも低い位置に配置された前記U字状鉄筋(21L)とを含む構成とするとよい。
この構成によれば、支圧補強筋による拘束力が3次元的に作用し、壁下端部の見かけの圧縮強度を高さ方向の全体に亘って向上させることができる。
このように本発明によれば、コンクリート止めの配置が不要であり、且つ費用の増大を抑制しつつ低い強度のコンクリートによりスラブを構築できるRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造を提供することができる。
第1実施形態に係る建物の概略構成を示す正面図 図1中のII−II断面図 図1中のIII部に対応する部分を模式的に示す断面図 図3中のIV−IV断面図 図1中のV部に対応する部分を模式的に示す断面図 図5中のVI−VI断面図 壁下端部の圧縮強度向上メカニズムを説明するための(A)断面図、(B)断面応力図 耐震壁と床スラブとの接合部の変形例を示す図4に相当する図 耐震壁と床スラブとの接合部の変形例を示す図4に相当する図 耐震壁と床スラブとの接合部の変形例を示す図3に相当する図 第2実施形態に係るRC建物の図4に対応する要部拡大断面図 図11中のXII−XII断面図 耐震壁と床スラブとの接合部の変形例を示す図12に相当する図 耐震壁と床スラブとの接合部の変形例を示す図11に相当する図
以下、図面を参照して、RC構造の建物1に適用された本発明に係る接合構造の実施形態について詳細に説明する。
まず、図1〜図10を参照して第1実施形態に係る接合構造について説明する。図1及び図2に示されるように、RC構造の建物1は、地盤Gに構築された図示しない基礎の上に構築された多層構造(図示例では地上6階建て)の板状建物である。建物1の左右の外壁及び左右の外壁の間に設けられた複数(図示例では3つ)の戸境壁が、建物1の全階層に亘って同じ位置に配置されて連続する平板状の連層耐震壁2となっている。各階の耐震壁3は鉄筋コンクリートによって下階の耐震壁3に一体化するように構築される。
各階のスラブ4(4A、4B、4C)は、左右の両側縁が連層耐震壁2に接合している。1階の床をなす基礎スラブ4Aは、図示しない基礎の上に構築され、2階以上の床をなす床スラブ4Bは、下階が所定の階高になる位置に配置される。最上階の天井をなす天井スラブ4Cは、最上階が所定の階高になる位置に配置される。基礎スラブ4Aは、1階の耐震壁3の下端部に接合している。各階の床スラブ4Bは、その階の耐震壁3の下端部に接合し、下階の天井をなしている。天井スラブ4Cは、最上階の耐震壁3の上端部に接合している。なお、図2においては、耐震壁3のみが現れるが、対応するスラブ4を破線で示し、符号を括弧書きで示している。耐震壁3のスラブ4が接合する部分が異なるハッチングで示されているは、後述するようにその部分が他の部分と異なるコンクリートにより構築されるためである。
図3は、戸境壁をなす耐震壁3とその両側面に接合する床スラブ4Bとの接合部を拡大して示す断面図である。なお、壁筋や床の鉄筋は適宜図示省略している。図示されるように、下階の耐震壁3は、上階の床スラブ4Bの下面の高さまで構築される。下階の耐震壁3の図示される部分(後述する壁本体部3b)は、床スラブ4Bに用いられる第1コンクリートよりも高強度の第2コンクリートを用いて構築される。言い換えれば、床スラブ4Bは、耐震壁3に比べて低強度の第1コンクリートにより構築される。
本実施形態では、床スラブ4Bを構築する際にハーフPCa床版5が用いられている。ハーフPCa床版5は、床スラブ4Bの下端筋を埋め込むように工場で製作されたものであり、床スラブ4Bの下部を構成する。本実施形態では、ハーフPCa床版5は、床スラブ4Bの下端筋を下弦材とするトラス筋5aが一体に設けられた型枠兼用の鉄筋コンクリート板である。ハーフPCa床版5は、第1コンクリートよりも高強度のコンクリートにより形成されてもよいが、本実施形態では床スラブ4Bと同じ強度の第1コンクリートにより形成されている。ハーフPCa床版5は、端縁が耐震壁3に突入するように、即ち下階の耐震壁3の上面に載置されるように配置される。他の実施形態では、ハーフPCa床版5が支保工により支持され、端縁が耐震壁3に突入しないように配置されてもよい。
床スラブ4Bの上筋7の下方には、支圧補強筋としての環状鉄筋11が壁下端部3aの内部を少なくとも壁厚方向に延びるように配置されている。本実施形態では、環状鉄筋11は、床スラブ4Bの高さ方向の中央よりも上方に配置されている。環状鉄筋11は、ハーフPCa床版5が所定の位置に配置された後に配置される。環状鉄筋11及び必要な上筋7が組み立てられた後、低強度の第1コンクリートが打設されることにより床スラブ4Bが構築される。この際、耐震壁3の床スラブ4Bが接合する下端部(以下、壁下端部3aと称する。)は、床スラブ4Bと同時に低強度の第1コンクリートが打設されることによって構築される。そのため、耐震壁3と床スラブ4Bとの境界にコンクリート止めを設ける必要はなく、壁下端部3aを含めて床スラブ4Bの全体に同一の第1コンクリートを打設することができる。
耐震壁3の壁下端部3aを除いた残りの部分(以下、壁本体部3bと称する。)は、床スラブ4Bの構築後に高強度コンクリートを用いて構築される。つまり、耐震壁3では、スラブ4が接合される壁下端部3aが比較的低強度のコンクリートにより構築され、その上の壁本体部3bが比較的高強度のコンクリートにより構築される。
図4は、図3中のIV−IV断面図であり、環状鉄筋11の平面配置を示している。なお、コンクリート部分のハッチングは省略している。図示されるように、環状鉄筋11は、1本の異形棒鋼を円形に曲げ加工して形成されている。環状鉄筋11は、重ね継手部を介して環状に連続していてもよく、端部同士を溶接や機械式継手等によって接続されて環状に連続していてもよい。耐震壁3の延在方向に沿って複数の環状鉄筋11が並べられている。本実施形態では、互いに隣接する環状鉄筋11同士が一部を重ねるように配置されている。各環状鉄筋11は、耐震壁3の壁厚よりも大きな直径(芯−芯の直径)を有する大きさとされ、耐震壁3の中心線上に中心を置くように配置される。つまり、環状鉄筋11は、壁延在方向の少なくとも一部において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲んでいる。
図5は、建物1の外壁をなす耐震壁3とその内側の側面に接合する床スラブ4Bとの接合部を拡大して示す断面図である。ここでも、壁筋や床の鉄筋は適宜図示省略している。図示されるように、外壁においても、下階の耐震壁3は、上階の床スラブ4Bの下面の高さまで構築され、下階の耐震壁3の図示される壁本体部3bは、床スラブ4Bに用いられる第1コンクリートよりも高強度の第2コンクリートを用いて構築される。
床スラブ4Bにおける上筋7の下方には、支圧補強筋としての環状鉄筋12が配置されているが、形状や平面視における配置が図3及び図4に示される戸境の耐震壁3に配置された環状鉄筋11と異なっている。
図6は、図5中のVI−VI断面図であり、環状鉄筋12の平面配置を示している。ここでも、コンクリート部分のハッチングは省略している。図示されるように、環状鉄筋12は、耐震壁3の壁厚と同程度の直径を有する大きさとされ、かぶりを確保するために耐震壁3の中心線に対して建物1の内側に中心を置くように配置される。つまり、環状鉄筋12は、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の一部に亘って4方から取り囲んでいる。
このように耐震壁3と床スラブ4Bとが接合された接合構造では、次のような作用効果が得られる。即ち、図3及び図5に示されるように、壁下端部3aは低強度の第1コンクリートにより構築されるが、高強度の第2コンクリートにより構築された壁本体部3bにより上下から挟まれる。つまり、壁下端部3aは、ヤング係数がより大きな壁本体部3bにより挟まれる。そのため、壁本体部3bによる拘束効果によって壁下端部3aの見かけの強度が向上する。このことは、環状鉄筋11、12を設けずに、強度が互いに異なる第1コンクリート及び第2コンクリートを用いて接合部の構造に作成した供試体と、単一の強度のコンクリートにより同形状に作成した供試体との圧縮試験結果から確認することができた。
また、図3に示される戸境の耐震壁3では、壁延在方向の少なくとも一部において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲むように環状鉄筋11が設けられている。また、図5に示される外壁の耐震壁3では、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の一部に亘って4方から取り囲むように環状鉄筋12が設けられている。そのため、どちらの耐震壁3においても、環状鉄筋11、12によるコンファインド効果によって壁下端部3aの見かけの強度が向上する。このことも、環状鉄筋11、12を設け、強度が互いに異なる第1コンクリート及び第2コンクリートを用いて接合部の構造に作成した供試体の圧縮試験結果から確認することができた。
これらのことから、耐震壁3の壁下端部3aを低強度の第1コンクリートにより構築することが可能になり、上記のようにコンクリート止めを配置することなく、壁下端部3aを含めて床スラブ4Bの全体に対して行う低強度の第1コンクリートの打設作業が容易になる。そして、環状鉄筋11、12を配置するという簡単な構成によってこれらの作用効果が得られるため、費用の増大が抑制される。
ところで、図7(A)に示されるように、床スラブ4Bには、耐震壁3との接合部近傍の両端部にマイナスの曲げモーメントMが生じる。そのため、図7(B)に示されるように、壁下端部3aには、上部に引張力が、下部に圧縮力が作用する。従って、壁下端部3aのうち、図7(A)に想像線で示す下部領域Rは、床スラブ4Bによる拘束力が常時働いている。一方、壁下端部3aのうち、引張力が作用する上部には拘束力が働かない。
本実施形態では、図3及び図5に示されるように、環状鉄筋11、12が床スラブ4Bの高さ方向の中央よりも上方に配置されている。そのため、壁下端部3aの上部は環状鉄筋11、12によって拘束され、壁下端部3aの全体が拘束されることによって壁下端部3aの見かけの圧縮強度が効果的に向上する。
図4に示されるように、戸境の耐震壁3では、環状鉄筋11が、壁延在方向の少なくとも一部において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って取り囲むように配置されている。これにより、壁下端部3aの壁厚方向の全体に環状鉄筋11によるコンファインド効果が及ぶことになり、壁下端部3aの見かけの圧縮強度が効果的に向上する。
一方、図6に示されるように、外壁の耐震壁3では、環状鉄筋12は、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の一部に亘って4方から取り囲むように配置されており、戸境の耐震壁3ほどの圧縮強度向上は期待できないが、コンファインド効果による見かけの圧縮強度が向上することに変わりはない。
本実施形態では、図4及び図6に示されるように、環状鉄筋11、12が円形を呈しており、それらの壁延在方向に延在する部分が湾曲している。そのため、壁延在方向に延在する部分が直線状である場合、即ち屈曲したような形状を有する場合に比べ、環状鉄筋11、12の拘束力が高くなり、壁下端部3aの見かけの圧縮強度を効果的に向上させることができる。
更に、環状鉄筋11、12は、互いに隣接するもの同士が平面視において壁延在方向に重なるように配置されている。そのため、壁下端部3aにおける壁延在方向に連続する部分にコンファインド効果が生じて壁下端部3a全体としての見かけの圧縮強度が効果的に向上する。
なお、上記では耐震壁3と床スラブ4Bとの接合部について説明したが、耐震壁3と基礎スラブ4Aとの接合部に対しても、上記構成を適用することで同様の作用効果を得ることができる。一方、耐震壁3と天井スラブ4Cとの接合部では、そもそも最上階の耐震壁3の上端部には上階からの荷重が加わらないため、上記構成を適用する必要はない。勿論、耐震壁3と天井スラブ4Cとの接合部に上記構成を適用しても問題はない。
図8は、第1実施形態に係る耐震壁3と床スラブ4Bとの接合部の変形例を、図4と同様に平面視で示している。図8(A)では、隣接するものに重ならずに連続するように環状鉄筋13が配置されている。図8(B)では、互いに隣接するもの同士が重なる環状鉄筋11の重なりが大きく、環状鉄筋11が2つ隣のものと連続するように配置されている。この構成では、平面視において、環状鉄筋11によって4方から取り囲まれる壁下端部3aの第1コンクリートの量が多く(面積が大きく)なる。図示例では、環状鉄筋11によって壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲まれる壁下端部3aの第1コンクリートが、壁延在方向に連続している。つまり、壁下端部3aの第1コンクリートの全体が環状鉄筋11によって4方から取り囲まれている。図8(C)では、環状鉄筋13が隣接するものに対して離間する位置に配置されている。図8(D)では、耐震壁3の壁厚よりも小さな直径を有する環状鉄筋14が壁下端部3aに収まるように配置されている。この配置は、外壁の耐震壁3にも適用可能である。なお、このように環状鉄筋14の全体が壁下端部3a内に配置されると、環状鉄筋14による第1コンクリートに対するコンファインド効果があっても、環状鉄筋14の配置によって一体性が低下して壁下端部3aの見かけの圧縮強度が低下することがあるが、これは第1コンクリートと環状鉄筋14との付着力不足に起因するものである。そのため、例えば環状鉄筋14の外面形状の工夫によって付着力を高めることにより、壁下端部3aの見かけの圧縮強度を向上させることができる。
図9は、第1実施形態に係る耐震壁3と床スラブ4Bとの接合部の更なる変形例を、図4と同様に平面視で示している。図9(A)〜(D)では、異形棒鋼を円形ではなく矩形状に曲げ加工して形成した環状鉄筋15〜17が示されている。図9(A)では、上記実施形態と同様に互いに隣接するもの同士が重なる環状鉄筋15が、半分以下の部分のみを重ねるように配置されている。各環状鉄筋15は、耐震壁3の壁厚よりも大きな辺(芯−芯間寸法)を有する大きさとされ、耐震壁3の中心線上に中心を置くように配置される。環状鉄筋15は、矩形を呈することから、壁延在方向の全体において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲んでいる。また、互いに隣接する環状鉄筋15同士が一部を重ねるように配置されているため、壁下端部3aの第1コンクリートの全体が環状鉄筋11により4方から取り囲まれている。図9(B)では、図8(A)と同様に、隣接するものに重ならずに連続するように配置された環状鉄筋16が示されている。図9(C)では、図8(C)と同様に、環状鉄筋16が隣接するものに対して離間する位置に配置されている。図9(D)では、図8(D)と同様に、耐震壁3の壁厚よりも小さな辺を有する大きさとされた環状鉄筋17が、壁下端部3aに収まるように配置されている。
図10は、第1実施形態に係る耐震壁3と床スラブ4Bとの接合部の更なる変形例を、図3と同様に断面で示している。図10では、床スラブ4Bの高さ方向の中央よりも上方と下方との両方に環状鉄筋11が配置されている。上側の環状鉄筋11は、耐震壁3の上筋7の下方に配置されて上筋7に結束(支持)される。下側の環状鉄筋11は、耐震壁3の下筋8の上方に配置されて下筋8に結束される。なお、本変形例では、ハーフPCa床版5は用いられず、床スラブ4Bの全体及び壁下端部3aが共に現場で打設された第1コンクリートにより構築される。上側及び下側の環状鉄筋11の平面配置は、上記実施形態やその変形例を適用可能である。これによれば、壁下端部3aの上部及び下部に確実にコンファインド効果を生じさせることできる。また、環状鉄筋11による拘束力が3次元的に作用するようなり、壁下端部3a全体としての見かけの圧縮強度を効果的に向上させることができる。
≪第2実施形態≫
次に、図11〜図14を参照して第2実施形態に係る接合構造について説明する。なお、第1実施形態と形態又は機能が同一又は同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図11及び図12に示されるように、本実施形態では、1本の異形棒鋼を曲げ加工してU字状に形成したU字状鉄筋21(21U、21L)により支圧補強筋が構成されている。U字状鉄筋21は、壁厚方向に延在する一対の直線部31と、直線部31を連結する連結部32とを有している。本実施形態では、連結部32が半円形状とされており、U字状鉄筋21が全体としてU字形状となっている。U字状鉄筋21は、壁下端部3aを壁厚方向に貫通するように、即ち、直線部31が一方の床スラブ4Bに進入し、連結部32の端部が他方の床スラブ4Bに進入するように配置されている。つまり、U字状鉄筋21は、壁延在方向の少なくとも一部において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って、壁延在方向の2方を含む3方から取り囲んでいる。
本実施形態では、壁延在方向の同じ位置で直線部31が上下に重なるように2つ1組で配置されたU字状鉄筋21U、21Lが、2つの連結部32が円形をなすように互いに異なる向きに配置されている。この円は耐震壁3の壁厚よりも大きな直径を有しており、1組のU字状鉄筋21U、21Lは、円の中心が耐震壁3の中心線上に位置するように配置されている。つまり、1組のU字状鉄筋21U、21Lは、壁延在方向の少なくとも一部において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲んでいる。
図12に併せて示されるように、上側のU字状鉄筋21Uは、耐震壁3の上筋7の下方に配置されて上筋7に結束(支持)され、床スラブ4Bの高さ方向の中央よりも上方に位置している。下側のU字状鉄筋21Lは、耐震壁3の下筋8の上方に配置されて下筋8に結束され、床スラブ4Bの高さ方向の中央よりも下方に位置している。そして本実施形態では、上下で1組に配置されたU字状鉄筋21U、21Lは、上下方向に互いに離間している。
上下で1組に配置されたU字状鉄筋21U、21Lは、複数組が壁延在方向に並ぶように配置されている。本実施形態では、各組のU字状鉄筋21が壁延在方向に連続するように配置されている。上側に配置されたU字状鉄筋21Uは、壁延在方向に沿って交互に向きが変わるように配置されている。同様に、下側に配置されたU字状鉄筋21Lも、壁延在方向に沿って交互に向きが変わる配置とされている。
このように耐震壁3と床スラブ4Bとが接合された接合構造においても、上記と同様の作用効果が得られる。即ち、壁延在方向の少なくとも一部において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って3方から取り囲むU字状鉄筋21が支圧補強筋として設けられている。そのため、U字状鉄筋21によるコンファインド効果によって壁下端部3aの見かけの強度が向上する。
また、上下で組に配置された2つのU字状鉄筋21L、21Uが、壁延在方向の少なくとも一部において、壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲むように配置されている。そのため、U字状鉄筋21によるコンファインド効果が向上し、壁下端部3aの見かけの強度も向上する。
上下2つのU字状鉄筋21のうち、上側のU字状鉄筋21Uが床スラブ4Bの厚さ方向の中央よりも高い位置に配置され、下側のU字状鉄筋21Lが床スラブ4Bの厚さ方向の中央よりも低い位置に配置されており、2つのU字状鉄筋21U、21Lが上下に離間している。これにより、U字状鉄筋21による拘束力が3次元的に作用するようなり、壁下端部3a全体としての見かけの圧縮強度が効果的に向上する。このことは、2つU字状鉄筋21を床スラブ4Bの高さ方向の中央に設けて作成した供試体との圧縮試験結果の比較から確認することができた。
また、U字状鉄筋21は、壁延在方向において交互に異なる向きに、且つそれぞれの直線部31が床スラブ4Bの内部に進入するように配置されている。そのため、U字状のU字状鉄筋21による壁下端部3aに対する拘束力が高まり、壁下端部3aにおけるU字状鉄筋21により取り囲まれる部分の見かけの圧縮強度が効果的に向上する。
図13は、第2実施形態に係る耐震壁3と床スラブ4Bとの接合部の変形例を、図12と同様に断面で示している。本変形例では、床スラブ4Bの厚さ方向の中央よりも高い位置に、上下で組に配置された2つのU字状鉄筋21U、21Uが共に配置されている。図7を参照して説明したように、壁下端部3aには床スラブ4Bから、上部に引張力が作用し、下部に圧縮力が作用している。そのため、U字状鉄筋21がこのように配置されても、壁下端部3a全体としての見かけの圧縮強度が効果的に向上する。
図14は、第2実施形態に係る耐震壁3と床スラブ4Bとの接合部の変形例を、図11と同様に平面視で示している。図14(A)〜(C)では、一対の直線部31を連結する連結部32が直線状とされ、長手方向の一方が開いた矩形輪郭を有するU字状鉄筋22〜24が示されている。図14(A)では、上下で1組に配置されたU字状鉄筋22が、隣接するものに対して離間する位置に配置されている。図14(B)では、壁延在方向に互いに隣接する2本のU字状鉄筋23が、互いに異なる向きに且つ2箇所で交差するように配置されることにより、平面視において壁下端部3aの第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲んでいる。これによっても、U字状鉄筋22による壁下端部3aに対する拘束力により、特に壁下端部3aにおけるU字状鉄筋22により4方から取り囲まれる部分の見かけの圧縮強度が効果的に向上する。図14(C)では、壁延在方向に重ならないように隣接配置されたU字状鉄筋24が、交互に異なる向きになるように且つ隣接するものに離間するように配置されている。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態及び変形例は、適宜組み合わせることができる。また、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、形状、寸法など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。更に、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 建物
2 連層耐震壁
3 耐震壁
3a 壁下端部
3b 壁本体部
4 スラブ
4A 基礎スラブ
4B 床スラブ
4C 天井スラブ
11〜17 環状鉄筋
21〜24 U字状鉄筋
31 直線部
32 連結部

Claims (10)

  1. 比較的低強度の第1コンクリートにより構築されるRC構造のスラブと、
    前記スラブが接合される壁下端部が前記第1コンクリートにより構築され、前記壁下端部を除く壁本体部が比較的高強度の第2コンクリートにより構築されるRC構造の耐震壁と、
    前記壁下端部に壁延在方向に沿って並べられ、平面視において、前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の少なくとも一部に亘って、壁延在方向の2方を含む少なくとも3方から取り囲むように配置された複数の支圧補強筋と
    を含むことを特徴とするRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
  2. 前記支圧補強筋が、壁延在方向の少なくとも一部において、前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って取り囲むように配置されたことを特徴とする請求項1に記載のRC構造の壁とスラブとの接合構造。
  3. 前記支圧補強筋における壁延在方向に延在する部分が湾曲していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
  4. 前記支圧補強筋が、環状に曲げ加工された1本の環状鉄筋からなり、平面視において前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の全体に亘って4方から取り囲むように配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
  5. 互いに隣接する前記環状鉄筋が、平面視において壁延在方向に重なるように配置されたことを特徴とする請求項4に記載のRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
  6. 前記支圧補強筋が、壁厚方向に延在する一対の直線部を有するU字状鉄筋からなり、
    複数の前記U字状鉄筋が、交互に異なる向きに、且つそれぞれの前記直線部が前記スラブの内部に進入するように配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
  7. 2本の前記U字状鉄筋が、互いに異なる向きに且つ2箇所で交差するように配置されることにより、平面視において前記壁下端部の前記第1コンクリートを壁厚方向の少なくとも一部に亘って4方から取り囲んでいることを特徴とする請求項6に記載のRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
  8. 2本の前記U字状鉄筋が、一対の前記直線部が互いに重なるように配置されることにより、平面視において前記壁下端部の前記第1コンクリートを4方から取り囲んでいることを特徴とする請求項6に記載のRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
  9. 前記支圧補強筋が、前記スラブの厚さ方向の中央よりも高い位置に配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のRC構造の壁とスラブとの接合構造。
  10. 前記支圧補強筋が、前記スラブの厚さ方向の中央よりも高い位置に配置された前記U字状鉄筋と、前記スラブの厚さ方向の中央よりも低い位置に配置された前記U字状鉄筋とを含むことを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載のRC構造の耐震壁とスラブとの接合構造。
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