JP6573111B2 - 梁と柱の接合部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、梁と柱の接合部構造に関し、特にハーフプレキャストコンクリート(ハーフPCa)梁と柱の接合部の構造に関する。
従来、工期の短縮や安全性の向上、品質の向上、ひいてはコスト削減などの多くの利点を有することから、コンクリート系建築物の梁や柱を予め工場などで製作したPCa造とし、これらを現場で組み立てて建築物を構築することが行なわれている。
また、PCa造の梁と柱の接合方法(接合部構造)として、例えば、柱の側面やこの柱の側面に接合する梁の側端面(接合端)に接合用の鉄筋を設け、接合用鉄筋が配置される梁の側端面と柱の側面の間に現場打ちコンクリートを打設し、これら接合用鉄筋と現場打ちコンクリートを介して梁と柱を接合し一体化する方法が用いられている。
さらに、下部主筋とせん断補強筋の下部側をコンクリートに埋設してハーフPCa梁として形成し、柱から突出した接合用下部鉄筋(現場配筋主筋)をハーフPCa梁の接合端面から突出する下部主筋に重ね合わせ、且つ、上面から上方に露出したせん断補強筋に接続して上部主筋を配設するとともに柱から突出した接合用上部鉄筋(現場配筋主筋)を上部主筋に重ね合わせ、柱から突出する接合用鉄筋と、梁の主筋を重ね継手で接続し、ハーフPCa梁上や柱との接合部にコンクリートを現場打ちしてPCa造の梁と柱を一体に接合する構法も実用化されている。
また、例えば特許文献1に開示されるように、柱から突出する接合用鉄筋と、ハーフPCa梁の主筋とを間隔をあけて重ね合わせるあき重ね継手で接続する構法も提案、実用化されている。
特開平11−81452号公報
一方、上記のように柱の接合用鉄筋とハーフPCa梁の主筋を重ね継手で接続する構法はその設計手法が確立されているが、柱の接合用鉄筋とハーフPCa梁の主筋を間隔をあけて重ね合わせるあき重ね継手で接続する構法の設計手法は十分に確立されていない。
本発明は、上記事情に鑑み、柱の接合用鉄筋とハーフPCa梁の主筋を間隔をあけて重ね合わせるあき重ね継手を用いて梁と柱を好適に接合することを可能にする梁と柱の接合部構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の梁と柱の接合部構造は、柱から横方向に突出した接合用鉄筋と梁の主筋とを所定の間隔をあけて重ねるあき重ね継手で接続して梁と柱を接合する構造であって、前記接合用鉄筋と前記主筋の重ね継手長Lが、下記の式(1)によって算出されるあき重ね継手の必要継手長L以上となるように設定されていることを特徴とする。
Figure 0006573111
ここで、Lは継手無効長さ(mm)である。fは鉄筋の降伏強度(N/mm)であり、規格点強度とする。aは梁主筋1本あたりの断面積(mm)、φは梁主筋1本あたりの周長(mm)、τbmaxは梁主筋の付着強度(N/mm)である。
前記継手無効長さLは、1≦R/R≦2.5×γ+1のときに下記の式(2)、2.5×γ+1<R/Rのときに下記の式(3)によって求める。なお、L>1.5dのときはL=1.5dとする。
Figure 0006573111
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aは梁のクリアスパン長さ(mm)、Dは梁の全せい(mm)、Rは設計目標部材角(rad)である。RはACI(アメリカコンクリート学会)規準に定められた降伏変形角(rad)である。dは梁下端引張時の梁の有効せい(mm)である。γ 及びβはシアスパン比(a/D)による影響因子であり、下記の式(4)、式(5)によって求める。
Figure 0006573111
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本発明の梁と柱の接合部構造によれば、従来、その設計法が確立されていなかったあき重ね継手を用いて信頼性の高い梁と柱の接合部構造を実現することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る梁と柱の接合部構造を示す断面図である。 図1のX1−X1線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る梁と柱の接合部構造の継手部の鉄筋応力度分布を例示した図である。 本発明の一実施形態に係る梁と柱の接合部構造の継手すべり耐力を示す概念図である。 図4のX1−X1線矢視図であり、本発明の一実施形態に係る梁と柱の接合部構造の継手すべり面を示す概念図である。 ACI318におけるストレスブロック法を示す図である。 継手無効長さの有効梁せいに対する比(L/d)の関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る梁と柱の接合部構造の設計法の妥当性を確認するために用いた試験体を示す断面図である。 図8のX1−X1線矢視図である。 図8のX2−X2線矢視図である。 図8のX3−X3線矢視図である。
以下、図1及び図11を参照し、本発明の一実施形態に係る梁と柱の接合部構造について説明する。ここで、本実施形態は、鉄筋コンクリート(RC)製の柱と、プレキャストコンクリート梁(PCa梁)を接合する構造に関するものである。
はじめに、本実施形態のPCa梁1は、図1及び図2に示すように、U字型ハーフPCa梁であり、軸線O1方向側端側の幅方向中央部が、上端から下端に向けて凹み、現場打ちコンクリートを打設するコンクリート打設空間(現場打ちコンクリート部分)2を備えてU字型の断面を形成している。
また、このハーフPCa梁1は、コンクリート打設空間2が上端から梁せいの中央(高さ方向中央)よりも下方まで凹んで形成されている。
これにより、ハーフPCa梁1の下部主筋3がハーフPCaのコンクリートに埋設されている。また、せん断補強筋4が下端側をコンクリートに埋設し、上端側をハーフPCa梁1の軸線O1方向中央部及びコンクリート打設空間2の上面から上方に突出させるようにして、ハーフPCa梁1が形成されている。
なお、ハーフPCa梁1のコンクリート打設空間2の上面と下部主筋3とのかぶり厚さは後述のあき重ね継手5の所定の間隔を確保するように設定されている。また、コンクリート打設空間2を形成するU字型部分のハーフPCaの厚さは80mm程度とされている。
一方、本実施形態の柱6は、PCa柱やRC柱であり、接合用下部鉄筋10(や接合用上部鉄筋)を一体にコンクリートに埋設しつつハーフPCa梁1を接合する接合端面(柱フェース部)6aから横方向に突設させるように形成されている。
そして、本実施形態の梁と柱の接合部構造Aでは、柱6から突出した接合用上部鉄筋7をハーフPCa梁1の上部主筋とし、ハーフPCa梁1の上面から上方に突出したせん断補強筋4の上端側に接続する。また、上部主筋7をせん断補強筋4とともに囲繞するようにキャップ筋8を配筋する。
さらに、柱6から突出した接合用下部鉄筋10が、ハーフPCa梁1のコンクリート打設空間2の上面に近接配置され、コンクリートに埋設されたハーフPCa梁1の下部主筋3の上方に所定の間隔をもって配設される。
そして、コンクリート打設空間2及びハーフPCa上に、せん断補強筋4や上部主筋7、キャップ筋8を埋設するようにコンクリートを打設することによって、ハーフPCa梁1と柱6を接合する。
このようにハーフPCa梁1と柱6を接合する本実施形態の梁と柱の接合部構造Aでは、柱6から突出した接合用下部鉄筋10とハーフPCa梁1の下部主筋3が所定の間隔をあけて重ねられ、接合用下部鉄筋10と下部主筋3を繋ぐ継手部があき重ね継手5として構成されている。
ここで、上記のように柱6から突出した接合用下部鉄筋10とハーフPCa梁1の下部主筋3の継手部をあき重ね継手5とする場合の設計法について説明する。
(曲げモーメントに対する算定)
まず、本実施形態の梁と柱の接合部構造の曲げモーメントに対する算定は、下記の1−1)、1−2)を基にして行う。
1−1)日本建築学会編「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説:2010年版」(以下、RC規準という)、又はACI318に基づいて、断面内の応力度を算定し、許容曲げモーメント、又は終局曲げ耐力を求める。なお、当該国あるいは当該地域において適用される基規準類に基づいて求めるようにしてもよい。
1−2)梁の最小主筋量は、適用する設計基準の規定に従う。
(せん断に対する算定)
次に、本実施形態の梁と柱の接合部構造のせん断に対する算定は、下記の2−1)、2−2)、2−3)を基にして行う。
2−1)RC規準またはACI318に基づいて、許容せん断力又は終局せん断強度を求める。なお、当該国あるいは当該地域において適用される規準類に基づいてもよい。
2−2)最小せん断補強筋比は、適用する設計基準の規定に従う。
2−3)せん断は、U字形小口部(コンクリート打設部)及び継手終了部で算定する。
(あき重ね継手の設計)
そして、本実施形態の梁と柱の接合部構造のあき重ね継手は、以下の手順3−1)〜3−5)によって設計する。
3−1)設計目標最大変形角Rを定める。
3−2)必要継手長Lを算出する。
3−3)継手部の必要横補強筋量pwdを算定する。
3−4)重ね継手長LのACI規準への適合性を確認する。
3−5)継手部以外のせん断設計を行う。
本設計法では、梁危険断面は柱フェース部であり、継手部鉄筋の応力分布は図3のような形状を仮定する。また、継手すべり耐力に寄与するのは継手部の打継界面の摩擦性状と横補強筋のだぼせん断耐力であり、継手すべり面の設定に関しては図4及び図5に示す通りとする。
(設計目標最大変形角Rの設定)
梁端部の降伏ヒンジ部に重ね継手を設ける場合の設計目標部材角Rは、式(6)に示す通り、ACI規準に基づき限界変形角R以下となるよう選定する。
また、Rは式(7)によって、Reは式(8)によってそれぞれ求める。さらに、降伏ヒンジ部以外に重ね継手を設ける場合はR=Rとする。
Figure 0006573111
Figure 0006573111
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ここで、Rは限界変形角(rad)である。Cは塑性倍率であり、下記の表1による。
Figure 0006573111
また、φ・Mは梁下端引張時の設計曲げ終局耐力(N・mm)であり、図6に示すストレスブロック法に基づき、下記の式(9)、式(10)によって求める。
さらに、Lは梁クリアスパン長(mm)である。Eはコンクリートのヤング係数(N/mm)であり、式(11)による。また、Icrは梁の低減断面2次モーメント(mm)であり、式(12)による。
また、f’は現場打ちコンクリートの設計基準強度(N/mm)、bは梁幅(mm)である。Iは梁の断面2次モーメント(mm)である。
Figure 0006573111
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Figure 0006573111
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(あき重ね継手の必要継手長Lの算出)
次に、あき重ね継手の必要継手長Lの算出について説明する。
本実施形態では、あき重ね継手部の必要継手長Lを式(13)によって算出し、重ね継手長LはL以上確保するようにする。
ここで、Lは継手無効長さ(mm)である。fは鉄筋の降伏強度(N/mm)であり、規格点強度とする。aは梁主筋1本あたりの断面積(mm)、φは梁主筋1本あたりの周長(mm)、τbmaxは梁主筋の付着強度(N/mm)である。
Figure 0006573111
継手無効長さLは、1≦R/R≦2.5×γ+1のときに下記の式(14)、2.5×γ+1<R/Rのときに下記の式(15)によって求める。なお、L>1.5dのときはL=1.5dとする。
ここで、aは梁のシアスパン(mm)、Dは梁の全せい(mm)、Rは設計目標部材角(rad)である。RはACI規準に定められた降伏変形角(rad)であり、上記の式(8)によって求まる。Dは梁下端引張時の梁の有効せい(mm)である。γ 及びβはシアスパン比(a/D)による影響因子であり、下記の式(16)、式(17)によって求まる。
Figure 0006573111
Figure 0006573111
Figure 0006573111
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そして、表2は継手無効長さの有効梁せいに対する比(L/d)の計算例、図7は継手無効長さの有効梁せいに対する比(L/d)の関係を示している。
Figure 0006573111
梁主筋の付着強度τbmaxは下記の式(18)によって算出する。ただし、√(22/d)<1.0のときは√(22/d)=1.0とする。
ここで、f’は現場打ちコンクリートのシリンダー圧縮強度(N/mm)であり、設計規準強度とする。dは梁主筋の呼び径(mm)である。
Figure 0006573111
(必要横補強筋量pwdの算出)
必要横補強筋量pwdは下記の式(19)に従って算出する。
ここで、αは継手すべり余裕度で1.3とする。Avfは梁下端引張鉄筋の総断面積(mm)である。fは梁主筋の降伏強度(N/mm)であり、規格点強度とする。μはコンクリート打継界面の摩擦係数であり、縞鋼板にて処理した場合1.0とする。fytは横補強筋の降伏強度(N/mm)であり、規格点強度とする。Bは梁幅(mm)である。Lは重ね継手長(mm)であり、必要継手長さL以上確保する。
Figure 0006573111
(重ね継手長LのACI規準への適合性確認)
次に、必要継手長L以上となるよう設定した重ね継手長Lが、ACI規準による引張全数継手の必要継手長Ld2以上であることを確認した結果について説明する。
d2は下記の式(20)によって算定される。
但し、(C+Ktr)/+d>2.5のときは(C+Ktr)/+d=2.5とする。
ここで、fは梁主筋の降伏強度(N/mm)であり、規格点強度とする。f’は現場打ちコンクリートのシリンダー圧縮強度(N/mm)であり、設計規準強度とする。dは梁主筋の呼び径(mm)、λはコンクリート種類による係数で普通コンクリートでは1.0とする。
φは安全係数であり、鉄筋径:D22以上を用いた場合は1.0、それ以外では0.7とする。Cは鉄筋芯より側面へりまでの距離Cb1、鉄筋芯より底面へりまでの距離Cb2、鉄筋ならび方向の鉄筋芯間距離Cb3の2分の1のうちの最小値(mm)とする。
trは横補強筋に関わる係数であり、下記の式(21)による。
trは1組の横補強筋断面積(mm)、Sは横補強筋ピッチ(mm)、Nは横補強筋の拘束する梁主筋本数(本)である。
Figure 0006573111
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(継手部以外のせん断設計)
次に、継手部以外(通常部)は、式(22)のように、梁せん断耐力Vが設計用想定最大梁せん断力Vprを上回るようにせん断設計する。
ここで、Vは通常部の梁せん断耐力であり、式(23)による。Vprは通常部の設計用想定最大梁せん断力であり、式(24)による。なお、V>(V+V)/2のため、V=0である。
また、φは低減係数であり、0.75とする。Vは梁のせん断耐力であり、式(25)による。Mprは梁の想定最大曲げモーメントであり、式(26)による。lは梁のクリアスパンである。
さらに、Atrは1組の横補強筋の断面積(mm)である。fytは横補強筋の降伏強度(N/mm)で規格点強度とする。dは梁の有効せい(mm)、sは横補強筋ピッチ(mm)である。φは低減係数であり、1.0とする。Aは梁引張鉄筋の総断面積(mm)、fは梁主筋の降伏強度(N/mm)で規格点強度とする。astはコンクリートのストレスブロック長さ(mm)、f’は現場打ちコンクリートの設計基準強度(N/mm)、bは梁幅(mm)であり、式(27)による。
Figure 0006573111
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そして、上記の設計法は、次の4−1)〜4−11)の条件のもとで適用する(図1参照)。
4−1)柱への定着部梁下端主筋と、PCa内の梁主筋の径、本数、材質は同一とする。
4−2)PCa端部下端主筋は1段筋とする。
4−3)上端主筋の設計は適用する設計基準の規定に従う。
4−4)最小継手長さは、主筋径の40倍以上とする。
4−5)継手長さは、計算上必要な長さとともに施工誤差を考慮して定める。
4−6)構造形式がIMF(Intermediate Moment Frame)の場合、Zone Aの横補強筋の径は10mm以上とし、間隔は200mm以下とする。Zone Bの横補強筋は適用する設計基準の規定に従う。
4−7) 構造形式がSMF(Special Moment Frame)で塑性領域以外に重ね継手を設ける場合は、ACI21.5.2.3の規定(横補強筋の最大間隔はd/4以下かつ100mm以下)に従う。
4−8)スターラップおよび中子筋の頂部フックは、余長6d以上の135度フックまたは180度フックとする。
4−9)梁主筋のあきは、粗骨材径の4/3倍、かつ主筋径以上とする。
4−10)柱接合部コンクリートと梁端部は同時打ちを原則とする。
4−11)柱から突出した接合用下部鉄筋とハーフPCa梁の下部主筋の間隔は、あき重ね継手長の1/5且つ150mm以下と規定する。
次に、上記した本実施形態のあき重ね継手を用いた場合の設計法の妥当性を確認した結果について説明する。
ここでは、図8から図11、表3に示す試験体を用いた。また、梁主筋は4−D25(SD390)、横補強筋は継手部で2−D13@90(SD390)、通常部で2−D13@135(SD390)を用いている。
また、表4は設計目標部材角Rの設定、表5は必要継手長Ld1の算出結果、表6は必要横補強筋量pwdの算出結果を示している。
Figure 0006573111
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Figure 0006573111
Figure 0006573111
そして、表7は重ね継手長L>Ld2(ACI)の確認結果、表8は継手部以外のせん断設計の確認結果を示している。これら結果から、本実施形態の設計法を用いることによってあき重ね継手を用いた場合の設計が可能であることが確認された。
Figure 0006573111
Figure 0006573111
したがって、本実施形態の梁と柱の接合部構造においては、従来、その設計法が確立されていなかったあき重ね継手を用いて信頼性の高い梁と柱の接合部構造を実現することが可能になる。
以上、本発明に係る梁と柱の接合部構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 ハーフPCa梁
2 コンクリート打設空間
3 下部主筋
4 せん断補強筋
5 あき重ね継手
6 柱
6a 柱フェース部
7 上部主筋
8 キャップ筋
10 接合用下部鉄筋
A 梁と柱の接合部構造
O1 梁の軸線

Claims (1)

  1. 柱から横方向に突出した接合用鉄筋と梁の主筋とを所定の間隔をあけて重ねるあき重ね継手で接続して梁と柱を接合する構造であって、
    前記接合用鉄筋と前記主筋の重ね継手長Lが、下記の式(1)によって算出されるあき重ね継手の必要継手長L以上となるように設定されていることを特徴とする梁と柱の接合部構造。
    Figure 0006573111
    ここで、Lは継手無効長さ(mm)である。fは鉄筋の降伏強度(N/mm)であり、規格点強度とする。aは梁主筋1本あたりの断面積(mm)、φは梁主筋1本あたりの周長(mm)、τbmaxは梁主筋の付着強度(N/mm)である。
    前記継手無効長さLは、1≦R/R≦2.5×γ+1のときに下記の式(2)、2.5×γ+1<R/Rのときに下記の式(3)によって求める。なお、L>1.5dのときはL=1.5dとする。
    Figure 0006573111
    Figure 0006573111
    aは梁のクリアスパン(mm)、Dは梁の全せい(mm)、Rは設計目標部材角(rad)である。RはACI規準に定められた降伏変形角(rad)である。dは梁下端引張時の梁の有効せい(mm)である。γ 及びβはシアスパン比(a/D)による影響因子であり、下記の式(4)、式(5)によって求める。
    Figure 0006573111
    Figure 0006573111
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